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∼仕事と育児の両立をめざして∼

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∼仕事と育児の両立をめざして∼
次世代育成支援対策法に基づく
∼仕事と育児の両立をめざして∼
は じ め に
現在、わが国は少子化が急速に進行し、家庭や地域を取り巻く環境が大きく変化
しています。
このような状況を踏まえ、次代の社会を担う子どもが健やかに生まれ、育成され
る環境を整備するため、平成15年7月に次世代育成支援対策推進法が成立し、同
法において、地方公共団体は行政機関として地域の子育て支援政策を進めると同時
に、事業主(特定事業主)として職員の仕事と子育ての両立を支援する計画を策定
するよう求めています。
これを受けて、今般、同法に基づく特定事業主行動計画を策定することとし、支
援対策を計画的に進めていくことで、職員が安心して育児に取り組むことことがで
きる環境づくり、未来へ夢をつなぐ職場づくりを目指します。
平成17年4月
豊橋市長
豊橋市議会議長
豊橋市選挙管理委員会委員長
豊橋市代表監査委員
豊橋市公平委員会委員長
豊橋市農業委員会会長
豊橋市消防長
豊橋市水道事業及び下水道事業管理者
豊橋市教育委員会
1
早川
石黒
渡邉
田嶌
中村
佐藤
内田
高田
勝
巌
淳
紀六
成人
芳久
光彦
智弘
1
期
間
次世代育成支援対策については、平成17年度から平成26年度までの10年
間にわたり、取り組みを行うこととしています。
本計画は、まずその前半の5年間(平成17年度から平成21年度まで)につ
いて策定し、目標に向けて取り組みを進めていきます。その後、平成21年度に
それまでの取り組み状況等を踏まえたうえで、後半の5年間(平成22年度から
平成26年度まで)の計画を策定する予定です。
2
職員アンケートの実施について
本計画を策定する上で、現在職員が持っている気持ちや要望を把握するため、
平成16年12月に市職員全員を対象にアンケートを実施しました。
内容としては、育児休業、年次有給休暇、時間外勤務、男女共同参画、セクシ
ュアル・ハラスメントについて設問し、1,811件の有効回答(回答率51.
3%)がありました。
本計画は、このアンケートの結果を踏まえて策定しました。
3
計画の重点事項と推進体制
行動計画を積極的に取り組んでいく上で、特に次の事項に重点を置き推進する
とともに、行動計画推進会議を設置し、更に実効性のある取り組みを進めます。
1
2
3
4
5
子育てを促進するための制度を充実します。
さまざまな制度についての認知度をアップします。
休暇の取りやすい環境づくりを目指します。
育児休業からの復帰に不安のないようにします。
地域の子育て支援に協力します。
(県費負担教職員に関しては上記2を実施)
2
具体的内容
1 子育てを促進するための制度を充実します。
産前産後の期間は、母体の健康維持と回復に専念するための期間であり、負担
を軽減するためにも、父親である男性職員が積極的に育児に参加する必要があり
ます。
そこで、育児参加休暇の新設や出産補助休暇等の1時間単位の取得など休暇制
度を充実させ、育児への積極的な参加を支援します。
◎ 男性職員の育児参加休暇(5日間)を新たに設けます。
(平成17年度から)
配偶者の産前産後期間に5日間(1時間単位での取得可)の休暇を設け、より
積極的な育児参加ができるようにします。
◎ 出産補助休暇・子の看護休暇を時間単位で取得できるようにします。
(平成17年度から)
子育てにより参加しやすい環境をつくるため、出産補助休暇と子の看護休暇を
1時間単位で取得できるようにします。
今までは、わずかな時間のために1日休みをとることへのためらいを感じた人
も、時間単位で取得できることにより、子育てへの参加を促します。
◎ 年次有給休暇の利用促進を図ります。(平成17年度から)
子どもの予防接種日や授業参観日、運動会、家族レクリエーションなど、子ど
もと触れ合う機会を多く持ってもらうよう、年次有給休暇の利用促進を図ります。
(例えば)
・子どもの夏休み期間中などに夏季休暇とあわせた年次有給休暇を取得する。
・月曜日や金曜日に年次有給休暇を取って3連休にする。
いろいろな取得パターンで、育児に参加する機会を増やします。
3
2 さまざまな制度についての認知度をアップします。
制度がどれだけ充実しても、知ってもらい、活用してもらわなければ何の意味
もありません。そこで、子育てに関するさまざまな情報を知ってもらうための手
段を講じます。
また、県費負担教職員に対しても、制度周知を図ります。
◎ 育児ハンドブック(仮称)を作成し配布します。(平成17年度から)
母性保護・育児休業・休暇・給付制度など、育児にかかる制度はたくさんあり
ますが、実際それを全て把握するのは難しいです。時期を逃して、せっかく受け
られるものも受けられなくなってしまうケースが想定されます。
そこで、育児に関わる各種制度を、わかりやすく一冊にまとめたものを作成し
配布します。
(例えば)
・子どもが生まれたときの手続。
・休暇に関すること。
・健保組合や互助会などから受けられる給付。
◎ 管理職員の諸制度への認知度をアップします。(平成17年度から)
育児を行う職員等から相談を受けるのは、基本的に管理職員です。その管理職
員が制度を熟知していなければ、職員の相談に応受できません。
そこで、管理職員に対する諸制度への認知度をアップさせるための手段を講じ
ます。
(例えば)
・管理職員用育児ハンドブック(仮称)の配布。
4
3
休暇の取りやすい環境づくりを目指します。
制度がどれだけ充実しても、休暇をためらいなく取れる職場の雰囲気がなければ、
何の意味もありません。
