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「爪甲剥削とアクリル人工爪による 巻き爪治療(仮称KC法)の実際」

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「爪甲剥削とアクリル人工爪による 巻き爪治療(仮称KC法)の実際」
8月28日(日)
14:00~15:30 リハーサル室 フットケア実技指導(応用編②)
フットケア実技指導(応用編②)
「爪甲剥削とアクリル人工爪による 巻き爪治療(仮称KC法)
の実際」
指導者:医療法人こころ満足会 形成外科 KC 院長 新 城 憲
【経 歴】
日本形成外科学会認定専門医
日本抗加齢学会認定専門医
麻酔科標榜医
医学博士
昭和59年
愛媛大学医学部卒業
昭和59年
沖縄県立中部病院研修医
昭和63年
愛媛大学医学部形成外科助手
平成 6年
沖縄県立中部病院形成外科医長
平成16年
沖縄県立那覇病院形成外科部長
平成18年
沖縄県立南部医療センター・こども医療セ
ンター形成外科部長
平成19年6月
医療法人こころ満足会 形成外科 KC 院長
現在に至る
指導目的
1.巻き爪と陥入爪の違いを理解する
2.巻き爪の治療法を理解する
3.KC 法を理解する
4.巻き爪と爪白癬の因果関係を理解する
5.爪甲を薄く削ることができる
6.アクリル人工爪の作成方法を理解する
指導内容
1.巻き爪と陥入爪の違い
陥入爪は、深爪などが原因で爪甲縁が皮膚にくい込み炎症と疼痛を
伴っている状態で、巻き爪は、爪甲が弯曲した状態を指し、変形が高
度でない限り炎症や疼痛を来すことは少なく、区別して扱われている。
2.巻き爪の治療法について
爪床形成術などの外科的治療と形状記憶合金や超弾性ワイヤーなど
の金属やグラスファイバーなどで矯正を図る保存的治療がある。KC
法も保存的治療のひとつである。
3.KC 法について
高トルクの回転数可変式の電動バーで爪甲を可及的に薄く削る。1
週間後に経過観察し、爪甲の変形が改善していれば、その状態を維持
したまま爪甲の伸展を促すべく、アクリル樹脂の人工爪で補強する。
その後は、1ないし2ヶ月毎に経過観察し爪甲の伸展状態に応じて補
強し直す。爪甲が生えかわる8ヶ月以上を治療期間としている。
爪白癬が疑われる場合は、剥削時に採取した検体を鏡検し、菌体を
認めた場合は抗真菌薬の外用、または内服治療を開始する。
4.巻き爪と爪白癬の因果関係について
196例の巻き爪治療で判明したこと。1)巻き爪と爪白癬の合併(以
下合併例)
は高率 (39.8%)
。2)
合併例は高齢者に多い。3)
合併例の爪
甲変形は非合併例より高度。4)爪白癬のため爪甲が肥厚・混濁した
部分の変形が強い場合が多い。以上から爪白癬による巻き爪の発症・
増悪への関与が強く示唆された。そのため合併例は、巻き爪と爪白癬
を並行して治療する必要がある。
5.爪甲剥削の実際
電動バーを用いて、どのように爪甲を削るか指導し、実践してもらう。
6.アクリル人工爪の作成方法
ビデオで手順を紹介し、実際に人工爪を作成する。
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