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事業報告書 - IATSS 公益財団法人国際交通安全学会
平成 26 年度 事業報告書 国際交通安全学会 公益財団法人 平成 26 年度第 4 期(平成 26 年 4 月 1 日から平成 27 年 3 月 31 日まで)の事業活 動について、次の通り報告いたします。 平成 27 年 3 月 31 日 国際交通安全学会 会長 小 口 泰 平 公益財団法人 目 次 平成 26 年度事業活動の概況 ························································· 1 1.事業目的 ································································· 1 2.事業内容 ································································· 1 3.重点項目 ································································· 1 4.特記すべき事項 ··························································· 1 5.主たる会議 ······························································· 3 (1)評議員会 ···························································· 3 (2)理事会 ······························································ 3 (3)諮問委員会 ·························································· 4 (4)企画調整委員会 ······················································ 6 (1)研究調査事業 ································································ 7 1.概要 ····································································· 7 2.平成 25 年度研究調査報告会(H25.4.11) ···································· 7 3.平成 26 年度研究調査内部報告会(H26.3.7) ································· 8 4.研究調査部会企画委員会 ··················································· 8 1)<H2643 プロジェクト>(継続) 「天下の公道」と生活道路に関する研究 ~ソフトライジングボラードの定着と新たな展開にむけた実践的検討~ ········ 9 2)<H2644 プロジェクト>(継続) プローブ車両を活用した災害時の被害軽減システムの社会受容性の検討 ········ 11 3)<H2645 プロジェクト>(継続) ラウンドアバウトの社会実装と普及促進に関する研究 ························ 13 4)<H2646 プロジェクト>(継続) 香川研究-事故発生要因の分析と対策への提言 ······························ 16 5)<H2647 プロジェクト>(継続) 交通安全政策のパーセプションに関する分析~受容者意識に対する分析~ ······ 19 6)<H2648 プロジェクト>(新規) 欧米における交通分野のグリーンインフラストラクチャー 事例調査 ··········· 21 7)<H2649 プロジェクト>(新規) アジア諸都市における低炭素交通システム実現に向けた ロードマップの作成 ··· 22 8)<H2650 プロジェクト>(継続) 自動車の自動運転:その許容性を巡る学際的研究 ···························· 23 9)<H2651 プロジェクト>(継続) 睡眠障害スクリーニングの普及推進を目指した学際的研究 ···················· 25 10)<H2652:企画事業> インドにおける交通安全のためのコミュニティデザインに 関する研究調査 ····· 27 11)<H2653:企画事業> 国際発表: 「天下の公道」と生活道路に関する研究 ························· 29 (2)シンポジウム事業 ··························································· 30 1.シンポジウム部会企画委員会 ·············································· 30 (3)広報出版事業 ······························································· 31 1.学会誌(IATSS Review)編集委員会 ········································ 31 2.英文論文集(IATSS Research)編集委員会 ·································· 33 (4)褒賞及び助成事業 ··························································· 36 1.第 35 回(平成 25 年度)の国際交通安全学会賞贈呈式 ························ 36 2.平成 26 年度褒賞助成部会企画委員会 ······································· 36 3.会員信任投票(H27.2.6 締切) : 候補信任 ·································· 36 4.理事会(H27.3.2) : 候補承認 ············································· 37 第 36 回(平成 26 年度)国際交通安全学会賞 ········································· 38 (5)IATSS フォーラム事業 ······················································· 39 (6)国際交流事業 ······························································· 45 1.国際交流部会企画委員会 ·················································· 45 2.海外招待会員、海外名誉顧問の検討 ········································ 45 3.ATRANS(Asian Transportation Research Society)への寄付 ················· 46 (7)創立 40 周年記念事業実行委員会 ·············································· 47 刊行物一覧 ······································································· 49 その他 ··········································································· 50 慶弔 ········································································ 50 株式の保有等 ································································ 51 許・認可及び登記事項 ························································ 52 理事及び監事 ································································ 53 評議員 ······································································ 54 財務諸表 ········································································· 55 賃借対照表 ·································································· 55 正味財産増減計算書 ·························································· 56 正味財産増減計算書内訳表 ···················································· 58 財務諸表に対する注記 ························································ 60 財産目録 ···································································· 61 監査報告書 ······································································· 62 平成 26 年度事業活動の概況 1.事業目的 「理想的な交通社会の実現に寄与する」 2.事業内容 (1)交通及びその安全に関する調査研究 (2)交通及びその安全に関する研究会の開催 (3)交通及びその安全に関する情報、資料及び文献の収集及び発行 (4)交通及びその安全に関する調査研究、教育その他の活動に対する褒賞及び助成 (5)諸外国における理想的な交通社会の実現に向けた研修 (6)その他本会の目的を達成するために必要な事業 3.重点項目 1. 学際性並びに国際性を特徴としての、先見性及び実際性を目指す活力ある事業運営。 2. 調査研究事業を重点事業として、シンポジウム事業、広報出版事業、褒賞助成事業、 及びその他の本会の目的を達成するために必要な事業との連携。 3. 諸外国における理想的な交通社会実現に向けた研修としての IATSS フォーラム事業 については、アセアン諸国の将来を担う人材の育成を目的としたプログラムの充実。 4. 完了テーマの知見を活かした社会への貢献。 5. 社会及び経済環境を直視した事業規模とし、予定された収入を基とした効率的かつ 均衡のとれた事業運営。 4.特記すべき事項 (1)研究調査事業 今年度は、自主研究については、9テーマの研究調査活動を行った。この内、4テ ーマについては、研究調査報告会において公表する予定である。 また、研究調査部会企画事業として、以下2事業を展開した。 ① 海外未着手地域との連携として、インド工科大学(デリー)と共同研究を継続 展開した。 ② 積極的な海外発表として、The Transportation Research Board (TRB) 94th Annual Meeting に参加した。 (2)シンポジウム事業 今年度は、IATSS 創立 40 周年記念事業の一環として、 「IATSS モビリティ社会デザイ ン 2024」~10 年後の理想的な交通社会をデザインしよう~をテーマとし、シンポジ ウムを企画・実施した。 -1- (3)広報出版事業 学会誌「IATSS Review」を 3 号、英文論文集「IATSS RESEARCH」を 2 号、それぞれ 発行した。 (4)褒賞事業 今年度の国際交通安全学会賞は、業績部門 1 件を決定した。 (5)IATSS フォーラム事業 今年度は、計画通り第 51 回・第 52 回 IATSS フォーラムを開講し、東南アジアの 9 か国から、合計 35 名の研修生が参加した。 (6)国際交流事業 「交通安全教育」をテーマに、IATSS の海外名誉顧問・招待会員、海外編集委員か らの紹介を基本にして委員会にて選考された 8 か国の若手研究者を日本に招待し、 ワークショップを開催した。そこでの意見交換内容を反映したレポート集(日英版) を年度末に作成・発行した。 (7)創立 40 周年記念事業 平成 26 年 9 月 17 日、創立 40 周年記念式典・シンポジウムを開催し、282 名もの方々 にご参加いただいた。 また、学会誌および英文論文集で 40 周年記念特集号を、記念出版として「交通・安 全学」を発行した。 -2- 5.主たる会議 (1)評議員会 ◎第 8 回評議員会(定時評議員会)(H26.6.11) 経団連会館 5 階 502 会議室に於いて開催し、次の 1)項については承認され、2)、 3)項については選任された。 1)平成 25 年度事業報告及び決算承認の件 2)評議員選任の件 3) 役員選任の件 ◎第 9 回評議員会(臨時評議員会)(H27.3.12) 経団連会館 5 階 503 会議室に於いて開催し、次の 1)項については承認され、2)項 については決議された。 1)平成 27 年度事業計画及び収支予算承認の件 2) 定款 第 2 条、第 34 条および第 37 条改定の決議 (2)理事会 ◎第 14 回理事会(通常理事会)(H26.5.15) 経団連会館 5 階 502 会議室に於いて開催し、次の 1)については承認され、2)項に ついては決議され、3)項については報告がされた。 1)平成 25 年度事業報告及び決算書類等の承認 2)第 8 回評議員会(定時評議員会)開催決議 3)代表理事及び業務執行理事の自己の職務執行状況報告 ◎第 15 回理事会(臨時理事会)(H26.6.11) 経団連会館 5 階 502 会議室に於いて開催し、次の 1)項については確認され、2)項 については選定され、3)、4)、5)および 6)項については決議された。 1)平成 25 年度事業報告及び決算評議員会承認内容確認の件 2)業務執行理事選定の件 3) 顧問委嘱の件 4) 会員再任の件 ◎第 16 回理事会(臨時理事会)(H26.8.1) 理事の全員から文書による同意する旨の意思表示を得、また監事からは異議有る旨 の意思表示を得なかったので、以下提案を承認可決する旨の理事会の決議があった ものとみなされた。 1)特定費用準備資金保有の件 (会長規則第 7 号関連) -3- ◎第 17 回理事会(臨時理事会)(H27.2.20) 理事の全員から文書による同意する旨の意思表示を得、また監事からは異議有る旨 の意思表示を得なかったので、以下提案を承認可決する旨の理事会の決議があった ものとみなされた。 1)内閣府への事業登録変更の件 ◎第 18 回理事会(臨時理事会)(H27.3.3) 理事の全員から文書による同意する旨の意思表示を得、また監事からは異議有る旨 の意思表示を得なかったので、以下提案を承認可決する旨の理事会の決議があった ものとみなされた。 1)第 9 回評議員会開催の件 2) 顧問委嘱承認の件 3) 平成 26 年度第 36 回国際交通安全学会賞承認の件 ◎第 19 回理事会(通常理事会)(H27.3.12) 経団連会館 5 階 503 会議室に於いて開催し、1)項については承認され、2)項につ いては報告がされ、3)および 4)項については決議された。 1)平成 27 年度事業計画書及び収支予算書承認の件 2)代表理事及び業務執行理事の自己の職務執行状況報告 3) 顧問委嘱承認の件 4) 新会員選任および会員再任承認の件 5) 理事会規程 第 1 号、第 2 号、第 3 号、第 6 号、第 7 号、第 14 号規程の改定 および第 16 号規程の新設の決議 (3)諮問委員会 平成 24 年 9 月に小口泰平会長より発信された「IATSS VISION」において「学際的、国 際的活動を、より一層強力に推進することを世界に宣言」した。 「創 50 IATSS ビジョ ンに関する諮問委員会」はこれを受けて平成 25 年度より「IATSS VISION」で示された 内容の実現に向けた答申を検討を継続し、 平成 26 年 9 月には中間答申を会長に報告し、 さらに最終答申を取りまとめ平成 27 年 3 月 12 日に会長に答申した。 ◎第 1 回委員会(H26.4.21) 八重洲ビル 3 階会議室にて開催され、中間答申案の内容について討議するとともに、 9 月 17 日予定の 40 周年記念式典の企画について企画調整委員会委員長と討議をし た。 -4- ◎第 2 回委員会(H26.7.28) 八重洲ビル 3 階会議室にて開催され、企画調整委員会、シンポジウム部会、創立 40 周年記念事業実行委員会の各委員長を招聘して、40 周年記念式典の企画について討 議を行った。 ◎第 3 回委員会(H26.10.28) 八重洲ビル 3 階会議室にて開催され、企画調整委員会委員長を招聘し、中間答申案 の内容を具体化するための施策について検討を行った。 ◎第 4 回委員会(H26.12.15) 八重洲ビル 3 階会議室にて開催され、最終答申案について討議が行われた。 ◎海外研究機関との会議と視察(H26.12.16-21) オランダ交通安全研究財団および当学会の海外顧問を対象としたヒヤリング調査を 行い、各国・地域の交通に関する課題と必要な将来施策について意見を聴取すると ともに、今後の活動の連携について協力を依頼した。 ◎第 5 回委員会(H27.1.13) 八重洲ビル 3 階会議室にて開催され、最終答申案について討議が行われた。また、 上記海外視察結果について報告が行われた。 ◎国際会議参画と学術発表(H27.2.4-5) 将来の国際連携活動の活性化を目指して、インド・ニューデリーにおいて 2 月 4-3 日に開催された国際会議「デリー持続的発展のためのサミット」に参加し、当学会 のインドにおける研究実績をもとに内外の識者と討議を行うとともに「持続可能な 都市のための安全でクリーンな交通」の在り方について社会訴求した。 ◎答申案意見交換会(H27.2.18) 八重洲ビル 7 階会議室にて開催され、会長、諮問委員会委員長及び委員、ならびに 各部会企画委員会委員長が参会し、検討中の最終答申案の説明とそれに関する意見 の交換が行われた。 委員長 岸井 隆幸 太田 勝敏 鈴木 春男 武内 和彦 石附 弘 長谷川 彰 -5- (4)企画調整委員会 ◎第 109 回企画調整委員会(H26.7.16) 八重洲ビル 3 階会議室に於いて開催し、次の事項が審議・承認された。 1)各部会今年度計画および進捗状況 2)企画調整委員会審議事項 -1 新会員候補者の選考方法について(「新会員タスクフォース」の発足) -2 新会員の育成方法について -3 会員 50 名の活性化方法について 3)諮問委員会答申案について ◎第 110 回企画調整委員会(H26.11.7) 八重洲ビル 3 階会議室に於いて開催し、次の事項が審議・承認された。 1)新会員タスクフォースの進捗状況 2)新会員募集要項について ◎第 111 回企画調整委員会(H27.1.6) 八重洲ビル 3 階会議室に於いて開催し、次の事項が審議・承認された。 1)平成 27 年度新会員候補の選考 2)平成 27 年度各委員会活動計画案 3)中間答申案に基づく来年度体制について情報共有 企画調整委員会 委員長 久保田 尚 長谷川 孝明 竹内 健蔵 森本 章倫 土井 健司 福田 敦 中村 英樹 赤羽 弘和 谷川 武 -6- (1)研究調査事業 1.概要 平成 26 年度は、次の 10 プロジェクトについて研究調査活動を行った。 <自主研究調査> 1)<H2643 プロジェクト>(継続) 「天下の公道」と生活道路に関する研究 -ソフトライジングボラードの定着と新たな展開にむけた実践的検討 2)<H2644 プロジェクト>(継続) プローブ車両を活用した災害時の被害軽減システムの社会受容性の検討 3)<H2645 プロジェクト>(継続) ラウンドアバウトの社会実装と普及促進に関する研究 4)<H2646 プロジェクト>(継続) 香川研究 - 事故発生要因の分析と対策への提言 5)<H2647 プロジェクト>(継続) 交通安全政策のパーセプション~受容者意識に対する分析~ 6)<H2648 プロジェクト>(新規) 欧米における交通分野のグリーンインフラストラクチャー事例調査 7)<H2649 プロジェクト>(新規) アジア諸都市における低炭素交通システム実現に向けたロードマップの作成 8)<H2650 プロジェクト>(行政・団体連携テーマ:継続) 自動車の自動化運転:その許容性を巡る学際的研究 9)<H2651 プロジェクト>(行政・団体連携テーマ:継続) 睡眠障害スクリーニングの普及推進を目指した学際的研究 10)<H2652 プロジェクト>(国際展開プロ:継続) インドにおける交通安全のためのコミュニティデザインに関する研究調査 これらの研究は、今年度末に於いて全て完了した。(来年度継続テーマについては、今年 度計画分が完了) 昨年度に引き続き、プロジェクト情報の開示、委員会による予算配分を行った。また 昨年度の自主研究テーマ H2533「 「天下の公道」と生活道路に関する研究~ソフトライジ ングボラードの実用化に向けた運用上の課題とその解決方法~」の国際発表を The Transportation Research Board 94th Annual Meeting 米国にて行った。 上記のうち、1)、3) 、4) 、10)は、研究調査報告会に於いて公表された。 2.平成 25 年度研究調査報告会(H25.4.11) 参加者:役員、評議員、顧問、会員、特別研究員、諸官庁、報道関係及び一般参加者 計 261 名 会 場:経団連会館ホール -7- 報告テーマ: ・ H2531 プロジェクト 持続可能な開発のための教育(ESD)を通した安全教育の実現に 関する研究 ・ H2533 プロジェクト 「天下の公道」と生活道路に関する研究~ソフトライジング ボラードの実用化に向けた運用上の課題とその解決方法~ ・ H2534 プロジェクト ラウンドアバウトの社会実装と普及促進に関する研究 ・ H2535 プロジェクト 睡眠障害スクリーニングの普及推進を目指した学際的研究 3.平成 26 年度研究調査内部報告会(H26.3.7) 参加者:役員、評議員、顧問、会員および特別研究員 計 112 名 会 場:経団連会館 5階 ルビールーム 報告テーマ:今年度実施の全プロジェクトテーマ 4.