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GP 2016年春号 - 社会福祉法人 斉信会(せいしんかい)

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GP 2016年春号 - 社会福祉法人 斉信会(せいしんかい)
斉信会
ガーデンプレス(春号)No.1
すっかり春も深まり、暖かな陽射しに身をまかせられる
今日この頃です。社会福祉法人斉信会をご利用の皆様にお
かれましてはいかがお過ごしでしょうか。
さて、この度「ガーデンプレス」は新しい形で発行する
28
年 4 回(4 月、7 月、10 月、1 月)となります。また、新
ことになりました。今年度から斉信会全体としての発行は
たに事業ごとのガーデンプレスを毎月発行。
「入所」
「畑町
通所生活介護」
「こてはし生活介護」
「自立訓練就労移行花
262-0018
見川ワークサポート」「放課後等デイサービス」と各々の
活動の様子を毎月お伝えしたいと思います。どうぞ、今後
043-350-1550
591-17
ともガーデンプレスを宜しくお願い致します。
(広報委員会 山田隆志、田上篤、本岡美奈子)
施設入所・生活介護での支援と強度行動障害支援者養成研修
について
副施設長
大神
和哉
新年度(平成 28 年度)がスタートしました。施設入所・生活介護の現場で活動させてい
ただいて早 2 年が経過しました。施設入所や生活介護の利用者と親御さんには名前と顔は覚
えていただけたのではないかと思う今日この頃です。
施設入所・生活介護の現場に入って感じているキーワードは「こだわり」です。人間誰し
もこだわりを持って生きていると思いますが、施設入所で過ごしている利用者は、こだわり
の程度が強い方が多いです。例えば、歯磨き粉をつけて欲しいと要望された際、一般的には
歯磨き粉を 1 回付けておしまいですが、何度も付けるようこだわってきた場合、皆様はどう
対応されるでしょうか。歯磨き粉だししっかり磨いてもらえるのであれば 2,3 回は良しと
するのか、それとも歯磨き粉の無駄遣いをさせないために 1 回きりにするのか・・・私は「最
後だよ」と説明してもう 1 回歯磨き粉を付けることが多いです・・・このようなこだわりを
どこまで受容すべきかというのは、日々悩みながら活動しています。こだわりを受容しすぎ
ると「もっともっと」とエスカレートすることもありますし、逆に受容しないとイライラし
て他害等の行動を起こしてしまうことがあります。
最近、国を挙げて「強度行動障害」といわれる特別拘りの強い方を支援するための研修が
始まりました。この研修は強度行動障害支援者養成研修といい、基礎編と実践編に分かれて
います。私は平成 28 年 2 月に基礎編、3 月に実践編を受講しました。簡単にいうと、基礎
編は現場で運用するための研修、実践編は手順書を作成して管理するための研修といったと
ころでしょうか。
まず、2 月に受講した基礎編では、強度行動障害に関する基本的事項について学びました。
強度行動障害とは「直接的な他害(かみつき、頭突き等)や間接的他害(睡眠の乱れ等)、
自傷行為等が通常考えられない頻度と形式で出現し、その養育環境では著しい処遇の困難な
者。家庭にあって通常の育て方をし、かなりの養育努力があっても著しい処遇困難が持続し
ている状態。
」と定義されています。強度行動障害はストレスが原因で起こるもので、多く
は自閉症圏の人とのことでした。
強度行動障害への有効な支援の枠組みは、構造化された環境の中で、教育・医療(適切な
薬物療法)と連携しながら、リラックスできる強い刺激を避けた環境で、一貫した対応をで
きるチームを作り、本人の自己決定・自己選択を重視し、自尊心を持ちひとりでできる活動
を増やし、地域で継続的に生活できる体制づくりを進めることである。そのために支援手順
書を作成することが必要とのことでした。
「構造化」
「統一した支援」
「支援手順書」
「服薬管
理」がキーワードであり、支援方法を考える上で大切な概念だと学びました。特に、服薬に
関して、親の立場からすれば、自分の子供に投与することにためらいがある方もいるかと思
いますが、本人の情緒の安定を考えた場合に有効であることが少なくありません。私たちが
服薬に関するご相談をさせていただく場合は、本人の安定に関して真剣に考慮した結果であ
ることをご理解いただきたいと思います。
3 月に受講した実践編では、統一した支援を行うために「支援手順書」を作成する方法を
中心に学びました。法令上、平成 30 年 4 月 1 日以降は必須になるので、それまでに整備し
ていきたいと考えています。人間相手に手順書を作る必要があるのかと最初は思っていまし
