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指物技術を利用した組み木パズルの製造販売

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指物技術を利用した組み木パズルの製造販売
有限会社 ユタカ建商
キーポイント
所 在 地:福井県越前市池ノ上町 93 号 1 番地の 6
事業内容:屋内建具製造、組み木パズル製造
T E L:0778-24-1786
指物技術を利用した組み木パズルの製造販売
室町時代から続く伝統的な「越前指物」の技術を生かし、天然の木材を使用した組み木パズルを製造販売している。
2010 年全国建具展示会にて指物玩具で林野庁長官賞を受賞。
業 況 等 の 動 向 に つ い て
☆本業の動向について
40年来木製の家具・建具の製造に携わってきたが、和
風の建築・内装が減少しているのに比例して仕事量も減少
している。特にバブル経済崩壊後の仕事の減少は激しく、
業者数も減少の一途を辿っている。何とか現状を維持して
いくのが精一杯で、今後伸びていくことはないであろうと感
じている。
☆異業種参入事業の概要
伝統的な「越前指物」の技術を利用し、組み木パズルの
製造販売を行っている。子どもから高齢者まで、脳の発育
や指先のトレーニングにも役立つ。 伝統建築や家具、建
具などにも使われる天然のケヤキ材・タモ材を使用し、職人
が 1 個 1 個手作りしている。また、塗料には米ぬか由来の
「木ぬか」を使用するなど安全にも細心の注意を払っている。
商品には動物や昆虫、恐竜などの種類があり、税込価格で
3,150∼7,500 円となっている。組み木パズルの売上高は
300 千円、売上高構成比は 1.5%となっている。あまり力を
注いで販売することができていないため、まだまだこれから
の商品だと捉えている。
☆異業種に参入した動機や経緯、きっかけ
家具も建具・建築も規格品が多くを占めるようになってし
まい、伝統技術をもっと多くの人に見て触れて親しんで欲し
いとの考えで作ることを決意した。また、現役で『越前指物』
を継承している者として、伝統技術を後進の者に伝える義
務感が働いたことも組み気パズルを作る後押しをしたのも
確かである。
☆マーケティングについて
年 3∼4 回は展示会に出展を続け、来場してご覧頂いた
方々の反応を参考にしている。
☆参入して最も成果のあがったこと及び最も困難だったこと
新たな事を始め、継続して成果を待っている状況なので、
結果を求める段階ではないと思っている。
出来る範囲で行っているので特に困難だと感じたことは
ない。
☆参入に際して活用した自社の技術ノウハウについて
捻り組み籠目(ねじりくみかごめ)。室町時代から伝わる
指物の伝統技術で、一般の方が見て真似ようとしても真似
の出来ない職人の正確かつ丁寧な手仕事だけで作製して
いる。
☆今後の展望・見通し
事業として継続して行く限りは売る努力を続けなければ
ならないので、これから浸透させていくための方法を考えな
がら進めていく。
☆メリット・デメリット
メリットは色々な業種の人と一緒に仕事ができること。物
づくりは知っていても販売に関するノウハウを持っていない
ので、その方面を得意とする方から教えられる事が多く大
変勉強になっている。組み木パズルの製造を始めるに当た
っての初期投資もなかったので、デメリットは今のところ感じ
たことがない。
☆異業種参入時のアドバイス
大仕掛けな事業計画に乗じると失敗することが多いと思
う。初期投資が大き過ぎる事業は行わないこと。
行 政 の 支 援 に つ い て
☆異業種参入に際し、役に立った行政、支援機関の制度
福井の逸品創造ファンドを利用した。
☆異業種参入に際し、行政に対して望む支援
事業を始める段階での協力はしてもらえるが、結果が出
るまで責任もって対処してもらえるとさらに助かる。
会社概要
設
立:平成 12 年 7 月
資 本 金:300 万円
従業員数:3 名
U R L:http://www.kiraku-shop.com
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