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2012 なはモビリティウィーク&カーフリーデー 実施報告書

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2012 なはモビリティウィーク&カーフリーデー 実施報告書
2012 なはモビリティウィーク&カーフリーデー
実施報告書
なはモビリティウィーク&カーフリーデー実行委員会
今年の実施イベントの方針
① 那覇市の進める交通施策をアピールする
② 交通と環境について社会啓発する
③ 会場への集客を図り、この取組みを周知する
④ 中心市街地の新たな拠点ににぎわいを創出する
⑤ 地域と連携し、まちに賑わいと結びつきを創出する
那覇市では、本市の基本構想を示す第4次那覇市総合計画において「誰もが移動しやすいまちをつく
る」を施策として掲げています。その実現のため、平成21年度、これから先20年の本市の交通まち
づくりの道しるべとなる「那覇市交通基本計画」を策定し、目標達成のため「交通に対する意識改革」
「公共交通利用環境の向上・充実」
「多様な移動手段の利用環境の向上・充実」
「体系的な道路網の整備」
の4つの施策を総合的に取り組むこととしています。
なかでも“クルマに頼り過ぎない暮らし”を社会啓発し、交通から都市環境を考えるイベント「なは
モビリティウィーク&カーフリーデー」は「交通に対する意識改革」を図る重要な取組のひとつとして
位置付けられています。
6回目の開催となる今年も“クルマに頼り過ぎない生活”の啓発活動が広く市民に認知されたイベン
トとして定着し、本市の目指す“交通まちづくり”の実現に繋がるよう、上記の方針に基づき各種イベ
ントを実施しました。
<
目
次
>
1.那覇市の進める交通施策をアピールするイベント----------------------------------
1
(1)カーフリー宣言者の目標5,000人-----------------------------------------
1
(2)バスモノパス共通乗車券を利用した公共交通利用促進調査----------------------
3
(3)都市と交通パネル展--------------------------------------------------------
3
(4)なは市民協働大学--------------------------------------------------------
4
(5)無料レンタサイクル--------------------------------------------------------
5
(6)電気バス体験試乗会--------------------------------------------------------
5
(7)ゆいレールキャンペーン----------------------------------------------------
6
(8)その他--------------------------------------------------------------------
7
2.交通と環境について社会啓発するイベント--------------------------------------(1)電動バイク・電動アシスト自転車の展示試乗会---------------------------------
8
8
(2)バスの使い方アドバイスコーナー-------------------------------------------- 8
(3)みどりのある歩道----------------------------------------------------------
9
(4)次世代への「クルマに頼りすぎない暮らし」ポスターコンクール----------------- 9
(5)なはまちなかウォーク-----------------------------------------------------
11
(6)自転車まちめぐり---------------------------------------------------------
12
3.会場への集客を図り、この取組を周知するイベント
中心市街地の新たな拠点ににぎわいを創出するイベント
地域と連携し、まちに賑わいと結びつきを創出するイベント----------------------- 13
(1)街頭キャンペーン---------------------------------------------------------
13
(2)舞台イベント(音楽・ダンス・エイサーなど)---------------------------------
13
(3)セグウェイ試乗会---------------------------------------------------------
15
(4)なはまち発見クイズラリー-------------------------------------------------
15
(5)壺屋小学校PTAのブース出展---------------------------------------------
16
(6)おもしろ自転車の展示試乗会-------------------------------------------------16
4.オリジナルかりゆしウェアの作成について---------------------------------------
17
5.参加者一覧・会場配置図・イベントスケジュール-----------------------------------
19
(1)参加者一覧---------------------------------------------------------------
