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電子書籍と図書館の取り組み 2013.09.02

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電子書籍と図書館の取り組み 2013.09.02
日本図書館協会会員の集い2013 in 埼玉
向け資料
電子書籍と図書館の取り組み
∼高根沢町電子図書館など先進導入事例の紹介∼
2013.09.02
株式会社図書館流通センター
電子図書館推進担当 矢口勝彦
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CopyRight @図書館流通センター2013
電子図書館(TRC-DL)の概要
Q:電子図書館(TRC-DL)サービスとは?
A:電子書籍を紙の本と同じように、インターネット上で
検索・貸出・返却・閲覧できるのが電子図書館です
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CopyRight @図書館流通センター2013
電子図書館(TRC-DL)のしくみ
Q:電子図書館(TRC-DL)サービスは、どんなしくみですか?
A:TRC−DLは、デジタルコンテンツ配信ASPサービスです
電子図書館(TRC-DL)
例:図書館システム非連携版
データセンター
アクセス権の購入
独自資料
商用コンテンツ
購
入
地域資料
電子書籍
インターネット
図書館
自宅
閲覧
来館利用者
図書館利用者が無料にて閲覧できる仕組みです
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電子図書館のメリット(利用者)
Q:電子図書館(TRC-DL)サービスは、どんなメリットがありますか?
A:利用者のメリットとしては、
・図書館の開館日/開館時間、天候、距離を気にせず
自宅で本を借りたり返却ができます
・電子書籍ならではの機能によって、
障がい者(読上げ機能等)や高齢者(文字サイズ拡大)の方々にも
本が読みやすくなります
・電子書籍の書込み機能によって、
問題集、参考書、資格本等がより使い易くなります
・沢山の本をまとめて持ち歩くことができます
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CopyRight @図書館流通センター2013
電子図書館のメリット(図書館)
図書館のメリットとしては、
・貸出、返却、督促業務が不要です
・蔵書スペースが不要です
・出版社保有のコンテンツだけではなく、
図書館所蔵の貴重資料、自治体の広報資料、
図書館の手作り冊子等の一元管理/情報発信ができます
・自然災害を想定したリスク分散効果があります
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CopyRight @図書館流通センター2013
電子図書館のメリット(行政、共通)
行政のメリットとしては、
・図書館に来たくても来れない人にサービスできます
(非来館者サービス)
・各部局作成の公開資料の一元管理、市民に対し情報発信ができます
・話題性があり、報道、視察等自治体、図書館の宣伝効果が期待できます
共通のメリットとしては、
・本の紛失、盗難、
汚破損の心配がなく、
清潔です
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CopyRight @図書館流通センター2013
図書館向けと個人向け電子書籍の相違点
Q:図書館向けの電子書籍と個人向けの電子書籍は違いますか?
A:違います。
個人向けの電子書籍と図書館向けの電子書籍の違いをまとめると
下の表のようになります
電子書籍サービス
項 目
配信方式
閲覧端末
個人向け
図書館向け(TRC−DL)
ダウンロード方式
ストリーミング方式
Windows パソコン、iPad※、
Android※
タブレットPC、携帯、
電子書籍端末等
(※非対応のコンテンツもあります)
版元の許諾条件
コンテンツ数
個人利用としてのみ許諾
貸出含めた図書館利用前提での
許諾
数千タイトル∼数万タイトル
現在約7900タイトル
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CopyRight @図書館流通センター2013
電子図書館サービス導入状況
Q:既に電子図書館サービスを導入している図書館はどのくらいありますか?
