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を優先した循環型社会づくりに取り組む
第1節 みんなで2R(発生抑制、再使用)を優先した循環型社会づくりに取り組む (1)環境に配慮した生活を浸透する 1)取り組みの現状と問題点 [現状] ○チラシ・パンフレット等による啓発事業を実施しています。 ・家庭ごみの分別と出し方パンフレットの配布 ○「市広報 伸びゆく三田」を利用して、ごみ減量関連記事を掲載し、啓発を実施 しています。 ○リサイクルセンターにおいて“ごみ”として出たものを市民自らが再生品として 利用する事業を実施しています。 ・資源の再生品の展示、提供 展示品数:739点(平成17年度実績)(洋服ダンス、学習机、食卓、整 理棚など) ・自転車のリサイクル工作(市が自転車リサイクル工作の利用者に対し工具の使 用方法・修理方法の指導助言を行います。) 開催日:毎月第2・4土曜日 参加者数合計:329名(平成17年度実績) ○三田市まちづくり協働センター消費生活プラザに「リサイクル情報ボード」を設 置しています。 [問題点] ○資源ごみの分別収集や集団回収への参加など、再生利用に関する行動は市民に定 着していると考えられますが、2R(発生抑制、再使用)の行動は、十分に浸透 しているとは言えません。 -29- 2)計画 ①2R(発生抑制、再使用)の必要性の周知 市民の2R(発生抑制、再使用)行動を促すために、情報提供や環境学習・環 境教育を充実し、環境負荷軽減につながる2R(発生抑制、再使用)の必要性を 呼びかけます。 ②グリーンコンシューマーの育成 情報提供や環境学習・環境教育の充実に努め、グリーンコンシューマーを育成 します。 ※グ リー ンコ ンシ ュー マー とは 、環 境に 配慮 した 行動 をす る消 費者 をい いま す。 例え ば 、 エコマークの付いた商品を購入したり、省エネルギー製品などを積極的に導入する。環 境に配慮した製品が通常の製品より高価であっても、あえて購入するという環境保護意 識の高い消費者のことです。(EICネット 環境用語集より) ③再使用に関するお店等の情報提供の充実 市民に再使用行動の浸透を図るため、フリーマーケット開催情報や、市内で営 業しているリサイクルショップ、修理店、レンタルショップ等の情報提供を充実 します。 ④不用品交換情報提供の仕組みの充実 再使用が円滑に進められるよう、例えばベビーベッドが不要になった人とそれ を必要とする人との橋渡しをするため、不用品交換情報提供の仕組みを充実しま す。 市民はこんなことに 取り組んでください ■環境問題やごみ問題に関心を持つ ■ごみを出さないライフスタイルへ転換する ・無駄のない調理を工夫する ・無駄な食材は購入しない ・生ごみの水切り等を徹底する ・不要になったものはフリーマーケット等を活用したり、 知人に譲る ・不要なダイレクトメールは受け取りを拒否する など -30- [取り組みのスケジュール] 施策 H19 H23 H24 H28 ①2 R (発 生 抑制 、 再使 用) の必 要 性の 周 知 ■■■■■ ■■■■■ ②グ リ ーン コ ンシ ュ ーマ ーの 育成 ■■■■■ ■■■■■ ③再 使 用に 関 する お 店等 の情 報提 供 の充 実 ■■■■■ ■■■■■ ④不 用 品交 換 情報 提 供の 仕組 みの 充 実 ■■■■■ ■■■■■ △:検討 □:一部実施 ■:実施(継続) (2)環境に配慮した企業経営を広める 1)取り組み現状と問題点 [現状] ○事業者への排出者責任の浸透とごみ減量化・資源化の取り組みを働きかけていま す。 ・「事業系ごみの出し方・分け方」パンフレットを作成(平成16年度) ・「事業系ごみ減量の手引き」パンフレットを作成(平成17年度) ○ごみ減量化・資源化に取り組む店舗、事業所等を申請によって「ごみ減量化・再 資源化推進宣言の店」に指定しています。 ・指定事業者数:56事業所(平成17年度現在) ○市職員へのマイバック持参の啓発運動を実施しています。 ○平成15年度に「三田市グリーン購入推進基本方針及び調達方針」を策定し、グ リーン購入に努めています。 -31- [問題点] ○「ごみ減量化・再資源化推進宣言の店」の事業所数がそれほど増えていません。 ○市内事業所のごみの減量化・資源化の取り組み等に関する情報交換の仕組みが確 立されていません。 2)計画 ①事業者に排出者責任を浸透 事業者に対して排出者責任の自覚を持つよう、様々な機会に働きかけていきま す。 ②事業者に環境マネジメントシステムを普及 三田市商工会等と連携し、事業者に環境マネジメントシステムの導入を働きか け、普及を図っていきます。 ③事業者相互の情報交換の仕組みの形成 事業者によるごみ減量化・資源化の取り組みを推進するために、大規模事業所 等による先進的なごみ減量化・資源化の取り組みの内容や資源化ルート情報など、 事業者が実践している具体的な取り組みについて、事業者相互の情報交換の仕組 みを三田市商工会等と連携し、形成します。 ④行政の率先行動の推進 行政は市内事業者の規範となるように、職員の意識向上とごみ減量化・資源化 の率先行動を行います。 事業者はこんなことに 取り組んでください ■経営者や社員は環境問題、ごみ問題に関心を持つ ■ごみを出さない事業活動へ転換する ・ごみ減量化・資源化の実践について、社員教育を行う ・自社のごみ排出量や排出後の処理状況などの実態を把握する ・ごみ減量化・資源化のための行動計画を作成する ・ごみ減量化・資源化行動を継続的に実施する ・「プレサイクル(2R推進)三田」(34ページ参照)の店に なる ・ごみ減量化・資源化の取り組みを他事業所へも発信していく など -32- [取り組みのスケジュール] 施策 H19 H23 H24 H28 ①事 業 者に 排 出者 責 任を 浸透 ■■■■■ ■■■■■ ②事 業 者に 環 境マ ネ ジメ ント シス テ ムを 普 及 ■■■■■ ■■■■■ ③事 業 者相 互 の情 報 交換 の仕 組み の 形成 △■■■■ ■■■■■ ④行 政 の率 先 行動 の 推進 ■■■■■ ■■■■■ △:検討 □:一部実施 ■:実施(継続) (3)市民・事業者・行政のパートナーシップで発生抑制に取り組む 1)取り組み現状と問題点 [現状] ○平成15年度から11月15日を「買い物袋持参デー」とし、レジ袋の削減に努 めるとともに、買い物袋持参運動協賛店の登録制度を実施しています。 ・買い物袋持参運動協賛店数:30店舗(平成17年度末現在) ・三田市区長・自治会長連合会、三田市連合婦人会、三田市消費者協会、JA兵 庫六甲三田女性会がキャラバン隊を組み、キャンペーン運動を展開しています。 ○小売店におけるレジ袋削減への理解と協力を得るために行政と小売店の意見交換 の場として、買い物袋持参運動協賛店座談会を開催しています。 ○ごみ減量化・資源化に取り組む店舗、事業所等を申請によって「ごみ減量化・再 資源化推進宣言の店」と指定しています。(再掲) [問題点] ○「買い物袋持参運動協賛店」や「ごみ減量化・再資源化推進宣言の店」の事業所 数がそれほど増えていません。 (三田市ホームページより) -33- 2)計画 ①マイバッグ(買い物袋持参)運動の推進 買い物袋持参運動を推進するために、消費者に対する買い物袋持参の働きかけ の強化と、市内共通のスタンプ制度等の導入等、小売店での取り組みを要請して いくとともに、11月15日の買い物袋持参デーの拡大を図ります。