19
(2)会場配置図---------------------------------------------------------------
20
(3)イベントスケジュール-----------------------------------------------------
21
6.CO2 の削減効果--------------------------------------------------------------
22
(1)CO2削減効果の算出方法--------------------------------------------------
22
(2)CO2削減効果の算出------------------------------------------------------
24
(3)CO2削減効果のイメージ--------------------------------------------------
25
7.終わりに---------------------------------------------------------------------
26
1. 那覇市の進める交通施策をアピールするイベント
(1)カーフリー宣言者の目標5,000人
モビリティウィーク(9月16日~22日)の1週間とイベント開催日の9月22、23日を含
む8日間、クルマに頼りすぎない暮らしを実践することをインターネット上の宣言フォームや宣
言書へ署名し、バス、モノレール、二輪車、徒歩といったより環境にやさしい移動を心掛けるこ
とを宣言する「カーフリー宣言」
、昨年は2,472名の宣言がありましたが、さらに多くの市民
に「モビリティウィーク&カーフリーデー」を知ってもらうことを念頭に、今年は「カーフリー
宣言者5,000名」を目標に挙げました。
(募集期間8月22日~9月23日)
1)「カーフリー宣言者5,000名」を達成するために工夫したこと。
○バスモノパス共通乗車券配布時にカーフリー宣言を募集
那覇バスが運行する市内線バス(市内区間)とゆいレールで利用できる「バスモノパス共通乗車
券」を、主にクルマを利用している方々を中心に約8,000枚配布し、乗り継ぎ抵抗を抑える
ことで、利便性を高め公共交通の利用促進を図る調査を行いました。那覇市役所仮庁舎や大型商
業施設3箇所で配布を行い、その際にカーフリー宣言の募集も併せて行いました。
○抽選でゆいレール1日乗車券を進呈
カーフリー宣言していただいた方のうちから、メールアドレスなど、連絡先を記入していただい
た方を対象に抽選で100名(昨年は50名)にゆいレール1日乗車券を進呈しました。
ゆいレール1日乗車券は当イベントの主旨に賛同し、沖縄都市モノレール(株)から提供してい
ただきました。
○QRコードを活用し、携帯端末からも宣言できるようにしました。
カーフリー宣言は基本的にインターネットから手続きしますが、昨今の携帯端末の機能拡充と普
及状況から、QRコードを作成し、チラシやポスターに掲載し、携帯端末から手軽に宣言できる
ようにしました。一方で、インターネットや携帯端末を利用できない方のために市役所仮庁舎、
銘苅庁舎、各支所にカーフリー宣言投函ボックスを設け、紙による宣言もできるようにしました。
○昨年の宣言者に案内し、周知を呼びかけました。
昨年のカーフリー宣言者のうち、メールアドレスを登録していただいた宣言者に、今年のカーフ
リー宣言者の募集を案内し、また友人や知人への紹介など、周知をお願いしました。
写真(市長定例記者会見の様子)
写真(市長カーフリー宣言)
その他、例年通りポスター250枚やチラシ18,000枚、市内1万世帯に毎月配布される本
市の広報誌「那覇市民の友」でカーフリー宣言を募集したことに加えて、新聞記事やラジオで取
材していただいたことから、多くの方にカーフリー宣言の募集を呼びかけることができました。
また、イベント会場でも多くの来場者からカーフリー宣言を得ることができました。
1
写真(新聞報道)
写真(紙でのカーフリー宣言)
写真(カーフリー宣言受付の様子)
写真(市の広報誌への掲載)
2)結果
○今年のカーフリー宣言者数は7,240名となり、目標を達成することができました。
昨年が2,472名だったことを考慮すると、約3倍の周知効果があったことになります。また
宣言者のうち約30%がクルマを主として利用しており、モビリティウィーク期間中は公共交通
や徒歩での移動に転換したと考えられます。モビリティウィーク&カーフリーデーを知る機会を
増やしたことが、主旨の理解につながり、「カーフリー宣言」という行動に繋がったと思います。
今後はカーフリー宣言者でどれぐらいの環境負荷を削減できたかなど、宣言者に情報発信するこ
とで、イベント期間以後も引き続き「クルマに頼り過ぎない暮らし」に取り組んでもらえるよう
働きかけていきたいと思います。次回以降もカーフリー宣言の募集方法や周知方法を工夫するこ
とで、このイベントを知ってもらうことから取り組みを拡大させていきたいと思います。
2
(2)バスモノパス共通乗車券を利用した公共交通利用促進調査
1)目的
マイカーから公共交通への利用転換を図るうえで、普段、マイカー利用者が公共交通に感じてい
る不便な面、公共交通を選択しない理由を明確にし、どのような点が改善されれば、マイカーか
らの利用転換が図られるのかなどを、アンケート調査により利用者意識を把握することを目的に
バスモノパス共通乗車券を配布し、公共交通利用促進調査を行いました。この調査結果を踏まえ、
ICカードや乗継割引といった利用促進施策の検討に繋げていくこととしています。
2)方法
主にマイカー(バイク含む)を利用している方を中心に、ゆいレールと那覇バス(市内均一区間)
が乗り降り自由となる「バスモノパス共通乗車券」を配布し、利用後にアンケート調査を実施し
