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前半:社会性報告(PDF:1.5MB)
Made for Life Repor t 2010 CSR 報告書 経営理念 東芝メディカルシステムズグループは、いのちの尊さを基本に、医療・健康・福祉の広い分野で 人々の健 やかな生活 の実 現 のために、グローバルに事業を推進し、豊かな価値を創造します。 1. 健康と尊い命を守る医療に貢献します。 2. 高品質で信頼性のある 「商品」 と適切な「サービス」 を提供します。 3. お客様と共に歩み・成長していく企業を目指します。 経営スローガン 人々の健やかな生活の実現 のために、 「いのち」と 向き合う。 「 Made for Life T M 」は東 芝メディカルシステムズ の経営理念を象徴するスローガンです。 患者さんのために、 あなたのために、 そして、ともに歩むために。 Co n t e n ts 2 3 4 5 経営理念・経営スローガン/ 目次 トップメッセージ 編集方針 グローバルな事業展開 輸送CO 2 削減による環境配慮の内容を強化。 実績と目標 2009 年度は、医療システムの開発・普及によるサービスの充実や 報告対象期間 社会性報告 2009 年 4 月 1日 ∼ 2010 年 3 月 31日 6 お客様とのかかわり 報告対象範囲 7 従業員とのかかわり 8 地域 社会とのかかわり 東芝メディカルシステムズと国内外グループ会社。一部の報告では 環境報告 発行時期 9 環境方針 10 11 12 13 14 15 16 モーダルシフト 第 4 次環境ボランタリープラン ECP ( 環境調和型製品 ) 大気保全 製品リサイクル/水質保全 環境負荷のフロー/環境会計 会社概要 東 芝グループ 全 体 、あるいはグループ 会 社の活 動 についても取り 上げて紹介しています。 2010 年 12 月 (前回発行:2009 年 12 月 次回発行予定:2011年 6 月末) 参考ガイドライン (第2版) 」 ・ 「GR I*サスティナビリティ・レポーティング・ガイドライン2002 および「サスティナビリティ・レポーティング・ガイドライン第3 版 (G3) 」 ・環境省「 環境報告書ガイドライン 2003 年版 」および「 環境報告 ガイドライン2007年度版」*GR I:Global Reporting Initiative Webでの報告 本冊子で と表示している項目は、 当社 H P上に詳細情報を掲載しています。 TOSHIBA MEDICAL SYSTEMS CSR REPORT 2010 2 トップメッセージ 医療を通じて社会に貢献していきます 東芝メディカルシステムズグループは、 「 Made for Life」 を経営スローガンとして掲げ、グローバル企業 としてさまざまな国において事業を展 開しています。 私たちの持つ技 術によって、医 療を通じて社 会に 貢献する事が私たちの使命です。 経営理念として、 「 健康と尊い命を守る医療に貢献します」 「 高品質で 信頼性のある 『商品』 と適切な 『サービス』 を提供します」 「お客様と共に歩み・成長していく企業を目指します」 を 掲げ、事業を展開しています。 その基盤となるのが 「CSR 経営の遂行」 です。世界のそれぞれの国や地域の法令、社会規範の遵守、地域 社会への貢献、地球環境を守り、継続していくことでグローバルにCSR 経営を遂行し、積極的に社会に貢献 していく所存です。 生命・安全・コンプライアンスを最優先します CSRを果たすための行動原則は、 「生命・安全・コンプライアンスの最優先」 であり、当社では、全従業員に 対し「東芝メディカルシステムズグループ行動基準」 を繰り返し徹底しています。今後も、この行動原則を 通じて、すべての 事 業 活 動において、法 令 、社 会 規 範 、倫 理 、社 内 規 定などを遵 守するとともに 、 高品質かつ、安心で安全な商品とサービスの提供に努めてまいります。 「地球温暖化防止」、 「生物多様性の保全」 に取り組んでいきます 地球温暖化や野生動植物種の減少問題が深刻化し、生物多様性などの地球環境問題への関心が 高まる中 、かけがえのない地 球 環 境を守り、継 続していくことは企 業が 取り組むべき重 要な課 題です。 当社は環境経営推進体制を確立し、独自の厳しい目標を設定して、環境負荷の低減に取り組んでいます。 2009 年度は、医療システムメーカーとしてはじめて「エコレールマーク」 を取得するなど、環境にやさしい 企業経 営を実 践しています。 また、東 芝グループの一員として地 球 環 境への想いをグローバル統 一 ブランド「eco スタイル」に込め、全世界の従業員が一体となり、環境に配慮した医療システムの開発から 調達・製造・物流・販売・サービスに到るすべてのプロセスにおいて、 環 境への取り組みを推 進して まいります。 