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たかはたブランド推進部会

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たかはたブランド推進部会
食の感性
平成19年 2月
たかはたブランド推進部会
目
次
はじめに・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 3
1.ブランドとは何か?・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 4
(1)ブランドとは・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 4
2.なぜ、今、地域にブランドが必要なのか?・・・・・・・・・・・・・・ 5
(1)必要性の背景・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 5
(2)地域ブランドの考え方・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 5
(3)地域ブランドの課題・留意点・・・・・・・・・・・・・・・・・ 5
3.
「たかはたブランド」の目的とビジョンは何か?・・・・・・・・・・・ 7
(1)
「たかはたブランド」の目的とビジョン・・・・・・・・・・・・ 7
4.
「たかはた」の強み(売り)は何か?・・・・・・・・・・・・・・・・ 9
(1)SWOT分析による現状把握・・・・・・・・・・・・・・・・
9
(2)SWOT分析から見た「たかはた」の強み(売り)
・・・・・・ 11
(3)核となる地域資源の絞り込み(地域資源に対するブランド性評価)12
【参考】ブランドの基本要件・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 12
5.
「たかはたブランド」の正体は?・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 14
(1)たかはたブランドの基本コンセプト(考え方)
・・・・・・・・・ 14
(2)たかはたブランドのアイデンティティ(ブランドの正体)
・・・・ 15
【参考】ブランド・アイデンティティ・・・・・・・・・・・・・・・ 15
6.
「たかはたブランド」のレベルはどこか? ・・・・・・・・・・・・・ 16
(1)ポジショニング(目指す位置)
・・・・・・・・・・・・・・・ 16
7.
「たかはたブランド」のお客様は?・・・・・・・・・・・・・・・・・ 17
(1)ターゲット層(対象となるお客様)
・・・・・・・・・・・・・・ 17
8.
「たかはたブランド」と言える基準は?・・・・・・・・・・・・・・・ 18
(1)認証方法の有無・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 18
(2)
「高畠らしさ」を演出する・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 18
9.どのような体制でやるのか?・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 19
(1)推進プランの性格、推進目標・・・・・・・・・・・・・・・・ 19
(2)推進体制・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 19
10.何をやるのか?・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 20
(1)取り組む領域(基本的考え方)
・・・・・・・・・・・・・・・・ 20
(2)戦略・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 21
(3)構築プロセスの全体像・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 21
(4)主要プロジェクト【向こう3年間に集中して行うもの】
・・・・・ 22
《資料編》
(1)推進プラン策定までの経過について・・・・・・・・・・・・・ 23
(2)部会設置要綱及び委員名簿について・・・・・・・・・・ 25∼26
(3)参考文献・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 27
2
は
じ
め
に
高畠町は、自然、歴史環境、文化に恵まれた町です。特に、この気候風土から生み出され
るぶどう、ラ・フランス、りんごなどのくだもの、全国トップレベルにあるおいしいお米、
清酒やワイン、漬物、ジャムなど豊富な『食』に恵まれた地域であり、町内外の多くの人た
ちを魅了しております。
今、多くの地域でその地域が発する農産物や加工品などの商品やサービスのブランド化に
取り組んでおります。しかし、それだけでは不十分で、その地域イメージのブランド化も同
時に進めようという高度な取り組みが注目されております。いわゆる『地域ブランド』です。
わが町では、寒河江町長が目指す『人が輝き、誇れるまちづくり』の具現化のひとつとし
て「たかはたブランドの確立」が掲げられており、その推進組織となる「たかはたブランド
推進部会」が昨年9月に設立されました。町内の農業者、加工製造業者、一般公募の方々で
構成し、私も含め13名で構成するものです。
今までのブランド化は、どちらかと言うと、農業者が生産する農産物や企業が生産する商
品のブランド化を図ることに主眼が置かれておりましたが、これからは、まちのイメージも
同時に高めるという『地域ブランド』へシフトしようとするものです。
まずは、
「たかはたブランド」が今後進むべき方向性の土台となる「たかはたブランド推進
プラン」づくりに今年度取り組みました。我々メンバーは、ブランドに関しては門外漢であ
るため、生産、販売、営業等で長年培われてきた経験が一番の頼りです。各メンバー、日常
業務が終了した夜間に集まり、13回にも及ぶワークショップを重ねまとめたところです。
特に、
「なぜ、ブランドに取組むのかという目的を明確にすること」と「たかはたブランド
の正体を掘り下げて突き止め、ひと言で表現する」の2点について、多くの時間を割きまし
た。
「たかはたブランド」を広く内外に発信することで、多くの人たちの評価が新たな刺激と
なり、新たな「高畠らしさ」を創造する原動力になるものでもあり、わが町の可能性を追求
する上でも地域ブランド化に取組む価値はあるものとメンバー一同一致しているところです。
「高畠らしい認証基準づくり」については、早急に取組むことにしておりますが、多くの
関係者とのネットワーク化により町民、事業者、行政との一体感をどう醸成し持続的な運動
へ発展させるかが今後の課題と言えます。
この推進プランが、
「たかはたブランド」を身近なものとして感じられ、また、構築する際
の議論の機会となれば幸いです。
平成19年 2月
たかはたブランド推進部会
リーダー 米鶴酒造株式会社 取締役営業部長
3
大 浦 正 幸
1.ブランドとは何か?
(1)ブランドとは
そもそもブランドとは何なのでしょうか?
本来の意味、学術的な定義を調べてみました。
ブランド・・・ 『焼印を付けること(burned)』が本来の意味。
自分の牛と他人の牛とを区別するため、自分独自
の焼印を押した。
米国マーケティング協会
米国マーケティング協会
ある売り手あるいは売り手の集団の製品およびサービスを
ある売り手あるいは売り手の集団の製品およびサービスを
識別し、競合他社のものと差別化することを意図した名称、
識別し、競合他社のものと差別化することを意図した名称、
言葉、記号、シンボル、デザイン、あるいはその組み合わせ
言葉、記号、シンボル、デザイン、あるいはその組み合わせ
ブランド価値評価研究会(経済産業省)
ブランド価値評価研究会(経済産業省)
企業が自社の製品等を競争相手の製品等と識別化または
企業が自社の製品等を競争相手の製品等と識別化または
差別化するためのネーム、ロゴ、マーク、シンボル、
差別化するためのネーム、ロゴ、マーク、シンボル、
パッケージデザインなどの標章
パッケージデザインなどの標章
つまり、ブランドは、他のものと識別(差別)するためのもので、お客様の頭の中で
判断され、作られるものと言えます。
一般的に「ブランド品=高級品」というイメージがありますが、すべてこれに当ては
まるものではありません。例えば、グッチやエルメスなどの高級ブランドからコカコー
ラ、ユニクロ、ダイソーなどの低価格で大衆ブランドのものまで幅広くあります。
要するに、『何に価値を見出すか』が大切なポイントとなります。
印
4
2.なぜ、今、地域にブランドが必要なのか?
(1)必要性の背景
成熟期にある日本社会は、今大きなターニングポイントを迎えております。経済構
造の変化により従来のやり方が通用しない、中央集権から地方主権への時代変化など
がありますが、特に重要なことは、地方の財政的自立が必要になっていることです。
さらに、人口減少傾向、少子高齢化の進行、産業構造の転換、地域コミュニティの
崩壊などの問題が深刻化しております。
こうした中で、地域固有の個性や資源などの魅力を市場で一層高めて、地域の競争
力を強化し、住む人々に地域への愛着と安心感を持っていただくような『地域経営』の
発想がますます重要となっております。
また、わが町が進める『人が輝き、誇れるまちづくり』の具現化のひとつとして
地域経済の活性化が早急の課題となっております。
こうした背景から、地域全体をブランド化する『地域ブランド』に大きな可能性が
あるため取り組むものです。
(2)地域ブランドの考え方について
では、地域ブランドとはどのような考え方なのでしょうか?