ました。実施期間はカーフリーデーに合わせて9月11日~30日までとしました。
写真(バスモノパス共通乗車券、アンケート用紙)
写真(大型商業施設での配布)
写真(イベント会場での配布)
3)結果
9月11日から15日及びイベント当日の22日、23日に配布を行いました。最終的な配布枚
数は、7,799枚でした。モビリティウィーク&カーフリーデーを含む9月30日までの間に、
これだけの方が、公共交通を利用したことになります。
利用後のアンケート調査から、45%の方が実際に利用して今後バスやモノレールの利用が増え
ると回答しています。
一方で、バス停上屋の整備や路線をわかりやすくして欲しい、バリアフリー化してほしい、高齢
者に対する割引や乗り継ぎ割引、IC カードの導入といった意見がありました。また、バスの本数
が少ない、バス停までの距離が遠い、モノレールの深夜までの運行などの意見もありました。
今後はバス停上屋の整備や低床バスの導入、IC カード導入や割引制度の検討など、関係機関と
協議を行いながら、公共交通の利用環境を充実させ、あわせてバス停や駅まで歩くことで健康増
進に繋がるといった意識啓発をことで、公共交通の利用転換に繋げていきたいと思います。
3
(3)都市と交通パネル展
市民の交通に対する興味や、将来の交通に対する期待といった意識醸成を図るため、本場ヨーロ
ッパのモビリティウィーク&カーフリーデーの紹介や、世界の各都市で運行しているLRTやB
RTなど、世界の都市と交通についてパネル展示を行いました。また那覇市の目指す交通まちづ
くりを示した「交通基本計画」
(平成22年3月)や、交通基本計画で掲げた施策を効率的かつ効
果的に推進するため、市内を9つの地域に区分し、各地域のまちづくりや交通に関する施策を示
した「那覇市総合交通戦略」(平成22年3月)の紹介を行いました。
実施団体
那覇市都市計画課
実施期間
9 月 14~23 日
実施場所
沖縄都市モノレール県庁前駅コンコース、イベント会場の牧志駅前交通広場
モビリティウィーク期間中は沖縄都市モノレール「県庁前駅」のコンコースにおいてパネル展示
を行いました。また舞台イベントなどを行った9月22日、23日にはイベント会場で展示を行
いました。
写真(モノレール駅での展示)
写真(イベント会場での展示)
(4)なは市民協働大学
まちづくり協働市民課において実施している「なは市民協働大学」において、那覇市の取り組ん
でいる交通施策についての説明や、カーフリーデーへの参加の呼びかけを行った。また、協働大
使であるバスマップ沖縄主宰の谷田貝氏に講座をお願いし、沖縄の交通の現状やヨーロッパモビ
リティウィーク&カーフリーデーの事例紹介を行っていただいた。
また、受講生へ事前送付した開催案内に「バスモノパス共通乗車券」を同封し、市民協働大学当
日やカーフリーデーイベントに公共交通を使っていただくことをお願いしました。
実施団体
都市計画課、まちづくり協働推進課、バスマップ沖縄
実施期間
9 月 15 日
実施場所
ひやみかちマチグヮー館
10:00~12:30
台風が接近する悪天候の中ではありましたが、31名の受講生に参加いただきました。受講し
た方からは「車を利用する利便性と依存性、安全性、幸福感のバランスがこれから求められると
の講話、大変参考になりました」、「私自身クルマ社会・生活にどっぷりつかっていることへ反省
した」、「どの移動手段にも利点があり、使い分けが大切かと思いました」など、クルマ依存型の
社会について考え、公共交通への転換や、那覇市の進める交通施策について考えるきっかけ作り
になったと思います。
4
写真(講義の様子)
写真(質疑応答の様子)
(5)無料レンタサイクル
国際通りを中心に、中心市街地の回遊性を高め、イベント会場へのアクセス性を高めるため、会
場と周辺の計4ヶ所で無料レンタサイクルの貸出を行いました。これを機会に広く一般の市民に
利用してもうらことで、自転車の利便性や快適性、有効性を実感してもらうとともに、都市交通
機関のひとつとしてレンタサイクルをアピールしました。
実施団体
おきなわスローツアー
実施期間
9 月 22 日、23 日
貸出場所
パレット久茂地前交通広場、美栄橋駅前交通広場、てんぶす前ポケットパーク、イベ
ント会場の牧志駅前交通広場
各貸出場所に5台のレンタサイクルを用意
2日間で計54件の利用がありました。「駐輪場を備えた施設が少ない」
、「駐車車両が多く、自
転車の走行空間が確保できていない」など、国際通り周辺における自転車利用環境を顧みると、
「それでも自転車を利用したい」という、自転車の有効性と潜在的な需要、可能性を確認するこ
とができたと思います。きめ細かなポートの設置や駐車車両対策など、自転車通行帯の整備など
の環境面を整えるための取組と、より一層の周知を図る必要があります。
写真(貸出場所の様子)
写真(貸出の様子)
(6)電気バス体験試乗会
沖縄県で製作した電気バス「ガージュ号」を9月23日にトランジットモール区間を走行させ、
交通と環境について考えてもらうきっかけ作りとしました。イベント会場であるさいおんスクエ
アを発着し、国際通りトランジットモール区間を通って、那覇バスターミナルで折り返し運行を
5
行いました。会場にて参加者を募集し、1回の定員は21名程度で、3回の試乗会を実施しまし
た。
実施団体
沖縄県産業振興公社
都市計画課
実施期間
9 月 23 日
実施場所
イベント会場(牧志駅前交通広場)~国際通り~那覇バスターミナル
13:00 発、14:30 発、16:00 発
3回の試乗会で、合計65名の方が試乗しました。試乗した方からは、
「とても静かで環境にも
良い」、「もっと電気バスを増やして欲しい」との意見や「デザインも、もっと電気バスだとわか
るようなデザインにして欲しい」等の意見があり、環境についてはもちろん、バスのデザインに