研究調査部会企画委員会 ◎第 146 回企画委員会(H26.7.11) 1)平成 26 年度研究調査委員会の活動計画と研究の活性化施策方法の決定 2)IATSS サロン第3、4回の開催テーマと話題提供予定者の決定 ◎第 147 回企画委員会(H26.10.8) 1)平成 27 年度研究調査事業の自主研究の募集方法と継続事業と変更の決定 2)IATSS サロン第5,6回の開催テーマと話題提供予定者の決定 ◎第 148 回企画委員会(H27.3.7) 1)平成 26 年度研究調査報告会と平成 27 年度国際発表テーマの決定 ◎第 149 回企画委員会(H27.3.16) 1)平成 27 年度自主研究プロジェクトの実施テーマと行政・団体連携テーマの決定 ◎第 150 回企画委員会(H27.3.31) 1)平成 27 年度自主研究プロジェクト予算額の決定 研究調査部会企画委員会 委員長 長谷川 孝明 加藤 一誠 篠原 一光 中村 文彦 福山 敬 森本 章倫 横山 利夫 -8- 〈研究調査事業〉 1)「天下の公道」と生活道路に関する研究 ~ソフトライジングボラードの定着と新たな展開にむけた実践的検 討~ <H2643 プロジェクト> 1.研究目的と概要 2014 年 8 月 1 日、新潟市ふるまちモール 6 に、わが国で初めて、公道上のライジングボ ラード(自動昇降式車止め)が導入された。時間規制と連動してボラードを自動的に上下 させたり、規制除外車両や許可車両の通行を担保できるなど、ライジングボラードには、 多くの有用な特徴があり、今後の活用が期待される。わが国への導入を進めるためには、 車両が万一ボラードに衝突しても、車両もボラードも損傷を受けないようなソフトなボラ ードが求められると判断し、本研究ではソフトライジングボラードの導入を前提として検 討を進めてきた。 本年度までの 3 年間の研究の結果、ライジングボラードの法制度上の位置づけやシステ ム仕様、また周辺の設え等について、一定の目途が立ったと考えられる。今年度は、海外 における多様な運用事例の調査、新潟市で本格導入されたソフトライジングボラードの事 後調査を実施した上、今後適用が想定される様々な地区のタイプや、道路及び通行方法の タイプについて検討した結果を含む 3 年間の知見を「ソフトライジングボラード導入ガイ ドライン」に取りまとめた。 2.研究経過 ◎第 1 回研究会(H26.6.18) ◎新潟市ライジングボラード本格運用開始(H26.8.1) ◎第 1 回ガイドラインコアメンバー会議(H26.8.20) ◎第 2 回研究会(H26.9.4) ◎第 2 回ガイドラインコアメンバー会議(H26.10.9) ◎第 1 回ガイドラインサブチーム研究会(H26.11.20) ◎第 3 回研究会(H26.12.5) ◎第 3 回ガイドラインコアメンバー会議(H27.1.7) ◎第 2 回ガイドラインサブチーム研究会(H27.2.6) ◎第 4 回研究会(H27.2.25) ◎ソフトライジングボラード導入ガイドライン発行(H27.3.10) 3.プロジェクトメンバー PL 久保田 尚 今井 猛嘉 太田 和博 長谷川 孝明 森本 章倫 蓮花 一己 -9- 〈研究調査事業〉 (特別研究員) 久野 譜也 (筑波大学大学院人間総合科学研究科 教授) 小嶋 文 (埼玉大学大学院理工学研究科 助教) 橋本 昌史 (警察庁交通局交通規制課 企画第一係長) 玉垣 潔士 (警察庁交通局交通規制課 規制第一係長) 渡邉 望 (警察庁交通局交通規制課 規制第二係長) 樋口 陽介 (国土交通省道路局路政課道路利用調整室 課長補佐) 竹下 卓宏 (国土交通省道路局環境安全課 課長補佐) 菊池 雅彦 (国土交通省都市局都市計画課 施設計画調整官) 東 智徳 (国土交通省都市局街路交通施設課 企画専門官) 大橋 幸子 (国土技術政策総合研究所 道路交通研究部道路研究室 主任研究官) 萩田 賢司 (科学警察研究所 交通科学部 交通科学第一研究室 主任研究官) 佐々木 政雄 ((株)アトリエ74建築都市計画研究所 代表取締役) 松原 悟朗 ((株)国際開発コンサルタンツ 代表取締役社長) 萩原 岳 ((公社)日本交通計画協会 交通計画研究所 所長) 林 隆史 ((一財)国土技術研究センター 首席研究員) 伊藤 将司 ((株)福山コンサルタント 運営企画室長) 関口 晃司 (新潟市中央区建設課まちづくり係 副主査) (研究協力者) 谷本 智 (埼玉大学大学院理工学研究科) (オブザーバー) 竹本 由美 ((一財)国土技術研究センター 上席主任研究員) 高瀬 一希 ((株)国際開発コンサルタンツ プロジェクトマネージャー) - 10 - 〈研究調査事業〉 2)プローブ車両を活用した災害時の被害軽減システムの社会受容性の 検討 <H2644 プロジェクト> 1.研究目的と概要 本研究は、昨年度の H2532 で作成したスマホプローブシステムならびに命綱システムを 用いて、より具体的な利用実験をある程度の規模で実施することでシステムの社会受容性 を検討することを目的とした。 具体的には、実際に想定したシステムの管理環境に近づけて 100 台のスマホ端末からの 同時間帯のデータ取得・送信実験を 2 クール(各 5 日)実施した。その上で、このシステ ムの特徴の 1 つであるサーバによるリアルタイム走行状態特定、また複数の利用者から得 たデータを基にした個別運転者の走行パターンの抽出など整理手法を実データで検証し た。併せて、過去 2 年間に検討してきたシステム運用方法を利用場面の細分化をすること で体系化を進めた。 以上により、「命綱システム」の社会受容性の検討として、一般利用と業務利用とを大 別した上、平常時ならびに災害時における活用法を整理した。特に、平常・災害時と二分 せずに事故も分類することで、利用場面の明確化が進んだ。また、実務経験者などのヒア リング結果をフィードバックするとともに、利用者が操作を意識することなく利用できる ようにモードの自動切り替えについても検討して、実用化を視野に入れたシステム要件が 得られた。 2.研究経過 ◎第 1 回研究会(H26.6.20) ◎第 2 回研究会(H26.7.24) ◎㈱本田技術研究所生命倫理委員会(H26.9.29) ◎二輪プローブデータ測定実験(㈱本田技術研究所二輪 R&D センター) 第 1 クール(H26.10.13-17) ◎二輪プローブデータ測定実験のデータ検討 WG(H26.10.29) ◎二輪プローブデータ測定実験(㈱本田技術研究所二輪 R&D センター) 第 2 クール(H26.11.24-28) ◎二輪プローブデータ測定実験のデータ検討 WG(H26.12.12) ◎第 3 回研究会(H27.1.21) ◎第 4 回研究会(H27.2.13) ◎第 5 回研究会(H27.3.20) 3.プロジェクトメンバー PL 関根 太郎 上條 俊介 中村 文彦 西本 幸正 - 11 - 〈研究調査事業〉 長谷川 孝明 (特別研究員) 大石 康夫(本田技研工業㈱グローバルテレマティクス部 室長) 長田 哲平(宇都宮大学大学院工学研究科 助教) 田代 邦幸((株)インターリスク総研 主任研究員) 西内 裕晶(長岡技術科学大学工学部 助教) 間邊 哲也(埼玉大学大学院理工学研究科 助教) 向井 希宏(中京大学心理学部 教授) - 12 - 〈研究調査事業〉 3)ラウンドアバウトの社会実装と普及促進に関する研究 <H2645 プロジェクト> 1.研究目的と概要 これまでの IATSS におけるラウンドアバウト(RAB)に関する研究調査プロジェクトで の取り組みが一つの契機となり、平成 25 年 3 月には飯田市東和町交差点において日本で 初めて既設信号機撤去による RAB 化が実現した。これらの活動は国の政策に対しても少な からぬ影響を与えることとなり、軽井沢などにおける社会実験にもつながった。また、25 年 6 月の道交法一部改正で、RAB が「環状交差点」として正式に位置づけられることとな った(26 年 9 月施行)。 これらの状況を受けて、各地で RAB 導入への動きが本格化しているなか、RAB の正しい 認知に向けて、このような取り組みを絶やすことなく、適切なノウハウの普及に努めてい く必要がある。他方、改正道交法の施行を一区切りとし、これまでの各地における技術的 参画の成果としてのデータや経験の蓄積を整理してまとめる必要がある。そこで、平成 26 年度は次のような活動を実施した。 ① 各地における RAB 計画への技術的参画と、それによる事例データの収集 ② セミナー等の開催による普及促進活動 ③ 事例集の作成 以上により、次のような成果が得られた。 ・ 各地における検討に際して技術的参画を継続的に行うことで、RAB の正しい認知が進 むと共に、誤用や危険な設計を未然に防止することに貢献してきた。 ・ 研究者のみならず、行政関係者・政治家・実務技術者・一般市民へと、全国の社会に 広く裾野を広げてきた RAB について、および IATSS におけるその研究活動や成果につ いて国内外に広く発信した。 ・ 日本における RAB の計画・設計・運用に関する先導的事例集の草稿を作成した。 2.研究経過 ◎第 1 回研究会(H26.4.9) ◎沖縄県糸満市ロータリー視察、打合せ(H26.4.14) ◎TRB 第 4 回 RAB 国際会議(シアトル)にて研究成果の公表(H26.4.16-18) ◎静岡県 RAB 検討委員会(H26.4.18) ◎岩手県大槌町視察、講演(H26.5.16) ◎長野県軽井沢町六本辻 RAB・須坂市野辺交差点視察、打合せ(H26.5.30) ◎第 49 回土木計画学研究発表会(東北大学)にて研究成果の公表(H26.6.7-8) ◎静岡県小山町 RAB 候補交差点視察、打合せ(H26.6.18) ◎静岡県伊豆市 RAB 候補交差点視察、打合せ(H26.6.20) ◎第 2 回研究会(焼津市役所) 、静岡県焼津市関方交差点視察(H26.7.3) ◎須坂市沼目交差点交通実態調査(H26.7.8) ◎静岡県 RAB 検討委員会(H26.7.18) - 13 - 〈研究調査事業〉 ◎焼津市関方 RAB 住民説明会(H26.7.22) ◎宮崎県宮崎市 RAB 候補交差点視察および意見交換会(H26.7.23-24) ◎長野県 RAB 安全対策意見交換会(長野県警)(H26.8.4) ◎糸満市ロータリー視察、講演会、設計協議(H26.8.19-20) ◎福島県矢吹町 RAB 候補交差点視察(H26.8.25) ◎第 1 回事例集作業分科会(H26.8.26) ◎須坂市野辺 RAB 最終確認、安全教室(H26.8.30-31) ◎須坂市野辺 RAB 開通式、長野県飯田市東和町 RAB 実態調査(H26.9.1) ◎飯田市東和町 RAB 実態調査(9.1 の補完調査)(H26.9.10) ◎国土技術政策総合研究所による RAB 実験(苫小牧)の視察(H26.9.24) ◎RAB 普及促進協議会第 1 回総会(尚友会館) (H26.9.26) ◎須坂市沼目交差点の長野県警協議(H26.9.26) ◎第 2 回事例集作業分科会(H26.10.14) ◎長野県安曇野市 RAB 候補交差点視察、打合せ(H26.10.17) ◎須坂市野辺 RAB 事後調査(H26.10.20) ◎軽井沢町六本辻 RAB 走行調査(H26.10.21) ◎静岡県富士宮市 RAB 候補交差点視察(H26.10.24) ◎宮崎市 RAB 研究会、講演会(H26.10.29) ◎第 50 回土木計画学研究発表会(鳥取大学)にて研究成果公表(H26.11.1-3) ◎第 2 回 RAB サミット in 焼津(IATSS 後援) (H26.11.6-7) ◎静岡県豊橋市牧野町交差点視察(H26.11.7) ◎糸満市 RAB 講演会、候補地視察、設計協議(H26.11.26-27) ◎第 3 回事例集作業分科会(H26.11.28) ◎安曇野市 RAB 交通安全施設に関する打合せ(H26.12.11) ◎TRB 第 94 回年次総会(ワシントン DC)にて研究成果公表(H27.1.11-15) ◎兵庫県朝来市打合せ(H27.1.27) ◎第 4 回事例集作業分科会(H27.1.29) ◎第 3 回研究会(H27.2.18) ◎第 5 回事例集作業分科会(名古屋)(H27.3.2) ◎焼津市大富小学校前交差点安全対策住民説明会(H27.3.6) ◎上記以外にも、各地で、自治体・警察本部・国道事務所など関係諸機関との協議・打合 せおよび現地視察を随時行った。 