ステークホルダーの皆様とともに歩み、成長していきます CSR経営を遂行するために、 「Made for Life」 に基づいて、お客様をはじめとするすべてのステークホルダー の皆様とのコミュニケーションを重視していきます。 2009年度は、医療現場に新たな臨床的価値を提供 するさまざまな新 商 品を市 場に投 入し、世 界 中のお客 様から大きな反 響をいただきました。これからも すべてのステーホルダーの皆様の声に真摯に耳を傾けてまいります。 東芝メディカルシステムズグループ の従業員一人ひとりが、日々の活動でCSRを実践し、皆様のご期待にお応えしてよりよい社会の実現を 目指してまいりますので、よろしくお願い致します。 代表取締役社長 TOSHIBA MEDICAL SYSTEMS CSR REPORT 2010 3 グローバルな事 業展開 世界の医療現場で活躍する、東芝メディカルシステムズグループ 世界135ヶ国以上のお客様に東芝の医療システムをお届けしています。 イギリス 東芝メディカル・ビジュアライゼーション・ システムズ・ヨーロッパ社 Toshiba Medical Visualization Systems Europe, Ltd. アメリカ 東芝アメリカメディカルシステムズ社 中国 Toshiba America Medical Syetems, Inc. 東芝医療系統(中国)有限公司 1 Toshiba Medical Systems(China) Co.,Ltd. カナダ 東芝カナダ社 オランダ Toshiba of Canada.,Ltd. 東芝メディカルシステムズ・ヨーロッパ社 Toshiba Medical Systems Europe B.V. ドイツ ベルギー イタリア ロシア オーストリア 中国 東芝大連有限公司 Toshiba Dailan.,Ltd. Toshiba Medical Research institute USA, Inc. 中国 国内グループ会社 三広医療(香港)有限公司 ・東芝医用システムエンジニアリング Sanko Medical Systems(H.K).,Ltd. スペイン 東芝メディカルリサーチ・アメリカ社 東芝メディカルシステムズ スイス フランス イギリス アメリカ 日本 ・東芝メディカル製造 ・東芝医療用品 シンガポール ・沖縄東芝メディカル 東芝メディカルシステムズ・アジア社 Toshiba Medical Systems Asia Pte., Ltd. ・東芝住電医療情報システムズ ・メディカルサプライジャパン ・東芝医用ファイナンス オーストラリア ブラジル 東芝メディカル・ド・ブラジル社 Toshiba Medical do Brazil Ltd. 東芝オーストラリア社 Toshiba (Australia) Pty., Ltd. トータルソリューションの提供 検 査・診 断から治 療・フォローアップ まで、 医 療 の現 場 に 新たな臨 床 価 値を提 供するさまざまなシステムによって、 人々の健やかな生 活 の 実 現 に貢 献 し ます 。 CT システム MRI システム 超音波診断システム X 線診断システム 核医学診断システム 検体検査システム 治療システム ヘルスケアIT システム TOSHIBA MEDICAL SYSTEMS CSR REPORT 2010 4 実 績と目標 東芝メディカルシステムズ CSR活動基本方針 1. “命の尊さ”を基本に社会の一員として、社会に対して積極的に貢献していくことで社会からの信頼を獲得し、持続的成長を目指します。 2. 生命・安全、法令遵守を最優先に、誠実で透明な経営を実践するとともに、地球環境に配慮した企業を目指します。 3. 信頼される企業を目指し、お客様や従業員、株主、地域社会など、さまざまなステークホルダー の皆様とコミュニケーションを図ります。 2009年度の目標に対する主な実績と2010年度の目標・計画 項目 CSR マネジメント マネジメント リスク・ コンプライアンス 2009年度の目標 2009年度の主な実施項目 グループ会社を含めたCSRの 定着・深耕 ・トップメッセージの配信 ・ CSR月間(12月)活動の推進 ・ CSR重点テーマの推進 各種コンプライアンス施策の展開 ・「同業他社との接触ガイドライン」及び 「外国公務員等対応ガイドライン」の 施策展開の強化 ・業法管理の徹底 リスク・コンプライアンス意識の 定着・深耕 ・階層別での東芝メディカルシステムズ グループ行動基準教育の実施 ・技術者倫理、営業コンプライアンス、 情報セキュリティ教育などコンプライアンス 教育の 実施 グループ会社への施策展開・連携強化 ・東芝メディカルシステムズ施策に基づく 各社コンプライアンス施策の推進 ・グループ会社における行動基準、 