ついても今後検討していかなければと考えさせられました。
写真(試乗会の様子)
写真(停車中の様子)
(7)ゆいレールキャンペーン
公共交通への利用転換、モノレールの利用促進を図るため、ゆいレールを紹介するブースを設置
しました。そのなかで、ゆいレールの紹介をはじめ、様々な提携店舗の割引や特典が受けられる
「ゆいレールファンクラブ」の募集とゆいレールのグッズ販売を行いました。
実施団体
沖縄都市モノレール株式会社
実施期間
9 月 22 日、23 日
実施場所
イベント会場(牧志駅前交通広場)
イベントへの来場者がブースを訪れ、ゆいレールについて知ってもらう機会となりました。今
後の利用促進に繋がることを期待しております。
写真(出展の様子)
写真(ファンクラブ会員募集の様子)
6
(8)その他
イベントへの来場者へモビリティウィーク&カーフリーデーについて理解していただくため、
うちわやオリジナルゆいカードを作成し、配布を行った。
イベント当日街頭キャンペーン等で配布したうちわ(約600枚)
アンケートに答えた方に抽選で配布したオリジナルゆいカード(約300枚)
7
2. 交通と環境について社会啓発するイベント
(1)電動バイク・電動アシスト自転車の展示試乗会
市内でも多く利用されている原動機付き自転車にも、電気を動力とする電動バイクが普及してき
たことから、走行中に排気ガスを出さない、より環境にやさしい移動手段のひとつとして注目を
あつめる電動バイクの展示、試乗会を行いました。またアップダウンの多い地形の本市において、
坂に強く、手軽に乗れる電動アシスト自転車の展示、試乗会も合せて行いました。
実施団体
沖縄県二輪車安全利用普及協会
実施期間
9 月 22 日、23 日
貸出場所
イベント会場
特設試乗コース
写真(電動バイク試乗会の様子)
写真(電動バイク試乗の様子)
バイク(125cc 以下)そのものの省エネ、省スペースに加え、排気ガスを出さず、低騒音でよ
り環境にやさしい電動バイクは、乗り心地や加速性が良いと評判でした。またより安価で免許が
不要など、手軽に乗れる電動アシスト自転車は、試乗して実際に購入を検討をする方がいるなど、
好評でした。
(2)バスの使い方アドバイスコーナー
公共交通への利用転換を推進し、バスの利用促進を図るため、イベント会場においてバスマップ
の配布や路線バスの時刻や運賃が簡単に検索できる「ちゅらバス@なび」の紹介、来訪者にバス
の便利でお得な使い方を案内しました。
実施団体
バスマップ沖縄
沖縄職業能力開発大学校
実施期間
9 月 22 日、23 日
実施場所
イベント会場(安里バス停)
写真(バスの使い方アドバイスコーナーの様子)
写真(アドバイスの様子)
ブースには、2日間で約30名の方が訪れました。
「こういう情報がほしかった」
「かゆいところ
に手が届いた」等の感想があり好評でした。また、用意したバスマップ200枚はすべて配布し、
8
市民にとってはまだまだバスの使い方がわかりにくいことも伺えました。今後は、バス網の再編
や利用環境の整備をバス事業者等と協力して進めていく必要があると考えます。
(3)みどりのある歩道
南国特有の気候と強い日差しの沖縄において、「より快適で歩きやすい環境とは」をテーマに街
路樹や緑陰の大切さを来場者に感じてもらえるようなブースを出展しました。
実施団体
あけもどろ緑の会、道路管理課
実施期間
9 月 22 日、23 日
実施場所
イベント会場の牧志駅前交通広場
あけもどろ緑の会は「那覇市の緑で豊かなまち並みの創出」を研究することを目的に市内の造園
業社で構成された団体です。公園の植栽を剪定した際に発生した枝葉を屋根材として利用したテ
ントを設営しました。このテントの木陰に入ってもらうことで、街路樹と緑陰の大切さを感じて
もらうことが狙いです。テントでは理想的な街路樹を紹介したパネル展示や、緑化相談を行いま
した。また2張りのうち舞台側のテントは舞台を緑陰の下で楽しんでもらうスペースとしました。
写真(間伐材を屋根にしたテント)
写真(街路樹の紹介と緑化相談)
(4)次世代への「クルマに頼りすぎない暮らし」ポスターコンクール
今年で3回目の実施となる「クルマに頼りすぎないなはのまち」ポスターコンクールを行いまし
た。10年後にはクルマを持つ世代となる彼らに、幼少期より「交通と環境について」考えても
らうこと、都市交通問題に対する意識付けを行うことが重要と考え実施しています。9月22日
にはイベント会場において表彰式を行い、市長から受賞者へ賞状と賞品が授与されました。
応募作品はモノレール駅等に掲示し、子供の取組みをもとに、親や家族も一緒に「クルマに頼り
すぎないなはのまち」=「クルマに頼りすぎない生活」を考えるきっかけとしました。
1)応募要領(抜粋)
テーマ
「クルマに頼りすぎない なは のまち」
応募資格
那覇市内の小学校へ通学している小学1年生~6年生
表彰
最優秀賞…1名
優秀賞…2名
沖縄都市モノレール社長賞…1名
優良賞…4名
沖縄県バス協会会長賞…1名
入選…10名
参加賞として応募者全員に、那覇バスとゆいレールの共通1日乗車券「ぐるっと那覇
バスモノパス(子供用)
」を授与
2)募集・審査結果
○市内の各学校への訪問や教育委員会への協力依頼など、働きかけを行ったことから、昨年の約
9
2倍となる、計92点の応募がありました。
○応募作品の審査はポスターの技術的な要素(芸術性や技術)以上に、テーマ「クルマに頼りす
ぎないなはのまち」がどれぐらい伝わるかを主眼において実行委員で審査を行いました。
写真(市長と受賞者の様子)
写真(表彰式の様子)
写真(応募作品:最優秀賞)
写真(掲示した作品)
新聞記事への掲載(2012.10.3 沖縄タイムス 24 面)
3)実施後の考察
○市内の小学校教頭会や各学校訪問での募集呼びかけの際に、前回の実施状況報告を合わせて行