まず、経済産業省の定義から見てみましょう。
経済産業省の定義
地域発の商品・サービスのブランド化と地域イメージのブランド化を結びつけ、好循環を
生み出し、地域外の資金・人材を呼び込むという持続的な地域経済の活性化を図ること
これを、高畠町を例に図で表せば次のようになります。
地域に対して住民や企
地域に対して住民や企
業、地域外の一般消費
業、地域外の一般消費
者など によるイメージの
者など によるイメージの
評価
評価
地域自体のブランド(Regional Brand)
高畠町全体のイメージ
この□□は△△な
ので、やっぱり高畠
らしいな!
お互いに影響を及ぼす関係
○○な町で有名な
高畠で作られている
ものなんだ・・・
商品ブランド(Products Brand)
農産物、加工品など
RBとPBがお互いに影響しながら、地域ブランドは高められて行く
(どちらか一つだけでは、地域ブランドはできない)
地域自体のイメージを高めること、
その地域イメージの高い商品を排出すること
の両面の努力が必要
5
さらに、トヨタ自動車で例えてみれば理解が深まると考えます。
トヨタ自動車で例えてみると
トヨタ自動車で例えてみると
企業ブランド(Corporate Brand)
環境活動や社会貢献活動を通じた
世界に誇るトヨタ自動車
両面からの実践による
「強いブランド」づくり
商品ブランド(Products Brand)
クラウン、プリウスなど品質の優れた車
部会
部会では、この地域ブランドの考え方を、『「たかはた」の魅力を自信を持って発信す
ること』とわかり易い表現にしました。
(3)地域ブランドの課題・留意点について
今後、地域ブランドを進めて行くにあたり、どのような点が課題であり留意すべき
点かをさまざまな事例を研究し予め整理しました。
1.地域ブランドは一般ブランドと違い、目的、ターゲット、
実施者が広範かつ多様であるため、目的を共有する
ネットワークが必要。そしてどう束ねるか?
2.評価する人は、外部の人であること。
自己満足であってはならない。目先の売上げや
観光客の増加より どう評価されるか を優先に
3.首長から企業、町民まで、他者に熱く語ることが
できる地域の魅力を持つ。これが基本。
4.3のコンセンサスを図るためにも、ブランド化に取り
組んでいる状況を町民にも伝え一体感を醸成する工夫
とブランドメリットをお互いに享受することが必要。
(双方向の関係)
6
3.
「たかはたブランド」の目的とビジョンは何か?
「何のためにブランドに取り組むのか」
、
「たかはたブランドの将来像はどんなもの
か」について、部会を2グループに分け議論しました。
特に、
「たかはたブランドの将来像」では、3年から5年後、
「たかはたブランド」
が注目され、国内外のメディア(新聞、テレビ、ラジオ、雑誌、インターネットなど)
で取り上げられた場合、メディアのトップを飾る記事の見出しを想定しました。
(1)たかはたブランドの目的とビジョン
うきたむ
『たかはたブランド』の目的と将来像
1.なぜ、
『たかはたブランド』を目指すのか?(目的)
○高畠が持つ有形無形の財産(価値)を活かし、県内外に広く高畠をアピールする。
○太古の時代より受け継がれ、引き継がれている高畠、まほろば魂(スピリッツ)の具体化。
○目指すことによって、大切な物が見えてくる。
(町の魅力の再発見)経過や取組みが大切
○「たかはた」のイメージ、知名度の向上 ○集客力と付加価値のアップ
○責任と繁栄のための手段
これらは、つまりこう言うこと
競争に打ち勝つ! 人も町も元気! (もっと奥にある思いは考え中)
2.目指す『たかはたブランド』の将来像は?(ビジョン)
3∼5年後、
『たかはたブランド』が注目され、国内外のメディア(新聞、テレビ、ラジオ、雑誌、インター
ネットなど)で取り上げられていることをイメージする。そのとき、メディアのトップを飾る記事を書き出す。
『未来の記事』の見出し
○ものづくりは、土づくり 土を作るには人づくりをテーマにした町「たかはた」
○高畠の農産物が学校給食へ引っぱりだこ!栄養価が高く、安全で子供たちの健康づくりに役立っている
○天皇陛下も絶賛!たかはたの米、ぶどう、ラ・フランス ∼天皇家誰もがご指名するほど∼
○たかはたライフスタイルが流行!∼地域にかかわる 自分が育てたものを食べる贅沢 地酒、ワインの飲み比べ∼
○世界一お金持ちの国ドバイでは、 TAKAHATA 食材(米、ぶどう、ラ・フランス)が大人気
○日経ランキング 元気な市町村で堂々第1位! ○日本一! 美人の町高畠
○ニューヨーク、パリ、ロンドン、高畠 ○高畠が 世界一長寿の町 に認定
○「美しく温かい町」だと思う心を子供たち、若者に伝える心のこもった品物が出揃いました。
○ 高畠産 偽ブランド 産地偽装問題が大きくマスコミに取り上げられる
○エコロジーな町 高畠 を環境大臣が視察 ○マドンナが高畠で休日を過ごしていた
○高畠産ラ・フランス フランスで大人気(逆輸出) ○不老長寿の野菜を生産し、世界の注目を浴びる!
○世界のアーティストが高畠を活動の拠点としている ○行政追いつかず 高畠でまた新ブランド誕生
○高畠地産地消戦争激化 ついに回遊魚まで取り組む業者出現 ○新味覚誕生!
○高畠の旬のものが毎年、全国版テレビニュースの定番となる
○高畠産品、地消分で底をつく。町外者に整理券発行
○全国米食味分析コンクールにおいて、金賞受賞最多 山形7名その内高畠4名
○ダイヤ改正 山形新幹線上下全車 高畠駅停車へ 町駅弁好評のため
○日本のビバリーヒルズと言われる高畠町に世界の富豪たちが移住している(環境が良く健康になり税金がかからない)
その背景にある願望(理由)
○本物(確かなもの)と言えるものがあるから
○自慢できるものを持っているから
○未来の担う子供たちに伝えたいから(継承したいから)
○元気なまちになってほしいから
ビジョン 『We love Takahata』
(町内外多くの人々に愛されているまち)
7
チームたかはた
『たかはたブランド』の目的と将来像
1.なぜ、
『たかはたブランド』を目指すのか?(目的)
○高畠町の知名度を高める
○日本で一番住みやすいまちづくり
これらは、つまりこう言うこと
みんな豊かな(幸せな)生活をするため
2.目指す『たかはたブランド』の将来像は?(ビジョン)
3∼5年後、
『たかはたブランド』が注目され、国内外のメディア(新聞、テレビ、ラジオ、雑誌、インター
ネットなど)で取り上げられていることをイメージする。そのとき、メディアのトップを飾る記事を書き出す。
『未来の記事』の見出し
○ブランド力調査 日本一はたかはた ○全国△△△品評会で優勝 ○土と暮らす町
○全てがたかはた産の商品で都内にオープン ○高畠町を訪れる人が年間×××万人突破!
