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優先席
H27 全校朝会の話 No.13 優先席 2015.10.5 校長 西谷 秀幸 先週は、金曜日に1~2年生が生活科の遠足で上野動物園に行ってきました。生活科の 勉強なので、1~2年生のみなさんは、駅や電車の中、動物園、道路など、みんなが使う 場所のルールをしっかり勉強してきました。 電車の中では、話をしないで静かに過ごすことができましたね。座席にすわるときは、 つめて1人でも多くすわれるようにしたり、すわっていない友達に席を譲ってあげたりも していました。 2年生は、自分たちも疲れているのに、お年寄りの方に席を譲ってあげていましたね。 と て も 立 派で し た 。 そ れか ら 、 あ とで 聞 い た ので す が 、「 ぼく は 、 次 の駅 で 降 り るの で、 すわってもいいですよ。」と自分から声をかけて席を譲ろうとした1年生がいたそうです。 それは、○○くんです。 自分から声をかけるのは、とても勇気が必要で、なかなかできることではありません。 でも、みなさんも○○くんのように、見かけたら自分から声をかけることができるように なってくださいね。 さて、今、席を譲る話をしましたが、電車の座席の上に こんな絵が貼ってあるのを見たことがありますか。 こ れ は 、 優 先 席 と 言 っ て 、「 こ の 席 は 、 こ う い う 絵 の 人 たちが優先してすわれる」という席です。 では、4つの絵の人たちは、どういった人たちでしょう。 ( 左 か ら 、「 お 年 寄 り 」「 妊 娠 し て い る 人 」「 乳 幼 児 を 抱 っ こ し て い る 人 」「 障 害 の あ る 人 やケガをしている人」。1つ1つ絵を見せて、どんな人が聞いてみる。) もちろん、優先席はあくまでも、そういう人たちがいたら、優先されるというだけで、 いなかったらそれ以外の人たちもすわっても構わない席です。 では、絵のような人がいなかったときに、みなさんだったら、優先席にすわりますか。 それとも、すわらないで空けておきますか。 ぜひ、教室で話し合ってみてください。 お 話を 終わ りま す 。 ( 裏面 に「 先 生方 へ」 があり ます) 〈先生方へ〉 1 0月 に なり まし た 。9 月 は、 榛 名移 動教 室 や全 校 遠足 など 、 天候 不 良に より 、 予定通 り に 実施 で きな い行 事 が続 き まし た が、 金曜 日 の生 活 科遠 足は 、 なん と か雨 が止 ん で実施 す るこ とがで きま した。1~ 2年 生のほ とんど の子 が雨で 延期 になる と思 ってい たそ うで、 そ れ だけ に 喜び もひ と しお だ った よ うで す。 低 学年 の 先生 方、 引 率の 先 生方 、お 手 伝いし て いた だいた 職員 のみな さん 、あり がと うござ いまし た。 そ の遠 足 の電 車の 中 で、 1 年生 が 、自 分か ら 「ぼ く は、 次の 駅 で降 り るの で、 す わって も い い で す よ 。」 と 声 を か け て 席 を 譲 ろ う と し た の は と て も 立 派 で し た し 、 車 内 で の 態 度 も 静か にして 過ご すこと がで きまし た。 さ て、 今 回話 題に し た優 先 席は 、 あく まで も 優先 さ れる 席で 、 該当 者 がい なけ れ ば当然 す わ っ て も い い 席 で す 。 し か し 、 話 の 最 後 に な げ か け た よ う に 、「 自 分 だ っ た ら 、 す わ る か 。 そ れ と も 空 け て お く か 。」 こ の こ と は 、 担 任 時 代 に ク ラ ス の 6 年 生 に 投 げ か け て 議 論 し たこ とがあ りま す。お よそ 半数ず つに 分かれ 、以下 のよ うな理 由を 話して いま した。 〈す わる派 〉 ○( 該当者 が来 たら) 必ず 譲って あげ るから 、いな いと きはす わる 。 ○中 には、席を譲 らな い人が いる から、自分 がすわ って、必ず 譲っ てあげ た方 がいい 。 〈す わらな いで 空けて おく 派〉 ○す わらな いで 空けて おい た方が 、( 該当者 は)す わり やすい 。 