ったことから、応募作品の増加につながりました。
○この取り組みは小学生にとって「交通と環境」について考える良いきっかけとなりました。と
くに表彰式はイベント会場で、舞台イベントのひとつとして行ったことから、受賞者にとって「今
後の励みになった」とのことでした。
また、今年度より「沖縄都市モノレール社長賞」
「沖縄県バス協会会長賞」を設け、ゆいレー
ルやバスに関する副賞も贈呈しました。
10
応募作品は小学生らしい自由で楽しい作品が多く、今後は次年度のポスターやチラシへの使用
など活用方法を検討していきます。入賞作品についてはモノレール駅の電照掲示板に掲示し、こ
の取り組みをアピールしていく予定です。
(5)なはまちなかウォーク
歩く機会の創出と、なはのまちの魅力再発見、そして歩くことの良さを感じてもらうことを目的
に那覇市観光協会「那覇まちま~いガイド」の案内で、今年は5つのコースに分かれてまち歩き
を実施しました。ゆいレールや車が左側通行に変わった1978年7月30日に導入された「7
30バス」を活用し、公共交通利用とまち歩きを組み合わせて実施しました。
①那覇の市場迷宮巡り(こどもみらい課にて募集。大人18名、子供16名)
②小禄に残る古道を歩く(大人23名、子供4名)
③730バスで行く、世界遺産玉陵と金城町・パワースポット巡り(大人21名、子供5名)
④730バスで行く、世界遺産識名園魅力と謎(大人21名)
⑤ゆいレールと軽便鉄道(大人17名、子供3名)
実施団体
那覇市観光協会
那覇市こどもみらい課
実施日時
9 月 22 日
所要時間
まち歩き時間 90~120 分
午後 12 時集合
都市計画課
1 時出発式
写真(出発式の様子)
写真(まち歩きの様子①)
写真(まち歩きの様子②)
写真(まち歩きの様子③)
写真(まち歩きの様子④)
写真(まち歩きの様子⑤)
11
一般公募に加え、こどもみらい課が所管する児童館を中心に応募を行ったところ、定員100名
を越える参加者がありました。
「歩いたからこその発見があった。」
「普段つい車を使ってしまいが
ちなので、こういった機会があると良いきっかけになる。」「これからはできるだけ歩く習慣付け
を行いたい」など意見があり参加者から好評でした。
(6)自転車まちめぐり
自転車に乗る機会の創出と、自転車の利便性を知ってもらい、利用環境を考えるきっかけにする
ことを目的に沖縄県サイクリング協会認定のサイクリングインストラクターから自転車のルール
とマナーを学びながら、また、ガイドの案内により市内の見どころをサイクリングする自転車ま
ちめぐりを実施しました。
①吹く海風を感じながら、那覇の今昔を巡るコース(大人18名、子供2名)
②緑と川面を吹き渡る風を感じながら、那覇の自然を楽しむコース(大人13名、子供1名)
実施団体
おきなわスローツアー
沖縄県サイクリング協会
実施期間
9 月 23 日
所要時間
サイクリング 120~180 分
午前 11 時集合
11 時出発
写真(出発式の様子)
写真(ルールとマナーの講習会)
写真(サイクリングの様子)
写真(サイクリングの様子)
出発式のあと、サイクリングインストラクターから30分程度、自転車のルールとマナーを学び
ました。その後、晴天の下、ルールを確認しながら自転車レーンが設置された道路や路肩の狭い
道路など、様々な走行環境を体験し、市内の見どころを巡りながらサイクリングを楽しみました。
子供から大人まで様々な年齢層の方が参加し、車の代替手段の一つとして自転車への関心が高ま
っていることを感じさせました。
12
3. 会場への集客を図り、この取組みを周知するイベント
中心市街地の新たな拠点ににぎわいを創出するイベント
地域と連携し、まちに賑わいと結びつきを創出するイベント
(1)街頭キャンペーン
このイベントの周知と主旨、理念を理解してもらうため、のぼりを立て、イベントちらしの配布
を行いました。1,500人の方が参加予定していた「泡コン」でのちらし配布につきましては、
台風の接近により中止となりました。来年も多くの方が参加するイベント等でのキャンペーンを
引き続き検討していきます。
実施団体
なはモビリティウィーク&カーフリーデー実行委員会
実施期間
9 月 16 日
午後 13 時 泡コン参加者へのキャンペーン→台風接近により中止
18 日
午前 8 時
通勤者へのキャンペーン
21 日
午前 8 時
通勤者へのキャンペーン
22 日、23 日
イベント時 国際通り来訪者へのキャンペーン
写真(街頭キャンペーンの様子)
写真(街頭キャンペーンの様子)
写真(イベント会場でのキャンペーン)
(2)舞台イベント(音楽・ダンス・エイサーなど)
イベント会場への集客を図り、このイベントの主旨を広くアピールするため、ダンスや歌、エイ
サー、お笑いといった舞台イベントを行いました。ポスターコンクールの表彰式もこのなかで行
いました。
昨年7月8日にまちびらきした「さいおんスクエア」は、沖縄都市モノレール牧志駅と直結し、
前面の牧志駅前交通広場にはバス停を備える、利用度の高い交通結節点です。那覇市の中心市街
地の活性化に繋がるよう、舞台イベントを中心に様々なイベントを実施しました。また、なはま
ちなか振興課が週末に行っている「はいさい市」とも協力してイベントを行いました。
13
写真 那覇太鼓(エイサー)
写真 Glean Piece(歌)
写真 石川清貴(歌)
写真 ムムヌチハンター(ご当地ヒーロー)
写真 よしもと沖縄(お笑い)
写真 エムズアンスタジオ(バレエ)
写真 各ブースの紹介
写真 My Cube(バンド)
写真 GLUF スポーツクラブ(ダンス)
写真 寄宮マイケル(ダンス)
14
写真 愛~カナサ~(歌)
写真 annone bellydance(ベリーダンス)
写真 琉球ボンバーズ(チアダンス)
写真 前田秀幸(歌)
歌やダンス、お笑いなどでイベント会場を盛り上げていただきました。たくさんの方にご来場い