○全国に先駆けて学校給食へ 地産地消の地元野菜又は食材を全面に使用
○全国ものづくりコンクールが開かれる ○高畠町内に24時間受付の託児所がオープン(親も子供も安心)
○町内小中学校で体験入学制度はじまる! 都会の子供の田舎体験○たかはたブランド 地域一体で取組み
○高畠町で失われて行く日本の温かさを発見 ○健康重視の町 たかはた
○町長が全力で取り組む たかはた産ブランドの品質強化 ○おいしいたかはた 三越全店で本格オープン
○地球にやさしい たかはた ○地域ブランドが創出した現代の楽園 たかはた町
○町との契約で住宅・宅地を担保に老後生活を保障する制度ができる(武蔵野市の例)
○エコマネー+国民年金で豊かな老後の暮らしができる町たかはた
○高畠町で農業後継者支援システムが確立 ○町ぐるみで環境保全活動 荒廃農地解消へ
○食の安全と安心して住みよい町 長生きできる町 高畠町
その背景にある願望(理由)
○住民参加で作り上げ、実感できるブランドにより全国で注目を浴びる町にするため
○安全・安心、心豊かに住み続けたくなる町づくりを目指すため
○特に「食」に関しては、全国一のレベルであることを多方面から PR するため
ビジョン
【思案中】
これらをまとめ、部会での考え方を次のように整理しました。
【部会での考え方】
目 的: わが町が持つ魅力や価値が吸引力となり、多くの人たちと互いに刺激し、
融合し合いながら、新たな町の可能性を追求する信頼関係を築く。
この末長い信頼関係が、多くの人たちにこの地への愛着と誇りを持たせ、
この地がますます好きになり、この地で暮らしたい、商売をしたい と心
に刻んでもらうために取り組むものです。
究極は、
「高畠町でずっと生きて行くため」です。
ビジョン: 町民はもちろん町外の多くの人たちに愛されて、ちょっと気になるまち
8
4.
「たかはた」の強み(売り)は何か?
「わが町が誇れるものは何か」
、
「他の地域と比べ秀でているものは何か」などわが町
の強み(売り)を特定するため、次の2つの方法で抽出しました。
◆SWOT分析1
◆地域資源に対するブランド性評価
なお、部会委員を2グループに分け、比較検討できるよう配慮しました。
(1)SWOT分析による現状把握
高畠町のブランド化による産業振興策を検討するためのSWOT分析
グループ名:チームたかはた
1.
【強み】
(内部要因)
3.
【追い風】
(外部要因)
○米や果物などが豊富でおいしい
○自然環境に恵まれ、空気や水がおいしい
○地産地消(証)の意識の向上
○有機栽培への関心が高い
○自然災害が少ない(環境に恵まれている)
○道路や鉄道のアクセスが良い
○歴史や文化が根付いている
○スローライフ、スローフードの波がきている
○人間関係の良さ
○四季がはっきりしている
○食に関する外部の評価が高い
○高畠の応援団がいっぱいいる
○UIターンが多い
2.
【弱み】
(内部要因)
○PR下手である
4.
【逆風】
(外部要因)
○市町村合併により個性ある町が少なくなっている
○どういう町にしたいのかビジョンが見えない
○大型店舗がなく買い物が不便
○中心市街地の空洞化
○国の財政が厳しくなっている
○農業経営が困難になり、後継者不足の一因となっている
○世界経済の渦に巻き込まれている(石油等)
○家畜ふん尿やゴミ、河川の汚染など
○生産グループ同士の連携不足
○個人消費の低迷
○少子高齢化
○仕事が少なく、賃金が安い
○他産地(先進地)への視察や勉強不足
○観光面での集客力不足
1 SWOT分析:自社製品の持つ強み(Strength)
、弱み(Weakness)
、機会(Opportunity)
、脅威(Threat)の
4つの視点から、市場を攻略するための基本的な課題を抽出する分析。
9
高畠町のブランド化による産業振興策を検討するためのSWOT分析
1.
【強み】(内部要因)
○農作物が美味しい
○農業の歴史が古い ○自然が豊か
○ファンが多い
○自然災害が少ない ○知名度が高い ○自信を持っている ○高い技術力
○前向きな人が多い ○ まほろばの里 が定着している ○前向きな人が多い
3.【追い風】(外部要因)
○食育に対する盛り上がり
グループ名:うきたむ
○LOHAS
○食の安全・安心 ○農に生きがいを求めている
○インターネットやホームページでのアピール
○ 人づくり を町づくりの基本にしている ○ゆうき農業の里
○農業に関心があり、移住する人が増えている
○観光地の売り込みが増えている
○たかはたの自然が息づく心と技が生きているものづくり
○交通が便利になっている
○外部から来る人を拒まない ○お年寄りが元気 ○食に対する評価が高い
○たかはたをベースにした食品、加工米などの地域産業が活躍している
○駅周辺が整備されていて環境が良い ○農村と都市との交流の蓄積がある
2.
【弱み】(内部要因)
4.【逆風】(外部要因)
○農業の工場化
○発想の転換がないので行き詰まり状態 ○高齢化している ○物があり過ぎ
○中国の有機野菜、米の輸入
○原油の高騰(資材、物資への影響)
○お土産屋に新鮮な物が少ない ○駅から中心街が遠い
○自分達の長所を認識していない ○休耕地の対策がない
○高畠の呼び名が広まっているのにそれが活かされていない
○個性の足の引っ張り合いが激しい ○旬がない ○町の財政が弱体化している
○移動、輸送のコスト高
○自然環境、気象に強く規制される
○大きな観光スポットがない ○若者の活躍する場が少ない
○利益率が低いため、投資が困難 ○個人での売り込み
○お互いの交流がネットワークされていない ○商店街がパッとしない
○労働時間が多いので営業、視察面が不利 ○若者が町に貢献していない
○町民が地元の物を買わない ○町民が高畠町を誇りに思うことが伝わらない
○早期栽培等で価格の浮き沈みがあり品質低下につながる
○高速道路が中途半端 ○時代の追い風に乗れない ○高畠のイメージの固定化
○各地区づくりが隅々まで浸透していない ○雪のため観光客が少ない
この2つを整理してみると、
「強み」と「弱み」は次のようになります。
強み・・・○自然災害が少ない
○農産物が豊富でおいしい
○高畠の自然が息づく心と技が生きている など
弱み・・・○自分達の長所を認識していない
○お互いの交流がネットワーク化されていない
○ピーアールが足りない など
10
(2)SWOT分析から見た「たかはた」の強み(売り)
「強み」を今後どのように活用すべきかについて、戦略の方向性を整理しました。
SWOT分析から見る今後の戦略の方向性
グループ名: うきたむ
パターンⅠ積極的攻勢(それ行けどんどんゾーン)
【強み×追い風】
○農産物×インターネット=ダイレクト販売
○有機農業の里×LOHAS(ロハス)=新まほろば人
○お年寄りが元気×食の安全=長寿の町
○農村都市交流×食の安全・安心=高畠の農産物をたくさん食べてもらう
○自然豊か×農に生きがい=体験農業(グリーンツーリズム)
○自然災害が少ない×農村・都市交流=災害時の疎開先
○お年寄りが元気×食育=伝統料理を広める
パターンⅡ段階的施策(頑張ったらものになるかもゾーン)
【弱み×追い風】
○雪が降る×冬期の観光(雪下ろしツアー等)=お年寄りも助かり観光面にもつながる
パターンⅢ差別化戦略(ごりおし、差別化ゾーン)
【強み×逆風】
○転作作物の開発×すぐれた技術の加工業=新しい商品開発
○農産物が美味しい×原油の高騰(輸送コストへの影響)=地産地消の推進
○自然豊か×原油高=バイオマスの推進、電気自動車
○農業の工場化×高い技術力と歴史、有機農業の里たかはたの自然が息づく技
=高畠町の農業のこだわり
