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応募規定はこちら - 東山動植物園
COP10おもてなし企画 第2回 プチ・ガーデニングコンテスト 参加者募集!!(募集要項) 名古屋市東山植物園 1.概要 COP10(生物多様性条約第 10 回締約国会議)で来 名する様々な国と地域からの人々を歓迎するため、市 民参加によるガーデニングのおもてなし企画で、ハン ギングバスケットとコンテナを用いて、花と緑のあふ れる洗練された美しい空間の創出を競うものです。入 賞者には、表彰(賞品)があります。また、グループ での参加も大歓迎です。 ① 展示期間:10 月 20 日(水)~10 月 31 日(日) (最終日の展示は、16 時まで) ② 展示会場:植物園フラワーステージ階段上広場 ③ 管理:水やりの管理は植物園で行いますが、花がら つみなどは参加者が行ってください。 (参加証の提示で 10/17(日)~31(日)は入園が無料) ④ 審査:10 月 20 日(水) 2.展示と設営 ①展示スペース:900×1,800mmのバックパネル (ラティス)の前に 900×500mm角のミニガーデンスペース。 正面図 ラティスは 固定済み 木製ラティス(茶色):900 ×1,800mm(主催者側で準 備しセッティングします)。 ハンギングバスケットを掛 けること。 側面図 ミニガーデン部:900 ×500mm(舗装地面)。 コンテナを置くこと。 レンガやデコレーシ ョンバーク(植物園で 支給。要返却)が自由 使用できる。 500mm ② 展示する内容:ハンギングバスケットやコンテナなどを利用して、ミニガーデン作品 を制作 するもの。ラティスにはハンギングバスケット1基、ミニガーデン部にはコンテナ1 基を必ず飾ること。 1 好きなオーナメントや雑貨を飾ることも可能です。コンテナやハンギングバスケットなどの個数に制 限はありませんが、展示スペースに収まることが条件です。搬入日のうち18日(月)は、車を園内 の指定場所に入れて作品を搬入できます。 また、レンガ(23cm×6cm×7.2cm)25 個、デコレーションバーク(バケツ 1/3 くらい)を 植物園で用意しますので、自由に使用することができます。その他の花材や資材の提供はありませ ん。 ③ 作品搬入日時 : 10 月 17 日(日)15 時~17 時と 10 月 18 日(月・休園日)9 時~11 時。 ・車での作品の搬入は 10 月 18 日(月・休園日) (雨天決行)のみで、9 時~11 時 の間(時間厳守)です。この日時に限り、車を園内の指定場所に入れることが可能 です。 ・10 月 17 日(日)は開園日ですので、作品搬入のために、車を園内に入れること はできません。車は有料駐車場に入れ、各自手分けして搬入ください。ご了承くだ さい。 ④ その他:参加証をお渡しいたします。花がらつみや手直しなどで来園の際は、各門で の参加証の提示で、動植物園の入園が期間中は無料となります。なお、車で来園の際 は、有料駐車場をご利用ください。また、10 月 19 日(火)は、作品の手直しができ る予備日です。 3.審査 ① 審査日時:10 月 20 日(水) (開催日初日)10 時~ ② 審査員:森田高尚氏(日本ハンギングバスケット協会理事、名古屋港ワイルドフラワ ーガー デンブルーボネット園長) 玉井由紀子氏(日本ハンギングバスケット協会公認講師) 舟橋和時 名古屋市東山植物園長 ほか ③ 審査基準:作品名(作成テーマ)にあっているか、創造性があるか、デザイン性が高 いか、季節感があるか、植物が主体であるか等を主な審査項目とします。 ④ 賞品と賞状 名古屋市長賞(商品券1万円)1作品、東山植物園長賞(商品券5千円)1作品 技術賞(年間パスポート)1作品、アイデア賞(年間パスポート)1作品 努力賞(年間パスポート)1作品 入賞者には、こちらから連絡いたします。 4.搬出日時 作品はお持ち帰りください。