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平成19年第3回全体会議録

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平成19年第3回全体会議録
第 3回南さつま市議会定例会会議録(第 1日目)
1.開
会
日
時
平成19年 6月 8日(金)午前10時
1.議
事
日
程
(第 1号)
〇開
会
〇諸 般 報 告
〇開
議
野 下
日程第 1
会議録署名議員の指名
議長指名{
三 角
日程第 2
日程第 3
議案第61号
専決処分の承認を求めることについて・平
成18年度南さつま市一般会計補正予算(第 8号)
議案第62号
日程第 4
議 長 発 議
会期の決定
専決処分の承認を求めることについて・平
成18年度南さつま市漁業集落環境整備事業特別会計補正
予算(第 2号)
日程第 5
議案第63号
専決処分の承認を求めることについて・南
さつま市税条例の一部を改正する条例
一括上程、説明
日程第 6
日程第 7
日程第 8
議案第64号
専決処分の承認を求めることについて・南
さつま市国民健康保険税条例の一部を改正する条例
議案第65号
専決処分の承認を求めることについて・南
さつま市公の施設に係る指定管理者の指定について
議案第66号
専決処分の承認を求めることについて・平
成19年度南さつま市一般会計補正予算(第 1号)
- 3 -
議案第67号
日程第 9
専決処分の承認を求めることについて・平
成19年度南さつま市老人保健医療特別会計補正予算(第
1号)
日程第10
議案第68号 人権擁護委員候補者の推薦について
日程第11
議案第69号 人権擁護委員候補者の推薦について
日程第12
議案第70号 人権擁護委員候補者の推薦について
議案第71号
日程第13
南さつま市外国の地方公共団体の機関等に
派遣される職員の処遇等に関する条例及び南さつま市職
員の給与に関する条例の一部を改正する条例
議案第72号
南さつま市長等の給与等に関する条例及び
南さつま市教育長の給与等に関する条例の一部を改正す
日程第14
日程第15
日程第16
日程第17
日程第18
日程第19
る条例
議案第73号
南さつま市坂口副市長の給料の特例に関す
る条例
議案第74号 南さつま市基金条例の一部を改正する条例
議案第75号
南さつま市消防団員等公務災害補償条例の
一部を改正する条例
議案第76号 過疎地域自立促進計画の一部変更について
議案第77号
辺地に係る公共的施設の総合整備計画の一
部変更について
- 4 -
議案第78号
日程第20
鹿児島県市町村総合事務組合を組織する地
方公共団体の数の減少及び鹿児島県市町村総合事務組合
規約の変更について
日程第21
日程第22
日程第23
日程第24
〇散
議案第79号
南さつま市重度心身障害者医療費助成金支
給条例の一部を改正する条例
議案第80号
平成19年度南さつま市一般会計補正予算 (
第 2号)
議案第81号
平成19年度南さつま市国民健康保険特別会
計補正予算(第 1号)
議案第82号
平成19年度南さつま市診療所特別会計補正
予算(第 1号)
会
1.本日の会議に付した事件
〇議事日程のとおり
- 5 -
1.会議に出席した議員(27名)
1番議員
清
水
春
男
2番議員
若
松
正
伸
3番議員
下
釡
清
和
4番議員
平
石
一
善
5番議員
諏
訪
昌
一
6番議員
古
木
健
一
7番議員
貴
島
修
8番議員
南
敏
子
9番議員
新
澤
美
10番議員
有
村
義
次
11番議員
園
田
豊
12番議員
小
園
藤
生
13番議員
大
原
俊
博
14番議員
上
園
邦
丸
15番議員
鳥
居
亮
幸
16番議員
下
野
17番議員
野
下
寛
俊
18番議員
三
角
勝
19番議員
大
迫
久
光
20番議員
相
星
二三夫
21番議員
髙
倉
正
文
22番議員
山
下
美
岳
23番議員
永
山
薩
男
24番議員
井
料
健
造
25番議員
柳
元
拓
夫
26番議員
室
屋
正
和
27番議員
石
井
博
美
長
金
田
鶴
見
記
大
原
雄
樹
廣
認
嘉
1.会議に欠席した議員(0名)
1.会議に出席した事務局職員(4名)
事
務
局
書
長
久保薗
秀
徳
議
記
井
喜
詞
書
上
事
係
1.法第 121条による会議に出席した説明員(20名)
長
川
野
信
男
副
市
長
相
星
完
治
長
坂
口
二
郎
教
育
長
出
口
定
昭
長
柴
田
達
朗
企画政策部長
上
野
哲
郎
市民福祉部長
下
西
公
一
産業振興部長
東久保
建
設
部
長
山
下
和
隆
会 計 管 理 者
當
房
公
夫
教
育
部
長
染
川
勝
夫
笠 沙 支 所 長
中
村
澄
哉
大 浦 支 所 長
松
岡
正
三
坊 津 支 所 長
放生会
金 峰 支 所 長
坂
上
広
美
監査事務局長
辻
総務部総務課長
塩
賀
千
弘
総務部財政課長
山
総務部税務課長
有
馬
安
行
企画政策部企画
中
市
副
総
市
務
部
課
- 6 -
長
嵩
隆
敬
子
口
力
三
山
秀
次
△
〇議長(石井博美)
開
会
午前10時01分
ただ今から平成19年第 3回南さつま市議会定例会を開会します。
ここで諸般の報告を行います。まず、南さつま市監査委員から例月出納検査の結果について
報告がありましたが、その都度写しを送付してありますので、御了承願います。
次に、 3月定例会以降の諸般事項については、お手元に配付のプリントのとおりであります
が、そのうち若干補足いたしますと、 5月23日、鹿児島県市議会議長会定期総会では、本市、
枕崎市及び日置市共同提出の「国道 270号の早期整備促進について」と本市ほか 3市共同提出
の「国道 226号の早期整備促進について」など20件の議案を審議、決定し、その実現に向けて
運動を進めることになりました。また、九州市議会議長会定期総会への本県提出議案として
「南九州地域の交通網の整備促進について」、「家電リサイクル法施行に伴う離島の消費者負担
軽減策について」、「カンキツグリーニング病の蔓延防止と防除対策について」の 3件を決定い
たしました。
以上、議会の諸般報告について補足して説明を終わります。
△
〇議長(石井博美)
議
これから本日の会議を開きます。
△
〇議長(石井博美)
開
日程第 1
会議録署名議員の指名
日程第 1、会議録署名議員の指名を行います。会議録署名議員に野下寛俊
議員と三角勝嘉議員を指名します。
△
〇議長(石井博美)
日程第 2
会期の決定
次に、日程第 2、会期の決定を議題とします。本定例会の会期については、
6月 1日に開かれた議会運営委員会で本日から 6月29日までの2 2 日間とすることに意見の一致
をみています。そのように決定することに御異議ありませんか。
[「異議なし」と呼ぶ者あり]
〇議長(石井博美)
御異議なしと認めます。したがって、本定例会の会期は本日から22日間と
決定しました。
〇議長(石井博美)
△
日程第 3
議案第61号から
△
日程第24
議案第82号まで
次は、日程第 3、議案第61号、専決処分の承認を求めることについて・平
成18年度南さつま市一般会計補正予算(第 8号)から日程第24、議案第82号、平成19年度南さ
つま市診療所特別会計補正予算(第 1号)までの22件を一括議題といたします。提案理由の説
- 7 -
明を求めます。
[川野信男市長登壇]
〇市長(川野信男)
平成19年第 3回定例市議会の開催に当たり、これまでの諸般の経過、当面
する市政の諸課題について御説明申し上げます。
去る 5月 2日に南さつま市特別職報酬等審議会に対し、南さつま市における議会の議員の報
酬の額並びに市長及び副市長の給料の額について諮問を行いました。
審議会においては、県内各市及び近隣町などの状況や本市の財政状況などをもとに慎重審議
を行っていただき、 5月14日に審議会会長から「改定を見送ることが適当である。」との答申を
いただいたところであります。
しかしながら、本市の厳しい財政状況を踏まえ、今議会に提案いたしましたとおり、市長、
副市長及び教育長の給料について減額したいと考えているところであります。
平成19年度の市政の円滑な推進を図るため、 4月25日にふれあいかせだにおいて「市政説明
会」を開催し、行政嘱託員、自治公民館長及び校区公民館長などに対し、市政概要、予算概要、
行政改革概要等について説明いたしました。
本年 3月に策定された本市の地域防災計画について、 5月30日に南さつま市防災会議を開き、
市、消防組合及び県の組織再編等に伴う計画内容の見直しについて協議し、確認したところで
あります。
また、梅雨時期を前に防災関係機関と地元代表による災害危険箇所等の点検を 5月 9日から
16日まで各地域で実施するとともに、 5月21日には、各地域の点検結果をもとに、消防団統括
団長及び各方面団長などとともに市内の危険箇所の状況を把握するため、防災点検を実施いた
しました。
長崎市長の銃撃事件など昨今の行政に対する不当要求行為等の状況を踏まえ、このような不
当要求等に備えるため、 5月17日に県暴力追放県民会議専務理事、県警察本部刑事部組織犯罪
対策課理事官を講師に迎えて「不当要求行為等に関する研修会」を実施しました。
また、玄関、執務室などに「暴力追放宣言事業所」の表示を行うとともに、不当要求行為等
に対応マニュアルを定め、日頃から適切な対応について認識を深めるなど体制を整えることと
いたしています。
旧金峰町における芝原b遺跡発掘調査報告書問題については、 6月 1日に関係職員の処分を
行うとともに、本議会に関係条例を提案したところであります。
会計処理をはじめとする市の事務について、今後一層適切な処理を徹底するため、チェック
体制の強化を図るとともに、職員研修を実施し、資質の向上を図るなど万全を期することとし
ています。
旧坊津町に対する損害賠償請求訴訟の判決が 5月22日に言い渡されました。判決は、本市に
対し20万 8,372円の損害賠償金の支払いを命じ、原告のその他の請求棄却及び訴訟費用につい
- 8 -
ては、原告が15分の14、本市が15分の 1の負担とする内容であります。
これまでの本市の主張がおおむね認められた判決であることから控訴はしないこととし、本
議会に関係する予算を提案したところであります。
「´07吹上浜砂の祭典」は、「時代を拓いた冒険者たち」を砂像テーマとして 5月 1日から
5日までかせだドーム及びその周辺をメイン会場として開催されました。今回は20回目の祭典
であり、記念イベントなども開催され、期間中、県内外から多くの来場者があり、卓越した作
品と春の花々との共演を堪能していただいたところであります。
砂の祭典は、これまで継続して開催したことにより、本市の知名度アップや交流促進、観光
振興など地域活性化に大きな成果をもたらすとともに、地域資源を活用したイベントとして各
方面からも高い評価をいただいているところであります。
去る 5月10日、南さつま市国際交流員として中華人民共和国福建省寧徳市出身の阮瑞芳(ル
アン
ルイファン)さんが着任いたしました。国際交流を広く推進するため、各種団体の会合
などでの講演・交流や各学校への訪問などを行うなど市民との交流を推進する計画であります。
また、 7月11日から13日まで友好都市盟約を締結している中国宿遷市から中学生13名を含め
19名の教育代表団が 2泊 3日の日程で本市を訪問し交流を行うこととなっており、友好を深め
たいと考えております。
去る 4月16日、地域間の交流を推進するとともに、心豊かな人材の育成を図ることを目的と
して「南さつま市地域間交流推進協議会」が発足しました。
本市は、北海道旭川市との砂の祭典、冬まつりを通した交流、長崎県上五島町との同町の合
併一周年記念式典の講演を機縁として、砂の祭典などを通した交流、福岡市、三重県津市との
三津交流など自治体間の交流を行っています。
また、関東地域、関西地域などをはじめ、各地域において郷土出身者によるふるさと会など
が数多く設立されており、本市との交流を続けております。
また、「
あすなる
南さつま市民」を募り、情報提供などを行っており、ふるさと応援団
として今後の協力を期待しているところでもあります。
本市としましては、これまでの交流の歴史を踏まえ、本協議会を交流の推進母体としてさら
なる交流の推進を図るとともに、新たな交流機会の創設を図って参りたいと考えております。
平成15年度から整備を進めておりました「りんりんロード」が全線開通しましたので、 4月
30日、「りんりんロード」全線開通セレモニーを開催し、サイクリング愛好者やスポーツ少年
団員など多くの市民の方々が走り初めを行いました。
この他、かせだサイクリング倶楽部を中心として毎月月例サイクリングが開催されており、
サイクルシティとして年間を通して自転車に親しみ、健康づくり、体力づくりなどを推進して
いるところであります。
また、 6月24日には、金峰町レクの森公園においてマウンテンバイク大会が開催されること
- 9 -
になっておりますし、 9月23日に開催される「2007ツール・ド・南さつま」には北京市自転車
協会からも40名が参加したい旨の申出が来ております。
インターネット用の高速回線サービス(ブロードバンド)を受けられていない 4地域(加世
田津貫交換局管内、笠沙町野間池交換局管内、坊津町久志西南方交換局管内及び金峰町大坂交
換局管内)について利用希望のアンケート調査を実施いたしました。
調査結果において、 4地域とも県の補助事業の要件を満たす利用希望世帯が約 3割に達しま
したことから、利用環境の格差是正を図るため、県の補助事業を活用した情報基盤の整備を行
う予定であります。
南さつま海道「とるぱ 226」整備構想に基づく事業の推進については、国道 226号沿線の本
市の代表的な景観を「南さつま海道八景」として選定するため、南さつま海道八景選定委員会
を 7月 5日、 6日に開催する予定であります。
また、本年度事業の一つである南さつま海道八景フォトコンテストについては、 5月 1日か
ら10月31日までの期間で募集を行っておるところであります。
行政改革の推進については、昨年度策定した行政改革大綱及び集中改革プラン等に基づき58
の改革プログラムごとに年度別計画と行動スケジュールを策定し、重要な項目についてはプロ
ジェクトチームを設置して検討作業を進めているところであります。
また、本年 4月には、定員適正化計画に基づき、社会変化に即応し、簡素で効率的な組織機
構の構築を目指し、組織の改編を行ったところであります。
今後、プログラムごとに改革の方針や基準などを作成し、その実現を目指し、可能なものか
ら順次実施していくこととしております。
「ねんりんピック」の愛称で親しまれている「全国健康福祉祭」が平成20年10月に鹿児島県
で開催されます。
本市では、サッカーとサイクリングの交流大会が開催されることになっており、全国から選
手約 1,300人の方々が来市する予定であります。
このため、 5月25日、市内各団体などからなる実行委員会を設置し、健康づくりの推進、世
代間・地域間の交流の目標のもと、心温まる歓迎と大会の成功を期して参りたいと考えており
ます。
本市草垣群島下ノ島における採石計画の認可問題については、 5月 8日に県の不認可処分を
取り消す国の公害等調査委員会の裁定がありました。この県の処分の過程において、旧笠沙町
は、漁協関係などの団体が計画反対の意向であるとの意見書を提出していたところであります。
今後、県は改めて認可又は不認可の処分を行うこととなりますが、本市としましては、意見
を求められた際には、地域審議会などの地域の意見を踏まえて適切に対処していく考えであり
ます。
JFAアカデミー校の誘致については、 3月27日に財団法人日本サッカー協会(JFA)の
- 10 -
専務理事及び技術部長が本市を訪れ、関連施設の視察を行うとともに、市及び市議会をはじめ、
商工会議所、観光協会などの関係者との意見交換を行ったところであります。
協会では、現在、本市を含む候補地の検証及び条件整理を進めていると聴いていることから、
今後、JFAアカデミー校に関する情報収集を積極的に行うとともに、県サッカー協会などを
はじめとする関係機関とより一層連携しながら、アカデミー校設置の実現に向けて努力して参
りたいと考えているところであります。
本市の生涯学習を一体的に推進するため、 5月26日に「南さつま市民大学合同開講式」を大
浦ふれあいセンターで開催し、「南さつま探訪講座」、「男の料理教室」、「パソコン教室」など
44の市民大学講座が全市的にスタートしました。
また、 6月26日には、生涯学習推進会議を開催し、人づくりやまちづくりに寄与する生涯学
習を推進するとともに、その体制を確立することとしているところであります。
新しい学校教育の推進に取り組むため、 4月17日から 5月11日まで市内全小・中学校におい
て延べ 2,043人の保護者に対し説明会を実施しました。
会では、総合振興計画に係る教育行政の基本方針や新しい学校教育推進の必要性及び現在の
学校の状況や今後の児童生徒数の推移などについて説明を行ったところであります。
今後はアンケートの実施などについて協力をお願いし、新しい学校教育推進に向けた取組み
をさらに進めていくこととしています。
3月25日には、人工芝サッカー場のこけら落としを兼ねたガンバリーナかせだ杯西日本高等
学校サッカー大会の開催を皮切りに各種サッカー大会や合同練習会がほぼ毎週開催され、人工
芝サッカー場は多くの利用がなされています。
人工芝サッカー場と天然芝サッカー場とが効果的に使用することができるようになり、サッ
カー関係者や海浜公園関係者などから好評を得ているところであり、今後ともスポーツ・観光
振興に努めていくこととしているところであります。
絵画などの芸術作品を通して本市の文化振興及び市内外の人々との交流を積極的に推進し、
芸術文化の活性化を図るため、「九州美術の現況展」を開催しました。
「九州美術の現況展」は13年振りに開催されたもので、 4月中旬に鹿児島市立美術館で開催
した後、吹上浜砂の祭典の期間に合わせて本市でも開催し、期間中、市内外を含めて多くの方々
が鑑賞しました。
それでは、本日提案いたしました議案について御説明申し上げます。
まず、議案第61号、専決処分の承認を求めることについては、平成18年度南さつま市一般会
計補正予算(第 8号)を専決処分したので、承認を求めるものであります。
まず、歳入歳出予算の補正でありますが、歳入歳出予算の総額に歳入歳出それぞれ 5,690万
2,000円を追加し、歳入歳出予算の総額を歳入歳出それぞれ 214億 4,366万 3,000円と定めま
した。
- 11 -
補正予算の内容につきまして歳出から御説明申し上げます。
まず、総務費では、地域福祉基金及び地域等環境整備基金への積立金 5,690万 2,000円の増
額補正であります。
その他の費目については、特定財源の確定に伴う財源組替えであります。
一方、歳入につきましては、障害者福祉サービス事業(旧法施設支援事業)に伴う県負担金、
「ボートピア金峰」環境整備協力費及び地方債の最終確定見込みに伴う増額補正であります。
次に、第 2条の繰越明許費の補正でありますが、繰越額の確定による繰越明許費の追加及び
変更であります。
次に、第 3条の地方債の補正でありますが、事業費の確定見込み及び財源対策債等の追加に
よる限度額の変更であります。
次に、議案第62号、専決処分の承認を求めることについては、平成18年度南さつま市漁業集
落環境整備事業特別会計補正予算(第 2号)を専決処分したので、承認を求めるものでありま
す。
補正予算の内容につきましては、坊泊地区漁業集落環境整備事業費に係る繰越額の確定によ
る繰越明許費の変更であります。
次に、議案第63号、専決処分の承認を求めることについては、南さつま市税条例の一部を改
正する条例を専決処分したので、承認を求めるものであります。
今回の改正は、住宅バリアフリー改修に係る固定資産税の減額措置の創設等を行う地方税法
の一部を改正する法律等が平成19年 4月 1日から施行されることに伴う南さつま市税条例の改
正であります。
次に、議案第64号、専決処分の承認を求めることについては、南さつま市国民健康保険税条
例の一部を改正する条例を専決処分したので、承認を求めるものであります。
今回の改正は、医療給付費分国民健康保険税の課税限度額の引上げを行う地方税法施行令の
一部を改正する政令が平成19年 4月 1日から施行されたことに伴う南さつま市国民健康保険税
条例の改正であります。
次に、議案第65号、専決処分の承認を求めることについては、今岳地区簡易水道施設につい
て引き続き今岳簡易水道組合を指定管理者として指定する専決処分をしたので、承認を求める
ものであります。
次に、議案第66号、専決処分の承認を求めることについては、平成19年度南さつま市一般会
計補正予算(第 1号)を専決処分したので、承認を求めるものであります。
今回の補正は、歳入歳出予算の総額に歳入歳出それぞれ72万 1,000円を追加し、歳入歳出予
算の総額を歳入歳出それぞれ 207億 1,672万 1,000円と定めました。
補正予算の歳出の内容につきましては、平成18年 9月 1日に金峰町池辺地区の地面陥没が原
因で歩行者が転落し、負傷したことに対する損害賠償金の一部を概算払いするための経費の増
- 12 -
額補正であります。
一方、歳入につきましては、全国市長会市民総合賠償補償保険からの保険金を充て補正した
ものであります。
次に、議案第67号、専決処分の承認を求めることについては、平成19年度南さつま市老人保
健医療特別会計補正予算(第 1号)を専決処分したので、承認を求めるものであります。
今回の補正は歳入歳出予算の補正でありますが、歳入歳出予算の総額に歳入歳出それぞれ
1億 3,078万 9,000円を追加し、歳入歳出予算の総額を歳入歳出それぞれ77億 5,975万 1,000円
と定めました。
補正予算の内容につきましては、平成18年度南さつま市老人保健医療特別会計の精算に伴い、
国庫支出金及び支払基金交付金に歳入不足が生じたため、平成19年度の歳入を繰り上げて補正
したものであります。
次に、議案第68号から議案第70号までの人権擁護委員候補者の推薦については、人権擁護委
員候補者として針窪道雄氏及び泊
正宣氏及び野中清子氏を推薦したいので、人権擁護委員法
第 6条第 3項の規定により議会の意見を求めるものであります。
なお、各候補者の略歴につきましては、お手元に配付してあります資料のとおりであります。
次に、議案第71号、南さつま市外国の地方公共団体の機関等に派遣される職員の処遇等に関
する条例及び南さつま市職員の給与に関する条例の一部を改正する条例については、平成19年
4月 1日から鹿児島県市町村職員退職手当組合の事務を鹿児島県市町村総合事務組合が継承す
ることに伴い、規定の整備を行うため、本条例の一部を改正しようとするものであります。
次に、議案第72号、南さつま市長等の給与等に関する条例及び南さつま市教育長の給与等に
関する条例の一部を改正する条例については、市長、副市長及び教育長の給与月額の抑制率を
平成19年 7月 1日から引き上げる等に伴い、所要の改正を行うため、本条例の一部を改正しよ
うとするものであります。
次に、議案第73号、南さつま市坂口副市長の給料の特例に関する条例については、旧金峰町
の芝原b遺跡発掘調査報告書作成問題に関して、当時同町の助役であった坂口副市長からの申
出により、給料の減額を行うため、本条例を制定しようとするものであります。
次に、議案第74号、南さつま市基金条例の一部を改正する条例については、南さつま市地域
等環境整備基金を地域住民の保健福祉向上のために積立て及び処分することができるようにす
るため、本条例の一部を改正しようとするものであります。
次に、議案第75号、南さつま市消防団員等公務災害補償条例の一部を改正する条例について
は、非常勤消防団員等に係る損害賠償の基準を定める政令の一部を改正する政令が平成19年 4
月 1日から施行され、非常勤消防団等の扶養親族に係る損害賠償の加算額が引き上げられたこ
とに伴い、所要の改正を行うため、本条例の一部を改正しようとするものであります。
次に、議案第76号、過疎地域自立促進計画の一部変更については、産業の振興等に事業を追
- 13 -
加する計画の一部変更を行うため、過疎地域自立促進特別措置法第 6条第 6項の規定により議
会の議決を求めるものであります。
次に、議案第77号、辺地に係る公共的施設の総合整備計画の一部変更については、上野小原
辺地に係る公共的施設の整備計画等を変更するため、辺地に係る公共的施設の総合整備のため
の財政上の特別措置等に関する法律第 3条第 5項の規定により議会の議決を求めるものであり
ます。
次に、議案第78号、鹿児島県市町村総合事務組合を組織する地方公共団体の数の減少及び鹿
児島県市町村総合事務組合規約の変更については、鹿児島県市町村総合事務組合を組織する地
方公共団体から、熊毛郡上屋久町及び同郡屋久町の廃置分合により、平成19年10月 1日から廃
止されることとなる熊毛郡上屋久町、同郡屋久町及び屋久島広域連合を脱退させ、設置させる
ことになる屋久島町を加入させるため、鹿児島県市町村総合事務組合規約を変更することにつ
いて議会の議決を求めるものであります。
次に、議案第79号、南さつま市重度心身障害者医療費助成金支給条例の一部を改正する条例
については、学校教育法等の一部を改正する法律が平成19年 4月 1日から施行され、盲学校等
が特別支援学校に変更されたことに伴い、規定の整備を行うため、本条例の一部を改正しよう
とするものであります。
次に、議案第80号、平成19年度南さつま市一般会計補正予算(第 2号)について御説明申し
上げます。
今回の補正は、歳入歳出予算、債務負担行為及び地方債の補正であります。
まず、歳入歳出予算の補正でありますが、歳入歳出予算の総額に 7,340万 5,000円を追加し、
歳入歳出予算の総額を歳入歳出それぞれ 207億 9,012万 6,000円に定めようとするのでありま
す。
補正予算の内容について歳出から主なものを申し上げます。
まず、総務費では、ブロードバンド・ゼロ地域解消促進事業補助金 4,550万円並びに損害賠
償請求事件に係る訴訟費用及び賠償金49万 2,000円の増額補正であります。
次に、衛生費では、医療用機械器具の整備等に伴う診療所特別会計への繰出金 354万 1,000
円の増額補正であります。
次に、農林水産業費では、県単林道改良事業費(瀬戸線) 802万円の増額補正であります。
次に、商工費では、吹上浜砂の祭典への負担金 167万 5,000円の増額補正であります。
次に、教育費では、小学校英語教育推進事業費74万 3,000円及び中坊自治公民館集落内個別
無線システム整備に対する一般コミュニティ助成事業 250万円の増額補正であります。
一方、歳入については、県支出金、寄附金、諸収入及び市債の特定財源については、歳出補
正予算に対応する額を計上し、一般財源としては前年度繰越金等を見込み計上いたしました。
第 2条の債務負担行為については、南さつま市土地開発公社が平成19年度事業資金として金
- 14 -
融機関から借り入れる 8億 5,000万円に係る債務保証に伴う追加であります。
第 3条の地方債については、林道整備事業に係る借入限度額を変更するものであります。
次に、議案第81号、平成19年度南さつま市国民健康保険特別会計補正予算(第 1号)につい
て御説明申し上げます。
今回の補正は歳入歳出予算の補正で、歳入歳出予算の総額に歳入歳出それぞれ 321万 3,000
円を追加し、歳入歳出予算の総額を歳入歳出それぞれ58億 8,915万 8,000円に定めようとする
ものであります。
補正予算の内容につきましては、老人保健拠出金の確定による増額補正であります。
一方、歳入につきましては、国庫支出金を減額補正し、一般財源としては前年度繰越金を見
込み計上いたしました。
次に、議案第82号、平成19年度南さつま市診療所特別会計補正予算(第 1号)について御説
明申し上げます。
今回の補正は歳入歳出予算の補正で、歳入歳出予算の総額に歳入歳出それぞれ 674万 4,000
円を追加し、歳入歳出予算の総額を歳入歳出それぞれ 9,789万 9,000円に定めようとするもの
であります。
補正予算の主な内容につきましては、秋目診療所及び野間池診療所に係る医療用機械器具費
の増額補正であります。
一方、歳入につきましては、歳出予算に対応する県支出金を計上するとともに、一般財源と
しては一般会計繰入金を計上いたしました。
以上で議案第61号から議案第82号までの提案理由の説明を終わりますが、詳細につきまして
は関係課長から説明をさせますので、よろしく御審議くださいますようお願い申し上げます。
〇議長(石井博美)
暫時休憩します。
休憩
午前10時37分
再開
午前10時37分
〇議長(石井博美)
再開します。
〇市長(川野信男)
失礼いたしました。訂正をさしていただきます。まず最初の、失礼いたし
ました。3ページの人権擁護委員候補、「はりくぼ」さんの名前を私は「はちくぼ」と言ったよ
うでございます。ごめんなさい。「はちくぼ」が正解でございます。それから、「のなかせいこ
さん」、「きよこさん」が正解でございます。心から御訂正を申し上げます。
〇税務課長(有馬安行)
私の方からは、議案第63号、専決処分いたしました南さつま市税条例
の一部を改正する条例について補足して御説明いたします。
今回の専決処分は地方税法等の改正に伴うものでございます。主なものを議案資料の新旧対
照表により御説明いたします。議案資料の 1ページからになります。
- 15 -
まず、第23条第 1項は、信託法の改正に伴いまして信託の類型が多様化するため、所得税法
等において所要の改正がなされました。新たな信託の類型である法人課税信託に関し、法人課
税信託を受託した個人は会社とみなすこととされておりますことから市民税の納税義務者とし
て規定したものであります。
第 3項は、字句の整備と法人課税信託の受託者が会社とみなされることによる規定の整備で
あります。
第31条第 2項は、条文の整理をしたものであります。
第95条は、たばこ税の税率についての改正であります。たばこ税の税率は、平成11年度の改
正で恒久的な減税の実施に伴い、地方財政に配慮するとの観点から、当分の間の措置として国
のたばこ税の税率を引下げ、地方のたばこ税の税率が同額引き上げられることとされ、地方税
法附則に規定されました。これについて19年度以降国・地方のたばこ税とも特例税率を廃止し、
同税率を地方税法の本則税率とする改正がなされたことによるものであります。したがいまし
て、この改正による増収は生じません。
次に、第 131条第 5項は、地方税施行令の改正に伴う条項の整理であります。
附則第10条の 2第 4項及び 5項は地方税法施行令の改正に伴う条項の整理であり、追加され
ました第 6項は、今回の税制改正によりまして住宅のバリアフリー改修に係る固定資産税の減
額措置が創設されました。平成19年 1月 1日以前から存在している住宅で、平成19年 4月 1日
から平成22年 3月31日までの間に行われた改修工事で、廊下の拡幅、階段の勾配の緩和、浴室、
トイレの改良、手すりの設置、屋内段差の解消、ドアの引き戸への取替え、床材の滑り止め化
のいずれかに該当するものであって、自治体からの補助金、介護保険からの給付等を除く工事
費の合計額が30万円以上のものが対象となっております。また、その住宅に65歳以上の者、要
介護又は要支援の認定を受けている者又は障害者が居住していることが必要です。改修した場
合、工事が行われた年の翌年度の家屋に係る固定資産税について 3分の 1に相当する税額を減
額するものです。これの適用を受けようとする者が提出する申告書に記載すべき事項等につい
て規定したものであります。
第11条の 3は、鉄道施設と商業施設に複合利用されている鉄軌道用地について面積で按分し
て評価する方法に見直され、平成21年度の評価替えを待たずに19年度から実施することとされ
たことに伴い、19年度又は20年度における鉄軌道用地の価格の特例についての条項を整備した
ものです。
第16条の 2は、たばこ税の税率につきまして当分の間の措置として法附則に規定されていま
したものを法の本則税率とすることとされた改正に伴い改正するものであります。
17条の 2は、租税特別措置法の改正に伴う条項の整理であります。
第19条の 2は、証券取引法が金融商品取引法に改正されたことに伴い、引用する法律名、条
項の改正をしたものであります。
- 16 -
第19条の 3は、上場株式等の譲渡益、配当収益分配金については、所得税、住民税合わせた
本則の税率は20パーセントとなっていますが、これを10パーセントに軽減措置がなされており
ます。この適用期限を 1年間延長する改正がなされたことによるものであります。
第20条は、特定中小企業が発行した株式に係る株式譲渡益について 2分の 1に圧縮する特例
措置が平成21年 3月31日まで延長する改正がなされたことによるものであります。
20条の 4第 3項は、条約適用利子等の額及び条約適用配当等に係る市民税の課税の特例につ
いて、これの適用を 1年延長するものであります。
20条の 5は、国内の居住者が条約相手国の社会保障制度に対して支払った保険料について、
地方税法に規定する社会保険料とみなして社会保険料控除の対象とすることとされました。個
人の住民税で社会保険料控除の対象となる保険料は国内の社会保障制度に対して支払った保険
料に限られておりましたので、この条約の実施に必要な租税条約実施特例法の改正がなされま
したことに伴い改正するものであります。
次に、議案第64号、専決処分しました南さつま市国民健康保険税条例の一部を改正する条例
につきまして補足して御説明いたします。
今回の専決処分は、国民健康保険税の基礎課税額の限度を定めた地方税法施行令の改正によ
るものでございます。議案資料の新旧対照表により御説明いたしますが、第 2条及び第13条は、
課税限度額が「53万円」から「56万円」に引き上げられたことによるものであります。以上で
ございます。
〇議長(石井博美)
以上で本日の日程はすべて終了しました。
ここで念のため申し上げます。次の本会議は11日から開き、一般質問を行います。
本日はこれで散会いたします。
散
会
午前10時47分
- 17 -
第 3回南さつま市議会定例会会議録(第 2日目)
1.開
会
日
時
平成19年 6月11日(月)午前10時
1.議
事
日
程
(第 2号)
〇開
日程第 1
1
議
一般質問
通
井料 健造議員
(市民生活の安全と行事のあり方について
2
山下 美岳議員
(07吹上浜砂の祭典の成果と課題
3
等)
貴島
等)
修議員
(はまゆう新築の進捗、ふるさと館周辺整備
4
南
敏子議員
(少子化対策について
5
等)
等)
大迫 久光議員
(消防団再編、空き家対策、市・公営住宅利用
〇散
会
1.本日の会議に付した事件
〇議事日程のとおり
- 18 -
等)
告
順
1.会議に出席した議員(27名)
1番議員
清
水
春
男
2番議員
若
松
正
伸
3番議員
下
釡
清
和
4番議員
平
石
一
善
5番議員
諏
訪
昌
一
6番議員
古
木
健
一
7番議員
貴
島
修
8番議員
南
敏
子
9番議員
新
澤
美
10番議員
有
村
義
次
11番議員
園
田
豊
12番議員
小
園
藤
生
13番議員
大
原
俊
博
14番議員
上
園
邦
丸
15番議員
鳥
居
亮
幸
16番議員
下
野
17番議員
野
下
寛
俊
18番議員
三
角
勝
19番議員
大
迫
久
光
20番議員
相
星
二三夫
21番議員
髙
倉
正
文
22番議員
山
下
美
岳
23番議員
永
山
薩
男
24番議員
井
料
健
造
25番議員
柳
元
拓
夫
26番議員
室
屋
正
和
27番議員
石
井
博
美
長
金
田
鶴
見
記
大
原
雄
樹
廣
認
嘉
1.会議に欠席した議員(0名)
1.会議に出席した事務局職員(4名)
事
務
局
書
長
久保薗
秀
徳
議
記
井
喜
詞
書
上
事
係
1.法第 121条による会議に出席した説明員(21名)
長
川
野
信
男
副
市
長
相
星
完
治
長
坂
口
二
郎
教
育
長
出
口
定
昭
長
柴
田
達
朗
企画政策部長
上
野
哲
郎
市民福祉部長
下
西
公
一
産業振興部長
東久保
建
設
部
長
山
下
和
隆
会 計 管 理 者
當
房
公
夫
教
育
部
長
染
川
勝
夫
総務部総務課長
塩
賀
千
弘
総務部財政課長
山
口
力
三
総務部財産管理
室
長
橋
口
幹
男
総務部税務課長
有
馬
安
行
市民福祉部保健
課
長
阿久根
祐
一
市民福祉部福祉
課
長
新
澤
康
文
産業振興部商工
観 光 課 長
本
佳
彦
市
副
総
市
務
部
- 19 -
坊
嵩
建設部都市整備
課
長
川
野
教育部学校教育
課
長
瀬戸山
重
美
建設部建築住宅
課
長
武
- 20 -
橋
口
和
行
△
〇議長(石井博美)
開
午前10時00分
ただ今から本日の会議を開きます。
△
〇議長(石井博美)
議
日程第 1
一般質問
日程第 1、一般質問を行います。発言通告者は14人であります。本日から
6月12日、 6月13日の 3日間に分けて行います。質問者、答弁者とも簡潔に御発言くださるよう
お願いいたします。通告順に発言を許可いたします。まず、井料健造議員の発言を許可します。
[井料健造議員
〇24番議員(井料健造)
一般質問席]
午前10時01分
おはようございます。最近、はしかによって日本の大学は北から南
まで休講になっております。あのニュースを見てて40年前に大学紛争で同じく大学が休講になっ
たのを思い出しまして、それはそうとして、自分の子どもたちははしかの予防接種受けてるの
かなと思って昔の手帳を探したけど、出てきませんでした。年金手帳は出てきましたけど。そ
れはそうとして、あのはしかが流行したら、ひょっとしたら南さつま市の市役所の中にそうい
う、何というか、かかった人がいたら市役所も封鎖になるのかなあと一瞬そういうことを考え
たこともありましたけど、市長がそういうふうに考えたかどうか別にしまして、通告書に従い
まして一般質問さしていただきます。まず 1番目の住みやすいまちづくりの件でございますけ
ど、たまたま今日引き出しの中に入っていた南さつま市市勢要覧の中で、10ページですか、
「便利、快適、住み続けたい、みんながそう思える便利で快適な都市生活をめざして」、「願い、
新しい南さつま市の生活。自然豊かに、心豊かに、ぬくもりに満ちた日々を誰もが送れますよ
うに」と書いてあります。まさにそのとおりだと思います。大きな 1番の 1番目、住民の生活
環境の実態は把握されているか。教育・医療・交通などと書いてありますが、将来の南さつま
市、その周辺を考えた場合、人口が減る地域であるのはまず間違いないと思います。現時点に
おいても学校統合、医療機関不足、これは地域によってですけど、交通に対する不安など日常
生活する上で既に不便さ、不安に直面し、将来さらにひどくなるのではないかと思っている人
は多いはずです。そのような所はおそらく将来人も増えない。行政にしても思い切った投資が
できない。挙げ句の果て、何をするにもお金の時代ですから、 5月22日の南日本新聞ではない
ですけど、「片浦地区で住民たちの手で危険な家の補修をした。」という記事が出ておりました。
市長は将来人はある程度生活するのに便利な所に集まってくるのではないだろうかという考え
方を示したこともありましたが、そう考えるならそのような政策が必要でないかとも思います
し、反面、今現在俗に言う不便な所に住んでいらっしゃる方もいるわけですけど、今の場所に
住むと思っている人に対する政策、例えば、病院に行きたくても自分は免許を持ってない。要
するに交通手段がない。タクシー代もない。だから、病院にも例えば人の力を借りて行くとか、
そういう人が多いはずです。この相反した現象に対する政策というのが将来の、これから先の
南さつまに対して必要だと思いますが、そういうところをどう思われますか。
- 21 -
〇市長(川野信男)
お答え申し上げます。人は、便利な所、住みやすい所、あるいは、また、
安全・安心な所、そういう所におそらく求めて住むだろうと思います。私どもはそうした中で
どういうような施策を展開するかということでありますが、そのように便利な所、住みやすい
所に住もうと思っても住めない人もおると思います。これを私は政治は、両方活かすのが政治
の力であり、我々の市政の役割でもあると、こういうふうに思っております。人が集まる所、
便利な所、そこをじゃあさらに便利なようにするということも必要かもしれませんが、それだ
けでは私はやはり均衡ある発展という意味で、また、社会全体、国家全体から考えますと、そ
ういうような施策では必ずしも国家というのは成り立たないし、地方だって同じだろうと思い
ます。今、東京を中心として都市部へ人はいっぱい集まろうとしております。現に日本全体の
人口は減少傾向にある中において都市部は増えております。じゃあそこだけを便利なように、
そこだけを住みやすいように政治がする。こういうことは本当にそうなんだろうか。私は必ず
しもそうは思っておりません。住みたくても便利な所に住めない人がより便利なように、より
安全な地域づくりをするのが私どもの仕事じゃないかと、私は斯様に考えておるところでござ
います。
〇24番議員(井料健造)
言ってるのはごもっともですよね。要するに便利な所に移れない人
もいると。今住んでる所が今より一層暮らしやすくなればいいと。確かにそれはそうだと思い
ます。否定はしません。市長は、合併以来って言いますか、南さつま市全域隅なくいろんな座
談会とか回っていらっしゃることはよく存じ上げておりますけど、ただそれで住民の要望とい
うのが十分に伝わっているかどうかというのは、私はそのそういう場に出たことありませんの
で、分かりませんけど、本当に 1市 4町合併しましてそれぞれの 1市 4町の方々が本当に何を
望んでいるのか。その辺は把握されていると思いますか。
〇市長(川野信男)
住民の要望あるいは要請事項いっぱいあると思います。これを 100パーセ
ント私が承知しておるかどうかと言いますれば、あるいはそうでないかもしれません。しかし、
できるだけ私はいろんな所に顔を出して住民の皆さんの声を聴くように努めております。また、
一方、住民の中にも同じような意見ばっかりではないんです。相反する意見もございます。こ
うした多くの意見を集約して、じゃあ市政としてどういうような市政を進めればいいかと、こ
ういうことが我々の役割ではなかろうかと、こういうふうに思っております。例えば、先に人
が便利な所に集まるという論理の話から言いますと、かつて新幹線を造る時に地方には造らん
でもいいじゃないかと、こういう議論がいっぱい私はあったと思います。新幹線だけではござ
いません。道路だってそうだったと思います。あるいは今、私どもが進めておる生活支援バス
なども、人がなかなか集まりにくい、そういう場所にも日の光を当てなければならないという
ことでやっておるわけでございます。これだってそれぞれ、「いや、そんな投資をしなくても
いいじゃないか。」と言う人もおります。新幹線を造る時にある当時の大蔵の官僚は「ああい
う査定をしたのは日本の三大何とかの一つだ。」と、こういうふうに当時言われたことがござ
- 22 -
いました。今、新幹線が地域の産業振興のためにどういう役割担っておるか。これは見たらも
う分かったとおりでございます。やはり日本、この狭い日本ではありますけれども、どこに住
んでも最低限の生活ができるような、保障できるようなそういうことをするのが私はやはり我々
政治家のあるいは市政を担当する者の役割だと、こういう認識はいたしております。
〇24番議員(井料健造)
市長が言われたように、 100パーセント別に私も要望をつかんでる
とは思いません。そういうことはあり得ないわけですから。ただですねこの地域においては、
どこでもそうですけど、行政の役割というのは、住民の要望をどこまで聴いて、どの部分を取
り入れて、どの部分を切り捨てるかというのが、線引きって言うんですか、それが行政の役割
だと思うんですよね。ただこの南さつま市の中において、似たようなまちは日本全国ほかにも
ありますけど、要はいかにその、余り不便、不便と言ったら怒られるかもしれませんけど、そ
ういう所に住んでる人とある程度便利な所に住んでる人の調和といいますか、バランスをいか
にとっていくかというのがこれからの課題になるんじゃないかなと。というのは、どうしても
引っ掛かるのが人口が減っていくっていうのが一つの大きな理由になると思います。要するに
限界集落といろんな言葉ありますけど、将来考えた場合、やはり人口減というのが南さつまの
政策を進める上での一番大きな阻害要因になるんじゃないかなあと思ってこういう質問をした
次第です。非常に抽象的ですけど、 2番目の安全・安心もパトロールの現段階での方向性につ
いてですけど、これも抽象的になるかしれませんけど、 1,500着の新しいジャンバーもできま
した。現段階での方向性についてどのように考えているか伺います。
〇市長(川野信男)
安心・安全パトロールの現段階での方向性ということでございます。安全・
安心なまちづくりにつきましては、行政だけでは目的を達成することはできないと思っており
ます。日頃個人や団体で安心・安全に対していろいろな取組みをしていただいておる方もいらっ
しゃいますし、そうした方々に対しましては心から感謝をいたすわけでございます。本年度青
パトとスタッフジャンバーの購入を予定をいたしておりますけれども、住民の安心・安全に対
する関心を高めるとともに、やはり犯罪とか、事故等の防止、抑制力につながっていってほし
いと、こういうような思いもいたしてございます。現在、安心パトロール隊につきましては、
加世田地区だけが旧市から継続をいたしましてボランティアとして個人登録が 428名おります。
また、団体加入が36団体 355名が登録はされております。これからは市内全域から市民ボラン
ティアの募集を行い、団体、個人の登録をする方向で考えていきたいと思っております。安心
パトロール隊の相互の連携や情報交換等を行うことが私はこれから大変重要なことだと、こう
いうふうに認識をいたしておりますが、どういう組織がいいのか。さらに、また、活動の仕方
についてもこれから全市を広げる。この中で考えて検討をいたしておきたいと思いますが、い
ずれにいたしましてもボランティアによる自発的な活動ができるようなそういうシステム、組
織体制にしていきたいと、斯様に考えておるところでございます。
〇24番議員(井料健造)
市勢要覧のこの12ページに「安心・安全、力を合わせて暮らしを守
- 23 -
る。安心、安全なまちづくりをめざして、願い、笑顔で暮らす意義。子どもからお年寄りまで
地域みんなが安心して暮らせますように。」って書いてありまして、「これから南さつま市が目
指す姿として地域の防犯・防災対策や交通安全に対する取組み、子どもを安心して生み・育て
るために少子化対策など子どもや高齢者をはじめとして市民が安心して安全に生活できる社会
づくりを進めています。」と書いてあります。この件も何回か質問して参りましたけど、要す
るに今、私が見る感じでは、旧加世田市内に団体、個人合わせて約 800名ですか、 800名近く
の方がいらっしゃるということで、例えは悪いですけど、兵隊は揃った。さあ、その兵隊がど
う動かせばいいかと。要するに、市長が最後に言われましたように、自発的な動きが出ればい
いと、ボランティアのですね。確かにそうだと思います。ただですね、今日は南日本新聞ばか
りじゃないんですけど、 5月14日付の南さつま支局の高嶺局長が書いた「記者の目」の中にこ
のような記事が出ております。見出しは「田代さんと安楽さん」、「田代住弘さんと安楽
昭
さんは、2004年、旧加世田市が加世田小学校区を対象に『安心パトロール隊』をつくった時にメ
ンバー登録をした。以来毎朝登校時に合わせて交差点に立ち子どもたちを見守っている。」、中
段は割愛さしていただきますけど、「南さつま市でも条例を作ったり、毎月一日を『子供安全
の日』と定めたりしている。それも大切なことなのだが、二人を見ていて、こんな人たちを増
やすことにもっと重点を置いてはと思っていた。」、そして最後の 2行ですけど、「そう思って
いたら、二人に感謝状が贈られた。うれしかった。」という結びですけど、この田代さんと安
楽さんの場合は別に報酬をもらってるわけではないですし、たまたまその安心パトロール隊に
登録して、「散歩を兼ねるついでだ。」って言う方もいらっしゃいますけど、ほぼ毎日子どもた
ちに声かけしてですね活動を続けていらっしゃるということですけど、市長の言うそのこの安
心・安全パトロールの狙いというのはこういう自発的に動く人をですね、一番いいのは、こう
いう人が自然に増えてくれればいいというのがこれは本音だろうと思うんですよ。ただそのムー
ドづくりというのがねえどうしても必要じゃないかなと思うんですけどね。ジャンバーは揃っ
た。兵隊は揃った。さあ、どうしようかというのは、この辺をうまーく行政がムードをつくっ
ていかないことには、おそらく私は、前の議会でも言いましたように、あのジャンバーはどっ
にいったんだろうというようなことになるんじゃないだろうかと思いますけど、そのやっぱり
ムードをいかに醸成していくかというようなところがポイントになると思いますけど、今のま
まではちょっと、もう旧加世田から換算すればもう 4年ぐらい経ってるわけですから、その辺
がちょっと足りないんじゃないかと思いますけど、いかがでしょうか。
〇市長(川野信男)
ボランティアにどこまで何を求めるかということだと思います。今お話の
ありました新聞に出ておりましたお二人もまさにボランティアであのような活動をしていらっ
しゃいます。あのお二人だけではないんです。ただなかなか、ここではといいましょうか、目
につかないかもしれませんが、まだいっぱいいらっしゃいます。程度の差はあれ、いっぱいい
らっしゃると私は思っております。青パトだってもうまさに自発的に自分たちの経費で青パト
- 24 -
を運行し、あるいは設備をして動いていらっしゃいます。また、安心パトロール隊にいたしま
しても夕方あるいは夜になってからでもございますが、御散歩をするとか、ウォーキングをす
るとか、そういうときに着用していらっしゃる方もおります。私は最初から決して強制はしな
い。報告も求めない。自発的にいろんな方がこれを着用することによって、それが増えること
によっていわゆる抑止効果につながるんだと、こういうようなことを申し上げてきた。そうい
うふうに思っております。まだまだ私ども行政の手で、今おっしゃったように、ムードといい
ましょうか、着用する回数が増えられるようなシステムをつくるということ、このことも必要
だと、こういうふうに思っておりまして、今回合併いたしまして全市的に広げるのを機会にい
たしましてそうした体制づくりを今どうした方がいいのかということで検討もいたしておると
ころでございます。全国的にも、県内でもそうでございますけれども、あちこちこうしたいわ
ゆる地域のボランティアの方々が活動している地域もございます。そうした地域の例等も参考
にしながら、要はボランティアで活動したい、参加したいという方は私はたくさんいらっしゃ
ると思います。その方々が活動しやすい条件をつくるという、体制をつくるということ。これ
が行政の役割だと、こういうふうに思っております。それをどういうふうにするかということ。
まだまだ今あれで十分だとは思っておりませんので、そういう体制づくりにも本年度研究をし
ながら進めて参りたいと、こういうふうに考えております。
〇24番議員(井料健造)
その体制づくりに期待しまして、大きな 2番目、行事の在り方につ
いてに移ります。ここにも書いてありますように、現在の行事等の現状をどう考えているか。
回数、日程、特に準備が十分であるのかどうか。また、今後この行事の統合、廃止、これはも
う同僚議員いろいろ質問されていらっしゃいますけど、この辺をどう考えているのかお伺いし
ます。
〇産業振興部長(東久保
嵩)
私の方から、現在の行事の状況について、それが 1点、それか
ら行事などの運営についてということが 1点、それから行事の統廃合についてと、この三つの
質問だったと思いますので、この三つのことについて御答弁いたします。現在の行事の状況に
つきましては、歴史的に引き継がれたものや新たに地域資源を活かした地域おこしや産業振興
を目的としたものなど多種多様であると思っております。これらの行事に合わせそれぞれの地
域の特産品などの販売などを行いながら地域資源をPRする場として大きな役割を果たす良い
機会となっております。南さつま市が誕生いたしましてからこれまで従来どおり開催している
行事などがほとんどでございますが、今後は地域の持つ歴史、文化、資源などを活かせるよう
各地域が連携した中で南さつま市の魅力を最大限に発揮できるよう開催時期、場所などについ
ても新たな視点で見直すべき行事もあると考えております。次に、イベントの行事などの運営
なんかについてでございますが、誰もがスムーズに運営ができるように計画をいたしまして、
準備段階から綿密な打ち合わせやリハーサルなどを行いまして細心の注意を払いながら取り組
んでいるところでございますけれども、十分な準備をいたしておりましても、予期しない事態
- 25 -
が発生する場合がございます。その場合には状況に応じまして臨機応変に迅速、的確な対応を
とって参りたいと、このように考えております。次に、統廃合につきましては、早急に庁内で
のイベント調整会議を設置し、庁内全体で行事の見直しとか、整理を行うとともに、外部委員
会によるイベント調整委員会を設置しまして、その方々の御意見もお伺いしながら検討して参
りたいと考えているところです。以上です。
〇24番議員(井料健造)
今の件で外部委員会というのが出ましたけど、これは外部というの
は、要するに市役所に関係してない一般の市民っていうことですか。その点ちょっと一つだけ
確認。
〇産業振興部長(東久保
嵩)
庁舎内の職員間での調整ということになりますと、今までの流
れというものがなかなかこうできない状況から、その地域の役員さんとか、市民の方々の御意
見をするために委員会を設置したいと、このように考えているところです。以上です。
〇24番議員(井料健造)
どういう方がメンバーに選ばれるかは知りませんけど、思い切った
意見が出てですね、それに、大変失礼ですけど、市の側が口を挟まないような形にしていただ
ければと思います。中には思い切った意見を言って、これもやめてしまえ。これもやめてしま
え。これとこれは一緒にできるんじゃないかと実情を知らないで発言する人もいらっしゃるか
もしれませんけど、そういう意見を聴くんであれば、ここまで斬新、省かなくてもいい、統合
しなくてもいいのにというようなところまで踏み込んでいただければと思います。私が、今、
答弁の中にもありましたように、綿密な準備をしてるけど、不測の事態が起きるということが
ありましたけど、これはもうある見方をすれば当然のことというのは、そういう事態というの
は出てくるわけですよね。ただ、私も全部の行事に出てるわけではありませんけど、今まで行
事の件も何回か一般質問で取り上げてきました。それを、失敗のことをどうのこうの言うつも
りは一切ございませんけど、例えば、昨年11月 5日の合併式典では郷土芸能の発表の舞台が規
格より小さかったと。それが非常に出場者に迷惑を掛けたのじゃないかということも申し上げ
ました。それと 1月の成人式で騒ぐ人がいた時の主催者側の態度がもうちょっと毅然としたも
のであってもよかったのじゃないかと、これも申し上げました。そして 3月のデュアスロン大
会があった時に、これはスタート時間が遅れたわけですよね。何で遅れたかと言うと、現場に
いて分かりましたけど、一つはあいさつが長過ぎたということ。そして 1回目のスタートが10
分遅れました。それはそれとして、 4月、第36回万世特攻慰霊祭の、出た方は分かりますけど、
最初から最後までマイクが使えなかった。司会の人のマイクは何とか声が通ったんですけど、
来賓のあいさつ、その他、極端に言えば 100パーセント声が通らなかったというぐらいひどい
状態でした。というような事態で、これはいくら、天候のせいとか、いろいろありますけど、
いろんな行事をする際にこの不測の事態といいますか、避けられない現象というのは、俗に言
うまずい現象というのが出てくるわけですけど、ただ、今までこの流れを見てて、その場で主
催する側がどういう態度をとるか。もっと分かりやすく言えば迷惑を掛けてすいませんでした
- 26 -
という出席している人に対する態度ですね、それがどれだけ伝わるか。その辺が大分欠けてる
んじゃないかなというのが私の本音です。はっきりとその場でお詫びするっていう態度も必要
じゃないかなあと。たった 1回の行事に出てきて、それが南さつまの行事はこの程度かと。ひょっ
としたらそういう評価をする人がいるかしれませんけど、それは極論かもしれませんけど、ど
うもその辺が一連のそういうまずい事態が起きた時にやや何か欠けているような気がしますけ
ど、それは答弁は要りません。あえて求めません。それとですね、この行事で実は、自分たち
の公民館のことを言うのもあれですけど、村原で年間行事を組む場合にどうしても市民が参加
する行事、例えば、小学校の運動会、中学校の体育祭あるいは市民スポーツ祭とか、どうして
も出なければいけない行事があるんですよね。それで今年もまずそういう日に村原全体の行事
がぶつからないように組んでいったわけですけど、ひょっとしたら新しい行事が出てきてるん
じゃないかなということで、教育委員会に年間行事を全部教えてくれということで、もう既に
その段階では一つの冊子になってできておりました。それがなかなか最初はうんて言わなかっ
たもんですから、何でこんなことで躊躇しているんだろうと。要するにこっちは市の行事が、
運動会も 1市 4町によって多少日程が違いますから、そういうのが分からないことには集落の
行事も組めない。ましてや奉仕作業とか、そういうのも運動会とぶつからないように組まない
といけないということで、行事を僕は教えてもらえなかったというのがものすごい不思議だっ
たんですよね。そして何日か経って「まだ上司の許可をもらってませんから」と答弁があった
もんですから、そんな馬鹿なことがありますかということで、最終的には教えていただいてあ
りがとうございました。そういうことでぶつからないように組めたわけですけど、ほかの集落
においてもおそらく集落の行事と市の行事がぶつかったとか、そういう例が出てきてるはずな
んですけど、この辺の行事の事前の、年間行事の決まった段階での各集落への公開というのは
できないもんですか。
〇市長(川野信男)
年間行事、決まった段階、大体年間のその主な行事については年間行事早
い時期に決まりますが、ただ途中で具体的に調整しなければ確定できないものもございます。
これは県の行事とか、あるいはその他の地域と共同して行う行事などそういうものがございま
すが、いわゆる行事確定したものについては市報等で私は出しておると思っておりますが、多
分、お話のありましたのは、まだ確定してないもの、このことは逆に早く出してしまいますと、
それが独り歩きしましてむしろ対応が後でしにくいという面もあってということになっておる
のではなかろうかと、こういうふうに思います。例えば、来年予定しております県民体育大会、
まだどこでやるのかということも県の方も具体的に示していないというのが実態でございまし
て、一方においては早くやっぱりというようなそういう思いもございますけれども、調整を関
係の所としなければならないものもありますので、すぐ出せないものもあることはお互いに理
解をしていただきたいと思います。
〇24番議員(井料健造)
来年のことを言うと鬼が笑います。私が求めているのは、もらった
- 27 -
あの冊子の中にもうかなりはっきりした段階での、県が絡んでくる行事というのは、これは仕
方ないんですよね。南さつま市で行われる例えば伝統芸能も書いてあれば、さっき言った運動
会、体育祭も書いてあって、その他市民スポーツ祭とか、そういうのも書いてあったもんです
から、そういうのが事前に分かれば、非常に行事を、集落としても行事を組みやすいというこ
とで申し上げたわけでありまして、実際、今度はその合い間を縫って加世田校区の体協のいろ
んなバレーボール大会とか、そういうのも組めるわけです。その辺はですねほんと惜しむこと
はないわけですから、早い段階で、各公民会といいますか、自治会に公表するようにしてくだ
さい。
3番目の災害予防について、防災に対する住民意識の高揚の具体策と書いてありますけど、
万が一の場合の通信、広報体制が整ってないとか、いろんな意見もありますけど、私はその住
民意識の高揚についてお伺いします。南さつま市におきましても防災関係の面ではいろんな手
を打っていますが、防災という面から忘れてならないのが住民の防災意識をどれだけ持たせ続
けるかということではないかと思います。いざとなれば何とかなる。誰かが来てくれると考え
ているかどうかは分かりませんが、防災に対する住民意識が果たしてどの程度あるかというと、
非常にこう疑問っていいますか、そういう調査もしたことなければ、余り聴いたこともないん
ですけど、例の 8・ 6水害からもう13年、神戸大震災からもそれぐらい経つんですかね。いざ
となって、うちの隣の人は最近見ないけど、入院しているんだろうか。それともどっか子ども
の所に遊びに行ってるんだろうかというような例からもありますけど、この住民の防災意識っ
ていうのをどのように、どの程度だと、非常に抽象的な質問ですけど、ないということはない
でしょうけど、十何年も経ってしまえば、頭の片隅にあればいい方で、おそらくない、あんま
り考えてないんじゃないかなと思うんですけど、その辺の具体策と言ったら抽象的になるかし
りませんけど、その辺は何か考えたことありますか。現時点でどういうふうに考えているか伺
います。
〇総務部長(柴田達朗)
住民のこの防災の意識はどの程度かというような御質問でございます
が、防災関係につきましては、住民意識の高揚につきまして、まず市の防災計画の中では、市
民に対する防災知識の普及啓発の手段として広報紙、それから防災行政無線等で啓発周知を図
ることとしているところでございます。具体的には、この梅雨時期の土砂災害防止月間あるい
は火災予防週間等におきまして防災行政無線等でのお知らせや市報に防災関係記事の掲載、台
風接近時において早目の避難を住民に周知するなど情報提供等に取り組んでいるところでござ
います。また、本年 9月 2日に予定をしております防災訓練等に多くの市民の参加を得ること
も防災意識の高揚につながると、そういうふうに思っております。災害が多い時期、このよう
な啓発活動が防災に対する危機意識の継続につながるものと考えております。また、一方、消
防出初め式におきましては、自主防災組織をはじめ、幼年・少年消防クラブの子どもたちも参
加をしておりますが、参加をすることで防災意識の向上につながっているというふうに思って
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おります。また、本年は自主防災組織の研修も実施をしたいと考えておりますが、また、防災
マップも本年作成をすることにしております。防災マップにつきましては各戸に配布すること
としておりますので、これを各家庭に掲示をしていただくことによりこの意識の継続というの
も図れるものではないかと、そういうふうに思っております。以上のようなことで、この市民
の意識というのは直接この調査というのはしておりませんけれども、日頃やっぱりこのこういっ
た月間を通じて広報なりすることで市民の意識というのは図られていくんじゃないかと、そう
いうふうに考えているところでございます。
〇24番議員(井料健造)
これも先ほどの住みやすいまちづくりの中で言いました人口の少な
いまち、特に高齢化社会にも関係してくるんですけど、 1月18日、今年の「阪神大震災12年目」
の記事の中で、防災に関する中で、前の、その当時の知事が言った言葉で「忘れないのが最大
の策である。」という言葉がありました。自分で自分を守るには最低何をするか。それがあっ
てこそ他の救助も生きてくると。そして 6月初旬、もう連載は終わりましたけど、南日本新聞
の連載の中で「濁流の教訓」というタイトルで「避難命令を待つのではなく、自分で考えて判
断すべき」ということが書いてありました。要はこの急増するですね南さつまの人口体系とい
いますか、高齢者が急増する中で本当に将来緊急時の体制が整えられるのか。要するに水害、
何か起きた時に助けに行ける人が言えば足りるのか。本当にいるんだろうかという不安が出て
きますよね。例えば、各自治会の防災会とか、いろいろありますけど、要はねたきり、入院、
自分で動けない人が増えてくる。ところが、それを助けに行く消防団員にしても果たして、逆
の現象、要するに助けに行く人が少なくて、助けられる人ばっかしになるような、私の考え過
ぎか知らんですけど、そういう事態が起きても今の人口構成から言えばおかしくないと思いま
すけど、そういう救助隊と言ったらあれですけど、救助隊の人数が足りるのかなあと。そうい
う本当に救助体制というのが近い、助けに行く人がいっぱいいるような体制がずっと持続され
るのかなあと思うんですけど、その辺は考えたことございませんか。
〇市長(川野信男)
緊急時の対応でございますけれども、そうしたことを前提といたしまして
防災計画というのは私どもは作っておると、こういうような認識をいたしてございます。いろ
んな災害を想定いたしまして、それに対する対応をどうするのか。避難はどこにどうするのか。
誰が避難誘導するのか。あるいはそれに必要な備蓄をどうするのか。細かに計画の中にはうたっ
てございます。ただ問題はそのようなことが現実に生じた場合に、例えば、今お話のように、
広範囲にわたった場合に対応する陣容というのが可能なのかどうかというようなこと。これは
もうこれまでいろんな地域でそういうことが発生をいたしてございます。一地域だけで対応で
きませんので、近隣市町との間の協定を結ぶとか、あるいは県とか、あるいは自衛隊と、そう
いうものの出動体制と、こういうものができるようなそうした上位計画といいましょうか、な
どもされておるという認識をいたしてございますが、ただ問題は、今お話にも少しありました
けれども、一体そこに救助に人が来れるのかどうか。そういう場合にどうするのかということ
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も私は想定しておかなければならない。まさに阪神・淡路の大震災の時に自衛隊も、消防団も
来んかったじゃないかと。テレビでは見えなかったじゃないかという御批判もあったわけでご
ざいます。来るはずがありませんというのは、行けなかったわけですから、誰も動くこと、い
わゆる交通はほとんど途絶えて、じゃあ何をするかと言えば、やはりそこで一番助かるのは、
一番お互いの支援体制、いわゆる自主防災組織の活動というのが最後になったら一番のいわゆ
る救いのことであったということが当時も語られておるわけでございます。そういう意味で大
規模災害に対する対応については、これはそれぞれの地域だけでは対応できませんので、近隣
との協定とか、あるいは県、あるいは自衛隊とか、そういうような所との連携ができるように
する一方において、自主防災組織の充実というものをばもっともっと私はしていかなければな
らない。今、合併した市におきましては組織率というのがまだ低い所がございます。これを早
急に組織を充実するための対応を図っていかなければならない。これが一番の大きな課題だと、
今そういう認識をいたしてございます。
〇24番議員(井料健造)
私が一番申し上げたいのは、その自主防災組織の充実というのは、
それができるかなあと、今のこの人口構成の、年齢構成の現状でですね。そこなんですよね。
非常に不安を感じると、将来。要するに高校を卒業すれば大学進学するなり、就職なり、ほと
んど出て行く。要するに完全な高齢化社会がだんだん、今でもそうですけど、 5年の国勢調査
のたんびに 2,000人減るだろうというような予測の中で、簡単にその自主防災組織が成り立っ
ていくのかなあというのは、ひょっとしたらもう火を見るより明らかっていうか、そういう不
安に陥ってこういう質問したわけですけど、余りこう細かいことまで考えると、それこそ答え
が出てこないというか、晩も寝れんようになるような気がします。ということで、ちょっと抽
象過ぎましたけど、これで一般質問を終わります。
〇議長(石井博美)
次に、山下美岳議員の発言を許可します。
[山下美岳議員
〇22番議員(山下美岳)
一般質問席]
午前10時44分
去る 5月のゴールデンウィーク期間中に記念すべき20回目の吹上浜
砂の祭典が開催されました。これまで第 1回目を前ノ浜、以後新川浜で開催され、その後砂浜
の減少や台風時期等々を考慮し、 1年間の休止の後、現在のガンバリーナ地区で実施されてお
ります。祭典そのものも当初から比べると毎年進化し、とりわけ砂像の完成度は感動に値すべ
きものであり、各種イベントも工夫凝らし、訪れる方々に好評をいただいております。記念す
べきこの20回目、記念の目玉と言えるミュージカルも地元のアマチュアの方々が多数参加され、
手作りで素晴らしい公演でありました。さて、今回の吹上浜砂の祭典の入場者数や現時点での
収支状況及び、各部会で反省会も開催されたと聴いておりますので、その総括はいかがなもの
であったかお尋ねいたします。
〇商工観光課長(本坊佳彦)
今年の砂の祭典の成果について申し上げます。本年の´07吹上浜
砂の祭典は、議員申しましたとおり、ゴールデンウィーク期間中の 5月 1日から 5日までかせ
- 30 -
だドーム及びその周辺を会場として開催したところでございます。期間中天候の崩れはありま
したけれども、県内外から10万 5,000人の方に来場いただき、砂像と春の花々との共演を堪能
していただいたところであります。収支の状況についてでございますけれども、詳しくは現在
精算中でございますけれども、屋外イベントについてはどうしても天候等に影響されます。本
年は連休の中で一番人出が予想されておりました 5月 5日の子どもの日が朝から雷雨となり、
終日雨に見舞われたこと等により会場整理券の売上げが前年度と比較すると相当落ち込んでお
ります。このようなことから現在の収支の見込みとしましては約 1,000万程度の財源不足が見
込まれているところであります。今回の祭典は、昭和62年に第 1回を開催してから20回目となっ
たことから、節目の年にふさわしい内容を盛り込んで開催いたしました。20回記念の内容とい
たしましては、市内小・中学生を含む総勢20人による南さつま市民ミュージカル「∼隼人の夢
∼海幸山幸ものがたり」の公演、本市及び近隣市町の物産館等を含めたスタンプラリーやよさ
こいハンヤ祭り等を開催いたしました。また、20回記念ということで市内小・中学生全員への
会場整理券の贈呈や砂の祭典のイメージソングの制作等を行ったところでございます。砂の祭
典もこのように回数を重ねるにつれまして市民ミュージカルと市民参加型の催しや、運営にし
ましても市民ボランティアの参加も増えており、地域に溶け込んだ砂の祭典になってきている
と考えております。本年は初めて夜のバスツアーも行われておりますし、これに参加した方々
から「砂像を照らす音と光のファンタジーはものすごい感動があった。」というような声も聴
いております。また、岬めぐりバスツアーにつきましては地域の観光振興の役割を担い、近隣
市町を巻き込んでのスタンプラリーは広域観光の取組みの一つとなっております。このように
継続して開催することで人々への認知度も高まり、地域振興に大きな役割を果たしているもの
と思っております。それから、今年はですね砂の祭典の検証ということで40人の委員の方を委
嘱いたしまして検証等も行っております。その中から二、三報告があったのを申し上げますと、
「できるだけ休日を多く入れた方がいいんじゃないかなあ。」と。「場所については将来的に再
考の余地がありますよ。」と。「公共交通機関の利用を進めておりますが、もう少しPR等を徹
底していった方がいいんじゃないかなあ。」と、こういうような意見が出ておりますので、今
後の参考にしていきたいと考えております。
〇22番議員(山下美岳)
今報告を聴きました。20回目のメモリアルということで期待してま
したが、10万 5,000人と大分減ったなと思っております。素晴らしいイベントを企画しても、
おてんとうさまには勝てないと申しますかですね、 1,000万の赤字を見越しているということ
です。今、課長の答弁の中でもですよ、開催期間がですね土曜日で終わったわけですね。そし
てその 5月 5日子どもの日、一番本来は売れる日であったんですが、朝からの雷雨で、もう私
も行きましたけど、もう相当の客が来れなかっただろうと思っております。その中でですねい
ろんな出店している、店を出している業者さん等ともいろいろ聴きましたですね。本来なら
2日からしてですね日曜日まで、今先も言いましたが、休日も入れる。そのような方向をです
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ねやっぱり、大手企業とかですね、公務員は祭日だからといって休みますけど、小さな零細企
業におきましてはですね「なかなかやっぱり日曜日以外は休めないと。家族も連れて行けない。」
というのも声も多々あるわけですので、やっぱり十分そこら辺の声をですね取り入れるべきだ
と思っております。なぜなら、以前新川浜で 7月、 8月やっている頃はもう台風で大変な目に
遭ったわけですね。全部引っくり変わったり、壊れたり、もうほとんど入場客も来れない。そ
のようなのを考慮して、比較的天候の穏やかなゴールデン期間中、そして休みも取れて家族サー
ビスも出る。今やですね、私も経験がありますが、家族、小さな幼稚園、小学生を持つと、やっ
ぱり連休中はどこかに体験型の旅行をしなさいというようなことも学校等でも言ってるわけで
すね。そのような意味では鹿児島市内、特に人口の多い、ここに来るには、入場料 300円と
500円ですかね、前売券で。大変安いということで好評を得てあのようにたくさんの家族連れ
が来ていたわけです。いろんな意味で今年も20回記念にまた大きな宿題を抱えたと思って今後
も頑張ってほしいと思います。それとですね、これまで大変な賑わいで交通渋滞がですね大坂
峠まで及んでいた。あるいは「駐車場が狭くて相当待たされた。」とか、「歩かされた。」と苦
情があり、実行委員会としては悩みの種でありました。このガンバリーナ地域はですね現在、
我々が高校生の四十数年前はどちらかというとそんな人もたくさん訪れるような場所ではない
でしたが、現在は中核医療機関の薩南病院をはじめに平和祈念館、ゆうらく、るぴなす、さん
ぱる、かせだドーム、さらに合宿場があり、隣には県立海浜公園もあります。サッカー場も完
成しました。また、民間の萬世酒造などが完成し、今やもう南さつまでは屈指の賑わいのスポッ
トであります。そのような中、いろいろ発展してきておりますが、実際はあの網揚地区におき
ましては相当の家が建ち、今やもう優良住宅地として、元来南さつま出身ではない方ももう、
加世田ではですね出身でない方もいろんな土地を求めて、いろんな洒落た瀟洒な家と申しましょ
うか、建っております。もう相当の人口が増えてもうあの集落は大きな世帯であることは御存
じかと思います。そのような中ですね、平成18年度当初予算においてはまちづくり交付金事業
として地域生活基盤施設、いわゆる多目的広場の整備のため、 4,750万円の予算が承認された
わけでございます。その後ですね、もちろん保安林解除等いろいろな諸手続が要る中で19年度
となりました。実際聴いてみますと、平成20年度までの事業ということで聴いておりますが、
その後のこのいわゆる多目的広場の整備に関する状況はどうなっているか。市長にお尋ねいた
します。
〇市長(川野信男)
多目的広場の計画の話でございますけれども、先ほどの質問、答弁を聴い
ておりまして、天候が悪かったけれども、入場者が減った。10万人に減った。私はあの質問、
答弁を聴きながら、10万人というのが一つの目標といいましょうか、そういう思いであったの
が、今では減ったなというような答えの状況になったことを隔世の思いをしながら聴いており
ました。また、入場者が、 5日の日の入場者が思いどおりなかったことによって収入の方もか
なり減りましたよということで答弁いたしましたが、そういうことも想定した中でこれまで、
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昨年、一昨年、やはり計画的ないわゆる、いつ、どういうことがあるか分からないということ
で準備もいたしてございますので、そのことによって財源が、今年はそういう状況でありまし
たけれども、全体的にどうと、こういうようなことにはならない。こういうふうに思っており
ますが、これはこれから具体の精算をする段階で御報告することがあるかと思います。そこで
昨年 6月の一般質問の中でも吹上浜の砂の祭典開催に伴います駐車場問題に関連いたしまして
山下議員から質問もあったわけでございます。営門付近の網揚国有林、保安林計画について、
国有林の払下げを受けて、駐車場だけじゃなく、いろいろな施設等の整備計画を行って鋭意努
力をいたしたいと、こういうようなお答えを申し上げたわけでございます。網揚の国有林、保
安林の活用につきましては多目的な広場ということで準備をいたしてございますが、ガンバリー
ナかせだ地区都市再生整備計画の地域生活の基盤施設においてまちづくり交付金を活用して本
地域の特性を活かした多目的な用途を持つ広場として計画がされております。管理者でありま
す鹿児島森林管理署や九州森林管理局などと協議を行ってきておるところでございます。森林
管理署などと調整がつきましたことから、事業の目的や概要及び保安林解除の同意を得るため
の地元説明会等も実施をいたしました。関係の集落が三つございますけれども、このうち二つ
については同意をいただいておりますが、もう一つについては現時点では同意がまだいただけ
ていないと、こういう状況でございます。多目的広場建設に関しまして保安林解除の同意の判
断材料をするため、地域におきましては集落民に対するアンケートなども行ったようでござい
ます。その結果については、先月役員の方から反対意見が多いという結果が示されております。
この結果を受けまして今後の対応については、関係者及び関係機関などと協議、調整を図って
参りたいと、こういうふうに考えております。なお、本地域の整備につきましては、吹上浜海
浜地域の玄関口でもございます。さらに、また、今後、国の天然記念物の指定もございました
ので、そういう係わりでの整備も進めていかなければならないと思っておりますし、さらに
「とるぱ 226」構想の実現等も含めて地域全体としてこの地域をどういうふうにするかという
総合的な考え方の下に整備を進めなければならない。こういう地域であり、こういう内容であ
ると、こういう認識をいたしてございます。地域の方々のぜひ御理解が得られるようこれから
も努力をして参りたいと考えております。
〇22番議員(山下美岳)
今答弁で「3地域のうち 2地域の同意は得られつつある。」と言いま
した。 1地域ではなかなか大変であると聴いております。私も整備課長にそのアンケートの用
紙ももらい、その結果も見させていただきました。いわゆる 7.6ヘクタール中の 2ヘクタール
の保安林解除をし、 1万 3,600平米の多目的広場の整備ということでございますが、もう18年
度当初で前回予算が通って、もちろんその過程でですね私も住民のコンセンサスが十分得られ
て粛々と進んでいるのかなあと思っておりましたら、いろいろ聴いてみますと、このような住
民の切実な反対の声もあるということで、アンケートも実施されていた次第です。調べてみま
すと、賛成が26パーセント、反対が58パーセント、その他分が16パーセントですね。このよう
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な結果を見てですねやっぱり、片方から見れば再開発で素晴らしく良くするんだという考えも
ありますが、別な見方をすれば乱開発ではないかと。「財政も厳しい中、自然を守ってほしい。」
という声があるわけですね。このアンケートの結果は特にそれが出てます。いろんな意見もあ
ります。そのような中にですねやっぱり、あそこの整備自体は、市全体としては整備と考えら
れますが、実際はガンバリーナ地域の中でも優良な住宅地であるわけですね。基本的にはやっ
ぱりそういう、あの近隣そのものもたくさんの世帯が、何百世帯ですか、 300世帯を超えてい
るんですが、そんな中のやっぱりねえ住民コンセンサスがやっぱり第一義的にあるんじゃない
かと私は考える次第です。調べてみますと保安林解除もですね地域住民が納得しないとなかな
か厳しい問題があると。もう第一番目のハードルがあるわけでございます。市長は先ほど「説
明会等を行った。」とは言いましたが、いろいろ聴いてみると、コミセンの方で地域のいろん
な関係者等だけののであり、一般住民に対してはなくて、その後いろいろな問題が出てきたと
も聴いております。何はともあれですね、やっぱりいろんな施設そのものはやっぱり地域住民
とともにあるわけですので、ぜひですねやっぱり住民コンセンサスをね、説明、同意ですか、
そこをしないと絶対進まないわけですのでですね。もうそれも20年度までということで、おそ
らく今後は市長の大英断が必要じゃないかと思っております。くれぐれもですね住民とともに、
アンケート等も踏まえ、また、本当にその整備のコンセプトをですね住民に理解得られなけれ
ば、私は進めるべきではないと思っております。
続きまして学力テストの実施について質問をします。「去る 4月、小学 6年生、中学 3年生
の全国 233万人の全国学力テストが43年振りに実施された。」とあります。近年先進国の中で
も日本の学力低下が指摘されております。このような中、学力テストそのものが学校の序列化
や過熱競争につながるのではとのいろんな懸念、声があり、報道もされました。ある市では実
施しなかったの報道も聴いております。また、大阪のですね昨年枚方市が独自に、独自にです
ね実施学力テストをしたそうです。住民が学校別の成績の公開を求める訴訟まで起こしたんで
すね、最初公開しなかったもんですから。今年その訴訟の結果が 1月、大阪高裁が公開を命じ
る判決を出し、学校別の成績も公開したとも聴いております。このようにですね親にとって子
どもの学力、言い方を変えれば習熟度でもいいんですけども、習熟度と言うと何かすごく柔ら
かいニュアンスでですね感じがいいんですが、この学力に関する関心は親が高いわけですね、
大阪の枚方の例をとりまして。義務教育 9年の課程でですね子どもたちが心身ともに健全成長
され、学力を身につけることはですねもう昔からですね古今東西親にとっては至高の願いでも
あったわけです。市教育委員会としては、その義務教育を預け、学校現場のですね健全成長及
び学力に関し、どのように考えているかお尋ねいたします。
〇教育長(出口定昭)
まず、全国学力・学習状況調査の参加についてお答えします。文部科学
省は、去る 4月24日に全国的な義務教育の機会均等と教育水準向上のため、児童・生徒の学力、
学習状況を把握、分析することにより教育の結果を検証し、改善を図るということを調査の目
- 34 -
的として全国の小学校 6年生及び中学校 3年生を対象に国語と小学生は算数、中学生は数学の
学力調査と学習習慣などの学習状況についてのアンケート調査を実施いたしました。この調査
には、本市の小学校22校、中学校 8校すべての学校はもちろんのこと、県下すべての公立小・
中学校が参加しております。 2番目の質問にございましたが、次に、この参加についての考え
方についてでございますが、これは文部科学省がこの調査を基に学力や学習状況をどのように
分析し、公表するかにございます。この調査結果の公表につきまして、文科省は、国全体、各
都道府県別及び地域の規模別に公表するとしております。ここで文科省の言う地域の規模別と
は、大都市、中核市、その他の市、町村、へき地などを指しております。また、都道府県とは
別に各市町村教育委員会には管下の学校全体及び各学校の調査結果が提供され、各学校にはそ
れぞれ自分の学校の個別のデータが提供されることになっております。本教育委員会は、この
結果を活用、分析して、南さつま市における教育施策の成果や課題を評価、検証することにし
ております。また、各学校においては、自校の特色ある教育活動を客観的に評価する際に具体
的な指標に基づいて適切な学校評価を行うことができるとともに、一人ひとりの児童・生徒に
対して全国レベルの客観的なデータに基づいた個に応じた指導ができるものと期待していると
ころでございます。このようなことを十分認識した上で本市においては、本市教育委員会及び
各小・中学校が全国的な状況との関係において本市の教育及び諸教育施策の成果や課題を把握
し、その改善を図ることができるものと判断して参加いたしました。なお、この全国学力・学
習状況調査は今後毎年 4月の第四火曜日実施されることになっております。以上です。
〇22番議員(山下美岳)
この学力テストの結果については 9月以降公表されると。その公表
の仕方も、今、教育長が言ったとおり、配慮しているというか、余りにも配慮し過ぎじゃない
かと思うんです。学力テストと言うもんだからアレルギーがあるような気がします。やっぱり
6年と 3年の教育課程のカリキュラムの中で教えた授業ですね、いろんな教科、どの程度習熟
度があるかと、理解されているか。それを試す上では案外有効的じゃないかと思っております。
例えば、ある先生がですね簡単なテストを作って、うちのクラスは全部算数も 100点やった。
国語も 100点やった。何もならないわけですので、ある程度のですね基準を、標準的な習熟度
を見るためにはやっぱりこれもあってしかるべきじゃないかと思っております。また、思うに
ですよ、昨年も質問した中で県内には教育力の足りない先生が数名いるという報告もあり、本
市ではいないということですね。安心はしていますが、やっぱり熱心にですね愛情を持って指
導するならば、習熟度と申しますか、学力といいますか、上がってくると思いますが、この件
につきましては 9月以降の結果が文科省から通達が来るんですね。それでまたいろんな意味で
質問したいと思いますので、留めておきます。
次に、ふるさと納税についてお尋ねします。「 5月、政府・与党は、個人年金、個人住民税の
一定割合を生まれ故郷の自治体に納めるいわゆるふるさと納税制度の創設を目指し、方針を固
めた。」と報道があります。厳しい財政状況を国も、地方も抱えていますが、三位一体改革の
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中で大都市と地方の格差が大きくなってきました。このような中でこのような案が浮かんでき
たのではとか、また、選挙対策ではないかといろいろもう言われております。私自身は元来で
すね地方交付税制度がしっかりと確立され、いわゆる財政需要額に対し不足額の過不足分を充
当する地方交付税制度がしっかりしたものならばこのようなこともなかったのではないかと思
いますが、今の三位一体改革の財政状況を見ると大変、地方といいますか、小さなまちは苦し
くて、東京みたいな大都市は有利なわけですね、法人二税を考えても。このような中ですね、
市長はどのように考えるかお尋ねします。また、さらに、今回の税源移譲により、市報でもあ
りましたが、所得税及び住民税の配分が若干変わり、本市でもある程度増えるが、まだ、シミュ
レーションは出てますかね。出てたら、見込みで、増加額ですか、それもよかったら説明して
ほしいと思います。
〇市長(川野信男)
お答え申し上げます。ふるさと納税についてでございます。このふるさと
納税制度につきましては、地方格差で過疎などによる税収不足に悩む地方自治体に格差を是正
するための構想として総務大臣が創設を表明し、現在大きな話題となっておるわけでございま
す。住民税の一部を生まれ育った故郷の自治体に納めることを可能とする制度と言われており
ますが、地方からはこれまでも税の格差是正、特に子どもを育てる段階では地方が育てるじゃ
ないか。そして大きくなって税を納めるようになると都市の方に住んでる。そのことが税制の
中で非常に大きく、何といいましょうか、格差を生んでいる原因であるということから不満が
言われておったわけでございます。国がようやく重い腰を上げてきたなという意味で大変評価
もいたします。しかし、「自分のふるさとを大事にしたいという思いや真の地方自治実現、地
方財政基盤充実の観点から必要」などの声がある一方におきまして、一方、また、「受益者負
担の原則の観点から問題点を指摘する。」、こういうような声もあるわけでございます。総務省
はふるさと納税研究会を発足をさせまして第 1回会合を開き、ふるさと税制構想の制度設計に
着手がされております。「 9月にも改定案をまとめ、来年度の税制改正で実現を目指す。」と、
こういうようなことをば言っておるようでございます。我々といたしましてはぜひこれが実現
できるよう今後とも強く働き掛けをいたしたいと、こういうふうに思っております。お話もあ
りましたとおり、選挙前でのこういうアドバルーンだけであって困る。形だけのものであって
は困る。やはり実のある結果になるようなものにぜひしてほしいと、こういうような要望も込
めてこれから関係団体と一緒になって要請等もして参りたいと、こういうふうに考えておりま
す。
〇22番議員(山下美岳)
地方の自治体の市長としては当然の考えであろうかと思います。私
も思うにですね、私も子どもがいますが、難儀苦労して高校や専門学校あるいは大学出してで
すね就職するわけです。本来ならですねできが良かったら今流行りの公務員ということで市役
所でも入らないかなと思ったんですけれども、とても通りそうもないということで、仕様無し
に東京の方に就職しました。もともと私も思うには、子どもが、娘がですね、この地域に仕事
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があるならば、将来私がボケたり、おむつをする時は娘にしてもらうのが一番いいかなと思っ
ておりますが、将来はコムスンみたいな所に頼まざるを得ないのかなと。そのこと自体が皆さ
んもそうであって、御存じのとおり、この南さつま市の高齢化はもう県内屈指の高い所であり
ます。これから、高いということは、年寄りを悪く言うわけではございませんが、介護あるい
は福祉、医療、たくさんの負担が要るわけですね。現実に介護保険税は高いわけです、都市に
比べですね、そういったのを考えれば、本当にただ難儀苦労して人材供給の地であっていいの
かと。やっぱり地方にもそれなりのちったまあ、言い方は悪いですが、お金を回せと言いたい
気持ちは十分あるわけですね。そのような中、もう本当に改革、改革と言いながらも、実際は
厳しい格差が自治体も出ています。個人的にも一般の所得もですね都会と地方ではなかなか格
差がありますが、行政自体の税収も出ておるわけです。そのような中ですね、その過去の、ふ
るさと納税と言わずに、地方共同税とか、あるいは寄附控除案等も出ておりますが、やっぱり
今後このような税制度のですね研究とか、取り入れをですね地方六団体の一翼を担っておる市
長会等においてもですねやっぱり声を強くして言ってほしいと思います。先ほども市長もその
ように申しましたですね。簡単には、この税制度とか、憲法とか絡んでですね、地方交付税等
もありますし、大変でしょうが、この件については市長にも頑張ってほしいと思います。
続きまして 4番目のスポーツ観光についてお尋ねいたします。本市内には、各種のスポーツ
施設が合併によりなお増え、たくさんある状況でございます。人口比では県内でも屈指ではな
かろうかと思うほどであるわけです。なかんずくサッカーコートに関しては、今回も 5億円余
りで人工芝 2面ができ、その他の天然芝とも合わせ西日本一とも、あるいはもう人口規模です
れば日本一ではなかろうかと思っております。そのような中、さらに合宿所も完成しました。
さらに近年、ここ数年ですね民間のホテル等も拡充され、宿泊設備がもう十数年前と比べると
格段にキャパが確保できております。そのような中で実際は、市長のマニフェストにもありま
したけど、観光振興も述べておりましたが、実際ほかの市と比べですね歴史的な建造物とか、
例えば、西郷さんのあの立派な銅像とか、素晴らしい美術館とか、あるいはもうどんどん掛け
捨て、掛け湯と言うんですかねもう、掛け流しの温泉、そんないろんな観光にはやっぱり観光
資源が必要なわけですが、そのようなのものは私は少ないんじゃないかと思っております。し
かしながら、この合併に伴い砂丘、そしてリアス式海岸、素晴らしい自然と景観があり、今回
もとるぱ構想なども掲げておりますが、このようなスポーツ設備・施設と観光をですねともに
活かすべきスポーツ観光の現況についてどのような進展があったか。例えば、近々できました
サッカー場とか、合宿所その他ですね、分かっておれば、説明してほしいと思います。
〇産業振興部長(東久保
嵩)
私の方から、地域交流センター、この前、今年 4月にオープン
いたしましたこの件、それからその料金について、それから南さつま市のスポーツ観光関係に
ついて 3点ほど質問だったかと思いますので、この点について御答弁申し上げます。地域観光、
地域交流センターはスポーツ合宿などに最適な施設といたしまして今年 4月にオープンをいた
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しました。これまでのスポーツ合宿による利用者数は県外の高校が 2校ございました。そして、
また、 5月末現在での利用者数はこのほかに砂の祭典関係などの方々が宿泊していただきまし
て 127名の利用者がありました。そしてその当該施設のさんぱる関係と、それから別館との位
置付けでございますが、特に利用料金につきましては、さんぱるの本館の和・洋室及びコテー
ジの利用料金を参考に設定しております。市内旅館の一人当たりの平均は、宿泊で洋室は 5,900
円、和室は 4,800円、10人宿泊の大部屋も 2,500円から 3,000円となっているようです。交流
センターの個室 は 6,300円、また、大部屋も寝具代などを含めると 3,200円ぐらいになるよう
でございます。次に、南さつま市のスポーツ観光についてでございますが、スポーツを通じた
人的交流が活発化することによりまして商業、観光業、各種地場産業の振興につながるものと
期待しているところでございます。今後協議会を設置いたしましてサッカーをはじめとするス
ポーツ大会や合宿などの環境整備、受入れ態勢などの整備を図るとともに、積極的な誘致活動
に取り組んで参りたいと、このように考えているところです。以上です。
〇22番議員(山下美岳)
さんぱるがもうできて10年近くなります。今回合宿所もできました。
このようにですね従前はいろんな大会、研修会等を開いても、宿泊がないということで、地元
ではなかなかできなかった部分があります。そのような中でさんぱるができ、今度はスポーツ
合宿もできました。それに追随すべきといいますか、民間の方々もですね 3軒ほど、洋館と申
しますか、ビジネスホテル等もできまして一応の宿泊のキャパシティも増え、今後観光行政に
ついては追い風になるだろうと思います。そのような中ですね、今、部長が答弁しました。民
間においてはですね、そのような公的施設、例えば、いなほ館もでしょうし、さんぱる、合宿
所もですし、笠沙恵比寿、そのようなのができてですね、従来の旅館といいますか、そのよう
な方が心配していたわけですね。やっぱりこう官が民を圧迫してはいけないというようなこと
も聴いてましたが、今の説明ではそれなりに配慮していると思われるんですが、そのような値
段交渉といいますか、悪い言葉で言えば談合といいますか、そのようなそれぞれのですね、そ
れも今までされたわけですかね、実際。旅館組合等もありますよね、市内に。そこら辺はして
きたわけですか。
〇産業振興部長(東久保
嵩)
この料金体系につきましては、今、議員申しましたとおり、い
ろいろな宿泊施設が市内にはございましたので、その宿泊施設の料金なども勘案しながらです
ね、行政がする施設については特段に安いというようなことがないような価格設定をしている
ところでございます。以上です。
〇22番議員(山下美岳)
官民それなりに共存できる方が望ましいと思っております。続いて
ですね観光協会の統合についてでございます。南さつま市が誕生してこの方観光協会は別々
1市 4町ありましたが、今回統合されると聴いております。統合の過程では、それぞれの歴史
や規模、予算、人的構成等で大変調整には苦労したかと思いますが、先日も加世田市観光協会
の解散式があり、近々何かその全体の設立、統合された観光協会があると聴いていますが、そ
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の過程についてですねもう若干説明して、その過程をですね、問題点、解決、今後の方向性を
説明してください。
〇商工観光課長(本坊佳彦)
観光協会の合併についてでございますが、これにつきましては本
年 4月 1日をば合併期日とすることで各観光協会の同意は得ているところでございます。ただ
観光協会の統合に向けましてはいろいろな手順を踏む必要があることから、これまでそれぞれ
の観光協会の役員を中心に話し合いを進めてきたところであります。その結果、各観光協会に
おきましては 5月中を目処に解散総会を開催することを確認し、最後に行われましたのが 6月
1日の笠沙町観光協会、加世田観光協会でありましたので、これの解散総会をもちましてすべ
ての観光協会の解散総会が開催されたところであります。今後につきましては、南さつま市観
光協会設立に向けた理事会の開催を計画しておりますので、この理事会の開催を経まして 6月
25日の南さつま市観光協会設立総会に向けた準備をばただ今進めているところであります。以
上です。
〇22番議員(山下美岳)
観光協会もそれぞれ五つありまして、聴くところによれば、もう組
織の会員数あるいは会費もうまちまちであったわけですね。そして理事会等もそれぞれあった
かと思いますが、その過程でどのようなことが、問題点はなかったのか。よかったら説明して
ください。
〇商工観光課長(本坊佳彦)
今、議員おっしゃいましたとおり、五つの観光協会がありまして、
一番問題になりましたのが会費でございます。それぞれの観光協会が会費はばらばらでござい
まして、これをばどういう形にするかということで、いろいろこれも役員を含めて話し合いを
やって参りました。その中で一番、これまでの状況を見ますと、加世田観光協会の会員数が突
出しておりまして、一番高かったのが加世田観光協会の一口 2,000円という会費でございまし
たので、これをば下げてしまうと、今後の市からのそういう補助金等も多く見込めるわけでも
ございませんので、できるだけそういう組織の中では自立できるような形にということで一応
加世田観光協会の金額の一口 2,000円以上というのに合わせて協議がなされたところでありま
す。
〇22番議員(山下美岳)
分かりました。一つですね、この観光協会を新しくつくっていくの
に理事会を設置して聴いております。その理事数がですね対等合併ということで 1市 4町 5名
でしたかね、統一というて聴きまして、私もそれにはちょっと納得はいかなかったんですが、
例えば、議員の選挙においてもそれぞれの人口数に応じて 3、 3、 4、 5、12ですかね、そうなっ
たのに、なぜ観光協会だけみんな 5人ずつ、輩出といいますか、出すのかなあと思ったんです
けど、合併の過程でそのような状況だったということで致し方ないことでございます。それと
ですね最後に市長にお尋ねするわけですが、今後10年間に市職員を減らすというのが公約の中
ですね。もう実際、ということは、同様の人口規模の他市と比べれば余ってるわけですね、数
字的に見れば。そのような中でですよ、この観光協会ができて今や、今、市の商工観光課内に
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観光協会もおんぶにだっこということでほとんどお願いしているわけですね。実際ながら大き
な観光市に行きますと、指宿とか、いろんな所に行きますと観光協会の事務局があってですね、
やっぱりそこらで運営しています。昨年もですね、熱海でしたかね、その観光協会の事務局長
を公募するということで、全国からたくさんの方が手を出して、年収 700万の報酬ということ
で応募されて、いろんな全国紙の顔等に載ったわけです。私も思うにですね、確かに市と協力
し、観光行政に一翼を担っている観光協会もですね、もし財政的な面でも、観光協会と言って
もそんな大して金を持っておりません。たった 2,000円ぐらいの、そういう言い方はあいです
ね。 2,000円の会費で通常ですね総会の案内とか、いろんな各種催しの案内するのにもうその
2,000円で消えてしまうんじゃないかと。どちらかというともう補助金頼りみたいな一面もあ
るわけですね、現実に加世田観光協会。その中で私は言いたいのは、今度南さつま市観光協会
を発足するに当たるならですね、金銭的に補助ができないなら、本市で余ってるという言い方
はございませんね。そちらの方に出向させですね、給料を、経費は市が持つんでしょうけども、
そのような方策を、方法でですね観光協会の、よそは結構多いんですよね、大きな観光都市は。
観光協会があって事務局長がいるわけです。それはもちろん自前でしている所あれば、出向も
ありますが、もう本市もですね 1市 4町、南さつま市観光協会を発足するにはそのような方向
は考えられないかお尋ねいたします。
〇市長(川野信男)
観光協会の合併再編については先ほど答弁いたしたとおりでございますが、
もう御案内のとおり、我々の地域はいわゆる観光地というもので評価できるような状況ではな
いと。そのようなまた活動もできるようなそういう地域ではなかったというのがこれまでの私
は実態じゃなかったかと、こういうふうに思っております。今回協会合併いたす過程でいろん
な課題がありましたのも、それぞれ観光に対するいわゆる取組みの違い、あるいは、また、観
光に対する実態の違いというものもあったと思います。そうしたことから、例えば、何といい
ましょうか、会費も同じすべきなのかどうか。じゃあその時の一体具体的な受益は何があるの
か。おそらくそうしたことからいろんな議論もされたのではなかろうかと、こういうふうに思っ
ております。観光については、従来行っておりましたそれぞれの市町の単位じゃなくして、広
域の体制づくりということができるということで大変私もうれしく思っておりますし、そのた
めには組織体制の充実というのが大変重要なことでございます。お尋ねありましたのは、事務
局を独立をして、そこの人の問題を、お尋ねの趣旨はあんまりよく理解できなかったかしれま
せんが、市の職員を派遣をして云々と、こういうようなことであったかと思います。給料持ち
で派遣をしてということであったかと思いますが、これは改革を進める中での趣旨はちょっと
意味が違うわけでございますが、ただ観光行政をどういうふうにして推進するのか。それを市
がどのような係わりを持つのかという意味での観点、これは考える必要はもちろんあるわけで
ございます。ただ私は、観光業界の皆さんが一緒になって事務局をつくってということ、職員
が一人おれば、それができるという話じゃないと私は思っております。今行っておりますのは、
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市の方に事務局を置いておるというだけではなくして、市の観光行政と一緒になって観光協会
の仕事も一緒にしておる。それは必ずしも一人じゃなくって、そこの組織を挙げて今やってお
ります。これを事務局が独立して一人置いただけで果たして十分な観光行政、観光協会の役割
が果たし得るのかどうか。どっちがいいのかということについては慎重に私はこれは考えなけ
ればならないと、こういうふうに思っております。観光というのは大変幅広いものがございま
す。一人で何かできるという話ではございませんので、どのような体制を持ってやるのがいい
のかどうかということについて慎重に検討しながら、職員が余っておるわけではありませんけ
れども、どういうような体制づくりに、また、市がどういう係わりをすることが最善であるの
かについては研究、検討をさしていただきたいと思います。
〇22番議員(山下美岳)
質問の意味がちょっと通じなかったと思うんですが、要するにです
ね市の商工観光課はたくさん係があって観光係とか、企業誘致とかいろいろやっておるわけで
すね。そのような中でなぜかやっぱりほら敷居が高いというのが一般の声も聴くわけですね。
そのようにいわゆる民間レベルといいますか、考え方もいろいろありますが、そのような中に
出向してさらに活性化を図る方法もあるのではないかと。「人も余ってはいない。」と言います
が、10年後に 200人減らせるということは、実際は今でも、今は 700人いないとできないけど、
10年後は 500人、50人ですか、やっていくんだ。どう考えても実際はできるのであろうと、誰
が考えてもそう思うわけですね。簡単に、地方公務員法がございますので、 200人首を切れま
せんで、自然減を待っているような状態でもありますが、そのような意味で言ったわけでござ
います。よそもですね、やっぱり市の中に行くのと、役所の中にこう、いろんな相談に行くよ
り、民間の商工会なんかですねあるわけですね、商工会議所、商工会も各地にあってちょこちょ
こ行っていろんな意見やお尋ねもできますけども、なかなかそこら辺がやっぱり敷居が高いと
いうのがありますので、できるならばそういう形でですねさらにさらに観光行政に取り組むべ
き方法もあるのではないかと尋ねたところであります。これに対して答弁はもういいですが。
以上で終わります。
〇税務課長(有馬安行)
先ほどの、今の中でこの税源移譲の関係での御質問がございましたが、
所得税の分についてはちょっと私の方であいできませんが、ただ住民税につきましても今課税
が終わった段階で、本年度の実際の具体的な数字は現在分析中でございますが、この当初予算
を算定する段階でこの税率改正等に伴う影響額というのをば試算してございますが、それで申
