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2グループ リーダー:岸田 涼 サブリーダー:山本 千恵子 幹事:大槻 圭佑

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2グループ リーダー:岸田 涼 サブリーダー:山本 千恵子 幹事:大槻 圭佑
☆2グループ★
リーダー:岸田 涼
サブリーダー:山本 千恵子
幹事:大槻 圭佑
会計:邊見 恵里子
連絡:原 千紘
1
目次
第1章 まえがき・・・・・・・・・・・・・【岸田】P3
第2章 SNSの歴史・・・・・・・・・・・【原】 P4~7
第3章 SNSのビジネスモデル・・・・・・【邊見】P8~10
第4章 世界のSNS・・・・・・・・・・・【大槻】P11~13
第5章 SNSのメリット・デメリット・・・【岸田】P14~16
第6章 今後のSNS・・・・・・・・・・・【山本】P17~19
第7章 あとがき・参考文献・資料・・・・・【山本】P20~22
2
第1章
まえがき
10751115 岸田 涼
今現在、SNS(ソーシャルネットワーキングサービス)が世界中で利用されている。世界
中には数えきれない位の SNS が存在し、数えきれない人々が SNS を利用している。
日本でもたくさんの SNS が存在するが、日本の有名な SNS の一つである mixi だけでも
2008 年 12 月 31 日現在で、1630 万人を超えるユーザーが利用している。
SNS は 2003 年頃から世界で流行しだし、利用する人の中には今の生活に欠かせないもの
と言う人もいるだろう。今回は mixi に重点を置いて説明していきたい。
そもそも SNS というものは今までのインターネットサービスとは大きく違う点を Web サ
ービスに持ち込んだ。今までインターネットではブログ、チャットなど似たようなサービ
スもあったが、それはあくまで Web 上だけの付き合いで匿名性の高いものであり、相手の
名前、住所などはなかなかわかるものではなかった。これまでのインターネットは匿名が
基本だった。しかし SNS では自分の情報を登録するわけで、名前も実名で載せたり、住ん
でいる地域もわかることが多くなった。中には自分の写真も公開する人もいる。それを始
めとし、自分のページに訪れた人を記録してその人のページに行くことでその人がどんな
ひとなのかをチェックできる「足あと」機能。
友人が自分についてこんな人だと説明することで第三者にも具体的にどのような人かを
説明することのできる「紹介文」制度。同様の趣味、興味を持った人たちが集まり、議論・
情報交換を行うことができる「コミュニティ」など、SNS は従来のブログやチャットにはな
かった機能を多く取り入れた。
このように SNS は多くの画期的な機能を取り入れ進化してきたが、この SNS がいったい
どの次期にどういう経緯で現れて社会に浸透してきたのか。
社会に SNS はどのような影響を与えたのか。そしてこの先の SNS のビジネスはどのよう
に進化していくのかを実際に SNS を利用したり世界と日本の SNS を比較して日本の SNS の
特徴などを知った上で考察していきたい。
3
第2章
SNS の歴史
10751276 原 千紘
まずはじめに、SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)の最後の S は system
や site の略とされることもあります。
名前からわかるように、人間のネットワークをオンライン上で活用しようというコンセプ
トで生まれました。つまり社会的ネットワークをインターネット上で構築するサービスの
事です。コメントやトラックバックなどのコミュニケーション機能を有しているブログも
広義的には SNS に含まれます。
狭義的には、人と人とのつながりを促進・サポートする、コミュニティ型の会員制のサー
ビスと定義され、あるいはそういったサービスを提供する Web サイトも含まれます。
SNS の歴史
2003 年 11 月アメリカで世界初の SNS Friendster が公開される
2004 年 1 月 orkut(運営:アメリカ Google)サービス開始
2 月 GREE サービス開始
3 月 mixi・トモモト(運営:Life On)サービス開始