パターンⅣ専守防衛・撤退(逃げるが勝ちゾーン)
【弱み×逆風】
○旬がない農産物×自然環境、気象の制限を受ける=過度な早期栽培
○原油高×早期栽培等で価格の浮き沈みが品質低下につながる=化石燃料依存の早期栽培等
SWOT分析から見る今後の戦略の方向性
グループ名: チームたかはた
パターンⅠ積極的攻勢(それ行けどんどんゾーン)
【強み×追い風】
○環境、食べ物等売り出すものが揃っているのでPRに力を入れる
○現在、一部で知られているものを町全体のものにするPRの方法
○リピーターが増えるPR方法
○パンフ、資料、情報誌等を見直す
パターンⅡ段階的施策(頑張ったらものになるかもゾーン)
【弱み×追い風】
○訪問者が失望しないように街並み、文化遺産など整備する
○駅、道路、店舗で町のイメージづくりをPRする
○外から見てもわかるように、町のビジョンを明確にする
○役場に情報の窓口を設ける(田舎暮らし、就農相談など)
パターンⅢ差別化戦略(ごりおし、差別化ゾーン)
【強み×逆風】
パターンⅣ専守防衛・撤退(逃げるが勝ちゾーン)
【弱み×逆風】
○行政には金がない分をボランティアなどの労力でカバーする
これらを総じていえば、環境や健康に配慮した豊かな『食』を強み(売り)にすることが最も
有効と考えられます。
11
(3)核となる地域資源の絞り込み(地域資源に対するブランド性評価)
一般的に、次のようなブランドになりうるための5つの基本要件があります。
【参考】
ブランド化のために何が必要か?【ブランド化と言える条件】
①差別化
他の商品と明確に区別される特長を有している必要があり、
5要件の中でも最も重要。差別化こそブランド化の出発点とい
える。個性的、 特徴が ある特 長、珍 しい、 おいし そう
②約束性
差別化されている特長を潜在顧客に確実に伝達するためには、
約束という概念が必要。約束性が伴って、はじめて潜在顧客
(顧客になりそうなターゲット層)とのコミュニケーションが
成立し期待感を創出できる。イメージ がはっ きりし ている 、特長 が思い 浮
かぶ、個 性や特 徴をあ る程度 理解す る
③顧客
満足性
約束したことは必ず守るのはもちろん、約束した以上の満足
感を顧客の心に残してこそブランド。約束と顧客満足を積み重
ねながら、顧客との堅い信頼関係が築く。
④一流性
有名な人が推奨しているというステイタス性や一流性がある
ことも、ブランドがブランドたりえる重要なポイント。
「行 って見 たい」 、「食 べてみ たい」 と思う か
一流感 がある 、高級 感があ る、旅 行通・ 食通が 好みそ う
強いブランドは、そのブランド名のもとで商品ラインの幅を
確実に増やしていくもの。地域ブランドは、将来的に地域ブラ
ンドの概念が拡張し、多くの地域資源と結ばれることが重要。
⑤拡張性
今のイ メージ を利用 して、 将来い ろいろ な産品 が登場 しそう
わが町の地域資源を洗い出し、上記の5つのブランド基本要件に照らし合わせ、評価
をしてみました
地域資源評価シート(チームたかはた)
NO 地 域 資 源 名
ブ
ラ
差別化
ン
ド
基
地域資源評価シート(うきたむ)
※具体的な企業(個人)の商品名(生産物)は除く。
本
要
約束性 顧客満足性 一流性
件
拡張性
総合評価
評
価
概
NO 地 域 資 源 名
要
ブ
ラ
差別化
ド
基
本
要
概
要
5
1
19 高畠固有の石でこれを使った物が多い
1 亀岡文殊
2 旧高畠駅舎
5
3
3
5
3
19 町の経済、文化の原点
2 太陽館
5
5
3
1
1
15 温泉と周辺の景観が良い(駐車場は無料)
3 安久津八幡宮
5
5
5
3
3
21 町を代表するシンボル
3 デラウェア
5
5
5
3
5
23 日本一の生産量
4 町民性
5
3
3
3
3
17
4 酒・ワイン
5
5
5
5
1
21 米どころ、水どころで気候が良い
5 浜田広介
5
5
5
5
5
25 町の偉人。心優しく親切にが浸透
5 広介童話
5
5
3
3
5
21
6 自然環境
3
3
3
3
3
15 美しく住みよい
6 観音岩
5
3
1
1
1
11 自然のまま、延命観音
9
おいしいくだもの(デ
ラウェア、大粒系、
5
価
5
食品メーカーのレベ
ルが高い
5
評
3
8 こだわりの米づくり
3
総合評価
5
7
5
件
拡張性
1 高畠石
まとまり、独創性と発想の豊かさ、間口が
広い、出る杭は打たない
5
※具体的な企業(個人)の商品名(生産物)は除く。
ン
約束性 顧客満足性 一流性
23 日本三大文殊のひとつ
広介記念館がシンボルでやさしい心になれ
る
5
5
5
3
5
23 地域の特性をうまく活かしている
7 農産物が美味しい
5
5
5
5
5
25 気候が良い
3
3
5
3
3
17 有機栽培を代表に、職人技と研究の賜
8 スィングガールズ
5
3
1
3
1
13 ロケ地。何回見ても飽きない作品
9 サイクリング緑道
5
1
3
1
1
11 春の桜並木が気持ち良い
5
5
5
3
1
19 毎年満席で立見!高齢者の楽しみ
1
1
3
1
3
気候、風土を活かし、美味しさや量が誇れ
る
ホッとする空間がある。山と平地のバラン
スが良い
5
5
5
5
5
25
3
3
3
3
3
15
3
3
3
3
3
15 一万年前からの歴史が続いている
11
12 水の良さ
3
3
3
3
3
15 すべての根源となる
12 犬の宮、猫の宮
5
5
3
5
3
21 全国でひとつしかない
13 自然災害が少ない
5
5
5
5
5
25 台風や地震が少ない。水害なども少ない
13 有機農業の里
5
5
5
5
5
25 発祥の地とも言えるほど有名
14 亀岡文殊
5
3
3
5
3
14 小湯の千本桜
5
1
1
1
1
15 犬の宮、猫の宮
5
3
3
5
3
15 たんぽもち
5
3
1
1
1
16 まほろばの緑道
5
3
3
3
3
1
1
3
1
1
3
3
3
3
17 や梨も食べれる周囲の環境。安全安心な道
まほらを活動の中心にして、町民が文化を
15
楽しみ頑張っている
16 秋の風景の良さ
3
17 昭和通り
3
3
3
1
5
15 昭和の暮らしを映し出していて懐かしい
18
5
1
1
5
1
13
1
1
1
1
3
7
10 景観の良さ
11
17
縄文からの深い歴
史
合唱などの文化活
動
10 ねほだれ大会
観光客が年間70万人。日本三大文殊の
ひとつとして有名
世界にも例がない犬と猫の神社。それをま
19
つるという人の心の温かさ
19
桜のトンネル(700本)をくぐり、ぶどうやりんご
四季がはっきりして
いる
デジタルスポーツ
シューティング
農作業をしている高
齢者の姿
9 これがあるから人の暮らしにメリハリがある
9 山桜の日本百景に選ばれている
11 二井宿の郷土料理
7 どこに行ってもロケーションが素晴らしい
高畠の自然や食べ物に感銘を受けた(協
議名:たかはた)
元気な姿は自然豊かなところで良い食べ
物を食べて長生きしているから
18 地域活動
3
3
3
3
3
15 公民館の活動が活発で素晴らしい
19 ログハウス
3
3
3
3
3
15
20 まつたけ
5
3
5
5
1
19 生産高4トンで県内で一番
20 農業体験
3
3
5
1
5
21 そば
3
3
3
3
3
15 南山形そば。二井宿そばなどおいしい
21 牛乳
3
3
3
3
1
13
5
5
3
5
3
21
3
3
3
1
3
13 ユニークなものが多い
17 他の町にはないユニークな地域通貨
温泉のある駅太陽
館
青竹ちょうちん、わら
23
じみこし
ねほだれ、クラシック