し上げますと、定率減税の廃止による影響額、これをおおよそ 6,300万円程度の増、それから
税率改正によります住民税の増というものがおおよそ 2億 7,000万円見込まれております。そ
れから人的控除の調整額等による影響額、これがおおよそ 3,700万円の減、それから老齢者等
の経過措置によりますものの影響額というのが 200万円等の増、概算でございますが、おおよ
そ大体 3億円程度のこの住民税の増加というものが見込まれておりまして、そのようなことで
当初予算時には計上いたしております。現在、今年の実際の課税の状況につきましては、現在
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その内容等の分析をしておる段階でございます。
〇市長(川野信男)
ぜひ皆さんにも、市民の皆さんに御説明もいただきたいと思いますが、こ
の税は地方税が増えた、もちろん増えた、結果は増えております。それは国税を地方税に振り
替えた話でございますので、国税の減については既に 4月から減税になっておるんです。振り
替えた分の分は、地方税の分は今から増やすという話でございます。 4月からこれまでの間は
いわゆる税そのものは、振り替えた分の時期がずれますんで、国税の方の減った分といいます
か、振り替えた分、 1月からでございます。したがって、非常に増税になった、増税になった
ということが新聞等でございますけれども、国税を地方税に振り替えてありますので、決して
増税でないんだということだけはよく市民の皆さんに御説明方をお願いをいたしておきたいと
思います。
〇議長(石井博美)
次に、貴島
修議員の発言を許可します。
[貴島
〇7番議員(貴島
修)
修議員
一般質問席]
午前11時36分
発言通告書に従い 4点質問します。老人ホームはまゆうの件について
質問します。はまゆうの改築や新築のことは18年 9月議会と12月議会でも質問しました。 9月
からだと 9か月経過しまして、「今後十分協議を進めていきたい。」という答弁がありました。
12月からしますと 6か月過ぎました。12月議会では、答弁をかいつまんで言いますと、「この
件については、選挙中の公約どおり、市において責任を持ってやる。時期が明確ではないが、
気持ちの上ではできるだけ早くしたいので、早急に検討したい。」という答弁がありました。
その後どのように進んだか質問します。
〇市長(川野信男)
このことについては本議場におきましても何度か答弁をいたしたと思って
おります。はまゆう建設につきましては、新たに笠沙高校跡地に新しい施設を建設したいとい
うようなことでありますので、その笠沙高校跡地の利活用について今るる検討をいたしてござ
いますので、そちらが決まらなければ答えが出ないということでございます。跡地の検討委員
会についても再三検討協議をいたしてございます。いろんな意見もございます。教育関係の施
設を造ればいいじゃないかとか、福祉関係の施設がいいじゃないかとか、あるいは企業誘致は
どうだと、いろんな話がございますが、まだ結論に至ってないのが現在の状況でございます。
いろんなことがございます。例えば、大学からもあそこに大学を進出をしたいと、ある大学か
らでございますが、そういう話も来ておりました。そうしたことを踏まえて最終的に跡地をど
ういうふうに活用決定するかということを決めなければならないと思っておりますが、いろん
な要素がありますので、必ずしも急ぐことだけが私は大事ではないと思っております。あの広
大な土地でございます。学校、教育施設、体育館、こういうものができれば一体的に、できれ
ば総合的に活用できるような活用方策というのがないのかどうかということをば今具体的に模
索をしておる段階でございます。あれがいい。これがいい。もういろんな意見もあります。た
だ問題はそれが可能かどうか。現実に実現できなければ、これがいい、あれがいいということ
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だけではいけませんので、出された意見がじゃあ具体的に実現可能なのかどうか。どうしたら
実現ができるのかどうかということを含めてきちっと整理をした上でないと最終的な私はお答
えはできないと、協議会の方でも結論は出し得ないと、こういうふうに思っております。鋭意
今努力をいたしてございますので、どうぞそういう御理解をしていただきたいと思います。
〇7番議員(貴島
修)
以前の答弁と比べますと、笠沙高校跡地にということで、大分市長の
気持ちがそう傾いていらっしゃるのかなあというような気もしないでもないわけでありますが、
市としてははまゆうと敬老園は別途に考えていきたいと思われている向きもありますけども、
別途に考えないと煩雑になりますし、スピードも落ちますので、私もその方が妥当だとは思っ
ております。現在のはまゆうの施設は段差が多くてですね入所者の転倒が目立っているそうで
あります。入園者は60名の満員でありますけども、そのうちの34名が、実に34名が、半数以上
が介護の認定を受けてらっしゃるそうであります。残りの26名も予備群であるというような説
明も受けておりますが、そのような事実は御承知か。お聴きします。
〇市長(川野信男)
先ほどの答弁の中で高校跡地に傾いているようなというようなお話であり
ました。それも候補の一つと思ってはおりますが、結論は出しておるわけではございませんの
で、そういう理解をいたしていただきたいと思います。なお、また、今、中に入園していらっ
しゃる方々の実態でございますけれども、私も中身についてはそれぞれ報告を受けております。
介護を受けていらっしゃる方が現在ももちろんおりますし、さらにこの状況というのはもっと
増えてくるだろうと、こういう認識もいたしてございます。従来は、かつては介護保険制度と
は全然別だと、こういうようなことでありましたけれども、制度が変わったことによってそれ
が可能になったということもあって、これからもそうした要介護を必要とする方が入園するケー
スというのは増えてくるだろう。こういうような認識もいたしてございます。さらに、また、
先ほど申し上げませんでしたけれども、仮に、これはもう仮にと申し上げますが、高校跡地に
なった場合にいくつかの課題もあるという認識もいたしてございます。例えば、今建設用地と
して土地を取得した。取得する時に地主さんとのある意味での約束もあったのではないか。あ
るいは現在取得しておる土地、これは市の開発公社が所有をいたしてございますが、その土地
をじゃあどうするんだと、こういうような課題もございます。いろんなことをばございますの
で、いずれ最終的に決定する段階ではそうしたことも含めて総合的に整備をしながら最終結論
を出さなければならないと、こういうふうに思っております。はまゆうさん側としては早く、
あっちの方がいいよというようなことだけでかもしませんが、施設を全体として活用する立場
になりますと、残された土地をどうするんだとか、そういうようなことの検討もしなければな
らない。こういうふうに思っております。特に笠沙高校跡地ということになりますというと、
運動場といいましょうか、が一つの候補地になりますが、じゃあその場合にあとの体育館とか、
校舎はどうするんだと、こういうようなことなども関連をいたしますので、そうしたことも併
せて検討を現在もいたしておる段階でございます。
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〇7番議員(貴島
修)
はまゆうは平成 3年度に大規模修繕が実施されたわけであります。屋
根の補修が 988万 8,000円、空調設備が 3,017万 9,000円を要しまして12月に完成したそうで
あります。その時までは空調設備がなかったということなんですね。16年経過しまして雨漏り
等の修繕の必要があるそうであります。しかし、それももう最小限にとどめたいんだというこ
とでありますが、これからもどんどんどんどん修理費は嵩んでくるだろうという現状があるそ
うであります。このようにはまゆうの現状が入所者も、施設の状況も限界に近いものがあると
聴いております。市長は先ほど「早くするだけがいいことではないんだ。」とおっしゃいまし
たけども、そのような現状であるんだと。12月議会でも申し上げましたけども、市は18年度に
基本設計を上げるということだったんですけども、当初予算で。しかし、国の制度が、施設設
備の基準の制度が変わってしまいまして、改正で居住部分が一人当たり 3.3平米から 3倍の
10.65平米に、二人部屋から原則一人部屋へ、はまゆうは60人の施設ですから30部屋が60部屋
に増えるわけで、また、現在は入所者全員が一ユニット、例えば、60人全員で食事をしたり、
レクリエーションをしたりするわけなんでありますけども、食事等も10人単位でとるようにな
るそうであります。これは12月議会で申し上げました。入所者はどのような境遇で今生活され
ているか。私も何回か見に行きましたけども、非常に、6畳間、6畳間というか、狭い 6畳です
よね。そこで知らない人と、以前は知らなかった人と二人でお住まいになっているという状況
でありますが、市長や副市長あるいは担当部長はそのようなことを御覧になったことがあるの
か。現状を御覧になったことがあるのかをお聴きします。
〇市長(川野信男)
私も現場には何度も参りました。お話もありましたけれども、早い段階で
設計等もする予定、これもあったことも十分承知もいたしておりますが、制度が変わったこと
によって当初の計画を当初の場所でできなくなったと、この事情があるわけです。当初の場所
でということであれば、おそらく基本設計、そういうものもあるいはできたかもしれませんが、
場所を変えざるを得ない。これをどう対応するかといういわゆる新たに出てきた問題の処理解
決をしなければならないんだということもお互いに理解をしていただきながら対処していかな
ければならない。こういうふうに思っております。
〇7番議員(貴島
修)
1日も早く建替えねばならないと思われたと思っておりますが、工程
表、例えば、建てるにはあるいは改築するには工程表なるものが多分必要になってくると思う
んですよ。例えばですね、私勉強不足なもんですから、この辺を答弁願いたいんですけども、
PDCAのまずPのプランの部分なんですけども、税源移譲で県単事業になりまして状況が非
常に変わったわけでありますけども、具体的に何と何と何と何がクリアできれば県に申請がで
きるのか。県も毎年毎年造るというわけもいかないと思うんですよね。その辺をぜひ伺いたい
んです。何と何と何がクリアできれば、ポイントがですね、はできれば県に申請できるのか。
その工程上のポイントを伺いたい。
〇市長(川野信男)
まず、工程表の前に、場所をどこにするかというのが決まらなければ、工
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程表も、設計も組みようがないわけなんです。まずその場所によって設計内容も変わってきま
しょうし、工程表も当然に関連をしてくると思っております。場所をどういうふうにして早く
決めるかということが現時点での先決問題であるかと思います。なお、また、財源をどう確保
するかということもあるわけでございますが、財源についても、これまた国の制度が変わった
ために従来とは少し、少しというか、大きく変わっております。財源の確保がいつ、どのよう
な形でできるかということもあり、県の方とも相談をいたしつつございますけれども、これも
やっぱりその場所が決まらないのに、じゃあということに先に進みようのないものもあります
ので、少なくとも場所をどうするかということを早急に決める。このことが先決だと私は認識
をいたしております。
〇7番議員(貴島
修)
そうすると、今、市長のお答えですと、もう場所が決まればもう後は、
後はとんとんとんとんいくんだと思って結構なんですか。
〇市長(川野信男)
場所が確定した段階で財源をいつ確保できるのか。これからの折衝という
ことでございます。かつて制度が変わって、これに係わる財源はいわゆる県の方にいわゆる税
源移譲によって措置されるようになった。今の県の財政状況でいつ確保できるかどうかという
ことを今、私が申し上げられる状況ではございませんけれども、大変難しい実態もあるんだと
いうことはお互いに御承知おきいただきたいと思います。
〇7番議員(貴島
修)
大分煮詰まってきたんですけども、最終結論を出さなきゃいけないと、
場所についてのですね。市長答弁がありましたけども、最終結論は市長はいつまで出したいと
思われているのか。お聴きします。
〇市長(川野信男)
これは跡地利用をどうするかという最終結論でございます。これは今鋭意
協議会を開いてやってます。 3回ほど確か今までやったと思います。あと 1回で済むのか、 2回
で済むのか分かりませんが、できるだけ早く最終結論を出すための協議会も開きたいと、こう
いうふうに思っておりますが、ただ、今申し上げましたとおり、いろんな大きな課題を抱えな
がらでございます。また、若干申し上げましたけれども、ある大学からは、立地をしたいとい
うわけじゃないんですが、係わりを持ってひとつ、何といいますか、橋渡しをしたいと、こう
いうような方も出ておりますので、近く私はその方ともお会いすることになりますが、そうし
たことなども総合的に判断をして最終結論は出さなければならないと、こういうふうに思って
おります。できるだけ早くということだけで、具体的な日時を明示することは大変難しゅうご
ざいますので、御容赦をいただきたいと思います。
〇7番議員(貴島
修)
私は、その最終結論をいつということが私は肝心だと思っているんで
すよね。それ以外のことはあんまり肝心なことではないと。今回、 9月議会でも、12月議会で
も、今回でもですねまたスルリとそのあたりのことが曖昧になってしまうのかという気持ちで
いるんです。最悪でも市長どのぐらいまでにと思われていますか。それもできませんか。ある
いはそれも明確にしていただくことできないんですかね。はい、ちょっと。
- 45 -
〇市長(川野信男)
いろんな想定があるわけですが、仮に申し上げますけれども、はまゆうを
あそこに移転新築した場合に上の校舎どうするのか。校舎どうするのかと言いますと、おそら
く校舎、体育館だけの利活用というのは大変私は厳しい状況になるかと思います。じゃあその
ような形で部分的に県の方が譲渡をすると、こういうことも考えられない。そうしますと、じゃ
あ上の施設は県から譲渡をして管理をせんないかん。取り壊しをしなければいかん。そうした
財源をどうするのか。あるいは管理をどうするのか。運営をどうするのか。こうしたことも含
めて検討しなければならないわけでございますが、今それもやっておる段階でございますけれ
ども、今ここで何月までとかということを明示をできる状況ではございませんので、しばらく
御容赦をいただきたい。いろんな所との折衝とか、そういうこともありますので、御容赦をい
ただきたいと、こういうお願いをいたしております。
〇7番議員(貴島
修) 分かりました。しばらくの間ということでしたので、またしばらく経っ
てからまたこの件は質問さしていただきたいと思います。はまゆうの件に関しましては今回は
これで終わりますけども、市長はじめ、執行部の担当の皆さんの皆さんの責務としてですね、
はまゆうの60名の入園者と園長をはじめとするスタッフに明るい希望を持たせなきゃいけない
と思うんですよ。改築あるいは新築はすると、するんだけども、いつかは分からないと。プロ
ポーズして結婚はしてもいいですよと。しかし、いつするか分かりませんという状況にもし私
が置かれたとする、若い頃ですね。もう居ても立っても居られないという生殺しに近い状況は
ですねもう早く終わりにしていただきたいと。それはもう分かります。笠沙高校跡地のですね
校舎の使用方法も明確になって初めてですねグラウンドの使用方法も明確になるというのは分
かります。ですから、早いうちの市長の英断を期待します。はまゆうの入所者あるいははまゆ
うのスタッフの人たちに希望を持たせるのは市長でなくてはあるいは執行部の人たちでなくて
はできないことですので、ぜひですね福祉の方の最優先事項としてですね考えていただくよう
強い意見として申し上げておきます。
次に、農産物直売所ふるさと館周辺の整備について質問します。海道八景や「とるぱ 226」
の事業がありまして、先日そのような構想が発表され、ふるさと館周辺も候補地に挙がって大
変結構なことだと思っておりますが、周囲の市民の皆さんからも期待されておりますし、また、
あそこで、ふるさと館の駐車場で聴いたことがあるんですけども、県外からの方だったですけ
ども、非常にずうっと加世田方面から走ってきてですね展望が開けて非常にいい場所であると
いうことをおっしゃっておりまして非常にうれしい思いをしたことありますが、市長はあの辺
りの整備あるいは開発につきましてどのようにお考えか。お聴きします。
〇市長(川野信男)
現在、満ヶ崎公園につきましては、農産物の直売所あるいは農産加工セン
ター、クジラモニュメント、ふれあい農園等が整備をされ、その近辺には、レストラン、海産
物の直売所あるいは住宅団地が造成されており、国道 226号沿線にあるこの公園は山と海を隣
合わせにある豊かな自然公園に恵まれた地であると、こういう認識をいたしておりますし、ま
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た、大変たくさんの方々があそこにお寄りいただいておる様子も私も十分承知をいたしておる
と思います。この公園一帯の整備につきましては、平成17年 2月に旧大浦町において公園整備
基本計画が作成されております。その中でクジラ座礁の出来事にちなんだクジラ資料展示館を
目玉施設として臨時駐車場の整備、桜の植栽、ふれあい公園西側の山頂への展望台の計画とそ
こまでの散策路の再整備などが盛り込まれておる計画になっておったようでございます。これ
らの構想につきましては合併後の南さつま市総合基本計画の基本方針である地域資源を活かし
た産業振興によるまちづくりの実現を目指して推進することにいたしてございますが、今後過
疎地域自立促進計画や「とるぱ 226」整備構想において南さつま市全体の整備計画や緊急性、
そういうものを考えながら、これは合併前での計画でございましたので、合併した後どう全体
の総合的なものとして整備をするのかということを含めて検討をいたしたいと、こういうふう
に考えております。
〇議長(石井博美)
〇議長(石井博美)
〇7番議員(貴島
これより休憩いたします。再開を午後 1時とします。
休憩
午前11時58分
再開
午後
1時01分
再開します。
修)
2番目の質問に対しては、先ほどの答弁で結構です。
3番目の総合支所の空き室の利用状況についてお聴きします。どのような総合支所の空き室
がどのような今状況なのか。お聴きします。
〇財産管理室長(橋口幹男)
それでは、お答えいたします。まず最初に総合支所の空き部屋の
利用状況についてでありますが、総合支所につきましてはそれぞれ機能を有する行政財産とし
て用途決定がされております。合併並びに行政改革に伴う組織機構の改編によりまして、各総
合支所ではこれまで配置されていました課等の跡が空き部屋の状況となっているところであり
ます。この空き部屋の利用状況につきまして具体的に申し上げますと、笠沙支所におきまして
は、庁舎 2階部分にありました企画課及び議会事務局、監査事務局の跡は書庫として、また、
別館 2階の建設課跡は建設課関係の設計図書等の保管場所、会議室につきましては道路維持班
の詰所として利用しているところであります。なお、町長室及び議場、議員控室等につきまし
ては現在空き部屋の状況であります。大浦支所におきましては、 2階の総務課及び企画課の跡
は農地整備課の国土調査係事務室、また、議会事務局跡は国土調査係の図面等の保管場所、町
長室は応接室、第一・第二会議室は市の入札会場として利用しております。また、第三会議室
は笠沙高校思い出館として旧笠沙高校の歴史に係る資料の展示を行い、地域住民をはじめ、卒
業生の思い出の部屋として活用されています。なお、議場、助役室、監査委員会事務局につき
ましては現在空き部屋の状況でございます。坊津支所におきましては久志庁舎及び坊泊庁舎が
ありますが、久志庁舎 2階の町長室は応接室、助役室は諸会議室として利用し、また、別館の
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建設課跡は建設課関係の設計図面等の保管場所、会議室は坊津支所の各課の書庫として利用し
ております。なお、議場等につきましては空き部屋の状況であります。また、坊泊庁舎におき
ましては空き部屋はございません。金峰支所におきましては、 2階の町長室は会議室、別館の
産業振興課跡は、登記事務嘱託員の事務室、設計図面等の保管場所として利用しています。 3
階の議場及び議会委員会室並びに選挙管理委員会事務局につきましては現在空き部屋の状況で
ございます。以上が各総合支所の空き部屋の状況でございます。
〇7番議員(貴島
修)
今後の計画についてお聴きします。今後どのようにされたいか。検討
されているのか。お聴きします。
〇財産管理室長(橋口幹男)
今後の空き部屋の利用計画についての御質問ですが、合併後総合
支所の空き部屋の活用につきましては各支所庁舎内で協議をしてきましたが、具体的な活用方
策につきましては見出していないのが現状であります。今後空き部屋の利活用を積極的に推進
するために地域の各種団体、地域住民の意見、提案等をお聴きしながら有効活用を検討して参
りたいと考えております。なお、施設の利用の考え方としましては、一般の市民の方々がいつ
でも利活用できるような方法を考えていきたいと思っております。
〇7番議員(貴島
修)
いろいろ考えられたけれども、方策は見出されてないということなん
ですよね。ですから、考える人を増やせればいいと思うんですよね。ですから、全国に公募す
るなりですね、そういうことを、今その場でとどまっているんじゃなくて、全国に公募するな
り、そういうことを企画されればいいと思うんですが、いかがですかね。
〇財産管理室長(橋口幹男)
今、県内のいろんな状況等をお聴きしまして参考にしたいという
ことでやっておりますけども、どこの合併しました市町におきましても非常にその空き部屋の
対策については苦慮しているという状況でございます。全国にそういった公募をということで
ございますが、今いろんな活用方法はあると思うんですが、一例を挙げますと、地域のコミュ
ニケーションの場、同好会の話し合いの場とか、また、個人、絵画、工芸等の展示の場、いろ
んな中で公募もしてみたいというふうに考えているところでございます。公募の方法としまし
ては、各種団体に募る方法とか、また、いろんな各種団体の総会、会議等で意見を聴くとかし
ながら対策を考えていきたいというふうに考えております。
〇7番議員(貴島
修)
ネットで南さつま市のがありますよね。結構アクセスの数は多いんじゃ
ないですかね。ですから、そういうことも活用されれば非常に効率のいい、いいアイデアが生
まれるんじゃないかと思うんですよね。ひとつ検討してみてください。
〇財産管理室長(橋口幹男)
今、貴島議員のおっしゃったことも参考にしながらやっていきた
いと考えております。それと先ほど金峰支所の町長室を「2階」と申し上げましたけども、「1
階」ということで訂正をよろしくお願いいたします。
〇7番議員(貴島
修)
普通の民間でしたら、もし私がアパートを経営してですね空き室が生
じたらですね、それはもう慌ててですね一生懸命なって何か方策を練ると思うんですよね。で
- 48 -
すから、市民の財産ですので、有効活用されることを強く希望します。
次に、 4番目の旧 1市 4町時代の頃は地域に貢献した方々に首長の表彰制度があったと聴き
ますが、旧加世田市においてもあったと、条例があったと聴いております。そこで新市におい
てそのような条例を、あるのかな。ないのなら、新設は考えられないか。
〇市長(川野信男)
社会で様々な分野で活躍されていらっしゃる方々に対しましては、その功
労を称えるために表彰する制度、いろんな段階でございます。国もございますし、県もござい
ます。また、市におきましても市民表彰などいろんな制度があります。さらに、また、団体等
もそれぞれやっておるわけでございますが、市の場合は条例等を制定する中でどういうものを
表彰すると、市民表彰とか、特別功労、いろんな制度がありますけど、そういうやり方を現在
も、合併後もいたしておるわけでございます。
〇7番議員(貴島
修)
それでは、合併後にどのような、具体的にどのような市長賞なり、そ
ういうようなものがあったのか。私は、私の勉強不足か、ないような気がしていますけど。
〇副市長(相星完治)
いろいろな分野で優秀な市民を表彰する。この考えでございますが、合
併前にそれぞれの市町で表彰する制度がございました。そして合併協議の中で表彰制度には新
市において調整するというようなことになっております。それでこれについて今、市長にも報
告をしているところでございますが、今どのような方法でどのような方を表彰するのか。それ
の規定等を作っていかなければならないということで準備をしております。11月の合併記念日
あたりまでには表彰する制度を設けて表彰できればいいなと、このように考えているところで
ございます。
〇7番議員(貴島
修)
貢献された方々への功労賞も結構なことです。それはそれで結構なこ
とだと思うんですよね。現在あらゆる分野で頑張っている方々へのですね表彰制度も考えられ
ないのか。現在消防とか、いろいろありますですね。そういうのは、それはそれであるんです
けども、別にダブっても構わないと。ひとつですね市長賞なるもんでもですね、部長、その産
業の方の部長でも構わないし、何かですね、例えば、あそこのかぼちゃは、誰それのかぼちゃ
は評判がいいとかですね、あそこのチリメンは、ジャコはすごくいいとかですね、そういうもっ
と細かい所を掘り起こしてですね、そういう、功労賞ではない、何ですかね、奨励賞みたいな
ものがですねあればですね、例えば、そのあそこんちのチリメンジャコは市長賞をもらったん
だぞということで販促にもつなげられると思うんです。そういうものを一つは設けられないか
をお聴きしたいんです。いわゆる南さつま市の産業の分野で市長は表彰することによって、そ
れが販売の促進につながるという制度を作ることは考えられないのか。あるいは、例えば、大
浦なら大浦町でやっている東シナ海遠泳大会はもう何年も続いて素晴らしいと、それに対して
とかですね、あるいはどっかのボランティア団体がこういうことを、御老人に対してこういう
福祉をしてるけども、あるいは車椅子を磨いたりしていると、その素晴らしいことをしている
けども、そういうことに対しての表彰とかですね、よりまたやる気が出てくると思うんですよ
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ね。あるいはどっかのNPOさんがやってるあの事業は素晴らしいから、例えば、どこどこの
分野で表彰しようとかですね、そういうことを考えられないのか。いわゆる産業を興したり、
教育の熱を高めたりするのにですね、そういうことがあればより効果的だなあと思うんですけ
ども、いかがですかね。
〇市長(川野信男)
今先ほども御答弁申し上げましたとおり、市民表彰という形でそれぞれの
産業分野で活躍をされた方々、そういう方々に対する表彰制度、こういうものも従来もあった
わけでございます。また、個別的には、例えば、個々の組織、団体で活躍された方々に対しま
して、例えば、交通安全で頑張ったとか、あるいは嘱託員を10年、20年頑張ったとか、あるい
は消防団の場合もそうでございます。それぞれの分野での表彰制度、それは従来とも、これは
合併前から、合併後の引継ぎの段階でまだ未整備のところもありますけれども、ございました
ので、そうした整備というのはしなければならないというふうに思っておるわけでございます。
ただ、今それぞれの産業分野の中で、例えば、たばこは反当たりでこういう優秀な成績を収め
たとか、あるいはその農産物についてとかということについては、個別にそういうものをやっ
ておる。これは農業団体等が中心になったり、漁業団体におきましてもそういうものをやって
おります。さらに、また、それを市としていろんな表彰といいましょうか、農業祭なんかの段
階でも市長表彰とか、そういうものでやっておるわけでございます。たださっき言いましたの
は、市長、市民表彰とか、そういうものでないものについても個別にもやっておる。蘭の表彰
をやったりとか、そういうものもいたしておるわけでございますが、これらについては、合併
後の体制づくりについてはこれから、まだ未整備な面もありますから、今後整備をしながら対
処していきたいと考えております。
〇議長(石井博美)
次に、南
敏子議員の発言を許可します。
[南
〇8番議員(南
敏子)
敏子議員
一般質問席]
午後
1時17分
私は先に通告してありました 2項目について質問いたします。まず 1
点目でございますが、運動公園を利用している市民の中には、年齢の若い方ばかりでなく、高
齢者や体の不自由な方の利用も増加の傾向にあると思います。そこで住民からの声として「公
園内のトイレを洋式に改修してもらえないか。」との要望があります。市が管理する施設の和
式、洋式の現状と、今後少しずつでも改修する考えはないものでしょうか。また、合併処理浄
化槽設置状況と改修の考えはないものかお尋ねいたします。
〇都市整備課長(川野重美)
市内運動公園等のトイレの現状と課題等につきまして御答弁申し
上げます。市が設置及び管理しております公園及び体育施設数は、加世田地区の本町公園や中
央公園等の都市公園が35公園、金峰地区の美峰台公園やレクの森公園等の普通公園が31公園、
大浦地区の大浦総合グラウンドや金峰地区の草原町運動広場等の体育施設が25施設となってい
るところでございます。これらの公園施設などの中でトイレを設置している公園、体育施設は、
都市公園22公園、普通公園23公園、体育施設は21施設となっております。その中で水洗化が図
- 50 -
られている公園、体育施設数は、都市公園14公園、普通公園14公園、体育施設は 9施設となっ
ておりまして、これ以外のトイレはすべてくみ取式となっているところでございます。なお、
洋式トイレにつきましては加世田運動公園やグリーンドーム金峰など一部のトイレに設置して
おります。議員御指摘のとおり、和式便器に比べまして洋式便器は足や腰などへの負担が少な
いとの利点はありますけれども、衛生面や維持管理上の問題もあることから、今後の対応につ
きましては、公園利用者の利便性とともに、維持管理等を考慮しながら、それぞれの施設ごと
に調査研究して参りたいと考えているところでございます。次に、合併処理浄化槽の設置につ
いて御答弁申し上げます。市内に設置しております公園や体育施設等のトイレの現状につきま
しては先ほど申し上げたとおりでございますけれども、水洗化が図られていない公園や体育施
設が29箇所ございます。平成12年度に浄化槽法が改正されまして平成13年度からはすべて合併
処理浄化槽の設置が義務付けられたところでございます。衛生面あるいは環境面からも公園等
を含む公共施設の水洗化は推進すべきものと考えておりますけれども、水洗化を図るためには
多額の改修費用が必要となります。市内の公共施設で水洗化されていないトイレも数多くあり
ますことから、利用状況、耐用年数、さらに財政状況等勘案しながら対応して参りたいと考え
ているところでございます。
〇8番議員(南
敏子)
金峰町のレクの森ですね、草原町運動公園の上にある普通キノコドー
ムって言うんですけど、そこの利用団体っていいますか、下の運動公園をいろんな利用団体が
使いまして 1年に 1万 4,000人もの使用されているんです。今度もまたマウンテンバイクも 2
回目を開催しようとしております。夏には親子キャンプも開かれております。それであそこに
二つ和式なんですよね。だから、「一つでもいいですから改修できないものか。」と言うて市民
の声をもうちょっと前から聴いておりますもんですから、一つずつでも徐々に改修してもらえ
ないかと思って質問しております。
〇都市整備課長(川野重美)
御質問の金峰レクの森公園のトイレにつきましてですが、通称キ
ノコトイレと呼ばれているようでございます。平成元年度に建設されておりまして、男性用に
和式用の大便器が 1基、小便器が 3基、また、女性用に和式用便器が 3基設置されております。
金峰レクの森公園に隣接しております草原町運動広場は各種スポーツの場として、また、議員
が今話されましたとおり、金峰レクの森公園はマウンテンバイク大会や親子キャンプ等が開催
されるなど多くの方々に御利用いただいており、ありがたく思っているところです。 1基ずつ
でもということでございましたので、今後の利用状況等を勘案しながら研究をして参りたいと
考えているところでございます。
〇8番議員(南
敏子)
いくらか前向きなような答えをいただきましたので、 1箇所ずつでも
改修されることを強く要望いたします。 1点目の質問を終わります。
次に、 2点目の少子化対策についてですが、あらゆる角度から考慮されておられることと思
いますが、妊婦の健康診査の重要性、無料など制度の周知を一般市民にどの程度広報している
- 51 -
ものかお伺いします。
〇市民福祉部長(下西公一)
お答えいたします。これまでの妊婦健康診査の公費負担につきま
しては、妊婦一般健康診査の 2回分と35歳以上の方における超音波検査、さらには精密検査が
必要な方についてはその費用が公費負担として措置されていました。今回の公費負担の拡充に
つきましては妊婦一般健康診査の 2回分を 5回分としたところであります。これについては厚
生労働省から「妊婦健康診査の公費負担の望ましい在り方について」の通知を受け、 4月 1日
以降の出産予定者を対象として措置したものであります。母子健康手帳交付時において 5回分
の受診票をお渡しし、受診の勧奨を行っております。また、既に母子健康手帳を交付した方々
に対しましては直接郵送により通知を行い残り 3回分の受診票を交付するとともに、医療機関
への周知を行っております。さらに、母子保健推進員の研修会においても周知を行い受診勧奨
をお願いしているところであります。なお、母子健康手帳の未交付者や転入者等において周知
が徹底されていない可能性がありますので、住民への周知も含め 7月号の広報誌において掲載
記事をお願いする予定でございます。
〇8番議員(南
敏子)
妊婦さんは第 1回目に受診する場合にものすごく、無料の公費負担の
ほかにまた 1万円近くお金出すと聴くんですよね。だから、「この第 1回目の公費負担の中に
ですね白血病とか、ウイルスとか、感染症のこのような検査も入れてもらえないか。」という
声があるんですが、いかがなもんでしょうか。
〇市民福祉部長(下西公一)
今現在公費負担におきましては市町村が指定した検査範囲という
ことでございます。それにプラスしてのいわゆる超音波検診等は自己負担になるというふうに
聴いております。この辺についていろいろ厚生労働省辺りからの公費負担の考え方等出されて
2回を 5回というようにしております。それぞれ自治体経済、財政的にも厳しい状況でござい
ますので、それぞれ今後の検討課題とさしていただきたいと思っております。
〇8番議員(南
敏子)
保健婦さんの研修やら妊婦の声などを聴きながら、とにかくこちらは
少子化で、うぶ声なんかを見ても少ないですよね、南さつま市。毎日見てるんですけど、一人
もいない時もあります。だから、少しでも少子化対策として公費の中にこう入れ込んでもらえ
たらなあと思ってこのことを、私は質問はもうこれで終わります。次に、保育料について制度
の拡充は考えていないかお尋ねします。
〇福祉課長(新澤康文)
お答えいたしたいと思います。制度の拡充の考えはないかというのは、
保育料徴収基準を低く設定することはできないかということだろうと思いますので、その方向
で御答弁いたしたいと思います。本市の保育料徴収基準額表につきましては、合併協議会にお
いて「合併後 3年以内に段階的に調整する。」と決定されており、現在調整 2年目であり、平
成20年度で調整を完了いたします。基準額表の策定に当たりましては、基準階層につきまして
は国の 7階層から13階層に細分化し、できるだけ保護者の負担にならないよう所得段階層への
配慮を行っているところでございます。所得が最も高い階層で所得税が45万 9,000円以上の世
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帯の保育料は、 3歳未満児につきましては、国の基準は 8万円ですけれども、本市では 5万
5,000円、 3歳児以上につきましては、国の基準は 7万 7,000円ですけれども、本市では 4万円
となっており、国が示す基準を大幅に下回っているところでございます。制度的に所得が高け
れば保育料も上がる仕組みになっておりますので、御理解いただきたいと思います。この基準
額表は、厳しい財政状況ではありますけれども、市の一般財源も充当しながら市の基準額より
も低く設定し、保護者の負担軽減に努めております。制度的にも 2人目につきましては半額、
3人目は無料ということで、預ける子どもの数が多い世帯に対しては保育料の軽減策が講じら
れているところでございます。また、南さつま市保育料徴収規則の第 4条にも保育料の減免も
明記しております。このようなことから本市独自の新たな制度の拡充は現在のところ考えてい
ないところでございます。先ほど「財源を充当しながら市の基準額」と申しましたですけれど
も、「国の基準額」というふうに御訂正をお願いいたしたいと思います。
〇8番議員(南
敏子)
南さつま市は財源に厳しいので、保育料のことは分かりました。次に、
子育て支援ネットワークづくりについて、現状と計画はどのように考えているのかお尋ねしま
す。
〇市長(川野信男)
お答え申し上げます。子どもが健やかに育つためには、子育てを家庭だけ
でなくて、地域や社会全体で支える体制づくりというものが必要だと、こういう認識をいたし
てございます。核家族化が進み、また、コミュニティ社会が次第に崩壊しつつある今日、家族
だけで子どもを育てると、こういうことは大変難しくなっておるだけに、やはり子どもを育て
るためのコミュニティづくりというもの、ネットワークづくりというものをば充実させなけれ
ばならない。こういうふうに思っており、また、そのような体制づくりもそれぞれの段階でい
たしておると、こういう認識をいたしてございます。具体的には母子保健推進員の方々などに
いろいろ御苦労いただいてほんとにそれぞれの活動をしていただいておるわけでございますが、
この母子保健推進員の方々も積極的な活動をしていただいております。現在市内には69名の方々
の母子保健推進員がいらっしゃいます。活動内容といたしましては、健康診査の通知の配布あ
るいはそれを通じての受診奨励をしていただくとか、子育て中のお母さん方や妊婦さんを対象
にした相談も受けていただいておると、こういうような状況でございます。また、問題ケース
の支援会議などにも参加をしていただいておりますし、地域での声かけや見守りなどを行い、
市の関係課などとも連携を密にしていただいておるわけでございます。このほか親子教室やわ
んぱくらんどにおける保育ボランティアなど積極的な活動を行うとともに、市や保健所、県主
催の研修会への参加など母子保健推進員の資質の向上などを通じましてこうしたネットワーク
づくりに努めておるわけでございます。以上でございます。
〇8番議員(南
敏子)
地域で支える子育てをみんなで考えようという趣旨の下、市民や事業
所等の意見、提言を聴くフォーラム等を開催する考えはないでしょうか。お尋ねします。
〇市長(川野信男)
今申し上げましたとおり、地域であるいは社会で子育てをみんなで支えて
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いく必要があると、こういうふうに思っておるわけでございます。その具体的な方策について
は、今御提言のあったことを含めてこれから施策を進める段階で検討をいたして参りたいと思
います。
〇8番議員(南
敏子)
次に、パパママ学級について、今の現状はどのようになっているので
しょうか。
〇市民福祉部長(下西公一)
お答えいたします。パパママ学級につきましては、妊娠、出産に
関する基本的な知識を深めるとともに、父親も育児に参加し、夫婦で育児を行う認識の高揚を
図り、さらにはお互いの交流の場づくりを目的にふれあいかせだにおいて一教室を 4回として
年 4回の教室を実施しております。内容は、妊娠中の生活や調理実習を交えた栄養に関する学
習及びもく浴体験、育児に関する講話など実践的な学習が中心で、母親、両親学級として実施
しています。平成18年度は、母親学級は平日に、両親学級は日曜日に実施し、母親が実人数で
65名、延べ 138名、父親が実人数で39名、延べ58名の参加がありました。平成19年度につきま
しては 6月からの実施となりますが、内容については18年度と同じような計画を立てておりま
す。なお、実施場所についても昨年度と同じふれあいかせだでの実施を計画させていただきま
したが、今後各地域の対象者などを考慮し、場所については検討をしていきたいというふうに
考えております。
〇8番議員(南
敏子)
このパパママは、産前とか、生まれたすぐとか、そのようなお父さん、
お母さんを集めてしているのですかねえ。
〇保健課長(阿久根祐一)
このパパママ学級につきましては、お父さん、お母さんになる人の
教室でございます。そういったことでですねいわゆる妊婦の大変、妊婦さんがこう、何といい
ますか、苦労といいますか、そういう方を少しでもですね父親になる方にも知ってもらいたい
というそういう教室でございます。
〇8番議員(南
敏子)
加世田のふれあいで 1箇所ですから、なかなか坊津とか、こうちょっ
と遠い所はお父さんの集まりが悪いんじゃないかと思うんです。だから、妊娠の数に応じて、
保健婦さんは大変だとは思いますけど、各旧町の所、支所に行ってですねそんな会をしようと
は思いませんか。
〇保健課長(阿久根祐一)
18年度のですねこのパパママ学級の実際の地区別の集計がございま
すが、65名の参加のうち加世田が43名、大浦地区が 2名、笠沙地区が 5名、坊津地区が 1名、
金峰地区が14名と、そういう状況でございました。こういった状況の中で実際各地区を回って
ですねどれくらいの参加があるか。またどれくらいの要望があるかというのもですね今後検討
しながら、こういうことをですね持ち回りでも、 1回ぐらいは各地域でもできないかというの
をばですね研究しながら今後の研究課題とさしていただきたいと思います。
〇8番議員(南
敏子)
次に、不妊治療助成事業は県が実施しているのですが、市民への周知
はどのようにしているのか。また、市の独自で助成事業として助成金給付を考えたことはない
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でしょうか。
〇市民福祉部長(下西公一)
お答えいたします。不妊治療費助成制度につきましては、御承知
のとおり、県の事業でございます。南さつま市に関しましては加世田保健所が窓口になってい
ます。市民への周知につきましては、県からの依頼によりふれあいかせだ等においてポスター
掲示を行うとともに、チラシを窓口に置いたり、一部母子保健推進員に配布等を行っておりま
す。なお、市独自の助成制度につきましては、他市の動向も見ながら検討をさせていただきた
いと思います。以上でございます。
〇8番議員(南
敏子)
県下に七つの病院というか、指定病院があると聴いているんです。そ
うした場合、子どもが欲しくて治療しようと思えば、年に10万で 2回だと聴いております。行
き帰りのガソリン代も今は高いですので、本人たちにすりゃ非常に費用が高くあれつきますよ
ね。 5年間と言いますけど、ほんとに並大抵じゃないと思います。南さつま市に一人でも子ど
もを多くと思う親にすれば大変なことだと思いますので、何か少しでも何か市の援助て言いま
すかね、そう数多いとは思いませんので、何か考えないでしょうか。
〇市民福祉部長(下西公一)
不妊治療につきまして、おっしゃるとおり、県には七つの指定医
療機関がございます。治療費につきましても相当高額なものというふうに聴いております。そ
れも 1回、 2回ではなくして、何回か続けなけりゃならんということで相当の負担になってい
るという事実は承知をしております。先ほどもお答えしましたとおり、今後の検討課題という
ふうにさしていただきたいと思っております。
〇8番議員(南
敏子)
〇議長(石井博美)
はい、じゃあ私の質問はこれで終わります。
次に、大迫久光議員の発言を許可します。
[大迫久光議員
〇19番議員(大迫久光)
一般質問席]
午後
1時40分
私は先に通告しておきました 3件について質問いたします。まずは
消防団の再編についてということからお伺いいたします。このことにつきましては昨年の 6月
議会でも質問いたしました。なかなか具体的な再編が進みませんので、さらに重ねてお伺いし
たいと思いまして通告いたしました。南さつま市内での消防団員の構成は、地域によって年齢
構成が大幅に違っていたり、団員の大部分が居住地区以外に職業を有しているために昼間の緊
急出動には数名の団員しか出動できないなどいろいろな問題点を抱えている分団があります。
私の所属する分団においても団員数25名のうち欠員が 4名となり、今回新たに募集いたしまし
たが、ようやく 2名を確保できたのですが、残り 2名を未だに確保できません。23名のうち笠
沙地区以外に勤務される方は10名で、市役所の職員の方が大分団員になってくださっています
ので、支所が廃止となればさらに地元に職場を有する団員は少なくなることと思います。この
ことは笠沙のほかの分団でも同様であります。私の住む校区でも団員確保については、公民館
長が集まって協議したのですが、消防団員を引き受けてくれる若い人がいないというのが現状
で、今後50代、60代の方々にも消防団員への参加を義務付ける必要があるのではないかという
- 55 -
話も出ました。それでなければ現在消防団に入団している人々は永久にその職を離れることが
できません。このことはまた職場の問題と同様に高齢化が進む本地域にとって解決できない問
題であると思います。南さつま市の中でも所属する団員の年齢が若く積極的に消防団活動を行っ
ている分団もありますが、すべてそうであるわけではありませんので、とにかく再編について
前向きに取り組む必要があるのではないかというふうに思います。その手だてについていろい
ろ考えてみるのですが、申し上げましたように、いろいろな分団構成となっていますので、一
律な再編方法をとることが難しいのが現状ではなかろうかと思います。行財政改革調査特別委
員会の中で消防団再編及び活性化をどう考えるかという質問に対して「活動内容の充実強化」
ということをおっしゃいましたが、活動内容の充実強化を図る前に、まず消防団員の確保を図
らなければどうしようもないことだと思います。また、高齢化が進む分団などにとっては再編
ということと充実強化ということは全く関連付けることが難しいことで、団員への負担が嵩む
だけで、以前にも申し上げましたように、参加しやすい分団づくりということが必要だろうと
思います。今後の具体的な再編策ということについてお聴かせください。
〇市長(川野信男)
消防団の再編の問題についてでございます。お尋ねもございましたけれど
も、昨年 6月にも御質問をいただきました。平成19年 4月現在の団員数、定員でございますが、
775名に対しまして団員の実数は 747名となっております。28人定員より少なく、いくつかの
分団で定員を割っていると、これがもう現在の実態でございます。本市では、少子高齢化、過
疎化の進展によりまして団員の確保、後継者の育成は非常に困難な状況でございます。また、
事業所で働く被雇用者の方が多いために昼間に地元にいない実態、こういうものももうあちこ
ちでございます。全国的にも消防団員数は年々減少をいたしておるのが実情でございます。全
国の統計資料では、平成17年の 4月 1日現在の団員数は90万 8,000人となっており、平成12年
と比較をいたしますと 4万 3,000人減少いたしてございます。また、平均年齢は37.6歳となっ
ております。また、消防団員の就業形態も被雇用者が約 7割を占めておる。また、事業所の理
解と協力がどうしてもこういう状況から必要になってくるというのが実情でございます。この
ような中、本市では定員の確保のできていない分団については、その分団の定員をどう確保し
ていくか。また、周辺の分団との再編という手法も含めて重要な課題だと認識をいたしておる
わけでございます。再編の問題については、合併以前からそれぞれ地域で再編を進めたり、工
夫もいたしてきたと、こういうふうに思っています。今、再編後の実態で見ますと、それぞれ
の地域の実情も違いますし、また、高齢化の実態も違う。また、消防に対するいろんな考え方、
対応の仕方も違うようでございます。ただこの消防団と言いますのは、その地域のことは消防
団員でないとできないものがいっぱいあるんだということでございます。よそから来ていわゆ
る消防活動ができるわけじゃございません。もちろんそのために常備消防というものを配置を
いたしてございますけれども、常備消防の場合は現場に着くまでの時間がある程度制限される
ということもございます。しかし、また、一方、消防団員の場合もある人が集まらなければ消
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火活動、消防活動はできませんので、その人が集まる体制ができるかどうかということでござ
います。ということからやはり消防団員の確保というのは一番の課題でございます。しかし、
年齢が高齢化いたしますと、ここではもう年齢が高齢化しておるからできんじゃないか。それ
じゃあ済まないと思っています。やっぱりその地域でいろんな形で団員の確保というものをし
ていかなければ、よそから来てできるわけではございません。いわゆるやれる内容をそれぞれ
工夫しながらしていかなければいかない。こういう実態にあるかと思います。喫緊の課題とい
たしましてはやはりできるだけその再編をいたしまして活動がしやすい体制づくりにしていく
と、こういうことではなかろうかと、こういうふうに思っております。現在の分団でありまし
てもいわゆる道路を隔てて違った分団と、こういうもの、所もあるわけでございますので、こ
れを再編することによって広域的な活動ができるようにする。こういう工夫というものが必要
でございます。例えば、旧加世田の益山地域という所がございますが、 3,000人を確か人口超
えておると思います。これは一つの分団にいたしてございます。最初は六つ、七つあったんで
したかね。そうして一緒にすることによって能率的ないわゆる活動がしやすい条件をつくって
ございます。かつてのいわゆる機動体制とは違っておりますので、少々の広さというのはむし
ろ私はカバーできるのではなかろうか。それよりも活動をするいわゆる人数、3人とか、4人と
か、最低限人がいなければ活動できませんので、そうした体制ができるような体制づくりとい
うのを緊急にやっぱりしていく必要があると、こういう認識をいたしてございます。
〇19番議員(大迫久光)
今、市長の最後の方の話の中で、私も同様なことを考えております。
再編については、団員の削減、また、分団数の縮小ということも、これは考えていかないとい
けないと思っているんですが、具体的な例を挙げますと、笠沙地区には、赤生木、それから玉
林第一分団、玉林第二分団、野間池分団という四つの分団があります。例えば、赤生木に住ん
でいても、自分の出身地である分団の人が、要するに自分の住んでいた地域の分団の人数が少
ないからそっちの方に所属するという方がいらっしゃいます。これはもう人口が少ないことを
考えると仕方のないことだというふうに考えております。また、例えば、笠沙には一つの、だ
から、先ほど市長も言われましたように、笠沙には一つの分団を置いて、班は現行のままとし
て消防団構成を行うというようなことを考えた方がいいんじゃないかということも私も考えて
おります。その方が消防団員の少ない地域にとってもメリットがあるのではないかと思います。
実際に市役所の職員であるがゆえに笠沙町役場に勤務していた時に笠沙の消防団の消防団員で
あった方が、現在はほかの地域に移ったので、本来であればもう変わらないといけないんです
けれども、それでも一応もう人間が少ないから一応名前だけは残しておいてくれということで
地元のやっぱり分団に所属している方がいらっしゃいます。そのことに対しても「こんたすま
んなせんかな。」と言うと、「うんにゃよかたっが。もう名前だけで。」というようなこともあ
るらしいんです。だから、そんなことを考えるとほんとに、先ほど市長が言われましたことは
ほんとに必要なんじゃないかなというふうに、私はそういうふうに思います。それと団員確保
- 57 -
が難しくなっている現状の中で、条例で定められておりますので、人間が、要するに笠沙地区
の人口も減っていますのに、団の構成はそのままなんですよね。だから、その辺についてもや
はり地域に即した団員数の見直しというのもやはり必要なんじゃないかというふうに考えたり
いたします。例えば、赤生木校区などの場合は地元の方々も、昔はいっておられたんですけれ
ども、「消防署が近くにあったっで、もう別に消防団な要らんたらほら。」というようなことも
言ってらっしゃる人もいらっしゃいました。でも、やはり大きな災害などが起きた時はやはり
消防団はどうしても必要なんだというふうに思いますので、それはやはり難しい問題じゃない
かと思うんですけれども、要するに再編に当たって活用すべきはやはり地域の自主防災組織や
その他のボランティア組織の連携ということが非常に考えられるんじゃないかというふうに思
います。基本的に消火活動などにおいてはそれほど多くの人員を必要としませんが、先ほども
言いましたように、大きな災害に見舞われた時などを考えて消防団員数はある程度確保してお
かなければいけないわけであります。年齢構成が高くなったり、人員削減を図らなければなら
ないような地域の場合は、消防団だけでは対応できないような災害が発生した場合などに頼り
になるのはやはり自主的な助け合い組織ではなかろうかというふうに思います。私の住む赤生
木校区では生活安全部という組織がありまして、台風前に高齢者宅の戸締まりの手助けをして
回ったり、消防団が出動する際にもいろいろと協力をしてくれます。その組織自体が一生懸命
活動するというのは基本的には地域の安心・安全のためにということと自分たちのやりたいこ
とをやりたいようにできるからだということもあります。消防団という組織に加入してしまう
とどうしても自由な活動ができなくなってしまいます。基本的に地域のために尽くしたいとい
う気持ちは一緒ですから、こうした組織と連携をとることによって少ない人員でも消防団活動
はやりやすくなるのではないかというふうに思います。消防団再編に当たって自主防災組織や
ボランティア組織との連携を図るということにつきましてはどんなふうにお考えでしょうか。
先ほども言いましたように、笠沙に一つの分団を置いて、班は現行のまま消防団構成を行うと
か、それから地域に即した団員の団員数の見直し、そういうことについて、すいませんが、も
う 1回お願いいたします。
〇市長(川野信男)
消防団の団編成はしなければならないと、こういう認識を持っております。
どのような班構成がいいのかということについては、お尋ねもございますけれども、地域に即
した、地域のそれぞれの実態がございますので、そうしたものを踏まえた上で対処する必要が
ございます。ただ消防団員を確保するのが難しい。だから、じゃあすぐ団編成すりゃいいじゃ
ないかとうことには私はならないというふうに思っております。今それぞれの地域で見ますと、
非常に消防団に対する地域住民の考え方といいましょうか、が少し違いもあるようでございま
す。もう地域によっては消防団員を一遍通らなければというような意識のある地域もございま
す。そういう所では消防団にむしろなり手が多くて順番を待っておるとか、そういう地域もご
ざいます。これはそれぞれの地域のやはり歴史的な背景あるいは消防に対する、あるいは安全
- 58 -
に対するみんなの意識の違い、こういうものがあるんじゃなかろうかと思います。いずれにい
たしましても地域の安全というのは、もちろん常備消防もございます。いろんな方法等もござ
いますが、いざというときにはその地域の人しか対応できない。それをどうするのか。消防団
がやるのか。自主防災がやるのか。あるいはその他の方法でやるのか。いろんな形態はあると
思いますけれども、地域のことは最終的には地域の皆さんで守らなければならない。こういう
ことだと思います。お年寄りの多い所だからといって若い人しか消防団員にはなれないと言っ
たら誰もなり手はいないわけですから、そういう所はそういう所なりの対応というものをば工
夫していかなければならないと思います。かつて遠洋漁業の多い地域の人たちはどうしたかと
言いますと、婦人消防団というのを結成をいたしました。男んしがおらん所は我がたっでせん
としようがないよということでそういう対応もした所もございます。地域によってそれぞれ工
夫というものは必要だと、こういうふうに思います。また、この地域の安全を確保するために
常備消防もございます。消防団もございます。さらに自主防災もあります。その他いろんな方
法があると思います。消防団の活動内容にいたしましても、何もそのホースを持って消火活動
をするだけじゃない。日常のいわゆる防火意識の普及啓発ということもございます。火事があっ
た時も後片付けということもあります。いろんな私はそれぞれの工夫、やり方というものはあ
ると思いますので、それぞれの地域に応じた団の編成、団の活動の在り方、これも工夫をして
いかんといかん。こういうことだと思いますので、これまでごく最近団の再編をした所もあり
ますし、そうでない所もありますので、これらを踏まえた上で定数をどうするかということも
含めて検討をいたしておる段階でございます。
〇19番議員(大迫久光)
市長が人員の確保が難しいから、そこ再編をという話はおかしいと
いうことをおっしゃいましたけれども、確かにそうなんですけれども、実態として即再編をし
ないと、要するにもう人材確保は難しいというのは、これはもう現実でありまして、要するに
即再編ではなくて、もうこれはもう以前から再編をしないといけないというふうに思ってるん
ですよね。それがなかなか具体的な再編方法が見つからなかっただけということで、これは今
即、人が見つからないから即再編ということではないんだと。以前からこれはやっぱり再編に
しないといけないんだけど、やり方がどうしていいのか。なかなかそのやり方が見つからない
ということで再編できなかったんだろうというふうに思います。それと市長先ほども言われま
した活動しやすい体制づくり、それとその女性の、婦人の消防団活動というのもあるというこ
とをおっしゃいましたけれども、確かに高齢者の方々も消防団組織において活動はできるんだ
と思います。ところが、昔みたいに、何て言うんですかね、ひょっとすると今頃は難しくなっ
ているのかなあと思うんですけど、やはりいろいろな決まりに縛られ過ぎるというのもあると
思うんですよ。それといろいろ負担が多いというのもやはりあると思います。とにかく入団し
やすい消防団組織づくりというのは、これは非常に重要なことでありまして、前回も私申し上
げましたけども、今回も 6月 3日に操法大会が行われました。このことにつきましては以前も
- 59 -
申し上げましたように、笠沙地区の皆さんは大変負担に思っていたようで、笠沙地区はもう以
前からだんだんだんだん消防操法大会においては縮減していく方向でやっておりました。それ
で操法大会はあくまでも競技ですので、高齢化が進んだ分団にとってみてはやはり負担であり
ます。当然操法が好きでやる気に燃えた分団にとってみれば、それはもう唯一の楽しみである
わけですから、やめた方がいいとは、それは申しません。しかし、今回の場合もそうですけれ
ども、地区大会、県大会も開催されないのに、なぜ本市ではこれを行わなければならなかった
のかなあというふうに私は感じました。それと同時に参加したい分団だけ参加するという方法
をとる方が無駄な経費も使いませんので、効率的ではないだろうかというふうに以前も言った
ように思います。「操法大会に出場しなければならないから消防団には入団したくない。」と言
う若い人もいるのです。とにかくなるべく無駄な負担は除いて、旧来の伝統に従って物事を行っ
ていくのではなくて、新たな視点で考えてゆかなければならない部分もあるのではないかと私
は思います。必要な訓練や行事などにとどめるような組織づくりも必要ではないかと思います
が、昨年も言いましたけども、再度このことについてお伺いいたします。
〇市長(川野信男)
先般操法大会も開催されました。これは県レベルあるいは全国レベル、隔
年置きでございますけれども、あるわけでございます。なぜこういうのをするんだ。大会のた
めの行事では私はないと思います。そのことによって団員の士気の高揚、そして消防技術を高
めることによっていわゆる効果的な消火活動ができる。むしろ私はそれ以上に団員の安全確保
だと思っておるんです。いざという現場に行った時に、全くそうした技術的な経験もない人が
現場に行って安全を損なうようなことがあっちゃいかん。ただそれをどういう形でいわゆる士
気を高め、技術を高めるか。その手法として操法大会というのが私はあると、こういうふうに
認識をいたしてございます。ただそれにどういう程度の練習をして、どういうようなやり方を
するのか。これはもういろんな工夫があるだろうと思いますけれども、危険を伴う業務であり
ますので、そうした危険に遭遇した時にどう対応するか。操法大会のやり方を工夫するという
のはあるかもしれませんが、私はそれなりの意味があってのことだと、こういうふうに思って
おるところでございます。
〇19番議員(大迫久光)
実際のほんとに現場で役立つのかと言うと、それは本当にそうでは
やはりないんですよね。例えば、市長もおっしゃいました、そのすべてのやはり団員がそれを
経験してその自分たちの安全のためにまた役立てるんだということもおっしゃいますけれども、
であれば、操法大会じゃなくて、すべての団員の方に操法技術をマスターさせるということを
やった方が、むしろ操法大会をするより、あれはもう決まった方々がやるだけで、すべての団
員に、例えば、分団ごとに年に 2回とか、 3回とかですね実践させると。その方が私はずっと
実のあることだと思います。例えば、面白いんですけど、例えば、ホースの延長にしましても、
左利きなのに左では投げられないんです。右でないとホースの延長とかできないようになって
いるんです。おかしな話だなあと思ってですね、何で左利きなのに左でできないのか。要する
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に競技であるからできないわけなんですよね。それから、放水始め、放水やめにしても、例え
ば、無線を持って走って行って、あんな近くで放水することはない、水源と、それと放水地が
そんなに近いことはありませんので、実践的には無線を持って走って行かないといけないはず
だし、そして、例えば、ホイッスルとか持って走って行かなければならない。だから、ほんと
に実践的かと言うと、やはりこれは競技であるというふうに思います。だから、その辺も考慮
してやはりほんとに団員の安心とか、そういったのが必要なのであれば、やはり操法のそういっ
た技術を年に数回それぞれの分団で体験させるというか、そういったことの方が私は意義があ
るんじゃないかというふうに考えます。ただし、操法大会は操法大会で、これはやはり消防団
という全国の組織のやはり競技大会ですから、これに出たい人もいるわけですから、それはそ
れでやっていいことだと思います。そのことが、そういったことがやはり負担にならないよう
にということをお願いしたいということです。それと士気の高揚につきましてはやはり、消防
の操法大会じゃなくて、おい、わいだやっど、気張っどと、こういう気持ちを別な方向でもで
きるんだと思います、地域のために頑張っどというようなやり方でですね。これではないはず
だと僕は思います、士気を高めるということは。そういうことが必要ではないかというふうに
思いますので、今後このことについては本当に真剣にやはり考えていただきたいものだなあと
いうふうに思います。以上で 1点目は終わります。
次に、住宅密集地における老朽化した空き家対策についてということでお伺いいたします。
南さつま市の周辺地域には、高齢化のために世帯主が死亡したり、高齢者施設に入居したりす
ることによって空き家となり、老朽化が進み、倒壊寸前となった空き家を多数有する集落が存
在いたします。台風などの災害発生時にはこうした空き家が近隣の住民に与える影響は非常に
大きく、高齢化が進んだ集落では対応できない部分もあると思われます。先日南日本新聞に掲
載があったように、片浦地区などにおいてはこのような事態に対して地域で取組みを行い、災
害時に付近の住宅に影響が出ないような対策を講じておられます。このことについては以前か
ら話を伺っていたのですけれども、空き家の持ち主に解体をお願いしても、「高齢のために金
銭に余裕がないから解体費用が出せない。」と言う方や「私が所有する土地すべてをあげます
から、そちらで処分してください。」と言われる方などいろいろおられるということでした。
いずれにしても集落単独で対応するとなれば片浦集落のようなやり方しかないのではなかろう
かと思います。私も現地をあちこち見てみましたが、これから同じような状況になりそうな住
宅は非常に多く存在しまして、今後ますます集落にとって負担が生じてゆくのではないかとい
うふうに思いました。片浦集落のように何らかの対策を講じることができるような集落はしば
らくは自分たちの力で何とか対応をしていけるのでしょうけれども、そのうち高齢化が進み対
応できなくなるということがあるかもしれません。南さつま市にはいろいろな地域に存在する
であろうこうした事例に対して対応の仕方が分からない地域にとっては大変重荷になっている
ことと思われます。これから台風時期がやってきてこのような家屋を周囲に抱える地域の皆さ
- 61 -
んにとっては大変心配な季節がやってくることと思われます。住民の安全確保に取り組む行政
側として何とかこの問題に対して前向きに取り組むことはできないかお伺いいたします。
〇副市長(相星完治)
「笠沙片浦自治公民館の有志の方々が過疎、高齢化で放置された空き家
を補修した。」との 5月22日の南日本新聞の報道がございました。地域の皆さん、御尽力に対
して深く感謝しているところでございます。さて、空き家対策についてでございますが、市内
には、家屋の所有者が何らかの理由で市外等に転居したり、あるいは社会福祉施設等に入所し
たりして空き家になっている家屋が多数あります。これらの空き家については、住民の往来や
防災上の見地から危険があると見られる場合には、これまで所有者に対して撤去やあるいは補
修等について文書等でお願いをしているところであります。また、昨年 9月から南さつま市安
心安全まちづくり条例が施行されましたが、この条例には市民の基本的責務として「自己の所
有し、専有し又は管理する土地等を適正に管理する等生活の安全を確保するために必要な措置
を講ずるよう努めるものとする。」と定めているところであります。今後とも市民の往来や防
災上の見地から危険があると思われた家屋等については、この条例に基づき所有者に対して適
正な管理をお願いして参りたいと考えております。しかし、それでもなお適正な管理ができな
い空き家等についてどのようにすれば適正な管理ができるものか。もし市が何らかの対応をす
るとなれば、個人の財産権との問題あるいは財政的な問題等解決しなければならない課題等が
ありますので、これらについて他市の対応状況等を調査しながら、市として対応策を検討して
参りたいと、このように考えております。
〇19番議員(大迫久光)
市として何とか対応策を考えられるということですけれども、行政
側の方にゆとりがあれば解体費用の補助ということがあるのでしょうが、今の状況ではそれは
非常に難しいことだと思います。ましてや空き家は、住宅密集地のみならず、今言われました
ように、南さつま市のあらゆる所に存在するわけです。加世田地区におきましても、このいた
だいたんですけれども、 4自治会で空き家についてのアンケートのお願いとかようなそういう
のを取って、そして空き家対策をやらないといけないことをやっておられるみたいです。空き
家に対しての解体補助を行えば、当然すべての空き家にですね行わなければならなくなります
ので、このことは非常に難しいことだと思います。ただ全国的に見てみますと、景観保持の観
点から空き家撤去費用の助成金を補助している所がいくつかございます。解体費用と言っても
それほど高額ではありませんので、もし半額分が負担してもらえれば家の解体をいたしますと
言う人もいるかもしれんなあということは思ったりいたします。そしてその場合は住宅密集地
に限るという条件を設定してもいいのかもしれないなと思ったりするんですが、これまではそ
れぞれの自治体で、それぞれのまちで自治組織の活性化資金を設定して、それぞれの自治体で
導入できない補助事業の代わりに、災害などの発生により個人に設定できない補助事業に代わ
り、独自の対応ができる補助事業を設定しておられた所もありました。そうしたものを今後も
このような事業に利用できないかという気もいたします。補助金の見直しが進む中であります
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が、このようなことの対応についてはやはり難しいでしょうか。このことについて一つお聴か
せください。それともう一つの方法といたしまして、家も、土地も差し上げますから、そちら
で好きにしてくださいと言う人がいることなどを考えますと、空き家がどうしようもない状況
になる前に、利用する手だてとしてグリーンアンドブルーツーリズム観光に利用すればと思い
ます。解体するしか致し方ないような状況以前の家屋を田舎に住みたい人に無償で提供する方
法なども考慮できないかと思ったりいたします。以前屋久島においてIターン者の皆さんに話
を伺った時のことですが、屋久島に多くの土地を所有している会社が不動産屋を営み、都会に
おいてですねその土地を売却して、その土地を買われた方々が屋久島に自然環境を求めて居住
されているということでした。屋久島の場合は世界自然遺産の島という大きな財産を持ってい
ますから、このようなことができたのでしょうけれども、南さつま市も自然的には屋久島とほ
とんど変わらず、陸続きであるというメリットがあります。ただ片浦集落の場合は土地も何も
ないから、「何も要らないから、家の解体撤去をしてください。」と言う方がおられるという
ことでしたが、すべての空き家がそういうわけにはいかないと思いますので、そのあたりも難
しいところではありますが、もしも空き家となっている所を売ってもいいと言う方がおられて、
そんな所を解体費用程度の安値で市が購入し、U・Iターン者の受入れに利用したり、田舎に
住みたいという人に安くで提供するという方法なども考えられないかと思います。そしてもう
一つの考え方として、解体費用程度の安値で空き家を購入できれば、U・Iターン者の確保に
取り組んでおられますので、その中で協議し、希望者があれば、空き家を無償で提供し、修理
あれこれは住居者で行うという条件の下で家屋を提供すれば、そこに住みたいという人がいる
かもしれません。下手に借家などにしてしまうとまた余計な経費が掛かってしまいます。こん
なことを試みればひょっとすると周辺地域への住民確保ができるかもしれません。少しばかり
唐突な考え方かもしれませんが、こうした廃屋利用に対する取組みはできないかと思ったりす
るんですが、このような考えは余りにも無謀な考えでしょうけれども、御意見をお聴かせくだ
さい。
〇副市長(相星完治)
この空き家の問題については多くの自治体が非常に苦慮している問題の
一つであろうと思います。今提案のありましたいろいろなこと、あるいは先進事例等もござい
ますので、それ等について調査していろいろな対応を考えていかなければならないと思います。
今、市の方もスローライフタウン等を進めております。本当にそういう家が使えるのかどうか
というのもございます。いろいろ検討さしていただきたいと思います。
〇19番議員(大迫久光)
いろいろ申し上げましたが、現実的な対応策という観点からいけば、
とにかくこうした廃屋の問題についてまずは十分な把握を行い、現在行われている地域の対応
策などについて調査していただくのが一番いいと思います。私もいろいろな話を聴きましたが、
とにかく廃屋の家に遊ぶ子どもさんたちがおられる状況もありますが、その方々に家を撤去し
てくませんかとお願いいたしましても、撤去費用を負担できないということがあったり、持ち
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主の住所が不明であって、持ち主の住所を確かめようと思っても、個人情報保護の観点から見
つけることができないということもあるそうです。また、片浦地区の場合は集落で対応してい
るのですが、勝手に家に手を掛けると厳しく追及される場合もあるそうです。なかなか難しい
部分があるようです。私も見に行きましたが、空き家にシロアリが発生している所もあったり
して、自分の家にそれが移ってこないか。そのことを周りの方が心配しているような現実もあ
りました。また、瓦にネットが被せてありましたけれども、その家の上に住んでる方の家のガ
ラス戸にもネットが張ってありました。そういうやはり周囲の人は本当に対応に苦慮している
んだなあということを思いました。財政的に厳しい南さつま市の状況を考えると、単に住宅撤
去の補助金を出すべきとは申しません。しかし、ほかにどんなやり方があるのか。いろいろと
話もしてみましたが、なかなか難しい問題があったりしますので、具体的な対応策は見出せな
いのが現実だろうと思います。とにかく最後にお願いしたいのは、とにかく集落だけでは対応
できない部分も多いので、まずは早急な対応策として空き家対策委員会のようなものを設置し
て行政と自治会が一体となって何らかの対応を行うという方法を講じていただけないかという
ふうに思います。そうすることで地域によってどのような方法が一番いいのか十分に検討でき
ると思いますし、災害時の安全策についても一番良い方法を、住民だけでは考えつかない部分
も、ひょっとすると行政がこうすればよからせんなということもあるんだと思います。ですか
ら、そうした委員会の設置をしていただきたいなというふうに思うんですが、そのことについ
ていかがでしょうか。お聴かせください。
〇市長(川野信男)
空き家対策についてどうするかということについては、先ほど副市長の方
から答弁が申し上げたとおりでございます。非常に難しい問題がある。法律上の問題がある。
もう一つは権利とも係わりがあるということでございます。利用できるものについては提供し
ていただけばいいじゃないかという議論ももちろんあるだろうと思います。問題はむしろ利用
できないようなものの危険なものをどうするかということ。これが私は大きな課題だと思って
おります。じゃあそれをどういうような手だてでどういう対応をするかということになるかと
思いますが、かつて空き家の実態についてはある程度旧加世田の場合調査したこともございま
すが、ただ具体的にこれをどうするかということについては、法の問題とか、今言いましたよ
うな個々の問題があってなかなか具体の答えが出てこなかったという状況でございます。少々
時も経っておりますので、実態の把握を含めてどうするか。おっしゃったような対応の仕方を
含めていろいろ庁内で議論をしてみたいと思います。
〇19番議員(大迫久光)
具体的に対策委員会は設置するということはまだないわけですね、
それは。まだ今後検討の余地ですね。はい、分かりました。
それでは、次に、市・公営住宅の利用促進についてお伺いいたします。南さつま市お知らせ
版第 3号に市営・公営住宅の入居者募集が掲載されていました。それを見てみると、随分多く
の空き家となっている住宅があるのだなあということを感じましたけれども、市・公営住宅の
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設置目的は、生活困窮者のために市・公営住宅を設置するということであります。そうした意
味からすると家賃は割と安く設置してあるなあと思うのですが、それぞれの地域で一般の家庭
を、家を借りた場合と比較すると同じくらいの家賃だなと思ったりします。中には地域の状況
からすると結構高いなという感じる住宅もあります。しかし、空き家が多数ありながらも、な
かなか家を借りることができない現状を考えると、こうした住宅がそれぞれの地域に存在する
ことは大変ありがたいことだというふうに思います。しかし、最近ではこうした住宅に空き家
が増えているのはなぜなのでしょうか。特に周辺地域においてはせっかく居住していた住民が
その地を去ってしまうということは非常に残念なことで、ただでさえ人口が減っていく現実を
思うと、何とかとどまってもらいたいと思うのはそこの地域の皆さんの願いではなかろうかと
思います。空き家となった住宅にすぐにまた入居者があれば良いのですが、そうでないのが現
状のようです。こうした実態を踏まえて今後の市営・公営住宅の空き家対策をどのように考え
ているか。お聴かせください。
〇建築住宅課長(橋口和行)
お答えいたします。お知らせ版で募集を行っている住宅について
は、いろいろな理由で退去された方の補充で入居を募集している段階です。ですが、最近は周
辺地域において長期的な空き家、そういうものが発生しております。そういう所については、
市の広報なり、あるいはホームページにおいて市外の人についても広く募集を行って対処して
いっております。以上です。
〇19番議員(大迫久光)
私が今回このような質問をいたしましたのは、ある市・公営住宅に
おいて所得により家賃が高くなり住宅を出ざるを得ない状況になった方々がいて、当然所得が
上がればですね家賃が上がるのは当然のことなんでしょうけれども、その上限に限度がないこ
とにびっくりしたからです。ある方は公営住宅に入居していて家賃が 7万 7,000円になったた
めに、とてもこんな高額の家賃は払えないということで住宅を出ることを決意されたのですけ
れども、子どもたちがその地域の学校に通い、自身もそこに住んでいて、そしてその地を離れ
たくないということからもっと安くで住める所はないかとあちこち見つけて回りましたが、当
然市営住宅も家賃は同程度になりますので、とても市営住宅には入居できないということで、
どうしたものかと迷っておられましたが、たまたまそれを聴いた友達とかですね、周りの人が
いろいろ手を掛けて見つけてくださいまして、それを受け入れてくれる方がおられてとても安
い家賃で家を貸してくださいました。これによってその方はその地域を離れずに済んだのです
けれども、市営住宅に住んでおられた、これはまた別な地域ですけれども、ある方は加世田に
転出されました。その地域の皆さんはまた人が減ったということで大変残念がられておられま
したし、その方も確か家賃が 6万 6,000円だったか、数千円ですか、とにかく 6万以上の家賃
になっていました。地域の方はとても「人がまた少なくなった。」と言って残念がられたんで
すけれども、条例には「所得が32万 2,000円を超えると決定した場合において割増賃金が 1.3
になる。」というふうになっております。ということは、それ以上の所得になった場合の上限
- 65 -
には制限がないということにこれはなるんですよね。先ほども申しましたように、所得が上が
れば当然家賃も高くなるは当たり前のことでしょうが、それぞれの地域の状況を考えて家賃設
定をしないと、空き家が多くても家を貸してくれる所がない地方からは、高額所得者はその地
域を離れて借りる家を確保しやすい南さつま市加世田の市街地などに移ってしまいます、加世
田地域はお店や病院も近くにあり住みやすいですからね。ましてや市・公営住宅のように高い
家賃を払わなくても借りられる家がすぐに見つかると思います。今後こうした状況を改善し、
地域にも所得、高額所得者に残っていただくためには何とか市営住宅の家賃を地域に応じた上
限を設定してもらいたいと思います。公営住宅には難しいことでしょうけれども、やはり、何
と言うんですかね、加世田みたいに非常に住みやすい所は少々高くてもいいと思いますけれど
も、笠沙みたいな所はやはりもうちょっと上限を下げてもいいんじゃないかというふうに思い
ます。例えば、公営住宅の家賃設定については、もう先ほども言いましたように、市が定める
ことはできませんので、公営住宅を離れざるを得ない人が市営住宅に入居することができるか
もしれないということも思ったりしますので、その辺は何とかできないかなあと思うんですが、
いかがでしょうか。
〇建築住宅課長(橋口和行)
公営住宅につきましては、議員指摘のとおり、家賃算定が決まっ
ておりますので、市内の公営住宅についてはさほど差がありません。しかし、市営住宅につき
ましては、各市町それぞれ定住化、地域活性化のために設置しておりますが、家賃につきまし
ては合併の時点で旧市町のままの状態で設定されております。合併後に調整するということで
協議がなされております。今申し上げました、議員が指摘されました最高額 130パーセント増
し、これは笠沙地域の市営住宅のみでございます。そのほかの市町はそれぞれ固定家賃でして
いる所がほとんどです。現在市営住宅の家賃につきましては、算定方式あるいは公営住宅との
均衡、それを考慮しながら調整作業中ですので、議員指摘の意見も踏まえて今後検討して参り
たいと思います。
〇19番議員(大迫久光)
私は例規集を見たときに笠沙の方に載ってましたので、大体統一か
なと思ったんですけど、ああ、そういう形ができるのであれば、じゃあ今後話し合いができる
のであればそういう形でやっていただきたいなというふうに思います。また、それからこのよ
うな事例もありました。78歳という高齢でありながら、現在東京に住んでいる人が、人生の最
後はゆっくりと田舎で過ごしたいということで南さつま市を訪れ、笠沙地区に空き家を求めて
いらっしゃいました。そこで言われたのは、「田舎は、高齢になると、一軒屋に住むより、住
宅に住んだ方が人が、周りに人がいるから安心して生活できますよ。」ということで周りの人
が言われて、そこで市営住宅か公営住宅に住みたいということになったんですが、地元に住む
保証人が必要であるということで、「これはもうどうしようもできない。」と言われたんですけ
れども、幸いに保証人を受けてくれる人がいましたので、公営住宅に今度入居されることにし
ようということで今手続されておりますけれども、このことによって思ったことは、本市では
- 66 -
U・Iターン者の受入事業を進めている中で市・公営住宅への入居希望者があった場合に保証
人をどうするんかということでありました。当然家賃未払いという事態が生じた場合などのこ
とを考えますと保証人は必要であろうと思うのですが、最初の契約の段階で数か月家賃の不払
いがあった場合にはすぐに退去をしてもらうという契約を交わすなどの方法をとれば保証人な
しでもいいのではないかと思ったりいたします。今後団塊の世代の方々や田舎に住みたいと思
う人の受入れのために市・公営住宅の入居に関する保証人問題をどうするかということにもあ
る程度の方策を考慮することが必要ではないかと思うのですが、こうしたことについては今後
どのような考えをお持ちでしょうか。
〇建築住宅課長(橋口和行)
保証人、連帯保証人の件ですけれども、これは議員が申し上げま
した滞納を防ぐための手段でもあります。滞納を起きますと、公営住宅であっても退去しなけ
ればなりませんので、そういう条件で保証人が要らないということはちょっと難しいと思って
おります。
〇19番議員(大迫久光)
ですから、そうなればもう当然都会からの居住者はいなくなるとい
うことにもつながるんじゃないかと思います。ですから、例えば、もうすぐに出なさいと、払
わなかったらすぐに出なさいというのであれば、私はそれであれば契約書を交わす段階でそれ
をちゃんとしとけば保証人はなくてもいいんじゃないかというような気がいたします。それと
代理保証人を誰がするか。例えば、市長がすべての方の保証人になるとか、そういったことが
できるのかなあと思ったりするんですが、それはいかがですかね。
〇市長(川野信男)
今具体の例として話がございましたが、これは市営住宅、公営住宅に限ら
ず、スローライフタウンを推進する中で民間の住宅の場合でも同じようなことがあり得ると、
こういう認識もいたしてございます。どういう対応をすればいいのか。今、スローライフタウ
ンを推進をする段階でいろいろ内部で組織をつくって検討もいたしてございますので、そうし
たことなどについても検討課題として整理をしたいと、こういうふうに思います。
〇19番議員(大迫久光)
とにかくその辺のことはよろしくお願いいたします。その方も東京
にも一人保証人がいて、こっちにも二人必要らしいですよね。ですから、やはりこれは大変な
ことだというふうに思います。それともう一つですが、ネットで公営住宅法を見てみましたら、
国の方策、国土交通省の方策として今後、平成20年だったですかね、20年 4月からいわゆる住
宅に困窮する低額所得者をやはり公営住宅に入居しやすくするために入居額の上限を要するに
下げるということで、要するに入居基準のですね基準額の上限を下げるということでいわゆる
収入分位の25パーセント、月額20万円以下の人が入れる住宅が、今度は15万 8,000円以下でな
いと入れないということになるらしいんですが、こうなると今入っている住宅、公営住宅の住
人はひょっとすると入る所がなくなるんじゃないかと、もう出て行く人が大分出てくるんじゃ
ないかと思います。そして意外と公営住宅はいい所は家賃も高いですので、後に入る人がいな
くなるんじゃないかと思うんですが、この辺は大きな問題だなあと思うんですけれども、これ
- 67 -
はもう当然公営住宅のことですので、市として簡単に変えることはできないんでしょうが、先
ほども言いましたように、こういった方を受け入れるような今度は市営住宅にするしかないか
なあということも思うんですが、この辺のことについてはどのようにお考えですか。
〇建築住宅課長(橋口和行)
ただ今指摘されました公営住宅法の改正につきましては、20年の
4月という予定は、 1年延期されまして21年の 4月から実施する予定で聴いております。これは
収入分位の25パーセントをするために限度額、上限を下げるという政策ですので、国の公営住
宅法に則って市の公営住宅もしないといけないというふうに考えております。これを現実どう
いうふうに影響が出るか。今のところ家賃の改正を含めて検討している状況です。
〇19番議員(大迫久光)
私の所にも役場の職員がやはり入っているんですけれども、当然彼
らは出て行かざるを得なくなると思います。ほんとにこれはまた大変なことだなあち。やはり
彼らがいるというのはやはり、うちみたいな小さな自治組織にとっては、草刈りをするにして
も、河川清掃にするにしても常に協力してくれますので、後に入る人がいないと、これはまた
大変だなあというふうに思いますので、本当にこの辺はしっかりと国に対しても要望していた
だきたいなあというふうに考えます。はい、以上で終わります。
〇議長(石井博美)
ここでお諮りいたします。ただ今発言通告者14人中 5人の質問が終わりま
した。申合せにより本日は以上で留めたいと思いますが、御異議ありませんか。
[「異議なし」と呼ぶ者あり]
〇議長(石井博美)
御異議ありませんので、本日は以上で留めることに決定しました。
本日はこれで散会いたします。
散
会
午後
2時33分
- 68 -
第 3回南さつま市議会定例会会議録(第 3日目)
1.開
会
日
時
平成19年 6月12日(火)午前10時
1.議
事
日
程
(第 3号)
〇開
日程第 1
1
議
一般質問
三角 勝嘉議員
(限界集落の対策について
2
通
等)
柳元 拓夫議員
(電子入札・電子納品の導入について
3
等)
清水 春男議員
(南さつま市の一体化は、周辺地域の活性化を
4
野下 寛俊議員
(市民の安全な生活と行政の役割・集落再編
5
等)
園田
等)
豊議員
(人口減対策・複式学級補助教員配置について
〇散
会
1.本日の会議に付した事件
〇議事日程のとおり
- 69 -
等)
告
順
1.会議に出席した議員(27名)
1番議員
清
水
春
男
2番議員
若
松
正
伸
3番議員
下
釡
清
和
4番議員
平
石
一
善
5番議員
諏
訪
昌
一
6番議員
古
木
健
一
7番議員
貴
島
修
8番議員
南
敏
子
9番議員
新
澤
美
10番議員
有
村
義
次
11番議員
園
田
豊
12番議員
小
園
藤
生
13番議員
大
原
俊
博
14番議員
上
園
邦
丸
15番議員
鳥
居
亮
幸
16番議員
下
野
17番議員
野
下
寛
俊
18番議員
三
角
勝
19番議員
大
迫
久
光
20番議員
相
星
二三夫
21番議員
髙
倉
正
文
22番議員
山
下
美
岳
23番議員
永
山
薩
男
24番議員
井
料
健
造
25番議員
柳
元
拓
夫
26番議員
室
屋
正
和
27番議員
石
井
博
美
長
金
田
鶴
見
記
大
原
雄
樹
廣
認
嘉
1.会議に欠席した議員(0名)
1.会議に出席した事務局職員(4名)
事
務
局
書
長
久保薗
秀
徳
議
記
井
喜
詞
書
上
事
係
1.法第 121条による会議に出席した説明員(24名)
長
川
野
信
男
副
市
長
相
星
完
治
長
坂
口
二
郎
教
育
長
出
口
定
昭
長
柴
田
達
朗
企画政策部長
上
野
哲
郎
市民福祉部長
下
西
公
一
産業振興部長
東久保
建
設
部
長
山
下
和
隆
会 計 管 理 者
當
房
公
夫
教
育
部
長
染
川
勝
夫
総務部総務課長
塩
賀
千
弘
総務部財政課長
山
口
力
三
総務部財産管理
室
長
橋
口
幹
男
総務部税務課長
有
馬
安
行
企画政策部企画
課
長
中
山
秀
次
市民福祉部保健
課
長
阿久根
祐
一
市民福祉部福祉
課
長
新
澤
康
文
市
副
総
市
務
部
- 70 -
嵩
産業振興部農林
水 産 課 長
久保薗
和
範
産業振興部商工
観 光 課 長
本
坊
佳
彦
建設部建設維持
課
長
前
本
克
親
建設部建築住宅
課
長
橋
口
和
行
教育部教育総務
課
長
長
濱
一
盛
教育部学校教育
課
長
瀬戸山
- 71 -
武
△
〇議長(石井博美)
開
午前10時01分
ただ今から本日の会議を開きます。
△
〇議長(石井博美)
議
日程第 1
一般質問
日程第 1、一般質問を行います。まず、三角勝嘉議員の発言を許可します。
[三角勝嘉議員
〇18番議員(三角勝嘉)
一般質問席]
午前10時02分
おはようございます。先に通告いたしました 2項目 6点について質
問をいたします。まず 1項目目の限界集落の行政としての対策についてでございますが、南さ
つま市が誕生した当時の人口が 4万 2,645人でしたが、今年の 5月の 1日で 4万 1,662名で、
1年 6か月で 983人の減少でございます。今年の 2月の20日の南日本新聞に国土交通省が市町
村を対象に実施したアンケートで国土形成計画に反映するための集落の将来予想を尋ねた結果
が掲載されておりました。それによると「山間地など過疎地域は人口減少と高齢化が進み、全
国で 2,641集落が消滅するおそれがある。このうち 422集落が10年以内に消滅する可能性があ
る。」という記事が載っていました。また、九州管内では、過疎地域の集落数が 1万 5,273集
落のうち10年以内に53集落が消滅、いずれ消滅するであろう集落が 319集落で約 2.1パーセン
トを占める割合が報道されていたようでございます。また、2007年版の九州経済白書の発表し
た鹿児島県人口が30年に20パーセントの減で 141万人となると予測し、高齢人員の増加で自治
体の維持が危ぶまれる限界市町村も発生すると予測しております。今年の 4月の30日から新聞
の連載で「ムラが消える」という紙面に南さつま市の集落が掲載されたわけでございます。人
口減に歯止めがかからない集落、人口減少によるこれまでの集落単位で行ってきた共同作業、
伝統行事、日常生活の助け合い、また、集落環境を守り、道路、水路整備など防災の一役を担っ
てきたわけでございます。いろいろな面で厳しくなりますけれども、市長の公約でもある「人
と自然が共生する潤いと安全なまち」が今後保つことができなくなるのではないかと切実な現
状を思うわけでございます。市長はどのような受け止め方をしているか。まず質問いたします。
〇市長(川野信男)
今お尋ねございましたとおり、全国各地そうでございますけれども、非常
に高齢化が進み、あるいは、また、人口減が急速に進んでおる。こういう実態でございます。
本市の場合も同じような状況でございますし、あるいは、同じというよりも、もっと先行して
おると、こういう状況にあると思っております。新聞等で報じられたような状況等についての
お尋ねもございました。限界集落と、あるいはこれから集落として存続がほんとに可能だろう
かというような集落も各地であるというようなことも報じられております。実態としてはそう
したことが想定されるのではなかろうかと、こういうふうに思っております。現在65歳以上の
人が半分を占める集落が本市の場合も既に70集落に及んでおりますし、さらに、また、この中
で特に65歳以上の人の占める割合が70パーセント台の集落が八つございます。80パーセント台
の集落が五つございます。これから 5年、10年経った場合にどういう状況になるかということ
- 72 -
については想定ができるわけでございます。そのようなことからこれから集落の共同作業とか、
そういうことも非常に難しくなってくる。じゃあこれをどうするかということがこれからの緊
急な課題であるという認識も私はいたしてございます。そのために集落の再編をすることによっ
て、共同によるお互いの支援体制をつくることによって何とか共同作業等が維持できる方法は
ないのかどうかということが一つあるかと思います。さらに、また、できるだけそうした地域
が住みやすい環境の下に置けるような対策というものはないのかどうかなどなどいくつかの課
題がございますけれども、そうした課題にこれから積極的に取り組んでいかなければならない。
こういうふうに思っておるところでございます。
〇18番議員(三角勝嘉)
まず 1点目の限界集落に、本市の限界集落を何箇所ぐらいと把握し
ているか。これのうち高齢化率が 100パーセントの集落が分かれば、回答願いたいと思います。
〇市長(川野信男)
限界集落がどれぐらいあるかということでありましたけれども、限界集落
というのは一体定義は何かということから始めんといかんわけですが、ある大学の教授が限界
集落の定義といたしまして過疎化などで人口の50パーセントが65歳以上の高齢者となっておる。
このことについては、先ほど申し上げましたとおり、既に70の集落が本市でもございます。た
だそれだけで限界集落と言うのではなくて、生活道路の管理、冠婚葬祭など社会的共同生活の
維持が困難となっておる集落と、こういうふうに定義されております。共同生活が困難である
かどうかの定義というのはなかなか難しいわけでございますが、現在ございます 269の集落、
何とかお互いに共同で共同生活をやっておると、こういうふうに見ますんで、現時点で言いま
すと限界集落ということは、そういう数字の把握というのはできませんけれども、先ほども申
し上げましたとおり、既に65歳以上の人たちが占める割合が70パーセント以上の集落が八つも
ありますよと。80パーセント以上が五つもありますよと。こうした所は、10年後のことを想定
いたしますと、本当に共同生活ができるんだろうかどうか。こういうような危惧もいたしてお
るわけでございます。本市の場合は集落自治会の単位というのが区区でございます。小さい所
は 5戸ぐらいの所もございますし、大きい所は 300戸とか、そういうような状況でございます
ので、少なくとも現在の時点で共同生活が、集落活動、自治会活動ができるような単位の集落
の再編というのをばまず急いでやる必要がある。こういうような認識をいたしておるところで
ございます。
〇18番議員(三角勝嘉)
〇市長(川野信男)
100パーセントの方はちょっと分からないですかね。
高齢化率 100パーセント以上の集落があるかということでございますが、
269の集落の中ではそこまではいっておりません。ただかつてのその集まりの中で 100パーセ
ント、そういうような所もございますけれども、 269という現在の自治会単位の中ではそこま
で達しておる所はないというふうに申し上げていいと思います。
〇18番議員(三角勝嘉)
100パーセントの所はあるんですよ。私のこれはもう最初通告を
100パーセントのことをしていなかったんですが、住民票の票ではないかもしれませんけれども、
- 73 -
住民票上は籍はあっても実際はいないという集落もあるわけですよ、現状は。それはそれでよ
ろしいですが。次に入りますけれども、二つ目の集落での共同作業などいろいろな支障が生じ
ているかと思うが、今後どのような対応を考えているかということでございます。まず一つ目
に限界集落への行政としての対応は考えられないかということは、もうさっき市長が再編とか、
住みやすい環境をつくるとか、そういうことで回答をされましたけれども、集落の再編には余
り乗り気でないです、ほんと実際言うて。それが一つ市長にも言っておきます。といいますの
が、隣と再編しても隣も年寄りの集落だと、隣の集落も。その年寄りの集落同士が一緒になっ
ても役をした人は大変だと、今度は範囲が広くなるわけですから。そういうことで再編につい
てはですね余りこれはいかがかなあと私は考えるわけでございます。それで長野県の松本市の
これは中北山集落という所が実例があるんですけれども、国の集団移転助成事業でここは集団
をされているんです、その補助事業でですね、同市の市に、平坦部の方に。その担当者に聴い
てみますと、まだ集落に余力があったと。余力があったから移転できたんだと、集団が移転で
きたんだというような話でございました。そういうことで我が本市のそういう集落に当てはめ
た場合に余力があるか。そして、また、ちゃんとした平地のそういう集団移転ができるような
敷地のあれができるかと言うと、いろいろな問題があると思うんですけれども、それをまずど
う考えるか。一つと、それから、共同作業のことですけれども、農業経営やら、それから日常
生活の面で非常にこの河川とか、道路というのは恩恵を受けており、自然環境からの面も自分
たちの地域は自分たちで守るんだというようなことで今まで奉仕作業をできる限りやってきた
と思うんですよ。その中で機械も使えない。また、危ないということで昨年は集落で若い人を
頼み道路作業をした集落もあるんですよ、集落で対応できないもんだから。そういうような現
状でございまして、本当にこう、いろいろな政策もあるでしょうけれども、河川の堤防草払い
には実施できないんじゃないかというような要望書もおそらく提出されていると私は聴いてお
りますが、その辺の、今後はですねどうしてもその辺はもう避けて通れない考えでいかんなな
らん大きなことじゃないかと。いろんな財政的な面もあるだろうし、いろんなこともあるでしょ
うけれども、やはり住民が住んでいて、そこで住みよい、今、市長の公約のとおり、いろいろ
なやっぱり政策というのも行政の一つの大きな仕事じゃないかなあと私は思うんですが、その
二つをどう思いますか。
〇市長(川野信男)
まず現在のそれぞれの集落、いろんな事情、いろんな状況がございますが、
再編についてはなかなか乗り気でないと、こういうようなお話もありました。地域の実情ある
いはこれまでの歴史、経過などを考えますと、何もその集落再編と、そういうことについて積
極的に住民の皆さんがなり得るというのは難しいということについては十分承知をいたしてお
ります。ただそいじゃあどうしたらいいかということなんです。70歳、75歳、80歳、そういう
人たちだけの集落で共同活動をできない。乗り気でない。じゃあどうすりゃいいかという話だ
と思うんです。現実の問題は、私はそういうふうにしてこれから20年、30年後を考えたときに
- 74 -
あるべきかということを考えるのが我々の今の務めだと、こういうふうに思っております。確
かに馴染みのない他の地域と、他の集落と一緒の共同生活というのは難しい面もあるかもしれ
ません。しかし、それを乗り越えなければもうどうにもない。先ほどお話もありました。余力
がなくなった時に一体どうするか。そん時に何をしたって意味をなさないということにもなる
んです。今、私どもが可能なことは、しなければならないことは、できるだけ広い範囲でお互
いが支援できる体制というものをばまずつくっておく。そしてそういうことが可能な所も私は
現にあると思っております。そういう所が地域の皆さんの御理解もいただきながら進めていく
というのが我々の仕事じゃなかろうかと、こういうふうに思っておるところでございます。じゃ
あ余力がなくなった時にどうするかということでございます。いろんな方法、手だてもあると
思います。地域によっては集団移転を進める所もあるじゃないかとか、あるいはそのことも余
力があったからできたじゃないか。じゃあ余力がなくなったらもう尻すぼみにその集落はいつ
の間にか消えておったと。果たしてそれでいいのかどうかということを我々は今真剣に考えな
ければならない。こういうふうに思っております。河川愛護等の作業もできなくなってきてお
る。こういう所が現にあるということについても十分承知をいたしております。じゃあどっか
らどこが限界なのか。どっからどこまで共同作業をするのかどうかということになるかと思い
ますが、これはあくまでもそこに住む人たちが自分たちの地域をどうするかというそのことに
かかっておるんじゃないかと、こういうふうに思っております。必ずしもその同じようなこと
をどこでもやれと、せろと。あるいはそのことを地域住民も望んでおるわけではないと私は思っ
ております。例えば、家庭の場合についても想定いたしますとそうだろうと思います。30代、
40代で家庭をつくっていらっしゃる場合にあるいは庭木を、大きい庭木を自分たちで剪定して
あるいは庭の中の整備をしたりとか、室内もそうだろうと思います。ところが、60代、70代に
なるともう庭木の剪定なんて自分でできん。じゃあどうしたらいいか。いろんな知恵、工夫が
あると思います。やり方があると思います。集落だって同じだと思います。同じように草が生
えたから、じゃあ機械を持って草を刈る。そういうことができる所もあれば、できない所もあ
る。そういうそれぞれの地域で工夫というのが必要だろうと私は思っています。その上で行政
としてじゃあどうしてもここはそうしたことが難しい。じゃあそんならやはり地域の安全なり、
地域が住みやすい環境にするためには、シルバー人材センターなり、あるいは民間委託なり、
そういうことをお願いして河川の清掃なり、道路作業清掃をするとか、これも現在もやってお
るわけですから、こうしたことはおそらく将来的にはもっと広げなければ対応できないという
そういうような事態というのは当然想定する中で、じゃあどういうやり方がいいのかという工
夫も必要になってくると、こういう認識をいたしております。
〇18番議員(三角勝嘉)
市長の答弁を聴いていますと、今のような状況でもいくんだと。そ
れを一様な、集落が全部同じでは、それはもうないわけです。それぞれ山間部ですけれども、
そういうのが多いわけですが、平成19年度のですね、今年度の土木費の予算は12パーセント減
- 75 -
で、土木費の36パーセントが新設改良費、道路維持費が13パーセントですね計上されているん
ですけれども、財政的に非常に厳しいだろうとは思いますけど、今、金峰町地区の堀川の堤防
払いを私たちは行っているんですけれども、まだ市の方でやっていただく、重機を、機械を使っ
てやっていくのがまだされていない。残っている。集落の分はもう終わったわけですよ。それ
でもう梅雨時期、たまたま今年はこういうことで雨も降らないんですけれども、梅雨時期に本
格的になるんですが、やっぱりその辺の財政的な面があると私は思うんですけれども、そうい
うことで今後はやっぱり維持費にですねある程度予算を計上して、そしてそういうのもやっぱ
り災害の起こらない手段を講じることが大事だと私は思うんですけど、どうですか。
〇市長(川野信男)
最近よく公共事業が削減されて大変だ。もう私もそういうふうに思ってお
りますが、ただこれまで公共事業の在り方について、新設は優先するが、管理、維持について
は制度的にもあんまり優先してこなかったと、こういう経緯が私はあると思っております。日
本の場合は、新しい物を造る時は補助金を出す。古い物をば補修、改善、これはもう自前でや
りなさい。これがこれまでのどっちかというと制度だったと、こういうふうに思いますが、こ
の思想、考え方をもう変えるべき時期に私はきておると思います。ただ現在の時点ではどうし
てもそうした維持修繕費には単独でしかできないということがありますので、財源の振向けが
大変難しいという実態があったという認識もいたしておりますし、また、私どもこうした行政
を進める上でも反省点としては考えておるわけでございます。問題は、おっしゃるとおり、ま
だまだその維持修繕的なものでやらなければならない課題たくさんあると、私もそういう認識
をいたしてございます。ただ予算編成という立場で言いますと、今年の当初予算も、御案内の
とおり、15億の基金を取崩し、基金というのは借金ではありませんけれども、これまで貯めて
おった基金を、個人で言いますと貯金といいましょうか、貯金を取崩しをした。しかし、それ
は一遍取り崩したらなくなるわけですから、ずうっとあるわけではございません。こうしたや
りくりをしながらの運用でございますので、できるだけ財政的な面、将来のことも考えながら、
予算配分をしながら対処をしている。片っ方に使ったら、どっか片っ方を落とさんないかん。
こういうことになるわけでございますので、市民の皆さんの御理解をいただきながら、何を優
先課題とするのかということについて、今おっしゃった維持修繕大変重要な所もいっぱいござ