搬出は、10 月 31 日(日)16 時~17 時と 11月1日 (月・休園日)(雨天決行)9 時~11 時の間(時間厳守)です。 ・車での作品の搬出は 11月 1 日(月・休園日)(雨天決行)のみで、9 時~11 時 2 の間(時間厳守)です。この日時に限り、車を園内の指定場所に入れることが可能 です。 ・10 月 31 日(日)は開園日ですので、作品搬出のために、車を園内に入れること はできません。車は有料駐車場に入れ、各自手分けして搬出ください。ご了承くだ さい。 申し込み・問い合わせ 往復はがき又はFAXで、住所・氏名・電話番号(お持ちの方は、FAX番号、メール アドレスも)を明記し、名古屋市東山植物園「プチ・ガーデニングコンテスト」係まで お申し込みください。また、名古屋市のホームページからもご応募できます。いず れも、9月 20 日(月・祝)消印有効です。募集は 20 作品です。応募多数の場合は 抽選となります。 〒464-0804 名古屋市千種区東山元町3-70 名古屋市東山植物園 TEL.052-782-2111 FAX052-782-2259 ホームページhttp://www.higashiyama.city.nagoya.jp (9/1~) ホームページに「作品の作り方のヒント」を掲載しています。(9/1~) 3 プチ・ガーデニングコンテスト 秋編 作品の作り方のヒント 目 次 ページ数 1.ハンギングバスケットやコンテナの特徴 …1 2.作成する上での注意 …2 A 展示スペースのテーマを決める …2 B ハンギングバスケット・コンテナの作成 …2 (1)用意するもの …2 (2)用土 …2 (3)植物の選び方 …3 ①一つの容器に2種類以上の植物を寄せ植えする場合…3 ②ハンギングバスケットでの植物の選び方 …3 ③コンテナでの植物の選び方 …4 ④色の組み合わせ方 …5 (4)植え付けのしかた …8 C ハンギングバスケット、コンテナ、 オーナメントの飾り方 …9 3.管理について …9 A 水やりについて …9 B 肥料について …9 1.ハンギングバスケットやコンテナの特徴 (1)乾燥しやすい 地植えする花壇とは異なり、風通しがよく蒸れが少ない、土が乾きやすいなどの 特徴があります。特に、ハンギングバスケットは、高い位置に飾るため、四方八 方から風を受け、乾燥しやすくなります。 →水やりがしっかり必要。特に、暑い時期は注意。 →あまり小さな容器に植えると水切れし、枯れてしまう。 →高温多湿や雨に弱い草花も植えられる。 →梅雨時でも根ぐされの心配が少ない。 (2)根の張るスペースが限られる(土の量が限られる) 水や養分の奪い合いがあり、手入れをこまめにする必要があります。 →花がらつみや施肥(肥料をあげること)を株の状態を見ながら行う。 →ペチュニア、ベゴニア・センパフローレンス、インパチェンスなど、 春に植えて秋まで長い期間咲く花は、植物の茎を切り詰め、株をリフ レッシュさせる(切りもどし)。これは、茎が伸びすぎて株元が枯れ あがったり、蒸れないようにするため。 4 2.作成する上での注意 A 展示スペースのテーマを決める。 展示テーマは、とても重要。目標を決めて仕事をするのと同じ感覚です。 このテーマに沿って、花材、雑貨、オーナメントの選択をします。 テーマは、色でもいいし、洋風・和風、季節、ハーブ、野菜などでも。 ① ポイントとなるものを決定する 飾る空間内で、第一印象を形成するものを決める。 使ってみたい花材や小物がある?ハンギングバスケットを主体に飾る?コンテナ を主体にする?どの位置にポイントを持ってくる?高さは?など。 ② 全体のバランスを考える ポイントとなるものに合ったオーナメントや植物を順次決め、デザインを考え展示テ ーマを決定していきます。(大きなテーマを考えます) 例)①第一印象を決めるもの・・・風にそよぐもの、高さのあるもの →ススキのようなグラス類を使う。 ②全体のバランス・・・ススキ→秋 テーマは秋 →秋色→赤、橙、黄色などの暖色系を中心にする。 →カラーリーフ(赤い葉物など)、実のついている植物を使う →収穫の雰囲気を出すオーナメントは、おもちゃかぼちゃ(小さな装 飾用のかぼちゃ)や、ドライの麦やとうもろこし、収穫の道具。 B ハンギングバスケット・コンテナの作成 (1)用意するもの コンテナ…コンテナ(容器) (容器も重要な印象を与える一つ)、土、花などの苗、鉢 底用の網、鉢底用の大粒赤玉土(容器の深さの2割くらい)、粒状の緩効 性肥料(少々) ハンギングバスケット…バスケット(容器)(スリット式のものが植え込みやすい)、 土、花などの苗、鉢底用の網、鉢底用の大粒赤玉土(少々)、水ゴケ(少々)、 粒状の緩効性肥料(少々)、割り箸(あれば) (2)用土 ①ハンギングバスケットの場合は、軽く、保水性のある用土がよい。 市販のハンギングバスケット用の培養土 市販の培養土(ピートモスを主体にパーライトを混ぜたもの)を使う場合は、一 度乾かしてしまうと、水がしみこみにくくなるため、保水力を高めるために、赤 玉土を 2 割くらい混ぜるといいです。また、さらにバーミキュライトなどを加え ても OK。肥料が入っているか確認し、入っていなければ、粒状の緩効性肥料(肥 料がじわじわと長く効く肥料)を肥料袋に書いてあるとおりに、規定量入れます。 自分で土をブレンドする場合は… ハンギングバスケットは、ピートモス4:赤玉2:腐葉土(またはくん炭)1: パーライト 1.5:バーミキュライト 1.5 くらいを目安にし、粒状の緩効性肥料(肥 料がじわじわと長く効く肥料)を規定量入れます。 5 ②コンテナの場合は、ハンギングバスケットのように吊って飾らないので、赤玉土と腐 葉土のブレンドが基本。市販の培養土を使ってもいいですが、自分でブレンドする なら、赤玉土5:腐葉土3:バーミキュライト2くらい。これに、緩効性肥料(肥 料がじわじわと長く効く肥料)を規定量入れます。 (3)植物の選び方 ① 一つの容器に2種類以上の植物を寄せ植えする場合は、植物の性質を考えて組み合 わせを行います。 →光がよく当たる場所に置くなら、光が好きな植物を選ぶ。(花を楽しむ植物のほ とんどは、日のよく当たる、風通しのよい場所を好む。) →光があまり当たらない、半日陰の場所に置くのなら、弱い光でも育つ植物を選ぶ。 ヒューケラ、ギボウシ、インパチェンス、コリウス、エキザカム、オリヅルラン、 カラジウム、ポトスなど。(今回の展示場所は、日なたです!) →乾燥に強いものと乾燥に弱いものは、同じ容器に植え込まない。 →植えつけるときの植物の大きさでだけで配置を決めるのではなく、成長したとき の大きさを考えて組み合わせないと、全体のバランスが崩れたり、生育の悪くな る植物が出てくる。 →植物の開花期の合うものを組み合わせる。 ② ハンギングバスケットでの植物の選び方 次の3つを考慮してみましょう。 ・側面に植える植物を決める(基本的に、丈夫で長持ちするもの) 面的に覆うように成長する植物 ジニア、ビデンス(背の低いタイプ)、ブラキカム、ペチュニア、ペンタス、 五色トウガラシ(観賞用トウガラシ)、マリーゴールド、アゲラタム、ノコ ンギク、インパチェンスなど 垂れ下がる植物 斑 入 り のツルニチ ニチソウ 紫の葉のセトクレア セアと紫の花のア ゲラタム 銀色の葉の ヘリクリサム ヒメツルソバ 6 クフェア‘ タイニーマイス’ (赤い花) とライム色のコリウス アイビー(へデラ)、コバノランタナ、ツルニチニチソウ、イポメア(赤葉、 ライム葉)、ラミュウム、プレクトランサス、エレン・ダニカ、ヘリクリサム、 ヒメツルソバ、クフェア‘タイニーマイス’など 葉の色や姿が美しい植物 コリウス、ベアグラス、テランセラ、アメリカイワナンテン、デュランタ (ライム色)、アカバセンニチコウ、セトクレアセアなど ・上部に植える植物を決める(植替えが可能なので、季節感のあるもの) サルビア類、コスモス、センニチコウ、セロシア、コムラサキ、フジバカマ、 イソギク、ツルウメモドキ、イトススキ、ケイトウなど これらの植物の足元に、面的に覆う植物を加えるとにぎやかになる。