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フエルナンド旦那と養殖の可能性の打ち合わせ 養殖可能性の説明

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フエルナンド旦那と養殖の可能性の打ち合わせ 養殖可能性の説明
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第12号10月1日発行
フエルナンド旦那と養殖の可能性の打ち合わせ
3時40分屋敷に到着、旦那夫妻や使用人全員が出迎えてくれた、まるで凱旋みたいだ、
5時30分に夕食その後打ち合わせと決った、コテージに帰ったらキリ(犬)が出迎えた、
マルシアに言いつけてバスタブ一杯にお湯を入れて貰う、入るとザーとお湯が溢れる、
気持ちよい此れが日本人冥利だ、カラスの行水の私が40分もかけて風呂に入った
今日は気分が良いのでユカタを着てみよう、彼女に言いつけて準備してもらった、
風呂から上がってユカタに着替えて見たら靴下を用意しておる、足袋だよと言うと、
彼女は牛の足見たいなソックスですか?と言う、思わず噴出してしまった、そうか韓国
でも日本人を軽蔑する言い方で<ジョッパリ >と言う豚足の事だ、外国人から見ると
指が分かれたソックスは異様に見えるらしい、寝室に行きパソコンでMailのチェックする
半月で57通も着信してた、緊急なもの4通に返事を送信してたら、そろそろ食事の時間
例のように、キリとマルシアを連れて母屋に向かう、ダイニングに入ってゆくと、
旦那が、ユカタ姿を見てオーサムライと、ご機嫌だ、
私はパソコンからスクリーンに映せるようにをセットした、ビュアーのシステムが違う
見たいで上手く行かない、コテージから私のを持って来させ、どうにか写るようになった、
今日の食事には3人のお客だそうだ、銀行の貸付担当重役と土建会社の社長、
顧問弁護士だそうだ、調査結果を一緒に聞くそうだ、相変わらず手回しが早い男だ、
お客が揃った、銀行家は非常に若い40才に為っていないだろう、土建屋は50才位の
100kg以上の巨漢だ、弁護士は初老の紳士だ、
食事が始まった、ワインは87年物のボルドーだが、私には大好きなモーゼルだ、しかも
92年物のスパークリングだ、前にボルドーよりモーゼルが好きだと言った事が有る
セッカチに見えても旦那は記憶も良いし人を接待するに長けておる、さすが事業家だ
今日の料理は色々出たが鶉のグリルとマンゴスチンの入ったババロア以外は、
味は今一だインパクトが無い、訳は食事の終わり頃シェフが挨拶に来て判った、
シェフが違う、後で判ったが屋敷のシェフは母の不幸で実家に帰っていて、HOTELから
シェフを出張してもらったらしい、ブラジルでは金持ちが大事な客が接待する時はHOTEL
からきて貰う事が良くあります、HOTELの名前で味が変わるわけでも無いのにと思うが、
食事は1時間余り掛かって終わった、
養殖可能性の説明
私はパソコンのデーターをスクリーンに映しながら説明をした、岩塩が有った事は伏せて
此れが後で大きな意味を持つことになる、説明の概要は要約すると下記のとうりだ、
H エリアではエビの養殖が可能で生産量は年間50トンから200トン位で成功の可能性は75%
問題点は湿地ブルトーザーが入って工事が出来るかどうか、それに鰐や鳥の食害をどうやって
防止するか、ブラジルではエビの養殖を殆どやってないので、人口飼料が手に入るかどうか、
養殖技術者が居るかどうか、この点が一番の問題点だ、
G エリアではマトリッシャン(ブラジルで良く食べる魚)かアメリカナマズが養殖可能で生産量は
200トンから400トンで成功率は87%で可能性は非常に高い事、問題点も技術者の点と
ナマズをやる時の稚魚生産が出来るかどうか、
注釈 ナマズは周年水温が同じだと産卵はしない、稚魚を輸入してたのでは利益が圧迫
されること、技術者の点は私がマン ツー マンで教育すれば何とか成りそうだ
その後質疑応答をして2時間半でお開き、お客は土建屋は自宅に、他の2名はコーテジに
帰っていった。
旦那は私に眠いかと聞くので大丈夫と答えると、もうちょっと時間をくれと言って、ソフアーに移り
エスプレッソコーヒーを飲みながら色々な話をした、私は旦那と最初の出会いのバスの旅の件を