24
カー、競歩大会
ミルクケーキ、ハム、
25
ハムソーセージ
22
金原新田に5棟。風景が良くグリーンツー
リズムにもつながる
新幹線の止まる駅で唯一の温泉のある
駅。来客数1日350人
3
3
3
3
3
5
5
5
3
3
5
5
5
5
3
26 地酒、ワイン
5
5
3
3
3
27 有機農業
5
5
5
5
3
23 日本の有機農業のトップランナー
28 学校給食
3
3
3
5
3
17
29 星寛治
5
5
5
5
5
25 町を代表する有機農業の実践家で知識人
30
19
22
15 300年の歴史ある伝統行事
町内外から多数来る。ねほだれは満員、ク
ラシックカーは3万人、競歩は100以上宿
県内一の有名品(日本という名がついてい
23
る)世界一のハム・ソーセージ
全国一の産地。台湾、香港、アメリカまで
19
輸出
21
23 ワン券
5
5
5
1
1
24 自然災害が少ない
3
1
1
1
1
3
1
3
1
1
26 まつたけ
5
5
5
5
5
27 大滝川と屋代川
3
3
1
1
1
28 鈴沼の鯉
1
1
3
1
1
7
29 雪
1
1
1
1
1
5
30 ラ・フランス
5
5
5
5
5
25
地産地消の活動も取り入れ、昭和34年か
ら自校給食でおいしいものを提供
デジタルスポーツ射
3
3
3
5
3
17 知る人ぞ知る。
撃
【評点】 5点(高い、強い、多い、ある方) 3点(普通) 1点(低い、弱い、少ない、ない方)
青竹ちょうちん、わら
じみこしなどの祭り
17 修学旅行のメニューになっている
道路(ロケーションが
美しい)
県内酪農の先進地。おしどりミルクケーキ
誕生のもと
7 大いに自慢でき安心できる
9 どの道路からみても山々の風景が美しい
25 品質で日本一とも言える
9 風景と水質が良い。うまい農産物のもと
よく秋の風物詩としてニュースに出ていた。
昔から大切なタンパク源
農産物を育てるにはなくてはならないもの。
心が暗くなることも明るくなることもある。
25 歴史が古く、味では日本一。間違いない!
【評点】 5点(高い、強い、多い、ある方) 3点(普通) 1点(低い、弱い、少ない、ない方)
12
2つの結果を整理し、ランク付けすると次のような結果となりました。
No
地
域
資
源
ラ
ン
キ
ン
グ
地域資源名
評点
No
地域資源名
評点
1 有機農業の里(星 寛治)
73
15 こだわりの米づくり
14
1 おいしいくだもの(デラウェア、大粒系、ラ・フランス)
73
15 学校給食
14
2 浜田広介(広介童話)
46
16 ログハウス
12
3 まつたけ
44
16 水の良さ
12
4 亀岡文殊
42
16 地域活動
12
5 ねほだれ大会、クラシックカー、競歩大会
40
16 そば
12
5 地酒、ワイン
40
16 昭和通り
10
5 犬の宮、猫の宮
40
16 縄文からの深い歴史
12
6 温泉のある駅太陽館
36
16 自然環境
12
7 自然災害が少ない
32
16 景観の良さ
15
8 デジタルスポーツ射撃
30
16 合唱などの文化活動
12
9 まほろばの緑道
28
17 スィングガールズ
12
9 青竹ちょうちん、わらじみこし
28
17 牛乳
12
10 農産物が美味しい
25
18 たんぽもち
10
11 農業体験・農作業をしている高齢者の姿
24
18 観音岩
10
12 ミルクケーキ、ハム、ハムソーセージ
23
19 道路(ロケーションが美しい)
9
12 食品メーカーのレベルが高い
23
19 四季がはっきりしている
9
13 安久津八幡宮
21
19 小湯の千本桜
8
14 高畠石
19
19 大滝川と屋代川
8
14 旧高畠駅舎
19
20 鈴沼の鯉
6
15 ワン券
17
20 秋の風景の良さ
7
15 町民性
17
21 雪
4
農業や食に係るものが上位
こうして見ると、農業や食に係るものが上位を占めていることがわかります。
よって、
(1)や(2)からもわかるとおり、わが町の核となる地域資源は、農業や
食であり、これらをブランド化することでわが町のイメージを最大化することが最も有効で
あると考えられます。
13
5.
「たかはたブランド」の正体は?
4では、ブランド化すべき地域資源を絞り込み、それを「農業や食」としました。
ここでは、
「農業や食」のどのような部分がブランドと言えるのかについて、もう少し
掘り下げて分析します。
(1)たかはたブランドの基本コンセプト(考え方)
4で絞り込んだ地域資源をもとに、
次のようなたかはたブランドの基本コンセプト
(考
え方)を考えてみました。
基本コンセプトの概略
基本コンセプトの概略
1.「高畠らしさ」を4つのカテゴリーで表現する。(豊かさを共通のキーワードに)
「豊かな自然環境と深い歴史」、「豊かな人間性」、「豊かな食文化」、「豊かな創造性」
2.その中で、「豊かな自然環境と深い歴史」と「豊かな人間性」を基本軸とし、ここから生み
出された豊かな「食文化」や「創造性」を派生軸とした。
また、抽出した地域資源の代表的なものを係りのある軸に配置した。
3.高畠の核となる地域資源を抽出した結果、「くだもの」や「有機農業」など食に係るものが
上位を占めた。また、この地に最も適した作物や家畜を選ぶ先見の明、試行錯誤を繰り
返し長い間築き上げてきた食農の技、自然を大切にするやさしさ、旬の味や素材の良さを
知り尽くした確かな舌、収穫の喜びやおいしさを伝える術、食を通じた心の温かさなど
我が町には農業や食に対する感性が何より豊かである。まさしく、これが「高畠らしさ」で
ある。こうしたことから、最もイメージ付ける地域資源を「農業や食」とし、中でも特長的な
部分である『豊かな食の感性』を中心に据えた。
4.「食」はどのように時代が変わろうと必要不可欠で普遍的なものであり、しかも生活に
密着したものである。町民をはじめあらゆる人が『豊かな食の感性』を標榜する高畠の
ものや土地に触れることで、今まで感じたことがない(味わったことがない)新たな感動を
覚えることができる。それがまた「買ってみたい」 、 「行ってみたい」、「住んでみたい」と
関心を引くように、ブランドアイデンティティの中で『食の感性が甦る豊かな大地』を
コアバリューとした。
たかはたブランド基本コンセプト
たかはたブランド基本コンセプト
豊かな創造性
青竹
ち ょうち ん祭り
(独創性、先見、協力、元気)
高畠石
温泉のある
駅太陽館
ねほだれ大会、
クラシックカーレビュー等
安久津
八幡宮
犬の宮
猫の宮
深い歴史
(悠久の歴史、天恵、静かさ)
景観
自然災害
が少ない
旧高畠
駅舎
昭和縁結び
通り
日向
洞窟
亀岡文殊
豊かな自然環境と
豊かな
食の感性
ぶどう
水の良さ
まつたけ
そば
浜田広介
地酒
ワイン
(広介文学)
農業
技術の高 さ
豊かな人間性
(ひた向き、信頼、勇気、寛大、温かさ)
有機
農業
高い調理・
加工技術
旬の味を ラ ・フラン ス
知っている
牛乳
ミルクケーキ
など
納豆など の
発酵食品
14
豊かな食文化
(おいしさ、安全安心、健康、
こだわり)
(2)たかはたブランドのアイデンティティ(ブランドの正体)
一般的にブランドのアイデンティティ(正体)を考える場合、次の7つの構成要素で
成り立っております。
【参考】ブランドアイデンティティの構成要素と概要
構成要素
概 要
コアバリュー(核となる魅力) ブランドの本質や理念、基本ビジョンを表現する要素で、マーケッ
ト(消費者・顧客)に対する基本姿勢
Core Value
シンボル
Symbol
ブランドに対する認知や識別のフックとなるべく、ブランドの価値やビジョ