4 月 echoo!(運営:ゆびとま)、フレンドマップ(運営:アイ・エム・ジェイ)
サービス開始
6 月 キヌガササービス開始
10 月 FC2 ネットワーク(運営:FC2.inc)、フレリン(運営:@nifty)サービス開
始
2005 年 1 月 ライブドアフレンドパークサービス開始
3 月 commit4U(運営:スパイダーネットワークス)サービス開始
8 月 mixi が 100 万アカウントを超える
11 月 COLORS(運営:翔泳社)サービス開始
2006 年 11 月 7 日アメリカ最大手「MySpace」の日本語版サービスをソフトバンクが始
める
SNS の原型を作ったのは、1997 年から開始され 100 万ユーザーまでいった「SixDegrees
.com」です。その後 2003 年頃アメリカで相次いで誕生し、本格的に普及していきました。
スタンフォード大学の卒業生が始めた「Friendster」から、アメリカの大手検索エンジン提
供会社 Google の一社員であった Orkut Buyukkokten が開発した「orkut」、登録資格を大学
4
生に絞り人気を博した「Facebook
Facebook」、世界最大の SNS に成長した「MySpace
MySpace」などが有名
で、2004 年には日本でも IT 関係者の間で本格的に広まりました。
日本に SNS が上陸したのは
したのは、アメリカで Friendster が登場してからおよそ
してからおよそ 1 年後です。
「orkut」がまず日本に上陸し
し、日本の SNS が始まりました。厳密にいうと
にいうと、2002 年 9 月
に公開型 SNS とも言うべき「
「myprofile.jp」、2003 年の年末に「gocoo」という
という合コン SNS
が登場していたが、日本でのブームを
でのブームを起こすまでにはいたりませんでした
こすまでにはいたりませんでした。
2004 年
日本において SNS のトレンドを
のトレンドを生んだのは、2004 年 2 月に株式会社楽天
株式会社楽天に勤める田中良
和という一個人が作り上げた
げた「GREE」と、同年 3 月に株式会社イー・マーキュリー
イー・マーキュリー(現:
ミクシィ)が立ち上げた「mixi
mixi」という 2 つの SNS です。
2004 年の初夏になると、「
、「トモモト」や「UUME」、「Friendmap」、「meetme
meetme」、「minii」
など様々な SNS が生まれ、個
個々には様々な趣向が凝らされていました。「
。「echoo!」は「この
指とまれ!」という 300 万人以上
万人以上の利用者を誇る巨大な同窓会サイトを運営
運営する株式会社
ゆびとまが運営する SNS ということもあり
ということもあり、当初注目を集めました。
他にも「キヌガサ」や「ANA
ANA フレンドパーク」、「プレイヤーズ王国」、「
」、「recommuni」、
「ktst.JP」、「テレパ」、「
」、「HotPlace」など多数登場し、各社が試行錯誤をしていた
をしていた年でし
た。
また学生 SNS では、「u23.jp
u23.jp」という SNS が日本で最初の学生 SNS として登場しました。
として
運営していたのは「したらば
したらば掲示板」という巨大な掲示板を運営していた
していた古川健介という
著名人だったということもあり
だったということもあり、注目を浴びました。「Dachinco!」という
という SNS は就職活動
SNS として学生の利用者を集
集めました。その他にも世代別の SNS やビジネス SNS が登場す
るなど、2004 年は日本で SNS がゆっくりと声を上げた年でした。
2005 年
2005 年の 1 月には、livedoor
livedoor が「livedoor フレンドパーク」を始めました
めました。ポータルサイ
トとしてはかなり早い時期の
の SNS 参入でした。しかし、同じ 1 月には「meetme
meetme」という SNS
5
が撤退を表明しました。同じく 5 月には、「Friendmap」が撤退。6 月には「gocoo」が撤退
しました。これは SNS がいかに難しいビジネスであるかを示唆する出来事でした。しかし
同時に、mixi や GREE の隆盛を追うように様々な SNS も続いて生まれていきました。
