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福岡市 視察・研修ガイド - FUKUOKA BUSAN CAFE

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福岡市 視察・研修ガイド - FUKUOKA BUSAN CAFE
福岡市
視察・研修ガイド
快適な都市づくりのヒントをご紹介します
○九州・福岡市の概要、位置
○住みよい都市づくりのノウハウを持つ街・福岡
・・・ 1
・・・ 2
(視察・研修内容)
○都市デザインに配慮した都市づくり
○高齢者が住みやすい都市づくり
○水資源を大切にする都市づくり
○環境に優しいごみ処理技術を活かした都市づくり
○安全・安心の都市づくり
・・・ 3
・・・ 7
・・・ 9
・・・11
・・・13
○視察・研修の申し込みについて
・・・14
百道地区上空から望む
九州・福岡市の概要、位置
日本の西部に位置する九州。その中心都市が
福岡市です。福岡市は、古くから日本と大陸と
の交流拠点として栄えてきました。福岡市を含
む北部九州地域は、東京、大阪、名古屋ととも
に、日本の4大都市圏を形成しています。
●人口・・・・・・・・・・・・・・・・・
九州・山口の人口は、日本の1割強を占め、福岡都市圏はその約18%を占めて
います。
九州
1,333 万人
福岡都市圏
237 万人
福岡市
144 万人
福岡都市圏は、福岡市に加え近隣の8市10町で構成しています。
●面積・・・・・・・・・・・・・・・・・
九州
38,955 ㎢
福岡都市圏
1,169 ㎢
福岡市
341 ㎢
●総生産・・・・・・・・・・・・・
九州
48兆1000億円 (4,365億USドル)
※これは、韓国(7,878億USドル)の約6割に相当し、ベルギー(3,927億USドル)、
スイス(3,746億USドル)を凌ぐ経済規模です。
福岡都市圏
9兆2732億円
福岡市
6兆8050億円
●姉妹都市交流・・・・・・・・・・・・・・
福岡市は、7つの都市と幅広く活発な交流を進めています。
オークランド市(アメリカ合衆国) ・ 広州市(中華人民共和国) ・
ボルドー市(フランス共和国) ・ オークランド市(ニュージーランド) ・
イポー市(マレーシア) ・ 釜山広域市(大韓民国) ・
アトランタ市(アメリカ合衆国)
(※姉妹・友好都市締結順)
●トピック
◎福岡市を「コンパクトで、ダイナミックで、そして住み良い都市」として紹介
福岡市のまちづくりを都市の開発モデルとして提唱
【国連ハビタット福岡本部 2011年アジア太平洋都市フォーラム】
◎ 世界で最も住みよい都市トップ25で、福岡市が第16位にランクイン
【「MONOCLE」誌 2011年】
福岡市は、世界で最も暮らしやすい都市のひとつです。そして、成長・
発展と住み良さが調和する快適な都市です。
1
住みよい都市づくりのノウハウを持つ街・福岡
福岡市は、日本で最も大陸に近い大都市として発展を続ける日本一の元気な都市です。
日本では、1950~60年代の経済発展以降、都市化の進行、人口増加に伴い、様々な社会問題が発生しましたが、
福岡市にはこれらの諸問題を克服してきた経験があります。この社会問題の克服の経験は、国際的に見ても貴重な財
産であり、同様の問題の解決に取り組んでいる各国・地域の皆さんにお伝えしていくことが、アジアとの交流の歴史の
なかで発展してきた本市の役割であると考えています。
1.都市デザインに配慮した都市づくり
デザイン性の高い都市景観は、人や情報を引きつけ、さらなる都市の活力を生み出す原動力になります。こうした考え方を
前提に、福岡市では、住み良さを追求し、快適な都市をめざし、デザインに配慮した都市づくりを行っています。
2.高齢者が住みやすい都市づくり
日本は、世界で最も平均寿命が長く、また、世界で最も高齢化率が高い国の一つです。福岡市は、公的な高齢者福祉制度
を運用し、高齢者が住みやすい都市づくりを行っています。
3.水資源を大切にする都市づくり
福岡市は、健全な水循環型都市づくりの目標の一つである渇水に強い都市づくりを目指し、効率的な配水、水の有効利用、