A:昨年11月19日付け文化通信によると、
全国13館が電子図書館サービスを導入しています。
TRC−DLは、本日時点で10館、今秋までにプラス3館導入予定です。
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CopyRight @図書館流通センター2013
事例紹介 高根沢町図書館(栃木県)その1
高根沢町(たかねざわまち)は、
栃木県中央東部に位置し、
人口は約3万人です
高根沢町図書館は、中央館と仁井田、
上高根沢の2つの分館があります
平成25年5月1日にサービス開始
<導入の経緯>
高根沢町図書館 HPトップ画面
指定管理館更新時に提案
<サービス方法、資料の収集>
・電子書籍専用閲覧端末
Windows PC:1台(中央館)
・電子書籍
商用コンテンツ555タイトル(1,650冊)
でスタート
高根沢町電子図書館 サイトトップ画面
CopyRight @図書館流通センター2013
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事例紹介 高根沢町図書館(栃木県)その2
<利用者の利用方法>
利用の流れ
・利用希望者は、図書館カウンターで登録
⇒自治体内在住、在学、在勤の確認できる
もの持参
・図書館が、電子図書館用ID、PW発行
貸出点数:5点
貸出期間:14日
<本サービスの位置付け>
オープニングイベント時、電子図書館の説明をする館長
非来館者サービス
CopyRight @図書館流通センター2013
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事例紹介 堺市立図書館(大阪府)
平成23年1月8日貸出提供サービスを
開始
<概要>
*コンセプト
「非来館者サービス」
*電子書籍(1,147タイトル)でスタート
平成24年5月18日現在:1,836タイトル
4月からiPad対応⇒貸出冊数:1.8倍に
急伸!
□ 図書館システム連携
* 連携のポイント
○利用者認証
(シングルサインオン)
○OPAC連携
(ハイブリッド検索)
○利用統計履歴連携
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CopyRight @図書館流通センター2013
事例紹介 萩市立萩図書館(山口県)
平成23年3月21日サービス開始
電子図書館サービス 中国地方初
<概要>
*コンセプト:
「萩図書館所蔵の貴重資料も公開」
*館内/館外で電子図書館を提供
*電子書籍(1,118タイトル)+
図書館所蔵資料(101点)でスタート
*図書館システム非連携型
平成24年4月からiPad対応
現在、電子書籍(1,635タイトル)+
今年度中に
図書館所蔵資料追加分UP予定
事例紹介 綾川町立図書館(香川県)
平成24年4月1日サービス開始
電子書籍(約650タイトル)でスタート
(サービス開始からiPadにも対応)
・コンセプト:住民参画型図書館
◎館長コメント
讃岐の山々や天体写真等住民の方々が
撮った写真を館内展示しているが、
ゆくゆくはそういうものも
オリジナルコンテンツとして
電子図書館上で
閲覧できるようにしたい。
電子黒板を使ってTRC−DLの説明をする館長
事例紹介 徳島市立図書館
平成24年4月1日サービス開始
電子書籍(約650タイトル)+
地域資料1点でスタート
(サービス開始からiPadにも対応)
・コンセプト:人と文化が出会う
駅前図書館
オープン2ヶ月間の統計データによると
オープン当初唯一UPした地域資料
「渭東をめぐる」
が閲覧履歴第1位に!
市内渭東地区の文化財マップ、伝説が掲載
事例紹介 大垣市立図書館(岐阜県)
平成24年7月1日サービス開始
(図書館システム連携版)
平成版大垣市史や
地元出身の江戸時代の植物学者
飯沼慾斎著『草木図説』稿本など
地域資料34点でスタート
(サービス開始からiPadにも対応)
今年度中に82タイトルの地域資料を
公開予定。
明治時代の「大垣青年会」の機関誌や
大垣ゆかりの歴史上人物のコミックなども
含まれる
草木図説稿本の内容例
事例紹介 山梨県立図書館
2012年11月11日サービス開始
(図書館システム連携版)
図書館の愛称は、かいぶらり
Windows PC、iPadに加え、Android端末
に対応
電子書籍専用閲覧端末として業務用の
Android端末を館内で貸出
館内で貸し出している
電子書籍専用閲覧端末
(Android端末)
CopyRight @図書館流通センター2013
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図書館向けと個人向け電子書籍の価格
Q:図書館向けの電子書籍と個人向けの電子書籍の価格は違いますか?
A:違います。
個人向けの電子書籍は、紙の書籍に比べて安いものが多く出回っていますが、
図書館向けの電子書籍は現状紙の書籍に対して高額です。
概ね紙の書籍に対し30%から50%増し、
かつ、ライセンス数(同時に貸出可能な利用者数):3
の電子書籍が一般的です。
従って1000円の紙の書籍が4000円から4500円程度、
ただし3人の利用者が同時に借りられる(3冊購入)条件です。
図書館向け電子書籍の価格決定は、出版社、著者に
委ねられています。
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CopyRight @図書館流通センター2013
TRC-DLのラインナップ
Q:TRC-DLのタイプは1つだけですか?