ただき、舞台イベントは大盛況でした。クルマに頼り過ぎない生活、環境について考えていただ
くきっかけ作りになったと思います。
(3)セグウェイ試乗会
イベント会場への集客を図り、未来の交通を感じ、交通について考えてもらうきっかけにしよう
と、立ち乗り電動二輪車「セグウェイ」の展示・試乗会を行いました。
実施団体
フェルマータ.株
実施期間
9 月 22 日、23 日
実施場所
イベント会場(牧志駅前交通広場)
写真(セグウェイ試乗会の様子)
特設試乗コース
写真(試乗スペースの様子)
現在はまだ公道での走行が認められていないものの、つくば市において特区内の公道における走
行実験が行われるなど、近未来の多様な移動手段のひとつとして注目されています。
1回5名で15分程度の体験試乗ですが、人気が高く、二日間で146名の試乗がありました。
(4)なはまち発見クイズラリー
まちなかに隠されたクイズの答えを探しながら、自転車や徒歩で散策し、那覇のまちの魅力を発
15
見してもらうためにクイズラリーを実施しました。
実施団体
サイクルワークスメッセンジャーサービス
実施期間
9 月 22 日、23 日
実施場所
イベント会場(牧志駅前交通広場)~中心市街地一帯
写真(クイズラリーのブース)
写真(クイズラリー受付の様子)
二日間で121名の参加がありました。
「様々な人たちとも会話でき、昔ながらの街並みの風
景なども見れたので楽しめました」、「自転車だと色々な発見ができました」、「懐かしい裏道
を通って那覇市の魅力を再発見できました」などの参加者の声があり、那覇の魅力の再発見
や親子のコミュニケーションなどにつながったと思います。
(5)壺屋小学校PTAのブース出展
会場への集客を図り、地域に根ざしたイベントとしていくため、国際通り、さいおんスクエア近
隣の「壺屋小学校」に昨年に引き続き、ブース出展していただきました。できるだけ多くの小学
生やその父母に出展をとおしてこのイベントに参加してもらうことで、この取組みの主旨を知っ
てもらう機会とするとともに、このイベントが今後、地域の人たちと連携し、中心市街地におけ
る「クルマにたより過ぎない暮らし」の実施に繋がるよう、一緒にイベントに取組みました。
実施団体
壺屋小学校PTA
実施期間
9 月 22 日
実施場所
イベント会場(牧志駅前交通広場)
写真(壺屋小学校ブース出展の様子)
写真(壺屋小学校ブースの様子)
(6)おもしろ自転車の展示試乗会
普段の生活ではなかなか目にしない、ちょっと変わった自転車を展示し、試乗も行いました。
実施団体
プラネット・チャオ
実施期間
9 月 22 日、23 日
実施場所
イベント会場
特設試乗コース
16
写真(おもしろ試乗会の様子)
写真(おもしろ試乗会の様子)
多くの親子連れが普段乗ったことのない自転車の試乗を行っており、自転車に対する興味を持つ
機会になったかと思います。
4. オリジナルかりゆしウェアの作成・販売について
昨年に引き続き、なはモビリティウィーク&カーフリーデーの理念をできるだけ多くの人に広め
るべく、オリジナルかりゆしウェアの作成・販売を行いました。
デザインは那覇のシンボル的な首里城や那覇タワーといったまち並みを背景に、クルマに頼り過
ぎな生活を見直し、徒歩、自転車、バス、ゆいレールといったより環境にやさしい移動手段を心
がけることで、まちの環境が改善されていくカーフリーデーのイメージをベースに、私たちの交
通行動が環境の改善に繋がることを、那覇市の花木であるホウオウボクと市花のブーゲンビレア
で表現しました。今年は、配色を少しアレンジしました。
今年も市の職員を中心に購入希望者を募集し、また、イベントに出展するNPOを始め、那覇市
議会など、各団体の方にも購入してもらい、イベントの一体感を創り出しました。
本市においてかりゆしウェアは仕事着として着用が推奨されていることもあり、このオリジナル
かりゆしウェアの着用日を決め、一緒に着用することで、カーフリーデーの取り組みを来庁者を
はじめ関係者にアピールしました。
今年は200枚を目標に募集しましたが、予想を上回り248枚の販売となりました。昨年分と
あわせると、約500枚のオリジナルかりゆしウェアを販売しており、なはモビリティウィーク
&カーフリーデーの取り組みが徐々に広がっていると感じております。
昨年から、毎週金曜日を「カーフライデー」(金曜日=フライデー)として、着用運動を続けて
います。
図(オリジナルかりゆしウェアのデザイン(左:2011 年、右:2012 年))
17
写真(イベント会場での着用状況)
写真(イベント会場での着用状況)
写真(イベント会場での着用状況)
18
5. 参加者一覧・会場配置図・イベントスケジュール
(1)参加者一覧
番号 種別
出展等
団体名
意向 出展日
確認 22日 23日
備考
1
太鼓演舞
那覇太鼓
○
○
○
配置図⑥
2
歌
My Cube
○
○
-
配置図⑥
3
歌
前田秀幸
○
-
○
配置図⑥
4
歌
石川清貴
○
○
-
配置図⑥
5
歌
Glean Piece
○
-
○
配置図⑥
6
歌
愛~カナサ~
○
○
-
配置図⑥
7
舞
台 ダンス
系
ガルフスポーツクラブ
○
-
○
配置図⑥
8
バレエ
エムズ・アン・スタジオ
○
○
○
配置図⑥
9
ご当地ヒーロー
ムムヌチハンター
○
○
-
配置図⑥
10
お笑い
よしもと沖縄
○
○
-
配置図⑥
11
ベリーダンス
annone bellydance
○
-
○
配置図⑥
12
ダンス
新垣良友
○
-
○
配置図⑥
14
ポスターコンクール表彰式
受賞者、都市計画課
○
○
-
配置図⑥
15
公共交通事業者
沖縄都市モノレール株式会社
○
○
○
配置図③
電気バイク展示
沖縄県モーターサイクル普及協会
○
○
○
配置図⑭
バスマップ沖縄
