Comments
Description
Transcript
できることがあります。
教科指導におけるICT活用 日常的なICT活用実践 簡 - 単ですぐ使える書画カメラの活用 /ICT機器を用いた授業の展開/白川小学校におけるICT活 用の取り組み~ICT活用における課題の検討~/ICT機器を 効果的に使う、環境整備/中学校授業における手軽に使い効果を 上げるICT/ICT機器を用いた授業の展開/音楽科における ICTの活用事例 >> 会場 茨木市市民総合センター(クリエイトセンター)3階 セミナー301号室 302号室 303号室 304号室 >> 内容 ” F 修 研 デジタル教科書・ICT機器を利用しての日常的授業/ICTを活用し た調べ学習/支援学級における授業実践~ペンタブレットを使って~ >> 日時 平成 24 年2月9日(木)15:30 ~ 17:00(受付 15:00 ~) 校 - 内研修と実践 - 情報セキュリティと情報モラルのための 教員研修 個人情報と向き合う 校務の情報化 >> 主催 茨木市教育センター ご参加いただきありがとうございます。 要項 デジタルコンテンツの利用と開発 フォーラム 子どもたちのICT活用 情報活用能力の育成 デジタルビデオカメラによる動画ファイルとフラッシュコンテン ツの活用/デジタル教材を仕込む~ICT有効活用のヒント~/ ICTを活用した教科指導 T e o f “I C us (Thu) m for t ru 2.9 活用 教育用 ICT を活用した学習指導や児童・生徒の活動について、 小・中学校 16 校の教員による実践研究発表 © せんちゃん・ きょうちゃん ffectiv e ee 必 授業改善 教 材 ICT h 見 校内成績処理システムについて/校務の情報化と効率化 化情 報 2012 o ICT だから、できることがあります。 茨木市教育センター主催 ICT活用フォーラム 会場図 3階 第2分科会 教育 工学室 302 号室 402 号室 3:40 3:55 4:20 4:35 4-1 4-2 4-3 4-4 白川小における ICT 活用の取組 ~ICT 活用における課題の検討~ ICT 機器を効果的に使う、環境整備 校務の情報化と効率化 支援学級における授業実践~ペンタブレットを使って~ 第3分科会 303 号室 第4分科会 304 号室 WC EV EV 3:40 2-1 デジタル教材を仕込む ~ICT 有効活用のヒント~ 3:55 2-2 音楽科における ICT の活用事例 4:20 2-3 日常的な ICT 活用実践 -簡単ですぐ使える書画カメラの活用- 4:35 2-4 個人情報と向き合う-校内研修と実践- 3:40 3:55 4:20 4:35 3-1 3-2 3-3 3-4 国語科の授業における ICT 機器の利用<試行と考察> 中学校授業における手軽に使い効果を上げる ICT ICT 機器を用いた授業の展開 校内成績処理システムについて WC 3:40 3:55 4:20 4:35 1-1 1-2 1-3 1-4 教育センター 事務室 デジタル教科書・ICT 機器を利用しての日常的授業 デジタルビデオカメラによる動画ファイルとフラッシュコンテンツの活用 ICT を活用した教科指導 ICT を活用した調べ学習 お願い 第1分科会 セミナー301 号 ○発表と発表の間の時間に会場の移動が 可能です。発表中の出入りはできる限 りご遠慮ください。 ○発表開始時刻は、状況により前後する ことがあります。あらかじめご了承願 います。 EV ICT活用フォーラム(平成24年2月9日)分科会発表一覧および発表順 第1分科会(セミナー301) 第2分科会(302) 第3分科会(303) 第4分科会(304) ②デジタルコンテンツの利用と開発 ⑤子どもたちのICT活用 ジャンル 順 時間 ①教科指導におけるICT活用 ①教科指導におけるICT活用 ②デジタルコンテンツの利用と開発 ③校務の情報化 ④情報セキュリティと情報モラルのための 教員研修 ①教科指導におけるICT活用 ③校務の情報化 ⑤子どもたちのICT活用 1 ② デジタル教材を仕込む ~I CT有効活用のヒント~ ① 白川小学校における 3:40 ⑤ デジタル教科書・I CT機器を 利用しての日常的授業 前田 美恵子 小学校 教諭 耳原小学校 2 3:55 ② デジタルビデオカメラによる 動画ファイルとフラッシュコンテンツ の活用 越智 聡 小学校 教諭 中条小学校 3 4:10 4:20 <休憩> ② I CTを活用した教科指導 石井 一樹 小学校 教諭 清溪小学校 4 4:35 ⑤ IC Tを活用した調べ学習 長谷川 泰 小学校 教諭 庄栄小学校 熊谷 弘美 小学校 教諭 大池小学校 ① 音楽科におけるIC Tの 活用事例 金田 真由美 小学校 教諭 中津小学校 ① 国語の授業におけるI CT 機器の利用<試行と考察> 川口 峰広 中学校 教諭 南中学校 ① 中学校授業における 手軽に使い効果を上げるIC T 山田 泰司 中学校 教諭 北中学校 <休憩> ① 日常的なIC T活用実践 -簡単ですぐ使える 書画カメラの活用 立野 陽子 小学校 教諭 <休憩> ① IC T機器を用いた 授業の展開 ④ 個人情報と向き合う -校内研修と実践- ③ 校内成績処理システム について 東奈良小学校 光本 典恵、山中 信也 小学校 教諭 沢池小学校 寺田 康久 中学校 教諭 西陵中学校 後藤 孝司 中学校 教諭 豊川中学校 IC T 活用の取り組み ~IC T 活用における課題の検討~ 大津留 誠 小学校 教諭 白川小学校 ① IC T機器を効果的に使う、 環境整備 杉野 達也 小学校 教諭 畑田小学校 <休憩> ③ 校務の情報化と効率化 磯谷 浩幸 小学校 教諭 郡小学校 ⑤ 支援学級における 授業実践 ~ペンタブレットを使って~ 飯田 眞子、田中 祐一 小学校 教諭 福井小学校 ICT 活用フォーラム 発表テーマ及び概要 第1分科会(セミナー301) デジタルコンテンツの利用と開発 /子どもたちの ICT 活用 【1-1】デジタル教科書・ICT 機器を利用しての日常的授業 前田 美恵子(耳原小学校) 小学校 教諭 デジタル教科書を使用している普段の授業の様子、子どもたちが ICT 機器を操作しながら学習を 行う様子を報告する。また、その中で見えてきたデジタル教科書・大型ディスプレイ(大型テレビ) ・ 書画カメラ等それぞれのメリットとデメリット、今後、ICT 機器を活用するにあたっての要望等を 併せて報告する。 【1-2】デジタルビデオカメラによる動画ファイルとフラッシュコンテンツの活用 小学校 教諭 越智 聡(中条小学校) デジタルビデオカメラで家庭科の針と糸の使い方を撮影した動画ファイルを使うにあたってのメ リット、デメリット及び事前準備や使い方を紹介する。またインターネット上にあるフラッシュコ ンテンツ(算数)を使うにあたってのメリット、デメリット及び使用上の注意点も併せて紹介する。 【1-3】ICT を活用した教科指導 石井 一樹(清溪小学校) 小学校 教諭 基礎的な学習事項の定着及び関連する単元の復習を目的に、算数科や社会科等で利用しているフラ ッシュカードについて、デジタルテレビとパソコンによる活用法を紹介する。 併せてパワーポイント・書画カメラ・デジタルビデオカメラ等の ICT 機器を活用した算数科及び 体育科における授業実践を報告する。 【1-4】ICT を活用した調べ学習 長谷川 泰(庄栄小学校) 小学校 教諭 子どもたちは、インターネットを使って自分の興味のある国・都道府県について調べた。その後、 それぞれの国・都道府県の地理・産業・文化など、自分で調べた事柄をパワーポイントにまとめて 発表した。その授業について、発表風景を撮影したビデオ等を上映しながら紹介する。また、実践 を通して見えた課題などについても併せて報告する。 第2分科会(302)教科指導における ICT 活用/デジタルコンテンツの利用と開発 /情報セキュリティと情報モラルのための教員研修 【2-1】デジタル教材を仕込む ~ICT 有効活用のヒント~ 熊谷 弘美(大池小学校) 小学校 教諭 ここ数年で、各教室にパソコン、大画面や書画カメラが配備され、デジタル教材が格段に使いやす くなった。あとは、各教室でこれを如何に効果的に活用するかが、これからの課題である。今回は、 デジタル教材の入口となりそうな、すぐに使えそうで且つ便利なものを紹介する。 【2-2】音楽科における ICT の活用事例 小学校 教諭 金田 真由美(中津小学校) 音楽では、子どもの持っている技能などに差がある。できるだけ多くの子どもの技能習得の手立て になるよう ICT を活用する。今回は、歌唱・リコーダー・鍵盤ハーモニカ練習・合奏(パート別 練習) ・鑑賞の活動における、ICT 活用の事例を紹介する。 【2-3】日常的な ICT 活用実践 ~簡単ですぐ使える書画カメラの活用~ 小学校 教諭 立野 陽子(東奈良小学校) 「見えにくいものを大きく表示する。」=書画カメラ。まさにユニバーサルな視点に立った実践を 紹介する。授業者からの説明や提示、子どもの発表などできるだけ、いろいろな場面での活用法を 報告したい。 読み聞かせ(絵本等)、理科(昆虫のふ化・月と太陽) 、家庭科(裁縫) 、算数(図形・長さ) 【2-4】個人情報と向き合う -校内研修と実践- 小学校 教諭 光本 典恵、山中 信也 (沢池小学校) ICT 関連機器は、毎年更新されている。しかし、毎年教職員の入れ替わりが多く多忙な現場では、 機器の効果的な利用方法やセキュリティの重要性などが十分に周知できていない。そこで校内研修 を設定し、取り組むことにした。今回は、この校内研修の内容と DVD 教材「春野家ケータイ物語」 を使った情報リテラシーに関わる授業の実践を紹介する。 第3分科会(303) 教科指導における ICT 活用/校務の情報化 【3-1】国語の授業における ICT 機器の利用<試行と考察> 川口 峰広(南中学校) 中学校 教諭 古典・漢文の授業形態として、黒板に本文を書き写しながら説明する、または事前に本文を書いた 紙を用意しておき、黒板に貼って説明するという方法が例として挙げられる。こういった作業は、 教師が板書している間に無駄があると思われる。この手間を如何に省くかを、用意にかかる時間と 効果とを考えて、ICTを用いた二つの方法を比べ、成果と課題を考察する。 【3-2】中学校授業における手軽に使い、効果を上げる ICT 山田 泰司(北中学校) 中学校 教諭 教員が手軽に授業実践に活用でき、板書する時間や手間を短縮することによって、生徒と触れ合う 時間を少しでも長くとることができるようにする ICT 機器の活用方法を紹介する。また、国語科 での実践も報告する。