コンプライアンス教育の実施 定常的なアンケート調査による お客様満足度評価の実施 ・継続的なお客様アンケートの実施 ・アンケート回収率向上活動の推進 2010年度の目標・計画 CSR月間(12月) を中心とした CSR活動の継続推進 ・グループ会社を含めた 各種コンプライアンス施策の展開 ・東芝メディカルシステムズグループ 行動基準の徹底 ・リスク・コンプライアンス教育の継続 リスク・コンプライアンス お客様とのかかわり 社会性報告 従業員との かかわり 地域社会との かかわり 定常的なアンケート調査による お客様満足度評価の実施 ユニバーサルデザインの推進 患者さんに安心を与える新製品への デザイン採用、 製品開発の推進 ユニバーサルデザイン製品開発の 継続推進 お客様サポートの強化 カスタマーサポート&トレーニングセンター を中心としたお客様サービスの充実 お客様サポートの強化推進 ワーク・ライフ・バランスの推進 総実労働時間の短縮 多様性ある組織づくり 障がい者法定雇用率の継続達成 従業員の働きやすい職場環境づくり 従業員の声を活かした職場づくり OHSAS18001(労働安全衛生 マネジメントシステム)の深耕 那須事業所および東芝メディカル製造㈱に おける3年次サーベランスの承認 社会貢献活動の展開 ピンクリボン活動、 「絵の広場展」など 継続した社会貢献活動の実施 環境報告 環境自主行動計画「第4次環境 ボランタリープラン」の継続 ・環境調和型製品の提供 ・ 地球温暖化防止と資源の有効活用 ・ エコレールマーク認証取得 ・ワークスタイル・イノベーション推進の 具体的施策展開 ・多様性を尊重する組織風土形成 ・ 仕事と生活の両立支援制度の拡大 ・健全な労使関係をベースとした 従業員意見の反映 ・ 安全で快適な職場環境づくりの推進 世界各地域における社会貢献 活動の推進 ・ 環境調和型製品の提供の継続 ・ 地球温暖化防止と資源の 有効活用の継続 コミュニケーション 社内外ホームページにおける 情報発信の継続 2009年度CSR報告書の継続発行による 情報配信の継続 社内外ホームページにおける 情報発信強化の継続 ステークホルダーとの コミュニケーションの充実 セミナー、事業所見学などの開催 セミナー、事業戦略発表会、 事業所見学などの開催 TOSHIBA MEDICAL SYSTEMS CSR REPORT 2010 5 社 会 性報告 お客様とのかかわり 患者さんにやさしい医療システムの開発・普及に努めています。 Aquilion ONE TM が機械工業デザイン賞にて受賞 CTシステム「Aquilion ONE T M 」は、高精度な診断技術や産業振興が評価され、第39回 機械工業デザイン賞(日刊工業新聞社主催) で最優秀賞 (経済産業大臣賞) を受賞しました。 1回転わずか 0.35 秒で心臓や脳全体の撮影を可能とした診断技術は、形態診断から機能 診断へ、新たな臨床的有用性が期待されています。検査時間の短縮や被ばく量の低減に よる患者さんへの負担軽減など、機能とデザインの融合により快適・安全性にも優れています。 今回の受賞を機に、 より一層の製品開発に努めてまいります。 消化管エコーセミナーの実施 超音波による消化管の検査は、X 線や内視鏡に比べて侵襲性が低いことから、重要な検査 方法として認識が高まっています。中でも 、東芝独自のイメージング技術は、消化管診断 で重要な壁構造の描出性能向上に寄与するとされ期待されています。 全国で開催される 消化管エコー研究会主催のセミナーへの共催とともに、参加者がスキャンを実際に体験できる ハンズオンセミナーに協力し、消化管エコーの普及に取り組んでいます。 お客様の装置性能を最大限に発揮し、 安全にお使いいただくことが私たちの使命です。 カスタマーサポートの強化と拡充 お客様 のサポート向上を図るため、2009 年1月に始 動した 「カスタマーサポート&トレーニングセンター」 では、実習室と講義室の隣接による研修 効率の向上や、仮想病院LANの配備による院内ネットワークシステム体験など研修設備を充実しています。また、 お客様の装置を24時間365日 モニタリングできるリモートメンテナンスシステム「InnerVision TM Plus」の導入により、テクニカルコールセンターも強化。お客様への迅速・ 「RPP TM*」 コンセプトに基づいてサポートを強化しています。 的確な対応、装置のアップタイム向上を目的とした * RPP T M : Reactive(事後保守)故 障してもすぐに対応、Proactive(事前保守) お客様が気づく前に発見、Predictive(予測保守)故障する前に防ぐ。 カスタマーサポート&トレーニングセンター 実習室 テクニカルコールセンター TOSHIBA MEDICAL SYSTEMS CSR REPORT 2010 6 社 会 性 報告 従業員とのかかわり 従業員とその家族にとって、快適な職場環境を目指しています。 