沖縄職業能力開発大学校
○
○
○
配置図④
16
17
展
示 バスの使い方アドバイス
系
18
バスモノパス共通乗車券利用調査
(株)KCS、都市計画課
○
○
○
配置図⑬
21
那覇都市圏渋滞対策WG
(株)オリエンタルコンサルタンツ
南部国道事務所
○
○
○
配置図⑫
22
おもしろ自転車(ちび自転車レース)
プラネットチャオ
○
○
○
配置図⑭
那覇バス株式会社
○
-
○
配置図⑤
フェルマータ.株
○
○
○
配置図①
23
24
試 電気バス体験試乗
乗
系 セグウェイ展示・試乗
25
レンタサイクル(電動アシスト外)
おきなわスローツアー
○
○
○
配置図⑪
26
なはまち発見クイズラリー
サイクルワークスメッセンジャーサービ
ス
○
○
○
配置図⑩
おきなわスローツアー
○
-
○
配置図⑥
なはまちなかウォーク
那覇市観光協会
こどもみらい課
○
○
-
配置図⑥
壺屋小学校出展
壺屋小学校
都市計画課
○
○
○
配置図⑦
キッチンカー出店
(株)宣伝
なはまちなか振興課
○
○
○
キッチンカー
実行委員会
都市計画課
○
○
○
配置図⑤
27
体
験 自転車でまちめぐり
型
28
29
30
同
時
開
催
そ
街頭キャンペーン9/18,21,22,23
31 他 の カーフリー宣言
19
(2)会場配置図
20
(3)イベントスケジュール
9/14(金) パネル展示
パネル展示
県庁前駅(1階コンコース)
・「都市と交通」パネル展
県庁前駅(1階コンコース)
9/15(土) な は 市 民 協 働 大 ・「都市と交通」パネル展
学
なは市民協働大学(ひやみかちマチグヮー館)
てんぶす那覇前ポケットパークなど
街頭キャンペーン
・「泡コン」の開催に合わせ、チラシ配布を行う。
※台風接近により中止
9/16(日)
パネル展示
県庁前駅(1階コンコース)
・「都市と交通」パネル展
公 共 交 通 の 利 便 ・バスモノパス共通乗車券公共交通利用促進調査
性向上
パネル展示
9/17(祝・
月)
公共交通の利便
性向上
・バスの日(市内線・市外線 1000 円)
県庁前駅(1階コンコース)
・「都市と交通」パネル展
・バスモノパス共通乗車券公共交通利用促進調査
・敬老の日70歳以上無料
・バスの日(市内線・市外線 1000 円)
パレットくもじ前広場など
街頭キャンペーン
・実行委員による街頭キャンペーン
※ノボリ振りやチラシ配り等を行う
9/18(火)
パネル展示
公共交通の利便
性向上
パネル展示
9/19(水)
公共交通の利便
性向上
パネル展示
9/20(木)
公共交通の利便
性向上
街頭キャンペーン
9/21(金)
パネル展示
公共交通の利便
性向上
県庁前駅(1階コンコース)
・「都市と交通」パネル展
・バスモノパス共通乗車券公共交通利用促進調査
県庁前駅(1階コンコース)
・「都市と交通」パネル展
・バスモノパス共通乗車券公共交通利用促進調査
県庁前駅(1階コンコース)
・「都市と交通」パネル展
・バスモノパス共通乗車券公共交通利用促進調査
パレット久茂地前広場など
※ノボリ振りやチラシ配り等を行う
県庁前駅(1階コンコース)
・「都市と交通」パネル展
・バスモノパス共通乗車券公共交通利用促進調査
21
☆カーフリーデー
・さいおんスクエアイベント
舞台イベント(ポスターコンクール表彰式、ダンス、歌、エイサーなど)
ブース出展(ゆいレール紹介、バスの使い方アドバイスコーナー、ク
9/22(祝・
イベント
イズラリーなど)
パネル展示(都市と交通、交通と環境など)
土)
参加型イベント(なはまちなかウォーク)
試乗イベント(電動バイク、セグウェイ、おもしろ自転車など)
・バスの日(市内線・市外線 1000 円)
公共交通の利便
・バスモノパス共通乗車券公共交通利用促進調査
性向上
・バスの日(市内線・市外線 1000 円)
・カーフリー実施日
・さいおんスクエアイベント
舞台イベント(ダンス、歌、エイサーなど)
ブース出展(ゆいレール紹介、バスの使い方アドバイスコーナー、ク
イベント
イズラリーなど)
パネル展示(都市と交通、交通と環境など)
9/23(日)
参加型イベント(自転車まちめぐり)
試乗イベント(電気バス体験試乗会、電動バイク、セグウェイ、おもし
ろ自転車など)
公共交通の利便
・バスモノパス共通乗車券公共交通利用促進調査
性向上
・バスの日(市内線・市外線 1000 円)
●カーフリー宣言(ホームページで募集)8/22~9/23
●ポスターコンクール 募集期間 6/6~8/31 表彰式 9/22 さいおんスクエア
6. CO2の削減効果
7,240名のカーフリー宣言者のCO2削減効果を2008年に実施したカーフリー宣言者の
CO2削減効果の把握調査をもとに算出したところ、モビリティウィーク期間中で約40トンの
CO2が削減されました。
(1)CO2削減効果の算出方法
2008年の調査によると、1 週間に普段から車を利用する人の平均使用距離は 131.9km/人・
週です。また、普段から車を利用する人が公共交通に乗り換えることによるCO2削減効果は
192g-CO2/km、バイクへの乗り換えによるCO2削減効果は 134g-CO2/km と算出されています。普
段から車を利用する人が他の手段へ転換する割合は下表のとおりです。
車から他の手段への転換率%
公共交通へ
41%
CO2削減効果 g-CO2/km
192 g-CO2/km
22
自転車・徒歩へ
22%
192 g-CO2/km
他車へ便乗
6%
192 g-CO2/km
バイクへ
4%
134 g-CO2/km
27%
0 g-CO2/km
乗り換えない
計
100%
※192(g-CO2/km)=[ガソリン 1ℓ当りの CO2 の重さ:2,300(g-CO2/l)]÷[車の燃費:12(km/l)]
※134(g-CO2/km)=