聞いた、金持ちなのに如何して飛行機でなくバスなんだと、返事は意外にも極端な高所恐怖症
だそうだ、故郷のイタリアに行ったときも2ヶ月掛かって船旅な事、私はズバリ、マフイアではと
聞いたら、大笑いしながら、マフィアが成功するかどうか判らない事業に金を出すかと言われた
先祖はイタリア北部のトリノの出身だそうだ、私は貴方は如何して魚養殖にそんなに執着が
有るんだと聞くと彼いわく子供の頃から釣が好きでよく釣にいったが昔は良く釣れて1時間位で
釣を止めてしまったが、今は1日釣をやってもボウズ(1匹も釣れない事)に為る事も有る、
魚養殖をやって利益が出るようになったら、残りは自分の川に放流するよと言った、
そんなことをしたら魚が売れなくなると言ったら、心配無用マーケットはサンパウロだそうだ、
1500万人の都市だ、安く低所得層にも食べられるような価格にしたい、幾らでも売れる、
そして肉から離れて、コレステロールから開放されて魚を多くだべる日本人の様に頭も良くなる
と言った、この事業に130万ドル(日本円1億4000万)つぎ込む積もりだと、面白い男だ、
そしてずーと傍に居た奥さんに先に休んで良いと言った、マルシアにはフルーツとエラードを
持ってこいと命じて、二人になると声を低めて、もう先生はマルシアを食べたかと聞く、
私は彼女は献身的で良い子だが、抱いて寝るには少し痩せすぎだと答えると、
そうか俺と同じ考えだ、女は遊びなら痩せた女でも良いが、気が休まるのはデブの女だと
遊びなら金で買える女を幾らでも用意できる、病気の心配も無いし、必要なら何時でも
言いなさいと片目を瞑った、其の時マルシアが帰ってきた、旦那は急に大きな声で
魚も丸々太った方が美味しいと言った、明日の午後に土建屋の設計技士と測量士を
呼んで有るから、養殖をやる前提で案を考えてくれと、
私はG, H エリアどちらをと言うと、両方だリスクは承知だから心配するなと言った、
12時30分お開き今日は長い一日だった、でも興奮して眠気は無い、変な気分だ
コーテジに帰っても気が高ぶっておる、彼女に頼んでバスタブにお湯を入れてもらう、彼女には
休んで良いと言って、風呂に入る風呂から上がってリビングに戻ると、彼女はまだ起きてる
先生は今日は顔がいつもより険しいが如何したんですかと聞く、私は大きな仕事なので興奮
してるんだと教えた、眠れないんでしたら私もお付き合いします、明後日から1ヶ月の休暇に
入りますのでと言った、明日からルイザというメイドが来るそうだ、ブラジルの法律で1年に1回
使用人に1か月の有給休暇を与えないといけない法律がある、此れを怠ると裁判沙汰になり
99%雇用者が敗訴となり法外な保障を払う破目になる、悪質な使用人はこれを悪用13ヶ月目
に突然裁判所に提訴する事がある、雇用者が一番気を使う所だ、
休暇を取って何をするんだと聞くと、ママに手伝い採集してきた蘭を植え付けしますと言った、
色々の話の中で、ブラジルは人種差別が無いと言われているが、建前だけで街のレストランで
席が空いてるのに予約で一杯と断られたり、洋服を買いに行くと、この洋服は裸足には不釣合
と言われたり、化粧品を買うと、風呂に入って肌を白くしてから使用しなさい言われたり、
色々苦労が有ったことを話してくれた、メステソとムラートの有色人種が39%も居るが
メステソ(原住民と欧州人の混血)は少数派なので陰では激しいらしい、彼女の父は判って
結婚したのだろうか?彼女に聞いてみると、私達家族は野心は無いから現在の生活を維持
出来れば多くは望まない事、パパはママを連れて街には行かないし、1人で行く時は、
差別は無いし、農奴に徹してるので問題は無いでしょうと、苦笑いしていた、
その点日本は良いですね人種差別が無くて、先生も私に旦那や奥さんに接する様に扱って
呉れて居ますので、感謝してますといった、私はそんな事無い日本にも部落民の問題等の
差別は有る、130年前は私の家族も苗字が無かったと教えてやった、その内返事が無いので
見てみると、彼女はソフアーで寝てしまった、起こすのも可愛そうなのでクションを枕にして
毛布を掛けてやり、寝室に戻った、3時だ明日が大変だ、 寝室に戻りパソコンを覗いたら
眠くなったので眠りに付いた、魚養殖が順調に行っておる夢でも見よう.....