株式会社アール・ピー・アイは、地図と連携した SNS「ここまる」をスタート。物をベー
スにした「Socialtunes」という斬新な SNS をオオヒダさんという個人の方がスタート。これ
は欲しいモノや持っているモノをベースにした SNS で、今までの SNS とは趣向が変わって
いるという点で注目すべき SNS でした。また写真 SNS として「フォト蔵」、「Zorg」、
「fotologue.jp」、育児・出産をするママのための SNS として「amam ママ」、学生 SNS と
して「Student Network Style」をスタートしました。このように、2005 年は SNS の多様性
とチャレンジを体現した年でした。
2006 年
翌年の 2006 年は、ポータルサイトが次々と SNS をしかけていきました。
また、社内 SNS も普及し始めました。GREE が au と組んで携帯電話と SNS の連携が進み、
ソフトバンク傘下のボーダフォン(現:ソフトバンクモバイル)も携帯での SNS を始める
ことになりました。携帯電話での SNS が普及すれば、今までパソコンを使用しなかった層
も SNS を始めることになります。同時にターゲットを絞った SNS が数多く出てきました。
2006 年ころから SNS がメディアに登場するようになり、企業を筆頭に社会が SNS を広告媒
体として意識し始めました。そのため、小さな SNS でも生き残れる土壌が整ってきたので
す。
今まで広告は PV と単価が連動するケースが多かったため、小規模な SNS は広告費で運営を
まかなうことが難しかった。
しかし、今は利用者が少ない SNS でもターゲットが明確ならば、そこにリーチしたい企業
にとっては広告の価値は高い。そのため、企業は単価が少々高くても広告費を進んで払う
時代になったのです。
※PV(ページビュー):インターネットにおけるウェブページ(HTML ファイル 1 ページ)
アクセス数の単位。訪問者数と違い、web ページ 1 ページの閲覧回数を数えるため、同
じページを何度もリロードすることで数値を増やすことが可能で、外部から数値を操
作・調整可能なことから正確なアクセス数を判断するには他のアクセス数値情報と複合
して判断する必要があり、信憑性の低い情報とされる。
mixi の歴史
mixi は、日本の情報通信関連企業 株式会社ミクシィ、お
よび同社が運営する、
国内最大級のシェアを持つ SNS です。
利用するには、既存のユーザーから招待されたうえで、ユー
6
ザー登録する必要があり、規約上 18 歳未満は利用できません。
また mixi は GREE と並び、日本では最も早い時期からサービスを展開していた SNS のひ
とつです。
mixi がプレオープンしたのが、2004 年の 2 月 22 日。正式にオープンしたのが 3 月で、3
月 1 日の時点ではまだ 600 人の利用者でした。1 年半後の 2005 年 8 月 1 日 100 万人を突
破、2006 年の夏には 500 万人を超え、2008 年 12 月 31 日で 1630 万人の利用者がいまし
た。2008 年 12 月の月間 PV は PC 版 41 億 7000 万件、モバイル版 101 億 3000 万件、合
計 143 億 1000 万件でした。また、2006 年時点での平均利用時間は 3 時間 29 分で日本ド
メインでは 2 位となっています。また、ミクシィの調査によると、男女比率は男性が 52.2%、
女性が 47.8%。年齢層で最も多いのは 20~24 歳の 33.8%、次いで 25~29 歳が 28.4%、30
~34 歳が 17.6%。最終ログインが 3 日以内のアクティブユーザーの割合は、かつては全ユ
ーザー数の 70%を占めていたが、アクティブユーザー率は少しずつ下がり、2007 年 5 月現
在は 64%になっています。
mixi という名前は、
「i(人)
」と「人」を「mix(交流)
」させるという意味をもち、利用
者同士の交流が深まることを願って名づけられたものです。そのように最初から人と人と
のつながりを基調にしたサービスでした。最初は、日記やメッセージのようなシンプルな
機能しかなく、コミュニティやレビューが実装されたのはしばらく後になります。しかし、