たが、関わる人が同じ方法で支援することが何より大切で、誰もがわかるように書類で残す
必要があると理解しました。
施設入所・生活介護の現場で活動するようになって 3 年目を迎えました。2 年目までは情
緒の安定のためにドライブ等のレクリエーションを導入して、より楽しく過ごしていただけ
るよう取組んできました。また、利用者が手で銃の真似をして自分に撃ってきた際に打たれ
たフリをしたり、利用者をくすぐって笑わせてみたり、自立支援工房の前にある自動販売機
に利用者とふらっと出向いてジュースを一緒に飲みに行ったりと、遊びや余暇活動も取り入
れて利用者の笑顔が見える支援に努めてきました。
施設入所・生活介護 3 年目の平成 28 年度以降も従来どおり、情緒の安定と笑顔が絶えな
い支援を継続していきますが、強度行動障害支援者養成研修を受講して学んだことを踏まえ
て、さらなる専門性の高い支援を追求し、利用者へのより充実した支援と関係が構築できる
よう頑張っていきたいと思います。もちろん、親御さんや職員との関係も。
笑顔が支援のバロメーター。笑顔あれば虐待なし。今年度もよろしくお願いいたします。
生活介護・施設入所事業を利用されている高坂様のお父様より文章をよせてい
ただきましたので掲載させさせていただきます。
『我が息子は名俳優』
高坂
恵三
3 月末、息子帰省時に三階職員さんから「高坂さん、帰りに事務所へ寄って下さい」との
こと。一瞬「どきっ」、小学生が職員室に呼ばれる感覚?考え過ぎとは思ったが内心「息子
が何か?いやいや……」
山田課長から受け取った書類はガーデンプレス 4 月号への投稿依頼でした。
それから一週間。悪筆遅筆の私としては、悩んだ末に選んだ話……。
息子は今年で 42 歳になります。生まれてから 3 歳まで歩けず、公園デビューも恥ずかし
ながら、出来れば外へ出したくないくらいの、暗い過去が嘘のような、カラオケ大好きテレ
ビ大好きお酒大好きディズニー大好きチョコレートパフ大好きの手のかかる 42 歳です。
週末帰省は基本土曜日 AM~月曜日 AM。家に着けば真っ先にテレビ。朝は「お母さんと一
緒」
「戦隊もの」お昼は「ゴルフの真髄」
「アッコにおまかせ」午後は「競馬中継」夕方は「ア
ニメ」。時々帰省パターンが崩れますがカレンダーを見るわけではないのに、曜日感覚は天
性?抜群に持っているようです。
20 歳の誕生日にビールで乾杯しましたからアルコール歴 22 年。その時から友達、同志、先
輩後輩の大人感覚が芽生えました。今では雰囲気があれば昼から飲っています。そう雰囲気、
なーんとなく判るんですよね。昼から飲っても「怒られないな~」っていうのが。たまに外
食をする時があります、女房が台所仕事を拒否した時です(最近はたまによりシバシバか
も?)居酒屋ディナーです。感覚的にはサラリーマン同士ですが、会話がありませんから頼
んだ料理をパクパク飲み物グイグイ、もう中締めが早い早い、勤め人がよくやる指で「×」
を作って店員さんに合図をします。
昨年、末の娘(行延からは妹)に赤ちゃんが生まれ甥っ子がいっぺんに二人、帰省中に我
が家で一緒になると、最初は先輩面して玩具を貸したりあやしたりしていますが、度が過ぎ
ると奪い合いの様相を呈しライバル化します。多分この記事が届くころにはもう一人の娘に
姪っこが、すなわち三人の伯父さんになるわけです。悲しいかな息子の精神年齢からすれば、
私には孫が四人いる感じになります。
昔は正真正銘の「こども」。成人になって友達、同志、後輩。最近になって孫、何ともひ
とりで 4 役 5 役をこなす我が家の名俳優たるゆえんであります。
最後に一言アルコールの話しをさんざんしましたが量的には中ジョッキ一杯程度である
ことを付け加えておきます。
折角の紙面をいただいて気のきいた文章も書けずこんな普段の生活の一部を紹介させて
いただきました。
新職員紹介
山地 直人(やまち なおと)
【特技】
絵が得意です。漫画やアニメ風の絵柄ですが、以前勤めてい
た通所生活介護事業所では、向日葵等カレンダーのさし絵を描
かせてもらっていました。
【座右の銘】
座右の銘は『継続は力なり』です。利用者の方との日々の関
わりを、経験を踏まえて積み重ねる。それが日々の生活の充実にも繋がると思っています。
また、何か失敗した時にも、どの失敗を次に活かし、失敗を成功に転換する。長期的な視野
がこの言葉の根源にはあるように考えています。
【この世界を目指そうとした理由】
私は以前、船橋にある施設入所事業所で働いていました。知人の紹介で働いたことがきっ
かけで、知的障害を持った方々に初めて関わりを持ちました。初めのうちは戸惑いや悩みも
ありましたが、利用者の方との関係が出来てくると、利用者の方の表情も変わっていき、笑