A:図書館システム非連携版と連携版の2種類あります
◎図書館システム非連携版
TRC-DLのサイトを立上げ、電子書籍のみを貸出、閲覧、返却できるサービス
です
図書館のホームページに「電子図書館」のボタン(バナー)を追加し、
それをクリックすることによりTRC-DLのサイトに遷移します
◎図書館システム連携版
図書館のホームページのWEB OPACのから、紙、電子ともに
目的の書籍を検索することができます(ハイブリッド検索)
また、図書館システムでログインしたら、わざわざTRC-DL側でログインしなくても
電子書籍のみを貸出、閲覧ができます(シングルサインオン機能)
※非連携版同様、 TRC-DLのサイトでの電子書籍閲覧も可能です。
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CopyRight @図書館流通センター2013
電子図書館(TRC-DL)の価格
Q:電子図書館(TRC-DL)の価格はいくらですか?
A:図書館システム非連携版と連携版でそれぞれ以下のようになります
◎図書館システム非連携版
費用:初期導入費+月額ASP利用料+電子書籍代
○初期導入費:70万円
○月額ASP利用料:8万円(人口:50万人以上)、5万円(人口:50万人未満)
○電子書籍代:タイトルリストから選んでいただきます
⇒以上の契約は、図書館⇔TRCとなります
◎図書館システム連携版
費用:初期導入費+月額ASP利用料+電子書籍代+電子書籍用MARC代
⇒図書館⇔図書館システムベンダー間の契約となりますのでベンダー様に
お問い合わせ願います
○電子書籍代:タイトルリストから選んでいただきます
○電子書籍用MARC代:一般@95円、録音@800円、映像@400円
⇒電子書籍代および電子書籍用MARC代の契約は、図書館⇔TRCとなります
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CopyRight @図書館流通センター2013
電子図書館の利用者制限、閲覧可能端末
Q:電子図書館(TRC-DL)サービスは、誰でも利用可能ですか?
A:原則TRC-DLを契約頂いただいた図書館の
自治体内在住、在学、在勤者のみです
登録希望者は、図書館のカウンターで上記証明ができる
運転免許証、健康保険証等の証明書を提示し、
アカウント発行の手続きが必要です
Q:TRC-DLで、電子書籍を閲覧可能な端末は何ですか?
A:Windows PC、iPad、Android端末です
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CopyRight @図書館流通センター2013
電子図書館(TRC-DL)の納期
Q:電子図書館(TRC-DL)の納期はどのくらいですか?
A:図書館システム非連携版と連携版ともに標準納期は90日です。
※ただし、図書館システム連携版の場合、図書館システムメーカー側で
TRC−DL連携未対応の場合、カスタマイズ対応期間が加算されます
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CopyRight @図書館流通センター2013
TRC-DLの優位性
Q:電子図書館サービスの中で、TRC-DLの優位性はなんですか?
A:得てしてプラットフォームだけ、コンテンツだけという業者が多い中で、
TRC−DLは、DNPおよび丸善CHIグループの総力を活かした
図書館向けコンテンツの獲得、プラットフォームの安定的運用及び
TRCの図書館とのパイプで培った様々なノウハウを活かし、
MARC制作からサービス導入後の運用、活性化イベントアドバイス等と
あらゆる面で導入のサポートをさせていただきます。
流通ライセンス分野
ライセンス管理
コンテンツホルダ
サービス提供
販売・流通分野
導入ユーザ
閲覧利用者
出版社
著者
公共図書館
大学図書館
デジタル化 インフラ構築
図書館
利用者
各種図書館
図書館向けコンテンツ開拓
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図書館業務
システム
ベンダー様
契約関係
CopyRight @図書館流通センター2013
TRC−DL紹介サイトのご案内
図書館流通センターのホームページに
TRC−DLの紹介サイトもありますので是非ご覧下さい。
ご不明な点は、お気軽にお問合せ下さい。
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