...

2007年9月/第25号(PDFファイル4.0MB)

by user

on
Category: Documents
43

views

Report

Comments

Transcript

2007年9月/第25号(PDFファイル4.0MB)
Occupational Health
OH 淡 海
My
2007/9
第
働く人々の健康と幸福のための産業保健情報誌
25 号
独立行政法人 労働者健康福祉機構
滋賀産業保健推進センター
天空の花園(米原市・伊吹山)
標高1337mの伊吹山の山頂は真夏にも清涼感を堪能でき、早く
秋の気配を感じさせる。7,8月高山植物が咲き乱れ、百花繚乱の中に
シモツケソウが目立つ。花は1cmもないのに、山肌が一面ピンクに
染められた。
虎姫町国保診療所 廣田 光前
CONTENTS
○「巻頭言」………………………………………………………………………………………………… 1
(財)
滋賀保健研究センター理事長
滋賀産業保健推進センター運営協議会委員・
大道 重夫
○「嘱託産業医事始め 第8回」………………………………………………………………………… 2
滋賀産業保健推進センター所長 杉本 寛治
○「推進センター窓口相談Q&A」……………………………………………………………………… 6
近畿ブロック各産業保健推進センター共同
○「Q&A化学物質のリスクアセスメントの具体的な手法」………………………………………… 8
滋賀産業保健推進センター 産業保健相談員 村田 忠正
○「はミング講座」………………………………………………………………………………………… 9
滋賀県歯科医師会から
○「働き盛り労働者の自殺予防について」………………………………………………………………10
○「行政だより」……………………………………………………………………………………………12
「平成19年度全国労働衛生週間について」
「石綿関連法規の改正について」
滋賀労働局 労働基準部 安全衛生課
○「産業保健相談員からの一言 ∼65歳現役社会の実現に向けて∼」…………………………… 14
滋賀産業保健推進センター産業保健特別相談員 寺元 薫
○「産保掲示板」……………………………………………………………………………………………16
「各種労働衛生関係技能講習等のご案内」
(社)
滋賀労働基準協会
「(財)
労災保険情報センター滋賀事務所からのお知らせ」
○「センターからのお知らせ」……………………………………………………………………………17
「平成19年度産業保健セミナー(後期)のご案内」
「近畿ブロック仕事と生活の調和推進のお知らせ」
「平成19年度母性健康管理研修会のご案内」
○「自発的健診助成事業のご案内」………………………………………………………………………24
○「新図書等の紹介」………………………………………………………………………………………25
巻 頭 言
歌が人を生かす
(財)滋賀保健研究センター理事長
滋賀産業保健推進センター運営協議会委員
大道 重夫
6月の話です。6月18日(月)
の夕方、
食事をしながらなんとなくテレビを見ていましたら、
NHKの「クローズアップ現代」で、
坂井泉水さんという女性歌手のことを紹介していました。
初めて聞く名前でしたし、身を入れて聞いていませんでしたが、なんでもレコードの売上
枚数がかの安室奈美恵を抜いて1位だったと聞いてヘエーと思っていましたら、この人の歌
で多くの人が、慰められたり、励まされたり、生きる力をもらったりしていると言うのです。
ひとりの目の見えない青年は、高校生の頃に、野球の球が目に当たって失明しました。絶
望の淵に沈んでいましたが、偶然に坂井さんの歌を聞いて、もういちど生きていこうと決心
するのです。
悲しい現実をなげくより
今、何ができるかを考えよう
今日が変わる
(Today is another day.
)
そんな言葉に励まされて。
その坂井さんは、ごく最近のことでしょうね、子宮がんで亡くなるのです。その葬儀には
2万人近いファンが焼香に集まったといいます。
私は自分の時代遅れに少々驚きました。歌は聞かなくても名前くらい耳にしていてもよさ
そうなものを、まったく初めて聞く名前でした。そして、歌が、人の心に届いて、その人を
慰めたり、励ましたり、生きる力を与えたりするのだ、ということに改めて感動しました。
歌が人を生かすのです。
いま国民保健上の問題として2つのMが挙げられています。ひとつはメタボリック・シン
ドローム、もひとつはメンタル・ヘルスです。自殺する人が、平成10年来連続して3万人
を超えています。なかでも4、
50才台の男性の自殺が目立ちます。そこで、
先に厚生労働省は、
「労働者の心の健康保持増進のための指針」を出しましたし、さらに対象を全年齢層に広げて、
「自殺対策基本法」を制定するなど、国は自殺防止対策に躍起です。こういう指針はよく書け
ているのですが、これですぐに自殺が減るのか、いさゝか心許ない。そこへ行くと、歌の力
は大したものだなあ、と思ったことでした。
Sep
t
embe
r2007OHMI
1
嘱託産業医の先生方から、”衛生(安全衛生)委員会に出ても、何も話すことがない ”
、“ 出
ても仕方がない ”ということを時々耳にします。確かに、臨床医という立場から見ると衛生委
員会での報告や審議は、何か別世界のような気持ちになるのもやむを得ません。安全衛生委員
会ともなれば、その傾向はさらにひどくなるのではないでしょうか。しかし、労働安全衛生法
では、産業医は衛生(安全衛生)委員会の構成員の一人であり、衛生に関する専門的なことを
助言する立場にあります。
また、平成18年4月の労働安全衛生法の改正では、衛生委員会の調査審議の付議事項に過重
労働・メンタルヘルス対策の樹立等が加えられ、従来にも増して事業場内における衛生委員会
活動における産業医の役割が大きくなって来ています。
今回は、嘱託産業医が衛生委員会に出席して、十分にその役割を果たして頂けるように、企
業における衛生委員会の意義と、産業医の役割について、出来るだけ具体的にポイントをまと
めてみましたので、参考にして頂ければ幸いです。
嘱
託
産
業
医
事
始 め
第8回
衛生委員会、その意義と産業医の役割
滋賀産業保健推進センター
所長 杉本 寛治
Ⅰ. 衛生委員会の目的と意義
ていますが、最低基準としてその半数は労働者
衛生委員会は、「常時50人以上の労働者を使
の過半数で組織する労働組合等の推薦に基づき
用する事業場では、衛生委員会を設けなければ
指名しなければならない(安衛法第18条第4
ならない」(安衛法第18条第1項、安衛則第9
項)、という趣旨ですので、その委員の数が半数
条)とありますように、事業場内の労働衛生対
を超えても差し支えないということになってい
策について調査審議する組織として設置するこ
ます(基安計発第0126002号 平成17年1月
とが義務づけられています。
26日付)。例えば、小規模(50∼100人位)
先生方が、産業医として事業場の衛生委員会
事業場などにおいては、労働者数に比べて管理
へ参加する場合、産業医は一般的に会社側の構
職が圧倒的に少ないため、労働者側の委員の数
成員の一人であるということをはっきり認識し
が会社側委員の数を超える場合があっても可と
ておいて下さい。衛生委員会の構成員名簿と組
しているわけです。
織図を必ず見せてもらい、産業医がどこに位置
また、衛生委員会の事業場内における位置づ
づけられているかをチェックして下さい。意外
けですが、本委員会が法に則って開催されてい
と、事業場も産業医の位置付けには注意を払っ
るということに意外と気付いていません。その
ておらず、総括安全衛生管理者の横に、オブザー
証拠に、本委員会の委員に任命された者は、必
バーぐらいと思って書き込まれているのを目に
ず出席することが義務づけられており、事業活
します。その時は、必ずその点は指摘して、書
動に伴うその他の社内の会議や会合、あるいは
き直させるようにすることが必要だと思います。
顧客との対応などのために、欠席したり遅刻す
そして、産業医を加えた会社側構成員の人数に
ることは認められないことになっています。す
合わせて、同数の労働者を代表する構成員を選
なわち、衛生委員会は事業場内の他の重要な会
ぶよう指導します。
議(役員会、部長会、部課長会等)より上位に
少しややこしいことですが、一般的に衛生委
位置付けられるもので、総括安全衛生管理者に
員会の委員構成は労使同数というように思われ
直結し、決定事項を勧告するという役割を担って
2
Sep
t
embe
r2007OHMI
います。従って、法的な位置づけを持たない社
内の会議や会合(社会的には私的なものです)
とは全く違うということです。
このように衛生委員会は、労使の委員が顔を
合わせるという場面だけを捉えると、労使交渉
の場のように勘違いしている事業場もあります。
産業医も勘違いしていることがあり、いらぬ緊
張感をもって衛生委員会に臨んでいる場合も見
受けられます。衛生委員会はあくまで調査審議
機関であって、労使で何かを決定する機関では
ありません。すなわち、審議事項、付議事項な
どに係わる衛生問題の本来的性格から、労使の
意見の合致を前提としていますので、労使で意
見が異なるといって、過半数で持って決定する
ということはふさわしくありません。そのよう
な場合は、可能な限り、議論を尽くし、労使双
方共に納得のいく結論を導くという努力が必要
であると考えて下さい。
それでは、衛生委員会ではどのようなことを、
どのように審議しなければならないのでしょう
か。法に書かれている調査審議事項(安衛法第
18条)
、付議事項(安衛則第22条)、および、
衛生委員会の運営(安衛則第23条)に関係す
ることをまとめて表にしておきますので参考に
して下さい。
ことに、付議事項のうち、②、③、⑨、⑩の4項
目は、先の安衛法の改正で衛生委員会の機能が
強化されたことにより追記されたものであるこ
とに注意してください。
また、本表には書ききれませんでしたが、過
重労働対策の樹立に関することでは、次の項目
が 審 議 事 項 と し て そ の 後 の 通 達(基 発 第
0224003号平成18年2月24日)で追記され
ています。
① 長時間にわたる労働による労働者の健康障
害の防止対策の実施計画の策定
② 面接指導等の実施方法及び実施体制
③ 労働者の申出が適切に行われるための環境整備
④ 面接指導等の申し出を行ったことにより不
利益な取扱いが行われることがないようにす
るための対策
⑤ 事業場で定める必要な措置に関わる基準の策定
⑥ 事業場における長時間労働による健康障害
の防止対策の労働者への周知 なお、業種・業態によっては、安全委員会も
設置しなければなりませんが、その時はそれぞ
れの委員会に代えて、安全衛生委員会として開
催することが可能です。安全委員会の設置条件
などについては、表の下に注記しておきました。
Ⅱ. 産業医と衛生委員会
法的な産業医と衛生委員会との関係は既に述
べたところですが、具体的には産業医は衛生委
員会ではどのような立場で行動しなければなら
ないのでしょうか。
まず、衛生委員会は毎月 1 回以上定期的に開
かれることが規定されていますが、産業医は毎
回必ず出席しなければならないのでしょうか。
事業場側にすれば、嘱託の産業医の先生は忙
しいので、いつも出席してもらうのは申し訳な
いと言って、会社側、労働者側の都合に合わせ
て日時を決めるため、産業医が物理的に出席で
きないということが往々に見られます。そのよ
うな場合、産業医としてはどうすればいいのか
非常に戸惑います。
確かに、職場巡視と違って、産業医は毎回衛
生委員会に出席しなければならないという規定
はありません。従いまして、事業場側と話し合っ
て、年間計画の中で、産業医が出席できる日時
をあらかじめ決めておくこと、そして、出席で
きない時を含めて、議事録を確認し、コメント
を記載することが望ましいと言えます。
なお、産業医の出席を衛生委員会の開催要件
とするかどうかは、安衛則第22条第2項の「委
員会運営について必要な事項」に該当しますの
で、委員会で検討し、委員会運営規定に記載し
ておくことが良いのではないでしょうか。特に、
昨今では企業の法律遵守が厳しく問われており、
嘱託産業医の法的な活動および産業医契約の遵
守もその範疇に入ってきており、産業医報酬の
多寡にかかわらず、決められたことをきっちり
やらなければならなくなっていることを、強く
認識して頂きたいと思います。
産業医が会社側の委員であるということを先
に述べましたが、必ずしも会社が契約している
嘱託産業医でなくても委員会の構成員になれま
す。すなわち、労働者を代表する者からの推薦
の医師も委員になることが法的には担保されて
いますが、総括安全衛生管理者に指名されるこ
とが条件となっています。さて、このように指
名されて衛生委員会の会社側委員となった産業
Sep
t
embe
r2007OHMI
3
医は、どのような立場で判断・行動することが
求められるのでしょうか。
産業保健活動は労働者の健康を守るためにあ
ると謳われており、これまで労働安全衛生法は
労働者保護法として機能してきましたが、時に
経営者側と衝突する場面があります。このよう
なとき、事業者と契約している産業医は、理想
論として労働者と経営者との間に立って中立的
に振る舞うことを言われますが、実際にはなかな
か難しいことだと思います。私は、このような
時常々申し上げることは、色々な懸案事項に対
して可能な限り公平に判断すること、すなわち
会社側、労働者側双方にとって納得が得られる
ような判断、行動が産業医活動に求められると
いうことです。
Ⅲ. 産業保健活動と産業医、そして衛生委
員会
産業医は、産業保健活動の中で、衛生委員会
をどう位置付け、何をすることが求められてい
るのでしょうか。
基本的な姿勢は、産業保健活動は衛生委員会
で行われる審議の結果に基づくものであり、産
業医は衛生委員会活動を利用して、産業保健活動
を適切かつ効率的に推進するということです。
したがって、嘱託産業医として最低限度、参画
したり、会社側に話しておいた方が良いいくつ
かの事項を次に示しておきます。
① 年間安全衛生活動計画の作成に、初めの段
階から意見を述べる。ことに、衛生教育や健
康診断などのスケジュールや内容について、
年度初めに立案しておく。
② 健康診断や健康管理(健康診断事後措置や
長時間労働者の面接指導なども含む)の具体
的実施方法について、指導・助言する。
③ 健康診断結果のまとめや健康管理の状況に
ついての報告と課題について説明を行う。
④ 事業場の衛生統計などについて意見を述べ
る。
⑤ 年間安全衛生活動計画の実施状況、評価な
ど衛生管理水準の向上に関する意見を述べる。
⑥ 労働衛生法規の改正など、労働衛生行政の
動きについて説明する。
⑦ 健康診断結果や診断書の取扱いなど、プラ
イバシーの保護については、可能な限り繰り
返し話す。
4
Sep
t
embe
r2007OHMI
昨今の産業保健活動は、複雑かつ緻密になっ
てきており、まさに、大きく変わりつつあると
言えます。生活習慣病の予防、メンタルヘルス
不調者への適切な対応、過重労働に関係する疾
病の予防などを効果的に行うことは、事業経営上
も極めて重要な活動であるという認識が、経営
者にも徐々に醸成されつつあるといって過言で
はありません。すなわち、労働者が健康に働く
ことが出来、高い生産性を発揮することは、企業
経営にどれほどのメリットになってくるか計り
しれません。言い換えるなら、産業保健活動とは、
安全活動と相俟って、企業の経営に密接に関わ
る重要な管理活動であるとともに、リスクマネ
ジメントにとって欠かすことが出来ないものだ
と言えましょう。
産業医はこのような企業の管理活動の一端を
担うのみならず、医学の専門家として、疾病予
防の教育・啓発活動も極めて重要です。私は、
小さな事業場の衛生委員会では、ミニレクチャー
と称して、産業保健のトピックスや医学的な話
題などを話すようにしています。最近取り上げ
た話題としては、以下のようなものがあります。
① 職場における受動喫煙対策の進め方
② 腰痛予防対策の進め方
③ メタボリック症候群とは?
