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英語 - 河合塾

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英語 - 河合塾
英語
京都大学(前期)
京都大学(前期)
<全体分析>
1/3
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120 分
試験時間
解答形式
記述形式
分量・難易(前年比較) 分量(減少・変化なし
分量(減少・変化なし・増加)
変化なし・増加) 難易(易化・変化なし
難易(易化・変化なし・難化)
変化なし・難化)
出題の特徴
英文和訳と英作文
その他トピックス
特になし
<大問分析>
番号
区分
出題分野・テーマ コメント(設問内容・答案作成上のポイントなど)
Ⅰ
英文解釈
「哲学における 下線部(1)
間違いの意義」
第1文は2つの SV から成る。do so は cheerfully
(504 words)
ignore philosophy を指す。at their own risk は「自ら
の責任において」の意味。第2文では, no such thing as
philosophy-free science と just science 以下は,not A
but B の関係にある。that 以下は science を先行詞と
する関係代名詞節。
難易度
難
下線部(2)
第1文は Not that…で「だからといって…というわ
けではない」の意味。後方にさらに否定文が続くので
訳出は難しい。the old mistakes too の too は処理が難
しく,Not that と合わせて,
「(ごく最近生じた間違い
だけではなく,)哲学の歴史上よく知られているような
過去の間違いも,専門の哲学者が犯さないとは言えな
い」
という意味。
make と defend の目的語はともに the
old mistakes。この defend も don’t からつながり,
「
(専門の哲学者が)過去の間違いを擁護することすら
しないというわけではない」という意味になる。第2
文は第1文の根拠にあたる部分で,仮定法過去で書か
れている。work on…で「…に取り組む」の意味。哲
学者が取り組むに値する問題であるなら,当然難しい
ものであり,したがって第1文のように過去の間違い
が繰り返されることもある,という意図。
下線部(3)
第1文は While S’V’, SV.の形。While は「逆接;
対比」の接続詞。defining questions は「決定的に重
要な問題」の意味。all the ways there are of…の there
are,all the ways を後方から修飾し,意味の上で強調
して「ありとあらゆる(方法);あるだけすべての(方法)」
の意味。of 以下は the way に接続して読む。getting
以下は,get (V)things(O) mixed up(C)「事態を混乱さ
せる」という構造に so…that が絡んでいる。so…that
© 河合塾
2014 年
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Ⅱ
英文解釈
については,
「that…なほどに混乱している;あまりに
混乱しているので…なほどである」のいずれかの処理
が必要。let alone…は否定文脈で用いられ,
「…はもち
ろん(~もない)」
の意味。
第2文は Asking(S)…risks(V)
setting…(O)が基本構造。risk doing で「…する危険を
冒す」の意味。set O off on the wrong foot で「出だし
から間違える」の意味。これはかなり難しいイディオ
ム。
「数学者はいか 下線部(1)
にして問題を解 第1文では構造面で大きな問題はないが,address が
決するか」
直前の focus on を言い変えたものと意識して訳語を選
(498 words)
択する必要がある。第2文では between learning and
teaching…and creating…の関係を正しく把握するこ
と。existing が mathematics を修飾する現在分詞であ
ることや,undergraduate mathematics の訳語にも気
をつけたい。
やや難
下線部(2)
第1文ではWhat emerged…was the vital role という
全体の構造把握と,the vital role に続く what 節内で
のfor lack of a better term の挿入の把握が構造面での
大きなポイント。また,第3文では not A but B の構
造を正しく把握すること。なお step by step は logic
を修飾する。sudden, wild leaps の訳出も手こずるか
もしれない。
Ⅲ
英作文
(1)「電子書籍」
下線部(3)
第1文は the area to which it seems to belong の関係
代名詞節の構造や,may or may not be の共通関係,
just in case they are に続く省略の把握などの構造上
の問題をクリアし,内容を理解した上で,文意の通る
日本文に置き換えるのが非常に難しい。第2文の前半
(if 節)では,all you do is get …の構造を正しく把握
した上で,適切な日本語表現に置き換える必要がある。
また,非制限用法の関係代名詞 which の先行詞は
standard ways of thinking で,これは訳し上げた方が
日本語としては書きやすいだろう。また fruitlessly が
この関係詞節内で機能している点の把握もポイントと
なる。後半(主節)では,be stuck in a mental swamp
の訳出が難しい。
「アメリカほどではないが・・・」
「増える一方である」
「読んだ気がしない」
「何とも言えない味わいがある」
など,こなれた日本語の処理を日本語の表現にとらわ
れずにアイディアをつかんで英訳することが求められ
ている。
(2)「満員電車で 筆者の視点を含めながら,男の子の行動を適切な英語
のできごと」
で描写することが求められている。1つの動詞に多く
の修飾語句が絡んでくるため,語順を含め長いフレー
ズを整理する正確さが必要。
やや難
やや難
注:区分は「英文解釈」
「読解総合」
「英作文」
「文法・語法」
「聞き取り」
「その他」
難易度は5段階「難・やや難・標準・やや易・易」で、当該大学の全統模試入試ランキングを基準として
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2014 年
判断しています。
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<学習対策>
英文解釈で要求される力は,英文の構造解析力と十分な語い力を前提に,比較的難度の高い英文を読み解
いていく能力と,さらに理解した内容に忠実な,しかもなるべく日本語として不自然でない表現に置き換え
ていく技術である。内容理解は当然として,日本語による訳出にも十分な努力を注がなければならない点が,
京大の英文解釈への対策の特徴といえる。
英作文はいわゆる逐語訳で処理できるところはまずないと言ってよい。むしろ日本語と英語とでは文構造
も発想もまったく異なることについての強い認識が訳出の前提として求められていると考えるべきである。
英作文の際に使える表現をどんどん蓄えていく一方で,それがどんな日本語に対応しうるかを含め,日本語
と英語の表現が自由に行き来できるような態勢を整えていく必要がある。
© 河合塾
2014 年
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