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1啓髯雪軍垢層よ彙輩曇I::` ° →
測 お い しいサ ィレージ T水 分調整か ら密封 まで一 おい しいサ イ レー ジ 何故、 お い しくな くな るか 1.水 ・予乾のための 作業方 ・機械 力不 足 、機 械の ⇒ や き 続 ﹁″ o , 。 猫 い 酵 な 発 ら 気 こ 好 起 ヽ 。 に り い 分 残 す 十 が や が 気 し 少 E) ・排汁 による 腐敗や養分 ロ スが 多 くなる。 ° → 1啓 髯 垢 よ 雪 軍 層 彙 輩 I::` 曇 確 過 剰 E) ・降雨、 じり 、天 候不 ・乾 きづ らい 原料草 ∼ 辮 分 過 ・酪酸発酵 を こ しやすい 起 。 酸 料 い 次 乳 原 す 2 2、 水 分 │ど ん な 場 合 ・高温、晴 天 ・乾 きやす い原料草 ∼ ・集草の遅 れ 、 テ ッタ ・機械の故障 ・詰め込 み 開始 の れ 遅 4、乳 酸 菌 不 足 E) 租行 辮行 動従租 騨唯 呻崚瑯 ¨崚 3 、糖 含 有 率 不 足 匡) ,水 分の多 い 原料 草 ⇒ ・原料草中の糖 不足 ∼ ⇒ ・低 い温度 (晩秋 ) ・機械 に触 れ るチ ャン ・収穫前の長期 の乾 燥 る糖 の ロ ス 5 、 短期 密封 で きて いな い。 E) ( 長期間調製) ⇒ 酵 ・草地、取 り付 け道 、 ロス ・長 す ぎる切断長 ポ 、 ・水分過少 ・ 鎮 上昇 ( ヒー トダメ ー ジ、 6、 嫌気状態でな い 匡) くん炭 化 ) る糖 の ロ ス 、腐 敗 7、 草の 温 度匡 ) 果 ぎ し、 酪酸発酵 を招 く -58- ・天候不順 。 大 きす 。機械 力や人 手不足 ⇒ ・密封不十分 ・ 刈 ・気密不良 ∼被 覆資材 匡⇒>〔・ 晩秋や初冬の霜当た を作 る上での問題点 ヽ え な不備 対 考 を 加 等 化 添 唯草 の 多 い 原料 草 アロー パ の 多 い草、若 い 草 ヽ添 対 調 候 の 汁 分 天 酸 排 水 頂 師加秘帥 に起 こるか 策 十分 に予乾で きる体制 を とる。 支障 ・ロー ルサイ レー ジに 調製す る。 1 り遅 れ アロー パの 少な い草地 ・短 くきれいな切 断 ・十分な鎮圧 ) かけ過 ぎ ・完全な密封 ・強烈 な重石 ・低温時 に給与 lり取 リステー ジ、番草 ・十分な予乾 ・酸の添加 (水分が多す ぎる時) I種構成、季節、予乾不足 ・糖 の添加 t の少 な い 原料 草 ・ジL酸菌の添加 ・酸の添加 ´ た天 候 ` るサ イ ロ 遠 い 草地 イ ロの周辺 の 整備不 良 ポ ソの切 リロ 不十 分 遅れ 破損 ・適切な長 さに、 スパ ッと切断す る 。 ・早刈 りす る。 ・ 予乾 しす ぎな い 。 ・ 十 分に鎮圧する。 ・完壁 に密 封 する 。 ・ 気密状態 を確認 す る。 ・詰め込 み 中 も夜は仮 密封 する: ・ロ ー ルサ イ レー ジにす る ・酸 の添 加 -59- 根室地方は、牧草収穫時期の天候 が不l l F な ため、水分調製 が難 しく、お い しいサ ィレー ジをつ くる には 、条件の恵 まれていない地域 です。 しか し乾草をつ くるには、 もっ と困 難な― 天 候 なので 、当地域 ー では 、牧草の大部分は 、 サ イレ ジに調製 され、乳牛の エサの中心 にな っているの も事実です。 その ためサ イレー ジの品 質 の 良 し悪 しは、ジL 牛の栄養管理 の 成果 を大 き く左右 します。品質の劣 る、 まず いサ イ レー ジを作 っていた のでは、経営上の勝負にな りません。 不十分な条件の中で も、工 夫 しだ い で、 お い しいサ イレー ジを作 ることはで きます。天候 を十分 に読 み 、 自分の農場の条件 ( 面積、作業 人数、機械、施設 等) を 考 えた上で、刈 り取 リタイ ミングや面積、作業体系や役割分担 、適切な添 加 剤 の使用 を決め、家族 や共同作業の仲間 に、経営者 が しっか り指示 するこ とが大切です。場合 に よっ ては 、雇用や作業委託、新 しい機械 を購 入 した方 が、経営全体 か ら見れ ば 得 な場合 もあ るで しょう。 おい しいサイ レー ジを、少 しで もコス ト効率 よ く作 る。それは全て、経 営者の腕 にかかっています 。 1予 乾 条件 さえ良ければ、デL酸発酵サイ レー ジを作 るのが一 番です。お金 もかか らな い し、酸添加サイ レー ジの ような機械 の 消耗 や身 の危 険 もあ りません。 しか し、根室地方は、天候 が不順で、 かつ 、刈 り取 り面積 も多 いため 、思 うような予乾 をす るのが難 しい地域 です。最適 な乳酸発酵 をさせ るためには原 料草の水分を、60∼70%ま で落 してや る こ とが必要です。 それには、予乾 を上手 く行な うこ とが極め て大切にな ります。草地 を、頃合 い を見計 らって順次、 刈 り取 り、 テ ッター 、集草の作業指示 を し全 ての 原料草を60∼70%の 水分にす る。その リー ダー の能力が、予乾の最 も大切 なポイン トです。では、 その 時 に、 どの ような注意 が必 要 で しょうか。 ・ (1)予 乾時間 牧草 の乾 き方は、水分、草種構成、天気、温度、風やテ ッター の回数な どに よって変化 します。 そ のため、条件 に よって予乾時間は変わ ります。予乾時間 が長 くな りす ぎる と。 ① 呼吸 に よる糖の消費量 が 多 くな る ② 雨に当た る可能性 が大 き くなる ③乾 きす ぎにな る可能性 があ る 等の問題 も出て きます。現実的 には、半 日∼ 1日 程度の予乾で60∼70%の 全体水分 にす るのが理 想 ですが ……。 い くら理想 の60∼70%に で きて も、それが 2日 も 3日 もかか っていた り、雨 に 当た った りでは ロスの方 が、高水分 よ り損 を大 き くします。 (2)詰 め込み タイ ミング 牧 草中の水 分 は 、刈 り取 り後、常 に変化 して い ます。 そのため、詰め込 み タイ ミングが遅 れ る と、 終 わ り頃 には、乾 き過 ぎになった り、早 す ぎる と、全体 に水分過剰 になった りします。 ①水平 サ イ ロの場 合 水平 サイ ロは、鎮圧作業中に、原料草はかな り混 ざ り合 い ます。そのため、その草地 の半 分 を詰め 終 わ る頃 に適水分 にな るようにすれば、全体的 に適水分 にな りやす いで しょう。 -60- 水分含量 天気等の気象条件 に よって、詰め込 み 中の水 分変化の スピー ドが違 うので、詰め込 み作業 は 詰め終 わ り 天気の良 い時は高水分、曇天の時は低 い水分段 階 で開始す るように しま しょう。 収 穫 作 業 ②塔型サイロの場合 塔型のサイロは、水平サイロ と違 って、サイロ内で原料草を混ぜることがで きません。そのため一 枚の草地では、水分の多い原料草から入ってい くことにな ります。詰め込みは排汁が出ない位まで水 分を落 としてか ら始めた方が良いで しょう。 ( 3 ) テ ッター をかけ る上での注意 テ ッター をかけ ることに よって、水分の蒸発を促進 させ、予乾時間 を短 縮 で き、作業効 率 は良 くな ー ロ パ ります。 しか し、 ク の葉 を脱落 させて、 嗜好性や栄養価 を落 とした り、上 が混 入 して、酪酸 発 酵の原因 となる等 の 問題 もあ ります。 天候等の条件 が 良ければ、 テ ッター をかけずに、 ウイン ドロ ウの ままで予乾 し、その まま集草 して 詰め込んだ方 が、養分 ロス も少な く、作業 も楽な場合があ ります。特 に、新播 草地や雨で上が柔 らか くな った 草地 は 、 テ , 夕 に よって上の混 入がお こりやす いので、 テ ッタをかけずに、 ロー ルサイ レー ジに調製 した り、酸 を添加 した方が良い ものがで きるで しょう。 テ ッタをかけ る時は、必 要最小限の回数 とし、極力土が混入 しな い ように注意 して下 さ い。 また水 分 が少な くなってか らのテ ッタかけは、業部 の脱 落 が起 こ りやす く、栄養分の損失が大 き くな ります。 テ ッタかけの タイ ミングを作業者 に しっか り指示す る こ とが大切 です。 (4)水 分含量 の判断 原料草の水分含量 を、手 ざわ りや 見 た 目で正確 に判断す るのは 、 かな り難 しい ことです。 しか し、 おい しいサ イ レー ジをつ くるには(正 確 な水分合量 を知 る こ とは、 とて も大切 な こ とです。少 し高価 ですが、水分計 を買 って正 確な水分含量 を測 るのが、 最 も早 くて、正確 な方法 で しょう。 サイ レー ジの 品質は、ジL 牛の栄養管理 の成果 を大 き く左右 します。水分計 を買 う位の投資 を して も、 お い しいサ イ レニ ジを作 ることが大切で しょう。 水 分 -61- 計 2 水 分過剰 の 場合 の サ イ レニ ジ調製 ①酸の添加 原料草に酸を添加するこ とによってサィ ロ内の pHを 一気に下げ、 菌の増殖を抑え、良質のサイ レー ジを作ることができます。 ア.添 加量 高水分原料草にギ酸を添加する場合、添加量は、原料草 ltに 、ギ酸 3∼ 5 kgです。添加量は、 原料草によって加減 します。 マメ科牧草は、カルシウムや蛋白質を多 く含んでいるため、 pHが 下 が りずらいため、マメ科牧草の混入害1合が多い程、添加量 も多 くすることが必要です。 この添加量は、水分が多ければ多い程、乾物当た りの添加量は多 くな ります。 ですか ら、ギ酸 を 添加する場合で も、軽 い予乾を行なった方 が、経済的にも、品質的 にも有益で しょう。ギ酸の添加 量が少な くpHが 十分に下がらない場合は、非常に酪酸菌の活動 しやすい環境 とな ります。市販の pH試 験紙で pHを 確認 し、 pHが 4前 後 になるように添加量を決めるな どし、酸を使 うなら本気 で適正 pHに 下げる努力が肝要です。 イ.添 加方法 ギ酸を効果的に使 うには、 どこかで原料草の重さを知ることが必要です。刈取 り前に草地の坪刈 りを行 う等 して、ある程度の収量をつかむことは大切です。 ・ハーベ スターで添加する場合の添加例 ハーベスターで添加する場合は、草地 l ha当た りの収量を知 ることが必要です。 牧草の収量が20t/haの 草地を、ハーベ スター を使 い60分で処理すると。 60分÷20t=3分 /t 原料草 ltを 処理するのに、 3分 かかる計算にな ります。添加量が原料草 lt当 り3 kgとするな ら、 3分 間で 3 kg添加できるように、添加装置を調節 します。 ・プロアーで添加する場合の添加例 プロアーで添加する場合は、ワゴン 1台 の原料草の重さを知 ることが必要です。 牧草の収量が20t/haの 牧草を l ha運 搬するのに、ワゴンで 5台 必要だ とすると、ワゴン 1台 に 4tの 牧草が積めることにな ります。