いますので、優先的に対処して参りたいと考えております。
〇18番議員(三角勝嘉)
一応生活道路ですから、やっぱり市民が生活する上でそういうのに、
新設改良も大事でしょうけれども、今後はその方に予算をある程度して市民が住みやすいやっ
ぱりまちにせんといかんだろうと私は思います。それで市長は10年、この10年以内に集落が潰
れる、なくなる集落があるとお考えですか。
〇市長(川野信男)
先ほども御答弁申し上げましたとおり、限界集落というのがどこがあるの
かということについては厳密に調査をいたしたわけではございませんので、10年以内に潰れる
集落があるかどうか御答弁する段階ではございませんが、大変厳しい状況にあることについて
- 76 -
は、これはもうそういう認識はいたしております。言いましたとおり、65歳以上の占める割合
が80パーセントという集落がありますよと。これは80パーセント以上の台と言うんであって、
もっと個々に言いますと高い所もあります。じゃあこれを10年後を考えますとこれはどうなる
かということであります。そのまま10年経っていくわけですから、若い人が補充があるという
わけではございません。となりますと果たしていわゆる社会生活と共同生活が本当にできるで
あろうかということは十分想定がされる。こういうふうに思っております。だから、そういう
ことがならないようにじゃあどうすればいいか。周囲を含めて再編をすることによってお互い
が支援できる、共同生活ができる体制づくりをしようじゃないか。こういうことで申し上げて
おるわけでございます。私は市町村の合併もそうだったと思っておるんです。あと10年、20年、
今は市町村のどこでもやっていけたんですが、あと10年、20年、30年に果たして今のような状
況を維持できるかどうか。それは大変だよということからやっぱり、大変厳しい判断ではあっ
たと思いますけれども、合併の道を私どもも選んできた。これは一緒だと思っておるんです。
集落にいたしましても、自治会にいたしましても一緒だという認識はいたしてございますから、
限界集落としてもうにっちもさっちもできなくなった時に、ああ、しもたと、こういうような
ことにならないようにするのが、先ほど来申し上げておる私どもの、私の役割ではないか。こ
ういう認識をいたしております。
〇18番議員(三角勝嘉)
なかなか、悲しいことですけれども、私はなくなる集落が出てくる
んじゃないかと予測しているものの一人でございますが。それで三つ目に質問をするわけです
けれども、一番問題は土地の問題だろうと思うんです。それで跡地が、仮に、これはもう、寂
しいことですが、荒廃し、ごみの捨場、それから道路、水路の不整備による災害、そういうの
がいろいろと発生するおそれもあるわけでございます。そういうことで、なかなか、土地の管
理というのは所有権の問題もありますし、いろいろと大変ですけれども、市の財産もあるわけ
でございますが、そういうことを予想してもう今からでもこうある程度取り組む、どういうふ
うにやっていくかということをもう考える時でもあると思うんですが、その辺は市長はどのよ
うに考えますか。
〇市長(川野信男)
若干、質問の趣旨を十分踏まえておるかどうかは分かりませんけれども、
集落が限界といいましょうか、あるいは人が住まなくなった時の後の土地管理、維持をどうす
るか。昨日も空き家の問題でいろいろ議論もございました。空き家だけでなくして、土地含め
て同じような状況というのは想定されると思います。ただある集落が人が住まなくなった。そ
この土地を市が管理をするとか、どうするとか、あるいは買上げをするとか、いろんな方法と
いうのはあり得るのかもしれませんが、なかなか、このことについては法制度上の問題もあり
ますし、ただそうした集落、人が住まなくなった地域のいわゆる管理、安全対策、こういうも
のは市政全般として取り組まなければならない課題ではあると思いますが、個々のものについ
てじゃあ買上げをしますよとか、その分を別途管理の対策を講じますとか、これは現実的に私
- 77 -
は難しい話だと、こういうふうに思っております。ただ空き家を含めてそのような実態が出て
くるだろう。特に空き家については、昨日も御答弁申し上げましたとおり、むしろ切実な問題
として出てき得る。こういうようなことでございますので、庁内でいろいろ議論も、また、御
意見等も聴いて参りたいと、こういうふうに思います。
〇18番議員(三角勝嘉)
最後に、なかなかその、空き家の問題はもう昨日答弁がありました
ので、私はあえて質問をしなかったんですけれども、やっぱり土地の問題が、安心安全なまち
づくり条例というのもあるわけでございますが、南さつま市市民財産管理条例とか何とかこう
いう条例を作ってですよ、そして非常に公共的に非常にその私有地の財産がさつま市にとって
非常に障害になるとか、災害がおそれがあるとかいう場合は通告するという制度を作り、そし
てもし相続人が、こっちいないわけですから、ほとんど、そういう条例を作って通告し、そし
てもしそれに従わない場合は、市で取り組んで、その経費を請求するというようなそういう条
例というのが全国で作ってある所があります。そういうのも一考考える必要があるんじゃない
かなと私は思うわけでございますが、それをあえて申し上げて 1項目目の質問は終わりたいと
思います。
次に、 2項目目の防災対策についてでございますが、梅雨、それから台風等の時期を迎えま
して非常にこう防災に対する質問も多いわけですが、昨年の 7月の梅雨前線に伴う川内川の氾
濫で大きな災害が生じたことはもう市長も御承知のとおりでございます。 1河川で災害復旧費
の最大額が約88億円、 1河川でですね、九州地方整備局管内で最大の復旧費の支援でございま
す、国がですね。こういうことを考えますと、本市にも万之瀬川、いろんな河川を抱えていま
す。これからどういう災害が、おそらく川内のあの氾濫も、「今までこういうことは災害おそ
れはなかった。」と住民は言う人もいますけれども、本当に今そういう温暖化といいますか、
そういうことでこの大雨の量というのは大変なものであるわけでございますが、そういうこと
を考えて防災対策には万全を期していると思いますが、 1点目の本市の災害危険箇所が何箇所
なのか。それとその危険箇所の中で公共施設に起因する危険箇所、例えば、河川、林道、いろ
いろあるだろうと思いますけれども、そういうのの危険箇所がどのくらい大体あるのか。そし
て今後の防災対策はどのようになっているか質問いたします。
〇総務課長(塩賀千弘)
災害危険箇所ということであります。災害危険箇所につきましては市
の防災計画の中で調査把握をしているところであります。その把握している箇所数で申し上げ
ますと、全体的には 1,355箇所、内訳といたしましては、急傾斜地 517、洪水浸水危険箇所45、
土石流、山腹崩壊、溜池など 763箇所、火災危険地域30箇所というようなことで地域防災計画
の中で把握しているところであります。それと公共施設というような御質問ありましたけれど
も、おっしゃいましたとおり、河川等というのが想像されるわけですが、防災計画の中で重要
水防区域というふうに位置付けられている区域が 2河川それぞれ、沿岸になるわけですけれど
も、2河川、2箇所といいましょうか、あります。それから危険と予想される区域、これも 2河
- 78 -
川、 2区域挙げられております。それから重要水防区域外の危険と予想される区域ということ
で38河川挙げられております。このような形で危険が予想される所につきましては把握をして
いるわけですが、それぞれの箇所につきまして必要な事業を導入するなど年次的な対応も含め
て対応をしているところであります。以上です。
〇18番議員(三角勝嘉)
特に河川、それから林道等が起因する災害箇所も多いようでござい
ますが、やはりこれから住民の危険箇所区域のやっぱり周知というのは今後大事になってくる
かと思いますが、対策についてはもう予算が伴うし、いろいろな計画がありますので、そんな
に簡単には解消できないのはもう当たり前のことでございます。そういうことで 3番目にちょっ
と入りますが、防災マップにつきましては、昨日の井料議員の質問に対しまして「今年中に配
布する。」という回答を得ましたけれども、私はこのマップの作成についてちょっと私なりに
意見を申しておきたいと思いますが、行政主導のマップじゃなくしてですね、一応災害危険地
域、それから過去の災害箇所の発生など各地域の市民の声が反映したマップを作ってほしいと。
これはですね全国のいろんな防災マップを見て、もらうんだけれども、そんなに、余り、関心
がないと言うと失礼かもしれませんけれども、通り一遍のあれじゃですね住民は見ないんでよ。
例えば、川が何センチ上がったとか、それから山のあれが、何ですか、地鳴りがしたとか、い
ろいろなこう今ありますけれども、そういうのの見てもですね、私はそれよりも、やはり市民
が本当にこう情報を知る。そしてそれによって災害を最小限にするためにもやはり各地区の市
民の声が反映した防災マップを作ってほしいと、私はもうこれをお願いをしておきますけれど、
その辺はどうですか。
〇市長(川野信男)
防災マップにつきましては市全体のそうしたマップを作ることで計画をい
たしてございますが、どうしても、今お話がございますとおり、それぞれの地域にはそれぞれ
の地域の具体的なものがなければあんまり通用しないんじゃないかと、こういうことがあるだ
ろうと思います。その集落、地域でここに小さい小川がある。ところが、そこは高齢者が多い。
じゃあこの小川だってどうだと。地域それぞれいろんな問題があるだろうと思います。そうし
たことを踏まえて、例えば、自主防災会あたりではそれぞれ自分たちでそうしたものを作って、
ここにはどういう家族が住んでおる。あそこにはどういう家族がおる。じゃあ避難の場合はど
うした方がいいんだということを、自主防災会がもう一番自分たちの身近なことを分かってい
らっしゃいますから、そうした対応をすることをやっていらっしゃる所もあります。ぜひ私は、
災害の一番のその何といいましょうか、いざというときのためになるのは自主防災会だと思っ
ておるんです。その災害が起こった時に、その時にどういうふうに活動するかじゃなくして、
未然防止のための対応というのが自主防災会の一番の役割だと思っておるんです。よくいろん
な所で言っておるんでございますけれども、例えば、火災予防だって、お互いに近所の人たち
がお隣のお風呂場には少し風呂場の燃やす所に木が残っておるよと、近くに積ん立ててあるよ。
これはやっぱり危険だよねということを一言お互いに注意し合うということ。このことが一番
- 79 -
の私は火災予防の大きな予防する要素になると、こういうふうに思っておるんです。消防団な
いしは消防組合の人たちが火災予防を一生懸命呼び掛けをいたします。そのこともいたします。
ただ個々にそういうことまではできませんので、やはりそういうことをばぜひ自主防災会あた
りの組織の中でひとつ議論をしたり、お知恵を出していただく。こういうようなことをぜひ私
はお願いもいたしたいと、そういうふうに思います。
〇18番議員(三角勝嘉)
自主防災組織会議でそういうのを反映したのをとるということで理
解するんですけれども、やっぱり市民、自分の命は自分で守る。これはもう第一基本ですよね。
それで今まで災害救助でいろいろな助けられた人を見てみますとですね、消防署とか、消防団
とか、プロが助けたのは20パーセントと言われているんですよ。どこがほんなら、誰が助けた
かと言えば、近所隣の人なんです。自主防災組織じゃなくして、近所隣の人たちが助けたとい
う事例が大体70パーセントからだと言われているんです。それで今、市長が言われたように、
自主防災組織も避難所の開設とか、災害の場合はいろいろ大変なんです。消防署も、消防団も、
それはもういろんな場所に緊急に行かなきゃならないわけですから、そういうのはなかなかな
ると思うんですけれども、私が言いたいのは、やはりそういう自分たちの命は自分で守るんだ
と。それにはもう身近な危険箇所なんかをちゃんと把握してかねてからおらんないかんわけで
すよ。それでそういう面をマップにやっぱり載せて、過去はここで亡くなられたんですよと、
危険箇所ですよと、例えば、赤で書くとか、いろいろこういう被害の状況によって色分けをし
てもいいと思うんですが、やっぱり私が言いたいのは、そういう本当に市民が見て、こわもっ
ともなあというような防災マップをひとつ作っていただくようにお願いいたしまして私の質問
を終わりますが、何かありましたら。
〇市長(川野信男)
近所隣が一番大事だ。もうおっしゃるとおりです。自主防災会というのは
近所隣の人たちの集まりなんですよ。近所隣の人たちが、例えば、火災が発生した。水害が発
生した。これを情報連絡をするのも、近所隣の人が 5人組とか、10人組で連絡網を作っておっ
てみんなでお互いに連絡し合う。これが自主防災組織なんです。みんなが入る。地域の人がみ
んな入る。そういうのが自主防災組織でありますから、みんなでそういう助け合いをするシス
テムだということでより、まだ防災組織の組織率も低うございますので、低いというのが、100
パーセントされておりませんので、できるだけそういう組織の充実にも努めて参りたいと、こ
ういうふうに思っております。
〇18番議員(三角勝嘉)
〇議長(石井博美)
終わります。
次に、柳元拓夫議員の発言を許可します。
[柳元拓夫議員
〇25番議員(柳元拓夫)
一般質問席]
午前10時46分
私は発言通告書に基づき 2項目について質問をいたします。まず電
子入札・電子納品についてお尋ねいたします。鹿児島県は、CALS/EC(公共事業支援統
合情報システム)の一環として業務の効率化、コストの縮減、それから発注に当たっての透明
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性の向上を目的として平成15年度から電子入札・電子納品の導入に取り組んでおります。電子
入札・電子納品について、県は平成18年度はシステム開発や実証実験を行い、平成19年度に施
行し、順次拡大し、平成20年度以降本格的な導入に移行する計画のようです。電子入札システ
ムのメリットは、応札者は、社内にいながら入札公告の確認、入札参加、入札結果の確認が可
能になり、移動時間の削減や業務の効率が図られ、また、入札契約制度の透明性も向上すると。
また、システムに対応するICカードがあれば全国どこからでも応札が可能になる。すなわち
一般競争入札の導入が可能となる。そして各自治体の既存システムとの連携を図ることで一層
の事務の合理化、効率化、また、コスト削減が図られる等が言われております。また、電子納
品のメリットとしては、ペーパーレス化による紙資源の節減や保管スペースの削減、業務の効
率化、また、コスト削減が図られると。データ形式を統一化することにより最終成果品の図面、
発注図面、維持管理図面間のデータの利活用ができ、品質の向上が図られる等が言われており
ます。鹿児島県においては、現在49市町村のうち47の市町村、96パーセントが電子入札システ
ム共同利用運営部会に参加又は参加の意向を示していて、南さつま市も昨年の 6月議会におい
て電子入札システムの開発負担金として 295万 4,000円の予算を計上しております。そこで南
さつま市のシステム運用開始時期と現在及び今後の取組みについてお伺いいたします。
〇財政課長(山口力三)
CALS/EC(公共事業支援統合情報システム)の取組みについて
のお尋ねでございますけれども、議員がおっしゃいますように、県におきましては、全国にお
ける電子入札制度の導入の動きの中に、平成15年 4月に県CALS/EC推進協議会を設置し
ております。その後平成18年 4月には電子入札等システムの共同開発と運営の共同利用につい
て県と市町村が相互に協力し円滑な実施を図るため、CALS/EC電子入札運営部会が設置
され、本市におきましても内容等を十分検討し、加入したところでございます。現段階での県
の動きといたしましては、平成19年度中に一部運用を開始、平成20年度からの本格実施に向け
て準備が進められているところでありますけれども、そのほか鹿児島市や薩摩川内市など一部
の都市におきましても、県と同様、平成20年度からの本格実施に向けて検討がなされています
ことから、本市におきましても今後十分に検討を重ね作業を進めて参りたいと考えております。
また、電子納品の関係につきましては、すべての作業段階での電子化、効率化を図るもので、
現在県土木部技術管理課におきまして調査、設計、工事など公共事業の各段階における最終成
果そのものを電子成果品として納品できるシステムづくりが行われております。現時点におき
ましては電子入札システムのように共同による開発や運営についての共同利用の取組みはなさ
れていないところでありますが、県が実施いたしました実証試験や試行の結果については各市
町村に対しても提供されることになっておりますので、今後の全体的な指導や研修などを踏ま
えながら、他市町とも並行した取組みを進めていくことになっております。
〇25番議員(柳元拓夫)
十分に検討して研修等も進めていきたいという御返事だったかと思
います。電子入札システムの費用的な面については、パソコンやインターネット環境が整って
- 81 -
いれば、電子入札で使用するICカードが約年間 1万 5,000円、初期投資としてこのカードを
読み取るカードリーダー費用が約 1万 5,000円程度の出費で収まりそうなんですけれども、電
子納品となるとデジタルカメラ、そして専用ソフトが必要となります。専用ソフトはメーカー
によって価格が異なるんですが、大体70万円程度が見込まれておるようです。そして電子納品
に係わるすべての関係者が電子データを扱う能力を高めるためにレベルアップを図ることが求
められております。電子納品で必要と考えられるスキルとしては、受注者側は、電子納品基準
要領等に基づいて成果品を作成する能力が求められ、また、電子メール添付等による情報交換
ができること。要領基準に基づいたデータ形式で協議資料の作成ができることが求められてお
ります。一方、発注者側にも、特に担当者である監督職員は、電子納品される内容を確認し、
電子的に修正等の指示を行うことができること。委託の成果品を確保し、工事の発注用図面等
を作成できること。電子メール等による情報交換ができること。協議場面で要領基準に基づい
たデータ形式で協議、指示ができること等が求められております。業者の中には、県の研修に
参加したり、自社研修を行うなど前向きにCALS/ECに取り組んでいる会社もございます。
南さつま市の職員の研修はどの程度なされているかをお伺いいたします。
〇財政課長(山口力三)
CALS/ECは今後の取組みでございますけれども、これにつきま
しては、行政改革プログラムの推進に伴い、総務担当副市長を総括責任者とするプロジェクト
チームを編成いたします。構成メンバーにつきましては南さつま市入札契約等適正化検討委員
会の委員となっております関係課に所属する係長とするもので、それぞれが担当する業務の内
容等を十分検討しながら、電子入札に関する問題点等を協議していくことになりますけれども、
現時点におきましてはこのプロジェクトチームによる十分な検討を先行とし、今後職員に対す
る研修等についても実施していきたいと考えております。
〇25番議員(柳元拓夫)
プロジェクトチームをつくって検討していくと、今後の課題だと思
います。本市においては平成18年度において土木工事、建築工事、設計委託、物品購入等を含
め 486件、金額にして23億 7,000万円の入札が執行されております。このプロジェクトチーム
による今後の検討かもしれませんけれども、どのくらいまでの金額のもの、例えば、 500万円
以上であるとか、 1,000万円以上であるとか、そういったものを電子入札・電子納品の対象と
されているかお伺いします。
〇副市長(相星完治)
まだその価格とか、そういうところまでは検討しておりません。今後検
討する課題になろうと思っております。
〇25番議員(柳元拓夫)
今後検討されるということなんですけれども、電子入札・電子納品
のこの導入に際しては、業者の費用的な面とか、それから教育の問題もありますし、そういっ
たことを考慮して十分な期間をとって、また、職員及び業者に対する教育を実施し、いたずら
に混乱を招くような事態が発生しないようにお願いしてこの質問は終わります。
続きまして総合評価方式及び一般競争入札についてお伺いいたします。公共工事に関しては
- 82 -
従来価格のみによる競争が中心であったわけですけれども、厳しい財政状況の下、公共投資が
減少している中でその受注をめぐり全国的に低価格による入札が急増し、品質の低下や工事中
の事故や手抜き工事の発生、下請業者への賃金のしわ寄せ等が懸念される事態となり、このよ
うな背景を踏まえて平成17年 4月に公共工事の品質確保の促進に関する法律、いわゆる品確法
が施行されております。品確法では公共工事の品質確保のための主要な取組みとして総合評価
方式の適用を掲げております。従来の最も安い価格を提示したものを落札者とする方式から、
価格のほかに価格以外の要素、例えば、技術力であったり、環境保全、安全対策などを評価対
象に加え、品質や施工方法等を総合的に評価し、技術と価格の両面から最も優れた提案をした
ものを落札者とする方式が総合評価方式でありますが、この導入のメリットとして工事品質の
確保や向上、環境の維持、交通の確保等の各種対策目標達成効果等が図られ、工事目的物の性
能の向上、維持修繕費の縮減、施工不良の未然防止等による総合的なコストの縮減が図られる。
また、民間企業が技術力競争を行うことによる、より技術と経営に優れた建設業が育成される
等が挙げられております。鹿児島県においては平成18年度に代表的な工事である土木一式工事
1件、橋りょう上部工 1件、海上工事 1件の合計 3件において簡易型の総合評価方式を施行し
ております。そのうちの橋りょう上部工においては技術評価点が高かったことから最低価格入
札者以外の業者が落札したことが報道されております。また、県は、入札の透明性、競争性を
確保するために平成 6年 7月から一般競争入札、そして公募型指名競争入札を導入しておりま
す。そして平成19年度から一般競争入札の対象を、今まで10億円以上だったものが、 1億円以
上に引き下げられ、公募型指名競争入札で行っていた案件はすべて一般競争入札へ移行するこ
とになっております。また、伊藤知事は昨年12月に開かれた全国知事会で都道府県における予
定価格 1,000万以上の工事は原則として一般競争入札するとの指針を打ち出されております。
県が施行したことによって市町村にもその流れは波及してくるものと思われますが、南さつま
市の総合評価方式及び一般競争入札いわゆる入札制度の改善に対する取組みをお伺いいたしま
す。
〇市長(川野信男)
総合評価落札方式につきましては、お尋ね、いろいろお話ございましたの
で、内容については省略いたしますけれども、この方式の導入に当たりましては、対象工事の
評価方法の検討や落札者の決定段階において学識経験者の意見聴取を行うなど入札事務が煩雑
化するということも一つございます。さらに、また、設計積算から契約までに多くの時間を要
するということ。こうしたいくつかの課題があると認識をいたしてございます。そのようなこ
とから鹿児島県におきましても、先ほどお話もありましたけれども、平成18年度に県土木部が
発注した 3件のみと、こういうふうになっておるところでございます。本市の場合に同方式の
導入について、やはり規模も小そうございますし、すぐこれが導入できるのかどうかなどなど
につきましてこれから具体的に検討をいたしたいと、こういうふうに思っている段階でござい
ます。次に、一般競争入札についてでございますけれども、平成 6年に制度が施行され、契約
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に関する公告を行い、一定の資格がある不特定多数の希望者すべてを入札において競争させ、
最も有利な条件を提示したものとの間に契約を締結する方法でありますが、国、地方公共団体
のいずれにおいても価格を評価基準とした一般競争入札は公共調達の原則とされておるわけで
ございます。できるだけ広い範囲で競争させることにより公正性と経済性を確保しようとする
ものであり、年々全国的にもこの方式に移行する自治体の動きが多くなってきておる状況でご
ざいます。本市におきましては現在指名競争入札を導入しておりますが、本市の発注する建設
工事等についてより一層の経済的有利性を確保するために入札契約等適正化検討委員会を平成
19年 2月に設置をいたしまして入札契約の適正化に向け検討をいたしておる段階でございます。
今後国・県の指導あるいは研修等での効果と課題等を考慮いたしまして、電子入札の取組みと
同じように、総合評価方式も含めて来るべき新しい時代の変化に対応することなどを念頭に置
いて、県内の市町と足並みを揃えながら取り組んで参りたいと、斯様に考えておるところでご
ざいます。
〇25番議員(柳元拓夫)
総合評価方式、これは先ほど市長のお答えのとおり、入札手続が非
常に煩雑になると、事務量が増えると。それから設計積算から契約まで非常に時間もかかると。
落札者を決める根拠が非常に不明瞭になってくると。そういったデメリットもございます。今
後検討されるということで、それはそれでいいかなとは思うんですけれども、薩摩川内市は建
設工事では県内市町村で初の一般競争入札を今年 3月に執行し、予定価格に対する落札率86パー
セントで川内市内の業者が落札しております。また、出水市は 5月 9日、今年度から試行する
郵便による条件付き一般競争入札の初回案件を公告しております。出水市では今年度から入札
制度の一環として設計金額 1,000万以上の一部工事について、これは災害復旧等は対象外とな
るそうなんですけれども、試行的に一般競争入札を導入するそうです。「電子入札への移行段
階として当面郵便入札で実施し、対応状況を見ながら順次対象案件を拡大する意向で、総合評
価方式についても今後検討を進め、平成22年度から実施する方針だ。」との報道がありました。
また、鹿屋市、霧島、鹿児島、それぞれの市も一般競争入札を導入しております。建設業者と
いうのは公共工事がほとんどメインかと思うんですけれども、鹿児島県の普通建設事業費の推
移を見てみますと、平成10年度の 4,710億円を 100パーセントとした場合、平成17年度が 2,164
億円で平成10年度の45.9パーセント、平成18年度が 2,013億円で42.7パーセントと半分以下に
なっております。「県発注工事の18年度の入札契約件数も平成17年度に比較して 211件、4パー
セントの減少となっている。」という報道もございます。南さつま市の数字はちょっと把握は
できませんけれども、これに似た数字か、もっと低くなっているんじゃないかと思います。公
共投資の削減が続いて廃業や倒産が増加傾向にある建設業者は、リストラで人件費の削減、企
業規模の縮減を余儀なくされ、先日も新聞報道にあったように、特区に参入したり、独自に活
路を見つけようといろんな努力をしていますけれども、さらなる削減に業界の不安は募ってい
るのが現実であります。そこに一般競争入札、総合評価方式、こういったものが導入されると
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いうことになると市外の大手業者が参入して市外の業者が落札する可能性も出てきます。事態
は一層深刻なものになっていくんではないかと危惧するところです。南さつま市では85の建設
業者、建築業者が格付けされ、それぞれのクラスでの入札に参加しております。地元業者の果
たしてきた役割、必要性は、台風や大雨による災害時の復旧、そしてボランティア活動による
清掃作業など地域住民も十分理解していると思います。特殊工事は別として、南さつま市内の
仕事は南さつま市内の業者が行えるようなそんな独自のというか、地元企業の育成の一環とし
てそういった一般競争入札にしても条件付きの何かできないかということをお伺いしておきま
す。
〇市長(川野信男)
一般競争入札について条件付きのそういう制度はできないかというような
ことでございます。お話のとおり、全く条件のない一般競争入札というようなことでほんとに
いいんだろうかと、私もそういう危惧をいたしておるんです。といいますのは、例えば、今話
も少し出ましたけれども、災害の時にじゃあ誰が緊急対応できるのかと言いますと、地域にお
る方々、地域におる業者でございます。ところが、一般競争入札ということでだんだんだんだ
ん地域の中小の業者がいなくなった場合は対応できなくなるじゃないかというような危惧もあ
ると思っております。あくまでもその一般競争入札と言いましても、同じような能力があるの
に、指名ということで、その段階で制限をすると、こういうことじゃなくして、能力がある者
についてはすべてが競争に参加できるというシステム、そういうことであれば意味は分かりま
すけれども、地域をすべて考慮しない。そういうところまで踏み込んでいいんだろうかという
危惧は私もいたしてございます。大都市の例えば東京でありますとか、鹿児島県の場合も鹿児
島でありますとか、そういう所でありますと、これはもうそういうようなやり方だっても十分
対応できるかもしれませんが、地方になりますと必ずしもそうしたことが可能なのかどうか。
あるいはそれがいいのかどうか。こういう危惧も持っております。これから一般競争入札制度、
いずれどの地域においてもそういうような動きがあると思いますけれども、この際に十分に私
は考慮しながら、地域の企業が衰退につながらないような形での一般競争入札制度の有様も研
究しながら検討いたして参りたいと、こういうふうに思っております。
〇25番議員(柳元拓夫)
今の市長の御答弁でかなり力強くはなってますけれども、言われた
ように、地方では地元企業の育成という観点からもしっかりと条件を付けた一般競争入札の導
入になるように切に希望いたします。以上で終わります。
〇議長(石井博美)
次に、清水春男議員の発言を許可します。
[清水春男議員
〇1番議員(清水春男)
一般質問席]
午前11時10分
今年の 6月 1日から約 2,786万人に上るサラリーマン世帯のうちその
ほとんどで個人住民税が引き上げられます。政府は、国から地方に 3兆円の税源移譲をするた
め、今年 1月から所得税を減税する一方、 6月納付分から住民税の税率を10パーセントに一本
化し、これに合わせて景気対策として導入をされた定率減税を全廃するためにサラリーマン世
- 85 -
帯の税負担は増税になります。「南さつま市民の影響額は 6,300万円」と昨日の一般質問でも
答えています。市長は「国税を地方税に振り替えるだけ。増税ではない。」と昨日答えていま
すが、市民にとっては 6,300万円の負担増となるんです。このように国の悪政から市民の暮ら
し、福祉を守るために市政の果たす役割が大変大事になってきています。私は日本共産党の議
員として合併で広域化した南さつま市の一本化は、周辺地域の活性化をテーマに通告順に従い
質問をいたします。市長の明快な答弁を求めます。まず 1番目に生活支援バスについて質問を
いたします。今年の 4月 1日から坊津、輝津館から中山・小原経由で加世田までバスが運行さ
れるようになりましたが、利用状況と今後の利用増進策はどうなっているか。まず質問をいた
します。
〇企画政策部長(上野哲郎)
生活支援バスにつきましてお答えいたしますけども、本年の 4月
から坊津地域から小原・上野を経由いたします加世田間の住民コミュニティバスとして運行し
ております。これまで小原から加世田間でスクールバスとの併用運行をしておりましたけれど
も、今回坊津地域の輝津館まで延長をしたことによりまして高齢者や交通手段を持たない住民
の方々の利便性など交通不便地域の解消が図られ、市内の交通ネットワークの充実につながっ
ているものと考えております。御質問の輝津館から加世田バスセンターを結ぶ生活支援バスは、
土曜日、祝日を除いて 1日 2往復の運行をしているわけでございます。その利用状況につきま
しては、 4月から 5月までの実績を見ましても 1日平均約18名から19名、1便平均で約 4名から
5名の利用となっております。新たにルートを延長しました輝津館から小原三差路までの利用
状況につきましては、 5月15日から 5月31日までの13日間のデータでございますけども、乗降
者数が30人、1日平均で 2.3名、1便平均で 0.6名の利用となっております。また、利用増進策
につきましては、これまでもお知らせ版によるバス利用の呼び掛けや各地域ごとにバスの時刻
表の配布を行ってきております。今後もこれらの取組みや利用実態等を把握した上でより市民
の利用が増えるよう努めて参りたいと考えておるところでございます。
〇1番議員(清水春男)
今回生活支援バスをですねほんと坊津の方から出していただいたとい
うことにとってはほんと市民もですね大きな喜びの声というかですね、喜んでいるというふう
に思います。しかし、残念なことに、今報告がありましたようにね、残念だけど、その利用が
思わしくないと。しかし、私も住民の皆さんにその話を、運行するようになったということで
報告をしながらですねお話を聴いてみると、やはり坊津の場合には経済圏がですねやはり枕崎
の方だと。そうすると枕崎に行くのには 300円で言えば済むと。そうすると加世田まで行くの
に 680円掛かってしまうというそういうことも事実言われました。しかし、私はですねやはり
市政の一体化を進める上からもこの支援バスぜひ出してほしいということを一般質問でも要求
をしたところですし、そこで市としても努力をされてきたというふうには理解をします。そこ
でやはりコミュニティバスの、はっきり言って今回運行を始めたわけですけれども、そういう
運行に当たってのですね今度はその地域民の最初にですねやる手だてというか、要は市として
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こういう今回そういう声があるということで、そういう支援バスを延長しようということで今
回こう取り組まれたわけだけれども、それにいくまでの言えば何か月かの過程の中で市民の皆
さんの、坊津市民のですね利用客のその方々の声をどういう形で聴かれたのかなあというふう
に思います。ですから、やはりほんと市民とすれば、市役所が加世田になったわけですから、
そういう点では加世田に直通で行けるバスが出るということはいいことなんだけれども、やは
りそれを促進策で今後いろいろ努力をされるということなんだけれども、こういうバスを運行
を始めるまでの住民との話し合い、地域の言えば代表者の皆さんとのこう話し合う場というの
ができていたのかなあという思いがするんですけれども、その点はどうだったのか。まずその
点をお願いをいたします。それから、 2番目ですが、坊津の生活圏は枕崎であるために加世田
市の利用が多いとは思いませんと。市役所やいろいろな会合も加世田であります。そこでバス
の小型ですね、物に変えて運行すべきと考えますが、このバス会社との話し合いというのはど
ういうふうに進めているのか。また、進めようとしているのか。その点を 2点お願いします。
〇企画政策部長(上野哲郎)
バスを運行するに当たりまして地域とどういう話し合いをしたか
というようなことでございますけども、私どもネットワーク会議というものも組織をいたしま
して、そういう中でも御協議をいただいておりますし、また、地域審議会の中でもそれぞれ御
意見を賜ったところでございます。基本的には、このバスを運行するに当たりましてはこうい
う運行をしていきますけども、状況を見てまたさらに判断をしていくということも思っており
ます。基本的に住民の足を守ることは非常に大切なことでありますけれども、これに伴います
予算というものもございますので、その辺は利用状況の推移を見守って参りたいというふうに
思っています。それから、マイクロバスの話でございますけども、新聞等でも若干御案内かと
思いますが、鹿児島交通でございますけども、基本的にバスはほとんど新車の購入というのは
ここ何年か路線バスについては行っていないというふうにお聴きしてございます。といいます
のも新しいバスを購入しますと相当量の莫大な金になります。そういうことで国内から空いた
バスといいますか、そういうバスを活用して今路線バスを走らせているということで非常に鹿
児島交通の方も経営努力をしている状況でございます。マイクロバスを 1台新車を買いますと
一千数百万するだろうと思いますが、程度の差はいろいろあるかと思いますが、それらを投入
してこういう今利用状況の中で運行するとなりますとさらに市としては負担が増えていくとい
うようなことで、短い、乗客の少ない所等については、会社の方に余裕があればといいますか、
あればマイクロバスの運用をお願いしたいというようなことを基本的には考えておりますが、
ただ路線バスという一定の基準がございますので、それらを考慮しながら会社の方と、また、
我々としても、道路状況もございますけども、協議をして参りたいというふうに思いますが、
今すぐにマイクロバスを充てるというような状況にないということは御理解をいただきたいと
思います。
〇1番議員(清水春男)
住民の、始める、運行する前の話し合いというのは、地域審議会とか
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で話をしてきたということで進めているということですが、また、バスの小型化の問題は、予
算がちょっとこう、新たなバスを購入するには大変だという、予算が多く掛かるということで
の配慮、しかし、また、余裕というか、バス会社の方にそういうバスのあれがあれば、それを
導入を考えようということも言われましたが、それほんと、あいだけの大きなバスがやっぱり
こう、ほんと乗客が少ないなかでこう走るという点でいくと、言えばほかの人から見れば、わー
ちいう言えば逆な分の判断というのがですね出てくるんですよね。住民のほんと利便性を図る
ための施策ではあるけれども、しかし、言えば40人乗りの言えば大型バスが、そのバスの中に
少ししか乗ってないとなると、もうちょっと小さいのにした方がよかたらちごかいというよう
な判断をするのは市民のねやっぱり私は普通の考えになると思うんですよね。そういう点で、
状況を見て今後判断をしていくということなんですが、こういう点でいけば、逆に、ほんと市
としても厳しい財政の中でこういうバスを運行をしていただいてるということは理解をするん
だけれども、やっぱり利用客が少なければ、行く行くは逆に言えば今度はもうそひこないんだ
から廃止しますよという方向性というふうにこうなっていってしまうおそれというのはあるん
じゃないかなという心配もするんですが、その点市長どうでしょう。そこをですねやっぱりこ
う市民とすればやっぱり心配をするおそれもあると。だけど、やっぱりそういう利用増進の意
味からも何かこう時間帯の問題、また、よく、先ほども言いましたけれども、いろいろな会合
がやっぱりこう市役所周辺、この市民会館とか、そういう場所であり、そういう中でこのバス
を利用していただくための割引券、言えばバスのですねそういう利用増進のためのいろいろな
施策というふうにやっぱり考えて一方でいかないとですね、やっぱり利用客を増やすという状
況に至らないというふうに考えますけれども、その点はどうでしょうか。
〇市長(川野信男)
坊津地域の経済圏が枕崎であることについては十分承知をしておりますし、
また、そうしたことを承知した上であのようなバスの運行もいたしたわけでございます。新し
いまちになっていろんな経済活動も変わることも予想されますし、そうしたことを含めて利用
実績、非常に先ほど御答弁申し上げた状況でございますけれども、しばらく様子を見ながら、
あるいは、また、一体化を進めるための将来的なことも考えながら運行はいたしたいと思って
おりますが、ただ今後の状況によってどうするかというのは新たに判断をしなければならない
ことだと、こういうふうに思っております。もともとこの運行については、いろんな地域の皆
さんの御意見等を聴いた上で、強い要望もあった上での話でございますので、そうした状況を
踏まえながら、これからも運行をしながら、さらに利用増につなげるようにいたしたいと、こ
ういうふうに思います。ただ、今お話がありましたとおり、利用者が少ないからじゃあバス賃
を無料にしてあるいは安くして利用を増やせりゃいいじゃないかという、簡単にはそういうこ
とじゃないかと思います。利用するには、やはりその新しい経済圏なり、社会経済情勢、こう
いうような変化に対応できるように、また、地域住民の人たちが一体的な市の住民としてこれ
からの生活活動ができるようなそういう意味での支援というものはこれからもしていかなきゃ
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ならないと、こういう判断をいたしてございます。また、小型のバスのことであります。これ
はもうまさに経営的な問題だと思います。新しいバスを購入するかどうか。今持っておる、古
いバスを持っておる。その方が経営的にいいんだと、こういうような判断の話でありますので、
小さいバスの方が経営的にいいという判断は今の段階ではされていないというふうにも御理解
をいただきたいと思います。
〇1番議員(清水春男)
ほんと市民の足を確保し、一体化を図っていくという観点から、やは
り先ほどからもいろいろ出ている周辺地域の活性化のための一つの手段として今回こういう形
でその利便性を図るという点でやっていただきましたので、ぜひ十分に利用客が増やせる努力
というのをするべきだと考えますので、ぜひですね地域の交通を考えるための組織づくりと、
やはりいくら市がそういう形を進めようとしても、利用客を増やすという点での努力というの
は市だけではできないし、やはり地域の皆さんの協力がないとね私はできないと思うんですよ
ね。そういう点からすればやはり地域の交通を守るためのやっぱり組織づくりを一方ではやっ
ぱり協力してつくっていって、そこでそういう住民の皆さんの今度はいろんな意見を酌みなが
ら、いい方向性を私は持っていけばいいと思っていますので、そういう点、そういう組織づく
りという点では考えられないものかどうか。また、一つですね、その小型バスの問題に関して
言えば、バスの今回は生活支援バスということで加世田市の生活支援バスを坊津地域の方に延
長していただいたという点でありますからあれですが、それは今の状態だというのは理解しま
すが、コミュニティバスの車両という点でいけばですね、20人以下で運行しているのがコミュ
ニティバスというふうに言われるらしいです。それから、また、10人乗りのバスということで
ジャンボタクシーというのもあるし、この前南日本新聞でも報道がありましたこういう通学バ
スの問題でも、これは乗合タクシーという形で10人以下、 5人以下ですね、そういう方策もあ
ります。ですから、ほんとこれは今後ぜひ企画の方でもですねやはりそういう部分で住民が利
用しやすいための方策をやっぱり十分一方でも考えながらですね私は進めていってほしいなあ
と考えるんですが、その点どうでしょうか。
〇市長(川野信男)
今、坊津地域に拡大をいたしました今回の措置でございます。これは従来
運行しておりましたスクールバス等の延長の一つとしてスタートをしたと、こういう理解をし
ていただきたいと思います。その中でどういうやり方が一番ベターかという判断をした。また、
本地域についてのいわゆるこうしたバス運行については既存の業者を含めていろんなその歴史
的な背景があります。その中でやっておるわけでございます。全く真っさらな所に制度を導入
しようと、こうしたわけではございませんので、そのことについての御理解もいただきたい。
ただ問題は持続可能なものにしなければならない。そのためにどうすればいいかということに
ついては、地域の皆さんと一緒になってどういうやり方がいいのか。これは検討はもちろんさ
していただきたいと思いますし、また、地域の皆さんの御意見もぜひ聴かしていただきたいと、
こういうふうに思っております。
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〇1番議員(清水春男)
ぜひですねそういう点ではやっていただきたいと思うんですが、一つ
久志地域、今回のその路線は、先ほどありましたように、輝津館から中山経由で小原まで行っ
て、そして、また帰るという今の路線の延長線延ばしたという形なんですね。ですから、そこ
で、久志地域の住民の方々にとっては、昔久志から上野を通って上津貫か、そちらの方にバス
が通っていた歴史があるんですね。だから、そういう点では、小原まで来たのをば、言えば坊
までこう回ってこういう久志の人たちも利用できるようなコースもぜひ考えてほしいという声
もあります。ぜひこの問題もですね、私は、ほんと久志地域の皆さんの利用を考えていくとい
うのも私は大事な問題だと思いますので、先ほど言ったようなそういう地域のその声を聴く場
でもですねぜひそのことも配慮に入れて話を進めていってほしいということをお願いをしたい
と思うんですが、その点どうでしょう。
〇市長(川野信男)
久志地域から小原を通って昔バスが通っていた。もう昔の話したってしよ
うはないんです。今これからどうすべきだということだと私は思うんです。久志の皆さんにつ
きましては、久志から枕崎のバスは運行しておる。そして乗換えができるようなシステムにし
ようじゃないかということでやりました。それでも先ほど言ったような数字なんです。これは
やはりその、 1日に一人でもおりゃいいじゃないかということには私は必ずしもこうしたもの
を運行する場合はなってこないと、経済的なこと、いろんな事情というのも考慮しなければな
りませんので、そうした背景を含めてこれからどうあるべきかということはもちろん検討いた
しますが、今運行しておるから、久志の方に行かんから、久志もだよ。じゃあ秋目もだよ。あ
あ、どこもだよ。これはもう際限のない話になりますので、現実的な私は業務をしていく。こ
ういうことが大事じゃないかと、こういうふうに思います。
〇企画政策部長(上野哲郎)
この路線を先行、運営するに当たりましては、今岳から枕崎の経
由がバスがございます。あるいは清原経由のバスもございます。この辺も十分に参酌しながら
時間等の設定もさしていただいたところでございますので、先ほどの市長の御答弁いたしまし
たけども、基本的にはそういうことまですべてを含んでこの時間帯まで設定したという形で御
理解をいただきたいと思います。
〇1番議員(清水春男)
市長、「昔のことを言って仕方ないじゃないか。」ということを言われ
ましたけれども、やはり今の時点で若い方々、車を持ってる方々は現実車で行かれているんで
すね。そうすると車に乗れない方々が、やはり昔のそういう思いを言えば知ってるもんだから、
やっぱりそういう方法、言えばそういう声が出るというのは私は当たり前だと思うんですよ。
だから、そのやり方を、方法をどうやるかということで話し合いの中に入れてくださいと言っ
たわけですから、それを何かそういう形でもう昔のことを言ったち何なんなと。ねえ、そうい
う言い方でポツンとやってしまうとですね、私は、本当に住民のね声が私は聴けない、聴いて
くれないなあというふうにこう言わざるを得ない。だから、そういう点ではですね、それはほ
んと難しさはありますよ。一方、おまんさあはそう言うけどん、乗い人はおらんがなち。ねえ、
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そう言われたら、じゃあもう言えばそれを乗れるような方策というのも考える必要もあるわけ
ですよ。だから、さっき言ったように、今度は、鹿児島交通がそれでは無理だと言うのであれ
ば、今度は、コミュニティバス的なそういう今度は発想の方にいって少しでも小型バスでどこ
でも乗れるような言えばそのバスを運行するようにするという方向性もあるわけですから、そ
ういう方向で前向きに考えていってほしいということを述べて次にいきます。
2番目に子育て支援策について質問をいたします。少子高齢化が進む中で地域から子どもの
数をこれ以上減らさない手だてとして子どもの医療費を小学校卒業まで拡大すべきと考えます
が、その考えはないかお伺いをいたします。もう既に本市の場合には小学校入学前までの医療
費無料化を実現をしていただいたということは分かります。ありがたいことではありますけれ
ども、しかし、ほんと本市の場合、郡内の市の中で減り率というか、人口の減り率は私は大き
い市になっているなあと。これ以上やはり若い人が増やすためにはやっぱりそういう方向性を
考えていかないといけないんじゃないかなという観点でですね今回質問をしましたので、よろ
しくお願いします。
〇市民福祉部長(下西公一)
お答えいたします。本市の乳幼児医療費助成制度につきましては、
乳幼児の病気等の早期発見・早期治療を促進し、乳幼児の健康を守り、健全な発育を期するた
めに医療費の助成を行うとともに、少子化対策の施策として昨年条例を改正して 6歳児未満の
助成対象者全員の自己負担を無料化したところでございます。その結果、平成18年度の実績は
支出額で比較しますと平成17年度の約 1.9倍に増加し、 3,000万円を超え、乳幼児を守り、乳
幼児を持つ市民の経済的負担を軽減してきたところでございます。助成対象年齢の他市の状況
を申しますと、鹿児島県の制度と同じように保険制度を利用して治療し、一人月額 3,000円を
超える分を 6歳児未満まで助成をするとすることの制度が大半を占めており、治療費の自己負
担分を全額無料とする市はまだ今のところ余りございません。少子高齢化に歯止めをかける上
からも子育て家庭の経済的負担を減らすことは重要な施策であると思いますが、乳幼児医療費
助成制度の対象年齢の拡大につきましては、他市町の実施状況や内容等も視野に入れながら今
後の研究課題として参りたいというふうに考えております。終わります。
〇1番議員(清水春男)
今ほんと、先ほど部長が報告されたように、 6歳未満児の医療費を実
施したことで 1.9倍の恩恵と言うかですね、利用する人が増えたということですけれども、や
はりこの枠拡大という点ではほんと簡単にできるとは思いません。けれども、しかしですね、
やはり今のほんと少子化の中でやはり学校の児童もどんどん減っていく中で小学校卒業までと
言うかですね、そういうその助成制度があることで南さつまに若者が住んでいただく要素とい
うのは私は大分あると思っています。ですから、今後ほんとぜひ、他市等の状況も見てという
ことですが、最初逆にほんと南さつまが 6歳未満までしたということで、それによって他市も
今度はどんどんそういう方向に進んでいく可能性もある。そうすると逆に言えば今度は南さつ
まがそういう前向きな方向で子育て支援の大きな策として今回こういう形で進めるとなれば一
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層若い人たちが南さつまに魅力を感じる方向が出てくるんじゃないかなあと私は考えるんです
が、その点でぜひ検討委員会なるものをつくって私はしてほしいと考えるんですが、その点お
願いします。
〇市民福祉部長(下西公一)
先ほど答弁をいたしましたように、それぞれ他市の状況、財政状
況を含めて総合的に判断をして参りたいと、そういうふうに考えております。
〇1番議員(清水春男)
この問題はぜひまた今後ともですね取り組んでいきたいと思いますの
で、よろしくお願いいたします。
次にいきますが、 3番目に結婚相談活動について質問をいたします。集落から子どもの声が
聞こえなくなった地域であっても40歳や50歳代の独身の若者は見掛けます。昔青年団活動が盛
んでしたが、青年団活動が現在低迷をしている中で男女のふれあう場を行政が企画して結婚ま
で結び付く支援を考える時だと思います。その考えはないかお伺いをいたします。
〇市長(川野信男)
少子化の要因の一つには、お話のとおり、男女の出会いが難しい。そうい
うことも一つの要因であるかと私も思っております。もちろんそのほかにも女性の高学歴化と
か、社会進出など非婚化、晩婚化が進んだことの要因でもございますし、また、結婚そのもの
に対する価値観の問題、これが大きく変わってきた。こういうようなことなどもあるかと思っ
ております。日本の平均的初婚年齢の推移について見ますと、厚生労働省の統計情報部で発表
した資料によりますと、昭和25年には、男性が25.9歳、女子23.0歳、こういうふうになってお
りますが、これが昭和60年には、男性が28.2歳、女性は25.5歳、平成17年は、男性29.8歳、女
性28.0歳、日本の平均的結婚年齢は年々上昇しているというのが実情でございます。このよう
な状況から県でも結婚のきっかけとなる出会いの創出を行うかごしま出会いサポート事業を実
施をいたしております。また、加世田青年会議所では毎年 8月に「この夏最後の出会いをつか
め」をキャッチフレーズに市内外の若者に出会いの場を提供するイベント等も取り組んでおり
ます。昨年は 110名が参加したということでございますが、当日 4組のカップルが誕生したと
のお話も伺っておるところでございます。また、本市では南さつまグリーン・ブルーツーリズ
ム事業を実施し、料理教室、体験学習などを通して地元農畜産物を活用し都市部との交流を図
ることなどで農畜産物のPRをしながら地域の活性化を図るとともに、男女のふれあいの場も
提供する。こういうような施策も行っておるところでございます。今後も若者、男女のふれあ
いの場づくりにつきましては、各種団体、関係機関などで開催する行事、イベントなどを通し
て御協力、御支援をいただきたいと、こういうふうに思っております。なお、出会いの場づく
りにつきましては、子どもワクワク夢プラン会議におきましても様々なアイデアも出されてお
りますので、今後どういう方法がさらに一番効果的なものであるかということも研究もいたし
て参りたいと、斯様に考えておるところでございます。
〇1番議員(清水春男)
まず、今、鹿児島、いや、ごめんなさい。加世田商工会議所が 8月に
出会いの場的なそのパーティですか、そういうのをば開いているということで、 4組の言えば
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カップルが誕生したということを市長言われますが、やはりこういうのが、言えばほんとそう
いう先ほど言った独身男女に対してのお知らせというかですね、その知る機会というか、それ
がどれだけあるのかなあという思いもします。ですから、これは、合併をしてまだ間もないわ
けですから、ぜひそういう機会をね市内の若者が、男女がですねやっぱりこう知れるようなそ
のPRを大いにやってほしいなあと思うんですが。それから、また、やはり今そういう場、県
の方もそういう場をつくっているということですけれども、やはりほんと残念だけれども、今
の男女の方々の、昔は仲人制、言えば仲人が結婚式でもおって仲人があいさつをするというよ
うなその結婚式だったけれども、現在の結婚式はもう仲人なしでその結婚式をするというまあ
言えば結婚式にこう様変わりしていますね。ですから、それはもうある面時代の流れかなあと
いう思いもしますけれども、しかし、やはりある面節介、世話役的なそのことも果たす必要が
何か私はあるんじゃないかなあという思いがするんですね。ですから、そういう世話役的な役
割を本当はまあ言えばそういう、昔は仲人が得意な人がおって、おら何組したとかいうような
こう話題にこうなった時期もありましたけれども、それが現在はあんまりもうそういう方がこ
ういなくなったという点、そして、また、やっぱり若者が元気な所というのはやっぱりそれな
りにむらの活性化というのは起きているというのはもうありますね。だから、坊津地域の中で
も栗野地域という、もう市長も知っていますように、あそこも、市長もあそこの若者とゆめトー
クでね歓談もしたというのも知ってますが、やはりあそこは若い、若者のグループ、また、若
い奥さん方のグループ、そういうのがあってやっぱり集落のための、いろいろなむらづくりの
ために奮闘をしているという地域があります。ですから、やはり、先ほども前の議員が質問し
たようなそういう限界的な集落というのがどんどんこう周辺部増えている中でねやはり、しか
し、そういう所にも独身の若者はいるわけですよ。だから、そういう人たちがねやはり、私は
結婚を望んでないという人はいないと思うし、それにやっぱりこうちょっとした言えば、何と
言うんですか、結婚をしようというようなその思いを起こさせるような施策、言えばその手助
け、そういうのをば今こそ私は、今こういう時代だからこそ市がですねやはり結婚相談所的な
ものもつくって私はアドバイスする場をこう進めていくべきじゃないかなあという考えを持つ
んですけれども、そういう点をぜひ前向きに考えてほしいと考えるんですが、どうでしょうか。
〇市長(川野信男)
先ほど答弁申し上げましたように、JC、商工会議所じゃなくて、青年会
議所でございますが、の方々が一生懸命なってこうした出会いの場をつくることで努力をいた
してございます。それなりの成果も上がっておるというふうに思っております。結婚相談所に
つきましては、これはもう私立のそうした相談所もございます。私は若い人たちはそういうの
があるということも十分承知だと、こういうふうに思っております。ただなぜ結婚に踏み切ら
ないのかということ。このことがやっぱり一番大きな要因じゃないかと、こういうふうに思っ
ています。結婚に対する価値観の問題でございますし、また、もう一つは、お話がありました
とおり、お節介屋がいなくなったということも一つあるんじゃないかと思っております。仲人
- 93 -
がいない。あるいは、いないというよりも、仲人を必要としない雰囲気になっておると、この
ことが私は一番の大きなやっぱり結婚が晩婚化なり、非婚化につながっておる要因じゃないか
と、結婚に対する価値観の問題です。しかし、だからといってやっぱり何とかしなければなら
ないとなれば、いろんな形で出会いの場をつくってやる、つくるということが大事なことだ。
その一つにはお節介屋さんもおっていいじゃないかと、嫌われたっていいじゃないか。これは
その時は嫌われるかもしれないけど、将来になったらやっぱり良かったねえ。こういうような
ことになってくるんじゃないかと思います。ここにいらっしゃる議員の皆さんも、全部自分で
伴侶を探した方もいらっしゃるかもしれませんけれども、そういうお節介屋さんがおって初め
て結婚をされた方もいらっしゃると思います。私だってそうでございます。お節介屋さんがい
なければまだ一人者であったかもしれませんが、世ん中にはやっぱりそういうお節介屋さんも
いないといかん。最近の風潮ではお節介屋さんがすることをば毛嫌う。こういうような状況に
なっておるんです。ぜひ私は市民の皆さんにも、そういうことに非常に長けた方もいらっしゃ
いますので、ぜひお節介屋さんにもなっていただきたいな。さらに、また、出会いの場を、こ
れは結婚相談所を市がつくるというわけにいかないかもしれませんので、そうしたその公式の
相談所という形じゃなくて、御相談ができるようなそういう雰囲気、体制というものをばいろ
んな形でつくっていくことが大事じゃなかろうかなと思っております。言いましたとおり、県
でも様々なことを考えておりますし、市の方でも子育て、少子化対策についてのいろんなグルー
プをつくっての研究も、検討もしております。ぜひ、これはもう市民挙げてやっていただく以
外に方法はないと思いますので、よろしくお願いもいたしておきます。
〇議長(石井博美)
発言前に、簡明に質問をお願いいたします。
〇1番議員(清水春男)
ほんとこの問題はやっぱりむらをつくるという点、また、後継者をつ
くるという点からも大変大事な問題であります。やはり漁民の、すいません。そこで旧坊津町
時代にもそういう議会でも質問をした経緯があり、また、昔テレビでも 5対 5フィーリングカッ
プルとかというのがあってやっぱりそういうそのふれあう場というのが組まれてカップルが誕
生したというのもありました。ですから、先ほど市長も言われましたように、やっぱりこう体
制づくりをつくっていきたいと。そのためのその援助と言うんですかね、それはぜひ市として
も努力していってほしいなあということを考えますので、ぜひやっていただきたいということ
を述べます。
次にいきます。介護保険制度の充実について質問をいたします。「介護保険制度ができて数
年経ちましたが、それまで福祉でヘルパーを頼み家事介護をやってもらっていたが、子どもが
町内にいるということでヘルパーを打ち切られた。」という高齢者の声がありました。お金を
払えば頼めるかもしれませんが、年金が少なくそれもできない。こういった方々が南さつま市
に何人ぐらいいると把握しているか。そういった方々の対策はどうとっているのか。また、 2
番目に、こういった方々の対策として市独自にでも介護サービスを受けられない方々への支援
- 94 -
策は考えられないか質問します。
〇市民福祉部長(下西公一)
お答えいたします。平成12年度に介護保険制度が始まり、それま
で福祉サービスとして行われていた訪問介護が介護保険サービスに移行しました。その際、訪
問介護の家事援助の適用について規定が設けられ、一人暮らし世帯のほか、家族と同居してい
る利用者であって、当該家族等の障害、疾病等の理由により当該利用者と当該家族等が家事を
行うことが困難である方について行うこととされました。それまで福祉サービスによる訪問介
護の家事援助を受けていて、こうした規定によりサービスが利用できなくなった方が市内に何
人ぐらいいるかについては把握ができておりません。訪問介護の家事援助につきましては、こ
うした規定が設けられたにもかかわらず、全国的にその判断が曖昧なままサービスの提供が行
われていたことから、平成18年 4月の新たな介護保険制度のスタートに伴い、この規定を厳格
に運用するよう指導があったところでございます。本市の考え方としましては、同居者がいる
場合でも、世帯全員に介護認定が出ている場合、同居者が心身障害者で介護ができないと認め
られる場合、同居者が病気等により介護が困難である場合、介護者が入院中である場合、さら
に介護できる方がいても、朝早くから夕方遅くまで家を空けて被介護者が一人になる場合等に
ついては利用を認めることとしております。また、近隣に介護者がいる場合も規制の対象にな
るわけですが、近隣にいる介護者の範囲については、定められた基準がなく、保険者である市
が一定の基準を示す必要があったことから、介護者の範囲を配偶者、子及びその配偶者、20歳
以上で介護ができる状況にある孫に、近隣の範囲を車で 5キロメートル以内、徒歩で 2キロメー
トル以内に設定をしたところであります。身体介護につきましては特別な技術を要することが
多く家族等では対応できないと思われますが、家事援助は掃除や洗濯といった日常生活の援助
でありますので、家族等に援助していただくのが望ましいと考えております。しかし、障害や
病気等以外でも、家族関係が希薄で家族等が介護を放棄する等やむを得ない理由で援助を受け
られない場合もあると思いますので、具体的な運用については、一律の基準で判断するのでは
なく、利用希望者の生活環境や家庭環境等を勘案し総合的に判断することにしておりますので、
まずは相談をしていただきたいというふうに考えております。次に、市独自にでも介護サービ
スを受けられない方への支援方策はという御質問にお答えいたします。介護サービスを利用す
るためには要支援 1以上の介護認定が出ることが前提条件になりますが、認定審査において非
該当となった方は基本的には援助的なサービスは必要ない方だと考えられます。こうした方の
多くはデイサービス等通所系サービスの利用を希望される方ですが、介護サービスを利用でき
ない方からこうした相談があった場合は、生きがい対応型デイサービス等の利用をお勧めして
いるところでございます。また、平成18年度から要支援・要介護状態に陥るおそれのある特定
高齢者に対し、地域支援事業の介護予防事業で通所サービスや訪問サービス等が開始されたと
ころであります。このように一般高齢者や特定高齢者に対しましては福祉事業や地域支援事業
の中で利用できるサービスが位置付けられておりますので、市独自のサービスは今んところ考
- 95 -
えていないというところでございます。以上でございます。
〇議長(石井博美)
〇議長(石井博美)
これより休憩いたします。再開を午後 1時とします。
休憩
午前11時57分
再開
午後
1時00分
再開します。
〇1番議員(清水春男)
介護保険制度の充実について引き続き質問をいたしますが、介護保険
制度ができて、ほんと今、テレビ、新聞などでコムスンの問題というのが大きく報道されてい
ます。やはり民間企業が福祉サービスをやる上でのその問題点、また、国が、今の介護保険制
度がほんとまだ、大きくこう新たな制度に18年度からなったことでのやっぱりこういろいろ矛
盾と言うかですね、があります。そこで先ほど答弁の中で「特定高齢者」というそのことを言
われたんですけれども、自立と判定された人が、介護認定を受けられない人や要介護認定で自
立と判定された人たちが、医師や民生委員などが介護保険サービスが必要になりそうだと判断
をした人が特定高齢者というふうに判断をするというふうに聴いているんですけれども、その
特定高齢者の方々がその施策を受けている特定高齢者施策というのはあると聴いてるんですが、
本市の場合、その制度を受けている人が何人いらっしゃるものなのかですね。その点をぜひ聴
かせていただきたい。
〇保健課長(阿久根祐一)
特定高齢者、これは65歳以上の基本健診等を通じまして要支援、要
介護に陥るおそれのある方ということで18年度は対象者が60人ということでございます。
〇1番議員(清水春男)
対象者が60人の中で、その介護予防事業のメニューを受けている方々
というのがこのうち何人いるものなのかですね。そういう点お願いします。
〇保健課長(阿久根祐一)
18年度この60人の方にアンケートを実施したところ、一応該当はあ
りませでした。
〇1番議員(清水春男)
該当がなかったということで、ほんと介護認定を受けられない人たち
が、しかし、要支援と判断をされても、先ほど部長の方から説明があったように、ほんと近隣
に、言えば 5キロの地点に子どもがいるとか、歩いて 2キロの所に子どもがいるけれども、し
かし、その子どもがそのやっぱり自分の家庭のいろいろな事情で親の方までこう手が出せない
と、言えば介護ができないという人も中にはいらっしゃるわけですよね。そういう人たちのた
めのほんとその手助けという点ではやはり市独自のですね私はそういう何かこう施策というの
は考えられないもんかなあというふうに考えます。そこで言えばほんと、最後ですが、介護保
険料・利用料、言えば介護を受けるにはまた利用料も要ると。これまでもこの問題は市独自の
減免制度をぜひ作ってほしいと。要は介護保険料というのが40歳以上のすべての言えば人が取
られるわけですよね。しかし、サービスを受けようといっても、こう受けられないという点が
ある。そういう点でいけば市独自のやっぱり減免制度を私は作るべきだと。今ですね全体の
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3分の 1に当たる 555市町村で独自の介護保険料の減免制度を作ってると。また、利用料もで
すね 395の市町村で市独自の利用料減免の施策をしているという点からすれば、やはり負担が
重いと。なるべく負担を軽くしてほしいという市民の、言えば住民の皆さんの声を聴いての施
策だと私は考えるんですが、本市でもぜひこのことを実現、考えていくべきだと考えるんです
が、市長一言お願いします。
〇市長(川野信男)
介護保険制度については全国的な制度としてこういうふうにスタートをい
たしたわけでございます。所得の状況に応じましてそれぞれ配慮もされておるわけでございま
すが、市独自の特別な施策をということについては、またそれなりのこともいたしております
けれども、どの程度、どこまでやるかということになりますと、いろいろ検討の余地もあるわ
けでございます。やはり私は、これからの制度を含めてでございますけれども、サービスにつ
いては負担があるんだと。この介護保険制度そのものがまさに負担を前提としてスタートをし
た制度でございます。したがって、もう福祉サービスというのは負担が全然伴わないんだとい
うかつての考え方というのは、この少なくとも介護保険制度の中には導入されなかったわけで
ございますので、この制度のスキームの中でいろいろ施策というのは具体的な問題についての
検討を含めて対処して参りたいと、斯様に考えております。
〇1番議員(清水春男)
サービスを受けるのに負担があるんだというそのことは分かります。
ですから、私はゼロにせえと言っているんじゃないんですね。減免をしてほしいということを
言ってるんです。そういう中でやはりこういう制度、ほんと介護を受けたいけれども、受けら
れない。しかし、保険料は払わされてるという点の矛盾もあります。この問題はぜひ今後とも
取り組んでいきたいと思いますので、よろしく。
次にいきます。次、 5番目が遊休施設の活用策について質問をいたします。坊津町のあこう
荘は指定管理をしたが、契約の取消しがあったと聴きます。そこで指定管理の契約期間は 3年
間となっていたが、契約の取消し理由はどういうことだったのか。また、 2番目に、その点お
願いします。
〇産業振興部長(東久保
嵩)
お答えいたします。あこう荘の指定期間につきましては、指定
期間を平成18年 9月 1日から平成21年 3月31日までとして基本協定を締結したところでござい
ます。指定管理者から19年度からの指定管理辞退の申出がございました。その理由といたしま
しては、宿泊客が少ないと。それと昼食の利用する方々も減少していると。それで運営上大変
難しいことがあるという。それから、建物も築30年以上経過しておりまして老朽化が進んでお
りまして大幅なリニューアルの目処が立たないのではないかと、このような 2点ほどでござい
ました。このようなことを受けてですね、これまでの施設の利用状況とか、いろいろな関係に
ついて支所、また、部内で協議をいたしましたり、また、指定管理者ともですね協議を重ねた
結果、指定管理者から辞退申入れが出たというものもございまして、今後利用増が見込めない
と想定されることから運営上の厳しさが変わらないということではないかということで今回指
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定取消しを行ったところでございます。以上です。
〇1番議員(清水春男)
利用、宿泊が少ないと。また、食事をする人が少ない。利用増が見込
めないということで辞退届が出たということなんだけれども、これまでこういう指定管理をし
てこういう辞退届が出たのはこの件 1件だけじゃないかなと思うんだけど、それは事実ととっ
ていいか。
〇産業振興部長(東久保
嵩)
そのとおりでございます。
〇1番議員(清水春男)
やはり指定管理をするということでやっぱりそれなりのいろいろ最初
契約をする時にお話をして進めていったはずだと思うんですよね。言えば、この言えば利用増
の見込めないとか、宿泊者が少ないとかいう点を見ても、何かこう契約の時点で私はそれはも
うあったんじゃないのかなあと、見込めたんじゃないかなあと思うんですよね。それを見込め
た上で言えばこういう形でなって途中でこう切って、言えば解除があったという点でいくと、
何かこうそのとおりなのかなあという思いがするもんですから、あえてこう聴かしてもらって
います。そこでこの問題は私は旧坊津町時代にもいろいろ聴いたことがあるんですけれども、
やはりその施設の不備というのも大きな要因じゃなかったのかなあというように私は認識をし
てるんですけれども、その点は、要は施設がですねあそこの場合には、何と言うんですか、ガ
ラスがこう敷き詰められてる所があるんですが、窓じゃなくてですね、ガラスをこうしてる所、
それが雨が降ると、そっからこう水が吹き出るというそういう所も私は現実見たんですよね。
そこもその修理をお願いをしているけれども、その修理ができてないというのも聴いたことが
あるんですが、そういうやはりあの施設、もう30年近い、というか、もう30年超してるかな。
そういう施設ですから、やっぱり改修という、いや、補修とか、修理とかというのはやっぱり
出てきてると思うんですよね。それのその対策というのはどういうふうな形でその話が進んで
いたものかですね。その点。
〇産業振興部長(東久保
嵩)
今、議員御指摘のようにですね、あちこち、悪いと言えば悪い
んですけれども、管理上ですね、もうどうしても管理上できない所がございまして、合併前に
もですね階段の補修とか、いろいろなことで旧町時代にした所もあったようでございますが、
何せその後全体を見回したときにですね、今、議員が申しますように、埋込式のガラスを例え
ば補修をした場合には、もう全面的にしないとですね、部分だけでの補修というのは大変でき
ない状況でございましたので、そのようなことをどうしてもこう勘案、全体的なものを勘案す
ることがですね、今回の指定管理者からの申出、それからいろいろ今までしていただいた方の
ですね御意見を尊重いたしまして今回このような処理をばとったということでございます。以
上です。
〇1番議員(清水春男)
今の部長の説明でももう一応問題点というのは分かっているけれども、
やっぱりそれが全体的な工事になってしまうということでいくと相当なお金が要るという判断
なのかどうかですね。そういう方向になっていくからというのもあるんでしょうけど、しかし、
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次にいきますが、現在遊休施設としてこうなってる。まあ言えば今回解除されたという点でい
けば、もうこのままずうっとこういくものなのか。しかし、また、その新しい契約者と契約を
結ぶ考えか。その点どうでしょう。
〇市長(川野信男)
お答え申し上げます。今、指定管理者を取消しをした経緯についても、ま
た、現在の状況についても部長から説明あったとおりでございます。新たに施設を整備をしな
がら新たにこのような業を続けていくことについては、私は大変難しい状況だと、こういうふ
うに思っております。したがって、新たな指定管理者を募集して委託契約を結ぶ。そういう状
況にはないという判断をいたしております。
〇1番議員(清水春男)
大変難しいと。今後言えば指定管理の考えはないとしたときに、やは
りああいう施設がですねやはりあのまま言えばもう放置という形にこうなっていくというふう
に判断をしていいのかですね。やはり今言ったような手を加えるとか、少し時間がかかるけれ
ども、加えた中で言えばあれ以上腐食という、言えば悪い所が広がらないように手をちょっと
加えた中で何か市のいろんな行事とか何とかでは利用しようというふうな考えで維持をさせて
いこうという考えか。あのままもう言えば放置していくというのか。その点は。
〇市長(川野信男)
あのような施設については、もうこれから民間移譲をどうしようかという
ようなことでいろんな議論もいたしておる状況でございます。この施設につきましても、例え
ば、改修をしてとか、あるいは新築改装をしてとか、いろんな手法というのはあるかもしれま
せんが、私としては、今あそこをばこのような形で運営を続けると、こういうことについては
消極的でございます。
〇1番議員(清水春男)
消極的だということですが、やはりあの施設、やはりこれまでの坊津
町の行政が係わってきた中であこう荘という施設はやはり風車村の関係からも重視してきた部
分が私はあると判断しているんですね。ですから、そういう点で今回こうして一般質問もした
ところなんですけれども、ぜひこの問題、やはりもう少し住民の意見を聴けるような何かこう
対策会を持ってですね十分こう対策をするべきだというふうに考えますので、ぜひお願いした
いと。その点を言いまして次にいきますが、市内のその他の遊休施設の活用策をどう考えてい
るか。その点をお願いします。
〇市長(川野信男)
その他の遊休施設、これは坊津地域におけると、こういうような限定のお
話かと思いますけれども、風車村の遣唐使館でございますとか、これらについても既に遊休化
いたしてございます。休館してと言うんでしょうか、 4年余り経過いたしておるわけでござい
ますが、これまで民間で譲り受けをいたして活用したいというそういうような希望、話もござ
いませんので、こういう希望があれば別でございますけれども、今のところそういうような話
もありませんので、現在休館いたしておりますけれども、これをどうするか。早急に方針を決
めなければならないと、こういうふうに思っております。青少年旅行村につきましても休村、
これは平成12年 4月からでございますが、かなり時間も経過いたしてございます。また、これ
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からの少子高齢化や人口減少時代到来など諸々の環境変化等が想定される中で休止施設の譲渡
希望者が見込めないことから、今後廃止の方向で検討をせざるを得ないと、こういうふうに思っ
ているところでございます。
〇1番議員(清水春男)
今後廃止の方向で検討したいということなんですけれども、私ははっ
きりと言ってあれだけの施設を言えば造って、今もうほんと休村、休館と言うかですね、遣唐
使館も休館してますから、しかし、「今そういう希望的な人がいない。」と言うけれども、今の
この自然を活かす方向性、観光とか、観光でどうこうというのは難しい面もあるでしょうけど、
しかし、皆さんにPRというのは、言えば鹿児島県ばっかいじゃなか。全国的な言えば宣伝を
インターネットなり、そういうのでやることも一つはあっていいんじゃないのかなあと。また、
やっぱりこういう南さつまのあの自然をね活かす中での、言えば、私は廃止の方向という点で
いけばね早くほんと決めてもらわんといかんというのもあるけれども、これまでのほんと過程
からすると、それが、残念だけど、適化法の問題とか、いろいろあって処分できなかったとい
うのも事実あるもんですからね、そういう点でいくとやはりもう少しこう有効利用、いや、有
効利用というよりも、何かそういう一応方向性も打ち出した中で全国的なあれでこう募ること
もあっていいんじゃないのかなあと。そこまでして、それでもなければ、もう廃止という方向
性もあっていいんじゃないかなあと考えるんですが、どうでしょう。
〇市長(川野信男)
先ほども御答弁申し上げましたとおり、12年 4月から休村状況になります。
それまでの間も旧坊津町においては大変な私は努力をしてきたと思っております。放置しておっ
たわけじゃないと思います。そうした経過の中で12年 4月には休館に至った。この経緯という
のがあるわけでございます。これを急にどうという話じゃございませんので、むしろそうした
経緯を踏まえた上でこの施設についての将来的なことを考えた場合は、やはりやむを得ないけ
れども、廃止の方向を検討せざるを得ないと、こういうふうに申し上げておるわけでございま
す。
〇1番議員(清水春男)
分かりました。
次にいきます。最後の質問ですが、固定資産税の土地課税変更について質問をいたします。
平成20年度から国土調査後の登記地積で課税をする考えですが、地積が増えたがために負担が
大きく引き上げる方が出るおそれがあります。そこで南さつま市内の地積面積がすべて終わっ
てからの課税とするべきと考えますが、その考えはないか。二つ目が平米当たりの評価額を引
き下げて負担の軽減を図るべきだと考えますが、その考えはないか質問します。
〇副市長(相星完治)
固定資産税の土地課税変更についてでございますが、「土地の固定資産
税評価額を求める場合の地積は、原則として土地登記簿に登記されている地積によるものとし、
例外として国土調査法による地籍調査を行っている市町村においては、当該市町村すべての地
籍調査が完了しない場合、地籍調査前の土地登記簿に登記された地積によることが認められる。」
と地方税法に基づいた固定資産評価基準に定められております。南さつまに合併しました旧
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1市 4町のうち金峰町においては昭和38年に地籍調査が終了し、昭和41年から地籍調査後の地
積で課税をしております。旧大浦町と旧坊津町においては既に地籍調査が終了し、旧大浦町で
は平成12年、旧坊津町では平成13年に地籍調査後の地積が土地登記簿に登記され、また、旧加
世田市、旧笠沙町では現在地籍調査中であります。このように地籍調査は合併前の旧 1市 4町
の区域でそれぞれ実施されてきた経緯があり、地籍調査の終了時期も異なっておりますので、
固定資産評価額を求める場合の地積は、旧 1市 4町の区域でそれぞれ地籍調査を終了し、地籍
調査後の地積が土地登記簿に登記された時点では、地籍調査後の地積により課税することが国
が定める固定資産評価基準に則っており、また、最も妥当だと考えております。このようなこ
とから旧大浦町、旧坊津町の土地の固定資産税は平成20年から土地登記簿に登記されている地
籍調査後の地積で課税することとし、現在その準備作業を進めているところであります。なお、
地籍調査中の加世田あるいは笠沙につきましては、地籍調査が終了し、地籍調査後の地積が土
地登記簿に登記され次第地籍調査後の地積により課税されることになると考えております。
〇総務部長(柴田達朗)
2番目の御質問で平米当たりの評価を下げて納税者の負担を軽減する
考えはないかということでございますが、御承知のとおり、この固定資産税につきましては地
方税法や総務省が示します固定資産評価基準及び南さつま市の条例によって適正な評価をして
いるところでございまして、負担軽減のためにこの評価を下げるということは考えていないと
ころでございます。
〇1番議員(清水春男)
まず、地籍調査後の固定資産税の総額というのはどれぐらいになると
判断をしているのかですね。その点、また、加世田市、ごめんなさい。加世田地域、笠沙地域
のその終了というのは二十、はっきりもう 1回その終了が何年に終わり、何年からの課税とい
うふうに予想されているのか。その点。
〇税務課長(有馬安行)
課税額の総額ということでございますが、そこら辺についてまた現時
点でこの新しくそうしたときによる総額についてちょっとまだ把握できておりませんけれども、
この大浦地区、坊津地区をばそういった形で課税した時について大体総額で 1,000万程度の増
収だというふうなところで見込んでいるところではございます。総額については具体的に把握
しておりません。
〇副市長(相星完治)
加世田地区の地籍調査については平成22年を予定をされております。た
だ笠沙地域についてはそれ以降、今事業の区域が狭いもんですから予定が付いておりませんけ
ど、加世田が終わった時点ですべての事業費を笠沙の方に投入するということでできるだけ早
く済ませたいということにしております。
〇1番議員(清水春男)
大浦、坊津での総額約 1,000万の増収というふうに見ているというこ
とですけれども、ほんと、地籍をするというのは固定資産税を、言えば昔の投げ槍じゃなくて、
ちゃんと区画を測る中で明確にするというのがもう一つですし、あとはまたやはり税を確実に
取ろうという一つの方策でこう、施策でやられてきているというのは分かるんですよね。だけ
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ど、やはりほんと昔のその納めていた税額よりもやっぱり地籍後の税額となれば、いや、面積
がやっぱり広がる方が多いと思うんですよね。そういう点でいくとやっぱり負担がね非常にこ
う大きくそのなる方も出てくる可能性があると。そうしたときにやっぱりそういう人たちをほ
んと救済というか、その負担を少しでも軽くするための施策というをやっぱり私は考えていく
べきだと思うんですが、そこで分納とかですね、やっぱりその人の応じた形のそのやり方、ま
た、ほんと、さっき言いましたけれども、その課税を、言えば加世田が22年には終わる予定だ
と。その後に今度は笠沙が入って集中してやるから何年になるかですね。しかし、その後
二十四、五年なのか、 2年かかるのか、何年かかるのか分かりませんけれども、そういう形で
あればですね、やはりその一つの考えとして市一体の公平感という点からするとその終わった
時点の課税というふうなのが言えるんじゃないのかなあという思いでね今回そういう質問をし
てるんだけれども、さっき言われたのでは、もう言えば旧市町の中での考えでこう言ってます
からね、その辺のちょっとこう違いと言うかですね、があるんですけれども、そういう点、や
はり、これは地籍が全部終わらないと判断はできないというふうな分もあるでしょうけれども、
現在、今回やる大浦、坊地区のその方でやはり固定資産税がその倍、倍まではいかんでしょう
けど、相当上がる人でそのいくらぐらい増えるというふうな判断というのはできないものかど
うか。どうでしょうか。
〇税務課長(有馬安行)
新しくこの地籍調査後の地積によりまして課税によりまして、これは
もう概略でございますが、課税標準額がこう増える見込みの方、これの対象が大体 4,600名程
度おるようでございます。その中でもこの免税点以下ということで税額の変わらない方が 1,900
名というようなふうに見ております。試算する中で一番、この税額が大体 100円からと 1万円
まで増える方、これが大体 2,500名程度というふうに見込まれておりますし、あと一番大きな
額といたしましては27万円程度の増えるというものがございますが、これは主に集落共有、こ
ういった部分の所が多いようでございます。個々に見て参りますと、一番、個人的には一番増
えるというのでは大体 8万 2,500円程度、それから大体 7万円とかですね、大体10番目ぐらい
で大体 4万円ちょっとというような形のそれぞれのこの徴収額というのが見込まれておるとこ
ろでございます。
〇1番議員(清水春男)
まあほんと増える方で 8万 2,500円増えると。そうすると固定資産税
というのは今度は国保税の分にもこう加算されるおそれがあるんですよね。いや、おそれじゃ
なくて、そうしますよね。そういう点でいくとやっぱり負担額というのは相当増えるという点
はあります。そういう点でいくとやはりこの対策もねやっぱり私は考えていく、やってあげる
べきだと。だから、そういう点ではやっぱりほんとさっき言ったような形でのその負担を少し
でも減らす方向を、平米当たりの評価額を引き下げるという方法が私は一番ベターかなあと思っ
たりも、いや、思うんだけれども、やっぱりその辺ができないとなると、そのやはりもう少し
研究をしてもらいたいなあと。私自身も研究をしますので、その点はぜひまた今後の課題とし
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たいと思って私の質問を終わります。
〇議長(石井博美)
次に、野下寛俊議員の発言を許可します。
[野下寛俊議員
〇17番議員(野下寛俊)
一般質問席]
午後
1時31分
まず最初に市民の安全な生活と行政の役割ということでジャブ程度
に聴きたいと思います。 3月議会で廃目した旧大浦町にありました農林業従事者共済制度に代
わる制度の創設に関する検討状況とその内容について質問します。
〇産業振興部長(東久保
嵩)
お答えいたします。旧大浦町を対象エリアといたしまして実施
してきました農林業従事者災害共済制度につきましては、これまでの内部検討などの状況につ
いて御報告させていただきます。平成19年度予算では廃目処理をした経緯もありまして、これ
までその制度の対象範囲でありました旧大浦支所管内の対象者への反応などについて検討を行
いました結果、対象者への周知については不十分であったと認識しております。一方、今年に
入ってから河川愛護作業中に怪我をいたしまして現在加療中の事例が 2件発生しておりました
が、双方ともボランティア保険で対応いたしているのが今の実情でございます。次に、制度内
容の検討状況について御説明をいたします。検討に当たって制度の掛金の額や給付内容の検討、
それから加入者数の予測、さらには財源確保の問題、それから同様の制度を実施している市町
の制度や実施状況の把握、民間の保険などでの代用の可能性、さらには制度の対象エリアを水
産業などへの一次産業や他の産業へ広げるべきかどうかなどの検討に加えまして、自己責任と
いう視点での市民のニーズと市民へのサービス内容の領域とのバランスなどの論議も含めなが
ら引き続き検討をしていく予定としております。次に、具体的な検討内容では県内で同様の事
業制度を実施している加治木町や湧水町の制度内容の比較検討を行っております。予算措置に
ついてでございますが、本市は一般会計で、他の 2町は特別会計での予算計上となっておりま
す。また、掛金と給付内容との比較では、本市の場合、掛金が個人のみ 500円、それから加治
木町と湧水町では、世帯割が 2町とも 500円、それから加入者割が各々 700円と 600円となっ
ております。給付内容につきましては、本市の制度は、治療日数が 5日から29日までの場合が
基本見舞金といたしまして 1万円、さらには入院と通院のそれぞれ 1日当たり 2,000円と 1,500
円が 7万円を限度に上積みされております。さらに治療日数が30日以上になりますと基本見舞
金が 2万円、加療日数に応じた見舞金の限度額も 8万 2,000円にアップするという内容になっ
ております。加治木町と湧水町の場合は、幾分給付方法に違いがありますけれども、給付水準
はほとんど変わらない内容となっております。他の市町と比較した感想といたしまして、本市
の制度の場合は、他の 2町の制度と比較しまして掛金額の水準は低いものの、給付水準はさほ
ど変わっていないという状況であります。それがゆえに本市の制度内容では一般財源の投入が
必要になり、これまで一般会計で運営したという構図になっているのではないかと、このよう
に思っているところでございます。さらに本市の制度内容の特徴といたしましては共同作業を
行う団体についても共済対象としている点です。同制度が施行された昭和59年度当時に比較し
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ますと、今日ではボランティア行事などの保険など民間でも類似した商品が開発整備されてお
りますし、手続も簡単な内容となっております。そのため、検討結果としては共同作業を行う
際の加入制度については十分に検討の余地があると考えているのが今の実情でございます。さ
らに通常の労災保険についてもJA共済など民間の下で比較しますと、民間の方が掛金が高く、
その分保障額も高くなっておりますし、逆に保障の中身は本市の制度がきめ細かな内容になっ
ているような感じがしております。以上が現在の状況でございます。
〇17番議員(野下寛俊)
詳細に説明していただきまして誠にありがたいことですが、次に、
農家の労災制度を先ほど答弁の中でおっしゃいましたが、加入要件と南さつま市の農家でその
要件を満たしている農家戸数及び加入者数はどのようにつかんでおられますか。
〇産業振興部長(東久保
嵩)
今のところ、全体的なものは今後の考え方でございまして、現
在のところ、今後のことについては、今のところ全体的にはつかんでいるのが現状のところで
すが、今日までの大浦支所地域につきましてのことにつきましては、平成10年から18年度まで
に加入者数、それから加入団体はつかんでおりますが、ちょっと合計は細部にはわたっており
ませんけれども、約、個人加入につきましては約10年間で、平均ですね、 1年当たりの平均が
大体 800名ぐらい個人加入、団体加入の場合が平均で大体 900名ぐらいとしております。以上
です。
〇17番議員(野下寛俊)
質問に何かこう勘違いをしておられませんか、答弁を。今、JAが
やってる労災があるでしょう。農家の労災制度があるでしょう。はい、それの加入要件と南さ
つま市でその労災にどんぐらいの農家が加入していますかというのを聴いたんですよ。
〇産業振興部長(東久保
嵩)
すいませんが、JAさんのですね労災関係については数字的な
ものは全然こう今のところは上げておりません。
〇17番議員(野下寛俊)
これは大変その今後の南さつま市の、設立するか、せんかは別にし
てですよ、農林業の従事者制度に影響が出ると思いますので、ぜひ詳細に調べてですね、加入
要件とか、今現在南さつま市の農家でどんぐらい入っているかとか、後で報告していただきた
いと思います。次に入ります。18年度がもう終わったわけですけども、農林業従事者共済制度
の見舞金の交付額はいくらか。市の持出額はいくらだったですか。
〇産業振興部長(東久保
嵩)
18年度につきましては共済掛金が42万 8,900円になっておりま
す。それから、見舞金が約90万ぐらいになっております。その差額が市の負担になることにな
ります。
〇17番議員(野下寛俊)
いや、約じゃなくてですよ、もう18年度は終わったわけですから、
正確な数字が出ると思いますよ。
〇産業振興部長(東久保
嵩)
すいません。補填額がですね、市の補填額が37万 4,600円にな
ります。
〇17番議員(野下寛俊)
前も申し上げましたけども、旧大浦町の農林業従事者共済制度とい
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うのは、自助、共助、公助という部分で非常にこの現代の精神に則ったですね見事な制度であっ
たというふうに私は思ってんですよ。ところが、発足してから23年間 500円という掛金を据え
置いたがために市の公助の部分が大きくなってしまったと。そいでですね、ですがですよ、対
象人員とか、そういうものから考えますと、19年度の当初予算における 123項目、補助金がで
すよ 2億 3,906万 3,000円出してるわけですよ、補助金を。この金額からすりゃ大した、そん
な、大浦町だけにあった制度だから、それは見直すとしても、大した補助額じゃないなあとい
うふうに私は考えておりますが、産業振興部長と農林水産課長は久保薗さんと東久保さんです
よね。間違いないですよね。そうするとその共通の久保というのを取ればですね「とうえん」
となりますよ、うん。昔何か本に桃園の巻というのがあったと思うんですけどねえ、それで最
良の結論を得るための今後のタイムスケジュールの確認をしたいと思います。
〇産業振興部長(東久保
嵩)
大変まだ、そのことについては大変こう難しいことですけれど
も、やはり来年度予算というようなこともございますならば、今年中にはですね方向付けをば
出したいと、このように私は考えているところでございます。以上です。
〇17番議員(野下寛俊)
先ほど、共同と申しますか、「集落作業なんかの部分はボランティ
アがあると、ボランティア保険がある。」と言いますけどもですね、ボランティア保険に該当
しないと思われる、例えば、これは標準語ですかね、むしんを取った、負担金、出席できない
場合には負担金を取るという作業もあるわけですよ。そういう作業はボランティアじゃないと
思うんですよね。そうするとそういう作業があった場合でも参加者が怪我をすればその保険の
方から出してくれるという作業がまだ田舎に行けばたくさんあるわけですよ、むしんを取って、
ボランティアだけでない作業がですね。だから、その辺を履き違えないようにもうちょっと深
く検討してください。それで私の考えではですね、 9月議会までに何らかの姿を示して決定し
てですよ、それで12月議会までに住民への周知を図ると。それで 1月議会、1月じゃない。1月
の納税期にですね徴収する。それで 4月 1日からスタートするという方向が一番望ましいと。
税務署に申告するのはそのわずかですからね。農家の方は大概市が集落に申告に回る。そん時
に大概行かれるわけですから、農家はですね。うん。そん時に徴収して 3月、そういう方策も
あると思うんですよ。ぜひこれは検討していただきたいと思いますね。今年中では周知期間が
なくなりますよ。徴収期間もなくなる。 4月 1日にさあうったっで 3月中に納めなさいと言っ
ても、それはちょっと無理な話ですよ。うん。それは徴収は一生懸命やれば、執行部が一生懸
命やればまだ加入率は上がりますよ。農林漁業に限定してですよ、家庭菜園まで入れると。大
浦町の雛形を見ればすぐ、プラス漁業を加えて掛金を 1,000円にすればそんな市の負担もない
わけですから、多分ないと思いますよ、大して。ただ死亡者があった場合にはちょっとこう苦
しいなあと。それは、その辺は考えてもらわんないかんのじゃないかなあと思いまして、もう
部長が親切に説明していただきましたので、こいで終わりましょう、この質問は。次に、住宅
用火災報知設備の設置義務化について質問します。消防法で新築には設備が義務付けられてい
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ますが、既存住宅については20年 6月 1日から23年 6月 1日までの間に設置しなければならな
いことになっていると考えますが、消防法の内容についてお尋ねします。
〇総務課長(塩賀千弘)
お答えいたします。議員おっしゃいましたとおり、改正がありまして、
新築住宅につきましては18年 6月 1日からの適用、既存住宅につきましては平成23年 6月 1日
からの適用ということで、これまでの間経過措置があるところであります。これの定め方につ
きましては、消防組合が誕生しておりますが、この制度が始まった当時が南さつま市直轄の消
防本部ということで南さつま市火災予防条例というのの29条の 2で一部改正によりまして施行
いたしまして、経過措置もそこの所でうたわれたところであります。なお、消防組合が本年
4月から発足いたしまして、ここの部分につきましては新しい南薩地区消防組合火災予防条例
の適用を受けることになっておりますが、経過措置の所で旧条例に基づいて経過措置のうたわ
れているものについては、それを適用するというようなことでうたわれているところでありま
す。
〇17番議員(野下寛俊)
これは全世帯に、罰則規定はないですけども、全世帯に設置する義
務があるということになりますが、いくらするか分かりませんけども、高齢世帯には結構な住
民負担と、負担が大きいということになると思うんですね。そこで消防団なり何なりを使って
ですよ購入希望者を調査して市で一括で購入すると。いくらかでもこの住民負担を和らげるた
めにはそういう手だてが一番いいんじゃないかと思うんですが、その辺の検討はなされており
ませんか。
〇総務課長(塩賀千弘)
価格のことでありますが、18年の 4月の市報におきましてあらかじめ
の広報というようなことで 1個 5,000円から 1万円というようなことでその掲載記事の中にあ
るわけですが、確かに内容がよく分からない。あるいはどのくらいするのか。あるいは、また、
中には、訪問販売といいましょうか、そういうような話も伺っております。そういう中で地域
によっては地域での取組みで設置をしたとかという記事もあったようであります。また、所に
よっては青壮年部の取組みとして行っているというような所も伺っておりますが、ただ議員今
おっしゃいました消防団等の協力をもらいながら市で一括ということについては具体的に検討
はまだいたしておりませんが、高齢者につきましては、一つ制度の紹介でありますが、在宅高
齢者福祉事業というのがありまして高齢者日常生活用具給付という事業があります。この中で、
ほかにも自動消火器とか、電磁調理器が対象になるわけなんですけれども、この火災警報器に
ついても対象となる。もちろん年齢とか、一人暮らしあるいは高齢者云々という要件はありま
すけれども、このような制度もあるところでありますので、こういった制度の周知もまた我々
として努力いたしたいと思います。
〇17番議員(野下寛俊)
それとですね、その購入した。そうすると年寄りの場合は設置する
のに大変難儀をするんじゃないかと。買ったけども、設置できないという状態がたくさんある
と思うんですよね、南さつま市には。39.5パーセントじゃなかったか。違う。それはいいとし
- 106 -
て、だから、その辺も、その一括共同購入と同時にですね設置の仕方というのも十分対策を講
じていただきたいと、これは要望としてもうこれで収めます。次に入ります。緊急時における
市営住宅の仮入居についてですが、南さつま市公営住宅条例第 5条 5号の政令第 5条各号に掲
げる理由というのが書いてあって、全然こう理解し難いということで、これの説明と南さつま
市市営住宅条例第 5条 5号のその他の特別の事情があると認めるものの特別の事情の説明です
ね、どんな場合が特別の事情に当たるのかをお願いいたします。
〇建築住宅課長(橋口和行)
公営住宅法の第 5条第 1項第 5号、これは公営住宅法に決められ
て全国一律の規定で公募によらないで入居できるという規定です。具体的には、災害によって
住宅が滅失した。それからいろんな公共事業で立退きを要求された。そういう内容になってお
ります。それから、市営住宅の方ですけれども、市営住宅の方も同じような考えでやはり災害
によって住宅が滅失したと、それ以外に「その他特別の事情があると認めるもの」となってお
りますけれども、これについては具体的には規定はありませんけれども、それぞれのケースに
よって判断すべきものと考えております。以上です。
〇17番議員(野下寛俊)
「それぞれの具体的なケースによって判断するべきもの」というこ
とですけども、その辺があんまりにも曖昧というか、いや、それはこっちが言えば、いや、そ
れは特別の事情には入らんとかいうものになってしまいがちですよね。その辺はやっぱりある
程度の、何と申しますか、例とかいうぐらいはないとバンバンはね付けられるという思いがす
るんですけども、そこでですよ、住宅、これ個人所有なんですよ。個人所有の住宅であったん
ですが、これあんまい詳しく言えないもんですからね、暈して言います。近隣事情の急変によ
りですよ、よく聴いといてくださいよ、課長ねえ。近隣事情の急変により身体的に危険を感じ
るような状況は特別の事情には該当しないのかということをお尋ねします。
〇建築住宅課長(橋口和行)
最近の社会情勢としまして、略してDVと言いますけれども、そ
ういう被害を受けるもの、それからつきまといとか、そういう行為によって危害をおそれのあ
るものとか、そういうものがあります。それにつきましては具体的にそういう事実があるか、
ないかというのが必要ですので、そういうのがあった場合は、市の方の保健福祉部局とか、そ
れから警察へのそういう状況の聞き取りとか、そういうのを図って、どうしても危害のおそれ
があると判断した場合は入居できると思っております。
〇17番議員(野下寛俊)
私が書いてあるのは質問事項は仮入居なんですよね。だから、緊急
避難的に、例えば、二、三日とか、そこにずっと先に優先的に住まわせてくれと言ってるんじゃ
ないんですよ。例えば、どこまで言えばいいんですかねえ。先ほどつきまといとか、DVとか
おっしゃいましたよね。それに近い状態が実際発生したという場合にですよ、精神障害者に該
当しなくても、そういう人に、そら、おい、わや何すっとかと、やめちょかんかと言うことは
簡単ですけども、ボカッとか、ブスッとかやられれば損ですからねえ、刑事責任が問えない、
問われない場合が出てきますので。だから、この人は女性の方なんですよ、一人身。それでお
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母さんは確かどっか施設に入っておられる。お母さんも面倒を見ておられる。それでその近隣
事情の急変ですよ。二、三日とか、 1週間とかですよ、そういうふうな場合に、確かにその当
時は市は入居者を募集してましたよね。だけども、実際そのまだ募集して空いてるわけですか
ら、締切りはまだやってなかったですから、そういう場合には、ちょっと日常用具を持ってで
すよ、あそこが空いてますからというぐらいの配慮があってもいいと思うんですが、その辺は
どうですか。
〇建築住宅課長(橋口和行)
今、議員が申しました事例についてですけれども、そういう事例
について電話がありましたけれども、それ以降私の方で対応はしておりませんでした。という
のは、本人が支所に出向いて保健福祉部局に相談に行きまして、それから支所の方に住宅の申
込みの方も相談を、申込みの手続関係の相談をしていたようです。ですけれども、本人は応募
をしませんでしたので、私の方ではもうそれで住宅の確保は別な所にできたのかなあというこ
とで対応はしておりませんでしたので、もしそういう緊急な場合があって危害を受けるおそれ
があるというのは一番大事ですので、そういう場合がありましたら、そういう短い期間でも入
居させることはできると思います。実際合併になりまして 1件緊急に入居させておりますので、
できます。以上です。
〇17番議員(野下寛俊)
その辺はぜひですね柔軟な対応と、杓子定規に縛られて、それは特
例に載ってませんとか、そういうことを言わずに、ぜひ市民の安全という観点からですね十分
な対策をとっていただきたいと思います。その後いろいろ言われましたけども、もうそこまで
は突っ込みません。
大きな 2番目の活性化について 1と 2はまとめて質問します。ふるさと納税制度が国の方で
検討されているようですけども、これは確か誰かどなたかの議員さんがやっておられましたけ
ども、この制度が確立されてからの対応では遅いと思うんですね、市長ね。見え見えじゃない
ですか。分からんように対応せんと。ふるさと愛を引き出すと、今よそにいる方のためにです
よ。そういう観点で言ってるんですけども、旧市町ごとに何らかの形で郷土出身者の会という
のがあると思うんですけども、そのような今先ほど申し上げましたように、納税制度が固まっ
てからじゃ、銭取い主義やらそらという思われないような対策を今から講ずべきだと思うんで
すよ。その点はどうでしょうか。
〇市長(川野信男)
ふるさと納税制度のことについては昨日も若干御答弁申し上げましたけれ
ども、住民税の一部を生まれ育った故郷の自治体に納めることをば可能とする制度として現在
政府・自民党でいろいろ議論、検討がされておるようです。このような制度が検討される背景
て何なんだということが一つあるかと思います。これは今の地方税の非常に地域間によるアン
バランス、これが大き過ぎるということでございます。地方税全体で言いますと東京都と一番
税の少ない所と比較しますと 3点数倍の差があると、こういうふうに言われておりますし、し
かもこのうちの法人関係でこれは法人住民税、法人事業税ありますが、これですと 6倍以上の
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差があると、こういうようなことが言われておるわけなんです。今こうした地方間におけると
