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キャリアフォーカス
キャリアフォーカス CAREER FOUCS 価値ある会社の見方と調べ方 仕事の選び方 <Contents> プレビジョン:未来予想図を描こう 1 社会(経済)の仕組みと仕事の流れ 1-1 社会(経済)のしくみってなに!? 1-2 ニンテンドーDS を買うとみんなが幸せ!最も身近な経済活動 1-3 ユニクロの仕事は世界をつなぐ!経済活動をする企業と仕事 2 仕事の種類・会社の見方と調べ方 2-1 職業・仕事の種類を見てみよう!「バッグ」「車」「ケータイ電話(スマホ)」「旅行」 2-2 職業・仕事・会社に関する情報を集めてみよう! 3 進路を考える 3-1 もっと深堀り!社会にある職業を調べてみよう 3-2 職業にどう活かせるか!学問を調べてみよう 3-3 自分の進路についてまとめてみよう 4 社会で役立つ力「準備力・課題発見力・実行力」 4-1 計画を立ててみよう「準備力」 4-2 課題を見つけ、解決を考えよう「課題発見力」 4-3 行動を実行しよう「実行力」 4-4 社会で必要な能力(スキル)の確認 5 働き方をと価値あるキャリア 5-1 変化の早い社会 5-2 過去、現在、未来 「情報化社会」「グローバル社会」 20 年前の仕事、20 年後の仕事を考える 5-3 「10 年後」の自分を描くために 5-4 価値あるキャリアの見つけ方 6 未来履歴書の作成 *コンテンツの内容は 2013 年 3 月末現在のものです。変更する場合がございます。ご了承ください。 プレビジョン:未来予想図を描こう 旅をしようと決めたとき、みなさんは行き先を決めませんか? 行き先が決まっている旅は回り道をしても行き先にはたどり着くものです。人生にも同 じことが言えます。人生は目標をたてると、目標通りに進むものです。 「5年、10年、20年後、将来に向けてどんなキャリアを作っていきたいか」 自分自身で考えて、プランを作ってみましょう。 課題は<未来予想図の作成>です。予想図をいきなり作るのは難しいので、最初にタ イトルを決め、登場人物と場面設定のプロット(筋書き)を作ってみましょう。 主人公は、もちろん あなた自身です。 主人公がたどる道筋を 5 年~10 年ごとの 単位で考えてみましょう。将来の夢や希望、目標など自分の考えや思ったことをノート やメモ用紙に何でも自由に書き、それを整理して、まとめてみましょう。 自分の人生 予想図は、自分で創る以外ないのです。 人は地図がある程度あれば、行こうと思っていた道以外の道も、効率的にたどること ができるものです。こんなたとえ話があります。 アルプス山脈で軍事演習を行っていたスイス軍のある小隊が雪山で遭難してしまっ たことがあるそうです。その小隊の安否を皆が気遣いました。 冬のアルプスです。状況の過酷さは想像できるでしょう。 防寒着を着ていても、体中が痺れるような寒さです。師団長は彼らを半ば諦めかけて いました。しかし数日後、彼らは無事帰還しました。 「よくぞ帰ってきた!」と師団長は彼らを迎えました。 小隊長は「いや、地図があったものですから、皆でそれを頼りに帰ってきたんですよ。」 と嬉しそうに言いました。 しかし、師団長がその地図を見ると、地図はアルプス山脈の地図ではなく、なんと、 ピレネー山脈の地図だったのです! このお話しの教訓としては、人は目指すものがあって、その地図がありさえすれば、 希望を失わずに、パニックに陥らずに行動できるものだ、ということです。 5 年後、成人を過ぎたみなさんはどのように社会と向き合い、10 年後、社会の一員と して働いているみなさんの姿、20 年後、家庭を築いているみなさんの姿はどのように なっているのでしょうか。 さあ、想像を働かせて未来予想図のタイトルを描いてみましょう!! タイトル「 学籍 」 氏名 年 月 日作成 年 あたなが描く 夢や目標を達成するために、あなたがいまやるべきこと、これから必要な 後 人生の夢や目標 勉強や体験・経験、資格取得など、やりたい仕事や社会生活に向けて 5 年 後、10 年後、15 年後をイメージして書いてみましょう 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 1 社会の仕組みと仕事の流れを考える 1-1 社会(経済)のしくみってなに!? 