顔も多く見せてくれるようになりました。その笑顔をもっと見たいとの思いからこの仕事に
やりがいを感じるようになり、今に至ります。その時の利用者の方の笑顔が今もこの世界で
働いていこうと思った原点です。
【今年の抱負】
昨年はご家族の方から見れば至らない点も多々あったと思いますが、温かく見守っていた
だき、大変お世話になりました。
昨年は利用者の方との良好な関係作りを目標にしてきましたが、今年はその事に加え、笑
顔を大事にする支援を心がけ、安全・安心に生活し、充実した毎日を利用者の方々に送って
いただけるよう、今まで以上に責任感を持って支援に励む所存です。今年度もよろしくお願
い致します。
古谷 なつみ(ふるや なつみ)
【特技】
高校時代、野球部でマネージャーをしていたので、力仕事
には自信があります。畑町ガーデンでの仕事・支援の様々な
場面で活かしていきたいと思います。
【座右の銘】
『足(た)るを知る』人の価値は何を持っているかではありませ
ん。足るを知る。きりのない欲を抑えて、今持っているものに感謝し、満足できる気持ちを
持てるように意識をして生活を送っていきたいです。
【この世界を目指そうとした理由】
私は、小学生の頃から大学生になるまで、将来の夢は保育士でした。自身が保育所育ちと
いうこともあって、大学は保育専門のところに進みました。しかし、実習を重ねていく中で、
想像していた世界とは全く違い、「やりがい」や「楽しさ」をあまり感じることが出来ませ
んでした。そんな中、大学二年生の夏に島根県の隠岐の島にある障害者施設に実習に行かせ
てもらった際に、保育実習では感じることの出来なかった「やりがい」や「楽しさ」の他にも「利用者の
方の為に自分は何ができるのか」「障害についてもっと学びたい」という気持ちが芽生えていきまし
た。その実習がきっかけで、この世界を目指そうと決意しました。
【今年の抱負】
この一年は、まず一つに利用者の方の名前や特徴を、一日でも早く覚えたいと思います。二つ目
は仕事内容を早く覚えて、先輩職員の方が安心して仕事を任せられるよう努力していきます。三つ
目に、公私混同せず、仕事とプライベートにめりはりを持って仕事に取り組んでいきたいと思ってい
ます。よろしくお願いします。
嵐田 悠斗(あらしだ ゆうと)
【特技】
私の特技は硬式テニスです。きっかけは、小学校の頃にテニス
スクールに通い始めたことです。学生時代では、友人達と講義が
終わってから毎日のように学校内のテニスコートに集まり、日が落
ちて暗くなりボールが見えなくなるまでプレイしていました。
【座右の銘】
『一心不乱』農業の専門学生時代に卒業論文用の実験で、一度作業を始めると休憩を忘れるほ
ど熱心に取り組んでいました。担当の教官から、「お前は本当にばか真面目に作業をするよなぁ。」
と言われるほど集中していました。その真面目さを一言で表すと、一心不乱だと思っています。それ
以降、自身の長所としても考えています。
【この世界を目指そうとした理由】
この世界に進もうとしたきっかけは2つあります。まず、高校2年生の頃、体調不良が続き病院に行
くと、悪性の腫瘍が見つかり手術や入院をしたことです。その際、多くの人から支援を受け、福祉と
いう分野に興味を持ち始めました。専門学校に入り、植物の培養についての研究をしていましたが、
当時お世話になっていた先生から卒業生の先輩方が福祉の道に進み、花や野菜の栽培や作業を
活動として行っていることを聞き、一度見学に来させていただきました。その時、高校時代の感情を
思い出し、今度は自分自身が福祉の分野で支援を必要としている人の力になりたいと考えるように
なり、この道に進むことを決めました。
【今年の抱負】
今年の目標は、少しでも早く仕事内容や利用者の方々の特徴や好みを覚えることです。そして、
先輩方に負けないくらいの職員になることを目指していきたいと思います。宜しくお願い致します。
その他、3名の職員が新しく入職しました。宜しくお願い致します。
篠原幸子支援員
峯田修課長
(通勤寮)
(事務)
金井理沙支援員
(施設入所)
栄養だより平成28年春号
~春野菜でカラダを備えましょう!~
畑町ガーデンの桜の木です。
菜の花
ふきのとう
辛味成分に抗菌作用があり、冬の
苦味成分が新陳代謝を活発にし、もう1つ
寒さで衰えがちな免疫力を高める
の苦味成分が高血圧や動脈硬化を予防
春菊
新ごぼう
抵抗力を高めるビタミンCが豊富
一般のごぼうよりも香りが強いのが特徴
で、体調を整えるには効果的
香りの成分は活性酸素の抑制効果がある
~お花見弁当会開催しました~
えび ちらし寿 司とさく
らシュウマイ、菜の花ツ
ナサラダが好評でした
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