とっつきにくい人もある ICT 機器をできるだけ容易に活用できるようにし、 授業実践の中で多く使われるようにしていきたい。 【3-3】ICT 機器を用いた授業の展開 寺田 康久(西陵中学校) 中学校 教諭 ICT 機器を活用した授業の実践報告(4領域) ① PC 、プロジェクターを活用した3年国語における俳句の授業 ② 書画カメラ、大型テレビを活用した2年理科における電気回路の授業 ③ 書画カメラ、プロジェクターを活用した3年技術・家庭科における電子作品制作の授業 ④ PC (ムービーメーカー) 、プロジェクターを活用した3年生送る会に使用する「思い出ビデオ」制作 【3-4】校内成績処理システムについて 後藤 孝司(豊川中学校) 中学校 教諭 ほとんどの中学校では進路用の成績処理が必要であることから、ICT を活用した成績処理を行って いる。しかし、本校のように9教科の「観点別評価」「評定」が瞬時に確認できる成績処理システ ムは少ないようである。事務負担軽減の参考になればと思い報告する。なお、このシステムは、以 前本校に勤務した教師が制作し、それをベースに ICT サポーターの協力を得て改良したものである。 第4分科会(304) 教科指導における ICT 活用/校務の効率化 /子どもたちの ICT 活用 【4-1】白川小学校における ICT 活用の取り組み 大津留 誠(白川小学校) 小学校 教諭 ~ICT 活用における課題の検討~ 白川小学校における ICT 活用の取り組みについて、低・中・高学年、それぞれの学年における活 用法を紹介する。また、パワーポイントの作成時における留意点や、どのような状況で ICT を使 うのか、アンケート等から見えてきた ICT の活用における課題についても併せて報告する。 【4-2】ICT 機器を効果的に使う、環境整備 杉野 達也(畑田小学校) 小学校 教諭 書画カメラやe-黒板、デジタル教材など、いわゆる ICT 機器の導入で、授業の様相が大きく変化 してきている。しかし、せっかく機器を使っても本当にすべての子どもにとって効果的に伝わって いるのだろうか。 「画面が見にくい。」という声はよく聞こえてくる。そこで、ICT 機器を使うとき の環境整備についていくつかのアイデアを紹介する。 【4-3】校務の情報化と効率化 磯谷 浩幸(郡小学校) 小学校 教諭 新学習指導要領による各教科の授業時数の変更に伴い、見通しを持った授業時数の確保ができるよ う、教職員の共有フォルダを利用した実践を紹介する。また、記録賞などを作成するのに便利な差 込印刷について併せて報告する。 加えて、低学年における ICT を活用した授業実践、ICT 機器の紹介を行う予定である。 【4-4】支援学級における授業実践 飯田 眞子(福井小学校) 小学校 教諭 ~ペンタブレットを使って~ ペンタブレットを使うと、マウス操作が苦手な児童でも簡単に画面操作をすることができる。お絵 描きを楽しんだり、漢字の筆順を覚えたり、児童がペンタブレットを使ってより簡単に、より効果 的に学習した事例を紹介する。また、パソコン画面上への書き込みや拡大表示など、ペンタブレッ トを使った授業実践や、視覚的に訴える教材づくりについても併せて報告する。 ICTだから、できることがあります。 1-1 デジタル教科 書・ICT 機 器を利用 しての日常的 授業 小学校 教諭 1.はじめに 教 科 学 習 の 中 で ICT 機 器 が 特 別 な も の で は な く 、誰 に で も 便 利 に 使 え る も の で あ るためには使い慣れることが必要である。このことは、教師だけに限らず子どもに も 言 え る こ と で あ り 、そ の た め に 教 室 設 置 の パ ソ コ ン は 、朝 1 番 に 立 ち 上 げ て お き 、 いつでも使えるようにしている。 そ し て 、あ く ま で も ICT 機 器 は 学 習 を 進 め る 上 で の 補 助 で あ り 、操 作 す る こ と だ けに重きをおくべきではないと考える。学習の基本は、黒板を使って板書し子ども 達はノートでまとめをしていくことである。 2.発 表 概 要 『~デジタル教 科 書 ICT 機 器 を利 用 しての日 常 的 授 業 ~』 ① フラッシュ教材等の利用 ・授業開始へ気持ちの切り替え ⇒ デジタルフラッシュカード ・基礎学習反復練習 ・ テ ス ト 付 属 CD-ROM おすすめ ・ eteachers ・ Toss ラ ン ド ・岩本友子のフラッシュコンテンツ ( http://www006.upp.so-net.ne.jp/iwamoto/ ・ NHK デ ジ タ ル 教 材 ②デジタル教科書を使っての算数科授業 ・教科書をそのまま拡大できる。 ・必要なところ、見せたくないところを区別できる。 ・デジタル教科書付属のツールが便利。 ・ 大 型 デ ィ ス プ レ イ (50 イ ン チ TV)に 自分の考えを書き説明できる。 1 ) ② 学校内で統一 ・・・どのクラス・どの子も同じやり方 他教科にもつなげていける ⇒ ユニバーサル ◎百マスタイマー &百マス計算自動作成プログラム (フリーソフト) ( http://www.vector.co.jp/ soft/win95/edu /se314589.html ) ③ ICT 機 器 の メ リ ッ ト 大 型 デ ィ ス プ レ イ ( 50 イ ン チ TV) 書画カメラ ・色があざやか ・操作が簡単 ・大きく拡大表示できる ・手元をうつし説明できる ・視覚的教材が有効 ・ノートをうつし交流できる ・タイマー表示が有効 電 子 黒 板 ( STAR BOARD・ e 黒 板 ) パソコン ・画 面 タ ッ チ で 操 作 ・ネ ッ ト か ら 情 報 、動 画 が 得 ら れ る ・画面に書き込みができる ・調べ学習に便利 ・フリーハンドで自由にかける デジタル教科書 ・必 要 な と こ ろ だ け 見 せ る こ と が で き る ・拡大表示が便利 ・拡大コピーをしなくてもよい 3.おわりに ICT 機 器 に 関 す る こ と は 、 研 究 授 業 を 通 し て 初 め て 知 っ た 、 改 め て 思 っ た 等 数 多 いのが現状である。いずれにせよ、さわることから始まり、知ることになり、そし て使いこなせるように変わっていくことになる。 今 回 、 校 内 研 究 会 よ り 見 え て き た 今 後 の ICT 機 器 へ の 要 望 は 以 下 の 通 り で あ る ・ e 黒板 ・ プレゼンテーション用マウス 全クラスに欲しい ・ 天井から吊り下げ型プロジェクター 2 1-2 デジタルビデオカメラによる動画 ファイルと フラッシュコンテンツの活用 小学校 教諭 1.発 表 概 要 デジタルビデオカメラで針と糸の使い方(5年家庭科)を撮影し、その動画ファ イルを使用するにあたっての事前準備や使い方およびメリット、デメリットの紹介。 算数科におけるフラッシュコンテンツの使用上の注意点およびメリット、デメリ ットの紹介。 2.デジタルビデオカメラによる動 画 ファイルの授 業 活 用 まず、今までのビデオカメラとデジタルビデオカメラとの違いとは、本校でも数 年前まではテープ式のビデオカメラにて映像をパソコンにIEEE(アイ・トリプ ル・イー)形式で取り込み、ムービーメーカーにて編集し、DVDにしたり、パソ コン上で見ることが出来るようにしてきた。今までのビデオカメラの場合は駆動部 分が多いということは衝撃に弱いということであったり、パソコンとの接続(イン ターフェイス)形式がIEEEという現行のパソコンにはほとんど付いていない規 格となっている。また、データの転送速度もあまり速くないという現状であった。 一方、最近の主流となっているデジタルビデオカメラにおいては、記録媒体がカー ドによるものは駆動部分が無く、衝撃にも強くなってきている。また大容量ハード ディスクを搭載し、長時間録画にも対応している。インターフェイスにおいてもほ とんどのデジタルビデオカメラはUSBにて接続し、データのやりとりをパソコン と行っている。データの転送速度も速く、撮影を停止した時点でファイルが作成さ れるので、編集も容易になってきている。画質においてはテープ型に比べると飛躍 的に向上している。平成22年度よりデジタルビデオカメラが導入されているので 本校でもさまざまな場面で活用している。 上記のような理由から、デジタルビデオカメラが有効ではあるのだが、事前に確 認や注意を共有しておかないと、授業でこちらが思うように動かない場合などがあ る。使いたい場面に応じてデジタルビデオカメラが向き不向きがあるということも 考慮しないといけない。 3.算 数 科 におけるフラッシュ教 材 の活 用 いろいろな科目や場面で活用されているフラッシュカードをパソコンからテレビ につなぎ表示して使用する。大きなメリットとしては既存のものを使えば作ったり する時間がほとんど要らないということである。ただし、作る時間を事前に動かす 時間として準備しておかないと、いざ授業となると想定外の動きとなることに注意 1 が 必 要 。そ う な ら な い た め に も 、事 前 に 教 材 研 究 を し っ か り と し て お く 必 要 が あ る 。 既存のフラッシュカードと違い映像が動くものがほとんどなので、児童の興味をひ くための良いきっかけになる。インターネット上にはさまざまなフラッシュ教材が たくさん見受けられるが単元や児童の実態に応じた選択が必要となる。私自身が心 がけているのは、操作が簡単であること、画面いっぱいに映し出す(あまり余計な ものが映らない)ということを意識している。 4.課 題 と展 望 動画とフラッシュのどちらについても言えるのは、ICTにおける一定の知識や 経験が必要なことである。よって、知識や経験の個人差を埋める手立てとして事前 の準備が大切になってくる。使用時に一番困るのは想定外のことが起きたときの対 処だが、無くても授業ができる準備を事前にしておけば、それが経験として次の授 業に生かせるのではないかと考える。あらかじめ時間配分をはっきりと決めておき、 できるだけ短い時間に効果的に使用するのが望ましいと考える。あとは、本当にこ の場面でICTを使用して見せるのが効果的なのか?という見極める力があれば、 技術的な面は専門の人に質問して進めていくのが良いのではないかと考える。技術 的な課題もたくさんあるが、より効果的な方法を模索していきながら経験を積んで いくのが一番の近道と考えている。 ICT機器の整備は進んでいるが、使用する側が環境の変化に追いつけていない という現状がある。しかし一辺倒になるのも良くないので、場面に応じた使い分け を学校全体で話し合いながら決めていけるのが理想である。