メイドの交代
翌日起きたら9時30分髭を当たってダイニングに行ったらマルシアがコーヒーを沸していた
昨晩はすみませんと言う、私も遅く起き、今朝母屋に行ってたので、ご飯が炊けないと言う
ハムとソセージで朝食を取ってコーヒーを飲んでいると、奥さんが新しいメイドのルイザを
連れて来た、痩せた小さな子だ、顔は白人の顔だが浅黒く髪はチリチリだ、ムラート(黒人と
白人の混血)だ17才だそうだが、巨乳だ、黒人特有のものだ、自分の足元が見えないほど、
奥さんはルイザは屋敷に来て1ヶ月なので気が利かない子で、不便でしょうが1ヶ月我慢して
下さいと言って帰っていった、なるほど気がきか無そうだ、部屋の片隅に唯立って居る
マルシアが見かねてダイニングに連れて行った、朝食のたずけや、洗濯をさせている、
暫くしてマルシアが両手を挙げ首を振りながらきて、先生、大丈夫かしら、洗濯機の使い方も
判らないのよと言って入って来た、私は構わんが、ご飯の炊き方だけはしっかり教えろと言う
お前は9年もキャリアーが有るのだ比較になら無いと言う、
飯さえ炊けて洗濯できたら、1ヶ月は大丈夫だろう、
私が寝てる間に母屋行ったのは、養殖の方に農場で庶務係をやっている弟の採用を頼みに
フエルナンド旦那に行ったらしい、旦那は養殖の方は全て先生に任してるから先生に頼めと
言ったそうだ、彼女が言うには一応大学を出てるが、母がインデオなので農場しか就職が
無かったとの事、専攻もスペイン語と経済だそうだ、私はスペイン語専攻に興味を覚えた、
それは後で判るが、私は機会を見て逢って見ようと言ってやった、
養殖場の計画が始まる
午後からのミーテングはコテージの会議室で始まった、最初に私から池の概要を説明した、
設計士はなかなか有能な男で大学を出で13年のキャリアが有るそうだ、湿地ブルの点は、
パンタナール(ブラジル北部の湿地帯)で使うもので、100%大丈夫でしょう、ワニや外敵の
防御は周囲に幅4m深さ3mの空掘りを巡らす事で解決出来るなど、話が出た
彼が一番心配してるのはブルやパワーシャベルを、どのルートで運ぶかが問題だそうだ、
土地が広大なので艀で運べるような、小さな重機では工事期間が何年も掛かってしまう
国道からジャングルまでを、途中の集落住民が許可するか、小橋など有ったら渡れない事
該当する集落はライザマ、サピエサールと2箇所あり住民は約380人で、ライザマは政府の
インデオ保留地だそうだ、サビエサールは工事中、住民を作業員として雇ってやる条件で
なんとか成るが、問題はライザマでインデオはブランコ(白人)の進入を頑なに拒むので
万に一つも可能性はないと言い放った、私はダイニングにもどりマルシアにライザマに知人は
居ないか尋ねたら、あの部族は祖母の出た所で、逢った事は無いがママの伯父さんが居る、
私はシメターと思った、会議室にライザマの件は1週間以内に解決するから、その方針で
計画を実行するよう言ったら、二人はゲラゲラ笑いながら、私共でも無理な事をも先生では
月に水を汲みに行くみたいなものです、と言うので、頭に来て、大きな声で俺の顔を良く見ろ
日本人はインデオの祖先だと言ってやった、私の剣幕に二人は黙ってしまった、
その後細かい池の説明をして、1週間後にたたき台の図面を作り持ってくるよう命じて
お開きにした二人はフエルナンド社長より気が早いですねと捨て台詞を言って、帰って行った
屋敷に行き社長は帰ってるか聞いたら8時ごろと言う、帰ったら連絡下さいと言って戻る、
シャワーを浴び食事をしパソコンのMail返事をの返事を書いているうち眠ってしまった、...
マルシアに社長が来ていると起こされた、旦那はニヤニヤしながらさっき土建屋の社長から
電話があり、あの先生は頭が可笑しい、仕事を任して大丈夫ですがと言われたそうな、
私はマルシアの母の伯父がライザマに居る事、明日からマルシアが休みなので、
母親とマルシアの3人でライザマに行くので車を借用したいと申し入れたら、
社長はそうかその手があったか、先生が強気な事言ったのはその手が有ったんだと、
大笑いしている、
車は3日借りると言ったら何日でも良いから話を纏めて来い、金は持ってるか?と聞くので
1500へアルあります、カードも持ってるしと言うと、インデオ部落ではVISAカードは使えないと
冗談言いながら、3000へアル寄越した、ついでに、<痩せた魚も食べてこい>と笑いながら
帰っていった、なんとなく上手く行きそうだ、良く眠れそう....