192(g-CO2/km) -[ガソリン 1ℓ当りの CO2 の重さ:2,300(g-CO2/l)]÷[バイクの燃費:40(km/l)]
上記条件により、CO2削減効果は以下の式で算出されます。
車から他の手段への転換に
よるCO2削減量(kg-CO2)
=
普段から車を主に使う
カーフリー宣言者(人)
×
23
車から他の手段
への転換率(%)
×
CO2削減効
果(kg-CO2/km)
×
平均使用距離
131.9km/人・週
(2)CO2削減効果の算出
今年のカーフリー宣言者7,240名のうち普段から車を利用する人は2,188名でした。
よく利用する交通手段
自転車
8%
2,188名
徒歩
7%
車
30%
バス
23%
モノレール
22%
バイク
10%
よってCO2削減効果は上記式から以下のとおりとなりました。
車から他の手段への転換に
よるCO2削減量(kg-CO2)
=
普段から車を主に使う
カーフリー宣言者(人)
×
車から他の手段
への転換率(%)
×
CO2削減効
果(kg-CO2/km)
×
平均使用距離
131.9km/人・週
公共交通への転換による
CO2削減量(kg-CO2)
= 2188(人)
× 41(%)
× 0.192(kg-CO2/km)
× 131.9km/人
= 22718.4(kg-CO2)
自転車・徒歩への転換によ
るCO2削減量(kg-CO2)
= 2188(人)
× 22(%)
× 0.192(kg-CO2/km)
× 131.9km/人
=
12190.3(kg-CO2)
他車へ便乗への転換によ
= 2188(人)
るCO2削減量(kg-CO2)
×
6(%)
× 0.192(kg-CO2/km)
× 131.9km/人
=
3324.6(kg-CO2)
バイクへの転換によるC
O2削減量(kg-CO2)
×
4(%)
× 0.134(kg-CO2/km)
× 131.9km/人
=
1546.9(kg-CO2)
= 2188(人)
よって「車から他の手段への転換によるCO2削減量(kg-CO2)
」は
22718.4+112190.3+3324.6+1546.9= 39780.2(kg-co2)CO2削減効果があったことになり
ます。
モビリティウィークの 1 週間で約40トンものCO2が削減されたことになります。
※ちなみに、1人が1年間に車から公共交通に転換した場合のCO2削減量は、
1 人×41%×0.192(kg-CO2/km)×131.9km/人×52 週≒ 539.9(kg-co2)となり、約0.5トンの削減効果
になります。
24
CO2削減効
効果のイメー
ージ
(3)C
今
今年のカーフ
フリー宣言者
者7,240
0名のうち普
普段から車を利用する人2,188名
名が削減した
たC
O
O2、1
週間で
で約40トン
ンをイメージ
ジで表現する
ると・・・
サ
サッカーフィ
ィールド約6
6面半分の杉
杉林が 1 年間に吸収する二
二酸化炭素量
量となります
す。
約 6.02ton
約40ton
サッカー場
場約6面半分
分
イメ
メージ図
ちなみに、1人が何年間
間公共交通に転換すれば、サッカー場
場1面分の植
植林杉 430 本分になるか
本
は、
ルマにたよらない生活を
をしなければ
ばなりません
ん。
6.02ton÷0.5539ton≒11.2 となり、約11年間クル
今 1 週間で
今回
で削減したCO2吸収量に
になるには、
、約72年間
間必要となり
ります。この
の1週間で、1
人
人が約72年
年間公共交通に転換した場
場合のCO2
2の削減効果
果がありまし
した。
樹
樹齢にもよります
すが、杉1本が
が1年間で吸収す
する二酸化炭素吸
吸収量は 0.014 トン/年です。
ま
また1ヘクタール
ル(10,000 ㎡)当たりの植込み
み本数は約 575 本です。(参考:林野庁ホーム
ムページ)
25
7. 終わりに
那覇市では今年で6回目の取り組みとなりました。まだまだ認知度が高いと言えない状況で、今
年も「知ってもらうこと」
「知ってもらう機会の創出」に力を注いだことから、ラジオや新聞報道
もあり、目標とするカーフリー宣言者の5,000名(結果7,240名)も達成することができ
ました。
今年はイベントの周知活動の一環として、那覇市交通まちづくりイメージソング「Journey78」
を歌手の石川清貴さんに制作していただき、9月から市役所でイベントの告知とあわせて曲を流
し、市民や職員へ周知いたしました。
また、昨年に比べ参加団体(出展・出演)の増減はあったものの、イベント内容を充実させるこ
とができました。バスモノパス共通乗車券公共交通利用促進調査やトランジットモール区間にお
ける電気バス体験試乗会、バスやモノレールを活用したなはまちなかウォークでは公共交通事業
者と連携して実施することが出来ました。今後の那覇市が進める公共交通への利用転換施策の実
施に向けて、また、公共交通機関の利用促進について広く市民に PR することができたと思います。
那覇市では平成23年5月に策定した「那覇市公共交通総合連携計画」の中で、LRTやBRT
をイメージした「モデル性の高い基幹的公共交通」の段階的な導入計画を立てました。平成24
年度中の試行運行を目指し、実施計画の策定と関係機関との協議を進めています。新しい交通シ
ステムの導入がより多くの市民の同意を得て、スムーズに実施に繋がるよう、また「誰もが移動
しやすいまちを作る」という本市の目指す交通まちづくりを実現するため、意識改革の取り組み
として「なはモビリティウィーク&カーフリーデー」を今後益々充実させ、カーフリーゾーンの
創出につきましても、トランジットモール区間の拡充を図りながら展開していき、市民に馴染み
のあるイベントに発展させていきたいと思います。
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