これらの 植物を側面にアクセントとして入れてもいいが、バランスを考える。 たくさんの種類や色を入れすぎず、同じ種類を繰り返して植えると連続性が出ます。 ③ コンテナでの植物の選び方 主役と添えの植物を決める 顔となる植物 植える範囲内で顔となる植物を決めます。高さのあるものやボリュームのあるもの、 また、コルディリネやアロエ、ペニセタムなど葉の形が線状のものも面白いです。 コニファー類、ローズマリー、ツゲのトピアリ ー、宿根サルビア(サルビア・レウカンサ、サ 主役の植物 ルビア・ガラニティカ、パイナップルセージ、 サルビア・インディゴスパイアなど)、カンナ、 ゼラニウム、クロトンやハイビスカスやデュラ 脇役の植物 ンタなどの熱帯花木、トレリスを立ててつる植 物を這わせるなども主役の植物となります。 垂れもの 銅葉のコルディリネ を主役に、センニチ コウとブルーデージ ー(斑入り)が脇役、 垂れ物は、赤い花の 銅 葉 のぺニセタムを 主 役 に、赤 い花 のガウラ(ハクチョウソウ)との組 み 合 わ せ。風 にそよぐ感 じが、秋ら し い。 主役を引き立たせる名脇役 クフェア。ブルーデー ジーの青い花が゙咲 主役の植物の色や高さを考えて脇役 いてくるとまた感じが を選びます。 変わってくる。 主役が樹木類ならば、脇役もボリュ ームの出るものを、主役が草花類で あれば、脇役は主役より丈の低くなるものを 選びましょう。 色の選び方も重要です。植えるもののなかにライ ム色の葉のものや銀色の葉、赤い葉のものを一つ 入れてみましょう。色の調和がしやすくなり、か つセンスアップしたものになります。また、夏な ら、暑苦しくならない色選びも大切です。ニチニ チソウ等の白や、ルリマツリやアメリカンブルー 等の青といった色目も使いましょう。秋なら、暖 7 色系の色目を使うのもいいでしょう。 垂れ下がるもの(這うもの、つるもの) コンテナなら、縁に下垂する植物を植えると動きが出て、様になります。 ハンギングバスケットで使ったものと同じ植物を入れて、コンテナとの連続性を 持たせても良いです。つる植物を使って背面のラティスに這わせると、作品に変 化が加わります。 ④ 色の組み合わせ方 よく見かける植物でも、組み合わせ一つでグーンと魅力がアップします。その組み合 わせの大きな要因となるのが、色です。色のイメージや効果について以下に示します。 好きな植物を色の組み合わせで様々にコーディネートさせて、楽しみましょう。 白…どんな色とも調和する。色と色とのつなぎの役割を果たす。浮き上がって見える。 使いすぎると単調になりがちなので気をつける。そんなときは、シルバーリーフ や銅色(茶色)のリーフ、ライム色のリーフを入れてみるといい。 黄…希望を与える色。より華やかに見せたいときは、白を プラスする。落ち着きを出したいときは、茶色をプラス。 黄+パステル=カジュアルで柔らか。 フェンスの青と良く 黄+オレンジや赤=活動的。 マッチ。青と合わせ エネルギー感がある。 るときは、黄:青= 8:2 か 2:8 くらいに。 子どもが好きな色合わせ。 黄+赤茶=個性的でシック。 黄+紫+茶=華やかでも落ち着いた雰囲気。 黄色と赤茶の組 み合わせ アクセントに 青、ライム色、 白を。 黄色とメタリッ クな紫色の葉と の組み合わせ。 明るいが、少し 落ち着いた雰囲 気で個性的に。 また、黄色は、春を告げる色です。黄色の濃淡を5の割合で植え、アクセントと して、オレンジ色1、ライム色2、青1の割合で植えると春のイエローコーディネ ートに。 黄緑(ライム色)…どんなものとも合わせしやすい。 派手さを押さえて全体を明るく見せてくれる。 爽やかな印象を与え、フレッシュアップさせる 効果がある。あまり多用すると落ち着かなくな るので、アクセントとして使うのがよい。ポト 手前のライム色のリーフ がアクセントに。 8 スやニコチアナ、ヘリクリサム、ギボウシ、 デュランタ、コリウスなどがある。 黄緑+赤紫=目立つがどこかシックな感じ。 黄緑+紫+赤(+茶)=優雅でモダン。 黄緑+オレンジ=心が浮き立つ。