3.プロジェクトメンバー PL 中村 英樹 大口 敬 (特別研究員) 井料 美帆(東京大学生産技術研究所 講師) - 14 - 〈研究調査事業〉 植竹 昌人(警察庁交通局交通規制課 課長補佐) 小川 圭一(立命館大学理工学部 准教授) 尾崎 晴男(東洋大学総合情報学部 教授) 康 楠(名古屋大学大学院環境学研究科 研究員) 小林 寛(国土交通省国土技術政策総合研究所 主任研究官) 塩見 康博(立命館大学理工学部 講師) 下川 澄雄(日本大学理工学部 教授) 鈴木 弘司(名古屋工業大学大学院工学研究科 准教授) 高瀬 達夫(信州大学工学部 准教授) 竹下 卓宏(国土交通省道路局環境安全課 課長補佐) 玉垣 潔士(警察庁交通局交通規制課 規制第一係長) 野津 隆太(国土交通省道路局企画課 企画専門官) 浜岡 秀勝(秋田大学理工学部 教授) 森田 綽之(日本大学理工学部 客員教授) - 15 - 〈研究調査事業〉 4)香川研究-事故発生要因の分析と対策への提言 <H2646 プロジェクト> 1.研究目的と概要 本プロジェクトの目的は、人口当たりの交通事故死者数がワースト高位である香川県を 対象に、地元の行政関係者、心理学から工学にわたる研究者及び民間実務者との共同研究 により、実効性のある安全対策を提言することである。さらに、提言策定過程を、他地域 に適用可能な普遍的な枠組みとすることも目指す。 マクロ分析により、高齢者の横断中死亡事故において片側一車線道路の横断後半の比率 が顕著に高いこと等が明らかになった。また、同県高松市・中讃地域と滋賀県大津市・湖 南地域を対象として交差点構造特性を説明変数とする事故リスクモデルを同定し、香川県 の事故リスクがより高く、交差点のコンパクト化が諸類型の事故削減に有効であること等 を明らかにした。 香川県と愛知県において道路・交通条件が類似した信号交差点でのビデオ観測調査に基 づく車両挙動のミクロ分析により、交差点構造や地域性が、通過/停止判断、走行速度と 走行軌跡等への影響を明らかにした。 香川、静岡、岡山、滋賀、佐賀各県における運転免許更新者 2,800 人余りへのアンケー ト結果を分析し、運転行動における地域性の特徴を明らかにした。 2.研究経過 ◎現地報告会(香川県庁) (H26.4.7) ◎現地交差点視察・現地メンバー会議(H26.5.26) ◎幹事会議(H26.6.6) ◎第 1 回研究会(H26.7.18) ◎第 1 回交差点モデル対策サブグループ会議(H26.8.22) ◎第 2 回交差点モデル対策サブグループ会議(H26.12.5) ◎第 2 回研究会(H26.12.19) ◎交差点モデル対策会議(H27.1.16) ◎第 3 回研究会(H27.2.26) 3.プロジェクトメンバー PL 赤羽 弘和 中村 英樹 大口 敬 喜多 秀行 土井 健司 (特別研究員) 蓮花 一己 (IATSS 顧問・帝塚山大学心理学部 教授) 小川 圭一 (立命館大学理工学部 准教授) - 16 - 〈研究調査事業〉 塩見 康博 (立命館大学理工学部 講師) 治部 哲也 (関西福祉科学大学健康福祉学部 准教授) 中井 宏 (大阪大学大学院人間科学研究科 助教) 正岡 利朗 (高松大学経営学部 教授) 森津 誠 (大阪国際大学 名誉教授) 山口 直範 (大阪国際大学人間科学部 准教授) 渡部 数樹 (名古屋大学大学院環境学研究科 研究員) 上林 正幸 (国土交通省四国地方整備局道路部 道路情報管理官) 兵頭 英人 (国土交通省四国地方整備局道路部道路管理課 課長) 桝田 雄樹 (国土交通省四国地方整備局道路部道路管理課 建設専門官) 清川 喜博 (国土交通省四国地方整備局香川河川国道事務所 事務所長) 香西 邦信 (国土交通省四国地方整備局香川河川国道事務所 副所長) 水田 正弘 (国土交通省四国地方整備局香川河川国道事務所交通対策課 課長) 宮武 雄治 (国土交通省四国地方整備局香川河川国道事務所交通対策課 係長) 藤澤 一仁 (香川県危機管理総局 理事兼総局次長) 小川 剛 (香川県危機管理総局くらし安全安心課 課長) 田中 茂樹 (香川県危機管理総局くらし安全安心課 主幹) 串田 正人 (香川県危機管理総局くらし安全安心課 主任) 片山 秀樹 (香川県土木部道路課 課長) 生田 幸治 (香川県土木部道路課 課長補佐) 湯浅 泰三 (香川県土木部道路課 主任) 松木 隆史 (香川県土木部道路課 主任) 木村 義徳 (香川県警察本部交通部交通企画課 参事官) 松原 正則 (香川県警察本部交通部交通企画課 管理官兼次長) 檀原 智裕 (香川県警察本部交通部交通企画課 交通事故分析官) 福家 高明 (香川県警察本部交通部交通企画課 課長補佐) 岡田 知春 (香川県警察本部交通部交通企画課 課長) 今田 英朗 (香川県警察本部交通部交通規制課 課長) 大林 憲広 (香川県警察本部交通部交通規制課 課長補佐) 高橋 清政 (香川県警察本部交通部交通規制課 交通管制官) 吉田 啓二 (香川県警察本部交通部交通規制課 交通管制センター 所長補佐) 千秋 弘明 (香川県警察本部交通部交通規制課 警部補) 小川 泰司 (香川県警察本部交通部交通規制課 主任) 松本 晃一 (西日本高速道路ファシリティーズ(株) 常務取締役) 矢野 健一 (四国交通共済協同組合 安全対策部 参与) 青木 洋 (交通安全コンサルタント) 秋山 尚夫 (LLP.交通運用研究所 代表) - 17 - 〈研究調査事業〉 (オブザーバー) 辻 光弘 ((株)オリエンタルコンサルタンツ関東支店交通技術部 技師長) 田中 淳 ((株)オリエンタルコンサルタンツ関東支店交通技術部 部長) 西村 公一 ((株)オリエンタルコンサルタンツ関東支店道路技術部 技師長) 大近 翔二 ((株)オリエンタルコンサルタンツ関東支店交通技術部 技師) - 18 - 〈研究調査事業〉 5)交通安全政策のパーセプションに関する分析 ~受容者意識に対する分析~ <H2647 プロジェクト> 1.目的 本研究の目的は,交通事故や交通違反のイベントや歩道整備や取締りなどの交通安全 施策の効果を受容者サイドの視点で評価することにある。25 年度は,3プロジェクト合 同で違反を繰り返すドライバーの意識や時間選好を調査した。26 年度は得られた知見を もとに,反則金等の受容の程度を細分化したアンケートと財源分析にもとづいて効果的な 取締りや反則金制度の提言につなげる。 2.方法 1)交通安全財源の地域間配分:25 年度は 1990 年代以降の都道府県別の交通安全施設(道 路)と公安の予算をデータベース化し,交通事故との関係を分析した。26 年度は施設整 備の交通事故への効果と都道府県別の差異を分析する。 2)25 年度アンケートの分析と知見にもとづく新規のアンケート:違反に対する認識や 免許停止期間や反則金の認識を質問し,その結果を経済学的に分析し,政策提言につなげ る。①第2回紙アンケート:25 年度と同様に警察庁の協力を得て行政処分講習者を対象 とした調査を講習時に実施。②web アンケート 3.研究経過 ◎第1回研究会 (H26.4.22) ◎第2回研究会 (H26.6.12) ◎第3回研究会 (H26.8.22) ◎第4回研究会 (H26.9.18) ◎第5回研究会 (H26.11.20) ◎第6回研究会 (H27.2.12) ◎第 1 回 WG 研究会(H26.8.12) ◎第2回 WG 研究会(H26.9.3) ◎第3回 WG 研究会(H26.11.4) ◎第4回 WG 研究会(H26.12.10) 4.プロジェクトメンバー PL 加藤 一誠 今井 猛嘉 篠原 一光 高橋 正也 森本 章倫 - 19 - 〈研究調査事業〉 (特別研究員) 中村 彰宏 (横浜市立大学国際総合科学部 教授) 斉藤 都美 (明治学院大学経済学部 准教) 後藤 孝夫 (近畿大学経営学部 准教) 松浦 常夫 (実践女子大学人間社会学部 教授) 小島 克巳 (文教大学 国際学部 准教) 八幡 有信 (八幡マネジメント研究所) 長田 哲平 (宇都宮大学大学院工学研究科 助教) 西田 泰 牧 (公益財団法人交通事故総合分析センター 課長) 丈二 (内閣府 交通安全企画担当 参事官補佐) 伊藤 淳揮 (内閣府 交通安全担当 専門官) 阿部 悟 (国土交通省道路局環境安全課 道路交通安全対策室 室長) 安部 勝也 (国土交通省道路局環境安全課 道路交通安全対策室 小倉 隆久 (警察庁 交通企画課 課長補佐) 勝又 美咲 (警察庁 交通企画課 法令係長) 森本 行儀 (警察庁 交通規制課 課長補佐) - 20 - 企画専門官) 〈研究調査事業〉 6)欧米における交通分野のグリーンインフラストラクチャー 事例調査 <H2648 プロジェクト> 1.研究目的と概要 近年、欧米を中心に注目を集めているグリーンインフラストラクチャーに着目して、 交通分野における事例を調査、整理するとともに、日本への適用を検討することを目的と する。 グリーンインフラストラクチャーは、日本でも関心を集めるようになってきたが、水循環 や防災といった視点が多く、交通分野における取り組みは、ほぼ紹介されていない。文献 と現地調査によって欧米の交通分野のグリーンインフラストラクチャーの取り組みを収 集する。グリーンインフラストラクチャーとは、自然環境及び自然資源に由来する社会基 盤、あるいはそれを活用することを意味する。 2.研究経過 ◎第 1 回研究会 (H26.5.27) ◎ドイツ:事例調査 (H26.7.3-10) ◎第 2 回研究会 (H26.8.21) ◎イタリア、オーストリア:事例調査 (H26.10.24-29) ◎第 3 回研究会 (H26.11.11) ◎札幌市:事例調査 (H26.12.1) ◎第 4 回研究会 (H27.2.10) ◎鹿児島市、八代市:事例調査 (H27.2.10-11) ◎北九州市、大分市:事例調査 (H27.2.25-26) 3.プロジェクトメンバー PL 一ノ瀬 友博 加藤 一誠 中村 文彦 (特別研究員) 塙 武郎(大月短期大学経済科 准教授) 柴山 多佳児(ウィーン工科大学交通学研究所 研究員) Stefan Hotes(マールブルク大学生態学部 研究員) - 21 - 〈研究調査事業〉 7)アジア諸都市における低炭素交通システム実現に向けた ロードマップの作成 <H2649 プロジェクト> 1.研究目的と概要 近年、アジア諸都市では、以前にも増してモータリゼーションが進展し、これに伴い地球 温暖化は深刻な問題となっている。具体的対策を講じる必要性がさけばれているが、開発 途上国の都市では同時に対応すべき課題が多く、何を、何時、どの様に実施すべきかはい まだ必ずしも明確な共通認識となっていない。 このような観点から、都市の発展の早い段階で、低炭素交通システムに移行するための具 体的政策、方策を検討し、その道筋を示すロードマップを作成することが喫緊の課題とし て求められてる。 