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21世紀初のパンデミック宣言 - 鳥及び新型インフルエンザ海外直近情報集

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21世紀初のパンデミック宣言 - 鳥及び新型インフルエンザ海外直近情報集
WHO declares first 21st century flu pandemic
Clackamas Review
(国際)
WHO、
21世紀初のパンデミック宣言
ロイター
WHOは11日、インフルエンザのパンデミック宣言を行った。そして各国に対して長期間に
亘り、流行が長引くと予想されるウイルス対策の準備を求めた。
国連機関(のWHO)はパンデミック・インフルエンザの危険度を、6段階の最高位のフェー
ズ6に引き上げた。1968年以来である。
「本日の宣言により、WHOは緊急事態対策から、長期間に亘る対応に切り替える。過去の経
験に基づくと、パンデミックは数年に亘らなくても、数ヶ月レベルで世界で継続する」、とWH
Oの事務局長のマーガレット・チャン女史はスタッフへ手紙を送った。そのコピーをロイターが
入手した。
30~50歳の年齢層の人々、妊婦、慢性の疾患を保有する人々(喘息、糖尿病、肥満等)は
ハイリスクと考えられると、事務局長は記者会見で語った。
オーストラリア、チリ、および米国からは、ブタインフルエンザとも言われる、この新型イン
フルエンザが季節性インフルエンザを閉め出して、主要なインフルエンザウイルスとなってきて
いることが報告されている。
現在、ウイルスは極めて安定している。しかしチャン事務局長はウイルスは未だ、より致死的
な株に変異して、家きんの間に蔓延している H5N1 鳥インフルエンザウイルスの特徴を保有す
る可能性もある、と警告した。
「それ故、WHOや他の保健担当者、全てにとって、このウイルスを来年も、さらにその後も
警戒、監視し続ける義務がある」
WHOのインフルエンザ対策の責任者であるケイジ・フクダ氏も事務局長の意見に同意し、
「パ
ンデミック・インフルエンザ対策はマラソンのようなもので、スプリント的に短期間で終了する
ものではない」
、と語っている。
インフルエンザ専門家への勧奨として、WHOは海外渡航制限や国境封鎖をして人々の動き、
商品の流通、そして各国間における各種の交易に影響を及ぼさないように強調している。これは
国連の事務総長からも発言されている。
フェーズ6への引き上げは、この感染症が広く地理的に拡大していることを意味するが、その
ウイルスの毒性(virulent)程度には関係はない。
オーストラリアのビクトリア州における広範なウイルスの拡大は、北米以外でもウイルスが地
域で拡大していることを示しており、それがフェーズ6への引き上げの要因にもなっている。
予想されたパンデミック宣言
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それは驚くべきことではない。米国CDCの新長官のトーマス・フリーデン博士は記者会見で
語った。状況から考えて予想されていたことだ、と見解を語った。
八ヶ国(オーストラリア、英国、カナダ、チリ、日本、メキシコ、スペイン、そして米国)で
の持続的で広範な流行は、専門家達の間で共通した認識であると、チャン事務局長は語っている。
ウイルスの拡大は抑止できない状況にあるということで、我々の意見は一致した。そのように
チャン事務局長は語った。
「パンデミック・フェーズへの引き上げは、今後死者数の増加が起きることや、インフルエン
ザが非常に重症化することを意味はしてない」、と同女史は付け加えている。
「全く逆に、多くの人々は軽症で済んでおり、また抗インフルエンザ薬の服用無しに治癒して
いる人々もいる。この事実は良い情報である」
ワクチンの製造
WHOは2週間以内に季節性インフルエンザワクチンの製造を終えることを製薬企業に申し
入れている。季節性インフルエンザでも年間、世界で50万人死亡している。季節性インフルエ
ンザは主として高齢者に影響し、世界で数百万人に重症インフルエンザを引き起こしている。そ
のため、季節性インフルエンザに対するワクチンの製造も不可欠で、安易にワクチンを新型イン
フルエンザだけを対象にしたものへ変更することは危険である。
「それ故我々の勧奨は、可能な限り早期に季節性インフルエンザワクチンの製造を完了し、続
いて新型インフルエンザに対するワクチン製造に入ることである」、とチャン事務局長は語った。
WHO、新型インフル世界大流行を宣言=警戒水準が最高「6」に-移動制限不要
時事通信
世界保健機関(WHO)のマーガレット・チャン事務局長は11日、メキシコ、米国をはじめ
北半球を中心に続いてきた新型インフルエンザの人から人への感染拡大が、オーストラリアなど
南半球でも確認されたとして、警戒レベルを最高水準の「フェーズ6」に引き上げ、世界的な大
流行(パンデミック)の発生を宣言した。WHOはこの日、各国の専門家で構成する緊急委員会
を開催。同委での討議結果を踏まえて判断した。パンデミックの発生は「香港風邪」以来41年
ぶり。
チャン事務局長は同日の記者会見で、フェーズ6に引き上げたとはいえ「現状の深刻度は(高
中低の)中程度だ」と述べて、平静を保つよう要請した。また、今回の引き上げは、国境の封鎖
や旅行など人の移動の制限を求めるものではないと強調した。WHOは事務局長の記者会見を前
に、各国政府に対し警戒レベル引き上げを通知した。
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