ころの財政収入のアンバラを調整するために地方交付税制度というのがございます。これは基
準財政収入額と需要額を比較をいたしまして差を地方交付税で補填すると、こういう制度になっ
ておりますが、現時点で収入よりも需要が少ない所がいくつか出てきておるという実態でござ
います。これはオーバーフローと、こういうふうに言っておりますが、収入額の少ない所は地
方交付税で調整するシステムですけれども、余った所はそれを調整するシステムがないんです。
これはやっぱりおかしいじゃないかというようなことなどもあって今のような議論がされてお
るわけでございます。ただこのふるさと納税制度、非常にどういうような制度設計をするかと
いうのは大変難しい話なんです。個人の思いを税制に取り入れるということになりますと、こ
れはほんとに技術的にも、制度的にも難しい話でございます。そこで自民党などで検討してお
りますのは、また、市長会の方もそうですけれども、この地方共同でこういうものをば一つ考
えて、そこで調整機能を果たしたらどうだというようなことなども議論がされておりますが、
いずれこれらについては国の方で十分審議をし、検討してもらうと、こういうことにしていた
だきたいわけでございます。そこでやっぱりその個人の思い、ふるさとに対する思いというこ
とになりますと、御指摘ありましたとおり、ふるさと会、こういうものをどういうふうにして
我々はかねがねつないでおくかということが大事でございます。私も合併以後、以前もそうで
ございましたけれども、できだけふるさと会には出向いて行きまして地方の、自分のふるさと
の今の情勢を御報告申し上げたり、また、最近はこういう特産品ができておるんですよと。ぜ
ひ、皆さんもそうですけれども、PRしてくださいよというようなことでそういう場で一つ、
何といいましょうか、ふるさとに対する思いをかき立てをしたりもいたしておるわけでござい
ます。特にあすなる市民という制度を作っておりまして、できるだけそういうあすなる市民に
加入していただいていろんな情報交換をお互いにする。東京の情報、大阪の情報を我々にも提
供してほしい。自分たちの地域の情報も提供いたしますよと、こういうことでつないでおるわ
けでございます。今年もいっぱいありました。私も全部行けないもんですから、毎年少しずつ
場所を変えながら行っておりますが、そういう場などを通じましてふるさととふるさとを去っ
た人たちの連携あるいは思いをもっともっと強くしていきたいと、こういうふうに思っておる
ところでございます。
〇17番議員(野下寛俊)
そいでですよ、ただふるさと会に手ぶらで市長行くんじゃなくてで
すね、市長交際費があるじゃないですか。そういうのにはバンバン使っていいと思いますよ。
あんまりこう市長交際費、市長交際費とこう使うな、使うなと、さもこう使わんで繰り越すこ
とだけがいいみたいな風潮もありますけども、私は将来のその税収、成立するか、しないかは
別ですよ。だけども、成立してからでは遅いから、市長交際費でも使ってですよふるさとの産
品を提げて行ってですよそのふるさと会という、郷土出身者の会で何らかの使い方をすると、
使い方はいろいろあるでしょうから。そういうことも考えるべきだろうと。それからですね、
- 109 -
今やっていられるかどうか知りませんけども、希望者を募ってですよ、例えば、そのふるさと
会が、私ですと、関西大浦会が 9月なら 9月に開かれると。大浦の人で行く人はいませんかと
いうような募り方をしてですよ、別に金出さなくていいわけですから、ただ声かけだけで済む
わけですよ、市長。そう言ってその各集落から何人かでも行けばまたこう、感じ方と言うんで
すか、そのふるさと会の人がふるさとに関する感じ方というのは同じ集落であればなおこう親
しみがわいてくるというみたいなところを私も経験しているもんですから、ぜひその辺もです
ね検討して今後に役立てていただきたいと、税増収になるようなことにですね、と思いますの
で、これはもう提言としてやめておきます。次の品目横断的経営安定対策に対する小規模農家
の救済策について質問しますが、認定農家や集落営農組織、農地・水・環境保全向上対策のい
ずれにも加入できない地区を何らかの形で組織しなければ、米の米余り現象といいますか、米
の生産調整ですよね、が達成が難しいのではないかと思うんですよ。やがて崩れていくだろう
と。生産調整が崩れていけば米が値下がりをする。値下がりをすれば商店の売上げ減、基幹産
業ですからね、南さつま市の。そういう波及というのはものすごう大きなものがあっとですよ。
そこでですね、小規模農家対策を言う前に、大きな所も聴かなければ、小規模対策農家に入っ
ていけませんので、お尋ねしますが、昨日大浦町で品目横断的経営安定対策への加入説明会が
あったと思うんですが、その時に加入申出もしたと思うんですけども、何名の認定農家が加入
されたか伺います。
〇産業振興部長(東久保
嵩)
6名の方、いろいろですね向こうの方にはしておりますが、6名
の方が申込みされたということで聴いております。
〇17番議員(野下寛俊)
〇産業振興部長(東久保
大浦町の認定農家は何人ですか。
嵩)
この品目横断的経営安定対策に関する認定農家とすればですね、
該当者も、未認定農家も含めまして 9名ぐらいいるのではないかなあと、このように考えてお
ります。
〇17番議員(野下寛俊)
この該当者が 9名としてもですよ、WTO、FTA、EPA交渉等
に対するですね農家の認識がものすごうこう足りないんじゃないかと。それから将来に対する
米余りのこともですよ認識不足じゃないかなあと思うんですよね。やがて間違いなく米は余っ
て、今でも余ってるわけですから。それでその転作と申しますか、作付面積の調整が利かなけ
れば、いずれ農家はお手挙げになるんですよ、二、三年後には。これはもう火を見るより明ら
かと思うんですね。そこでですよ品目横断的な経営安定対策への加入の、農政関係者がですね
加入、説得、挙げて説得せんことには、これはこの運営、運営と申しますか、米価は下がって
いくだろうと思いますが、その辺をどのようにとらえておられますか。
〇産業振興部長(東久保
嵩)
大変大きな問題でとらえた方がいいのか。どの辺でとらえた方
がいいのかちょっと分かりませんけれども、今、私たちが調べている範囲内ではですね、どう
してもやはりこう品目横断的経営安定対策のこの中にまず加入していただくというようなのが
- 110 -
ですね農家の方についての第一番目の条件であるというようなことを考えながら、水稲作物者
にはですね実情を例をとりながらですね説明をいたしているところでございますが、議員実情
はお分かりかと思いますが、なかなか農家の方々がそこまで認識していただかないというのが
今の実情でございます。
〇17番議員(野下寛俊)
それでこれ集荷円滑化対策というのは、これ加入のもう絶対要件だ
と思うんですけども、これに入っている農家と、それから、これに入ってないけども、今度か
らもうこれに加入して、その認定農家じゃない、横断的な経営安定対策にもう入ろうという農
家というのはいなかったもんですか、南さつま市でですよ。
〇産業振興部長(東久保
嵩)
その辺の見極めというのが大変難しいでございまして、ただ私
たちは全体的なもので品目横断的安定対策のことをば最重点に進めるのがやっぱりこう農家の
方々のことであろうというようなことで、それを最重点に進めているのが今の実情です。
〇17番議員(野下寛俊)
〇産業振興部長(東久保
その品目横断に加入というのは生産調整は義務付けられていますか。
嵩)
〇17番議員(野下寛俊)
それは資格要件の中に入っております。
品目横断と集落営農、農地・水・環境保全向上対策のいずれにも加
入していないんじゃなくて、できないですよ、ということは、集落営農の部類にも入ってない。
品目横断にも面積要件は足りない。環境・水も地区外から除外されているという地域でですよ
米の飯米農家というのは何戸数ぐらいあるか。その経営面積はどんぐらいあるかという。
〇産業振興部長(東久保
嵩)
飯米農家についてはですね、面積とか、それなんかは把握して
おりません。と申し上げますのが、年々ですね減反がございましたり、また、地域的に取組み
が違ったりしておりましてですね年々こう変わっている実情もございましてなかなか難しいわ
けでございまして数字的に上げることができないのが実情でございます。それともう 1点です
が、先ほど申しました農地・水関係、それから品目関係につきましてはですね、私たちは行政
で説明会をしながら進めているわけですが、主になるのは農家でございまして、農家の方々の
理解がどれだけあるかというのが一番の重点的な考え方になると思います。以上です。
〇17番議員(野下寛俊)
あんまい突っ込んでくると、それならそれを指導するのは行政じゃ
ないですかと、協議会もあるじゃないですかと、こう言いたくなるわけですよ。だけど、それ
はもう今日はやめましょうね。ええ。だけども、行政がやっぱい一生懸命なってやらんことに
は農家というのは動かないですよ。JAじゃだめなんですよ、はっきり申し上げまして。JA
の言うことはあんまい聴かないですよ、うん、組合員だから、株主ですから。そういう面ばか
りじゃないでしょうけどね。だから、JAと行政が一体となって一フロア化して取り組んでい
る市もたくさんあるんですよ、職員をJAからも参加さしてですね、うん。そういうところも
頭の隅に入れておいていただきたいと思いますが。次に入りますけども、この品目横断、集落
営農、農地・水・環境保全向上対策、未加入の農家へのですよ生産調整の割当てというのは強
制力がないんじゃないですか。
- 111 -
〇産業振興部長(東久保
嵩)
未加入というよりですね、全体的に、ちょっと数字的には資料
を持っておりませんけれども、全体的な数字的な面積というのはその地域ごとに割当てでござ
いますので、やはりその地域ごとに割当面積をば消化していただかなきゃならないと、このよ
うなことを考えているところです。
〇17番議員(野下寛俊)
いや、私が言ってるのは強制力があるか、ないかの問題なんですよ。
全然違うんですよ。水田のあなたは25パーセントの転作をしなければなりませんよと言うのと
25パーセント転作してくださいと言うのは全然違うでしょう、お願いしますと言うのでは。だ
から、強制力があるか、ないかというのを聴いてるわけですよ。何でここまで突っ込むかと言
うと、もうこれを崩すとですねどうしようもなくなるんですよ、農家は。それがまだその、理
解してないと言えば、こうちょっと言い方悪いですけども、切羽詰まってない、切羽詰まって
感じてないと思うんですよ。だから、こういうことを聴くんですよね。だから、強制力があり
ますか、ないですかという。もう 1回再度答弁をお願いします。
〇産業振興部長(東久保
嵩)
強制力につきましてはですね、法的なものでどうこうというそ
こまでの厳しさはございませんけれども、やはり安定的な米の生産調整というようなことを日
本全国、また、鹿児島県、また、その地域地域で決められておりますので、それだけはやはり
クリアしていただかないとどうにもならないと、私たちはそのような考え方でおります。以上
です。
〇17番議員(野下寛俊)
だから、先ほども言いましたように、JAの言うことはあんまい聴
かない。一フロア化してこういう施策に取り組まんと、それぐらいのあいでないと早晩米は先
が見えてますよというふうに思いますが、これもうちょっと細かく入っていきます。旧大浦町
で実施された農村地域農業構造改善事業、基盤整備ですね、要は。25パーセントの休耕でブロッ
クローテーションでこう回しているんですよ、25パーセントを。 4年内に 1回ですかね、25パー
セントということは。この制度にですね今まではきれいにこうブロックローテーションも守ら
れてですよ一人もその休耕地帯、地区と申しますか、には稲を、水稲を作付けする農家はいな
かったんですけども、この頃ですね崩壊の兆しが見えてるんですよ、そういうブロックローテー
ション地区内にですよ。これは大浦町のことだから、俺知らんと、そういうわけじゃないです
からね、うん。そいでまだ本当のところ突っ込んでいきたいですけども、これ私が言うと市長
も大変難儀をすることになりますので、言いませんが、その補助制度を活用して造った基盤整
備で当時は25パーセントの転作が義務付けられましたけども、この制度でですよ何年までそん
ブロックローテーションを維持しなければならんのか。それとそれに対する何か制度上の何か
根拠があるんじゃないかと思うんですけど、それをお尋ねします。分からなければ、後、後ほ
ど答弁しても結構です。
〇産業振興部長(東久保
嵩)
この旧大浦町地域のですね圃場整備事業がどのような制度でど
のようなことで進めたかちょっと現在のところ今把握しておりませんので、時間がちょっとい
- 112 -
ただければ助かります。ちょっと今日すぐにということは、今日中にはできないかもしれませ
んが。よろしいでしょうか。お願いします。
〇17番議員(野下寛俊)
農水省はですね07年産米の供給量を約 830万トンぐらいと見てます
よね。06年産米では 7万ヘクタールの過剰作付けがあったんだと。それが07年には 8万ヘクター
ルに増加していると。そうすると四十何万トンだったですかね。大体40万トンぐらいの作付け
を、収量をば、消費量からすればですよ、であるということを言ってるようですけども、その
ためにはですね行政、先ほど申し上げましたが、行政とJA、農家ですね、連携してですよこ
の南さつま市でもやる必要があると思うんですよ。それでそこで主題に入りますけども、小規
模農家の救済策としてですよJAと農家の共同出資による法人を設立というようなことをばで
すねJAに働き掛ける考えはありませんかと。
〇産業振興部長(東久保
嵩)
現在のところ今そこまでですね煮詰った所までは話題としては
進めておりません。ただ、今、農家の方々にもう少しですねこの農業体系について御協力をい
ただく、御理解していただくということを最重点に今進めているのが今の実情でございます。
〇17番議員(野下寛俊)
だけども、何らかの組織化をしなければですよ、この品目横断に入っ
た人には 9割、90パーセントの補助があるわけですよ、値下げに対して。普通のその農家の場
合は、それに加入できない、いろんな制度に加入できない農家は全然救済策がないわけですよ。
例えば、米が 1俵30キロとして玄米で 3,000円で売れれば、そいでもうおしまいなんです。何
ら救済策がない。今、政府も、どっちかというと部長もこう大型農家に目が向いてるみたいで
すけども、飯米農家以外の米の販売農家というのは結構あると思うんですよ。うん。それで救
済策がなければ、いくら農家でも聞かないでしょう、言うことは。認定農家には、そういう認
定農家といいますか、品目横断に入った農家にはそういうのが補償があって、それ以外の農家
には全然補償はないわけですからね。いや、そういう認識でおられますか。そっから聴きましょ
う。
〇産業振興部長(東久保
嵩)
だんだん大変中身に入ってきてちょっと困っている面もござい
ますけれども、ただですねこの品目横断的なものというようなことでいきますと、認定農家と
いうようなことでですね大規模だけをこう考えられがちですけれども、この中には集落営農と
いうのも一つの方向付けがございます。それで各地域にですね認定農家というのは本来もう南
さつま市を考えますとですねもうほんとこう数えるぐらいという考え方を持っております。そ
れで今、議員が申しましたように、小規模経営をどう守るかというようなことにつきましては、
各支所ごとにですね集落営農組織の立ち上げをば 3年間のうちにしていただくような方策をで
すね進めようと、今それを取り組んでいるということでございます。以上です。
〇17番議員(野下寛俊)
今もう本当はもう集落営農の受付けは始まっているんじゃないです
か。
〇産業振興部長(東久保
嵩)
始まってはおりますけれども、やはり救済対策とすればですね
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何らかの形をとらないとなかなかこう動くことができないもんですから、農家の方々にJAと
一緒になって働き掛けを今行政一丸となって取り組んでいるということでございます。
〇17番議員(野下寛俊)
だから、先ほどこの小規模農家と。集落営農にも参加できないでい
る、認定農家にもなれない。何だったですか、環境と水と何とかのそれにも入れないという面
積はいくらあるか。戸数はいくらあるかというのを聴いたんですよ。それをつかんでないと、
各集落で、認定農家のじゃない。集落営農の立ち上げをお願いしていると、ねえ。違う。いや、
それ数字をつかまんことには、集落営農も、何町歩だったですか。20町歩、20町歩だったです
かね。ちょっとお尋ねします。
〇産業振興部長(東久保
嵩)
数字的には20ヘクタールですけれども、この品目横断と農地・
水とは全然こう考え方が変わった考え方を持っていただかないと、この二つを一緒に考えると
ですねもう分からなくなりますので、できることならば品目横断なら品目横断だけをば進める
と。それから農地・水につきましては、大体集落の管理する、農地・水は、集落が管理する水
田、例えば、それについては水田もございますし、畑もございますし、そのようなことからし
て水田一本ではですね農地・水対策というのは進めておりませんので、その辺をお分かりいた
だきたいと、斯様に思っております。以上です。
〇17番議員(野下寛俊)
十分理解しているつもりです。品目横断を補完するために農地・水、
集落営農という組織ができているわけですから、あれはあくまでも品目横断の補完ですよ。
「別に考えてください。」と言うんじゃないんですよ。品目横断は品目横断で進めながら、その
補完として農地・水、集落営農と。だけど、集落営農には20町歩の制限があると、畑地を含め
てでもですよ。大浦町に集落で何集落か合わせんことには20町歩という土地というのはものす
ごい無理があると思うんですよ。その辺をどのようにまとめられるつもりか。そんならお伺い
します。
〇産業振興部長(東久保
嵩)
先ほど農地・水につきましてはですね考え方といたしまして、
議員が申しますようなそのような考え方ではございますけれども、農地・水につきましては面
積のとらえ方がただ水田だけのとらえ方じゃございませんということで私は申したところでご
ざいまして、すいませんでしたけれども、その20ヘクタールにつきましてはですね、私も、旧
大浦町だけではなくて、ほかの支所管内にもですねもうほとんどそのような所が各団地ごとに
たくさんございます。今それをばどのように取り組んでいけばいいかというのをばですね、J
Aの方々、それから私たちも知恵を絞りながらですね進めているということでございます。
〇17番議員(野下寛俊)
もうほいなら、知恵を絞りながら進めているんだったら、もう一時
待ちましょうね。次に、稲作構造改革促進交付金というのがあると思うんですけども、国は、
07年度に 290億、08年度が 270億、09年度が 220億とぐらいをこう想定してて、ああ、昔の休
耕の転作奨励金だなあと。最初は見せ金をダアーッとやってて、だんだん絞っていって最後は
ゼロというのに全くこうダブって見えてくるんですけども、南さつま市にはどの程度交付され
- 114 -
ておりますか。
〇産業振興部長(東久保
嵩)
19年度から新たに稲作構造改革促進事業が導入されるというこ
とで、ちょっと今ここに金額はですね上げておりません。ちょっと時間をいただきたいと思い
ます。
〇17番議員(野下寛俊)
そいじゃあこの交付金のですよメリットというのは、これは担い手
以外の方に対しての補助制度と申しますか、だと思うんですけども、価格下落の対策として使
える場合と、それから産地づくり交付金として使える。この二通りしかないと思うんですよ。
私はそういうふうに理解しているんですよ、この交付金はですね。そこでですよ、「金額はい
くらか分からん。」と言いますけども、どのような方向にこの交付金を持っていく、予算化し
ていくといいますか、これ予算書に出てましたかね。
〇産業振興部長(東久保
嵩)
この稲作構造改革促進で交付される金額につきましては米価格
の下落に対する緩和措置であるということはもう議員も承知だと思いますが、それにつきまし
てこのようなことがどのようなことにするかと言いますと、農政事務所へですね一括交付され
て、それで農政事務所の方からいろいろこう緩和される金額はございますので、それをば個人
の方にお支払いすると、そのような流れになっていると思います。以上です。
〇17番議員(野下寛俊)
いや、この交付金の場合はですよ、その値下げ時だけに使えば、補
助金みたいに値下げの時の補助金に使えばですよ、値下げがなかった場合は多分ゼロだと思い
ますよ。交付金はないと思いますよ。だから、二通りの選択があって、その辺の選択を間違う
ともう全くもらえないということになると思うんですけども、ですよね。私のもらってる資料、
持ってる資料ではですねはっきりもう出してるんですよね、金額を。これは農林事務所がズン
ダレてるのか、どこがズンダレるのか知りませんけども、新潟県の田上町というのは交付金が
1,783万円だそうです。いや、これはいつの農業新聞だったですかね。「新システム始動、07米
改革」というので 6回シリーズで、農業新聞を信用するなと言えば別ですけども、私は好きだ
から信用します、自分が配達してますから。そいで栃木県の小山市ではですね交付金を 1億
8,304万円と、これはっきりと、そいでいろんな方策で使っていくんだというのが出てるんで
すよね。だから、分からないというのは、ここだけ早く農林事務所が教えたんですかね。分か
らないと。もう分からないんだったら、もうそれでいいですけども、だけども、その値下げだ
けに使うとすれば、先ほど申し上げましたように、ゼロになってしまう。だから、その辺の使
い方というのはよっぽど工夫しないと、また一般質問で質問しなければならないことになりま
すので、よろしく吟味をしてですね検討していただきたいと思います。それから、そこでもう
この交付金についてはやめましょう。 4番目の高齢者向けの換金作物の研究・開発、集荷制度
の確立ということでございますが、直売所はもう指定管理者制度になっておや知らんよと言え
ば、それまでなんですけども、私は大浦町時代から言いおったんですよ。今の高齢者に、年金
生活者にあと10万でも足した生活をさしてごらんなさいと。どんだけ裕福感が出て楽な生活に
- 115 -
感じるかと。そのためには直売所を利用して集荷制度を確立せんことにはその制度は成り立た
んと、作れても持って行けないんですから。市長、もうそれはもう指定管理者制度に任したか
ら、おや知らんぞとは言わんでくださいね。ええ。だから、その辺の研究・開発と書いてあり
ますから、私はそういう尋ね方をしておりますので。直売所も確かにもう今あそこそことの何
軒かありますけども、売上高が減少傾向にあるんじゃないかと思うんですよね、利益率も下が
るでしょうし。だから、その辺を今でテコ入れした方がいいんじゃないかという意味で研究・
開発、集荷制度の確立ということをお尋ねしているんですよ。その辺をサラッとでもいいです
から。
〇市長(川野信男)
おっしゃるとおり、今いろいろな所にあのような施設ができております。
多分減ったというのは、総量で減ったんじゃなくて、あちこちでたくさんできておるもんです
から、一つ一つで言いますと減ったということになるかもしれません。ただ集荷制度でどうい
うような人たちが何を持って来るかというそういうシステムというのはきちっとやっぱりして
おかなければ、今お尋ねもございましたけれども、指定管理者制度をしたんだから、全部受け
た人が考えればいいんだよと、そういうことを考えておるわけじゃございません。いろんなお
互いに連携をしながら、どのような形で地域の農家にとってあるいは地域にとってこれがその
活性化につながるような方法になるかどうか。それぞれの所にございますので、それぞれの所
で研究をしながら、連携をしながらやっていきたいと、こういうふうに思います。
〇17番議員(野下寛俊)
いつまでも研究ばっかりするんじゃなくてですよ、でくっだけ早い
時期に実践に移すということで、もうボチボチやっていかんと手遅れになるんですよね。そう
いうことでお願いしまして、次の集落再編に入ります。
先ほど議員の方から質問がありまして、なかなかやりにくいかなあと、私としてはですよ、
思っているんですが、ダブる面もあるかもしれませんけども、せっかく勉強をしてきたりしま
したので、お尋ねしたいと思います。国土交通省は本年 1月に「全国の過疎市町村 6万 2,271
集落のうち限界集落は 7,873集落あり、 7年前の前回調査時からすれば 191集落が消滅してお
り、今後10年以内に消滅、いずれ消滅すると思われる集落は 2,641集落」というふうに発表し
ておられます。この国土交通省の調査が当南さつま市まで来ましたか。
〇企画政策部長(上野哲郎)
〇17番議員(野下寛俊)
企画の方にそういう調査が来たという記憶はございません。
その頃はまだ過疎市町村じゃなかったんですかね、合併前で。記憶
になければ、それでいいですけども、そいでですよ、全体の20パーセントの市町村で集落再編
を考えているんだということなんです。先ほど市長がもう集落再編、限界集落、いろいろ答弁
されておりましたけども、あの中で限界集落というのは、私が知ってる範囲では、昔の道普請
とか、それから冠婚葬祭をまだ集落とか、個人の家でしおった部分も含めてのそういう限界と
いう部分があると思うんですよ。これはですね、私がこの一般質問で限界集落をやったのはも
う十何年前になります。今、山梨の方の大学におられますけども、教授は高知大学の地域社会
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学の教授をしておられました大野
晃先生という方がですね椎葉村に来られるという情報を得
ましたので、そこまで、椎葉村に電話をしてどしてん聴講をさしていただけませんかというお
願いをして聴講に行って、そいで、大浦町議のまだほやほやだったです、の時に一般質問で今
のうちに何か手を打たんことには、限界集落は置いて、限界町になりますよと。もう亡くなら
れましたけども、別にその町長を悪く言うわけじゃありませんが、竹内町長時代でした。そん
当時はまだ高齢化率は35パーセントいってたかな。いってなかったんじゃないかなあと思うん
ですよ。それで現在の大浦町は高齢化率はですよ恥ずかしくて言えないぐらいなんですが、 5
月 1日現在で 43.62パーセント、もう町自体がもうなくなったと言えばなくなったんですけど
も、南さつま市ですけども、もうあの地区、集落全体が、地区全体が、旧大浦町全体がもう限
界町、あればもう限界町になってただろうと思うんですよね。それで現在の竹田市ですね、は
23年には、大分県の竹田市ですよ、23年には限界市になるんだそうです、予想ではですよ。こ
れは九州経済調査協会というのが試算で出してるんですけども、南さつま市もですね2030年、
人口は 2万 8,907人ですね、 2万 8,907人で、老年人口指標39.5パーセントです。まあ2030年
と言えば、私の場合はもう名も残せず、もちろん皮も残せませんので、鬼籍に入ってると思う
んですけども、この中にもそういうふうに見られる方もおられると思うんですよね。その 2万
8,907人にもカウントされないと、哀れなことですけどですね、2030年には。そいでですよ、
先ほどの限界集落への対応策ということを、私も全く同じ質問をしてたんですけども、だけど
も、市長、均衡ある発展ということを言われますけども、限界集落へのテコ入れがないと均衡
ある発展はないと思うんですよね、何らかのテコ入れをしないことには。そいでですよ、もう、
だけども、これはもう限界集落へのテコ入れというのはものすごう厳しいと思うんですよね。
それは分かります。分かりますので、柔らかくいきますが、国の補助制度でですよ集団移転の
制度があると思うんですけども、その条件と、該当集落があるか、ないかをお尋ねします。
〇市長(川野信男)
集団移転についての具体的な条件、該当集落等については後ほど課長から
答弁させますが、限界集落、これは先ほども言いましたとおり、定義をどうするかということ
だと思います。国土省が調べた、かつて調べたその限界集落、65歳以上が50パーセント以上と
いう定義だけでございますればすぐできます。しかし、共同生活が云々ということまで言いま
すというと、これは大変、それぞれ個々に判断していかなければなりませんので、そういうこ
とをば今ここでじゃあいくらあるということを申し上げることはできないと、こういうような
ことを申し上げたわけでございます。65歳以上が50パーセント以上を占めておる所が既に集落
単位で言いますと70集落もありますよと、こういうようなことをば御答弁を先ほど申し上げた
ところでございます。また、今あえてその旧町単位での話もありましたけれども、43.6と言わ
れましたかね、実は私は一番新しいデータは43.7になっておりますけれども、このように非常
に地域によってかなり旧町単位でも高い数字になっておるというのが現状でございます。じゃ
あそいじゃあ今のままの集落単位でそれを残すためにどう施策をするか。均衡ある発展という
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ことで言葉はいいですけれども、可能かどうかということになりますと、大変私は厳しいと正
直思っております。だから、そういうことじゃなくて、対応する方法としては、一つには、や
はり集落をもっと大きくすることによって共同生活ができるような対応策を講じましょうやと
いうことが一つございます。さらにもう一つは、じゃあ集落の移転という制度、これは制度も
ございますので、そうした制度の中で対応することがより地域のために、住民のためにいい所
はないのかどうかということも検討をしていく必要もあると思います。どういう制度であるか
ということについては後ほど課長から答弁させますけれども、こうしたいろんな制度を駆使し
ながら、要するに20年、2030年とおっしゃいましたですね。その頃も地域に住む人たちがほん
とに幸せに生活できるようなやっぱりそういう場づくりをするのが役割だと思いますので、そ
ういう観点からこれから施策を進めていきたいと、こういうふうに思っております。
〇総務課長(塩賀千弘)
制度について若干説明をいたします。過疎地域集落再編整備事業とい
うものがありまして、この中の集落移転事業というものが議員おっしゃいますものに該当する
と思います。採択要件といたしまして交通条件が悪く、医療、教育等基礎的な公共サービスの
確保が困難であること。あるいは交通条件が悪く、人口が著しく減少していること。交通条件
が悪く、高齢化が著しいこと。それから、全体として移転戸数がおおむね 5戸以上であること。
各移転対象集落等にある相当の戸数が移転すること。移転戸数のうち相当の戸数が移転先地に
おいて団地を形成することというような条件が付いております。この条件の中でもうちょっと
こう詳しい数字といいましょうか、基準はないものかということで照会もいたしましたが、そ
ういう細かな形での規定はされていないということで、文章表現の中でこのような基準を作っ
ているというような事業であります。
〇17番議員(野下寛俊)
もうねえ質問時間がないんですよ。そいでそういう対象地区がある
か、ないか。もう簡潔に。
〇総務課長(塩賀千弘)
具体的にどこどこということは、先ほど基準が明確な数字が示されて
いないということもありまして、言えないわけでありますが、ただ限界集落関係の質問、今回
の質問の中でいろいろと数字も出しておりますけれども、対象になる地域はあり得るというふ
うに考えております。
〇17番議員(野下寛俊)
あと 2分48秒しかないんですよ。この限界集落のことに関してです
ね京都府の綾部市が水源の里条例というのを作ってるんですよね。直接限界集落には言及して
ないですけど、水源の里条例というのがありましてですね、取り寄してみましたが、もう質問
時間がありませんので、もうこれはやめますけども、南さつま市には余りその該当する地区は
ないんじゃないかと思いますけども、だけども、先進地でそういう水源の里条例なるもの、過
疎地域に対しての何らかの助成策が盛り込まれておりますけども、検討していただければ、参
考にしていただければ、検討しますから、何らかの参考になるんじゃないかということをつな
いでおきます。それからですよ、市長、集落再編をおっしゃいますけども、なかなかだという
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のも先ほどのあれもありました。そいでですね、いい所があるんですよ、モデルになるような
所が。戸数がですね、 3集落でですよ戸数が53戸、18戸、9戸、はい、そいで境界が分からない
と、点在しているもんですから。あそこの集落はどこですかと言われても、いや、点在してい
るから言えないと、そういう所があるんですよ。名前は言えませんけどね。そいでですよ、結
構その地区は 3集落で共同で何やかんやしてる場合もあるんですよ。その辺を調査してですね、
この場で集落名が言えれば簡単に言うんですけども、言えないもんですから、いろいろあると
まずいですからね。調査してぜひ、モデルになるようなケースになるんじゃないかと思います
ので、まだ年は市長より若いですから、だけども、老婆心ながらお伝えしまして一般質問を終
わります。
〇議長(石井博美)
〇議長(石井博美)
これより休憩いたします。再開を午後 3時といたします。
休憩
午後
2時45分
再開
午後
3時00分
再開します。
質問に入る前に、相星副市長から訂正の発言の申出がありますので。
〇副市長(相星完治)
先ほど清水議員の質問に対しまして地籍調査の終了年度を加世田地区を
「22年」と答弁いたしておりましたが、「21年」でございました。お詫びを申し上げまして訂正
方をよろしくお願いをいたします。
〇議長(石井博美)
次に、園田
豊議員の発言を許可します。
[園田
〇11番議員(園田
豊)
豊議員
一般質問席]
午後
3時01分
私は五つの事項について各項目ごとに質問を行って参りたいと思い
ますけれども、五つの事項すべてにおいて人口減対策につながることを冒頭申し上げておきま
す。まず 1点目の人口減対策についてでありますけれども、国勢調査人口を基に推計している
本市の予想人口は、平成22年が 3万 9,000名足らずで、平成27年には 3万 6,500名ぐらいにな
ると推計されております。私が生まれたのが昭和35年、その時旧 1市 4町の南さつまに例えま
すと 7万 6,000名ほどおりました。ちょうど今で47歳ですので、半分ぐらいに減ったというこ
とですね。あ と47年いけば、分母が違いますけれども、このペースでいくとこのまちの人口と
いうのはどうなるんだかなあというような思いもあります。合併時の平成17年の合併時当時が
大体 4万 1,468名ですから、先ほどの平成27年の今10年間経過した時には 5,000人近くの人口
減になることが予想されております。この減少は以後も続くと予想される中で、この人口減に
より中心部と周辺部の格差はますます広がってくると思われます。本市全体としても若者の層
の減少、すなわち生産人口が少なくなり、高齢者の占める割合というのが多くなると思われて
おります。このことは国・地方ともに極めて厳しい財政状況下の下、本市にとっても人口減に
よる行財政運営への影響は大きなものがあると危惧するところでありますが、どのようにこの
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状況を分析して今後対応されているのかお伺いいたします。また、本日の一般質問でもありま
したが、住民が少なくなり集落の運営を維持していくことができなくなる集落等も今後出てく
る可能性があり、行政運営を行っていく上で大きな問題であると思いますが、この地域コミュ
ニティ活動の促進策をどのようにお考えであるのか。 2点目をお伺いしておきます。次に、産
業振興を進めていく上でも人口減という問題は、産業基盤並びに生産基盤を衰退させ、このこ
とは就業機会の確保が少なくなり、本市への定住という面からも今後大きな課題であると思い
ますが、どのような対応策をお考えであるのかまずお伺いをいたします。
〇市長(川野信男)
お答え申し上げます。本市の人口につきましては、過去の国勢調査の 5年
ごとの人口減少率を見ましても平成 7年から平成12年の 5年間で約 4.1パーセントも減少をい
たしてございます。また、平成12年から平成17年の 5年間では約 5.2パーセントの減少となっ
ております。過去10年間で 4,168人の人口が減少をいたす。こういうような結果になっており
ます。また、本市の将来の人口でございますけれども、平成27年度の人口につきましても、国
の推計によりますと減少率で12.4パーセント、数に直して約 5,200人の人口が今後10年間で減
少すると、こういうような予測がされておるわけでございます。このように非常に高い率で人
口が減少する中、人口減が社会に与える影響については国におきましても様々な論議がなされ
ておるわけでございます。都市部と地方の経済格差の拡大の問題をはじめ、地域コミュニティ
の活力の低下や集落機能の低下による限界集落、あるいは、また、耕作放棄地の問題など地方
における人口の減少が行政の運営に大きな影響を与えることは御承知のとおりでございます。
本市の場合、これらの人口減少、過疎化の問題に加え、非常に高い割合を示している高齢化の
問題もございます。また、加えて少子化の問題など人口の構造に関係するいくつかのマイナス
要因を併せ持っていると言われておるわけでございます。今回の総合振興計画の策定に当たり
ましても人口減少問題を含めた少子高齢化対策の問題を今後10年間のまちづくりを進めていく
中で重視しなければならない課題の一つとしてとらえて計画策定をいたしたわけでございます。
また、日本の国全体の人口でございますが、人口減少社会に国全体もあるわけでございますが、
人口増による地域の活性化を図ることは極めて困難であると、こういうふうに思われておりま
す。振興計画におきましても10年後の本市の目標人口を現在よりも約 3,000人少ない 3万 8,500
人と推定して策定いたしてございます。これは先ほど推計した数字いろいろありますけれども、
政策誘導による増というものも加味いたしましてこういうような数字を推計をいたしたわけで
ございます。人口減少により市民一人当たりの行政サービスのコストはこれからますます高く
なって参ります。加えて財政状況は今なお非常に厳しい状況でございます。このような状況の
中、より一層の行財政改革を進め、諸施策を効率的に推進することにより本地域の活性化を図っ
ていかなければならないと考えております。また、振興計画の中にも記述いたしてございます
が、このような状況下の中でこそ子どもを安心して生み、育て、伸ばす環境づくり、あるいは
高齢者、障害者を思いやる心豊かな社会づくりを地域ぐるみで構築をし、市民参加による市民
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福祉活動や地域コミュニティ活動を促進することで市民が共にお互いを支え合い、生涯にわたっ
て健康で安心して生活できるまちづくりを推進をして参りたいと、斯様に考えておるところで
ございます。
〇11番議員(園田
豊)
具体的にちょっとお伺いしたいと思いますけれども、大体平成27年
度の人口推計というのは示されているわけですけれども、その方法等によりましてですね。そ
うした中でですね国から参ります交付税についてもですね、次は平成22年度の人口、国調の示
す人口によりまして23年度以降の交付税措置がされるわけですけれども、そうした中で10年先
のですね、平成23年も大体分かるだろうと思いますけれども、10年先、10年先のですね 5,000
名余りの人が今後減っていくわけですよね。そうした中でですね交付税にどれだけのですね影
響が出るものなのかどうかですね。やはり自主財源に乏しい私どものこの南さつま市におきま
してはこの交付税に頼る面というのは非常に大きなウエイトを占めていると思うわけですけれ
ども、この辺についてどのような分析されていらっしゃいますか。
〇市長(川野信男)
人口減少に伴う将来の交付税がどういうふうになるかということでござい
ます。交付税につきましては、平成18年度の普通交付税の算定等の基礎となっている本市の基
準財政需要額、これが 108億円となっております。交付税について現在の制度がそのまま維持
されるんだという前提でないと試算できませんので、そういう前提でお答え申し上げますが、
平成27年度の基準財政需要額を平成27年度の推計人口である 3万 6,489人で単純に算定いたし
た場合に、その額は 102億 5,000万円となります。人口減により基準財政収入額も同様に減少
いたしますので、単純に比較するということはできませんけれども、基準財政需要額の比較だ
けで申し上げますと約 5億 5,000万円交付税が減少をすると、こういうことに計算上はなるわ
けでございます。実際上は三位一体改革などによって制度が変わってきておりますので、ある
いはもっともっとその大きな影響があるんじゃなかろうかなという推測はいたしておりますが、
これは今後の制度の問題とも絡んでおる。こういうふうに理解をしております。
〇11番議員(園田
豊)
この依存する財源というのをですねいかに確保していくかというこ
とが、やはりこの南さつま市の行政を運営し、また、住民へのサービスを提供する中でですね
これは大きなやはり問題ではないかと思うわけです。そうした中でですね、大体今これで積算
していきますと、人口一人当たりこれでいきますと 7万ぐらいですかね、交付税が落ち込むと
いうことが予想されるわけですけれども、こうした中で三つのことについてこの人口減対策に
ついては示しているわけですけれども、行財政の影響、地域コミュニティ活動の促進、そして
産業の衰退ということで出したわけですけれども、 2点目の地域コミュニティ活動の衰退とい
うのは、お二方の議員の方々の集落再編、いろいろな集落の、地域の基盤であるこの集落の限
界に達しているというような所も今後出てくるというようなことでですね、今後このコミュニ
ティ活動の促進というのは、いろんな集落の持っている財産、また、考え方、そういう諸々の
ことを考えていかなければ、このコミュニティを維持していき、また、コミュニティ活動を促
- 121 -
進していくというのは厳しい部分もあるのかなと思っておりますけれども、やはり、どの問題
もそうでありますけれども、この人口減対策というのは、やはり短期的、中期的、また、長期
的なスパンで物事を進めなければならなく、また、解決していかなければならない課題である
と思いますけれども、やはりこれはですね、市長もう一番手っ取り早いのが、市長としての任
期というのは 4年間であります。やはり任期期間にこの問題にどういう取組みをして結果を出
していくというのがやはり、これはもう人口減に対するですね市民への理解を深める中でもで
すね示していかなければならない問題だと思いますけれども、市長のですねこれはいろんな
「海と大地が共演するまちづくり」というようなキャッチフレーズ等もありますけれども、そ
うした中でですねこの 4年間のあと残された任期は 2年ちょっとですよね。このスパンの中で
どのようなやはり人口減対策をですね、あと 2年間ですから、やっぱり具体にやっぱり示して
いくことも必要じゃないかと思うわけですけれども、この辺についてどのようにお考えである
のかですね。それから、先日渡されましたこの南さつま市のこの市勢要覧を見ますと、ほんと、
こう何と言うんですかね、市外の人とか、県外の方々が見ますと、「地域躍動・きらめく『南
さつま市』」へというようなことでこう書いてありますよね。移住しようかなあと思うような、
これはもう何か地上の楽園みたいな感じで、こう見る人に見たらもうほんともう素晴らしいあ
いだなあというふうに感ずるわけです、これはもう純粋にですね。そうした中でですね、これ
は人口減とですねこの定住促進というものはやはり一対のものではないかと思うわけです。な
ぜこう申しますと言うと、これはもう一番お分かりのはずで、交付税の算定基礎は一番人口に
よるものが大きいということだと思います。そうした中で定住を進めていかなければならない
ということが、これはもう大きなこの人口減対策の課題であると思いますけれども、これは前
回の12月議会でもいろいろとこの定住促進についてはお伺いしたこともありますけれども、こ
の定住促進と人口歯止め策というものを一対に考えたときにどのような御見解をお持ちである
のかお伺いいたします。
〇市長(川野信男)
人口減対策、これをどういうふうにするか。任期中の 4年間で云々と、い
ろんなお話がありました。私は、市政というのは悠久な話であって、私が 4年間の任期である
とか、そういう話じゃなくて、一つのランナーとしてそういうような意識を持ちながらしてい
かなければ、自分がこの期間それをやりゃいいじゃないかという話じゃないと、そういう認識
の下におります。そして今後の本市の将来計画というのはやはりどういう方向にするかという
のは、10か年の長期計画、これを皆さんの知恵を借りて一緒になって作っておりますので、こ
れを具体的に推進することが私の施策でもあるわけでございます。また、特に本年度はどうい
うふうにするかということについても今年の当初予算の編成段階でお話を申し上げましたけれ
ども、やっぱり四つの改革をしながら、五つの創造をしていかないかん。こういうようなこと
を申し上げたわけでございます。そしてそのことが人口減対策、定住促進対策、こういうもの
につながっていくんだと、こういうようなことを申し上げたわけでございます。ただこの中で
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特に新しい創造という中で新しい産業というものを興していかなければやはり定住促進という
のもできんじゃないかということで、新しい産業興しについていろんな知恵を出そうじゃない
かということでの提言もいたしてきたと、こういうふうに思っております。新しい産業興しの
中では一つにはやはり観光という問題でございます。この観光につきましても、ただ従来言わ
れてきておったような観光じゃなくて、次世代を見据えた観光対策、そういうものがあるじゃ
ないか。こういうようなことを提言し、そのための施策をばいくつか御提言申し上げてきたわ
けでございます。要するに全体として、国全体もそうでございますけれども、人口減というの
は、現在の少子化の状況の中では国全体としても人口減というのは、これはもうあり得るとい
いましょうか、現実の問題でございます。特に地方におきましてはその減少率は大きいですよ。
県単位で言いましても鹿児島県などは減っておる県でございます。そして、また、この鹿児島
県の中でも我々の地域は非常に人口減少が大きいそういう地域でございます。こうした地域で
仮に人が減っても、そこに住む人たちが安心して安全に住めるような、そして、また、豊かな
人生を送れるようなそういうまちづくりというものをば進めていくということが大事なことで
あって、これから人間をこれだけ増やしましょうとか、これだけに維持しましょうとか、目標
はいいんですけれども、そうしたことによる施策だけではやっていけないんだよというのは、
これは私はもう事実あると思っておりますので、減った人口の中でどうしたふうにして地域の
人たちが安心して住めるような地域社会にするのかということも政策の一つとして考えておく
時代にきておるというふうに認識いたしております。
〇11番議員(園田
豊)
以前私は一般質問の中でですね、市長の御見解の中でも以前も言わ
れたと思うんですけれど、長期的な視野に立った、今回も今10年間の総合計画の中に立ったで
すね中で私は行政運営を進めていくということを申されましたときに、私は今聴きながら記憶
いたしておりまして、旧加世田は駅伝のまちでありますから、市長は今回華の 1区を任された、
覚えていらっしゃると思いますけれども、 1区を任されたわけですから、華の 1区というのは
今後最後の順位にも左右する区間でもありますからいかがですかというようなことを申しまし
たけれども、やはり 1区の出遅れというのはですね後々まで響いてくると思うわけです。です
から、この 4年間というのはやはり一番大事な方向性を定める中で、短期的な考えから言えば
方向性をピシャリとやはり決めていくというのもこの人口減には必要じゃないかと思うわけで
す。この南さつま市の先ほどこのパンフレットを見ましてほんと純粋にこれはきれいないいパ
ンフレットだなあと思いながらですね、実はここに東洋経済のデータパックがありまして、 6
月 5日現在 805市が全国にあるわけですけれども、その中で南さつま市の住み良い順位は、多
分お分かりだろうと思いますけれども、 545位ということで、これは大体合併時のデータです
けれども、さほど変わってないと思います。 805からしますと真ん中よりちょっと落ちる住み
やすさの位置にいるんだなあと。これは公開されているあれですから、いい加減なデータを基
に作ったデータではないと思いますけれども、先ほど来市長の方がですね安心なまちというこ
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とが各所に、何箇所かこの安心という言葉が出ましたけれども、この安心度という順位からい
きますと、この南さつま市は95位と、これだけが突出しているんですね、そのデータの中では
ですね。利便性、快適度、居住とか、裕福さというのなんかもありますけれども、これは真ん
中よりちょっとこう落ちるという位置に位置付けられておりますけれども、安心度という点か
らいけばこの南さつま市は 100位以内に入ってて安心して住めるまちであるわけなんだなあと。
やはりこの安心度というのが住民が定住していく中でもですね一番大きなやはりウエイトを占
める部分じゃないかと思うわけです。そうした中でですね何やかんや言っても人が住まなきゃ
ですね行政運営もままならないというのが、集落にしましてもそうであります。そうした中で
ですね市長が本年度の施政方針の中でもこの人口減対策のために定住を促進する意味で「南さ
つまスローライフタウン構想等を進めながら受皿を進める。」という構想を述べておられます
けれども、これを作るに当たってはですねやはりそれまでの下積みの下段階があったと思うわ
けです。そうした中でですね現在の状況、今後の方向性ですね、今、市長が進めている中では
受皿というのは、これが大きなウエイトを占めていると思いますよ。ですから、このことにつ
いての現在の状況はどうであるのか。それからですね、これは一つですね10年後の行財政、多
くのやはり交付税なんかもやはり下がってくるわけですから、うまくやろうとすれば、行財政
をうまくやろうとすれば、入る金を増やして、出す金を少なくやっちゃうと、これは財政とし
てもうまく回っていくわけですよね。でも、入る金にも限りがある、出す金にも限りがあると
いう部分はあると思うわけです。あるものをどういうふうに活かすかということも一つの手段
として申し上げたいと思いますけれども、普通財産の処分というのがですねどのようなお考え
であるのかですね。定住を進めていくとなれば、もう手っ取り早く言えば、これはもう簡単な
言い方をして、がっつこら聞き違いとか、そういう部分じゃなくお聴きしていただきたいと思
いますけれども、市が持っているですね、これは市市有地、それから開発公社ですね、そうい
う部分まで含めてですね、今ネットでも公募はされておりますけれども、現在市が所有して販
売可能なですね面積はどれぐらいあるものか。そしてそれを 5年間、10年間ぐらいのスパンの
中でですね売却した場合にですねどれぐらいのですね処分費が入ってくるものかですね。売却
益がどれぐらいあるものなのかということをお伺いしたいと思います。
〇市長(川野信男)
質問の所までは入っておったのかどうか分かりませんけれども、土地だけ
でいいですか。
〇財産管理室長(橋口幹男)
御質問は販売可能な住宅用地の面積及び売却の収益はどれぐらい
かということでございましたけども、現在市及び土地開発公社が宅地として分譲中の土地につ
きましてお答えさせていただきます。現在市及び土地開発公社が宅地として分譲中の土地は
9団地で29区画ございます。総面積が 1万2,634.01平方メートル、販売価格でございますが、
一番高い所が平方メートル当たり 4万 7,379円、一番低い所で平方メートル当たり 7,654円で
ございます。
- 124 -
〇11番議員(園田
豊)
スローライフタウン構想についてがまだ答弁がなかったようですけ
れども、この後話ししていただきたいと思いますけれども、私がなぜこれをお伺いしたかと言
いますと、やはり定住、この人口減の歯止め策という中でですね、これは一つの案ですけれど
も、なかなかこれは、掛かった経費がそれだけですから、市の資産というのは、実勢売買価格
というのもあるだろうと思いますけれども、これに宅地とか、こういうのを造った時のですね
やはり掛かった経費というのが大きく加味されているんじゃないかと思うわけです。これをず
うっとこのまま続けていってもなかなかですね売却というのは、当該私が住んでおります笠沙
でもですねそのことがネックになりまして坪単価が民間の売買なんかとしますと異常に高い土
地もあります。これはやはり今後ですね、それは掛かった価格、税金でですね造成したわけで
すけれども、その辺はですねちょっと考え方を、少しやっぱり方向転換しながらですね考えを
変えて、定住する人は市外の方だと、それだけ人口が増えるということは交付税も上がって参
ります。また、家を建てれば、大体 2,000万ぐらいの家ですと固定資産税が大体、評価にもよ
りますけれども、20万から30万円ぐらいの固定資産税が入るんじゃないですかね。そうだと思
います。もうそういうことを試算しましたときに、これ今29団地29区画ということだったです
けれども、区画整理をしてないようなやはりまだ、市の目的基金で買った土地等もあるかもし
れませんけれども、そうした部分まで含めた中でですねある程度やはりこの売却の価格という
ものをですね考えながら、これはもうもしそいができないのであれば、大体 5年間ぐらいをス
パンに、 1年以内に家を造られた方は買われた価格の大体20パーセントは返却しますよとかで
すね。なかなか、定住促進条例等もほかの自治体ではやっておりますけれども、これが功を奏
してないというような話もよく聴くわけです。それよりも現実論として、今、合併浄化槽など
でも補助金交付要綱がありますけれども、そういうようなですね建てた方には 2割引き、返金
しますよとか、 2年後に建てられた方には15パーセント返金しますよとか、3年後は10パーセン
ト返金しますよとか、やはり購入額が大きくなれば、その換金率というのは上がってくるわけ
ですから、これは現実問題としてですね、もし私がそういう立場だったら 1年でも早く造って、
分母が大きいですから、返ってくる返金も大きいから、どうなんだろうかなと。民間の売買で
すと、やはり売る側、買う側のやはり接点を見つけたところで売買していくわけですから、市
がそういうことをするということは、やはり私はこれは考え方だろうと思いますけれども、民
間の方々もですね、その近くに土地を保有していらっしゃる方等もですね、その売買のですね
土地の流動化と申しますか、販売にも促進がかかるんじゃないかなあと思います。これは周辺
部、中心部いろいろありますから、これは一概には言えないかもしれませんけれども、この辺
の考え方も含めてですね何らかの措置をとって一人でも多くの方がですねこの南さつま市に住
んでいただけるようなですね短期的なやはり考え方というのも私は必要じゃないかと思う次第
ですので、このスローライフタウン構想と今のこの件についてお伺いいたします。
〇市長(川野信男)
先ほど室長から答弁申し上げましたのは、現在団地用として分譲する土地
- 125 -
だけを対象として申し上げたわけでございますが、市が所有しておるあるいは公社が所有して
おる土地、可能性という意味ではまだまだもっとあるわけでございます。それから、今価格の
問題がございましたけれども、これはそれぞれ今まで合併前の地域、市町でやり方が相当違っ
ておったんじゃなかろうかと思いますけれども、私は旧加世田の場合は、掛かった経費で売る。
そういうやり方はいたしておりません。要するに現在の市価、価格の動向を勘案しなければ、
いくら掛かったからと言って、その経費で売って売れるはずがないわけでございますんで、そ
ういうやり方はしてないと、なかったと思います。ただほかの所がどうであったかについては
申し上げませんが、さっき29の区画が残っておると、こういうような御説明申し上げましたけ
れども、非常に地域的には団地によって相当なものが、造ったものがほとんど残っておると、
こういうような所もあるようでございます。こうしたものをばどういうような対応をすりゃい
いのかということが課題だというふうに思っております。そこで問題は、それが売れたら交付
税が入ってくるじゃないか。これは市外の人が入ることが前提なんです。今の販売形態では必
ずしもそういうふうになってない。いくら安く売っても同じ市の人が単なる移転であれば、あ
るいは建物にしたら空き家が、別な所に空き家が出てくるだけじゃないか。したがって、これ
からの販売対策をどうするかと、こういうことがこれからの課題だというふうに私は思ってお
ります。既に市営住宅にいたしましても市外の人が入りやすい条件を設定するとかいうことで
指示もいたしてございますし、現にそのような対応策もいたしました。地域によっては市外の
人がいわゆる分譲も入って来ておる所もありますが、同じ地域内の人が安いからと言ってそこ
に移ったって、これはもうしようはない話、しようはないといいましょうか、交付税という意
味では何ら効果がございませんので、市外の人をどういうふうにして誘導できるような対策を
するかということをこれから具体的に検討をいたしたいと、こういうふうに思っております。
それから、これはかつてでございますけれども、私はかつてこの議会で、議会じゃない。加世
田市の議会でと申しましょうか、要するに定住促進対策ということで土地を安くすりゃいいじゃ
ないかとか、いろんな対策をすりゃいいじゃないかという、そのことによって旧加世田市の人
口を増やせばいいじゃないかという議論もあったことがありますが、私はそれはやりませんと
いうことを言いました。といいますのは、旧加世田市が大浦から、笠沙から人を持ってきても、
加世田は増えるかもしらんけど、地域経済にはほとんど影響はないんじゃないか。しかし、今
度合併いたしますと、南さつま以外からとなりますと、ほとんどターゲットは鹿児島市でござ
います。鹿児島市などから誘導できるような対策というのはむしろこれから積極的にやる必要
があると。そのことが定住促進に係わってくると、こういうふうに思っておりますので、これ
を具体的にどのような施策としてやるかということは十分これから一つ研究をいたしてみたい
と、こういうふうに思っておるところでございます。さらに、また、スローライフタウンの話
でございますけれども、今回合併したことによって非常に海岸線を含めた景勝の地がたくさん
ございます。特に都市部の人たちにとりましては大変魅力なんだ。今、団塊の世代対策云々と
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よく言われますが、スローライフタウン政策と言いますのは、団塊の世代だけじゃございませ
んで、都市部の人たちの中にはこうした人生をもっとエンジョイしたい、もっと本当の人生を
したいと、こういうような人も、日本の国民からすると、一部でありましても、ここにとっちゃ
大変多くなりますので、そういう施策を積極的に展開しようじゃないかということで今研究を
進めておるところでございます。これから具体的な研究、検討も今いたしておりますので、個々
に進めていきたいと思いますが、やはりその中には、住宅対策なり、土地対策の中で、そうい
う人たちが来る場合は、優遇といいましょうか、便宜を図るようなシステムをやはり導入しな
ければいかんだろうと思います。地元は優先しないで、よそを優先するかとか、こういう議論
をするようになりますと、これはいけませんので、やっぱり定住促進をするためには、市外の
人がこちらに来て住めるような環境づくり、条件づくり、こういうものをば進めていかなけれ
ばならない。こういうふうに思っております。 7月の 5、6日の日には、「とるぱ 226」のいわ
ゆる選考といいましょうか、景勝の地の選考するために委員の皆さんをお願いしてございます
が、この中には東京からの委員の方もいらっしゃいます。福岡の方も委員にいたしてございま
す。鹿児島市からもお願いをいたしてございます。そういう方々を来ていただくことによって、
この景勝の地を見ていただくことによって、これを全国的に発信しようと、こういうような企
画にもなっておりますので、そうした場を通じて我々が持っておる資源をもっと活かす。その
ことが定住促進につながるように、つなげるようにいたしたいと、こういうようなことで今一
生懸命頑張っておるところでございます。
〇11番議員(園田
豊)
先ほど市長の方から「旧加世田時代は、掛かった経費では、そうい
うことは大体実勢売買価格によって私は定めている。」ということでありますけれども、現在
南さつま市ですけれども、あるんですね、それが。掛かった経費でまだ販売しているという場
所等もまだございますから、お分かりのとおり。ですから、私は申し上げた次第なんです。現
在の状況に応じたやはり価格設定というのが必要じゃないでしょうかと、これはまたおいおい
研究しながらですね、その地域の実情に合った価格で販売というような感じで考えていただけ
ればと思います。それともう一つはですね、市外の人が入ることが、これは交付税にも関係す
るということ。これはよく分かります。でもですね、市内の人が市外へ出ることを抑えるとい
う意味合いもあると思うわけです。出生、死亡、それから転入、転出あると思います。人は住
みやすい所へ移って行きます。こうした観点からやはり納税者である市内の方にもですねそう
いうような、それは鹿児島市がいいわけですから、いろんな働く場もそっちだとですね。市内
の人たちを市外へ出さない対策もですねこの宅地販売の一つの目的ではないかと私は思うわけ
です。ただ市外から市内に入って来るということだけが一つの目的じゃないと思うわけです。
いる人を出さないようにするためにはどうしたらいいのかということもやはり根底にあるんじゃ
ないかということを申し上げまして 2点目に入りたいと思います。
次に、 2点目の複式学級の在り方についてでありますが、現在本市では南さつま市小学校複
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式補助教員配置要綱において「補助教員は複式学級を 3学級有する小学校に置くことができる。」
と。すなわち 1年・2年、3年・4年、5年・6年が同じ時間に同一の教室において授業を受ける
ということでありますが、本市においては、完全複式が 6校、一部複式が 6校になっておりま
すが、一部複式における今後のですね補助教員の対応についてどのようなお考えをお持ちであ
るのかまずお伺いをいたします。
〇学校教育課長(瀬戸山
武)
旧笠沙町では平成14年度から複式学級を持つ全校に補助教員を
配置し複式学級の教科指導に活用して参りました。複式学級の複雑な学習形態の中で担任教諭
が別の学年の指導に当たり、担任の指導が、授業が直接受けられない間接指導の時間帯に児童
に助言を行ったり、個に応じた指導を行ったりしております。平成19年度は、笠沙地区に限ら
ず、全市的に複式学級を 3学級持つ学校に補助教員を配置したところです。その成果としては
間接指導の中で個に応じた指導が十分できることやきめ細やかな学習の基本的なしつけができ
ることなどが挙げられます。一方、補助教員をしていただく人材の確保が課題であります。議
員御指摘の 3学級の完全複式の学校ばかりでなく、 1学級あるいは 2学級の複式学級を持つ学
校にも補助教員を配置できないかということでありますが、成果と課題を踏まえて今後検討し
て参りたいと思います。
〇11番議員(園田
豊)
もう簡単にお伺いしますが、なぜ完全複式にだけは補助教員が配置
されて、なぜ一部複式には補助教員が配置されないというようなですね要綱が出来上がって、
それが実施されているんだろうかと思います。教育長にしても、瀬戸山課長にしても学校現場
におられた方ですから、複式学級を受け持たれかどうかは定かではございませんけれども、複
式学級に慣れている学校というのはもうずうっと複式学級でいくわけですよね、 6学年。ただ
一部複式というのは、1年・2年が複式であって、3年・4年は複式が解消されて、また、5年・6
年は複式になるというような変則複式になっているわけです。私は 6月 3日の日にですね地元
の小学校で複式学級をですね拝見する、見る機会があったもんですから見さしていただきまし
た。市長は複式学級の在り方を見てらっしゃるかどうかは分かりませんけれども、子どもたち
が後ろ前に向き合いながら、先生が10分間置きにタイムスイッチを押しながら、後ろ前、後ろ
前教えていくわけです。私はですね教育の平等、こういう観点から言ってですね、これはちょっ
と例が悪いかもしれませんけれども、スポーツ観光ということでですね、これも 1回この前高
校の準決勝のサッカーを見に行きました。多くの市外の子どもたちがですね、生徒がサッカー
場でサッカーを興じてレベルを競っておりました。これに 5億何がしのですね予算を投じてやっ
ているわけです。私は、南さつま市の子どもたちにその 1,000分の 1の予算があればこの一部
複式のですね補助教員を配置できるはずなんです。これをすることはですね、なぜこうやって
要綱の中でですねこのような取組みがなされたのか分かりませんけれども、この格差というの
があっては私はいけないと思うんです。これが相当額であればですね、これは検討しなければ
ならないと思います。現在南さつま市以外でこのことをやっている所というのは多くはないと
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思うわけです。そこ何箇所か、末吉とか、そういう所はやっております、旧、今の曽於市とか
ですね、やっておりますけれども。ほかの市町村はどうであれ、南さつま市だけは子どもに対
するですね、教育に対する予算はつけるんだという強い信念がですねこの結果なのかというこ
とでですね、私は、これはですね本年の 4月の12日施行です。これを聴いた途端に愕然といた
しました。先ほどの農業共済の話じゃありませんけれども、いいことです。そして私はこの複
式学級を笠沙時代にやってたわけです。このことでですねいろんな保護者、それから子どもた
ち、先生方にもこの話をお伺いしました。非常にありがたく、授業の進め方にもですね大きな
メリットがあったという、数字としてはですね、それはこの前あった学力検定テストでどうだっ
たかということは、まだ発表されてないということですから、あいですけれども、ただ南さつ
ま市の状態というのは把握されていると思います。これをどうのこうの言うわけじゃありませ
んけれども、やはり好ましい授業の姿という観点からいったとき、なぜ一部複式と完全複式に
この格差が付いたのか。この辺の御見解をお示しいただきたいと思います。
〇学校教育課長(瀬戸山
武)
特に複式学級の指導の中で困難の指導は 1・ 2年生の指導であ
ります。入学をして間もない子どもたちが学習指導あるいは生活指導等を指導するのには大変
きめ細やかな手が掛かるわけです。その 1・ 2年生の複式学級を持つ学校に補助教員を配置し
たいという願いからですねこの完全複式学級を対象にしたということであります。完全複式学
級の学校というのは 1・2年生は必ず複式学級になっておりますので、1・2年生が複式学級に
なってる学校にはぜひともこの補助教員を配置をしたいという願いから、そういうふうに考え
て計画をしたところです。
〇教育長(出口定昭)
御指摘の完全複式になぜ配置して、ほかにしないかということなんです
けれども、複式学級を 1学級を持つとかいうような学校におきましては教頭さんにですね時間
のある限り入ってほしいというような措置をお願いをしてございます。先ほど課長の方からあ
りましたように、1・2年の一番困難な所に重点的にと。実際南さつまの複式を見ましても、複
式の例えば 1・2年とか、3・4年ですけれども、一方の学年が 1というのが結構多くてですね、
その時間帯はマン・ツー・マンになったりもするというようなこともありまして、現状を見て
ですね、 3学級だけれども、ある学校においては 1・2年だけども、2年がいなくて、1年生に一
人とかいうような所には配置はしておらないところであります。そのような事情からですね、
いろいろこの中にも検討した、総合的に判断してこのように11校中の 5校に配置をしたという
ことであります。
〇11番議員(園田
豊)
「総合的に判断した。」ということでありますけれども、1・2年で
も一部複式の所は、複式になっている所はあると思いますけどね。本年度のですねこの予算の
中でですね複式学級における補助教員の配置事業 339万 5,000円、これは完全複式の所ですけ
れども、これは合併特例による完全補助金で賄っております。一般財源ではないわけですよね、
本年度の場合におきましては。であったとすればこれが一部複式には適用できなかったものか。
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国庫の支出金のですね補助申請はできなかったものかどうなのかと私は思うわけですけれども、
この件ついていかがですか。
〇市長(川野信男)
補助金のことだけで申し上げますが、できるか、できない。もともとその
複式というのが合併によって生じた話ではございませんので、合併補助金の基本的なその対象
ということでは私は制度的にもでないと思っています。ただ合併したことによって地域の条件
格差があるものについては、その条件を整備するためには対象にしましょうと、こういうこと
になっておりますので、基本的には今言ったようなのは合併補助のもともとの制度の趣旨では
なかったわけでありますが、今回、今、複式についての制度充当についてはされておるんじゃ
ないかと思いますけど、それは地域間のアンバラを直すためのいわゆる趣旨としての充当と、
こういうことで私どもは理解をいたしております。
〇11番議員(園田
豊)
この複式学級における補助教員の配置事業、国の支出金ですけれど
も、これは合併特例じゃなかったんですかね。この辺の確認をちょっとお願いします。
〇市長(川野信男)
充当してございます。
〇11番議員(園田
豊)
「充当してございます。」ということは、合併特例の交付金の中に
この補助教員の配置事業という項目も入ってたというふうに理解してよろしいんですかね。
〇市長(川野信男)
具体的に項目としてそういう項目であったかどうかちょっと調査をさせま
すが、対象になり得るということで制度化したと思います。
〇11番議員(園田
豊)
であればですよ、この日にちが 4月の12日であったわけですから、
私はですねこの一部複式を、完全複式も、ずうっとそれは補助金をやって、今の小学校の配置
がこのままずうっと続くとは思っておりません。これは皆さんそうだと思います。今新しい学
校づくりの検討委員会も設置されて今後適正な学校規模、適正な配置というのが検討されてで
すね、複式学級というのは、私個人とすれば、複式学級は好ましい姿じゃないということは私
自身も思っております。そうした観点から複式学級が解消されるまでの期間一部複式にも、そ
んなに大きな額じゃないんですよ。これは子どものことなんですよ。ですから、完全複式と同
様にですねこの要綱の改正並びにそういうような考えはないもんですかね、どうですか。本年
度は確かこれは国のそういう特例の中のですね、合併特例の中で本年度に限ってはそういうよ
うな国庫の補助対象になったから全額そうなってるわけですから、次年度以降も、できること
なら 9月以降ですね、さっきの話じゃありませんけれども、これはほんとそういうような、 1
回見てください、現況を。複式学級がどういう現状であるのか。好ましい姿じゃないと思いま
すけど、どうですか、市長、御見解は。
〇市長(川野信男)
複式学級が具体的にスタートをしたのは今年、去年ではないんです。ずうっ
と前からあっております。今年複々式については、先ほど教育長が答弁いたしましたとおりの
状況等を踏まえてやったということでございます。複式でもそれはやりゃいいじゃないかとか、
複式の補助教員じゃなくて、正教員の方がいいじゃないか。これはもう当たり前のことなんで
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す。学校の定数にいたしましても、それは30人の方がいいじゃないか。もっと少ない方がいい
じゃないか。いろんな議論はあると思います。ただ基本的な考え方からのスタートといたしま
すと義務教育というのは全国一律を旨としておるわけです。そして国や県の制度の中でもそう
いう複式あるいは複々式についての制度というのはないけれども、本市の場合は、複々式とい
う非常にもう全学級を含めて複式学級がせざるを得ないということについては学校として大変
厳しい状況もあるだろうと、こういうことからそのことについてのいわゆる全複式、複々式を、
全校の完全複式の所についてもそういう配置をいたしたと、こういうことでございます。再三
申し上げますけれども、複式学級は合併前もそれぞれのまちであり、それぞれのまちで対応は
してなかったというそういう経緯の中で、やはりこの完全複々式ということについてはやはり
何らかの対応をすべきだということで今年初めてスタートをいたしたわけでございますので、
その違いといいますか、制度の違いといいますか、そういうことの御理解もいただきたいと、
こういうふうに思います。
〇11番議員(園田
豊)
複式をですねほんと、ほかの市町村はどうか知りませんけれども、
先ほど来私は何回も申し上げていますとおり、南さつま市だけはですね子どもに対するこの教
育の平等と申しますか、南さつま市内の22校の小学校に格差は持たせないという強い信念の下
にですねやはりこれは予算化していただくということはですね市民の大きなやはり理解は得ら
れるだろうと私は思っております。それはもう今、市内にですねどれだけの数の教職員、 2級
免許ですね、教職員 2級免許を持った方がいるかということは、個人情報の観点から分からな
いと思いますけれども、当該 700名の市の職員の中にもですね、それはそういうような簡単な
措置でそういう人たちを授業に出してということもあるかもしれませんけれども、やはり 700
人の中、これは分かるだろうと思いますけれどもね、これはお答えいただかなくても結構です
けれども、 700人の中にもですね教職員免許を持った方はいらっしゃいます。それは先生が、
教育長が先ほど言われた「教頭にお願いしている。」ということでありますけれども、教頭の
話もいろいろ聴きました。職務も多くて大変だという話も聴いております。そうした中で、ワー
クシェアリングじゃありませんけれども、市の職員の中にもですね自ら志願して私が複式学級
で 2時間教えますというような意気のあるような方がですねいらっしゃることを私は御期待申
し上げます。そういうことですので、複式学級に関しましては十分検討していただきたいと思
います。そして鋭意努力結果を出すのではなく、即努力して結果を出していただきたいと思い
ます。
それでは、3点目に移らさしていただきます。3点目の豊かな海と森づくりについてでありま
すけれども、これは鹿児島県が平成13年度から平成22年度までに計画している21世紀新鹿児島
総合計画の主要プロジェクトに豊かな森と海づくりということで位置付けております。あと
4年ということですけれども、県は平成13年度から平成15年度を第一期実施計画として事業の
展開に当たり、平成13年度に第一号事業計画地として県で初めて旧笠沙町を選定し、豊かな森
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と海づくりの森林整備計画を策定したわけでありますが、現在の状況をどのように分析し、今
後促進策、考え方並びに事業実施に向けての取組みをどのように行っていかれるのかお伺いい
たします。
〇産業振興部長(東久保
嵩)
豊かな海づくりのことにつきましては議員申しましたとおりで
すけれども、この推進につきましては、鹿児島県が21世紀の新総合計画主要プロジェクトに組
み込まれておりまして、平成13年度におきまして旧笠沙町がモデル地区に選定されております。
これを受けまして旧笠沙町では平成14年度に豊かな森と海づくり検討委員会を組織しまして平
成15年度にかけまして調査検討を進めながら、旧笠沙町における森林整備と渓流、河川、海域
に至る総合的な環境整備に向けた計画策定を行ったところでございます。これまで年次的に計
画に基づきながら市有林の間伐下刈り、林道舗装、集材路整備、野間岳地区の渓流、保安林整
備などを進めてきたところでございますけれども、さらに海づくりについても魚礁、漁場の整
備や栽培漁場の推進、根付け資源増殖対策といたしましてシバ投入、着生基質の設置、それか
らヒラメ、マダイ等の種苗放流、そのようなことをば県及び市による藻場造成試験など漁場環
境整備を進めてきたところでございます。今後も県の御協力をいただきながら環境整備と多面
的機能の発揮することができるように漁場整備環境づくりに取り組んで参りたいと、このよう
に考えているところでございます。
〇11番議員(園田
豊)
今回この質問をいたしましたのはですね、これは 3月の議会の総合
振興計画のですね審議の中でですね豊かな森と海づくり計画を総合振興計画に文言を盛り込み
ながらですね、これは県が主要プロジェクトと位置付けた中でですね県も合議しながら今回、
市長もよく言われますとおり、この南さつま市になってですね沿岸線を多く有する南さつま市
という位置付けがなされているわけです。そうした中で「海を活かしたやはり観光であり、産
業でありということを重点施策の中で考えていかなければならない。」ということを申されま
した。これは海をきれいにするということは、今、本来植樹祭に行ってもJAの組合長とか見
えられません、農業関係者は余り。漁協の組合長はほとんどの組合長が川辺地区の植樹祭には
見えられます。そして、また、名札付きの植樹までされていかれます。これはどういうことか
と申しますと、海と山との限りない密接な関係があるということが立証されており、これを進
めなければならないという観点から県も進めたわけですけれども、市長は計画の段階で構想策
定の段階からいろんな角度から、読んでみますよ。「いろんな角度から検討しながら、最終的
にまとまったものがこれでありますから」という答弁で盛り込む考えはないというような見解
を示されたわけですよ、それで今回盛り込まないと、あと 4年ですから。県も多分総合振興計
画書とか、そういうのは見聞されるわけですけれども、そうした中に県が第一号として、主要
プロジェクトとして進めてる。どの箇所をどうしてくださいよ。市長の出身であるほたるの里、
あれはもう出てますよね、振興計画の中に。ある場所を限定して私は言ってるんじゃないんで
すよ。総合的なこの事業というのを進めるという段階でですね、あれっ何でなのかなあという
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私は疑問符があったもんですからお伺いしたわけですけれども、どういう観点からですねそう
いうような措置になっているのかですね。県もやはり総合振興計画書というのは、地方課であ
り、今で新しい部署になった所でありですね、振興計画書を見て、あら、県が進めている主要
プロジェクトの名前すら載ってないじゃないかと。南さつま市の熱意はどうなんだろうかとい
うふうに疑いのまなざしで見るのは、これは当然だと思いますけどね。いかがですかね、この
件について。
〇市長(川野信男)
前にも答弁したかと思いますけれども、豊かな森と海づくり、そういう趣
旨のことは内容的には入っておるけど、言葉として森と海づくりという言葉を入れてないとい
うだけの話でございます。豊かな森と海づくりというのは事業内容というのはもういっぱいあ
るわけなんです。そういう趣旨のことはもう計画書を見ていただけばお分かりでございますが、
ただ言葉の中に、これはもう県が作った計画の言葉でございますので、そういう言葉を取り入
れなかったというだけのことだと御理解をいただきたい。こんなのはもういっぱいあるんです。
県がいろんな振興計画を作る。それぞれの中にはいろんな言葉をうたいます。それがそんまま
私どもが市町村の計画の中で同じ言葉を使うと、そういうようなことじゃなくて、それぞれの
地域の振興計画の中でそれぞれの地域の方針で表現というものはするわけですから、否定して
おるものは一つもございませんので、御理解をいただきたいと思います。
〇11番議員(園田
豊)
そうでしょう。いろいろありますけれども、私は旧笠沙町から選出
されました議員でありますし、今、南さつま市の中でおります。思いも強いです。そうした中
でですねやはり、これはハード的な部分も含まれておりますから、いろんな。ですから、県が
こうやって見て、やはりこれはお互いに合議しながら進めていくわけですよね、地元の要望等
とか含めながらですね。ですから、言葉、これは10文字足らずだったですけれどもですね、こ
の10文字に係る大きなですね成果というのはあったんじゃないかなあと私は思った次第ですか
ら質問した次第です。やはり海というのは理屈で感動するもんじゃないと思うわけです。やは
り目で見て感動して、昨夜の富山湾の10時からのNHKじゃありませんけれども、藻がもんも
んと生えて多くの魚があいして、そしてそこに人が集まるというようなことですから、やはり
海と山の関係というのがあったわけですからこういうような申した次第ですけれども、なかな
か、この辺についてはまた県ともいろいろと合議していただきたいと思います、この件につい
てはですね。
それでは、4番目に移りたいと思います。4点目の漁業集落環境整備事業についてであります
けれども、漁港の背後の漁業集落等における生活環境の改善を図ることにより水産業の振興を
核とした漁村の健全な発展を資することを目的としてこの事業は進められておりますけれども、
本市としても漁村として集落内において道路の整備がなされておらず、生活をしていく上で支
障を来している地区、集落等があると認識しておりますが、今回質問いたしております笠沙地
内の大当集落は、集落道の整備並びに市道として新設することにより生活排水等の整備や、石
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垣の里を訪れる人たちにも、また、当集落で生活をしている市民にも大きな効果があると思い
ますが、どのようなお考えをお持ちであるのかまずお伺いしたいと思います。
〇副市長(坂口二郎)
大当地区の道路新設拡幅等につきましては、まずもって道路整備の必要
性、環境、さらに投資効果、地域の土地条件等を踏まえながら、そして市内各所の道路整備計
画等を勘案しながら総合的に検討していく必要があると考えております。大当地区の集落内道
路の拡幅について漁業集落環境整備事業を導入しての道路の整備は図れないかと、そういった
趣旨だろうと思いますが、この事業は漁港機能の増進と漁業集落等における生活環境の改善を
総合的に図る事業でありまして採択要件がございます。人口 300人以上 5,000人以下で集落排
水施設の場合は 100人以上となっております。離島、辺地、過疎地域等の条件不利地にあって
は50人以上で、事業規模が 3,000万円以上となっております。そういったことで対象事業等も
検討しているわけですけれども、当集落内の道路一本のみ、この事業を検討する中で、総合事
業ですので、道路一本のみでの採択というのはやはり条件としては厳しいんじゃないかと、こ
のような判断をしているところでございます。ただし、いろんな要綱改正がありまして、災害
時における避難路又は消防の活動が困難である区域等の解消に資する道路となる漁業集落であ
れば、市の地域防災計画に登載されていることが必須条件となって一応は対象にはなるでしょ
うけれども、基本計画の策定が必要だということであります。そういったことで私も現地をす
ぐ、去年も行きましたけれども、かなり今の状況では狭くて、しかも家が確か 2戸ほどその対
象の所にあるというふうに記憶しております。かなり条件厳しいのかなあと、こういう判断を
しております。
〇11番議員(園田
豊)
坂口副市長の方もですね昨年来何回か足も運んでいただいていると
いうことはもう認識いたしております。分かっております。今回こう申し上げましたのは、以
前漁村交付金事業というのもありまして、そういうのに該当しないもんだろうかという思いも
ありまして、県とか、そういう所ともちょっとこうお話ししたこともあったわけですけれども、
隣接の湾内がですね大型定置もありますし、湾近くにですね小型定置等もあります。そうした
中でですね漁村としての位置付けというのもあるだろうと思いますけれども、これはですねや
はり笠沙漁協片浦港の外港としてですね、もうこの前も公有水面埋立て等の議案等もあったわ
けですけれども、漁港としての位置付けがなされているわけですね。それを県は認めて予算を
投入しながら漁村地域という位置付け、片浦地内まで含めた中でのそういうような位置付けの
下に事業を進めているということですから、 3,000人以上 5,000人以下というような、これは
漁業対象集落のことを、 300人以上 5,000人以下ということでありますけれども、これは漁業
集落排水施設設備について、また、等々そういうものについてでありますけれども、後段で述
べられました、副市長の述べられましたですね防災安全施設整備という部分に関すればですね、
これは先ほど言われました防災計画等に盛り込んでいけばですね、これはできるはずだと思っ
ております。ただ南さつま市全体をやはり考えた中でこの事業というのは実施していかなけれ
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ばならないと思います。今の坊地区でも、坊津町地区でも坊地区が今漁業集落排水をやってお
りますけれども、まだ泊も残っておりますし、やるとすればですね。それから笠沙地区もいろ
いろ、何箇所もあります。そして当加世田でいけば小湊などもやはり集落道としては狭い地域
が非常に多くあります。もうほんと軽自動車が行くのも精一杯の所があります。そうした中で
ですねやはりこの集落道の整備というのはですね、防災の面、漁村の活性化を行う上でですね、
ましてやこの当大当地区というのは、今、市長も御存じのとおり、この石垣の里ということで
ですね、これは以前ちょっと、笑い話ですけれども、これは片浦駐在の警察の方が言われたこ
とですから間違いないと思います。あの石垣の里のあの大きな碑の前でですね白い紙をペラペ
ラ振ってる人がいたというんですよ。これは笑い話ですよ、本当にあった話ですけれども。何
だったか。今日のドリームジャンボ宝くじの発表じゃないですけれども、あの石の前でこうやっ
て振るらしいんですよ。何人かいらっしゃるみたいです。最初はびっくりしたと。大当たりと
いうことでですね、そういうような意味合いもある所らしいんですよ。そして当該集落内をこ
う歩かれる人なんかもいると。実に、自分に見返りがあるようなことに関しては、これは人間
とことん行くんだなあと思いながらですね。そういうことですから、この位置付けという観点
から私は申し上げた次第でですね、そういうような所でもあります。ですから、やはり、モデ
ル地区ではありませんけれども、排水事業はですね、道路さえできればですね合併浄化槽は自
らの力で自らがやるというのが、これは基本だと思うわけなんです、これは、個人の財産です
から。これを排水事業までやるとなると管理運営まで大変なこっですよ。道路さえ造ってもら
えれば、今くみ取りですよ。ほんと大変です。行かないんですから、車が。そういう地区は南
さつま市内にもようけあると思うわけです。これをですねやはり自らの力で合併浄化槽を入れ
ながら、敷地の問題もあると思いますけれども、集落道さえできれば、この漁村集落環境整備
事業をですねやって、行っていけば私はできていくんじゃないかと思います。これにはまた補
助債について過疎債等の運用も利くんじゃないかと思っております。私は本来ならこれは全額
過疎債でですね運用していただいて造っていただければ、これはもう御の字だと思っておりま
す。でも、そういうわけにも市の財政等を考慮したときにいかないだろうと思いますから、や
はり 2分の 1の補助若しくは多額の補助がなければ、その補助債に対しての起債の運用でない
と、財政状況を考えたときにどうなのかなと思いますけれども、いま一度この漁村集落活性化
事業について、いや、集落事業について市長の御見解をお伺いしたいと思います。
〇市長(川野信男)
お話るるお伺いいたしましたが、私も現場にも何度か行って参りました。
さらに、また、地域の強い要望等もありますので、先ほど副市長も申し上げましたけれども、
部長以下担当職員も現場を調査しながら、どの事業でやるかじゃなくて、何が必要な、何がで
きるのかという観点から調査をいたさせております。大変、問題はどの事業が適当である。そ
の前にどういうようなことができるのか。可能なのか。そのことをいろいろ議論し、検討して
いる段階でございます。要は道路を造り、あそこに道路を造る場合は、これは地形的にも大変
- 135 -
な難しい場所でありますし、即また人家を移転させなければならないということが出てくる。
これはかなりの所が出てくるのではないか。そういうことの可能性を含めて今研究、検討をい
たしておる段階でございます。その辺の可能性があれば、じゃあ今度はどの事業でやることが
より有利なものであるかどうか。こういう検討に入るわけでございますけれども、それの対象
となる事業については、いくつか今御提言がありましたけど、たくさんございます。そうした
中で適用ができるのかどうかということについては、その段階を含めて関係当局とも相談しな
がらやっていきたい。まず可能性の問題をさらに精査いたして参りたいと思っております。
〇11番議員(園田
豊)
可能性のある限りですね研究していただいて問題解決を図っていた
だきたいと思います。これは先ほどの話じゃありませんけれど、短期的に申し上げているわけ
ではございません。やはり中期・長期的な視野の下に立った中でですね、ただ任期中に方向付
けだけは付けていただきたいなあという思いがありましてですね申し上げた次第です。
それでは、最後に 5点目の観光事業の振興についてでありますけれども、諸観光事業の推進
で本市において現在どれぐらいの効果があり、今後広域的観光ルートを含めた中で誘致対策を
どのように図っているのかまずお伺いをいたします。
〇市長(川野信男)
お答え申し上げます。これから観光事業、先ほども申し上げましたけれど
も、次世代の観光というのは違った観点で私は考えていいんじゃないかという認識を持ってお
ります。従来言われておるような観光、例えば、指宿の観光よ。霧島の観光よ。桜島よ。そう
いう観光だけじゃなくして、次世代観光ということになると、我々の地域も手を挙げていいじゃ
ないか。挙げられるじゃないか。それをどうするかという認識の下にこれから進めていかなけ
ればならない。こういうふうに思っております。そういう意味でスポーツ観光ということも私
は再三言っておりますが、サッカーやサイクルスポーツ等の大会開催あるいは合宿誘致及び各
種イベントなどスポーツ観光、こういうものにも取り組んでいく必要があるという認識をいた
してございます。特に吹上浜海浜公園を中心としたガンバリーナかせだ地域におきましてはこ
の春地域交流センターや人工芝のサッカー場もオープンをいたしました。周辺の施設も含めま
すとスポーツ資源を活用した観光を図ることによって他のどの地域にも負けないくらいの環境
整備、そういうものはかなり私は進んできておるのではないかと、こういうふうに思っており
ます。このような中、平成18年度はガンバリーナ地区を中心に53のスポーツ大会が開催がされ
ております。特にそのうち38回がサッカー大会となっております。この大会参加関係者が約 3
万 1,000人と推定をいたしてございますが、応援等の見学者を含めた流入人口は、 4万人を超
える人がここに集まってきている。あるいは大会に参加、合宿等、そういうものの利用がされ
ております。若干、宿泊者のデータというのは少しカウントしにくい面もありますけれども、
県の方で調査した結果によりますと約 7,000名が宿泊したと、こういう数字が県の方で集約さ
れておるようでございます。18年度 7,000名、私は17年度の実績の中で大体 5,000名ぐらいか
なと、こういう数字を思っておったんですが、 5,000名と 7,000名、出た数字は同じ場所であ
- 136 -
りませんので、比較することの問題はあるかもしれませんが、比較をいたしますと25パーセン
ト程度の増と、こういうことになっております。これを基にいたしましてこれを金額に換算す
るとどういうふうになるかと言いますと、これはもう計算だけの話でございますので、宿泊費
で約 4,200万円、弁当代、食事代 2,000万円、その他木花館とか、るぴなすとか、いろんな物
産館の特産品の販売等もございます。約 1億円を超える効果につながっておると、こういうよ
うな試算もされております。先般、名瀬ですか、これはスポーツ観光といいましょうか、合宿
大会等がありますが、 5,000人という数字が出ておりましたけれども、この波及効果というの
はもっと多くの数字を出しておりましたんで、どういう計算をするか。これは波及効果、計算
のしようでありますけれども、かなり大きな数字であったと思いますが、こうしたもう現実に
宿泊に係わってきておりますので、そのことによるいわゆる相乗効果というのは大変大きなも
のがあると、こういうような認識をいたしておるところでございます。
〇11番議員(園田
豊)
諸々の数字も上げて述べられたわけですけれども、今回この市勢要
覧がこう配付された中にですね平成18年度の南さつま市の年間入込客数というのがですね、こ
れはまたよう詳細に調べて、多分客数をレジかなんかでカウントした数を載していらっしゃる
んだろうと思いますけれども、 177万 6,971人の方が訪れているということでありますから、
仮に一人当たりが 1,000円お金を落としたとすればやはり17億 7,600万以上のお金が落ちてい
るわけですけれども、私はいつもこの観光事業というものに関してはですね市民にほんと理解
を得るのはですね、なかなか、ほんとこの観光という部分に関しては誤解もあったりですね、
いろいろあるだろうと思います。先ほど市長の方も言われた波及効果がどうであったのかとい
うこの部分をですね裏付けされたデータをですね、私は今この 1,000円買った時に17億いくら
ぐらいですねえと。これは 2,000円と言う人もいるかもしれませんけれども、この部分を裏付
けされたデータをですね市民にもやはり公表するようなことをですねしていかなければ、なか
なかそれはもう、砂の祭典でも多くの方が来たけれども、まあどうだったんだろうかというよ
うなやはり部分も聴いたりします。やはりお手伝いしたり、ボランティアをしたり、いろいろ
したりすれば、気分としていい気持ちはしません。せっかくやったんだから、多くの効果があっ
たと。やはりこれは数字としてですね何らかの形のですねそういうようなデータの算出方法を
ですね今後検討してみるような考えはございませんか。どうですか。
〇市長(川野信男)
おっしゃるとおりだと思います。どういう効果があっておるんだという試
算というのは大変重要なことだと思っております。今、私が宿泊者云々と、こういうようなこ
とを申し上げましたけれども、なかなか宿泊者の数さえカウントが正確にできないというのが
現状でございます。関係の皆さんにも御協力をいただきながらいろいろデータとしてそういう
整理というものもしていかなければならないと、こういうふうに思っておりますが、ただ、例
えば、宿泊という面で申し上げますと、正確な数字のカウントはできませんが、この10年間に
この地域は宿泊可能な施設整備が増えておるんです。大体都市部を中心とした周辺の所は減っ
- 137 -
てきます。宿泊はもう都市の所に、例えば、鹿児島で言いますと鹿児島市周辺の場合は周辺に
宿泊をするのは少なくなります。鹿児島市にほとんど行きます。ということでかつて宿泊地、
ホテルなり、旅館、だんだんだんだん減る傾向に一般的にはございます。この地域はこの10年
増えておるんです。なぜ増えたかということ。このことは私は現実にどういう波及効果につな
がっておるかということを物語っておるというふうに思っております、数字の上ではございま
せんけれども。また、現実に、今申し上げましたとおり、年間の大会とか、合宿、これはもう
すぐカウントできております。その時に泊まった数というのは泊まった団体から把握ある程度
できておりますが、そういうことを考えますというと、やはりそれはどういうような波及効果
になっておるかということは、これは推計の話でございます。ただもっともっといわゆる波及
効果につながるような体制づくりもせんないかん。こういうふうにも思っております。例えば、
弁当を云々というようなことを申し上げましたけれども、大会がありまして全部弁当をここで
注文するのか。半分注文するのか。 3分の 1注文するのかということになりますと、全部注文
するような体制づくり、こういうものをするということをまず体制づくりとしてしなければな
らない。さらに、また、せっかくそういうときに来られた人たちに対して地域の特産PRをす
る手だて、こういうものも考えていいと、こういうふうに思っております。特に小学校の子ど
もを対象としたいろんな大会でありますとほとんどが親御さんが付いて参ります。親御さんを、
大会にももちろん熱心でありますけれども、それだけではなくて、少々時間もあります。その
時にどういうふうな地域の特産品をPRをするか。これはまさに私は業界の皆さんと一緒になっ
て、特産品協会というのもありますけれども、一緒になって対応をすると、こういうような工
夫というものも必要だと、こう思っております。ある大会の時にこんなことがありました。海
浜公園内では、これは物販は基本的にはあんまりいたしませんけれども、ある所に行きました
らずうっと列をなしておったんです。それはラーメン屋さんでございましたけれども、列をな
しておりました。何でだろうと思っておりましたら、その前の日はなかなか人が来なかったん
で、いろんな手といいましょうか、人を呼ぶ手だてをした。結果としてそのような列をなすぐ
らいの人が来たと。これは人の数から言いますと大きな大会になりますと 2,000人を超える人
が一遍に集まるわけですから、その人たちにどう対応するか。高校の場合も親御さん方がテン
トを張って弁当を持ってやってきて、一般的に来ます。ところが、地域でそういうものがいつ
でも調達できるとなると、今のお母さん方はあんまり弁当なんかをつくるのは得意ではござい
ませんので、いろんな私は業として成り立つということもあるかと思います。これはまさに地
域の人たちがお互いの知恵ではなかろうかと、こういうふうに思っておりますし、そういうこ
とを業界の皆さんとも相談しながらやっていきたいと思います。
〇11番議員(園田
豊)
最後になりましたけれども、もう最後の質問とさしていただきます
けれども、データというのはやはり次年度への参考資料にもなりますから、やはりそういうよ
うなですね事業の効果というのは示すべきだと私は思っております。それで、それと一つ、弁
- 138 -
当の話も出ましたけれども、民間が動きやすいようにですねアクションを起こしてあげるとい
うのもですね、しやすいようにしてあげるというのも、これは行政の役割の一つではないかな
あと思っております。ですから、そうすることが後の納税へと利益が上がっていけば巡回して
くるんじゃないかと思います。そうした中でですね、私は一つですね、以前議会の中でも観光
的なイベントの主催がどこであるのか理解してない職員さんがいるというような質問等があっ
たわけですけれども、やはりですねこの事業効果を市民に伝え、この事業を推進していくとな
りますとですね、これは市の職員さん自体もですね多くの場で多くの会にも出席されておりま
すし、その辺のですね市民に理解を与えるようなですねやっぱり言動、言葉というのは、市が
主体となっている事業にですね、うーんと、うーんというようなですね文言をこう発するのも
あいですけれども、もっと前向きなですねどうであったということをですねやはり、指導では
ありませんけれども、そう話した方がいいというようなですねことをですねやっぱり私はこの
事業効果を与えるべきでも必要じゃないかと思いますので、その辺をお願いいたしまして、華
の 1区を任されている市長、よろしくお願いを申し上げまして終わりといたします。ありがと
うございました、どうも。
〇議長(石井博美)
ここでお諮りいたします。ただ今発言通告者14人中10人の質問が終わりま
した。申合せにより本日は以上で留めたいと思いますが、御異議ありませんか。
[「異議なし」と呼ぶ者あり]
〇議長(石井博美)
御異議ありませんので、本日は以上で留めることに決定しました。
本日はこれで散会いたします。
散
会
午後
4時22分
- 139 -
第 3回南さつま市議会定例会会議録(第 4日目)
1.開
会
日
時
平成19年 6月13日(水)午前10時
1.議
事
日
程
(第 4号)
〇開
日程第 1
1
議
一般質問
通
諏訪 昌一議員
(災害対策、コミュニティー事業、給食費徴収
2
有村 義次議員
(防災対策の見直し・市広報・財政健全化
3
等)
古木 健一議員
(新しい学校づくりについて
4
等)
等)
鳥居 亮幸議員
(庶民・高齢者への大増税をやめくらしを守れ
〇散
会
1.本日の会議に付した事件
〇議事日程のとおり
- 140 -
等)
告
順
1.会議に出席した議員(26名)
1番議員
清
水
春
男
2番議員
若
松
正
伸
3番議員
下
釡
清
和
4番議員
平
石
一
善
5番議員
諏
訪
昌
一
6番議員
古
木
健
一
7番議員
貴
島
修
8番議員
南
敏
子
10番議員
有
村
義
次
11番議員
園
田
12番議員
小
園
藤
生
13番議員
大
原
俊
博
14番議員
上
園
邦
丸
15番議員
鳥
居
亮
幸
16番議員
下
野
認
17番議員
野
下
寛
俊
18番議員
三
角
勝
嘉
19番議員
大
迫
久
光
20番議員
相
星
二三夫
21番議員
髙
倉
正
文
22番議員
山
下
美
岳
23番議員
永
山
薩
男
24番議員
井
料
健
造
25番議員
柳
元
拓
夫
26番議員
室
屋
正
和
27番議員
石
井
博
美
長
金
田
鶴
見
記
大
原
雄
樹
豊
1.会議に欠席した議員(1名)
9番議員
新
澤
廣
美
1.会議に出席した事務局職員(4名)
事
務
局
書
長
久保薗
秀
徳
議
記
井
喜
詞
書
上
事
係
1.法第 121条による会議に出席した説明員(25名)
長
川
野
信
男
副
市
長
相
星
完
治
長
坂
口
二
郎
教
育
長
出
口
定
昭
長
柴
田
達
朗
企画政策部長
上
野
哲
郎
市民福祉部長
下
西
公
一
産業振興部長
東久保
建
長
山
下
和
隆
教
長
染
川
勝
夫
総務部総務課長
塩
賀
千
弘
総務部財政課長
山
口
力
三
総務部税務課長
有
馬
安
行
企画政策部企画
課
長
中
山
秀
次
市民福祉部市民
生 活 課 長
橋
口
一
郎
市民福祉部保健
課
長
阿久根
祐
一
市民福祉部福祉
課
長
新
澤
康
文
産業振興部農林
水 産 課 長
久保薗
和
範
市
副
総
市
務
設
部
部
育
- 141 -
部
嵩
産業振興部商工
観 光 課 長
本
坊
佳
彦
建設部建設維持
課
長
前
本
克
親
建設部建設整備
課
長
樋
渡
千
昭
建設部建築住宅
課
長
橋
口
和
行
選挙管理委員会
事 務 局 長
田良島
輝
久
教育部教育総務
課
長
長
濱
一
盛
教育部学校教育
課
長
瀬戸山
武
- 142 -
△
〇議長(石井博美)
開
議
午前10時00分
ただ今から本日の会議を開きます。
一般質問に入る前に、企画政策部長から訂正の発言申出がありますので、許可いたします。
〇企画政策部長(上野哲郎)
昨日の野下議員の限界集落に関する御質問の中でアンケート等な
かったということでございまして、昨日「ありませんでした。」というふうにお答えいたしま
したけども、18年 7月 3日付で過疎地域等における集落の状況に関するアンケート調査という
のが参っておりましたので、訂正をさしていただきます。よろしくお願いいたします。
△
〇議長(石井博美)
日程第 1
一般質問
日程第 1、一般質問を行います。まず、諏訪昌一議員の発言を許可します。
[諏訪昌一議員
〇5番議員(諏訪昌一)
一般質問席]
午前10時01分
おはようございます。自分の出番を待ってる時と違いまして、 1番手
というのはなかなか胸がドキドキするもので、珍しい経験でございますので、言い間違いもあっ
たりするかもしれませんが、 6項目にわたって質問させていただきますので、簡明にかつ簡潔
に、制度の説明等は、制度を理解した上での質問でありますので、よろしく答弁をお願い申し
上げます。 1番の災害の時期を迎えてということでございますが、梅雨期、そして台風と続く
時期になったわけでありまして、さらに、また、いくら大きな活断層が近くにないとは言いま
しても、日本列島はどこでも地震と無縁とは言えないわけで、以前災害に対する物資等の備え
について質しましたけれども、「県も含めて広域で考えていきたい。」との旨の答弁があったわ
けであります。つい 3か月ほど前の 3月25日に発生いたしました能登半島地震では被災から仮
設住宅入居まで約 1か月もかかっております。既に阪神・淡路大震災を経験し、その後いくつ
も大災害を経験しているにもかかわらず、こうしたことに対する備えが遅々として進んでいな
い感が否めないところであります。一方で我が国は、国際関係を一独立国としてきちんと外交