(20t/haキ 5台 =4t/台 )、プロアーの原料草を 1台 吹 き 上げるのに10分かかるとすると、原料草 ltを 吹 き上げるのに2.5分かかるこ とにな ります。 (10分 ÷ 4t/台 =2.5分 /t)そ のため、添加装置は、2.5分に 3 kg添加できるように調節 します。 ウ、取 り扱 い上の注意 ギ酸は、強 い酸性の液体です。そのため、皮ふ に触れ る と、水泡 や炎症 をお こ し危 険 で す。 また、 ギ酸 は 、機械 を腐食 させ ます。次の点 に注 意 して下 さい。 ・取 り扱 いには、 ゴム手袋や防護のめがねを着用 し、直接、 皮 ふ に触 れ な い よ うにす る。 ・タンク等 に水 を用意 してお き、ギ酸 が皮ふについた時は、 す ぐに洗 え る よ うに して お く 。 -62- ・コ ンク リー ト や木製のサ イ ロは、ギ酸がふれ る と変質するので、 ビニ ール をかがせ 、直接、草 と触れ な い ようにす る。 ・ハーベ ス ター やプ ロ ー ア は、毎 日、 最後 に生 草 を した りして 、機械 内のギ酸 を取 りさ るように 尋 する。 ②水分調製剤の添加 水分過剰の原料草で、予L酸発酵サイレニ ジをうま く作る場合、原料草に水 分の少ないビー トパルブ や穀類を混ぜて、強制的に水分を低下させてや る方法があ ります。 しか し、原料草の水分が高す ぎる場合は、添加量が多 くな りす ぎます。 例えば、水分85%の 原料草に、 ビー トパル プを添加 して、水分を75%に するには ? &Stoootg c-.}- /\)vJt\\kc, サイレージH50kg 水分75% 乾物 25% 原料草 ltに 、 150kgもの粉砕 ビー トパルプを添加するのは、現実には不可能です。実際 に、水分 調製剤を使 う場合は、ある程度までは予乾で きたが、 もう少 し水分を落 としたい時 に使 うと良いで し ょう。最 も効果的なのは、水分80%程 度の原料草を75%位 まで落 とす場合で しょう。 この時の添加量 は、原料草 lt当 た り、 ビー トパルプ約80kgにな ります。 また、水分を75%位 まで調製で きれば、ある程度 いいサイレー ジがで きると思われますが、 この原 料草で、 どうしても良質のサイレー ジを作 りたい場合、 ビー トパルプを原料草 lt当 た り約80kg添加 すれば、水分は70%位 まで落 とせるので、かな りよい ものができるで しょう3 ③糖の添加 高水分の原料草であって も、原料草中に糖が十分あれば、まあまあの乳酸発酵サイ レージをつ くる ことは可能です`そ のため高水分原料草に糖を添加 して、美味 しいサイ レージを作る方法 もあ ります。 詳 しくは、④の糖含有率の少ない原料草の調製の ところで述べ ますが、糖の添加は、添加剤 としては 最 も高 くつ くので、現実には、あまり使われていない ようです。 しか し、排汁によるロスが少なけれ ば、高エネルギーの飼料を先に牧草に入れてお く意味 もあるので、使 う価値はあるか もしれません。 ①排汁処理 水分が75%以 下に予乾された原料草の場合、排汁は、殆 ど問題にな りません。 (図 1)し か し、高 水分原料草を調製する場合、排汁処理 が、高品質化のための重要な技術 とな ります。 排汁中には、蛋白質や ミネラル等が含まれてお り、排汁が多ければ多いほ ど、養分の ロスは大 きく な ります。 そのためできれば、70%位 、悪 くとも75%位 までは水分を落 とし、排汁による養分の ロス -63- を防 ぎた い ものです。 しか し、天候等の都合で、 高水分│の 原料草 を詰め込 む場合が生 じます。 その時 ロ スが ー ったい い 養分 、も な とい って排汁処理 を しない と、逆 にサイ レ ジの品質は低下 します:(表 1) で きるだけ、排汁処理 で きるように して 下 さい。底 に コング リー トを打 って いな けを良 くします。また、底 に傾 斜 をう け 、 排汁が外 へ流れ るように して下 さい。 (サイレー ジのすべて :安 藤、1976) 生 草 m t当 た り 排 汁 量 > t f いサイ ロの場 合、火山灰 等 を敷 き、水排 図 !.材 料 の水分含量 と排汁量の関係 材料の水分含量 ( % ) 表 1 詰込量 予 乾 中 水 分 7 3 3 9 高 水 分 排 汁 8 7 2 3 高水分無排汁 注 サ イレー ジ取 出 口か ら若 干漏 汁 あ り 1)全 重 量 測定 法 に よる 3 水 原料草水分 サ イ レー ジ品質 pH 乳酸 82.4% 4.93 2.50% 75.8% et7 4.06 3.50 82,0 69.0 4.80 5.18 88.2 9 0 4 No.1 排汁量 Ot 2.04 0 ( 高野 ・山下 、 1 9 7 2 ) ↓量 , 一収 レ回 イ物 > サ乾 1 サ イ ロ番 号 と処 理 排 汁 と牧草 サ イ レ ー ジの 品質 と摂取量 ‐ 分過少 原 料草 の調製 原料草の乾 きす ぎは、お い しいサイ レー ジを作 る上 では大 きな問題 ではあ りません。鎮圧、密封 さ え しっか りと行 えば酪酸発酵は起 こ らず、 まあまあのサ イ レー ジがで きるで しょう。 しか し、低水分 (水分60%以 下)の サイ レー ジは、開封後二 次発酵 しやす いのが難点です。 そのため、原料草 が、乾 きす ぎた場合は、次の様 に調製 す る と良 い で しょう。 