節水意識の高揚などによる「節水型都市づくり」を進めています。具体的には、下水高度処理や浸水・治水対策などに積極的
に取り組むなど、環境に配慮した、水資源を大切にする都市づくりを進めています。
4.環境に優しいごみ処理技術を活かした都市づくり
福岡市が福岡大学と共同開発したごみの新しい埋立構造は、「福岡方式」と名づけられ、日本のごみ埋立場の標準構造とし
て、日本各地で採用されています。また、比較的容易に建設できることから、アジア太平洋諸国においても導入が進んでいる、
画期的なごみ処理技術です。
5.安全・安心の都市づくり(消防・防災)
消火・レスキュー救助技術、救急技術、火災予防など、市民生活の安全・安心につながる技術により、24時間365日市民
の生命を守る体制を確立しています。
こうした都市づくりの取り組みにより、現在では市民の9割以上が、福岡市を「住みやすい」と評価しています。
また、福岡市は、アジアの主要都市と航空路線で結ばれており、各地からのアクセスが良好です。さらに、宿泊施設も
充実し、市内の移動も容易なことから、時間的にも費用的にも有意義な視察・研修が可能です。
皆さまの地域の発展と、快適な都市づくりにつながるヒントを、この福岡で見つけてください。
2
Ⅰ 都市デザインに配慮した都市づくり(都市景観)
~デザインに配慮したまちづくりの秘訣をご紹介します~
【研修メニュー】
③ ライトアップ、彫刻、サイン設置等
○福岡市の都市景観行政
福岡市は、都市づくりの基準「福岡市都市景観条例」 を定め、都市の開発をコントロールし、
デザインに配慮したまちづくりを行っています。
ここでは、条例に基づく主な施策等について、研修を行います。
①大規模建築物等の届出
②都市景観形成地区の指定
③ライトアップ、彫刻、サイン設置等
④景観づくり地域団体に対する助成制度、修景事業助成制度
(御供所地区:歴史的景観の保全にかかる助成)
⑤表彰(都市景観賞)制度等
① 大規模建築物の届出
福岡城址ライトアップ
現在18施設の歴史的建造物や彫刻のライトアップを
実施している。
3万4,000m2の敷地に、ショッピングモール、映画館、劇場、ホテルなどが軒を連
ねる複合施設。180mの運河(キャナル)におけるダイナミックな噴水のショーが時
間の流れを知らせる。楽しみ、集い、憩うことのできるエンターテイメントシティ と
して、アジアからの来訪者も多い。
② 都市景観形成地区の指定
彫像:那の津往還
彫刻のあるまちづくり:ヘンリー・ムーア
キャナルシティ博多
CANAL CITY HAKATA 2009(c)FUKUOKAJISHO
WET DESIGN(c)
香椎副都心(千早)地区
福岡市東部の副都心、香椎・千早地区に新しいまちづくり
が始まっている。
都市空間の潤いを生み出すため、市内の各地に彫
刻を設置している。写真はイギリスの現代彫刻家ヘン
リー・ムーア作「着衣の横たわる母と子」
市制100周年を記念して、市民の募金により設置さ
れた。
3
Ⅰ 都市デザインに配慮した都市づくり(都市景観)
~デザイン性に優れた建築物や街並みへご案内します~
【視察メニュー】
(1) 都市景観形成地区
(1)都市景観形成地区
福岡市の都市景観形成地区をご案内します。
都市景観形成地区とは、「地域に応じた魅力ある
景観形成を図るため、特定の区域について、景観
形成方針及び基準を定め、建築物等を新築する際
に、市への届出を義務づけているエリア」のことで
す。
①百道浜・地行浜(シーサイドももち)地区
福岡市西部の埋立地に、住宅地、業務施設、
アミューズメント施設、公共施設などが集積する
「新しいまちづくりエリア」です。
②御供所地区
400年前の町割り(道路配置)を現在に残し、
福岡・博多の文化のルーツとなる古い寺社が集
積する 「歴史を大事にするまちづくりエリア」です。
③天神(明治通り・渡辺通り)地区
福岡市の都心、天神地区の「都心部、商業・ビ
ジネスの中心地のまちづくりエリア」です。
④香椎副都心(千早)地区
福岡市東部の副都心、香椎・千早地区の「新し
い副都心にふさわしいまちづくりエリア」です。
景観誘導基準として、
1.敷地利用(境界部分の外構仕上げや緑化)
2.建築物や付属設備の形態意匠
3.広告物の掲出等
