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商店街・小売商業の活性化プラン

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商店街・小売商業の活性化プラン
商店街・小売商業の活性化プラン
検討委員会名
「商店街・小売商業の活性化プラン」政策検討会議
担当部課
商工労働観光部 貿易・商業課
○グローバル化や少子高齢化・人口減少の
◎京都府の老年人口割合の推移
進展に加え、東日本大震災の影響によ
40.0
り、商店街・小売商業をめぐる経済・社
30.0
会情勢は大変厳しい局面。
20.0
○商店主や商店街リーダーの高齢化、後継
10.0
者不足に加え、一部では空き店舗や仕舞
0.0
65歳以上
うち75歳以
上
2005
屋(しもたや)が常態化。
2020
2035
出典:国立社会保障・人口問題研究所「日本の市区
町村別将来推計人口」(H20 年)
→①担い手の育成は喫緊の課題
◎府内小売業に係るデータ(平成 19 年商業統計調査(現時点最新版))
事業者数(店・社)
従業者数(人)
年間商品販売額数(億円)
平成
19 年
26,964
177,376
30,225
平成
16 年
28,914
178,109
30,402
増減率
▲6.7%
▲0.4%
▲0.6%
(参考)
全国増減率
▲8.1%
▲2.4%
1.1%
○モータリゼーションやライフスタイルの変化など、消費者ニーズに対応する郊
外型店舗の増加などにより、消費者の商店街離れとシャッター通り化が進行。
→②客にリピートしてもらえる恒常的な魅力づくりに加え、「◯◯商店街と
言えば△△」と認知されるような目玉・仕掛けづくりが活性化の鍵
②’その一方で、そのような自主的な取り組みが困難な商店街も存在
現状と課題
○地域住民の
交流の場、
高齢者の見
守り、子育
て応援、治
安・防犯な
ど、商店街
に期待され
ている地域
のニーズが
高まる中、
これへの対
応が不十
分。さらに、
一部では高齢者の買い物が困難な地域も発生。
→③商店街に対して地域コミュニティの核としての活用ニーズ
◯上記の①~③の課題について、従来のアクションプランでは中心市街地活
性化の視点から施策展開していたため、新たに焦点を絞り直す必要。
少子高齢化・人口減少社会の進展を踏まえ、10年後も見据えながら、商店
街の古くて新しい課題である、ひとづくり、特色づくり、コミュニティづく
りを柱として、商店街の積極的・自主的な取組を重点的に支援する新規施策
を展開するとともに、大変厳しい状況にある商店街の活性化に向けたモデル
新規施策と期 ケースづくりを行うことにより、商店街を軸とした地域経済及びまちづくり
待される効果 の発展を目指す。
◯施策の柱
ひとづくり
◯目標=担い手の育成と空き店舗解消による商店街の活性化
◯施策=「京のあきない実践塾(大学)」(仮称)
・商店街、府、市町村、関連団体が協働して実践的な「塾」のような枠組
みを作り、既存の支援策を活用しながらパッケージ化する。
・創業希望者と商店街の双方のニーズを踏まえたマッチング、地域への溶
け込み方のフォロー、経営手法の習得のためのセミナーなどを一貫して
行い、商店街の後継者を育成するとともに、将来の商店街のリーダーと
なりうる人材を確保する。
◯期待される効果
・やる気ある担い手の新規参入の促進と後継者の経営能力向上による商店
街の持続可能な発展、並びに時代変化や地域の新たな社会的ニーズに対
応した雇用の場となる小売商業の展開
特色・魅力づくり
◯目標=楽しい・安心な買い物環境づくりによる商店街の活性化
◯施策=「一商一特事業」及び「安心・安全機能向上事業」(仮称)
①一商一特事業
・商店街での買い物の楽しさを高めるため「◯◯商店街と言えば△△」と
言えるような創意工夫を凝らした特色ある 商店街づくり(一商店街で一
つの特色)を目指し、地域資源等を生かしながら、「ならでは」の特色
のある自主的かつ恒常的な取組を支援する。
<例> 100円商店街・軽トラ市・ワンコイン市
「食」をテーマにする開発(激辛、コロッケ、弁当など)
イメージキャラクターの開発・活用
地域資源の活用(鉄道・町屋・IT・ものづくり体験・映画等)
②商店街安心・安全機能向上事業(仮称)
・安心して安全に買い物ができるよう、地域のニ
ーズに密着した魅力的な買い物環境・設備の向上
のためのハード整備を支援する。
◯期待される効果
地域の個性と活力を反映した地域の経済の活性化とまちづくり
コミュニティづくり
◯目標=地域コミュニティの核としての役割強化による商店街の活性化
◯施策=地域課題対応のための対話推進と買い物サポート事業等
【フェーズ1(地域における商店街等の役割の見直し)】
・高齢者や子育てなど、地域コミュニティの課題を明確
にするため、商店街・NPO・地場産業・大学等によ
る自主的な連携・対話の場づくりを推進するため、支
援を行う。
【フェーズ2(地域の課題に対応するための商店街等の取組)】
①買い物サポート事業
・市町村において支援が必要と認める買い物の困難な地域において、高齢者
等の買い物の利便性を高める取組を支援する。
<事業例>
宅配サービス、移動販売
送迎バス、ネット販売
既存サービスの情報集約・提供
②地域コミュニティ課題対応事業
・地域コミュニティの課題を踏まえた特色づくりや安心・安全な施設整備
等について支援(特色・魅力づくり)。
◯期待される効果
・地域コミュニティの核としての来街者の増加
・少子高齢化・人口減少社会における地域共生の推進
大変厳しい状況にある商店街への支援
◯目標=大変厳しい状況にある商店街の活性化
◯施策=商店街活性化支援事業(仮称)
空き店舗や後継者のいない店舗が多くなり、
近い将来の維持存続が厳しい状況にある中で、
活性化への意欲はあるものの、新たなことに取
り組む余力がない、また、どうすればよいかわ
からない等、商店街だけでは改革が困難な商店
街について、「街の仕掛人」(仮称、中小企業
診断士等の外部専門家)及び「街の仕事人」(仮称、府職員)を派遣し、商
店街診断を行い、活性化プラン策定及びそれに基づく事業の企画・実施など
総合的な支援を行う。
◯期待される効果
・来街者数の増加・売上の向上による商店街の自立と持続的な発展
・大変厳しい状況にある商店街の活性化のモデルケース
○10 年後を見据え、30 代前中半の世代の店主を育てるためのしかけづくり
が必要。
○担い手づくりにはビジネス・コンセプトやスキルについての学びの場が不
可欠。インターン制度やソーシャル・ビジネス育成なども念頭に。
○人口減少を前提として商店街のコミュニティ機能やまちづくりを考える
検討委員から
必要。従来のプランを発展させ、地域商業ガイドラインを活用していく。
の主な意見
○商店街の特色やコミュニティづくりをどう商売に生かすか、地域住民のニ
ーズや思いを踏まえながら自立的に考えることが重要。そのためのプラッ
トフォームにおいては、目的や事務局・リーダー等の明確化が必須。
○コンビニエンスストアは、決済機能を始めとするサービスセンター的な役
割を期待できるため、地域ニーズに合わせた誘致も今後必要。また、過疎
地域における買い物弱者対策は新たなビジネスモデルの可能性大。
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