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キサンタンガム - Jungbunzlauer

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キサンタンガム - Jungbunzlauer
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キサンタンガム
キサンタンガム
抜群の特性を持つ親水コロイド
キサンタンガムは天然多糖類です。1950年代の終わりに、米国農務省の研究所
で実施された微生物バイオポリマーの工業的利用の研究活動の過程で発見され
ました。幅広い研究の結果、キャベツで見つかった細菌ザントモナス-カンペス
トリスから、バクテリアを保護する高分子量の多糖類が生成されることが明ら
かになりました。このキサンタンガムと呼ばれる多糖類は、技術的にも経済的
にも興味深い特性を持つことが証明されています。キサンタンガムの工業的な
重要性はその優れた品質にありますが、具体的には水溶液系内ではレオロジー
制御剤として、またエマルジョンと懸濁液の安定剤として作用します。
(C35H49O29)n
規制状況
毒性と安全性に関する詳細な調査か
ら、キサンタンガムが安全な食品添
加物であることが証明されています。
1969年にFDA(米食品医薬品局)に
より認可され、連邦規制基準に登録さ
れています。1980年、ECはE415の番
号でキサンタンガムを認可しました。
1988年、キサンタンガムのADI(一日
摂取許容量)は「制限なし」に変更さ
れ、安全な食品添加物としてのステー
タスが確立されました。
ユングブンツラワー社のキサンタン
ガムの食品グレードは、各基準に適
合し、最新版のUSP-NF(米国薬局方
および国民医薬品集)、Ph.Eur(欧州
薬局方)、FCC(米国食品化学物質規
格集)、各EC指令で発行された純度
基準にもすべて適合しています。
特性
キサンタンガムは、白色またはクリーム色のさらさらした粉末で、温水と冷水のいずれにも溶けます。キサンタンガム溶
液は、低濃度の場合でも、他の多糖溶液と比べて高い粘性を示します。このような特性により、増粘剤および安定剤とし
て非常に高い効果をあげています。
キサンタンガム溶液は、高い擬塑性(せん断破断)を持ちますが揺変性はありません。すなわち、高いせん断率を適用し
た後でも、瞬時に元の粘性に回復します。
キサンタンガムは、例外的に他のほとんどの親水コロイドよりも高い擬塑性を持ちます。この最大の利点が最終製品の知
覚品質(味放出、口内感覚)を向上させ、加工を容易にし(混合とポンプ汲み上げ)、注入性が保証されます。加えて最
終製品は保管中も安定性を保ちます。
キサンタンガム溶液は、pH変動に対して高い耐性を持ち,アルカリ性と酸性のいずれの条件でも安定しています。キサン
タンガムの耐熱性は、通常は他の多くの水溶性親水コロイドと比較して優れています。
キサンタンガム溶液の粘性は、食品加工における滅菌や低温殺菌などの熱処理手順の後、完全に回復します。このため最
終製品のレオロジー特性は、冷蔵庫で保存されているか、室温か加熱状態で保存されているかに関わらず、一貫して安定
しています。キサンタンガムはまた、冷凍食品の冷凍/解凍工程においても一層の安定性を示します。ユングブンツラワ
ーのキサンタンガムは味がないため、他の食品原料の味に影響しません。キサンタンガムのカロリー値もごくわずかです
(0.6 kcal/g) 。
親和性
キサンタンガムは、ほとんどの食品、化粧
品、医薬品の原材料に適合します。キサン
タンガムは、酸の存在下で優れた安定性を
示します。
キサンタンガムは多くの酸性溶液に直に溶
けます。最大の溶解効果を得るためには、
ガム溶液の調合後に酸を加える方法をお勧
めします。キサンタンガム溶液は通常は、
ほとんどの塩に対して適切な親和性を持
ち、安定性を示します。塩化ナトリウムや
塩化カリウムなどの電解液の添加により、
粘度と安定性が高まります。カルシウムや
マグネシウムなどの二価塩は、粘性に対し
てキサンタンガムと似た効果をもたらしま
す。最適な粘度に達するのは、塩分濃度が
約0.1%を上回る場合です。塩分濃度が高い
場合でも、キサンタンガムはほとんどの塩
