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県南 - 茨城県

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県南 - 茨城県
は じ め に
2014 年はロシアのソチで冬季オリンピック、
ブラジルでサッカーW杯が開催された年で
す。そして日本人として初の国際宇宙ステーションの船長として、若田光一氏が任務を終
え帰還した年でもあります。しかし、依然として世界各地では紛争が起きており、日本国
内では「集団的自衛権」という言葉がメディアに多く取り上げられました。そのような年
に討議を重ね、私達、県南地域明日の地域づくり委員会・第 12 期委員は提言書をまとめ
るに至りました。第一部会(生活環境・産業)は「No.1 と ONLY 1 を目指して」
、第二部会
(福祉・医療)は「生き生き・元気で安心・安全な生活を目指して」
、第三部会(教育・文
化)は「一人一人が輝く教育立県を目指して」という内容です。
刻々と変化していく世の中、言い古された言葉かもしれませんが、提言書を作成し改め
て感じたのは「人づくり」が大切であるということでした。水戸出身の横山大観の言葉に
次のようなものがあります。
「筆をもって絵を習うことは、さう大騒ぎしなくてもよいので
す。それよりも人物をつくることが大事です。それを土台にしないことにはなにをやって
も駄目なことです。人間が出来て初めて絵が出来る。
」
これは何事にも通じる言葉だと思います。私達が丹念に周囲の人達と接し、地域に関心を
持って生きていくことが大切なのではないでしょうか。そのようにして育んだものは確実
に遠くまで伝わっていくことと思います。
最後になりましたが、関係各位の方々のご指導ご支援に心より感謝いたします。
県南地域明日の地域づくり委員会(第12期)委員長 福田 英子
- 107 -
―
目
次
―
はじめに ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 107
◇第1章 第1部会◇
<生活環境・産業部会>
- No.1 と ONLY 1 を目指して -・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 110
農業県の特色づくりと地域活性化
提言1. 「ハス・レンコンの郷づくり」を中心にした地域の活性化・・・・・ 110
提言2. 農家サイドによる米粉パン製造・販売への事業化支援・・・・・・・ 111
郷土の魅力発信
提言3. 農産品のブランド化と新しい商品開発・・・・・・・・・・・・・・ 112
提言4. 霞ヶ浦・筑波山・学園都市・結城紬をバスでつなぐ観光の事業化・・ 112
提言5. 県南を紹介する『県南ちょい近おでかけマップ』の作成・・・・・・ 113
交通インフラの改善
提言6. 常磐線快速と地下鉄千代田線の土浦延伸による地域開発の促進・・・ 114
提言7. 常磐線とつくばエクスプレスを特徴ある交通システムで連結・・・・ 114
提言8. 霞ヶ浦湖畔の公共交通の利便性を高め、霞ヶ浦の魅力向上を図る・・ 115
県民の健康
提言9. 地域住民の活力向上を図る健康講座の常設・・・・・・・・・・・・ 116
災害時への備え
提言 10.自然災害時における地域総ての住民・世帯の安否確認体制の確立 ・・ 117
まちづくり
提言 11.行政サービス格差の是正・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 118
提言 12.人口減少地域での IT 支援の推進 ・・・・・・・・・・・・・・・・・ 118
提言 13.景観を活かしたまちづくりの支援・・・・・・・・・・・・・・・・・ 118
提言 14.既存施設の有効活用の促進・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 119
◇第2章 第2部会◇
< 福祉・医療部会 >
- 生き生き・元気で安心・安全な生活を目指して -
地域医療充実プロジェクト
提言 15.ALL 県南ネットワークホットライン創設 ・・・・・・・・・・・・・
高齢者支援システム
提言 16.生き生き元気なシニア!よろず相談サロンの設置 ・・・・・・・・・
提言 17.LED電球による相互見守りシステムの導入・・・・・・・・・・・・
提言 18.とじこもり高齢者の安否確認 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・
提言 19.地域での高齢者等支え合いシステムの構築 ・・・・・・・・・・・・
提言 20.次世代の人々への「福祉教室」の開講 ・・・・・・・・・・・・・・
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地域コミュニティ
提言 21.
「コミュニティハウス」を班単位で創設し地域見守り体制を構築・・・・
提言 22.地域住民誰もが利用したいコミュニティセンターの設置・・・・・・・
提言 23.超高齢社会における楽しさの拠点づくり ・・・・・・・・・・・・・・
提言 24.自治会に福祉部を設置・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
健康維持・増進
提言 25.高齢者の病気・ケガ予防のための健康づくり・・・・・・・・・・・・
地域活動の人材育成
提言 26.地域コミュニティ担い手の育成教育を導入・・・・・・・・・・・・・
提言 27.提言の実現化のための市町村への広報とフォローの実施・・・・・・・
DV(ドメスティックバイオレンス)
提言 28.暴力被害者への支援(つなげよう、ひろげようネットワーク)
・・・・・・
◇第3章 第3部会◇
< 教育・文化部会 >
- 一人一人が輝く 教育立県を目指して -
ふるさとの文化や自然を伝える
提言 29.郷土に伝わる伝統行事、民俗文化財等の実践教育について・・・・・・
提言 30.
「霞ヶ浦水質浄化強調月間」を利用し、我々県民で霞ヶ浦の環境改善を
目指しより強力に情報発信 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
明日を担う子供たちのために
提言 31.放課後児童クラブと子ども教室の一体化と内容の充実を・・・・・・・
提言 32.食物アレルギーの児童生徒を守り、地域の信頼にこたえる学校づくり・
提言 33.すべての小学校、中学校に専任司書の配置・・・・・・・・・・・・・
提言 34.学校行事の実施時期の見直し・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
提言 35.安心して暮らせる家庭や地域を子供たちに・・・・・・・・・・・・・
提言 36.学校教育の改善・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
地域で支え合う社会へ
提言 37.地域で安心した暮らしができる後見制度を広めよう・・・・・・・・・
提言 38.若年無業者の就業リハビリ施設づくりを考えて・・・・・・・・・・・
提言 39.これからの「国際化」は「多様化」ということ・・・・・・・・・・・
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◇ 資 料 ◇
活動実績・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 139
委員名簿・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 141
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生活環境・産業部会
-No.1と ONLY 1 を目指して-
第1部会(生活環境・産業)は、平成 25 年 7 月から翌年の 5 月まで 15 名の委員が提言
を持ち寄り、熱い討議を重ね、より具体的に提言をするということでまとまり、23 案あっ
た提言を 14 案にまとめ上げました。そのうち9案が生活環境に関するもの、5 案が産業に
関する内容になっています。
すべての案がふだん生活する中で、茨城県をこうしたら、ああしたら良くなるというよ
うな一市民の視点で考えた案です。
茨城県の基本理念である
『みんなで創る 人が輝く 元
気で住みよい いばらき』を活かそうという気持ちで取り組んだものです。提言が実行さ
れて実効を生んでくれることを期待します。
農業県の特色づくりと地域活性化
提言1 「ハス・レンコンの郷づくり」を中心にした地域の活性化
県南の中核都市である土浦の再生には、面積的に日本一のハス・レンコンに視点をあて
た、
“ハス・レンコンの郷づくり”が有効と考えます。なぜなら、ハスは文化庁から「文化
的景観」に指定され、
“優雅さと壮観さ”があるので、県外・県内の人たちの心をとらえや
すいからです。その場合、ハス・レンコンは、
「食」
「観」
「飾」の観点からの提供が重要と
考えます。
●現状と課題
重要なのは、①レンコンを健康面から価値ある「食」であることを知ってもらうこと、
②土浦でレンコン料理を年間食べられるレストランを大幅に増やすこと、③加工したレン
コン産品の開発を促進すること、④「観」の面から霞ヶ浦のハス田を多くの人たちに提供
すること、⑤水路を整備・活用し船から見るハス群の魅力も提供すること、⑥ハス田に接
