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DIFAR ボリビアプロジェクト ボリビアプロジェクト VOL.9
DIFAR ボリビアプロジェクト VOL.9 DIFAR(ディファル)について このNGOは誕生5年目の本当に地道なささやかな活動です。 ●DIFARとは? Desarrollo Integrado Familia Ruralの略で 「農村家族を対象とする総合開発」という意味です。 ●何故、ボリビアに支援するの? きっかけは 瀧本 里子が海外青年協力隊員としてボリビアに 派遣されたことです。学校に行けない子供達や、病気になっても病院に 行けない原因が貧困によるもので、「今日の家族の安心、明日の家族の 希望」をテーマに自立支援を行っています。 希望」をテーマに自立支援を行っています。 次代につなぐ活動として小さな架け橋になれたらと思います。 ● どんな活動をしているの? 現地住民の生活向上のために、現地市役所や住民の自助努力に協力して 次のような活動をしています。 ■ 野菜の有機栽培と販売 ■ 鶏、テンジクネズミ、豚などの家畜飼育 今今の 記事の内容 ■ ドライトイレの建設 1. ドライトイレの建設について ■ 堆肥場の建設 2. ライトイレについてユニセフが行った受 ■ 織物の製作 ●日本では どんな活動をして支援しているの? 益者へのアンケート調査について 3. ドライトイレを使っている受益者からの お便り ■ 受益者が製作した織物などの販売 ■ 八重山の支援者からのモズク販売 4. 堆肥場建設事業のあらまし ■ 寄付金や会費を募る 5. 事務局便り ■ 各地での催しに参加 ドライ堆肥化トイレ建設の効果 瀧本 里子 ●はじめに ドライ堆肥化トイレ(エコサントイレとも呼ばれる)の建設が開始されてから4年が過ぎました。 最初7基から始まったこのトイレは現在までに(2007 最初7基から始まったこのトイレは現在までに(2007 年8月) 年8月)223基のトイレが現地の河川流域の11地域に 建設されました。 活動地域であるコマラパ市近辺の水は汚染されており、サルモネラや腸チフス、アメーバなどの感染症の原因と なっています。このドライ堆肥化トイレは世界各地の発展途上国で建設が進んでおり、特に乾燥地帯で水の入手が なっています。このドライ堆肥化トイレは世界各地の発展途上国で建設が進んでおり、特に乾燥地帯で水の入手が 困難な地域に適したモデルです。DIFAR 困難な地域に適したモデルです。DIFAR が活動する地域は殆ど上下水道がなく生活の水場は全て川である為、 トイレの建設が急がれています。 ●コマラパ市の地図 ●活動内容 活動内容 1、 巡回によるトレーニング トイレを使用する家族全員を対象に、トイレの重要性、仕組み、使い方、メンテナンス、掃除、人糞堆肥、 尿の農業利用などをテーマに DIFAR が各家庭を巡回し話し合う。 2、 建設 建設にかかる費用は、日本からの支援の50%をベースに受益者家族は現地で手に入りやすい建設材料などを 建設にかかる費用は、日本からの支援の50%をベースに受益者家族は現地で手に入りやすい建設材料などを 入手し、現地市役所と共に 50%を現地の自助努力とする。 3、 竣工式・アフターケア トレーニングから、竣工式まで最近では4ヶ月、早いところでは3ヶ月と短期間で終了するようになった。 地域で全てのトイレが建設したら、竣工式を行いその後トイレを使用し始める。 使用にあたり、スタッフが巡回により、家族の使用状況にあわせて適切なアフターケアを行う。 ●アンケート調査結果(抜粋) 調査期間:7月27・28日 対象:建設から3年経ったプルキーナアリーバ村と1年目のリオアリーバ村の住民(60人) 対象:建設から3年経ったプルキーナアリーバ村と1年目のリオアリーバ村の住民(60人) 実施者:ユニセフ団体とラパスの NGO Sumajwashi から5人のメンバー アンケート内容(抜粋) 1,ドライ堆肥化トイレを建設する前は何処で用を足していましたか? 川の近く/ 川の近く/55人 家の周り /2人 トイレ/ トイレ/3人 2,ドライ堆肥化トイレを現在使用していますか? はい 58人 いいえ 2人 3,トイレを建設した事により、生活で向上した点はありますか? ① 家の周りが清潔になった ② 雨が降ると近くのトイレ場となっている場所から糞便が川に流れ込んでいたがそれがなくなったので川 の水が少しずつきれいになっている ③ 子供達の教育によい ④ 村の中で野外で用を足している人がいたら「トイレを建てろ」とみんなが声をかける、他 4,トイレの掃除は誰がやっていますか? 母親42人 子供 5人 無解答 13人 5,今後もトイレを使い続けて行きたいですか? はい 57人 無解答 3人 * 無回答は子供しか家にいなくて解答できなかったか、解答がはっきりしなかった。 無回答は子供しか家にいなくて解答できなかったか、解答がはっきりしなかった。 村によって、使用期間も異なるので、正確な結果とは言いきれないが少なくとも新しく建てたトイレを 殆どの家族が使用し、トイレを建てて周囲の環境などが向上したのを自覚しているようである。 ●おわりに トイレ建設のプロセスも4年目に入り、住民との農繁期の兼ね合いやどこまで自助努力を引き出せるか、 などのやり取りなども回を重ねる度に学ぶ事が多く一回一回のプロセスを大切に次につなげて来た。 