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配付資料:桜美林学園 - 独立行政法人日本学生支援機構

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配付資料:桜美林学園 - 独立行政法人日本学生支援機構
インターンシップに見る
大学改革の必要性
桜美林学園 理事長 佐藤東洋士
1
レクチャーの概要
• インターンシップのみに捉われず、国の動向
及び大学を取り巻く状況について概観。
• 参加者の方々に再認識していただく機会。
• 大学管理者の方々に大学改革の必要性を改
めてご理解いただく。
• 今後の大学経営について問題意識を高めて
いただく。
2
大学改革の背景①
• 少子高齢化の進展による生産年齢人口減少
に伴う経済規模縮小懸念
• グローバル化によるボーダレス化と新興国の
台頭による国際競争の激化
• 知識基盤社会化の進展、価値観の急速な変
化
3
大学改革の背景②
• 大学教育への国民の期待の高まり(国民が
大学教育に満足していない事実)
• 我が国大学教育の質・量両面が先進諸国に
比して劣後してきている
• 地方の過疎化と都市の過密化の進行による
社会的・経済的格差の拡大
4
大学改革の中身
•
•
•
•
ガバナンス改革
経営改革
教育改革
その他(各大学固有の課題)
• 同時に、戦略的に、改革を実施する必要性
5
教育政策の例
•
•
•
•
•
•
•
•
•
博士課程教育リーディングプログラム
スーパーグローバル大学等事業
大学の世界展開力強化事業
情報技術人材育成のための実践教育ネットワーク形成事
業
地(知)の拠点大学による地方創生推進事業(COC+)
大学教育再生加速プログラム(AP)
大学間連携共同教育推進事業
大学等における地域復興のためのセンター的機能整備事
業
高度人材養成のための社会人学び直し大学院プログラム
6
教育改革について①
• 大学改革の中でも最重要
• 迫られる必要性
• 内容は
7
教育改革について②
• 目的
• 社会(国民)が求める養成する人材像
• 推進されるべき学修・学習方法
8
参考:経済産業省
9
参考:経済産業省
10
参考 H24.9.7 生涯学習政策局「社会的・職業的自立、社会・職業への円滑な
移行に 必要な力」について
11
キャリア教育、産学連携教育の流れ①
• 1997(H9)年9/18
インターンシップの推進に当たっての基本
的考え方
• 2010(H22)年3/12
大学設置基準及び短期大学設置基準の一
部を改正する省令の施行について
• 2011(H23)年1/31
中教審「今後の学校におけるキャリア教育・
職業教育の在り方について」(答申)
12
キャリア教育、産学連携教育の流れ②
• 2012(H24)年8/28
中教審「新たな未来を築くための大学教育
の質的転換について」(答申)
• 産学連携教育、インターンシップがキャリア教
育とともに、大学教育改革において必須の取
組と位置づけた
13
キャリア教育①
• 定義:一人ひとりの社会的・職業的自立に向
け、必要な基盤となる能力や態度を育てるこ
とを通して、キャリア発達を促す教育
• 目的:
社会的・職業的自立に向けて必要な基盤と
なる能力(基礎的・汎用的能力)や態度を育
成すること
現在行っている学習と将来の仕事とを結び
つけて考えられること(学習意欲の向上にも
つながる)
14
キャリア教育②
• 方向性:
• 方針の明確化(全学的な位置づけ、カリキュ
ラム、運営組織、啓発)が必要
• キャリア教育は担当の教職員のみが行う取
組ではなく、全学的な取組であること
• 教職員の理解の共有
• 入学から卒業までを見通した教育
15
H23.1.31中教審「今後の学校におけるキャリア教育・職業教育の在り方について」(答申) 資料
16
17
H24.9.7生涯学習政策局「社会的・職業的自立、社会・職業への円滑な移行に必要な力」について
資料より
キャリア教育③
• キャリア教育の観点から見たインターンシップ
の意義
• インターンシップ(学生が在学中に自らの専
攻、将来のキャリアに関連した就業体験)は、
社会・職業への移行を見据え、社会・職業的
自立の意識を確立する観点から、キャリア教
育の重要な要素
18
産学連携教育から見た
インターンシップの意義①
• 大学・学生側にとっての意義
– 教育内容・方法の改善・充実
– 高い職業意識の育成
– 自主性・独創性ある人材の育成
• 産業界側にとっての意義
– 実践的な人材の育成
– 大学等の教育への産業界等のニーズの反映
– 企業等に対する理解の促進
20
H25年度 経済産業省研究委託事業「教育的効果の高いインターンシップの普及に関する調査報告書」p.16
21
産学連携教育から見た
インターンシップの意義②
• 教育側と雇用側の連携が欠かせない
• 例えば 長期のインターンシップ、教育プログ