してレストランを設置すること、⑦土浦港から霞ヶ浦を船で来て、ハスを見てレンコン料
理を食べられるようにすること、⑧ハス田と筑波山と霞ヶ浦をセットにした光景の提供を
行うことです。特に結びつけを行った⑤~⑧の対応は、人々の心を打つと思われます。
●行政の役割
ハスの茎は、ハス織、ハス人形、花托(かたく)などとして、地元のグループが活用し
ており、一部は製品化されています。またハスの葉による染色もなされています。これら
は、ハスを他に少ない「飾」としての価値の提供です。しかし、この広がりをみせていな
いので、行政の支援と協力が求められます。かつこれらの知らしめも重要です。
これらのことは、ハス・レンコンを「食」
「観」
「飾」の面からセットにした郷づくりに
よる提供であり、都市土浦と県南地域の活性化になると思います。
- 110 -
●住民の役割
訪れる県外客のために住民は、①散策できる土浦の街の整備、②レンコンレストランの
増加を図り、
③レンコン産品の一層の開発と提供、
④霞ヶ浦や近隣の産物も加工した提供、
⑤土浦で喜んで泊まってもらえる環境づくり、⑥レンコン堀り体験の組み入れをします。
それにはまた、住民も協力した霞ヶ浦の水をきれいにする取り組みも欠かせないし、そ
れによって、観光用の帆曳船も生きてくるようにすることです。
“ハス・レンコンの郷づく
り”によるまちおこしは、地域住民の活性化を促してくると思われます。
提言2 農家サイドによる米粉パン製造・販売への事業化支援
日本では、微細粒米粉技術の発達により、15~16 年前から米粉パンの開発・製造を行っ
ています。しかし茨城県では、米粉パンの取り組みはあまりみかけません。米粉パンは、
味の面でも麦類のパンより豊かな食感で、米の有効な活用の面から、茨城県でも強力な推
進による事業化が重要と考えます。これは、小規模稲作農家の再生に通じます。
●現状と課題
米粉パンは、米の直接販売より、加工することによって、同じ面積規模からの所得が、
10 倍強になります。平成 24 年2月に、栃木県農業会議が主催した米の6次産業化セミナ
ーにおいて、農家の実践者は、1ha の米の粗収入 120 万円・所得 50~60 万円に対し、米
粉パンで、粗収入 1,200 万円・所得 700~800 万円になったと報告していたからです。
重要なのは、白米にした米粉パンより、
「玄米米粉パン」が健康を促進してくれること
です。米を白くした字を「粕」
(カス)というように、精米した白米はビタミンやミネラル
などの有効な栄養価が大幅に失われます。未精製の「玄米米粉パン」をつくることがより
大事と考えます。それは製造技術の改善によって、味においてもそん色がありません。ま
た玄米の米粉パンは、血糖値を上げにくく(糖尿病になりにくい)
、がんも大幅に抑制しま
す。
●行政の役割
行政は、生産した米をパンにすることにより、所得が 10 倍強になることを、農家に知
ってもらうことです。県は、①米粉パン推進の明確化、②米粉パンをつくる技術の指導、
③米粉パン製造の資金支援、④米粉パン販売のマーケティング支援を行うことです。
もちろん、米粉パンの製造は一般業者でも可能にしますが、より重要なことは、未来に
向け農家の担い手を育てることです。
特に現在農家の担い手の平均年齢は 60 歳代後半にな
っており、このままだと、10 年後にはその担い手もいなくなりかねません。
●住民の役割
住民(=農家)は、若手を対象に1~2ha 規模の稲作農家でも米粉パンを導入して、農
業で十分食べられ、産業として成り立つことを知ることです。米粉パンをつくる農家は、
①農家個人、②農家グループ、③都市部の支援者も入った農家グループなどが考えられま
す。国が勧めている6次産業化とも合致し、耕作放棄地解消にもつながると考えます。
- 111 -
郷土の魅力発信
提言3 農産品のブランド化と新しい商品開発
茨城県においては、全国でも第一位・第二位を誇る農産品が数多く生産されています。
メロン・レンコン・干し芋・ピーマン・レタス・梨・落花生などの、農産物ブランド化を
図るには、新しく品種改良をした農産品、たとえば日本一糖度の高い梨、日本一甘くて大
きな栗、いつまでも柔らかい状態で食べられる干し芋、レンコンと明太子を加工した新た
な商品の開発などをして、茨城県の知名度・認知度・人気度を上げるようにすることです。
●現状と課題
農産品は全国的に生産されていますが、メロンというとすぐに北海道と考える人が多い
と思います。また栗というと、生産地第一位は、どこの県かなと思われるほど茨城県は知
られていません。現在は、パッケージに「私が生産者です」とプリントされていますが、
あまり目立っていません。パッケージにも目をひくような工夫が必要です。生産者も責任
感と自信が生まれるようにすることが大事です。
●行政の役割
行政は、加工品メーカーに、積極的に茨城県の農産品を使った新しい商品開発に取り組
むように要請したり、
アイデアを県民から募集して加工品メーカーに提供すようにします。
また、郷土料理のレシピなどを県民に提供することです。パッケージのデザイナーやコン
サルタントも紹介できるようにすることです。農産品を使った隠れた名産品や特産品の引
き出しのための掘り起し調査も必要です。それにはマスコミの積極的な活用も重要です。
●住民の役割
茨城県の知名度・認知度・人気度を高めることは、県民に「おらが国」と言う自慢にな
ると思います。他県の人や他県に住んでいる茨城県生まれ・育ちの人には、①懐かしくて
おいしい味のお土産を積極的に持っていってもらうこと、②テレビ・新聞・ラジオなどに
情報提供すること、③友人・知人・地域・会社などにも口コミ対応をすることです。
提言4 霞ヶ浦・筑波山・学園都市・結城紬をバスでつなぐ観光の事業化
茨城県の魅力度は全国最下位クラスです。県南地域の魅力度を高めるには、他県の人に
来て知ってもらうことが重要です。しかし、県南地域などをコースにした観光バスは、ほ
とんど見かけません。県南地域、更には周辺の観光資源をつないで、他の県の人たちに地
域をみて・知ってもらうことが、茨城県の魅力アップになってくると思います。その場合
重要なのは、地域の歴史や文化や景観の提供に加えて、地域の人たちの温かい心の示しで
す。
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●現状と課題
対象となりうる各地点(霞ヶ浦、筑波山、学園都市、真壁、結城紬など)に人が来て、
魅力を感じてもらえるように、人的・物的・景観的なそれぞれに、
“みがき”をかけること
が大切です。同時に観光化対応には、①土産になるすぐれた地域産品の開発、②食べて美
味しい調理品の開発、③ほっとして和みを感じてもらえる宿の提供、④優しさともてなし
のあるバスガイド、⑤県南地域の人たちの温かみのある対応など、集客のために各分野の
望ましいあり方の検討と仕込みが大事になります。
●行政の役割
県による次の働きかけが重要です。①県の観光部門が成長みられる戦略と協力対応、②
関係各市町村からの積極的な支援体制、③観光事業に携わる事業体と関係組織の連携ある
対応、④地元の産物を提供する農業者や加工業者らの協力、などです。
これは、それぞれの分野や部門で考え・対応してきたことを、県南地域として集客を図
る面から横につないだ仕組みづくりです。かつそのための仕込みを行った集客の再構築で
す。したがって、協力してくれる事業体を募り広い意味の組織づくりが欠かせません。
●住民の役割
地域の人たちそれぞれが、動くようにすることが大切です。また、リピーターを増やす
ことや利便性も意図した観光循環バスや観光貸切バス対応の組み入れも重要になるし、土
産ものを開発し・産物を引き出す対応も必要です。さらにこの事業の成長と発展をみるに
は、地域における歴史と文化と景観と心をつなぐ対応の構築です。
そのためには、県の協力と支援の下に、地域としての①全体構想と②全体計画の作成の
下に、③年次計画を立て、5~7年程度で効果を生めるようにすることです。これにより
地域の活力を高め、かつ地域の人たちの誇りも生まれてくると思われます。
提言5 県南を紹介する『県南ちょい近おでかけマップ』の作成
県は、各市町村で個別に紹介している四季のイベントや花便りなどがひと目で分かる
「県南のおでかけマップ」をつくります。地図には、県南の歴史的背景や県南住民の活動
が伝わるような短い説明をつけ、四季ごと、月ごとに作成します。
●現状と課題
県南は、仕事の都合で転入する住民が多いという特徴がありますが、気軽に出かけて楽
しめる県南地域についての知識は少なく、知り合いもあまりいないように見受けます。
そこで、この事業を通して、県南の素晴らしさを認識してもらい、誇りをもって県南を
語れ、首都圏に住む知人たちに県南訪問を誘えるよう活用します。これは、公募県民と専
門アドヴァイサーによる検討により、マップ作成と周知方法を決めるものとします。県南
住民の力を上手に活かすことが、県南の更なる活力を生むと考えます。
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●行政と住民の役割
行政は、検討する場の設定と公募などを事務局として担当し、実施後の効果も確認しま
す。各市町村は情報提供と周知を行い、訪問客のもてなしにも尽力するものとします。住
民は進んで検討の場に参加し、周知に協力します。
交通インフラの改善
提言6 常磐線快速と地下鉄千代田線の土浦延伸による地域開発の促進
この地域開発では、取手を終点にしている常磐線快速と地下鉄千代田線を土浦まで延伸