インデオ部落に行く準備
翌朝気分良く早く起きた6時20分、マルシアがコーヒーを沸かしている、ルイザはと聞くと母屋に
マルシアが帰るのに持ってゆくバックを取りに行ってるとの事、メイド達は奥さんの払い下げの
バックを休暇の時は皆で使用してるらしい、コーヒーを飲んでたら、ルイザが帰ってきた、
バックを見ると、日本では古物屋でも見かけない様な古びたボストンだ、私は調査の時に
持っていったのが良いと言うと、あれは先生と行動を共にするからと、奥さんが特別に
貸して呉れたらしい、今回は休暇ですから仕事ではないと言う、俺の緑のスーツケスを
使ってよいと言うと1ヶ月も借りて良いですがと恐縮しておる、下着やら蚊取り線香など準備
母屋の旦那から来いとの電話行ってみると、奥さんも居て家で使わなくなった調理具や
古着などを用意して、インデオはお金よりこんな物が喜ぶので、お土産にしろと用意してあった
旦那は手紙3通とライフル1丁、べレッタのピストル1丁、道路地図をくれ、手紙は困った時に
警察官に渡せ私のことを知っているから便宜を図ってくれるとの事、ライフルは運転席の後ろに
置いておけ、強盗予防のおまじないだそうだ、緊急の時はピストルを使え、マルシアの事など、
気にしないで自分の助かる事考えろ、メイドの代わりは幾らでも居るが、先生の代わりは
居ないからと、ほざいている、私はビックリしてそんな危険な所かと聞くと、そんな事は無いが
ブラジルの金持ちは最悪を予想して対策を採って居るそうだ、農場からインデオ部落に行く時は
白人は連れてゆくな、インデオを連れてゆけ、農場で泊まる時は俺の宿舎を使え、農場には
電話しておく、マルシアは今日から休暇なのでお前が個人で使う事にして1日3へアル払いなさい
等々色々と注意された、話を纏めてきてくれ、痩せた魚も食べてよいと、またい言っている、
奥さんは何の事と聞いている、旦那は魚の事業が上手く行く為の、二人のオマジナイの挨拶だ
と誤魔化しておる、
車庫jからBMWを出そうとしたら、旦那が来てベンツの方が足回りが良いからと、ワゴンを出した
旦那がライフルを吊り下げてくれた、車を回してコーテジ戻ると、準備は出来ておる、農場までは
70キロのドライブだ、出発して間もなく彼女が、お土産を買いたいので、メデカード(市場)に
行っていだだきたいと言うので行ってみる、初めてだが大きな市場だお金は有るかと聞くと
少しはと言う、これでおみやげを買いなさいと、100へアル渡す、駐車場には相変わらず子供達
がウヨウヨいる車の番人や荷物運びだ、一番小さな子に車番を頼み10センタボ(5円)渡す、
大柄な子を連れて市場の中に入る、荷持つ運びだ、ブラジルにはこんな事をして家計を助けてる
子が600万人居るそうだ、貧富の激しい国だ、マルシアが金持ちになったみたいと言うので、
どうしてと聞くと、屋敷に来るまで街に出て荷運びをやったそうだ、食品の売り場は人でごった
返している、私は5000へアルがポケットに入ってるのでスリが怖いので、前で待った、
道路でタバコを吸いながら屋台を見て歩いたら引き手の付いたバックを売っている、
赤い女の向けのを買った、隣の時計屋でミッキーマウス時計を2個買った、勿論コピー、
カモと見たのか下の方からカシオのGショックを出して、これは本物だと言う見てみると、
なるほど本物だ、70へアルと吹っかける、50へアルに値切って買った、これで彼女の兄弟の
お土産が出来た、占めて90へアル(4500円)だ、暫くして子供に荷物を持たして出てきた、
赤いバックを見て如何したの聞く、お前のために買ったと言う、車に荷物を積むとき、
私のタバコを入れたか聞くと、入れてないと言う、それではタバコ1カートンとビンガの
大瓶20リットル入りを2本買ってくるよう言いつけ、お金を渡した、これでお土産が揃った、
男の子に50センタボ渡すと彼女が取り上げて、改めて1へアル渡す、足りなかったのか
彼女が言うには昔の事思い出して、多めに渡したとの事、優しい気持ちの女子だ......