との親和性を維持します。高濃度の二価陽
イオンの存在下では、pHレベルが高い場合
のみ(pH>10)、キサンタンガムはゲルを
形成する傾向にあります。アルミニウムや
鉄などの三価陽イオンは、pHが酸性または
中性レベルでゲルを形成します。ゲル化は
高レベルの一価金属塩により防ぐことがで
きます。
ユングブンツラワー社のキサンタンガムは、市販の
ほとんどの増粘剤と親和性があります。キサンタ
ンガムとガラクトマンナン、グアガム、ローカ
ストビーンガム(LGB)やタラガムとの組み合
わせにより、相乗的な粘度の増大が示さ
れます。すなわち粘度の測定値は、各ガ
ム単独の粘度の合計よりも高くなるの
です。また、このような組み合わせ
により、純粋なローカストビーンガム
やグアーガム溶液に対して、レオロジー特性の改
善、舌触りと口内感の改善が見られます。ローカストビー
ンガムとの相乗効果は、グアーガムとの相乗効果を上回ります。キ
サンタンガムとLBGの溶液は、85℃超まで加熱し、その後冷却した場合、熱可
逆的なゲルを形成します。
キサンタンガムは、糖連鎖の性質、および多糖主鎖の側鎖置換基により酵素分解に高い耐性を持ちます。
したがって純粋なキサンタンガムは、ガラクトマンナン、セルラーゼ、アミラーゼ、ペクチナーゼ、プロテアーゼな
ど、通常存在するほとんどの酵素の存在下で、安全に使用できます。キサンタンガムは、ほとんどの有機溶剤で直接
溶解しませんが、イソプロパノール、メタノール、エタノール、アセトンなど一般的な溶剤は、40~50%までの濃
度であれば、ガムを沈殿させずに、キサンタンガムの水溶液に添加できます。
参考情報
グレード
ユングブンツラワー社は数種類のキサ
ンタンガムを提供しており、主な用途
は食品、医薬品、日用品です。また工
業用にも使用されています。
n
n
n
n
n
n
n
n
様々な粒子サイズのキサンタン
ガム
粘度範囲の異なるキサンタンガム
ダストフリーのキサンタンガム
耐塩性のキサンタンガム
擬塑性の少ないキサンタンガム
分散しやすいキサンタンガム
透明なキサンタンガム溶液
工業用途に対応した水和反応の遅
いキサンタンガム
上記以外の、弊社の豊富な製品に関す
る詳細なデータおよびサンプルをご希
望の場合は、気軽にお問い合わせくだ
さい。
品質
ユングブンツラワー社のキサンタン
ガムの食品グレードは、米国、ECの
純度と識別基準およびWHO規制に完
全に適合し、コーシャやハラール食
品にも使用できます。
キサンタンガムの製造施設・ペルン
ホーフェン工場は、ISOおよびレスポ
ンシブルケアの認定施設です。
保存と安定性
キサンタンガムは粉末であるため、
簡単に、また安全に数年間の保存が
可能です。
ただしキサンタンガム溶液は、他の
ほとんどの水溶性ポリマーよりも微
生物の耐性が高いのですが、保存時
間が24時間を超える場合は適切な保
存剤を使用するようにしてくださ
い。
溶液の調合
キサンタンガムは、冷水と温水のい
ずれにも溶解しやすい親水性のバイ
オポリマーです。すばやく溶かすに
は、さらに水媒体にキサンタンガム
粒子を分散させる必要があります。
このため、キサンタンガムを取り込
む際には、溶液を強く撹拌する必要
があります。分散が不十分な場合、
塊になります。キサンタンガムを他
の粉末材料とブレンドしておくか、
油やアルコールに懸濁させておく
と、キサンタンガム溶液をスムーズ
に調合できます。
本書に記載された情報は、弊社の認識している範囲の知識を細心の注意を払い編集したものですが、原料のアプリケーションへの使用について、弊社はいかなる責任、
義務も負いません。弊社の製品は、特に他者の特許権、法律、政府規制に留意のうえ、使用者の完全な自己責任の下でご使用ください
用途
安定剤と増粘剤としての優れた特性により、キサンタン
ガムは食品、化粧品、製薬産業で使用されています。
またキサンタンガムは、様々な工業用途や石油掘削に使
用されています。
いずれの分野においても、キサンタンガムは高品質の安
定剤として、また効果的な加工補助剤として広く認めら
れています。
食品
サラダドレッシング
含有率%
機能
0.1~0.5
流動性を高め、適切な付着力を付加。スパイスの浮遊
ベーカリー製品
0.05~0.3
水のつなぎ。触感の改善、保湿。フルーツやナッツの保持
清涼飲料水
0.05~0.2
口内感を増長。果肉の浮遊