させ、取手から土浦間に松戸・柏並みの利便性の確保をめざします。同時にこの開発は、
他地域から自然環境に恵まれた一戸建て住居を求める若者を迎え入れ、県南地域の活性化
と人口減少のくいとめを図ります。
●現状と課題
県南地域は、東京から 50km 圏という有利な地域にあるにもかかわらず、同じ 50km 圏に
ある東海道線や中央線などの地域と比較し、
①沿線に優良で安価な宅地開発可能地がある、
②霞ヶ浦・筑波山のような観光地がある、③日本の科学技術をリードする筑波研究学園都
市がある、などの好条件を活かしきれずにいます。この原因の1つに、現在の常磐線快速
が取手駅で止まっていることに起因するアクセスの悪さがあると考えられます。特に就労
をする人や就労中の若い人たちにとって、東京へのアクセスの悪さは致命的であり、県南
地域への人口流入を妨げていると考えます。
●行政の役割
行政には、将来に向けた県南地域開発のマスタープラン、ガイドラインを作成してもら
い、常磐線快速や地下鉄千代田線の土浦延伸の必要性の訴えを求めます。また、延伸に伴
う取手から土浦間の既存駅と駅前広場の改良・改築を、鉄道事業者と共に行う環境整備を
求めます。
●住民の役割
住民は、常磐線快速や地下鉄千代田線の土浦まで延伸が実現できるように、積極的に住
民運動を立ち上げるようにします。
提言7 常磐線とつくばエクスプレスを特徴ある交通システムで連結
つくばエクスプレス(以下 TX と略す)は開業以来、順調に客足を伸ばし地域の開発に大
きく寄与し、沿線の開発も順調です。しかし、その利用のされ方は、つくばと東京の往復
が主で、常磐線と連携し面的に筑波地区の開発に寄与しているとは、言いがたいと思いま
す。そこで、筑波研究学園都市を中心にこの地域の道路整備が進んでいることから、既存
の道路を有効に利用した常磐線と TX を結ぶ交通システムをつくることを提案します。
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●現状と課題
常磐線と TX を結ぶ交通システムは、具体的にはロンドンや香港に見られるような二階
建てバス、
あるいは科学万博の際にこの地域に導入され実績のあるシャトルバスのような、
日本ではあまり例のない特徴のある交通システムを導入します。
常磐線と TX を有機的に連
結することは、この地域がアピールされ、結果として地域の活性化と魅力の向上に寄与す
る交通手段になると思います。
●行政の役割
行政は、パーソントリップ調査(交通実態調査)などで、人の移動や移動効果を解析し、
常磐線と TX を新交通手段で結ぶ地域開発やそのルート、
および投資額などの基本事項を調
査・検討します。
新交通手段導入の実現と既設の道路の輸送力アップを図るために、①交差点における左
折レーンなどの設置、②常磐線と既設道路との交差部における制約解消、③既設道路のキ
ャパシテイー向上を図るスムーズな交通体系確保などを行って、新交通システムの実現し
やすい環境をつくります。
●住民の役割
住民には、域内新交通システムが必要であることを理解してもらい、行政や他の調査の
遂行と実現のために、積極的に協力してもらいます。
提言8 霞ヶ浦湖畔の公共交通の利便性を高め、霞ヶ浦の魅力向上を図る
小美玉市と行方市の霞ヶ浦湖畔の鹿島鉄道(石岡-鉾田 大正 13 年 6 月 8 日~平成 19
年 3 月 31 日)跡地を、公設民営によるバス専用道に整備します。それによって民間事業者
が定時性と速達性のあるバスの運行を行って、公共交通として地域住民・観光客あるいは
茨城空港への利便性を高め、霞ヶ浦の魅力を向上させるものです。
●現状と課題
霞ヶ浦は、水郷地域および筑波地域の公園区域として変化に富んだ「水郷筑波国定公園」
であり、水と緑に恵まれた美しい自然や霞ヶ浦から眺望する「紫峰」筑波山が魅力です。
また、ワカサギやシラウオ、コイ、フナなどの水産物が豊富です。
しかし、平成19年4月1日に霞ヶ浦湖畔を走る鹿島鉄道が廃線になり、大正から平成
までの83年の歴史に幕を閉じました。このことにより、地域住民の公共交通としての役
割や地域の活性化および筑波山と美しい霞ヶ浦の魅力を、広める役割を果たせない現状に
あります。
●行政の役割
すでに石岡駅から四箇村駅までの鹿島鉄道跡地は、公設民営方式によるバス専用道の市
道として、民間事業者が定時性と速達性のあるバスを運行しています。
行政は、小美玉市と行方市の霞ヶ浦湖畔の鹿島鉄道跡地を取得して、バス専用道を行方
- 115 -
市玉造の霞ヶ浦湖畔まで延伸します。さらに定時性のある公共交通として、地域住民や観
光客および茨城空港への利便性を図るとともに、地域住民との協働により水辺の環境整備
を進めます。それによって地域の活性化と霞ヶ浦の魅力を向上させる必要があります。
●住民の役割
地域の人たちは、霞ヶ浦湖畔の水辺景観の環境整備と、公共交通としての鹿島鉄道廃線
跡のバス専用道化を、行政との協働により進める必要があります。
県民の健康
提言9 地域住民の活力向上を図る健康講座の常設
日本人は、昭和 30 年代を境に、それまでの「植物食主」から「動物食主」に変わった
ことで、多くの生活習慣病をもたらしています。それによって、日本の現在の「健康な人」
はわずか7%(2012 年)になり、国民の9割以上が不健康者で占められています(データ
は、人間ドック受診者年間約 310 万人のものです。以下同じ)このことは、茨城県におい
ても大きな違いがないと思われます。地域住民の活力向上には、健康な人を多くすること
が重要です。
「健康な人」を多くする健康講座の常設がいま必要です。
●現状と課題
健康には、食が大きな影響を与えます。ところが、茨城県の「主要事業の概要」
(平成
25 年度)において、①第2次健康いばらき 21 プランの推進にも(そのP22)
、②茨城県食
育推進計画の推進にも(同P23)
、食のあり方との関連で健康の推進がみられません。若干
あるのは、主に高齢者を対象にした、③健康・生きがいづくりの推進であり(同P16)
、壮
年や青年にはほとんどありません。重要なのは、高齢者になる前からの健康の保持です。
何を摂れば健康になり、逆にどんなものを摂っていると不健康になるのかを、知ると知
らないでは、それぞれの健康に大きな違いを生みます。それも、今日の栄養学やそれで主
に構成している“食育”などによる食の摂り方では、健康推進の面からかなり問題があり
ます。それが正しいならば、今日「健康な人」が7%ということにならないと思われるか
らです。
「健康な人」は 30 年前(1984 年)に 30%いました。
●行政の役割
県は、
“食が体をつくる”観点から、健康をもたらす食の摂り方を積極的に取り上げ、
「健
康な人」を多くするための健康講座の常設をすることです。健康講座は、県内5カ所にあ
る県の生涯学習センターで行っているし、各市町村や市町村の地区公民館などでも一部行
っていますが、それらは部分的・断片的かつ不十分です。したがって、それを大幅に改善
した取り組み・指導が必要と考えます。食と健康の関係を話せる講師の養成も欠かせませ
ん。
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●住民の役割
健康講座の常設は、①生活習慣病の減少、②認知症の防止、③医療費の削減、④活力あ
る地域住民の増加などに、大きく結びつくと考えます。この常設の取り組みは、元気な人
たちによる地域づくりを生む基盤にもなってきます。住民にはこの講座に積極的に参加す
る意志のつちかいが必要です。
災害時への備え
提言10 自然災害時における地域総ての住民・世帯の安否確認体制の確立
東日本大震災を始め台風・竜巻など、最近は今まで考えられなかった大きな災害が多く
発生しています。少子高齢化が進む中、3年前の大震災による死者・行方不明者のうち、
60 歳以上の方は、60 パーセントを占めました。今後も大地震の予想がされていますが、大
きな災害による被害者が一人でも少なくなるよう、
高齢者・障害者などの弱者だけでなく、
大震災の教訓を生かし、全県を挙げた全県民安否確認体制の確立を提言します。
●現状と課題
災害対策基本法の改正はありましたが、東日本大震災のような大きな災害が発生した場
合、命を守る体制は十分ではないと考えます。災害対策基本法では、高齢者・障害者など
の情報を消防隊員、民生委員などは共有することになっていますが、東日本大震災の犠牲
者は、そうした人たちばかりでありませんでした。さらに各市町村の災害対策についても,
東日本大震災のような大きな災害時には、高齢者・障害者の対処にあたって、限られた消
防、警察、行政職員、民生委員だけで対処できるものでないと思います。全住民を対象と
する体制の確立が重要と思います。
●行政の役割
安否確認体制の内容については、高齢者・障害者などだけではなく、総ての住民の安否
確認ができる体制作りをすることです。それには、地域の自治組織、行政組織、自主防災
組織や消防団がある場合はそれらの組織、さらに地域の民生委員が協力して、被害を最小
限にする方策が必要です。
そこで県は、各地域の実情に合わせたいくつかのシミュレーションを想定したマニュア
ルを作成し、それに基づき市町村は具体的な安否確認体制をつくり、住民に周知します。
●住民の役割
住民は災害に対する意識を常に持ち、防災訓練などに積極的に参加するようにすること
です。また、地域とのコミュニケーションを大事にし,助け合いの精神を大切することです。
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まちづくり