について詳細にデザインのルールを指定
①百道浜・地行浜(シーサイドももち地区)(185.6ha)
シーサイドももち地区
聖福寺山門
(2) 国内外の有名建築家の作品
福岡銀行本店
:黒川紀章
(2)国内外の有名建築家の作品
②御供所地区(28ha)
(3) その他
福岡市地下鉄七隈線
西日本シティ銀行本店:磯崎新
福岡市内に建てられている作品をご案内します。
国内:辰野金吾、黒川紀章、磯崎新など
海外:マイケル・グレイブス、スティーブン・ホール、
マーク・マックなど
(敬称略・順不同)
(3)その他
シーサイドももち地区
世界の建築家通り
香椎浜ネクサスワールド:
オスカー・トゥスケ
ユニバーサルデザインを全面的に導入し、バリアフ
リーにも配慮した市民の足である。
ユニバーサルデザインを全面的に導入した、福
岡市地下鉄七隈線の施設等をご案内します。
4
Ⅰ 都市デザインに配慮した都市づくり(都市緑化)
~都心部で、潤いある緑を体感できます~
【研修メニュー】
【視察メニュー】
福岡市の緑化政策に関する研修を行います。
◎保全
①セントラルパーク(舞鶴公園、大濠公園)
②特色ある公園緑地(日本庭園)
③特色ある街路樹
市内の緑を保全する、本市の取り組みを学びます。
上記の公園緑地や街路樹をご案内します。
◎創出
本市の公園や街路樹等の整備計画を学びます。
◎支援
国際会議場、音楽ホール、
商業施設などが入っている
複合施設。階段状の屋上庭
園(ステップガーデン)が特
徴的。
市民による緑のまちづくり活動を支援する本市の取り組
みを学びます。
① セントラルパーク
アクロス福岡
② 特色ある公園緑地(日本庭園)
③
特色ある街路樹
天神西交差点広場
街路樹:ケヤキ通り
セントラルパーク:大濠公園・舞鶴公園(福岡城址)
福岡都市部の憩い空間であるセントラルパーク。
福岡城址の鮮やかな緑と大濠の池の親水景観
が彩りを提供している。
日本庭園:友泉亭公園
福岡市の代表的な「回遊式日本庭園」
で、四季の変化の彩りが美しい。
広場には、斬新なデザインのパブリック
アートが立ち並び、親しみやすい空間を
提供している。
「緑のみち」によって、市内の「緑の骨格」
をむすぶ緑のネットワークを形成している。
5
Ⅰ 都市デザインに配慮した都市づくり(アイランドシティ)
~先進的で緑あふれるまちづくり・みなとづくりを進めています~
【研修メニュー】
○アイランドシティ整備事業
アイランドシティ整備事業は、港湾機能の強化や先進的な住環
境整備等を目的とする、福岡市の主要プロジェクトの一つです。
博多湾東部で進むアイランドシティの新たな「まちづくり」、「みな
とづくり」について、研修を行います。
【視察メニュー】
①まちづくり
地区計画・建築協定・緑化協定等まちづくりのルールに沿って
形成された、統一感がある緑豊かなまちなみや、健康・医療・福
祉関連分野等の新たな産業の集積に向けた取り組み状況につ
いてご案内します。
②アイランドシティ中央公園
憩いの場所として、近隣の住民だけでなく広く市民から親しまれ、
緑あふれるまちづくりの象徴である、広さ15haの公園をご案内し
ます。公園内には、建築家・伊東豊雄氏設計の体験学習施設「ぐ
りんぐりん」があります。
③国際コンテナターミナル
普段入ることのできない、最新鋭の設備が整った「国際コンテ
ナターミナル」をご案内します。
緑豊かなまちなみ
外周緑地
アイランドシティ中央公園「ぐりんぐりん」
アイランドシティ上空から望む
活況を呈するコンテナターミナル
フル稼働中のガントリークレーン
6
Ⅱ 高齢者が住みやすい都市づくり
~日本の高齢化社会への取り組みを紹介します~
日本は、総人口に占める65歳以上の割合が20%を超える、世界でも類を見ない高齢化社会となっており、今後更に高齢化が進むと予
想されています。また、アジアでは韓国やシンガポールなどが、今後日本を上回るペースで高齢化が進行すると予想されています。こう
した国々では、今後高齢化に対応した福祉制度等の整備や見直しなどが必要となるといわれています。
いち早く高齢化が進む日本の年金、医療、介護などの社会保障制度について、また福岡市における高齢者福祉施設の現状について、
ご紹介します。
【研修メニュー】
【視察メニュー】