で整えていこうとする姿勢は薄く、アメリカ一辺倒の姿勢に終始しております。常任理事国入
りを目指して大運動を展開した時も、周辺国から日本を常任理事国に入れてもアメリカが 2票
になるだけだなどとやゆされる情けなさであります。そうしていながら、アメリカの要請に応
える国防体制づくりには躍起になり、法整備も着々と進んでおります。しかし、冒頭述べた日
常起こり得る災害という有事への備えは実にまだまだお粗末な状況ではないかと思われます。
せめて各自治体が、一自治体では実現不可能でも、例えば、薩摩半島で一つというようにブロッ
クをつくって備えることなく市民を守ることはできないのではないかというふうに考えるとこ
ろであります。そこで質問でありますが、以前も質しましたけれども、台風・水害・地震など
日常想定される災害への物資面の備えは大丈夫かどうか。 2番目に、先に述べましたように、
能登半島地震では被災から仮設住宅入居まで約 1か月、この期間についてどう見るか。「被災
者の中には体調を崩した人も多数いた。」と報道されましたけれども、率直に思いを述べてい
- 143 -
ただきたいと思います。まず 1回目の質問を終わります。
〇総務課長(塩賀千弘)
それでは、お答えいたします。まず、台風・水害・地震など日常想定
される災害への備えは大丈夫かということでありますが、地域防災計画というのを、御案内の
とおり、定めております。南さつま市としての計画を18年度に策定したところでありますが、
去る 5月30日に開催いたしました市防災会議において、この 4月に実施された市及び県の組織
再編に係わる見直しをはじめ、消防体制の変更に伴う見直しなど、これらのことを現状に即し
た見直しを行い現状に即した計画に改めたところであります。議員おっしゃいました物資関係
につきましてもこの計画の中で調達についても定めているところであります。併せまして能登
半島の被災の関係で仮設住宅のことがありましたが、制度といいましょうか、その調達の流れ
について若干説明いたしますが、災害救助法による応急仮設住宅というようなことで位置付け
てありまして、災害調査後、住家が、全壊等により居住する住家がなくなった方々に応急仮設
住宅建設の必要が生じるわけであります。鹿児島県、こういった場合、県内におきましては県
の方に建設要請を行い、市は被災者の要望調査や応急仮設住宅の必要戸数、仕様、それらの調
整、建設用地の選定、敷地が必要であればそれなりの準備をする必要があります。上・下水道
のこと、電気のことなどあります。県とこれらのことを協議して決定し、県は社団法人プレハ
ブ建築協会と応急仮設住宅の建設の契約を行い建設に着手します。このような流れで完成引渡
しまで小規模な場合でも約 1か月の期間を要するとされております。ただし、戸数が少なく小
規模のユニット住宅の在庫がある場合は短い時間で実現できることもあると。応急仮設住宅の
完成までの間は集会施設や体育館等の避難施設での対応をするというのが通常であります。こ
のような流れが現在とられている方法でありますが、大規模な場合は、資材等の需給状況を考
えますと、このような方法、期間にならざるを得ないものと考えております。ただ小規模の場
合、何基かのストックというようなこともありますが、少ない場合は空いた市営住宅や民間の
借家等での対応ということを図ることも有効ではないかというふうに考えております。以上で
す。
〇5番議員(諏訪昌一)
物資の備えは、その現状に即した形での定めは、それで行ったという
ことでありますけれども、現実的にその他の自治体との協議、そして県全体としての何といい
ますか、どこにどれだけの物を備えておくというような形での準備、準備と言いますかですね、
現実的な準備というのは、じゃあこの前質問したから、今これだけの間にこれだけしましたよ
というのではできないわけですけれども、少なくとも何年後にはこれだけの物が備蓄されてお
きますよというような計画等は進んでいるんでしょうか。
〇総務課長(塩賀千弘)
備蓄等につきましては、先ほども申し上げました防災計画の中で、そ
れぞれの事業所の協力をいただく中でどこどこに、こういった場合はどこどこからそういう物
を、どういう物を調達するというような形で防災計画の中では定めてあります。それと他の周
辺団体との協力関係ですが、相互に応援するというようなことで、これらについても協力関係
- 144 -
ができているところであります。こういった具体的にどこどこに何が、何をいくらというその
年次的なというようなことでありますが、それらにつきましてはそれぞれのかねての情報交換
の中で備えておきたいというふうに思います。
〇5番議員(諏訪昌一)
前回の答弁では「県とも協議をしながら各自治体、一つの自治体では
持ち得ないので、そういった物を備えておく。」という答弁があったわけです。そこに関する
協議といいますか、そのあたりについては進んでないというふうに受け取ってよろしいんです
かね。それが 1点、それから、先ほどの仮設住宅にいたしましても、今、課長は途中まで小規
模の場合というのを再三おっしゃいましたけれども、例えば、この能登半島の地震におきまし
ても体調を崩した人とか、明らかに人前での避難生活というのが本人にしてみますとはばから
れるというような状況の中で非常に苦労された方が多かったわけで、そういった方は特に問題
と、体育館とか、ああいった場所では問題とされるような方等々についての、例えば、数を検
討いたしますと、大都会でしたらですね人口も多いですから、その被災に対してそういう緊急
を要する人たちに対応する戸数だけでも何百戸となってしまうでしょうけれども、それだけの
備えというのはなかなか厳しいでしょうが、しかし、少なくとも、能登半島にいたしましても、
この薩摩半島にいたしましても大規模の災害が起こった場合にそういう緊急を要する人、あと
の人は申し訳ありませんが、仮設住宅完成するまでしばらく我慢してくださいと言うことはで
きたにいたしましても、我慢できない人たち、我慢できない人たちの数十戸とかですね、ああ
いう数百戸、数千戸という仮設住宅じゃなくて、数十戸というようなレベルのやっぱり備蓄と
いいますか、備えといいますか、それは持っておいて、まずはそれはそういう人たちから優先
するんですよということをお互いの申合せにしておいて備えておけば、当然被災から二、三週
間、 2週間かそこらで具合がほんとに悪くなる前にそういった方たちのみはまずは入居ができ
るというようなこと等も可能なわけですが、そういったこと等にしても不可能なのかどうか。
検討する余地はないのかどうかお尋ねいたします。
〇市長(川野信男)
お答え申し上げます。今いろいろな御質問がございましたけれども、想定
できるような災害、そういうものに対する対応につきましては、それぞれ市町村段階、県段階
計画作って対応することにいたしておるわけでございます。もちろんどこまでを想定するかと
いうことになるわけでございますが、その中でまず緊急に要しますことは、被害を拡大させな
い対策というのが一つございます。さらにもう一つは応急的な対応をどうするかということが
ございます。さらに今お話がありましたとおり、長期的なといいましょうか、住宅等の関係、
応急仮設住宅をどうするかというようなことになるわけでございますが、それぞれ市町村だけ
で対応できるものとそうでないものとございます。そういう意味で県では県の方でそういう対
策を立てて、市町村で対応できないものについては県で対応する。こういうようなシステムを
とっておりますし、また、私ども市町村の間でも近隣の市町とは連携をとりながらあるいは協
定を結びながらやっておるわけでございます。ただそうしたことが十分機能するかどうかとい
- 145 -
うことが一つありますので、十分機能するような体制づくりというものも必要だと、こういう
ふうに思っておるわけでございます。それから、物資の面でございますけれども、これは地域
によってかなり大きな違いがあると思いますが、いわゆる市の方で物資を確保しておる物、あ
るいは民間で持っておる物資を緊急に調達をできるシステム、いろんなやり方をいたしてござ
います。物資の面について言いますと、例えば、もう即必要な水とか、電気とか、こういうも
の以外の物資調達については、私は本地域の場合はさほど、近隣市町あるいは県段階の対応、
こういうものを含めますとさほど、心配はないという意味ではございませんけれども、緊急調
達ができるシステムというのはあると、こういうふうに思っております。ただ水とか、電気と
か、もう即というものについての対応については、これはいろんな工夫、検討が必要でござい
ますが、本地域の場合に言いますとそういうような対応というのはかなり可能じゃないかな、
こういうふうに思っております。再度申し上げますけれども、仮設住宅などいわゆるある程度
時間の要するものについては、本市だけで必要な物をばどれだけ準備できるかと言いますと、
そんなできるわけではございませんので、緊急的には、空き家を活用するとか、あるいは市営
住宅の空いておる物を活用するとか、さっき課長からも答弁ございましたけれども、公民館等
で対応するとか、いろんな方策を講じないといけない。ただその間、例えば、先ほど 1か月と
いう話もありましたけれども、公民館ではなかなか生活が十分でないと、こういうような、い
ろんな生活パターンが変わりますので、精神的な云々と、こういうこともあるかもしれません
けれども、それ以上のことをということになりますと若干難しい面もございますので、応急的
にはそういう対応をせざるを得ない面もありますので、そういう対応についての市民の協力も
いただかなければならない。こういうふうに認識をいたしております。
〇5番議員(諏訪昌一)
本市のみでの対応ということで今質問してないわけで、先の質問に対
して等の答弁が「一自治体での対応、災害というのはなかなか厳しいので、連携をとりながら」
という答弁でありましたが、それに即して質問しているわけですので、本市では、本市ではと
いう形での考え方ではなくて、その本市でできる部分は当然ですね土のう袋を用意したりとか
ですねせいぜい限られてくるわけですから、そういったものではありませんから、ぜひ、今の
答弁聴いていますと、なかなか、過去の答弁でもそうですが、隣の自治体と協議するのはどう
のこうのというのがいろいろほかの質問でもあったようですので、なかなか難しいのが今まで
の流れですが、一自治体が、地方分権の時代、一自治体が自分の自治体が何か大きな問題を抱
えた時に、その問題を解決していくためには、一自治体のみの力ではなくて、やっぱり他自治
体との連携というのをどうやっていくのかということを真剣に考えなければいけないと思いま
すので、そのあたりについて、いつも県を仲介にして、県に要請をして、県と協議をしてでは
なくて、県に自らこういったやり方で他の自治体と協議をしたいと思うがということでの主体
的な音頭取りというものをしながらそういう協議というのは進めていただきたいというふうに
思います。今、市長がおっしゃったように、空き家、市営住宅で十分足りる部分もあるかもし
- 146 -
れません。しかし、そういういわゆる人口が少ない地域だからこそどうしても必要とされる人
が出てくるかもしれないという想定の下に、本市だけでは準備できない物を、多くの市が連携
をしながら、数戸、数十戸ぐらいは持っててもいいのではないかということを申し上げてるわ
けですので、その点についても、今は答弁はおそらく出ないでしょうから、昨日も質問が出ま
した。空き家等が一体いくつあるのか。その実際使用に耐える物がいくつあるのかという調査
等もしながら、そういったものがじゃあ緊急の時に対応どれだけできるのかということ等もで
すね、細かく調べるといったら大変ですけれども、概略調べておくのには嘱託員の方々等との
連携をしながら可能な部分でありますので、その辺りについても意見として申し上げておきた
いと思います。災害、最後に台風時の倒木の事後処理ですけれども、 1回目にしても良かった
んですが、公有地ですと当然市の方で対処をしたりしますけれども、私ども、例えば、地元で
自主防災組織で消防の分団と協力をして道路に倒れた物は、まだ風がゴーゴー言っているうち
に、その後から風の中を車がやってきて二次災害が起こらないようにということで切り砕いた
りするわけですね。そうして隅に寄せておく。そういった物の処理等については全く民有地の
場合は地元頼みなのか。その点についてお尋ねいたします。
〇建設維持課長(前本克親)
台風時の市道への倒木につきましては、地元消防団や自治会など
の協力によりまして通行の妨げになっている樹木などを伐採し、応急的な車両通行の確保をし
ていただいていることに対しまして感謝申し上げたいと思います。市といたしましてもバス路
線や幹線を主に車両通行確保のための伐採を行っているところでございます。伐採後の倒木処
理につきましては、個人の財産権に関することでありますことから、管理すべき土地所有者に
おきまして処理がなされるべきものと考えております。したがいまして、今後ともその倒木な
どを管理する所有者の方でなるべく処分していただきますようお願いいたしたいと思います。
〇5番議員(諏訪昌一)
それが原則でしょうけれども、例えば、自分か自分の先祖が植えた木
というのは確かにその所有権というもの等もあるでしょうけど、いつの間にか生えてきた木が、
またそれが倒れたというもの、さらに、また、このこれ、それは水掛け論になってしまいます
が、これだけ高齢化して参りますと、倒れた木を脇にどけた。処理できないという方等も結構
出てきているわけでですね、既に出てきているわけで、私ども台風の時は、消防分団もそうで
すけど、消防分団は詰めてるのがほとんど主な任務ですから、詰めて緊急の所に出て行くのが
任務ですから、私どもの方でずっとあの風の中を、台風の時に家にいたことないですね。避難
所とかですね、ずっと見て回ります。どこか倒れてる木はないか。あふれてる水はないか。そ
れに対して一々緊急を要する場合は、今は便利ですからね、携帯電話で消防の分団の方に連絡
をして対応をしていくということ等もやってきているわけで、そういう地元は地元で努力をい
たしておりますから、せめて、所有者個人でというものも、当然原則としてそうやっていくべ
きものでしょうけれども、非常に厳しいもの等については柔軟な対応等について今後また検討
していただきたいということを意見として申し上げて次に移ります。
- 147 -
ごみ処理施設の検討状況でありますが、旧加世田市時代から一貫してこれから検討するとい
たしましたならば、生ごみを発酵させてメタンを精製し、水素と炭素に分離する。その中の水
素を使って燃料電池発電をする方式を採用すべきではないかということを主張して参りました。
また、 1トンの生ごみから約 580キロアットアワーの電気が得られるという実験報告もありま
すし、非常に素晴らしいのではないか。まだそれが、実用プラントというのはまだ完成してい
ないようでありますけれども、実験プラントから今ようやく実証プラントという段階になって
きているようです。どういうあれかと言いますと、神戸ポートピアが大体実験プラント、愛・
地球博は、実証になるのか、実験になるのかというぐらいの中くらいのプラントだったわけで
すが、さらに、また、横浜、山形でも実験プラント、実証プラントが行われたわけであります。
2001年には鹿島建設とNEDOが実証プラントを運転を開始してます。これでですね実用プラ
ントになって参りますと設置するのに正規の金額が掛かるわけですね。実証プラントなり、あ
るいは実用プラントでも自治体が採用初というものになりますと、当然NEDOなり、その開
発した企業の協力も相当に得られるわけで、過去にキルン型溶融炉の建設に 200億掛かる施設
を 100億で造ったという町もありましたけれども、それも自治体初めての導入だったのでとい
うことでありましたけれども、そういったことはどうなのかということを過去は質して参りま
したけれども、そうした中で市長は「17年度から」と言っておりまして、17年度になりました。
当然合併等のいろんな煩雑な事務もありましたから難しかったわけですが、それからまた関係
市町の協議も進めてからとか、検討が進んでからとか、用地が確保されなければとかいう答弁
にずうっと終始してきたわけですが、現在の検討状況はどうなっているのか。それから、し尿
処理場の汚泥処理は現在どうなっているのかお尋ねをいたします。
〇市長(川野信男)
御答弁申し上げます。生ごみの発電プラントのことについては、中身が分
かっておるから、制度は言わんでもいいというような先ほどのお話がありましたけれども、そ
のことはしたがって省略をいたしますが、生ごみの発電プラント、まだ全国的には導入事例と
いうのも少のうございます。実証プラントにおいてもなかなか当面の計画どおりのエネルギー
回収ができていないと、こういうのが現状であると、こういうふうに思っています。そこで今
お話もありましたこの実験段階があって実証があって実用ということになるかと思いますが、
じゃあどこでどういうふうにするかということだと思います。実験段階でやる。実証段階でや
る。いろんな助成制度もあるから、そっちの方に飛び付けゃいいじゃないかという議論もある
かと思いますが、私はこうした非常に長期に及ぶようなものについてはかなり慎重にやらなけ
ればならないというふうに思っておるんです。といいますのは、近隣、県内でもいくつか、成
功例もあったかもしれませんけれども、失敗例もございます。これはなかなか技術的に私ども
がどっからどこまでが成功するんだということを解明するというのは大変難しゅうございます。
その手だてはやっぱり実用化されたものをもって大丈夫だと、こういうような判断をせざるを
得ない場合が多いわけでございまして、実験段階ののをじゃあやりましょうとか、実証されて
- 148 -
おるからどうだと、こういうようなことだけじゃなくて、やはりかなり慎重に対処していかな
きゃならない。こういうふうに思っておるわけでございます。したがって、今後の技術の推移、
あるいはこのような施設が当地域のごみ処理の実情に合った施設であるかどうかを含めて組合
の関係市町とも検討をしていくことが必要じゃないかと、こういうふうに現段階では思ってお
ります。ただ現在私どもが検討いたしておりますのは、本市のごみ処理は内鍋の清掃センター、
これは枕崎市にございますけれども、ここで処理をしていただいております。関係市町との協
議では、施設の耐用年限とされておる平成23年、これは現在の施設が23年と、こういうふうに
言われておりますけれども、それ以後のごみ処理の対応についても検討をいたしておるところ
でございます。将来的には広域による新しいごみ処理施設の建設を目指す中で、現在の施設を
できる限り活用して、23年と言っておりますけど、もうちょっと長くはできないのかというよ
うなことをいろいろ検討して住民の財政負担の軽減が少しでも図られるような方法を選択をし
ていくと、こういうようなことを今検討いたしておる段階でございます。今後の技術の推移も
ございますので、そうした推移も十分見ながら、新たに施設を建設する場合にどういうような
物がいいのかということをば十分検討して、その新しい物を造る時に遅滞なく対処できるよう
にいたしておきたいと、こういうふうに思っております。また、生ごみ発電プラントを建設を
し、生ごみの受入れを、南薩地区だけでなく、薩摩半島全体から受け入れることが発電量を増
やし、他市町からも歓迎されるのではないか。こういうようなこともあったかと思いますが、
そうしたことなどについても関係機関でいろいろ協議検討をいたしてみたいと、こういうふう
に思っておるところでございます。次に、し尿処理場の汚泥処理の方法についてでございます
けれども、清掃センターでの助燃剤として熱源回収する方法、あるいは堆肥化処理を行い農地
に還元する方法が一般的であるわけでございますが、このほかに、先ほど申し上げました生ご
み発生プラントの原料の一つとして利用する方法などがあるようでございます。いずれの処理
方法も、近年言われております循環型社会形成に沿った資源の有効利用の一つとして位置付け
がされておる処理方法でございます。南さつま衛生センターのし尿処理汚泥の処理方法につい
ては、汚泥の量や汚泥の清浄、あるいは近隣の汚泥処理施設の状況など、あるいは、また、処
理経費など総合的に判断をいたしまして堆肥化処理による農地還元を選択し、組合管内の民間
施設を活用して堆肥化処理を行っているところでございます。今後これについても十分検討、
研究はいたして参りたいと、斯様に考えております。
〇5番議員(諏訪昌一)
まさに私もそう思っている部分なわけですが、市長が冒頭におっしゃっ
た所はですね。ただ他の県と違いまして、いわゆる生ごみ、それからし尿処理場の汚泥、それ
からプラス、こちらは焼酎工場のでん粉滓等もあるわけでですね、それから畜産も多いという
ことで、その汚泥もあるわけで、ありとあらゆる物が、よそに比べますといろんな種類のメタ
ンを発酵しやすい物がある。そうした中でじゃあそれが計算、全然方式は違いますけれども、
同じこの発電方式ではありませんが、串木野みたいに失敗例もありますから、かわいそうだっ
- 149 -
たなと思うわけですけれども、あれの場合は一研究家のやり方に乗っかったというやり方なわ
けですけれども、これの場合はもうNEDOが着手している。鹿島建設なり、富士電機なり、
東芝がその研究をずうっと進めてきているということでありますから、NEDOの責任で、こ
ちらでは用地とあれと提供しますから、条件とごみと提供しますから、NEDOの責任で、若
干は負担、地元負担も要るかもしれんけれども、やってみたらどうかというような誘いとかで
すね、そういったことだって、何かこうそれで実証プラントができて成功すれば、実用プラン
トはこちらが第一号ということに可能性も出てくるわけで、実用プラントを導入したらもう地
元の負担が膨大に要りますし、失敗した時にはああいうことになるわけですから、非常にかわ
いそうなことになってしまいますので、それでは、そういったことに金を投資できるようなゆ
とりはお互いこの自治体にもないわけですから、実証プラントというような辺りでの相談はで
きないのかと。それでうまくいけば、隣のダイオキシンの工場に全国から視察が来る。外国か
らも視察が来るというようなのに、南さつま市にはそれに今度はそういうのを見るためにやっ
てくるという人たちも出てくるのではないかなと思いますし、やっぱり一つにはそのいかに、
言い方は悪いです。人のフンドシで相撲を取るみたいな感じで言い方は悪いですけれども、い
かにたくましくそういうのをば利用して、ないものは、火のない所には煙は立たんと言います
けれども、そういう実証プラントの用地を探してませんよ、NEDOはと言ったら、探してな
いんだったら、探すようにしてやればいいんじゃないのかなと思ったりもしますので、ひとつ
よろしく引き続きの検討をお願い申し上げます。
次へ進みます。ふれあいサロンの現状と今後でありますが、旧加世田市から続いて参りまし
たふれあいサロンは開催を小規模化してより高齢者が来やすい状況をつくりながら進めていた
だいて参りました。参加者数は会場によって非常に多少がありますから、多い所、少ない所あ
りますけれども、実際参加した人とこう交わってみますと、簡単なゲームをしたり、歌を歌っ
たり、健康相談をしたり、血圧を測ってもらったりして大いに楽しんでおられるようでござい
ます。合併によりましてこの取組みをより広めるためだということは理解しておりますけれど
も、私は「回数が減少した。回数が減少した。」と参加者の方々から聴いてたもんですから、
そう理解しておりましたら、保健師の訪問する回数が減少したということらしくてですね、そ
れが正しかったんだということは理解いたしました。ただその現場のそういう参加者の方々か
らぜひ元に戻してほしいという要望、それからボランティアで参加していた方々からもまた違っ
たいろんな要望等が出てきておりますので、やり方としてまずは市内あまねく実施することが
大切で、それから内容充実を考えようと、内容充実を考えようというやり方と、実施できる所
はもっと充実さしていきましょうよと、それをしながら徐々に広げていきましょうよというや
り方とあると思うんですね。今前者の方をとっているんだなあとは思いますけれども、質問で
すが、これまでのふれあいサロンの成果、そして私もそうして耳にしておりますけれども、利
用者の方々の思いというものをどう受け止めておられるのか。それから、既実施地区の保健師
- 150 -
の、保健師そのものの絶対数というのもありますから大変ですけれども、元に戻す努力という
もの、あるいは何か代わる施策というものは検討できないかお尋ねいたします。
〇市民福祉部長(下西公一)
お答えいたします。ふれあいサロンでございますが、加世田地域
においては平成13年度に 3校区を対象にモデル事業としてスタートし、平成14年度から全校区
で開始され、現在まで各地域で実施して参りました。本事業の実施によりお茶飲み会や会食の
機会に参加者同士をはじめ、援助員との会話を通して意思の疎通を図ることで孤立感を解消し
たり、また、軽微な運動や体操、趣向を凝らしたレクリエーション、手工芸などを通して健康
で自立した生活を支えることができたというふうに思っております。また、本事業は各地域の
援助員の皆さんの御尽力によって支えられておりますが、事業として地域の中でお互いに支え
合い、助け合う気運が醸成された成果は大きく、高齢者の皆さんが安心して生活を営んでいく
上で必要不可欠なサービスとして定着し、利用者からも喜ばれていると認識しているところで
ございます。また、既実施地域で回数が減少をしたが、今後もこのままかという御質問でござ
います。ふれあいサロンへの看護師の派遣につきましては、旧加世田市において当初週 1回の
ふれあいサロンの実施に合わせB型機能訓練の中で看護師を派遣し、健康相談や血圧測定を実
施していたところでございます。そうして平成16年度から17年度には老人福祉補助事業の中の
介護予防・地域支え合い事業の転倒骨折予防教室をふれあいサロンに合わせて開催をしまして
看護師による健康相談や血圧測定を実施して参りました。合併後の平成18年度からは介護予防
事業の中の健康相談事業として市全域で実施することとし、生きがい対応型デイサービス事業
の開催に合わせて加世田地域は週 1回、他の地域は月 1回ずつ看護師と保健師を派遣し、血圧
測定や健康相談に対応してきたところでありましたが、平成19年におきましては、各地域で実
施する回数の平等性と相談及び健康チェックの充実等を勘案しながら、各地域の相談回数を月
1回として利用者の健康に対する質問や問い合わせ等に答えているところでございます。しか
しながら、加世田地域においては看護師等の派遣が月 1回と少なくなったことから、利用する
者の安心・安全の確保が必要であることなどを理由に従来どおり毎週来てほしいと要望もあり
ますことから、現在社会福祉協議会の職員等が対応をしているところでございます。お年寄り
でも簡単に測定できる血圧測定機の配置については施設の利用者の利用度等も考えながら研究
をさせていただきたいというふうに考えております。回数を元にということでございますが、
ふれあいサロン、元来閉じこもりや要介護状態にならないようにお茶飲み会、レクリエーショ
ン活動を通して安心して自立した生活を支えることを目的として開始した事業であります。血
圧測定や健康相談は当初その機会を利用して看護師を派遣し実施して参りましたが、利用者の
健康状態の把握につきましては月 1回の派遣で可能であると判断しているところでございます。
今後生きがい対応型デイサービス事業のより一層の充実を図るために援助員の育成など人材面
での拡充やメニュー工夫など運営面で改善できる点については今後改善していきたいというふ
うに考えております。以上でございます。
- 151 -
〇5番議員(諏訪昌一)
次に質問しようかなあという所まで、先ほど市長も 1問ありましたが、
部長もさらに 1問、信頼のフライングと言いますかですね、ですが、大変ありがたい答弁だっ
たなと思います。何といいますか、そもそもこのふれあいサロンは、平成何年でしたかね、介
護保険と、それから、高齢者医療と、それから国保と、いかにその予防を重視して今の状況以
上に進まない人を増やすためにはどうするか。それから病院がサロン化してしまってる。病院
がサロン化してしまっている中で、この頃誰さんの顔を見ないけどな。どうしたのかなあと。
何かあんべが悪うして我が家寝っちょっちよち。ええ、あんべがゆなってはよ病院に来れば良
かてなというようなですね、これはほんとにあった話です、ある所で。私の同僚議員がその現
場にいたそうですから、過去の同僚がですね。ほんとにこの落語に出てきそうな話が本当に本
市でもあったということがですねおかしいじゃないかということを議会で旧加世田市時代に、
やっぱりそういうのであれば、各公民館にずっと保健師なり、看護師なりずうっと定期的に、
今日は午前中はここ、午後はここという形で回していけば、回していくことで相談をすれば、
ああ、おばさんのこれこれはこうですから、病院に行くほどはないんじゃないですかというこ
とで回数も減っていって国保の財政の会計の健全化とかいうのに結び付くんじゃないかとか、
もう何回にもわたって私質問をさしていただいたことを市長は記憶していらっしゃるんじゃな
いかなと思いますが、その流れの中で市長をはじめ、各担当の方々が何かそれにミックスでき
る、乗っかることのできるいい制度はないかというものを引っ張っていただいて始まったのが
そもそもの始まりですから、私が言ったことがきっかけというわけではないでしょうけれども、
たまたまそういういい制度があったんでしょうけれども、ちょうどそういうことを何回も 1年
以上にわたって質問をしてきた中とそのいい制度が出たというのとのうまく乗っかりというも
のの中から生まれてきたこのふれあいサロンがそもそもの目的を、日本のいろんなものという
のは、法律にしろ、制度にしろ、いろんな規制にしろ、最初の始まる時はこういう目的でこう
いう法律を作りますよとやっといて、できた後には、そもそもは忘れて、その法律を守ること
に終始をするというようなのが非常に多くてですね、私はそういった今のこのいろんなのの在
り方というのは嫌気が差しているんですが、ぜひ、これは素晴らしい取組みですので、そのそ
もそもを忘れないようにしてですね、そもそもを何だったのかと。要するに病院に行く回数が
少なくてもいいじゃないかという状況をどうつくり出すのか。それから骨折にしろ、いろんな
高齢者のかかるいろんな病気にしろ、あるいは病気まではいってないことまでを病気だと思っ
たりすることにしろ、いろんなものをどう安心を持っていただいて生活していただくのかとい
うことをいかに進めていくのかというこのそもそもをもっとしっかり考えるならば、確かに人
的配置が今なかなか厳しい状況であっても、今、部長答弁の中にありました簡易血圧計はじめ、
いろんなですね電子計測機、電子健康機器ですね、計測機器はもう今、家庭で使える代物、数
千円の物ですから、 1台当たりですね。そうしますとそれを、まずは電子血圧計、各行く先々
の所に 1個ずつ備えましょうよとかですねいうような形でずうっとこう揃えていけば、このボ
- 152 -
ランティアの方々は実際おっしゃっているんです。「電子血圧計 1個でもいいて。1個でもあれ
ば、それだけでも、あっ、おばさんは今日は血圧はこれぐらいだから、ちっと急いで来やらせ
んじゃったなとかですねいうその会話の中からいろんなアドバイスもできるし、自分たちが知っ
ている範囲のいろんなアドバイスもできるし、今までのふれあいサロンまではいかなくても、
それに近い状況をつくっていける、いきます。」という声を聴いているわけで、そういう素晴
らしい前向きな声を活かしていくためにもですね、そういう簡易型の家庭用の電子健康器具と
いいますか、計測器具等でその保健師の、看護師の不在というのを補うべきではないかという
ふうに思っておりますので、もう答弁は今先に「検討していきたい。」ということで出てしま
いましたので、答弁は要りませんので、次に進まさせていただきます。
4番目の地域コミュニティ事業の今後の進め方でありますが、住民自治の推進というものに
は自治公民館組織の育成というのが不可欠だというふうに私は考えております。何か質問みた
いに書いて、通告書に書いてありましたから、ではないか。そうですとかですねいう答弁が出
てくるのかなというか、では、これは私のないかという主張ですので、そういうふうに受け取っ
ていただきたいと思います。今、全国あっちこっち行政調査に行きますと、これまではこんな
ことまでというレベルまで行政が市民の要望を受けてですねやってきた。しかし、今後は、こ
れは生活者として住民が自ら互助の精神でやること。これは行政が補助して住民組織がやるこ
と。これは要望を受けてきちんと行政がやらなければならないことというこのすみ分けという
ものをですねやっていかなければならないし、そして「やって、やり始めてる、成功してる。」
という声をよその町で、よその市でよく耳にいたします。確かにこの考え方は必要だというこ
とを実感しております。しかし、単純に線引きできることでもございませんが、個人的な要望
だと思えることでも、周辺住民多数の役に立つことならば、それは個人の問題でもなく、問題
によっては行政がすべきことも多いでしょうし、いろいろな線引きの難しい問題だと思います。
しかし、とにかく協働、協力して働くためには、住民の中に自治意識が芽生え、自治というも
のをその名のとおり自立したものにさせ、組織として活動できる形にまで成長させなければ難
しいのではないか、協働というのは難しいのじゃないか。さらに大きくてもせいぜい 300戸で
すね、各自治公民館、自治会はですね。小さい所では数戸、この自治公民館の組織だけではで
きないことでも、いくつかが力を合わせればできることもあるわけであります。そこで質問で
すが、行政との協働のためには、その今言いました協働ということは、地域での協働、行政と
の協働、いろいろあるわけですが、校区自治公民館連絡協議会組織の育成というものが不可欠
ではないかと。これは先の議会でも似たような質問をいたしましたが、不可欠ではないかと思
いますが、いかがでしょうか。 2番目に地域コミュニティ事業、この前身のものから含めてで
すね自治組織、自治意識育成に果たしてきた役割と、非常に高いと私は思っているわけですが、
どうお考えでしょうか。3番目に今後の進め方について、今後の進め方というのは、そのコミュ
ニティ事業ですが、きちんと住民に説明し、協力を得る努力をすべきじゃないかと思っている
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ところですが、質問がちょっと 3問とも抽象的なものですけれども、できる範囲で答弁をいた
だけたらと思います。
〇市長(川野信男)
御答弁申し上げます。地域コミュニティをどういうふうにして育成するか。
これは私は今日の社会、特に合併した我々の地域にとってはそれが大きな課題だと、こういう
ふうに思っております。コミュニティ意識あるいは自治意識、非常に希薄になっておる今日の
社会をどういうふうにして地域の連帯感を高めていくかと、こういうことについて力を注がな
ければならない時にきておると、こういうような認識をいたしてございます。合併いたしまし
て、それぞれの市町いろんなやり方があったと思いますけれども、このコミュニティなり、自
治会組織なり、それぞれのまちで歴史的な経緯もあって違いもあるわけでございますが、そう
した中でこれからどういうふうにすることが一番大事であるかということの検討をしなければ
ならないわけでございます。そこでお尋ねにございましたいくつかの点についてお答え申し上
げますけれども、本市の住民自治の推進につきましては、主に住民自治組織である各自治会や
各公民館を中心とした地域組織によって自治意識の高揚やコミュニティ活動を合併前から各市
町で取り組んできておるわけでございます。近年地方においても価値観の多様化、余暇時間の
拡大など生活スタイルが大きく変わってきておりますので、地域に対する愛着や郷土意識ある
いは近隣住民との交流も薄れつつございます。自治会への未加入やコミュニティ意識の希薄化
が課題となっているというふうに認識もいたしておるわけでございます。さらに農林漁業地域
におきましては過疎化や高齢化が進み、リーダーの育成等をはじめ、自治会運営、活動等に影
響を及ぼしており、早急な対策が求められておるのが今日の状況でございます。このように自
治運営等に支障を来しておる地域において自治組織や地域を越えた新たなコミュニティ組織の
育成や自治会間の共同した活動を創設するとともに、校区単位による地域全体の取組みなど推
進する必要があると考えております。ただ校区単位によると申し上げましたけれども、地域に
よってそれぞれのやり方が違っております。必ずしも校区単位というような状況になっていな
い所もありますので、このような組織の有様をどうするかということの検討もしなければなら
ないと、こういうふうに思っておるところでございます。さらに地域の特性を活かした自主的・
主体的な地域づくりを進めるためには、市民の皆さんや自治会、事業者、NPO、ボランティ
ア団体など幅広い分野においてそれぞれの団体などの特性や活動内容などのノウハウを活かし
ながら、市民と行政がそれぞれ役割を担い、協働して新たな地域づくりを推進していく必要が
あると考えております。このようなことから市民参加の推進を図るとともに、自治会、公民館、
校区公民館などの育成や連携を図り、コミュニティの推進を図るために市内全域を対象にコミュ
ニティの在り方を本年度見直しをしていくと、こういうことで今検討をいたしておるところで
ございます。一方、旧加世田市では元気むら事業を平成 4年から取組み、校区を単位とした自
主的・主体的な地域づくりを推進してきておるわけでございます。今日のコミュニティ形成の
基礎にもなっておったと、こういうふうにも思っております。この事業では、それぞれの校区
- 154 -
において地域の特性、資源を活かした活用策を見出し、その校区ならではの事業が積極的に展
開され、地域における世代間交流や人づくり、地域で育まれた独自の文化、歴史の継承など大
きな成果を上げており、これらの実績を踏まえて新たな施策を検討して参りたいと考えており
ます。合併協議の調整方法の中で「コミュニティ事業については、現行のとおり新市に引継ぎ
をして、合併後 3年以内に調整する。」と、こういうふうにされております。本年は、加世田
地域の地域コミュニティ育成事業、大浦地域のコミュニティづくり推進費補助事業、大浦人材
育成事業、金峰地域の自治会活性化助成交付金のソフト事業と旧市町村地域において公民館の
改修など共同施設の環境整備事業などハード事業を実施しているところでございますが、今後
これらの必要性、効果など実績を踏まえた上でどのような制度にするかということについて検
討をすることにいたしておるところでございます。このように現在補助制度の見直しを行いな
がら旧市町の補助事業を暫定施行いたしておるわけでございますけれども、このコミュニティ
の推進につきましては、本年 9月までに庁内で新たなコミュニティ制度の検討を行い、自主性
を重視しながら自立できる組織づくりの充実を図るため、活動に必要な支援を平成20年から事
業を実施していく考えを今検討中であるところでございます。以上でございます。
〇5番議員(諏訪昌一)
校区公連に説明のあった部分がさらにまた一歩進んでいるなというこ
とで、 9月までに新たなということで期限が出てきたわけですので、非常にホッとしているわ
けですが、その中で市長が言われました「自主性を尊重しながら」というところをですねぜひ、
どういったふうにじゃあお互いに受け取って検討していくのかということが一番問題だと思い
ます。ある所は、市長がまさに答弁で言われましたこれまでの伝統というものあるいは地域性
というものを活かしながら、その古いものをいかに現代にマッチしたものにしていくのかとい
うやり方をしておりますし、ある所では今ある、今住んでる人たちのコミュニティというのを
いかに大切にするのかという形のものにいっぱいその予算を使うやり方をしています。ある所
では、その活動をするために必要な機材をいかに揃えた中で、その活動はいかにボランティア
でつくっていくのかというやり方をしてます。それぞれの地域によって予算の配分というもの
が非常に違いますが、一つの行政の方から言うここの枠、このものはこの何パーセントとか、
このものはこうならなければならないという枠でいけば、その地域が自主的に進めてきた在り
方というものはまさに自主的じゃなくなってくる部分も多々ありますんで、とは言いましても、
やっぱり一定程度の制限、一定程度の調整、一定程度の指導といいますか、アドバイスという
ものは必要だと思いますので、それは大事にしながらも、その自主性がどういった形でその地
域に役立ってきたのかなというところもぜひ勘案いただいて、参酌いただいて、そのあたりを
新しい制度の中に活かしていっていただけたらということを申し上げておきたいと思います。
次に進みます。次に、農林業従事者災害共済の今後についてでありますが、昨日も同僚の野
下議員の方から質問が出されまして、一定程度のことが分かったわけでありますが、59年にス
タートして、この頃、昭和55年ぐらいからですね全国各地でこの制度を作る運動というものが
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進められまして全国各地にできたわけでありますが、何とこれを進めていく運動ということで
農業組織とか、いろんなこういう組織等が全国で集まりまして全国会議まで結成されましたけ
れども、鹿児島県では大崎町と大浦町がスタートをしたわけであります。実は旧加世田市も、
前委員会で申し上げましたが、直接請求まで行いまして、当時の市長の方で受け取って、分か
りました。検討しますと、実施する方向で検討しますということになったわけですが、どこが
引き受けるのかと。市民課なのか。農業だから農林課なのか。農業委員会は農業年金があらい
ねということでですね、もうともかくどこも引受手がなくてぐるぐるぐるぐる回ってるうちに、
いつの間にか消えてしまったというのが旧加世田市の実態でございました。昨日の答弁の中で
分かったことも相当ありますんで、他の保険との関係とかですね、JAの労災とかですね、い
ろいろと新しく出てきてるわけですけれども、私が申し上げようと思っていた部分も昨日答弁
の中で相当出てきてますね。それでも質問に早急入らしていただきますが、収支は、昨日もちょ
ろっと出かけましたけれども、そこまで答弁がありませんでしたが、過去の見舞金給付実績か
ら見ていくらぐらいの掛金ならペイするのか。昨日の質問の中で野下議員の方から 1,000円ぐ
らいあればペイするはずだという質問が出たわけですけれども、実際いくらぐらいだとペイす
るのかということですね。実際は、でも、それだけでしょうけれども、ある程度の金額でしょ
うけれども、じゃあ市は何も見ないのかとか、いろんなのも出てくるでしょうが、ともかく今、
過去の実績から見ていくらぐらいならペイするのか。それから、もしこれは分かっていればの
話、公表できればの話ですが、過去の実績で特筆すべき他の保険などでは補償されない素晴ら
しい給付の事例というのはないのか。それから、次に、何が障害になって今まだこうもやもや
とした状態なのか。もうやっぱりその掛金と給付との関係だけなのか。以上について答弁をお
願いいたします。
〇農林水産課長(久保薗和範)
それでは、お答えいたしますが、まず、制度の実績について平
成10年から18年度の 9年間のデータについて御報告申し上げます。個人加入の場合であります
と延べ加入者数が 8,179名、年平均にしますと 908人でございます。年々減少して参りまして
9年間で 450名が減少している状況です。一方、掛金は一人当たり 500円でございまして、 9年
間の掛金総額が 408万 9,500円で、年平均しますと45万 4,388円となっております。また、支
払った見舞金のケースが 9年間で 172件ございまして見舞金総額が 766万 8,000円、年平均し
ますと85万 2,000円となっております。次に、団体加入の場合で申し上げます。掛金は 1世帯
当たり 100円となっておりまして、9年間の加入総世帯数は 8,652世帯、1年平均 961世帯であ
りまして、団体加入の場合は 9年間で 144世帯の減少にとどまっております。見舞金の支払件
数は 9年間で 3件ございまして総額10万 3,500円となっております。それでいくらぐらいの収
支でペイするかということを試算してみました。個人加入の場合のみで 9年間のデータに基づ
きまして単純に掛金を倍の 1,000円にアップした場合、今後 9年間を見越してみますと掛金総
額が 817万 9,000円となります。ただし、給付水準は現行のままに据え置くということにしま
- 156 -
すと先ほどの見舞金総額 766万 8,000円を上回る試算となります。次に、団体加入の場合は 1
世帯当たり 100円の掛金で、 9年間の加入者と総額はそれぞれ 865万、いや、ごめんなさい。
8,652人で総掛金は86万 5,200円となっております。 9年間の見舞金は10万 3,500円でございま
すので、現時点でも十分ペ イしているという形になっております。もう一つの試算として個人
加入と団体加入の双方において倍にしました。 1,000円、それから団体加入を 200円とした場
合ですね、18年度の加入者数に照らし合わせてみますと、掛金総額は85万 7,800円、見舞金総
額は80万 3,000円と大体見舞金の最近の給付実績 4万 6,000円を課しても84万 9,500円となっ
て試算的には収支がペイするというふうになっております。もう 1点のお尋ねでございますが、
この保険については 172件あります見舞金の中でですね労災などのほかの制度で適用が微妙な
ケースという事例としまして御説明したいと思うんですが、一例としまして67歳の男性が果樹
園に来たイノシシを追っ払う際に溝に落ちてアキレス腱を断裂したケースとか、同じく54歳の
女性がイノシシを追っ払う際、石につまずいて転倒して肘関節を脱臼したケース、それから48
歳の男性が農機具の洗車中、エンジン始動のハンドルで顎を損傷した。また、共同作業の場合
は、65歳の男性が水路作業中、消火中に火傷を負ったケース、63歳の女性が河川での草払い時
に鎌で右腕を切ったケースということで、民間の場合は、農作業であったのかとか、農作業と
認められるのかというふうないろいろ議論されるわけですけれども、この大浦町の制度では補
償されているというケースになっております。今後、もう一つ、質問の趣旨は全市に広げて継
承すべきじゃないかという趣旨だったと思うんですが、現在検討を加えてきております。制度
運用の内容について引き続き今後も研究して参りたいというふうに考えております。具体的に
今考えているのが、加入者の年齢層の加入の状況の分析、それから給付事例におきますと、事
故発生の原因とか、事故の内容、見舞金の受給者の年齢層、年齢別頻度とか、ほかの労災制度
の適用の可能性とか、掛金と給付の妥当性について、そして、また、市民サービスの公平性と
いう観点から引き続き研究をして参りたいというふうに考えております。先ほど議員が申し上
げました他市の例もございまして、昨日もありましたとおり、加治木、それから湧水町につい
ては特別会計ということも同じようにまた検討を加えていくという考えでおります。以上です。
〇5番議員(諏訪昌一)
意外とスッキリしますよね、今こういう形で。ああ、障害はやっぱり
掛金と支払いかというふうにスッキリ見えてきますからねえ。そうしますともう、私は自分の
家にその昭和59年のスタート時点の手書きの条例を持ってますけれども、掛金が上がっていな
いと。それはもっともだと思いますよね。二十何年ですか。23年ですかね、ずっと同じという
ことになりますと。ですから、別に、 1,000円にするのか。ペイするから、向こう何年の平均
でいきますとあれだからペイするのか。それとも俗に言います。先ほど課長もちょろっと言わ
れましたけれども、ほかの保険で補償されないのかとか、いろんなことがありまして、また、
じゃあ集落の自治会の共同作業の場合はどうなのか。ボランティア保険は適用されないのか。
いろんな問題が出てくると思います。であるならば、これは明らかに公的な自治会の奉仕作業
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であったので、ボランティア保険が適用されるからという場合には、こちらの共済の方からは、
本来だとこちらの共済の方からだけだとこれだけ出される金額の例えば半額を補償しますよと。
ボランティア保険でいくらか出る場合には、こちらは半額を補償しますよとか、いろんな規定
の仕方があると思うんですね。それをやっていけば 1,000円までしなくても、私どもは過去を
知ってますから 500円が 1,000円になっても、おおとびっくりもしませんけれども、突如大浦
の方々が 1,000円と言われるとびっくりするかもしれませんけれども、そこのところは、例え
ば、当面 800円、何年後に 1,000円というやり方もあるわけで、そういう緩和するためには、
そういうボランティア保険等で 出る場合には半額しか支給しませんよとかいういろんなやり方
があると思いますので、ともかくやる方向で、つまりこれからですね高齢化してどんどんどん
どん進んでいきますと、実は私の地元でも青壮年部というのをあちこちつくり始めまして、も
う既にやってる所なんかキオビエダシャクのですね駆除をですねその青壮年部で請け負って、
各戸から負担金もらって、それが青壮年部の活動費になってるという地域もありますし、ある
所ではもう年寄りが、もう70代、80代の方々が一生懸命なっていろんな作業に出て来ますから
もう危なくてたまらないと。もう草払機が当たったりすると危なくてたまらないから、あの人
たちが出てこないうちに自分たちだけで全部やってしまおうという、別な日に草払いをやった
りといういろんな活動等があるわけで、そういったのなんかもし怪我をしたら何にもないわけ
でですね。40、50は鼻垂れ小僧で、50代の私が若手でやってますから、非常に元気な地域をつ
くっていくためにはそういったのも大事じゃないかなと思いますが、それに何もないと思って
いたら、補償があったというような非常にうれしいことになっていきます。実はこの制度がス
タートした時に大浦町でもあったんですね、同じようなほかの保険だったら適用されない二つ
の事故が。一方は加入してたんです。補償された。一方は加入してなかったんです。補償され
なかった。本当に明暗分かれたと今でも記憶してますけれども、件名は、一つは何かトラクター
が引っくり返ったのだと思いますけども、溝、土手から、土手か道路からですね。なかなか、
そういったこと明暗分けますけれども、ひとつやる方向で、じゃあやる方向にはこの障害を取
り除くにはどうしたらいいかという検討の仕方の方に進めていただけたらと思いますので、よ
ろしくお願いいたします。あらっ、今んのはもう意見、いいです。じゃあ答弁よろしく。
〇市長(川野信男)
答弁を申し上げますが、今御質問、御答弁の中でやる方向でとか、いろん
なお話があったわけでございます。このことについては私は慎重に検討する必要があると、こ
ういうふうに思っておるんです。といいますのは、先ほど来のお話もございますけれども、か
つて55年ですか、いろんなことがあって全国でいろんな議論があって、県下でも二つの町しか
やらなかったという経緯も、これは大事だと思います。そして、また、この合併協議の時も、
これは議論したんです。もう長時間にわたって内部で議論をして、その結果今日にあるわけで
ございますが、じゃあこれをどうするかということでございますけれども、いろんな角度で検
討しなければならない。今、答弁の方で掛金がどれぐらいあったらいいかという試算の話もあ
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りましたけれども、これは一切事務費抜きで話をしておったようでございます。これを全市に
広げるということになりますと、一体経費、事務費はどういうふうになるのか。それから、今
御質問、キオビエダシャクの云々、こうしたことについてはほとんどボランティア保険で対応
できるような現在のシステムでございます。そうした中でどうなんだ。じゃあ怪我をした時は
医療保険というのが出るわけでございますので、今ここでやろうとしておるのは医療保険以外
の話でございますから、これがどういうふうにして公が関与してやらなければならない部分が
あるか十分慎重に審議した上で結論は出したいと、こういうふうに思っております。
〇5番議員(諏訪昌一)
最近痩せて参りまして懸垂もなかなか回数がいかないんですが、あと
少しで顎が出るなと思ったら、力尽きてぶら下がってしまったという状態になってしまいまし
たけれども、さっき農林水産課長まさに答弁されましたイノシシを追い掛けて怪我をしたとい
うとかですね、なかなかその難しい部分、私の知人のお父さんも農機具の洗浄中に亡くなられ
たんですね、怪我をしてですね。補償ないんです。旧加世田市ではそれは素晴らしい制度だか
ら、保険屋さんの場合はこういったのはできない。ああいったのはできない。できないための
条件が多いけれども、もう共済だから、みんなで見舞いするんだから、みんなで補償するんだ
から、これはぜひやるべきだとなったのに、引受手がなくてできなかったわけですので、ぜひ
前向きな検討をお願いしたいというあれですので、その障害は分かります。分かりました。よ
く理解しました。ですから、あとそれを乗り越えるためにどうするのか。もうあれがないから、
これがないからやめましょうという方向じゃなくて、お願い、事務費まででしたらですよ、 1
日 1円があれでしたら、1日 3円とかですね。1日 1円が交通災害共済なら、こちらは 1日 3円
とかですね、1日 5円とかですね、5円はちょっと行き過ぎかもしれんですけどね。いろんなや
り方はあると思いますんで、検討の方もよろしくお願い申し上げます。
最後の質問です。給食費の徴収について、給食費の徴収状況や方法の問題については予決算
の時等もいろいろ耳にするわけですが、マスメディアでも今とんでもない長期滞納で、挙げ句
の果てに督促に行けば、「なぜ義務教育なのに給食費を払わんないかんか。」という信じられな
いような逆切れをする親とかですねもう現象が世の中では、他地区では出てるようであります
が、過去にも育成会などからこの徴収方法について要望が寄せられていたことでもありますか
ら簡単にいきます。現在、ほぼないというふうに聴いてるんですが、滞納状況はどうなってい
るか。 2番目に保護者からの要望などはどのように把握しているのか。それから、徴収方法に
ついて、これまで一貫して「滞納等を助長する要因にもなるので、現行方式でいきたい。」と
いう答弁だったわけですが、検討はしてないのかお尋ねいたします。
〇学校教育課長(瀬戸山
武)
給食費の滞納状況についてお答えいたします。平成17年度の給
食費の未納はございませんでした。平成18年度は、笠沙、大浦、坊津、金峰の各学校給食セン
ターの給食費は未納はございませんでしたが、加世田学校給食センターの 1世帯、 6万 4,722
円が未納になっております。この世帯は生活保護の受給者であるため、福祉課と協議しながら
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家庭訪問を行うなどの方法で督促をして参りましたが、 4月初めに他町に転出したため、苦慮
いたしております。今後も督促状を送付するなど保護者の御理解をいただき納入をお願いして
参りたいと考えております。次に、保護者からの要望などはどのように把握しているかという
お尋ねについてお答えいたします。給食費の徴収につきましては、各地区で少しずつ徴収方法
は違いますが、PTAや集落の親子会の方々の御協力によりまして各集落ごとに集金して指定
した口座に振り込んでいただいているところです。保護者からは電話等で口座振替にできない
か等のお問い合わせがありますが、これまでの実績や口座振替にしている他市町の状況等を説
明しまして御理解いただいているところでございます。徴収方法の検討をすべきではないかと
いうことでございますが、給食費の口座振替を実施している市町もございますが、どこの市町
村も未納額が多く、私どもが各市の状況を調査したところによりますと、およそ 150万から多
い所では 500万を超える滞納額があり、学校給食の健全な運営に支障を来しており、大変苦慮
しているようであります。このようなことから給食費の徴収につきましては、今後も保護者の
方々の御理解と御協力をいただき、現徴収方法を継続し、さらに充実した学校給食を実施して
参りたいと考えているところでございます。
〇5番議員(諏訪昌一)
現在、振替はあれですけど、振込用紙で振り込んでる方はいらっしゃ
らないですかね。
〇学校教育課長(瀬戸山
武)
各地区で少しずつ違いますが、基本的にはそれぞれの集落で徴
収していただいて、その徴収したものを口座に振り込んでいただいるというところです。
〇5番議員(諏訪昌一)
分かりました。それが、その現行のやり方をですね、私どもも集めて
きた経験者ですので、分かってるんですけれども、ほとんどの家庭がですね、過去と比べます
と、私どもが集めて参りました頃と比べますと、ほとんどの家庭が共働きとなっていますし、
ひとり親家庭も増加してきているわけで、したがいまして、当番が徴収に行きましても会えな
かったり、中には朝行っても会えない。昼行っても会えない。夜行っても会えない。いつ家に
いるんだろうかというような、聴いてみますと、とても 1箇所の稼ぎではこの地域では食って
いけない。子どもも学校へ出せないから、昼間はあそこにアルバイト、パートに行き、夜はこ
このパートに行くというような形で稼いでいるんだという人も実際聴いております。実際本人
と話をしたこともありますけれども、大変ですねえという話でしたが、年配の方からですね
「金よっかん子育ての方が先なのに、この頃ん親は金を稼っことばっかい考えちょっと。我が
生活をちっとでんよかふにして我が生活レベルを維持すごちゃっもんじゃっでじゃっ。」とい
うことなんかを耳にしたりすることもあるわけですけれども、まだそう言える人は恵まれてる
わけで、現実的には今申し上げましたような、もちろんそういう家庭も、その年配の方が指摘
されるような家庭もあると思います。でも、ともかくこう今ですね子育てに金が要る。ほんと
に上の学校に進級させるとですねもう大変な状況になってくる。ですから、昼も夜も働くとい
う人も出てくるということ等もある中で、もう人によってはですね徴収に行きましたら逆切れ
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されて「何でこんな時間帯に来るの。」と怒鳴られた人もいて、もう泣き付いてきた方もいま
す、「何で私がこんな怒られんないかんのけえ。」と言ってですね。ですから、ともかく、じゃ
あ今、課長がおっしゃいましたように、全部振替にしてしまえば、おっしゃったことが起きる
と思います。ですから、私はそのことは求めるつもりはありません。ただこれまで滞納がなく、
その育成会でもこの人はきちんと納められるはずの人だ。もう滞納しても、まあ 1か月分滞納
したけども、 2か月分まとめて払ったとかですねいう形で滞納はなく、きちんと収入が認めら
れる人については、振込用紙をですねその人には渡して振り込んでもらうとかですねいう形も
検討してもいいのではないか。あるいは振替を一部について特別な例を、一定の条件を満たせ
ば認めてもいいのではないかということをしなければ、もう地域によっては輪番制そのものが
崩壊すると。もう引き受けません。引き受けません。誰も引き受けません。何で私が引き受け
んないかんのということで崩壊するという時期にきてますよ。そのことを検討、崩壊してしまっ
てから、さあ、どうしますということになりますか。崩壊する前にそういったことを予知して
検討しておくべき時期じゃないかと思うんですが、いかがでしょうか。
〇学校教育課長(瀬戸山
武)
ただ今の検討についてですが、十分各地区の状況等について、
各地区の給食センターの所長等から状況については把握をしているつもりでございます。集落
によっては大変、何回訪ねても留守であってなかなか集金が難しいということもお聴きをして
いるところでありますけれども、子どもたちのために充実した給食を運営するためにもぜひ給
食費の支払いについては保護者の御理解をお願いしないといけないと思っておりますので、ま
た、徴収方法につきましても今後、子どもの数が少子化傾向にありますので、そういったこと
も踏まえてまた検討はしていかないといけないというふうに思っております。
〇5番議員(諏訪昌一)
確かに、今どうですかと言われて、そうしますとなかなかできないと
思いますけれども、現実、まだ、私どもの住んでる地域はまだいいと思うんですね。あら来た
よということで夜持って、自分がいる時間に持って行ったり、逆に持って行ったりとかですね
いうこと等ありますから、いろんな努力で乗り越えていけると思いますが、地域によっては本
当に、隣近所の人ともかねて行ったり来たりしないという人たちが多い地域等においてはです
ね輪番の引受手もほんとにいなくなってくるという状況がもうそこまで見えてますので、ぜひ
いろんな方法を検討して、でも、そう言っていけば、そういった所が真っ先に滞納が起きやす
いんだという話も出てくることも見えてますけれども、それはいろんな方法で乗り越えていか
なければならないもう一つの時代の課題ですから、検討に加えていただきたいと思います。
なお、先ほどの私の質問の中で何か質問していないことを答弁したかのような、「信頼のフ
ライングだ。」という表現がございましたが、これは私の質問を十分に検討していただいた結
果、そこまで答弁内容が至ったんだというふうに訂正をさせていただいて質問を終わらせてい
ただきます。
〇議長(石井博美)
次に、有村義次議員の発言を許可します。
- 161 -
[有村義次議員
〇10番議員(有村義次)
一般質問席]
午前11時17分
通告してありますとおり、まず、梅雨期を前に防災対策について伺
います。梅雨期を前にと、もう既に梅雨に気象庁のあれでは入っているんですけども、通告し
た日が梅雨入り前でしたので、このようになっております。今年は 6月 1日に梅雨入り宣言が
あったんですけども、ずっと雨がなくてですね、それも雨がないだけでなくて、非常に晴天続
きでですね、やっと本日雨が降ったというような状況でありまして、何か異常気象じゃないか
なと逆に、そういう気もしております。今回質問を、この質問をするに当たりましてですね、
昨年の県北部の豪雨災害がありましたんで、本市は大丈夫かという思いからですね質問します。
ただ、今議会で私の前に 4人の方がですねもう防災のことについてはですね質問されておりま
すので、簡単に質問していきたいと思います。また、もう答弁が重なる所は省略してください。
よろしくお願いします。まず、行政の体制見直しはどのようにされているかということであり
ますけども、先ほどから答弁がありますように、市としては最大限の対策はしてきているんだ
ということでありました。ただあのような被害がありましたんで、災害がありましたんで、さ
らに検討することがあるんじゃないかということで今考えていることがありましたらお願いし
ます。あと、その県北部豪雨災害ではですね24時間の雨量が、極端な例でしょうけども、 622
ミリ、 1日にですね、これは 7月の月間雨量に直しますと 1.7倍を 1日で降ったというような
ことがあったみたいですね。それから、 6日足らずでですね 7月の月間雨量の 2倍以上降った
というそういうようなデータもあるわけですけども、このような雨はですね今後この地域でも
当然あると思うんですけども、それに対して、そのようなシミュレーションをですね本市とし
てしたことがあるのかなと思います。お聴きしたいと思います。それから、大変な被害を受け
たんですけども、県北部のその自治体へですね実際行かれて何か調査研究されたことがあるの
かですね。若しくは県からあの災害を受けて各自治体にこのような対策をしなさいとか、何か
そういうものがあったのかどうか伺います。
〇総務部長(柴田達朗)
お答えをいたします。最初お伺いしていたものと大分内容が違います
ので、十分答弁できるか分かりませんが、お答えさしていただきます。まず、防災体制のこと
でございますが、合併いたしましてちょうど 2年目ということでございまして、体制につきま
しては、支所、それから本所の中で十分この連携をとりながらですね体制はとっているという
ことでございます。また、今年の 4月には組織改革等もございまして支所の方から技術関係の
職員が本所に全部集約をされたということもございますが、ここにつきましてもこの建設部の
関係の職員につきましては支所の方に待機をするといったようなそういう体制もとっていると
ころでございます。それから、消防の関係につきましても 4月から一部事務組合ということで
なったわけでございますが、これもこれまでと変わらないような体制で緊急時のそういったこ
とにつきましても連携をとりながら初動体制についても協議して体制は整えているというとこ
ろでございます。それから、北部災害があったということで今後考えていることがあったらと
- 162 -
いうことと、それから雨が降った時のシミュレーション、それから県からの何かその調整、調
査といいますか、そういうのがあったかということでございますが、雨につきましては、加世
田地区につきましてはこれまで何回か水害ということで実際この災害が起きているわけでござ
います。実際この雨の量につきましては、今の時点でも河川の堤防の高さ、河川につきまして
は工事を行いまして堤防高についてもその当時からすると高くはなっているわけでございます
が、雨の量、平成 5年のあの一時的なあの量につきましても、反対に逆流とか、そういうのも
ございまして市街地が水没したと、そういう状況でございます。私たちも雨の量につきまして
は、どうしてもですね対応ができないそういった量というのも、雨の量というのもあると思い
ます。あとは、だから、災害の対策としましては、いかに最小限に食い止めるかというのがご
ざいまして、これまでもいろいろと出てきております自主防災組織の活用ですとか、初動体制
でそれぞれまず自分たちが自分たちで守ると言いますかね、もうそういう体制をとっていただ
くために今この自主防災組織の組織についてもるるお願いをしながこの組織率を高めていって
いると、そういうことでございます。今考えていることがということでございますが、私たち
としましては、今申し上げましたとおり、自分の安全については自分が守るという意味からは
どうしてもこの自主防災組織の組織率というのをもう少し上げたいというような考えもござい
ます。本年になりましてから五つの団体の防災会ができてきておりますので、今後もまたそう
いった意味ではですね少しでもこの防災会の設立に向けて頑張っていきたいと、そういうふう
に考えているところでございます。
〇10番議員(有村義次)
前に 4人の方がされておりますんで、もう同じことも聴けなくなり
ましてですね、すいませんでした。答えられる部分でよろしいですので、お願いします。シミュ
レーションとかですね、あるいはやっぱり現場に行って調査をするとか、そういうのはぜひやっ
ていただきたいと。素晴らしい参考事例と言いますかね、なりますので、そうするべきだと思っ
ております。自主防災体制の見直しについてはですね、 3月議会でも質問しておりまして、ま
た、答弁もいろいろありまして大体分かったわけですけども、昨日もその防災マップについて
あったんですけども、ちょっと、市の予定としては全戸に配布するという考えだということで
すけども、ただ内容、範囲と言いますかね、範囲的には市内全部の防災マップというようなふ
うに私はちょっと聴いたんですけども、防災マップはですねやっぱりその全部をしますとです
ね粗くなりますんで、地域のあるその特定のですね広くならない地域の防災マップにすべきじゃ
ないかなあと思います。それをですね、防災マップ作りを自主防災会にですね作らせるとか、
自分たちにちょっと危険箇所を挙げてくださいとか、そういうことをすればですね非常に地域
の皆さんの意識も上がるし、また、細かい所まで目が行くんじゃないかと思いますんで、その
ようなやり方がいいんじゃないかなあと私昨日までの議論を聴いておって思ったんですけども、
ぜひ今後そういうことをしていただきたい。また、そういうことをする考えはないかですね。
全部の防災マップですとですね自分の所に関係する部分が少なくなりますんで、あんまり見た
- 163 -
がらないというか、ああ、そうかというぐらいで済むんですよね。そういうような、これは昨
日三角議員の質問でもありましたけども、そういうことで同じ私も思っておりますので、ぜひ
そのようにしていただきたいなと思います。それから、講習会もされるということで、自主防
災会の方々に対してですね。いつ頃どんな内容なのかですね。早くするべきじゃないかなと思
うんですけども、その辺についてちょっとお答えいただきたいと思います。あと、防災マップ
に返りますけども、防災マップの範囲、どういうのを盛り込むかというのが一つ問題がある、
問題というか、気になるんですけども、その記載の内容はどの辺まで考えているのか伺いたい
と思います。
〇市長(川野信男)
私から答弁しない点については、関係の部課長から答弁させますが、先ほ
どの質問の中でも少し答弁漏れがあったように思いますけれども、シミュレーションの問題で
すが、これは私どもはどこにどれだけの雨量が降ったらどういうようなというそのことも、こ
の程度の雨の時はどういう体制が必要だということは十分承知をしながら、具体的には河川の
水位を刻々観測をいたしまして、それによって対応をずうっといたしております。水位につい
ても警戒水位とか、危険水位とか、そういうものをそれぞれ決めてございますので、そういう
ものを時々刻々把握をしながら必要な対応をとっておると、こういうようなやり方をいたして
おるわけでございます。それから、現場については現場点検というのが、これはもう最重要な
ことでございますので、梅雨期を控えまして私どもそれぞれの地域の点検もいたしましたし、
また、全域的な点検もいたしてございます。近く企業の方々も点検をしていただくと、こうい
うようなお話もあっておりまして、大変私は感謝をいたしておるところでございます。それか
ら、北薩の地方の現場を調査したかというような話であったかと思います。私は、大きな災害
があった時はできるだけ早く現場に行って調査といいましょうか、こういう災害が自分たちの
所にあった時はどうしたらいいのかということを念頭に置くために調査に行っております。淡
路も行きました。ただ能登半島には行きませんでしたけれども、それから北薩も、災害があっ
てすぐは現場も大変だろうと思いましたので、少々時間を置いてあの一体全部見てきたわけで
ございます。地形その他いろいろ地域の事情は違っておりますけれども、そうしたときにどう
対応をすりゃいいか。何が問題になるのかというようなことなど消防関係の職員も一緒に現場
に行って調査をいたしておりますので、参考にしながらこれから対処したいと、こういうふう
に思っております。マップの問題については、詳しくは担当の部長、課長から答弁いたさせま
すが、お話のとおり、全域のマップというのは、私ども全体把握をするために必要でございま
すので、これはそれなりに必要だと、こういうふうに認識をいたしております。ただ具体的に
じゃあここを避難をどうするかというようなことについてはお話のとおりだと思います。それ
で昨日の答弁の中でもできれば、自主防災会でそういう物を作っておる所もありますよと、こ
ういうようなことを申し上げたわけでございますが、実態を一番把握していらっしゃるのは自
主防災会の皆さんでございますので、そうした皆さんの御意見も聴きながら、あるいは自発的
- 164 -
に、あるいは、また、自主防災会がまだできていない所がむしろ大きな課題でもございますの
で、防災会の組織に重点を置いてこれから組織ができるようにお願いもいたしていきたいと、
こういうふうに思っております。
〇総務部長(柴田達朗)
防災マップの件でございますが、防災マップにつきましては、先日の
答弁の中でも各地域の防災マップについて各戸にお配りをしたいということで答弁をしたと思っ
ております。その中で内容等につきましては先ほど市長の方からもありましたが、自主防災会
のそういった意見とか、そういうものをどこまでですね取り入れられるか。作業としてはこれ
からでございますので、十分それらについては検討しながらいきたいと思います。どういった
内容を載せるかということでございますが、避難所への避難経路ですとか、それから危険箇所
の位置ですとか、そういうものが主体になっていくんじゃないかとは思っております。それか
ら、自主防災会のこの訓練のことでございますが、これも今年訓練をしたいということで、時
期から言いますと今が一番いい時期ではないかと思いますが、まだ具体的に時期をいつという
ところまで決めておりません。それから、検討、研修の中身等についてもですねまだ具体的に
決めておりませんので、なるべく早い時期に実施をしたいということでお答えさしていただき
たいと思います。
〇10番議員(有村義次)
防災マップについては、私市内全域を 1枚のふうにというふうに聴
き取っとったもんですから、各地域の防災マップをということで理解いたしました。自主防災
組織をですね内容を、組織をするのも大事ですけども、今ある既存の組織をですね活性化する
というのも非常に大事ですので、これについて、さっき言いましたように、防災マップを作っ
てくれと、この地域のですね。ということをすれば、またその地域の防災会も活性化すると。
あと防災に関するですね出前講座みたいなですね例えば一覧表というか、こういう防災に関し
てはこういう講座がメニューがありますよと。だから、講座を受けたい方は申し込んでくださ
いとか、そのようなものをですね防災会に流して自主的に勉強ができるようなことをもう、手
だてもするとかですね、そういうこともぜひやっていただきたいなと思っております。私の住
んでる地域もですね実際はもう平成 8年頃組織したんですけども、自主的にもう自分たちで講
師を呼んで講習をするとか、あるいは避難訓練をするとかですね、あと危険箇所はどこだとい
うのをしたことがないもんですから、これは恥ずかしい話ですけど。今度、先日役員が集まり
ましてですねこれをしようということで 1年間の予定を作ってですねすることにしました。こ
れを市の方でもやっぱりこの後押しをしていただきたいなと思いますので、ぜひよろしくお願
いします。あと市民への防災についての啓発ですけども、いろいろ防災無線を使ってPRした
りですね、PRといいますか、流したりいろいろしているんですけど、なかなか市民の中にほ
んとにこう何かあった時にはしっかりせんないかんなとか、しっかりと言えばおかしいけども、
そういう意識がどうもまだちょっと薄いと言いますかね、のがあるんじゃないかなと思います。
これはほんとにしつっこくですねやっぱりやっていって啓発していかんないかんのじゃないか
- 165 -
と思いますけども、できればですね、これあれですけども、今日の、 6月の市報なんですけど
も、これには防災のことはあんまり出てないんですけども、今日議員の控室の郵便受けと言う
んですかね、あれに県の県政のかわら版というのがありましてですね、 2面にわたってイラス
トやら写真やらですね見やすいのを作ってるんですけども、ぜひこういうのも出していただき
たいなと。お金は掛かりますけども、行政は住民の生命、財産を守るということからですね、
若干コスト高になるかもしれませんけども、ぜひ努力をしていただきたいというふうに思いま
す。もう最後に意見として申し上げますけども、時間雨量、日間雨量何ミリとした場合に、こ
の地域は大丈夫、過去の例からですね平成 5年の時には何ミリ降ったらこうなったとかですね
あるわけですね。それでこのくらいの雨ならあんな被害は出ないんだとかですねいうのはちゃ
んと検討をですねするべきじゃないかと思いますんで、考えていただきたい。それから、被災
地に調査を行ったということですけども、できれば半年ぐらい後にですね行って、いろいろ何
が悪かった。悪い所は何かあったのか、なかったのか。その自治体の中やらいろんな団体で検
討して、来年はこうしましょうというのがあると思うんですよね。だから、その発生した直後
の 1週間、2週間、1か月ぐらいではですねなかなか後始末に追われてできないと思いますんで、
調査はそういうもうちょっと半年ぐらいとかですね先に行うようなこともしていただきたいな、
するべきじゃないかなと思います。想定外の災害が起きて対応ができなかったと、遅れたとい
うようなことがないようにですねくれぐれもお願いしたいと思います。
次に、市民への広報について、これはお知らせ版やら市報のことですけども、市民がですね
どのくらい読んでいるのかですね実態の把握はということで、せっかく広報の方々が一生懸命
作ってるんですけども、そのような実態把握をしたことがあるのかですね、読んでもらわなけ
れば意味がないわけですけども。また、読みやすさ、読みたくなるような工夫はされているの
かと。これは広報紙といいますか、これはもう永遠のテーマでありますけども、非常に高齢化
社会と言いますかね、高齢者も増えてるという状況ですので、文字の大きさなどもですね、例
えば、高齢者向けについてはちょっと大きな字でするとかいうのもいいんじゃいかなと。そう
いう、そのようないろんな工夫があっていいと思います。あとイラストやらですね写真、お知
らせ版には難しいかもしれませんけど、イラストを使ったりですね、文字ばかりがちょっと目
に付きますと非常に見にくい、わっという感じでですね目に、画面に、紙がバッと目に入りま
すんで、もっと見やすい雰囲気と言いますかね、何かするべきじゃないかなあと思いますけど
も、いかがでしょうか。あと、もう前にも出てるんですけど、お知らせ版の毎週発行、いろい
ろ議論はあるんですけど、私自身は、もう毎週出した方が私はいいんじゃないかなと。もう
2週間に 1回出すとですね、ちょっと 3枚、 4枚となってきてですね、それを裏表ですから、非
常に読むのも大変だと。回覧で来ますから回覧もしていかないといけないと。ゆっくり 1日、
2日も我が家おっちゅこっができんというようなものもありますんで、ぜひ、私自身は 1週間
に 1回の発行がいいんじゃないかなと思っております。検討する考えはないかですね。それか
- 166 -
ら、市からお知らせ版とか、市報を出してるわけですけども、要望、意見ですね、こういうよ
うなことはしてくれないかとかですね、そのようなものはないのかですね。意見、要望、意見
の募集などをですねする考えはないか。結構市民にはですね思いがある方がいらっしゃると思
います。私なんかはたまに、さっきも言いましたけど、字が多いとかですね、小さいとか、い
ろいろ聴くんですよ。やっぱりそういう、それ以外にもっといろんなことも思いが持ってる市
民の方もいらっしゃると思いますんで、そういうことを聴く考えはないか。それから、お知ら
せ版はもう一方的にお知らせ版ですけども、市報なんかはどちらかというと、一方通行でもあ
るんですけど、地域でこういったことがあったということで市内のですね行事とか、いろんな
ことを載せるというそんな情報提供についてはどういうふうになっているのかですね。考えて
いるのか伺いたいと思います。
〇企画課長(中山秀次)
お答えいたします。市の広報紙及びお知らせ版につきまして市民にど
れぐらい読んでいただいているかといった実態調査でございますけれども、新市になってから
は調査は実施しておりませんので、データ等はございません。なお、参考といたしまして、発
行形態は違いますが、平成14年に旧加世田市で行いました市民アンケート調査では、市報及び
お知らせ版ともに約 9割の方が御覧いただいているという状況でございます。現在市では市民
の皆さんから御意見等を聴くためにちょっとひとことコーナーやホームページの市民質問箱を
設け、その中で広報等に関する御意見も出されており、内容を検討し、改善を行ってきている
ところでございます。今後は市民の皆さんの必要とする情報や読みやすいお知らせ版を発行す
るために実態調査等も行って参り、情報提供の充実に努めて参りたいと考えております。次に、
お知らせ版に関する内容と読みやすさ等々についてのお尋ねでございます。御承知のとおり、
市民の暮らしに関する各種情報を掲載し、月 2回、第二・第四木曜日に発行しております。各
自治会において班ごとの回覧をお願いしているところでございます。発行の回数につきまして
は、合併前に発行していたのが旧加世田市のみであったこと。高齢者が多い地域では回覧の回
数が多くなると負担になりやすいこと。経費等の軽減なども考慮し月 2回の発行にしていると
ころでございます。現在お知らせ版の 1回の発行枚数は 3枚から 5枚となっておりますが、市
民生活の多様化、各種制度の充実、さらに情報化社会の進展などお知らせに対する必要な事項
が増加している傾向にございます。このため、お知らせ版が見づらいとか、文字が小さいとか
いうことで御意見等もいただいているところでございますが、現在お知らせ版の中で募集、案
内、暮らしなど項目を分類するとともに、内容の簡略化や見出しの文字を大きくするなど工夫
に努めているところでございます。また、市民にとって特に重要な情報につきましては、各課
でチラシ等を作成し、全戸配布するなど対応もなされているところでございます。なお、本市
のホームページ上で市報、お知らせ版は閲覧できますので、市民の皆さんに十分活用してもら
うよう周知を図っていくとともに、今後引き続き毎月開催されます市広報委員会で市民の広報
に対するニーズを的確にとらえ、掲載方法など工夫し、市民に読みやすく親しまれやすい広報
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紙作りを目指し内容の充実に努めて参りたいと考えております。昨日他の議員の方からも市勢
要覧についてお褒めをいただきましたので、負けないように頑張っていきたいと思います。
〇10番議員(有村義次)
これは広報紙というのは、もう見やすい、読みたくなるようなもの
を作るというのが、これは永遠のテーマですので、ぜひ市民の意見を聴きながらですね、特に
また新市になってまだ意見を聴いてないと思いますんで、要望やらですね、また、そういうこ
ともしていただきたいというふうに思います。
次に、財政健全化計画について伺います。平成18年度の出納閉鎖も済んだわけですけども、
その収支見込みからですね計画の達成状況はということで伺いたいと思います。その結果、今
後の対策など何かあるのかどうか。「まだ数値が出てないものもある。」というふうに取材の時
に言われたわけですけども、その辺も伺いたいと思います。
〇市長(川野信男)
お答え申し上げます。昨年12月に策定をいたしました財政健全化計画では、
健全化対策を実施した場合の中期的見通しといたしまして平成18年から22年までの 5年間の目
標数値を掲げたわけでございます。平成18年度における計画と実際の決算の状況を比較をいた
しますと、まず、形式収支では、計画が 5億 700万円の黒字といたしてございますが、これに
対し実績では 5億 8,700万円の黒字を見込んでおります。計画を約 8,000万上回る見込みとい
う状況でございます。また、年度末の基金の残高については、計画では23億 5,100万円でござ
いますが、これに対し実績では28億 4,200万円を見込んでおり、計画を約 4億 9,100万円上回
る。こういうような実績が見込まれておるところでございます。このほか平成22年度までの数
値目標として経常経費率を95パーセントといたしてございますが、これはそれぞれ年度ごとに
は出しておりませんので、22年度の目標数値と、こういうことで出しておりますが、実質経常
経費率については95パーセント以下、実質公債費比率で15パーセント以下、地方債残高が95億
6,000万円削減、市税の徴収率99.3パーセント、こういうような数字の計画になっております
が、まず、経常経費比率では、平成17年 105.3パーセントに対し、 3ないし 4パーセントの改
善が見込まれております。実質公債費率では、平成17年度 3か年平均17.1パーセントに対し、
ほぼ同率を見込まれております。地方債残高では平成17年度 318億 7,500万円に対し 309億
9,300万円で 8億 8,200万円の減額を見込んでおるところでございます。また、平成18年度市
税の現年分徴収率は 98.96パーセントとなっております。今後は計画に定めた財政健全化プロ
グラムを着実に実行して数値目標の達成に努めて参りたいと、斯様に考えております。今後の
取組みについては人件費の抑制、こういうことも考えておるわけでございますが、このことに
ついては合併時 762人でございましたけれども、これを23年 4月 1日現在で 660人とする計画
にいたしてございますが、19年 4月 1日現在で 712人になっております。また、公共施設の民
営化等の目標、これは敬老園とか、和楽苑、市立病院、市立の保育園、市立幼稚園、給食セン
ター、こういうものをば民営化に進めていきたい。こういう検討をしたいと、こういうような
内容になっております。補助金、負担金等の見直しにつきましては、現行の補助金、負担金を
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白紙に戻して新たな交付基準を作ると、こういうことの計画がされております。公債費の抑制
につきましては投資的経費の削減により発行額の抑制、これは特に高金利の 5パーセント以上
のものについて、これは市債の繰上償還又は低利に借換えをすると、こういうような計画もい
たしてございますので、これからできるだけそういう方向で検討はいたしてみたいと考えてお
ります。また、新たな基金の造成活用でございますが、合併特例債による造成した基金につき
ましては償還済みの範囲内での取崩しができるよう弾力化されました。制度が若干弾力化とい
うようなこともございますので、総額18億程度の基金の造成などを検討したい。こういうふう
に考えております。また、繰出金等の見直しのことにつきましては、特別会計、公営企業会計
の経費の節減、経営改善、特に第三セクター等の経営の改善、自立育成、こういうものを今後
とも進めていきたいと、斯様に考えておるところでございます。大変、先ほどの答弁の中で19
年 4月 1日の職員の数「 712人」と言ったようですが、「 725人」の誤りでございます。訂正さ
していただきたいと思います。
〇10番議員(有村義次)
詳しく説明いただいた、答弁いただいたわけですけども、というこ
とは、非常に厳しい厳しいという財政状況だということだったんですけども、もう簡単に言い
ますと全然目標値を達成できるんだと、問題ないんだというふうに理解してよろしいのかです
ね、これは感覚的な話になってしまいますけども。それと非常に厳しいという表現をするわけ
ですよね、財政的にですね。市民にはやっぱり状況をですね報告する必要があるんじゃないか
と思うんですけども、この 6月号の市報でも市の財政状況は出てるわけですけども、これは数
字だけですね、グラフやら表で数字だけ出してあるんですけども、これは市民は見てもですね
よく、だから、この数字が何、どのような状況にあるのよということになると思うんですよ。
ですんで、この市報なんかにはですね、何と言うんですかね、コメントと言いますかね、やっ
ぱり市民が分かりやすいようにこの説明する部分が必要だと思うんですけども、それは私、希
望というか、要望なんですけども、ただ数字を出すんじゃなくて、やっぱり今こういう状況な
んですよと文章と言いますかね、なんでもやっぱり出すべきじゃないかと思います。ただ、今
話、数値伺いましたけども、これについては総体的には大丈夫なんだよというふうに解釈をし
ていいのかどうか。
それから、あと、次に続けていきますけども、 4番目の市職員の市政に取り組む姿勢につい
てということであります。市民からの要望についてどう対応しているのかというふうに思って
るんですけども、気持ちの問題なんですけども、市民から要望がありますとですね、それは財
政が厳しいからとかいうような話が出ることが往々にしてあると。あるいはそれは補助金制度
がないからというようなこともあってですねそこで話が、ああ、そうか。そんならだめかとい
うようなことも結構あるんですよ。ですんで、そこまで言わなくても、遠回しに言う場合もあ
るんですけども、市民から見ると、門前払いと言ったら言い方はあれですけども、そういうよ
うなこともありますんで、やっぱり基本的には、要望の内容にもよるんですけども、要望を受
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けたら、持ち帰って課とか、係とか、部とか、そういう所で検討してからお答えしますという
ようなもうやっぱりするべきじゃないか。そういうような気持ちでですね要望に対しては対応
すべきじゃないかなということがあるんですけども、どのようにその件について考えるか伺い
たいと思います。それから、OJTについてですけども、いろいろ研修のことについて議論を
していきますと最後にOJTの話になってくるわけですけども、実際職員研修は、外部から呼
んで、講師を呼んですることとか、あるいは出掛けて行って講習を受けるとかいうのは非常に
この予算にも出てきますし、分かるんですけども、OJTというのは職場内での研修でですね、
ですんで外部からは見えないんですけども、ほんとにどのくらいOJTというのがやってるの
かですね見えるような何かですね方策はないのかというふうに私は思うんですけども、こうい
うことをやりましたという報告する制度とかですよ、何かないのかですね。また、OJTとい
うのは、そこの長、係長とか、課長とか、部長とか、そういう方々の意識というのが非常に大
事だと思うんですよね、職員を、部下をやっぱり指導、教育していく立場ですから。そういう
上司向けにですね何かそういう勉強会みたいな、講習会といいますか、何かそういうこともし
たことがあるのか。しているのかですね伺いたいと思います。あと次の職務担当の範囲などに
ついて、例えば、市役所の中に、あるいは駐車場でもいいですけど、ちりが落ちてたら誰が拾
うのかということもあります。これは気が付いた人が拾うべきであります。あと足を怪我して
歩くのがちょっと難儀な人、そういう人が駐車場から市役所の中、庁舎ん中に向かって来ておっ
た場合に車椅子を持っていってあげるとか、それは誰がするのかと。気づいた人がすぐ即対応
してやればいいんですけども、本当にそれがなされているかなという気もするんですけども。
あと何かが、いつもあそこにはあれがそんまま置いてあるよねえというようなのがあるんです
よね。実際担当者はいて片付けるとか、整理するとか、いろいろせんないかんのでしょうけど
も、そのまま放置してある。ずうっと放置してあるもんもあります。だから、そういうものに
対してやっぱり職員同士がですねお互いに、おい、あんた何とかせんこてわやというか、ある
いは通り掛かった方ができる範囲で片付けてやるとかですね、そのようなこともあっていいは
ずなんですけど、やっぱりいつまで経ってもあそこにはあれが放置してあるなというようなの
もあるんですけども、その辺についての職務担当の範囲という言い方も若干違うのかもしれま
せんけども、やっぱりみんなでお互いに注意し合ってするべきことがたくさんあるんじゃない
かと思いますけど、その辺について意識の向上ができないもんかですね伺いたいと思います。
〇市長(川野信男)
財政の健全化の問題、今先ほど目標を掲げて今どういう状況であるという
御答弁申し上げました。ある面において目標を達成したものもある。それで安全だという話で
は、これはもう全然違うんです。私は目標というのは、今可能な限りの目標はどこなんだ。何
年までどこまでしましょうと。そういうことを積上げをする中で、じゃあ達成したらもう安泰
なのか。そういう状況ではございません。ただ、今の状況からした中で我々ができる目標とい
うのはここまでなんだ。それを年次的にどういうようなやり方をいたしましょうと。そして先
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ほど申し上げたのは、その努力の結果こういうふうになりましたと、こういうようなことでご
ざいますので、もう安心じゃないかとか、そういう状況ではないことはもうもちろん御案内と
思いますけれども、申し上げておきたいと思います。また、市民に対する数値の説明でござい
ますが、なかなかこれは現実的に難しい問題がございます。先般行いました市政説明会の場合
も別途このことについては資料を作って御説明申し上げましたが、すべての市民にということ
になるとなかなか大変、どういうやり方がいいのかという工夫必要もございます。これからい
ろんな工夫をしながら、市民に理解してもらわなければなりませんので、研究も、検討もして
みたいと、こういうふうに思っております。
それから、市職員の市政に取り組む姿勢の問題でいくつかございましたが、要望に対する職
員の受け答えの問題でございます。対応のする仕方の問題もあるかと思います。予算がないと
か、あるいはこういう制度で困りますよと、こういうことを確かに現場で言うこともあるかと
思いますが、そのことはやっぱり今の状況を十分把握した上で、いろんな御要望がありますの
で、これはできませんよと、厳しいですよと、こういうことを言わざるを得ない時もあると私
は思っております。これまでどちらかというと、あれも市に頼めば、これも市がやってくれる。
そういうようなことがこれまでどっちかといいますと、自分たちでできるものでありましても、
そういうような傾向がなかったとは言えません。これからやはり自主的な対応あるいは自立的
な対応、こういうものが必要でありますので、ぜひその点については市民の皆さんにもお願い
もいたしておきたいと。そうした中で可能なものについては私ども努力をしながら、当然市民
から預かっておる財産ですから、財政ですから、それが円滑に、また効率良く運用できるよう
にいたしたいと、こういうふうに思っております。それから、OJTの実態についてでござい
ますけれども、あえて、私は横文字はあんまり好かん、使いたくありませんので、職場研修と、
こういうふうに申し上げますけれども、これはどういうことを職場研修で今やっておるかとい
うことを外部に説明するということだけでなくして、結果がやっぱり外部に、市民に表れるよ
うなものでないといかん。こういうふうに思っております。そのための管理監督者の研修会も
いたしておりますし、また、毎月部課長会もいたしてございます。さらに企画調整をするため
の部長会等もいたしてございます。その際にそうした指示もお互いにいたしておるわけでござ
います。まだまだ十分でない面ももちろんあると思いますので、今後十分職員共々、いわゆる
一番大事なことは内部研修、職場研修、これでありますので、そのことに留意をいたして参り
たいと、こういうふうに思っておるところでございます。次に、職務担当の範囲のことでござ
いますが、これはもうまさにこれまで役所で言われておるのは縦割り過ぎるよと、自分のこと
しか考えないというふうによく言われておりますが、この弊害をなくしなけりゃならないと私
は思っております。じゃあ縦割りがなくして横割りにすればそれでいいのかということじゃな
くって、これはもう今の市政というのは、県政もそうでございますが、すべてのことをば職員
が十分承知をした上でじゃあ自分は何をすべきか。こういうようなことでなければ、自分に与
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えられたこの部分だけが俺の仕事だよ。こういうようなことでは仕事は勤まらないわけでござ
います。したがって、そういうこともあって役所内ではいわゆる縦割りの組織、総務部とか、
産業振興部とか、そういう組織をつくりながら、横の連携をするためのプロジェクトチームを
もう個々にたくさんつくってございます。そうした中でそれぞれの組織ごとに仕事を進めてい
くというようなやり方をいたしておるところでございます。今、行政改革等もいたさなければ
なりませんが、この行政改革等も全部の課に関係がある。全部の部署に関係がある。したがっ
て、そこでそれぞれごとにプロジェクトチームをつくって、その個々のケースの責任者は誰よ
と、こういうようなことをいたしながらやっておりますが、なかんずく私はやっぱり職員がど
ういう意識改革をするかと、これがもう根幹だと、こういうふうに思っております。今年の方
針の中に四つの改革の一つに、 1番目に意識改革というのを挙げてございますが、これは市民
の皆さんにも意識改革をお願いする一方、先頭に立って職員が意識改革をするということ。こ
のことがあの言葉の狙いになっております。職員の意識改革、ぜひ、現実に表れ、結果として
表れるようにいたしたいと考えております。よく私は職員には職員は生きた広告塔だと、いや、
動く広告塔だと、こういうふうに言っております。いわゆる先ほども出ましたけれども、情報
提供とか、PRとか、いろんなやり方を、これは商工観光の仕事だ。これはどこの仕事だ。そ
ういう話じゃなく、もうみんなが、自分がいわゆる広告PRをする主体なんだ。広報だってそ
うです。職員全部が広報マンだと、そう思ってやってくれと、こういうふうにお願いもいたし
ております。それがようやく浸透してきつつあるんじゃないかなと思っておりますのは、もう
どうぞ御覧いただければお分かりと思います。職員みんなこの格好をいたしております。これ
はもうまさにそうだ。みんなこの格好を好きで着ておる人は、一人もと言っては語弊があるか
もしれませんが、やっぱり意識して自分たちでPRをしましょうと、そういうような意識の中
で私はこういうふうにやってきておると思っております。ここの議場だけではなくて、いろん
な所でそういうようなやっぱり職員一人ひとりが心がけをしていただくということ。また、そ
ういう方向にあるんだと、こういうふうに認識をいたしております。
〇10番議員(有村義次)
意見だけ申し上げておきますけども、市民からの要望についてです
ね、これはどちらかというと市の職員は市民の立場に立ってですねいるんだという気持ちで対
応していただきたいということ。それから、だから、市役所の職員の立場でなくてですね、の
この見方じゃなくて、市民の見方ということでお願いしたいと思います。これはそういうふう
な意識でやるべきだと私は思います。それから、職務担当の範囲、例えば、ちりなどのことと
か、いろいろ放置してある物をそんままいつまでもしてあるがとか、そういうようなものにつ
いてはですね、誰かがするだろうと言うんじゃなくてですよ、やっぱり俺がするんだと、自分
がするんだというようなですねそういう気持ちをどうやって植え付けていくかですね。植え付
けていく。そう、みんなそうなってるんでしょうけども、中には漏れてですねこういうことも
ありますので、ぜひそういうような気持ちの醸成にも努めていただきたいということで意見と
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して申し上げておきます。終わります。
〇議長(石井博美)
〇議長(石井博美)
これより休憩いたします。再開を13時10分とします。
休憩
午後
零時05分
再開
午後
1時11分
再開します。
次に、古木健一議員の発言を許可します。
[古木健一議員
〇6番議員(古木健一)
一般質問席]
午後
1時11分
市民あるいは県民、国民の今の最大の関心事は年金のいわゆる 5,000
万件の不明が一番の関心事で、また、昨日から今日にかけてのマスコミ等の報道で国民年金の
保険料納付記録である被保険者名簿がですね各市町村において全国で 1割ぐらいしか保管され
てないというようなことで、南さつま市はどうなんだろうなというような話がありましたが、
これは質問ではありませんので、質問に入らしていただきます。 1、選挙の開票時間について、
①南さつま市になってから市長選挙、市議会議員選挙、県議会議員選挙が行われましたが、そ
れぞれの選挙で開票時間、開票状況を伺います。②近隣市町の開票時間が分かれば、例示して
いただきたい。③これらの現状をどのように理解し、時間短縮の対応策はどのようなことが検
討されているのか伺います。
〇選挙管理委員会事務局長(田良島輝久)
それでは、お答えいたします。南さつま市になって
から選挙の開票時間についての質問でございますが、平成17年11月27日に市長及び市議会議員
選挙、平成19年 4月 8日に鹿児島県南さつま市区議会議員選挙を執行しております。まず、市
長選挙でございますが、候補者 2名、投票率は 80.02パーセントで、投票総数は 2万 7,532票
でありました。このうち加世田開票区は、投票率 76.20パーセントで、投票総数 1万 4,068票
で、午後 8時に開票を開始いたしまして午後11時に終了しておりますので、開票時間は 3時間
となっております。次に、市議会議員選挙でございますが、市長選挙と同日選挙でありました
ので、市長選挙後の投票の開披の状況によって進めておりますが、旧市町ごとによる選挙区を
設けての選挙でありましたので、加世田選挙区は、候補者19人、投票率 76.21パーセント、投
票総数 1万 4,069票で、開票時間は 3時間43分となっております。笠沙選挙区は、候補者 7人、
投票率 86.22パーセント、投票総数 2,722票で、開票時間は 2時間となっております。大浦選
挙区は、候補者 7人、投票率 85.70パーセント、投票総数 2,062票で、開票時間は 1時間30分
となっております。坊津選挙区は、候補者 9人、投票率 85.52パーセント、投票総数 3,254票
で、開票時間は 2時間となっております。金峰選挙区は、候補者 7人、投票率 82.54パーセン
ト、投票総数 5,427票で、開票時間は 1時間30分となっております。次に、県議会議員選挙で
ございますが、この選挙区から 1選挙区 1開票区となりまして、候補者 2人、投票率 63.18パー
セント、投票総数 2万 1,159票で、開票時間は午後 8時30分開始で午後10時15分に終了してお
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りますので、 1時間45分となっております。次に、開票時間の短縮とか、対応策ということで
出してございますが、選挙は、選挙投票事務及び開票事務それぞれの事務が間違いなく正確か
つ迅速に執行され、初めてその結果を選挙人に対し知らしめることができるのであります。い
ずれか一方の処理が問題を生じた場合、前段の投票事務は適切に行われたか。開票事務に不適
切な点があったのでは一連の選挙事務が意味をなさなくなるというものとなると思います。本
市における開票事務における現状でございますが、事前に開票事務従事者に開票事務要領等再
確認のための説明を行い、立会人には開票の流れと点検方法等について説明し、正確かつ迅速
に行われるようお願いしております。最初の作業となる票の開披分類に当たりましては、開票
事務従事者のほぼ全員で開披し、その後の作業においても作業を終了した職員は次の工程を手
伝うなど相互に協力して時間の短縮と効率化に努めております。 4月に行われました県議会議
員選挙におきましては、南さつま市で初めての 1箇所で開票事務を行うということから、それ
に一番遠い投票所から45分はかかるということで投票時間の投票録の確定に時間を要すると見
まして開票開始時間を午後 8時30分に設定したところであります。今回の開票事務に当たりま
しては迅速に、何よりも正確を期すことを心がけました。先進事例を参考に開票所のレイアウ
トの見直し、開票作業がスムーズになるよう開披台を嵩上げするなど効率性を考え小さな改善
を行ったことに少しは成果が出たと思っております。しかし、今の開票事務がベストであると
思ってはおりません。今後の対策でございますが、国政選挙、地方選挙におきましては、選挙
の数や立候補者数、投票率によって開票時間が大きく異なって参りますことから、適切な人員
配置、疑問票処理の工夫や立会人への開票事務に対する説明等信頼関係を構築するなど小さな
改善を積み重ねることによって 7月に行われる予定の参議院議員通常選挙には適切に対応して
いきたいと考えております。以上でございます。
〇6番議員(古木健一)
答弁いただきましたように、開票結果をですね正確にまたかつ迅速に
ですね公表することは、これは住民サービスの根幹でもありますし、作業を短時間でやること
は経費の削減につながることでもあります。先般総務委員会の行政調査で小諸市に行ってきた
んですが、小諸市においてはですよね徹底してリハーサルをやっておりました、前もって。で
すから、開票に係わる人の研修、リハーサル、それから開票立会人の方も前もっておいでいた
だいてですよね説明していると。だから、開票立会人は会場全体あるいは開票が公正に正しく
行われているかを確認していただければ良いんだということで、たまたまその中にこう一束だ
け確認をする人はいてもですよね、すべてをば 1枚ずつ確認することはですよね、これはやっ
てないと。ですから、あらかじめリハーサルをして確認をしてますのでですね、会場全体が正
しくされてるかどうかが大きな立会人のですよね、に見ていただくところであるからというこ
とでありました。その中で小諸市の場合においてですねいわゆる前回 133分かかってたのが、
ちょうど半分の61分ということで、1月21日、今年のことですが、1月21日に即日開票された市
議会議員選挙、定数21、立候補者数28、 2万 4,164票なんです。において小諸市選挙管理委員
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会は開票時間を 1時間 1分で終了させ、前回2003年の市議選、定数24、立候補者28、 2万 5,310
票に要した 2時間13分を半分以下に短縮した。小諸市はまた2006年の 8月に行われた長野県知
事選の開票作業も前回の2002年の 1時間25分からですね34分に短縮したということで、これは
一つは、東京の府中市が一番早いみたいなんで、こう研究されてるようなんですが、まず、トッ
プ、市長自らがその先進地研修ということでですね実際に府中の例を見て作業を再考したとい