やはり、今までトイレがなかった生活から用をトイレで足す、という生活に一変するというのは 思いのほか 年配の人ほど適応しにくいようだ。というより適応する意欲が薄い。また、「掃除」という事を一つとっても 「掃除をしていない」というより「掃除の仕方を知らない」という家族もいる事に気がついた。 「どうしてトイレを掃除しないの?」と目くじらたてていたが、ふと彼らの住む部屋を見るとトイレ以下の 状況で、鶏や、猫や犬などが部屋に入りとても不衛生な状況。こうなれば、一緒にトイレを通して掃除を覚えよう、 ということでその家族の巡回指導はひたすら掃除を一緒にする・・と言う事もあった。 上からの押し付けでなく、トイレの必要性を理解し、長く大切に使ってもらえるトイレづくりをこれからも 上からの押し付けでなく、トイレの必要性を理解し、長く大切に使ってもらえるトイレづくりをこれからも 進めていきたい。 ●出来上がった人糞堆肥 ●毎日の手入れ作業 ●村の人々の声 ここでは実際にトイレを建てた家族の人々の声を紹介します。 プルキーナアリーバ村:レオナルド ロッハさん(男性) 「私達はトイレを建てて3年目ですが、毎日このトイレを使います。 今ではトイレ以外のところで用を足す習慣がなくなり畑にいてもトイレに着くまで我慢します。 私は毎年とうもろこしを植えるので人糞堆肥にとても興味があり、先回一杯になった便層に5リットルの 尿を入れてから蓋をするととてもよい堆肥ができました。今後も色々と試してみたいと思います。 子供達もトイレを覚えるようになって、支援をしてくださった日本の皆様たちには本当に感謝しています」 子供達もトイレを覚えるようになって、支援をしてくださった日本の皆様たちには本当に感謝しています」 ラハラ村:エバリスト ビダルさん(6人の子供がいます) 「ラハラ村でトイレを一番最初に完成させました。 子供達は最初は灰やトイレの中を珍しいものだから遊び場にして困りましたが巡回指導でネイエルが (DIFAR スタッフ)子供達にも親切に教えてくれているので最近はいたずらをしなくなりました。 家族が多いものだからもう一つの便層は一杯になりました。ここは風が強く寒いので落ち着いて用を 足せるトイレは本当に有難いです。皆さんありがとう。 べジャビスタ村 ロサンナ アビレスさん 「べジャビスタ村は殆どの人がトイレを持っています。 このトイレが立てられる前は殆どトイレを持っていなかったのに今はみんなトイレを使っている。 まだ数人の立てていない人たちも早く建ててほしいと思います。この村はコマラパ川の上流に当たるので トイレを使う事で汚い水を下流地域の人に流さないのはよいことだと思います。トレーニングで手を洗う、 水を沸騰させて使うなどを守れば子供達の下痢も少なくなるでしょう。このトイレは本当に良いトイレです」 サンラファエル村 ミリアム カベジョさん 「このトイレは臭いもないし、ハエも来ないのでとても良いです。 「このトイレは臭いもないし、ハエも来ないのでとても良いです。 サンラファエル村は乾季の時に水が断水されるので、水洗のトイレを持っている人は使えないけど 私達のトイレは問題なく一年通して使えます。それに一杯になると出してそれを堆肥に使えるので本当に よく考えられています。私の隣のジョルジーナさんは家族が多いからか灰の量が足りないのか、時々臭いが します。それに掃除も私達に比べてしていないみたいです。ちゃんと灰を入れることは大切だと思います。 日本の心ある人たちが私達にトイレを援助してくださって有難う。大切に使いたいと思います。 日本の心ある人たちが私達にトイレを援助してくださって有難う。大切に使いたいと思います。 ● 建設途中のトイレで 里子、ネイエル ●赤ちゃんを抱く 母親 受益者、子供達 今年始まる新しいプロジェクト ~8月からスタートです!! プロジェクト名:生ゴミリサイクルプロジェクト 協働機関:DIFAR, 協働機関:DIFAR,コマラパ市役所 DIFAR,コマラパ市役所, コマラパ市役所,農業学校 ● プロジェクトを行う理由 ボリビアのゴミ処理システムはゴミの分別なし、排出源の分類もなし、リサイクルリユーズシステムなし。 焼却炉もないし、ひたすら収集車が集めて遠くへ運んでいくだけという原始的なもの。 人口密度が低く、周囲に捨てる場所は山ほどあるので廃棄物に対する問題意識も非常に低い。 とはいえコマラパは急激に人口増加中で様々な廃棄物が周辺生態系を痛めていることは最近問題に とはいえコマラパは急激に人口増加中で様々な廃棄物が周辺生態系を痛めていることは最近問題に なっている。又不適切なゴミ処分システムによりゴミが未収集のまま放置されており環境衛生上問題に なっている。今回2月に日本人専門家(橋本氏)が1ヶ月間コマラパ近辺を訪れ、堆肥づくりの重要性や 生ごみのリサイクルの可能性を訴えた。それが今回のプロジェクトへと繋がった。 プロジェクト受益者:コマラパ市住民150家族 600人 活動内容:コマラパ市の150人を対象にパイロット事業を行う。有機物と無機物を選別し、有機物は橋本氏が考 案したリサイクル方法で堆肥作りを行う。市民や、学校の生徒などを対象に環境教育や啓蒙活動も行う。 案したリサイクル方法で堆肥作りを行う。市民や、学校の生徒などを対象に環境教育や啓蒙活動も行う。 ●放棄された ゴミの山 → ●派遣事業での生ゴミリサイクル堆肥講習会 ● 学校の子供達の食事のための菜園 生ゴミ用堆肥場 ●野菜の苗を植える子供達