このプロジェクトでは、アジアの幾つかの都市を対象に具体的なロードマップを作成する ための基本要件を明確にするために、発展段階、規模別に幾つかの都市のなかからタイ・ コンケン市、ラオス・ビエンチャンの 2 都市を選定し、当該行政区の政策決定者や関係者 を対象とした意識調査を実施することにより、生活スタイル・行動様式を明らかにすると ともに、ワークショップ等を開催することにより、あるべき政策や対策の整理と実現可能 性、受容性の調査を行った。 2.研究経過 ◎第 1 回研究会(H26.5.15) ◎第 2 回研究会(H26.7.10) ◎タイ・コンケン市 ワークショップ及び現地視察(H26.9.3) ◎第 3 回研究会(H26.8.8) ◎第 4 回研究会(H26.11.27) ◎第 5 回研究会(H27.1.21) ◎第 6 回研究会(H27.3.6) ◎ラオス・ビエンチャン ワークショップ現地調査(H27.3.20) ◎第 7 回研究会(H27.3.24) 3.プロジェクトメンバー PL 福田敦 中村 文彦 二村 真理子 (特別研究員) 石坂 哲宏 (日本大学理工学部交通システム工学科 助教) 岡村 敏之 (東洋大学国際地域学部国際地域学科 教授) 中道 久美子(東京工業大学大学院理工学研究科 - 22 - 助教) 〈研究調査事業〉 8)自動車の自動運転:その許容性を巡る学際的研究 <H2650 プロジェクト> 1.研究目的と概要 自動車の自動運転(the autonomous driving on vehicle)は、米国グーグル社などが 2017~2020 年に無人での走行を実用化すると表明するなど、技術的には、近い将来、部 分的には可能になるものと予想される。こうした世界的潮流の中で、日本でも、自動運転 に関する技術面での研究は進められているが、その導入に当たって検討されるべき諸問題 (法学、医学、心理学及び社会学的問題)は未検討のままである。そこで、本研究では、 これらの問題を、関係官庁の協力をも得ながら、多角的かつ対策が急がれる順に応じて、 以下のように検討を加える。 ① 自動車の自動運転が、道路交通法並びにその基礎にある条約(道路交通に関する 1949 年ジュネーブ条約等)の解釈として許容されるか(法的問題)、 ② 許容されるとして、その範囲如何(運転者の技能、年齢、性別等の生理学的要因との 関連での自動運転の許容性;医学、心理学的問題)、 ③ 自動運転が職業ドライバー、一般市民ドライバーの運転に及ぼす意義(交通安全教育 の在り方を含む社会学的問題) 2.研究経過 ◎第1回研究会(H26.5.14) ◎アメリカ合衆国(SF) :米国における自動化運転に係る現状を確認と意見交換 (H26.7.9~12) ◎第2回研究会(H26.7.23) ◎第3回研究会(H26.10.2) ◎第4回研究会(H26.12.4) 3.プロジェクトメンバー PL 今井 猛嘉 岩貞るみこ 木林 和彦 久保田 尚 横山 利夫 (特別研究員) 松村 良之 (北海道大学 矢野 雅文 (東北大学 名誉教授) 名誉教授) 岡村 和子 (科学警察研究所交通科学部交通科学第二研究室 研究室長) 八幡 有信 (八幡マネジメント研究所) 三浦 清洋 (公益社団法人 日本交通計画協会) - 23 - 〈研究調査事業〉 (研究協力者) ルブルトン・カロリーヌ (法政大学大学院博士課程1年) (オブザーバー) 小倉 隆久 (警察庁 交通局交通企画課 課長補佐) 堂前 康 (警察庁交通局交通企画課 理事官) 來山 信康 (警察庁 交通局交通企画課 課長補佐 兼 交通規制課付) 杉﨑 友信 (国土交通省 自動車局 安全政策課 事故防止対策推進官(総括)) 久保田秀暢 (国土交通省 自動車局 技術政策課 技術企画室長) 谷口 正信 (国土交通省 自動車局 技術政策課 専門官) - 24 - 〈研究調査事業〉 9)睡眠障害スクリーニングの普及推進を目指した学際的研究 <H2651 プロジェクト> 1.研究目的と概要 睡眠障害に起因する交通事故の削減を目的とする。 睡眠時無呼吸症候群は、睡眠中に呼吸が止まり、その都度に覚醒が起こることを繰り返す ために、日中の眠気や集中力低下等の症状を呈する病態である。最近の研究により、睡眠 呼吸障害の有病率が中高年男性では約 10%に上ること、睡眠呼吸障害がありながら眠気の 自覚がないため、気がついたら交通事故を起こす例が数多くあることが明らかになってき た。本研究では、愛媛県トラック協会の協力を得て、トラック運転者 300 人の SAS スクリ ーニングを実施し、新たに睡眠障害の疑いが見出された者に対して、事故状況、事故時の 眠気の有無等を問診票で把握するとともに、主観的眠気を測定する問診票と客観的眠気検 査である PVT 検査の両者を同時期に実施することによって、治療前後の眠気を測定した。 また、啓発活動として、愛媛県松山市で市民シンポジウムを開催した結果、聴講者の意識 が大きく変わることをアンケート調査により示した。さらに、米国の医学、法学の専門家 と日米両国の本領域の現状を把握し、トラック運転者の SAS スクリーニングの法制化に向 けて、各分野でどのような方策を探るかについて討議した。 米国では、今後医学系のトップ機関である Institute of Medicine が、各分野の専門家を 統括して SAS スクリーニングの法制化を推進していくことが予想される。今後、わが国に おいても本テーマに関する議論を広く国民、行政レベルで展開することが重要と考えられ ることから、所轄官庁との連携を深めるべく、更なる協議を実施した。 2.研究会等経過 ◎第 1 回研究会(H26.6.3) ◎第 2 回研究会(H26.8.6) ◎IATSS HARVARD 会議(米国 ボストン)にて睡眠障害に関する情報交換(H26.10.7-9) ◎第 3 回研究会(H26.10.23) ◎第 4 回研究会(H27.1.9) ◎第 5 回研究会(H27.2.13) ◎市民シンポジウム「睡眠呼吸障害と交通安全対策」 (H27.2.23 松山市 子規記念博物館) ◎「睡眠呼吸障害セミナー」(H27.3.9 順天堂大学センチュリータワー) 3.プロジェクトメンバー PL 谷川 武 今井 猛嘉 岩貞 るみこ 太田 和博 高橋 正也 中村 文彦 - 25 - 〈研究調査事業〉 (特別研究員) 蓮花 一己 (帝塚山大学心理学部 教授・IATSS 顧問) 和田 裕雄 (順天堂大学医学部 准教授) 野田 愛 (順天堂大学医学部 准教授) 丸山 広達 (順天堂大学医学部 助教) 江口 依里 (岡山大学大学院医歯薬学総合研究科 助教) Stefanos N. Kales (Harvard Medical School 准教授) (共同研究者) 西田 泰 (公益財団法人交通事故総合分析センター 研究第一課長) (オブザーバー) 小倉 隆久 (警察庁交通局交通企画課 課長補佐) 塚本 高弘 (警察庁交通局運転免許課 課長補佐) 釈尾 美咲 (警察庁交通局交通企画課 係長) 杉﨑 友信 (国土交通省自動車局安全政策課 安全監理室課長補佐(総括) ) (研究協力者) 三好 規子 (愛媛大学大学院医学系研究科大学院生) 鈴木 有佳 (順天堂大学大学院生) - 26 - 〈研究調査事業〉 10)インドにおける交通安全のためのコミュニティデザインに 関する研究調査 <H2652:企画事業> 1.研究目的と概要 近年、急激な都市開発とモータリゼーションにより、新興国においては交通事故の増 加に歯止めがかからない状態にあり、きわめて憂慮すべき状態である。そこで当プロジェ クトでは、世界的に見て最も交通事故死者数が多く、且つその増加が著しいインドに着目 し、現地における有数の研究機関であるインド工科大学デリー校と共同体制を築き、イン ドにおける事故の詳細な実態把握と原因分析、及び総合的な安全対策の提示を行った。 平成 24、25 年度には、人口 100~200 万人の 6 都市を対象に死亡事故の実態把握と原 因分析を実施し、事故のパーソナルリスクと社会的リスクを交通手段別に評価し、優先す べき安全対策を絞り込んだ。 3 年目となる本年度は、最も死亡率の高いアグラにおいて、昨年度までの調査結果をフ ィードバックし、共に考えるためのコミュニティリーダー会議を開催(2014 年 6 月 20 日) した。更にアグラにおける具体的な道路利用の実態調査を実施し、より安全で快適な道路 デザインに関する地域レベル、政府レベルへの提言書(=ガイドライン)を取り纏めた。 更に、国際展開プロジェクトの総括として、国際会議 Delhi Sustainable Development Summit 2015(2015 年 2 月 5 日~7 日)にて分科会を主催し、研究成果を発信した。 2.研究会経過 ◎第 1 回研究会(H26.5.7) ◎第 2 回研究会及びコミュニティリーダーワークショップ開催(@アグラ) (H26.6.20) ◎第 3 回研究会(H26.7.30) ◎第 4 回研究会(H26.9.19) ◎第 5 回研究会(H26.9.29) ◎第 6 回研究会及び DSDS に関する TERI との打ち合わせ(@ニューデリー) (H26.12.8) ◎第 7 回研究会及び DSDS Thematic Track Session 開催(@ニューデリー)(H27.2.5-7) 3.プロジェクトメンバー PL 土井 健司 大口 敬 北村 友人 西本 幸正 (特別研究員) 武内 和彦(IATSS 副会長) 井上 勇一(IATSS 顧問) Dinesh Mohan(インド工科大学デリー校名誉教授) Geetam Tiwari(インド工科大学デリー校教授) - 27 - 〈研究調査事業〉 Sudipto Mukherjee(インド工科大学デリー校教授) Girish Agrawal(Shiv Nadar 大学教授) - 28 - 〈研究調査事業〉 11)国際発表:「天下の公道」と生活道路に関する研究 <H2653:企画事業> 1.研究目的と概要 「国際発表」プロジェクトは、研究調査部会企画委員会が、過去の研究調査テーマの中 から優秀な研究候補テーマを 1 つ推薦し、国際学会等への発表を促進するものである。発 表者派遣にあたっての条件は以下のとおりである。 ① 該当プロジェクトのメンバーの中の、若手を派遣する ② 今後の IATSS 運営において非常に有益な為、事務局が同行する。 今年度は、 平成 25 年度の研究調査プロジェクトから H2533 プロジェクト(「天下の公道」 と生活道路に関する研究~ソフトライジングボラードの実用化に向けた運用上の課題と その解決方法~)が推薦され、その成果を米国ワシントン DC にて開催された TRB (Transportation Research Board)94th Annual Meeting で発表した。 2.研究経過 ◎発表論文投稿(H26.8.1) ◎論文審査合格通知受理(H26.10.30) ◎TRB 94th Annual Meeting にて発表(H27.1.13) ・ 開催地:アメリカ ワシントン DC ・ 期間:2015 年 1 月 11 日~15 日 ◎発表テーマと内容 "SOFT RISING BOLLARD - FLEXIBLE DEVICE TO IMPROVE ROAD ENVIRONMENT" 平成 25 年度に実施した H2533 プロジェクト(「天下の公道」と生活道路に関する研究~ ソフトライジングボラードの実用化に向けた運用上の課題とその解決方法~)の成果とし て、ソフトライジングボラードの導入経緯と日本の公道における社会実験の効果について 発表を行った。 3.プロジェクトメンバー PL:久保田 尚 発表者(特別研究員) :小嶋 文(埼玉大学大学院理工学研究科 助教) - 29 - (2)シンポジウム事業 1.