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更年期について(PDF:101KB)
更年期について 閉経 閉経は卵巣が機能を終了(女性ホルモンの分泌が急速に低減)し、排卵が行われなくな ることで起こります。12 ヵ月以上の無月経状態で確認します。子宮摘出後などの場合 は、採血にて女性ホルモンの量を調べます。 (FSH 40 mIU/mL かつ E2 20 pg/mL 以下) 日本人女性の閉経年齢の中央値は 50.54 歳 更年期と更年期障害 閉経の前後 5 年間を更年期といい、この期間に現れる多種多様な症状の中で、器質的 変化に起因しない症状を更年期症状と呼び、これらの症状の中で日常生活に支障を来 す病態を更年期障害とする。(日本産科婦人科学会) 更年期症状:更年期にあらわれる症状は全身にあらわれます 主 な 症 状 血管運動神経系 ほてり、のぼせ、発汗 冷え、動悸、息切れなど 筋骨格系 肩こり、腰痛、関節痛など 精神・神経系 いらいら、不安感、無気力感、不眠、憂うつ感、集中力低下など 知覚系 しびれ、知覚過敏、知覚鈍磨など 泌尿器・生殖器系 頻尿、尿失禁、外陰部のかゆみ、乾燥感など 治療:ホルモン補充療法(HRT)、漢方療法のほか、家庭や職場における様々なスト レスが大きく作用している場合には、カウンセリング(心理療法)などが行われます。 *更年期は、だれもが迎える心身の転換期です。 何の症状もなく過ごす人もいれば、日常生活に支障をきたす人も います。 一人で悩まず、我慢せず、家族や友人、医療機関などに相談し て更年期を乗り切りましょう! *男性の更年期* 男性にも更年期があります。男性は壮年期から男性ホルモン(テストステロン)の減少が始 まります。ただ、女性のように閉経という区切りがなく、ゆっくり減ってゆくので大きな心身 の変化は生じません。しかし、女性同様に男性更年期障害(LOH 症候群)があり、男性ホルモ ン補充療法などの治療が行われています。 男性更年期 主 な 症 状 精神症状 健康感の減少、不安、いらいら、うつ、不眠、集中力の低下、 記憶力の低下、性欲の減少など 身体症状 筋力低下、筋肉痛、疲労感、ほてり、発汗、頭痛、めまい、 耳鳴り、性機能低下、頻尿、起床時の勃起の消失など