私たちは生活をするために、衣料・食料・住居をはじめさまざまな「モノ(商品)」 や「サービス」を、お金を支払って他人(生産者など)から購入し、消費します。もし、 衣・食・住すべてを自給自足できれば、わざわざ他人から買う必要はありません。でも、 すべてを自分で生産するには無理がありますね。 そこで、私たちは何らかの職業に就いて仕事(生産活動)に励み、その見返りとして お金(賃金)をもらい、そのお金を使ってモノ・サービスを購入するわけです。 このように、モノ・サービスを生産して他人に提供したり、他人からモノ・サービスを 購入して消費をする存在を経済主体とよびます。 下の図は、家計(家庭の経済活動)と企業と政府(国や地方公共団体)の三つの経済 主体が、相互にモノやサービスを取引することを示す経済循環の図です。 3つの経済主体が相互に何を取引しているのかに注目して以下のやり取りをよく見て みましょう。 ① 家計 ⇔ 企業 ◆「家計」が代金を提供し、「企業」からモノ・サービスを受け取る。 ◆「企業」が賃金を支払い、「家計」が労働力を提供する。 ② 家計 ⇔ 政府 ◆「家計」が税金(所得税など)を納め、「政府」から社会保障などの 公共サービス(教育・医療など)を提供してもらう。 ③ 企業 ⇔ 政府 ◆「企業」が税金(法人税など)を納め、「政府」から産業の発展に 役立つ公共事業(道路工事など)を提供してもらう。 このように、社会(経済)のしくみの中で、職業・仕事・働くということは 私たちが生活していく上でとても大切な経済活動と言えます。 ◎あなたの身の回りにある「モノ(商品)」や「サービス」を書き出してみましょう! 普段よく買うものなどを思い出してみてください。 (例)ジュースを買う、バスに乗る・・・ モノ(商品) サービス 1-2 ニンテンドーDS を買うとみんなが幸せ! 最も身近な経済活動 たとえば、あなたが「ニンテンドーDS」を 1 台買えば、そのお金は、その商品に関 係した人たちみんなに分配されていきます。この場合、販売店、販売店の店員、メーカ ーの任天堂、任天堂の社員、部品をつくっている下請け会社・・・と、多くの人たちに分 けられます。任天堂は、得た利益で新しいゲーム機をつくるかも知れませんし、販売店 員は、新しい服を購入するかも知れません。そうして得られた給料で買い物をし、支払 った代金が、また別の人たちに分配されていきます。 あなたが買い物をすることで、結果として、世の中の人たちの仕事・生活を支えてい くことになるのです。このように、お金を払う、受け取るということの繰り返しによっ て回っています。つまり、私たちの暮らしそのものが「経済活動」なのです。 (解説図挿入)任天堂 DS 発売以降の推移 ■2003 年 504,135「ゲームボーイアドバンス SP」を発売 ■2004 年 514,805 ファミコンミニ」シリーズを発売。「ニンテンドーDS」を発売 ■2005 年 515,292「ゲームボーイミクロ」を発売 ■2006 年 509,249「ニンテンドーDS Lite」 、「Wii」を発売 ■2007 年 966,534 ■2008 年 1,672,423「ニンテンドーDSi」を発売 ■2009 年 1,838,622「ニンテンドーDSi LL」発売 ■2010 年 1,434,365 ■2011 年 1,014,345 「ニンテンドー3DS」を発売 ■2012 年 647,652 7 月 28 日 「ニンテンドー3DS LL」を発売。「Wii U」12 月発売 *字は売上(単位:百万) 1-3 ユニクロの仕事は世界をつなぐ! 経済活動をする企業と仕事 経済主体の1つ、経済活動において主に「モノ」や「サービス」の生産を担当するの が企業(会社)です。現在日本には約 160 万社を超える企業があると言われています。 この数からも、世の中にはいかにたくさんの仕事があるかは、容易に想像できますね。 たとえば、「ユニクロ」という服のカジュアルブランドがありますね。このブランドは 「株式会社ユニクロ」という企業が運営しています。 株式会社ユニクロは、日本をはじめイギリス・フランス・アメリカ・中国・韓国・香港・ シンガポール・ロシア・台湾・マレーシアなど世界 843 店舗(2013 年 1 月時点)を展 開しており、商品企画から生産・物流・販売までをすべて自社で担っています。 【仕事の種類】 ◎新しい商品を企画する仕事 ◎企画された商品をつくる仕事 ◎つくられた商品を国内外の店舗に運ぶ仕事 ◎店舗で商品を販売する仕事 ※上記のイラスト図挿入