○日本の高齢者福祉施策を学ぶ
福岡市内の高齢者福祉施設等をご案内します。
また、ご要望に応じ、研修や実習等と組み合わせたカリ
キュラムを準備しています。
福祉の専門家が研修を行います。
・日本の社会保障制度・介護保険制度の概要
・介護保険制度の詳細
・高齢者福祉の新しい流れ
・介護現場の実態(施設長等からの体験談)
※施設視察と組み合わせ、実習等の実技指導も可能です。
・体位変換、各種介助技術等の介護専門実務
福祉への市民の理解を深め、
福祉活動への市民参加を促進
することで、相互に助け合い、支
えあう豊かな福祉社会を実現す
ることを目的とした市民福祉の
総合施設
高齢者福祉施設
福岡市には、多数の高齢者福祉施設が集積している。
福岡市市民福祉プラザ(ふくふくプラザ)
7
Ⅱ 高齢者が住みやすい都市づくり
~高齢化社会に向けた情報発信の拠点を目指しています~
韓国では、いち早く高齢化が進行している日本の介護保険制度を参考に、
「老人長期療養保険法」が2008年7月に施行されていますが、日本の制
度をモデルとしていることから、日本への視察・研修の機運が高まっていま
す。
こうしたニーズに応え、福岡市では受入体制を整え、多くの視察・研修を受
け入れています。
地理的にアジアに近く、アクセスも良好で、多くの高齢者保健福祉施設が集
積している福岡市は、視察・研修に最適な場所といえるでしょう。
また、各施設の協力の下で、高齢者介護技術についての実習なども可能で
す。
高齢者福祉施設での実習風景(韓国からの視察)
韓国からは、自治体や大学、高齢者施設などから、視察・研修者を多数受け入れてい
ます。
体位変換の介助(実習)
ベッドシーツの取り替え (実習)
日本の介護保険制度及び高齢者施設の理解 (講義)
利用者と一緒にレクリエーションに参加 (実習)
8
Ⅲ 水資源を大切にする都市づくり
~水循環型都市づくりを進めています~
市域内に大河川がなく、地理的に水資源に恵まれていない本市は、1978年と1994年の2度にわたり、長期的な給水制限を伴う渇水を経験するなど、水不足に悩
まされてきました。こうしたことから、水資源を大切にし、有効に活用するための様々な施策に取り組んでいます。
【研修メニュー】
【視察メニュー】
~水循環型都市づくり~
①水管理センター(中央コントロール室・遠方監視制御設備)
②浄水場(多々良浄水場)
③海の中道奈多海水淡水化センター(まみずピア)
降った雨は、土壌に貯留された後、地下に浸透して、再び地表に
戻ったり、蒸発散によって大気に戻る大循環を繰り返しています。
ここでは、行政、市民、事業者が一体となった健全な水循環型都
市づくりへの取り組みについて講義を行います。
③
○節水型都市づくり
水の有効利用、効率的な配水、節水意識の高揚に関する取り組
みついて、講義を行います。
効率的な配水
海水淡水化センター(まみずピア)
日本最大の生産能力(50,000m3/日)を備える海水淡水化センターの淡水生
産過程が視察できる。当施設の淡水回収率(約60%)は、世界最高水準を誇
る。
海水淡水化センター上空から望む
水の有効利用
①
水管理センター
24時間監視により市内全域の時々刻々変
化する水使用量に応じて、電動バルブを遠
隔操作して適正な水圧調整を行っている。
節水意識の高揚
② 浄水場(多々良浄水場)
この浄水場は凝集沈でん急速ろ過+高度
浄水処理(オゾン処理・粒状活性炭吸着処
理)処理を行っており、能力は、122,000m3
/日。
淡水生産過程(逆浸透膜)
中央コントロール室
オゾン発生器
9
Ⅲ 水資源を大切にする都市づくり
~水を大切にする潤いのあるまちづくりを進めています~
福岡市の下水道普及率は99.5%に達しています。下水の高度処理や再生水利用、治水対策などを通じ、環境に優しい水循環型都市づくりに取り組んでいます。
【研修メニュー】
【視察メニュー】
福岡市の下水道行政に関す
る研修を行います。
○下水処理
本市水処理センターで
行っている下水処理システム
について、講義を行います。
○下水再生利用
最先端技術を用いた、本市
の下水処理水の再生利用に
ついて、講義を行います。
○維持管理
下水道の維持管理、管渠清
掃・管渠補修の手法等につい