授業におけるいろいろ な方法のひとつとしてICTが位置付いていれば良く、子どもたちの興味をひくこ とができると判断すれば、お試しで使ってみるのも方法のひとつではないかと考え る。上記2点について共通しているのが、準備や用意が整い授業で使用した後、学 校全体の教材として、使い続けていける点ではかなり有効であると考えられる。今 後もさまざまな使用方法のICT機器が出てくるであろうが、有効活用できる場面 を探しながら使っていくことが、子どもたちにとって、楽しく学習に取り組んでい ける補助教材となると考える。 2 1-3 ICT を活用 した教科 指導 小学校 教諭 1.発 表 概 要 基礎的な学習事項の定着及び関連する単元の復習を目的に、算数科や社会科等で 利用しているフラッシュカードについて、デジタルテレビとパソコンによる活用法 を 紹 介 す る 。 併 せ て パ ワ ー ポ イ ン ト ・ 書 画 カ メ ラ ・ デ ジ タ ル ビ デ オ カ メ ラ 等 の ICT 機器を活用した算数科及び体育科における授業実践を報告する。 2.フラッシュ型 教 材 の作 成 ①フラッシュ型教材の活用目的及び利点 ◆活用目的 2×5 ○基礎的な学習事項の定着 ○既習事項の復習 ○集中力を持続させた反復練習 ◆利点 ○簡単に編集が可能 ○児童の実態に応じた難易度の調整が可能 ○学校内での共有が可能 ⇒手軽さと便利さを意識した教材開発及び環境整備 ②フラッシュ型教材の作成方法 1 ) PowerPoint の 利 用 ( オ リ ジ ナ ル 教 材 ) →簡単に作成できるもの(四則計算・単位換算など) (例)児童によるフラッシュ型教材の作成 →自ら作成した問題を使用することで興味・関心を高める。 2 ) フ ラ ッ シ ュ 型 教 材 が 収 録 さ れ た CD- ROM の 利 用 →すぐに教材を利用することができ、作り替えも可能である。 3 ) eTeachers( フ ラ ッ シ ュ 型 教 材 ダ ウ ン ロ ー ド サ イ ト ) の 利 用 (http://eteachers.jp/) →各学年及び各教科のフラッシュ型教材が揃っているため、自ら作成するには 難しい場合、また、準備物の用意や教材の作成に多くの時間が必要な場合に 有効である。 (例)グラフ・図形・地図・道具類 ③フラッシュ型教材の使用例 ●国語科 ― 書き順・反対語・ことわざ・四字熟語 ●算数科 ― 四則計算・単位換算・グラフ・図形 ●理科 ― 実験・観察用具 ● 社 会 科 ― 地 図 ( 都 道 府 県 ・ 国 )・ 地 図 記 号 ● 家 庭 科 ― 裁 縫 道 具 ( ミ シ ン )・ 調 理 器 具 ●音楽科 ― 音符・リズム打ち ⇒各教科における目的に応じた使い分け 1 3.ICT を活 用 した授 業 実 践 ① 算 数 科 ( 単 元 「 分 数 の た し 算 と ひ き 算 」) ◆ 使 用 し た ICT 機 器 デジタルテレビ・書画カメラ ◆ ICT 機 器 の 活 用 場 面 ⇒異分母分数のたし算の仕方を考え、書画カメラを使い、各自発表する。 ◆ ICT 機 器 を 使 っ て 考 え を 比 べ る 方 法 ○書画カメラでノート等を撮る。 ○デジタルカメラでノート等を撮る。 ⇒記録として残しておき、別の場面で活用する。 ◆算数科における書画カメラの活用方法 ○具体物を用いる説明(おはじきなど) ○道具の使い方(ものさし・分度器・コンパスなど) ○グラフの書き方(棒・折れ線・円・柱状グラフ) ② 体 育 科 ( 単 元 「 陸 上 競 技 の コ ツ を 知 ろ う 」) ◆ 使 用 し た ICT 機 器 パ ソ コ ン ・ デ ジ タ ル テ レ ビ ・ HDD ビ デ オ カ メ ラ ◆単元の展開 1)児童自ら選んだ競技におけるポイント(注意点等) を振り返り実践する。 2)競技に取り組む様子を撮影した映像から、ポイント (注意点等)を踏まえて実践することができている か自ら確認し、自身の改善点や記録を伸ばす方法、 練習内容等について考える。 3 ) PowerPoint に ま と め た 各 競 技 の ポ イ ン ト ( 注 意 点 及びキーワード)をデジタルテレビに示し、自身の 実践と照らし合わせた後、競技に再度取り組む。 ◆ ICT 機 器 活 用 の ポ イ ン ト ○スロー再生や静止画を活用し、身体の各部分の動きが確認できるようにする。 ○実践の映像は、教室や体育館でスクリーン等に映す、運動場でビデオカメラを直 接見せるなど、競技の説明内容や場面に応じて扱う。 ○自身の実践を客観的に振り返り、自己評価を行う場面作りとして活用する。 4.課 題 と展 望 <課題>フラッシュ型教材においては、教材の使用頻度と授業構成とのバランスに ついて研究を進めていくことが課題である。 < 展 望 > ICT 機 器 の 活 用 が 、 板 書 や 準 備 作 業 の 効 率 化 や 児 童 の 興 味 ・ 関 心 、 理 解 に 繋がることを踏まえ、有効活用すると共に、授業実践や作成した教材の共有化を図 ることのできる組織を作ることで、教科指導の充実に繋げていきたい。 2 1-4 ICT 機 器 を使 った調 べ学 習 小学校 教諭 1.はじめに 子どもたちは、インターネットを使って自分の興味のある国・都道府県に ついて調べた。その後、それぞれの国・都道府県の地理・産業・文化など、 自 分 で 調 べ た 事 柄 を パ ワ ー ポ イ ン ト に ま と め て 発 表 し た 。そ の 授 業 に つ い て 、 発表風景を撮影したビデオ等を上映しながら紹介する。また、実践を通して 見えた課題などについても併せて報告する。 2.授 業 の目 的 ○ 世 界 の 国 の 文 化 や く ら し の 様 子 に 関 心 を 持 ち 、進 ん で 調 べ る こ と が で き る 。 ○ 調べたことを分かりやすくまとめ、発表する。 ○ それぞれの国の人々が作り上げた文化やくらしの良さに気づくことがで きる。 ○ 調 べ も の や 発 表 に 、 ICT を 活 用 す る ス キ ル を 身 に つ け る 。 3.授 業 の流 れ ① 調べたい国・都道府県を決める。 ② 調べる内容を考える。 各自が調べたい理由をしっかりと持 ち、調べる内容については、それぞれ の国や県の自然・産業・文化・くらし の様子などから選ぶように助言した。 ③本やインターネット使って調べる。 調べる段階では、図書資料やインターネットを利用した。図書資料は、ポ プラディアなどの百科事典も利用した。資料やサイトを見つけにくい児童に は、指導者からいくつかの資料やサイトを紹介し支援を行った。文章などを そのまま写すのではなく要約をすること、入手した情報の信ぴょう性や価値 について考えて利用すること、調べた内容がどの資料やサイトによるものな のかも忘れずに記録するようにすることなどを指導した。調べる段階でのそ の児童なりの新たな発見が、発表への意欲につながると考え、調べたいこと を一人一人が追求できているか、個別に進行状況をみていくようにした。 1 ④パワーポイントを使ってまとめる。 調べたことをまとめる段階では、まず、調べたことを整理して箇条書きに し、その中で、一番大事だと思ったことを見つけるようにした。そして、聞 き 手 に 伝 え た い こ と は 何 か を 明 確 に し 、発 表 の 流 れ を 考 え 必 要 な 資 料 を 選 び 、 どのタイミングで資料を提示するのかを考えるようにした。また、聞き手に 問いかける言葉を入れる・クイズを入れる・実物を見せるなど発表の工夫を 行うようにした。 ⑤パワーポイントを使って発表。 発表場面を想定し、原稿を読みながらのパソコン操作を何度も練習した。 一人2分程度の発表になった。初めての発表の形であったのと、パソコン操 作に慣れていないためスムーズに進まない場面もあった。しかし、パワーポ イントによる発表は文字が読みやすく、写真なども提示できるため、児童は 興味深く聞くことができた。また、様々な国の良さや日本との違いなどを考 えることもできていた。 4.まとめ 児童によっては、ICTを利用しない方が、授業の目的をより達成できた かもしれない。しかし、今回ICTのメリット・デメリットを学んだ事で、 次回は状況や自分に合った方法を取捨選択することができる。目的を達成す る方法の一つとして、ICTを知ることは大切だと感じた。 2 メ モ ICTだから、できることがあります。 2-1 デジタル教材を仕込む 小学校 教諭 1.はじめに ここ数年で、各教室にパソコン、大画面テレビや書画カメラが配備され、デジ タル教材が格段に使いやすくなった。あとは、各授業でこれを如何に効果的に活 用するかがこれからの課題である。今回は、デジタル教材活用の入口となりそう なすぐに使えそうで、且つ便利なものを紹介する。 2.デジタル教材の活用Ⅰ ~探して使わせていただく~ ①教科書の指導書付属のデジタル教科書 例 算数 教科書がカラーで大きく映せる。書き込みツールや、拡大ツールもあって、児 童の発表の時にわかりやすい。 ②動画サイト ・YouTube 例「いろいろなふね」(一年生・国語)で言葉と画像とのリンク 「津軽海峡フェリー No.155 - YouTube」 (0:30 あたり~) http://www.youtube.com/watch?v=hf2YUYmfL20 ③ホームページや配布ソフト 例 漢字の成り立ち 「Quick Kanji」http://web-japan.org/kidsweb/language/quickkanji/index.html 3.デジタル教材の活用Ⅱ ~作って使う~ ①画像編集 ・Gimp <背景の自動選択・消去> ツールボックスウィンドウの をクリック →透明化したいところ等をクリック→画像の上で右クリック→編集→消去 <透明化> 画像の上で右クリック→レイヤー→透明部分→アルファチャンネルの追加 →上記のように背景の自動選択・消去 →あとは、gif や png 形式で保存すれば完成。 ・SAI(有料) 絵を描いたり色を塗るのに便利 ②音楽編集 ・Audacity(つぎはぎ等) <不要な部分の削除> 左上の をクリックした状態で作業をする。 不要な部分の端をクリック→そのままドラッグして選択→ツールバーの編集 →カット <フェードアウト> 範囲を選択(上記と同様に)→ツールバーの効果 →フェードアウト <移動> 左上の をクリックした状態で作業をする。 移動したいトラックの上でクリック→そのままドラッグ ・SoundEngine <ボリュームアップ> ①ツールバーの音量→リミッター→ライブラリーのソフトリミッター →スレッショルドを適当な値にする(波形のギザギザが飛び出ている所くらい) →OK ②ツールバーの音量→オートマキシマイズ →レベルを適当な値にする(プレビューしながら、音量が降りきれない程度) →OK ぶ ん ぶん ・聞々ハヤえもん <mp3 の wav 化> ドラッグ&ドロップして保存するだけ <音程を変えずに速さを変える> 再生速度の値を変更する。 ※他にも、周波数・音程・音量(小さく)・パンが変更できる。 ③動画編集 ・ムービーメーカー (静止画→動画) Ex.漢字の成り立ち wmv ・パワーポイント Ex.漢字の成り立ち(Gimp で透過した素材を動かす。) ・NScript パワーポイントと似たような表示ができる。 タグ打ちをしないといけないが、インストール不要・リンク落ちが無い。 4.まとめ インターネット上を検索すると、思いの外色々な物が提供されていてとても便利で すので欲しいものがあったら一度探して見て下さい。ただし、中には著作権を無視し てアップロードされているものもあるので気をつける必要があります。 教材作成は、最初少し手がかかるものの、慣れれば自分の授業の文脈に沿ったもの が思いの外簡単にできるので、便利です。 また、理科等では、実物を使える場合はそちらに勝るものは無いでしょうから、デ ジタルを使うか否かを検討するのも重要です。 2-2 音 楽科における ICT の活用事 例 小学校 教諭 1.はじめに 音楽科では、子どもの持っている技能などに差がある。できるだけ多くの子ども の 技 能 習 得 の 手 立 て に な る よ う ICT を 活 用 す る 。ま た 、ICT を 活 用 す る こ と で 、子 どもたちが主体的に課題に取り組むことができるというねらいもある。 今 回 は 、歌 唱 、リ コ ー ダ ー・ 鍵 盤 ハ ー モ ニ カ 練 習 、合 奏( パ ー ト 別 練 習 )、鑑 賞 の 活 動 に お け る 、 ICT の 活 用 の 事 例 を 紹 介 し た い 。 2.活 用 事 例 ①歌唱 使 用 す る ICT 機 器 ( e 黒 板 ) Word で 作 成 し た 歌 詞 を 、 テ レ ビ 画 面 に 映 し 出 す 。「 は っ き り と 」 等 、 歌 い 方 の 工 夫を子どもたちと確認しながらペンで書き込んでいく。 部分練習の時は、どこを歌っているか分かるように一部をくりぬいて見せる。 e 黒板を使用することで、書き込みを少しずつ消し、歌詞だけを見て再度練習を することが可能になる。 ②リコーダー・鍵盤ハーモニカ練習 使 用 す る ICT 機 器 ( 書 画 カ メ ラ ) 読譜の苦手な子どもにもわかりやすいようにリコ-ダー譜を作成し、書画カメラ でテレビ画面に映す。高音を吹く箇所は色を変え、演奏箇所を掲示する。 ま た 、鍵 盤 ハ ー モ ニ カ の 運 指 や 指 を 置 く 場 所 な ど も 書 画 カ メ ラ で 映 す こ と に よ り 、 教 師 が 前 で 鍵 盤 ハ ー モ ニ カ を 持 ち 上 げ て 指 導 す る よ り も 、見 や す く 、わ か り や す い 。 1 ③合奏(パート別練習) 使 用 す る ICT 機 器 ( ソ フ ト 「 ス コ ア メ ー カ ー 」) ソフト「スコアメーカー」で、合奏の各パートの楽譜を作成し、パソコンに保存 しておく。子どもが持っている楽譜が画面に映し出され、クリックすると音が流れ る仕組みになっている。 合奏の練習の際教師が他の指導にあたっていても、子どもたちはリズムを確認し たいときなど自分で聞きたい時に聞きたい箇所だけ聞け、練習することができる。 ④鑑賞、楽典の学習 使 用 す る ICT 機 器 ( e 黒 板 ) e 黒板の中に入っている「素材集」を活用する。作曲者の紹介や世界地図で国の 場所を確認したり、鍵盤と五線譜を用いて、学習の内容を確認する。 3.おわりに 習い事等で音楽に親しみのある子どもは、楽譜が読め、どんどん積極的に練習に 取り組むことができる。反面、音楽経験の少ない子の中には、消極的になったり、 投げ出してしまう子どももいる。 音楽経験に違いがある子どもたちが、共に音楽に親しみ、音楽の楽しさに気付く 手助けとしてICTを取り入れた。 歌唱では、歌詞が前にあるため、子どもたちは顔を上げ、教師の指揮を見て歌う ようになった。 リコーダー・鍵盤ハーモニカ練習では、実際に友だちや教師の運指を見ること が で き 、正 し い 運 指 を 確 認 で き る 。 ま た 、教 師 も 子 ど も た ち の つ ま づ き が わ か り 、 個別指導が可能になる。 合奏のパート別練習では、教師の指導待ちの子どもが減り、自分たちで聞きたい 時に確認できるため、パートリーダーを中心に、主体的な活動ができた。 まずは、音楽が楽しいと感じること。そこから興味・関心を持って主体的に音楽 活動に取り組むことが、子どもの基礎的な表現能力を伸ばすことにつながると考え る。技能の差を子どもたちが感じることなく、誰もが親しめる音楽の授業を展開し ていきたい。 2 2-3 日常的な ICT 活用実践 -簡単ですぐ使える書画カメラの活用小学校 1. 教諭 発表概要 今年度一学期に、日常的に使用できる書画カメラについての校内研修をおこなった。書画カメラは、比 較的簡単に使えることもあり、プリントやノート、観察物の投影など、各教科で活用する場面が多かった。 今回の発表では、これまで取り組んできた効果的な書画カメラの授業実践について発表する。 2. 低・中・高でこんな使い方をしています。 ①1年生 算数 単元「かたちあそび」 <ICT の活用の目的> ・作業をする前に、手順をテレビに映し視覚的に理解させる。 <ICT の活用の場面> ・書画カメラをテレビにつなぐ ・ノートに立体図を書き写す。写した形をもとに絵を描かせる。 ・仕上げた作品を、テレビを通して全員に紹介させる。 <子どもの反応> ・書画カメラを使ってテレビに大きく映すだけで、興味をもって見ている。 ・実際に、写したノートを見せながら説明するので、子どもたちの作業がスムーズに行えている。 ②3年生 算数 単元「長さ」 <ICT の活用の目的> ・巻き尺のしくみを知り、長さの計り方が分かるように、子どもと同じ目線で道具を使うこと によって、学習がスムーズに行えるようにする。道のりやきょりの違いが分かる。 <ICT の活用の場面> ・巻き尺のしくみや取り扱い方を学習する際に、50インチのテレビに書画カメラをつなぐ。 ・巻き尺の目盛りを大きく映し、目盛りを見ながら長さの測り方を確認していく。 ・教室のたてとよこの長さを班で計って、ノートに書き発表する。 <子どもの反応> ・巻尺の目盛りを大きく映すことで「0」の位置が分かりやすく、どこから測っていくのかを理解 しやすい。 ・映された教科書の絵で、道のりやきょりの違いを考えられるから分かりやすい。 ③6年生 理科 単元 「月と太陽」 <ICT の活用の目的> ・子どもたちが調べた図式を大きく写し、月の動きと太陽の光が当たっている部分の見え方を分かりや すく説明する。 <ICT の活用の場面> ・月の満ち欠けについてインターネットで調べ、月新聞をつくる ・50インチのテレビに書画カメラをつなぎ、 「月新聞」を映写しながら説明し合う。 ・分かりやすかった説明図をもとに、ボールにライトの光を投影して月の満ち欠けを確認してまとめる。 <子どもの反応> ・自分の考えが映像になり、説明しやすい。 ・黒板で作図するより早い。本やネット上の図を活用してプレゼンテーションできるので大好評。 3. 書画カメラを使って良かったこと。 書画カメラを使って50インチのテレビに大きく映すことで、どの学年も見やすく、分かりやすいという 意見が多かった。視覚に訴えるので、興味をもって意欲的に取り組めた。 低学年では、ノートの取り方や作業の説明などに利用されることが多く、書画カメラを使うことで、説明 が伝わりやすく、時間の短縮につながった。 高学年では、自分の考えを書いたノートやプリントを書画カメラで映しながら発表できるので、説明しや すい。 また、教師側からは、画面の動きを見ながら一緒に作業が可能なので非常に便利。必要に応じて静止画や 動画で記録することができるので、後日振り返りに活用することができた。 4.書画カメラを使ってみた後にも見えてくる課題等 書画カメラの使用時には、‘見せていること’を意識しながら作業しないと、画面上では見にくくなって いることがある。光の調整を上手く行えず、色が見えにくくなっていることがあった。 2-4 共 通理 解を深めるための校内 研修 小学校 教諭 1.発 表 概 要 ICT 関 連 機 器 は 、毎 年 更 新 さ れ て い る 。ま た 、新 し い 教 職 員 が 毎 年 赴 任 し て い る 。 し か し 多 忙 な 現 場 で は 、機 器 の 効 果 的 な 利 用 方 法 や セ キ ュ リ テ ィ の 重 要 性 な ど が 十 分に周知されていない。そこで校内研修を設定し、取り組むことにした。 今 回 は こ の 校 内 研 修 の 内 容 と 、 DVD 教 材 「 春 野 家 ケ ー タ イ 物 語 」 を 使 っ た 情 報 モ ラ ルに関わる学習の実践を紹介する。 2.校 内 研 修 の内 容 ①保護されるべき個人情報とは (1) 「 個 人 情 報 の 保 護 に 関 す る 法 律 」 に お い て は 、「 生 存 す る 個 人 に 関 す る 情 報であって、当該情報に含まれる氏名、生年月日その他の記述により特定の個 人を識別することができるもの(他の情報と容易に照合することができ、それ に よ り 特 定 の 個 人 を 識 別 す る こ と が で き る こ と と な る も の を 含 む ) を い う 。」 とされている。 (2) 学校における個人情報の例 学 級担任 …クラ ス名簿、連絡 網、諸記録 、進路 関連資 料、成績表 、出 欠の 記録、個人情報を含む学級通信、児童作品等 教 科 担 任 … 成 績 補 助 簿 、成 績 表 、児 童 の 提 出 作 品 、個 人 情 報 を 含 む 教 材 等 学年…学年名簿、個人情報を含む学年通信、クラス編成資料等 その他…児童の肖像を含む画像や動画ファイル、スポーツテスト記録等 (3) 教 職 員 の 個 人 情 報 も 保 護 さ れ る も の で あ る ② 茨木市の対応 1 ③校務の情報化 (1) 校 務 の 情 報 化 の 目 的 は 、 効 率 的 な 校 務 処 理 と そ の 結 果 生 み 出 さ れ る 教 育 活 動 の 質 の 改 善 、教 員 の ゆ と り 確 保 に あ る 。( 文 科 省「 校 務 の 情 報 化 手 引き」より) (2) 茨 木 市 に お け る 校 務 の 情 報 化 の ね ら い (3) 名 簿 管 理 シ ス テ ム の 導 入 学 校 名 簿 管 理 ソ フ ト http://homepage2.nifty.com/tam2/kyomu/ 名 簿 印 刷 シ ス テ ム ----イ ン ト ラ バ ケ ッ ツ に 保 存 3.5年 情 報 モラルの実 践 より----春 野 家 ケータイ物 語 を用 いて ①学習のめあて ・情報を受け取ったり、発信したりすることの良さと注意点を考える。 ・受信、発信する相手の存在を意識したコミュニケーションを考える。 ②使用教材 『 春 野 家 ケ ー タ イ 物 語 』【 D V D 、 ボ ー ド セ ッ ト 、 ワ ー ク シ ー ト 】 企画・発行 独立行政法人 メディア教育開発センター (平 成 21 年 3 月 廃 止 ) ③学習内容 (1) 「 個 人 情 報 の 保 護 」 ・個人情報とは何かを学ぶ。 ・個人情報の保護、扱い方を考える。 (2) 「 責 任 あ る 情 報 発 信 」 ・情報を発信する際のルールとマナーを知る。 ・相手を意識したコミュニケーションを考える。 4.おわりに 情 報 化 が 進 み 便 利 な 反 面 、使 い 方 を 間 違 う と 膨 大 な 量 の 個 人 情 報 が 流 出 し 、多 大 な 被 害 を 生 み 出 す こ と に な る 。個 人 情 報 を 適 切 に 管 理 し 、教 員 の 業 務 の 軽 減 と 効 率 化 に つ な げ る た め に こ の 研 修 を 設 定 し た 。教 職 員 で 共 通 理 解 を 図 り 、よ り 効 率 的 に 日 常 業 務 が 行 わ れ る よ う 努 力 し て い き た い 。ま た 、個 人 情 報 の 大 切 さ に 触 れ る 授 業 を実態に応じて行い、正しく利用するためにこれからも取り組んでいきたい。 2 メ モ ICTだから、できることがあります。 3-1 国語の授業における ICT 機器の利用 <試行と考察> 2012/02/09 中学校 教諭 古典・漢文の授業において、本文を書き写す作業について 説明の際、黒板に書きながら説明するというのは、教師が板書している間に無駄があると 思われる。この手間を如何に省くか、また用意にかかる時間と効果とを考えて、ICTを用 いた二つの方法を比べた成果と課題を考察する。 1. パワーポイントを使用 本文の書いてある状態から、説明と共に、画面に注釈が書き込まれていく方法 成果 ・アニメーションを入れることで、生徒への注意を引くことが可能。 ※映像や写真を挟み込む ・説明も手際よく進むので、生徒の作業の様子を見てペース配分も可能。 ※一通り説明した後、机間指導をする時間も取りやすい。 課題 ・パワーポイントのファイルを作成することそのものに時間がかかる。 ・中学校においては 1 クラスあたり 1 台の電子黒板等の映し出す媒体がなく、PCやプロジ ェクター、スクリーンなどの準備をする手間がかかる。 2. 画像としてプロジェクターで写す USBに画像データだけを入れておき、本文だけを黒板に写す方法 成果 ・白い文字だけが映し出され、黄色いチョークで書き込めば説明を書き加えることが可能。 ・文章の変更は画像を切り替えるだけで簡単。 ・その場に応じて説明を変えることが可能。(国語においては重要) 課題 ・教室の環境。 ※光量が足らず、見えにくい。結局電気を消して、ある程度暗くしなければならない。 ・文字の大きさの調整が難しい。 ※大きく写すと文字が縦幅あまり収まらず、画面の特性上、あまり横幅もとれないので 切り替える回数が増えてしまう。 試行 ○教室の前から 2 列目のあたりにプロジェクターを設置 フォント 文字の大き さ AR P 教科書体 M 36 MS明朝 48 考察 文字の大きさとしては小さい。フォントは癖が無く、 教科書と同じ書体であり、見やすいが、どの PC にも 入っているフォントではない。 文字の大きさとしては十分で見やすい。縦に 10 字程 度入力できる。デフォルトで PTA 総会もよろしくお 願いに入っているフォントである。 (参考)背景を黒にした画像作成の仕方を紹介 ① パワーポイントで本文の黒字に白文字のスライドを作成する。 ② 支給されているPCの中にインストールされている「EasyMP Slide Maker2」というソフ トを起動 ③ 起動したら、「シナリオ」を作成する。 ④ 左の「フォルダ一覧」でパワーポイントのファイルをクリック&ドラッグすると作業が 開始される。 ⑤ 完成したものを保存すれば、それぞれのスライドの画像が JPEG で保存されている。 これをUSB等にコピーして持ち運べばOK まとめ 2 つの方法を実際に試してみて、実際に、準備の時間と効果を考えると、後者の方法が、 より効果的で、単純な作業である。教室環境によっては暗くなってしまうことはあまり良く ないが、本文板書の手間を省けることは大きい。本文に内容を書き込むタイプの授業をする 際、できるだけ生徒の手元の状態と同じ作業を黒板でも行いたい。このような方法は古典・ 漢文・短歌・俳句などで用いることができる。教室に 1 台PCや電子黒板がある状態ではな くても、できるだけ手間がかからず、多くの人が実践できるような方法が考えられ、普及し ていくことが必要である。 3-2 中学校授業における手軽に使い効果を上げるICT 中学校 教諭 1.はじめに 1988年(昭和63年)に茨木市の小中学校にコンピュータが導入され早くも 二十数年が経つ。情報機器やネットワークの整備が進み、コンピュータやプロジェ クタ、電子黒板(電子情報ボード)等の周辺機器からインターネットへの高速接続 と校内LANの整備なども充実し、使いやすい環境になってきた。 し か し な が ら 、授 業 を す る 教 室 に コ ン ピ ュ ー タ や プ ロ ジ ェ ク タ を 運 ん だ り 、ス ク リ ー ン を 取 り 付 け た り し な く て す む の は 、一 部 の 特 別 教 室 し か 整 備 で き て い な い の が 現 状 で あ る 。こ れ か ら は 、い か に 生 徒 や 教 員 の 身 近 に 利 用 で き る ICT の 環 境 が あ る か が 重 要 な ポ イ ン ト で あ り 、そ れ と と も に 教 員 の ICT 活 用 指 導 力 の 向 上 が 鍵 と な っ て い る 。 だ が 、 教 員 の ICT 活 用 指 導 力 に 関 し て 大 き な 格 差 が 起 き て い る の も 実 情 で あ る 。 児 童 生 徒 の 関 心 や 意 欲 、 知 識 や 理 解 、 思 考 や 表 現 と い う 学 力 の 観 点 は ICT 活 用 に よ っ て 高 く な る と 考 え ら れ る こ と か ら 、 ま ず は 多 く の 教 員 や 教 育 関 係 者 に ICT 活 用 による学力向上への影響について理解してもらうことが大切であるが、教科指導で の ICT 活 用 に つ い て 考 え た 場 合 、 今 の 黒 板 と チ ョ ー ク の 学 習 環 境 で 問 題 を 感 じ て い な け れ ば 、ICT 活 用 教 育 を 積 極 的 に 提 唱 し て も 他 人 事 に な っ て し ま う 。ICT 活 用 に 関 し て あ ま り 関 心 の な い 教 員 や ICT 活 用 ス キ ル の 低 い 教 員 な ど の 初 心 者 を 対 象 に し た 分 か り 易 い ICT 活 用 が 有 効 で あ る と 考 え 、 こ の タ イ ト ル に し た 。 2.プロジェクタとフラッシュメモリで・・・ 学 校 で は ICT が 真 価 を 発 揮 で き る の は 学 習 指 導 で の 利 用 で あ る 。 デ ジ タ ル 化 さ れ た教材は、先生間の共有することができる。動きのある教材やシミュレーションな ど 、黒 板 だ け で は 説 明 し に く か っ た も の も ICT の 技 術 を 借 り れ ば 作 る こ と が で き る 。 一人で多人数を教える先生にとって、個々の子どもにあった教材を準備すればコン ピ ュ ー タ は 助 手 の 代 わ り に も な る 。ま た 、生 徒 の 関 心 や 意 欲 を 引 き 出 す だ け で な く 、 教 師 が 板 書 に 費 や す 時 間 も 短 縮 で き 、机 間 指 導 等 、生 徒 と 接 す る 時 間 を 確 保 で き る 。 も ち ろ ん 授 業 の 改 善 は 様 々 な 方 法 が あ る が 、ICT 活 用 は 、そ れ を 実 現 で き る 有 効 な 一 つ の 手 段 で あ る 。 こ の こ と は 今 ま で の 実 践 や 研 究 で 明 ら か に な っ て お り ICT 活 用 教 育の有効性の理解を広めるためにも、簡単な教育実践にしていく必要がある。 そこでプロジェクタとフラッシュメモリだけでできる教材を紹介する。 3.実 例 ①家 庭 科 おせち料理、雑煮 ②数 平面図形、空間図形 学 ③保健体育 野球のピッチング・フォーム ④理 科 星の動き、気象 ⑤国 語 文法~品詞の学習 4.おわりに 今 ま で ICT の 活 用 に つ い て 述 べ る と 、 環 境 が な い と か 、 使 え る 教 育 用 ソ フ ト が な いとか、教材作成のためのコンピュータへの技量がないとの意見を持たれるかもし れ な い 。 で も 、 前 向 き の 姿 勢 で 「 こ ん な 環 境 が ほ し い 」、「 こ ん な 教 育 用 ソ フ ト が ほ し い 」、「 コ ン ピ ュ ー タ を 教 え て ほ し い 」 と い う 先 生 一 人 ひ と り か ら の 要 望 が で る こ と を 期 待 し て い る 。 そ れ が ICT 活 用 教 育 の 進 歩 へ の 大 き な 力 に な る と 思 わ れ る 。 高度情報時代にふさわしい新しい教育方法を模索し確立しないと学校教育は社会 から信頼を得られないだけでなく、見向きもされなくなる可能性がある。もちろん ICT の 活 用 教 育 が す べ て の 問 題 を 解 決 し て く れ る も の で は な い 。影 の 部 分 に も 注 意 を 払いながら、情報社会に応じた新しい教育が学校の先生方から湧き上がることを期 待する。 3-3 ICT 機器を用いた授業の展開 中学校 教諭 1.はじめに 学校現場にパソコン、プロジェクタ、書画カメラ、大型テレビなどが導入され、 ICT 機 器 を 用 い た 授 業 の 展 開 が で き る 環 境 が 整 い つ つ あ る 。 そ の 使 用 頻 度 は 、 全 て の教室に常設されていないこと、教職員の利用意識においてまだまだ敷居が高いこ と、準備及び機器操作などに時間を要することなどにより、十分に高いとは言えな い 現 状 で あ る 。 