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提出された意見と県の考え方

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提出された意見と県の考え方
提出された意見と県の考え方
(1)第11次鳥獣保護事業計画(案)の概要についての意見
項
目
意見の概要
2 鳥 獣 保 護 保護区の指定について
東京湾をめぐる、湿地・干潟・河口域
区、特別保護区、
の重要性。(猫実川河口域~三番瀬~谷
休猟区に関する 津干潟~盤州干潟~富津岬)シギチドリ
事項
等、渡りの中継地・水生生物の生息地と
して、市民意識も高く、調査に意欲的。
国の意向か県の意向か、ナワバリ的発想
を排し、国際協力をふまえた地域的視点
に立ち保全に取り組みたい。
保護区の指定について
銚子地域(海洋系環境として)の重要
性。バードウォッチングスポットしても
知られる。ところが、今冬期、猟解禁日、
早くもハンターによる散弾銃暴発重傷者
が出た。銚子・利根川河川敷のカモ猟の
由。河口域の散弾による鉛汚染問題視す
る。
冊子Ⅱ事業計画(案)P58 を見る限り、
④ガン・カモ・ハクチョウ類一斉調査対
象地域が、すべて東葛地方に限られてい
るのは何故か。県北東部(北総)地方は、
科学的・専門的把握から取り残され、野
放しの猟場が常態化しているとすれば問
題。
4 鳥獣の捕獲
等及び鳥獣の卵
の採取等の許可
に関する事項
4.に関する事項(2)の①のイ.わな
猟について
「補助従事者」の資格を、単に捕獲技術
業者であってはなるまい。自然観察指導
員やレジャーの指導に同行し生態系に関
する基礎的理解、研鑽を積んだ人材を登
用すべき。ハンターの知り合いだからと
か、遊びのための入山者(山菜取り、山
芋掘り、昔トラバサミ猟)などが山を知
っているつもりで担当するなど論外。
(で
も、そうなりかねないのが現状)
県の考え方
三番瀬については、事業計画(案)
P4 のとおり、国指定鳥獣保護区の未
指定地となっていることから、県と
しては、指定に向けて国と協力して
まいります。
盤洲干潟(小櫃川河口域)につい
ては、事業計画(案)P4 のとおり、
平成 28 年度の指定を目指していま
す。
昨年 11 月 15 日に狩猟事故が発生
したため、県では、(社)千葉県猟
友会に会員への安全狩猟の指導徹底
を依頼するとともに、県地域振興事
務所による安全パトロール強化等の
安全対策を講じたところです。
鉛汚染については、これまでのと
ころ、県内の野鳥の鉛中毒死事例は
見つかっていませんが、代替弾につ
いて引き続き国に要望してまいりま
す。
国の依頼により、県が行う「ガン・
カモ・ハクチョウ類一斉調査」は県
内全域の渡来地を調査対象としてお
り、事業計画(案)P58 第 58 表の
とおり、本計画期間においても引き
続き実施する計画としています。な
お、平成 23 年度は県内全域で 342 箇
所を調査しました。また、この調査
結果は、環境省生物多様性センター
のホームページで順次公開されてい
ます。
県が独自に行う「ガン・カモ・ハ
クチョウ類調査」は、渡来羽数が多
いなど、特に重要と考えられる 6 箇
所(葛南地域、東葛地域、印旛地域、
君津地域)で調査しており、事業計
画(案)P58 第 58 表のとおり、本
計画期間においても引き続き実施す
る計画としています。
全国的にニホンジカやイノシシ等
が増加し分布域が拡大しており、こ
れら有害鳥獣による甚大な被害(生
態系への被害を含む)が発生してい
ます。
しかし、狩猟者の減少・高齢化に
より、有害鳥獣捕獲に従事する方を
確保することが難しい状況にあり、
捕獲を実施する市町村の努力だけで
は解決は困難等の意見を踏まえ、国
が、被害を受けている農家等、地域
で一体となった有害鳥獣対策を推進
するため、わな猟免許を有しない方
でも補助従事者として、市町村等の
6 特定鳥獣保
護管理計画の作
成に関する事項
6.の事項
獣害対策も「出没して、人間に悪さを
するから駆除する」という従来型ではな
く、なぜそうなったか、野生鳥獣と人間
がどう折り合って共存していけるかを、
衆知を結集して検討に方策を立てる方向
が求められよう。
サル対策も、霊長類研究者と連携した
プロジェクトによる地道な実践が不可
欠。(アカゲザルとの交雑問題は?)シ
カ、イノシシについても日進月歩の科学
的アプローチをふまえた、先進県各地か
らの発言力に学びたい。ぜひ取材をして
ほしい。
8 鳥獣保護事
業の実施体制の
整備に関する事
項
8.の事項(2)担い手対策の強化につい
て。
県下において問題なのは地域格差(意
識格差)である。市民意識も高く、環境
保全の理念やそのノウハウを、専門家と
ともに組織化し実践している地域がある
一方で、古いムラ社会を温存し、農閑期
の銃猟が楽しみで趣味としてきただけで
意識改革の遅れているところではむしろ
自然荒廃が顕在化している。
冊子Ⅱ事業計画(案)P19(1)「人が