市場で意外と時間をとった、市の案内書でインデオ博物館が有るのを知ってたので、
私特有の付け焼刃で、インデオの交渉に何かヒントが有るかも知れないと思ったのだ
入館料を払おうとしたらい、白人の女係員は1へアルですと言う、二人だよよ言うと、
連れはインデオだから無料だと言う、インデオを優遇してる積りだろうが、神経を逆撫でする
規則だ、その時彼女の取った態度にビックリ、50へアル出して、インデオの乳児の健康診断に
使用するための費用に寄付しますと言った、係員は慌てて寄附簿を出した、彼女は寄付簿に
クイザ族カシキ孫 マルシア ムニ ロドリゲス 身分証明番号MG34761121と署名した、
彼女が言いたかったのは、私は身分証明書を持ってる、ブラジル国民だと言いたかった見たい
聞いた所によると、インデオは身分証明書は持ってない事、近親結婚と栄養不良で乳児の
3人の1人は1年以内に死亡するとの事、博物館は得るところが有ったが、彼女には気分の
悪い思いをさせた、気分直しにカフテリアで一休みエスプレッソを時間掛けて飲んでいると
彼女は小銭を数えてお釣ですが、40へアル足りませんと言って返して寄越した、
彼女は1センタボも持ってない事になる、改めて、100へアル足して、お前は休暇中だから、
これは私からのアルバイト料だと渡した、ホットした様子で受け取った、
もう11時だ、私は高級でなくて良いから、美味しいものを食べたい、どこか知らないかと質問に
先生は内臓など食べませんねと言う、大好きだよと言うとエーと言ってビックリしてる、
汚い所ですよと念を押す、大丈夫と言うとでは行きましょうと、また市場に向かう、場所は市場の
裏側に有る所だ、50m四方は有る、土間で丸太の柱にトタン板を載せただけで、壁は無い、
大きな木のテーブル丸太の長椅子、内は足の踏み場も無い程の新聞紙だらけ、真中に直径
2mも有る鍋が三つ、一つは辛いもの、一つは普通の物もう一つは何が入ってるか判らない物、
足や耳、性器、肺、何でも入ってる、たまには胎児も入ってることが有るそうな、
テーブルもイスも油でギドギドしている、ちょっと待ってくださいと新聞紙を貰ってきて、テーブルと
椅子に敷く、なるほど新聞紙が散らかってるわけだ、普通の物を注文する、ひしゃげたアルミの
洗面器の小ぶりな物に、山盛りの内臓思わず見とれてしまった、おっかなビックリ口に入れた、
美味しいより、旨いと書くのがピッタリだ、柔らかいし夢中で半分位食べてふーと一息、彼女は
心配そうに大丈夫ですかと聞く、私はボン(最高)!と言う、そうですがとニッコリ笑っておる
少しずつ食べながら見ていると、店員が新聞紙を拾い出した両手で抱えて持って行き
鍋の下に放り込んだ、凄い炎だ、一発で綺麗になった、面白い所だ、
幾らなんだと言うと、高いですが私が奢りますと笑っている、支払ったのを見ると1.6へアル
(80円)だ、私は高い食事を有難うと言うと、どう致しましてと言い二人で大笑して店を後にした
エリザベッタ農場
途中買い物食事で時間を取ったので農場の在る町ギアに付いたのは午後1時40分、これから
14km入った所に、奥さんの愛称の名をつけたエリザベッタ農場だ農地90000ヘクタール
日本の大潟村の約10倍ちょっと、広大な農地だ、7分ぐらいで着いたマルシアガ降りてゲートを
開けようとしたら、若者が、姉さん僕が開けると走ってきた、事務所に行くと昼寝の時間なのに
この前調査に手伝いの連中が待っていてくれた、彼女の父は食事はと聞くので、
食べてきたと言うと、そうか、社長からの指示で今晩皆で先生の歓迎会をやるために牛1頭と
羊2頭を焼いてるので、それまでゆっくりして下さい、私は今やりかけの仕事を終わらすから、
後でまた逢いましょうと言う、
マルシア、先生を社長宿舎に案内しなさいと言う、行ってみると白亜の立派な家だ、
社長が年数回来るために建てたそうだ、私の部屋は女中部屋付きの客間だシャワーを浴びて
テラスに出で見ると、中庭で農奴のお上さん達が肉を焼いてパーテイの準備をしている、