ンを表現するもので、直感的に感じ取れるわかりやすさが必要
固有性基盤
Base of Authority
コアバリューに関して、競合地域が容易には真似できない地域固
有の事実を意味するもの。納得させる根拠
情緒的便益性
Emotional Benefit
使用により得られる、ブランド固有の好ましい気分や満足感、高
揚感を意味する
機能的便益性
Functional Benefit
使用により得られる、ブランド固有の機能的な便益を意味する。
車で言えば、馬力や加速性能を言う。
パーソナリティ(個性)
Personality
さまざまなブランド活動の根拠となるブランドの個性や性格を意味してお
り、ブランドが顧客からどのような存在でありたいかという意思の表明でも
ある
理想的顧客像
ブランド価値に対する賛同を得たい顧客ターゲット像で、一言で言うと「ど
Ideal Customer Image のような価値観やライフスタイルの持ち主に利用して欲しいか」ということ。
これをもとに、たかはたブランドのアイデンティティ(正体)とは一体何なのでしょ
うか? これを次のように表してみました。
たかはたブランド・ア
イデンティティ(ブランドの正体)
たかは
たブランド・アイデンティティ(ブランドの正体)
シンボル
・ ぶどう 、ラ・ フラン ス
・ 有機農 業
・ 地酒、 ワイン
・ 亀岡文 殊
・ 犬の宮 、猫の 宮
・ 温泉の ある駅 太陽館
・ 安久津 八幡宮 等
情緒的ベネフィット
・ 確かな ものを 実感で きる
・ 喩えよ うのな い人の 温かさ や
ひ た向き な姿勢 を感じ る
・ 人を思 いやる 気持ち になる
等
固有性基盤
・ 縄文時 代から 住んで いる
・ 日本一 のデラ ウェア
生産量
・ 歴史の 古いラ ・フラ ンス
・ 三大文 殊のひ とつ
・ 先駆的 な有機 農業
・ 日本で 唯一の 犬猫神 社
等
コアバリュー
たかはたブランドを一言
で言えば
機能的ベネフィット
・ 素材本 来の味 が確か められ る
食の感性が甦る ・ 安全で 安心な ものが 食され る
・自然と人との営みに心が洗われる
・ 豊かな 自然や 人の温 かさ
豊かな大地
に触れ ること ができ る 等
パーソナリティ
理想的顧客像
・ 類を見 ない独 創性
・ 自然と の順応 性
・ ひた向 きでし かも
ユ ーモア のある
・ ものを 見極め る確か な感性
等
・ 家族や 自分を 大切に 思う人
・ 本物志 向でこ だわり を
持つ人
・ 健康な 生活を 送りた い人
・ 人の温 かさが 欲しい 人
・ 自分を 再発見 したい 人等 わが町の地域イメージをコアバリューとなる
『食の感性が甦る豊かな大地』
と表現し、
多くの人がこれをイメージするような取り組みが必要となります。
15
6.
「たかはたブランド」のレベルはどこか?
(1)ポジショニング(目指す位置)
一般的に、自社の商品が市場の中でどの位置(ポジション)にあり、今後どのような
位置を目指すのかを明確化することが必要となります。これをポジショニングと言いま
す。どの位置を目指すかで今後の戦略が大きく変わってきます。
高級感(価格)と品質とを軸にわが町の農産物、加工品、観光を見た場合、妥協のな
い品質の向上に努めており、その品質にふさわしい価格の設定をしていることから、全
体的に他と比べて高い位置にあるものと考えられます。
部会では、品質も価格も高いレベルを追求するたゆまない取組みがブランド化を進め
る上で重要であり、その取組みが全体的な底上げにつながるものと考えました。
わが町の農産物、加工品、観光について、現在のポジションと目指すべきポジション
を次のように表しました。
品質も価格も高いレベルを追求する。
そして、全体的な底上げを目指す。
ポジショニング
たかはたブランド
高級(高価格)
目指す
ポジション
全体的にモチベーショ ン
を 高める
品質︵
高い︶
品質︵低い︶
現在の
ポジション
農産物
加工品
観光
手軽(値頃感)
16
7.
「たかはたブランド」のお客様は?
(1)ターゲット層(対象となるお客様)
たかはたブランドのアイデンティティは、
『食の感性が甦る豊かな大地』であり、基本
コンセプトを『食の感性』としております。
わが町が持つこの価値は、どういうお客様に最も受け入れられるのか、その対象(タ
ーゲット)を次のように明確にしました。
つまり、本人をはじめ家族の健康を考え、安全で安心できるしかもおいしい食材を購
入し調理する立場にある年代であり、健康や食への関心が一般的に高く、このターゲッ
ト層がたかはたブランドが有利に戦える市場と判断したからです。
健康や食に関心が高い
30歳代から60歳代の主婦層にターゲットを絞る
たかはたブランドのター
ゲット層は?
たかはたブランドのターゲット層は?
※セグメン テ ーショ ン・・・市場で、最も自社(町)が有 利に戦えるよ うに市場を 細分化 して捉 える考 え方。簡 単に言え ば、
対象(タ ーゲット)をどこにするか 。
たかはたブランドは、 どこをねらうのか(ねらい目なのか)
性別は?
年代は?
例えば・・・
売り場は?
一般大衆か?
高感度層か?
地域は?
一般大衆か?
富裕層か?
複数の組み合せも必要!
5
17
8.
「たかはたブランド」と言える基準は?
(1)認証方法の有無
地域ブランドに取り組んでいる地域のほとんどは、
「地域らしさ」を評価する基準を
設け、認証シールを貼付するなどで認証しております。
しかし、そもそも、たかはたブランドは認証が必要か必要でないか。必要であれば
どのような方法が良いのか。どこでも実施している、第三者による認定やシール方式
は極力避けて、
「高畠らしいやり方」
がきっとあるはずと部会で議論してまいりました。
この部分は難しいテーマであり十分な時間がなかったことから、現時点での部会の
考え方を次のようにいたしました。
ブランドと言えるには、ある程度の認証基準が必要。認証する
人の構成、認証基準、全体的にレベルアップできるものなど
「高畠らしさ」を演出する工夫が必要。更に検討を重ねる。
高畠町と継続的に関わりを持ちたい魅力があるモノか
高畠町の良さをいかにアピールするモノであるか
(2)
「高畠らしさ」を演出する
(1)で「高畠らしさ」と言いましたが、ではどのようなものが「高畠らしい」基
準となるのか、部会での現時点での考えを次のように挙げてみました。
「高畠基準」(案)
「高畠基準」(案)
1.「高畠のもの」、「高畠の人が作った」という事実
1.「高畠のもの」、「高畠の人が作った」という事実
2.「高畠人」の個性、価値感、こだわりがわかる
2.「高畠人」の個性、価値感、こだわりがわかる
3.市場・顧
客ニーズを把握している
3.市場・顧客ニーズを把握している
4.他では真似できない独自性がある
4.他では真似できない独自性がある
5.業界の品質基準、法令を順守してい
5.業界の品質基準、法令を順守している
る
6.省エネ、環境保全などの環境配慮
6.省エネ、環境保全などの環境配慮
7.生産情報が公開できる
7.生産情報が公開できる
8.生産者、製造者の演出力が伝わる
8.生産者、製造者の演出力が伝わる
9.作ったものに責任を持つ
9.作ったものに責任を持つ
10.認証後の明確な方針があ
る
10.認証後の明確な方針がある
なお、
(1)も含めて、具体的な認証対象品、認証基準などの詳細は、新年度の早い
時期まで検討します。また、その過程においては、関係業界や一般町民へ公表しなが
ら、お互いに納得できる基準づくりに努めます。
18
9.どのような体制でやるのか?
