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【参考】 公の施設の定義 公の施設とは、地方自治法第244条第1項に
【参考】 ○ 公の施設の定義 公の施設とは、地方自治法第244条第1項に規定する施設のことで、住民の福 祉を増進する目的をもって、その利用に供するために地方公共団体が設ける施設 であり、以下の5点の要件により判別することとなります。 地方自治法(昭和22年法律第67号)【抄】 〔公の施設〕 第 244条 普通地方公共団体は、住民の福祉を増進する目的をもってその利用に供する ための施設(これを公の施設という。)を設けるものとする。 2 普通地方公共団体(次条第3項に規定する指定管理者を含む。次項において同じ。) は、正当な理由がない限り、住民が公の施設を利用することを拒んではならない。 3 普通地方公共団体は、住民が公の施設を利用することについて、不当な差別的取扱 いをしてはならない。 【公の施設の具体的要件 ① ~5つのポイント~】 「住民の福祉を増進する目的」をもって設けるものであること。 利用そのものが福祉の増進に結びつく施設であること。 →留置場(社会公共秩序を維持する施設)や競輪場(収益施設)は公の施設で はない。 ② 住民の「利用」に供するためのものであること。 公の施設は、住民の利用に供される施設であるので、公の目的のために設置 された施設であっても、住民の利用に供することを目的としないものは公の施 設の概念に含まれない。 →市庁舎、試験研究所は公の施設ではない。 ③ 「当該地方公共団体」の住民の利用に供するためのものであること。 国民の利用に供するために設けられる施設であっても、当該地方公共団体の 区域内に住所を有するものの利用に全く供しない施設は公の施設ではない。 「住民」は、住民全部を対象とするものでなくても、合理的に一定の範囲に限 られた住民であってもよい。 →物品陳列所は公の施設ではない。 ④ 「施設」であること。 公の施設は物的施設を中心とする概念である。 ⑤ 「地方公共団体」が設けるものであること。 国その他地方公共団体以外の公共団体が設置するものは公の施設ではない。 なお、この場合の設置とは、必ずしも所有権を有する必要はなく、賃借権、 - 8 - 使用賃借権など所有権以外で当該公の施設を住民に利用させる権原を取得させ ることをもって足りるものとされている。 ◆ 公有財産の区分(地方自治法第238条) 公用又は 行政財産 公共用に 供する財 産 普通財産 公 用 財 産 公共用財産 地方公共団体が事務事業 庁舎、試験研究施設等に供 を執行するためのもの される建物及び敷地 住民の一般的な共同の利 用に供するもの 公園、道路、河川、学校、 図書館等に供される建物 及び敷地 売払い用の土地、行政財産 行政財産以外の一切の財産 の用途を廃止したもの 【趣旨】地方公共団体の財産に関する適正な管理と処分に厳しい制限を設けるため 公の施設とは、主に公共用財産の範疇に入るもので、市としては公の施設に該 当しない公有財産についても、公の施設の管理主体と同様に検討していきます。 【施設の必要性の検討(存在意義)ポイント】 ① 公の施設としての設置意義が薄れてはいないか。 ② 民間施設と競合してはいないか。 ③ 施設の利用率が低くはないか。 ※ 【民間と競合する公的施設の改革について:平成12年5月26日閣議決定】 国又は特殊法人等が設置主体となる公的施設(会館、宿泊施設、会議場、結婚式場、健康 増進施設、総合保養施設、勤労者リフレッシュ施設その他これらに準ずる施設で、特殊会社 及び民営化が決定された法人が設置するものを除く。以下「施設」という。)について、累 次の閣議決定に沿った措置を引き続き推進することとし、下記のように決定する。 記 1 施設の新設及び増設の禁止 不特定の者が利用し得る施設の新設及び増築は禁止する。なお、現在、計画段階にあり、 工事(設計を含む。)未着手のものについては、これを取り止める。 2 既存施設の廃止、民営化その他の合理化措置 官民のイコール・フッティング(税制を含めた同一競争条件の確保)の観点から、施設 ごとの独立採算制を原則とし、一定の基準に基づいて個々の施設ごとに企業会計原則に準 ずる特殊法人等会計処理基準により経営成績等を明確にし、早期(5年以内)に廃止、民 営化その他の合理化を行う。 3 地方公共団体における措置の要請 地方公共団体についても、上記の措置に準じて措置するよう要請するものとする。 - 9 -