ア、 ロールサイ レー ジに調 製 乾き す ぎの原料草は、 ロー ルサイ レー ジに調製 す るのが 1番 手軽 です。特 に 1個 1個 密封 で きるラ ップサイ レー ジや袋詰めは、開封 後、短期間に給与 し終 えるので、二 次発酵 の心配 もあ りません。 も し、チ ュー プやスタ ックにする場 合 は、で きるだけ少量ず つ細長 く密封 した り、寒 い時 に給与 し取 り 出 し後 は、袋 の 口を開めた り、取 りだ し口に覆 い をかけ るように して下 さい。 イ、水平サイ ロの調 製 どうして も水平サイ ロに調製 す る場合は、大 きさや方 向 が 自由に しやす いスタ ックにす る と、間 口 が狭 くて も鎮圧 しやす いので便利 で しょう。 そ して、南北の方向に作 り、 北俣Iから取 り出 した い もの です。 また、少 しで も密度 を高 くす るために、短 く、 スパ ッと切断 し、 しっか りと鎮圧 を行 な い、密封後 も土 をかけて、加重 します。 そ して、で きるだけ寒 い時 に開封 し、一 日の取 りだ し量 を多 くした り開 -64- 封後、半月後 に取 り出 しが到達す る位 置 に、強烈な重石 を した りして下 さい (P77参 照) )ク 、カロラ 水 水平サ イロや塔 型 サイ ロに、低水分の原 料草を詰め る場 合、加水に よって適水分 まで上 げ るこ とも 考 え られます。水 の添加は費用はかか りません。 しか し、添加量が多 いので、水の添加 を調製 作業 に 組 ふ込むのは、かな り難 しいで しょう。 以下 に示 しますが、す ごい水の量 ですね。 しか し 、本 当に乾 きす ぎの原料 草の場合、サイ ロの表面 や端 だけで も、全体水 分70%位 にな るように加 水す るのは 、非 常 に効果的です。 例 水 分60%の 原料草を、加水 によ り水 分65%に する場合 原料草1000kg 水 140kg サ サイレ イレージ1140kg ジ1140睦 水分65% 乾物 35% 4 糖 が 少 な い原 料 草 の 調 製 良質な多1酸発酵サ イ レー ジをう くるには、原料草中に 2∼ 3%の 糖 が必要 だ と言われています。 こ の糖含量は、図 2の よ うに、原 料草の草種 や刈 り取 り時期 に よって大 き く違 い ます。一 般的 には 、 マ メ科牧 草は、イ ネ科 よりも低 い糖含量 です。 また、牧草の生育が進 んだ り、夏の草 (2番 草)や ちっ 素 を過剰 に施肥 した草地の 草は、糖含量 が低 くな るようです。 しか し、 この糖含量 とい うのは、乾物 中での話で、 原料草中の糖含有 率 は、水 分 によって大 き く違 うので、その点 に留意 して下 さい。乳酸菌 は、原料 中 の糖含有率 に強 い影響 を受 け るのです。 また 、調製作業 中に も、呼吸 や好気性 菌 に よって 、 2晏 草 ‖I l n 結 te rt爽 朗 期 期 軍 榮 = 主 晨 Iス :│1主 一 化 円 :書 草 出 出 枷 彬 "花 始 期 期 2書 軍 出 認 期 〇一 3 蜆 縛 栄 費 生長 期 6?11 0月 '月 水分85% 3番 ン 胡 6一 例 水 分 を85%か ら70%へ 落 と した時 の糖含有率の変 :誉 軍 燿 量生 長 期 糖は、 どん どん 消費 されて い きます。調製 中の糖の消 響 費 を少 しで も抑 えるために、次の点 に注 意 して下 さい。 1 ・予乾 しす ぎな い ∼ 半 日∼ 1日 の予乾 兼 ・短期間の詰 め込 ゑ ∼ 2日 以 内に密封 乙 ・完壁 に密封 す る。 図 2 地 型 イネ科牧草 の糖含量 (増子ら,:992) _ス ;卜 多 :骨 ____ク 6 ″ -65- 6211 :A l'│ ルn― ス (1■■ lt, Iり)1) 例 に示 した通 り、原料 草 の水分を85%か ら70%ま で落 とす と、糖含有率は 2倍 にな りま す。 その た め、原料草 中 に、あ る程度、糖が含 まれて いれば、予乾 によって原料草中の 糖含有率は 2%を 越 え 、 良質発酵 が寸能です。 しか し、 刈 り遅れや ク ロニ バの 多 い牧草や 2番 草等、元 々糖含量 が 少な い と考 え られ る原料草の場 合、次の点 に気 をつ けて調製 して下 さい。 ア、糖の添加 糖 が少な い場 合、足 りな い糖 を添加す る とい うのは、一 番簡単な方法で しょう。 また 、高水分で も 低水分で も、添加効果は高 い ようです。 しか し、プ ドウ糖 を原料草 ltに 2%添 加する と、20kgのブ ドウ糖 が必 要 とな ります。金額的 には2000円を越 え、添加剤の中では最 も割高 となって しま い ます。 もっ とも、高 エ ネルギ ー飼料 を、先 に牧草に入れてお くのだ …… とい う意味 もあ るので害J高感 は割 引 かれ ますが、で きれば、 高水分原料草に添加す るのではな く、予乾 したけれ ども、糖 含有率 が十 分 で な い と思われる場 合に、適正量 を添加す るのが良いで しょう。 しか し、現実 には、簡単 に糖含有率 を 測 るこ とがで きな いので 、添加量 を判断す る場合、糖含有率の変化 に関 す る知識 を十分 に活用 して下 さい。 イ、酸の添加 あ る程度予乾 して も、十分に糖含有 率 が上 が らない と考 え られる原料 草 には、酸 の 添加 が有効 です 。 この場合 も、添加方法や量は、 高水分原料草 に添加す る時 と同 じ様に して下 さ い。 