(1)推進プランの性格、推進目標
この推進プランの性格と推進目標を次のように整理しました。
特に、定住人口、交流人口、販売額について、それぞれ目指すべき数値目標を設定し
ました。
◇プランの性格
(1)計画期間・・・ 平成19年度∼平成28年度の10年間
(2)総合計画との整合性・・・ 町総合計画との整合性を図る
とともに、3ヵ年を単位とし推進プランの
見直しを行う。
◇ブランド推進の目標
(1)定住人口(推計人口)
26,026人(平成17年国勢調査)⇒25,193人(平成27年推計値 国立社会保障・人口問題研究所)
※人口減少傾向も考慮し、推計値の現状維持 を目標とする。
(2)交流人口(観光客入込数)
約150万人(現在)⇒約200万人(平成28年度) 約3 0%アップ
(3)販売額
農業産出額 83億4000万円(平成16年)⇒約92億円 約10%アップ 製造品出荷額(食料関係) 97億9000万円(平成16年)
⇒107億7000万円(平成28年度) 約10%アップ
(2)推進体制
たかはたブランドを今後推進して行くために、既存の組織に新たに(仮称)たかはた
ブランド認証部会を設置します。なお、設置にあたっては、次のような事項を考慮いた
します。
また、円滑な事業が推進できるよう関係機関と緊密な連携を図ります。
推進体制
高畠町地域経済活性化戦略会議
経 済 活 性 化 に 係 る情 報 交 換 、推 進 方 策 を協 議 す る場
(仮 称 )た か は た ブ ラ ン ド
認証部会
た か は た ブランド推 進 部 会
連携
た か は た ブ ランド推 進 プランの
専 門 家 な ど第 三 者 に よりブランド認 証 を行 う
策 定 ・見 直 し 、 事 業 の 進 捗 管 理 を 行 う
●町民の評価も必要では?
● 認 証 以 前 に 、もっと町 民 に 知 らせ る 手 立 て は ?
●ある程度の認証も必要では?
● 多 くの 人 が メリ ッ トを 享 受 で き る よ う
十分な検討が今後も必要!
関係機関
19
10.何をやるのか?
今までは、たかはたブランドの本質などについて明確にしてきましたが、ここでは
どのような領域に取り組むのか、戦略は何か、具体的な事業は何かについて整理しま
した。
(1)取り組む領域(基本的な考え方)
一般的にあれもこれもという総花的な取組みを考えがちですが、部会では、
『食』をテ
ーマに集中して取組む『一点突破』が有効と考え、
『食』に係る分野をトップランナーと
し、他分野のブランド化に波及させてまいります。
また、取組む対象を『外向きの取組み』
(主に情報発信の取り組み)と『内向きの取組
み』
(主に町民、企業、行政の一体感を醸成する取組み)とに分けました。
「たかはたブランド」が取り組む領域
「たかはたブランド」が取り組む領域
一点突破の戦略
外向きの取組み
(主に情報発信の取組み)
「食」を共通のキーワードに取り組めないか?
観光地
観光地
ブランド
ブランド
食
特産品
特産品
ブランド
ブランド
たかはたブランド
内向きの取組み
(主に町民、企業、行政の一体感を醸成する取組み)
暮らし
暮らし
ブランド
ブランド
1.我が町の強みである『食』を共通のキーワードにする。
2.総花的取り組みよりも、『食』による一点突破を狙う。
3.『食』に係る分野をトップランナーとし、他分野への波及を狙う
20
(2)戦 略
限られた予算の中で、短期間に効果のある効率的な取組みが必要と考え、次のような
戦略で進めます。
1.常に「高畠らしさ」にこだわる。
1.常に「高畠らしさ」にこだわる。
2.地域資源の組み合わせにより、さ
2.地域資源の組み合わせにより、さら
らに価値を高める。
に価値を高める。
3.高畠町に縁のある人(企業)を有
効活用する。
3.高畠町に縁のある人(企業)を有効活用する。
4.「食の感性」が売りのため、五感に訴えるプロモーションを行う。
4.「食の感性」が売りのため、五感に訴えるプロモーションを行う。
⇒
触覚」に訴える方法を考える
⇒「視覚」、「聴覚」、「臭覚」、「味覚」、「
「視覚」、「聴覚」、「臭覚」、「味覚」、「触
覚」に訴える方法を考える
⇒
五感で表現された「高畠らしさ」で、お
客
様との
結ぶ
⇒五感で表現された「高畠らしさ」で、お客様との長い信頼関係を
長い信頼関係を結
ぶ
例えば、統一した「たかはたの色」、「
例えば、統一した「たかはたの色」、「たかはたの音」、「たかはたの匂い」、
たかはたの音」、「たかはたの匂い」、
「たかはたの味」、「たかはたの手触り
」をつくり、活用する。
「たかはたの味」、「たかはたの手触り」をつくり、活用する。
(3)構築プロセスの全体像
今後、たかはたブランドを構築する将来的な全体像を次のように表しました。この推
進プランが10年先を見込んでいることから、それぞれの段階での取組みを想定してお
ります。
5年
0年
たかはたブランドの
たかはたブランドの
基礎かため、市場デビュー
基礎かため、市場デビュー
ブランド価値の浸透促進、
ブランド価値の浸透促進、
維持・管理
維持・管理
1.たかはたブランドの 推進組 織の設
置およびアイ デンティティを 規定
1.効果 的なプロ モ ーショ ン活動の
実施およ び評価
2.たかはたブランドアイ デンティ ティを
情報発 信 するためのさまざ まな 基本
素材を作 成(ロゴマ ークなど)
2.市場 におけるたかは たブランド
力モニ タリングを 実施し、 さら に ブランド価値 の市場 への浸 透を
促進 する
3.市場 デビ ューに先行 して、町 内(町
民、事業 者、行 政)での一 体感を醸 成 する施策 の立案と 実施
4.企業 やマス コミ なども 巻き込 んだ、
広告、ピ ーア ールな どを集中 的に実
施
5.タ ーゲット層 におけ るたか はた ブラ
ンドの 認知を図る
6.代表 的な個 別ブランドのリ・デザイ
ン(新規開発 も含 む)
21
10年
地域ブランドのメリットの拡大
地域ブランドのメリットの拡大
1.ブランドコンセプト 外の地 域資
源にも、地 域ブランドの 恩恵が 拡
大
2.地域 ブランドコン セプトの 拡大
的見直し も あり得る
(4)主要プロジェクト【向こう3年間に集中して行うもの】
向こう3年間に集中して実施する事業を次のように整理しました。
【町民意識の共有とネットワーク化戦略】 ∼主に内向きの取組み∼
1.「たかはたブランド」キックオフ宣言(開始宣言)、フォーラムの開催
2.「たかはたブランド」ロゴマーク(デザイン)の作成
3.「たかはたブランド(メイドインたかはた)」認証制度の導入
4.「たかはたファンクラブ」の設置
【広報宣伝戦略】 ∼主に外向きの取組み∼
1.既存の各分野でのプロモーション(販売促進)事業の見直し、再編
2.ターゲット(対象者)を絞り込んだ見本市、展示会への出展