シンポジウム部会企画委員会 (1)IATSS 創立 40 周年記念事業の一環としての記念シンポジウムの企画・推進 H25 年度は、創立 40 周年のメインテーマ「IATSS モビリティ社会デザイン 2024~10 年後の理想的な交通社会をデザインしよう~」に基づき、会員それぞれが「次の 10 年に IATSS を通じてどんな貢献ができるのか、何をすべきか」を改めて考え、共有 する機会としての会員合宿を実施した。 今年度は、会員合宿のグループ討議を更に深めるべく5グループの分科会を開催し、 9 月 17 日の記念シンポジウムにおいては、各グループ代表が議論のまとめを発信 し、また各グループ発表のキーワードをもとにしたパネルディスカッションを実施 した。なお、本記念シンポジウムの内容は IATSS ブックレット No.8 としてまとめ、 3 月 31 日に冊子版、電子版で発行した。 記念シンポジウム実施概要 ○ 開催日: 平成 26 年 9 月 17 日(水)14:45~17:45 ○ 会 場: 経団連会館 ○ テーマ: 「IATSS モビリティ社会デザイン 2024 ~10 年後の理想的な交通社 会をデザインしよう」 ○ 内 容: 5グループ代表によるプレゼンテーションと、各グループ発表のキ ーワードを中心としたパネルディスカッション (2)企画委員会開催実績 ◎第 1 回企画委員会(H26.4.17) ・ 記念シンポジウム実施の枠組み、大日程、プログラムの検討 ・ グループ分科会編成および統一アウトプットの検討 ◎第 2 回企画委員会(H26.7.14) ・ グループ分科会の振り返りと代表パネリスト選定 ・ 記念シンポジウムスケジュール、会場レイアウト、配布資料の検討 ◎第 3 回企画委員会(H26.10.30) ・ 記念シンポジウムのまとめ、今期活動の振り返りと来期への申し送り検討 シンポジウム部会企画委員会 委員長: 竹内 健蔵 岩貞るみこ 北村 友人 城山 英明 高橋 正也 田久保宣晃 中村 英樹 - 30 - (3)広報出版事業 定期刊行物としては、IATSS Review(国際交通安全学会誌)Vol.39, No.1~3 および IATSS RESEARCH(英文論文集)Vol.38, Issue1~2 を発行した。 1.学会誌(IATSS Review)編集委員会 (1)IATSS Review の発行 Vol.39, No.1「特集/日本における安全でエコなラウンドアバウトの実用展開」 (H26.5.31) Vol.39, No.2「特集/国際交通安全学会創立四十周年」 (H26.9.17) Vol.39, No.3「特集/東日本大震災の復興を検証する -復興は着実に進んでいるのか」 (H27.2.20) (2)執筆規定および投稿規定の改訂(原稿受理日に関する追記) 原稿受理日について明記された規定がなく、運用上ばらつきがあったため、下記の通 り定め、執筆規定と投稿規定を改訂し、Vol.39, No.1 より適用した(H26.4.24 改訂) 。 ◇ 事務局が初稿を受け取った日を「原稿受付日」、編集委員会が掲載を決定した日 を「掲載決定日」とし、これらを併記する。 (3)J-STAGE への電子ジャーナル公開の検討 より多くの読者へ閲覧および投稿の機会を提供し、読者にとっての有用性を高める こと、及びジャーナルの信頼度向上を図ることを目的に、多くの主要な文献サイトと 連携した J-STAGE への電子ジャーナル公開の検討を進めた。今年度、申請を試みたも のの、優先登載ジャーナルに洩れたため、次年度以降、引き続き検討することとした。 (4)論文投稿の促進活動 学会誌の充実と研究調査活動の活発化を図るため、英文論文集編集委員会と協同 で、研究調査部会企画委員会委員長ならびに研究調査プロジェクトの各 PL に向け、 成果の積極的な投稿(投稿論文)を促す発信を行った。 (5)40 周年記念出版物の制作 前年度に引き続き、当編集委員会委員は「40 周年記念出版タスクフォース」メ ンバーとして、英文論文集編集委員会と協同で、40 周年記念出版物『交通・安全 学』の制作作業にあたった(H27.3.31 発行) 。 (6)編集委員会の開催 ◎第 293 回(H26.5.28) 1)Vol.39, No.2 編集に関する検討 2)Vol.39, No.3 特集企画の検討 3)Vol.40, No.1 特集企画の検討 - 31 - 4)執筆規定・投稿規定の改訂に関する検討(原稿受理日) ◎第 294 回(H26.7.15) 1)Vol.39, No.2 原稿確認 2)投稿論文の査読報告および審議 3)J-Stage への公開に関する検討 ◎第 295 回(H26.10.1) 1)Vol.39, No.3 依頼原稿の確認報告および審議 2)Vol.40, No.2 特集企画の検討 3)J-Stage への公開に関する検討 ◎第 296 回(H26.12.16) 1)Vol.40, No.2 特集企画の検討 2)J-Stage への公開に関する検討 3)論文投稿の促進に関する検討 ◎第 297 回(H27.3.2) 1)Vol.40, No.1 依頼原稿の確認報告・査読報告および審議 2)Vol.40, No.2 特集企画の検討 3)執筆規定・投稿規定の改訂に関する検討(著作権関連) 学会誌編集委員会 委員長 森本 章倫 一ノ瀬 友博 大口 敬 太田 和博 木林 和彦 斎藤 誠 篠原 一光 関根 太郎 長谷川 孝明 横山 利夫 - 32 - 2.英文論文集(IATSS Research)編集委員会 (1)IATSS Research の定期発行 今年度委員会では下記ジャーナルの発行、及び企画編集を行った。 ・ Vol.38, Issue 1 (2014) の発行(平成 26 年 7 月発行) “Designing Mobility for the Coming Age” 特集 (IATSS 創立 40 周年記念特集として発行) ・ Vol.38, Issue 2 (2014) の発行(平成 27 年 3 月発行) “Children and Transportation” 特集 ・ Vol.39, Issue 1 (2015) の企画(平成 27 年 7 月発行予定) “How Transport Statistics Contribute to Policymaking: Toward achieving evidence-based policymaking” 特集 (外部の著名研究者とのコ・エディター制度を導入) ・ Vol.39, Issue 2 (2015) の企画(平成 28 年 3 月発行予定) “Streets for Safe Communities: Integrated approaches for safe and sustainable transport” 特集 (DSDS2015 における、“Safe and Clean Transport for Sustainable Cities”をテ ーマとした分科会セッション(H2652 プロジェクト主催)での発表内容を中心とした特 集を企画) (2)40 周年記念出版物の制作 IATSS 創立 40 周年記念事業の一環として、広報出版部会が記念出版物(『交通・安全学』 日本語・英語版)の発行を企画した。当編集委員会委員からも「40 周年記念出版タスク フォース」メンバーを選出し、学会誌編集委員会と協同で実施した。 (3)過去の論文の ScienceDirect 掲載 Elsevier からの電子出版以前の発刊号 10 年間分の論文・記事データ(Vol.24, No.1- Vol.33, No.2 掲載分:既に PDF 版として IATSS ホームページで公開されているもの)を ScienceDirect に掲載した。これにより、より多くの読者の目に触れ、閲覧、ダウンロー ドの機会が増加することが期待される。 (4)来期海外編集委員体制の検討 現在、12 名の海外編集委員に就任いただいているが、任期(2 年)が平成 27 年 3 月末で 満了となるため、再任の手続き及び新任の推薦依頼を実施した。3 月末、新任 3 名を含む 来期海外編集委員体制(15名)を確定した。 - 33 - (5)ダウンロード数、被引用率の経過チェック Elsevier から定期的に論文ダウンロード数(現在、月に 7,000-8,000 件を推移) 、および Elsevier のデータベース(SCOPUS)内での被引用率数値(SNIP= Source Normalized Impact per paper)の報告を受け、交通領域の他ジャーナルとの数値比較等により、インパクト ファクター取得のための申請を実施しても良い時機との感触を得た。Elsevier とも連携 し、引き続き検討する。 (6)編集委員会の開催 ◎第 155 回編集委員会(H26.5.21) ・ 38-1 号の審査進捗 ・ 38-2 号の審査進捗 ・ 39-1 号特集企画検討 ・ ダウンロード数、被引用件数 ◎第 156 回編集委員会(H26.7.7) ・ 38-1 号の審査進捗 ・ 38-2 号の審査進捗 ・ 39-1 号特集企画検討(ゲストエディターを交えて) ◎第 157 回編集委員会(H26.11.4) ・ 38-1 号の発刊報告 ・ 38-2 号の審査進捗 ・ 39-1 号特集進捗、公募アナウンス ・ 39-2 号特集企画検討 ・ ダウンロード数、被引用件数(他ジャーナルとの数値比較) ◎第 158 回編集委員会(H27.2.9) ・ 38-2 号の審査進捗 ・ 39-1 号特集進捗 ・ 39-2 号特集企画検討 ・ 来期海外編集委員体制の検討 英文論文集編集委員会 委員長 土井 健司 委員 加藤 一誠 加藤 晋 北村 友人 高橋 正也 西本 幸正 二村 真理子 松橋 啓介 - 34 - 海外編集委員 Burkhard E. Horn(ドイツ、ダルムシュタット工科大学教授) G.M. Mackay(イギリス、 バーミンガム大学名誉教授) Peter Jones(イギリス、ロンドン大学教授) Esko Keskinen(フィンランド、 トゥルク大学名誉教授) Martin E.H. Lee-Gosselin(カナダ、ラバル大学名誉教授) Ram M. Pendyala(アメリカ、ジョージア工科大学教授) Wing-tat Hung(香港、香港理工大學准教授) Nicola Christie(イギリス、ロンドン大学理事) Xin Ye(アメリカ、カリフォルニア州立ポリテクニック大学准教授) Fred Wegman(オランダ、デルフト工科大学教授) Richard Allsop(イギリス、ロンドン大学名誉教授) Peter Sweatman(アメリカ、ミシガン大学交通研究所(UMTRI)理事) - 35 - (4)褒賞及び助成事業 今年度は、第 35 回国際交通安全学会賞の贈呈式を行うとともに、第 36 回国際交通安全学会 賞として、業績部門 1 件の受賞を決定した。 1.第 35 回(平成 25 年度)の国際交通安全学会賞贈呈式 平成 25 年 4 月 11 日(金)に経団連会館において、平成 25 年度研究調査報告会と合同で 開催した。 2.