提言11 行政サービス格差の是正
市町村の境界線によって行政サービスが異なっていますが、人々の生活は線引できるも
のではありません。境界線を超えて、施設の維持・管理面から、既に広域で取り組んでい
る分野もあります。人口の動静を考慮し、計画的に地域での合意を図る場を設け、県民生
活の質が向上するような取り組みを進めます。
●現状と課題
市町村境界付近の課題には、①各市町村が運行しているコミュニティバスとの接続、②
文化・福祉分野への情報の提供、③他市町村民へのサービス格差などがあります。境界付
近住民の不都合をできるだけ少なくして、生活の質の向上を図ることが大切です。また、
施設の維持管理面から進めている広域事業を適切に拡げることも重要です。
●行政と住民の役割
各市町村は、取組みが進まなかった課題を洗い出して情報を提供するとともに、合意形
成の場に参加するようにします。県は合意を図る場を設け、その調整役を担い、決まった
ことの周知徹底を図るようにします。住民は主体的に合意形成の場に参加し、その中で、
地域の情報を持ち寄り、合意形成に努めます。
提言12 人口減少地域での IT 支援の推進
人口が減少している地域の不便さを地域事情に合わせて軽減できるように、情報の目的
を絞り、安価で簡易なモバイル(情報通信機器)の利用促進を図ります。人口減少による
孤立感を少なくし、かつ農業・漁業の作業などを通して、社会とのつながりを実感できる
ように、生きがいづくりとなるモバイルの活用を図ります。それには、地域事情の聞き取
りと、手軽で安価なモバイルを駆使できるアドバイザーの活用が必要になります。
●行政と住民の役割
各市町村は細やかな情報を分かりやすく示し、県は妥当な支援方法を決定し、地域間に
齟齬が起こらないように、経過も含めて公表しながら進めるものとします。住民は現状を
認識し、IT 活用という新しいことに挑戦できるように、相互が協力して地域の力を育むこ
とが大切です。
提言13 景観を活かしたまちづくりの支援
近年のまちづくりの多くは、先人の愛した景観にあまり配慮せず時代の波に合わせて画
一的になされてきました。個性あるまちづくりを推進するために、景観形成を目的とした
活動の機会を設け、支援することにより、県民の景観に対する意識の啓発を促すとともに
- 118 -
まちに誇りを持てる県民への成長を促します。それによって、見た目に良い、美しい景観
のあるまちづくりを進めることができ、新しい発見もあると思います。
●行政と住民の役割
暮らしの身近な環境において、景観形成を目指す活動を行おうとする住民団体などに対
して、県は目的にそったことの実現を支援します。隠れた景観資産の発掘活動などを内容
として、風景を写真に撮ってまちを見直す企画を募集します。また、取り組みに要する費
用を負担し、アドバイザーなどの必要な人材を派遣するものとします。住民は積極的に活
動に参加し、景観についての認識を高めるものとします。
提言14 既存施設の有効活用の促進
県が所有している既存施設の現状を把握し、利用方法を見直し、住民への周知をはかる
ことで有効な活用を促進します。
●現状と課題
県が保有する各施設の利用状況はその利用者たる県民に知らされていないのが現状で、
施設の維持管理を総合的に考えにくい一因となっています。地域活性化の手法の一つとし
て県の施設の有効利用が考えられます。
●行政の役割
県は、施設概要・施設利用率・維持管理費・県主催のイベントや研修会の開催回数・一
般住民に開放できる条件など、各施設の現状を県民に周知します。そのうえで分かりやす
い利用方針を立て、積極的な活用を図ります。具体的な活用の例として、①歴史的価値が
あるものの展示、②県が発信する各研修会及びイベント、③県政に協力する住民の活動、
などが考えられます。
施設利用については、HPも活用し、状況確認や申込みがインターネットでも行えるよ
うにします。
●住民の役割
住民は、施設利用に対する意見を県に届け、積極的に施設活用します。
- 119 -
福祉・医療部会
~生き生き・元気で安心・安全な生活を目指して~
今や人口の4人に1人が 65 歳以上(平成 22 年国勢調査 3,074 万人)を占める世界に例
を見ない急速な超高齢化社会の進展、更には、少子化・人口減少問題に直面しており、こ
れらへの対策が大きな社会的課題になっています。
取り分け 10 年後には、
「2025 年問題」がささやかれており、約 800 万人とも言われる
「団塊の世代」が75歳以上になり、後期高齢者人口は凡そ国民の5人に1人(2,179 万人)
がなると推計されています。
(出典:総務省「人口統計」
、国立社会保障研究所「日本の将来推計人口」
)
このままでは、病院、医者が足りない、適正、必要な医療が受けられない時代が来るかも
しれないとも懸念されています。
高齢者になると、疾病に罹るリスクも格段に高まり、介護認定や認知症発症数も急増し
ます。また、高齢者の一人暮らし世帯が増え、独居、見守りの問題も深刻化しています。
更に、ロコモティブシンドローム(関節、神経等の運動器障害)と云う病気が要介護や寝た
きりになる一番の要因にもなっています。平均寿命(男性約 80 歳、女性約 86 歳)は着実
に伸びていますが、介護や介助が必要な期間は、男性が 10 年、女性が 13 年となっていま
す。長期間に亘って、不自由な生活を強いられ、周囲の人の手を借りる事になり、医療費・
介護費が急増する大きな要因にもなっています。
家族や地域から孤立し、孤独の中で高齢化する「老化社会」ではなく、生き甲斐を持っ
て、楽しく、長生きできる「長寿社会」や高齢者が元気で安心して暮らせる街づくりを目
指す知恵と行動が今、まさに求められています。
健康寿命(現在男性 70 歳、女性 73 歳)を如何にして延すか。元気で特技を持った高
齢者に地域で大いに活躍してもらう為にも、認知症・病気・介護予防活動、食事・運動な
どの生活習慣の改善、地域での支え合いシステムの構築、安心・気安く相談できる
地域医療・生活サポートシステムの設置、地域活動の人材育成、介護者への支援、DV の
周知等が重要であるとの共通認識の元に、次の通り6つのテーマについて提言項目を纏め
ました。私たちの提言が、これからの県政に有意義に活用される事を望みます。
地域医療充実プロジェクト
提言15 ALL 県南ネットワークホットライン創設
1 つの市町村で救急医療が対応できない現状(医師数・病院数の地域アンバランスなど)
をふまえ、県南地域が 1 つのチームになって、多様化・高度化する救急医療に対応するシ
ステムを今、構築すべきであると考えます。
- 120 -
●現状と課題
茨城県の医師数は平成16年から全国ワースト2位を続けており、殊に県南地域の一般
病院数は県内各地域に比べ、県下最下位(出典:市町村早わかり H25/3)の位置にあります。
救急医療や難しい状況に対応できない地域では、遠く離れた病院へ搬送されることもあ
るため、その世話をする家族に多大な負担を掛ける事になります。
●行政の役割
県は地域の担当部局や関係団体と協議して、ネットワークホットラインを結び、県民の
不安に応えるシステムを作る必要があります。
県南のいずれかにセンターを設け、常時、医師・看護師・救急救命士・カウンセラーが
駐在し、県民からの電話による問い合わせにいつでも適切に対応するようにします。
●住民のメリット
1)誰でも、いつでも、気軽に問い合わせが出来るテレフォンサービスとなります。
2)医療の適切な処置について、専門的なアドバイスが受けられることや、すぐに、診
てもらえる医療機関を知る事が出来ます。
3)今の状態を伝え、どのように対応したら良いかなど教えてもらうことができます。
高齢者支援システム
提言16 生き生き元気なシニア!よろず相談サロンの設置
人財であるヤングシニア層が生き甲斐・役割・居場所を得て住み良い、安心なまちづく
りのリーダーとして活躍し、また、ベテランシニア層が、元気に長生きする為に、気分転
換、交流・相談できる、皆が気軽に集まれる「よろず相談サロン」の設置を提案します。
(全体概要図は次頁参照)
●現状と課題
ヤングシニア層には、地域活動や就労を促し、まちづくりのリーダー(サロンコー
ディネーター)として活躍する場が、また、ベテランシニア層には自立生活を維持し、毎
日やる事が有り、話し相手がおり、日常生活や医療、悩み事の相談が出来る場が、在宅介
護などで苦労されている方々には気分転換、相談、交流できる場が、福祉・介護に関し知
識不足・気おくれ・敷居が高いなどで行政や専門施設に相談できず悩んでいる人達には当
座のアドバイスやサポートを行える場、所謂ワンストップ型の相談サロン(オープンカフ
ェ)が身近に有る事が必要となって来ています。
●行政の役割
サロンの設置場所(空いた公共施設、事務所、民家等)の確保、家賃補助や運営経費の
補助、情報提供などの運営支援をし、元気なシニア層が増えることで、安心・安全な明る
い、楽しいまちづくりが進み、医療費や介護費などの社会的経費の削減に繋がります。
- 121 -
●住民の役割
「サロンコーディネーター」人材育成(福祉・介護等の講座、勉強会、ワークショップ
等)と「人財登録」
、活躍の場作り(サロンのスタッフ、ボランティア団体、施設)や、行
政、福祉・医療、ボランティアの専門団体、施設との情報交換、連携の元での利用者に対
する各種相談、アドバイス、情報提供等及びカフェサロンの運営等を行います。
全 体 概 要 図
生き生き・元気なシニアを目指して!
よろず相談サロンで安心・安全生活!