うこと。それから、リハーサルをちゃんとしてですよね、リハーサルを何回か繰り返したとい
うこと。それから、 3番目にこの業務のこの達成感を日々の業務にですね活かすようにしたと、
こういうことでありました。1月 8日の朝日新聞の「天声人語」に出てるんですが、「今年は統
一地方選がある。ほとんどの有権者に投票の機会が訪れる。今回は見逃せないことが一つある。
全国で 300を超す自治体が開票時間の短縮合戦に挑もうとしているのだ。元三重県知事で早稲
田大学大学院教授の北川氏らが呼び掛けた。名付けて「コンマ 1秒の節約」。だらだらと前例
を踏襲するお役所仕事に創意工夫で風穴をあける。速報性を求め、選挙への関心を高める。そ
んな民主主義を鍛える狙いはマニフェスト運動とも重なる。既に実績も上げてる。例えば、長
野県小諸市は昨年の知事選で開票所のレイアウトを一新し、作業台も10センチ高くして前回の
半分以下の34分で終えた。福島県知事選では相馬市が職員を 2割減らしながら前回の61分を25
分に縮めた。新開発の技術などない。候補者ごとに集票容器を色分けする。疑問票の有効、無
効の選挙基準を具体的に徹底する。過去の投票用紙で予行演習をする。こうした小さな改善の
積み重ねが大きな成果を上げる。その経験は他の業務の合理化にもつながるかもしれない。経
費も節約できる。北川氏は「すべての自治体が 1時間ずつ縮めれば 4年間で50億円近い人件費
を減らせる。」と試算する。開票時間を短縮する知恵比べが役所の意識改革と節約の一石二鳥
になるのならもっと広がっていくに違いない。」と、このような記事が出ておりましたが、ぜ
ひ、本市におきましてもですよねこれからの選挙の開票はですよね、大体 3時間かかるんだと
か、 4時間かかるんだということではなくてですよね、こういう先進地事例がありますので、
選挙管理委員会の方々も先進地に研修に行っていただくなりしてですよね、選挙というのは市
民の一番関心事の大きな一つでありますし、前回の、私どももそうでしたけど、市議会議員の
選挙においてはですよね12時を回って公表されて、結果的には南日本新聞報道等にですよね次
の日には全部が出るということがなかったというようなことでですよね、選挙だけの問題じゃ
なくて、このことで業務改善にもつながってるようですので、ぜひ検討していただきたいなと
思っております。
次に移ります。 2、税、利用料、使用料、負担金等について、①平成18年度について現段階
における市税、国保税、住宅使用料、保育料等本市の主な税、利用料、使用料、負担金等の納
付状況を伺います。②それぞれの不納欠損額と現段階での本市のいわゆる全体としての不納欠
損額はいくらになるのか。③申告意識、納税意識の高揚をどのように啓発していくのか。④滞
納についての対応策、以上伺います。
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〇副市長(相星完治)
私の方から税等の収納率向上のための新たな取組みについてお答えをい
たします。税の徴収率対策についてでございますが、これまで本庁、支所の税務担当者が連携
をとりながら一体となって市税等の徴収に取り組んできたところでございます。19年度におき
ましては、国から地方への税源移譲があったことや、あるいは各自治会の行政嘱託員による徴
収制度が廃止されたため、税等の徴収率の低下が懸念されているところであります。このよう
なことからさらに徴収体制の強化を図るため、新たに市税等徴収嘱託員制度を設け、徴収専門
の税収嘱託員 2名を採用し、臨戸徴収に当たることとしたところであります。また、県におい
て19年度から新たに特別滞納整理班が設置されましたので、本市からもこの特別滞納整理班に
職員 1名を派遣し、滞納整理の実務と研修を行い、県と連携して市県民税の滞納整理に取り組
むこととしたところであります。さらに地方税法第48条に基づき県が本市の市県民税の徴収滞
納処分を行うための滞納繰越分の一部を県へ引き継いだところであります。このように市の徴
収体制の充実と県と連携して市県民税の徴収に取り組む体制とが相まって市税等の収納率の向
上が図られるものと、このように考えているところでございます。
〇税務課長(有馬安行)
私の方からは18年度の市税関係についての納付実績等について申し上
げます。なお、滞納繰越分については 3月31日現在、18年度の現年課税分については 5月31日
現在で申し上げます。まず、個人の市民税でございますが、現年課税分は、調定額が 9億 2,755
万 6,240円、収入済額が 9億 1,886万 754円で徴収率が 99.06パーセントです。滞納繰越分は、
調定額が 2,245万 4,014円で、収入済額が 638万 4,661円で徴収率が 28.34パーセントとなっ
ております。法人市民税の現年課税分は、調定額が 2億 3,442万 9,100円で、収入済額が 2億
3,315万 1,000円で徴収率が 99.45パーセント、滞納繰越分は、調定額が 298万 4,400円で、収
入済額が36万 6,000円、徴収率 12.26パーセントとなっております。次に、固定資産税の現年
課税分の調定額は14億 6,022万 4,100円で、収入済額が14億 4,086万 6,300円で徴収率が 98.67
パーセント、滞納繰越分は、調定額が 7,320万 7,264円で、収入済額が 1,284万 1,200円で徴
収率が 17.54パーセントとなっています。次に、軽自動車税の現年課税分は、調定額が 9,250
万 1,200円で、収入済額が 9,134万 3,900円で徴収率が 98.75パーセント、滞納繰越分は、調
定額が 253万 5,100円で、収入済額が62万 3,800円で徴収率 24.61パーセントとなっておりま
す。そのほか固定資産税の国有資産等所在市町村交付金及び納付金、市たばこ税、鉱山税を合
わせた市税全体では、現年課税分の徴収率が 98.96パーセント、滞納繰越分の徴収率が 19.96
パーセントで合計で 96.33パーセントとなっております。平成17年度の 96.24パーセントに比
べて0.09パーセント上回っています。次に、国民健康保険税ですが、現年課税分は、調定額が
11億 7,004万 6,300円で、収入済額が11億 2,732万 4,000円で徴収率 96.29パーセント、滞納
繰越分は、調定額が 1億 3,861万 466円で、収入済額が 2,487万 6,721円で徴収率 17.81パー
セント、国民健康保険税合計の徴収率が 87.97パーセントとなっており、平成17年度の 87.84
パーセントに比べ0.13パーセント上回っています。介護保険料につきましては、現年課税分は、
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調定額が 5億 8,209万 7,900円、収入済額が 5億 8,016万 2,300円で徴収率が 99.54パーセン
ト、滞納繰越分は、調定額が 433万 4,616円で、収入済額が 114万 3,950円で徴収率が 26.39
パーセントとなっております。第一号被 保険者の介護保険料全体では 99.00パーセントで、平
成17年度の 99.10パーセントに比べ 0.1パーセント下回っております。納付状況については以
上のような状況でございます。次に、申告、納税意識、これに関する取組みでございますが、
市民へのこの納税意識の啓蒙のために市報やお知らせ版等を通じて機会をとらえて税に関する
情報提供を行っております。 1年間の納期を月ごとに表示区分した納税カレンダーを各戸に配
布し、いつでも確認できるような場所に掲示していただくようお願いしているところでありま
す。また、各税の納税通知書の発送時におきましてもチラシ等を同封して納税への御理解をい
ただくようお願いしております。さらに今年から定率減税の完全廃止や国からの税源移譲によ
り市県民税が大きく変わることから、 5月号の市報におきまして 2ページを使いましてその内
容をお知らせしているところであります。また、川辺地区租税教育推進協議会におきましては、
税の仕組みやその意識、税の使われ方を通して納税の大切さを伝えるために市内の児童・生徒
に対して租税教室を計画しており、これに講師を派遣する予定であります。また、申告につき
ましても、住民税、国民健康保険税の申告に当たりましては、日程や会場のお知らせと併せて
申告の必要な方が分かるようなフローチャートを示すとともに、農業の収支計算書の記載方法
も同封するなどの対応をいたしております。このほか申告の期間中には税務署と連携して確定
申告相談会や公的年金受給者の申告相談会を開催するなど申告しやすい環境づくりを通して申
告意識の高揚に努めているところであります。このように税につきましては身近なものであり
ながら内容が複雑であることから理解を深めることが難しい面もありますが、様々な広報手段
を活用し、また、機会をとらえながら申告や納税意識の啓蒙を図っていこうと、こういうふう
に考えているところでございます。
〇建築住宅課長(橋口和行)
住宅使用料の状況を申し上げます。平成19年 5月31日現在で過年
度、現年度合わせて収入未済額が 1,352万 9,167円で、徴収率は93.1パーセントです。滞納者
については42名となっております。現在滞納対策としまして、 1か月滞納した場合、督促状の
送付、それ以降滞納していますと催告書の送付、それと併せまして連帯保証人に対して完納指
導依頼書を送付しております。それでも納付せずに 3か月以上滞納となった場合は、電話及び
臨戸訪問を行い家賃徴収に努めております。それから、滞納者が増加しております現状で、本
年度より新たに明渡請求等の法的措置による対応を行い家賃滞納の解消を図っているところで
す。以上です。
〇福祉課長(新澤康文)
私の方からは保育料の納付状況につきましてお答えいたします。平成
18年度分の保育料収納状況につきましては、調定額 1億 9,080万 6,360円に対しまして収納済
額 1億 9,066万 860円で収納率は 99.92パーセントとなっております。なお、この収納率の順
位につきましては県下17市で第 2位であります。また、過年度分につきましては調定額 470万
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5,810円に対しまして収納済額 243万 3,500円で収納率 51.71パーセントとなっております。
これも県下17市においては収納率の順位は第 2位となっております。納入意識の啓蒙につきま
してですけれども、保育入所申請時の受付時や調査時において保育料の確認と納入についてお
願いしながら行っております。また、納付が遅れた者に対しましては、毎月督促状を送付し、
未納額が増えることのないように努めております。未納、滞納の対応策につきましては、保育
園との連携による文書指導や家庭訪問の実施、また、来庁してもらっての納入指導を行いなが
ら納入義務者との協議により納入計画を作成し、確約書を取るなどして納入してもらうように
努めております。今後も未納、滞納の対応策につきましては、各支所及び保育園との連携を密
にしながら対応して参りたいと考えております。
〇6番議員(古木健一)
全体的にですよねもし18年度における全体の不納欠損の総額がですよ
ね分かりましたら、お示しいただきたいと思います。
〇副市長(相星完治)
まだ平成18年度の不納欠損処分につきましては、今決算の調整中でござ
いますので、小さい数字は割愛さしていただきたいと思いますが、平成18年度の不納欠損につ
きましては全体で 2,246万円程度となっておりまして、平成18年度と比べまして約 1,100万円
程度の減少になっているところでございます。すみません。両方「18年」と言ったようでござ
いますので、「17年と18年度の対比」でございます。お詫びします。
〇6番議員(古木健一)
いろいろと御努力いただいてるわけですが、数字から見さしていただ
いてですよねいかにして現年度中にですよね努力していくかと。過年度になったらですよね、
今数字がありましたように、なかなか大きないわゆる収納をしていただくということは難しい。
現年度中にとにかくあらゆる努力をしなくちゃいけない。その中で答弁いただきましたが、 1
か月で督促状、それから 2か月で催促状、それから 3か月で保証人というような説明がありま
したけど、私なんかもそうなんですけど、限られた収入の中でですよね要はどれから払ってい
くかということで絶対額はどうしても足らないんですよね。ですから、まずは何から納めるか
という問題でありますので、督促状、催促状、保証人ということでですね、そうすると、これ
が終わったらじゃあ直に訪問するということになりますので、基本的にはもう 1か月遅れがあっ
たらですよね電話するとか、あるいは訪問するとかですよね、何かそこまで踏み込んでいかな
いと、もう三、四か月も経っちゃうともうそのまた 3か月分も一緒に溜まっちゃうわけですよ
ね。ということでなりますので、そういった意味ではもっと早目の対応をですよね、市役所は
やかましいなあと、ひして遅れただけでも電話がかかってくるよというようなですよね感覚が
必要なんじゃないかなあと思います。大変重税感があります。お話にもありましたように、国
から地方へ税源移譲に伴う措置によってですね給与所得者の大部分で個人住民税が 6月から上
がると言われております。総務省の試算ではですね、年収 300万円で毎月 100円、年収 500万
円で毎月 5,400円、年収 700万円で月額 9,400円の増額になると示されておりますが、個人的
にはこういう問題、それから、法人関係におきましてもですね、例を身近な例で申し上げます
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が、南さつま交流センターにいななまるは 3月末日が決算なんですが、 3月31日に第 7期の決
算を行ってですね、 5月28日に知覧の税務署に申告したんですが、年間の売上げが 6,000万ぐ
らいなんですけど、それに対して当期の剰余金は 3万 7,812円ということで、売上げは 6,000
万で、実際に剰余金としては 3万 7,812円なんですが、結果、税務署、税として納める額はで
すよね、知覧税務署に法人税として 3万 1,600円、それから消費税として36万 5,500円、法人
県民税が 2万 9,700円、法人市民税が 5万 4,500円ということでですね合計48万 1,300円をい
わゆるこの新年度にですよね支払っていくとい うことで、利益がものすごくこう多かればです
よね、基本額はもう一律ですから、そんなに影響ないのかもしれませんけど、こういう大体ト
ントンでやってる所にはですねかなりの重税感で、まずは48万 1,300円を、既に振り込みまし
たけど、振り込んで、そっからスタートするということになって、この 7年間ずっと黒字経営
をしてますので、あと 3年間頑張れば知覧の税務署から優良企業で表彰されるんじゃないと思っ
てるんですが。私が申し上げたいのは、先ほども申し上げましたように、企業も、個人もです
ねやはり税を、もちろんこれは義務ですから納めるわけですが、まずは税金から納めなくちゃ
いけないというですね形でやらないと、後回しにしちゃったらもう、過年度払いになったらで
すよねもうどうしても後回しになっちゃうということで、御担当の方は大変でしょうけど、民
間はこうお金いただくのは、もうひして置かれただけでもですよね忘れてませんかということ
で電話くるわけですので、そういったことも取り組んでいただきたいと。とにかく、そういっ
た意味では私たちは税で成り立っていますので、日々の経費を最小にしてですね最大の効果が
上がるお互い市政運営をしていかなくちゃいけないということと、正しく申告ということがま
ず第一で、そして課税、納税、そして徴収されて初めて公正になるわけですので、徴収しなかっ
たらちっとも公正ではありませんのでですね、そういった意味ではいわゆる不納欠損までとい
うですよね、本来不納欠損があるべきかなあと思うんですけど、そういったことも検討していっ
ていただきたいなと思っております。今いろいろ御説明いただきましたが、例えば、災害援護
資金とか、生活保護に関する事案まで入れるとですね徴収が特殊なものもありますので、多岐
にわたりますし、先ほども申し上げましたが、この 6月から地方団体が自主的に財源の確保を
行い、住民にとって真に必要な行政サービスを自らの責任でより効率的に行われるように国税
から地方税へ税そのものを税源移譲すると。具体的には、所得税の税率を引下げ、その引下げ
分を含めて住民税として納めていただくことになり、県内各市町ではですね個人住民税が大幅
に増加するためにそれぞれ徴収対策に力を入れておりますが、薩摩川内市など12市町村は徴収
や滞納整理の担当部署を設けてですね、多い所は20名ぐらい配置している所もあるようですが、
そういう職員の配置の仕方をしているようですが、先ほど副市長からも若干の説明はありまし
たが、本市はもともと徴収方法がですよね嘱託員を使ってやってたものから、いわゆる引去り
制度に変わりましたばかりでもありますし、また、滞納のケースでは客体が同一というケース
も多かろうと思いますが、これらの現状を考えたときに収納課みたいなのをつくってですね一
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元管理していく考えはないか。質問はその 1点であります。
〇副市長(相星完治)
ただ今の質問は、税あるいは水道料、住宅使用料、それを一元管理する
所ができないかということでございます。ただこの一元管理というのは非常に難しいんじゃな
いかと思っております。税は税法、水道は、いろいろな法律、そういうので縛られております。
ただ税のあるいは使用料の徴収を上げるためには、それぞれ滞納者の状況とか、それを把握し
ておく必要はあるんじゃないかと。そういうことでこの情報交換をする場とか、そういう所も
設けていけたらなあと思っております。県内各市においてそういう窓口が一本になっている所
はないだろうかということで調査したところ、やはり非常に難しいものがあって各市もそれぞ
れ別の窓口にしておりますので、情報交換の場を設けて収納率の向上につなげていきたいと、
このように考えております。
〇6番議員(古木健一)
次に移ります。サンドクラフトについて、サンドクラフトはこれまで
1期から 2期へとステップを踏みながら今回20回開催してきましたが、①南さつま市としての取
組みの現状と今後の方向について伺います。
〇市長(川野信男)
サンドクラフトにつきましては、御案内のとおり、今年20回目ということ
になったわけでございますが、過去20年を反省しながらどういうような展開をするかというこ
とについてはこれから具体的に検討をすると、こういうことになっております。20年間の間い
ろんな市民の御協力あるいは協賛いただいた方々の御協力、さらに、また、県内外を含めたた
くさんの方々の御協力によって今日までこのようなサンドクラフトを仕上げてきたわけでござ
いますけれども、今お話の中に第 1期とか、第 2期というような話がありましたけれども、ス
タートの段階ではやはり地元を中心としたこうしたイベントであったわけでございます。だん
だんだんだん大きくなりながら県内でのサンドクラフトということでこれまで定着をしてきて
おりますが、多分 2回目と言いますのは、これをさらに大きく、大きくといいましょうか、エ
リアを広げることによって拡大をしてきたと、こういうのが今日の状況でございます。これま
での反省点なども踏まえてこれからどういうようなサンドクラフトにするかということについ
ては、各界の意見も聴きながら、今年度の反省をする機会、こういうものも具体的に検討がさ
れておりますので、そうした場を通じて新しい展開に向けて検討をいたして参りたいと、こう
いうふうに考えております。
〇6番議員(古木健一)
本年度の状況は昨日の一般質問にもあってですよね大方のことは確認
いたしましたが、団体等のですよね、例えば、バス等のですよね、で来られた方々については
いわゆる確認できていないものか。そのことを伺います。
〇商工観光課長(本坊佳彦)
ツアーバスの関係でございますが、これが´03砂の祭典から開催
して今年が 5回目ですので、一応03の祭典のバスからお答え申し上げますと、今の会場で開催
いたしました03の時のツアーバスが 4台、入場者が 499人という状況で、それから04の世界大
会を開催した時でございます。この時のツアーバスが31台、 1,420人というふうになっており
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ます。それから05が29台、 983人、それから06が36台、 1,460人、それから今年の07が47台、
1,683人というふうに、徐々にではありますが、年々増加しているという状況であります。
〇6番議員(古木健一)
かつての質問、市長の答弁の中でですよね、若干今触れられましたけ
ど、第 1期はですよね周辺地域、まだ当時は合併しておりませんでしたので、このいわゆる南
薩地域のですよね市町村とも連携しながらサンドクラフトをやっていくという時期、それから、
が第 1期というようなとらえ方で市長は答弁されたんじゃなかったかなと思っております。第
2期については、九州の中のサンドクラフトということでですよね福岡方面というか、いわゆ
る九州全域的なですよね考え方で、だから、そういったこともあって福岡方面にキャラバンも
踏んでですよねやってこられた時期が第 2期というようなことでこれまでも答弁いただいてた
んじゃないかと思っておりますが、仮に、もう20回が終わりましたので、じゃあこれからが 3
期というふうに表現していいのであればですよね、まだそん反省会もしてないというようなこ
ともありましたけど、方向性としてはもう今までの延長線上だということなのか。そういった
ことがありましたら、お示しいただきたいのと。それから、今年が47台ということであります
が、このバスの県別は掌握しておりませんか。実際にどっから、県内からなのかですよね。そ
ういった意味で、もしこの47台県別に分かりましたら、お示しいただきたい。
〇市長(川野信男)
バスの県別の数字、これは分かっとったら、課長の方から答弁させますが、
これからの方向性をどうするかということでございます。これまで、先ほども申し上げました
とおり、最初の段階では地域の人たちが参加しあるいは地域を中心として集まってもらったと、
こういうような形でスタートをしてきたわけでございますが、これをだんだんだんだん広げて
九州管内に広げようじゃないかということでターゲットもそういう所を絞った上で、今答弁も
ありましたけれども、大型バスが大量にやってきていただくと、こういうような結果今年もあっ
たわけでございます。今後の方向性といたしましては、九州管内はもとよりでございますけれ
ども、全国的なイベントとして仕上げていきたいなと、こういうような思いをお互いにいたし
ておるわけでございます。ただそのためには大変これまでのやり方を含めて検討をしなければ
ならないたくさんの課題があると思います。九州管内でございますと、例えば、車を通じたい
わゆる来客というのが中心になるかと思います。遠方からいたしますと大型バスということに
なりますが、これをさらに国内ということになりますと、新幹線であるとか、あるいは、また、
飛行機であるとか、こういうことを前提としながらの来客というものを考えた場合に対応の仕
方もおのずと変わってくるというふうに見なければならないと思っております。まず、例えば、
県内でございましたらほとんど日帰りということを前提で考えた企画であっていいと思ってお
りますが、九州管内ということになりますと、必ずしも日帰りということじゃなくて、やっぱ
り 1泊とか、 2日とか、そういうような企画を想定せないかん。さらに国内となりますとむし
ろそっちの方がいわゆる期間的には長いと、こういうことになりますと、そういう対策をどう
いうふうにしていくかということでございます。これまではどちらかといいますと地域であり、
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あるいは、また、日帰りということになりますと、サンドクラフトの会場、それだけを考えた
企画であっていいかもしれませんが、 1泊とか、そういうことを考えると、必ずしもサンドク
ラフトだけじゃなくて、周辺をひっくるめて企画をしていく必要がある。そういうことから、
例えば、今年あたりもいたしましたが、岬めぐりツアーバス、こういうものもいたしまして、
あそこの会場だけにとどまるのではなくして、周辺との連携あるいは周辺への案内、こういう
ものを含めたいわゆる企画に変わってくる。さらに、また、全国ということになりますとその
周辺はもっと私は広げて考えていいんじゃないか。例えば、霧島だっていいじゃないか。ある
いはバラ園だっていいじゃないか。東京からあるいは北海道から来るお客さんはここだけにと
どまって満足するということはない。となるといろんな所と連携をしながら、企画をしながら
2日ないし 3日とか、そういうようなことを想定したいわゆる企画に内容も改めながらやると
いうこともこれから必要じゃなかろうかな、こういうふうに思っておるところでございます。
具体的にどうするかということについては、これから今年の反省を含めて来年以降の対策とい
うものは考えていくということになりますけれども、いずれにいたしましても今年の状況を見
ましてもかなり遠方からの来場者というものはありますので、そうしたことも前提としながら
対応する必要があると、こういう認識はいたしてございます。
〇商工観光課長(本坊佳彦)
このバスの県別でございますけれども、一番多いのが熊本県から
で17台、次が福岡県から12台、長崎からが 3台、宮崎から 2台、山口から 1台、県内が12台と、
合計47台と、こういう状況でございます。
〇6番議員(古木健一)
サンドクラフトの課題なんですが、一つは入場券収入だけではですね
採算ラインに合ってないと。それから、 2番目には人海戦術のイベントであるためにですね多
くの人手を要すると。それから、今回がそうでしたけど、 3番目に屋外型のイベントであるの
で、天候に左右されると。こういう状況にあるわけですが、今後継続して続けていくとしたな
らばやはりですね、今の市長の答弁にもありましたが、仮に来年度からを 3期とするならば、
実行委員会にやっぱし新しいスタッフを入れて、今、霧島とか、指宿、指宿は名前出ませんで
したかね。いわゆるそうしましたら場合によってはスタッフの中に、実行委員会の中に霧島の
観光協会の方も入っていただくとか、指宿の観光協会も入っていただくとかですよね、何かそ
ういった方向を見出していかなくちゃいけないんじゃないかなと。それとやはり、もういわゆ
る20回を過ぎたわけですので、やはり利益ということもですよね追求していくんだという形の
ものにしていかないと、一番最初始まった頃言われたのさんどクラフトでずうっといったらで
すねいけないんじゃないかなと。そこで今年度はおおよそ全体事業費、はっきり覚えてません
けど、8,000万円前後としてですよね、昨日の答弁でありましたように、 1,000万円ぐらいの歳
入不足であったということでありますが、要するに赤字になったわけですが、これの要因は、
「今年は 5月の 3、4、5が雨であったと。特に 5日の日が大雨になったということが大きな影
響であろう。」ということの答弁もいただきましたが、このようなことを考えるとですよね、
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やはり一定額を積み立てていくというですよねこういう、以前は、 7月にやってる時は台風が
きたら、何というか、ちゃんと保険を掛けてあってですよね、中止になった場合は保険が適用
されたわけですが、この前の雨の程度ではですね保険掛けても対象にもならないでしょうし、
そういった意味では天候に左右されるということで、やはり毎年一定額をですよねそういうた
めにちゃんと積み立てていくという方式をとらないと、天候ばっかし、その時になってみない
と分かりませんのでですね、そういったことも考えて積立ての件、あるいは実行委員会を、や
はり市長が言われたような新幹線の客、飛行機の客をということであれば、霧島とか、指宿と
か、そういう所を巻き込んでいかんないかんですので、そういった方々の知恵も得ていくと。
それからやはり利益を追求していかないとですよね、結果的にいわゆる北海道のいわゆるあそ
こと同じで、第三セクターではないけど、第三セクターと同じで毎年お金が掛かるということ
であってはいけませんので、そういったことを検討していただきたいと思います。
次の質問に入ります。地域の福祉についてですが、①JA南さつまは、さらなる店舗統廃合
に入るようであります。現在の38店舗を19店舗に統合し、うち12店舗は金融を扱わない経済店
舗であると言われます。このことを考えますと市民の生活福祉への影響があろうかと思います
が、このことをどのように掌握されており、また、今後市としてどのような対応策が考えられ
るのか伺います。
〇市長(川野信男)
お答え申し上げます。JA南さつまは今後管内の事業所などの統廃合に取
り組んでおると、こういうふうにお聴きをいたしておるところでございます。また、お話のよ
うに、金融問題について取扱いをしない所が出てくるんじゃないかということでございますが、
この金融問題については、かなり厳しいといいましょうか、金融庁辺りからの指導もあるよう
でございますが、JAといたしましては計画を進めるに当たって組合員の利便性の確保とサー
ビスの維持を念頭に地域の組合員にも十分理解を求めながら準備を進めていきたいと、こうい
うような意向のようでございます。市といたしましても、私も地域に影響がないようにという
ような申入れもいたしてございますが、地域住民の生活福祉の低下につながることがないよう
これからもJA南さつまにも働き掛けをして参りたいと、こういうふうに思っておりますが、
JAといたしましてはやはり経営を、JA全体として経営が成り立たなければならないと、こ
ういう面もあろうかと思いますので、経営改善そのものは理解をしながら、地域住民への影響
ができるだけ少ないようにしていただくようこれからもお願いをいたしておきたいと思います。
さらに現在本市が進めております地域住民に対する福祉サービス、いろんなことをばJAさん
の方に委託をしたりいたしてございますが、これらにつきましては引き続きJAと連携を図り
ながら実施を進めて参りたいと、こういうふうに考えておるところでございます。今後十分J
Aさんの意向も聴きながら、また、JAさんの方にも、私どもの意向といいましょうか、市民
の意向をお伝えをいたしたいと、こういうふうに考えております。
〇6番議員(古木健一)
恨み事になるかもしれませんけど、旧加世田市はですね鹿児島銀行を
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指定金融機関にしておりましたが、1市 4町の合併によってJA南さつまが指定金融機関になっ
たところでありますけど、鹿児島銀行との違いの中にですね校区単位に金融機関があることも
JA優位性のですね一つであったような気がするんですが、郵便局の次はJAおまえもかといっ
た感じであります。本市の月次決算を見ますと、鹿児島銀行が、これは加世田時代ですが、指
定金融機関の時は、鹿児島銀行だけでは、預貯金がですよね鹿児島銀行だけにこう偏ることな
く、JAやあるいは他の金融機関にもですよね一定額の取引はあったわけですが、最近の月次
決算の報告を見ますと全くもうJAだけのですよね取引ということに、 1行に集約されてるな
あという感じになってるわけですが、いろんな面では行政とJAは、よく皆さんも期待してい
るように、こう特に農政を中心に表裏一体でないといかんということでやってるわけですが、
ということは生活も表裏一体ということであろうかと思ってるんですが、いわゆる金融も、生
活店もなくなるとなるとですよね、住民にとっては生活の動脈が一つなくなると。ライフライ
ンが一つ断たれるというこんな感じがします。だから、市民生活への影響というのは私は市役
所の支所がなくなるよりも影響が大きいんじゃないかなあと考えております。市長の答弁にあ
りましたように、JAは経済活動でやってるからやむを得ないし、ただし、また、組合員に支
障がないようにという努力をされるという答弁もありましたが、時代の流れあるいは生活環境
の悪循環へのイタチごっことは言えですね、昨日も限界集落の話がありましたけど、もう買物
も、年配の人が買物もできないという所になっていくと、限界集落どころか、限界校区がです
よね起きていくんじゃないかなと。こういった実態の中でですよね場合によってはほんとに陸
の孤島になるんじゃないかなというような気もいたしますので、現実がそうなることを前提に
して、私たちの市民ですので、別に市役所に物を持って来て売れという意味じゃないですよ。
ただそういった実態の中で、昨日もありました移転の話もありましたけど、そんなことがそう
一般的にできるわけでもありませんし、ただライフラインがですよね断たれる現状の中の、本
市の一部の地域にはそういう現象が起きてるということも、これから起きていくということを
前提にですよね行政サービスを進めていただきたいと考えております。
次にいきます。 5、新しい学校づくりについて、①各小・中学校でのいわゆる説明会をPT
A等でされたわけですが、どのような内容であったのか。②新しい学校づくりについて今後の
進め方とこれらの対応について伺います。
〇教育部長(染川勝夫)
新しい学校教育推進のため、 4月17日から 5月11日まで市内全小・中
学校の保護者を対象に学校の現状について説明会を行いました。説明会では、総合振興計画に
係る教育行政の基本方針や新しい学校教育推進の必要性及び学校の現状や今後の児童・生徒数
の推移について、保護者の83.8パーセントに当たる延べ 2,043人の保護者に説明をいたしたと
ころであります。説明会での質問内容の主なものは、小中一貫教育の具体的内容はどのような
ものか。適正配置、適正規模は学校統廃合なのか。ビジョンの提示時期や基本的方針はどのよ
うなものか。地域に根ざした学校教育ができるのか。学区制の保持はできるか。広域での再編
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が必要ではないか等について意見が出されました。回答できるものは回答しましたが、方針的
なものについては「今後策定していく。」と回答したところであります。今後の取組みについ
ては、今月に保護者等を対象としたアンケートを実施し、学校再編に係る意向を把握したいと
考えているところであります。また、新しい学校づくり検討委員会委員を選任し、庁舎内のプ
ロジェクトチームと並行して学校再編等の策定の取組みを行いたいと考えているところであり
ます。
〇6番議員(古木健一)
以前の答弁ではですね、いわゆるこの検討委員会についてですが、 4
月に検討委員会を立ち上げていくというようなこと等もあったと思っているんですが、もう検
討委員会は既に活動を始めているのかどうかということを確認します。
〇教育長(出口定昭)
当初ですねおっしゃるとおりのスケジュールで進んだわけですけれども、
委員の選定にですねちょっと難航いたしまして、また、予定した委員がですねちょっと健康上
の問題やらいろいろございまして、近日中には立ち上げるということにしておりますけれども、
今のところまだ立ち上がっておりません。以上です。
〇6番議員(古木健一)
いつも申し上げているように、子どもたちについてはネクストイヤー
はないと。いわゆる 6年生はもう中学校に行きますし、中学校 3年生は高校に上がりますし、
そういった意味で、手順を踏まなくちゃいけないことは十分理解するんですけど、早く行政が
早急にですね全体素案を示して、私の気持ちを申し上げると、市内の全域30校を見た時ですね、
一部の学校はもう来年度からでも新しい学校へ対応しないとですね、これまでの論議でありま
したように、いわゆる複式学級等の問題点はですよね示されてるわけですので、一部の学校に
おいてはもう教育の機会均等にももとる状況に私はあると考えております。まだ小規模校とい
う言葉はいいんですけど、小規模校ではなくてですよね、全くもう過疎校でありですよね、昨
日来からの限界集落じゃないけど、限界学校だと思うんですよ。今まだ市内の小・中学校30校
のうちでですよねそれぞれにおいてまだ体力はあると思っています。この体力のあるうちにで
すね統合すべきだと思ってるんですよ。例えば、久志の中学校だったらもう卓球にかけては強
いと。堂々とどっかの、いわゆる新しい学校を造るにしてもですよね、卓球ができるんだとい
うことで全国大会にも行くわけですので、堂々と新しい仲間と活躍できるし、例えば、津貫で
あればテニスが強いですのでですね、堂々と部活動においても新しい学校で一目置いてもらえ
るようなですね活動ができると。こういった堂々と新しい学校にですよね対等に合流できるで
すよね、今だったら、小学校においても、中学校においても今だったらできるんですよ。だけ
ど、これが時間がかかるとですよね、ほんとに何というか、言葉はよくないですけど、ただこ
う、こそこそという言葉はないですけど、いや、吸収合併じゃないけどですね、私たちも 1市
4町対等合併したわけですので、対等に新しい学校の仲間にできる時はもう今をおいてないと
思うんですよ。胸を張ってですよね新しい学校に対等に合流できる力のうちに、子どもの目が
輝いている今がですね私は限界であると考えているんです。ですから、ぜひ急いでいただいて
- 185 -
ですよね、手順は分かります。だけど、現状をですよね、そういう気持ちはないでしょうけど、
自分の息子か孫がですよね新 1年生、何かいわゆる、あるいは現在の学校にいるとしてですよ
ね、どうしたらいいかなあという気持ちでですねぜひやっていただきたい。教育というですね
いわゆることを通して人生の生き方に係わる根幹の課題でありますので、来年の 4月にはいく
つか実現できるようにですね御意見申し上げておきたいと思います。やはり早く行政がですね、
地域からも大切ですけど、行政があるべき体制を示さないとですね、県内ではですね不幸な事
件が起きてるんですよ、最近、この学校統合問題でですよね。それは反対もおれば、賛成もい
るわけです。それよりもそこをやっぱし行政がもう泥を被った方がですよね私はいい時にきて
ると思います。
次に質問に入ります。 6、給食センターについて、新しい給食センターの体制は現在どんな
状況、エリアとか、運営方法についてですねどのように考えているのか伺います。
〇教育部長(染川勝夫)
現在学校給食は 5箇所の給食センターで運営されております。直営や
民間への一部委託など運営方法もそれぞれ異なっております。また、中には施設の老朽化が進
んでいるセンターもあり、より効率的な運用を図るため、集中改革プランに則り給食センター
の再編について庁内の検討委員会で調査研究を進めているところであります。現在の検討状況
ですが、児童・生徒数の減少、施設設備費、人件費、管理運営費の軽減などより効率的な運用
を図るため、将来的には 1ないし 2箇所での運営を研究しているところであります。しかしな
がら、再編に向けて解決しなければならない諸課題もあります。一つは配送が広範囲になるた
めの配送車の充実、二つ目は、調理後 2時間以内に給食できるよう努める必要があることから、
効率的に配送できる場所の選定であります。そして新たに給食センターを設置するか。既存施
設を増改築するかなど様々な問題を解決する必要もありますので、今後さらに検討を加えてい
きたいと考えているところであります。また、先般枕崎市から、現在枕崎市においては給食セ
ンターが老朽化し、改築しなければならないということで、南さつま市と一緒に設置を検討す
ることはできないかと打診があり、今後事務担当者で設置の可能性について検討することになっ
ております。
〇6番議員(古木健一)
ぜひ早目にですよね方向を見出していただきたいと思います。坊津に
ある給食センター等についてもですよね大変古くてですよね苦慮しているようですので、よろ
しくお願いいたします。
7、行政改革について、本議会の初日に「諸般の経過及び当面する市政の諸課題について」
と題して市長は「行政改革の推進については、昨年度策定した行政改革大綱及び集中改革プラ
ンに基づき58の改革プログラムごとに年度別計画と行動スケジュールを策定し、重要な項目に
ついてはプロジェクトチームを設置して検討作業を進めているところであります。また、本年
4月には定員適正化計画に基づき社会変化に即応した簡素で効率的な組織機構の構築を目指し
組織の改編を行ったところであります。今後プログラムごとに改革の方針や基準などを作成し、
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その実現を目指し、可能なものから順次実現していくことにしております。」と初日に答弁を
されております。そこで具体的にですね①行財政改革の進捗状況が今までお示しいただいた以
外に御答弁いただけることがありましたら、答弁していただきたい。
〇企画政策部長(上野哲郎)
今までお答えした以外でということでございますけども、すべて
を掌握しておりませんので、分かっている範囲でお答えをさしていただきたいと思います。行
財政改革の推進につきましては、先ほどございましたように、昨年度行政改革大綱をはじめ、
集中改革プラン、定員適正化計画、財政健全化計画、補助金交付基準など各種計画を策定いた
しますとともに、組織の改編、職員の削減、補助金の見直しなど実施可能な改革について順次
実施をしてきたところでございます。また、 3月 1日から 4月27日まで本庁、支所のロビーを
はじめ、スタジオ21、図書館、病院など市の施設15箇所におきまして市民の皆様に接遇アンケー
トの調査をお願いし、その結果につきまして市報やホームページを通じてお知らせをいたしま
すとともに、全職員へ周知徹底を図り、市民の立場に立った思いやりのある接客の励行に全員
で取り組むこととしたところでございます。現在行政改革大綱及び集中改革プランに基づきま
して58の改革プログラムごとに年度ごとの計画と19年度の詳細行動計画を策定し、これに沿っ
て改革方針等の検討を進めているところでございます。また、改革プログラムをランク分けし、
適用施設の民営化推進をはじめ、19のプログラム34項目について重要項目として位置付け、優
先課題として取り組むこととし、そのうち小・中学校の学校再編、公営企業の健全化、第三セ
クターの見直しなどについては、プログラム項目や施設ごとに20の改革プロジェクトチームを
編成し、検討作業を進めているところでございます。なお、民営化の推進など実施までに期間
を要するものもございますけれども、プログラムごとに改革の方針や基準などを作成し、その
実現を目指し、可能なものから順次実施して参りたいと考えております。以上でございます。
〇6番議員(古木健一)
5月にですね総務委員会で先進地研修をしてきたんですが、小諸市、
東御市、大月市に行ってきました。もう本市も含めてのことで申し上げるんですが、大体どこ
の自治体もですね考えていることは一緒でありました。ただ違いはですね取組みのスピードと
質と量にですね差があるようでありました。今、部長の答弁にありましたけど、もう時間があ
りませんので、細かくはもうお聴きしませんが、行財政改革を、このことをいわゆる実行する
と効果はこうなりますよということですべての項目にですね数字を入れてありました。いわゆ
る削減するものであれば削減効果と、それからいつまでに実施しますということでですよねも
う市民の方に全部分かるようにですよね数字を示してありました。それとあと改革によって生
み出された財源のですね主な使い道を明確に示してありました。この小諸市、東御市、大月市
ともですねまだ、本市に比べたらですよね経営内容的にはまだずっと余裕があるなと思いまし
たけど、もう数年前からかなりシビアなことをやっておりました。項目は本市と基本的には一
緒だなと。本市は逆にそれぞれ 1市 4町取り組んでたんでしょうけど、合併でここで足踏みし
た部分もあるのかなと思っております。例えば、時間がありませんので、大月市の例だけ示し
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ますが、大月市は、住民登録人口が 3万 526人で、財政力指数は0.80、公債費比率が12.3パー
セント、経常収支比率が79.6パーセント、全職員数が 526人ということなんですが、ここでは
ですね事務事業の再編、整理、統合、廃止に関しては、市立の短期大学とか、附属高校を持っ
てましたので、この辺のいわゆる見直しをするということと、それから市立、いわゆる市立の
小・中学校がですね21校ありますが、これを 7校に集約と、小・中合わして21校を 7校に。そ
れから、部長、次長、管理主幹、課長補佐制の廃止、3部26課 3室を16課 3室に削減してグルー
プマネージャー制を新設しておりました。それから保育所 4箇所、保育園 4箇所をですね 3保
育所に集約化しておりました。それから定員管理の適正化、総人件費の抑制については、現在
が 526人の職員ですけど、行政職員をですね 250人体制にするということで平成16年度から取
り組んで平成25年度には完了するということでありました。それから給与の適正化、諸手当の
総点検につきましては、退職時特別昇級の廃止、特殊勤務手当の廃止、寒冷地手当の廃止、市
長、助役、教育長の給与50パーセントカット、それから特別一般職員の旅費、日当の廃止、市
長交際費の32パーセントカット、管理職手当の20パーセント削減、経費の削減については、各
種団体等補助金カット、それから職員福利厚生会への補助金の50パーセントカット、広報、ホー
ムページの広告掲載、それから職員の意識改革については、職員の出前講座の開設、それから
成果主義の人事評価の導入、職員提案制度の実施、民間委託等の推進については指定管理者制
度の導入をしていると。それから市議会の改革については、議員の政務調査費の50パーセント
の削減をした上、これは平成16年度に 260万円削減したところで、平成19年度には議員の政務
調査費の廃止をしたと。それから議員定数の20パーセント削減ということで22人を18人に削減
と、法定数は26人ですが。それから費用弁償の実費支給というようなことで、項目的には本市
も上げてあるのと変わらないですけど、具体的にですよね数字を出して、それと割と短期間に
もう実施していってるというようなふうに受け取りました。それから、改革により生み出され
た財源の主な使い道として福祉厚生、福祉保健関係で第三子以降に 100万円ということで、出
生時に50万円、小学校に上がる時30万円、中学校に上がる時に20万円と。それから小学校の 6
年生までの医療費の完全無料化と。それから、教育文化関係では、30人学級の完全実現という
ことで19年度からされてるようですが、それから登下校の安全対策と。文化・体育施設使用料
の無料化と。それから、商工観光関係では、緊急融資制度とか、小口の融資利息等の補給制度
と、こういったことで削減するものと改革により生み出された財源の主な使い道をもうはっき
り明示してるということでですね、本市もされてるんですけど、本市ののはちょっとおぼろげ
であるということとですね、先ほど小・中学校の例を一つとって申し上げましたように、とに
かくスピードアップしていただきたいということでですね、もうとにかく来年はないんだとい
うことですべてのことに取り組んでいただきたいという意見を申し上げて終わります。
〇議長(石井博美)
次に、鳥居亮幸議員の発言を許可します。
[鳥居亮幸議員
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一般質問席]
午後
2時26分
〇15番議員(鳥居亮幸)
二大政党の世論操作が強められる中、戦後レジームからの脱却とか、
国民生活破壊の弱肉強食の構造改善の強行などはじめとして憲法を改悪し、教育基本法を改悪
していくという動きが強まる中、さらに自民党・公明党政権は歴史に逆行させる動きを強めて
おります。多くの市民が危惧をしております年金の不正問題、歴代の大臣がそれを見過してき
ていた問題をはじめとして、自衛隊を国民のいろいろな平和活動についての監視に従事させて
いたということなどが国民の憤激を受けているところであります。このような動きの、歴史を
逆行させる動きの中、創立以来85年一貫して主権在民、反戦平和を貫いて参りました清潔な唯
一の党日本共産党の議員といたしまして、住民の皆様から寄せられましたいろいろな要望、御
意見の中から一般質問をいたします。福祉の心に立った、地方自治政治の精神に立った市長の
答弁をお願いをいたします。まず第一は庶民負担増の住民税大幅増税についてであります。ま
ず一つと、第一といたしましてこれらの大増税から暮らしを守ることは緊急の地方自治体の課
題であると考えます。まず、市報 5月号の13、14ページに税に関する説明がなされています。
これについては税額を見てみますと、緑色に塗ってある所は変わらないわけでございます。そ
の説明は既に前半の上部の方でそれで十分説明をしているというふうに考えますが、政府もこ
の問題につきましては多数の広告宣伝費を使って国民に目くらましをさせておりますが、それ
と同一のこの説明じゃなかったかと考えるわけです。これを見ても、直接自分の負担が増大し
た。その住民税の増税というのは一目で分からないというふうに目くらましになっているんじゃ
ないかというふうに思うわけですが、そのここの説明の意図というのは国が指導したそのまま
やられたと、こういうことなのかどうかですね。まずお願いをいたしたいと思います。それか
ら、定率減税の廃止につきましては、これまでも説明もありまして、「1万 4,000人程度の影響
がある。」という答弁もいただいております。「大体 6,321万円相当ぐらいの増じゃないか。」
と言われているところでありますが、この住民の皆さんの暮らしというのは、これだけにとど
まらず、「年金額の課税、また、年金その額の額の引き下がり、そして少ない年金からですね
介護保険料を引き去られた。いろんなものが引き去られてるんで、暮らしができない。」とい
う悲痛な声も聴かれるところであります。このような中での定率減税の廃止というのは市民の
暮らしにどのように影響があるというふうに思っておられるのか。それをお願いいたします。
3番目に、昨年の例と比べましていろいろな増税に対する苦情あるいは問い合わせのというの
が、まだ届いたばかりで、そう数字はないと思いますけども、昨年とどういうふうな問い合わ
せ、苦情があるのか。状況をお願いいたします。 6月からの定率減税の廃止によります住民税
の増税においては、会社員の場合は通知は既に事業所に、自営業者や年金生活者には初旬に通
知が届いております。住民税は税源移譲の影響もあって多くの人々が約 2倍に跳ね上がると言
われております。さらに高齢者については、先ほど言いました年金課税の強化が加わりますの
で、 4倍近くになるという場合もあると言われております。一方におきましては大企業におい
ては 4期連続で過去最高の利益を上げて更新中ということであります。しかし、勤労者の賃金
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というのは増えていない状況があります。国税庁の調査を見てみました。「民間企業の一人当
たりの給与は1998年から 8年連続して減少しておる。」、こういうふうに報告があります。1997
年と比べたデータでしたが、年収としては30万円の減少、この間給与総額も15兆円のマイナス
と、こういう恐るべき数字であります。厚生労働省の調査で最近の動きを見ましても所定内給
与というのは11か月連続で減少している。こういうふうになっております。今、住民税の大増
税を実施していくことになれば暮らしと経済全体を直撃します。社会問題になっています一生
懸命働くけれども、生活が成り立たないワーキングプア、貧困の一層の拡大がさらに一層深刻
になってくるということは本市も例外じゃないのではないでしょうか。今年の予算でも減価償
却制度を見直したり、証券優遇税制の延長などで 1.7兆円も大企業に対しては、巨大企業に対
しては減税を盛り込んでいるという状況であります。税金の集め方も、使い方も国民本位のも
のに変えなければならないし、また、そのことによってこの財政問題というのは解決ができる
んだということを示している一端ではないかと思います。今回の増税の 1.7兆円と言われるも
のはそっくり、この増税分が大企業向けの減税にそっくり吸い込まれるという状況になってお
ります。財務省はさらに「消費税を含む税制体系の抜本的な改革が必要だ。」と、こういうこ
とを言い出しております。これは庶民増税の行き着く先は最悪のこの課税でありますところの
消費税、この増税を次に準備しているということを物語っております。一方において安倍政権
が財界が求める法人実行税率の引下げというものを言い始めております。消費税の増税も財界
の利権に化けるという仕掛けがこれであり、これは国民を欺くものであるというふうに考えま
す。このような観点からやはり再度この市民増税というのは、実際の資料を使って大企業減税
の温存の実態と係わっているんだというこのようなことを分かりやすく説明したチラシを納税
者に配布をするということが必要ではないか。現在の年金問題に対する不信、いろいろな汚職、
金と政治の関係の不信、そういう言えば全体に対しての国民の不信というのは非常に大きなも
のがあり、やはり実際のものを本当のデータを使ってお知らせをするということが説明責任で
はないかと、市民の責務の一つじゃないかと思うわけであります。次に、⑤ですが、これまで
の生活困難な方々の相談、減免の状況はどのような状況があるのか。いわゆる減免の願いを出
された人たちというのはどれぐらいあられるのか。お願いをいたしたいと思います。本市の減
税条例基準の規則というのを見てみましても天災その他の特別な事情がある場合と、火災とか、
農作物の減収とか、廃業、休業についてこう細かく決めておりますけれども、実際問題これに
適用している事例が非常に少ないということが私は問題ではないかと、大問題ではないかと。
こういうような暮らし向きが非常に厳しくなっている現在こそこういう方法がありますと現在
ある制度もよく知らせる必要がある。これまでも申し上げてきたところでありますが、その市
独自の減免対策充実の一つとしていわゆる市長が特別な事情があると認めるものというものの
中に入れ込める、適用できる人が多いのではないか。そのことがやはり未納額の減少につながっ
ていくのではないか。実態に合った税制の執行ということになるんじゃないかと思うわけであ
- 190 -
ります。 6、市長として独自にこのような庶民増税をやめさして、大企業優遇温存の実態をや
めさせるというようなことで住民本位のものに変える。そういうふうに政府に要請をするお考
えはありませんか。これまでも「中央と地方の首長の考え方違うところもある。」と言ってお
られます。そして「市長会を通じて改善すべき点は要求している。」というふうに毎回、毎回
答弁いただいているわけですけども、本当の住民の皆さんの福祉を守る、暮らしを守る気持ち
があれば、市独自として要請をする。そういうことが地方の声を大きくして、ひいては国会を
動かしていくということになるんではないかと思います。私どもの住民税増税の署名運動もい
たしておりますが、一人ひとりのその署名の力というのが大きく政治を動かしていくんじゃな
いかというふうに確信するもので、市長としての福祉の心の表れとしてのいわゆる政府に対す
る要請、これをお考えないのかお尋ねいたします。
2、高過ぎる国民健康保険税の独自軽減対策などについてお尋ねします。現時点での払いた
くても払えないというような世帯数、未納額についてお尋ねします。先ほどの御説明では約
1億 6,000万程度の未納額があるということでありましたが、その世帯数とか、未納者数、ど
ういうふ うに現時点で把握されておられるのか。 2番目に資格証の発行はどのような状況になっ
ているのか。そのことによって病院に行くのを我慢して症状が悪化をしてしまうと、そういう
ような受診控えの実態はないのかお尋ねいたします。 3、生活の困難な人から保険証を取り上
げるというようなことをやめさして、細かく対応するお考えはないかということをお尋ねしま
す。これは霧島市の例をお示しをしてこの考えはないかというふうにお尋ねします。霧島市の
場合はですね保険一部負担金の減免ということの要綱を作っております、いわゆる 3割負担の
部分のですね。お金がないので行けないというような人たちに対する一つの減免対策でありま
すが、生活状況のこの申告書、それから給与証明というようなもので、どうしても払えないと
いう人については、これを減額するという取扱いができているようであります。県内ではおそ
らく最初で、出水市も近くこの要綱を作るというふうに言われております。どうしてもこの病
院に行けないというような人たちを救済をするのはやはり市としてのお仕事じゃないかなと思
うわけでございます。そのお考えはないかということ。細かく対応するというのは、こういう
ふうに、例えば、一部負担金の減免ということを、10割、7割、4割と、そういうふうな段階は
ありますが、本市でも参考にせんないかんなあと強く思ったところでありますので、お尋ねい
たします。次に、1984年からのいわゆる、「89年」と書きましたが、84年の法改正でございま
すが、国の負担率は国保については下がって参りました。2004年までの間に市町村に対する国
保に対しては国庫の支出金が49.8パーセントから34.5パーセントに下がったということから全
国的に高過ぎる国保税をつくってくる原因が生じていると、こういうふうに思います。 3月の
国会でのやりとりを見てみましても安倍総理は「半額は国庫を出しているんだ。」と、そうい
うようなことでやりとりがあったわけですが、私も国会でのやりとりを見てみましたらですね、
安倍総理は「国保についてはおおむね国庫負担50パーセントで推移しております。」とこうい
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う答弁しているわけですね。これは全くのまやかしでございまして、国が84年の法改悪により
まして国庫負担率を引き下げたというのが実情であり、首相の50パーセントで推移したという
ことは違います。「84年に大幅に国庫負担の比率を下げて、その結果、国の支出率が49.8から
34.5に下がったんだ。」ということを反論しております。その細かい所は避けますけれども、
実際問題としてはここに制度的な改悪でいわゆる高齢者の負担というような部分についてはも
う出さないというようなことなんかがあってちょっと分かりにくくなっていってる。そのよう
な回答のやりとりがあったわけですが、実態的にはですねこういうふうな国の負担が国保には
削減がされてきていたということが問題であって、近くまた高齢者の医療のこの改善というも
のも目に見えておりますが、今の段階としては市長として国の負担率もっと、元に戻すと、最
低ですね。要請をするお考えはないのかお尋ねをいたします。 5、一般会計の繰入れ、それか
ら基金の取崩しなどによって生活の困難な人たちの減免制度を充実をさせると、そういうお考
えはないのかお尋ねします。これは保険税も含めまして、先ほど申し上げました負担金につい
てもですね両方について答弁していただければいいと、基本的な考え方をですね答弁していた
だければいいと思います。
3、介護保険の介護予防事業の高齢者訪問給食サービスの充実対策についてお尋ねいたしま
す。介護予防事業の中にあるこの給食サービスについては現状と問題点はどういうものがある
のか。利用料の負担軽減というものについての検討、また、高齢者の食生活の確立と安否の確
認というものを狙ったいわゆる他制度との整合性を図って高齢者の暮らしを守るという新しい
方向の検討はないのか。前回の議会から今日までの状況を答弁をお願いしたいと思います。
第四、非核平和都市宣言を早急に実施する取り組むお考えはないかをお尋ねします。憲法60
周年の年でもあり、広島、長崎の記念日も近づく、終戦の日も近づいて参ります。今では非核
三原則を国是とする国の役人さえ「日本も核武装をすればいい。」という言葉が出るぐらいに
この問題は重要になると考えますので、早急に実施するお考えはないのかお尋ねします。
5、雨期を前にして水害危険箇所数についてお尋ねします。その対策についてもお尋ねしま
す。これまでの答弁で防災計画の把握では 1,355箇所、重要危険箇所の河川で38というふうな
数字を言われましたが、昨年と比較してどう変わっているかということをお尋ねします。調査
結果を十分に活かした今後の緊急対策、防止対策は基本的にどのように進めようとしておられ
るのかお尋ねします。 2、小陣地区における側溝に対する土砂並びに雑木、竹類の流入防止対
策について対策をとる必要があるんじゃないかと。ちょうどりんりんロードの下の辺に竹も流
入しているようでありますが、そのようなことに対する防止対策ということをお尋ねします。
それから、 3、唐仁塚川の堤防危険箇所については何箇所危険だと把握されているのかお尋ね
します。特に小陣佐方線の道路陥没地帯については標識あるいは土のうというままでこの 1年
間過ぎてきたわけなんですが、このような危険な箇所は早急に解消する。そういう基本的な方
針はないのかお尋ねします。
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6、全国学力調査について目的、実施したかどうかをお尋ねします。これはもう既に回答も
あったところでありますが、私がお尋ねしたいのは、過度な競争を持込み、教育を歪めること
になるのではないかと。そして民間がこのデータを利用していく。個人情報保護ということに
ついては大きな問題点を開く弊害があるのではないかと、そういう点を十分検討されているの
かどうかということをお尋ねしたかったわけでございます。国が称しているのは全国学力・学
習状況調査と、こう言っております。いわゆる学校で行う教育活動に対する評価、その改善と
いうものではない。入学試験というようなものとは全く異なる学力調査であります。これは税
務調査とか、国勢調査と同じく、国が行うこの行政調査の一つであります。市町村はそれに協
力するかどうかを考えて各学校において行うものであります。このことは氏名、出席番号を書
かせ、情報収集になる。こういうことになるので、行政機関の個人の情報保護法に照らしても
妥当性を問われるものになります。文部科学省はその権限があるのかどうか。その点も大きな
解明が必要であります。その結果の分析も含めまして調査はベネッセという所ですね、ベネッ
セ。NTTデータに委嘱すると、こういうことでございます。このことも大きな問題点を持っ
ているんじゃないか。調査項目につきましては、「家に本が何冊あるか。」、「あなたは親から大
切に思われていますか。」、「物事を成し遂げて満足したことがありますか。」、こういう親と子
の関係も調査する。自分の評価を自分でどう思う、評価されているか。そういうようなですね
子どもたちの内心に触れるものも項目もある。こういうようなことについてはですね調査の法
的な確認あるいは調査結果が子どもにどういう影響を及ぼすのか。子どもの人権を侵害をする
ことがないのか。十分法的根拠なども確認してですね教育委員会としては対処すべきだと思う
んですけども、情報の問題なんかもきちんと扱うことがあると思いますが、要するにですね子
どもの育ち、学びということが制約されるような、歪められるというようなことをですね最も
根本的に危惧するものでありますので、お考えをお願いしたいと思います。
次に、7ですが、「誇り」という題の日本青年会議所によるDVDアニメーションが国会でも
話題になり、大きな反響を呼んでおります。DVDアニメーションを使った教育にこれを実施
するということになれば歴史を逆行させるものであり、学校に絶対持ち込まないように指導し
てほしいと考えますが、お考えをお願いしたいと思います。この内容につきましてですが、シ
ナリオを一応読んだという段階でございますので、その内容について詳しく私も実物を見たわ
けじゃないわけですけども、青年が出てきて自分たちのかつての戦争は自衛の戦争だ。アジア
の人たちを助ける正しい戦争だったと、そういうことを語らせるものであります。そういうも
のはもう結局現在の戦後レジームの否定、いわゆる憲法改悪ということにつながっていく大き
な流れの一つだろうと思うわけです。やはり私たちは今それを戦争経験者としてその段階でそ
の正体をですね国民に知らせる必要がある。市民、特に子どもについて誤った認識をさせては
ならないと思うわけであります。日本の侵略戦争を自衛、アジア解放のための戦争だった。こ
ういう内容が文部科学省の研究委託事業で採用されたというこれが大きな問題になっておりま
- 193 -
す。全国で今から実施されるという段階にあります。これは全国の学校でDVDを使った教育
授業を行おうというもので、既に全国学校で93箇所で実施又は予定であるそうです。これはか
つての戦争をですね大東亜戦争と呼んでいる。そして日本の植民地支配については、従軍慰安
婦、強制連行をはじめ、侵略、加害の歴史は一切触れないというものであります。戦後の日本
の国際社会復帰の原点、戦争の痛苦の反省から生まれた日本国憲法の精神、これを否定するも
のであります。このような過去への戦争の反省をお詫びを述べた91年の村山談話というのがあ
るわけですが、これにも明らかに反するというものであります。いかなる名目であっても公共
の場でですねこういうものを使用させないということ。各学校教育機関にも徹底するというこ
と。それから、後援とか、協賛、協力、そういうことなども行わないこと。そして文部科学省
はこれを採用したということについてはですね憲法の立場から撤回と抗議を行うべきだと私は
思うわけであります。質問については前段の述べました点を答弁いただければいいと思います。
8、児童虐待防止について、新しい体制の強化の対策がなされているのかお尋ねします。子
どもを実際に救える手段、体制というのが新しく国も一歩踏み出したわけであります。ワーキ
ングプアをはじめとして子どもの不幸な事故というのが非常に社会問題化しておりますので、
この点についてはネットワークの確立など直接踏み込んでいろいろな実際解決に当たれるよう
な法改正も進んでいるようであります。本市の考え方をお願いいたします。
9、サッカーくじの青少年への悪影響を防止する対策をお尋ねいたします。勤労を尊ぶ青年、
青少年育成対策、基本的な考え方をお尋ねします。ギャンブル性の高いものは導入しない。射
幸心をあおるようなものでなく、青少年はもちろん、ファミリーマートとか、ローソンなどで
販売しないというようなこと。ことごとくこれを踏みにじってですね今回 6億円とか、サッカー
とは全く関係のない人が買えるようなものに変えてしまった。こういうことはいわゆる青少年
への悪影響というのは非常に計り知れないものがあると思います。そのようなものを購入する
機会、また、識別ですね、販売する人がその人の年齢を識別するというようなものが確実にな
されているかどうかも疑問であります。
10、夏季における学校、公共プールの設備運営についての充実と事故防止の万全を期する対
策についてお尋ねします。 5箇所の市営プール、長・中期的な安全管理を求めており、学校の
プールの監視なんか、あるいは児童・生徒などにというものを強めておられるということであ
りましたが、基本的な取組みの考え方をお尋ねします。
11、運転免許証返上の高齢者に対して足を確保するために無料のバス乗車券の発行は考えな
いかお尋ねいたします。既にいくつかの所では実施をして喜ばれているようであります。その
事例はもう省略いたしますが、高齢者の買物、通院というものについては、もう定期券あるい
は 100円券とか、いろいろ工夫があるようでありますが、そのような回数券の発行とか、いわ
ゆる社会参加しやすいというようなことによって乗車率を向上させている所もあります。その
ような検討はされないのかお尋ねします。
- 194 -
12、道路上に伸びた樹木の処理について特別対策をとるお考えはありませんか。雨の降る日
に傘を差して通る場合に引っ掛かって自動車との接触をするというような状況、あるいは個人
の宅地から、いわゆる空き家の問題が出ましたが、生えている樹木に対しまして、それを伐採
するということについていろいろな問題やトラブルが出てきている。そういう問題については
特別に対策をとれるように対策がとれないものかどうか。
13、まちづくり交付金事業の問題点と今後の基本的な考え方をお尋ねいたします。まちづく
り交付金につきましては既に20年度を目処に進めてきているわけでありますけれども、特に自
然環境の保全、松林の保全、それから飛砂防止、それから台風災害防止という点で大きな問題
点を抱えているんじゃないか。こういう点についてはですね長年の歴史というものを踏まえて、
その地域のこの独自性というのがあるわけですから、その点をよく、十分考えてですね、住民
の皆さんの納得がなければ進めるべきではないというふうに考えますが、基本的考えをお願い
します。現時点でのいわゆる目標、事業目標数値についても分かっておれば、いわゆる雇用の
数値目標ですね、そういうものも分かっておれば、お願いいたします。
14、多重債務等相談窓口を明示して安心して相談が受けられる相談室の設置の考えはないか
お尋ねします。多重債務改善プログラムを金融庁としても発表し、これは 4月20日発表してお
りますが、自治体の自らの責務というふうな位置付けがあり、さらに融資の問題、解決方法は
もちろんですが、融資の問題、学校教育における借金問題の教育についても言及しております。
PTAの働き掛けとか、あるいは校長会のネットワークの加入とかいうものも含めましてこの
多重債務問題については大いにこう地方自治体が仕事を発揮するべきじゃないかと思いますの
で、その基本的な考え方についてお尋ねします。
〇議長(石井博美)
これより休憩いたします。再開を午後 3時25分とします。
休憩
午後
3時06分
再開
午後
3時25分
〇議長(石井博美)
再開します。
〇市長(川野信男)
たくさんの項目にわたっておりますので、私から答弁しない点につきまし
ては、副市長、関係の部長、課長などから答弁をいたさせます。まず大きな 1番の問題の中の
⑥でございます。また、関連いたします若干①について申し上げますけれども、①の所の質問
にかかって、これは分かりやすく事実を説明しただけでございます。他の意図は一つもござい
ません。⑥でございます。市長として独自に庶民増税の中止を政府に要請する考えはないかと
いうことでございます。我々市長会等をはじめ、他の団体などとも一緒になって必要な事項に
ついては国に対して強く要請をいたしてきておるところでございます。 6月 5日、6日にも市長
会開催されましたが、ここでも要望事項を取りまとめ、また、特別決議等もいたしまして市町
のそれぞれ抱えている問題等について強く要請をいたしたところでございます。
- 195 -
次に、 2番目の高過ぎる国民健康保険税云々についてでございますが、この中の④と⑤を私
の方から答弁いたしますが、国民健康保険に対する国庫の負担率でございますけれども、療養
に対する給付等につきましては、国庫支出金、県支出金の公費と保険税で賄うと、こういうこ
とになっておるわけでございます。公費と保険税の割合をそれぞれ50パーセントを原則として
いるところでございます。また、医療費の高い団体や所得の低い団体等につきましては調整交
付金で財政調整も行われておるわけでございますが、平成18年度で申し上げますと、国庫支出
金、県支出金の公費の負担割合は、これは本市の場合でありますけれども、60.7パーセントと
なっております。公費で負担するのが60.7パーセントでございます。国民健康保険制度の安定
的な運営ということから国・県の支援の維持拡大や広域的な視点に立った運営ということにつ
いて要請をいたしていきたいと考えておるところでございます。次に、低所得世帯の対応につ
いてでございますけれども、低所得世帯につきましては国民健康保険税の軽減を行っており、
その軽減分については一般会計から繰入れを行っておるところでございます。平成18年度では、
国保の加入世帯の約65パーセントが 2割とか、5割とか、7割の軽減を受けております。額にい
たしまして 2億 4,045万 8,000円の一般会計からの繰入れを行っておるところでございます。
低所得者への対策として既に 一般会計からの繰入れは実施がされておるわけでございます。ま
た、基金の活用についてでございますけれども、平成18年度は、医療費のマイナス改定があり、
また、保険財政の共同事業が実施され、交付金が拠出金を上回り、さらに国の特別調整交付金
の特別事情分の交付団体となったことから基金を崩さずに執行できたところでございます。し
かし、依然として本市国民健康保険の医療費は高い水準にあり、平成20年からは後期高齢者医
療制度への支援金の納付、保険者への義務付けられた特定検診や特定保健指導の実施のための
財源等医療費の増加や制度の改正による財源確保の課題を抱えており、基金については国保制
度全体を考えながら運営をしていかなければならない。こういうふうに思っております。基金
を一遍崩したら、これは基金は返ってきませんから、いつまでも基金が崩せるとか、そういう
話じゃございませんので、運営については慎重に対処していきたいと考えております。
〇副市長(相星完治)
私の方から 9番と14番にお答えしたいと思います。まず 9番のサッカー
くじの青少年への悪影響を防止と勤労を尊ぶ青少年育成についてでございます。サッカーくじ
はスポーツ振興投票の実施に関する法律に則って実施されているものでありますが、この法律
の目的に「スポーツの振興のために必要な資金を得るため、スポーツ振興投票の実施等に関す
る事項を定め、もってスポーツの振興に寄与することを目的とする。」とうたわれております。
また、「19歳に満たない者は、スポーツ振興投票券を購入し、又は譲り受けてはならない。」と
なっており、さらにスポーツ振興投票券の購入又は譲り受けを禁止されている者であることを
知りながら違反行為の相手方となった者は罰金に処することが規定されており、若年者の購入
については規制されているところであります。このようにサッカーくじはサッカーくじを通し
てスポーツを多くの人に楽しんでもらい、日本のスポーツを活性化し、スポーツ振興を図って
- 196 -
いくことを趣旨としたものであり、購入し、投票に参加できる者は、まずその利用の限度を知
り、楽しみの範囲を知るべきであり、また、社会人としての自覚を持つべきものと考えており
ます。勤労については、市民憲章においても「勤労を重んじ、活力に満ちたまちをつくりましょ
う。」とうたっており、市民の目標としているところであります。学校教育においても今年度
からすべての中学校において 5日間の職場体験学習を実施し、望ましい勤労観や職種観を養う
活動を行っております。また、多くの学校では、総合的な学習の時間などを利用して米や野菜
作りなどの体験学習を実施し、勤労生産的な活動の充実に努めているところであります。地域
における活動の中でも、例えば、花いっぱい運動、スポーツ少年団、公民館等の奉仕作業、伝
統行事への参加等の中に織り込まれていると考えているところでございます。今後ともあらゆ
る機会を通じて勤労体験やその精神が醸成されるよう市としても努めて参りたいと、このよう
に考えております。
14番目の多重債務等の相談窓口についてでございます。国においては本年 4月多重債務問題
改善プログラムを決定しております。このプログラムによりますと、 3年後を目処に丁寧に事
情を聴いてアドバイスを行う相談窓口の設置強化や多重債務者発生予防のための金融救済教育
の強化等を国、自治体及び関係団体が一体となって実行することにしております。現在本市に
おいては消費者生活についての苦情相談業務等に対応するため消費生活相談員を置いておりま
すが、平成18年度の本市における相談件数は 122件で、そのうち多重債務を含む債務に関する
相談は15件、全体の約12パーセントとなっております。これらの相談につきましては個人に関
する内容の相談が多いことから、個室の相談室を設け、個人のプライバシーに配慮した対応を
しておりますが、債務等に関する相談については、その相談内容により、より専門的なアドバ
イスをしてもらえるサラリーマン金融苦情相談所や弁護士会の多重債務専門相談窓口等の紹介
をしているところであります。今後の対応でありますが、多重債務問題につきましては法律や
金融制度が絡み高度な専門的知識が必要でありますので、これまで同様、専門的なアドバイス
をしてもらえるサラリーマン金融苦情相談所や弁護士会の多重債務相談窓口等の紹介を行うと
ともに、研修等を活用して職員や消費生活相談員の資質の向上に努めることとしております。
また、相談窓口がどこにあるのか。どのような相談に応じてくれるのか。相談者が分かりやす
いように、気楽に相談できるように案内板の設置や体制づくりに努めて参りたいと考えており
ます。
〇教育長(出口定昭)
大きな 6番目の質問についてお答えいたします。まず本調査の目的でご
ざいますけれども、文部科学省は、全国的な義務教育の機会均等と教育水準の向上のため、児
童・生徒の学力、学習状況を把握、分析することにより教育の結果を検証し、改善することを
主な狙いとして全国の小学校第 6学年及び中学校第 3学年を中心に国語、算数・数学の 2教科
と学習状況のアンケート調査をいたしました。この調査に小学校22校、中学校 8校の市内すべ
ての学校が参加いたしております。次に、結果の公表の在り方についての御質問ですが、この
- 197 -
調査結果に対して文部科学省は学校の序列化や過度な競争につながらないように次のような点
に配慮して公表することにしております。学力の定義は大変幅広く、すべてを明らかにする学
力調査はないことから、1、本調査の結果は学力の特定の一部分であることを明示すること。2
番目、都道府県教育委員会は、管内の学校の状況について、個々の市町村名、学校名を明らか
にした公表は行わない。 3番目、市町村教育委員会が保護者や地域住民に対して説明責任を果
たすため、管下の学校全体の結果を公表することについてはそれぞれの判断に委ねること。た
だし、本調査により測定できる学力は、先ほど申しましたように、特定の一部分であることや、
学校評価の中で体力なども含めた教育活動の取組みの状況などを示し、調査結果の分析を踏ま
えた今後の改善方向と併せて示すなど決して序列化につながらないような取組みを行うことな
どであります。以上のようなことを受けて本市教育委員会は、全国的な状況との関係において、
本市における教育施策の成果と課題を市民の皆様方へ説明するため、本市における学校全体、
1校 1校の結果についてではなく、あくまでも小学校22校まとめて、中学校 8校まとめてその
結果のみを公表することにしております。また、各学校においても同様に説明責任を果たすた
め、自校の保護者や校区民に対しまして自校の結果については公表することにしております。
ただし、本調査により測定できる学力は特定の一部分であることや、調査結果の分析を踏まえ
た今後の改善策と併せて示すなどのことにつきましては、繰り返し申し上げておりますが、学
校間の序列化へつながらないように細心の注意を払うように指導をいたして参りたいと思って
おります。また、本市は小規模校も多く個人が特定されるおそれもありますので、その点につ
いても十分な配慮をするように指導して参りたいと思っております。 3番目最後ですが、この
調査結果を民間が目的以外に使用してしまう可能性はないかについてお答えいたします。文部
科学省は、本調査実施するに当たり、個人情報保護に関する法令に則り委託業者における個人
情報の扱いに係る安全確保の措置等について万全の対策を講じております。具体的には、機密
保持や個人情報の取扱いにおいて遵守すべき事項を明示し、作業担当者の限定や情報の厳重な
保護、保管管理、不要な情報の完全消去措置などを決めております。また、この調査によって
得られた情報等の成果について、そのすべての著作権等を国に帰属させるなど目的外の使用が
できなくなっており、個人のデータ等は民間で使用されることはないと思っております。以上
です。
〇税務課長(有馬安行)
私の方からは大きな項目の 1番目のことについてお答えをしていきた
いと思います。まず 1番目のこの市報のことにつきましては先ほど市長の方が説明いたしまし
たとおりでございます。 2番目の定率減税の廃止について住民の暮らしの影響はということで
ございますが、定率減税につきましては、18年度住民税で 7.5パーセント、所得税で10パーセ
ント控除されておりましたが、これが廃止されましたので、この分増額になります。そういっ
た意味でこの増額分の影響が少なからず出ることになるというふうに考えております。次に、
3番目の昨年のこの増税に関する苦情、問い合わせ等の件数についてでございますが、平成18
- 198 -
年度課税におきます改正点は、老年者控除の廃止、老年者の所得の 125万円以下の非課税措置
の廃止など主なものがございました。特に老年者控除の廃止は税額に表れる影響が大きいこと
から、本庁、支所含めて 200件程度の問い合わせがあったところであります。次に、再度この
増税や大企業減税温存の実態を分かりやすく説明したチラシの配布をする考えはないかという
ことでございますが、市民全体向けには広報紙で周知を図ったところでありますが、税源移譲
による影響が大きいことから、住民税の課税対象者すべて、これは特別徴収の方、普通徴収の
方、また、普通徴収でも納付書で納める方、口座振替の方、これらを問わず、すべての方に対
しまして税率改正、定率減税廃止等の周知のチラシをば納税通知書の送付と併せて送付したと
ころでございます。したがいまして、議員おっしゃるようなチラシの作成は考えていないとこ
ろでございます。次に、これまでの生活困窮者の方々の相談や減免の状況などについての御質
問でございますが、市税の減免の基準に関する規則によりまして主として生活保護者、火災等
災害被災者等に対しましては必要な減免措置をば定めているところであります。ちなみに平成
18年度の住民税の課税につきましては減免はなかったところであります。また、今後について
も同規則によっていきたいと考えているところでございます。
次に、大きな質問項目の 2番目の①の現時点で支払いたくても支払えない世帯数と未納額と
いうことでございますが、御質問のこの払いたくも払えないという分の振分けというのは非常
に難しいところでございますが、 3月31日現在におきます17年度以前に課税されました滞納繰
越分の滞納世帯は 534世帯で滞納額が 9,967万 245円となっております。また、 5月31日現在
の18年度現年課税分の滞納者につきましては 507世帯、 4,344万 7,600円となっております。
このうち納税相談に応じました滞納者のおよそ15パーセントの方につきましては、事業不振や
倒産、リストラ、借金返済等の理由により生活困窮に陥っているとの申出を聴いているところ
でございます。以上です。
〇市民福祉部長(下西公一)
私の方から大きな 2番の 2、 3、大きな 3番、大きな 8番、11番
についてお答え申し上げます。まず大きな 2番の高過ぎる国民健康保険税の独自軽減対策の②
資格証の発行状況と症状悪化を招く受診控えの実態はとでございますが、平成19年 5月末日現
在資格証明書については16世帯25人に、短期被保険者証は 139世帯 260人に交付しているとこ
ろでございます。資格証明書の方が医療機関での受診を控えている実態はということですが、
病院に行きたいが行けないという声は今のところ聴いていないところでございます。資格証明
書は、特別の事情がないにもかかわらず、納期限から 1年経過するまでの間に国民健康保険税
を納付しない世帯主に対して交付することになっております。本市においても 1年以上の滞納
のある者すべてに資格証明書を交付しているということではなく、特別の事情があると認めら
れる方については短期の被保険者証で対応しており、また、資格証明書にて受診した場合にお
いては後日保険給付分を支給しており、平成18年度は 9件 5万 6,322円の給付を行っておりま
す。資格証明書については、医療機関での受診を控えさせるということではなく、負担の公平
- 199 -
から活用しているということを御理解いただきたいと思います。次に、③のきめ細かく対応す
る考えでの御質問でございます。先ほど申し上げましたが、 1年以上の滞納があるからといっ
て一律に資格証明書を発行しているということではなく、特別の事情等を考慮して対応をして
いるということでございます。資格証明書に切り替える場合は、保健課と税務課とで協議を行
い、滞納者の滞納理由や生活状況等を考慮し判断しているところであり、資格証明書発行後も
納税相談、納税指導等を実施し、必要に応じて短期被保険者証への切替えも実施をしていると
いうところでございます。
次に、大きな 3の介護保険介護予防事業の高齢者訪問給食サービスの充実対策についての現
状と問題点、利用者軽減の対策等についてお答えを申し上げます。高齢者等訪問給食サービス
事業につきましては、高齢者等が訪問給食により高齢者等の孤独感の解消や自立した生活の維
持を図るために実施をしております。平成18年度の利用者数は 639人の実利用者でございまし
た。地域ごとでは、加世田 180人、笠沙73人、大浦85人、坊津 123人、金峰 178人となってお
ります。配食方法は、これまでと同様、それぞれの委託先が給食センターで調理し、各利用者
宅まで配食し、声かけにより安否の確認等も行ってきております。このうち加世田地域では委
託先から宅配協力員を通して各利用者宅までの配食を行っております。利用者負担金につきま
しては、平成18年度から利用者負担金の見直しを行っており、食材料に合わせて調理人件費相
当分として 500円の負担をいただいているところであります。また、軽減措置として負担金の
額についてはそれぞれ利用者の所得に応じて 500円、450円、400円の 3段階を設定し、利用者
の負担軽減を行い給食を提供しているところであります。高齢者等訪問給食サービス事業につ
きましては、今後も在宅高齢者福祉サービスの主要施策の一つとして、介護保険事業や他の福
祉政策の事業等と連携調整を図りながら、高齢者の健康を守るとともに、安心して生活してい
けるように取り組んで参りたいと考えております。
次に、 8番目の児童虐待防止についてでございます。児童虐待防止のための手段・体制の強
化についてお答えいたしたいと思います。本市は 2名の家庭児童相談員が在籍し、様々な相談
に応じているところでございます。また、相談は、それぞれの事例に応じまして最善と思われ
る助言、指導、情報提供を行い、児童の健全育成に努めているところでございます。児童虐待
に係わる情報の把握につきましては、保健師、民生委員、児童委員、保育園、幼稚園、小・中
学校、高校、医療機関、警察などからの情報提供を受け、情報確認、助言、指導のための訪問
を行い、危険性の高い案件については、関係者で支援会議を開催し、児童総合相談センターへ
連絡、また、ケース記録を送付し、不測の事態に備えてすぐに送致、一時保護を行える体制を
とっております。体制強化につきましては、高齢者等保護連絡会等の関係機関と連携をさらに
強化するとともに、今回児童福祉法の一部改正に伴い「地方公共団体は、要保護児童対策地域
協議会を置くように努めなければならないものとする。」と明記されましたことから、今後関
係機関・団体等の協力を得ながら、どのようなメンバーで、どのような組織の協議会が一番良
- 200 -
いか等を検討し、要保護児童対策地域協議会の設置に向けて努めて参りたいと思っております。
次に、大きな11でございます。免許証返上の高齢者にバス無料券の発行はという御質問でご
ざいます。免許証を返上した高齢者の方々は近所での移動は専ら徒歩かあるいは電動カー等の
乗り物を使用し移動することが想定されます。遠方への移動については、バスやタクシーといっ
た公共交通機関を利用したり、家族や知人等の車を利用して移動することが想定されます。こ
のうちバスを利用する場合は、現在市内において鹿児島交通による定期バス路線のほか、市が
鹿児島交通に運行を委託しております生活支援バスが運行されております。免許証返上の高齢
者に無料のバス乗車券の発行は考えられないかという御質問ですが、免許証を返上した高齢者
の方々が遠方へ移動する場合、一番身近な移動手段となり得るものはやはりバスであり、バス
の利用率の向上のためにも高齢者の方々がバスをもっと利用する方策を検討することは重要で
あると考えております。今後他市の事例や状況等を調査し、他の方策も含め導入の可能性につ
いて、また、高齢者の足の確保対策について研究をして参りたいと、そのように考えておりま
す。以上でございます。
〇総務課長(塩賀千弘)
4番目の非核平和都市宣言の関係でお答えいたします。平和都市宣言、
非核都市宣言につきましては、それぞれの旧団体において同様な宣言がありました。旧加世田
市においては平和都市宣言、旧笠沙町では非核自治体宣言、旧大浦町では非核平和宣言、旧坊
津町が非核坊津町宣言、旧金峰町が非核町宣言、それぞれに宣言しておりました。趣旨につき
ましては、表現に違いはそれぞれありますけれども、共通の部分もあります。今後検討を行い
まして時期をとらえて取り組んで参りたいというふうに考えております。
〇総務部長(柴田達朗)
私は、 5番目の 1番ですかね、の質問にお答えいたします。災害危険
箇所数につきましては地域防災計画書によりまして調査把握をしております 1,355箇所となっ
ております。今年の防災点検につきましてはまず各地区におきまして防災関係機関と地元代表
者等により行ったところでございます。大浦地区が 5月 9日、笠沙・坊津地区が 5月10日、金
峰地区で 5月13日、加世田地区で 5月16日にそれぞれ実施をいたしました。各地区では、土石
流危険渓流、地滑り、急傾斜地崩壊、山地災害、河川、海岸など危険箇所 191箇所の点検を行っ
たところであります。また、これら各地区の点検結果を踏まえ、 5月21日には、市長、消防団
統括団長、各方面団長、災害対策本部各対策部長が市内10箇所を調査点検をいたしました。そ
れぞれの点検箇所は現況が付され、関係機関に伝えることにより必要な対応が図られるように
努めたと思っております。今後の対策でございますが、多くのこの危険箇所が存在をしており
ますので、一度にすべてのこの対応ができるということではございません。危険度、緊急性、
補助事業の制度等総合的に判断をしながら今後対応をしていきたいと、こういうふうに考えて
いるところでございます。
〇建設維持課長(前本克親)
5の 2の小陣地区における暗きょに対する土砂・雑木流入防止策
についてお答えします。側溝の暗きょ部分につきましてはごみなどが詰まりますと雨水処理に
- 201 -
支障を来すことから、暗きょの手前で流入防止柵等を設置することは有効な手段の一つである
と考えますが、ごみの流入防止柵等を設置しますと少々の雨でも落ち葉のような物が流入防止
柵の所で詰まってしまいまして側溝を塞ぐ原因になってしまいますので、雨の降る間これらを
頻繁に除去し、管理する人が必要になってしまうこととなります。市の管理する暗きょは非常
に多く、このような管理体制をとることは非常に難しいと考えますことから流入防止柵等の設
置につきましては行っていないのが現状でございます。
〇建設整備課長(樋渡千昭)
私の方からは大きな 5の③についてお答えいたします。御質問に
つきましては、唐仁塚川の堤防護岸の崩壊など危険箇所数の把握とその対応についての御質問
ですけれども、河川管理者であります県の南薩地域振興局河川保安課も「河川の一部の危険箇
所は把握しているものの、河川全体の危険箇所の把握については、その状況や情報によりまし
て適宜調査していると。そしてその対応を検討したい。」というふうな回答を得ているところ
でございます。また、本市におきましては、市道大崎新川線の崩壊箇所や危険箇所につきまし
ては、これまでも歩道補修やガードレール設置などの実施をしてきたところであります。今後
につきましても市道の維持管理につきましては部分的補修や危険杭の表示などで周知を図りた
いと、このように思っております。なお、唐仁塚川につきましては、現在抜本的な河川改修の
計画がないため、今後発生します護岸崩壊や陥没などの危険箇所につきましては県単防災事業
や災害復旧事業によりまして実施できるように県の方に継続して要望していきたいと、このよ
うに思っております。また、議員御指摘の小陣佐方線の土のう危険杭設置箇所につきましては、
早期対策につきましては、現地を検討いたしましてどのような対策が可能であるか調査してい
きたいと、このように思っております。
〇学校教育課長(瀬戸山
武)
7番目のDVD「誇り」についてでございますが、現在、教育
委員会はもちろん、市内の各学校にも配布されておりません。そこで日本青年会議所のホーム
ページで調べましたところ、「確かな歴史観の確立と本来持つべき日本人としての考え方や忘
れかけている誇りを呼び覚すことを目的として平成18年度に近現代史教育プログラムの補助教
材として作成したものである。」と掲載されております。このDVDを学校に持ち込ませない
よう指導はできないかという御意見ですが、現在のところ青年会議所からの正式な申出もなく、
内容を検討する十分な資料も持ち合わせておりませんので、申出がありましたら、その段階で
詳しい検討をして参りたいと考えております。
〇教育総務課長(長濱一盛)
10番目の学校、公共プールの万全を期する施策についてお答えい
たします。昨年 7月ふじみ野市の事故を受けまして小・中学校のプール、市営プールの給排水
口等の点検を即刻行い、基準を満たしていない学校プール 1箇所においてボルト固定し改善を
したところでございます。今年はほとんどの学校でプールは開始されておりますが、開始前に
再度点検し、ボルトの不具合等不備なものについては取替えを行い安全対策をとったところで
ございます。市営プールについても同様の対策をとりました。監視人等の人的対策ですが、夏
- 202 -
休みの学校プールの開放においてはPTA会員が中心となって監視を行っております。監視に
ついては、事前に消防署の指導による心肺蘇生法の講習会等を実施し、安全対策に努めており
ます。市営プールも同様で、受付、監視人を含め事前に消防署の指導による心肺蘇生法等の講
習会を行っています。また、同一施設内のそれぞれのプールに監視人を配置し、目の届く体制
をとっており、利用者の健康状態も考慮して休憩時間も確実にとっているところでございます。
以上です。
〇建設部長(山下和隆)
12、13について申し上げます。道路上に伸びた樹木の処理についてと
いうことでございますが、基本的な考え方につきましては、道路上に樹木が伸びてきた場合に
ついては、先日も御答弁申し上げましたとおり、財産権に及びます関係上から所有者の処置が
妥当という基本的な考え方を持っております。ただ交通障害や通学路等多々交通障害を及ぼす
点につきましては、所有者に了解を得た上で適宜道路作業員、さらには業者委託等を行って処
置をしているのが実態でございます。
次に、13、まちづくり交付金事業の問題点と基本的な考え方ということで、特に網揚地区に
ございます国有保安林の地域特性、こういうふうについての考え方でございましたが、網揚国
有保安林の利活用計画につきましては、本地域が持っております豊かな自然、それから生物を
活かすとともに、イベントやスポーツ活動等のさらなる活性化を図るために多目的な用途を持
つ広場として計画をしたものでございます。この国有保安林の持つ機能につきましては、議員
申されますとおり、防風、それから防砂、このようなことを損なうことのないように開発をし
ていかなければならない関係上、管理者でございます鹿児島森林管理署、九州森林管理局など
と協議を行ったところであり、結果、市の計画内容については理解をいただいたところでござ
いますけれども、具体的に保安林解除を行うためには地元の同意を得る必要があると。このよ
うなことからその同意を得るための地元説明会を 3自治会に対して昨年 9月に開催をさしてい
ただきました。この内容につきましては、 2番目の山下美岳議員の質問で回答したので、内容
等については省略をいたしますが、こういうような同意が必要というようなことから引き続き
自治会の住民の皆様方に本事業の趣旨又は目的等を説明して御理解・御協力をいただくように
取り組んでいきたいというふうに考えます。次に、同内容で指標ということでございましたが、
本まちづくり交付金事業につきましては、その事業効果を確認するためにこの指標という形で
効果を出すこととなっております。基本的には、平成20年度までですので、終了の段階で事後
評価を行うこととなっておりますけれども、最終的な分については、今事業期間中でございま
すことから、その数値は明確に出ておりませんが、委員の方から18年度末における代表的な指
標ということで申し上げますと、代表的なこの効果の指標としまして本地区への入込者数の検
証、さらに地区内の宿泊者数の検証、地区内の雇用人数の検証と、こういう代表的な部分がご
ざいます。18年度末で申し上げます。地区内の入込者数につきましては、事業着手前の平成15
年度で80万でございましたが、平成20年度目標値が92万となっております。現在18年度末実績
- 203 -
で九十約四万人ということで、これらについては現時点でクリアをされておるという状況でご
ざいます。また、地区内の雇用、新規雇用人員につきましては、平成15年度で79人、20年度の
目標設定値が89人となっておりますが、これにつきましては平成18年度実績としましては雇用
実績が 101人、目標数値に対して 113パーセントでございまして達成をしている状況でござい
ます。地区内の宿泊者数については、15年度で 6,000人、20年度で 9,000人という設定でござ
いますけれども、18年度末実績については約 7,200人、目標値に対して80パーセントしかござ
いませんが、これにつきましては18年度末で地域交流センターが完成をしましたので、これら
の宿泊により増加が見込まれるということで総体的には20年度で効果としては目標設定をクリ
アできるだろうという考え方をしているところでございます。以上でございます。
〇15番議員(鳥居亮幸)
詳しく答弁いただきましたが、残余の点についてはですね、予算委
員会とか、その他の委員会でいたしたいと思いまして、そのことを述べまして一般質問を終わ
らせていただきます。
〇議長(石井博美)
これで一般質問を終わります。
以上で本日の日程はすべて終了いたしました。
ここで念のため申し上げます。15日の本会議は議案質疑等を行います。
本日はこれで散会いたします。
散
会
午後
4時06分
- 204 -
第 3回南さつま市議会定例会会議録(第 5日目)
1.開
会
日
時
平成19年 6月15日(金)午前10時
1.議
事
日
程
(第 5号)
〇開
日程第 1
日程第 2
日程第 3
日程第 4
日程第 5
日程第 6
日程第 7
日程第 8
議
報告第 5号 平成18年度南さつま市一般会計繰越明許費
繰越計算について
報告第 6号 平成18年度南さつま市介護保険特別会計繰
越明許費繰越計算について
報告第 7号 平成18年度南さつま市簡易水道事業特別会
計繰越明許費繰越計算について
報告第 8号 平成18年度南さつま市漁業集落環境整備事
報告、質疑
業特別会計繰越明許費繰越計算について
報告第 9号 平成19年度南さつま市土地開発公社事業計
画について
報告第10号 平成18年度南さつま市土地開発公社の決算
について
報告第11号 市長専決処分事項の報告について・損害賠
償の額を定め和解することについて
議案第61号 専決処分の承認を求めることについて・平
質疑、付託省略、討論、
成18年度南さつま市一般会計補正予算(第 8号)
表決
- 205 -
議案第62号 専決処分の承認を求めることについて・平
日程第 9
成18年度南さつま市漁業集落環境整備事業特別会計補正
予算(第 2号)
日程第10
日程第11
日程第12
日程第13
議案第63号 専決処分の承認を求めることについて・南
さつま市税条例の一部を改正する条例
議案第64号 専決処分の承認を求めることについて・南
さつま市国民健康保険税条例の一部を改正する条例
議案第65号 専決処分の承認を求めることについて・南
さつま市公の施設に係る指定管理者の指定について
議案第66号 専決処分の承認を求めることについて・平
成19年度南さつま市一般会計補正予算(第 1号)
質疑、付託省略、討論、
表決
同
上
同
上
同
上
同
上
同
上
議案第67号 専決処分の承認を求めることについて・平
日程第14 成19年度南さつま市老人保健医療特別会計補正予算(第
1号)
日程第15
議案第68号 人権擁護委員候補者の推薦について
同
上
日程第16
議案第69号 人権擁護委員候補者の推薦について
同
上
日程第17
議案第70号 人権擁護委員候補者の推薦について
同
上
議案第71号 南さつま市外国の地方公共団体の機関等に
日程第18 派遣される職員の処遇等に関する条例及び南さつま市職
員の給与に関する条例の一部を改正する条例
- 206 -
質疑、総務委員会付託
議案第72号 南さつま市長等の給与等に関する条例及び
日程第19
南さつま市教育長の給与等に関する条例の一部を改正す
る条例
日程第20
日程第21
日程第22
日程第23
日程第24
議案第73号 南さつま市坂口副市長の給料の特例に関す
る条例
議案第74号 南さつま市基金条例の一部を改正する条例
議案第75号 南さつま市消防団員等公務災害補償条例の
一部を改正する条例
議案第76号 過疎地域自立促進計画の一部変更について
議案第77号 辺地に係る公共的施設の総合整備計画の一
部変更について
議案第78号 鹿児島県市町村総合事務組合を組織する地
日程第25
方公共団体の数の減少及び鹿児島県市町村総合事務組合
規約の変更について
日程第26
日程第27
日程第28
日程第29
議案第79号 南さつま市重度心身障害者医療費助成金支
質疑、文教厚生委員会
給条例の一部を改正する条例
付託
議案第80号 平成19年度南さつま市一般会計補正予算
(第 2号)
議案第81号 平成19年度南さつま市国民健康保険特別会
計補正予算(第 1号)
議案第82号 平成19年度南さつま市診療所特別会計補正
予算(第 1号)
- 207 -
質
疑
同
上
同
上
日程第30
予算特別委員会の設置、付託及び委員の選任について
議 長 発 議
(B組)
〇休憩 予算特別委員会正・副委員長の互選
〇互選の結果報告
議
日程第31
鹿児島県後期高齢者医療広域連合議会議員の選挙
日程第32
請願等の付託
〇散
長
議 長 発 議
会
1.本日の会議に付した事件
〇議事日程のとおり
- 208 -
1.会議に出席した議員(27名)
1番議員
清
水
春
男
2番議員
若
松
正
伸
3番議員
下
釡
清
和
4番議員
平
石
一
善
5番議員
諏
訪
昌
一
6番議員
古
木
健
一
7番議員
貴
島
修
8番議員
南
敏
子
9番議員
新
澤
美
10番議員
有
村
義
次
11番議員
園
田
豊
12番議員
小
園
藤
生
13番議員
大
原
俊
博
14番議員
上
園
邦
丸
15番議員
鳥
居
亮
幸
16番議員
下
野
17番議員
野
下
寛
俊
18番議員
三
角
勝
19番議員
大
迫
久
光
20番議員
相
星
二三夫
21番議員
髙
倉
正
文
22番議員
山
下
美
岳
23番議員
永
山
薩
男
24番議員
井
料
健
造
25番議員
柳
元
拓
夫
26番議員
室
屋
正
和
27番議員
石
井
博
美
長
金
田
鶴
見
記
大
原
雄
樹
廣
認
嘉
1.会議に欠席した議員(0名)
1.会議に出席した事務局職員(4名)
事
務
局
書
長
久保薗
秀
徳
議
記
井
喜
詞
書
上
事
係
1.法第 121条による会議に出席した説明員(23名)
長
川
野
信
男
副
市
長
相
星
完
治
長
坂
口
二
郎
教
育
長
出
口
定
昭
長
柴
田
達
朗
企画政策部長
上
野
哲
郎
市民福祉部長
下
西
公
一
産業振興部長
東久保
建
設
部
長
山
下
和
隆
会 計 管 理 者
當
房
公
夫
教
育
部
長
染
川
勝
夫
総務部総務課長
塩
賀
千
弘
総務部財政課長
山
口
力
三
総務部財産管理
室
長
橋
口
幹
男
総務部税務課長
有
馬
安
行
企画政策部企画
課
長
中
山
秀
次
市民福祉部市民
生 活 課 長
橋
口
一
郎
市民福祉部福祉
課
長
新
澤
康
文
市
副
総
市
務
部
- 209 -
嵩
産業振興部農林
水 産 課 長
久保薗
和
範
産業振興部商工
観 光 課 長
本
坊
建設部都市整備
課
長
川
野
重
美
水
荒
田
教育部生涯学習
課
長
有
村
孝
一
道
- 210 -
課
長
佳
彦
保
△
〇議長(石井博美)
〇議長(石井博美)
開
議
午前10時01分
ただ今から本日の会議を開きます。
△
日程第 1
報告第 5号から
△
日程第 7
報告第11号まで
日程第 1、報告第 5号、平成18年度南さつま市一般会計繰越明許費繰越計
算についてから日程第 7、報告第11号、市長専決処分事項の報告について・損害賠償の額を定
め和解することについてまでの 7件を一括議題といたします。市長の報告を求めます。
[川野信男市長登壇]
〇市長(川野信男)
それでは、今議会に提出をいたしました報告について御説明を申し上げま
す。
報告第 5号、平成18年度南さつま市一般会計繰越明許費繰越計算についてから報告第 8号、
平成18年度南さつま市漁業集落環境整備事業特別会計繰越明許費繰越計算についてまでの報告
は、各会計において年度内完成が困難な事業について、地方自治法第 213条の規定に基づき予
算の繰越しを行ったので、同法施行令第 146条第 2項の規定により議会に報告するものであり
ます。
報告第 9号及び報告第10号は、地方自治法第 243条の 3第 2項の規定による南さつま市土地