て、講義を行います。
○総合雨水対策
集中豪雨時等の総合的な
雨水対策について、本市の
最先端の取り組み等の講義
を行います。
○河川整備
河川整備や災害復旧につ
いて、本市の取り組み等の講
義を行います。
②再生水施設(中部水処理センター)
①水処理センター(西部水処理センター)
③浸水対策施設(山王調整池、比恵雨水幹線)
④河川整備現場(那珂川(りぼんシティオ那珂川)、金屑川(めだかの楽校))
①
水処理センター
家庭や工場などから発生する汚水を浄化し、環
境汚染を抑制する水処理センターを視察する。
富栄養化の原因物質であるリンの削減を目的と
した高度処理を行っている。
●西部水処理センター
・敷地面積 約20ヘクタール
・日処理水量 約12万m3
②
再生水施設
台所やトイレから流した水を、いろいろな用途で再利
用できるように、よみがえらせた水のことを「再生水」
と呼んでいる。本市では、再生水を都心部でのトイレ
洗浄や街路樹への散水などに活用しており、その供
給面積は全市で1,304ヘクタールに及ぶ。その処理を
行う再生水施設を視察する。
●中部水処理
センター内
・供給日水量
約7,000m3
・供給面積
1,165ヘクタール
中部水処理センター上空から望む
③
浸水対策施設
近年、都市部における集中豪雨と、それに伴う浸水
被害が世界各地で問題となっており、本市において
も市街地の浸水対策を進めている。
本市市街地の浸水対策関連施設を視察する。
●山王調整池
・調整容量
約28,000 m3
●比恵雨水幹線
(貯留管)
④
山王2号調整池
(山王公園グラウンド下)
河川整備現場
周辺の景観や地域整備と一体となった河川改修や、
地域住民の参加による、親しみやすい水辺空間の
整備の現場を視察する。
●那珂川(りぼんシティオ那珂川)
●金屑川(めだかの楽校)
10
Ⅳ 環境に優しいごみ処理技術を活かした都市づくり
~環境に優しいごみ処理技術等により、美しいまちづくりを進めています~
ごみ処理技術「福岡方式」は、高度な技術を必要とせず、比較的低コストで設置できることから、これまでに国
際協力機構(JICA)や国連ハビタットとの連携により、中国やベトナム、マレーシア、サモア独立国等で導入さ
れ、スタッフの研修を本市が担当するなど、様々な協力を行っています。
【研修メニュー】
○廃棄物埋立処分技術「福岡方式」の講義・実地研修
「福岡方式」とは、埋立地底部の集排水管で、汚水を速やかに排出すると共に、
外気が埋立地内部に自然に流入する事により、ごみの分解が促進され、汚水が
良質化 し、メタンガスの発生が抑制されるものです。
この技術は、高度な技術力を必要としないため、生ごみ等を埋立処分しているア
ジア・太平洋諸国では、地球温暖化防止等へ配慮しながら、比較的容易に建設・
運営できるため、非常に注目されています。
これまでJICAの委託により、 (財)「ふくおか環境財団」がマレーシア、サモア、
パキスタン等の国々で行ってきたメニューを使用して、専門技術職員が研修を行
います。
「福岡方式」実地研修状況
○福岡市保健環境研究所「まもるーむ福岡」での化学分析研修
福岡市では、保健環境研究所を設置し、最新鋭の環境測定機器等を用い、化学
物質等の分析測定を行っています。当研究所において、廃棄物や環境汚染物質
の分析研修を行います。
①廃棄物分析研修
・廃棄物に関する分析法の実習研修
・浸出水、ごみ、埋立場ガスなどを対象に、機器分析や簡易試験の実習
②環境汚染物質分析研修
近年、化学物質等による環境汚染問題がクローズアップされています。
ここでは、水質や大気汚染に関係する化学物質の分析法を実習します。
・環境化学担当…ダイオキシン、農薬、PCB等
・水質担当…重金属、VOCs、イオン成分等
・大気担当…アスベスト、VOCs、悪臭等
「福岡方式」模式図
福岡市保健環境研究所(まもるーむ福岡)
11
Ⅳ 環境に優しいごみ処理技術を活かした都市づくり
~最先端の技術により、環境に配慮したごみ処理を行っています~
①
【視察メニュー】
廃棄物埋立処分技術「福岡方式」の関
連施設、並びにごみ焼却処理施設をご案
内します。
埋立処分場、埋立跡地利用関連施設
西部(中田)埋立場
今津運動公園(西部埋立場跡地)