日常生活
シニア層
介護者
健康・医療
(主として自立型)
(在宅、施設)
(連携・交流・サポート)
相談
支援・働きかけ
苦情
情報提供
オープンカフェ
会員登録
地域デビュー
生き甲斐
高齢者・介護者がぶらっと立
役割・居場所
ち寄って、お喋り、気分転換、
よろず相談サロン
(定年前後)
ふれあい出来る場
*就労
支援
(ワンストップ型)
t
* まちづくり
コーディネーターの
育成(講座、登録)
(人材、情報、就労)
紹介・相談・調整、提案、連携
行政
(市・県)
連携
民間福祉事業者
個人
ボランティア団体
福祉・医療の
専門機関・関係団体
連携
・保健センター
・社会福祉協議会
・ハローワーク
・地域包括支援センター
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・シルバー人材センター
提言17 LED電球による相互見守りシステムの導入
家庭の軒先に取り付けた2種類のLED電球を、朝と夜にスイッチを切り替えて電球の色を
変えることにより、隣近所の複数の目でお互いの安否確認をする相互見守りシステムの導
入を提案します。
●現状と課題
超高齢社会の到来に伴い、65歳以上のひとり暮らし高齢者や認知症高齢者が増加してい
ます。孤独死の防止等のため、高齢者の見守りは自治体にとって喫緊に取り組むべき行政
課題です。
プライバシ-にも配慮した高齢者見守りシステムの一つとしてLED電球を使った見守り
活動は、複数の見守りにより参加への負担が少なくなります。
●行政の役割
県や市町村でLED電球見守りシステム導入体制の構築や広報誌やパンフレット等による
周知をします。さらに導入推進のために設置世帯に対し導入費用の一部補助も必要です。
●住民の役割
隣近所の複数の目でお互いに安否確認をすることにより、見守られる側の人も見守る側
として参加でき、地域の人々の安心の輪を広げることができます。住民同士の交流の活性
化や犯罪抑止などにも効果があります。
提言18 とじこもり高齢者の安否確認
●現状と課題
ひとり暮らしの高齢者の中で、買い物やゴミ捨て等、介護保険で対応できない生活支援
が大きな課題となっています。特に、生きる気力を失い、自らSOSを発信しない人々に
粘り強く接していく事が重要です。そこで地域のコミュニティ、特に「近助(きんじょ)
」
が大切になると思われます。
●行政の役割・住民の役割
近隣住民から見守り協力者を募り、雨戸の開閉や洗濯物の取り込み等の見守りを通じて
異常を感知し、民生委員や自治会長、地域包括支援センター等に連絡がなされる仕組みを
作ります。
提言19 地域での高齢者等支え合いシステムの構築
「住み慣れた地域で暮らしていきたい」
、誰もが願っていることであり、行政に頼らず地域
の方々が共に手を携えて一人暮らしの高齢者や障がい者を気軽に支えていく共助の地域づ
くりが必要となっています。
- 123 -
蛍光灯の取替えからゴミ出し、散歩時の付き添い、買い物支援など、高齢者等への日常
生活の支援項目毎に支援者名と電話番号を掲載した「地域のタウンページ」を見て、身近
にいる支援者に直接依頼する支え合いシステムを構築します。
●現状と課題
今、地域で一番大きな課題は、一人暮らしや高齢世帯となった時、自立した日常生活を
この地域でやっていけるのかという問題です。
私の住んでいる地域(阿見町)では、この問題に対処するため「タウンページ方式によ
る支え合い」システムを作り、高齢者等の日常生活の自立支援(全 29 項目:軽易なもの
は無償)に役立てています。
●行政の役割
住み慣れた地域で自立した生活を送ることができるようにすることは、行政の大きな役
割です。地域の元気な高齢者や社会貢献意欲のある方など、この「タウンページ方式によ
る支え合い」システムへの協力者は多いものと思います。
このような活動は、住民の間でできる簡単なシステムであり、他の地域での展開が可能
なことから、広くこの支え合いシステムを高齢者支援のモデルケースとして紹介(25 年度
地域づくり総務大臣表彰受賞の一項目)し、住民間のシステムづくりとして進めます。
●住民の役割
「支える、支えられるという循環型の支え合い」システムは自分達(地域)でできる共
助のシステムです。
安心して住み慣れた地域で暮らしていくために自治会(町内会)が民生委員、シニアク
ラブ、ボランティア団体をはじめ興味・関心のある方々などと検討し、多くの皆さんの参
加と協力のもと、進めていきます。
提言20 次世代の人々への「福祉教室」の開講
●現状と課題
高齢化が急速に進む中、自治体をはじめ、住民の中でも介護のための離職、親元へ帰る
など、これからの生活不安を抱える人たちが増えています。
このような不安を解消するために、次世代・同世代の方々に対し、病気の予防、介護方
法、お金の話、葬儀の事などを学べる講座を定期的に開催することが必要です。
●行政の役割
行政が行う講座、教室は、平日の昼間の時間帯に行われることが多いが、働き盛りの
方をはじめ様々な人々が、気軽に学べる時間帯での開催をお願いします。
●住民のメリット
これから介護等に関っていく次世代(同世代)にとって、何を、どうやって行ったらよ
- 124 -
いか学校で学んだこともなく、不安なことがたくさんあります。
そこで、系統的に今、注目されているトピックスを中心に、気軽に、みんなが、優しく
学べる下記のような講座を受講し、不安解消に役立てていきます。
①親の介護はどうやったらいいか(施設の選び方、預け方)
②介護状態になった時、仕事や育児、生活はどうなる?(介護保険のしくみ)
③病気・ケガ・介護に関するお金の話や葬儀・相続の話など
地域コミユニティ
提言21 「コミュニティハウス」を班単位で創設し地域見守り体制を構築
自治会の班単位(歩ける範囲)で、行政・町内会・住民が一体となり、孤立した人、身
体の不自由な人など生活困難者も利用できる地域の居場所を創設します。
●現状と課題
地域コミュニティが希薄化する中、自然災害時や高齢者の見守りなど行政だけの力では
支えきれなくなっています。既存のコミュニティカフェなどは、元気で社交性のある人の
利用はあっても、生活困難者の利用には結びついていません。また、利用者が固定化し運
営も難しい現状です。そして、県内には高齢者在住の住宅密集地ほど空き家が増えてきて
います。その空き家を利用し、食事会・茶話会・趣味の教室など隣近所の歩いて集えるた
まり場として、回覧が回る規模でコンビニのように点在化すれば、顔の見える形で繋がれ
ていきます。
●行政の役割
超高齢社会を迎えるに当たり、新たな福祉政策を樹立し、地域見守り体制を強化する必
要があります。福祉政策を社協や自治会に求めるだけでなく、主導的に事業提案・資金投
入・情報提供が大きな役割となります。
「コミュニティハウス」を創設する場合、民家(空
き家)の紹介と賃貸契約(固定資産税分を支払う・契約書の取り交わし)等の中間支援を
要望します。
●住民の役割
行政の出来ることには限りがあり、これからの地域福祉を担う主役は住民です。隣近所
で声を掛け合い、自主・自立の運営で住民一人ひとりが支えあう意識を持って自分たちの
生活は自分たちで治める自治のくらしが必要であると思います。
提言22 地域住民誰もが利用したいコミュニティセンターの設置
子供たちの減少で閉校する校舎を活用し①公民館、②老人健康センター、③児童館、④
学童保育、⑤保育園、⑥市役所出張所、⑦軽食サロンなどの機能をもたせるとともに診療
所を誘致し共働きの方々の子供が、体調のすぐれない時、一時保育も可能にする総合施設
- 125 -
のモデルを作ることを提案します。①は体育館があるので子供たちの利用も出来、広い校
庭では農業クラブが野菜作りや園芸を楽しみ、学校が町のにぎやかな憩いの場所になりま
す。また、①は図書室もあるので、子供の本も取り入れることで利用者も増えることでし
ょう。交通の手段は福祉バスの利用も考慮し、施設の運営は住民(地域)に依託し定年後
の方々のボランティアを取り入れた働く場所にしたら住民の方々の交流も盛んになり、家
にこもりがちな老人を誘って、昼食をいただきながら入浴もすませ、夕方には満ち足りて
家路につく、こんなコミュニティセンターを要望します。
提言23 超高齢社会における楽しさの拠点づくり
高齢者がどのように健康を維持し、生きがいや生活に張りをもって毎日を過ごすか、自
治会として取り組むべき大きな課題です。
私の住んでいる地域(阿見町)では、常時開放を目的に薄暗い防災倉庫を改装し、喫茶
室、卓球を中心とした多目的室、子ども図書室などを整備(自治会の積立金 300 万円と県
の助成金 100 万円を使用)し、高齢者から子どもまでが楽しく集い、また他地域の人も歓
迎という楽しさの拠点(25 年度地域づくり総務大臣表彰受賞の一項目)をつくりました。
●現状と課題
多くの人は自分の家以外に自由に行ける場所はありません。家に閉じこもらないように
することが高齢者にとっては重要なことです。自分の足で、また車イスでも自由に行ける
「楽しさの拠点」を作り、そこに来る皆がふれあい、交流することで、孤独死などとは縁
のない地域にすることが必要です。
●行政の役割
自分の足で行ける距離に自由に行ける場所を持つことは、健康維持や認知症予防面から
もとても大事なことです。
地域の空き家などを活用した「楽しさの拠点」整備のため、地域との協働のまちづくり
事業として財政面の支援をお願いします。
●住民の役割
「楽しさの拠点」は、みんなの「居場所」であり、地域住民(自治会レベル)で企画・
運営していくことが重要です。いつでも歩いて行ける場所として常時開放が理想だと考え
ますが、ボランティアなど協力者の負担感なども考慮しながら進めることが大事です。
私たち(阿見町)の「楽しさの拠点」は、喫茶室のボランティアマスター28 名により運
営(月曜日~土曜日、10 時~17 時)し、喫茶室の入室料一日 100 円でコーヒー、紅茶、
お茶などを提供し、利用者の憩いの場(25 年度の利用者は 4,000 名)として喜ばれていま
す。
- 126 -
提言24 自治会に福祉部を設置