そ の 中 に お い て ICT 機 器 を 積 極 的 に 用 い た 授 業 の 展 開 を 紹 介 す る 。 2. 事 例 報 告 ① 国 語 3学 年 単 元 「古 典 を味 わおう」 導 入 教 材 奥 の細 道 「 現 代 の 中 に 息 づ く 古 典 の 世 界 に 少 し ず つ 触 れ 親 し む こ と が で き る よ う に 、旧 所・ 旧 跡 の ス ラ イ ド 画 像 を 普 通 教 室 で 提 示 。( 7月 ) 」 (1)東 京 使用したICT器具 江東区 (1)マ グ ネ ッ ト ス ク リ ー ン (2)松 島 ・ 平 泉 芭蕉記念館 (2)プ ロ ジ ェ ク タ (3)U S B メ モ リ ( プ ロ ジ ェ ク タ に 差 し 込 み ) たかだち 「東京・萬年橋の袂の句碑」 「平泉・高館の丘の義経像」 (夏草や 3. 事 例 報 告 ② 理科 「理科室で、書画カメラを使い、教科書や資料集の画像 をテレビに写し出して授業を展開」<9月> ◎使用したICT器具 (1)書 画 カ メ ラ (2)テ レ ビ 理 科 の 授 業 に お け る そ の 他 の ICT 活 用 の 事 例 微生物① ( ミ ジ ン コ や ミ ド リ ム シ な ど を 顕 微 鏡 か ら TV 画 面 に ) ◆1学年 微生物② (微生物の採集 ◆2学年 夢の跡) 2学年 1分 野 単 元 「電 流 とその利 用 」 ◆1学年 兵どもが 採 集 現 場 の 映 像 を TV 画 面 に ) 自然現象 ( 火 山 ・ 地 震 ・ 災 害 の ビ デ オ 映 像 を TV 画 面 に ) 1 2章 電 流 の性 質 ◆3学年 細胞分裂( 微生物の採集 ◆3学年 天 体 の 学 習 ( イ ン タ ー ネ ッ ト か ら 入 手 し た 動 画 を TV 画 面 に ) 4. 事 例 報 告 ③ 技術・家庭科 採 集 現 場 の 映 像 を TV 画 面 に ) 3学年(技術分野) 単 元 A 技 術 とものづくり エネルギー変 換 を利 用 したものづくり 「 書 画 カ メ ラ を 使 い 、 プロジュクターで 電 子 部 品 を 拡 大 し て マグネットスクリーンに 写 し 出 し て 実習授業を展開」<9月> ◎使用したICT器具 2 プロジェクタ 1 書画カメラ 3 マグネットスクリーン ○電気はんだごてを用いた「一石応用実験 キッド 」の製作 ・抵抗 ・コンデンサ ・トランジスタ ・ 発 光 ダ イ オ ー ド ・ CDS( 光 センサー) ・スピーカ ・トランスなどを使用。 ◆電子部品を書画カメラで拡大して提示 (1)ト ラ ン ジ ス タ 電 極 の 名 称 E:エ ミ ッ タ C:コ レ ク タ B:ベ ー ス (2)は ん だ 付 け 作 業 5. 事 例 報 告 ④ 生徒会活動 3年生送る会の「思い出ビデオ」 <生徒達がムービーメーカを使って製作(15分間)> 1.画 像 の 収 集 ( ス キ ャ ナ ー の よ る 写 真 の デジタル化) 2.場 面 転 換 用 の 撮 影 ( デ ジ タ ル カ メ ラ ) 3.使 用 す る 音 楽 の 選 定 4.画 像 お よ び 音 楽 の 編 集 ( ア ニ メ ー シ ョ ン効果) ◎3 年生送る会の当日、体育館でプロジ ェクタで映写 6. 報 告 の ま と め ( ICT 活 用 の 拡 大 に 向 け て ) ICT(情 報 通 信 技 術 Information and Communication Technology) に よ る 教 育 ・ 授業を充実・拡大するためには、環境整備と教職員意識の向上とが並行して進行 する必要がある。 現状 ○ 黒板・チョークを用いて聞く、見る、書くを主体とした授業が大半で あり、今後もこの基本は変わらない。 ○ 授 業 の ICT 化 は 導 入 教 材 の 展 開 お よ び 機 材 を 常 設 で き る 特 別 教 室 に 限定されている。 課題 ○ 音響機器の常設 ○ 遮光用カーテンの常設 ○ 編 集 ソ フ ト の 導 入 お よ び 充 実 《 画 像 ( レ イ ヤ 機 能 )、 音 響 》 2 3-4 校内成績処理システムについて 中学校 教諭 1.はじめに 豊川中学校は現在1年生 63 人、2年生 65 人、3 年生 48 人と小規模の学校である。 情報(成績)処理を担う校内組織は、教育課程部で評価担当(学年1名)が実務を担ってい る。 学力向上は本校の大きな課題であるが、班やグループをつかった学習づくりを進めると共にと ICTの活用による分かりやすい教材の提示を目指している。 ICT機器を使った具体例として、いくつかあげると①1年の総合 的な学習「情報」では、ワードやエクセルの使い方の基本を年間8時 間設けている。② PTA総会ではパワーポイントをつかって「普通 の波とつなみの違いを説明」し好評を得た。(ICT 授業実践データ ベース登録) ③授業では、多くの教科で簡易型スクリーンとプロジェクター・ パソコン等の ICT 機器をつかって授業をすることが多くなって いる。(写真は、理科の授業のようす) ④情報処理室で、調べ学習やパソコンで制作した学習も多く なった。 今回、エクセルのマクロ機能等を使った校内成績処理システムを報 告させていただく。 ほとんどの中学校では、進路用の成績処理等が必要なことから、I CT機器を活用して成績処理を行っている。しかし、9教科の観点別 評価を校内体制としてすべてパソコンで処理できる成績処理システム はまだ少ないようである。今回の報告が、事務軽減の参考になれば幸いである。 なお、このシステムは以前本校に勤務した教師が制作し、それをベースに ICT サポーターの協力を得 て改良したものである。 2.成績処理システムの概要 ① 特長として ・点数の手入力は必要最小限 ⇒自動処理を多くすることにより、手作業での入力ミスを無くし、作業時間の短縮にもなる。 ・計算式は保護機能により入力内容の変更を不可。 ⇒計算式が編集されたことによる成績処理トラブルを防止。 ② 作業手順(下図参照) (Ⅰ) (Ⅱ) 個人→学年集約→ 全体集約(マクロ機能 で情報(点数)を処理 マクロの実行、学期、教科等の指定項 目の入力 (Ⅰ) テスト点数および絶対評価の点数を入力⇒各教科担当の教員 (Ⅱ) 全教科点数入力完了後、点数入力ファイルを基に成績一覧表・成績記録表・通知表・グラフを作 成。成績一覧表などに点数を入力するのはマクロ機能で自動的にコピー・貼付。⇒成績処理担当 ③ 各ファイルの仕組み ・テスト点数入力ファイル(点数手入力で合計点は自動計算) ・絶対評価入力ファイル(各回の点数を入力すると各学期および年間の集計を自動計算。 ④ 成績一覧表(学年全生徒・全教科の成績一覧。各教科の点数分布グラフも作成) ■マクロ処理内容について(点数入力マクロ) 学年、年度、学期・テスト回を指定 ⇒ 一覧表のタイトル部分を作成 続けて教科を指定⇒指定したテスト回・教科の点数を点数入力ファイルから取得、本ファイルの 一覧表に貼付 <絶対評価集計表:数値は実際と異なる> (観点別学習の数値化→評価◎○△へ変換→評定A~Eへ変換) ⑤ 成績記録表(個人の全教科の成績表。1 人 1 シート構成) ■マクロ処理内容について 全教科のファイルを開き、点数を点数入力ファイルから取得→記録表に貼付。 これを全教科分行って一人分の処理完了。 シートを複製して二人目以降も同様の処理を繰り返す。 点数ファイルの氏名欄に氏名が無い(データ無し)と判定した段階で次のクラスの処理へ 最終クラスの最後の生徒の処理まで完了すると処理完了。 ⑥ 通知表集計(各学期、各クラスの全教科の評価(◎○△)を一覧表形式で集計) ■マクロ処理内容について 各教科の絶対評価ファイルから評価欄の内容を取得し、集計表に貼付。 3.デモンストレーション(実際の流れ) 成績の入力を実際に行い、成績が処理される流れを見ていただく。 4.課題として ① 評価、評定は、マクロで自動的に本校独自の書式に印刷している。どこまで,自動化する かは、校内論議が必要である。直接、通知表や指導要録に処理データを印刷することができ ていない。 ② 成績処理システムを理解している教員が少数の教員に限られるため、操作できる教員のが 十分でない。(来年度から、新教育課程になり、観点や評価基準を見なおす作業が必要とな ってくる。) メ モ ICTだから、できることがあります。 4-1 白川小学校における ICT 活用の取り組み ~ICT 活用における課題の検討~ 小学校 教諭 1.はじめに 近年様々なICT機器が発達してきて、各学校に設置されてきている。白川小学校にも、5 0インチのテレビをはじめ、パソコンや書画カメラが各クラスに設置され、ICTを活用する 環境が整いつつある。しかしそれをどのように活用していくかは、各学校や学級によって様々 であり、明らかにされていないところもある。また、受け持っている学年によっても、使える ICT機器や教材、活用の方法は違うはずである。そこで、今回は白川小学校におけるICT 機器の活用を、学年ごとに紹介したいと思う。 またICT機器の環境は整備されてきているが、活用しきれていない状況もある。そこで、 パワーポイントで教材を作成するために注意している点や、ICT機器の活用の効果を研究し た論文などから、ICT活用を普及するための考察を行いたいと思う。 2.白川小学校における、ICTの活用例 白川小学校ではどのようにICT機器を活用しているか紹介する。各学年で使い方は特色あ るが、共通していることは、ICT機器を活用することで児童の「興味を惹くことができる」 点である。 ① 低学年 低学年では、パワーポイントを使うことが多い。教科書の挿絵を取り込むことで、児童 に絵を拡大して見せることができ、クラスで教材を共有できる。また単元のまとめや図解 をすることで、授業の流れに変化がおき、子ども達の集中力が持続できる。 ② 中学年 中学年になると、社会・理科が教科として入ってくる。この2教科は、学校でできるこ とも限られてくるために、実験動画を見せたり、グーグルアースで行くことができない地 理を見たりする。また、パソコンに触れる機会が増えてくるのもこの学年である。タイピ ングの練習をはじめ、調べ学習などでも活用し始める。 ③ 高学年 高学年になると、教材の一端としてICTを使う だけではなく、児童の手で調べ学習をし、ワードなど を使って新聞作りをしたり、文集作りをしたりす る。家庭でのパソコンを使う頻度が高い児童は、 スラスラとタイピングできる。 ④ その他 ICT機器は教材の映像を編集して見せることができる。 それを使うことで、難聴の児童に字幕つきで動画を見せるこ とや、アニメーションを使うことで、イメージを想起しやすくできる。