臨海工場中央制御室
①埋立処分場、埋立跡地利用関
連施設
「福岡方式」による埋立処分場と埋立
が終了した跡地の利用状況をご案内しま
す。
・西部(中田)埋立場
・今津埋立場跡地(今津運動公園)
・東部(伏谷)埋立場
埋立場跡地が運動公園として再生している。
②
ごみ焼却処理施設
②ごみ焼却処理施設
ごみを安全かつ安定的に焼却処理する
最新施設をご案内します。
クリーンパーク・臨海
ここでは、ごみ処理の過程で発生する
有害物質を各種機器で徹底的に除去し、
焼却炉の余熱を利用してつくった蒸気で
発電しています。
・クリーンパーク・臨海
12
Ⅴ 安全・安心の都市づくり(消防・防災)
~最先端の防災・救急体制により、安心安全なまちづくりを進めています~
福岡市は、大規模な災害や事故に対処する「特別高度救助隊」を組織しています。特別高度救助隊は日本国内18の大都市で組織され、国内の災害
だけでなく、中国・四川大地震をはじめ海外の被災地にも派遣されており、国際的に活躍しています。
本市の隊員は、2009年9月にインドネシア・スマトラ島で発生した大地震に、国際消防救援隊として派遣されています。
【研修メニュー】
【視察メニュー】
○消火・レスキュー技術研修
災害現場活動での消火・レスキュー技術
や指揮、安全管理等を習得するため、消防
車両や機械器具を活用した各種火災(建物、
林野、車両、航空機、危険物)における防
ぎょ活動及びレスキュー活動(山岳、水難、
高低所)に関して、講習、実技訓練を行い
ます。
○救急技術研修
救急現場での傷病者観察や応急処置等
の技術を習得するため、救急現場で必要な
応急処置に関して、講習、実技訓練を行い
ます。本市は、全国でも高い水準のメディカ
ルコントロール体制を持っています。
○予防技術研修
火災予防に必要な知識や技術を習得す
るため、法令による建築物や危険物施設に
対する規制等や火災原因調査に関する講
義、現地調査等を行います。
①福岡市災害救急指令センター
火災、救急など、全ての119番通報を受信し、災害に応じて消防隊、救急隊
に出動を指令する、最先端の機能を備えた施設
②福岡市民防災センター
消火、地震、強風等の模擬体験を通じて、防災に関する知識や技術等が体
験できる施設。来館者数は、同種の施設では日本一を誇る。
③福岡市消防航空隊基地
福岡市が所有する消防ヘリコプターの拠点施設。
④各消防署(市内7消防署)
消防救急車両が配置され、24時間体制で消火、救助、救急の現場活動を担
う実働部署。
① 福岡市災害救急指令センター
②
福岡市民防災センター
レスキュー技術研修
救急技術研修
13
視察・研修の申し込みについて
視察・研修申し込み窓口は、福岡市の外郭団体である下記法人へ
公益財団法人
福岡アジア都市研究所(URC)
住所 〒810-0001 福岡県福岡市中央区天神1-10-1 福岡市役所北別館6階
TEL 092-733-5687
FAX 092-733-5680
E-Mail [email protected]
【視察・研修の注意事項】
○視察・研修の申し込みは、窓口業務を担当する上記の団体に、まずご連絡・ご相談ください。
○スケジュール等は事前の調整が必要です。ご希望の日程で受入できないこともありますので、あらかじめ
ご了承下さい。
○視察・研修会場への移動手段、視察・研修の際の通訳等は、必ず申請者側で手配してください。
視察・研修申し込みの流れ
①申込み
視察・研修希望者
③回答
申し込み窓口
公益財団法人
福岡アジア都市研究所
(URC)
②連絡・調整
福岡市役所
担当セクション・
各施設
④視察・研修
14
セントラルパーク:大濠公園
福岡タワー
シーサイドももち周辺と博多湾
櫛田神社
福岡市植物園
アイランドシティ中央公園(ぐりんぐりん)
セントラルパーク:舞鶴公園(福岡城址)
制作:福岡市役所 総務企画局 国際部
福岡市役所ホームページ
http://www.city.fukuoka.lg.jp
視察・研修ガイドのダウンロード
http://www.city.fukuoka.lg.jp/soki/kokusai/charm/kokusaikennsyuu.html
福岡市文学館(赤煉瓦文化館)
2012.4.1
Fly UP