開発公社の経営状況についての報告であります。
まず、報告第 9号、平成19年度南さつま市土地開発公社事業計画についてでありますが、公
有地取得事業の用地取得事業では、南薩地区衛生管理組合南さつま火葬場白亀苑整備事業用地
4,500平方メートルの取得を計画しております。
一方、用地売却事業では、火葬場建設用地、旧鹿児島交通線用地などの処分可能な土地の売
却を行う予定であります。
また、土地造成事業では、内山田駅跡地宅地造成地などの用地取得事業及び用地売却事業を
行うこととしております。
次に、報告第10号、平成18年度南さつま市土地開発公社の決算についてでありますが、主な
ものを申し上げますと、公有地取得事業の用地売却事業では、河川改修関連用地、旧鹿児島交
通線用地などの一部3,762.86平方メートルを売却しております。
また、土地造成事業の用地売却事業では、大野団地用地、久木野ミニ団地用地など2,947.42
平方メートルを売却しております。
平成18年度の経理状況につきましては、土地開発公社経理基準要綱の改正に伴う特定引当金
取崩しにより当期は 1億29万 6,114円の利益となっております。
また、平成18年度末の保有土地は27万5,730.78平方メートルで、金利を含めた素地価格は12
億 8,017万 728円となっております。
- 211 -
次に、報告第11号、市長専決処分の事項の報告については、笠沙町赤生木地内の市道で発生
した事故に関して損害賠償の額を定め和解することについて、地方自治法第 180条第 1項の規
定に基づき専決処分したので、議会に報告するものであります。
以上で報告についての説明を終わります。
〇議長(石井博美)
質疑に入ります。御質疑ありませんか。
〇15番議員(鳥居亮幸)
本件は質疑だけということで、一括ですので、分からないからお聴
きいたします。まずですねページ数でいきますと報告 2ですね、ここの中で繰越明許の説明が
あったわけなんですけども、若干説明していただきたいのは、土木費の都市計画費、まちづく
り交付金の公園事業、管理事業、これについては人工芝サッカー場のことを言っておられるの
か。それともそうでないのかですね。繰越明許になった理由というものについてお尋ねしたい。
それと同時にですね、災害復旧費の関係では都市施設の災害復旧費が繰越しになっているんで
すね。これについて繰越明許になった理由とその見通しですね、今後の進め方についてお願い
したいと思っております。
それから、報告 4号の所にあります総務管理費のことについて 273万、これはいかなる電算
システムを改修するということになるのかですね。なぜ遅れたのか。いわゆる最近のいろんな
公的なあるいは個人情報の漏出・漏洩問題というのが非常に多数に上ってきております。絶対
安全ですというような言葉が全く偽りであったということがこのいろんな電算システムにおい
てはですね明らかになってきている。そういうことの防止のために新たにこういう事業をして
いくのかというふうに思うわけなんですけれども、その点の関連と、絶対安全な、いわゆる漏
洩が行わないような絶対安全なシステムというのがです実際これから先ですね言えるのか。行
政としてですねシステム的にも、それを操作する人的な意識の問題でも絶対漏洩するというこ
とがないということが言えるのかどうかと、その点をまずお願いいたしたいと思います。
それからですね、報告 8号の漁業集落環境整備の関係で坊泊地区でございます。 2,040万程
度の繰越明許でありましたが、これにつきましてはその明許の理由、繰越明許しなきゃならな
い理由とですね全体的な計画の考え方をお願いしたいと思います。
それからですね、土地開発公社についても若干お尋ねいたします。報告24ページの所に財産
目録がありましておよそ13億の資産と負債が 8億というようなことが出てきてるわけですけど、
この財産目録につきまして、報告24ページですね、保有土地の資産というのがそこに出てきて
おるわけですけども、このいわゆる資産の中にですね通称塩漬け土地と言われております。そ
のような土地というものはないのかどうか。内容的については健全なものであるのかどうかで
すね。関連いたしましてその次のページに損益計算の中においては事業損失が 495万、そして
特別な土地評価の損が 2,558万と、こういうふうな説明がありますので、理解が正しくなされ
るような説明をお願いいたしたいと。
それからですね、損害賠償の問題で専決 8号で出ておりますが、ページでは31ページですね、
- 212 -
事故の概要については路面の段差が原因だと、こういうことを言われておるわけですが、この
前にもですね本会議でも市長が答弁されました。市長の、その理由でもやっぱり路面でした、
道路の路面ですね。こういうふうに考えた場合ですね、損害賠償のいろいろな保険はあるとは
いえ、市としての道路管理というのは相当こう全体的に水準のですね、いわゆる道路の安全水
準というのを見直ししてですねこれは対策をとらなきゃいけないということを示しているんじゃ
ないと思いますけど、それには何も言及していないわけですよね。そしてただ賠償すれば良かっ
た。もちろん相手方についてもその原因があるわけでしょう。だから、そういう問題にも総合
的に考えた場合に、やはりこう高齢化社会における生活道路の安全という問題については、も
う一つこう新たな考え方を持たなきゃならないというふうにそんな考え方は報告されていない
んですけど、どうだったんでしょうか。お願いします。
〇議長(石井博美)
〇議長(石井博美)
休憩いたします。
休憩
午前10時12分
再開
午前10時17分
再開します。
〇建設部長(山下和隆)
繰越しの部分、それから損害賠償の部分の 4点について御答弁申し上
げます。まず繰越計算書中まちづくり交付金の公園事業 710万繰り越すようにしてございます
が、これについては現在サッカー場に隣接して市道網揚 1号線の改良中でございますが、この
道路の一部に海浜公園の敷地が入ることになります。県都市計画課と協議の上、この道路内に
入る公園敷地については代替用地が必要ということで市の土地と交換をするということにして
ございます。その交換の土地の所に耕作道を築造するようになっておりましたが、この交換に
は県の都市計画審議会等々が開催されて初めて交換の手続に入れるということで、 7月下旬若
しくは 8月上旬に県の都市計画審議会が開催されることから、この分の工事費及び事務費に係
わる分 710万円を繰り越したところでございます。次に、万世都市下水路 1号幹線の災害復旧
についてでございますが、この災害復旧につきましては、梅雨前線により平成18年の 7月の 6
日に被災をして、10月の 6日の実地査定によりまして災害復旧事業ということで認定をされた
ものでございます。その後工事発注をいたし工事のための仮設道路用地の交渉を重ねたわけで
すが、このうち 1筆について市外に在住されておりますことから、この地権者との交渉に不測
の日数を要したということで工事発注が遅れました。契約については19年の 2月 5日に行いま
して、現在工事につきましては 6月 8日で完成をしているという状況でございます。
次に、漁業集落環境整備事業の特会の繰越しの関係でございますが、平成18年度の当初予算
におきましては 6,120万、うち単独費20万円を計上しておりましたけれども、国からの当初内
示額は 1,600万円でございまして、その分につきましては年度内完成を、年度内の執行を行っ
たところであります。その後 2月16日に国からの追加割当分として内示額 3,400万がございま
- 213 -
した関係で、 3月 5日付で補助金交付決定を受けましたけれども、標準工期を確保することが
できずに繰越明許費の手続をとったところであります。
次いで報告の30ページになりますけれども、損害賠償の額を定めることでございますが、こ
れにつきましては平成18年の12月 2日に笠沙町の赤生木地内の市道並木新田線におきまして、
道路歩行中に路面に生じていた段差、 2センチ強でございましたけれども、これにつまずいて
転倒をして右足首を骨折したという状況でございまして、それに伴います管理瑕疵の責任を道
路賠償責任保険で計上したところでございます。議員が言われましたとおり、この生活道路の
安全対策ということではございますが、その事故原因多種ございます。あくまでもこれらの見
直しといいますか、これらにつきましては市が管理する公共施設ということで取り扱っている
ところでございまして、この分の安全対策を全般的に見直すという部分につきましては、逐次
維持管理、それから道路作業員等で管理をしているところでございますので、見直しというよ
うなことについては現在考えておりません。
〇保健課長(阿久根祐一)
私の方からは報告第 6号の介護保険特別会計の繰越明許費の繰越計
算についてで、この介護保険システムの改修事業につきましては、平成20年 4月から健康保険
法の一部改正が行われ、この医療制度の改革に伴いまして後期高齢者システムとのデータの連
携、特別徴収対象者、高額介護サービス費支給決定情報、医療保険のデータ取組み、こういっ
たものに対応するために既存の介護保険業務システムのプログラムの改修が必要となったとこ
ろでございます。こういったことでこの制度に対応するためのシステム改修に伴う国庫補助金
が平成18年度に前倒しされて、これは 2月に申請して決定をみているところでございます。県
の指示に基づいて、これは繰越しということで指示を受けているところでございます。
〇企画政策部長(上野哲郎)
介護保険システムの関係でセキュリティの関係の御質問がござい
ましたので、お答えをいたします。まずこの介護保険のこのシステムにつきましては外部との
接続は行っておりません。担当者のパスワードで管理をされているわけでございますので、パ
スワードで権限を付与された者以外は操作はできないというようなふうになっております。ま
た、昨今いろんな所で新聞等にも出ておりますけども、基本的に電算の本体の中にアクセスを
されるというようなことにつきましては、ファイヤーウォール等のシステムを使いましてそう
いうことを、攻撃、ハッカーといいますか、そういう所から攻撃されないように十分対策をとっ
ているところでございます。また、職員につきましてもデータの管理、持出し、これらについ
ては厳重に管理をするように指導をしておるところでございます。以上でございます。
〇総務部長(柴田達朗)
報告の24ページ、25ページに関連をしましてお答え申し上げます。土
地開発公社のこの財産目録にありますこの土地の関係でございますが、土地につきましては現
地を踏まえまして適正な評価に努めているというふうに思っております。そういうことで今年
度につきましては、この土地の評価と、それから簿価というのがあるんですが、簿価との若干
の差というものもございます。その中で特に大きいものにつきましては、本年は、この25ペー
- 214 -
ジにもありますように、評価の大きいものについてはこういうことで落としております。そう
いうことで健全化ということについてはですねなるべくその簿価との差がないようにというこ
とで努めているところでございます。
〇財産管理室長(橋口幹男)
報告24ページの財産目録でございますが、平成18年度末の資産の
合計が13億 2,956万 9,225円というふうになっております。その中で現金預金、普通預金がご
ざいます。普通預金につきましては、右側にありますとおり、金融機関の方へ預金をしている
ということでございます。定期預金につきましては、これは資本金を定期預金ということで預
金をしているところでございます。保有土地につきましては、これはその土地に要した土地取
得費、補償費、造成費、そのほかその取得、造成に要しました借入金利息、維持管理費等を合
計したものをこの土地の用地として計上をしているところでございます。以上が財産目録の内
容でございます。報告の21ページをお開きいただきたいと思います。土地開発公社の土地の保
有状況につきまして一覧表で載せてございますが、公有地の取得事業ということで公有用地が
あるわけでございますが、加世田小学校関連用地、網揚地区、加世田運動公園隣接用地、栫ノ
原公園用地、河川改修関連用地、ハーモニータウン関連用地、旧鹿児島交通線用地ということ
で23万3,223.02平方メートルがございます。まず加世田小学校関連用地につきましては、児童
の変化を予測しながら、市の整備計画に基づきながら活用する計画であります。網揚地区につ
きましては、この地域で展開されますイベント会場、また、特区参入企業用地、観光農園、J
A南さつま、たばこ耕作組合など年間を通じての貸付けや、そのほか企業等のイベント等の駐
車場、また、工事関係の事務所や資材置場などで短期の貸付けを行っております。栫ノ原公園
用地につきましては、遺跡公園用地としての市の売却予定でございます。ハーモニータウン関
連用地につきましては現在宅地用地としての分譲を計画しているところでございます。旧鹿児
島交通線用地につきましては、道路用地、自動車、自転車道の用地、住宅用地、保育所移転用
地、工場拡張用地に売却をしておりまして、本年度も駅跡地について土地造成を行い分譲する
計画であります。また、年間を通しての駐車場貸付けや工事関係の事務所や資材置場などの短
期貸付けを行っております。そのようなことから利活用がされておりまして、今、議員のおっ
しゃいました塩漬け土地はないというふうに判断をいたしておるところでございます。
〇議長(石井博美)
ほかにありませんか。
〇3番議員(下釡清和)
まず報告 9号のですね白亀の火葬場のですね予定地の 4,500平米です
けれども、これについての計画といいますか、民有地であるのかどうか。内容についてまずお
尋ねいたします。
それから、それからですね、開発公社の関係のまず計画、これは今度はあれですね、報告の、
報告の10号の方ですね、10号の方ですが、報告の19ページになりますと支払利息というのが今
持っている分で昨年度がですね 3,917万 6,000円ということでですねなっているようですが、
一応借入れの状況から見ますと長期借入れは南さつま市の土地開発基金と農協であるんですけ
- 215 -
れども、この金利についてどういうふうになっているのかどうか。それから、その支払利息を
ですね、それぞれいろんな事業があるわけですけれども、どういう振分けをしているか。その
点についてお尋ねします。
それから、専決の 8号でしたけ。先ほどちょっと質問もあったんですが、いわゆるその市が
賠償すべきですねその考え方というのをですね具体的にどうされているのか。例えば、こうい
う場合については個人からそういう訴えがあってですねされるものか。場合によってはですね
こういう道路でですねいろいろつまずいたり、そういったものはいろいろあると思うんですが、
すべてですねそういう要請があった場合についてはそういう対応をしているのかどうかですね。
この取扱いについての考え方についてお尋ねします。
〇財産管理室長(橋口幹男)
お答えします。南薩地区衛生管理組合の火葬場建設でございます
が、この事業は新たな事業でありまして、南薩地区衛生管理組合南さつま火葬場建設に伴いま
す用地確保並びに土地造成事業につきまして南薩地区衛生管理組合管理者から南さつま市土地
開発公社へ業務委託があったものでございます。具体的には、建設用地に伴う地権者に対する
土地交渉及び用地確保、敷地造成に伴います測量設計委託並びに土地造成工事であります。建
設場所は加世田白亀の現在の白亀苑を含むその周辺でございまして、その取得面積が 4,500平
方メートルでございます。この土地の中には、南さつま市市有地、それと民有地がございます。
民有地につきましては、全体で 2万 6,786平米ありますけども、今から土地造成に係わります
設計委託を行いまして、そして買収面積を決定したいというふうに考えているところでござい
ます。それから、利息につきましてでございますが、短期借入金ということで 1年間の借入れ
を行っているところでございますが、平成18年度に返済をしました、償還をしました金利につ
きましては、平成17年度の金利の中で借入れをいたしたものでございまして、 9月に借入れを
したものが0.35、それから18年の 3月に借り入れましたものは0.42ということで借入利息を支
払っているところでございます。利息につきましても、それぞれの地区ごとの借入れをいたし
ておりまして、それぞれの借入れの中で利息計算はされております。
〇建設部長(山下和隆)
この道路損害責任保険そのものですが、基本的には道路あるいは道路
の管理の瑕疵ということで包括をされます。管理の瑕疵にはそれぞれその原因によって違いが
ございますけれども、単純に構造的な管理瑕疵、さらには降雨等又は台風等によって想像でき
得なかった路面に例えば穴がほがっていて、そこに通り掛かった車が落ちるとか、そういう分
についても、想定できない分ではございますけれども、やはりこれについては管理者の責任と、
瑕疵ということで、ほとんどの件につきましては、それぞれ保険会社等と協議をしますけれど
も、対象になっているのが現状でございます。
〇財産管理室長(橋口幹男)
先ほどの借入金の金融機関をどのように振り分けているかという
御質問でしたが、毎回借入れを行います時に各金融機関の方から利率等につきまして見積書を
徴収しておりまして、それによりまして借入れを行っておるところでございます。
- 216 -
〇3番議員(下釡清和)
白亀苑のですねその事業用地というのは市有地を含めて 4,500平米と
いう解釈でいい。民有地がいくらなのか。設計をしないと分からないというそういう意味でも
う 1回確認したいと思います。それから、金利の関係ですが、それぞれその用地ごとに、これ
は開発基金でするとか、農協さんの借入れでするとか、そういう分け方をしているのか。それ
と併せて、先ほど市の土地開発基金についてはちょっと利率はもう無利子ということで理解し
ていいのか。もう 1回確認のために。
〇財産管理室長(橋口幹男)
火葬場建設用地でございますが、今から土地造成につきましての
測量に入ります。そういったことから買収面積が決まって参ります。それと土地開発基金から
の借入れにつきましては現在 1億 4,800万円ございますけども、これにつきましては無利子と
いうことで行っておりますが。借入れにつきましては、それぞれの土地ごとに普通借入れとい
うことで金融機関の方から借入れを行っております。
〇議長(石井博美)
ほかにありませんか。
[「なし」と呼ぶ者あり]
〇議長(石井博美)
質疑を終わります。報告第 5号から報告第11号までについては以上で終わ
ります。次へ進みます。
△
日程第 8
議案第61号
専決処分の承認を求めることについて・平成18年度南さつま
市一般会計補正予算(第 8号)
〇議長(石井博美)
次は、日程第 8、議案第61号、専決処分の承認を求めることについて・平
成18年度南さつま市一般会計補正予算(第 8号)を議題といたします。質疑に入ります。御質
疑ありませんか。
〇26番議員(室屋正和)
歳入歳出にちょっと関係がありますけれども、金峰のボートピア金
峰の件ですけれども、ちょっと確認しますけれども、今回 125万 7,000円が出てるわけですけ
れども、18年度で歳入歳出それとも 8,125万 7,000円でいいか確認します。そうした場合に基
金総額はいくらになるか。お願いします。
〇企画課長(中山秀次)
今回のボートピア金峰の環境整備協力費の関係でございます。今回
125万 7,000円の歳入の増額補正をしてございます。これは年間の歳入を 8,000万円と歳入で
見込んでおりましたけれども、本年 3月末の最終確定額が 8,125万 6,772円でございましたの
で、この差額の 125万 7,000円を増額補正しておりまして、これを合わせて同額の 8,125万
7,000円の基金積立てを行ったところでございます。以上です。
〇26番議員(室屋正和)
〇企画課長(中山秀次)
そうした場合に基金の総額は全体でいくらになるか。お願いします。
基金の総額ということでございますが、平成18年度末の計でですね 1
億 360万 328円となっております。以上です。
〇26番議員(室屋正和)
今回の 8,125万を入れ込んでの総額ですけれども、いくらですか。
- 217 -
〇企画課長(中山秀次)
ただ今申し上げました 8,125万 6,772円を入れ込んだ額の最終額が現
在の基金残高ということで先ほど申し上げました 1億 360万 328円となっております。
〇議長(石井博美)
ほかにありませんか。
〇13番議員(大原俊博)
8ページの歳出の所ですが、心身障害者福祉費、これが財源組替え
ということですが、財源組替え、また、法の整備の改修、改正と言うんですか、そういうこと
で対象者の苦情とか、戸惑いとか、あとそれについて受給者、施設側ないか。そのことを伺い
たいと思います。
〇福祉課長(新澤康文)
本件の専決処分を求める理由につきましては、議員皆様も御承知のと
おり、障害者福祉サービスが平成18年10月から障害者自立支援法になったところであります。
従来身体、知的、精神の 3障害等に対する支援につきまして分類いたしました旧法施設支援事
業、これは今までの 3障害の施設に入っている方々の支援あるいは機能訓練、生活訓練等を行
う分についての分ですけれども、当初これまで 9月まで県の負担金はないと、支出金はないと
いうことで私たちも認識して事業に取り組んでいましたけれども、10月 1日から鹿児島県障害
者自立支援の給付負担交付要綱の制定が変わりまして、それに伴いまして10月分からの実績を
出しましたところ、財源内訳が変わったということで今回県の支出金が全体額の 4分の 1が交
付することが判明されたため、今回 5,274万 5,000円につきまして専決処分の承認を求める理
由でございます。
〇13番議員(大原俊博)
詳しい説明でありがたいんですが、問題はこのことで、法の改正が
行われてですよ対象者の苦情とか、戸惑いというのが、受ける側、あと施設側、与える側です
か、それについては苦情等は来てませんか、戸惑いとか。
〇福祉課長(新澤康文)
従来の、これは細かにすれば大体15の事業に分けられますけれども、
その分で施設から、あるいはそこに入っている入所者、保護者の方からは苦情の所は現在聴い
ておりません。
〇議長(石井博美)
ほかにありませんか。
〇1番議員(清水春男)
ページ 8ページの財産管理費の中で積立金、地域福祉基金を 5,500万
今回積み立てるんですけれども、これの積立理由として一言お願いします。
〇財政課長(山口力三)
地域福祉基金の積立てについてお答えを申し上げます。これにつきま
しては、今ほど御質問がございました民生費の県負担金、旧法施設支援事業に関係するもので
ございますけれども、これによる財源組替えが生じましたので、その分について今回関係する
地域福祉基金ということでの積立てを行うものでございます。
〇1番議員(清水春男)
そうすると言えば今回組替えをしたということで、またこれは出てい
くというふうにもう理解していいんですか。
〇財政課長(山口力三)
これは平成18年度の地域福祉基金の積立てということで、今後平成19
年度以降そういう需要が生じた時にこの基金を活用するということでございます。
- 218 -
〇議長(石井博美)
ほかにありませんか。
[「なし」と呼ぶ者あり]
〇議長(石井博美)
質疑を終わります。ここでお諮りいたします。本件は委員会付託を省略し
たいと思いますが、御異議ありませんか。
[「異議なし」と呼ぶ者あり]
〇議長(石井博美)
御異議ありませんので、本件は委員会付託を省略することに決定しました。
討論に入ります。討論はありませんか。
[「なし」と呼ぶ者あり]
〇議長(石井博美)
討論を終わります。採決に入ります。本件を承認することに御異議ありま
せんか。
[「異議なし」と呼ぶ者あり]
〇議長(石井博美)
御異議なしと認めます。したがって、議案第61号は承認することに決定し
ました。
△
日程第 9
議案第62号
専決処分の承認を求めることについて・平成18年度南さつま
市漁業集落環境整備事業特別会計補正予算(第 2号)
〇議長(石井博美)
次は、日程第 9、議案第62号、専決処分の承認を求めることについて・平
成18年度南さつま市漁業集落環境整備事業特別会計補正予算(第 2号)を議題といたします。
質疑に入ります。御質疑ありませんか。
〇15番議員(鳥居亮幸)
現在のこの漁集整備の事業の加入状況というものをお尋ねしたい。
それから今後の計画の考え方もお願いしたいと思います。
〇都市整備課長(川野重美)
南さつま市漁業集落環境整備事業の加入状況並びに今後の計画に
つきまして御答弁申し上げます。この事業につきましては坊津町坊泊地区で実施しておりまし
て、平成 5年度に工事の着手をいたしました。坊地区、それから泊地区合わせて当初全体計画
面積を47ヘクタールということでしておりましたけれども、加入人口等の見込み等の違いによ
りまして、区域をば拡大して現在泊地区の方まで実施をしているという状況でございまして、
現段階での完了年度を平成23年度というふうに予定しております。現在坊地区の方の供用開始
をば平成10年度にしておりまして、坊地区の方の状況につきましては、排水区域内の人口が
723人、戸数が 338戸のうち加入をしております戸数が 296戸ということでございます。加入
率でいたしますと約88パーセントといったような状況でございます。今後坊 2地区、それから
泊地区の方の事業の拡張ということで鋭意事業に取り組んでいるところでございます。以上で
ございます。
〇議長(石井博美)
ほかにありませんか。
〇1番議員(清水春男)
今説明で大体のことは分かったんですが、坊 2地区と泊地区が新たに
- 219 -
その進み、広めていこうということなんですけれども、それのことで今の現在の状況、はっき
りと言ってその88パーセントの加入率だと。これはほんと職員の皆さんは努力をされていると
いうのは分かるんだけれども、しかし、やはりある面いいことをやろうとしても、今くみ取り
というのもありますし、そちらの方をやっぱり利用した方が安いという考えの下に加入が進ま
ないというような一面もあるようにこう受けるんですけれども、やはりそういう点ではやはり
加入率を引き上げるということも一面大事だと思うんですが、そういう点でこの坊 2地区、泊
地区の方向でのその整備に向けたそういう話し合いというか、そういうのはどういうふうにこ
う進んで、また加入の方がこう進む、大きくやっぱり前進できるような方向性での話というの
は進んでいるものなのか。その点。
〇都市整備課長(川野重美)
坊 2地区、それから泊地区の今後の見込みにつきまして御答弁申
し上げます。坊 2地区につきましては平成17年度から工事の方に着手をしている状況でござい
ます。今、議員おっしゃられましたとおり、加入につきましてはそれぞれ個人の方の理由とか
というのがありまして加入を促進していくということで取り組んでいるところでございまして、
先般上中坊集落、それから中坊集落の方の住民の方々に加入の説明会も行ったところでござい
ます。今後坊 2地区の中にあります鳥越集落の方にも説明会を開催してこの事業の趣旨、それ
から目的、環境に対するいろんな考え方をば御説明申し上げまして、できるだけ多くの方に加
入していただいて坊泊漁港周辺のですね環境整備に努めていきたいというふうに考えておりま
す。
〇議長(石井博美)
ほかにありませんか。
[「なし」と呼ぶ者あり]
〇議長(石井博美)
質疑を終わります。ここでお諮りいたします。本件は委員会付託を省略し
たいと思いますが、御異議ありませんか。
[「異議なし」と呼ぶ者あり]
〇議長(石井博美)
御異議ありませんので、本件は委員会付託を省略することに決定しました。
討論に入ります。討論はありませんか。
[「なし」と呼ぶ者あり]
〇議長(石井博美)
討論を終わります。採決に入ります。本件を承認することに御異議ありま
せんか。
[「異議なし」と呼ぶ者あり]
〇議長(石井博美)
御異議なしと認めます。したがって、議案第62号は承認することに決定し
ました。
- 220 -
△
日程第10
議案第63号
専決処分の承認を求めることについて・南さつま市税条例の
一部を改正する条例
〇議長(石井博美)
次は、日程第10、議案第63号、専決処分の承認を求めることについて・南
さつま市税条例の一部を改正する条例を議題といたします。質疑に入ります。御質疑ありませ
んか。
〇16番議員(下野
認)
法人税関係についてですが、法人税の場合ですね、前は有限会社
300万と。そうすると株式会社は 1,000万というような資本金ですか、こんなようなのがあっ
たんですが、今度なくなって、なおまたその有限会社というのもなくなったんですが、現在有
限会社にあるものについてはそのままで良いということになっておるんですが、これは新しく
有限会社を立ち上げることはできないと。ただし、今あるものについてはそんままで良いとい
うことですが、これは今後ずっとそのままで良いのか。また、それがそうなった場合、この法
人税の税額、均等割額は変わらないものか。それが 1点、次にですね、たばこ消費税ですが、
たばこ消費税を見れば 1,000本当たり 234円の増をなっておるんですが、この中の後ろの方を
見ればですねたばこ消費税の特例というようなのがあるんですが、これを見れば 3,298円が
1,564円に少なくなっておると。このようになった場合、このたばこ消費税には響かないものか。
その 2点についてお伺いいたします。
〇税務課長(有馬安行)
有限会社等の資本金の関係につきましてはそういったことに現在なっ
ておりますので、特段それは変わらないというふうに思っております。それから、たばこ税に
ついてでございますが、今回のこのたばこ税の改正につきましては、現在この本則の方では
3,064円というような規定になっておりますが、これをば附則の方で当分の間の措置というこ
とで、本来は 3,064円なんですが、これをば当分の間 3,298円とするというようなことをば附
則の方で規定をしておりまして、現実にはこの現在 3,298円で納税がされているところでござ
います。今回こういったたばこ税につきましては、この特例の措置でありますこの 3,298円を
ば本来の税率ということにしようということで、これをば附則ではなくて、本則の方で規定す
るということにしたわけでございます。したがいまして、実際、それに伴いまして、当然、当
分の間の措置としておりました附則の方は、これをば廃止するということになりますので、た
ばこ税につきましては本則の方に 3,298円とするということになりますので、実際の収益等に
ついてはこれまでどおり変わらないというようなことになるということでございます。
〇議長(石井博美)
ほかにありませんか。
〇15番議員(鳥居亮幸)
お尋ねいたします。上場株式の配当並びに譲渡益につきましてです
ね、これは20パーセントが10パーセントというふうになってきているわけなんですけども、こ
れに優遇措置が延長するということについてはですね何か了解できない気がするわけです。上
場株式等を行うこの特別口座というのは大体04年の 571万口座あったというような、 571万が
ですね、これはもう06年度でいけば 1,212万口座というのがこんなに増えてきているという状
- 221 -
況になってるわけですね。それでもともとですね現在の経済状況は大幅に改善したんだと、こ
ういう政府の大前提がありましたですね。本市においてですよこのような上場株主等を行うそ
の口座がどれぐらいあってですね、どれぐらい影響するのかというのは現状としてあるのかど
うかですね。また優遇していくことによりまして、大体大金持ちの資産家の皆さんが行うこと
でありますから、平成 7年度の税収で見ますと、配当割でも 969億円、譲渡所得割でも 1,384
億円と、こういうふうな数字が出てきているようであります。こういうものもやはり景気が回
復したと。一方では非課税措置もなくしていくという庶民には負担をしながらですね、こうい
う裕福な層については延ばしていく、減税を延ばしていく。こういうのがどうも理解できない
んで、本市の、私がお尋ねしたいのは、その本市の実態でですねそういうのがあるのか。いわ
ゆる税制の考え方の基本に現在の経済状態は大幅に改善しているというふうにこの地方におい
てもですね状況にあるのかどうか。その判断があるのかという二つをお尋ねしたいと思います。
〇税務課長(有馬安行)
これの特例措置の延長についてでございますが、今言いましたような
特定口座が具体的に何口座あるかということについては、ちょっと把握はできないところでご
ざいますが、この特例措置につきましてはできました経過はいろいろございます。経済が相当
冷え込んでおったということから当時投資の方に振り向けようというような意図から政策的に
できたものでございますが、いろいろと金持ちの優遇措置ではないかというようなことも言わ
れておりますが、当時といたしますと、こういったものを利用する方々も、必ずしもそういっ
た方々ではなく、中堅所得層、こういった方々にも広がってきているというようなこと等も見
られるようでございます。そういったことから、これは今回時限立法でございますので、必然
的に切れる所を、いろんな議論のある中でさらに 1年間延長しようというような措置が決まっ
たところでございます。
〇15番議員(鳥居亮幸)
経済が回復したと。だから、貯金よりもその運用をするというのが
今の政府の進め方ですけども、そのことによるいろいろな社会的な不安とか、この社会的な不
信というようなものが出てきている原因がやっぱりここに一つはあるんじゃないかと私は思い
ます。もう一つの面についてはですね、非課税等の特別措置ですね、これを見直していること
が挙げられるわけです。これは廃止が23件で、縮小が14件と、こういうふうになってるようで
すが、期限を拡張してですね延長するというのが49件もあるということになっております。そ
れでこの中にはですね担税力のある大企業にも優遇する措置がこの中にも含まれているという
ふうに法律ではなっております。いわゆる国際競争力を強めるという名の優遇措置、これで延
長するという優遇措置ですね。企業のリストラ支援法でありますところの産業活性再生特別措
置法の優遇措置でも、これもまた行われる。いわゆる担税力のある大企業まで優遇する措置と
いうことについてはもう大いに疑問であるわけです。それでこの本市においてですね非課税世
帯が課税世帯になるというのが、07年度で大体どれぐらいの世帯がこれに課税されるようにな
るというふうになるのかですね。把握しておられたら、お願いしたいと思いますが。いわゆる
- 222 -
生活をする生活費には課税しないという原則があるのに、リストラとか、企業不振、倒産とい
うようなことで前年度よりも収入が減った人たちがですね税制の面でも、介護保険料、国保税、
そういうものにすべてこう大きな負担になってきているというのが現状になってきていると思
うんですが、その非課税世帯というのが課税になったというのはどれぐらい世帯があるのか。
本市としては何らかそれに対するこの手当てとか、暮らしを守るための手当てというものを何
かやっておられるのか。その点をお尋ねします。
〇市長(川野信男)
最後の部分の本市として特別な対策をというような趣旨だったと思います
が、今御提案申し上げておりますのは本則の税法改正に伴う、これに伴って本市の条例にどう
いうような係わりがあり、どういうような改正をしなければならないかということでございま
す。本則の趣旨について私どもが、これはもう十分国会で論議したものと、こういうような認
識をいたしてございます。したがって、今お尋ねの本市として特別対策というものについては
講じていない状況でございます。
〇税務課長(有馬安行)
今この非課税世帯から課税世帯等の数値ということでございましたが、
ちょっと具体的な数値は持ち合わせておりませんけれど、今回の条例改正につきましては、こ
れはもう、今回じゃなくて、昨年度の改正で住民税の税率は改正されておりますが、これは収
入、所得等が変わらないとすれば、それに伴う増減があるということは当然ですが、その他の
ことについてはそのありませんので、非課税者が課税者になる。そういった分というのは、こ
のことによってそれが生じるということはないというふうに思っております。
〇議長(石井博美)
ほかにありませんか。
[「なし」と呼ぶ者あり]
〇議長(石井博美)
質疑を終わります。ここでお諮りいたします。本件は委員会付託を省略し
たいと思いますが、御異議ありませんか。
[「異議なし」と呼ぶ者あり]
〇議長(石井博美)
御異議ありませんので、本件は委員会付託を省略することに決定しました。
討論に入ります。討論はありませんか。
〇15番議員(鳥居亮幸)
議案63号につきましては反対の立場で意見を述べて討論をいたした
いと思います。63号ですね。税制の改悪におきまして課税対象者が 3年間に 508万人増加した
という発表がありました。最近のこの税制改革により、最低限の生活に掛かる費用には課税し
ないという考えられた立場から設けられたはずの個人住民税の課税最低限非課税限度額、これ
を次々と引き下げてきたのが実態であります。今回の税制改正は全般的に見まして定率減税の
全廃による地方税だけでも 4,278億円に上る国民の負担が増えたということになっております。
本市においても影響は大きいものがありますが、何ら対策もとられない一方、一方におきまし
てバブル期以上の利益を上げている大企業を優遇するというような私どもには理解できない逆
立ちをした税制をさらに進めるものであるというふうに断ぜざるを得ないと思います。以上の
- 223 -
立場から本議案には反対の立場を表明したいと思います。
〇議長(石井博美)
ほかにありませんか。
[「なし」と呼ぶ者あり]
〇議長(石井博美)
討論を終わります。採決に入ります。本件は起立により採決いたします。
本件を承認することに賛成の議員の起立を求めます。
[賛成者起立]
〇議長(石井博美)
起立多数であります。したがって、議案第63号は承認することに決定しま
した。
△
日程第11
議案第64号
専決処分の承認を求めることについて・南さつま市国民健康
保険税条例の一部を改正する条例
〇議長(石井博美)
次は、日程第11、議案第64号、専決処分の承認を求めることについて・南
さつま市国民健康保険税条例の一部を改正する条例を議題といたします。質疑に入ります。御
質疑ありませんか。
〇16番議員(下野
認)
国民健康保険税のですね限度額が53万から56万、 3万円上がったん
ですが、平成19年度でですね課税して対象世帯がいくらあるのかお伺いいたします。
〇税務課長(有馬安行)
国民健康保険税の19年度の本課税はまだでございますので、現在、19
年度の数字についてはまだ出ておりませんけれども、18年度の状況で申し上げますと限度超過
額世帯が 176世帯ございます。今回53万円が56万円に引き上げられることによりまして対象世
帯は若干減るのかなと思いますが、大体同程度の水準であろうというふうに思っております。
〇議長(石井博美)
ほかに。
〇23番議員(永山薩男)
所得税で以前税金計算しおったと記憶しておるんですけども、今度
所得税が安くなりましたですよね、その分住民税に変わったんですけども。確か所得割と応益
割と応能割があってやっとったはずですよ、詳しく分からない時には撤回はしますけれども。
どういう計算方式を、そのままをするのか。今 6月30日で確定するというのは大体分かります
けれども、今その作業は進めていると思うんですよ。しますというと、私はですね 176よりか
増えてくるだろうと。増えてくるだろうは、それならそれでもいいんですけれども、ほかの所
へしわ寄せがいかないかというと、いくだろうとですね。その今まで53万納めとった人が56万、
これ青空天井をしますというと 100万も、 200万も出てきます、正直。それも分かります。だ
から、53万で止めますよというのも、いろんな不平不満も言う人もいるでしょう。しかし、そ
れはそれとして、そういうことを論争しているんじゃないんですから。問題は国保の重税感と
いうことで、今運悪く合併して市民税が均等割が上がるわ。今言われるように、所得税の跳ね
返りがあったり重税感だけが市民は思うんです。しかし、知ってる人は分かってるわけです。
分かってる。しかし、国保税というのはですね、一次産業に働いている人は、そこまで考えて
- 224 -
働く、よっぽど余裕のある人でないと働きません、正直言って。年収 500万、 600万取る人は、
それはいいです。しかし、二、三百万程度の一番中小クラスがですね国保税の重税感というの
をひしひしと感じるんですよね。そういったところをだからどういうふうに変わるだろうかと
いう心配を私もしているんですが、どのような、今までどおりの課税方式でやるのかですね。
しますというと、所得割の分が、所得税の分が減りますから、その分をどういうふうに解釈す
るんだろうかなあと。確か、住民税じゃなくて、所得割で課税しとったような記憶があるんで
すけど、間違っとったら撤回します。
〇税務課長(有馬安行)
国民健康保険税の算定につきましては、議員おっしゃるように、所得
割、資産割、平等割、均等割がございますが、この所得割につきましては、今、議員がおっしゃ
いましたような所得税ではなくて、所得に対しての率でございますので、所得税ではございま
せんので、この所得のとらえ方そのものは変わっておりませんので、特段そんなに今回の税源
移譲等の関係で変わるということはないというふうに思っております。所得割の算定になりま
すのは、所得税額ではなくて、それぞれの所得額に対しての何パーセントというような課税の
方法でございますので、その課税方法は特に変わってないというふうに思っております。
〇23番議員(永山薩男)
所得は分かるんですよ。所得は所得でいいですけども、所得税と住
民税をどういう合算しとった。僕らはプロでないから聴いてるんですよね。だから、それも全
部引いて所得に上げとったのかということもあるし、今言うように、所得税が安くなりました。
今度は所得は増えますよね。所得税が減った分は所得は増えるわけですよ。住民税でそれはカ
バーするから一緒だという考え方なのか。それともう一つはね、現在でもいいですけれども、
そしたら 4人、親子、夫婦、標準世帯で固定資産税が10万円の人で所得いくらあったら56万と
なるか。
〇税務課長(有馬安行)
具体的に56万になる所得額については、今ちょっとお時間をいただき
たいと思いますが、先ほどのこの所得割の算出方法ですが、先ほども申し上げましたように、
所得割の基になりますのは所得でございますので、所得税額ではございませんし、所得税を納
めた額をばこの所得から控除するというようなことはありませんので、基になる所得の計算方
法については変わっていないというふうに理解を私どもしております。今申し上げましたこの
4人世帯の場合の計算、ちょっとお時間をいただければ、今計算して参りますので、しばらく
お時間いただきたいと思います。今ちょっと取り急ぎ計算してみましたが、固定資産税が10万
あった場合のこの限度超過額56万円を超えるのは所得が 400万円以上になろうかと思います。
〇23番議員(永山薩男)
夫婦 4人世帯で固定資産税が10万ということですよ。それ入れて
400万ですか。高いね。しますとね、もしこれ56万がなかったとき、18年度実績でいくらまで
上がりますか。試算したことがあるか、ないか。
〇税務課長(有馬安行)
〇議長(石井博美)
試算したものはございません。
ほかにありませんか。
- 225 -
〇11番議員(園田
豊)
今回53万を56万へ上限を引き上げられるわけですけれども、国保会
計を行っていく上でですね必要性ということがあり、また 3万上がっていくわけですけれども、
この 176世帯のですね53万円上限で支払っていらっしゃる方がいたということですけれども、
この辺の納付状況というのは、平成18年度の状況というのはどういうような状況であったのか。
それとですね、先ほども永山議員の方から言われましたけれども、この税の中で国保税という
のがもう一番毎回のこの支払いの中で重税感というのがあるわけですけれども、取る側として
ですねこの国保税の納入する側としての重税感をどのようにとらえていらっしゃるものか、こ
の条例を制定するに当たりですね。いかがですか。
〇市長(川野信男)
重税感をどういうふうにとらえておるかということでございますけれども、
確かに現国保税重税感を感じておると思います。ただ問題は国民健康保険をどういうふうにし
て誰が負担して運営をするかということだと思います。じゃあ今これだけの税負担していただ
いておりますけれども、現在の運営状況ほんとに、ぎりぎりといいましょうか、大変厳しい状
況なんです。じゃあそれをどうするか。これは、例えば、一般の税で負担するんだよとか、そ
ういうスキームが変わらん以上は、いわゆる医療費がこれだけ嵩んでおりますと、それを支え
るためには、これは国が負担する分もあれば、いわゆる住民の負担するものもある。そういう
ような形で、これだけであってもなかなか運営は大変厳しい実態であると、こういうことでご
ざいます。じゃあどうすればいいかということになりますと、医療費を下げるか、あるいはこ
の負担分を一般の税で負担するかということしかないと思います。一般の税で負担するという
ことになりますと、国民健康保険以外に加入しておる人たちはそれぞれ別個に負担をしておる
わけですから二重負担になるじゃないかとか、いろんなことがあってこうした運用をしておる
というのが実態でございます。負担、重税感があることについては十分承知をいたしておりま
す。
〇税務課長(有馬安行)
限度超過額の課税世帯 176世帯のこの納付状況についてということで
ございましたが、今これの具体的なちょっと資料を手元に持ち合わせておりませんので、若干
時間をいただきたいと思います。
〇議長(石井博美)
ほかにありませんか。
〇13番議員(大原俊博)
この今度の条例の改正によってですね対象者、先ほどから言う 176
世帯、これに対する全体額の増ですか、この対象者に関する増、それから全体が今度のこの改
正によってどういうふうに変化するのか。どれだけの増が見込まれるのかですね。それを伺い
たいと思います。それから、もう一つはですね、病院が非常に増えてるんですよね。市街地に
今新たに二つできて、もう 1箇所買収がもう終わりましてまた病院を建てるということなんで
すが、これに対する影響度というのはどのようにお考えですか。
〇市長(川野信男)
本地域の病院の状況でございますけれども、地域的に言いますと病院ある
いはベッド数、この地域はかなり高い数値になっておると、こういう状況でございます。しか
- 226 -
し、それが、あるいは、また、今回増えるのが医療費にどういう影響するかということについ
ては数字の上で申し上げることは大変難しゅうございますが、一般的に言いますと、ベッド数
の多い所、病院数の多い所については医療費が高くなっておるという実態も、これはデータの
上ではございます。しかし、それが過重診療であるとか、そういうことだけでは私はないと思
います。いわゆる医療の過疎地域におきましては医療を求めたくても行けないと、こういう実
態もございますので、あながちこの地域がいわゆるその医療費が、これはもう県内でも高い方
でございますので、高いことの理由だけを今そうした状況等にいわゆる原因があるというふう
に言うということは大変、そこまで言えるようなデータは持っていない状況でございます。
〇税務課長(有馬安行)
今回課税限度額が 3万円引き上げられることによります影響は、先ほ
ども申しましたように、現在の課税世帯が大体 176世帯ございますので、これがそのまま 3万
円ということになりますと全体では 528万円という数字が出て参りますが、大体同程度の世帯
数であるというふうに思いますので、大体この 500万円程度の影響ということになろうかと思
います。
〇13番議員(大原俊博)
これまでもこの上限が増になる時はその増分だけが増えるだけです
よと。対象者の影響だけですと。ほかの人たちが、今まで10万払った人が13万になるわけじゃ
ないですよということだったんですけれども、そういうことで確認してよろしいですね。
〇税務課長(有馬安行)
〇議長(石井博美)
はい、そういうことでございます。
ほかにありませんか。
〇15番議員(鳥居亮幸)
全国保世帯に対する比率ですけど、何パーセントというふうに見て
おられるのか。国としては大体 5パーセントにならんようにというふうに調整するというふう
に聴いたわけです。本市のようにですね景気の回復が進んでいないという中においてですねそ
のままこう適用できるのかなあと。全国的な経済と地方の経済と違うのにそういうのは適用が
できるのかなという疑問がありますので、その比率はどれぐらいかということをお尋ねしたい
と思います。それから、もう一つはですね、これは限度額の部分だけですので、もっとこう全
体的なこの国保の負担の在り方というものを検討するというお考えはなかったのか。国で決まっ
たと。国で決まったからこうだというふうにされるのはですね、それはそうだろうと思います
けど、以前はですねサラリーマンの方も退職すれば国保に加入するというような状況でした。
それから自営業者、農家とかですね、そういう方々でしたが、今はワーキングプアと言われる
人たちが加入する保険になっているわけです。そういういわゆるアルバイト、また、リストラ
されて昨年度とはもう大幅に収入が違ってきたというような人たちがいるわけです。そういう
人たちを同じようなですね、これまでと同じような考え方で負担をこう強いていくということ
については、まさにこの命を削って払わんないかんというぐらいの状況で、もう負担能力を、
限界を超えて払おうと思っても払えない状況になってきているんだと。そのことを踏まえて全
体的な見直しをするという考え方はなかったのかどうかお尋ねしたいと思います。
- 227 -
〇市長(川野信男)
全体的な見直しと言いますのは、国のスキームをどうするか。これはもう
国のスキームは今年さっき言ったような形でされたわけでございます。それを受けてじゃあ我々
市町村ではどうするのかというようなことになりますが、このことについては合併協議の際も
いろいろ議論をいたしまして方向というものは定めてございます。こうした税負担の制度をば
毎年毎年変えると、こういうことじゃなくて、やはりある期間は一つの方向として定めた方法
で対応するということが一番ベターじゃなかろうかと、こういうふうに思っております。この
ことについては国の方の制度改正もいろいろ予定もされてございますので、そうした改正等も
併せてそうした時期に本市の場合の負担の在り方、例えば、今それぞれ財産に対する、所得割
とか、いろんな均等割とか、いろんな負担の在り方を決めてございますが、その辺の在り方に
ついても必要な国の施策が変わる段階で具体的に、何といいましょうか、遅滞なく対処して参
りたいと、こういうふうに思っております。
〇税務課長(有馬安行)
限度超過額世帯の全体に占める割合でございますが、これは数字のと
り方時点でいろいろございますが、世帯数が今現在 1万 2,061世帯、これで限度超過額 176世
帯ということで大体1.45パーセントのような割合になるようでございます。それから、先ほど
のこの限度超過額世帯のこの徴収状況でございますが、限度超過額世帯におきます未納は今の
ところないところでございます。
〇議長(石井博美)
ほかにありませんか。
[「なし」と呼ぶ者あり]
〇議長(石井博美)
質疑を終わります。ここでお諮りいたします。本件は委員会付託を省略し
たいと思いますが、御異議ありませんか。
[「異議なし」と呼ぶ者あり]
〇議長(石井博美)
御異議ありませんので、本件は委員会付託を省略することに決定しました。
討論に入ります。討論はありませんか。
〇15番議員(鳥居亮幸)
私は、この議案第64号、国保の条例につきましては反対の立場で討
論いたしたいと思います。現在高過ぎて払えない国保税の世帯というのが増えてきており、無
理して払っている人たちも健康を損ねかねないというぐらいの生活であります。07年において
は公的年金控除も縮小されました。老年者控除の廃止に伴う激変緩和措置も 2年目となりまし
て、公的年金等の特別控除額というのは13万あったものが 7万円に、それから老年者特別控除
というのは32万円から16万円に縮小ということになっております。非常に深刻な状況です。前
年と収入が同じでも06年度に続いて所得割額は増え、国保税が引き上げられることになります。
額としてはそうなります。現在は国保税は住民の負担能力を大きく超える水準になっており、
支払能力に見合ったものに抜本的に改めるということが社会保障である原則を決めた第 1条の
国保の精神に立ち戻ることであるというふうに考えております。以上で反対討論といたします。
〇議長(石井博美)
ほかにありませんか。
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〇19番議員(大迫久光)
私は本案に賛成の立場で討論いたします。基本的にはほんとにこう
やって医療費が高くなると困るなあという思いはあるんですけれども、私自身も年間かなりな
医療費を使っております。そういった意味からすると、そうしたやはり医療費の抑制をするた
めには、そうした病院にかかる人たちがやはり何らかの形でなるべくそうした病院にかからな
いようなことをやっていかない限りは医療費を抑制することは無理だと思います。お互いに助
け合って生活していかなければならない以上、やはり税負担が増えるのは致し方のないことだ
と思いますので、賛成討論といたします。
〇議長(石井博美)
ほかにありませんか。
〇1番議員(清水春男)
私は、南さつま市国民健康保険税条例の一部を改正する条例に反対の
立場で討論をいたします。本市のように高齢化率が高い、高齢者が多い市町にとってやはり年
をとれば病院にかかる率が増えてくる。だから、医療費が高いという原因もあります。しかし、
公的年金が引きされ、また、老齢者控除など控除も引き下げられる。そういう点で国保税を運
営をするという点では国が果たす役割、私は大きいと思います。市町村も財政が厳しい。しか
し、国の負担も国保に対する負担は引き下げられ、県は国保に対する負担を低い。そういう中
でやはり国・県の負担を増やす方向性をとることが財政の厳しい市町村にとって大きな手助け
になるという考えを持ってます。そういう立場で今回の税条例に反対を表明をします。
〇議長(石井博美)
ほかにありませんか。
〇23番議員(永山薩男)
賛成の立場で討論をいたします。大迫議員も言われましたようにで
すね、相互扶助ということを考えればですね高い人だけが高く払うという理論も出るかもわか
りません。しかしながら、現在においてできるだけ国保税を安くしようという努力を市民もす
るべきだと思うんですね。健康をどうして維持するかということも大事だと思います。ただ残
念なのはですね、先ほどの質問もですけども、塩漬け土地があるか、ないかということで、そ
れについてただ公有土地の所だけ説明されて終わるとか、今出ましたように、質問をすれば、
ここに資料を持ち合わせていませんとか、そういうことがないようにですね、国保税について、
国保税の条例が出る時にはすべてが来るということを想定されてやっぱり臨むべきだと思いま
す。今後そういうことがないように努力をしていただきたいと要望して賛成の討論といたしま
す。終わります。
〇議長(石井博美)
ほかにありませんか。
[「なし」と呼ぶ者あり]
〇議長(石井博美)
討論を終わります。採決に入ります。本件は起立により採決いたします。
本件を承認することに賛成の議員の起立を求めます。
[賛成者起立]
〇議長(石井博美)
起立多数であります。したがって、議案第64号は承認することに決定しま
した。
- 229 -
△
日程第12
議案第65号
専決処分の承認を求めることについて・南さつま市公の施設
に係る指定管理者の指定について
〇議長(石井博美)
次は、日程第12、議案第65号、専決処分の承認を求めることについて・南
さつま市公の施設に係る指定管理者の指定についてを議題といたします。質疑に入ります。御
質疑ありませんか。
〇23番議員(永山薩男)
本来ならばですねこの資料の中にどういう契約になるのか。契約を
出していただきたいと思いますけど、言いたいんですが、通告してありませんでしたので、ど
ういう契約になるのか。契約書を読んでいただきたいということと、これも21年 3月30、その
契約の内容の中に指定管理者がやめたい時はいつでもいいですよというような条項が入ってい
るものなのかどうかなあという感じを受けてるんですよね。ということは、先ほどのあれで出
ました坊津町のあこう荘の問題ですねえ。だから、いわゆる管理者には何のペナルティもなく
して一方的にそういうことであればそれぞれが困ってくるんじゃないかあなと。一応それの理
由がおそらく明記されているんじゃないかという記憶もします。それと指定管理者料もですね
いなほ館みたいに毎年上がるというようなのもどういった考え方の下にそういう契約になって
いるのか理解し難いので、質問いたします。
〇産業振興部長(東久保
嵩)
この指定管理のことですけれども、指定管理の契約書関係とい
うことでございますが、基本協定書というのがございまして、その基本協定書の中に、ちょっ
と枚数的に相当あるもんですから、ちょっとですが、目的とか、それから指定の意義、ずうっ
とこう書いてあるわけですが、その中で指定期間とか、それから修繕料がどうなるとか。それ
から、そんなら基本協定書ですけれども、「南さつま市と今岳簡易水道組合とは、次のとおり
南さつま市今岳地区簡易水道施設の管理に係わる基本協定を締結する。」、協定の目的ですけれ
ども、「本協定は、甲と乙が相互に協力し、本施設を適正かつ円滑に管理するため、必要な事
項を定めることを目的とする。」と。このようなことをですね、相当枚数がございますので、
要約させていただきたいと、このように思っております。指定管理者の指定の意義というのが
第 2条にございます。それから民間事業の趣旨尊重というのが 3条の所にあります。それから
信義の誠実等の原則というのを 4条に、それから 5条に用語の定義、それから管理物件のこと
につきまして 6条、それから指定期間というのが 7条にございまして、「指定期間は平成19年
4月 1日から平成21年 3月31日までする。」というようなことをしてございます。それから、本
業務の範囲と実施条件というのがですが、 8条の中に本業務の範囲というのがございまして、
その中に水道施設の維持管理に関すること。水道施設の利用許可に関すること。量水器の検針
に関すること。それから利用料金の収納に関すること。その他市長が必要と認める業務という
のがございます。それから 9条が甲が行う業務の範囲、それから10条が業務実施の条件、それ
から11条が業務範囲及び業務実施条件の変更と。それから第 3章に業務の実施ということで、
- 230 -
12条が本業務の実施と。それから第13条が開業の準備と。それから第三者による実施というこ
とで14条、それから第15条に管理施設の改修などということで、先ほど申しました管理施設の
修繕につきましては、「 1件につき50万円以上のものについては甲が自己の費用と責任において
実施するものとし、 1件50万円未満のものについては乙が自己の費用と責任において実施する
ものとする。」と、このようなもので表現をしてございます。それから第16条で緊急時の対応、
第17条が情報の管理、18条が甲による備品の貸与、それから19条が乙による備品の購入など、
それから第 5章といたしまして業務実施に係る甲の確認事項という所がございますが、第20条
の所に業務計画書、それから第21条に業務報告書、それから第22条に甲による業務実施状況の
確認、それから23条が甲による業務の改善勧告、それから第 6章といたしまして指定管理料及
び利用料金ということで、指定管理料は第24条ですけれども、「本業務実施の代価として指定
管理料はないものとする。」というようなことで明記をしてございます。それから第25条が指
定管理料の変更、それから第26条が利用料金納入の取扱い、27条が利用料金の決定と。それか
ら第 7章、損害賠償及び不可抗力ということで、第28条に損害賠償など、それから第29条、第
三者への賠償、それから第30条が保険、第31条が不可抗力発生時の対応、それから第32条が不
可抗力による発生した費用等の負担、それから33条がその業務の中の実施免除、それから第 8
章が指定期間の満了ということで、業務の引継ぎなどが34条、それから原状復帰義務が35条、
備品等の取扱いが36条、それから第 9章が指定期間満了前の取扱いの取消し、37条に甲による
指定の取消し、それから乙による指定の取消しの申出が38条です。それから39条が不可抗力に
よる指定の取消し、それから第40条が指定期間完了時の取扱い、そして第10章がその他という
ところで権利、義務、譲渡の禁止ということで41条、42条が本業務の範囲外の業務、それから
43条が本業務の実施に係る指定管理者の口座、それから44条が請求通知書など様式その他、そ
れから45条が協定の変更、46条が解釈、それから47条が異議による協議、それから48条が裁判
管轄外ということで、このようなことになっております。それから、年度協定書というのがご
ざいまして、その年度協定書につきまして年度内の目的、それから19年度の業務内容、19年度
指定管理料、それから疑義等の決定というのが 4条にあります。以上このようなので指定管理
者との指定契約を結んでいくということになっております。38条は何か漏れとったということ
で、すいません。38条はですね乙による指定の取消しの申出ということで修正さしてください。
〇23番議員(永山薩男)
議会へ出す議決案件はこういうことでという名称と、団体の名称と
期間とだけだろうというふうに解釈しているからこうして専決で出てきたんだろうと思う。し
かしながらですね、いなほ館の例もありますし、あこう荘の例もありますから、どういう協定
になっているのかやっぱり知る必要があると私は思うんですよね。ああ、なるほどな。そうい
うことだったのかということ。だから、そういった場合ですね資料は、今言われた部分の一部
分は出てきてるんですが、そういうんじゃなくて、やっぱり出すべきじゃないかと私は思うん
です。それと指定管理者料はないものとするということになれば、これできたのが17年の 6月、
- 231 -
合併したのは17年の11月、それと専決をしたのが 3月31日、最終議会は 3月28日だったかな。
これいつからこういう動きで動いたものか。そしていつ決裁が、スタートした時といわゆる市
長までの決裁が終わった時との問題ですね。次に、今ベラベラッと読まれたんですが、利用料
金のという所で協定がなされていると思うんですよね。指定管理者の手当も出てこなけりゃい
けない。維持管理もしなけりゃ、50万以下のものは乙がするだったかどうだったか聴き違いも
ありますけども、以上のものは甲がすると。そのそれにも線引き、坊津町時代問題になったの
が、それにも線引きの必要があると思うんですよね。何でもかんでも50万以下だから乙がしな
さい。甲か、乙か分かりませんよ。しかし、ありとあらゆる理由によっては、乙じゃなくて、
やっぱり甲が、市がするべきものというのも出てくるんじゃないかというそういった判断もで
きない。あんたが何を言うか。私たちがやるんだからということでは、それはそれで結構です
けれども、その点、それとですね、去年の 6月に出てきたのにはですね自治公民館という言葉
が出るんです、坊津町の場合は、自治公民館というのが。そして市から配られる文書の中でも
ですね、何で、関連があるから聴いてるわけですから、自治公民館というので来るのと、そし
てこっちは、坊津町の場合は自治会というのはございません、はっきり言って。自治公民館と
書いて文書を出すれば自治会と消してくる。それでも構いません、いつか言った記憶があるん
ですけど。そういうふうに自治会というふうにしませんかという指導もありません。だから、
去年の 6月の 2日ですよ、出てきているのでは、ずうっと坊津町の指定管理者の所は自治公民
館となっておりますですね。そしてそういう動き。だから、統一すべき所は私もしますよ、当
然合併したんだからと。しかし、意味合いながらそういうふうにして、確かに総括して自治会
と言うという理解もします。しかし、加世田の場合なんかもですね自治公民館というのも出て
くるんですよね、あるみたいですから、二つあるというのを市長も言っておられますから。だ
から、そういった所の戸惑いもあるんですけれども、そういった所はどう考えておられる。
〇産業振興部長(東久保
嵩)
この簡易水道の今岳地区の簡易水道施設関係のことにつきまし
て期日的にどうなっていたのかというようなことでございますが、はっきりと申しまして本来
ならばやはり指定管理施設としては当初議案として提出すべきであったということは認識して
おります。しかし、その間ですね、合併協議会の中で一つの課題といたしまして分科会などで
は施設につきましては、この今岳地区に限らず、ほかにはまだ三つの施設がございます。その
施設の基本料金、それから超過料金、これがこの 4施設ともばらばらでございまして、本来な
らば水道と申しますのは、市民が一番大事な水道でございます状況から本来ならば水道課で管
理すべきものと考えておりますけれども、先ほど申しましたように、基本料金とか、超過料金
とか、そのようなことが統一されていないというようなことが合併協議会の中でもございまし
たし、また、一部施設につきましては施設がまだ不備な部分もあるというようなこともござい
まして、この期間中の、指定期間中の中にいろいろ検討をいたしたところでございます。それ
が時間的なのをば大変こう過ぎまして 3月末までに、この指定期間中に結論が出なかったとい
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うようなことで、取り急ぎこのような専決処分をばお願いしなきゃならなかったというような
ことで今回承認方をお願いしているようなところでございます。それと50万の件ですけれども、
50万につきましては、金額的には決めなければなかなか難しいのではないかというようなこと
で金額的なものを挙げてございます。特に水道につきましては一つのバルブにつきましてもや
はり大小金額、高価な物とか、安い物とか、いろいろこうございますし、一つの金額をばやっ
ぱり決めるべきであろうというようなことで50万というようなもので上限を分けてございます。
以上です。
〇市長(川野信男)
自治会あるいは公民館、それぞれ合併前いろんな呼び方であったと思いま
す。合併協議の際にこの際統一しようということで自治会ということで統一しようと、こうい
たしてそれぞれやっておりますが、ただ公民館の場合に若干自治会と違った公民館、自治会の
上にもう一ついくかのその自治会が一緒になった自治会をつくっている所もございます。公民
館法上で言いますとそれも公民館ということになっておりますんで、一概には言えませんが、
末端の組織については自治会ということで統一をしましょうと、こういうことで話し合いがな
され、今日そういう運用をいたしておるのが実情でございます。
〇23番議員(永山薩男)
これで 3回目だと思ったら、次だよ、もう 1回。ということは、私
が言ったのはね、 3月31日に専決の処分がその日でできるわけがないでしょうと言ったんです
よ。だから、いつからその書類を、起案をして、最後に市長が、その日のうちで終わるようだっ
たら、 3月28日で終わって本会議出てきているはずなんだから、ねえ。だから、賢いなあと思
うのは、あと 1回、もう 1回したら、今時間制限なしの 3回ということだからと思っておられ
るか知らないけどね、言っても、要請しても答弁されないでしょう。それと問題はね、料金が
統一されていないので、そしたら平崎水道はね、平崎水道は去年の 6月の 2日にしたんだよ。
料金がどうして統一されて、されていないですよ。簡易、それぞれのですね地区飲料水供給施
設、簡易水道も一緒ですけども、営農用水も一緒です。それぞれの理由があって負担があって
できてるわけです。料金が統一されるのがおかしいんです。 100万円掛かるのと 1,500万円掛
かる所、それを時を置いて長くなったら、同一市において負担の不平等というのはおかしいと
いうことで大体均一、統一されていきます。坊津町もあったんです。簡易水道で坊泊簡易が栗
野という所に引いた時に、その工事費を水道料金に上乗せしてずうっとそこの人は払ったわけ
です。それをある人がもういいからと言うて、町長も長年にわたりましたので、そんなら均一
しましょうかと。そういうのは理解するんですよ。しかし、あなた方の言い方からすりゃね、
四つありまして、秋目もあれば、清原もありますよね。だから、あと出るのが秋目と、これで
二つ減ったからそれぐらいじゃない。うん、どこ、どこや。ああ、上野がありますね。だけど、
上野なんかはいわゆる安い、安い所もあるんですよね。だから、そういった所も理解します。
しかしながら、指定管理者にしていっていわゆる委託、おそらく委託契約でやってるんじゃな
いかと思うんですけどですね、そういった意味でいろんなトラブルも出てくるというのは。だ
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から、私に言わすりゃね、進んでいないからそういったことになったんじゃないかと思うんで
すよね。市の施設の中でも指定管理者がいなかったり、だから、ああ、そろそろあの人がして
くれそうだということでそういうタイミング的なところも、それも理解しますよと言うんです
よね。しかしながら、私が言うのは、どうして 3月31日の専決にしなけりゃならなかったか理
解し難いと言うんですよ。ねえ、当然 3月の初めからでもないと、28日終わって31日ですから、
その時パッと話が持ち上がってパッとしたんですかと。そういうもんじゃないでしょうという
ことなんですよね。だから、専決、専決とおっしゃいますけど、例えば、 3月議会が終わる時
に、市長が言われるように、国の法律の下に基づいてこういうことで専決したいですよと。あ
あ、それはそうですねと理解しますけれども、ねえ、こんなものまでねそういう専決ですかと
私は言いたい。これ言えば臨時議会を招集する暇がいくらでもあったはずですよ、招集する暇
が。専決というのは、臨時議会を招集する暇がない時だけの専決権なんですから、だから、も
う少し真剣に考えてくださいよ。議会というものを真剣に考えてくださいよという。だから、
これだけは明確に言いなさいよ。いつからそういう話がスタートして 3月31日ね、建議書が回っ
たか、立案書が回ったか知りません。そして協定内容にしたってですよ、相手との話も、行っ
て相手との話もあったはずですから。
〇議長(石井博美)
〇議長(石井博美)
これより休憩いたします。再開を午後 1時とします。
休憩
午前11時55分
再開
午後
1時00分
再開します。
〇産業振興部長(東久保
嵩)
先ほどの永山議員の中で決裁はいつだったのかというようなこ
とでございましたが、 3月の30日で終わっております。この間いろいろな検討を重ねながら進
めてきたというようなことでどうか御理解していただきたいと、このように思っております。
以上です。起案が 3月30日で、決裁日が30日となっております。以上です。
〇23番議員(永山薩男)
起案が30日でと、スタートが30日で、31日でそういう迅速的な処理
ができるわけないですよ、はっきり言って。ということは、30日の日に行って、聴きますけど、
その指定管理者の所へ行って話をして、ねえ、起案がしたということは、その日ですから、そ
れ以前に起案日がないとその人と話というのは起こり得ないわけでしょう、こういう話をして
といって。そしたらそんなら 3月30日の何時にどなたが行って、帰ってきてどういう決裁を受
けられて、31日にどういうことをしたですかというような話になってくるですよ、極端な言い
方をすりゃ。それは前から、今度は前から話があったとすれば、ねえ、 3月28日まで済む問題
じゃなかったか、済んだはずだということですよ。ねえ、私が言うのは、議会の議決案件であ
る事項を専決でするということは議会をないがしろにしているんじゃないかということを言い
たいというだけの問題だから、こだわりはせんですけれども、もう少しねえ明るい事務をしな
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さいと言うんですよ。市長は首を振ってらっしゃるけれど、どう考えたって 3月の28日以降31
日までに話して済む問題であれば以前に済んでると言うんだよ。済んでるはずですよ。あえて
言えば今まで委託管理でしとったわけですから、委託管理でやっとって、 7月 1日からしたっ
て何にも支障もないんですよ。不思議なんですよ、だから。何でそういうことをしなけりゃな
らない。こういう手続をしなきゃならんだろうかと、ねえ。矛盾点が出てくる。だから、料金
の統一せえとか何とかと。ここは二つの水源とそれぞれがあって料金も違うはずだと思うんで
すよ、確か。統一じゃないはずだったですよ。今度どうしたかは分からない。そこは今協定の
中で料金を変更する時は確か市長の許可が要るというのになってると思うんですけど、どこも
そういうふうになってる、話し合いの上するとかとなっとったですけどね。だから、それはそ
れでいいんですけれども、今言われるようなことはねえ、今言ったように、起案をしますよと
いうことは、事前に行って内諾があったか。なかったとすれば、30日の起案と、30日の 8時半
以降に起案が出るわけですよ、あなたの今の答弁からすると、ねえ。それを 1日あそこまで行っ
て往復してそういう話をして、そんならこういうことでという協定書を作ってですよ、そして
31日に市長の所へ上げたということですよ、ねえ、そんなややっこしい問題でもないでしょう。
だから、あえてそういうことをなぜするんだったら、委託契約だったから、委託契約はほとん
ど支障がない場合は継続するものという坊津町時代なってましたから、ほとんどそうなってる
はずですよ、ねえ。それがない。ここまで持ってきてですよ、同じ内容、ほとんど同じ内容な
んだから変わるわけないんですから、指定管理者になったからと言っても。そして 7月 1日か
らしてもおかしくないんですよということなんですよ。言ったってねえ、言い訳しか出てこな
いんだから、答弁は要りません。終わります。
〇議長(石井博美)
ほかにありませんか。
〇6番議員(古木健一)
今のこの組合のですよね現在の水道の利用戸数と、それから大体いわ
ゆるその利用料金の総額というのはいくらで運営されているのか。それから、今若干話も出ま
したけど、合併前に、水道料金については 5年以内にですよね調整して統一していくという方
向に合併前にあったと思うんですが、そのことについてはこの組合とはですよねどういう方向
で現段階ではなっているのか。その 3点伺います。
〇産業振興部長(東久保
嵩)
1点目の給水人口のことだと思いますが、私たちが今調べてい
るところでは84戸数の 130名としております。それから、料金の総収入ですけれども、今ここ
にですね、全体的なものはこの組合が全部あいしておりますので、この報告の中に、旧協定の
中にそこまでののがちょっと私の所にないもんですから、金額的なものは分かっておりません。
それから、使用料金のことですけれども、これにつきましてはまだ具体的にはですね、水道課
の方とは具体的には詰めておりませんけれども、やはり水道課としての、合併協議会のことも
十分こう勘案をしなきゃならないというようなことから、その辺を十分こう考えなきゃならな
いのかなあということで具体的には進まなかったのが今の実情でございます。以上です。
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〇6番議員(古木健一)
組合でやってるからですね数字は分からないということでしたから、
私も答弁は要りませんけど、50万円ですよね、50万円以上のものは市の方で、50万円以下のも
のはこの組合でしなさいと言ってる以上ですよね、やはり採算分岐点と言うかですよね、大体
そこに、その今までずうっとこの組合が運営してきてですよ、大体このぐらいでやっていける
なということがあるから50万円以下の補修費に関してはですよね、今回の利益は結局出てると
いう解釈でしょうから、ですから、そういったものをですよね、やはり今までの過去の実績も
含めた上でこの50万円とか、30万円とか、あるいは 100万円というのは決めていただかないと
ですよね、部長の所では「組合で運営してるから上がってこない。」ということでしたけど、
これではこの組合としては50万円、実際にどうなのかということはですよね、言葉良くないで
すけど、かわいそうなことじゃないですかね。以上意見だけ申し上げ、だから、やっぱり私は
そういう50万円というものは把握した上でですよ、ほんとに50万円以下は維持修繕はやっても
らうわけですので、その50万円が妥当かどうかということはちゃんと掌握してですね指定管理
をしていただきたいという意見だけを申し上げておきます。
〇議長(石井博美)
ほかにありませんか。
〇3番議員(下釡清和)
さっきの永山議員の御質問にですね関連するんですけど、先ほど部長
の方でずっと条文を読んだんですが、38条でしたかね、乙からの取消しの場合のですねその理
由というのは、いや、申出というのはどういう内容になっているのかというのと。それから、
その 4月 1日からですねこの指定管理にしなければならなかった理由と言いますかね、永山議
員も言われたんですが、取りあえず今までも管理についてはこの組合でやってきたわけですよ
ね。それをなぜその 4月 1日からですね急きょこういう指定管理でせんないかなかったのか。
場合によっては 7月からというか、それもですね、言いましたように、あると思うんですよ。
今まで指定管理についてもすべて、 4月 1日からすべてやっていますかね。その辺についても
理由をお聴かせいただきたいと思います。
〇産業振興部長(東久保
嵩)
まず38条のことですけれども、読んでみたいと思いますが、
「乙は、次のいずれかに該当する場合、甲に対し指定の取消しを申し出ることができるものと
する。」と、(1)ですが、「甲が本協定内容を履行せず又はこれらに違反したとき」、(2)です
けれども、「甲の責めに期すべき事項により乙が損害又は損失を被ったとき」と、それから
(3)「その他乙が必要と認めるとき」と。それから 2といたしまして「甲は、前項の申出を受
けた場合、乙との協議を経てその処理を決定するものとする。」と、このようなことになって
おります。それから、期日のことですけれども、この協定が19年 3月31日までというようなこ
とで協定がなっている関係上からですね 4月 1日からしなきゃならないというようなことで 4
月 1日というようなことを考えたところでございます。以上です。
〇3番議員(下釡清和)
ただその乙からの申出の場合ですね、このはほかの指定管理も関連す
るんですが、すべてその乙の都合によって勝手にできるという解釈にですねとれるんですよね。
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もうすべて今の指定管理というのはそういうふうになっているのかどうかですね、関連なんで
すけど。そういうただ、一般質問でもあったんですが、坊津のあこうでしたかね、あれみたい
にですよもう管理料はなかなか採算に合わないということで一方的にですね取り消されるとい
うこういう部分もありますし、議会に対してもそういうですね、こういう指定をする時は議決
をして、取消しの場合は全然報告にも上がってこないというこういう矛盾が出てくるんですが、
その辺についてどう考えるかということ。それから、どうもですね、指定管理をしなければな
らなかった理由というのがどうもその、 3月31日で切れるというのは分かるんですが、今まで
どおりその通常の委託でも良かったんじゃないかというそのことをですねどうも説明がないの
で、もう 1回お尋ねします。
〇市長(川野信男)
指定管理の取消し、これは指定管理をする場合はお互いに話し合いをして
管理をしとる。一方的に押しつけをしておるわけでもないし、あるいは、また、一方的な申出
だけでやっとるわけじゃないんです。したがって、取消しをする場合もあらかじめそういうよ
うな話は当然にあると、こういう認識をいたしております。ただ、これはよその地域でもあり
ましたけれども、これは指定管理そのものではなかったかもしれませんが、例えば、管理料で
不調に終わりますと、これはもう管理を受けないよというような所もあって、しばらくの間休
む所なんかもありますが、そういうことがないように当然に私どもは十分連携をとりながらやっ
ておかなければならないと、こういうふうに思っておるわけでございます。それから、部長が
答弁するかもしれませんが、 4月から 7月とか、じゃあそれ指定しなければ水は飲めない。利
用できないと、こういうことになるわけなんです。 3月31日までに指定した。それ以降は管理
をする人がおりませんからどうにもできないと、こういうことになってくると、こういうこと
であります。それは従前の例というような話がちょっとありましたけれども、坊津の町の場合
に従前はもともと組合の物だったわけです。組合有の物だったんです。合併する前に町に寄附
をしたから町が委託管理をすると、こういうようなことになったがためにこういうような指定
管理というような制度に乗っからざるを得ない。じゃあそれがなくなったらどうするかとなり
ますと、直営管理をするのかどうかということしか出てこない。直営管理をするとなると、今
度は水道料金の料金徴収条例を作らんないかんとかというような問題が出てくるなどいろんな
課題があっての経過の結果、こういうことになっておるということの御理解もいただきたいと
思います。
〇産業振興部長(東久保
嵩)
なぜ 4月 1日かというようなことでございますが、旧坊津町時
代に今岳地区簡易水道施設の管理に関する協定書と指定管理をば受けているわけでして、その
期間が17年 7月 1日から平成19年 3月31日までと、このようになっていたからそのような進め
方をとらなけりゃならなかったということでございます。
〇3番議員(下釡清和)
ここの関係については今まで指定管理をしとったということで、その
継続だということでいいんですかね。その点もう 1回、今までは通常の委託じゃなかったと。
- 237 -
指定管理をしとったということなんですか、今の答弁。
〇産業振興部長(東久保
〇議長(石井博美)
嵩)
そのようにとらえていいと思います。いいです。
ほかにありませんか。
〇14番議員(上園邦丸)
今全般的に民間委託というか、指定管理者制の指定等がですよ今世
の中でも叫ばれてるわけですけど、これ同様の施設が三つほどほかにもあるってお聴きしたわ
けなんですけども、これは坊津地区に限っての三つなんですか。それとも市内全域、簡易水道
施設も、ちょっと勉強不足で申し訳ないんですけど、市内にこのような施設がですねどの程度
あるのか。そしてこの三つの施設というのもやっぱり同様にこの指定管理者の指定の方向で考
えていらっしゃるのかどうかですね。その辺をお尋ねしたいのと、例えば、これ指定管理をし
た場合にこの料金の何と言うんですかね、余剰金が発生した場合の分配の方法とか、その辺も
どういうふうにうたわれているのかですね。それと契約の解除の関係なんですけど、もうちょっ
と聴き落としてるかも分からないんですけど、解約する場合には大体予告が必要だと、一般的
にはですね。例えば、住宅なんかを借りてる場合も 1か月前には言いなさいとかですね、例え
ば、いろんな事情であいする場合は何か月前には予告をしなさいとかなってるわけなんですけ
ども、今回の場合一応 2年契約でもって更新しているわけですよね。その辺の関係はどの時点
で、何と言うんですかね、契約を解除するとかいう場合にはなってるのか。その辺の内容等が
ですねちょっと聴き落としているかも分からないんですけど、どのようになってるかお尋ねし
たいと思います。
〇産業振興部長(東久保
嵩)
私、今先ほどですねあと 3施設があるというようなことでいた
しましたが、これは旧坊津町地域のことの施設が 3施設ということで御理解をしていただきた
いと、このように思います。市内全体についてはですねちょっと分かっておりません。それか
ら、指定管理をばしなくなった時に予告というようなことはどうなのかというようなことでご
ざいましたが、ここにつきましては予告とか、そのようなことまでこうしておりませんので、
ただするというような今、予告というようなことまではここでは明記をしておりません。剰余
金についてはですね、各組合の方で精算をしておりますので、市、指定管理と申しますのは、
収入についてはもうその指定管理者が全部その収入は取るように協議の中でなっておりますの
で、剰余金についてのどうこうというものは私たちの方では、剰余金の内容についてはその組
合の考え方であるということで考えております。以上です。
〇14番議員(上園邦丸)
基本的にはですよやっぱり契約解除においては、というのが契約を
じゃあ今日解除しましょうということになると、いきなりその辺が、一般的に考えればですね
そういう種のもんであるのかどうかよく分からないんですけど、基本的にはある程度やっぱり
これは何日か前にはですねあいするようにするのが一般的ではないかと思うんですけど、とい
うことは、それと余剰金の関係は発生しないというふうに理解していいんですかね。というの
が、ある程度経営努力をすればある程度ですよやっぱりこう組合の方にも利益というか、それ
- 238 -
なりのやっぱり努力も報われてもいいかと思うんですが、そういうことはないということです
かね。それとほかの市内のその水道関係ですね、簡易水道の関係ほかにもあろうかと思うんで
すけど、その辺は方向性としては市長あたりはどうなんですかね。そういう民間委託、指定管
理者とかいうか、民間委託をするようなお考えはないのかどうかですね。それと水道料の料金
の関係の、水道料に関してはもうあくまでもこの組合の方では全然タッチされないというか、
その辺の調整等はあくまでも別問題というふうに理解していいのかどうかですね。
〇市長(川野信男)
他の水道施設等についての管理の話かと思いますが、上水道、簡易水道、
これは市が直接管理をしながら、部分的に民間の活用を図っていると、こういう実態でござい
ます。ただ特殊なものについては管理自体を民間に指定管理ということでやっておるわけでご
ざいます。今、例えば、その上水にいたしましても、部分的なものについての委託というのは
考えられますが、全般的な指定管理ということについては現時点ではまだ検討をいたしていな
いところでございます。
〇産業振興部長(東久保
嵩)
先ほど言われました剰余金のことでございますが、もちろん指
定管理を受けた場合にはやはり自分たちで自主管理というようなことでお願いしているような
形もなりますので、せめて剰余金というのが、その組合自体での経営の方針とか、そのような
ことで考えておりますので、剰余金の発生かれこれについてはですね、私たちの方で、その使
用料金とか、その基本料金とか、いろんなことについてはですね組合の方にお任せしているの
が今の実情でございます。
〇議長(石井博美)
ほかにありませんか。
〇24番議員(井料健造)
市長に 1点だけ確認と質問ですけど、先ほど下釡議員の質問への答
弁ですかね、契約を結ばないと水道、水が飲めなくなるというようなことをおっしゃいました
よね、確か。実際現実にそういうことはあるわけですか。昨日まで飲んでた水を、契約が遅れ
たら水が飲めなくなるということは、給水停止とか、そういう意味で答弁されたのか。それを
ちょっと疑問に思うんですけど。そしてもう 1点は、やっぱり先ほどから出てるように、どう
して月末にバタバターッとこういう契約が結ばれるのか、ほんと不思議というか、そう忘れて
いたわけじゃないでしょうから、それはやっぱり気になります。まず市長の方に。
〇市長(川野信男)
具体的に水が飲めるか、飲めないか。水道施設、今の施設については、従
来は組合が造って組合の物だったわけですが、これを市に移管をしました。寄附をされました。
そうしますと市が管理をしなければなりません。管理は指定管理者を決めて地域の人たちに管
理をしていただいております。じゃあ管理者がいなくなれば誰が管理をするのかと、これ手続
的な話を申し上げておるわけでございます。水を、行って水道を止めるとか、そういう話じゃ
なくして、そのような管理手続的なものが委託契約と、そういう契約がなければできっこあり
ませんよと、こういうことを申し上げたわけでございます。
〇産業振興部長(東久保
嵩)
バタバタして契約しなきゃならなかった理由はほかにあるので
- 239 -
はないかというようなことでございますが、私たちも事務手続なことをですねもう少し早くや
はりすべきだったと深くこう反省しております。今後このようなないようなですね事務処理に
当たりたいと、このように考えております。以上です。
〇議長(石井博美)
ほかにありませんか。
〇5番議員(諏訪昌一)
1点だけですが、さっき、どうも引っ掛かって、引っ掛かって、ずっ
と次に進めそうにないもんですから、一番最初に料金は市でするとしたら統一した形にしなけ
ればならないけれども、そうはならなかったので云々というような説明があって、その後、古
木議員の質問に対して料金の関係については分かりませんというのは、料金を検討したからこ
うなったんじゃないのかなと、それは最初の説明であったんじゃないのかなと思うわけで、じゃ
あその料金は高過ぎたのか、低過ぎたのか。高いから引き受けたら、だけど、合併をして徐々
に徐々に同一料金で水が飲めるようにしていかなければならないという条件がある中で、高い
んだったら低い方向に少しでも合わせていく努力をしなけりゃならないでしょう。たかが、た
かがと言ったら失礼ですが、84戸の所ですから、全体で被ってもそう大した量じゃありません
からですね。低いんだったら、そら急激に上げるといけませんから、当面はこういった形にし
ておいて、徐々に変更をしていただくよという形をつくるとか、そういう、そういう検討がな
ければ料金が云々という発言は出てこないはずなんです。そのあたりがさっぱりこう見えてこ
ないんですけどね。それが 1点と、ともかくそういうのが調整できなかったからこういった形
をとったと言うならば、いつ頃までに、各町ごとにまた違ったりするわけですけれども、そこ
の所は統一していく。こういったまださらに各町を統一する以上の問題がここに一つあるわけ
です。一つじゃない、四つあるわけですけれども。どういった形で調整していくつもりなのか
お尋ねいたします。
〇市長(川野信男)
これまで水道料金についてはそれぞれのまちで区々取扱いが違っておりま
した。市町が管理しておるものについてもそうでございましたし、詳しい内容はちょっと後ほ
ど部長から答弁いたさせますが、それぞれの組合でやっておるものについては料金も自分たち
で決めていらっしゃったわけです。あるいは場合によっては非常に安い料金ということであっ
たかもしれません。あるいは、高い料金であるというのはあんまりないかもしれませんが、多
分安い料金だったのじゃなかろうかと思います。市に移管をいたしますと、じゃあこれから統
一した料金を将来的にはしなければならない。こういうようなことになるわけですが、当面移
管した段階でどうするかということの話までがまだ調整が終わっていなかったんだと、こうい
うようなことを申し上げたわけでございます。市に移管した以上はいずれどうするかというの
を議論をしていかなければなりませんが、ただ統一するのか。あるいは地域の実態に応じてど
う対応するのか。これはこれからの検討の課題ではありますが、今までの地域によっては地域
の中でもばらばらな料金でありました。あるいは統一した所もありました。これを統一するの
か。ばらばらにするのか。具体的にこれから検討をしていかなきゃならない課題ではあると、
- 240 -
こう認識をいたしております。
〇産業振興部長(東久保
嵩)
この料金のことですけれども、料金につきましてはですね、こ
の 4施設につきまして湧水地域とか、地下水地域とか、表流水地域とか、その地域ごとにです
ねだんだんこう違っております。それで、先ほども言いましたが、基本料金もですね10立米ま
でが 1,000円とか、 6立米までが 1,300円とか、それから超過料金といたしまして 1立米ごと
に 100円とか、 120円とか、そのようなですねこの 4施設ごとにもやっぱりこう違っていると
いうようなことからして、先ほどの質問の中にもですね、なかなかその辺について具体的にで
すね詰めることができないのが今の実情であるというのが 1点とですね、もう 1点は、このほ
かの施設についてもまた指定管理関係がございます状況から、その指定管理の中でですね全体
的に見直すのもいいのではないかというような考え方を持っているということも考えておりま
すので、先ほどのような、また、今回このようなことに回答いたしているところでございます。
以上です。
〇議長(石井博美)
ほかにありませんか。
[「なし」と呼ぶ者あり]
〇議長(石井博美)
質疑を終わります。ここでお諮りいたします。本件は委員会付託を省略し
たいと思いますが、御異議ありませんか。
[「異議なし」と呼ぶ者あり]
〇議長(石井博美)
御異議ありませんので、本件は委員会付託を省略することに決定しました。
討論に入ります。討論はありませんか。
[「なし」と呼ぶ者あり]
〇議長(石井博美)
討論を終わります。採決に入ります。本件を承認することに御異議ありま
せんか。
[「異議なし」と呼ぶ者あり]
〇議長(石井博美)
御異議なしと認めます。したがって、議案第65号は承認することに決定し
ました。
△
日程第13
議案第66号
専決処分の承認を求めることについて・平成19年度南さつま
市一般会計補正予算(第 1号)
〇議長(石井博美)
次は、日程第13、議案第66号、専決処分の承認を求めることについて・平
成19年度南さつま市一般会計補正予算(第 1号)を議題といたします。質疑に入ります。御質
疑ありませんか。
〇15番議員(鳥居亮幸)
議案の説明の中で地面の陥没ということで損害賠償の一部の概算払
いをしたんだと、こう説明があったわけですけども、その事故の、ここで数字的には72万 1,000
円しか予算は出てきてないわけなんですけども、事故の概要ですね、ちょっと詳しく御説明い
- 241 -
ただけないでしょうか。地面が陥没した。いわゆる市が管理する道路なのか。それとも広場な
のかですね。その事故の状況、それから事故の原因の言えば責任度合いというのは双方にどれ
ぐらいあるのか。一方的に市が悪いということになっているのかですね。そこのところをお願
いしたいと思います。それともう一つは最後的に被害者に迷惑を掛けていることはないのか。
いわゆるその確定して概算払いをしたということですので、また、確定する時期というのがま
たいつになるのかですね。それで金額や時期等などのことについてその実際怪我をされた、負
傷した人に対する迷惑を掛けることはないのかどうかをお尋ねします。
〇総務課長(塩賀千弘)
まず事故の概要といいましょうか、から申し上げます。被害者の方が
路肩を歩行中、路面の陥没によって足を取られたというような事故でありますが、市の管理す
る水路の不備あるいは県の管理する側溝の不備ということが指摘されたところであります。表
面上は陥没という姿ではなくて、過去対策をした地面の中の部分に空洞ができていて、その上
を歩いたために陥没して足を負傷したというような内容でありまして、市の管理する部分と県
の管理する部分とあるというようなことで市と県と折半で補償をしようというようなものであ
ります。それと仮払いということでありますが、入院されまして、現在退院はされているんで
すが、まだ足の所にプレートが入っているということで、プレートの除去手術がまだこれから
あります。それが終わった段階で最終的に示談をし、終わると、締結する予定でございますの
で、現在仮払いのために今回このような支出をいたしたところであります。
〇15番議員(鳥居亮幸)
赤生木の例もあったわけですけども、この 1センチですかね、 1セ
ンチの、2センチとおっしゃいましたですかね、2センチの段差があった場合にその事故が生じ
たというようなことが起こり得る場所というのはほかにもいっぱいあるんじゃないかと私は考
えるんですよ。それでこういう事故が続けば、やっぱり道路の総点検、それからそういう段差
なり、陥没がある所の早期のこの対策ですね、そういうものをとる必要があるんじゃないかと
思いますが、これはどのように進めていかれるお考えなのか。お願いします。
〇建設部長(山下和隆)
私の方から御答弁申し上げます。何ミリから何センチまでその側溝、
道路の段差についてはそのようなこともございますし、また、河川と平行しての所については
河川外に洗掘をされたりというような分も多々ございます。合併してからということではない
んですが、非常にこういうような事故が多発をしております。そこで、昨年度からなんですが、
市道 717キロについて職員によります総点検を実施したところでございます。ただ非常に程度
の度合いがございまして、逐次維持補修若しくは道路作業員等によって補修を行くことにして
ございますが、その数というのはもう莫大な延長に及び、到底単年度、数年度で解決できるよ
うな問題でございませんので、特に重要な箇所若しくは危険を及ぼすと想定される箇所から逐
次維持作業の方で処置をしていってるところでございます。それぞれ多々お気づきの点もあろ
うかと思いますけれども、そういう部分についてはぜひ私たちの方にも御一報をいただきたい
ということで、今、職員挙げてその体制に取り組んでいるところでございます。
- 242 -
〇議長(石井博美)ほかに。
〇15番議員(鳥居亮幸)
そうするとその作業員体制というのはこれから充実をしていくとい
うふうに受け取ってよろしいですか、市長の考え方ですね。道路作業員はもう縮小してですね
減額していくというようなお考えかと思っていましたので、今後そういう体制を充実していく
というお考えあるのかどうか。それが 1点ですね。それと市がすべてこれは責任原因があると、
100パーセントという事例がこの全国のいわゆる賠償保険、総合的な賠償保険適用していると
いうことなんでしょうか。その歩行者なり、その被害を受けた人の責任度合いというようなの
は問題になっていないのか。この件について補足をお願いしたいと思います。
〇市長(川野信男)
道路に限らず、公園でありましても、公の施設の管理、これはもう管理者
が県であれ、市であれ、十分な管理責任を負うのが当然でございます。こうした施設がいわゆ
る通行人などに怪我をさせたという場合につきましては応分の損害賠償、これはもう当たり前
だと思っておりますが、そうしたことが起こらないように、先ほど部長も答弁申し上げました
とおり、道路にいたしましても、公園にいたしましても、あるいはその他学校でもそうでござ
いますが、十分な管理が届くよう一層今後とも注意を払って参りたいと、こういうふうに思っ
ております。特に古くなりますとほんとに陥没、今先ほどの話は陥没ですけれども、陥没した
云々というのはもう見ただけでは分からないというものもございます。しかし、だからと言い
ましてもこうした事例が発生いたすわけでございますので、さらに十分な注意を喚起しながら
管理ができるように今後とも一層努めて参りたいと、こういうふうに考えます。また、管理責
任をどういうふうに判断するかということでございますが、先ほど自動車の話もありましたけ
れども、保険に加入いたしておりますので、保険のいわゆる管理をしておる所との協議をする
中でどれぐらいの責任分担があるんだろうかというような話もあるわけでございます。今回の
場合は県と市がそれぞれ 2分の 1ずつと、こういうふうにいたしてございますが、道路の脇の
水路が原因での話でございますけれども、じゃあどこが原因で、半分なのか、 7分の 1なのか。
7対 3なのか。その辺は、これはもうはっきりといたしませんので、県とも話をして半分ずつ
と、こういうことにいたしたわけでございますが、ただじゃあ通行する人の責任はどうなんだ
ということでございますけれども、私は通行される方も十分注意もしていただいておると思い
ますし、また、そうでないといかんと思いますが、現に怪我をした場合、現にそういう事態が
生じた場合におまえの責任もあるんだよと言うわけにはいきませんので、こういうような形で
100パーセントの補償と、こういうことで今回の場合はさしていただいたと、こういうことで
ございます。
〇議長(石井博美)
ほかにありませんか。
〇23番議員(永山薩男)
半分理解しましたけど、県道なのか、市道なのかということですよ
ね、まず。そして 9月 1日ということ、いつ陥没して、事故はいつ起きたのか。それまでどう
いう処置がしてあったのか。それから、概算払いするための経費の増額補正ですから、その以
- 243 -
前はこのためにいくら予算計上がしてあったのか。そして今後あとどれぐらい、「まだ一部」
と書いてありますので、まだいくらなのかですね。そして県とフィフティフィフティというこ
とですけれども、どういった理由の下にフィフティフィフティになったのか。
〇総務課長(塩賀千弘)
事故の発生は 9月 1日であります。この後県の管理する部分であるか、
市の管理する部分であるか非常にこう境界の部分で難しい点がありまして、いろいろとこう過
去の資料、もうそれら等を検討しながら県と協議する中、もちろん入院された被害者の方には
伺いながら、事情を説明しつつ、これまで参ったところであります。管理する部分にいたしま
しては国道の路肩部分ということで県の管理する側溝の不備によるということでありますが、
ただ過去市の管理する水路の部分がそこにあったというようなことで、過去のことでなかなか
どちらの方という特定がし難いというようなことで県の方とも協議をしておりましたけれども、
ただもうこれ以上長くそういう話をしていると、いくというわけにもいかないというようなこ
ともありまして、先ほど市長申し上げましたが、県と市 5・ 5というようなことで補償をしよ
うというようなことで、契約している保険会社の方の過去の事例等も伺いしながらこのような
今回の仮払いというようなことに至ったところです。今後、仮払いということで、先ほども申
し上げましたように、手術をする必要があるということで、その手術の経費についてはちょっ
と私の方ではまだ把握をしていないところですが、これまで支払ったものはありません。今回
初めて、総額では、半々ですので、この倍額になるわけですが、被害者の方にお支払いをした
ということであります。
〇23番議員(永山薩男)
あのねえ、だから、課長おかしくなるんですけどね、「賠償金の一
部を概算払いする経費の増額補正であります。」と書いてあるんですよね。これ僕らの国語歴
からしますというとあって、概算払い、あって、その経費の増額補正だということだから、前
にあったんですかという聴いたんですよね。今ないということだから、なければ、新しいあれ
じゃないんですかということなんですよね。しかし、文章からいきますというと「負傷したこ
とに対する損害賠償金の一部を概算払いするための経費のこれ増額」と読むよね日本字ではね
え、目があれだけど。ということは、あるから、ねえ、さらに足らなかったので、「増額する
補正であります。」と書いてあるんですよ。考え方がいろいろなんですけど、損害賠償金が 100
万あったとして、それは何のために使うか分かりでしたけれども、さらにこれが増えたので、
増額ですという意味にとるのか。しかし、私のとり方はそう、この文章の流れからいきますと
いうとそうはとれない。だから、昨年の 9月 1日ですから、当然予想されて当初でいくらかあっ
たんだろうなあと。そこまで細かく当初予算では、小さい20億ぐらいならじゃなくて、 200億
もなれば質問は出ないわけですけどもね。それを聴いたんです。それともう一つはね、金峰町
ですが、地籍は終わってますよねえ。終わってもう何年にもなってるんじゃないけ、金峰は確
か。すると国道の路肩となればなおのこと筆界ははっきりしていると思うんですよね。という
ことは、市の管理する水路があったとか、なかったとかというんで、あるわけでしょう、今。
- 244 -
結局市有財産の水路があるから、ボコッと両方いったから半々というふうに私は考えるんです
けども、そういう説明はちっとも返ってこないんですけれども。だから、国道であればどうし
て市がという考え方もあるんですけども。だから、問題は、今言われたのは、「市の管理する
水路があった。」と言われたですよね。あるとは言われなかった。あったんだったら、今はどっ
かの物になってると思うんですよね。市の物じゃないと思うんですよ。それとどうして、問題
は一つ出たのはね、それいつ陥没したのかということなんですよね。そしてそれを誰が気がつ
いて、おそらく、9月の 1日のこの人が 8時に足を折ったとすれば、7時50分に陥没したのだろ
うかという考え方ですね。だから、歩行者の、市長が言われましたね、歩行者のということ。
これ裁判をしなくても全額市と県が払うみたいですけども、歩行者の義務というのはあるんで
すよね、御承知のように。だから、昼休み休憩中に市を相手取って裁判すれば全部払うんだろ
うかという話やったんですよ。 2センチの格差で怪我をしたとかですね。おそらくですね 2セ
ンチぐらいの格差で突っ掛けてというのはですねものすごい瑕疵率が私は少ないと思うんです
よ、市に対しての、市にもですね。だから、これの問題なんかもどうしても合点がいかないと
いうかですね、その怪我をされた人には申し訳ないですよ。だから、 9月 1日だったら、その
以前におそらく陥没した。だから、それ以前に何で、国道の路肩であればなぜ、そういうロー
プも張るし、入らないようにする方法もできたんじゃないかなあ。そこがどういう現場か見て
いないから言えますけどねえ。だから、そういう対策というのをなぜ講じられなかったんだろ
うかなあということなんですが、納得のいく答弁はもらえないとは思いますけども、せめて50
パーセントぐらいはねえ、ああ、そうだったかと思う答弁をしていただきたいです。
〇市長(川野信男)
「増額補正であります。」という表現でありますが、おっしゃるとおり、
紛らわしいということかもしれません。私が説明申し上げたんですが、増額補正というのは予
算全体で今回増額補正するものでありますと一般的な慣用句としてこういうふうに使っており
ますので、そういう御理解をいただきたいと思います。