●現状と課題
地域には生活課題が多く、公的サービスだけでは対応ができなくなっています。今日、
自治会の部会活動の拡大、活動内容の多様化が求められている中、防災部等の部会はあっ
ても生活課題に関わる福祉部はありません。
役員会の下に、福祉に関心・興味のある方で専門的に地域福祉を検討する福祉部を設け
ることで、生活課題の解決に道が開くこととなります。
●行政の役割
行政は、地域住民の意識啓発を促すと共に、先進事例やモデル的な取り組み等について
情報提供することが必要です。
●住民の役割
公的なサービスでは行き届かない身近な問題は、住民自ら対応する必要があり、このた
めの福祉部の設置は全員の協力で進める必要があります。
健康維持・増進
提言25 高齢者の病気・ケガ予防のための健康づくり
高齢者人口の急速な増加に伴い、多くの「健康の問題」が生じてきています。加齢に伴
う身体の衰えや、生活習慣病といわれるガン等、様々な疾病等の克服、また、医療費、介
護費の増加は深刻な問題であり、
いずれも極めて高いハードルを越えなければなりません。
このために「高齢者の病気・ケガ予防のための健康づくり」を提案します。
●現状と課題
高齢者の健康に関する問題は多くの場合、予防対策ではなく、疾病や介護状態になって
からの対処であります。実はその前段階(健康診断を受けていた時等)が重要であります。
医師から運動をしなさいと言われても、
「いつ、どこで、何を、どの程度、何を目的に」等、
具体的な課題が解決できないと、運動の実践を継続することは困難です。
●行政の役割
行政が行う指導者育成事業は、一箇所に集めて指導者講習を行うより、各地域(より小さ
い地域)へ出向いて講習を開くことを提案します。また、内容は理論的なことよりも具体的
な方法にすることです。
●住民の役割
① ボランティア指導者がついて、小学生の夏休のラジオ体操のようなイメージで、近所
で、日時を決めて、参加自由で行うようにします。
- 127 -
② まずは、誰でもできるウォーキングを行います。(最初は、のんびり話しながら適当に
行うことです。) そして段階的にメニューを変えていくことです。
地域活動の人材育成
提言26 地域コミュニティ担い手の育成教育を導入
超高齢社会という新たな時代を迎え、地域社会には、多種多様な社会問題が顕在化して
います。財政的制約の強まる状況下、地域活動やコミュニティの活性化を図るための、先
導的なリーダーなどの人材育成・資質向上、人的拡大は極めて重要となっています。
このことから、県に育成講座の開設など「育成教育」の導入を提案します。団塊世代が
続々と地域に回帰し、人材の供給が増えている状況下、効果は高いと考えます。
提言27 提言の実現化のための市町村への広報とフォローの実施
提言書には、茨城の魅力度をアップするための「アイデアや想い」が満載です。この提
言が県政のみならず、広く各市町村においても活用されるよう提案します。
●行政(県)の役割
① 県主催による「地域づくり委員会提言」と題する「報告会」を開催します。
② 各市町村の関係部門に「提言書」を配布します。
③ 提言の「施策状況の取りまとめ」と、それらを県のHPにアップします。
④ 施策の進捗度のフォロー・バックアップを行います。
●各市町村の役割
提言の中から、各市町村の課題・テーマに合ったアイデアを参考にして、地域のリー
ダーや有志が中心となって、施策実行部隊を作り、インセンティブ(やる気の継続制)
を図りながら、実現定着をさせていきます。
DV(ドメスティックバイオレンス)
提言28 暴力被害者への支援(つなげよう、ひろげようネットワーク)
●現状と課題
被害者の保護を図るため、
配偶者からの暴力の防止及び被害者の保護等に関する法律
(以
下DV防止法)の第 6 条で、DVを受けている者を発見した者は、その旨を配偶者暴力相
談支援センタ-又は警察官に通報するよう努めるとされています。しかし、DVは家庭内
で起こることから潜在化しやすく、また、DVを発見しても対応に躊躇することもあり、
一般からの通報は少ないのが現状です。
行政側が一般からの通報を求めているのであれば、DV防止法の正しい内容を周知し、
- 128 -
理解を深めることに努め、通報される方の意識を高めることが必要です。
●行政の役割
県及び市町村は、DV防止法の正しい認識を培うために、講演や広報が必要です。
通報する側は家庭内の事と躊躇することもあり、市町村は通報についての法の規定とそ
の趣旨等を周知し、正確な情報提供を行う事により、少しでも通報しやすい環境を作る必
要があります。
●住民の役割
DV被害の未然防止及び被害者保護のため、特に家庭内暴力は子どもも直接的なDVの
被害者になることから、DVについての知識を持ち、行動することが不可欠となります。
DV防止法の啓発・学習会等により知識を深め、行政機関との連携強化にも努めます。
- 129 -
教育・文化部会
☆
一人一人が輝く 教育立県を目指して
☆
(茨城教育プランより)
2013 年は、713 年(和銅6年)風土記編纂の詔から 1300 年という節目の年にあたりま
した。その年から 2 年間をかけ、明日の地域づくり委員会として、共に語り合い、学び、
茨城の未来を見つめ、一緒に考える事ができました。
誰もが
“学びたいときに、学びたい事を、学ぶことができる社会環境の整備”
“生まれてきた事の尊さ、生きる喜びを実感する事ができる社会”
をめざして、これからもあたたかく、勤勉な地域性を活かしながら、県民ひとりひとりの
たゆみない努力と共に、多くの社会的課題を克服し持続可能で真に豊かな地域社会を維持
し、
次世代に繋いでいくための、
ヒントと知恵を以下の提言としてまとめるに至りました。
①
②
③
④
⑤
⑥
⑦
⑧
⑨
⑩
⑪
郷土に伝わる伝統行事、民俗文化財等の実践教育について
霞ヶ浦の環境保全を目指し、強力に情報と文化の発信
放課後児童クラブと子ども教室の一体化と内容の充実
食物アレルギーの児童生徒を守り、地域の信頼にこたえる学校づくり
すべての小学校、中学校に専任司書の配置
学校行事の実施時期の見直し
安心して暮らせる家庭や地域を子供たちに
学校教育の改善
地域で安心した暮らしが出来る後見制度
若年無就業者の就業リハビリ施設づくり
これからの「国際化」は「多様化」ということ
これらの提言を迅速に政策に反映させながら、県民ともに協働し具現化する事で、県南
各地域がもつ多様で魅力あふれる資源を、広域的、有機的に活用し、新たなグローバル化
と変化の激しく予想困難な時代のなかでも、豊かな風土から培った人材が、世界の平和と
安定に大きく貢献し続け、強いては郷土を発展させていく事と予見します。
- 130 -
ふるさとの文化や自然を伝える
提言29 郷土に伝わる伝統行事、民俗文化財等の実践教育について
子供が成長する過程において、人や物とのかかわり、生活環境はその人間性を形成する
上で大きな影響をあたえます。地域に伝わる伝統行事、民俗文化財等を学ぶ事により、ふ
るさとの自然に触れるとともに地域の方と世代を超えた交流が生まれ、郷土への愛着、文
化財等の継承、登下校時の安全は元より人間形成に大きく寄与するものと考え学校教育の
化財等の継承、登下校時の安全は元より人間形成に大きく寄与するもの
一環として取り入れる事を提案いたします。
●現状と課題
我々人間が生活を営む上で、人とのかかわりは避けて通れない重要な要素であります。
元来人間は感情を持っている動物であり、機械的に生きることは不可能であります。他人
元来人間は感情を持っている動物であり、機械的に生きることは不可能であります。他人
とのかかわり、自分を取り巻く社会環境の中でコミュニケーションを取って生きていかな
ければなりません。近年人とのコミュニケーションがうまく取れないため社会に馴染めず
精神的な病になる人が多分に見受けられます。これは、子供の成長過程において人とのか
かわり、地域における世代を超えた他人とのかかわりが希薄になっていることも一要因と
して考えられます。
郷土に伝わる伝統行事、民俗文化財等はその地域風土に生きる人々の喜怒哀楽、人とし
ての営みの中から生まれ、代々受け継がれてきたものであります。これ
ての営みの中から生まれ、代々受け継がれてきたものであります。これらの貴重な伝統行
事等も後継者不足により消滅や、存続が危ぶまれている現状は憂慮すべき事であります。
●行政の役割
各地区(学区内)には、大小にかかわらず様々な伝統行事等が存在すると思われます。
それらにかかわる地域の関係者に教育への協力を依頼するとともに、教育現場においては
総合学習等の時間を有効に活用して積極的に取り入れる体制づくりが必要であります。
また、必要に応じた財政的な支援、発表会等の企画も検討する必要があります。
●住民の役割
将来を担う子供たちは、国の宝であり地域の宝でもあります。子供たちを
将来を担う子供たちは、国の宝であり地域の宝でもあります。子供たちを健全に育成す
ることは、我々大人に課せられた大きな責任であります。地域の人々は学校教育に積極的
に協力し、子供たちを地域で育てるという強い意識をもって取り組むことが必要です。
(小張松下流)
つくばみらい市の網火(戦国時代から続く伝統行事)
- 131 -
(高岡流)
提言30 「霞ヶ浦水質浄化強調月間」を利用し、我々県民で霞ヶ浦の環境改善を目指し
より強力に情報発信
●現状と課題
「霞ヶ浦」は県南地域にとって水資源・観光資源・防災資源として非常に重要な役割を
果たしています。その周辺には、
「霞ヶ浦」の環境保全や環境改善の目的で県(霞ケ浦環境
科学センター)
・国(霞ヶ浦インフォメーションセンター)
・自治体(霞ヶ浦総合公園ネイ
チャーセンター(土浦市)
・水の科学館(行方市・水資源機構)
)により設立されている研
究機関や教育施設があります。それぞれの機関や施設は研究・教育・啓蒙のために努力し
ていますが、
「水資源・観光資源・防災資源」の改善を目指す情報を強力に発信するという
視点から見ると隔靴掻痒の感があります。
●問題解決のための提言
現在、霞ケ浦環境科学センターにより実施されている「霞ヶ浦水質浄化強調月間」を県・