開放的。 銀 葉 と ピ ン ク 、 ラ イ ム葉 、 銅色葉の組み合わせ。 桃…優しい可愛らしい雰囲気を作る。 濃いピンク+シルバーリーフ=上品。 ピンク・濃いピンク+赤+白=優しいが、 キリッとしまっている。 ピンク+茶又は、赤紫=シック。 ピンク+青=ロマンティクで上品。 ピンクと濃い黄色は、品が悪くなるので注意 が必要。 青との組み合わせ。アク セントに赤を少し。 ピンクと紫 ピンクと黄色でも、黄 色が淡いと大丈夫。 緑…緑はつなぎの働き。あまりたくさんの花色にこだわりすぎると花ばかりが目立っ て、華やかでも落ち着きのないものになるため、緑は大切です。ギボウシやコニ ファーなどで見られる青緑色やグラス類などの形の面白いものを使って、庭をモ ダンに個性的に見せましょう。コニファーなどをみても、緑でも色の幅がたくさ んあるので、上手に使うことがポイント。トピアリーや、整形式花壇の芝生、ノ ットガーデンなどは緑の縁取りが生きている良い例です。 緑+赤=(コントラストが強いので)鮮明。(例)芝生の中の赤いサルビア 濃い緑+明るい青又は、濃い青+明るい緑=落ち着きと安定感。深海のような 神秘的な美しさ。暗くなるようなら白を加える。 青緑+青や紫=落ち着きと安定。 青緑+黄またはピンク=モダン。 青緑色の植物はあまりありませんが、ギボウシなどはいい例です。 紫と赤。緑の芝生が落ち 紫…高貴な色。高級感がある。癒しの色。不安や嫉妬を 表す色でもある。 紫+赤=華やかでも気品のある組み合わせ。白や シルバーを加えると明るく豪華に。 紫+黄=強いメリハリの利いた緊張感ある組み 合わせ。爽やか。 9 着きを与えている。 赤…興奮させる色。元気の出る色。強い印象を 与える色。刺激的だが疲れる。情熱的。 愛と勇気をもたらす色。怒りを表す色でもある。 赤のみ=強さを強調したいとき。 赤+パステル=赤がアクセントになり引き締まる。 赤と青の上品な組み合わせ。 レモンイエローのチューリップ がきいている。 青…冷静で不安な気持ちを落ち着かせる。冷涼感を呼ぶ。沈んで見える色なので目立 たせたいときは、たくさん使う。 青+白=爽やか。青と白は6:4くらいが良い。濃い青と白はコントラストが 生まれシャープでモダンな雰囲気に。 青+ピンク=華やか。暖かみがある。 青+赤=シャープで美しい。これにプラスするなら白かグレーを。青と赤が 1:2か1:3の割合なら、上品でも インパクトのあるものになる。 夏向きな組み合わせは、青や紫:黄やオレ ンジ=2:1 か 3:1。 赤+緑=コントラストが強く印象的。 赤+暗赤色=赤をシックにみせ、より鮮明に印象づける。 赤+オレンジ=トロピカル。 赤が多くてうるさくなったら、白の小花やシルバーリーフを加えるといい。 橙…暖かみがあり、実りの色。秋色。強いエネルギー ビオラのオレンジとチューリ ップのピンク。パステル調に を感じる色。トロピカル。 すると、春のイメージに。 オレンジ+黄+赤=カラフルで元気。赤を暗い ものにすると落ち着いた雰囲気に。秋のイメージ。 オレンジ+紫=落ち着きのある鮮やかさ。 白を加えるとすっきりした感じに。 オレンジ+白+ピンク=陽気で楽しい感じ。 オレンジ+ピンク=あわせにくい。下品になりがち。 パステル調にするか白を加えると OK。 オレンジ+暗色(茶)=シックで印象的。秋の定番。 茶…粋な色。注目を集める花色。茶色の葉ものは、鮮やかな花色を目立たせる名脇役 となる。庭に落ち着きを与えシックなものにする。葉ものでは、アキランサス、 メギ、ベゴニア・センパフローレンス、アルテルナンテラ、ペニセタムなど。 花ものでは、ヒマワリ、チューリップ、クリスマス ローズ、チョコレートコスモスなどがある。 茶+黄・白=すっきりモダン。上品。 茶+黄緑=シックで華やか。 10 オレンジ、黄色、青など鮮やかな色 の組み合わせも、茶色を入れると うまくいく。 茶色が入ると奥行き が出る シルバー…明るさ、華やかさを与える。 どんな色にも合う。つなぎの役割をする。上品さを作 る。