もち ろん、これに 正解 はあり ませ ん。よ り多 面的に 考え、友達 の理 由も参 考に しなが ら、 自 分 の考 え をし っか り とも っ て、 行 動に つな げ るこ と が目 的で す 。た だ 、最 後に 、 ある妊 娠 し た 方 の 話 と し て 、「 優 先 席 が 空 い て い れ ば 、 も ち ろ ん そ こ に 行 っ て す わ る け ど 、 優 先 席 が 空い て いな いと き に、 わ ざわ ざ その 前に 行 くの は 、空 けて く れっ て 言っ てい る ような も ので 、とて も行 けない 。」 という 考えも 伝え ました 。 低 学年 に 考え させ る には 、 難し い 内容 かも し れま せ んが 、各 学 年で 、 発達 段階 に 応じて 補 足し て指導 をお 願いし ます 。 〈資 料 1〉 優 先 席に つ いて 優 先席と は、日 本な どの鉄 道車 両やバ スな どに設 置さ れてい る、身体障 害者、妊婦 、 乳幼 児連れ (ベ ビーカ ー含 む)、高齢者 など の着席 を優 先させ る座 席であ る。 優先座 席や シルバ ーシ ートの 呼称 を使う 事業 者もあ り、札 幌市 交通局 では 「専用 席」、京王 電鉄 では愛 称と して「 おも いやり ぞー ん」、 伊予鉄 道で は「お もい やりゾ ーン 」を使 用し ている 。一 部の鉄 道で は、駅 ホー ムドア や地面 に優 先席の マー クが表 示さ れてお り、 鉄道利 用者 のマナ ー向 上へと 繋が ってい る。 優 先席は 、他 の席と 座席 表地の 色を 変えた り、座 席部 の壁や 窓に 優先席 を示 す表示 のス テッカ ーを 貼付し たり する。 また 、席自 体が乗 降扉 の近く にな るよう に設 置され るの が一般 的で ある。 シ ルバー シー トの名 前を 付与し たの は、旧 国鉄で 設定 した当 初、 高齢者 や身 体障害 者を 対象に し、 他の座 席と 区別す るた め、新 幹線 0 系 電車 の座席 に使 うシル バー グレ ー色 の予備 布地 を利用 して シート を設 定した ことか らと いわれ る。 私 鉄など 他の 事業者 につ いては 、座 席表地 の色に つい ては必 ずし も踏襲 して いない が識 別マー クは シルバ ーシ ートを 引き 継いだ 。呼称 は「 シルバ ーシ ート」「( お年 寄 りや 体の不 自由 な方の )優 先席」 とま ちまち であっ た。 し かし、 1990年代後 半か らは、 利用 対象を 高齢者 や身 体障害 者以 外にも 、怪 我人、 妊婦 、乳幼 児連 れなど 何ら かのハ ンデ ィキャ ップを もつ 人に拡 大す るため 、高 齢者専 用を 思わせ る「 シルバ ーシ ート」 とい う名称 から各 鉄道 ・バス 事業 者とも 「優 先席」 もし くは「 優先 座席」 への 変更が 進ん だ。ま た、関 東の 大手私 鉄な どを中 心に 優先席 付近 のつり 革を オレン ジ色 にする など 、つり 革や床 の色 を変え てい る事業 者も ある。 な お、阪急電 鉄及 び能勢 電鉄 ・神戸 電鉄 では、1999年4月 1日よ り優 先座席 を廃 止し、 全車 両の全 座席 が優先 座席 と同様 に扱 われる よう乗 客の モラル 向上 を呼び 掛け た(実 質的 には区 分の みを廃 し、 全座席 を優 先座席 化する もの であっ た)。これ は、 優先座 席を 利用す べき 対象者 (高 齢者・ 身体 障害者 ・怪我 人・ 妊婦・ 乳幼 児連れ など )が事 業者 により 設定 された 場所 に追い やら れる形 は好ま しく なく、 本当 に必要 な人 が間近 の席 でも利 用で きるよ うに 、との 性善 説にそ った思 考へ の転換 によ るもの であ った。 し かし、 2007年に阪 急電 鉄は、 株主 総会で 「座 席を譲 って もらえ ない 」との 意見 が出 たこと をき っかけ に再 検討し 、同 年10月 29日か ら再 び優先 座席 の区分 を用 いる方 針へ と転換 し、 能勢電 鉄・ 神戸電 鉄及 び大阪 市営地 下鉄 堺筋線 も追 従した 。