5 乳 酸 菌 数 の 少 な い原 料 草 の 調 製 詰 め込 み時の原料 草中 の子L酸菌数が少な す ぎる と、サ イロ内の pHが 下 が るのに時間 がかか ります。 そのため、不良発酵 が起 こ りやす く、サイ レー ジの品質 を低下 させて しまい ます。 その場合、乳酸菌 か、 または、酸 を添加 して、サイ レー ジの 高品質化 をはか ります。 しか し、詰 め込み時の原料草 に ど れ位 の乳酸菌 が付着 して い るかを測定す るこ とは、現実 には不 可能 です。 そのため、子L酸菌 の数 が少 な い と思われる条件 の時 に、そ ういった対応 をすることが必要で しょう。 ア、ジL酸菌が少な い と考 え られ る原料 草 とは ? 畑 に立 って い る牧草 に付着 して い る乎L酸菌 は、あ ま り多 くな く、 刈 り倒 した後増殖 した り、予乾中 に おけ るテ ッタがけや ハーベ ス ター等 の 作業機 との接触 によって増 加 した りす る と言われて い ます。 そのため、予乾 中の 条件 が、乳酸菌 の増殖 や付着 に適 さなか った り、作業機 との接触 が少な い ような 原料 草 は、子L酸菌 が少な い と考 えられます。具体的 には、以下 の場 合 です。 ①高水分 ロー ルサ イ レー ジ………予乾 が短 く、機械 に触れな い、温度 も低 い時 もあ る。 ② ダイ レク トカ ッ ト…………………予乾 な し、温度が低 い時 もある。 ③晩秋 や初冬の草 ………………………低温 ④秋草 の ロー ル サイ レー ジ………機械 に触 れな い、温度 が低 い ② は、ギ酸添加で解決す るで しょう。③ と④ も、水分があ るな ら酸 を添加す るか、中水分な ら子L酸菌 の添加 が考 え られます。 しか し、中水分 で も、あま りに も原料草の温度が低 い と、乳酸菌その ものの 動 きが鈍 いので、で きるな ら、低水分状態 に して、 ロー ル調製す るのがベ ター で しょう。 -66- ①の場合、ロールベー ラーで、ギ酸を添加するのは、機械が傷むので、あ ま りすすめ られ ません。ロー ルサイレー ジを作る場合は、必ず予乾するようにす るか( ダ メなら、 糖単独 か、糖 と子L 酸菌 の 添加 を 考えま しょう。 6 短 期 間 で 、 詰 め 込 み 作 業 を終 わ らせ る に は サイ ロの詰め込 み 期間が長 くなる と、牧 草の呼吸による糖の消費が多 くな ります も また、 ヵビゃ酵 母の増殖 も長 く続 くため、開封後の二 次発酵 が早 くは じま ります。水平サイ ロの場合はで きれば 1日 、 長 くて も 2日 で密封 する。塔型サイ ロの場合は、1日 の詰 め込み量 を多 くし、で きれば 、中仕切 り密 封 を した い ものです。 ア、作業体系 を考 える 農場 に よって、作業人数 、機械体系、施設 、土地条件が違 い ます。 そのため 、短期間 に詰め込 め る 作業体系 を農場毎 に考 える必 要があ ります。今の体系では、 どこに時間 がかか ってい るか、 スム ー ズ に調 製作業 を行な うには、何が足 りないかをは っき りさせ、今の条件下 では、 どうして も満足のゆ く 調製 がで きな いのな ら、雇用や作業の委託、機械の購入や施設 へ の投 資 を考 えることも必要 で しょう。 しか し、多 くの場合 、サイ レー ジ調製作業 に対する経営者の 「本気の指示 」 が、問題 を解決で きる と 思われ ます。天候の判断、刈 り取 り面積、刈 り取 り時刻、刈 り取 り、調製機械 や施設 、通路の完全整 備、的確 な反転 や集草の指 揮、完全 な鎮圧 と密封 を意識的 に して下 さい。 イ、サイ ロの大 きさを考 える スタ ックや トレンチサイ ロを作 る場合、1∼ 2日 で詰 め終 わ る大 きさの ものを作 る ことが大切 です。 今あ るバ ンカー サイ ロが大 きす ぎて、詰 め込 みに時間 がかか りす ぎて い る場合 、作業体系 を変 えるか、 作業の委託 を考 える必 要 があ るで しょう。 塔型サイ ロの場合、毎 日詰め込め るのであれば、特 に問題 はあ りませんが、降 雨等で長期 間作業 が ス トップす る場合は、途中 で密封 す る必要 が あ ります。その場合 は、 ガスや酸欠事故を防止す る対 策 を しっか り講 じてか ら作業 して下 さい。 ウ、作業 をスム ー ズに行な うために 。草地 の整備 ∼ 草地 の 凹凸や急 な傾斜は、作業 スピー ドを遅 らせます。 今す ぐ整備する こ とは無理 で も、更新時 に起伏 を修整 した り、整地 を しっか り行なって作業 しやす い草地 を作 りた い ものです。 ・取 り付け道路、農道、 サイ ロ周辺の整備 ∼ 草地の取 り付け道路や農道 、サイ ロ周辺は、作業中必ず通 る場所 です。 ここを整備 す るこ とに よって作業 スピー ドも早 ま り、収穫 ロス も少な くな ります。 また、取 り付 け 道路 の数 を増 やす こ とも、作業 を早 くし、草地 の傷み を減 らすために も有効 で しょう。 ・作業機の整備 ∼機械 の故障 による作業の中断 を防 ぐため、作 業前 に しっか りと点検整備 を行な って 下 さい。 また、壊れそ うな部品は前 もって用意 してお くと、作業 の中断時間 を最小 限 に抑 え られるで しょう。 -67- ス タックビニー ルの 固定 ∼水平サ イ ロに ダンプで バ ック して詰め込む場 合、横壁の ビニー ルの下 を固 定 した方が 、 作業は楽になります。また、作業中に、風でビニールがあおられて破損することもな くな るの で 、作業効 率 は上 るで しょう。 7 サ イ 国 内 を高 嫌 気 状 態 に 保 つ た め の 調 製 (1)切 断 牧草は、 コー ン とちがい、 あ らゆ る方向か らの並 び方 でハー ベ ス ター に入 りますか ら、切断長は バ ラバ ラにな ります。乳牛 が理 想 とし、かつ、サィ レー ジ発酵 や作業性 を高め る 「 最適 な切断 」 を心 が べ け る きです。刃 が切れずに糸状 に引 き裂かれた 、繊維 ムキ 出 しの 草では、味 も何 もあ った ものでは あ りませ ん。 や るな ら、「何のためにす る作業なのか」 目的 を完全 に達成 する気持 で作業 して下さい 。 サ イ レー ジの発酵 品質だけを考 えれば、切断長 は、短 ければ短 い程、良 い ものがで きるで しょう 。 しか し、牛 のル ー メンの中で、繊維 と しての 役割 を果たすには、切断長は 131nln以 上必 要 で、その 中に25 1wn以 上の長 さの ものが、20%は 含 まれて い る必要 があ る といわれてい ます。 これ は 、 ハーペ ス ター の 設定切断長 を、 9∼ 101■ llに 、刃並びを調整すれば 、大体、 この範 囲に入 るようです。 しか し、切 断長 は、刃の研 ぎ具合や刃並 びの調 整、作業 スピー ドによって変 わ ります。 自分の考 えに合 った設 定 や速 度で作業 して下 さい。 また、切断効果は、原料草の水分 と大 きな関係 が あ ります。原料草の水分が低ければ 、切断長 を短 くしな い と、十 分な鎮圧効果 は得 られ ません。表 2を 参考 に しなが ら、切 断長 を決めて下 さい。 ●作業機 の刃 を研 ぐ 原料 草の水分 切 断面 がボ ソボ ソの 引 き裂 かれた よ うな原 料草 は 、空 気 80%以上 2 0 c m 以下 す るに も、他 の飼 料 75-80タ イ 13cIB以 下 と混 ざ りず ら くな り、 エ サ を選 択 され ます。 ハ ー ベ ス ター 70^V75'` 8 c m 以下 をかか え込 み やす く、鎮圧 しず らい とい う欠点 が あ ります。 更 に、乳 牛 の 嗜好性 も低 く、 T M R に の刃 を きち ん と研 ぎ調整 す る こ とは 、 お い しい サ イ レー ジ を つ くるには 、かか せな い作業 です 。条件 に もよ りますが 、 1 日 に 2 ∼ 3 回 は刃 を研 ぐよ うに心掛 け て下 さ い。 刃 を研 7 0 % 以下 2 . 5 c t l l下以 表 2鎮 圧効果 の あが る切 断長 ぐと、刃 が短 くな り、受 け 刃 とのす き間が大 き くな って きます。 そ うなる と、草 が詰 まった り、切断 長が不揃 い にな るので、す き間 をまめに調整 するこ とも大切 で す。 そのためにかか る時間は 、昼休 み や作業終 了時、 一 服休 み な どにす るようにすれば 、 ム ダにな りません。 また、切断が スム ー ズだ と、 作業が順調 に進 むので、 か えって作業効率 を高め ます。 (2)鎮 圧 を しっか りする 人数に余裕 があ るな ら、1 人 は、鎮圧作業 を専門 に行 いたい ものです。 どう して も人数が足 りない 場合は、作業効率は落ち ますが、 ダンプ 2 ∼ 3 台 に一 回は、牧草を寄せるだけでな く、あ る程 度、鎮 圧に時間をかけることが必要です。特にt 原料草の水分が少ない時や水平サイロの高さが低い場合は、 鎮圧が不十分だと、呼吸による乾物 ロスや開封後の二次発酵が起 こりやす くなるので、し っか りと本 気で鎮圧 して下さい。 -68- サイ レー ジ調製作業の 中で も、 高品質化をはか るためには 業であ るこ とを意識 して下 さい。 、 この鎮圧 と密封が、 もっ とも大切な作 塔型サイ ロの場 合で も、人が 中に入れ る場 合は、 中に入 ってサ ィ レー ジを均 一 に な らすか、デ ス ト ー ー リビュ タ を うま く調節 して、牧草が均 一 にな るようにす ることが 大切です。 ア、鎮圧方 法 ・トラク ター で 鎮圧 ∼ シングル車輪 の トラク ター が、最 も高 い鎮 効果 を示 します しか 圧 。 し、ト ラク ター はシ ョベ ル やブルに比 べ重心が く、地面 との接地面積 も少 ないので 、安 高 全性は、それ らに劣 ります。 バ ンカーサイ ロの場合は、 作業 に十 分注 して下 意 さい。 ・シ ョベ ルや ブルで 鎮圧 ∼ シ ョベ ルやブルは 、キ ャタビラの 接地面 積 が広 いため、安全性 では、トラクター よ りも高 いですが、時間当た りの鎮圧効果は劣 ります。 しか し、大 量処理 が可 能なので 、ト ー タルでは、作業効 率 が高 ま り、不 利か どうか特定 で きません。 ・バ ンカーサイ ロの鎮圧 ・壁 ぎわは、鎮圧 しずらいん ビニールや 壁の破損に注意する。 ・サイロの間 口が狭 い と、まん中部分の鎮圧ができない 、最低でも、 ー トラクタ の車輪幅の 2 倍 は必要です。 トレンチサイ ロに鎮圧 ・基本的 には、 バ ンカー サ イロ と同 じ ,外 側 に転落す る心配がないので安全 ス タ ックサ イ ロ 鎮圧 は、縦横 にで きる 鎮圧 中に ビニ ールや壁 を破損す る恐 ね がない 間 口が狭 くて もまん べ んな く鎮圧 で き る。 ■ ( 3 ) し っか り密封する 密封 が不 完全だ と、空気が侵入 し、好 気性細菌 や酵母の増殖 が長 く続 き、サイ ロ内の温度が上 が り ます。 そのため 、子L 酸発酵が遅 れ、 酪酸発酵 が起 こ りやす くな ります。 また、ひ どい場合 は、く ん炭 化や発火の恐 れ も出て きます。 せっか く水分調整、切断 や鎮圧 作業 が うま く、短期間 に行 なわれて も 密封不十分 で品 質 を落 としては意味 があ りません。詰 め込 み後、 で きるだけ早 く、完壁 に密封 す るこ とが大切です。 ほん とうに大切です。 ここで手 を抜 い て、何 時間 も経 ってか ら密封 した り、あち こち スキ間があ って 、空気の侵入を許 して い る酪農家 があま りに も目立 ち ます。何 事 も最後 が大事 です。 -69- ア、水平サ イ回の密封 ビニー ルを何重 に も掛け るのは 、密封 を完壁 にす るの に効 果的です。 また、貯蔵中の ビニ ー ルの破 損 による被害 を最少 に抑 えることがで きます。最低で もスタ ックビニ ールー 枚、 ク ロスシー トー 枚は 掛 けたい ものです。 例 ス タ ックサ イ ロ イ、塔型サイ ロの 密封 塔型サイ ロは、水平サ イ ロ と違 って 、鎮圧 は、原料草 自体の重 さに よってなされます。 そのため水 分 の低 い場合や、サ イ ロ上部の原料草 が均 一 な密度 にな って いな い場合、あ るいは、 密封 が不十 分な 場合 は、特 にサイ ロ上部 で極度な品 質低下 を起 こ しやす いので、 で きる限 りの配 慮 が必 要です。 ウ、密封効果を高め るために 密封効果 を少 しで も高め るために、次の事 を実行す るの もよいで しょう。 ・ビニー ルの合わせ 目をヽ ガムテー プでふ さ ぐ ・加重資材の利用 ∼土をかけ る。炭 カル等の肥料袋、水袋、古 タイヤ、 コンパ ク ト乾草等 をのせ る。 。塔 型 サ イ ロの横壁 に ビニ ー ル をかけ る ・サ イ ロバ ックの利 用 板等 を使 って、 ス タ ック ビニー ルを深 くお し込む。 t管 [1竺 下 ゝ 集 し む 込 i``:r= 「 ー 塔型 サ イロ内 にビユ ル袋をセ ッ トし す る。 め を詰 、密封 中に草 工、詰 め込み前のサ イ ロの点検 ・詰 め込み前 に、サ イ ロの点検 を行 な い、 コンク リー トの壁 にひびわれがあ る場合は、 補修 します。 また、土や木製 の壁 に凹 凸 がある場合、ビニー ルを破損 す る恐れがあ るので、なめ らかに した方が よいで しょう。 ・スチ ー ルサイ ロの 、気密性 が失 われて い る場合は、必 ず修理 するように して下 さ い。 しか し、あま りに もコス トの合 わな い修理費 にな るような ら………。 -70- 8 日 ―ルサ イ レ ー ジの 調製 (1)ロ ールサ イレージの使い方 長 所 短 1 人 で作業 で きる。 特 所 運搬が大変∼特に草地でラッピング した もの 天候 不順 に有利 他飼料 との混 合 をで きな い。(長い草 だか ら) 機械 や施設 へ の 直接 的 な投 資 が 少 な い 牛舎内給与は、作業 が大変 貯蔵場 所 が広 範 に あ る 牛舎外給 餌 な ら、給 与作業 は 簡単 袋詰めの場合は、人手 がいる 袋、 ラ ップビニー ルの費用 がかかる 2 次 発酵 の心 配 は 少 な い 牛舎外給与 は、飼 槽構造 に難点が多 く、 ロ 早期密封 しや す い スや喰 い負 け牛 も出やす い。 ロー ル を使 っての長時間の屋 品質別 の給 与 が 可能 外飼養 は、 濃 厚飼料 の屋 内多回数給 与 を難 し くす る。 ロールサ イレージの利用では、つなぎ飼いにお 徴 ける多頭数飼養や安全に個体乳量を大巾増加す ることや、作業性の大巾向上は、かな り困難 ・パ ドック給 与 によるサイ レー ジの ロス は気 に しない 。それ程多 くの個体乳量の増加がな くて も経営上不安 がな い 。舎内での ロー ル長草給与の作業は苦 に 将来の根幹技術 な らない。 1回 少量 で 、多回数給与 混合飼料給与 グルー プ別給 与 ロー ルサイ レー ジは、特別な短所 とな ら ない 不断給飼 ・切断作業 が 毎 日あ る ・切断機械 、動 力、 小屋 な どの投 資 が必 要 ・あ とか らの切 断 では 、切断長 、切 断面 が不十 分。 (2)日 一 ルサ イ レー ジの調製 ア、水分過剰草の調製 ∼ かな り難 しい 高水分原料草 で、 お い しいサイ レー ジをつ くるには 、酸の添加、糖の添加 か、水分調整剤 の添加が 必要 です。 しか し、 ロー ルサイ レー ジの場合 酸の添加 ………ロー ル ベ ー ラー が腐触 する。 水分調整剤の添加 ………添加方法がな い -71- 糖の添加 ……経 費 がか かる。添加量が 多い 等 の問題があ り、なか なかお い しいサ イ レー ジをつ くるための 条件 を整 えてやるのは難 しい ようで す。 か りに、条件が整 った と して も、排汁処理 が必 要で す。 また 、高水分の ラ ップサ イレー ジは、形 くずれ を起 こ しやす く、そ ぅな る と気密性 も失われや す いので 、高水分の ロー ルサ イ レー ジをつ くる ?は 難しいでしょう。