彼女を連れて行ってみると小母さん達がワーと言って抱きついて挨拶している、一人にママはと
聞いておる、聞くところに依ると、昨日からお爺ちゃんの所にへゴ(蘭を植え付ける木)を
採りに行ってるそうだ、今朝電話で彼女が来る事判ったので、農奴の1人が馬で迎えに
行ったそうだ夕方までは帰って来るそうだ、車で行けば良いのにと思ったら、車が入れない
ジャングルの中の34kmも先にあるインデオ部落だそうだ、彼女は先生昼寝しますかと言う
ので農場を回ってみたい、トラクターを借りてくれと言い、事務所の弟に言うとトラクター車庫に
連れて行かれた27台入る車庫だ今5台使っているとの事、27台のトラクターは見事なものだ、
まるで農機具屋だ17番が力が無いが調子が一番は良いと行ってくれた、馬はいないかと聞くと
20頭いますが先生は乗馬出来ますか?姉さんは乗れませんよと言う、大丈夫アメリカで乗って
たと、言うと、馬の方が安全かも知れない、季節柄毒蛇が多くて馬なら蛇が居る所には行かない
からと、道路以外は絶対に降りない事を注意された、9歳の去勢してないアラブ種を借りた、
大きな馬だ馬に耳栓をしているの、そして散弾銃を持ってきて馬のわき腹のガンケースに挿して
くれた、鶉が多いそうだ、今晩焼いて食べるから獲って来て下さいとの事、犬1匹連れて彼女は
後ろに乗り出発、変な乗馬だ御するのは俺で、進めとか、止まれの命令は彼女がやるのだ、
私のポルトガル語では命令を聞かないのだ、発音が悪いのだ、麦畑に入ると、ブルブルと音を
発て鶉が飛び出すが、犬は鉄砲を構えると馬の前に出て待つがが、当たらないと、振り返って
私の顔を見ている、ヘタクソと言ってるみたいだ、24回撃って6羽獲れた、どうして犬は判るのと
聞いたら、当たった時の血の匂いが判るんだそうだ、東に3km位言った所小さな小川があった
下りて、魔法瓶のコーヒーを飲んでいると、子供の頃良く泳いだと教えてくれた、その頃は
生活が貧しくパンツも履いてなかったと、顔を赤くして話してくれた、今でも農奴の子の半分は
パンツを履いてないかもと言った、私は昔は日本でもそうだったと言うしか返事が無かった、
2時間も時間が立ったので、宿舎に帰ることにした、シャワーを浴びようとしてたら、彼女が
ママが帰っているので家に行って来ても良いかと聞くので、食事の時迎えに来れば良いと言う
1時間位立った時彼女が来て、家族が挨拶に来ていると教えてくれたので、居間に行く
両親のロドリゲスとムニナー、男子のパブロ、高校生のマリア、中学生のクリシチナーだ
マリアは母親似だがクリシチナーは父親似で成長したら、マルシアより美人になるかも知れない
母親は夫とマルシアから話は聞いた、私で良いならライザ部落に行くが、父(祖父)の
方がもっと適任かと思う、先生は馬にも乗れそうなので朝早く私の実家の有る部落に行き父に
会いませんがと言う、父はポルトガル語が出来ないが、私が通訳します、父は60過ぎで、
かなり頑固な人だが話は判る人だから、先生から直接お話した方が良いと思いますと言う、
私はお父さんが行ってくれるなら、石に鉄の鎧を着せたようだ(鬼に金棒の意味)と言って、
行く事を承諾した、
それから皆にお土産を渡した、ロドリゲスにはビンガ40リットル、パブロにはカシオのGショック
女の子にはミッキーマウスの時計、母親には保育社の蘭のカラー辞典だ、皆大喜びだ特に
末娘は時計に頬すりして喜んでいる、4500円でこんなに喜ぶとは日本円も価値が有る、
農場までの地図
右下の旗は屋敷の有るクヤバ、マットグロッソ州の州都、その上の旗は農場の有る場所
白線で囲んだ所が農場だ、左の旗はインデオ部落の有る、ライザ集落
牛肉食べ放題の歓迎会
外は薄暗くなりかけてきた、マルシアがきて先生始まるから着替えて下さいと言う、この格好では
駄目かと言うと、用意してますと言う、見てみるとユカタを一揃い用意してある、日本人だから
サムライドレスが良いですと言う、とんだピエロと思ったが、マーしょうがないか.......