国・自治体等の上記5機関が連携して開催し、「水資源・観光資源・防災資源」保全と改
善のために、情報と文化を世界に向けてより強力に発信します。
●行政と住民の役割
参加機関が県・国・自治体等にまたがるため、県は行政とは独立した「霞ヶ浦環境改善」
委員会を設置し、企画および運営等にあたることとします。この委員会の委員には、我々
「明日の地域づくり委員会」参加経験者を含め組織します。委員会は、1 年間かけ「霞ヶ
浦水質浄化強調月間」に向けて、テーマ・事業内容・連携方法を企画し、開催に至るまで
の準備を行い、開催期間中はその運営を担います。委員会は、できるだけ追加的なコスト
がかからないような方法で、県・国・自治体等の上記5機関の連携開催の霞ヶ浦水資源・
観光資源・防災資源の改善運動を企画します。また上記5機関以外の機関や組合などの参
加を可能にし、みんなに分かりやすい情報と文化を発信する催しとします。
明日を担う子供たちのために
提言31 放課後児童クラブと子ども教室の一体化と内容の充実を
親が日中留守にする家庭のために、子どもの安全・安心な居場所づくりと、子どもたち
の豊かな人間性の涵養のため、放課後児童クラブと放課後子ども教室の二本立てで進んで
おり、児童クラブは平成 27 年度から新基準に変更される予定です。これを機会に、放課後
子どもプラン推進事業をより充実することが求められています。
●現状と課題
現在、茨城県では児童クラブ 691 箇所、子ども教室 328 箇所で取り組みが行われていま
すが、平成 27 年度から児童クラブの制度改定により子ども教室と同じ対象児童が、6年生
までになります。現状の運営は、児童クラブが有料、子ども教室は無料。児童クラブは、
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授業日・長期休日に開催されていますが、子ども教室は授業日のみ開催となっており、市
町村により運営方法が違い、様々な問題点が発生しています。また、保護者からは見守り
時間の拡大の要望もあります。茨城県では、子ども家庭課が「放課後子どもプラン」とし
て推進していますが、市町村独自で運用されているのが現状です。
●行政の役割
市町村により、児童クラブ、子ども教室と窓口が分かれています。家庭の相談も窓口が
二つあり、どちらにすべきか迷ってしまいます。窓口を一本化し、より充実した効率的な
運用を行うべきだと考えます。
同じ小学校で児童クラブ、子ども教室がある場合、授業日は子ども教室に、土曜日・長
期休日は児童クラブにと、児童の移動が発生し、指導員の負担も大きくなっています。こ
のふたつある制度を一本化し、1年生から6年生までの年齢別カリキュラムを充実させ、
活動内容の質の充実した子育て支援事業にすべきと考えます。
また、子どもの見守り時間・会費も市町村によりばらつきがあります。県の強い指導の
下、子どもの見守り時間の拡大、会費の統一も図るべきと考えます。
高学年を受け入れているクラブ比率
茨城県全体
[分類
名] [値]
県南地域
[分類
名] [値]
[分類名]
[値]
[分類名]
[値]
(条例改正により平成 27 年度から 100%高学年を受け入れる)
見守り終了時刻の比率
県南地区
茨城県全体
19:00~
0%
18:31~
19:00
22%
19:00~
4%
~18:00
36%
18:31~
19:00
30%
~18:00
29%
18:01~
18:30
49%
18:01~
18:30
30%
(茨城県保健福祉部子ども家庭課資料より)
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提言32 食物アレルギーの児童生徒を守り、地域の信頼にこたえる学校づくり
近年、食物アレルギーのある子どもが増えております。食物アレルギーは生命に危険を
及ぼすアナフィラキシーショックをおこすことがあります。学校は子どもが安心して学校
生活を送ることが出来るよう、万全の対応策を取ることが求められています。
●現状と課題
県教育委員会によると食物アレルギーの児童生徒は年々増える傾向にあり、12 年度は給
食を提供している小・中学校、定時制高校、特別支援学校の児童生徒の約 1.3%にあたる計
3,217 人と報告されています。
(全国では 2.6% 03 年統計)
保健室利用状況調査によると、
13 年度は 216 人(0.07%)がエピペンを処方されており、そのうちの 3 人が校内で使用して
います。しかし、緊急時の対応(症状が起きた時の役割分担等)については十分な取り組み
がなされているとは言えないようです。
●学校の役割
日頃から緊急時の対応への準備を行っておくことが重要です。個々の児童生徒の症状等
の特徴を正しく把握するための手段として、
「学校生活管理指導票(アレルギー疾患用)」を
活用し、更なる情報管理の強化に努め、対象となる保護者と学校とが情報の連絡を取り合
いながら、症状が起きた時の教職員の役割分担を決め、特に児童生徒がエピペンを自ら使
用できない時に代わりに教職員が注射する等医師法違反にならないことなども含めた保護
者(身上監護)への連絡・指導等の徹底をすることが肝要と思われます。
● 学校と家庭(保護者・児童)との「取り組みプラン」を作成し、随時報告会を実施し、
改善すべき点等を検討し、各疾患の特徴(症状・緊急時の対応等)情報の整合化を確実なも
のとし、学校と家庭(保護者・児童)との役割分担を明確にした「特に緊急時の対応」が是
非必要と思います。
提言33 すべての小学校、中学校に専任司書の配置
学校図書館法第5条により司書教諭の配置が義務づけられていますが、市町村の多くの
学校では学級担任を持つ教師の司書兼任が現状です。また、有資格司書も短時間あるいは
週2~3日であったりするため図書館業務が十分に果たされていません。そして、担任教
師の司書担当としての兼務は多忙すぎて、調べ学習に役立つ図書の相談や選定などへの時
間が確保できません。
学校図書館に専任司書を配置することで、必要な図書の選定が確実にでき、電算化によ
る検索指導なども含め、子供たちとのかかわりを深めることができます。そして、子供た
ちは読書や、調べ学習という基礎的学習習慣を身につけられ、学力向上につながると考え
ます。
第 11 期の県南地域明日の地域づくり委員会提言 24 に引き続き、学校図書館に専任司書
の全校配置を実現し、学校図書館の機能を充実させることを提言します。
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提言34 学校行事の実施時期の見直し
気候の急激な温暖化や教育課程の改正等で学校生活に大きな変化が起きています。行事
によってはその実施時期が、子供たちに大きな負担となっています。行事の時期の見直し
が必要と思われます。
(例として、中学校の体育祭。現在は9月の上旬が殆どです。近年の
猛暑は運動に適しているとは言えません。
もっと運動に適した季節への変更をすることで、
子供の負担が軽減します。
)
学校長の裁量権による変更が可能ではありますが、1校単独で変更することへの不安、
高校受験や修学旅行等のスケジュールを考えると動けないのが現状であると考えます。県
の教育委員会が学校の背中を押して、
子供のための行事の実施を進めてほしいと思います。
提言35 安心して暮らせる家庭や地域を子供たちに
●現状と課題
今、子供たちはかつてないほど変化する環境の中にいるといえます。もっとも安心して
過ごせるはずの家庭は、その生活環境が整わず、ネグレクトの増加を助長しています。子
供たちは大人の都合に振り回され、日々を必死に生きています。
また、海外からの子女についても、言語がわからない日本に来て、生活のしきたりがわ
からないままに通学し、地域で暮らさなければなりません。私たちは必死に生きる子供た
ちに安心して暮らせる場所を確保する義務があると考えます。
●行政と地域の課題
子供が自身の力で生活環境を整えようとしてもそのモデルがなく、困難を極めています。
現在の行政のシステムでは乳幼児のいる家庭が家事支援の対象で、地域の支援もそれに準
じています。一人でも多くの子供が、当たり前の暮らしができるよう、義務教育終了まで
支援の期間を延長することを望みます。地域の人たちが支援の必要な家庭に手を差し伸べ
ることが自然にできる、協働の仕組み作りを行政が作っていくことが、今、求められてい
るのです。加えて、海外からの子女についても、言葉も習慣もわからない中での暮らしを
改善するため、日本語指導員の増員と、地域と学校と行政が一体となり運営する交流の場
の設置を提言します。
提言36 学校教育の改善
●現状と課題
学校教育の充実は次代の教育を行う上で最も大切な事柄です。茨城県では科学技術立県
を謳っていますが、学校教育の中で科学関連科目(理数)の授業を充実させるため、複数
の教員による学習指導を行うことを求めます。
また、2019 年の茨城国体を成功させるために柔剣道の有段者による学校体育の指導を実
施することが必要です。そして、小中一貫教育が叫ばれる中、小学3年生からの必修化の
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ため英語担当教員の増員と学校における食育推進のための栄養教諭の増員も望まれていま
す。
教職員によるハラスメント防止には第三者による検討機関が必要と思われます。
●行政の役割
現在行われている文科省の教育改革(6.3.3.4 制の見直しや小中一貫教育の推進など)
への動きをみると、茨城の教育の重点項目であるいばらきの科学技術を担う人づくりのた
め理数系の教員の増員をはかり、
複数教員による授業を推進させる必要があります。
また、
英語、体育、栄養教員について、時代の要請に鑑み、増員させるべきと考えます。また、
ハラスメントの防止について対策委員会を作り、公表すべきであると考えます。
いじめ防止対策として、毎年発生数とその防止の効果を新聞に公表し、いじめがなくな
るように学校への指導を行うことを求めます。