花色がうるさいと思ったら、迷わずシルバーリー フを加えると落ち着く。 シルバー+ピンク=大人びた印象。 シルバー+黒っぽい暗色=個性的。 シルバー+紫=上品で高貴。 リーフプランツ…赤い葉(銅葉)やライム色の葉、銀色の葉などのカラーリーフを 入れると、花が引き立ち、植物の組み合わせも楽になり、作品に変化が出る。 ライム色で縞模 様の葉を持つカ ンナ、アラマンダ (黄)、サンタン カ(赤)の組み合 わせ ヒマワリ、赤葉ハイ ビスカス、赤葉のカ ンナ、ルドベキア(黄 色 )、 ニ チ ニ チ ソ ウ (白)の組み合わせ) 銀色の葉のセントーレア・ギ ムノカルパ(手前)と、赤葉 のアカバセンニチコウ、ライ ム色のシモツケ‘ライムマウ ンド’を使った初夏の花壇。 参考文献:タキイ種苗株式会社 園芸新知識 2002 年~2004 年掲載 中山正範氏「ガーデニング花色レッスン」 (4)植え付けのしかた ① テーマに沿った色やデザインが決まったら、植える場所にそれぞれの苗を置いてみる。 植える間隔や配置などを目で確かめてから、実際に植えつけると失敗を減らせます。 ② 大きなハンギングバスケットやコンテナには、鉢底用のネットを敷き、排水を良くす るために大玉赤玉土を入れる。 ③ ハンギングバスケットは、土をスリットの下端のあたりまで入れ、苗を下から順番に 入れていく。苗は、根鉢の肩を少し削っておき、スリットを片手で開きながら、 株の根元をスリットに通して入れていく。一番下の段に苗を入れたら、根鉢の間 に隙間のないようにしっかりと指先や割り箸などを使って、隙間のないように土 11 をしっかりと入れる。2段目の苗を入れ、同じように、根鉢の間に土を同様にしっ かりと入れる。上部に苗を植えるときは、苗を少し斜め前に倒して植えると見栄え がよくなる。植え終わったら、奥を少し低めにして土をしっかりと間に入れ、土の 表面を湿らせた水ゴケで厚1cmくらい覆って(乾燥防止、用土の流出防止のため) 完成。完成したら、水をたっぷりとあげる。植物を新しい環境になじませるために、 1週間くらい半日陰で休ませてから、日なたに飾る。 ④ 土は、容器の縁までめいっぱい入れず、水やりをしたときに、水がたまる空間(ウォ ータースペース)を必ず確保する(土の流出を防ぐため)。 C ハンギングバスケット、コンテナ、オーナメントの飾り方 出来上がった、ハンギングバスケットやコンテナを配置してみます。最初に決め た大きなテーマを大切に、倉庫などに眠っている、古いジョウロや、ザル、椅子、 置物といった雑貨やオーナメントも飾ってみます。木製のものや鉄製のもの、土も のの陶器は、植物とよく合います。置物は、大きさに配慮して主張しすぎないよう に注意します。いろいろと組み合わせてみましょう。きっと、しっくりといく組み 合わせがあるはずです。 植物園で貸し出しをするレンガの大きさは約 23cm×7.2cm×6cm で、一人 25 個、 インテリアバークは2~3cmくらいの大きさで、バケツに1/3くらいの量です。 (両 方とも要返却です) レンガは、アン ティーク調で 23cm×7.2cm ×6cm 位。 インテリアバー クは、2~3cm の大きさで平た い。 3.管理について A 水やりについて 頻度・・・表面から奥まで指を入れて触り、乾いていたら行う。 目安としては、春・秋は2日に一度朝に1回、夏は毎日朝晩一回ずつ、 冬は週に二度昼間に1回。 特に、ハンギングバスケットは、乾きやすいので水切れに注意する。 仕方・・・容器の底から水が流れ出すまでゆっくりたっぷりと。 ハス口は使わず、土に水をかける。 水をかけるところは、同じところばかりにしない(容器の中に水みちがで きてしまう)。 B 肥料について 12 植え付け時に肥料が入っていても、長い期間楽しむためには、2ヶ月に一度は、粒状 の緩効性肥料(少々)をあげます。液肥の場合は、10日に一度くらい葉や花にかか らないようにあげるとよいです。 そのほか、咲き終わった花をこまめに取り除き、必要があれば、切り戻しも行い手入 れをします。 13