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佐賀県個 番号の利 及び特定個 情報の提供に関する条例(仮称)(案)
パブリックコメント資料 佐賀県個⼈番号の利⽤及び特定個⼈ 情報の提供に関する条例(仮称)(案) 佐賀県統括本部情報・業務改⾰課 (1)条例制定の概要 ○ 「⾏政⼿続における特定の個⼈を識別するための番号の利⽤等に 関する法律(以下「番号法」という。)」によると ○ 国や市町村など、県以外の機関と個⼈番号を利⽤した情報の連携は、 国が構築するシステム(情報提供ネットワークシステム)を通じて⾏ うことができる、と規定されている。 ○ また、番号法には ① 同⼀地⽅公共団体(知事部局内)での情報の連携 ② 同⼀地⽅公共団体の他の機関(知事部局と県教育委員会間) への特定個⼈情報の提供 を⾏う場合には、条例でその事務を定めることとされている。 ○ このようなことから、佐賀県の事務においても、県⺠の利便性の 向上及び事務の効率化を実現するために条例を制定するものである。 <条例制定の根拠法令> 番号法第9条第2項及び第19条第9号 (2)佐賀県の個⼈番号の利⽤範囲と条例の関係 (1)対象となる事務 ① 第9条第2項関係(法定事務の庁内連携)【個⼈番号を利⽤した情報の連携】 ② 第19条第9号関係(同⼀地⽅公共団体内の他の機関への特定個⼈情報の提供)【特定個⼈情報の提供】 (2)イメージ図 佐賀県 国 知事部局 A課 ① B課 市町村 ② 県教育委員会 今回の条例で対象となる 事務の範囲 情報提供 ネットワークシステム 独⽴ ⾏政法⼈ 等 注)県と国等を結ぶ情報連携は、法で定められて いるため、条例化は不要 (3)条例制定の必要性 番号法では、条例で実現できる事務が、以下の4つとされています。 事務の内容 地⽅公共団体が法第9条第1項に基づく 事務(法定事務)以外に、独⾃に⾏政 サービスとして実施する事務 法定事務のうち、知事部局内で、個⼈情 情報連携 報を効率的に検索し、及び管理するために 必要な限度で個⼈番号を利⽤する事務 法の条⽂等 条例で規定 する事務 独⾃利⽤事務 (法第9条第2項) ※ 法定事務の庁内連携 (法第9条第2項) ○ 同⼀地⽅公共団体内の他の機 知事部局と教育委員会の間で特定個⼈ 関への特定個⼈情報の提供 情報の提供を⾏う必要がある事務 (法第19条第9号) 「ICチップ」の空き領域を活⽤し、地⽅公 個⼈番号カードの独⾃利⽤ 機能活⽤ 共団体等が独⾃に利⽤を⾏う事務 ※法 (法第18条第1号、及び法 9条第2項の「独⾃利⽤事務」ではない。 施⾏令) ○ ※ 注) 今回、条例を予定している事務は、「条例で規定する事務」欄に「○」があるものです。 なお、同欄の「※」は、現在、どのような事務があるのか検討中であり、具体化した際に、改め て条例で定める予定としています。 【参考】マイナンバー制度導⼊の背景 情報の連携を⾏うことにより、社会保障、税及び災害対策 の3分野において、「⾏政の効率化」、「国⺠の利便性の 向上」及び「公平・公正な社会の実現」を⽬指す。 公平・公正な社会の実現 所得や他の⾏政サービスの受給状況を把握しやすく なるため、負担を不当に免れることや給付を不正に受 けることを防⽌。 本当に困っている⽅にきめ細かな⽀援の実施が可能。 ⾏政の効率化 ⾏政機関や地⽅公共 団体などで、様々な労 ⼒が削減。 複数の業務の間での連 携が進み、作業の重複 などの無駄が削減。 社会 保障 税 災害 対策 国⺠の利便性の向上 添付書類の削減など、 ⾏政⼿続が簡素化され、 国⺠の負担が軽減。 ⾏政機関から様々な サービスのお知らせを受 け取ることが可能。 (4)今後のスケジュール ○ 平成27年9⽉18⽇ 〜 10⽉19⽇ パブリックコメントの実施 ○ 平成27年11⽉議会 提出予定 ○ 平成28年1⽉1⽇ 施⾏ ほか 【参考】⽤語の解説等 ○ 個⼈番号の利⽤した情報の連携とは? ○ 個⼈番号を利⽤した情報の連携とは、法律や条例で規定された事務に おいて、⾏政機関間でそれぞれ保有する個⼈情報の照会・提供が⾏わ れ、申請者本⼈が添付書類等を準備する必要がなくなり負担が軽減され ます。 ○ また、個⼈番号の利⽤際は、直接、個⼈番号を使⽤のではなく、個⼈番 号を暗号化した「符号」というものを⽤いることにより、必要な情報以外は他 機関が⼊⼿することができない仕組となっています。 ○ さらに、平成29年1⽉から個⼈ごとのポータルサイト(マイナポータル)が 開設され、個⼈番号を含む⾃分の情報を、いつ、誰が、なぜ提供したのかを 確認することができます。 ○ 機能活⽤とは? ○ 平成28年1⽉から交付が始まる個⼈番号カードのレイアウトは以下のとお りとされ、裏⾯に「ICチップ」の空き領域が設けられます。 ○ この「ICチップ」には、⾃治体が⽤意した「独⾃のアプリ」を搭載することが できるとされ、「図書館カード」や「コンビニ等においての公的な証明書(印鑑 登録証明書など)の発⾏」など、各⾃治体において、機能の活⽤が検討さ れることとなります。 ICチップ ○ 条例を制定し情報連携を⾏うメリットは? ○ 県では、各所属(県教育委員会も含む。)が所管する業務で、県⺠の ⽅の個⼈情報をお預かりしています。 ○ 例えば、現在は、⼩児慢性特定疾病に関する事務において、申請者が 「⼩児慢性特定疾病医療費の⽀給の認定」を受ける際には、「⽣活保護 の情報(⽣活保護受給者証)」や「他の法令による給付の⽀給に関する 情報(特定疾患受給者証)等」を添付書類として提出するか、または事 務所管の職員が他所属等へ問い合わせる必要があります。 ○ 条例制定後は、事務所管課である⺟⼦保健福祉課が、⽣活保護法の 所管課である地域福祉課や、難病の患者に対する医療等に関する法律の 所管課である健康増進課に、県のシステム(団体内統合宛名システム) を利⽤して、直接問い合わせが⾏えることとなりますので、申請者は添付書 類を⽤意する負担が軽減され、また県にとっては、事務処理の効率化を実 現することができます。 ○ 条例を制定し情報連携を⾏う事務は? 今回、条例で定める予定の事務は以下のとおりです。 区 分 事 務 ( 概 略 ) 児童福祉法による⼩児慢性特定疾病医療費の⽀給に関する事務 児童福祉法による障害児⼊所給付費、⾼額障害児⼊所給付費⼜は特定⼊所障害児⾷費 等給付費の⽀給に関する事務 児童福祉法による負担能⼒の認定⼜は費⽤の徴収に関する事務 精神保健及び精神障害者福祉に関する法律による費⽤の徴収に関する事務 ⽣活保護法による保護の決定及び実施⼜は徴収⾦の徴収に関する事務 地⽅税法その他の地⽅税に関する法律及びこれらの法律に基づく条例による地⽅税の賦課徴 収に関する事務 ①庁内連携事務 (知事部局内) 公営住宅法による公営住宅の管理に関する事務 14 住宅地区改良法による改良住宅の管理若しくは家賃若しくは敷⾦の決定若しくは変更⼜は収 ⼊超過者に対する措置に関する事務 児童扶養⼿当法による児童扶養⼿当の⽀給に関する事務 ⺟⼦及び⽗⼦並びに寡婦福祉法による配偶者のない者で現に児童を扶養しているもの⼜は寡 婦についての便宜の供与に関する事務 ⺟⼦及び⽗⼦並びに寡婦福祉法による給付⾦の⽀給に関する事務 中国残留邦⼈等⽀援給付等の⽀給に関する事務 障害者の⽇常⽣活及び社会⽣活を総合的に⽀援するための法律による⾃⽴⽀援医療費、療 養介護医療費⼜は基準該当療養介護医療費の⽀給に関する事務 難病の患者に対する医療等に関する法律による特定医療費の⽀給に関する事務 ②別機関連携事務 (知事部局-県教育委員会間) 2 ⽣活保護法による保護の決定及び実施⼜は徴収⾦の徴収に関する事務 中国残留邦⼈等⽀援給付等の⽀給に関する事務