準備が出来て中庭に出てみると、凄い人だパブロ(弟)に聞くと常用の人間が48人だから家族を
入れると200人位だろう言う、それに農場に点在して住んでるインデオを入れると280人と言う
食べ物は足りるのか聞いたら、牛は600kg有ったし、羊が2頭で120kg鶉と鶏で30羽、一人当たり
2.4kgを超えるから充分ですという、肉を2.4kgも食うのかー宴会は挨拶も無くマルシアの父が
日本から来たぺスカード(魚)の先生と紹介しただけ、前の方に居た牧童30人ばかりが腰から
ピストルを抜き空に向かって乱射を合図にわーと肉に向かって突進、家族単位に大きな肉塊を
持ってきて食べ始める、大きな樽が2つ有り濁酒が入っておるインデオからの差し入れだそうだ
骨は庭の片隅に捨てると、農場の犬達が来て何処かに持って行って食べてしまう、内臓屋の
新聞紙みたいだ、彼女と弟を連れて回ってみる、鶉の蒸し焼きは腹にハーブを詰めた物で
美味しかった濁酒所には女人や子供が居り瓢箪の柄杓で飲んでいる、貰おうとすると彼女が
小さな声で駄目ですと言って後ろに引っ張る、どうしてだろう、興味が有ったが我慢する、
回っている内にチャドを巻いた回教徒らしき1群に出くわした、弟にモスレムと聞くと、此処には
ドイツから移民して来た、回教徒が8家族42人が居るそうです、それで羊肉か成る程判った、
ロドリゲス親父さんはだいぶ出来上がっている、先生のお陰でこんな盛大なパーテーが出来て
有難うございますと言っている、パパ余り飲まないで明日の仕事に触るからと、マルシアが言うと
有難うございますと言っている、パパ余り飲まないで明日の仕事に触るからと、マルシアが言うと
明日は日曜だよとの返事、そうか明日は日曜か、彼女にお爺ちゃんは日曜でも大丈夫と聞くと
インデオは毎日、日曜よと言う返事、成る程、自然に溶け込んだ民(インデオの事)と言うからね、
日曜か私は日曜に休んで子供達を連れて教会に行った事を思い出していた、もう80日位休んで
いない、あの時教会に行ってから、急にこのプロジェクトが湧き出で出来た訳だから、神の加護が
有ったのかな、インデオの連中と食べて話している母親の所に行き、明日は息子、娘さんと一緒に
ピクニックしながらお父さんの所に行きましょうと言うと、マルシアとパブロは父の所に行った事
有るが、末の二人はインデオ部落には行きたがらないので、行きますかねーと寂しそうに言う、
マルシアに言ってパブロとマリア、クリシチナーを呼んでくるよう言い付けた、皆集まった所で
明日は私に付き合ってくれないか、80日も休みを取ってないので、皆と休日を楽しみたい、
パブロは僕は異存ないが、マリアとクリシチナーはどうなんだと聞いている、二人は皆と行くの
面白そうと賛成してくれた、パブロは先生此処に働いている、ガイノーと言うインデオが働いて
居るが、彼も暫く部落に帰ってないから、連れて行ってよいかと聞く、多いほど楽しいよと言うと
マリア、ガイノーを呼んで来いという、ガイノーと言う若者は白人の血を引いてる様だ、15の時に
部落を出てロドリゲスを頼って就職、旦那に頼んで身分証明書手に入れ、今はブラジル人だ
今は夜14kmの道をオートバイでギアの高校に行ってるそうだ、インデオからの脱皮しようと、
皆で色々話をしてると、千鳥足でロドリゲスが来て楽しそうだなーと言う、マルシアは明日は
先生と皆でピクニックをしながらお爺ちゃんの所に行くと話したら、俺はと言う、行くのと聞くと
俺だけ仲間外れは無いだろう、と言う、酔っ払っていてもさすが行動は早い、ガイノーに言い付け
肉が大分余ってるから、お土産にするから、確保しておけと命令している、先生何時の出発と聞く
9時頃と言うと寝坊して置いて行かれると困るから、もう酒は止めだと言う、改まった顔で、
小さな声で先生有難う家族で出るなんて初めてと言う、良い計画だった見たい、
10時だパーテーは最高潮だ、そろそろ宿舎で寝よう、行こうとしたらマルシアが来てさっき
バスタブにお湯を入れて置いたから、今頃丁度良いと思うから入っててください
明日の細かい所を打ち合わせて帰るからと言う、構わないから楽しみなさいといって帰る、
風呂に入りベットに入ったら、パタンキューと寝てしまった、
ピクニックしながらインデオ部落へ
朝6時に目が覚めた、起きると彼女を起こして悪いと思いベットでウジャウジャしてると、キッチンで