平成 26 年度褒賞助成部会企画委員会 ◎第 1 回委員会(H26.5.8) 1)褒賞委員会の活動の概要 2)年間活動スケジュールについて 3)「業績部門」の募集と、各部門の選考方法について 4) 「業績部門」候補の検討 5) 「著作部門」査読の割り振り 6) 「論文部門」審査および査読の割り振り 7)40 周年式典について ◎第 2 回委員会(H26.7.30) 1) 「業績部門」候補の検討 2) 「著作部門」審査および査読の割り振り 3) 「論文部門」審査および査読の割り振り 4)40 周年式典について ◎第 3 回委員会(H26.8.29) 1) 「業績部門」視察計画説明と視察候補の決定(視察計画) 2) 「著作部門」審査 3) 「論文部門」審査 4)40 周年式典について ◎第 4 回委員会(H26.9.30) 1) 「業績部門」視察報告、審議 2)「著作部門」審査 ◎視察(H26.11.23~H26.11.24) ◎第 5 回委員会(H26.12.23) 1) 「業績部門」視察報告、審議 2)会員信任投票、理事会、贈呈式の準備 3.会員信任投票(H27.2.6 締切): 候補信任 - 36 - 4.理事会(H27.3.2): 候補承認 褒賞助成部会企画委員 委員長 福田 敦 今井 猛嘉 太田 和博 春日 伸予 藤岡 健彦 - 37 - 第 36 回(平成 26 年度)国際交通安全学会賞 ≪業績部門≫ 当部門は、理想的な交通社会の実現に関して、研究、施策の推進、普及、啓発、ある いは機器の開発、設備・施設の建設などに多大な業績をあげたものを対象に、過去 3 年以 内に成果が顕著となった業績の中から選考される。 業績題目:被災地カーシェアリングプロジェクト ―被災における人的ネットワークに基づいたモビリティ確保への取り組み― 受賞者:一般社団法人 日本カーシェアリング協会 受賞理由: 「一般社団法人 日本カーシェアリング協会」は、代表理事の吉澤武彦氏が、阪神淡路大 震災の経験をもとに設立された、カーシェアリングを通して被災地支援を行い、新しい車 文化を目指す非営利の組織です。 吉澤氏は東日本大震災直後に、被災者への復興支援活動を開始しましたが、被災者の多く が移動手段を失い日常の生活に困っていることから、元・神戸元気村代表の山田和尚氏か ら仮設住宅でのカーシェアリングの提案を受け、寄付された車を、住民の利用グループ管 理の下で共同利用する、営利目的とは異なる「日本カーシェアリング協会」を始めました。 また、寄付された電気自動車と太陽電池など再生可能エネルギー使った持続可能なコミュ ニティーの在り方や防災に対する取り組みを模索するなど、将来に向けた取り組みも行っ ています。 このようなカーシェアリングの仕組みは、わが国で殆ど例がない利用者間を直接つなぐピ アツーピア(P2P)型のカーシェアリングとなっており、期せずして、新たな形のカーシ ェアリング事業となっています。 ≪著作部門≫ 当部門は、理想的な交通社会の実現に関して、過去 2 年間に初版として刊行された優 れた著作・出版物の中から選考される。 本年度は該当作なし。 ≪論文部門≫ 当部門は、国際交通安全学会誌(IATSS Review)及び英文論文集(IATSS Research) に掲載された論文の中から選考される。 本年度は該当作なし。 - 38 - (5)IATSS フォーラム事業 アセアン諸国の若い有為な人材を、日本に 55 日間招請し、アセアン諸国と日本が直面している 現在の課題の学習観察を通じて、各参加国の理想的な交通・社会実現に向けて、人材の育成に 貢献しようという、国際交流も踏まえた研修事業である。 今年度は、リーマンショック後、5 年ぶりに年二回の IATSS フォーラムを開催した。事業概要 は、以下のとおりである。 (1) 開催実績 第 51 回 IATSS フォーラム開催 期間 平成 26 年 5 月 24 日~7 月 11 日 第 52 回 IATSS フォーラム開催 期間 平成 26 年 9 月 20 日~11 月 8 日 研修生 35 名(男 13 名、女 22 名) 国名 カンボジア 4名 インドネシア 4名 ラオス 3名 マレーシア 4名 ミヤンマー 4名 フィリピン 4名 シンガポール 4名 タイ 4名 ベトナム 4名 行政機関 13 名 学校関係 4名 民間企業 14 名 職業 その他(NGO 等) 4名 (2) 研修プログラム "Thinking and Learning Together"をモットーに、アセアンと日本の現在の課題を題材と している。 今回、プログラム全般に一貫性を持たせ、 『持続可能な地域づくり』を研究 テーマとし、「世界や日本での地域づくりのセミナー」、 「三重県鳥羽市でのまちづくりの 事例研究」、 「大阪市西淀川区の複合大気汚染からのまちの再生」を学習し、”Society with High Mobility(より良い地域社会)”を実現するには、選択の幅を拡げ、賢い選択を行 うことの重要性を学び、「自国の課題を題材としたグループ研究(発表)」を行った。 - 39 - ① 各分野の専門家を講師とし、ディスカッション主体のセミナー ② 研究課題に対する多角的・論理的な考え方、解決策立案手法を習得するグループ研究 ③ 日本とアセアン、及びアセアン諸国間の相互理解を目指した体験学習と交流イベント (3) IATSS フォーラム部会 IATSS フォーラム実行委員会/IATSS フォーラムプログラム専門委員会 第 91 回実行委員会(H26.5.14) 1. 第 51 回プログラム(準備状況、51 回開講式、修了式式次第) 2. ベトナム事務局体制 3. 2015 年度研修生最終審査日程 4. 30 周年事業検討 第 92 回実行委員会、第 50 回プログラム委員会合同開催(H26.7.29 & 30) 1. Society with High Mobility についての議論 第 93 回実行委員会、第 51 回プログラム委員会合同開催(H26.9.10) 1. 30 周年事業(シンポジウム、記念式典、国際同窓会) 第 94 回実行委員会(H26.9.20) 1. 30 周年事業(シンポジウム、記念式典、基調講演) 第 95 回実行委員会(H26.10.27) 1. 各国委員長へのヒアリング内容 2. 最終審査時のグループ討議内容 3. 2016 年度応募書類「エッセイ」テーマ 4. 30 周年事業 第 96 回実行委員会(H26.12.23) 1. 最終審査結果(グループ討議、PR 活動(カンボジア、ミャンマー、ベトナム) ) 2. 事務局覚書(マレーシア、ベトナム) 3. 53 回、54 回 Forum 開催時期 4. 30 周年事業(記念式典、シンポ、国際同窓会、国際委員長会議) 5. マハティール元首相へのご依頼事項(12 月財団訪問結果、1 月面会内容) 第 52 回プログラム委員会(H27.2.20) 1. 53 回、54 回プログラム策定の方針決定 ・ テーマスタディ入口セミナー見直し(持続可能な社会が、どの様にうまれたか ・ 視察先見直し(減災セミナー、もくもくファームを掘下げ→準テーマスタディ) - 40 - ・ 一般セミナー見直し(OVOP 一村一品 → 日本の近代化) 2. 実行委員会で議論が必要と想われる項目 ・ 障碍のある候補者の表記、受入の程度の検討 ・ 同窓生のボランティア参加 ・ 各国事務局、委員会体制の整備 ・ 同窓会活動とフォーラムとの連携 第 97 回実行委員会(H27.2.27) 1. 2015 年度研修生最終審査結果 2. 2.30 周年事業(記念式典、国際委員長会議) 記念式典:来賓 記念講演:時間帯、講演者と内容(ロバート・キャンベルさん) 国際委員長会議:各国に依頼している SWOT 結果を基にした状況整理、会議運営 方法 3. 2015 年度の実行委員会開催スケジュール 4. 各国同窓会活動の活性化(全体、シンガポール) 5. 現地事務局の労務費 IATSS フォーラム部会 IATSS フォーラム実行委員会 委員長 中村 英樹 委員 喜多 秀行 委員 中村 文彦 委員 永田 潤子 IATSS フォーラムプログラム専門委員会 委員長 永田 潤子 委員 北村 友人 委員 篠原 一光 委員 吉田 長裕 (IATSS フォーラム部会特別委員) 委員 足立 文彦 (金城学院大学 委員 溝田 勉 現代文化学部 教授) (長崎大学 特任教授) (4) 現地委員会 ・ 現地委員会活動及びフォーラム研修生の選考審査・決定 2014 年度より、「2012 年国際諮問委員会」の決議結果により、フォーラムが年二回開 催となり、各国で 4 名(合計 36 名)の研修生を選抜した。 - 41 - ◎IATSS フォーラム フィリピン委員会 第 25 回委員会 (H26.12.1) 委員長 Dr.Carol M.Yorobe(科学技術省 事務次官) 委員 Amelia C. Ancog(フィリピン防衛大学教授) Flordeliza R. Mayari(マリキナスクール) Ricardo G Sugua(フィリピン大学、教授) Sylvano D.Mahiwo(フィリピンデリマン大学 教授) Enrica Esmero(IATSS フォーラムフィリピン同窓会 会長) オブザーバー 古舘 誠幾(在フィリピン日本国大使館 一等書記官) 事務局 Corlita G. Canilao(IATSS フォーラム フィリピン事務局) ◎IATSS フォーラム ラオス委員会 第 17 回委員会 (H26.12.3) 委員長 Somkiao Kingsada(委員長代理、ラオス青年同盟書記官) 委員 Khamsamone KEOKHAMPHET(オーガニック農産物取引 代表) Sompathana LAKHAISY(IATSS フォーラムラオス同窓会 会長代理) オブザーバー 二元 裕子(在ラオス日本大使館 二等書記官) 事務局 Vanhpheng Khounbolay(IATSS フォーラム ラオス事務局) Sisomphone Tipanya,(IATSS フォーラム ラオス事務局) ◎IATSS フォーラム インドネシア委員会 第 31 回委員会 (H26.12.5) 委員長 Ridwan Gunawan(前インドネシアモーターサイクル協会会長) 委員 Suprapti Sumarmo Markam(インドネシア大学 教授) Fashbir HM Noor Sidin(IATSS フォーラムインドネシア同窓会 Luciana Tonbeng(Act Media 社 部長) オブザーバー 奥村 正和(在インドネシア日本大使館 二等書記官) 井沼 俊之(アストラホンダ 社長) 事務局 Anne(IATSS フォーラム インドネシア事務局) Daniarti Gumlja(アストラホンダ 社長秘書 同窓生) ◎IATSS フォーラム ミャンマー委員会 第 13 回委員会 (H26.12.8) 委員長 Zaw Min Win(ミャンマー商工会議所連合会 副会頭) 委員 Aye \Tun(ミャンマー商工会議所連合会 副会頭) Kyaw Dewa(IATSS フォーラムミャンマー同窓会会長) オブザーバー 渡部 正一(在ミャンマー日本国大使館 二等書記官) 事務局 Pyai Pyai Pwint(47 回生) - 42 - 会長) ◎IATSS フォーラム カンボジア委員会 第 17 回委員会 (H26.12.9) 委員長 Var Kim Hong(国境問題シニアアドバイザー) 委員 Oum Ravy(副委員長、プノンペン王立大学) Koem Oeurn (現地事務局長 CJCC 所長) Lay Sotheany(IATSS フォーラムカンボジア同窓会 会長) オブザーバー 和田 孝行(在カンボジア日本大使館 伴 書記官) 俊夫(CJCC チーフアドバイザー) ◎IATSS フォーラム マレーシア委員会 第 32 回委員会 (H26.12.10) 委員長 Dato’Zuraidah Atan (ズライダーアタン弁護士事務所) 委員 Dato’ Robert Wong Lum Kong(オリエンタルホールディングス COE) Dato’Dr.Ismail Alias(マレーシア公共省) S. Jeyapalan(IATSS フォーラムマレーシア同窓会 会長) オブザーバー 黒沼 一郎(在マレーシア日本国大使館 一等書記官) 事務局 Violet Fernando (IATSS フォーラム マレーシア事務局) Munira(IATSS フォーラム マレーシア事務局、マラヤ大学) ◎IATSS フォーラム タイ委員会 第 31 回委員会 (H26.12.12) 委員長代理 Savitree Srisuk(天然資源環境省 公共教育部 部長) Visnee Iamsa-ad(IATSS フォーラムタイ同窓生代表) アドバイザー Rachnida Sangethongtong (エイシャンホンダ オブザーバー 小林 孝(在タイ日本国大使館 二等書記官) 事務局 Bajaree(IATSS フォーラム タイ事務局) 社会活動推進部) ◎IATSS フォーラム シンガポール委員会 第 29 回委員会 (H26.12.15) 委員長 George Abraham(GA グループ Ltd. 