④ 職場における健康づくり
⑤ 職場のストレスとその解消法
⑥ メンタルヘルス対策の進め方
⑦ うつ病とは?
⑧ 過重労働による健康障害について
⑨ 健康に関する個人情報の保護について
⑩ 女性労働者の健康管理について
などなど。取り上げるテーマは山ほどあり、衛
生委員会活動に関わっている人にとっても、非
常に興味を持たれるものと思われます。いわば、
衛生委員会も一つの教育の場でもあるのです。
終わりに当たって、産業医として衛生委員会
に出席する意義をまとめてみますと以下のよう
になります。
まず、衛生委員会とは、事業場の衛生に関す
る方針を審議するための重要なプレゼンテー
ションの場と言えます。そのためには、当該事
業場の年度計画を確認することが必要でしょう。
次に、その計画中に健康管理や衛生に関する
活動がどう組み込まれており、どう展開しよう
としているかどうかを確認しましょう。もし、
活動項目があれば、産業医としてその企画立案に
参画したかどうか思い起こして下さい。産業医
の知らないところで衛生計画が立案されていな
いでしょうか?
次に産業医は、個人はもちろん事業場を衛生
に関するリスクから守ること = リスクマネジメ
ントを担っていますので、衛生委員会は会社と
いう組織へのアプローチが出来る非常に貴重な
場であると言えます。
最後に、産業医としていつも心がけて欲しい
ことは、衛生委員会でもどこでも、従業員と接
するときは、肩を張らないで、働く人々の「言葉」
で常に話すようにしましょう。そのためには、
現場で、従業員が1日という長い時間、時には夜
遅くまで、どのような気持ちで仕事を行ってい
るか、彼らの苦しさや、悩みに思いを馳せるだけ
の心のゆとりを持って産業医活動が出来るよう
になることが必要なのかもしれません。
表 衛生委員会の組織構成・運営について
委員構成
(安衛法
第18条)
① 総括安全衛生管理者または総括安全衛生管理者以外の者で当該事業場においてその事業の実施を
統括管理する者もしくはこれに準ずる者のうちから事業者が指名した者
② 衛生管理者のうちから事業者が指名した者
③ 産業医のうちから事業者が指名した者
④ その事業場の労働者で、衛生に関し経験を有する者のうちから事業者が指名した者
また、事業者は上記の者のほかに、作業環境測定士(その事業場の労働者で実際に測定業務に従
事している者)を委員として指名することが出来る。
なお、①以外の委員の半数は、その事業場の労働者の過半数で組織する労働組合があるときはその労
働組合、過半数で組織する労働組合がないときには労働者の過半数を代表する者の推薦に基づき指名す
ることになっている。
調 査 審 議 ① 労働者の健康障害を防止するための基本となるべき対策に関すること
事項(安衛 ② 労働者の健康の保持増進を図るための基本となるべき対策に関すること
8条) ③ 労働災害の原因及び再発防止対策で、衛生に係わるものに関すること
法第1
④ 上記三項に掲げるもののほか、労働者の健康障害の防止及び健康の保持増進に関する重要事項 →衛生委員会の付議事項(安衛則第22条)
付議事項
① 衛生に関する規程の作成に関すること
(安衛則
② 危険性又は有害性等の調査及びその結果に基づき講ずる措置のうち、衛生に係わるものに関すること。
)の作成、実施、評価及び改善に関すること。
第22条) ③ 安全衛生に関する計画(衛生に係わる部分に限る。
④ 衛生教育の実施計画の作成に関すること。
⑤ 有害性の調査並びにその結果に対する対策の樹立に関すること。
⑥ 作業環境測定の結果及びその結果の評価に基づく対策の樹立に関すること。
⑦ 健康診断等医師の診断、診察又は処置の結果並びにその結果に対する対策の樹立に関すること。
⑧ 労働者の健康の保持増進を図るため必要な措置の実施計画の作成に関すること。
⑨ 長時間にわたる労働による労働者の健康障害の防止を図るための対策の樹立に関すること。
⑩ 労働者の精神的健康の保持増進を図るための対策の樹立に関すること。
⑪ 労働局長、労働基準監督署長、労働基準監督官又は衛生専門官から文書により命令、指示、勧告
又は指導を受けた事項のうち、労働者の健康障害の防止に関すること。
① 毎月1回以上開催しなければならない。
運営
(安衛則
② 委員会の招集、専門委員会の設置、産業医の出席の開催要件、議事録の記載・保存、事務局な
第23条) ど委員会の運営について、必要な事項を定めること。
③ 委員会開催の都度、遅滞なく、委員会における議事の概要を以下のいずれかの方法によって、労働
者に周知させなければならない。
(a)各作業場の見やすい場所に掲示又は備え付ける、
(b)書面を交付する、
(c)磁気テープ、磁気ディ
スク等に記録し、かつ、各作業場で労働者が当該記録の内容を常時確認できるようにする。
④ 委員会の会議は労働時間内に開催されるのが原則である。
⑤ 議事で重要なものに係わる記録を作成し、3年間保存しなければならない。
注1)安衛法によって安全委員会の設置をも義務づけられている事業場においては、それぞれの委員会の設置に代えて安全衛生委員会を設置することが出来る。
注2)安全委員会又は安全衛生委員会を設けるべき事業場の業種と規模
・ 林業、鉱業、建設業、製造業、(木材、木製品製造業、化学工業、鉄鋼業、金属製品製造業及び運送用機械器具製造業)、運送業(道路貨物運送業及び港湾
運送業)
、自動車整備業、機械修理業並びに清掃業:50人以上
・ 製造業(・に掲げたもの以外、物の加工業を含む)
、電気業、ガス業、熱供給業、水道業、通信業、各種商品卸売業、家具・建具・什器小売業、燃料小売業、
旅館業、ならびにゴルフ場業:100人以上
Sep
t
embe
r2007OHMI
5
推進センター窓口相談
Q &A
近畿ブロック各産業保健推進センター共同
当事業場では、労働者が50名以上い
Q1
ますので、安全衛生委員会を設置して
います。先日、行政指導を受け委員会の委員数は、
労使半数づつとすべきとの指摘を受けましたが、
当社では議長を除き使用者側には産業医、衛生
管理者、安全管理者、保健師、派遣の代表者、
下請事業者などを含み13名、労働組合側10名
としています。これではいけないのでしょうか。
A1
労働安全衛生法(以下、
「法」という。)
第17条からの各委員会規定では、そ
の趣旨として「総括安全衛生管理者又は・・以
外の者で当該事業場においてその事業を統括管
理するもの1人以外の委員の半数については、
労働組合の代表の推薦に基づき指名しなければ
ならない。」とされています。
よりまして、貴社の委員会では、労働組合の
委員が構成委員の半数以下となっていますので
指摘されたのでしょう。貴社の委員会の使用者
側で委員とすべきでないのは下請事業者であり
ます。この場合には、オブザーバーとすべきです。
派遣者は労働者派遣法第45条に基づき委員と
することも可能で労使どちらの委員とするかは
事業者の判断によります。委員については、労
働組合との話し合いで労使半数づつとすること
をご検討ください。
なお、どうしても労使同数の委員構成ができ
ない場合には、
① 法17条からの各委員会規定中の「・・労
使協約に別段の定めがあるときは、その限度
において適用しない。」を行政機関と相談され
てはどうでしょうか。
② なお、労働者側の委員をどうしても多くし
なければならない場合には、平成17年1月
26日付け基安計発第0126002号通達「安全
衛生委員会の構成員に関する昭和47年9月
18日付け基発第602号の行政解釈に係る疑
6
Sep
t
embe
r2007OHMI
義について」により、審議機関としての機能
を害さない範囲で労働者側の委員が半数を超
えることは差し支えないと考えられます。
私は、約200名の労働者がいる製造業
Q2
事業場の産業医をしています。職場巡
視の際に工場の一角で塗装作業を局所排気装置
などのない場所で作業している労働者を見かけ
ましたので、対策が必要ではないのですかと尋
ねたところ、あの労働者は、当社の社員ではな
く場所を貸しているだけで当社とは関係ないと
言われました(この会社は、派遣労働者を正規
社員と同一場所で同一作業をさせている現場も
あり、そこには局所排気装置等が使用されてい
ます。)。また、派遣と当社の責任は半々であり、
当社に全ての責任があるわけでないと言われま
した。その場合、産業医として事業者にどのよ
うに対応できるのでしょうか。
A2
労働者派遣法では、正社員と同様に派
遣労働者を混在して作業させている現
場では、指揮命令が派遣先事業場にあり、かつ、
労働者派遣法では正社員と同様に派遣労働者を
管理する義務があります。例えば、有機溶剤健
診は派遣先に、定期健診は派遣元に義務が課せ
られているなど、義務対象項目ごとに異なって
います。よって、義務が半々というのは正しく
ありません。労働者派遣法に定める項目ごとに
管理責任が変わりますので、この点を事業者か
ら説明を受けるべきでしょう。
前段の工場の一角の場所を提供しているが指
揮命令していなく、業務のみ発注しているので
あれば「業務請負」の可能性があります。この
場合にも、親会社に全く責任がないということ
ではありません。このような構内の業務請負や
下請に関しては、労働安全衛生法第29条で親
会社の指導などの義務が課されています。また、
平成18年度の同法改正(法第30条の2追加)
により「製造業における元方事業者による安全
衛生管理の義務」が課されました(具体的な安
全衛生管理については、平成18年8月1日付
け基発第0801010号の「指針」に詳細に規定
されています。
)。よりまして、産業医としては
安全衛生委員会で指摘し、議事録に記載しても