そこで、職員がためらいなく休暇がとれるような職場環境をつくります。
◎ 育児休業等への理解を深める。(平成17年度から)
育児休業の取得をためらう理由として、職場の理解が得られにくいという意見
が多くありました。その不安を解消するため、育児休業等への理解が深まるよう
働きかけを行います。
(例えば)
管理職員、職場の同僚、本人に育児休業を取得することの意義を説き、理解
を深めてもらえるよう働きかけを行います。
問8 育児休業取得促進のために取り組むことが必要と思われること(複数回答可)
100.0%
80.0%
60.0%
65.1%
47.5%
40.1%
40.0%
29.5%
23.2%
24.5%
13.9%
20.0%
2.7%
0.0%
育休取得促進に必要なこと
育児休業経験者の体 育児休業者に対する職
業務遂行体制の工夫・ 職場での取得しやすい 休業期間中の経済的 育児休業等の制度の
職場復帰時のOJT研
験談等に関する情報提 場の状況に関する情報
見直し
雰囲気づくり
支援の拡大
内容に関する情報提供
修等の支援
供
提供
47.5%
65.1%
40.1%
29.5%
13.9%
23.2%
24.5%
◎ 事務の効率化を進め、時間外勤務を縮減します。(実施中)
平成13年度から取り組んでいる「時間外勤務2割縮減」や毎週水曜日の「全
庁一斉定時退庁日(ノー残業デー)」を平成17年度以降も継続し、恒常的な時
間外勤務を縮減します。
あわせて、年間の時間外勤務時間数が300時間以上の職員については極力減
らします。
5
その他
2.7%
◎ 男女共同参画の意識を高めます。(実施中)
子育ては、母親だけではなく、父親も一緒に関わることが大切です。「男は仕
事、女は家庭」という性別による固定的な役割分担の意識にとらわれず、男女が
ともに仕事と家庭とを両立できるよう、情報提供や研修等を行います。
男女共同参画の意識を深め、子育て中の男女が安心して働くことができる職場
の環境づくりに努めます。
(例えば)
・男女共同参画意識を深める研修会の実施
・セクシュアル・ハラスメント防止のための啓発・啓蒙
「男は仕事、女は家庭」という考え方について
(全体)
無回答
1.7%
そうは思わない
34.1%
「男は仕事、女は家庭」という考え方について
(男性)
そうは思わな
い
25.9%
どちらかといえ
ば、そうは思
わない
12.9%
そう思う
7.8%
どちらかといえ
ば、そう思う
14.5%
どちらとも言え
ない
29.5%
どちらかといえ
ば、そうは思わ
ない
15.4%
無回答
1.6%
そう思う
4.9%
「男は仕事、女は家庭」という考え方について
(女性)
無回答
1.9%
どちらかといえ
ば、そう思う
19.9%
そうは思わな
い
46.2%
そう思う
0.5%
どちらかとい
えば、そう思う
6.5%
どちらとも言え
ない
25.8%
どちらかとい
えば、そうは
思わない
19.0%
どちらとも言え
ない
32.0%
6
4 育児休業からの復帰に不安のないようにします。
「育児休業から職場復帰をする。」
長い間仕事から離れている人にとって、職場に復帰するということは非常に不
安を感じます。
そこで、育児休業中の人や復帰を控えた人に対して、所属や人事課から情報を
提供し、復帰に対する不安の解消に努めます。
◎ 法律や条例の改正など職務に関連する情報を提供します。
(平成 17 年度から)
育児休業終了時の円滑な職場復帰のため、職員の希望に応じて休業期間中に職
務に関連する情報を定期的に提供します。
◎ 通信教育補助制度の利用により自己啓発を促します。(平成17年度から)
育児休業中にもスキルアップができるよう、通信教育補助制度の利用を可能に
します。
◎ 復帰に際し、職場でフォローアップ研修を実施します。
(平成17年度から)
職場において、復帰時のOJT研修を実施するなどスムーズな職場復帰ができ
るようにフォローアップに努めます。
◎ 院内保育所を設置します。(平成18年度から)
市民病院内に保育所を設置し、安心して職場復帰できるよう環境整備に努めま
す。
7
5 地域の子育て支援に協力します。
自分の子どもを介した地域の子育て支援にも積極的に参加できるよう、支援策を
充実します。
◎ ボランティア休暇を充実します。(平成17年度から)
スポーツや文化活動など地域の子ども・子育て活動等に積極的に参加できるよ
う、ボランティア休暇を充実させます。
取得要件を緩和し、地域活動においても5日間の取得が可能となり、取得単位
についても、1時間を単位で取得できるよう拡大し、短時間の用務でも、積極的
に参加できるようにします。
◎ 地域の子育て支援に関する情報を提供します。(平成17年度から)
地域の子育てに関わるボランティア活動など、子育て活動に役立つ知識や特技
等を持っている職員が、その能力を発揮し地域で活躍できるよう、庁内LANな
どにより情報を提供します。
8
<目標数値>
特定事業主行動計画では、実施する計画に対し、目標を定め達成するよう努力し
なければなりません。
豊橋市では、次世代育成支援を実施する上で、次のような項目について目標を定
めます。(数値は平成21年度の達成目標です。)
◆
諸制度の認知度について
70
全体の
%以上にします。
100
特に、管理職員については、
◆
%にします。
育児休業の取得率について
男性
50
%以上
女性
100
%
(男性は、出産補助休暇2日間及び育児参加休暇5日間の取得者を含む。)
◆
年次有給休暇の取得日数について
一人あたり
◆
平均
10
日以上にします。
時間外勤務について
時間外勤務が年間300時間以上の職員を全体の
9
3
%以下にします。
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