会長兼代表取締役) 委員 Lam Jun Hoon(SMF シンガポール製造業者連盟 オブザーバー 伊藤 実佐子(在シンガポール日本国大使館 参事官) アドバイザー 鵜木 ゆみこ(ブキバトドライビングセンター 秘書室長) 所長) Eli Chong(IATSS フォーラム シンガポール同窓会代表) 事務局 Jonathan Tan(IATSS フォーラム シンガポール事務局 SMF) Huang Shiyi(IATSS フォーラム シンガポール事務局 SMF) - 43 - ◎IATSS フォーラム ベトナム委員会 第 20 回委員会 (H26.12.17) 委員長代理 Nguyen Canh Binh(アルファブック出版社長 IATSS Forum 事務局長) 委員 Nguyen Thanh Ha(ベトナム社会科学アカデミー 部長) Ha Pham(IATSS フォーラムベトナム同窓会 代表) オブザーバー 田中 みずき(在ベトナム日本国大使館 二等書記官) アドバイザー 加屋野 究(ホンダベトナム) - 44 - (6)国際交流事業 1.国際交流部会企画委員会 交通およびその安全に関わる海外の研究者との人的ネットワークの維持・拡大を図るため、 平成 25~26 年度に、前 2 年間(平成 23~24 年度)を踏襲した活動(1 年目:海外の若手 研究者の発掘、2 年目:若手研究者と IATSS との持続的関係の構築)を展開した。なお、 1 年目である平成 25 年度は、 「各国における交通安全教育・啓発活動」をテーマに、8 か 国(日本、中国、韓国、台湾、インドネシア、イギリス、フィンランド、ドイツ)の若手 研究者による英文レポート(内部資料)を作成した。その際には、レポート中で紹介され た各国の諸活動の対照表を作成したうえで、同表とレポートを若手研究者および委員間で 共有し、コメント等を交換した。2 年目としての平成 26 年度は、下記活動を実施した。 (1)若手研究者によるワークショップの開催 昨年度作成したレポートをベースに、各国のプレゼンテーション、質疑、意見交換を目的 としたクローズドのワークショップを開催した。 開催日: 平成 26 年 8 月 5 日(火)10:00~17:00 会 場: 東京ステーションコンファレンス 参加者: 22 名(韓国を除く 8 カ国の若手研究者、国際交流部会企画委員、 交通安全教育領域の IATSS 関係者) (2)最終公開レポート(電子版)の作成 ワークショップでの質疑、意見交換を反映した最終公開版の英文レポート、及びその日本 語版を作成した。3 月 31 日、IATSS ホームページ上で電子版を公開した。 2.海外招待会員、海外名誉顧問の検討 平成 27 年 3 月末日をもって現海外招待会員が 2 年の任期満了となることから、メンバー の再任・新規推薦を検討し、海外招待会員(13 名)、海外名誉顧問(17 名)の推薦名簿を 企画調整委員会に提出した。なお、来期以降に新規の国際展開が想定されることから、事 業展開との関連において適切な人材を募るべきだと考え、新規募集・推薦の検討について は来期以降の体制に委ね、今年度は実施しない方針とした。 ●企画委員会開催実績 ◎第 1 回企画委員会(H26.4.9) ・ 国際交流部会事業の概略と前年度活動報告 ・ 今年度事業計画の検討 ◎第 2 回企画委員会(H26.6.3) ・ 今年度大日程 ・ ワークショップ詳細検討 ◎第 3 回企画委員会(H26.9.29) ・ 今年度大日程確認 ・ 修正版レポート進捗確認 ・ ワークショップ振り返り - 45 - ◎第 4 回企画委員会(H26.12.8) ・ 最終レポート発行スケジュール&進捗報告 ・ 海外招待会員(2015-2017 年度)再任・新任の検討 ・ 来期申し送り 3.ATRANS (Asian Transportation Research Society) への寄付 タイ(バンコク)に本拠地を置く ATRANS の研究調査、シンポジウム、ジャーナル出版、 等の諸活動を支援するために寄付を行った。 国際交流部会企画委員会 委員長: 赤羽 弘和 委 一ノ瀬友博 員: 加藤 一誠 上條 俊介 久保田 尚 関根 太郎 - 46 - (7)創立 40 周年記念事業実行委員会 1. 活動内容 当実行委員会は、 IATSS 創立 40 周年に向けて企画調整委員会内に組織された 2 年間(25-26 年度)限定の特別委員会であり、各専門部会より選出された代表委員と、アドバイザーと しての各専門部会委員長で構成され、40 周年記念事業のあり方や具体的なイベント等の 実施計画全般について検討するものである。 各部会の持つ機能を最大限活用し、会員の総力を結集して 40 周年事業を実施するという 方針に基づき、具体的な個々の事業の企画推進については各部会が担当し、当実行委員会 では事業全体の進捗・方向性の確認と調整を行った。 今年度の具体的な実施事業と担当部会は以下の通りである。 (1)シンポジウム部会企画委員会 ・ 記念シンポジウムの企画と実施(平成 26 年 9 月 17 日実施) (2)広報出版部会 ○学会誌編集委員会 ・ 記念特集号の企画と発行(平成 26 年 8 月発行) ○英文論文集編集委員会 ・ 記念特集号の企画と発行(平成 26 年 7 月発行) ○記念出版タスクフォース ・学会誌と英文論文集の両編集委員会合同で編成し、40 周年記念出版物として、日 英版の学際的な教科書「交通・安全学」(英文名:Traffic and Safety Sciences – interdisciplinary wisdom of IATSS)を企画、発行した(平成 27 年 3 月発行)。 (3)褒賞助成部会企画委員会 ・ 記念式典及び記念表彰の企画と実施(平成 26 年 9 月 17 日実施) ●実行委員会開催実績 ◎第 1 回実行委員会(平成 26 年 4 月 24 日) ・ 連絡会議における諮問委員会からの提案について ・ 各部会での検討進捗報告及び質疑 ◎第 2 回実行委員会(平成 26 年 8 月 8 日) ・ 各部会での検討進捗報告及び質疑 ◎第 3 回実行委員会(平成 26 年 12 月 3 日) ・ 記念式典、シンポジウムの振り返り ・ 記念出版について - 47 - IATSS 創立 40 周年記念事業実行委員会 委員長: 谷川 武 横山 利夫(研究調査部会企画委員会) 高橋 正也(シンポジウム部会企画委員会) 関根 太郎(広報出版部会学会誌編集委員会) 二村真理子(広報出版部会英文論文集編集委員会) 今井 猛嘉(褒賞助成部会企画委員会) 北村 友人(IATSS フォーラム部会 IATSS フォーラムプログラム委員会) 中村 文彦(IATSS フォーラム部会 IATSS フォーラム実行委員会) 加藤 一誠(国際交流部会企画委員会) アドバイザー: 久保田 尚(企画調整委員会委員長) 長谷川孝明(研究調査部会企画委員会委員長) 竹内 健蔵(シンポジウム部会企画委員会委員長) 森本 章倫(広報出版部会学会誌編集委員会委員長) 土井 健司(広報出版部会英文論文集編集委員会委員長) 福田 敦(褒賞助成部会企画委員会委員長) 中村 英樹(IATSS フォーラム部会 IATSS フォーラム実行委員会委員長) 赤羽 弘和(国際交流部会企画委員会委員長) - 48 - 刊行物一覧 ◎学会誌「IATSS Review」 Vol.39, No.1「特集/日本における安全でエコなラウンドアバウトの実用展開」 (H26.5.31) Vol.39, No.2「特集/国際交通安全学会創立四十周年」 (H26.9.17) Vol.39, No.3「特集/東日本大震災の復興を検証する -復興は着実に進んでいるのか」 (H27.2.20) ◎英文論文集「IATSS RESEARCH」 Vol.38, Issue 1 (2014) の発行(H26.7.31) “Designing Mobility for the Coming Age” 特集(IATSS 創立 40 周年記念特集とし て発行) Vol.38, Issue 2 (2014) の発行(H27.3.31) “Children and Transportation” 特集 ◎IATSS ブックレット IATSS ブックレット No.7(H26.9.17) 「これからの知的障害生徒の通学支援」 IATSS ブックレット No.8(H27.3.31) 「IATSS モビリティ社会デザイン 2024」 (創立 40 周年記念シンポジウム講演録) ◎創立 40 周年記念出版 「交通・安全学」(日本語版・英語版)(H27.3.31) - 49 - その他(慶弔) 1. 弔事 ◎逝去 ・ 顧問 岡 野 行 秀 氏 平成 26 年 5 月 9 日 享年 84 歳 ここに、謹んでご冥福をお祈り申し上げます。 - 50 - 株式の保有等 (平成 27 年 3 月 31 日現在) 1. ホンダ開発株式会社 ① 名称 ホンダ開発株式会社 ② 事務所の所在地 埼玉県和光市本町 5 番 39 号 ③ 資本金等 資本金 785 百万円 ④ 事業内容 1)不動産建設業 2)損害保険契約代理業 3)旅行業 4)飲料菓子、タバコなどの販売業 5)ケータリング事業(食堂、喫茶) 6)ホテル業 7)厚生制度受託業 他 ⑤ 役員の数及び代表者の氏名 役員数 8 人(取締役 6、監査役 2) 代表者名 暮林 ⑥ 従業員の数 正善 383 人 ⑦ 保有する株式等の数及び全株式等に占める割合 780 万株(持株比率 49.7%) ⑧ 保有する理由 当学会創設者から寄附されたもの ⑨ 株式の入手日 昭和 60 年 2 月 25 日 ⑩ 当該企業との関係 人事関係 なし 資金関係 なし 取引等 なし - 51 - 許・認可及び登記事項 1. 石川正氏 6 月 11 日評議員就任に伴う登記 平成 26 年 6 月 19 日 2. 熊谷陽一氏 6 月 11 日評議員就任に伴う登記 平成 26 年 6 月 19 日 3. 野田健氏 6 月 11 日評議員就任に伴う登記 平成 26 年 6 月 19 日 4. 今村泰弘氏 6 月 11 日評議員退任に伴う抹消登記 平成 26 年 6 月 19 日 5. 奥村萬壽雄氏 6 月 11 日評議員退任に伴う抹消登記 平成 26 年 6 月 19 日 6. 小田村初男氏 6 月 11 日評議員退任に伴う抹消登記 平成 26 年 6 月 19 日 7. 長谷川彰氏 6 月 11 日理事就任に伴う登記 平成 26 年 6 月 19 日 8. 久保田徹雄氏 6 月 11 日理事退任に伴う抹消登記 平成 26 年 6 月 19 日 - 52 -