〇総務課長(塩賀千弘)
陥没のことなんですけれども、これはこの方が歩かれた時点では陥没
はしておりません。表面は見たところ全然その普通、他の部分と同じ平坦な道路だったようで
す。ただ過去ですね水路に接続した、そこから水を分岐と言うんでしょうか、取っていた部分
がありまして、そしてそれが不要になったためにそこを埋めて接続を解消していたと。ところ
が、そこの埋めたやり方が非常にひまといいましょうか、水が流れる中で洗って、そこに空洞
ができてしまっていたと。表から見た場合にはその空洞というのはもう全然分からないという
状況で、この方が歩いてたまたま弱い部分に足を落としたと、で落ち込んでしまったというよ
うな事故です。
〇23番議員(永山薩男)
すると本来通るべき所でないというふうに私には今思えるんですよ
ね。水路であった部分を埋めたとしても、通るべきであれば、建設部長もおるけども、通るべ
き措置をしなけりゃいけないですよね。だから、中を水が入って空洞になってポコッといった
- 245 -
んだろうということは、通るべき措置がしてない所を通られたというふうに私は思うんですよ
ね、今の説明からすると。そうでなくて、水路であったけれども、もう人が通るようにしたん
だと言ったら、それだけを、そういう施設をしなかった今度は市側の責任ということなんです
けども、どっちを解釈したらいいのかということですね。だから、もう水路であって、ここは
もう水路、だから、水路があったけれども、所有権は市ということですね、結局その財産の。
そういうふうに、その答弁が返ってこなかったね。「水路であった。」と言われたから、だから、
今、水路ではないけれども、所有権は市ということなのかですね。それと今言ったように、そ
ういうことで本来もうそこは、路肩だということだから本来通行すべきでない所なのかですね。
そうであれば市がそんなに、市と国が 100パーセント負担するというのはおかしいなあと思う
んですが、どうですか。
〇総務課長(塩賀千弘)
路肩の部分ということで、ここの部分につきましては拡張をした経過
がある所でありまして通行をするのに可能な外観の所です。敷地としては県管理の部分という
ことなんですが、ただそこに接続をして、過去、その暗渠にもう今はなっているわけなんです
けれども、そこの部分の管理の不備というところが市の方としては負担が出てきた部分です。
〇議長(石井博美)
〇議長(石井博美)
休憩します。
休憩
午後
1時48分
再開
午後
1時49分
再開します。
ほかにありませんか。
〇1番議員(清水春男)
今回こういう形でほんとどっちにしても、やられた方も大変だけれど
も、市としても言えば思いもよらない事故でこう怪我をしてしまったということになると思う
んですが、そこでこれまでですねこういう案件というのがそのどれぐらいあったものか。その
点 1点ですね聴かしていただければ。まあ言えばほんと、今さっき市長が言われるように、市
の管理している所で事故を起こせば、それはもう市が責任を持つというのはもう当たり前のこ
となんだけれども、やっぱりこういうのがほんと随時起きてしまっては困るわけで、だから、
そういう点では、これまでの質問もありましたからね、十分やっていくと思うんですが、ぜひ
その点を 1点お願いします。
〇総務課長(塩賀千弘)
過去何件ぐらいかというようなことでありますが、ちょっと私もどこ
までというか、遡ることはできないんですけれども、合併いたしまして市民総合賠償補償保険
というこの制度の中ではこの方が初めてです。
〇議長(石井博美)
ほかにありませんか。
[「なし」と呼ぶ者あり]
〇議長(石井博美)
質疑を終わります。ここでお諮りいたします。本件は委員会付託を省略し
- 246 -
たいと思いますが、御異議ありませんか。
[「異議なし」と呼ぶ者あり]
〇議長(石井博美)
御異議ありませんので、本件は委員会付託を省略することに決定しました。
討論に入ります。討論はありませんか。
[「なし」と呼ぶ者あり]
〇議長(石井博美)
討論を終わります。採決に入ります。本件を承認することに御異議ありま
せんか。
[「異議なし」と呼ぶ者あり]
〇議長(石井博美)
御異議なしと認めます。したがって、議案第66号は承認することに決定し
ました。
△
日程第14
議案第67号
専決処分の承認を求めることについて・平成19年度南さつま
市老人保健医療特別会計補正予算(第 1号)
〇議長(石井博美)
次は、日程第14、議案第67号、専決処分の承認を求めることについて・平
成19年度南さつま市老人保健医療特別会計補正予算(第 1号)を議題といたします。質疑に入
ります。御質疑ありませんか。
[「なし」と呼ぶ者あり]
〇議長(石井博美)
質疑を終わります。ここでお諮りいたします。本件は委員会付託を省略し
たいと思いますが、御異議ありませんか。
[「異議なし」と呼ぶ者あり]
〇議長(石井博美)
御異議ありませんので、本件は委員会付託を省略することに決定しました。
討論に入ります。討論はありませんか。
[「なし」と呼ぶ者あり]
〇議長(石井博美)
討論を終わります。採決に入ります。本件を承認することに御異議ありま
せんか。
[「異議なし」と呼ぶ者あり]
〇議長(石井博美)
御異議なしと認めます。したがって、議案第67号は承認することに決定し
ました。
△
日程第15
〇議長(石井博美)
議案第68号
人権擁護委員候補者の推薦について
次は、日程第15、議案第68号、人権擁護委員候補者の推薦についてを議題
といたします。質疑に入ります。御質疑ありませんか。
[「なし」と呼ぶ者あり]
〇議長(石井博美)
質疑を終わります。ここでお諮りいたします。本件は委員会付託を省略し
- 247 -
たいと思いますが、御異議ありませんか。
[「異議なし」と呼ぶ者あり]
〇議長(石井博美)
御異議ありませんので、本件は委員会付託を省略することに決定しました。
討論に入ります。討論はありませんか。
[「なし」と呼ぶ者あり]
〇議長(石井博美)
討論を終わります。採決に入ります。本件は市長推薦のとおり決定するこ
とに御異議ありませんか。
[「異議なし」と呼ぶ者あり]
〇議長(石井博美)
御異議なしと認めます。したがって、議案第68号は市長推薦のとおり決定
しました。
△
日程第16
〇議長(石井博美)
議案第69号
人権擁護委員候補者の推薦について
次は、日程第16、議案第69号、人権擁護委員候補者の推薦についてを議題
といたします。質疑に入ります。御質疑ありませんか。
[「なし」と呼ぶ者あり]
〇議長(石井博美)
質疑を終わります。ここでお諮りいたします。本件は委員会付託を省略し
たいと思いますが、御異議ありませんか。
[「異議なし」と呼ぶ者あり]
〇議長(石井博美)
御異議ありませんので、本件は委員会付託を省略することに決定しました。
討論に入ります。討論はありませんか。
[「なし」と呼ぶ者あり]
〇議長(石井博美)
討論を終わります。採決に入ります。本件は市長推薦のとおり決定するこ
とに御異議ありませんか。
[「異議なし」と呼ぶ者あり]
〇議長(石井博美)
御異議なしと認めます。したがって、議案第69号は市長推薦のとおり決定
しました。
△
日程第17
〇議長(石井博美)
議案第70号
人権擁護委員候補者の推薦について
次は、日程第17、議案第70号、人権擁護委員候補者の推薦についてを議題
といたします。質疑に入ります。御質疑ありませんか。
[「なし」と呼ぶ者あり]
〇議長(石井博美)
質疑を終わります。ここでお諮りいたします。本件は委員会付託を省略し
たいと思いますが、御異議ありませんか。
[「異議なし」と呼ぶ者あり]
- 248 -
〇議長(石井博美)
御異議ありませんので、本件は委員会付託を省略することに決定しました。
討論に入ります。討論はありませんか。
[「なし」と呼ぶ者あり]
〇議長(石井博美)
討論を終わります。採決に入ります。本件は市長推薦のとおり決定するこ
とに御異議ありませんか。
[「異議なし」と呼ぶ者あり]
〇議長(石井博美)
御異議なしと認めます。したがって、議案第70号は市長推薦のとおり決定
しました。
〇議長(石井博美)
△
日程第18
議案第71号から
△
日程第25
議案第78号まで
次は、日程第18、議案第71号、南さつま市外国の地方公共団体の機関等に
派遣される職員の処遇等に関する条例及び南さつま市職員の給与に関する条例の一部を改正す
る条例から日程第25、議案第78号、鹿児島県市町村総合事務組合を組織する地方公共団体の数
の減少及び鹿児島県市町村総合事務組合規約の変更についてまでの 8件を一括議題といたしま
す。質疑に入ります。御質疑ありませんか。
〇1番議員(清水春男)
まず最初の南さつま市外国の地方公共団体機関に派遣される職員とい
うことで、この件に関して現在派遣されている職員が何人おられるのか。また、今後そういう
派遣の職員という計画があるものかどうかですね。その点をぜひ聴かしていただきたい。もし
派遣をするとした時に、旧坊津町の職員が派遣をされた時に給与の関係という点でいくと、今
給与がこう統一されてない時なんだけれども、そういうのはどうなるものなのか。その点を
1点ですね。
それから、すいません。すいません。じゃあ最後にこの基金のですね、この50ページに、基
金までやったよな、基金な。一部ですよね。基金もですよね。地域住民の保健福祉の向上とい
うことが加わるということなんですが、この南さつま市地域等環境整備基金を見れば、言えば
旧金峰町の条例を基になっているわけですけれども、これが何かこういう形でどういう今度は、
福祉の向上という点ではどういうことをやるための基金として積もうとしているのかですね。
その点をお願いします。
〇総務部長(柴田達朗)
議案第71号の南さつま市職員のこの外国の地方公共団体機関に派遣さ
れる職員の処遇等に関する条例の御質問の中で派遣職員は何人いるかということでございます
が、現在はおりません。それから、今後の計画でございますが、この条例につきましては、本
人が外国に青年海外派遣ですとか、そういうのにですね行く場合に市の身分を有したままで行
くというような条例でございますので、今後につきましては、職員がそういう申出があれば、
その中で検討されていくものだというふうに思っております。それから、給与につきましては
- 249 -
どうなるかということでございますが、これは身分は職員のままでございますので、何らこれ
は変わらないというふうに思っております。以上です。
〇企画課長(中山秀次)
私の方で50ページの南さつま市の基金条例の改正についてでございま
すけれども、別表に定めている南さつま市地域等環境整備基金につきまして、議案資料の新旧
対表の15ページにもありますとおり、この基金目的及び積立ての額におきましては新たに地域
住民の保健福祉の向上に係わる事業にも活用できると、今、議員おっしゃったとおりに基金を
改正するものでございます。この基金条例につきましてはボートピアの環境整備協力費交付金
による基金条例として定めたもので、合併前におきまして旧金峰町において条例化されており、
これをベースに新市においても基金条例を制定したものであります。この条例及び規則におい
ては、使途の範囲がボートピア金峰の周辺地域及び旧金峰町地域に限定されるとともに、規則
で定められた特定事業に活用することになっており、現在までそういう取組みをしてきたとこ
ろでございます。これまで交通通信体系の整備として道路整備を中心に活用しておりますが、
多種多様な地域住民のニーズに応えるために地域住民の保健福祉の向上に係わる事業など幅広
い分野の事業に活用できるように改正するものでございます。ただし、これまでと同様に対象
地域は金峰地域に限定されるものであり、地域の要望に応えられるよう効率的な事業展開を図
る目的で改正をお願いしたものでございます。それでこの地域の住民の保健福祉の向上という
部分につきましては旧金峰地域が対象となるものでございます。以上です。
〇総務部長(柴田達朗)
少し訂正をさしていただきたいと思います。先ほど「給与の面で身分
を有しているということで何ら変わらない。」というようなことで申し上げましたが、派遣を
いたしますと派遣先での報酬というのがまた新たに出て参ります。この報酬の中で、額によっ
てですね報酬が低い場合は、先ほど言いましたそのままの市の給料を払うという格好になりま
すが、報酬によっては 100分の70まで引き下げるようなそういう場合もあるということで、そ
の面についてちょっと訂正をさしていただきたいと思います。
〇12番議員(小園藤生)
基金条例の一部を改正する条例ですけど、地域住民の保健福祉の向
上というのはいろいろ説明があったわけですけど、その地域住民の保健福祉の向上というのは
どういうのを想定されていらっしゃるのか。例えば、金峰町内ということはいなほ館等もある
わけですけれども、例えば、これを一般会計の持出しを、今度はこの基金を基にやっていくと
いうような等々想定としてどのようなことをお考えなのかをお伺いいたします。
〇企画課長(中山秀次)
この条例改正に係わる使途でございますけれども、この条例改正の検
討に当たりましては、これまで、御承知のとおり、特定事業の特にハード面の整備のためにこ
の協力費を充てて事業を行って参りました。各種行政との語る会や振興計画説明会等において、
策定の説明会等におきまして地元から福祉や健康増進及びコミュニティ施設等の環境整備ある
いはソフト事業など各種要望も出されておりました。このようなことから、今まとめられてい
る地元の強い要望を実現するために、この基金等の活用について、これらの地域の活性化につ
- 250 -
ながる事業にも充てて実行していくことが地域住民の要請に応えるものと判断し改正を行った
ものでございまして、議員今話がありましたけれども、いわゆる旧金峰地域のいわゆる健康福
祉の向上ということで住民の健康維持に係わる等々の施設等にも活用するとともに、いわゆる
その辺の周辺地域のコミュニティ施設等々の整備も視野に入れた中で、幅広い分野の中で活用
するということで御理解いただきたいと思います。
〇議長(石井博美)
ほかにありませんか。
[「なし」と呼ぶ者あり]
〇議長(石井博美)
質疑を終わります。議案第71号から議案第78号までの議案 8件は総務委員
会へ付託いたします。
△
日程第26
議案第79号
南さつま市重度心身障害者医療費助成金支給条例の一部を改
正する条例
〇議長(石井博美)
次は、日程第26、議案第79号、南さつま市重度心身障害者医療費助成金支
給条例の一部を改正する条例を議題といたします。質疑に入ります。御質疑ありませんか。
[「なし」と呼ぶ者あり]
〇議長(石井博美)
△
日程第27
〇議長(石井博美)
質疑を終わります。議案第79号は文教厚生委員会へ付託いたします。
議案第80号
平成19年度南さつま市一般会計補正予算(第 2号)
次は、日程第27、議案第80号、平成19年度南さつま市一般会計補正予算
(第 2号)を議題といたします。質疑に入ります。御質疑ありませんか。
〇4番議員(平石一善)
主要事業の概要の一番最後の公民館費の中の一般コミュニティ助成事
業というやつかな、これが今年の新規で坊津の公民館に一つ来るようでございます。これはど
ういう、あれで、どういう補助なのか。どこの、何の補助なのか。そして坊津町にあといくつ
申込集落があるのか。坊津町以外にどれぐらい申込みがあるのか。年間一つだけの補助なのか。
これはいつまでまたやられるのか。そこら、それが分かっておれば、分かっている時点でお答
えしてもらたいと思います。
〇企画課長(中山秀次)
それでは、地域コミュニティということで私どもの方が受入れをして
ございますので、お答えさせていただきます。一般コミュニティの助成事業の 250万について
でございますけれども、これは財団法人自治総合センターの一般コミュニティ助成事業でござ
いまして、今回は、坊津地域の中坊自治公民館の有線放送施設が老朽化し、故障箇所等が多発
していることで、同センターにこの整備計画を申請し、この 4月 9日付で事業の決定を受けた
ものでございます。なお、この計画の総事業費が 326万 3,400円で、地元の負担が76万 3,400
円ということでございます。今回無線による連絡システムを整備し、地域のコミュニティ活動
等の促進を図るものでございます。それとこの枠でございますけれども、これはこちらの方か
- 251 -
ら 3点、コミュニティ助成に係わる事業をいくつか申請をいたしますけれども、これはセンター
枠がございまして、今回は 1件だけが承認されたところでございます。そして、以上でござい
ます。一般コミュニティ助成事業の要望については五、六件程度ということで、年に五、六件
程度の要望はありますけれども、いわゆる自治公民館に係わる部分については別途教育委員会
の方でお答えさせていただきます。
〇生涯学習課長(有村孝一)
坊津町では今回の中坊のほかに 4集落から申請が上がっていたと
いうことでございます。
〇4番議員(平石一善)
ほんならほかの市町村にはないということですよね。だったらできれ
ば早く要請をしてもらって、できれば早く、早い時点で、 1年に一つと言わなくて、できれば
コミュニティ助成事業を持ってきてもらってぜひ設置してもらいたいと思います。ひとつよろ
しくお願いしたいと思います。
〇議長(石井博美)
ほかにありませんか。
〇3番議員(下釡清和)
70ページのですね情報管理費のブロードバンドの関係ですけれども、
市内のいわゆる利用希望者のアンケートを実施したということになっているんですが、どのよ
うな内容だったのかですね。希望世帯が 3割に達したというふうになっているんですが、これ
は利用する方が 3割を希望したからこういう補助制度を活用するというそういう考え方なのか。
それと併せて、非常にこう考えた場合にですね、一般財源を 3,600万も使うんですが、これに
よるその考え方ですね、どこに補助をですねされるのか。これは公共団体として整備するそう
いう価値のものなのかどうか。その点についてお尋ねします。
それからですね、73ページの観光費ですが、砂の祭典の負担金ですけれども、寄附金として
は 153万というふうになっておりまして、今回一般財源を入れて 167万 5,000円ということで
出すようになっているんですが、この一般財源を使うという理由とですね、ちょっと一般質問
で 1,000万ぐらい何かこう今年は赤字になるという話があったんですが、その辺の考え方がも
しあったらですね、どういう対応を考えているのかお尋ねします。
それから、同じページの道路維持費の報酬費と委託料とのですねこれ相殺なんですが、これ
については作業員を今回、何名ですかね、一応辞めた分を、21名を11名にということなんです
けれども、この減ったですね、減らせたこの内容というか、その地域的にそういう対応をとっ
たのかですね。あるいは希望者をとったのか。さらにこの維持費を今度は委託することによっ
て全市的にそういう対応になるのか。地域的になるのか。その点についてお願いします。
それからですね、今、平石議員の方からもあったですが、75ページのそのコミュニティ事業
の関係ですが、この無線システムといいますか、これについては市の防災関係の無線も直接入
るようなそういう内容になるのかですね。以上です。
〇企画政策部長(上野哲郎)
ブロードバンドの関係、情報関係の関係でお答えをさしていただ
きますけども、ブロードバンドにつきましては、国の方で2006年 1月にIT新改革戦略という
- 252 -
ものを定めてございます。映像など大容量の情報を高速で送受信できるブロードバンド、これ
の通信を2010年度までに全国でどこでも使えるようにするという目標を設定したところでござ
います。06年末時点での非対称デジタル加入者線、いわゆるADSLでございますけども、や
光ファイバー、ケーブルテレビなどの高速通信ができる世帯は全国の95パーセントに達してい
るということでございますけども、鹿児島県におきましては、この空白地域と言われておりま
すが、この世帯割合が2006年の 9月末時点で16.1パーセントで全国でも下から 2番目というよ
うなことでございます。これらの整備につきましては、加入が見込まれます地域においては民
間の通信事業者が自主的に設備改修を行いまして情報基盤の整備を行っているところでござい
ますけども、通信事業者の判断により採算が見込めない地域におきましては情報基盤の整備が
行われている状況にございます。南さつま市におきましてもこのような地区が 4箇所ございま
す。そこで民間事業者による自主的な整備が見込めない地域におきましては、ADSL等によ
る情報基盤整備を国、県及び市が支援することにより、ブロードバンドサービスの未提供地域、
ブロードバンド・ゼロ地域の早期解消を図るため、ブロードバンド・ゼロ地域解消促進事業を
平成19年度より鹿児島県が新規に策定をいたしたところでございます。地域といたしましては、
加世田地区の津貫交換局、笠沙地区の野間池交換局、坊津地区の西南方交換局、金峰地区大坂
交換局、この地域がございます。これらを整備するために国、県の補助事業を活用して整備を
しようとするものでございます。また、アンケートにつきましても、これらの希望があるかど
うかというようなことから、この先ほど申し上げました地域を対象といたしましてアンケート
調査を行ったところでございます。これらにつきましては希望する方がある程度いないことに
は運用がされていかないというようなことから、先ほどございましたように、平均いたします
と 3割程度の希望があったというようなことで今回補正にお願いをして事業を実施していくと
いうことになります。この事業の事業主体には南さつま市ということになりますけども、事業
者としては通信事業者がやっていく、設置をするということになります。そしてそれに対して
市あるいは県、国の方は特別交付税枠で交付がされますけども、これらを活用して整備を進め
て参りたいというふうに思っております。以上でございます。
〇商工観光課長(本坊佳彦)
73ページの観光費でございます。この吹上浜砂の祭典の負担金
167万 5,000円の補正につきましては、19年度で納入された寄附金 253万円に18年度からの繰
越額14万 5,000円を加えた 267万 5,000円から当初予算に計上していた額 100万円を差し引い
た 167万 5,000円をお願いするものであります。18年度からの繰越額14万 5,000円につきまし
ては、砂の祭典の寄附金が18年度と19年度に納入されますことから、18年度分の見込額を 250
万円として本年 3月議会に歳入歳出ともに補正を行ったところでございますけれども、 264万
5,000円の寄附金が納入されましたので、18年度で 250万円を支出しまして、18年度受入分を
19年度に繰り越した14万 5,000円を今回19年度で支出するということで補正をお願いするもの
でございます。以上です。
- 253 -
〇建設部長(山下和隆)
73ページの道路維持費の報酬と委託料の関係について申し上げます。
この報酬につきましては、予算上では現状の定員の21名で見込み計上を、道路作業員のを計上
しておりましたけれども、この分が定年と、さらには自己都合による退職、こういう部分の流
れがございまして、さらに今後道路作業員については21年度でなくしていくという、調整項目
の決定によって減員者の補充を行わない方針を出したところであります。結果11名体制となっ
たために10名分の減に係わる報酬を減額し、さらに現状道路作業員の行っていた作業等考え併
せますと主に草払い等が主でございましたので、この分についてはシルバー人材センターの活
用や業界委託等業務委託料への補正を行って対処するということにしたところでございます。
なお、非常勤職員のこの道路作業員につきましては、現状のままで加世田の方で 7人、金峰で
5人、笠沙で 5人、大浦で 4人いたわけですけれども、坊津は合併当初から持っておりません。
これが加世田で現状 4名の減、金峰で 2名の減、笠沙で 1名の減、大浦についてはつい先日退
職の申出がありまして 6月 1日からこれ 0になっております。こういう関係から今後の道路作
業員の内容については委託をしていくということで対処していきたいというふうに考えます。
〇教育部長(染川勝夫)
一般コミュニティ事業で行います坊津町の中坊自治公民館の無線機の
システムでございますが、これは市の防災無線は受信できないということになっております。
〇3番議員(下釡清和)
1点だけ、ブロードバンドの関係ですけれども、これについては事業
者の負担というのは全然考えなくて、この補助に相当する分はすべて、何というか、経費に充
てられるという、事業者の負担というのもあるんですかね。補助という考えなんですが、例え
ば、事業者の負担がいくらとか、そういう形になっていないのかどうかですね。その点につい
てお尋ねします。
〇企画政策部長(上野哲郎)
例で申し上げますが、 1箇所が仮に 1,500万掛かるといたします
と、それにつきましては通信事業者の負担が 400万円というようなふうになります。そして県
補助金が 150万、特別交付税が 475万、そして市の負担が 475万と、これは県の補助要綱がご
ざいますけども、この割合でいくとこういう計算になりますし、また、こういう積算をしなが
ら補正にもお願いをしたところでございます。
〇議長(石井博美)
ほかにありませんか。
〇11番議員(園田
豊)
70ページのですね所のこの共済費の社会保険料ということで関連し
てお伺いしたいと思いますけれども、職員の方々のですね社会保険料、共済というのは社会保
険並びに厚生年金ということでですねちゃんと管理されているわけですけれども、総務課の方
で管理された中でのと思いますけれども、これは一つ関連ということでお答えにできればお答
えいただきたいと思いますけれども、昨日もですねテレビ等で大きく報道されておりますこの
国民年金の、市民の国民年金加入者のことですけれども、この各市町村、旧市町村のですね手
書きのデータというのが今大きく叫ばれております。この市の職員さん方の場合はしっかりし
た管理がなされていると思うわけですけれども、 5年間保存ということでですね、それ以後は
- 254 -
破棄しても構わないということでもあるわけですけれども、ある市町村はこのようなですね社
会保険料の、国民年金の納入を加味した中でですね保存している市町村もあったみたいなんで
すけれども、お答えができれば結構です。また、今後のあいもですけれども、この国民年金の
ですねこの手書きデータというのがですねこの旧 1市 4町の中では各役所の保管庫の中に保管
されているもんかどうかですね。なぜこう申しますかと言いますと、これが結局国民年金を払っ
た、払わないの領収書に代わり得る資料になり得るということですから、これは市民としても
今大きなこの話題でもありますし、自分の保全すべき財産でもあると思うわけですよね。です
から、この辺を、どうですかね。もう関連して、ほんと取って付けたような話で申し訳ござい
ませんけれども、お答えできればお答えしていただければと思います。もしあるとすれば、そ
の辺のですね対応をですね今後どうしていくのか。これはもう大事なことだろうと思います。
本来なら一般質問等でも実際行えば良かったんですけれども、なかなかそこまで気につくこと
もできませんずに、ついでだということでお願いいたします。
それともう一つですね、債務負担行為のこの 8億 5,000万ということでありますけれども、
これも先ほどの報告の中でもあったんですけれども、合計の素地価格が12億 8,000万あるとい
うことが前提ということで短期、長期の借入れを起こした中での債務負担行為であると思いま
すけれども、この12億のですね、これは素地価格ですから、積み上げた価格がこんだけという
ことなんですけれども、土地評価鑑定を入れた中でのですね実勢売買価格は 8億 5,000万です
けれども、これに関連してどうですか。お答えができればお答えいただければと思います。よ
ろしくお願いいたします。
〇保健課長(阿久根祐一)
私の方から国民年金の台帳、合併しまして 1市 4町ですが、昭和36
年当初国民年金制度が始まった時の資格の取得、あるいはその台帳 1枚で裏の辺に納付の記録
もあるんですが、納付というゴム印を押しているんですが、その記録は大浦町を除いてすべて
保管をしてあります。大浦町の場合はその時点にいた住民の方について未納がなかったという
ことと聴いております。
〇市長(川野信男)
今「大浦町を除いて」という答弁をいたしましたら、こういろんな反応が
あったですが、これは国に引き継いだんですから、ないのが当たり前なんです。だから、新聞
等でどっかそこ保存してない所は、おかしいとまでは書いてありませんけれども、ああいう記
事自身がおかしいんであって、もう既に引き継いでから相当の期限経っております。百いくつ
かの市町は保存してあった。たまたま置いてあっただけであって、これは完全に移管した話で
ございますので、市町村には一切責任は私はないと思っております。
〇総務部長(柴田達朗)
土地開発公社のこの債務負担行為に関連しましてこの土地の素地価格
と評価のことでございますが、素地価格につきましては、先ほど言われました12億 8,017万
728円ということで決算の中でもお示しをしてございます。これにつきましても午前中の答弁
の中でも少し申し上げましたが、素地価格と、それからこの評価につきましてはそれぞれ現地
- 255 -
を踏まえまして評価をしているというふうに思っております。そういうことで実際の私どもこ
の評価につきましては、先ほど素地価格については12億 8,000万ということでございましたが、
素地、評価の価格につきましては約14億 6,800万というような評価を持っているところでござ
います。以上です。
〇議長(石井博美)
ほかにありませんか。
[「なし」と呼ぶ者あり]
〇議長(石井博美)
△
日程第28
質疑を終わります。次へ進みます。
議案第81号
平成19年度南さつま市国民健康保険特別会計補正予算(第 1
号)
〇議長(石井博美)
次は、日程第28、議案第81号、平成19年度南さつま市国民健康保険特別会
計補正予算(第 1号)を議題といたします。質疑に入ります。御質疑ありませんか。
[「なし」と呼ぶ者あり]
〇議長(石井博美)
△
日程第29
〇議長(石井博美)
質疑を終わります。次へ進みます。
議案第82号
平成19年度南さつま市診療所特別会計補正予算(第 1号)
次は、日程第29、議案第82号、平成19年度南さつま市診療所特別会計補正
予算(第 1号)を議題といたします。質疑に入ります。御質疑ありませんか。
[「なし」と呼ぶ者あり]
〇議長(石井博美)
△
質疑を終わります。次へ進みます。
日程第30
〇議長(石井博美)
予算特別委員会の設置、付託及び委員の選任について
次は、日程第30、予算特別委員会の設置、付託及び委員の選任についてを
議題といたします。お諮りいたします。議案第80号から議案第82号までの議案 3件については、
13人の委員をもって構成する予算特別委員会を設置し、これに付託して審査したいと思います
が、御異議ありませんか。
[「異議なし」と呼ぶ者あり]
〇議長(石井博美)
御異議なしと認めます。議案第80号から議案第82号までの議案 3件につい
ては、13人の委員をもって構成する予算特別委員会を設置し、これに付託して審査することに
決定しました。次に、委員の選任についてお諮りいたします。ただ今設置されました予算特別
委員会の委員に、南さつま市議会委員会条例第 7条第 1項の規定により、上園邦丸議員、鳥居
亮幸議員、下野
認議員、野下寛俊議員、三角勝嘉議員、大迫久光議員、相星二三夫議員、髙
倉正文議員、山下美岳議員、永山薩男議員、井料健造議員、柳元拓夫議員、室屋正和議員、以
上13人の議員を指名したいと思いますが、御異議ありませんか。
- 256 -
[「異議なし」と呼ぶ者あり]
〇議長(石井博美)
御異議なしと認めます。したがって、ただ今指名しました13人の議員を予
算特別委員会の委員に選任することを決定しました。
ここで予算特別委員会の正・副委員長互選のため休憩いたします。委員の方は第一委員会室
で特別委員会を開いていただきたいと思います。
〇議長(石井博美)
休憩
午後
2時29分
再開
午後
2時40分
再開いたします。
予算特別委員会の正・副委員長互選の結果を報告いたします。委員長に三角勝嘉議員、副委
員長に大迫久光議員がそれぞれ互選されました。
以上で報告を終わります。
保健課長より発言の申出があります。
〇保健課長(阿久根祐一)
先ほど年金の記録台帳、大浦、「旧大浦町の分はない。」と申し上げ
ましたが、今確認をしたところ、大浦町もまだ残っているということです。訂正します。失礼
しました。
△
日程第31
〇議長(石井博美)
鹿児島県後期高齢者医療広域連合議会議員の選挙
次は、日程第31、鹿児島県後期高齢者医療広域連合議会議員の選挙を行い
ます。広域連合議会議員につきまして鹿児島県後期高齢者医療広域連合規約第 7条第 2項第 2
号の規定により市議会議員から 6名の議員を選出するため、今回選挙が行われることになった
ものです。この選挙は広域連合規約第 8条第 4項の規定によりすべての市議会の選挙における
得票総数の多い順に当選人を決定することになりますので、会議規則第31条の規定に基づく選
挙結果の報告のうち当選人の報告及び当選人の告知は行いません。そこでお諮りいたします。
選挙結果の報告については、南さつま市議会会議規則第31条の規定にかかわらず、有効投票の
うち候補者の得票数までを報告することとしたいと思いますが、御異議ありませんか。
[「異議なし」と呼ぶ者あり]
〇議長(石井博美)
御異議なしと認めます。したがって、選挙結果の報告については、南さつ
ま市議会会議規則31条の規定にかかわらず、有効投票のうち候補者の得票数までを報告するこ
とに決定しました。
選挙は投票で行います。議場の出入口を閉めます。
[議場閉鎖]
〇議長(石井博美)
ただ今の出席議員数は26人です。次に、立会人を指名します。南さつま市
議会会議規則第30条第 2項により、立会人に野下寛俊議員、三角勝嘉議員を指名いたします。
- 257 -
暫時休憩します。
〇議長(石井博美)
休憩
午後
2時49分
再開
午後
2時49分
再開します。
投票用紙を配付します。
[投票用紙配付]
〇議長(石井博美)
投票用紙の配付漏れはありませんか。
[「なし」と呼ぶ者あり]
〇議長(石井博美)
配付漏れなしと認めます。投票箱を点検します。
[投票箱点検]
〇議長(石井博美)
異常なしと認めます。ただ今から投票を行います。念のため申し上げます。
投票は単記無記名であります。点呼に応じて記載台で投票用紙に被選挙人の氏名を記載の上、
順次投票をお願いいたします。なお、白票は無効票として取り扱います。事務局長が議席番号
と氏名を読み上げます。
[投票]
〇議会事務局長(久保薗秀徳)
それでは、議席番号と氏名を読み上げます。まず、議席番号 1
番清水春男議員、 2番若松正伸議員、 3番下釡清和議員、 4番平石一善議員、 5番諏訪昌一議員、
6番古木健一議員、 7番貴島 修議員、 8番南 敏子議員、 9番新澤・美議員、10番有村義次議員、
11番園田
豊議員、13番大原俊博議員、14番上園邦丸議員、15番鳥居亮幸議員、16番下野
認
議員、17番野下寛俊議員、18番三角勝嘉議員、19番大迫久光議員、20番相星二三夫議員、21番
髙倉正文議員、22番山下美岳議員、23番永山薩男議員、24番井料健造議員、25番柳元拓夫議員、
26番室屋正和議員、27番石井博美議員、以上で点呼は終わります。
〇議長(石井博美)
投票漏れはありませんか。
[「なし」と呼ぶ者あり]
〇議長(石井博美)
投票漏れなしと認めます。投票を終わります。開票を行います。立会人は
開票の立会いをお願いします。
[開票]
〇議長(石井博美)
投票の結果を報告いたします。投票総数26票、これは先ほどの出席議員数
に一致しております。そのうち有効投票26票、無効投票 0票でございます。有効投票中、宮内
博議員 8票、東
伸行議員16票、小森こうぶん議員 2票、以上のとおりです。
議場の出入口を開きます。
[議場開鎖]
- 258 -
△
〇議長(石井博美)
日程第32
請願等の付託
次は、日程第32、請願等の付託を行います。去る 3月定例会後締切日まで
に請願 3件を受理しています。請願第 1号、第 2号及び第 3号は、お手元に配付の文書表のと
おり所管の委員会に付託いたします。
以上で本日の日程はすべて終了いたしました。
ここで念のため申し上げます。明日から28日までは各委員会の審査及び事務整理のため休会
し、29日に最終本会議を開きます。
本日はこれで散会いたします。
散
会
午後
3時04分
- 259 -
第 3回南さつま市議会定例会会議録(第 6日目)
1.開
会
日
時
平成19年 6月29日(金)午前10時
1.議
事
日
程
(第 6号)
〇開
議
議案第71号 南さつま市外国の地方公共団体の機関等に
日程第 1
派遣される職員の処遇等に関する条例及び南さつま市職
員の給与に関する条例の一部を改正する条例
議案第72号 南さつま市長等の給与等に関する条例及び
日程第 2
南さつま市教育長の給与等に関する条例の一部を改正す
る条例
日程第 3
日程第 4
日程第 5
日程第 6
議案第73号 南さつま市坂口副市長の給料の特例に関す
る条例
議案第75号 南さつま市消防団員等公務災害補償条例の
一部を改正する条例
討論、表決
議案第76号 過疎地域自立促進計画の一部変更について
議案第77号 辺地に係る公共的施設の総合整備計画の一
部変更について
議案第78号 鹿児島県市町村総合事務組合を組織する地
日程第 7 方公共団体の数の減少及び鹿児島県市町村総合事務組合
規約の変更について
日程第 8
総務委員長報告、質疑、
平成18年請願第 8号 公共工事における建設労働者の適
正な労働条件の確保に関する意見書提出を求める件
- 260 -
日程第 9
日程第10
日程第11
日程第12
議案第79号 南さつま市重度心身障害者医療費助成金支
給条例の一部を改正する条例
請願第 1号 教育予算の拡充を求める意見書の採択要請
文教厚生委員長報告、
について
質疑、討論、表決
平成18年陳情第 9号 リハビリテーション打ち切りの実
態把握と改善のため政府への意見書提出を求める陳情書
請願第 2号 日豪EPA/FTA交渉に対する請願書
請願第 3号 アメリカ産牛肉の輸入条件の緩和に反対し、
日程第13
国内での全頭検査を維持する予算措置の継続を求める請
産業建設委員長報告、
質疑、討論、表決
願
日程第14
日程第15
日程第16
日程第17
日程第18
日程第19
議案第80号 平成19年度南さつま市一般会計補正予算
(第 2号)
議案第81号 平成19年度南さつま市国民健康保険特別会
予算特別委員長報告、
計補正予算(第 1号)
質疑、討論、表決
議案第82号 平成19年度南さつま市診療所特別会計補正
予算(第 1号)
意見書案第 1号 公共工事における建設労働者の適正な
趣旨説明、質疑、付託
労働条件の確保に関する意見書
省略、討論、表決
意見書案第 2号 教育予算確保に関する意見書
意見書案第 3号 リハビリテーションの診療報酬改定に
関する意見書
- 261 -
同
上
日程第20
日程第21
日程第22
意見書案第 4号 日豪EPA・FTA交渉に関する意見
書
趣旨説明、質疑、付託
意見書案第 5号 米国産牛肉の輸入に対し、BSEの万
省略、討論、表決
全な対策を求める意見書
議員定数等調査特別委員会の設置、付託、閉会中の継続
調査及び委員の選任について
議 長 発 議
〇休憩 議員定数等調査特別委員会正・副委員長の互選
〇互選の結果報告
議
日程第23
総務委員会の行政調査の報告について
日程第24
議員派遣について
長
総務委員長報告
閉会中の継続審査について
〇総務委員会所管分
議案第74号
日程第25
平成18年(陳情第 4号、請願第 6号)
平成19年(陳情第 2号)
申
出
書
申
出
書
〇文教厚生委員会所管分
平成18年(陳情第 3号)
平成19年(陳情第 1号)
閉会中の継続調査について
〇文教厚生委員会所管分
日程第26 〇産業建設委員会所管分
〇議会運営委員会所管分
〇行財政改革調査特別委員会所管分
〇閉
会
- 262 -
1.本日の会議に付した事件
〇議事日程のとおり
1.会議に出席した議員(27名)
1番議員
清
水
春
男
2番議員
若
松
正
伸
3番議員
下
釡
清
和
4番議員
平
石
一
善
5番議員
諏
訪
昌
一
6番議員
古
木
健
一
7番議員
貴
島
修
8番議員
南
敏
子
9番議員
新
澤
美
10番議員
有
村
義
次
11番議員
園
田
豊
12番議員
小
園
藤
生
13番議員
大
原
俊
博
14番議員
上
園
邦
丸
15番議員
鳥
居
亮
幸
16番議員
下
野
17番議員
野
下
寛
俊
18番議員
三
角
勝
19番議員
大
迫
久
光
20番議員
相
星
二三夫
21番議員
髙
倉
正
文
22番議員
山
下
美
岳
23番議員
永
山
薩
男
24番議員
井
料
健
造
25番議員
柳
元
拓
夫
26番議員
室
屋
正
和
27番議員
石
井
博
美
長
金
田
鶴
見
記
大
原
雄
樹
廣
認
嘉
1.会議に欠席した議員(0名)
1.会議に出席した事務局職員(4名)
事
務
局
書
長
久保薗
秀
徳
議
記
井
喜
詞
書
上
事
係
1.法第 121条による会議に出席した説明員(20名)
長
川
野
信
男
副
市
長
相
星
完
治
長
坂
口
二
郎
教
育
長
出
口
定
昭
長
柴
田
達
朗
企画政策部長
上
野
哲
郎
市民福祉部長
下
西
公
一
産業振興部長
東久保
建
設
部
長
山
下
和
隆
会 計 管 理 者
當
房
公
夫
教
育
部
長
染
川
勝
夫
笠 沙 支 所 長
中
村
澄
哉
大 浦 支 所 長
松
岡
正
三
坊 津 支 所 長
放生会
金 峰 支 所 長
坂
上
広
美
監査事務局長
辻
市
副
総
市
務
部
- 263 -
嵩
隆
敬
子
総務部総務課長
塩
賀
千
弘
総務部財政課長
山
口
力
三
企画政策部企画
課
長
中
山
秀
次
市民福祉部保健
課
長
阿久根
祐
一
- 264 -
△
〇議長(石井博美)
開
議
午前10時00分
ただ今から本日の会議を開きます。
保健課長、企画課長から発言の申出があります。
〇保健課長(阿久根祐一)
6月15日の本会議での園田
豊議員の国民年金納付記録についての
答弁で不十分な所がありましたので、補足説明させていただきます。国民年金の納付記録は、
旧市町では当初紙台帳によって、電算化した以後は磁気媒体によってそれぞれ管理し、これら
の記録は毎月社会保険事務所へ報告しておりました。平成14年度から国民年金業務が国に移管
されたことにより、これらの記録はすべて国に引き継いだところでございます。平成13年度以
前旧市町では管理した紙台帳及び磁気媒体は、現在南さつま市で保管しております。なお、金
峰町の磁気媒体については、平成14年度にすべて国に移管したため、現在市では管理していな
いところでございます。また、納付記録の確認等についての南さつま市の窓口を 7月31日まで
本庁、支所で開設しているところでございます。
〇企画課長(中山秀次)
平成19年度の 6月15日の開催の本会議におきまして、議案第61号の専
決処分の求めることについての平成18年度南さつま市一般会計補正予算の室屋議員の南さつま
市地域等環境整備基金等の現在の残額の御質疑に対しまして「 1億 360万 328円」とお答えい
たしましたが、これは利息を含まない額でございましたので、利息を含む平成18年度末の基金
残高は「 1億 364万 5,015円」でありましたので、お詫びして訂正を申し上げます。以上です。
〇議長(石井博美)
△
日程第 1
議案第71号から
△
日程第 8
平成18年請願第 8号まで
日程第 1、議案第71号、南さつま市外国の地方公共団体の機関等に派遣さ
れる職員の処遇等に関する条例及び南さつま市職員の給与に関する条例の一部を改正する条例
から日程第 7、議案第78号、鹿児島県市町村総合事務組合を組織する地方公共団体の数の減少
及び鹿児島県市町村総合事務組合規約の変更についてまでの議案 7件及び日程第 8、平成18年
請願第 8号、公共工事における建設労働者の適正な労働条件の確保に関する意見書提出を求め
る件の請願 1件の 8件を一括議題といたします。総務委員長の報告を求めます。
[園田
〇総務委員長(園田
豊)
豊総務委員長登壇]
総務委員会の報告をいたします。
本委員会では、去る 6月15日の本会議で付託になりました議案第71号から議案第78号までの
議案 8件と陳情第 2号と継続審査となっておりました平成18年の陳情第 4号、請願第 6号及び
請願第 8号の計12件を 6月19日に審査いたしました。
それでは、審査の概要と結果について御報告を申し上げます。
まず、議案第71号、南さつま市外国の地方公共団体の機関等に派遣される職員の処遇等に関
する条例及び南さつま市職員の給与に関する条例の一部を改正する条例について申し上げます。
- 265 -
まず、補足説明では、条文の改正内容につきまして説明がなされました。
質疑では、本市の加入と職員の不利益について質しましたところ、本市は、退職手当に係わ
る部分、自治会館の管理に係わる部分、非常勤職員の災害補償に係わる部分、議会議員の公務
災害補償に係わる部分、この四つの業務について加入している。職員の不利益については、今
まで行われていた事務を統合して継承するということなので、不利益は一切ないと考えている
とのことでした。以上が質疑の主なものでありました。
討論はなく、採決の結果、議案第71号は全員異議なく原案のとおり可決すべきものと決定を
いたしました。
次に、議案第72号、南さつま市長等の給与等に関する条例及び南さつま市教育長の給与等に
関する条例の一部を改正する条例についてを申し上げます。
質疑では、報酬審議会の答申内容について質しましたところ、議会議員の報酬並び市長、副
市長及び教育長の給料の額については改定を見送ることが妥当であるという答申であったとの
ことでした。
また、期末手当に反映されない理由について質しましたところ、今回給料月額の抑制率を引
き上げる率に伴い、県下17市の中で、抑制の状況を参考にする中で、ほとんどの市において期
末手当への反映はしていないため、今回そういうような提案になったとのことでした。以上が
質疑の主なものでありました。
討論はなく、採決の結果、議案第72号は全員異議なく原案のとおり可決すべきものと決定を
いたしました。
次に、議案第73号、南さつま市坂口副市長の給料の特例に関する条例について申し上げます。
質疑では、道義的な申入れと判断していいかと質しましたところ、坂口副市長は当時金峰町
の助役ということで芝原b遺跡の発掘調査に係わっており、その責任者として責任をとること
が道義的であることから給料を一部返納したいという申入れがあり、市として検討した結果、
この申入れを受けることとし、今回の条例を提案したということでありました。以上が質疑の
主なものでありました。
討論では、「副市長からの要望で条例改正が出たわけなんですけれども、道義的責任を問う
必要もない。当時の関係者の代表で責任をとるようなことは決して好ましいことではないと思
い、この件に関しては反対する。」という反対討論や「担当者は善意の積み重ねの結果があの
ような処分になってしまったということ等を鑑みますと、当事者からの申入れならば、この辺
りで幕を引くという意味で、この議案自体が反対の気持ちでありますけれども、広報等の記載
の際には処分と受け取られるようなことのないように細心の注意を払った表現等を検討してい
ただくということを申し上げ賛成討論としたい。」と、「この案件は旧町において一応書類上は
済んだことになっていますし、金峰町と南さつま市という別人格でありますので、あえてこの
ことで坂口副市長の給料に関する条例を出すことは、処分されたということに関して間違いな
- 266 -
いということで、そうした場合には逆に当時の関係者に道義的なことを求めていくという考え
方もある。そういった意味で道義的なことであるのであったら、社会福祉協議会に寄附されて
本人の心の整理がされるのが一番妥当であると思う。この案件に反対する。」という反対討論
があり、挙手採決の結果、議案第73号は可否同数となり、委員長採決により原案を否決すべき
ものと決定をいたしました。
次に、議案第75号、南さつま市消防団員等公務災害補償条例の一部を改正する条例について
申し上げます。
まず、補足説明では、改正の趣旨につきまして説明がなされました。
質疑では、自主防災組織の方々にも適用できるのかと質しましたところ、適用範囲が消防団
員あるいは消火活動や救急活動の時に協力を依頼されて対応した人々も対象になるということ
でありますとの答弁でした。以上が質疑の主なものであります。
討論はなく、採決の結果、議案第75号は全員異議なく原案のとおり可決すべきものと決定を
いたしました。
次に、議案第76号、過疎地域自立促進計画の一部変更についてを申し上げます。
まず、補足説明では、計画の変更内容について説明がなされました。
本件に対する質疑・討論はなく、全員異議なく議案第76号は原案のとおり可決すべきものと
決定をいたしました。
次に、議案第77号、辺地に係る公共的施設の総合整備計画の一部変更についてを申し上げま
す。
まず、補足説明では、計画変更内容について説明がなされました。
質疑では、県道の全体的な整備の構想について質しましたところ、県道については久志の方
から改良が進んでいるが、まだ残りが相当あり、 226号が災害時において不通になればバイパ
スということであります。どうしても県道久志上津貫線と久志大浦線での 2路線の県道も迂回
しなければならないというふうに考えている。具体的な県の方に改良計画については、本年
2月の事前測量を実施し、これからそういう計画が立っていくということは伺っているとのこ
とでありました。
以上が質疑の主なものであり、討論はなく、採決の結果、議案第77号は全員異議なく原案の
とおり可決すべきものと決定をいたしました。
次に、議案第78号、鹿児島県市町村総合事務組合を組織する地方公共団体の数の減少及び鹿
児島県市町村総合事務組合規約の変更についてを申し上げます。
本件に対する質疑・討論はなく、採決の結果、議案第78号は全員異議なく原案のとおり可決
すべきものと決定いたしました。
次に、平成18年請願第 8号、公共工事における建設労働者の適正な労働条件の確保に関する
意見書提出を求める件についてを申し上げます。
- 267 -
紹介議員から地域雇用と経済を支える優良な中小・中堅建設業者の受注の機会が確保される
よう配慮し、建設労働者の賃金・労働条件の確保が適切に行われるよう努める。また、国に対
して公共工事において建設労働者の適正な賃金が確保されるような制度の確立を図ること。そ
れから、公共工事の入札及び契約の適正化の促進に関する法律の附帯決議事項の実効ある施策
を進めることですので、ぜひ国に対して意見を申し上げていただきたいと思いますとの説明が
なされました。
工事人夫賃について質しましたところ、県の労務単価を使っており、 1日当たり標準単価は、
特殊作業員で 1万 9,000円、普通作業員で 1万 3,900円、それから建築の職種で大工 1万
6,500円、左官 1万 5,500円が主なものであるとのことでありました。
談合等を規制する法律ということで質しましたところ、入札・契約の適正化を促進し、適正
化ですから、公共工事に対する国民の信頼の確保と建設業の健全な発達を図ることを目的とし
ておりますから、不正行為の排除の徹底ということ等も入っておりますとのことでありました。
討論はなく、採決の結果、平成18年請願第 8号は全員異議なく採択すべきものと決定をいた
しました。
以上で総務委員会の報告を終わります。
〇議長(石井博美)
ただ今の委員長報告に対し御質疑ありませんか。
〇1番議員(清水春男)
私は議案第73号の南さつま市坂口副市長の給与の特例に関する条例に
関しての質問を委員長にしたいと思います。まず一つが南さつま市の市長代理を務められてい
た大久保町長からの申出というのはなかったものかどうか。次に、今回坂口副市長は道義的責
任からの本人の申出ということで今回こういう議案が出たわけですけれども、やはり職員の問
題に対する責任というのは、やっぱり町長、教育長、助役、そういうのにあるわけですけれど
も、そういう点で旧町長、教育長の責任を表す措置はとられているのか。そういう質問はなかっ
たものかどうか。その点 2点お願いします。
〇総務委員長(園田
豊)
今の清水春男議員の方から質問がありました大久保町長の申出はな
かったかという質疑に関しましては、そのような質疑、答弁はございませんでした。それから、
教育長等に関するそういうような質疑等というのはですねなかったと確か記憶いたしておりま
す。
〇議長(石井博美)
ほかにありませんか。
[「なし」と呼ぶ者あり]
〇議長(石井博美)
質疑を終わります。討論に入ります。討論はありませんか。
〇1番議員(清水春男)
私は、議案第73号、南さつま市坂口副市長の給与の特例に関する条例
に反対の立場で討論をいたします。今回の議案は坂口副市長が道義的責任を持って本人の申入
れとして出されたというもので自主的に 7月分の給与の10分の 1を減額するというものですが、
一人だけの責任で済むのか。旧町長、教育長の責任を表す何らかの措置がとられるべきであり、
- 268 -
条例でなく、寄附などの態度表明をするべきという理由で私は反対の討論といたします。
〇議長(石井博美)
ほかにありませんか。
〇5番議員(諏訪昌一)
私は議案第73号に賛成の立場で討論をいたします。内容につきまして、
その賛成をいたしました一定の中身については、ただ今、園田総務委員長の報告の中にも盛り
込まれておりますので、盛り込まれている部分は簡略化しながら、それ以外の部分について加
えて討論をさせていただきたいと思います。本案件の原因になっております問題は、そもそも
合併前の極めて忙しい時期において、本来どの業務も一人ではでき得ないほどの量の業務が一
人の担当者に集中したと。加えて民間からの強い要望があって、その善意の巡り合わせといい
ますか、そういった形で発生をしたというものであります。当時の助役でありました坂口副市
長の責任といいますか、他の直接の責任があります担当教育長含めてですね、それだけの業務
が果たしてそこでこなし得るのかということを判断をするべき立場にあった方々の責任という
ものはやっぱりその時点においては極めて重要、重大なものであると私は考えます。さらに同
問題が発生した当初、内容が明らかになってきた時点で、「この問題は、民間からの要望とか、
いろいろな問題について善意が善意を呼んで、最終的にやってはならない問題へと発展していっ
たものであるので、軽微な処分を求める。」という声が内外でまま聴かれたものでありますけ
れども、減給というところまで行われたわけであります。当時の責任を負う者の一人として当
時の助役からの申出に沿って提案されたものでありまして、副市長の道義的な意味で言います
ならば、寄附という形で行われるならば、当時の関係しておりました、今は関係する職にない
方々からも寄附等が行われるのではないかというような、その寄附という形で道義的責任を負
うというような社会的な対応というものもなされるのではないかということを考え、そういっ
た意味では本議案はこういった形での提案というのはあるべきではないというふうに考えます
けれども、一番大切なのは、同種の案件含めて今日多くの全国的な行政における問題というも
のが明らかになってきてマスメディアを賑わしておりますけれども、そういったことまで含め
て再発防止、あるいは同種の事件が起きるということを、つまり他の自治体で行われて起きた
というようなことなどの同種の事件が起きるということを防止するということを最優先させる
べきだというふうに考えます。よって、形よりも、副市長からの申出を可として議案第73号に
は賛成すべきであると、ここで一定の終止符を打つべきであるということを申し上げ賛成の討
論といたします。
〇議長(石井博美)
ほかにありませんか。
〇14番議員(上園邦丸)
私は反対の立場で討論をさしていただきます。この過酷な労働条件
の中で起きた件だと思うんですけども、不適正な処理がなされたことはもう明らかになったわ
けなんですけども、正直申し上げて条例を改正してまでですね報酬を減額必要があるんだろう
か。ましてや代表でもってですね坂口副市長が責任をとるべき問題であるのかどうか。一番大
切なことは二度とこのようなことがですね起こらないようにすることが大事なことであって、
- 269 -
こういうことが起こった場合に同じようにですね本人からの申出をしてこういうことが、何と
言うんですか、また同じような慣例化されるようなことがあってもならないことですし、その
辺を考えた上で僕は今回の条例に関してはですね決して責任をとる必要はないという観点から
反対の討論とさせていただきます。
〇議長(石井博美)
ほかに。
〇20番議員(相星二三夫)
私は73号について賛成の立場で申し上げたいと思います。この問
題につきましてはこれまで議会で相当数の意見のやりとりをいたしました。関係者の責任の問
題まで出てきたところでございましたが、どうにか収束したわけでございますが、これが旧金
峰町の問題だ、過去の問題だということでこのまま置くということはいかがなものであろうか
と思います。当時の責任者として副市長、坂口副市長がこういうことを御提案いたしておりま
すが、私はこれをきちっとした収束をするためには、これを賛成して仕切りをはっきりとすべ
きだと思っております。これまでの議会の質疑のやりとりの結果から見てほんとに妥当な処置
のやり方じゃなかろうかと思いまして賛成の討論といたします。
〇議長(石井博美)
ほかにありませんか。
〇19番議員(大迫久光)
私は本案に賛成の立場で討論をいたします。議会でもあれほど問題
になりまして、旧金峰町の問題にもかかわらず、議会でもこれほど問題になったわけです。旧
金峰町の町長とか、教育長にも責任をとれというような話もあったんですが、実際に今、旧金
峰町の当時の行政のトップの中で本市にいらっしゃるのは坂口助役だけですので、当然坂口助
役が、これはもうほんとに申し訳ないというような気持ちで今回こういった給与の削減を自ら
進んで申し出られたということは、私はこれは人間として本当に、人間の気持ちとしてですね
私は受け入れてあげるべきだというふうに感じます。ですから、私はこの議案には賛成いたし
ます。
〇議長(石井博美)
ほかにありませんか。
〇13番議員(大原俊博)
この議案に賛成をするものとして討論をいたします。道義的なとか、
いろんなことがあるわけですが、それはそれとして、当事者からそのような申出もあり、また、
執行部の方もそれを受けて一つのけじめとしてですね決断をされたものだというふうに判断を
いたします。二度とあってはならないこととしても、一つのけじめとしてのことは必要なんじゃ
ないかなというふうに思い、申入れを受ける方がいいということで賛成討論といたします。
〇議長(石井博美)
ほかにありませんか。
〇12番議員(小園藤生)
議案第73号につきまして私も賛成の立場で討論をいたします。まず、
旧金峰町時代のその担当職員がそれぞれの立場で責任をとり、そして、また、当時助役であり
ました現在坂口副市長が責任をとらないというのでは、坂口市長も道義的に心が痛むというこ
とから今回市長に処分の申入れを行ったということは明白であります。もし自分が同じような
立場の場合どうだろうかと考えた場合でも、理屈抜きで、部下が責任をとるのに、自分はとら
- 270 -
ないというようなことは末代まで禍根を残しかねなく、私も同じように強く市長に申入れを行っ
ただろうと思います。そこで我々は責任論を言うのであれば、合併で旧 1市 4町のすべてを引
き継いだ市長にも責任は発生すると認識しておりますが、今回坂口副市長が責任をとるという
ことでありますので、副市長の意を酌んで、そして責任を明確化した上で 1日も早くこの不祥
事に決着を付けて、そして南さつま市の将来に向かって一丸となって邁進すべきだと、そうい
うふうに思っております。したがいまして、本議案に賛成いたします。以上です。
〇議長(石井博美)
ほかにありませんか。
[「なし」と呼ぶ者あり]
〇議長(石井博美)
討論を終わります。採決に入ります。 1件ずつ採決いたします。まず、議
案第71号、南さつま市外国の地方公共団体の機関等に派遣される職員の処遇等に関する条例及
び南さつま市職員の給与に関する条例の一部を改正する条例についてお諮りします。本件に対
する委員長報告は原案可決であります。委員長報告のとおり決定することに御異議ありません
か。
[「異議なし」と呼ぶ者あり]
〇議長(石井博美)
御異議なしと認めます。したがって、議案第71号は原案のとおり可決され
ました。
次は、議案第72号、南さつま市長等の給与等に関する条例及び南さつま市教育長の給与等に
関する条例の一部を改正する条例についてお諮りします。本件に対する委員長報告は原案可決
であります。委員長報告のとおり決定することに御異議ありませんか。
[「異議なし」と呼ぶ者あり]
〇議長(石井博美)
御異議なしと認めます。したがって、議案第72号は原案のとおり可決され
ました。
次は、議案第73号、南さつま市坂口副市長の給料の特例に関する条例についてお諮りします。
本件は起立により採決いたします。本件に対する委員長報告は否決であります。したがって、
原案について採決いたします。本件は原案のとおり決定することに賛成の議員の起立を求めま
す。
[賛成者起立]
〇議長(石井博美)
起立多数であります。したがって、議案第73号は原案のとおり可決されま
した。
次は、議案第75号、南さつま市消防団員等公務災害補償条例の一部を改正する条例について
お諮りします。本件に対する委員長報告は原案可決であります。委員長報告のとおり決定する
ことに御異議ありませんか。
[「異議なし」と呼ぶ者あり]
〇議長(石井博美)
御異議なしと認めます。したがって、議案第75号は原案のとおり可決され
- 271 -
ました。
次は、議案第76号、過疎地域自立促進計画の一部変更についてお諮りします。本件に対する
委員長報告は原案可決であります。委員長報告のとおり決定することに御異議ありませんか。
[「異議なし」と呼ぶ者あり]
〇議長(石井博美)
御異議なしと認めます。したがって、議案第76号は原案のとおり可決され
ました。
次は、議案第77号、辺地に係る公共的施設の総合整備計画の一部変更についてお諮りします。
本件に対する委員長報告は原案可決であります。委員長報告のとおり決定することに御異議あ
りませんか。
[「異議なし」と呼ぶ者あり]
〇議長(石井博美)
御異議なしと認めます。したがって、議案第77号は原案のとおり可決され
ました。
次は、議案第78号、鹿児島県市町村総合事務組合を組織する地方公共団体の数の減少及び鹿
児島県市町村総合事務組合規約の変更についてお諮りします。本件に対する委員長報告は原案
可決であります。委員長報告のとおり決定することに御異議ありませんか。
[「異議なし」と呼ぶ者あり]
〇議長(石井博美)
御異議なしと認めます。したがって、議案第78号は原案のとおり可決され
ました。
次は、平成18年請願第 8号、公共工事における建設労働者の適正な労働条件の確保に関する
意見書提出を求める件についてお諮りします。本件に対する委員長報告は採択であります。委
員長報告のとおり決定することに御異議ありませんか。
[「異議なし」と呼ぶ者あり]
〇議長(石井博美)
御異議なしと認めます。したがって、平成18年請願第 8号は採択されまし
た。
〇議長(石井博美)
△
日程第 9
議案第79号から
△
日程第11
平成18年陳情第 9号まで
次は、日程第 9、議案第79号、南さつま市重度心身障害者医療費助成金支
給条例の一部を改正する条例、日程第10、請願第 1号、教育予算の拡充を求める意見書の採択
要請について及び日程第11、平成18年陳情第 9号、リハビリテーション打ち切りの実態把握と
改善のため政府への意見書提出を求める陳情書の 3件を一括議題といたします。文教厚生委員
長の報告を求めます。
[井料健造文教厚生委員長登壇]
〇文教厚生委員長(井料健造)
文教厚生委員会の報告をいたします。
- 272 -
本委員会では、去る 6月15日の本会議で付託になりました議案第79号と請願 1件、陳情 3件
の計 5件を 6月18日に審査いたしました。
それでは、審査の概要と結果について御報告いたします。
まず、議案第79号、南さつま市重度心身障害者医療費助成金支給条例の一部を改正する条例
について申し上げます。
質疑では、特別支援校について質しましたところ、特別支援校とは、養護学校、盲学校、聾
学校等の学校を包括した総称で、現在の個々の学校の名称が変更するわけではないとのことで
した。以上が質疑の主なものでした。
討論はなく、採決の結果、議案第79号は全員異議なく原案のとおり可決すべきものと決定し
ました。
次に、請願第 1号、教育予算の拡充を求める意見書の採択要請について申し上げます。
本請願は紹介議員に出席を求め審査しました。まず、紹介議員から義務教育費国庫負担の割
合が 2分の 1から 3分の 1に引き下げられ、また、地方交付税も削減され地方自治体は厳しい
財政を強いられており、教育条件の地域間格差が広がりつつあるとの補足説明がありました。
委員から「人材確保については、単に教職員を増やすのではなく、しっかりした人材を採用
すべきである。」との意見が出されました。
討論では、「国がどんどん財源を削減しているが、今後の日本を背負って立つ子どもたちを
教育する予算をこれ以上削られたら困る。特に鹿児島県は非常に財政が厳しい自治体であるの
で、制度を維持し、逆に予算を増やしてもらいたいぐらいの気持ちであるので、賛成する。」
との討論があり、採決の結果、請願第 1号は全員異議なく採択すべきものと決定しました。
次に、平成18年陳情第 9号、リハビリテーション打ち切りの実態把握と改善のため政府への
意見書提出を求める陳情書について申し上げます。
委員から「政府が見直しを検討するということだが、そういった動きが余り見られない。」
との意見が出されました。
討論では、「県内の状況を見ても診療報酬の改定によりリハビリテーションを打ち切られた
という実態があり、その実態を政府に分かってもらうためにも採択して意見書を提出すべきで
ある。」との賛成討論があり、採決の結果、平成18年陳情第 9号は全員異議なく採択すべきも
のと決定しました。
以上で文教厚生委員会の報告を終わります。
〇議長(石井博美)
質疑に入ります。ただ今の委員長報告に対し御質疑ありませんか。
[「なし」と呼ぶ者あり]
〇議長(石井博美)
質疑を終わります。討論に入ります。討論はありませんか。
[「なし」と呼ぶ者あり]
〇議長(石井博美)
討論を終わります。採決に入ります。 1件ずつ採決いたします。まず、議
- 273 -
案第79号、南さつま市重度心身障害者医療費助成金支給条例の一部を改正する条例についてお
諮りします。本件に対する委員長報告は原案可決であります。委員長報告のとおり決定するこ
とに御異議ありませんか。
[「異議なし」と呼ぶ者あり]
〇議長(石井博美)
御異議なしと認めます。したがって、議案第79号は原案のとおり可決され
ました。
次は、請願第 1号、教育予算の拡充を求める意見書の採択要請についてお諮りします。本件
に対する委員長報告は採択であります。委員長報告のとおり決定することに御異議ありません
か。
[「異議なし」と呼ぶ者あり]
〇議長(石井博美)
御異議なしと認めます。したがって、請願第 1号は採択されました。
次は、平成18年陳情第 9号、リハビリテーション打ち切りの実態把握と改善のため政府への
意見書提出を求める陳情書についてお諮りします。本件に対する委員長報告は採択であります。
委員長報告のとおり決定することに御異議ありませんか。
[「異議なし」と呼ぶ者あり]
〇議長(石井博美)
御異議なしと認めます。したがって、平成18年陳情第 9号は採択されまし
た。
〇議長(石井博美)
△
日程第12
請願第 2号及び
△
日程第13
請願第 3号
次は、日程第12、請願第 2号、日豪EPA/FTA交渉に対する請願書及
び日程第13、請願第 3号、アメリカ産牛肉の輸入条件の緩和に反対し、国内での全頭検査を維
持する予算措置の継続を求める請願の請願 2件を一括議題といたします。産業建設委員長の報
告を求めます。
[若松正伸産業建設委員長登壇]
〇産業建設委員長(若松正伸)
産業建設委員会の報告をいたします。
本委員会では、去る 6月15日の本会議で付託になりました請願第 2号及び第 3号の請願 2件
について 6月20日審査いたしました。
それでは、審査の概要と結果について御報告いたします。
まず、請願第 2号、日豪EPA/FTA交渉に対する請願書につきまして申し上げます。
執行部から米、麦、牛肉、乳製品、砂糖等の重要品目の関税が撤廃された時の影響について、
南さつま市の農業総生産額約98億円のうち重要品目の生産額の総計は約45億 9,000万円になり、
南さつま市の農業総生産額の半分近くに当たるので、大きな影響を受けるだろうとの現状につ
いての説明がありました。
- 274 -
委員から「継続的な請願をやっていかなければならない。」との意見が出され、討論はなく、
採決の結果、請願第 2号は全員異議なく採択すべきものと決定をいたしました。
次に、請願第 3号、アメリカ産牛肉の輸入条件の緩和に反対し、国内での全頭検査を維持す
る予算措置の継続を求める請願について申し上げます。
執行部からアメリカは肉主食で、日本と比べるとBSE対策は危険部位の除去や肉骨粉への
取組みなど弱い部分がある。南さつま市では、畜産農家はもとより、消費者が求める安心安全
な農産物の生産に取り組んでいるとの現状についての説明がありました。
「消費者が求める日本の食文化に合った検査をすべきである。」、「食の安全を守るため、厳し
い対処の仕方を求めるべきである。」、「今までの在り方を継続し求めるべきである。」との意
見が委員から出され、討論はなく、採決の結果、請願第 3号は全員異議なく採択すべきものと
決定をいたしました。
以上で産業建設委員会の報告を終わります。
〇議長(石井博美)
質疑に入ります。ただ今の委員長報告に対し御質疑ありませんか。
[「なし」と呼ぶ者あり]
〇議長(石井博美)
質疑を終わります。討論に入ります。討論はありませんか。
[「なし」と呼ぶ者あり]
〇議長(石井博美)
討論を終わります。採決に入ります。 1件ずつ採決いたします。まず、請
願第 2号、日豪EPA/FTA交渉に対する請願書についてお諮りします。本件に対する委員
長報告は採択であります。委員長報告のとおり決定することに御異議ありませんか。
[「異議なし」と呼ぶ者あり]
〇議長(石井博美)
御異議なしと認めます。したがって、請願第 2号は採択されました。
次は、請願第 3号、アメリカ産牛肉の輸入条件の緩和に反対し、国内での全頭検査を維持す
る予算措置の継続を求める請願についてお諮りします。本件に対する委員長報告は採択であり
ます。委員長報告のとおり決定することに御異議ありませんか。
[「異議なし」と呼ぶ者あり]
〇議長(石井博美)
〇議長(石井博美)
御異議なしと認めます。したがって、請願第 3号は採択されました。
△
日程第14
議案第80号から
△
日程第16
議案第82号まで
次は、日程第14、議案第80号、平成19年度南さつま市一般会計補正予算
(第2号)、日程第15、議案第81号、平成19年度南さつま市国民健康保険特別会計補正予算(第1
号)及び日程第16、議案第82号、平成19年度南さつま市診療所特別会計補正予算(第 1号)の
3件を一括議題といたします。予算特別委員長の報告を求めます。
[三角勝嘉予算特別委員長登壇]
- 275 -
〇予算特別委員長(三角勝嘉)
それでは、予算特別委員会の報告をいたします。
本委員会では、去る 6月15日の本会議で付託になりました議案第80号から議案第82号までの
3件について 6月21日審査いたしましたので、審査の概要と結果について御報告をいたします。
質疑の主なものについて答弁を中心に申し上げたいと思います。
まず、議案第80号、平成19年度南さつま市一般会計補正予算(第 2号)について御報告いた
します。
まず、歳出について申し上げます。
2款総務費、 1項総務管理費、 9目情報管理費では、ブロードバンド・ゼロ地域解消促進事業
について質しましたところ、アンケートは対象地域の全戸数に実施し、約 3割の方が申し込ん
だ。本年中に完成予定で、これで市内全域が解消されるとのことでした。
同じく 2款総務費、 1項総務管理費、12目諸費では、委託料の内容について質しましたとこ
ろ、弁護士への業務委託料である。既に旧坊津時代に着手金等として41万 5,000円を支払って
おり、今回ですべて支払完了となるとのことでした。
6款農林水産業費、1項農業費、3目農業振興費、19節負担金補助及び交付金では、農地・水・
環境保全向上対策事業の増額理由について質しましたところ、水田の面積変更が 7.8ヘクター
ル増、畑の面積変更が118.97ヘクタール増、合計で 126.7ヘクタールの増加による増額補正で
あるとのことでした。
9款消防費、 1項消防費、 4目防災費では、自主防災組織資機材購入費補助金の内容について
質しましたところ、この補助金は、自主防災活動を活性化して災害による被害を防止するため、
自主防災活動に必要な資機材の購入について一部を補助するという制度である。補助対象の資
機材については要綱に例示してあるが、ヘルメット、電池メガホンなどであるとのことでした。
次に、歳入について申し上げます。
14款県支出金、4目農林水産業費県補助金、1節農業費補助金では、補助金の内容について質
しましたところ、今回の補助金は全額事務推進費である。団体等への交付金については県に設
置されている協議会から支給されているとのことでした。
16款寄附金、 2目指定寄附金では、件数等について質しましたところ、24社で総額 253万円
の寄附であるとのことでした。
次に、第 2表債務負担行為と第 3表地方債補正について申し上げますが、 8億 5,000万円の
必要性について質しましたところ、平成18年度借入金の償還に係る借換えとして、加世田小学
校関連用地他 7件で 6億 9,100万円、新規分の借入れとして火葬場建設に伴う用地取得及び土
地造成費が 9,000万円、それから内山田駅跡地土地造成事業費が 3,500万円、その他予備的事
業が 3,400万円で、新規分の合計が 1億 5,900万円で、総額 8億 5,000万円の債務負担行為が
必要であるとのことでした。以上が質疑の主なものでした。
討論はなく、採決の結果、議案第80号は全員異議なく原案のとおり可決すべきものと決定い
- 276 -
たしました。
次に、議案第81号、平成19年度南さつま市国民健康保険特別会計補正予算(第 1号)につい
て御報告いたします。本件は歳入歳出一括して審査いたしました。
質疑では、老人保健拠出金について質しましたところ、 1目老人保健医療拠出金については
医療費に係る分で、この拠出金の確定額が増加となったための補正で、 2目の事務費拠出金に
ついては審査手数料等の事務に係る分で、この拠出金が確定により減額なったための補正であ
るとのことでした。
討論もなく、採決の結果、議案第81号は全員異議なく原案のとおり可決すべきものと決定い
たしました。
次に、議案第82号、平成19年度南さつま市診療所特別会計補正予算(第 1号)について御報
告いたします。本件も歳入歳出一括して審査いたしました。
質疑では、修繕費について質しましたところ、 4月頃破損した秋目の診療所の入口のスロー
プの手すりを修理するもので、アルミ製からステンレス製に変えようとするものである。今後
は危険箇所についてはもっと早目に対応するようにしたいとのことでした。
討論はなく、採決の結果、議案第82号は全員異議なく原案のとおり可決すべきものと決定い
たしました。
以上で予算特別委員会の報告を終わります。
〇議長(石井博美)
質疑に入ります。ただ今の委員長報告に対し御質疑ありませんか。
〇1番議員(清水春男)
私は議案第80号の平成19年度南さつま市一般会計補正予算について質
問をしますが、70ページの賠償補償及び賠償金と、ごめんなさい。補償補填及び賠償金でした。
失礼します。の賠償金のことで委員会でこの問題の質問はなかったものか。休職になったその
理由と言うかですね、説明が本人に伝えられなかったというようなことを聴いてるんですけれ
ども、そういった質問はなかったものかどうか。
〇予算特別委員長(三角勝嘉)
賠償関係の今20万 9,000円ですか、このことの質問だろうと思
いますが、質問はありました。ありましたけれども、いろいろと坊津町のその職員の告訴に関
することでしたが、その内容も私委員長としてはあんまりよく御存じなくて、いろいろそれか
ら聴いたわけですけれども、結果的に市の方としてのその証明といいますか、辞令交付の証明
等に対する書類というのはないわけですから、そういうことで市の過失というのが判決で認め
られたという確か答えだったと思います。以上です。
〇1番議員(清水春男)
町長の、いや、ごめんなさい。失礼しました。市長の提案説明の中で
もこの問題のことがちょっとこう触れられていますね。そういう点では私は委員会でこれに対
する質問もあったのかなあと思ったんですが、その点もなかったものか。
〇予算特別委員長(三角勝嘉)
今申し上げましたように、あったわけですけれども、もうそれ
以上のことはもうありませんでした。
- 277 -
〇議長(石井博美)
ほかにありませんか。
[「なし」と呼ぶ者あり]
〇議長(石井博美)
質疑を終わります。討論に入ります。討論はありませんか。
〇1番議員(清水春男)
私は、議案第80号、平成19年度南さつま市一般会計補正予算に賛成の
立場で討論をいたします。私は、賠償金の問題では委員会の中で質疑があったということであ
ります。しかし、これはもう裁判の問題で判決が出ているということで、このような問題がで
すね今後絶対起きないように適切な事務手続、正確な事務手続をやり、二度とこのようなこと
が起きないよう強く要望して賛成討論とします。
〇議長(石井博美)
ほかにありませんか。
[「なし」と呼ぶ者あり]
〇議長(石井博美)
討論を終わります。採決に入ります。 1件ずつ採決いたします。まず、議
案第80号、平成19年度南さつま市一般会計補正予算(第 2号)についてお諮りします。本件に
対する委員長報告は原案可決であります。委員長報告のとおり決定することに御異議ありませ
んか。
[「異議なし」と呼ぶ者あり]
〇議長(石井博美)
御異議なしと認めます。したがって、議案第80号は原案のとおり可決され
ました。
次は、議案第81号、平成19年度南さつま市国民健康保険特別会計補正予算(第 1号)につい
てお諮りします。本件に対する委員長報告は原案可決であります。委員長報告のとおり決定す
ることに御異議ありませんか。
[「異議なし」と呼ぶ者あり]
〇議長(石井博美)
御異議なしと認めます。したがって、議案第81号は原案のとおり可決され
ました。
次は、議案第82号、平成19年度南さつま市診療所特別会計補正予算(第 1号)についてお諮
りします。本件に対する委員長報告は原案可決であります。委員長報告のとおり決定すること
に御異議ありませんか。
[「異議なし」と呼ぶ者あり]
〇議長(石井博美)
御異議なしと認めます。したがって、議案第82号は原案のとおり可決され
ました。
△
日程第17
意見書案第 1号
公共工事における建設労働者の適正な労働条件の確保に
関する意見書
〇議長(石井博美)
次は、日程第17、意見書案第 1号、公共工事における建設労働者の適正な
労働条件の確保に関する意見書を議題といたします。提出者の趣旨説明を求めます。
- 278 -
[園田
〇総務委員長(園田
豊)
豊総務委員長登壇]
意見書案第 1号について意見書を朗読して趣旨説明と代えさせてい
ただきます。
公共工事における建設労働者の適正な労働条件の確保に関する意見書
建設業は全国で約 540万人の就業者を数え、我が国の基幹産業として地域の経済を支えると
ともに、雇用機会の確保に大きく貢献しています。
しかしながら、建設業においては、元請と下請という重層的な関係の中で、建設労働者の賃
金体系は不安定な状況にあり、仕事量の変動は直接施工単価や労務費の引下げにつながるなど、
建設労働者の生活に大きな影響を及ぼしています。
このような中、平成12年11月に「公共工事の入札及び契約の適正化の促進に関する法律」が
制定され、「建設労働者の賃金、労働条件の確保が適正に行われるよう努めること」という附
帯決議が参議院においてなされています。また、諸外国においては、工事に従事する労働者の
賃金を確保する法律の制定が進んでいる状況にあります。
したがって、国会及び政府におかれては、公共工事における安全や品質の向上を図るととも
に、建設労働者の適正な労働条件の確保や技能労働者の育成を図るため、下記の事項について
早急に実行されるよう強く要望します。
記
1
公共工事において、建設労働者の適正な賃金が確保されるような制度の確立を図ること。
2
公共工事の入札及び契約の適正化の促進に関する法律の附帯決議事項について、実効ある
施策を図ること。
以上、地方自治法第99条の規定により意見書を提出いたします。
平成19年 6月29日
鹿児島県南さつま市議会
なお、意見書案第 1号の提出先は、衆議院議長、参議院議長、内閣総理大臣、総務大臣、厚
生労働大臣、農林水産大臣及び国土交通大臣であります。
この意見書につきましては、南さつま市議会会議規則第13条第 2項の規定により、南さつま
市議会総務委員会より発議するものです。
よろしく御審議の上、御賛同いただきますようお願いを申し上げます。
〇議長(石井博美)
質疑に入ります。御質疑ありませんか。
[「なし」と呼ぶ者あり]
〇議長(石井博美)
質疑を終わります。ここでお諮りいたします。本件は委員会付託を省略し
たいと思いますが、御異議ありませんか。
[「異議なし」と呼ぶ者あり]
〇議長(石井博美)
御異議ありませんので、本件は委員会付託を省略することに決定しました。
- 279 -
討論に入ります。討論はありませんか。
[「なし」と呼ぶ者あり]
〇議長(石井博美)
討論を終わります。採決に入ります。本件は原案のとおり決定することに
御異議ありませんか。
[「異議なし」と呼ぶ者あり]
〇議長(石井博美)
御異議なしと認めます。したがって、意見書案第 1号は原案のとおり可決
されました。
〇議長(石井博美)
△
日程第18
意見書案第 2号及び
△
日程第19
意見書案第 3号
次は、日程第18、意見書案第 2号、教育予算確保に関する意見書及び日程
第19、意見書案第 3号、リハビリテーションの診療報酬改定に関する意見書の意見書案 2件を
一括議題といたします。提出者の趣旨説明を求めます。
[井料健造文教厚生委員長登壇]
〇文教厚生委員長(井料健造)
意見書案第 2号及び第 3号については、意見書を朗読して趣旨
説明と代えさせていただきます。
意見書案第 2号
教育予算確保に関する意見書
子供たちに豊かな教育を保障することは、社会の基盤作りにとってきわめて重要なことです。
現在、多くの都道府県において、児童・生徒の実態に応じて少人数教育が実施されており、保
護者や子供たちからは大変有益であると評価されています。
しかし、義務教育費国庫負担制度の負担割合が 2分の 1から 3分の 1に縮小されたことや、
厳しい地方財政の状況などから、自治体独自に少人数教育を推進することには限界があり、自
治体の財政力によって、子供たちが受ける教育水準に格差を生じることが懸念されます。
教育は、未来への先行投資であり、子供たちが等しく良質な教育が受けられるよう国全体と
してしっかりと確保・充実させる必要があります。
したがって、政府におかれましては、教育予算に関する次の事項の実現について配慮されま
すよう強く要請します。
記
1
第 8次公立義務教育諸学校教職員定数改善計画及び第 7次公立高等学校教職員定数改善計
画を実施すること。
2
義務教育費国庫負担制度について、国の負担割合を 2分の 1に復元することを含め、制度
を堅持すること。
3
地方自治体の教育予算の充実のため、地方交付税を含む国の予算を拡充すること。
4
教職員の人材の確保のため、教職員給与の財源を確保・充実すること。
- 280 -
以上、地方自治法第99条の規定により意見書を提出します。
平成19年 6月29日
鹿児島県南さつま市議会
なお、意見書案第 2号の提出先は、内閣総理大臣、総務大臣、財務大臣及び文部科学大臣で
あります。
意見書案第 3号
リハビリテーションの診療報酬改定に関する意見書
平成18年 4月の診療報酬改定により、リハビリテーションについては、療法別体系から四つ
の疾患別体系へと改められ、疾患別の保険診療適用期間算定日数の上限設定や集団療法の評価
の廃止などの見直しが実施されました。
このことにより、病院側の都合で患者等の自主的な取組みがとりやめになったり、経過措置
がある脳性麻痺障害者のリハビリテーションの継続が断られたりする事例も生まれ、きわめて
深刻な事態となっています。
さらに、障害者リハビリテーションは給付期間が無制限となっていますが、提供できる施設
は児童福祉法で規定された重症心身障害児施設等に限られ、多くの障害者にとっては通所が困
難となっています。
したがって、政府におかれましては、患者のみならず、医療機関や理学療法士等の専門職に
影響を与えることが危惧されることから、以下の点について緊急に対応されますよう要望しま
す。
記
1
診療報酬改定による影響について、患者、医療機関、理学療法士等の専門職への調査を実
施すること。
2
疾患別の算定日数制限を撤廃し、個々の患者の必要性に応じたリハビリテーションが、す
べて医療保険で継続できるよう対策を講じること。
3
障害者リハビリテーションの提供施設は、重症心身障害児施設等に限定せず、実態に応じ
て実施できるようにすること。
以上、地方自治法第99条の規定により意見書を提出します。
平成19年 6月29日
鹿児島県南さつま市議会
また、意見書第 3号の提出先は、内閣総理大臣、財務大臣及び厚生労働大臣であります。
この二つの意見書につきましては、南さつま市議会会議規則第13条第 2項の規定により、南
さつま市議会文教厚生委員会により発議するものです。
よろしく御審議の上、御賛同していただきますようお願い申し上げます。
〇議長(石井博美)
質疑に入ります。御質疑ありませんか。
[「なし」と呼ぶ者あり]
- 281 -
〇議長(石井博美)
質疑を終わります。ここでお諮りいたします。意見書案第 2号及び意見書
案第 3号は委員会付託を省略したいと思いますが、御異議ありませんか。
[「異議なし」と呼ぶ者あり]
〇議長(石井博美)
御異議ありませんので、意見書案第 2号及び意見書案第 3号は委員会付託
を省略することに決定しました。討論に入ります。討論はありませんか。
[「なし」と呼ぶ者あり]
〇議長(石井博美)
討論を終わります。採決に入ります。 1件ずつ採決いたします。まず、意
見書案第 2号、教育予算確保に関する意見書についてお諮りいたします。本件は原案のとおり
決定することに御異議ありませんか。
[「異議なし」と呼ぶ者あり]
〇議長(石井博美)
御異議なしと認めます。したがって、意見書案第 2号は原案のとおり可決
されました。
次は、意見書案第 3号、リハビリテーションの診療報酬改定に関する意見書についてお諮り
いたします。本件は原案のとおり決定することに御異議ありませんか。
[「異議なし」と呼ぶ者あり]
〇議長(石井博美)
御異議なしと認めます。したがって、意見書案第 3号は原案のとおり可決
されました。
〇議長(石井博美)
△
日程第20
意見書案第 4号及び
△
日程第21
意見書案第 5号
次は、日程第20、意見書案第 4号、日豪EPA・FTA交渉に関する意見
書及び日程第21、意見書案第 5号、米国産牛肉の輸入に対し、BSEの万全な対策を求める意
見書の意見書案 2件を一括議題といたします。提出者の趣旨説明を求めます。
[若松正伸産業建設委員長登壇]
〇産業建設委員長(若松正伸)
意見書案第 4号及び第 5号については、意見書を朗読して趣旨
説明と代えさせていただきます。
意見書案第 4号
日豪EPA・FTA交渉に関する意見書
日本とオーストラリアは、両国の経済関係の強化を図るため、日豪EPA(経済連携協定)
・FTA(自由貿易協定)の締結に向けた交渉を本年 4月に開始しました。
日豪EPAについて、農畜産物の輸入関税が全面的に撤廃されるようなことになれば、政府
試算によると、牛肉・乳製品・小麦・砂糖の主要 4分野において約 8,000億円もの打撃を受け
るとされています。また、他国に対しても輸入関税撤廃を認めざるを得なくなる事態となるこ
とも想定され、我が国の農業への影響は必至であります。
特に農業を基幹産業としている本県においては、主要農畜産物である牛肉・乳製品・砂糖の
- 282 -
3品目で関税が撤廃された場合、農業生産額で 558億円、関連産業や地域経済を含めると 1,727
億円もの影響があると試算され、本市経済においても大きな影響が予想されます。
したがって、政府においては、オーストラリアとの交渉に臨むに当たり、下記事項について
適切に対応されるよう強く要望します。
記
1
重要品目である牛肉・乳製品・小麦・砂糖などについては、今後の交渉から除外するなど
例外措置を確保すること。
2
我が国は、WTO農業交渉において、関税撤廃について断固阻止しているので、オースト
ラリアとの交渉に当たっても、整合性を持って交渉すること。
3
交渉いかんによっては、交渉を中断するなど厳しい姿勢で臨むこと。
以上、地方自治法第99条の規定により意見書を提出します。
平成19年 6月29日
鹿児島県南さつま市議会
意見書案第 5号
米国産牛肉の輸入に対し、BSEの万全な対策を求める意見書
昨年 7月の米国産牛肉の輸入再々開後、輸入条件違反の食肉が日本に届く事例が 6件発見さ
れています。これは輸入時に全箱検査をしてきたからこそ発見できたものです。
違反が繰り返される背景には、米国のBSE対策の構造的な欠陥があります。食肉処理施設
の査察や全箱検査の継続は当然であり、ずさんな検査体制をはじめとする同国のBSE対策が
改善されないかぎり、月齢検査の撤廃など輸入条例の緩和は認められません。
日本では、BSE発生以来、安全対策を最優先し、 340万頭の全頭検査や特定危険部位の除
去、肉骨粉の焼却など対策を実施してきました。この間、国内では32例のBSE感染牛の確認
がされています。これは、健康牛を含む全頭検査によって得られた成果です。感染メカニズム
の不明な点がなお多いBSEの研究においても多大な貢献をしてきました。
食の安全と国民の健康確保の視点に立って、BSEへの万全な対策を講じるよう、下記事項
について強く要望します。
記
1
米国のBSE検査体制が改善されないかぎり、輸入時の全箱検査を引き続き実施すること。
2
米国産牛肉の月齢制限などの輸入条件を維持すること。
3
都道府県が行う生後20か月以下の牛のBSE検査に対する国の補助を継続すること。
以上、地方自治法第99条の規定により意見書を提出します。
平成19年 6月29日
鹿児島県南さつま市議会
なお、意見書案第 4号の提出先は、内閣総理大臣、外務大臣及び農林水産大臣であります。
また、意見書案第 5号の提出先は、内閣総理大臣、農林水産大臣及び厚生労働大臣でありま
- 283 -
す。
この二つの意見書につきましては、南さつま市議会会議規則第13条第 2項の規定により、南
さつま市議会産業建設委員会より発議するものです。
よろしく御審議の上、御賛同いただきますようにお願いいたします。
〇議長(石井博美)
質疑に入ります。御質疑ありませんか。
[「なし」と呼ぶ者あり]
〇議長(石井博美)
質疑を終わります。ここでお諮りいたします。意見書案第 4号及び意見書
案第 5号は委員会付託を省略したいと思いますが、御異議ありませんか。
[「異議なし」と呼ぶ者あり]
〇議長(石井博美)
御異議ありませんので、意見書案第 4号及び意見書案第 5号は委員会付託
を省略することに決定しました。討論に入ります。討論はありませんか。
[「なし」と呼ぶ者あり]
〇議長(石井博美)
討論を終わります。採決に入ります。 1件ずつ採決いたします。まず、意
見書案第 4号、日豪EPA・FTA交渉に関する意見書についてお諮りいたします。本件は原
案のとおり決定することに御異議ありませんか。
[「異議なし」と呼ぶ者あり]
〇議長(石井博美)
御異議なしと認めます。したがって、意見書案第 4号は原案のとおり可決
されました。
次は、意見書案第 5号、米国産牛肉の輸入に対し、BSEの万全な対策を求める意見書につ
いてお諮りいたします。本件は原案のとおり決定することに御異議ありませんか。
[「異議なし」と呼ぶ者あり]
〇議長(石井博美)
御異議なしと認めます。したがって、意見書案第 5号は原案のとおり可決
されました。
△
日程第22
議員定数等調査特別委員会の設置、付託、閉会中の継続調査及び委員の選
任について
〇議長(石井博美)
次は、日程第22、議員定数等調査特別委員会の設置、付託、閉会中の継続
調査及び委員の選任についてを議題といたします。本件は去る 6月 8日の全員協議会において
話し合いしていただいたものであります。お諮りいたします。本特別委員会については、地方
分権の進展や行財政改革の推進など市議会を取り巻く情勢の変化等に的確に対応するため、適
正な市議会議員の定数や報酬について調査・研究することを目的として、平成20年 6月まで10
人の委員をもって構成する議員定数等調査特別委員会を設置し、これに付託の上、閉会中の継
続調査とすることにしたいと思いますが、御異議ありませんか。
[「異議なし」と呼ぶ者あり]
- 284 -
〇議長(石井博美)
御異議なしと認めます。したがって、本件については、10人の委員をもっ
て構成する議員定数等調査特別委員会を設置し、これに付託の上、閉会中の継続調査とするこ
とに決定しました。次は、委員の選任についてお諮りいたします。ただ今設置されました議員
定数等調査特別委員会の委員に、委員会条例第 7条第 1項の規定により、清水春男議員、諏訪
昌一議員、古木健一議員、貴島
修議員、南
敏子議員、上園邦丸議員、鳥居亮幸議員、大迫
久光議員、永山薩男議員、室屋正和議員、以上10人の議員を指名したいと思いますが、御異議
ありませんか。
[「異議なし」と呼ぶ者あり]
〇議長(石井博美)
御異議なしと認めます。したがって、ただ今指名しました10人の議員を議
員定数等調査特別委員に選任することを決定しました。
ここで議員定数等調査特別委員会の正・副委員長互選のため休憩いたします。委員の方は第
一委員会室で特別委員会を開いていただきたいと思います。
〇議長(石井博美)
休憩
午前11時17分
再開
午前11時28分
再開いたします。
議員定数等調査特別委員会の正・副委員長互選の結果を報告いたします。委員長に室屋正和
議員、副委員長に古木健一議員がそれぞれ互選されました。
以上で報告を終わります。
△
〇議長(石井博美)
日程第23 総務委員会の行政調査の報告について
次は、日程第23、総務委員会の行政調査の報告についてを議題といたしま
す。総務委員長の報告を許可します。
[園田
〇総務委員長(園田
豊)
豊総務委員長登壇]
それでは、総務委員会の行政調査の報告を申し上げます。
本年 5月16日から18日にかけまして全委員が参加して長野県小諸市、同じく東御市、山梨県
大月市の 3市においての行政調査を実施いたしました。
まず、長野県小諸市においての行政評価システムについてを報告申し上げます。
小諸市は人口 4万 4,599人、面積 98.66平方キロメートル、世帯数 1万 7,039世帯でありま
す。
小諸市の行政評価システムに関しては、地方分権が進む中、地方自治体には事務事業の効率
化と市民本位の経営努力がこれまで以上に求められる中、市民の視点に立った効果的・効率的
な成果重視の施策を実現し、市民への説明責任を果たし、透明性の高い行政運営を実現し、コ
スト意識を高め、職員の意識改革を図り、新たな行政評価システムの定着を図る目的にシステ
- 285 -
ムが構築されておりました。
評価に当たっては、事業の実態や成果を数値等で分析し、事務事業評価票を用いて担当課に
よる第一次評価、部長等による第二次評価を実施し、課題を整理する中で改善改革に向けての
方向付けをし、各課に通知し、計画策定等に反映させ、また、コンサルタントの評価を第三次
評価と位置付けておりました。
この事務事業評価票とは、目的整理シート・実績測定、自己評価シート・改善シートにより
区分されており、また、行政評価と平成12年 3月取得のISO 14001の統合したマネジメント
システムの構築が本年度の検討課題であるとのことでありました。
小諸市により示された現状と今回の問題点及び課題については、PDCAサイクルが回って
いない状況にある。すなわち計画、実行、評価、改善の確立が必要であるという問題、そして
評価しても、その評価が活かされない現状も中にはある。何で評価をしなければならないかと
いうまだ職員の意識があるということでありました。対象事業を増やしたことにより事務量の
増加と第二次評価の機能欠如している部分もある。そして職員がやらされ感から、やりがい感
に変わりつつある部分もあったということでありました。それと事務負担を軽減し、住民に分
かりやすい評価システムの構築が課題であるということも示されておりました。
委員の小諸市を調査しての所見といたしましては、行政評価は市民の立場に立って、事業の
成果・効率性・必然性・公平性・優先性の観点から実施する必要があり、今後本市としても参
考にしながら、仕組みの構築を今まで以上に進めるべきであるとの委員所見報告があり、また、
「行政の実績は『事業をどれだけ実施したか』という視点に偏りがちであるが、市で行う事業
の目的を住民に示しながら『実施した事業が市民にどれだけ役に立ったか』を重視する基本姿
勢を明確にすべきであると思う。」という意見、そして本市におけるイベント等は、市民の視
線で評価やコスト意識・優先度など、住民の意見が活かされる体制が必要であるとの委員所見
報告がありました。
また、小諸市においての特記する事項といたしまして、小諸市の選挙開票システムは参考に
すべき事項であり、国保の徴収を歩合制による徴収員制度を導入していることも特筆する点で
ありました。
次に、長野県東御市のテレビ難視聴解消に関すること、若者定住促進に関することの御報告
を申し上げます。
東御市は平成16年 4月 1町 1村が合併して人口 3万 1,323人、面積 112.3平方キロメートル、
世帯数 1万 639世帯であります。
まず、テレビ難視聴解消に関しては、旧町村においてこれまで整備されている通信網や民間
運営等も含み利用されており、平成18年10月に地上デジタル放送対応と旧町村のケーブルテレ
ビ受信環境の是正を行って実施されております。
ケーブルテレビの整備事業並びにテレビ難視聴解消については、国土庁の地域情報交流拠点
- 286 -
施設整備モデル事業並びに長野県テレビ難視聴地域解消事業補助金等を運用いたしておりまし
た。
ケーブルテレビ運営につきましては、 5名の職員により番組制作、編集などが行われており、
また、議会の定例会の一般質問も放映され、高視聴率であるとのことでありました。
2点目の若者定住促進に関しましては合併前の旧村においての事業を継承する形で実施され
ており、平成10年度から平成18年度までの若者定住促進補助金の利用状況については年々減少
傾向にあり、定住促進に関しての施策を続けることは効果が薄くなっているとのことでありま
した。また、団塊の世代の移住については、風景・景観等を重視する傾向が強いとのことでも
ありました。
委員の東御市を調査しての所見といたしましては、ケーブルテレビ事業においてはテレビ受
信のシステム整備がされており、本市と比較して事業の在り方に格段の違いがあり、今後本市
も2011年の地上デジタル放送への対応を早急に実施していく必要があり、定住促進事業に関し
ては、若者・団塊の世代の定住を進める中で、環境の整備・働く場所・第三子の子育て支援策
を含む子育て支援等を行政サービスの中で優先して施策を検討していく必要などの委員所見の
報告がございました。
また、定住に関しましては民間の土地利用促進等も考慮すべきであり、民間が事業実施でき
るような環境整備も今後検討すべきであるという感想もありました。
最後に山梨県大月市の自立計画について御報告申し上げます。
大月市は人口 3万 1,405人、面積 280.3平方キロメートル、世帯数 1万 820世帯であります。
大月市の自立計画については、今後国・県の権限が移譲され、関与がなくなり、補助金の縮
減や地方交付税も減少することから、国や県に頼っていた旧来の行財政運営では、政策面、財
政面でも対応できなくなる状況と変化の中で自立性の高い自治体を建設するため、平成17年 3
月に「大月市自立計画」をこれまでの管理型から地域を経営するという視点に立ち策定されて
おりました。
大月市では三つの方向性によって計画の促進を図り、実現を目指しておりました。まず 1点
目は成果志向であります。これまでの行政は、条例や計画に基づいて施策や事業を執行するこ
と自体を目的化するようなこともあり、「事前統制」が重視され、事業後の評価がほとんどな
されなかったということでありました。これからは手続や経過を、「どうしたか」だけではな
く、「どうなったか」、すなわち「成果」を重視する考え方に切替え、行政評価の導入によって
施策や事業の成果を厳しく問う事後統制を行うことがまず 1点、 2点目に改革志向であります。
改革の成功の可否は実行する職員一人ひとりの「意識」にかかっており、前例踏襲ではなく、
市民のために良いと思うことは果敢に挑戦していく「組織文化」に変えていかなければならな
く、行政評価を導入することにより意欲ある職員のインセンティブを高めていく必要があり、
また、研修や業務の在り方は、「研修のための研修」ではなく、「実践」を強く意識した研修を
- 287 -
行う考え方というのが 2点目の改革志向であります。 3点目の協働志向は、まちづくりは行政
だけで担えるものではなく、これからは市民と市がお互いの役割分担を見直すとともに、相互
に効果的な連携を行いながら、まちづくりを推進する協働の考え方のこの三つの方向性により
計画の実現を目指しているとのことでありました。
委員の大月市を調査しての所見といたしまして、本市南さつま市においても行財政改革を推
進していく中で市民が理解なければ計画は進めることは難しく、これまでの「あれも」、「これ
も」から「あれか」、「これか」の時代の中で行財政を進めていかなければならない状況で、市
民と協力・連携は今まで以上に強めていかなければならないと思う。また、大月市の役所の建
物等を見聞・調査して、あるものを有効に活用し、無駄を省くことが予算の有効性につながる
との委員所見報告がなされております。
また、自分の住んでいる地域の問題で、昔なら自分たちでしていたことは、今はできないと
いう視点は、コミュニティ事業の推進、自治公民館活動の活性化によって進められると思う。
情報を広く公開し、市民の目線で事業を見直し、無駄をなくすことこそ福祉向上の鍵であると
いう感想所見もございました。
特記する事項といたしまして、大月市の主な成果といたしまして小中学校20校を 7校に、 4
保育所・4保育園を 3保育所に、部長、次長、管理主幹、課長補佐制の廃止、3部、26課、3室
を16課、 3室とグループマネージャー制の導入がありました。また、一部職員より市長・副市
長・教育長の報酬額が減額により低くなっているということも特筆する点であり、定年退職の
職員補充はしないが、退職・死亡職員の補充は実施するということも述べておられました。
今回調査した総括意見といたしまして、 3市は首都東京に近いという利点はありますが、地
方自治体が抱える悩みは程度の差だけであり、市民ができることは市民で、市民一人ができな
いことは地域で、地域でできないことは行政でとの感想もございました。
調査資料等は議会事務局に保管してありますことを申し上げまして、以上で総務委員会行政
調査の報告を終わります。
〇議長(石井博美)
総務委員会の行政調査の報告については以上で終わります。
△
〇議長(石井博美)
日程第24
議員派遣について
次は、日程第24、議員派遣についてを議題といたします。お諮りいたしま
す。お手元に配付の議員派遣一覧表のとおり議員を派遣したいと思いますが、御異議ありませ
んか。
[「異議なし」と呼ぶ者あり]
〇議長(石井博美)
御異議なしと認めます。したがって、議員派遣一覧表のとおり議員を派遣
することに決定しました。
- 288 -
△
〇議長(石井博美)
日程第25
閉会中の継続審査について
次は、日程第25、閉会中の継続審査についてを議題といたします。お手元
に配付の申出書のとおり、総務委員長及び文教厚生委員長から閉会中の継続審査の申出があり
ます。お諮りいたします。両委員長からの申出のとおり閉会中の継続審査とすることに御異議
ありませんか。
[「異議なし」と呼ぶ者あり]
〇議長(石井博美)
御異議なしと認めます。したがって、両委員長からの申出のとおり閉会中
の継続審査とすることに決定しました。
△
〇議長(石井博美)
日程第26
閉会中の継続調査について
次は、日程第26、閉会中の継続調査についてを議題といたします。お手元
に配付の申出書のとおり、文教厚生委員長、産業建設委員長、議会運営委員長及び行財政改革
調査特別委員長から閉会中の継続調査の申出があります。お諮りいたします。四委員長からの
申出のとおり閉会中の継続調査とすることに御異議ありませんか。
[「異議なし」と呼ぶ者あり]
〇議長(石井博美)
御異議なしと認めます。したがって、四委員長からの申出のとおり閉会中
の継続調査とすることに決定しました。
以上で本定例会に付議されました案件はすべて議了いたしました。
これをもちまして平成19年第 3回南さつま市議会定例会を閉会いたします。
閉
会
午前11時43分
地方自治法第 123条第 2項の規定により、ここに署名する。
南さつま市議会議長
石
井
博
美
南さつま市議会議員
野
下
寛
俊
南さつま市議会議員
三
角
勝
嘉
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