らうべきでしょう。というのは、産業医が有害
業務に不備があるのに対して、適切な事業者へ
の勧告指導をしなかった場合で重大な災害など
が発生した際には、責任が発生することもあり
ますので、必ず指摘しておくべきでしょう。
滋賀産業保健推進センターが実施され
Q3
た①「平成17年度の滋賀県内労働者の
精神疾患の状況と職場復帰支援に関する調査研
究」及び②「平成18年度の滋賀県内製造業にお
ける派遣労働者等の就労状況と健康管理の実態
に関する調査研究」の各報告書をホームページ
で拝見しました。当社は従業員が50名以上で
すが比較的小規模事業場であります。その中で
メンタルヘルス不調者が休職しています。しか
し、その復職に対応できる体制がありません。①
の報告書で「復職前訓練を実施した場合には、
再休業が少ない傾向であった。」との報告がされ
ていますが、外部機関でこの対応を支援する機
関などはあるのでしょうか。また、
②の報告書で
「産業医未選任が33社(9.5%)」となっている
など法違反があるように思われるのですが、こ
の対応はどのようになっているのでしょうか。
さらに②の調査の結果概要も教えていただけま
せんか。
A3
当センターのホームページをご覧頂い
た上、ご質問を頂きお礼申し上げます。
『さて、1番目のご質問である「復職前訓練を支
援する機関」につきましては、事案により担当
する機関はいくつかありますが、その中で「リ
ワーク支援」という形で、うつ病等で休職中の
方とその方の復職を希望されている事業所の方
に専門的な援助・支援し職場復帰を目指す機関
があります。その機関は、(独)滋賀障害者職業
センターで、ご本人、主治医、事業主の合意の
もとに約12週から16週を目安に個別プログラ
ムにより、センター内と事業所での支援を行っ
ていますので、ご参考にして下さい。』、『2番目
のご質問である②の報告書に関して、産業医未
選任などが多く法違反ではないかとのことです
が、本調査では選任義務のない50人未満のと
ころが27社含まれていますので、6社のみ(同
報告書中にも記載)となります。これらの社に
対しては、行政機関の方でもご指導等されてい
ると聞いています。』、『次に3番目のご質問であ
』
る本調査結果の概要は、概ね次のとおりです。
本調査では、50人以上の製造業664社に対
して質問紙調査し、349社(52.6%)の回答を
得ました。調査対象は、企業活動に必要不可欠
な存在となっている「非正規雇用労働者(直接
雇用のパート、間接雇用の派遣、請負の3つの
労働者をいう。)」と正社員との健康管理状況を
比較検討し現状把握を行いました。その結果
概要は、
① 産業医は、ほとんど選任されているが、月
1回未満の職場勤務が44.5%に対して産業看
護職は週4日以上勤務が75.7%と実務担当専
門職が役割を担っていたこと。
② 一般定期健診は、98.6%が実施しパートも
正社員と同様に実施していた。雇入れ時健診
はパートでは約半数実施であるが、定期健診
とともに実施し代用していると考えられる。
③ 特殊健診等については正社員もパートもほ
とんど適切に実施しているが、派遣労働者で
は派遣先に義務がある。しかし、11.9%しか
実施されていない。請負労働者は請負元か先
かで実施しているのがほとんどであった。
であり、非正規雇用労働者の中でも、直接雇用
のパートは雇用している企業が健康管理をしっ
かり実施しているが、間接雇用の派遣、請負労
働者は、責任体制が曖昧のためか、健康管理の
状況を把握すらしていない企業が多いことが明
らかになった。
Sep
t
embe
r2007OHMI
7
Q& A
化学物質の
リスクアセスメント
Q
化学物質のリスクアセスメントの具体的な
手法について
A
「化学物質等による危険性又は有害性等の調
査 等 に 関 す る 指 針」及 び 通 達(基 発 第
33004号)に基づいて、化学物質等による疾病に
関するリスク調査を説明します。
リスクアセスメント導入方針、推進組織及びメ
ンバーを決定して、設備・材料又は作業方法等の
新規採用又は変更を機会に実施する。
作業手順書、災害やヒヤリハット事例、健康診断・
作業環境測定・ばく露濃度測定・生物学的モニタ
リングの結果、MSDS等を情報として収集し活用
する。
(設定例)部品のブラシ洗浄作業
洗浄液:アセトン(沸点56℃)、 5㍑/日
作業時間:1日1時間(年間240時間)
換気扇あり、保護具・作業衣等の汚れなし
1.対象作業の特定:
職場の工程ごとにすべての化学物質等取扱い作
業について、中毒・疾病を発生する恐れのある
災害を特定する。
例)洗浄中、洗浄液蒸気の吸入より中毒
2.リスクの見積:
1)作業環境測定等の結果による場合:
該当作業の測定結果がなくとも類似作業につい
て類推する。
第1管理区分
低リスク
第2管理区分
中リスク
第3管理区分
高リスク
例)第1管理区分 ⇒ 低リスク
2)定性的に曝露レベルを推定する場合
①有害性レベル HL MSDS等の健康に対する
有害性から、取扱い化学物質等の有害性のレベ
ルHLを区分する。
例)GHS分類結果DB「健康に対する有害性」全
身毒性・反復暴露:区分2 ⇒HL:C
②暴露レベル EL の推定
ア 作業環境レベルML
A 1日の取扱量
3:トン 2:キログラム 1:グラム
B 揮発性・飛散性 3:高い 2:中位 1:低い
C 換気の有無
4:密閉3:局排 2:全体1:無
D 保護具・衣服等の汚れ
1:あり 0:なし
A+B−C+Dを算出し、MLレベルを推定
8
Sep
t
embe
r2007OHMI
滋賀産業保健推進センター
産業保健相談員 村田 忠正
ML
a
b
c
d
e
値
5超
4
3
2
1以下
例)A:2+B:2-C:2+D:0 =2 ⇒ ML:d
イ 作業時間・頻度レベルFL
ⅰ
FL
ⅱ
ⅲ
ⅳ
400 100- 25- 10超
400 100
25
作業時間
/年
ⅴ
10
未満
例)240時間/年 ⇒ FL:ⅱ
ウ MLとFLから暴露レベルELの推定
ML
FL
ⅰ
ⅱ
ⅲ
ⅳ
ⅴ
a
b
c
d
e
Ⅴ
Ⅴ
Ⅳ
Ⅳ
Ⅲ
Ⅴ
Ⅳ
Ⅳ
Ⅲ
Ⅱ
Ⅳ
Ⅳ
Ⅲ
Ⅲ
Ⅱ
Ⅳ
Ⅲ
Ⅲ
Ⅱ
Ⅱ
Ⅲ
Ⅱ
Ⅱ
Ⅱ
Ⅰ
例)ML:d,FL:ⅱ ⇒ EL:Ⅲ
③HLとELからリスクを見積る
HL
EL
Ⅴ
Ⅳ
Ⅲ
Ⅱ
Ⅰ
A
5
5
4
4
3
B
5
4
4
3
2
C
4
4
3
3
2
D
4
3
3
2
2
E
3
2
2
2
1
例)HL:C,EL:Ⅲ ⇒リスク:3(中リスク)
3)リスク低減の優先度の設定
リスク
有害性のレベル
4・5(高)
直ちに対応
2・3(中)
速やかに対応
1以下(低)
必要に応じて対応
3.リスクの低減措置及び実施
・調査した工程ごとに、①設定したリスクの優先度
に応じて措置の必要性 ②措置の内容 ③措置
の実施によるリスク低下の程度 を検討する。
・低減措置は、先ず法令に定められた事項を実施
する。
次に、①設計や計画段階での除去・低減、
②工学的対策、③管理的対策
④個人用保護具の使用の順に検討する。
4.結果の記録:化学物質、作業、リスクの調査・
優先度及び実施した措置を記録する。
ミ
は
講
グ
ン
座
滋賀県
歯科医師会から
人生は80年の時代ですが、歯の寿命は意外に短く、多くの人が
歯をなくして、人工の歯(義歯)に頼って食事などをしています。
このコーナーでは、生涯自分の歯で噛むことができ、健康で豊
かな食生活を送るために歯・口の健康について紹介します。
そしゃく
歯の大切な機能それは咀嚼すること
私たちの口の中には上下で32本の歯が生えています。親知らず(智歯)を除くと28本で、門歯(2対・8本)
、
犬歯(1対・4本)、小臼歯(2対・8本)
・大臼歯(2対・8本)
があり、全て異なった形をしています。前歯(門歯・
犬歯)は食べ物をかみ切る働き、臼歯
(小・大臼歯)は食べ物をすり潰す働きがあります。さらに大切な役割として、
前歯は噛み合わせを誘導、臼歯は噛み合わせの高さを保持する働きがあり、噛み合わせの機能を保ち相互に歯を
保護する働きも兼ねています。
例えば第一大臼歯(6歳臼歯)は最大の歯でその役割は当然大きく、1本失うだけで約30%の咀嚼能力が減少
します。当然相対する歯が機能しなくなることによりますが、第一大臼歯の寿命は次の通りです。
上顎
58.8
57.7
男性
女性
下顎
55.8
51.8
6歳に生えることから上の数値に6加えたものが失う年齢となります。
歯が無くなると噛めるものに制限が
1本の大臼歯がなくなるだけでもその影響は大きく、さらに失う歯が増えると噛むことに制限がでてきます。
また、片方の歯に障害が起ると反対側の歯に頼ることになり、その部分の負担が増え、噛める箇所の歯が破壊され
ることがよく見られます。噛める部分が順次破壊され遂には接触し合う歯が無くなることは臨床では多くありま
す。その結果歯応えのあるものは噛めなくなり、軟らかい食べ物を撰ぶ傾向になります。以前はスルメ、タコ、固焼
き煎餅が噛めたのに今は駄目になったと後悔されることもあります。
[%]
100
男性
19本以下
88.2
82.8
80
60
48.8
46.3
82.4
50.0
40
20本以上
80.3
76.8
44.6
47.2
[%]
100
女性
19本以下
88.4
84.4
83.8
75.7
80
60
52.1
47.0
54.8
20本以上
46.7
69.9
46.4
40
20
20
0
0
40∼49歳
50∼59歳
60∼69歳
70歳以上
75歳以上
(再掲)
40∼49歳
50∼59歳
60∼69歳
70歳以上
75歳以上
(再掲)
(歯の本数区分、