●住民の役割
小中一貫の授業の円滑な運営のため、必要な科目の教員の拡充が図られ、充実した授業
が行われているか、PTA の会議や授業参観を通じて注視する必要があります。また、いじ
め、体罰、ハラスメント防止についても同様のチェックが必要です。
地域で支え合う社会へ
提言37 地域で安心した暮らしができる後見制度を広めよう
超高齢社会を迎え、高齢者世帯の在り方が大きく変化しつつある環境の中で、特に認知
症高齢者、精神障害者、知的障害者が比較的元気な時に将来を見据えて誰もが生涯にわた
り安心な生活が送れるように地域ぐるみで支え合う「成年後見制度」を利用し、真の社会
福祉国家の実現を進めていくことが必要であると思います。
●現状と課題
超高齢社会を迎え県内の高齢化人口(65 歳以上)約 73 万人(約 24.8%)
、障害者(精神・
知的)約 3 万人(約 1.1%)であり、県南地域は約 1/3 を占めており、今後益々当該人口
は加速化が進むものと思われます。
(25 年3月県企画統計による)既に 2000 年度より後見
制度はスタートされておりますが、調査結果から判断すると、各市町村(首長)での事業
の取り組みには地域差がみられ、地域のニーズに対応していくには不充分と考えます。
●行政の役割
茨城県自らが市民後見人育成事業としての司令塔となり、各市町村(首長)の責任にお
いて、厚生労働省取り組みスキーム図(①市町村②後見実施期間③家庭裁判所④市民)に
基づき体制を確立し、各年度事業計画に織り込み計画的な推進が焦眉の急と考えます。
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●住民の役割
今後、親族等による成年後見の困難な者が増加するものと見込まれ、介護サービス利用
契約の支援などを中心に、成年後見制度の担い手としての市民の役割が強まると考えられ
ることから、各市町村は、市民後見人を育成し、その活用を図る等によって権利擁護を推
進する環境づくりが益々重要となってまいります。
市民後見人の育成及び活用のスキーム図(厚生労働省)
提言38 若年無業者の就業リハビリ施設づくりを考えて
●現状と課題
現在、若年無業者 63 万人、フリーター180 万人(平成25年版、内閣府子ども・若者白書より)と言われ
ています。若年無業者の場合、コミュニケーション、対人折衝能力が不足していると言わ
れます。こういう方々への行政からのバックアップの施設が必要と考えます。
世代別にみて、幼少・高齢者に比して、青少年への福祉にかける費用が少ないと思いま
す。
「失われた 20 年」 時に就職時期を迎えた世代から現在まで、労働環境の変化などから
きちんとした仕事に就いていない、就けない若者が増えています。
若年者が税金を、年金を、健康保険を払わなかったら、払えなかったら、日本の社会保
障はもとより、国のシステムまでが維持できなくなります。加えて、この人達は親が亡く
なった後は生活保護受給となり、国はダブルの負荷を背負うことになります。
若年無業者は何も悪いことをしていません。若年無業者の就労を支援する相談機関や施
設などが必要と考えます。
費用対効果を考えると割高かもしれません。しかし、長い目で見て、社会に出て行けな
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いという若者の選択肢を増やすことの必要性からも提言します。
1、若年無業者の就労を支援する相談機関や施設を
小中学校の廃校舎を利用。
ソフトは民間またはNPOの委託し、
人との繋がり方、
働く喜び、就職活動方法などを学ばせます。期間は半年から1年程度、全寮制が望
ましいと考えます。
2、 施設終了後、林業の仕事への道を拓く
施設を終了後の仕事として、林業を提案します。これからの林業には大きな可能
性があります。また、林業従事者が不足しており、茨城県の森林も荒れており、就
業しやすい環境にあります。何より、対人折衝が苦手という特徴を持つ無就業者に
は、自然が相手ということで入って行きやすいと思います
提言39 これからの「国際化」は「多様化」ということ
昔、日本人の国際化とは海外に出ていくことでした。しかし、これからの「国際化」と
は日本に外国人を受け入れることが主となるでしょう。
つまり、多様化した社会(ダイバーシティ)を作っていくということが課題であると考
えます。
●現状と課題
日本の人口は減少傾向にあり、かつてない少子高齢化社会へ突入します。将来の労働力
に減少を見据え、多様化する社会を恐れないよう、子供の時からグローバルとローカルを
合わせたグローカルとでも言うべき思考軸を柔軟にすることが大切であると考えます。
学校や家庭で、外国の歴史や文化も連動して教えていくことが大切だと思われます。
●課題解決と望まれる環境
常に、外国と日本の経済、歴史、文化を意識する教え方を望みます。
「貿易ゲーム」等を
授業で実践し、世界各国の現状を実感することの出来る授業を実施することです。
日本は最古の国とギネスにも認定されています。
神話上では紀元前 660 年2月 11 日です
が、現実は4世紀ごろと言われています。2番目に古い国はデンマークで 10 世紀ごろの建
国と言われます。世界史対照年表を常に見るようにしていると、歴史や世界の流れがわか
ります。そのような長い歴史と文化を大切にし、子供たちが日本に誇りを持つことができ
るように周囲も心がけてほしいと思います。
子供たちに、これからの国際化、つまり、多様化を自然に認識でき、そのうえで自分の
国に誇りを持てるような教育や環境づくりをしてほしいと願うものです。そして、様々な
人種、文化を理解し、尊重して受け入れること。子供たちが「違い」に価値を見出せる人
間に育つような環境づくりを望みます。
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県南地域明日の地域づくり委員会(12 期) 活動実績
年月日
会 議 名
場
所
内
容
H25. 5.15
委嘱状交付式
茨城県庁講堂
委嘱状の交付と県政概要説明
H25. 6.25
第 1 回委員会・部会
土浦合同庁舎
県南地域の現況説明・部会編成
H25. 7.18
第2回委員会・部会
土浦合同庁舎
部会役員・運営委員会役員選出
H25. 8.29
第3回委員会・部会
土浦合同庁舎
地域の現状と課題について討議
H25. 9.24
第4回委員会・部会
土浦合同庁舎
地域の現状と課題について討議
H25.10.17
第5回委員会・部会
土浦合同庁舎
地域の現状と課題について討議
H25.11.20
第6回委員会・部会
土浦合同庁舎
地域の現状と課題について討議
H25.12.24
いばらき創り 1000 人
茨城県庁講堂
委員会提言集会
明日の茨城を考える女性
フォーラムの提言発表傍聴
H26. 1.16
第7回委員会・部会
土浦合同庁舎
地域の現状と課題について討議
H26. 2.20
第8回委員会・部会
土浦合同庁舎
地域の現状と課題について討議
H26. 3.20
現地研修会
常陸那珂港、日立建機㈱、
ひたちなか市
茨城県こころの医療センター、茨城
笠間市
県陶芸美術館
H26. 4.17
第9回委員会・部会
土浦合同庁舎
地域の現状と課題について討議
H26. 5.15
第 10 回委員会・部会
土浦合同庁舎
地域の現状と課題について討議
H26. 6.19
第 11 回委員会・部会
土浦合同庁舎
地域の現状と課題について討議
H26. 7. 9
第 3 部会勉強会
土浦合同庁舎
提言報告書まとめ
H26. 7.17
第 12 回委員会・部会
土浦合同庁舎
地域の現状と課題について討議、提
言書の編集構成
H26. 7.29
第1部会勉強会
土浦合同庁舎
提言報告書まとめ
H26. 8.21
第 13 回委員会・部会・
土浦合同庁舎
編集委員会
提言書の編集と最終確認
H26. 9.18
第 14 回委員会・部会
土浦合同庁舎
提言発表検討
H26.10.16
第 15 回委員会・部会
土浦合同庁舎
提言発表まとめ
H26.11.20
第 16 回委員会
土浦合同庁舎
提言発表リハーサル
H26.12.18
1000 人委員会
提言集会
茨城県庁講堂
提言発表
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委員会の活動風景
第 1 部会
生活環境・産業
第 2 部会
福祉・医療
第 3 部会
教育・文化
- 140 -
県南地域明日の地域づくり委員会(第 12 期)委員名簿
委員長
福田 英子
副委員長 斎藤 融功
書記
飯嶋 章
部会長
副部会長
書記
編集委員
委員
委員
委員
委員
委員
委員
部会長
副部会長
書記
編集委員
編集委員
委員
委員
委員
委員
委員
部会長
副部会長
書記
編集委員
委員
委員
委員
委員
委員
委員
小田野 博
第1部会 生活環境・産業 ― 15 名
斎藤 融功
牛久市
若林 美智子 つくば市
飯嶋 章
守谷市
長谷山 俊郎 牛久市
大友 丈史
土浦市
委員
浅井 知枝
石﨑 五十鈴 石岡市
委員
佐々木 民世
加藤 義和
石岡市
委員
天野 紳一
川田 豊
石岡市
委員
村崎 友春
柳瀬 晃一
龍ケ崎市
委員
栗山 京子
和田 浩
牛久市
第2部会 福祉・医療 ― 12 名
小田野 博
守谷市
坂本 登
つくば市
小谷 悠子
牛久市
柳橋 吉男
守谷市
田邉 勉
阿見町
宮木 禮子
土浦市
委員
廣瀬 智克
原田 隆
石岡市
委員
坂本 至朗
吉野 功一
龍ケ崎市
倉持 賢一
取手市
須賀 笙子
取手市
第3部会 教育・文化 ― 13 名
福田 英子
守谷市
稲葉 裕子
取手市
大塚 正裕
つくば市
本台 進
守谷市
桐原 利之
土浦市
委員
山口 和仁
高野 三郎
土浦市
委員
塚田 美佐男
福田 博
石岡市
委員
出口 博
福智 勇人
龍ケ崎市
田沼 明子
取手市
かすみがうら市
田﨑 秀子
- 141 -
つくば市
つくば市
守谷市
美浦村
河内町
つくば市
稲敷市
つくばみらい市
利根町
利根町
Fly UP