ワーク・スタイル・イノベーションの推進 当社は、多様な個性や価値観を尊重し、従業員一人ひとりがその適正と能力を最大限に発揮し活 躍できる組織 風土づくりのため、創造的・ 効率的に業務を遂行できる環境を整え、ワーク・ライフ・バランスを実現していくことを行動基準に定めています。その一環と して、仕事と子育ての両立を図るために必要な環境の整備に努力しています。今後も引き続き、新たに策定した行動計画 *に基づき、 従業員一人ひとりの多様性を活かしながら、持てる力を十分に発揮できる風土づくりに取り組んでいきます。 * 行動計画:さまざまな施策の結果、計画期間内に育児休職者を男性従業員 1 名以上、女性従業員 90% 以上を努力数値とする。 ワーク・スタイル ・イノベーション 人事諸制度の概要と活用実績 〈2010年3月末現在〉 名称 内容 育児休職制度 期間:子が満3歳に到達まで 配偶者が働いていなくてもよい 介護休職制度 期間:被介護者1人につき365日まで 短時間勤務制度 期間: (育児)子が小学 3年生まで (介護)被介護者1人につき3年まで 2006 2007 2008 2009 男性 0人 0人 1人 0人 女性 7人 10 人 15 人 20人 男性 0人 1人 1人 0人 女性 0人 0人 0人 0人 男性 0人 0人 0人 0人 女性 8人 9人 11 人 12 人 ※ 東芝メディカルシステムズの集計のみ 多様な働き方の支援 2005年4月に施行された「次世代育成支援対策推進法 」に伴い、仕事と育児の両立ができる環境整備計画の立案、 施策を推進してきました。2007年8月、その活動が認められ、子 育て支援に取り組む企業として認定。製品などに 「くるみんマーク」 を使用することが認められました。 那須事業所で 家族見学会を開催 2009年10月3日、那須事業所において従業員の家族の方々を事業 所 内に招 き 、 「 家 族見学会 」 を開 催しました。 当日は、 従業員とその 家 族 約1,150名が参加。製造現場の見学や従業員が働いている職場への訪問、従業員食堂の開放など、普段は見ることがない会 社での 生活に 触れ、企業活動全般への理解や家族の絆を深めていただきました。 TOSHIBA MEDICAL SYSTEMS CSR REPORT 2010 7 社 会 性 報告 地域社会とのかかわり 地域や社会とともに歩む、企業でありたいと考えています。 乳がん検診啓発活動への積極的な参加 乳がんは、早期発見・早期治療により約 9 割 *が治癒する にもかかわらず、日本人のマンモ検診率は欧米と比較する と低く、毎年1万人以上の女性が命を落としています。当社 では、2003年から、国策であるマンモグラフィの整備や普及 活動の「ピンクリボン活動 」 を応援しています。2009年は 日本各地のウォークイベントへの参加や、マンモグラフィ 、 超音波診断システムの展示、体験コーナーなど、乳がん検診 啓発の機会を設けて検診の重要性を紹介しています。 乳がん検診啓発活動「ピンクリボン活動」へ参加。日本各地のウォークイベントやPRカーでの呼びかけ、 関連システムの展示を実施。 地域病院での「絵のひろば展」の開催 * 「全国乳がん患者登録調査報告第 29 号」出典 ピンクリボン活動 国内外での植林活動の実施 千葉県にある病院 のホスピスに続く廊下では 、毎年、患 者さんやご家族の癒しの 那須事業所では、 今年も従業員とその家族が参加し、 足尾銅山 空間として作品展示が行われています。当社も1993 年から参加 し、2009年7月の での植林活動に参加しました。また、海外でも東芝アメリカ 1ヶ月間、従業員やOBの作品を展示する「絵のひろば展」 を開催しました。 メディカルシステムズ社が南カリフォルニアにて植樹を行い、 国内外での植林活動に取り組んでいます。 世界各地でも、 さまざまな地域活動に取り組んでいます。 東芝アメリカメディカルシステムズ社 1986年から継続して、 恵まれない地域 の人々の援助活動を実施 。チャリティ オークションを通じて集められた募金 によって生活用品 、おもちゃ、衣 類 などを寄付しました。 東芝大連社 (写真は活動メンバー) 大連市環境保護局主催の海岸清掃活動に40 名余りの 従業員が参加し、 ゴミ拾いを実施しました。 東芝メディカル・ド・ブラジル社 東芝オーストラリア社 恵まれない地域の妊 婦の方々に、超音波診断装置 クリスマスシーズンに黒板 での診断を無償で行いました。また、養護施設で や教科書、救急箱などの寄付 クリスマスパーティを開催し、 従業員から集めた を実施 。きれいな水の提供 、 衣服やおもちゃを子どもたちにプレゼントしました。 健康的な暮らしや教育の支援 をしています。 TOSHIBA MEDICAL SYSTEMS CSR REPORT 2010 8