そのため支援が必 要な児童にも有効である。 3.パワーポイントの作成について パワーポイントを作成するにあたり、気をつけていることがある。それは「ことばの量」 「色使い」「焦点化」である。 ① 「ことばの量」 1 パワーポイントは、文字の量が多すぎては見にくいし、少なくては何を示しているか わからない。そのため、多すぎず少なすぎない「ことばの量」を考え、また内容が分か りやすいように、言葉を精選する必要がある。 ② 「色使い」 大切なところなど、文字の色を変えることが多いが、沢山の種類の色を使うと、画面 がチカチカして見づらい。また何が重要なのか分かりづらく、子ども達も混乱しやすい。 特に視覚情報優位の児童に対しては、たくさんの色があると、集中しづらいと思われる。 色は 3~4 色程度に抑えるとよい。 ③ 「焦点化」 パワーポイントを作り始めると、あれもこれもと色々な情報を入れたくなってくる。 そして結局何を伝えたいのか迷ってしまう。授業はパワーポイントだけで進めるわけで はない。パワーポイントは授業がより分かりやすくなるためのツールであるので、 「ここ を覚えてもらいたい!」と印象付けるところに、スポットをあてて使うのが好ましいと 考える。 4.課題と展望 ICT機器が使われるようになって、本当に児童の学習の手助けになるのか、というのは、大 なり小なり考えるところがある人もいるだろう。それについて、神戸市立小学校における教科授 業の事例を通して、教師の指導力に及ぼす効果が研究されていた。 ① ICTは使ったほうがお得 研究によると、動画を含むデジタルコンテンツを用いた授業が、教科書だけに比べて、 「分 かる」「興味・関心の生起」「深い理解の促進」に良い影響を与える結果が示された。このこ とから、学校の授業においてはICT機器を利用したほうが良いと考えられる。しかし、た だ利用するだけでなく「積極的かつ計画的に利用」することが大事であることも述べている。 そのためには、 「教職員の専門知識」 「計画する時間」 「コンテンツの充実」ではないだろうか。 ② 「コンテンツの充実」のために ICTを活用するに当たっては、専門的な知識や使用を計画する時間の確保も大切である。 同時によりよく活用するためには、教材があるコンテンツを充実させることが大事である。 現在、茨木市教育委員会には、 「ICT授業実践データベース」がある。茨木市の教職員であ れば、誰でもアクセスし、自作の教材をいれたり、また引き出したりすることができる。し かし、有効に活用されているとはいえない。まだ学校、もしくは個人レベルで、作った教材 を持っているのである。そこで、各学校に自作した教材などを年度末に集め、学校でデータ ベースにあげることを提案したい。 また、現在白川小学校では、ICT普及に向けて、各学年で作った教材を共有できるよう に、先生フォルダに「教材フォルダ」を作成し、作った教材を入れるようにしている。まだ 活動は微々たるものであるが、まずは学校をあげてICTを積極的に取り組んでいこうとい う姿勢を固めることが、普及のための第一歩ではないかと考える。 2 4-2 ICT機器を効果的に使う、環境 整備 小学校 教諭 1.はじめに 教 室 で 50 イ ン チ の テ レ ビ を 使 っ て 授 業 を す る と 、 子 ど も か ら 必 ず と い う ほ ど 出 て く る の が 次 の 言 葉 で あ る 。「 先 生 、 画 面 が 光 っ て 見 え ま せ ん 」。 そ の 都 度 、 カ ー テ ンを閉めたり、電気を消したり、机を動かしたり…何とか見えるようにして授業を 進めるが、それまでの授業の流れが切れてしまい、また集中しなおすのに時間がか かるといったことが何度もある。それ以外にも、設定に手間取って授業の流れを台 無しにしてしまうこともある。 こ こ で は 、50 イ ン チ テ レ ビ を ク ラ ス 全 員 で 見 る と き の 工 夫 を 中 心 に 、ICT 機 器 効 果的に使うための工夫について考えたことを紹介する。 2.50 インチテレビをクラス全 員 がよく見 えるための工 夫 ①どの座席が、どんな風に見えないか、なぜ見えないかを知る 教室の座席には、見えにくい位置とそうでない位置が ある。座席のレイアウトを考える際、実際に児童の視点 に合わせてどの座席がどのように見えないのかを確かめ ておくと良い。 ②画面の位置、傾きを調整する テレビ台への取り付けのネジを緩めると、画面を高く したり、傾きをつけたりすることができる。 ※但し、1人では困難で、最低3人の人手が必要。 報告者のクラスの場合、 「最も高い位置にし て、画面は傾けない」状態が、見えにくい座 席が一番少なかった。 ③テレビの画面設定を変える テレビのリモコンで、 「メ ニュー→画質を調整する (※ )」 と 進 む と 画 面 設 定 を 帰ることができる。 ④見える場所に移動させる 全員が画面を見やすくするためには、その位置に移動させるというのが一番確実 で あ る 。 授 業 の 中 で 、 子 ど も を 動 か す と い う の は 大 変 な 印 象 が あ る が 、「 席 を 班 の 形 に す る 」「 給 食 の 形 に す る 」 と い う の と 同 様 に 、 テ レ ビ を 見 る と き の 座 席 を 決 め ておき、その移動に慣れさせておけばスムーズにすることができる。 1 「机ごと移動する」 「 椅 子 だ け で 移 動 」な ど 、い く つ か の パ タ ー ン を 決 め て お い て もよい。 3.授 業 の流 れを切 らないために 授業の流れを切らないためには、スムーズに機器の接続、設置をする必要がある が、授業ごとに、それを行っていたのでは大変である。そこで日常的に、よく使う 機器については接続をしておき、使いたいときに使えるようにしておくと良い。 では、どのような機器をどのように接続しておけばよいか。以下、本校での例を 紹介する。 ① A 学級 常時接続してある機器 ・パソコン(インターネットに接続してあるもの) ・E 黒板 利用頻度の高い使い方 ・ NHK デ ジ タ ル 教 材 ・連絡帳 ・算数、英語、書道などのデジタル教材 ② B 学級 常時接続してある機器 ・書画カメラ ・パソコン 利用頻度の高い使い方 ・児童の作品を書画カメラでうつして、みんなで鑑 賞する。 ・細 か い 作 業 を 書 画 カ メ ラ で う つ し て 、手 順 を 示 す 。 ・サブ黒板として、連絡事項などをうつす。 4.おわりに ICT 機 器 の 導 入 で 、 授 業 を 視 覚 的 に 進 め る こ と が で き る よ う に な っ た 。 各 学 校 、 学 級 で 、「 わ か り や す い 」 授 業 が 様 々 に 工 夫 さ れ て い る 。 しかし、良い部分があれば、必ず弱い部分もある。今回は、画面が見えるかどう か、授業の流れが途切れないか、というポイントに絞って考えたが、その他にも弱 い部分がないか、常に気を付けていく必要がある。その弱い部分を、改善すること で、授業においてより効果的な「道具」として機能していくことになるだろう。 2 4-3 校 務の情 報化 と効 率化 小学校 教諭 1.概 要 今年度から新学習指導要領で各教科の授業時数の変更に伴い、見通しを持った授 業時数の確保ができるよう、校務の情報化・効率化を進める実践を報告する。 2、shokuin フォルダの活 用 ① shokuin フ ォ ル ダ の 整 理 Shokuin フ ォ ル ダ 内 の 情 報 量 が 多 く 、 shokuin フ ォ ル ダ 内 の 、 ど こ に 何 が 入 っ て いるか把握するのが難しいという職員の声を受け、校務分掌を単位としたフォルダ を作成した。これにより、迷わず、どこに何の情報が入っているか、わかりやすく なっている。 ②フォルダの活用例 (1)授業時数の計算表 新学習指導要領による各教科の授業時数の編 成に伴い、本校では昨年度より、エクセルで時数 計 算 表 を 作 成 し 、そ れ を shokuin フ ォ ル ダ で 共 有 している。この表を活用し、どの授業がどれぐら い進んでいるか把握することができ、見通しを持 って授業計画をたてることができる。 教科を入れるとカウントされます (2)差込印刷データの共有 差込印刷とはワードなどで作 成した文書に、他のファイルに 保 存 さ れ て い る デ ー タ( 名 簿 等 ) を埋め込んで印刷することである。 この差込印刷を利用した、データ を shokuin フ ォ ル ダ で 共 有 し て い る。 右は小学校の水泳カード・健康 の記録の氏名などを差込印刷を 使った例である。その他にも、 記録賞など様々なところで活用で きる。 (3)情報の共有 学 級 会 系 報 告 や 出 張 伺 い な ど 様 々 な ひ な 形 や 行 事 の 画 像 、備 品 台 帳 の 健 康 の 記 録 、 記 録 賞 を 簡 単 に 作 成 で き る よ う な 差 込 印 刷 の デ ー タ な ど 、誰 で も 簡 単 に 必 要 な 時 に 情報を取り出し使えるようにしている。 1 3.ICT授 業 実 践 (ICT 機 器 活 用 についての校 内 研 修 ) ①九九のフラッシュカード パワーポイントで九九のフラ ッシュカードを作成し、50イ ンチのテレビで映している。そ の際に、マジックプレゼンター を活用している。マジックプレ ゼンターとはワイヤレスのマウ スで、教室の後ろからでも操作 が可能。 マジックプレゼンターです ② e-黒 板 の 活 用 e-黒 板 を 用 い て 、 算 数 科 で は 九 九 表 の 画 像 を つ く っ て の 九 九 の 表 の 作 成 、 国 語 科 ではホワイトボード機能を使って作文指導などの実践を行っています。 背景を黒にすると見やすいです e 黒板のホワイトボード機能でマスがある ボードを使用しています 4.まとめ shokuin フ ォ ル ダ の 充 実 や 、 校 内 で の 研 修 に よ り 、 少 し ず つ で は あ る が 教 職 員 の 意識も高まり、情報の共有化が進み、校務の情報化が進んでいると感じている。さら に活用できるよう今後も校内研修・他校との実践交流を充実させていきたい。 授 業 の I C T 活 用 に お い て も 、 e-黒 板 の 各 ク ラ ス 設 置 な ど ハ ー ド 面 の 充 実 も 当 然 な がら、校内研修や他校との実践交流など、ソフト面での充実も進めていきたい。 校内の校務分掌とリンクしてより使いやすくフォルダの整理を行っている。これによ り 、よ り 使 い や す く 活 用 し や す く な っ て い る 。 