「何でも噛んで食べることができると回答した者の割合、出展:平成16年度国民健康・栄養調査)
大切にしたい自分の歯
むし歯で歯の一部が欠損或いは抜歯された場合、無くなった部分を歯科医院で回復します。さし歯・冠
(かぶせ)
の場合は、咀嚼力はほぼ元通りに回復します。しかし、自分の歯を失ってブリッジ(架工義歯・固定性)の場合は
80%になり、床義歯
(あごつき・着脱性)の場合は10∼20%に止まります。また、食感・審美性においては健康
な歯に及びません。
むし歯・歯周病は初期の段階ではほとんど自覚症ないため、ついつい歯科医院への通院が遅れがちになります。
そのため症状が出た時には大がかりな治療(抜髄・歯の神経を除去)、抜歯に至ることとなります。
とは言え、口の中はご自身でのチェック可能な部分です。カガミを覗く時に口の中も見てみましょう。
歯の一部
が変色、欠けたり、歯茎が赤くなっていたら一度かかりつけの歯科医に相談してみられてはいかがでしょう。
大切
な機能を失う前に。
Sep
t
embe
r2007OHMI
9
働き盛り労働者の自殺予防について
去る5月24日(木)、
「働き盛り労働者の自殺予防対策シンポジウム」が栗東芸術文化会館「さきら」
で、滋賀労働局、滋賀県の後援のもとに滋賀産業保健推進センターと滋賀県医師会が主催となり、
滋賀労働基準協会、京都産業保健推進センターなどが共催して開催いたしました。
会場には、滋賀県内外の事業主・衛生管理者、産業医、産業看護職等200名を越える方々が熱心
に基調講演の清水康之先生やシンポジストの話に耳を傾けておられました。
また、会場では、滋賀産業保健推進センター作成の「企業のための滋賀県のメンタルヘルスガイ
ドブック」を配布し、企業がメンタルヘルス不調で問い合わせできる機関等を示しました。以下に、
このシンポジウムの内容をご紹介いたします。
1 浅野滋賀県医師会長から、年間3万人を超える自殺者のうち労働者の自殺が1万人もいる現状
を改善するには、社会全体だけでなく事業者も経済的損失を被ることから、積極的な取り組みが
必要であると挨拶された。
2 NPO法人のライフリンク代表の清水康之先生からは、「自死遺児たちの声にどう応えるか∼問
われる大人たちの理解と行動∼」と題して基調講演があり、1日90人の自殺者は交通事故の5倍
であり、未遂者を含むと年間約30万人、
心理的影響を被る人は約200万人に達している現状を「自
殺された方の手紙」やご自身がNHK時代に放送したクローズアップ現代の「リポートビデオ」
などを交えて講演された。
自殺は、特別な人が特別な理由で亡くなるのではなく、また、個人の問題でなく国や社会全体
が考えなければならない問題である。社会的支援があれば死ぬことはなかったのでは?自殺予防
は「生き心地のいい社会づくりであり、素直に弱音を吐け、安心して悲しむことができ、泣ける
ことができる社会(企業)であること。」が基本的な対策となるのではと意見を述べられた。
3 シンポジウムは、基本テーマを「自殺を生まない取り組みと企業づくりについて」と題して、
企業の取り組み・滋賀県の取り組み方・カウンセラー相談の現場・精神科医の立場の4つの角度
から4人のシンポジストの発表があった。その趣旨は次のとおりである。
(1)「やればできる!企業のメンタルヘルス∼システムの立ち上げから運営まで∼」と題して、
東洋紡績㈱総合研究所の看護師中田裕美氏から、次のような内容の講演があった。
・メンタルヘルス対策を進めることが自殺予防の前提であること。
10
Sep
t
embe
r2007OHMI
・メンタルヘルス取り組みのきっかけは、「トップからの強いニーズ」があったこと。
・この対応は、企業の活性化につながり、リスクマネージメントが進展するものである。
・メンタルヘルス対策というのは、難しいことをするのではなく、心を緊張から緩める「スマイ
ルづくり」、メンタルの相談は健康相談の一部とし「敷居を低くすること」「全社員のニーズを
聞くこと」「挨拶というコミュニケーションが事務局と社員の風通しをよくすること」
「自己コ
ントロールが大切」、進めるには「ビジョンとミッションを持つこと」更に「これからはメンタ
ル対応が海外から評価に入る時代、決められたことしかできない会社ではいけない」というトッ
プの考え方がこの問題の進展を左右する。
(2)「がんばった自分にご褒美を∼相談事例より∼」と題して、日本カウンセラー協会関西支部
長の遠藤瑞枝氏から「明日自殺します企業管理職」と「体調悪化に至ったメンタル不調者」の具
体的な2相談事例について、次のようなことが大切であるとの講演。
・「うつ病になった原因は、部長(50歳代)になり仕事が4倍となったこと」、対応策として「今
までの自分へのご褒美として、会社を休むこと・死以外の目標を持つこと」で元気になったこ
と(昇進うつ病)。
・「仕事のできるトップ営業マンが転勤で病気でないのに体が動かなくなり、転職で元気を回復し
たこと」(転勤うつ病)。
(3)「うつ、自殺対策における県の取り組み∼当センターにおける自死遺族支援について∼」と
題して、滋賀県立精神福祉センター主幹(保健師)の椙本まどか氏から講演。
・滋賀県の自殺は、H7∼H16計2536人(年間約250人)、10歳代と50歳代が多い。
・滋賀県としては、H22年までに目標として186人以下としたい。自殺予防は健康推進課が担当
し、自殺対策連絡協議会設置準備中・自殺予防いのちの電話予算化中・保健所等の「地域」で
のモデル的な啓発活動中などの取り組み状況を紹介された。
・今後の県として、①自殺原因の分析と予防・啓発・教育の支援②未遂者年間約3000人への危機
介入策③自殺遺族等への事後対策を課題として進めていきたい。
(4)「企業で取り組むメンタルヘルス∼精神医療との連携∼」と題して、ひつじクリニック院長
の田中和秀氏より、次のような視点で講演された。
・自殺の98%は、脳に原因が生じて発生する。うつ病はやる気で治せる病気ではない。
・身体・気持・考えるの3つの元気が無くなったらうつ病で、治療で治るので精神科へ。
・メンタル不全は作業能率低下、災害増加、企業の損失と信用低下となる。今や過労死・過労自
殺は会社責任であり、メンタル管理(心と身体の健康づくり)は会社の仕事の一部で上司の能
力評価となりつつあること。
4 以上のまとめとして、座長の滋賀医科大学の山田尚登教授から、各発表者のまとめとうつ病は
抗うつ剤の適切な使い方により1年以内に治る。開業医で治らないものは医科大学で必ず治せる
が、基本は「休養」であるが昼寝でなく運動や太陽光を浴びると早く治ること。又、助言者の東
レ㈱の中西一郎先生から、各シンポジウム内容のポイントとともに、東レでは5月を「メンタル
ヘルス月間」として活動していることを紹介された。次に質疑等で「うつ病患者の個人情報の対
処は?」「滋賀県の自殺対策の仕方は?」等時間がない程具体的な質問が出され、シンポジスト等
が適切に応えられた。
5 最後の閉会挨拶で滋賀産業保健推進センター所長の杉本寛治氏から、「熱心な討議の中で自殺予
防のヒントがあったのでないか、自分の職場からメンタル不調者や自殺者を出さないという決意
を持ってほしい。又、社会的なネットワークづくりが今後必要である。」との言葉で、シンポジウ
ムは盛会裏に閉会された。
(注:本シンポジウムにて配布しました「企業のための滋賀県のメンタルヘルスガイドブック」に
関しては初版であり、今後さらに各機関や内容等の充実を図るため再度調査等いたしますので、
ご協力下さい。)
Sep
t
embe
r2007OHMI 11
行政だより
第58 回全国労働衛生週間
10月1日∼7 日(準備期間 9月1日∼30日)
平成19 年(2007年)度スローガン
こころにゆとり からだに余裕
みんなでつくる 健康職場
事業場の実施要項(抜粋)
本週間(10/1∼7)に実施する事項
下記の事項を実施することにより、労働衛生意識の高揚を図ると
ともに、自主的な労働衛生管理活動の促進を図る。
1 労働衛生旗の掲揚及びポスター、スローガン等の掲示
2 事業者又は総括安全衛生管理者による職場巡視
3 労働衛生に関する展示会、講習会、研究会、討論会、見学会等
の開催
4 有害物の漏えい事故、酸素欠乏症等による事故等緊急時の災害
を想定した実地訓練等の実施
5 労働衛生に関する優良職場、功績者等の表彰
6 労働衛生に関する図画、作文、写真、標語等の掲示
7 その他労働衛生の意識高揚のための行事等の実施
準備期間中(9/1∼30)に実施する事項
下記の事項について、日常の労働衛生管理活動の総点検を行い、
労働衛生水準の向上を図る。
1 労働衛生管理体制の確立と労働安全衛生マネジメントシステム
の確立をはじめとした労働衛生管理活動の促進
2 作業環境管理の推進
3 作業管理の推進
4 健康管理の推進
5 労働衛生教育の推進
6 危険性又は有害性の調査及びその結果に基づく必要な措置(リ
スクアセスメント)の推進
7 過重労働による健康障害防止のための総合対策の推進
20,000
長時間労働者に対する医師による面接指導制度の概要
・守秘義務
・結果を記録に残す。
業 15,000
務
上
疾
病 10,000
者
数
︵ 5,000
人
︶
0
面接指導の受診指示等
事 業 者
労 働 者
8,369
事後措置の実施
事後措置に関する意見
S57
S61
H2
H6
(年)
H10
H14
H18
5,962
負傷に起因する疾病
物理的因子による疾病
487
作業態様に起因する疾病
432
化学物質等による疾病
320
0
○月80時間超の時間外・休日
労働を行い、疲労の蓄積が認
められる者(申し出)
MSDSを活用して災害防止に役立てよう!