また、一部 のスーパーにより取り組まれつつあるレジ袋有料化の情報を収集していきます。 (三田市ホームページより) ②「プレサイクル(2R推進)三田」の指定制度の創設 環境配慮型販売システムの導入を推進する兵庫県5R生活推進会議と連携し た「ごみ減量化・再資源化推進宣言の店」(愛称:スリム・リサイクル宣言の店)) 指定事業所の拡大を図ってきましたが、新たに「プレサイクル三田」として、「ご み減量化・再資源化推進宣言の店」と「買い物袋持参運動協賛店」を統合して三 田市の独自の制度として市民、事業者に普及拡大を図っていきます。 ※ プレ サイ クル とい う言 葉は 「プ レ( 前)+リ サイ クル 」の 造語 で、 消費 の段 階で ご み にならないもの、リサイクルしやすいものを選ぶこと。 たとえば、ワンウエイびんや缶、ペットボトルなどの使い捨て容器ではなく、リター ナブルびんを選ぶことがあげられる。また、過剰包装を避けることもプレサイクルであ る。プレサイクルはごみの発生を抑えるが、こうした消費行動を促すためには、ごみに ならず、リサイクルしやすい商品開発を行うなど企業の側からの対応も求められる。 ③容器包装の少ない販売形態の普及 使い捨て容器包装の使用を抑制するため、ばら売り、量り売り等の容器包装の 少ない販売形態の積極的な導入を働きかけていきます。 ④使い捨て商品や容器包装等による環境負荷に関する情報提供の充実 使い捨て商品や容器包装の使用を抑制するため、それらを使用することによる 環境負荷に関する情報提供を充実していくとともに、事業者にも情報の提供を促 していきます。 -34- 市民はこんなことに 取り組んでください 事業者はこんなことに 取り組んでください ■マイバッグを持参し、レジ袋を断る ■マイバッグ運動を推進する ・レジ袋を過剰に渡さない ・レジで「レジ袋はいりますか」の声か けをする ・レジに「レジ袋不要」カードを置く ・市内共通スタンプ制等の導入を事業者 同士で話し合い、実現する ■「プレサイクル三田」の店を積極的に利 用する ■「プレサイクル三田」の店になる ■リターナブル容器、詰め替え式容器に入 った商品を選ぶ ■ばら売り、量り売りを利用する (商品が傷まないよう過度の品定めは慎 む) ■過剰包装は断る ■リターナブル容器入り商品や量り売り 等の容器包装の少ない販売を積極的に 導入する ■帯包装、シール貼付等の包装利用を消費 者に呼びかける ■故障しても修理し、ものを長く使うよう に心がける ■製品の修理体制を拡充する ■環境負荷の少ない商品を選ぶ ■環境負荷の程度を示すラベルを商品と 合わせて展示するなど、消費者に環境情 報を伝える ■必要ない折り込み広告等は新聞販売店 に断る ■新聞折り込み広告の配布の有無を購読 者が選択できる仕組みをつくる など など <参考> 発生抑制のためにスーパー等へ望む取り組み 買い物袋持参者に対し、市内共通のスタンプ制の 導入や金券などの発行をする 商品の皿売りや簡易包装などにより、 容器や包装を減らす工夫をする 再生品等の環境にやさしい商品を 積極的に販売する 57.2 47.1 38.1 レジ袋や割り箸が必要かどうかレジでたずねる 35.7 ごみ減量化・資源化のための情報を積極的に 発信する 26.1 レジ袋を有料にする 25.1 23.6 生鮮野菜や惣菜の量り売り制度を導入する 折込広告は入れない 18.6 惣菜や飲み物を自分が持参した容器で 買えるようにする お酒、ワイン、しょう油などの量り売り制度を 導入する 15.2 11.5 その他 3.5 特に望む取り組みはない 3.8 無回答 5.9 0 (平成18年度 10 20 三田市市民意識調査結果より) -35- 30 40 50 60 (%)