「 様 式 集 」と い う フ ォ ル ダ を 作 り 、そ の 中に、様々なひな形を入れて活用している。 以前は手書き・ハンコを押したりなどで、時間と手間がかかった。 パソコンをつかうことによって、効率的に行うことが出来ている。 2 4-4 支援学級における授業実践 ~ペンタブレットを使って~ 小 学校 教諭 1.はじめに ペン タブ レット を使 うと、 マウ ス操作 が苦 手な児 童で も簡単 に画 面操作 をす ること が で きる。 お絵 描きを 楽し んだり 、漢 字の筆 順を 覚えた り、 児童が ペン タブレ ット を使っ て より簡 単に 、より 効果 的に学 習し た事例 を紹 介する 。ま た、パ ソコ ン画面 上へ の書き 込 みや拡 大表 示など 、ペ ンタブ レッ トを使 った 授業実 践や 、視覚 的に 訴える 教材 づくり に ついて も併 せて報 告す る。 2.児童のペンタブレット活用実践事例 ①フリ ーウ ェア「 落と し水 Excellent」 で水 彩画 水彩 グラ フィッ クツ ールを 使う と、本 物の 絵の具 のよ うな 作 品に仕 上が る。色 はも ちろん 、筆 の太さ や水 の量も 自由 に 選 ぶこと がで き、低 学年 の児童 でも 簡単に 水彩 画を描 くこ と が できた 。作 品は bmp 形 式で保 存し 、プリン トアウ トし て 水彩画を楽しむ児童 総 合展に 出展 した。 ②ペン の特 性を生 かし て漢字 練習 アニ メー ション で漢 字の筆 順を 確認す るだ けでは なく 、ペ ン でなぞ って 覚える こと ができ る Flash サ イト を活用 した 。 一 画一画 正し くなぞ ると 色が変 わる ので、筆順 が苦手 な児 童 も 楽しん で取 り組ん でい た。 「漢字の書き順なぞって学べる 漢字の練習サイト」 ③教育 支援 ソフト 「ひ らがな かけ るよ」 空間認知に弱さがある児童のための教育支援ソフトを Web か ら ダウ ンロー ドし て活用 した。圧を加 え大 きなペ ンの 動 きでひ らが なを書 くの で、ひ らがな の書 字が 苦手な 児童 の 学 習に効 果が あった 。他 にも 、 「 せんか けるよ」など がある 。 「ひらがなかけるよ」 3.教員のペンタブレット活用実践事例 付属 のソ フト「 PenPlus パ ー ソナ ル」をイ ンスト ール し起動 する と、パソコ ン画 面へ の 書き込 みや 拡大表 示、ホワイ トボー ド機 能な どが使 える ように なる 。大型 テレビ に接 続 すると 、一 斉授業 での 使用も 可能 になる 。 ① 視覚的 支援 で分か りや すく 主に算 数科 の「量 と測 定」領 域に おいて 効果 的だっ た。 も の さしや はか りの目 盛り のよみ 方を 学習す る際 、ペン で画面 に 値を書 き込 んだり 、あ る部分 だけ を拡大 した りして 視覚 的 に 分かり やす く支援 する ことが でき た。 拡大表示して書き込み 視覚的に分かりやすく ②ノー ト指 導にも 活用 ホ ワイト ボー ド機能 のグ リッド 線を 活用す ると、パソ コン上 にノート のマス 目を 表示 す ること がで きる。マスの 幅は指 定で きるの で、児 童のノ ート に合わ せる ことが でき た。 1 ま た、電 子黒板 のよ うに テレビ 画面 に書き 込む のでは なく、手元 の画 面にペ ンで 書き込 む ので文 字も 綺麗に 書け た。 マス目を表示しノ ートのようにペン で書き込む 大型テレビに映して 一斉授業でのノート 指導も簡単に 4.視覚的に訴える自作教材事例 Web は Flash コ ン テ ン ツをは じめ とする 様々 な教材 の宝 庫であ るが 、こ こでは 自作教 材 の事例 を紹 介する 。視 覚的に 訴え る教材 は、 支援学 級で の活用 はも ちろん 、通 常学級 に おいて も十 分効果 を発 揮する 。 ① Power Point の アニ メーシ ョン 機能を 使っ て 棒グ ラフ の学習 では 、乗り 物が 道路を 横切 る場面 をア ニメ ー ション で再 生した 。車 が通る たび に種類 別に 正の字 をか い て いき、 資料 を分類 整理 するこ とが できた 。 「大きさをグラフに表そう」 乗り物調べをアニメーションで ② dbook の Flash コ ン テ ンツを 使っ て デジタ ル教 材作成 ツー ル dbook には、あ らか じめ用 意さ れ て いる Flash コ ン テンツ がある 。それら を教育 センタ ーで 学 年 分全て 貼り 付け、 教材 を作成 した 。この 教材 は、校 内共 有 フ ォルダ にあ って 、校内で 活用し てい る。 ( メ ーカ ーに確 認し 、 校 内のみ でな ら共有 して も OK とのこ と) ③算数 教材 作成支 援ツ ール「 こう ぐ」を 使っ て dbook の Flash 教 材 で 復習する児童 「 こうぐ 」は Excel のア ドイン ソフ トで 、イン ストー ルす る と、Excel に算 数教材を 作成す る機 能が追 加さ れる 。 「時計 」 「 はかり 」 「線分 図」 「数 直線 」 「 ビーカ ー図 」な どがか ける の で 、教材 が簡 単に作 れる ように なっ た。 「こうぐ」で作った教材例 5.おわりに ペ ンタブ レッ トを使 うこ とで直 感的 な操作 が可 能にな り、支 援を必要 とする 児童 にと っ ても簡 単に パソコ ンを 扱うこ とが できた 。ま た、電 子黒板 のよ うな 様々な 機能 が手元 で 手軽に 使え るので 、教 員にと って も視覚 的に 訴える 授業 づくり が簡 単にな った。通常 学 級では 、支援 学級のよ うに個 別指 導での ペン タブレ ット の活用 は物 理的に 難し いかも し れない 。し かし、電子黒 板のポ ータ ブル版 とし ての活 用は 十分効 果的 である と考 える。 参 考 URL: http://hp.vector.co.jp/authors/VA029904/otoshimizuex/「 落 と し 水 Excellent」 http://kanjinorensyu.seesaa.net/「 漢 字 の 書 き 順 な ぞ っ て 学 べ る 漢 字 の 練 習 サ イ ト 」 http://flashed-soft.cocolog-nifty.com/blog/「 教 育 支 援 ソ フ ト 」 http://www.toss-yamato.com/noma/3nen/bou/bou.html「 棒 グ ラ フ 」 http://www.kasanken.com/07kougu.html「 こ う ぐ 」 2 2006 年 10 月より稼働している ICT 授業実践データベースは、茨木市内の 小・中学校の先生方が、ICT を用いたすべての学年、すべての教科の授 業について共有し、よりよい授業づくりをめざすものです。 ICT 授業実践 登録 コンテンツの登録にあたって ・他者の著作物を教育利用目的で引用している場合は、出展を明らかにしてく ださい。 (授業で使う際も明示するべきものです。 ) ・オリジナルの画像、動画、イラスト、文案、フリー素材などをプログラミン グした自作コンテンツは、作成者ご自身に著作権があります。 ・登録されたコンテンツは、市内教職員に閲覧・使用・改変されることに同意 していただいたものとします。 ・ご自身の ICT 授業実践のひとつの記録としてお役立てください。 修正・削除 検索 データベースの修正(削除)方法 登録したデータは「修正・削除」ボタン より修正や削除をすることができます。 ・修正や削除する際は、登録時にパス ワードを設定しておく必要があります。 ・登録時に表示された登録 ID を控えて おき、 「修正・削除」から登録 ID を 入力して行ってください。また各コンテンツ画面の右上に修正、削除を 行えるリンクが貼ってありますので、そこからでも作業できます。 ・パスワードを忘れた方は教育センターまで データベースの登録方法 ①トップページの「登録」のボタンをクリックします。 ②登録画面に切り替わったら、順番に入力してください。 ・学年、教科、単元、紹介文、使用コンテンツ、お名前、 学校名、登録パスワードは必須です。 ・紹介文、指導案の項目はフリーワード検索の対象となります。 キーワードとなる言葉を盛り込みましょう。 ・指導案は、直接テキストボックスに入力するか、指導案の ファイルを「参照」ボタンより添付してください。 ・使用コンテンツ・URL 欄には、自作コンテンツの紹介や、イン ターネット・コンテンツのアドレスを記入してください。 ・参考ファイルは標準で 3 つ登録するスペースがあります。 自作コンテンツやワークシート、授業風景の画像などを「参照」 ボタンより添付してください。 ※参考ファイルに写真などを載せる場合は、リサイズして、 ファイルサイズを小さくしてから登録してください。 ・参考ファイルを3つ以上登録したい場合は、プラス 10 個まで 登録可能です。 (最大 13 個) ・お名前と学校名は管理のためですので、コンテンツに表示され ることはありません。 ③登録内容を確認後、 「送信」ボタンをクリックして登録完了です。 登録コンテンツの利用について ・ご自分の授業の参考にする、コンテンツや URL を直接利 用する、コンテンツやワークシートを一部改変して利用す るなど、ICT を利用した授業にお役立てください。 ・コンテンツの著作権は依然、作成者ご本人や引用元にあり ます。著作物の教育利用の範囲内、かつ、作成者のご厚意 で利用できるものとお考えください。 データベースの検索方法 ・登録したデータは学年、教科、 フリーワードで検索することが できます。 ・フリーワードは単語で区切るこ とで複数語入力することができ ます。 ・なお、フリーワード検索は「紹介文」、「指導案」に含 まれる語句を対象にしています。 <検索手順> ①トップページの「検索」のボタンをクリックします。 ②検索画面に切り替わったら、検索したい項目を選択 して、検索ボタンをクリックします。 ③全件検索を行いたい場合は、学年、教科を指定せず に検索ボタンをクリックしてください。 登録内容の活用 ・トップページの新着5件や検索結果から「詳細」ボタンをク リックすると、登録された内容が表示されます。 ・ 「授業」や「指導案」の紹介文を読み、指導案文書ファイルが あれば、クリックして開いたり、ダウンロードできます。 ・使用コンテンツ URL は、クリックすれば該当 Web ページが 開きます。 ・自作コンテンツやワークシートがあれば、参考ファイルから ダウンロードできます。