譲渡・提供者
1,000 2,000 3,000 4,000 5,000 6,000 7,000
業務上疾病者数(人)
図 2 疾病分類別業務上疾病者数(平成 18 年)
資料出所:厚生労働省「業務上疾病調」
Sep
t
embe
r2007OHMI
●月100時間超の時間外・休日
労働を行い、疲労の蓄積が認
められる者(申し出)
危険・有害な化学物質を譲渡・提供する場合には表示や文書交付
が必要です。
403
その他の疾病
医師(産業医等)
○事業場で定める基準に該当するもの。 ●:義務 ○:努力義務
765
じん肺及びじん肺合併症
面接指導の実施
面接指導の対象となる労働者の要件
図 1 年別業務上疾病者数
12
8 労働者の心の健康の保持増進のための指針等に基づくメンタ
ルヘルス対策の推進
9 粉じん障害防止対策の徹底
10 職場における腰痛予防対策指針による腰痛の予防対策の推進
11 電離放射線障害防止対策の徹底
12 騒音障害防止のためのガイドラインに基づく騒音障害防止対
策の徹底
13 振動障害総合対策要綱に基づく振動障害防止対策の徹底
14 VDT作業における労働衛生管理のためのガイドラインによ
るVDT作業における労働衛生管理対策の推進
15 化学物質の管理の推進
16 石綿障害予防対策の徹底
17 心とからだの健康づくり(THP)の継続的かつ計画的な実
施のための体制の整備・充実
18 快適職場指針に基づく快適な職場環境の形成の推進
19 職場における喫煙対策のためのガイドラインに沿った有効な
喫煙室の設置等の対策の推進
20 雇用管理に関する個人情報のうち健康情報を取り扱うに当
たっての留意事項に基づく適切な健康情報の取扱いの徹底
21 職場における肝炎ウイルス感染に関する留意事項に基づく適
切な対応の推進
22 職場におけるエイズ問題に関するガイドラインに基づく
エイズ問題の自主的な取組
23 労働時間等労働条件の改善等の推進
24 その他
事
業
者
事業者は化学物質を取り扱う際の事故を防ぐために、取り扱う化
学物質の危険有害性、適切な管理、取扱いの方法等が記載された
MSDSを活用して自主的な化学物質管理を推進しましょう。
製造等の禁止が当分の間猶予される石綿含有製品等(適用除外製品等)の改正
(労働安全衛生法施行令附則第 3 条の改正)
趣旨
昨年9月1日から労働安全衛生法施行令第16条が改正施行され、石綿等の製造等が全面禁止されたところですが、国民
の安全上の観点等から代替化には実証試験等が必要な化学工業、鉄鋼業、非鉄金属製造業等の施設で使用される特殊な用途
のジョイントシートガスケット等については、製造等の禁止が猶予され、労働安全衛生法施行令附則第3条において適用除
外製品等として掲げられたところです。今般、その適用除外製品等の一部について代替化が可能となったことから、以下の
製品について製造等が禁止される改正がありました。
その内容は、次のとおりです。また、この改正により製造等禁止が当分の間猶予される製品は下記ポジティブリストのと
おりとなります。
改正の内容
代替化が可能となった次の(1)∼(3)の適用除外製品等について、その製造等を禁止する。
(1)国内の既存の鉄鋼業の用に供する施設の設備の接合部分に使用されるジョイントシートガスケットで、250℃以上の
高炉ガス、コークス炉ガスを取り扱う部分に使用されるもの
(2)国内の既存の非鉄金属製造業の用に供する施設の設備の接合部分に使用されるジョイントシートガスケットで、450℃
以上の亜硫酸ガスを取り扱う部分に使用されるもの
(3)国内の既存の鉄鋼業の用に供する施設の設備の接合部分に使用されるグランドパッキンで500℃以上の転炉ガス、
コークス炉ガスを取り扱う部分に使用されるもの
施行期日
平成19年10月1日
製造等禁止が当分の間猶予される製品(ポジティブリスト)
製品名
用途・条件
イ 国内の既存の化学工業の用に供する施設の設備の接合部分に使用
されるもので100℃以上の温度の流体又は3MPa以上の圧力の流
体を取り扱う部分に使用されるもの
ジョイント
シート
ガスケット
ロ 国内の既存の化学工業の用に供する施設の設備の接合部分に使用
されるもので径1500㎜以上の大きさのもの
ハ 国内の既存の鉄鋼業の用に供する施設の設備の接合部分に使用さ
れるもので450℃以上の硫酸ガス、亜硫酸ガスを取り扱う部分に使
用されるもの
1
ニ 国内の既存の非鉄金属製造業の用に供する施設の設備の接合部分
に使用されるもので、450℃以上の硫酸ガスを取り扱う部分に使用
されるもの
ホ 国内において製造される潜水艦に使用されるもの
うず巻き形
ガスケット
2
3
4
製品名
メタル
ジャケット形
ガスケット
グランド
パッキン
用途・条件
国内の既存の鉄鋼業の用に供する施設の設備の接合部分に使用され
るもので1000℃以上の高炉送風用熱風を取り扱う部分に使用される
もの
イ 国内の既存の化学工業の用に供する施設の設備の接合部分に使用
されるもので400℃以上の温度の流体又は300℃以上の温度の酸
化性の流体(硝酸、亜硝酸、硫酸、クロム酸又はそれぞれの塩)を
取り扱う部分に使用されるもの
ロ 国内において製造される潜水艦に使用されるもの
5
6
断熱材
国内において製造されるミサイルに使用されるもの
原材料
1∼5の製品の原料又は材料として使用されるもの
労働安全衛生法施行令の一部を改正する政令(平成18年政令第257号)附則第3条
国内の既存の化学工業に用に供する施設の設備の接合部分に使用さ
れるもので400℃以上の温度の流体又は300℃以上の温度の腐食
性の高い流体(pH2 .0以下又はpH11 .5以上のもの、金属ナト
リウム、黄りん又は赤りん)
、浸透性の高い流体(塩素ガス、塩化水
素ガス、フッ素ガス、フッ化水素ガス又はヨウ素ガス)、酸化性の流
体(硝酸、亜硝酸、硫酸、クロム酸又はそれぞれの塩)を取り扱う部
分に使用されるもの
石綿健康管理手帳の交付要件の改正(労働安全衛生規則第 53 条第 1 項の改正)
趣旨
健康管理手帳は、労働安全衛生法第67条第1項、労働安全衛生規則第53条第1項の規定に基づき、がんその他の重度の
健康障害を発生させるおそれがある12の業務に従事し、離職した者に対し交付され、離職後の健康診断が国費で受診でき
る手帳制度のことです。
石綿取扱い業務にかかる健康管理手帳については、その交付要件として胸部エックス線検査等で、「両肺野に石綿による
不整形陰影があり、又は石綿による胸膜肥厚があること」とされています。
ところが、胸部エックス線検査等で胸膜肥厚等の所見が認められない場合でも、石綿肺がん等の悪性腫瘍が発症すること
があり、専門家の検討委員会で検討された結果、交付要件を見直す改正が行われました。
その改正内容は、次のとおりです。
改正の内容
石綿等(石綿若しくは石綿をその重量の0 .1%を超えて含有する製剤その他の物。)を製造又は取扱業務に従事した者に
ついて、健康管理手帳を交付する対象者として、上記下線の要件「両肺野に石綿による不整形陰影があり、又は石綿による
胸膜肥厚があること」のほか、下記(1)∼(3)のいずれかに該当する者を追加する。
(1)石綿等の製造作業、石綿等が使用されている保温材、耐火被覆材等の張付け、補修若しくは除去の作業、石綿等の
吹付けの作業又は石綿等が吹付けられた建築物、工作物等の解体、破砕等の作業(吹付けられた石綿等の除去の作
業を含む。)に1年以上従事した経験を有し、かつ、初めて石綿等の粉じんにばく露した日から10年以上経過して
いること。
(2)石綿等を取り扱う作業((1)の作業を除く。)に10年以上従事した経験を有していること。
(3)(1)及び(2)に掲げる要件に準ずるものとして厚生労働大臣が定める要件に該当すること。
施行期日
平成19年10月1日
Sep
t
embe
r2007OHMI 13
産 業 保 健 相 談 員 か ら の 一 言
65歳現役社会の実現に向けて
少子高齢化の急速な進展に伴い、若年労働力が減少する一方で、高齢労働力は増加してい
る。平成19年からは、いわゆる団塊の世代が60歳の定年を迎えることになる。こうした労
働環境下にあって、企業が活力をもって事業を展開していくためには、高齢労働力を有効に
活用しなければならない。このような状況下にあって、平成16年6月高齢労働者の雇用の
安定等に関する法律(昭和48年 法律第68号)の改正が行われ、平成18年4月1日から施
行された。この改正では、(1)従前の定年の廃止−エイジフリー(2)年金(定額部分)
の支給開始年齢の引き上げにあわせて、定年年齢を平成18年(2006年)から平成25年
特別相談員
(2013年)までに段階的に引き上げ平成25年に定年を65歳とする高齢者雇用確保措置を
寺元 薫
事業者に義務づけた。
(次表を参照)
雇用確保措置の義務化
改正高年齢者の雇用の安定等に関する法律
第9条
対
象
者
雇用確保年齢
65歳までの雇用実践ガイド(労働調査会)
H18.4.1∼H19.3.31 60歳定年到達者
62歳
H19.4.1∼H22.3.31 60歳定年到達者
63歳
H22.4.1∼H25.3.31 60歳定年到達者
64歳
H25.4.1以降 60歳定年到達者
65歳
年金受給年齢
生年月日区分 報酬比例部分
定額部分
老齢厚生年金・老齢基礎年金
生年月日区分 報酬比例部分
定額部分
老齢厚生年金・老齢基礎年金
S16
(21)
4.2∼
60歳
61歳
65歳
S27
(32)
4.2∼
60歳
−
65歳
S17
(22)
4.2∼
60歳
61歳
65歳
S28
(33)
4.2∼
61歳
−
65歳
S18
(23)
4.2∼
60歳
62歳
65歳
S29
(34)
4.2∼
61歳
−
65歳
S19
(24)
4.2∼
60歳
62歳
65歳
S30
(35)
4.2∼
62歳
−
65歳
S20
(25)
4.2∼
60歳
63歳
65歳
S31
(36)
4.2∼
62歳
−
65歳
S21
(26)
4.2∼
60歳
63歳
65歳
S32
(37)
4.2∼
63歳
−
65歳
S22
(27)
4.2∼
60歳
64歳
65歳
S33
(38)
4.2∼
63歳
−
65歳
S23
(28)
4.2∼
60歳
64歳
65歳
S34
(39)
4.2∼
64歳
−
65歳
S24
(29)
4.2∼
60歳
65歳
65歳
S35
(40)
4.2∼
64歳
−
65歳
S25
(30)
4.2∼
60歳
−
65歳
S36
(41)
4.2∼
65歳
−
65歳
S26
(31)
4.2∼
60歳
−
65歳
*
( )は女性 S−昭和 H−平成
*S16(21)4 .2以降に生まれた人は60歳から65歳までの間、生年月日に応じて年金受給開始年齢が引き上げ
られる。
*雇用確保措置の義務化の年齢は男女同一であるが、年金受給開始年齢は男女で異なる。
*年金の受給は性別、年齢、職歴等で異なるので、詳しくは社会保険事務所等に照会するとよい。
*この表は厚生年金保険(社会保険庁−昭和19年版)を参考にして作成した。
継続高齢者雇用確保制度の導入にあたって
継続雇用は、現に雇用されている労働者が、これを希望することが原則である。
(1)定年に達したことにより、一旦、雇用契約を終了させた後、新たに雇用契約を締結する。
(2)定年に達した際、
従前の雇用契約を終了させることなく、雇用を継続する。の二つがある。
制度実施に向けての企業の取り組み
ソフト面では、就業規則、給与規則の改正、労働協約の見直し、福利厚生対策、健康管理対策の再検討等が考えられる。
ハード面では、高齢者向けの作業改善、作業手順、マニュアルを作成する。高齢者に優しい職場環境を整備する。危
険有害業務、深夜勤務、長時間のVDT作業、重量物運搬作業等は避けなければならない。若年労働者に対する知識、
技術の継承のシステムを確立する。勤務対応については、労働時間の短縮、フレックスタイムや、ワークシェアリン
グ等の導入が考えられる。
14
Sep
t
embe
r2007OHMI
高齢者雇用のメリット、デメリット
メリットとしては、即戦力として活用できる。若年労働者の指導役として適任である。人生経験も豊富である等必要
な人材であることに間違いないが、一方、柔軟性、協調性に欠ける、新しいものに対する適応性に乏しい、意欲の低下、
定着率がわるい、補助的な仕事を頼みにくい、上司が年下で使いにくい等デメリットも少なくない。
特に健康問題について
今の60歳は一見、若くみえるが、老化の進行や健康状態は個人差が大きい。高齢者の現在の健康状態は、遺伝的素
質と積年の生活習慣を反映しているとみるべきである。健康診断や健康相談等の事後措置を徹底するとともに、生活