カタコト音がして居るので起きてみたら、もう彼女はコーヒーを沸かしておる、ボンデイア(おはよう)
と声を掛けると、昨晩はあの後帰って見たら先生はぐっすり寝てたので、ダンスが始まったので
また行き12時半まで踊りました、今日は家族で出かけるなんて、夢のようですこんな休暇は初めて
と言う、お前は良い子だから神様が認めて呉れたんだ言うと、きっと日本の神様だ日本の神に感謝
と言って手を合わせるしぐさ、何処で覚えたんだと聞くと、映画で見ましたとの事、
コーヒーカップを持ち飲みながら厩舎に行くとパブロとガイノーが馬の準備をしている、傍にバナナの
葉っぱに包んだ大きな荷物が2個有る、なんだと聞くと焼いた肉との事まだ荷物は積めるかと聞くと
パブロがママの馬は空だという、奥さんが寄越した古着や道具を少し持って行ってやろうと思った
宿舎に帰りマルシアにこの荷物から爺ちゃんの所で必要なものを1/3程選び出せと言うと
私は部落の生活が知らないから、ママに選んで貰いましょうと、家に母を呼びに行った、
母親が来て荷物選びが始まった、テキパキと9個に分けている、9家族みたいだ、まだ大丈夫ですよ
言うと、母親は昔は所帯道具全部持って移動して歩いたので、その習性が残っているので余分な物
は必要ないと言う、パブロとガイノーが馬に積むため持って行った、母親は先生ちょっとと言うので
行くと、夫と子供達を連れて里帰り出来るなんて夢のようです、貴方は良い人だ、
魚の仕事も何もかも旨く行く様神様が見届けてくださるだろうと、言われた、なんかジーンと来た
ひと段落着いたのでマルシアを相手に食事をしていると、パブロが乗馬用の皮で出来たズボンや
上着、拍車の付いたブーツ、帽子を持ってきた、背格好が同じ様な牧童から借りてきて呉れたそうだ
8時30分母親を除いて集合3分ほどで母親が出てきた、インデオノ正装だ皮のジャケットにビーズの
首飾り、頭には羽根飾り、さすが酋長の娘ムニナーだ、ロドリゲスが言うには、此処まで必要ないと
言ったら里帰りの為ではない、これから先生の仕事が旨く行く為の儀式のつもりだと言ったそうだ、
そしてガイノーを呼びインデオ語で何か言っている、彼は走って家のほうに帰ってゆく7分ほどで
来たのを見ると、これまたインデオの正装、彼なんかはインデオ生活から抜け出したつもりだが
服装を持ってるところを見ると完全に抜け出せずに居るみたい、どちらが良いかは判らないが?
マルシアと女の子達の服装はヨーロッパスタイルだ、長い皮のスカートに皮のブーツだ、
パブロが日陰に吊るしていた皮の水筒を配っている、私のところに来て山に入ると坂が有るから
鞍の無い姉さんは落馬する危険が有るから、先生の前に乗るよう注意される、前だと落馬しても
馬は踏みつけないそうだ、先頭はガイノーとマリア、次はロドリゲス、そして母親、4番目に
私とマルシア、最後尾はパブロとクリシチナーの順番だ道は細いインデオ道(インデオ歩く道)だ
1時間位で山道に入る40分ぐらいの所で、ガイノーが木を指してインデオ語で母親に話をしている、
母親が馬に水を飲ませるから、休憩しましょうと言う、降りたらガイノーが5頭の馬を連れて
山に入ってゆく、私は母親にどうして水が有るのが判るんです聞くと、インデオは道端の木に
色々な情報を書き込み共有してるそうだ、水があるとが、山蛭が居るとか、滑るとか、だそうだ
20分位でガイノーが馬を連れて帰ってきた、ロドリゲスが水は有ったかと聞くと濁っていたが
充分飲ませたと言っておる、今度は人間様の給水だ、皮水筒を下ろして、飲んだら皮の匂いが
するが、外気より3~4度冷たい、皮に染み出る水分が蒸発して気化熱で冷たくなるそうだ
再出発、道は山の尾根を回りながら通じている、かなり気温も上がってきた、冬だと言うのに
汗ばむ位だ、体臭の薄い子と思っていたが、汗をかくと結構体臭がする、変な気分だ...
下り坂を30分進むと川に出た、結構水が多いガイノーが川の岸の木を見て歩いて情報を得る
最初にガイノーが渡りロープを投げて寄越し次の馬の轡にロープを縛り引っ張るのだそうしないと
馬によっては川で立ち往生するそうだ、無事全員渡りきった、パブロが先生あそこと言って
指差した、ジャングルから煙が上がっている、あと10分位との事、
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