排出する生ゴミ等への依存が、鳥獣によ
る被害等の誘因となっていること」を指
摘しているのもかかわらず、農産物残渣
等が道端や山中に投棄され、カラス・ハ
クビシンとの軋轢を生ぜしめ、人間側に
も問題があることに無頓着。ただ、年中
行事化した排除を繰り返している現状。
これを如何にすべきか。
宇都宮大学農学部が、「里山を守る鳥
獣管理士」の資格制度を作った。同大学
で学び専門員養成コースのプログラムを
終了、認定される。(ちなみに同大学に
は「カラス博士」と呼ばれる研究者がい
ます)参考にしてほしい。
9.その他の項目 (6)感染症への対応
②その他の感染症について
現在、県下においても、タヌキ~と思
われる疥癬症(ヒゼンダニによる)が蔓
延しており、ドメスチックアニマルのイ
9
目
その他の項
捕獲事業に参加できるようにするた
めに、基本指針に位置付たものです。
なお、「補助者」については、関係
法令やわなに関する基本的知識など
講習会等を受けることが義務付けら
れています。
特定鳥獣保護管理計画は、学識経
験者、自然保護団体、農業協同組合、
狩猟団体、市町村等からなる検討会
による議論を経て、作成しており、
地域個体群の安定的な維持(=人と
野生鳥獣の共存)を図りつつ、農林
業被害の低減を図ることを目標にし
ています。
サル対策に関しては、「群れによ
る管理」が重要であることから、専
門家の御意見を伺いながら調査を実
施し、対策を講じているところです。
アカゲザルとの交雑問題について
は、目撃情報あるいは捕獲個体のD
NA検査等により状況把握に努めて
いますが、ニホンザルと交雑個体と
を分ける明確な判定基準が確立され
てないため、専門家の御意見を伺い
ながら、判定基準について検討を進
めているところです。
他県等の先進的な取組みについて
は、情報収集を行い、参考となる取
組については、本県の施策に反映で
きるか検討してまいります。
農産物残渣については、講習会等
で啓発等、指導を行っているところ
ですが、より一層指導してまいりま
す。
他県等の先進的な取組みについて
は、情報収集を行い、参考となる取
組については、本県の施策に反映で
きるか検討してまいります。
御意見の趣旨を踏まえ、不用意な
エサやりを慎む等の「人と野生動物
の適正な接し方」について普及啓発
を行っていきたいと考えています。
なお、疥癬症については、Q&A を
ヌ・ネコにも感染が拡がっている(ヒト 県庁 HP「QA(生活・医療・医療)」
にもうつる)。動物病院等から情報収集 のページで普及啓発をしています。
の上、状況を把握し、対策を講じてほし
い。野生生物との接触に関しては、上記
以外にもマダニ、ツツガムシなど人畜共
通の感染症がある。普及啓発を図る必要
がある。国の指針の有無にかかわらずに。
(2)第11次鳥獣保護事業計画(案)についての意見
項
目
第七 鳥獣の生
息の状況の調査
に関する事項
第八 鳥獣保護
事業の実施体制
に関する事項
意見の概要
P59 生息状況及び環境調査実施について。
委託団体の公表と結果の解析報告書の公
開をお願いしたい。それにより、地域住
民はもちろん広く県民の意識を高めるこ
とに資すると思う。
P63(2)設置計画
出先機関事務所に専任を置かないのは
問題である。是非、野生鳥獣専門家を。
相談しても十分な対応をしてもらえない
ので困っている。
P67.4.鳥獣保護センター等の施設計画
県内に、行徳たった一箇所とは。行徳
が主に鳥類水質調査、傷病鳥救護などの
実績のあることを評価しているが、県全
体からみて片手落ちであろう。
県財政が厳しいことは承知の上です
が、北東部(北総)に、森林鳥獣生息地
をカバーする鳥獣保護センターを設置
し、県の取り組みの充実を図ってほしい。
関連する研究機関と連携、専門職の常駐
(野生生物獣医師=麻酔銃資格保持者、
鳥獣バンディング調査資格者、地域パト
ロールレンジャーなどをリーダーとする
研修機能を充実させ、次世代を担う人材
育成をめざしたい。既にそうした成果発
信する先進県に学んでほしい。
県の考え方
平成 23 年度調査は、千葉県野鳥の
会に委託しています。平成 22 年度以
前の調査報告書については、県庁自
然保護課で保管していますので、御
希望があれば、閲覧可能です。
野生鳥獣の生態等の専門的な分野
に係るお問い合わせについては、千
葉県生物多様性センターに御相談く
ださい。
鳥獣保護センターの増設について
は、現在の財政状況から見て、困難
であると考えます。
なお、傷病鳥救護については、千
葉県獣医師会の協力のもと、指定獣
医師制度を立ち上げています。指定
獣医師は、傷病鳥獣の治療を行って
おり、県内全域 70 病院以上で活躍さ
れております。
人材の育成に関する他県等の先進
的な取組みについては、情報収集を
行い、参考となる取組については、
本県の施策に反映できるか検討して
まいります。
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