習慣を見直し、よりよい健康生活の実践の指導を強化すべきである。
継続雇用、雇用延長の現状
制度の発足以来、既に大企業で法定の雇用延長をスムーズに実施したり、65歳定年制を発足し無難なスタートを切っ
たところも少なくない。しかし中小企業では、生き残りをかけた激しい競争下での対応には、かなりの戸惑いがみら
れるのが現状であろう。長年培った技術、経験を大切にする中小企業の強みを発揮するにはよい機会になると思われ
るが、若年労働者への継承や、賃金待遇など体力面からみて、理念と実際運用の間にズレがあることは否めない。
いわゆる団塊の世代について
団塊の世代とは、戦後のベビーブーム昭和22−24年(1947−1949年)に生まれた人達である。作家の堺屋太一
氏の命名によるものとされている。3年間で約805万人誕生したが、当時の生活難、食糧難の時代背景のなかで、乳
児死亡率(生後1年以内の死亡で出生1000に対する比率)が70前後と高くいわゆる多産多死である。生後1年間
に約54万人が死亡し、2歳を迎えたのは750万人である。因みに平成17−18年では、出生数が106−109万人、
乳児死亡率は2.8と少産少死である。幼児期には、麻疹の予防接種も開発されておらず、幼児伝染病による死亡も多
かった。小学校ではララ物資の脱脂粉乳のミルクとコッペパンの学校給食、青年時代には、ベトナム戦争、ヘルメット、
ゲバ棒、タオルの覆面姿の大学紛争、一方、世の中が落ち着き、テレビを初めとする電化製品も普及、東京オリンピック、
新幹線の開通等経済発展も目覚ましいものがあった。団塊の世代はこれら経済成長の担い手として活躍したのである。
一方、加齢とともに、いわゆるメタボリックシンドロームといわれる生活習慣病を発症したり、若死した人もすくな
くない。現在60歳の定年を迎える人達は3年間で約680万人、その退職金の総額が50兆円ともいわれ、日本の経
済に少なからず影響を与えそうである。高齢者雇用延長の法改正も、これら団塊の世代の定年到達に対応したもので
ある。60歳という人生の転機を迎え、継続雇用で引き続き働く人、退職して趣味の生活をする人、ボランティア活
動に生き甲斐を見い出す人、転職したり事業を始めるなど様々な人生模様が展開されようとしている。
戦後の混乱期から今日の経済発展まで、逞しく生きた団塊の世代の人達が、健康で楽しい幸せな老後を過ごしてほし
いものである。
公務員の再任用制度について
国家公務員法、地方公務員法の改正により、国家公務員、地方公務員については、再任用制度が導入された。これに
よれば、平成13年度から60歳定年に達した後、65歳に向けて退職共済年金の満額支給開始の年齢の引き上げにあ
わせて、3年ごとに1年ずつ段階的に退職年齢を引き上げるという制度である。制度の詳細は、国家公務員の再任用
制度(人事院 職員福祉局生涯設計課 平成19年)に記載されている。
地方公務員については、概ね国家公務員に準じて運用されている。
公務員の場合、再任用制度や、年金支給制度に男女差はない。
公務員の65歳定年制は規定されていない。
再任用の上限年齢の引上げ
再任用実施年度
61 歳
62 歳
63 歳
64 歳
65 歳
平成 13 年度
∼15 年度
平成 16 年度
∼18 年度
平成 19 年度
∼21 年度
平成 22 年度
∼24 年度
平成 25 年度∼
Sep
t
embe
r2007OHMI 15
産 保
掲示板
労働安全衛生法に基づく各種技能講習等案内【平成19 年10 月∼12 月実施分】
種 別
講 習日時
場 所
内 容
第1日 10月 9日
(火)10
:
00∼1
7
:
00
湖南地域職業訓練センター 1日目 ・保護具に関する知識
(草津市青地町1086) ・健康障害及び予防措置に関する知識
第2日 10月10日
(水) 9
:
00∼1
7
:
00
2日目 ・作業環境の改善方法に関する知識
・関係法令
(火)10
:
00∼1
7
:
00
有 機 溶 剤 第1日 11月13日
・修了試験
彦根勤労福祉会館
作業主任者
(彦根市大東町4-28)
(水) 9
:00∼1
7
:
00
技 能 講 習 第2日 11月14日
第1日 12月18日
(火)10
:
00∼1
7
:
00
第2日 12月19日
(水) 9
:00∼1
7
:
00
湖南地域職業訓練センター
(草津市青地町1086)
(火)10
:
00∼1
7
:
00
第1日 10月30日
1日目 ・健康障害及び予防措置に関する知識
・関係法令
第2日 10月31日
(水) 9
:
00∼1
7
:
00
・保護具に関する知識
特定化学物質・
四 アルキル 鉛
湖南地域職業訓練センター 2日目 ・作業環境の改善方法に関する知識
(草津市青地町1086) ・修了試験
等作業主任者
技 能 講 習
第1日 12月11日
(火)10
:
00∼1
7
:
00
第2日 12月12日
(水) 9
:
00∼1
7
:
00
1日目 ・保護具に関する知識
・健康障害及び予防措置に関する知識
第1日 10月23日
(火)10
:
00∼1
7
:
00
湖南地域職業訓練センター
石綿作業主任
2日目 ・作業環境の改善方法に関する知識
(草津市青地町1086)
者技能講習
第2日 10月24日
(水)10
:
00∼16
:
00
・関係法令
・修了試験
※申込み等:(社)滋賀労働基準協会(TEL 077-522-1786 FAX 077-522-1453)に詳細はご照会下さい。
(財)労災保険情報センター 滋賀事務所からのお知らせ
財団法人 労災保険情報センター(RIC)では、厚生労働省の委託を受けて、
労災医療、労災補償等の労災保険制度全般のご相談をお受けしております。
相談は無料で秘密は厳守いたします。お気軽にご相談ください。
(RIC)財団法人 労災保険情報センター 滋賀事務所
Á520 - 0047 大津市浜大津 2 丁目 1 番 36 号 大津フコク生命ビル
TEL 077- 521- 6891 FAX 077- 521- 6813
フリーダイヤル 0120- 702- 136
Eメール [email protected]
16
Sep
t
embe
r2007OHMI
平成 19 年度 産業保健セミナー(後期)のご案内
産業医研修
開催日時
対象:産業医等
テーマ及び概要
講師名
「勤労女性と妊娠について」 【基礎後期:生涯専門】
〔 第 87 回 〕
10 月 4 日
(木)
14:00 ∼16:00
「女性労働者は、年々増加しており、雇用労働者全体に占める割合も年々高くなっていますが、妊娠・
出産による退職者は依然として多い現状にあります。政府も少子高齢化社会の進展する中で女性労
働者の確保が経済進展の重要な視点とし、本年度も法改正を行い内容の強化を図っています。職場
における妊娠中及び出産後の健康管理、特に妊娠中の症状等に対応する措置及び妊娠中の就業が出
産結果に与える影響等につきまして解説します。少子化社会が進む中、晩婚化に伴う高年齢女性の
妊娠・出産の安全確保を考えることは企業にとっても必要不可欠なものとなりつつあります。」
(基礎)
特別相談員
増田 幸生
「判例から見た健康管理に関する事業者等の責任と安全(健康)配慮義務について」 【基礎後期:生涯専門】
「事業者や産業保健スタッフの中には、法令を守っていれば義務を果していると考えておられる方
〔 第 88 回 〕 も多くおられるようですが、本当でしょうか?例えば、労働安全衛生法や作業環境基準を守ってい
11 月 12 日
(月) れば責任はないのでしょうか?労働災害や職業性疾病は労災で処理してくれるのでは・・と考えて
おられないでしょうか?安全(健康)配慮義務って何のこと・・と思っておられないでしょうか?
14:00 ∼16:00
相談員
生田 守
本セミナーでは、労働災害の傾向から判例で問われる責任まで総合的に検討し、産業医等に必要な
知識・知見を解説します。」
(専門)
「カウンセリング技法について −面接技法と対処法、気づきと変容−」 【基礎:生涯実地】
「各種相談機関や医療機関が身近になったとはいえ、まだまだ、このような所を「敷居が高いと感
じる」人は少なくありません。職場、健康に関する悩みを抱いていても「見知らぬ専門家」に相談
〔 第 89 回 〕 するということは、相当な勇気がいるものです。そんな相談者の勇気が充分に労われるような「安
(月) 心して相談できる場」をつくるためには、何が必要か。本セミナーでは、まず「安心な場づくり」
12 月 3 日
のために必要なカウンセリングの基本的態度・姿勢について実習中心に行います。その上で、この
14:00 ∼16:00
安心な場を基盤として、様々なカウンセリング技法を用いて相談者の話を「傾聴」します。さらに
受講者相互体験実習を行い、相談者の新しい気づき、意思決定を促進する効果的な質問・言葉かけ
を擬似カウンセリング実習します。オープンな姿勢で参加下さい。」
(基礎)(実習)
(木)
12 月 6 日
14:00 ∼16:00
〔 第 90 回 〕
1 月 21 日
(月)
14:00 ∼16:00
「メンタル指針の改正と個別的なメンタルヘルス症例への対応について」
涯専
専門】
門】
【基礎後期:生涯専門】
「厚生労働省が昨年改正したメンタルヘルス指針の内容を解説するとともに、今までに対処した個
した個
し
別的なメンタルヘルスの症例を紹介し、その対応を解説します。」
(基礎)(症例検討方式)
※京都産業保健推進センターとの共催 会場:ぱ・る・るプラザ京都
特別相談員
阿津川 令子
神田クリニック
神
院
院長 島 悟
「嘱託産業医に求められる新たな健康管理(その2) −討議方式−」 【基礎後期:生涯専門】
「昨年度に引き続き、本年度は、すでに厚生労働省が確定版を出した①特定健診・特定保健の現状
と動向及び②労働安全衛生法に定める定期健康診断の改正動向の2点を中心に事例を交えた討議方
式で検討するセミナーです。」
(実習)(討議方式)
所長
杉本 寛治
「中小企業の長時間労働者に対する面接指導のポイント」 【基礎後期:生涯専門】
〔 第 91 回 〕
2月7日
(木)
14:00 ∼16:00
〔 第 92 回 〕
3 月 14 日
(金)
14:00 ∼16:00
「平成18年度から労働安全衛生法の改正で導入された長時間労働者に対する医師による個別面接
指導制度が、平成20年度から50人未満の中小企業へも適用となります。このセミナーでは、中小
企業のこの制度導入に際してどのような問題点があり、どのように対応すべきかなどについて、討
議方式で解説していきます。」
(専門)(討議方式)
相談員
饗庭 昭彦
「職業性疾病の発生と産業医等の法的責任について」 【基礎後期:生涯専門】
「現代社会においては、新たな労働災害や職業性疾病の発生に伴い、事業者だけでなく産業医等の
スタッフの管理責任に加え、損害賠償責任などが問われるような時代になっています。このような
現状から何をしておけば産業医としての義務を果したことになるのか?その留意点を解説します。」
(基礎)
相談員
木村 隆
★後期セミナー追加計画予定についてお知らせ
今後、後期に計画予定のものにつきましては、次のとおりです。日程等が決定しましたら「ホームページ」等に掲載します。
是非、受講下さい。(注:計画予定ですので日時等開催を変更する場合がございますので、事前に当センターへ問合せ方お願
いします。以下のセミナーで場所の明記のないものは当センターで実施します。)
1「平成19年度母性健康管理研修」:11/29
(木)13時30分∼17時 栗東芸術文化会館「さきら」にて 定員60名。
日医認定有
2「登録産業医等研修」:開催地は湖北方面、時期等未定 日医認定有
3「特定保健指導に役立つ行動療法の基礎理論研修」①10/1
(月)②11/19
(月)③12/12
(水)3回継続各14∼16時
日医認定無
「メールマガジン」発行を予定していますので、この機会に
(注)ホームページ以外に、最新情報をお伝えするために、
是非、登録をお願いします。詳細は当センターへ問合せ下さい。
Sep
t
embe
r2007OHMI 17
【 】欄は、認定産業医単位対象で、日本医師会に申請予定です。(各2単位)
(基礎)
は基礎的なコース、
(専門)は少し専門的なコースを示します。
( )テーマの中
滋賀県医師会との共催です。
★本産業医研修は(社)
s 開催場所 滋賀産業保健推進センター セミナールーム
(大津市浜大津1−2−22 大津商中日生ビル8F)
s 受講申込について ・申込方法 受講申込書に必要事項を記入の上、fax・郵送でお申込み下さい。
