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電動車両用永久磁石型同期モータ の熱減磁現象に関する
早稲田大学 大学院 環境・エネルギー研究科 紙屋研究室 澤野 一樹 電動車両用永久磁石型同期モータ の熱減磁現象に関する研究 研究目的 モータ設計時における解析技術の確立 z 熱減磁を考慮した解析 z モータ駆動中のロータ磁石温度変化・分布を予測する シミュレーションモデルの構築 熱減磁解析 380 減磁を考慮した解析を行うことにより磁石の挙動を確認 し、減磁が及ぼす機器特性悪化を検証する。 永久磁石のロータ表面近傍では特に局所減磁が発生 しやすい。 実測値 340 誘起電圧(V) 低回転時と比較して、高回転時における誘起電圧 低下の絶対量は大きい。 解析値 8000rpm 360 320 300 6000rpm 280 260 240 220 200 0 50 100 150 磁石温度(℃) 電磁界−熱連成解析 電磁界−熱連成解析プログラムを構築し、磁石温度 分布や発熱密度分布の変化等を視覚的、定量的に評 価する。 部品とエアギャップ間の熱伝達などを考慮するために 熱等価回路を新たに考案した。 定常状態時の磁石温度において、実測値と解析値の 乖離率は8%である。このことから本解析モデルの妥 当性を明らかにした。 結 論 ¾高回転時においては、特に熱減磁を考慮した解析が必要である。 ¾モータ駆動中、ロータ部において磁石はコアよりも温度上昇しやすい。 (磁石温度=コア温度+2∼4℃) ¾ステータ側の磁石角部分が特に局所的な熱減磁を引き起こしやすい。 (外側は内側よりも発熱密度が約40%高い) 早稲田大学 紙屋研究室 http://www.f.waseda.jp/kamiya/