ラムの開発も必要。
22
H25年度 経済産業省研究委託事業「教育的効果の高いインターンシップの普及に関する調査報告書」p.17
23
今後の大学経営に向けての
管理者の役割①
• 大学経営の観点からのリーダーシップの重要
性
• 教職員の意識改革
• 危機感の共有
• 継続して改革を行う精神の涵養
24
今後の大学経営に向けての
管理者の役割②
• ビジョンの提示
• 長期プランの策定
• 教育組織のガバナンス改革
• 教学マネジメントの確立
• 経営組織のガバナンス強化
25
今後の大学経営に向けての
管理者の役割③
• 教育改革に終わりはない
• キャリア教育、産学連携教育も、世の中の動
向は常に動いている
• 時流にマッチングした改革と、大学として変え
てはならないもの
• 重要なのはいつでも改革が行えるという体制
を整備すること
26
今後の大学経営に向けての
管理者の役割④
管理者として
• 学年暦(スクールカレンダー)の柔軟な運用
• インターンシップや長期の研修に学生が参加
可能とする
• インターンシップや研修を単位認定
• 必要な実習や研修を授業科目とするカリキュ
ラム編成
27
本学の例①
在学中から社会の課題に向き合う機会や実社会での活動を体験するた
めの教育プログラムを配置
正課
実
習
・
体
験
座
学
サービスラーニング
→
↑
↓
→
→
企業・公官庁
インターンシップ
→
→
正課外
学内ボランティア
学内インターンシップ
→
→
正課
キャリアデザインA
キャリアデザインB
キャリアデザインC・D
アカデミック
アドバイス
→
→
→
キャリア
アドバイス
→
3年
4年
学生
支援
1年
2年
セメスター制の完全実施や学年歴の柔軟運用、学年制の撤廃などの取組
28
本学の例② プログラムの単位認定
サービスラーニング
29
サービスラーニング
やインターンシップ
などの機会を通じて
学びを醸成
30
本学の例③履修者数など
• サービスラーニング科目履修者数
1,433人(5人に一人が履修)
• 学内インターン他登録者数:500人以上
• キャリアデザインC・D履修者数1,762人
(当該学年の97.8%が履修)
31
本学の例④ ビジネス系学部
• ビジネスマネジメント学群ではインターンシッ
プやビジネス研修を実習科目として開講、時
間に応じた単位数としている。
• 「インターンシップ」
• 「国内ビジネス研修」
• 「海外ビジネス研修」
• 「フィールドトリップ」(短期の海外留学)
32
本学の例⑤ インターンシップ(国内外)
33
33
本学の例⑥ インターンシップ、研修(国内)
34
本学の例⑦ 科目「海外航空実務概論」
ビジネスマネジメント学群エアラインアビエーションマネジメント学類の開講科目
<出発前>
オリエンテーション-1
オリエンテーション-2
オリエンテーション-3
1日(7月予定)
2日(8月予定)
1日(8月予定)
*日程・費用並びに役割分担の確定
*研究テーマの確定/役割分担確定
*研究テーマ発表・出発前ブリーフィング
<授業>
1.日系航空会社客室訓練見学(1日間)
接客の基本・客室乗務員としてのサービス訓練の入門を見学し体験する。(英語)
2.タイの航空会社の見学とビジネス戦略を確認する(1日間)
航空会社の訓練施設で安全訓練を体験する。またオペレーションセンターの見学を行う。(英語)
3.高級ホテル見学(1日間)
観光立国タイにおける拠点ホテルを見学し、「タイにおけるおもてなし」の実情を見学する。
4.メディカルツーリズムの拠点病院見学(1日間)
アメリカ・中東より多くの患者をターゲットに、健康診断から高度医療まで提供している拠点病院を見学し、
世界におけるメディカル・ツーリズムの最先端を見学する。(英語/日本語)
5.LCC(LOW COST CARREER)の見学(半日)と搭乗(半日)
Bangkok Airwaysを見学し、アジアにおけるLCCの現状を把握する。(英語)
6.楽天タイランド(TARAD.COM)の本社訪問とタイにおける楽天流おもてなしの確認(半日・日本語英語)
7.NGO法人「WORLD VISON」を訪問し、タイの抱える社会問題である”Human Trafficing"の講話(英語)
8.NPO法人「WORLD CHILDREN ACADEMY」の訪問(2日間)*調整中
プーケットの津波で親を亡くした子供たちを預かるNPO法人が運営する全寮制学校を訪問し、タイ国が抱
える問題を体感し、4歳からの子供たちへの英語教育の実態を把握する。(英語)
<帰国後>
オリエンテーション-4
1日(9月予定)
*反省会・レポート提出
35
本学の例⑦ 科目「海外航空実務概論」
36
ご清聴ありがとうございました。
学校法人 桜美林学園 理事長・学園長
桜美林大学 総長 佐藤 東洋士
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