〒520−0047 大津市浜大津1−2−22 大津商中日生ビル8F
独立行政法人 労働者健康福祉機構 滋賀産業保健推進センター
ホームページからも申込みできます。http://www.shigasanpo.jp/
・申込期限 先着順で受け付け、定員20名になり次第締め切らせて頂きます。
受講者には受講票を各セミナー開催日より、約2週間前に FAX 等で連絡します。
・申 込 先 〒520−0047 独立行政法人 労働者健康福祉機構 滋賀産業保健推進センター
大津市浜大津1−2−22 大津商中日生ビル8F
tel 077−510−0770 fax 077−510−0775
産業保健セミナー受講申込書
次の産業保健セミナーの受講を申込みます。
(希望コースの□に を記入して下さい)
産業医研修
□ 第87回(10/4)
□ 第88回(11/12)
□ 第89回(12/3)
□(12/6)
会場:ぱ・る・るプラザ京都
プラザ京
ラザ
ザ京
□ 第90回(1/21)
□ 第91回(2/7)
□ 第92回(3/14)
フリガナ
職 名
(一つ選んで
下さい)
氏 名
医 師・産業医・保健師・看護師・
衛生管理者・労務担当者・事業主・労働者・
その他( )
事業所名
〒
所 在 地
T E L
18
Sep
t
embe
r2007OHMI
労働者数
F A X
名
産業看護職
開催日時
対象:産業看護職等
テーマ及び概要
講師名
「産業看護職としての健康教育メンタルヘルス事例について」
〔 第 51 回 〕
11 月 8 日
(木)
15:00 ∼17:00
「メンタルヘルス対策は、厚生労働省が各種の施策を提示し、事業場にその実施を求めています。
しかし、職場におけるメンタルヘルスを考えていく上で、労働者を取り巻く各機関のネットワーク
形成は、必須事項であると考えられます。そして、そのネットワークの中で中心的な役割を果して
いる産業看護職には、柔軟かつ繊細なメンタルケースへの対応が求められることになります。今回
のセミナーは、事例を参考にしながら、望ましい労働者への対応や各機関との連携の取り方につき
まして検討するものです。」
(基礎)(事例検討方式)
※セミナー開催時間は15:00∼17:00です
「ひとり職場の産業看護職の集い −保健指導の実施者として知っておきたい知識と情報
〔 第 52 回 〕 −Part1」
(土) 「メタボリックシンドロームをはじめとする生活習慣病や母性健康管理、国民の健康づくりとして
12 月 15 日
の食生活・運動・睡眠指針について、また、精神保健や老人保健施策などについての全体的な情報
14:00 ∼16:00
提供を行い、意見交換を行うセミナーのパート1です。」
特別相談員
石黒 淳
相談員
長澤 孝子
(専門)(ケースカンファレンス)
「BOOCS法について」
「メタボリックシンドローム対策では肥満指導がカギとなります。当社では、有所見者削減のため
BMI適正化の一つとして、高い成功率とリバウンドの低さに注目し『BOOCS法』というユニー
〔 第 53 回 〕 クなセミナーを2002年より開催し、一定の効果を得ることができました。この理論は肥満の原因を 旭化成せんい(株)
保健師
1 月 16 日
(水) 過剰なストレスと捉え、脳の疲労が味覚などの五感異常となり過食、肥満などにつながるという仮
説です。この方法は簡単で、2原理・3原則があり「たとえ健康に良くても嫌なら決してやらせない。 立岡 真寿子
14:00 ∼16:00
食事を心ゆくまで楽しませる」などで「脳疲労解消⇒五感正常化⇒(食)行動正常化⇒肥満(生活習
慣病)の改善」へとつながる理論であり、このことを実例に基づいて解説します。」
(専門)(ケースカンファレンス)
〔 第 54 回 〕
(火)
3月4日
14:00 ∼16:00
「産業看護職のネットワーク作りと情報交換について」
「滋賀県内の企業で、産業保健活動が活発なところの現場(看護職が生き生きと活動している現場)
にて、現地学習します。その後、1ケース程度の事例を発表していただき、産業看護職のネットワー
ク作りを進めることとするセミナーです。(企業現場実習方式)」
(専門)(ケースカンファレンス)
(現場実習)
「ひとり職場の産業看護職の集い −保健指導の実施者として知っておきたい知識と情報
〔 第 55 回 〕 −Part2」
(土) 「メタボリックシンドロームをはじめとする生活習慣病や母性健康管理、国民の健康づくりとして
3月8日
の食生活・運動・睡眠指針について、また、精神保健や老人保健施策などについての全体的な情報
14:00 ∼16:00
提供を行い、意見交換を行うセミナーのパート2です。」
特別相談員
山中 佳子
相談員
長澤 孝子
(専門)(ケースカンファレンス)
労働衛生管理担当者研修
開催日時
対象:衛生管理担当者等
テーマ及び概要
講師名
「働く女性の健康管理について」
〔 第 104 回 〕 「労働安全衛生法における健康診断は、必ずしも男女の性差を考慮しているとはいえない現状であ
相談員
10 月 17 日
(水) ります。どちらかというと男性の健康管理を中心に考えられた内容と言えます。本セミナーでは、
河津 雄一郎
母性健康管理以外の働く女性の健康管理について、最近の性差医療の動向を踏まえた内容で事業場
14:00 ∼16:00
が行うべき健康管理の進め方を解説します。」(基礎)
「化学物質とリスクアセスメントについて」
〔 第 105 回 〕
11 月 16 日
(金)
14:00 ∼16:00
「事業場で存在し使用される化学物質の危険性・有害性について、十分に理解しないまま管理した
り労働者に使用させたりすること、つまり、化学物質のリスクアセスメントをしないままで管理さ
れていないでしょうか?本セミナーでは、代表的な化学物質について、その性質、適切な取扱い方法、
健康診断とその解釈について検討を加えながら解説します。」
(専門)
相談員
木村 隆
「騒音の作業環境測定について」
「職場巡視における局所排気装置等の性能確認方法について」
「多くの事業場職場において問題となっている①職場騒音に対して、作業現場ビデオを利用し、騒
〔 第 106 回 〕 音ガイドラインに基づき、作業風景と図面を使用し、作業環境測定のデザイン、ビデオ騒音の測定、
(月) 計算、評価を体験するセミナーと②比較的よく設置されている局所排気装置については、作業場で
11 月 28 日
14:00 ∼16:00
取扱う有害物質が目に見えないことや見えにくいものが多くあることから、見るだけでは適切な排
相談員
村田 忠正
植西 信雄
気がされているか判断がつきにくい場合があること。よりましてこれらの有害物質を排出する局所
排気装置などの性能とその確認方法を知って対処することが必要となります。この点について解説
します。」(専門)(実習)
(木)
12 月 6 日
14:00 ∼16:00
「メンタル指針の改正と個別的なメンタルヘルス症例への対応について」
「厚生労働省が昨年改正したメンタルヘルス指針の内容を解説するとともに、今までに対処した個
した個
し
別的なメンタルヘルスの症例を紹介し、その対応を解説します。」(基礎)
(症例検討方式)
※京都産業保健推進センターとの共催 会場:ぱ・る・るプラザ京都
神田 リニック
神田ク
神
院
院長 島 悟
Sep
t
embe
r2007OHMI 19
開催日時
テーマ及び概要
「職業性ストレス簡易調査票の活用について」
〔 第 107 回 〕 「職業性ストレスの簡易調査票の活用方法に関して、事例を交えながら解説します。特に、この方
(木) 法を使う場合の実施準備や事業場内のコンセンサスの得方、個人へのフィードバックのアイデア、
12 月 20 日
職場ストレス診断の方法と環境改善のヒントなどを実例を交えて分かり易く解説します。」
14:00 ∼16:00
(基礎)
(事
講師名
相談員
中西 一郎
例検討実習)
「生活習慣病について −ハイリスク者の見分け方−」
〔 第 108 回 〕
1 月 24 日
(木)
14:00 ∼16:00
「ほとんどの労働者は、
何らかの生活習慣病に罹っているといわれる時代です。しかし、多くの人は、
職場で気をつけたいが、どのような方がどの程度のリスクを持ち、そのうちハイリスク者はどのよ
うな方か見分けにくいものです。特に、ハイリスク者は、脳・心臓疾患などの危険性を持ち、死亡
しやすいことも事実です。このセミナーでは、このようなハイリスク者の見分け方を中心に解説す
ることにより、対応方法を考えるものです。
」
(基礎)
相談員
饗庭 照彦
「安全衛生マネジメントシステム導入の仕方について」
〔 第 109 回 〕
1 月 28 日
(月)
14:00 ∼16:00
「安全衛生マネジメントシステム導入に関しては、厚生労働省から事業場にその導入を取り入れる
ように指導されています。しかし、なぜこのシステムが必要なのか?なぜ労働災害は繰り返される
のか?防止対策をしているのにどうして災害が起こるのか?など、労働災害発生の傾向と内容分析
から防止対策を探り、心の健康を含めた処方箋としてのこのシステム導入の要点を検討・解説しま
す。」
(専門)
相談員
生田 守
「リラクゼーション技法について」 ※午前開講
〔 第 110 回 〕
2 月 20 日
(水)
10:00 ∼12:00
〔 第 111 回 〕
(木)
3 月 13 日
14:00 ∼16:00
「職場には、『ストレッサー』と呼ばれるストレスを引き起こす刺激が多く存在します。仕事をす
る時には、頑張りすぎた場合やうまくいかなかった場合のイライラなど思いもよらないストレスが
メンタルヘルス不調の原因となったりして、心とからだのバランスを崩すことになります。このよ
うな職場でのストレス状態を緩和し、身体と心をリラックスさせるには身体を動かすこと、感情を
表すこと、呼吸方法などのリラクゼーション技法があります。このセミナーではこのようなリラク
ゼーション技法を解説します。
」
※セミナー開催時間は10:00∼12:00です
(基礎)
(実技方式)
相談員
宮脇 宏司
「事業場で取組むメンタルヘルスのための上司と部下のコミュニケーション改善の工夫 −コーチング、リーダーシップとは−」
「職場でのメンタルヘルスケアのうち、本セミナーでは、特に重要なラインケアに関し、上司と部
下のコミュニケーションの重要性に関するコーチングやリーダーシップの視点から解説します。こ
のセミナーのポイントは、メンタルヘルス不調がなく、職場の労働者や職員がその能力を充分に発
揮し、健康な職場づくりができるための上司のコミュニケーション能力を高めるための研修内容で
す。」
(基礎)
(実技方式)
相談員
中西 一郎
★後期セミナー追加計画予定についてお知らせ
今後、後期に計画予定のものにつきましては、次のとおりです。日程等を決定しましたら「ホームページ」等に掲載します。
是非、受講下さい。(注:計画予定ですので日時等開催を変更する場合がございますので、事前に当センターへ問合せ方お願
いします。以下のセミナーで場所の明記のないものは当センターで実施します。
)
:1回目 10/22
(月)10時∼12時 定員40名。 2回目以降:未定
1「AED研修」
:11/13
(火)14時∼16時 定員20名。
2「アスベスト障害防止対策研修」
(木)13時30分∼17時 栗東芸術文化会館「さきら」にて 定員60名。
3「平成19年度母性健康管理研修」:11/29
:①10/1
(月) ②11/19
(月)
③12/12
(水)3回継続各14∼16時
4「特定保健指導に役立つ行動療法の基礎理論研修」
(注)ホームページ以外に、最新情報をお伝えするために、「メールマガジン」発行を予定していますので、この機会に是非、
登録をお願いします。詳細は当センターへ問合せ下さい。
( )テーマの中(基礎)
は基礎的なコース、
(専門)は少し専門的なコースを示します。
s 開催場所 滋賀産業保健推進センター セミナールーム
(大津市浜大津1−2−22 大津商中日生ビル8F)
s 受講申込について
・申込方法 受講申込書に必要事項を記入の上、fax・郵送でお申込み下さい。
ホームページからも申込みできます。http://www.shigasanpo.jp/
・申込期限 先着順で受け付け、定員20名になり次第締め切らせて頂きます。
受講者には受講票を各セミナー開催日より、約2週間前に FAX 等で連絡します。
20
Sep
t
embe
r2007OHMI
・申 込 先 〒520−0047 大津市浜大津1−2−22 大津商中日生ビル8F
独立行政法人 労働者健康福祉機構 滋賀産業保健推進センター