インスタント食品
0.05~0.2
加工食品
0.1~0.3
こくを付加。冷水と温水で素早く粘度を増長
安定化。離液を防止
スープ、ソース、グレイビー
0.05~0.5
温度安定性。分離を防止、 触感の改善
冷凍食品
0.05~0.2
冷凍/解凍時の安定性。なめらかさを付加
乳製品
0.05~0.2
離液を阻止。乳剤を安定化
トッピング
0.05~0.3
気泡と乳剤を安定化。流動性と付着力を維持
肉製品
0.2~0.5
水のつなぎ。離液を阻止
低カロリー食品
0.1~0.5
触感を改善、安定化
日用品
含有率%
機能
歯磨き粉
0.7~1.0
絞り出しを改善、優れた流動特性、毛先の安定性
クリームとローション
0.2~0.5
乳剤の安定化。クリーム濃度を均一化
シャンプー
0.2~0.5
レオロジーを制御。不溶性物質を浮遊
工業
含有率%
機能
アグリケミカル
0.1~0.3
活性成分を浮揚。揺動と付着性を制御
洗浄剤
0.2~0.7
pHを安定化。接触時間を延長
研磨剤
0.2~0.7
研磨成分を浮遊
水性塗料
0.1~0.3
レオロジーを制御。顔料の定着、液垂れ抑制
繊維とカーペットのプリント
0.2~0.5
加工性を改善。色移りを抑制
接着剤
0.1~0.3
レオロジーと浸透性を制御
製紙産業
0.1~0.2
懸濁補助剤とレオロジー制御剤として機能
釉がけ
0.3~0.5
固体を効果的に浮遊
石油掘削
0.1~0.4
レオロジー抑制。塩、温度、せん断に対する安定性を維持
石油回収増進
飼料
液状代用乳
0.05~0.2
含有率%
0.05~0.2
移動制御剤として機能
機能
非溶解成分の安定化
ペットフード
0.1~0.4
離液の防止。グレイビーにこしを付加
医薬品
含有率%
機能
懸濁液と乳剤
0.1~0.5
すぐれた安定性と適度な流動性
錠剤
1.0~3.0
薬物放出を抑制
トローチ剤
0.3~1.0
活性成分の接触時間を延長
ユングブンツラワーについて
ユングブンツラワーはすべての主要市場で活動しています。弊社の販売および流通のグローバルネットワークは世界
130カ国以上をカバーしています。
ドイツ
ラーデンブルグ
オランダ
パーペンドレヒト
フランス
マーコスハイム
カナダ
ポート・コルボーン
スイス
バーゼル
米国
ボストン
オーストリア
ウィーン/
ペルンホーフェン
ハンガリー
ブダペスト
ルーマニア
オラデア
セルビア
スボティツァ
メキシコ
メキシコシティ
日本
東京
インド
ムンバイ
シンガポール
シンガポール
より良い製品をより早くお客様のもとに
より良い品質と信頼性
すばやい対応と迅速な意思決定
お客様に柔軟に対応する1対1のコンタクト
製品とサービスの質が、既存のお客様を確保し、
世界市場で競争を繰り広げる企業にとって、時間
お客様は、お客様のニーズをしっかりと把握し、
新規のお客様を開拓する際の鍵となります。弊社は
は決定的な要因となります。弊社は、製品とサー
同じ目線で考えることのできるサプライヤーと取
最高の製品とサービス、サポートを、24時間体制
ビスの納期を厳守し、お客様のニーズに迅速かつ
引したいと考えています。弊社は全世界に販売
で世界中のお客様にお届けしています。
柔軟にお応えしております。
および流通のグローバルネットを有しており、
世界中どこでもお客様とダイレクトに対応してい
ます。また、この柔軟な対応によりお客様の特定
のニーズを理解しそれに応えることが可能です。
本社
日本法人
ユングブンツラワーAG
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CH-4002 Basel
Switzerland
Phone +41-61-2955 100
Fax +41-61-2955 108
ユングブンツラワー・ジャパン株式会社
〒104-0031
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フォーチュンビル6F
電話
(03)-3548-0251
ファックス (03)-3548-0252
www.jungbunzlauer.com/jp
© 2013-015 Jungbunzlauer Suisse AG
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