そぅぃった原料草は、できれば、排水のよい状態をつくり、小さなスタックサ イレー ジに したい ものです。 また、高水分の ロール サイ レー ジは、重 さ もますので 、本機 も大 きな 馬 力が必 要 にな ります。 ・ロー ル サイ レー ジの 排汁処理 この 部 分 に 水 分 か 溜 りや `い 縦詰み にす る と 輌 水 か 侵 人 しず ` , ぃ ` 匡 に穴 をあけ 排 汁 処理 す る テ ー プ等 で そ の 後 ″′、 再密封 す る この部分び)密封性が悪 くな る の で雨水侵 人の原因 とな る 水ういすか良 くなるように、火山灰砂利等を教 く 水ツ‖すが悪いとこの部分に水が溜る イ、水分過少 原料草の調製 ロール サイ レー ジの場合、原料草の乾 きす ぎは、大 きな問題 にはな りません 。何故な ら、1 袋 分 を 当 日に殆 ど給与 で き― るので、二 次発酵 の心配 がないか らです。 ただ し、雑草の多 い原料草や刈 り遅 れ の場合、 ビニ ー ルに穴 があ きやす いので 注意 が必 要 です。 ラ ップサイ レー ジの場合は、 ビニ ー ルの 巻 き数 を多 くす る と良 いで しょう。 しか し、そ うい った原料草 に、 よけいにビニー ル代 をかけ るだけの 価値 が あ るか どうかは別問題 です。貯蔵中は、絶対 にビユ ー ルに穴 をあけないよ うに しま しょう。 ウ、糖の 少な い原料草の調 製 予乾 しても糖が少ない と思われる原料草 (夏の草やちっ素過剰の草等)を 調製する場合t天 候 さえ よければ、水分を60%以 下 まで下げれば、酪酸発酵を抑制 で き、有効な貯蔵性を確保 し、品質の保持 もできます。もし、水分調整がうま くいかない場合は、糖の添加か酸の添加が必要 ですが、現実には、 難 しい。 工、乳酸菌の少 ない原料草の調製 ・乳酸菌の添加 ∼ 水分調整 が上手 くい き、 糖含有率 も十分 と思われ る場 合、乳酸菌 の添加は 、効果 があ ります。 ・低水分サイ レー ジに調 製 ∼天候さえよければ、水分60%ま でおとし、酪酸発酵を抑えることも可能です。 ( 3 ) 日 ―ルサ イレー ジ調製上 の注意 ア、早期 密封 ∼ ロー ルに巻 いた 後は、で きるだけ早 く袋詰 めや、 ラ ッピング をす る。 イ、ロールをきれいに巻く∼巻き方が悪いと、ラッピングが上手にできず、気密不良の原因となる。 -72- ウ、運搬 中の形 くず れ に注意す る ∼形 くずれす る と、 ラ ピ ッ ン グが うま くで きません。 また、 ラ ップ後 に運 搬 す る場合は、 ビニ ール の破 損 に注意 し、運搬 後 には、破損 ヵ所がな い か点検 し、見 つ けた らす ぐ補修 して下 さい。 で きれば、 ダンプや トレー ラー に、古毛 布や古絨毯 を敷 くな どすれば よい で しょう。 工、 ラ ッピングを きちっ とす る。 牧草等がこうい う間にでてい るとそこか ら 空気が入 り品質が低下する。 ビニ ー ル の巻 き方は、 ビニ ー ル を50%重 ねに し、それを 2重 に巻 くのが、最 も 密封効果が高 い よう です。 しか し、雑 草の少な い早刈 り牧 草 な ど、柔 らか い原料草 をラ ッピン グする場合は、50%重 ねの 1重 巻 きで も、貯蔵期間が短 かければ、問題 はな い ようです。 夏給与す るラ ップサイ レー ジ と、 冬を越 す もの を、あ らか じめ考 えた上で巻 き方 を考 える と良いで しょう。 (4)ビ ニ ー ルの材質 ア、袋詰めの場合 ロー ルサイ レー ジの ‐ │‐ ‐ │‐ ‐ │ │‐ 袋 を選ぶ場合、無色透 明の ものは、 直射 日光の影 響 で 、 ロー ルの温度 が高 くな り、中心 では 図の ように、 日光 を通 さな い色の もの よりか な り高 くな ります。その結果、図 3の よう に、水分が70%以 下の原料草の場合で も、結露 に よる排汁 が 出るため、品質低下 を起 こ します。 色の つ いた ビニ ー ル を使 うか、透 明 ビユ ー ルを使 う場合は、ク ロスシー トで被覆す る とベ ター です。 イ、 ラ ップサイ レー ジの場 合 ラ ップ用のス トレッチ フ ィルム を選ぶ場合は、次の点 に注意 して下 さい。 ・フ ィルムを長手方 向に延ば した時 に、色ム ラ (縦縞模様)や 魚の 目の ような模 様 な どがで きな い も のを選 ボ。 ∼ フ ィルム破損の原因 となる。 ・フ ィルムを静 かに手で伸ば し、 2∼ 3倍 にな るまで切れな い こ と。 ∼ す ぐに切れ るようでは、 ラ ップの緊縛力は弱 いため、気密性 が 劣 ります。 ・粘着性 が強 い もの を選 ギ ∼ ラ ップ した フ ィルムを、 パ ネ秤で 引 っば り、剥離始 めが200g以 上あ る こ と これ 、 が低 い と、 ラ ップの端 面 が気 密不 良にな りやす く、 カビ発生の原因 とな る ・ラ ップ した時 に、 シワや延仲 ム ラが生 じな い ものを選ギ 図 3 密 封資材 の色 と ロー ルベ ール サイ レー ジの 中心温 度 の 日内変化 ∼気密不 良の原因 となる。 100 ・温度 に よる性能の低下がな い こ と 0■ ● ■ ▲自 x無 色遭 明 一 日射 … 外気ニ ∼ 冬 を越 さな い とわ か らな い 嵐心 60 燿 き 3モ40 ℃ 20 0 -73- 12 3 6 9 18 80日 60射 40こ 20 21 0 く 時間)