tel 077−510−0770 fax 077−510−0775
産業保健セミナー受講申込書
次の産業保健セミナーの受講を申込みます。
(希望コースの□に を記入して下さい)
産業看護職
□ 第51回(11/8) □ 第52回(12/15) □ 第53回(1/16) □ 第54回(3/4) □ 第55回(3/8)
研修
労働衛生管理
担当者 研修
フリガナ
□ 第104回
(10/17)
□ 第105回
(11/16)
□ 第106回
(11/28)
□(12/6)
/6
6)
)
(ぱ・る・るプラザ京都)
ラザ京都)
ザ京都
ザ京
都
□ 第108回
(1/24)
□ 第109回
(1/28)
□ 第110回
(2/20)
□ 第111回
(3/13)
職 名
(一つ選んで
下さい)
氏 名
□ 第107回
(12/20)
医 師・産業医・保健師・看護師・
衛生管理者・労務担当者・事業主・労働者・
その他( )
事業所名
〒
所 在 地
T E L
労働者数
名
F A X
近畿ブロック仕事
ック仕事と生活の調和推進のお知らせ
しっかり仕事、しっかり休暇
時間に追われて働くのではなく、時間を活用して働く
「時間の達人」になって豊かでゆとりのある生活を実現しませんか。
労使で話し合って、仕事も休暇も計画的に
平成18年4月1日から「労働時間等設定改善法」が実施されたことを受け、近畿6府県の労使
代表及び学識経験者が参集した「近畿ブロック仕事と生活の調和推進会議」では、労使関係者が仕
事と生活の調和を推進するにあたって参考となる「近畿ブロック仕事と生活の調和推進会議申し合
わせ事項」を策定しました。
この推進会議申し合わせ事項を参考に、労使で話し合って、年次有給休暇等の計画的な取得やノー
残業デー(定時退社日)の実施など、仕事と生活の調和のとれた働き方を目指した改善に取り組ん
でみませんか。
「近畿ブロック仕事と生活の調和推進会議申し合わせ事項」について、詳しくは滋賀労働局監督
課までお問い合わせ下さい。
滋賀労働局監督課 077-522-6649
Sep
t
embe
r2007OHMI 21
∼厚生労働省委託事業∼
産業医等産業保健スタッフのための
母性健康管理研修会
この研修を受講すると医師・産業医の方々は日本医師会「認定
産業医」基礎研修または生涯研修の単位が取得できます。
日 時
平成19 年11月29日(木)
13:30∼17:00
会 場
栗東芸術文化会館「さきら」 研修室
Á520- 3031 滋賀県栗東市綣二丁目 1 番 28 号
JR 栗東駅下車 5 分駐車場あり
Tel 077- 551-1455
男女雇用機会均等法では、事業主に対して、妊娠中及び出産後の
女性労働者に必要な母性健康管理の措置の実施を義務付けています。
産業医、医師、保健師、助産師、看護師、衛生管理者、機会均等推進
責任者等の産業保健スタッフのみなさまに、母性健康管理について
知識を深めていただくために、「母性健康管理研修会」を開催いたし
ます。みなさまのご参加をお待ちしております。
【主催】滋賀産業保健推進センター
共催:社団法人滋賀県医師会
【後援】社団法人日本医師会・財団法人女性労働協会
【お問い合わせは】滋賀産業保健推進センター
Á520-0047 滋賀県大津市浜大津 1-2-22
大津商中日生ビル 8F
Tel 077-510-0770 / Fax 077-510-0775
事業受託者:独立行政法人労働者健康福祉機構
22
Sep
t
embe
r2007OHMI
内 容
参 加 費
〈1〉
無 料
●管内の働く女性の現状
●男女雇用機会均等法における母性健康
管理の措置
●労働基準法における母性保護規定
募集人数
60 人
滋賀労働局雇用均等室長
会場のご案内
四方 智美
〈2〉
JR 栗東駅
至草津
●母子保健の理念
●妊娠中の症状等に対応する措置
至守山
東口
アル・プラザ
P
SAKIRA
母性健康管理指導医(滋賀労働局)
増田 幸生
〈3〉
●職場における妊産婦の健康管理と産業
医等産業保健スタッフ等の役割
新日本監査法人 健康サポートセンター
産業医
初見 智恵
J
R
草
津
線
栗東芸術文化会館さきら
至京都
東海道新幹線
至米原
国道 8 号線
至草津
至大津
手
原
栗東
I.C
至近江八幡
国道 1 号線
名神高速道路
至彦根
至石部
「母性健康管理研修会」参加申込書
滋賀県会場
ふりがな
事業場名
(勤務先名)
氏 名
Á
都道
住所
府県
連 絡 先
TEL
該当する番号に
○をつけて下さい
該当者のみご記入
下さい
FAX
1 産業医 2 医師 3 保健師 4 助産師 5 看護師 6 衛生管理者
7 機会均等推進責任者 8 人事労務担当者 9 事業主 1
0 その他
( )
*1 及び 2 に○をつけた方 1 基礎研修会 2 生涯研修会
所属郡市区医師会名
医師会
認定証番号(認定産業医のみ)
本研修会は日本医師会認定産業医制度における産業医研修会として指定を受けており、受講された方は基礎後期研修 3 単位
または生涯更新研修 1 単位・専門研修 2 単位を取得できます。
※上記にご記入頂いた情報は、本研修会における参加者名簿作成のために使用いたします。
●参加申込書に必要事項をご記入の上、切り取らずにこのまま FAX でお申し込み下さい。先着順にて、定員に達し次第締切とさせて頂きます。
申し込み先FAX 番号 077-510-0775
Sep
t
embe
r2007OHMI 23
産業医・衛生管理者等の皆様に情報等を提供します!
!
(産業保健推進センターからのお知らせ)
産業保健推進センターでは、事業場に対して「無料」で各種産業保健に関する研修や
ご相談などに応じています。お気軽にご相談等ください。
1 産業医研修(日医認定)、衛生管理担当者・労務担当者研修、産業看護職研修などの研修を「無料」
で開催しています。
2 事業場からの各種産業保健に関する相談に対して、産業医学、労働衛生工学、メンタルヘルス、労働
衛生関係法令、カウンセリング、保健指導の各分野の専門の「産業保健相談員」が「無料」で相談に
応じます。
例えば…石綿の健康被害・安全衛生管理体制・健康診断の活用・腰痛対策・メンタルヘルスの進め方・法令解釈・
衛生教育の手法・有害物質の管理方法など
3 産業保健関連図書・ビデオ貸出し、情報誌の提供などいたします。
一度、当センターに登録していただければ図書・ビデオ及び情報誌等(産業医の方には
特に日医認定産業医研修の案内などの情報提供いたします)が「無料」で利用できます。
※登録された内容は、個人情報保護法等で管理いたします。
※詳しくは当センターにお問合せ下さい。
深夜も頑張るあなたが、明日も元気でいられるように。
仕事で一生懸命がんばれるのは、元気な身体があってこそ。深夜労働は、昼間の仕事に比べて
身体への負担も大きくなりがち。疲れ気みになったら、早めに健康診断を受けましょう。
「自発的健康診断支援助成金」
のご案内
支給対象者
◇深夜業に従事した方
勤務した時間の一部が午後 10 時から翌朝午前 5 時に
かかる方も含まれます。
常時使用される労働者
【要件 1】
自発的健康診断を受診する日前 6 ヶ月の間に
【要件 2】
1 ヶ月当たり 4 回以上(過去 6 ヶ月で合計 24 回以上)
深夜業務に従事した方
事業主が行う定期健康診断(年 2 回)以外に
【要件 3】
労働者個人の意志で受ける健康診断
(人間ドックも含みます)
助成金額
健康診断に要した費用(消費税も含む)の 3/4 に相当する額
上限 7,500円
※など、詳細については、下記の産業保健推進センターへお問い合わせください。
独立行政法人 労働者健康福祉機構
滋 賀 産 業 保 健 推 進センター
TEL 077
(510)0770 FAX 077
(510)
0775
独立行政法人 労働者健康福祉機構
京 都 産 業 保 健 推 進センター
TEL 075
(212)
2600 FAX 075
(212)2700
24
Sep
t
embe
r2007OHMI
新着ビデオリスト
リスクアセスメントのすすめ方∼流通・小売業における行動災害の防止∼(DVD)
ビ
デ
オ
2100519
1. 最近の労働災害発生傾向と対策の考え方 2. 職場の危険の芽とは 3. リスクアセスメントとは
4. リスクアセスメントのすすめ方
1. 実施体制、時期・対象、情報の入手、危険性・有害性の特定 2. リスクの見積り 3. 優先度の
決定 4. リスク低減措置、実施後の検証、残留リスク、記録と見直し 5. 労働安全衛生コンサルタ
ントの指導他
アスパクリエイト
リスクアセスメントのすすめ方∼運輸業における荷役災害の防止∼(DVD)
2100520
1. 最近の労働災害発生傾向と対策の考え方 2. 職場の危険の芽とは 3. リスクアセスメントとは
4. リスクアセスメントのすすめ方
1. 実施体制、時期・対象、情報の入手、危険性・有害性の特定 2. リスクの見積り 3. 優先度の
決定 4. リスク低減措置、実施後の検証、残留リスク、記録と見直し 5. 労働安全衛生コンサルタ
ントの指導他
アスパクリエイト
新着図書リスト
◆全 般
0100252
産業医の職務Q&A 第 8 版
(財)産業医学振興財団
0100253∼ " 障害者雇用に係る需給の結合を促進するための方策に関する研究
0100255
その 1 ∼その 3"
(独)高齢・障害者雇用支援機構
0100256
EU諸国における障害者差別禁止法制の展開と障害者雇用施策の動向
(独)高齢・障害者雇用支援機構
0100257
滋賀県勢要覧 平成 19 年(2007 年)版
滋賀県統計協会
0100258
平成 17 年度滋賀県統計書(平成 19 年 3 月刊行)
滋賀県統計協会
0100259
鋳物製造事業場におけるリスクアセスメントマニュアル
中央労働災害防止協会
0100260
性差医学入門
(株)じほう
0100261
性差と医療 9 月号(2006 年)
(株)じほう
0100262
安全の指標 平成 19 年度
図
0100263
0100264
◆関係法令
0200115
書
精神障害者と働く−思いやりと安心の職場環境づくり−
中央労働災害防止協会
(独)高齢・障害者雇用支援機構
図説 国民安全 平成 19 年度版(産業災害・交通災害・火災・航空事故・
中央労働災害防止協会
家庭災害など)
実務体型 産業保健ガイドライン 第 6 版 1 冊でわかる法令・通達・指針・
(財)産業医学振興財団
ガイドライン
0200116
じん肺有所見者に対する健康管理教育指導者用テキスト
中央労働災害防止協会
0200117
安衛法便覧 平成 19 年度版
労働調査会
◆産業中毒・職業性疾病
0300077
産業保健ハンドブック 1 石綿関連疾患 予防・診断・労災補償
(財)産業医学振興財団
◆健康管理
0400217
健診・健康管理専門職のためのセミナー 生活習慣病
日本医事新報社
◆作業環境管理
0500119
2006 ACGIH 化学物質と物理因子の TLVs&化学物質の BEIs
(社)日本作業環境測定協会
◆産業心理学・社会学
0700109
平成 18 年度 就労者のメンタルヘルスの現状と課題に関する調査研究報告書 (社)日本精神保健福祉連盟
発行者 独立行政法人 労働者健康福祉機構
滋賀産業保健推進センター
所長 杉
本
寛
治
Á520-0047 滋賀県大津市浜大津 1-2-22 大津商中日生ビル 8F
TEL 077-510-0770 FAX 077-510-0775
ホームページ http://www.shigasanpo.jp E-mail [email protected]
OHMy淡海
第 25 号
平成19 年 9 月 発行
Sep
t
embe
r2007OHMI
25
当情報誌は、産業医・衛生管理者・産業看護職・衛生推進者
等に回覧願います。
◆JR 大津駅より 徒歩約 15 分
◆京阪電鉄浜大津駅より 徒歩約 1 分
◆大津市営スカイプラザは 30 分以内駐車料金は無料ですのでご利用下さい。
独立行政法人 労働者健康福祉機構の
シンボルマークについて
●ご利用いただける日時
休日を除く毎日 AM9:00 ∼ PM5:00
(休日は毎週土・日曜日及び祝日、年末年始)
Welfare を擬人化したものです。
福祉と協力を表しています。
独立行政法人 労働者健康福祉機構
滋賀産業保健推進センター
Á520-0047
滋賀県大津市浜大津 1-2-22 大津商中日生ビル 8F
TEL 077-510-0770 FAX 077-510-0775
ホームページ http://www.shigasanpo.jp
E-mail [email protected]
Fly UP