3.首都圏などでの総合イベント「たかはたデー」の開催
4.海外進出の検討(海外での評価を高める)
22
資料編
(1)推進プラン策定までの経過について
回 数
日
時
協議(作業)内容
備 考
(1)委嘱書交付
(2)リーダー、サブリーダーの選任について
第1回
平成 18 年 9 月 13 日(水)
(3)意見交換
午後7:05∼8:45
全体会
『たかはたブランド』を考える
∼わたしは、こんなブランドをつくりたい∼
第2回
平成 18 年 9 月 21 日(木) (1)「たかはた」の現状分析と課題分析
∼SWOT分析による∼
午後7:00∼9:00
第3回
平成 18 年 9 月 28 日(木) (1)SWOT分析による現状把握と
今後の戦略の方向性について
午後7:00∼9:10
第4回
平成 18 年 10 月 10 日(火) (1)「たかはたブランド」の目的と
将来像について
午後7:00∼9:00
第5回
平成 18 年 10 月 19 日(木) (1)「たかはたブランド」の目的と
将来像について
午後7:00∼9:00
第6回
平成 18 年 10 月 30 日(月)
(1)
「たかはたの魅力」抽出について
午後7:00∼9:00
23
ワーク
ショップ
ワーク
ショップ
全体会
ワーク
ショップ
ワーク
ショップ
全体会
ワーク
ショップ
第7回
第8回
平成 18 年 11 月 10 日(金)
(1)
「たかはたの魅力」抽出について
午後7:00∼9:00
平成 18 年 11 月 20 日(月) (1)「たかはたブランドのコンセプト」
について
午後7:00∼9:00
ワーク
ショップ
全体会
全体会
(1)
「たかはたブランドのコンセプト」
第9回
について
平成 18 年 11 月 28 日(火)
午後7:00∼9:00 (2)目指すべきターゲットについて
全体会
(3)ポジショニングについて
(1)
「たかはたブランドのコンセプト」
第 10 回
について
平成 18 年 12 月 7 日(木)
午後7:00∼9:10 (2)認証制度の有無について
全体会
(3)推進プランの体制について
第 11 回
平成 18 年 12 月 14 日(木)
(1)主要プロジェクトについて
午後7:00∼9:00
全体会
第 12 回
平成 18 年 12 月 21 日(木) (1)推進プラン骨子(案)について
(検討事項の最終確認)
午後7:00∼9:00
全体会
―
平成 19 年 1 月 5 日(金)
∼
平成 19 年 2月 7日
(水)
町広報、町ホームページ等による
推進プラン骨子への意見募集
―
(1)寄せられた意見等の分析について
平成 19 年 2 月 16 日(金)
(2)推進プランの見直しについて
第 13 回
午後7:00∼9:00
(3)今後の進め方について
24
全体会
(2)部会設置要綱および委員名簿について
たかはたブランド推進部会設置要綱
(設置)
第1条 本町の個性や魅力を活かし、地域資源の活用により差別化した製品やサービスを創
出するなど地域のブランド力を高めながら地域イメージの向上を図るため、たかはたブラ
ンド推進部会(以下「部会」という。
)を設置する。
(目的)
第2条 部会は、本町のブランド化に向けた情報交換や共有、推進方策の検討及び実践をす
るほか次のことを目的とする。
(1)
「たかはたブランド推進プラン」の策定に関する事項
(2)社会情勢の変化に応じた見直しや新たな施策の検討に関する事項
(3)その他目的達成に必要な事項
(組織)
第3条 部会は、別表1に掲げる者で組織し、町長が委嘱する。
(委員の任期)
第4条 委員の任期は2年とし、再任を妨げない。
2 委員に欠員が生じたときは、補充することができる。ただし、その任期は前任者の残
任期間とする。
(リーダー等)
第5条 部会にリーダー及びサブリーダーを置き、それぞれ委員の互選により選任する。
2 リーダーは、会務を総理し部会を代表する。
3 サブリーダーは、リーダーを補佐し、リーダーに事故あるとき、またはリーダーが欠
けたときはその職務を代理する。
(会議)
第6条 部会は、リーダーが招集しリーダーが議長となる。
(意見の聴取等)
第7条 部会は、審議及び検討の必要があるときは、委員以外の者の出席を求め意見もしく
は説明を聴くことができる。
(庶務)
第8条 部会の庶務は、企画課において処理する。
(その他)
第9条 この要綱に定めるもののほか、部会に関し必要な事項は別に定める。
附 則
この要綱は、平成18年9月1日から施行する。
25
別表1(第3条関係)
No.
所
属
役 職 名
製造グループ
グループマネージャー
氏
名
畑
貴 嘉
1
高畠ワイン株式会社
2
米鶴酒造株式会社
取締役営業部長
大 浦 正 幸
3
有限会社 後藤屋
営業企画課長
佐 藤
4
三和漬物食品株式会社
専務取締役
5
株式会社 三和フーズ
営業課長
早 川
仁
6
エイコウ株式会社
たかはた地産館
サブマネージャー
舟 山
徹
7
農 業 者
―
近 野 ひとみ
8
農 業 者
―
小 林 茂 則
9
農 業 者
―
山 木 富 子
10
農 業 者
―
遠 藤 五 一
11
農 業 者
―
戸 田 雄 市
12
公
募
―
八 巻 啓 司
13
公
募
―
市 川 忠 一
備 考
リーダー
力
鈴 木 尚 彦
サブリーダー
平成19年1月29日まで
第7条関係
アドバイザー
地域環境デザイン研究所
事務局(第8条関係)
No.
所
属
所長
役 職 名
商工振興主査
宮 原 博 通
氏
名
村 上
弘
1
商工観光課
2
農 林 課
3
企 画 課
企画調整室長
斎 藤 利 明
4
企 画 課
地域ブランド主査
深 瀬 吉 弘
主
任
26
小 林 貴 宏
備 考
(3)参考文献
○『地ブランド
』 報堂地
ブランドプロジェクト編著 弘文堂
○『地ブランド』
博
博報
堂地ブランドプロジェクト編著 弘文堂
○『ブランドらしさの
つくり方 ンングの実践』
○『ブランドらしさのつ
くり方 五感ブ
五感ブランディ
ランディンングの実践
』
博報堂ブランドデザイン著 ダイヤモンド社
博報堂ブランドデザイン著 ダイヤモンド社
○
○『地
『地域ブランドマニ
域ブランドマニュア
ュアル』 ル』 (独
(独)中小企
)中小企業基盤整備機構
業基盤整備機構
○『地域ブランドのすす
○『地域ブランドのすすめ』 め』 (独)中小
(独)中小企業基盤整備機構東北支部ワークショップ資料
企業基盤整備機構東北支部ワークショップ資料
○『
○『月刊
月刊地域づくり
地域づくり(平成17
(平成17年8月号)
年8月号) 』』 財団法人地域活性化センター
財団法人地域活性化センター
27
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