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秋の花イベント 千紫万紅 七色こすもす
今、見頃の植物 平成23年10月30日【長崎県亜熱帯植物園】 秋の花イベント 千紫万紅 七色こすもす ディアボロ マンダリン サンライズ キャンパス・オレンジ、イエロー ルージュ ショコラ 「秋桜」の字は、主に秋に咲き、花弁の形が桜に似ているところからの和名です。 ”コスモス(cosmos)”の語源は、ギリシャ語の 「秩序」「飾り」「美しい」という意味の「Kosmos, Cosmos」の言葉に由来します。 このことから、星がきれいにそろう宇宙のことを、cosmosと呼び、また、花びらが整然と並ぶこの花もcosmosと呼ぶようになりました。 コスモス 菊科、メキシコ原産。 漢字で「秋桜」と書く事から、秋の季語になったりしていますが、メキシコ原産ですので熱帯の花になります。 植物園では、長崎県オリジナルの「ながさきチョコモス」の(ショコラ)と(ルージュ)を見ることが出来ます。 特に(ルージュ)は当園でしか見ることが出来ませんし、(ショコラ)も(ルージュ)も植栽されている状態で見ることが出来るのも当園のみです。 また、パステルカラーが珍しいキャンパス・オレンジやキャンパスイエローも満開を迎えました。 パステルカラーの発色は大変困難なのですが初めてオレンジのパステルカラーのコスモスが出来ました。 女性に大変人気があり、風に揺れる風情を写真に撮っている方をよく見かけます。 ながさきチョコモスもキャンパスシリーズも11月の中旬まで楽しめます。 メキシカンブッシュセージ シソ科、メキシコ原産。 宿根サルビアの仲間で、アメジストセージとも呼ばれるくらい赤紫色でビロードの様な 花を咲かせます。大株になりますので、摘芯をしませんと背丈ほどにもなります。 丈夫で暑さに強い代わりに耐寒性は良くありません。 秋セージといえばハーブと思われがちですが、広義にはサルビアも含まれます。 固体によって白い花が咲く種と紫の花が咲く種がありますが品種名は同じです。 タブベイヤ・イッペイ(イペー)ノウゼンカズラ科、ブラジル原産。 タブベイヤ属の、南米の東南部に分布する高木(8∼20m)で全体に無毛です。 タブベイヤ属は南米の中東部から南部にかけて広く分布し、花の美しいものが多く、 栽培も盛んで、多くの変種があります。 ブラジル名の[イペー]は、ツビー族の言葉で『樹皮が厚い』と言う意味で、 1954年にブラジルの国花に制定されました。 『タヒボ』の名で制癌剤として知られているのは、この木の樹皮から採れる成分です。 絶滅危惧種の保護と育成 ヒナヒゴダイ(雛平江帯) 菊科、トウヒレン属 ヒナヒゴダイとヒメヒゴダイはよく似ていますが蕾の形が違います。 ヒメヒゴダイは北海道から九州まで見られますが、ヒナヒゴダイは九州北部とあり長崎、宮崎、 大分、熊本で生育とあります。 ヒメヒゴダイも絶滅危惧Ⅱ類(VU)ですので絶滅の危険が増大しているとなってますが、 ヒナヒゴダイはⅠA(CR)でごく近い将来における絶滅の危険性が極めて高い種となっています。 植物園では、2株が順調に育ち今年は種が沢山取れることを願ってます。 もともと、植物園の入り口に二株咲いているのをみつけ、翌年に道路わきに新芽を見つけたので 希少種保護増殖園に移植しました。 ヒナヒゴタイは大陸系依存植物で、国内では九州だけと分布が狭く 長崎が基準産地になっています。 県北にはもう少し多いのですが、県南部では絶滅寸前です。 阿蘇や福岡での生息確認はヒメヒゴダイと勘違いしているかもしれないとの 報告もあるそうですので、大切に育てて冬には種を採取したいと思います。 実は、後一箇所自生地を昨年見つけましたので今後のためにその地域を 確認しておきたいと思います。 参考 姫平江帯 ヒメヒゴダイ