当初から mixi の熱狂を生んだ機能が「足あと」と呼ばれるシステムと「コミュニティ」と
いう制度でした。
足あと
これは、いわば非常に簡単なログ記録システムのようなもので、自分のページを訪れた
人の記録が残ります。普通の Web におけるアクセス解析だと、個人を特定することは難し
いが、SNS 上では、ログが個人のページとリンクされているのでだれが訪れたかが明確にわ
かります。
そして、そのアクセスあと(足あと)がリンクとなっており、クリックさえすれば、その
足あとの主に飛ぶことができます。
コミュニティ
これは海外の SNS も比較的多く導入しているシステムで、サークルのようなものです。
mixi の巨大コミュニティだと、1 つのコミュニティの参加者が 30 万人を超えます。1 つの
コミュニティで、小さな SNS の参加者数に匹敵する利用者を抱える格好です。全体では 100
万個以上のコミュニティがあります。
このコミュニティは、自分で好きに立ち上げることができ、個人の属性を表す「ツール」
になっています。自分のページにおいて、自分がどのようなコミュニティに参加している
かは公開されます。そこでは自分がどのようなものに興味があるのか、何に属しているの
かを表明することになり、すべて「自分」という人間の「紹介」になります。
7
第3章
SNS のビジネスモデル
10751306 邊見 恵里子
はじめに
SNS は無料でユーザーにサービスを提供しているが、無料であるのにどうして収益を上げ
ているのかみていきたい。
ここでは SNS の提供するサービスのなかでも私たちに身近な mixi
を取り上げていく。
SNS のビジネスモデル
SNS のビジネスモデルには大きく分けて「広告収入モデル」
・
「ユーザー課金モデル」
・
「他
サイト誘導・連動モデル」が成立している。ここでは mixi を代表とする「広告収入モデル」
・
「ユーザー課金モデル」を取り上げていきたい。
「広告収入モデル
広告収入モデル」
モデル」
まず mixi の収入源の柱となっている「広告収入モデル」とは、インターネット広告によ
り収益を得るモデルのことである。この広告売上げは(PV×PV 単価)により計算される。
(PV=ページビュー)このため重要となってくるのがいかに多数のユーザーをサイト上に
滞在させ、PV を獲得できるかがこのモデルの鍵となる。SNS で広告収入をあげるにはそれ
なりのユーザー数が必要とされるため、そこまでコミュニティを育てていくにはサーバー
などを運営していく計画的な資本戦略が必要とされる。では、具体的にどのようにこの「広
告収入モデル」で収益を伸ばしていっているのかみていきたい。
現在 mixi での広告展開は
① メディア力を活かした広告展開
図 3-1、各サイトの PV 数(株式会社 mixi「2006 年度第2四半期 決算説明会資料」)
ドメイン
ページビュー
ページビュー 1人当たりの
1人当たりの利
(単位:千項)
による順位
利用ページ数
用時間
yano.co.jp
5,069,031
1
185
1:04:37
rakuten.co.jp
559,813
3
51
0:21:31
Google.co.jp
298,122
4
40
0:09:13
mixi.co.jp
642,834
2
212
1:30:43
mixi は 2006 年ではユーザー数500 万人以上、
主要サイトのPVの順位は第2位である。
8
また、1人当たりの利用時間、1人当たりの利用ページ数では第1位となっていてメディ
ア力が高いことがわかる。2008 年ではユーザー数もさらに増加し、ユーザー数 1,568 万人
以上、月間 147.8 億 PV を誇り、ユーザーへの幅広いリーチが可能となった。
これを活かしてユーザーのトップ画面やログイン画面などにモバイル広告・バナー広告を
のせて広告売上を上げている。このような広告は表でもわかるように、ユーザーとの接触
時間も長く、接触回数が多いため、ユーザーの増加とともに広告需要が増え、PV単価も
上昇してくる。
② ターゲティングを活用した広告展開
mixi に登録しているほとんどのユーザーはなんらかのコミュニティに所属している。この
ため、所属するコミュニティやプロフィールの性別・年齢・趣味などによりターゲットを限
定したバナー広告やコミュニティテキストをページに載せることができる。ユーザー側か
らみても男性のユーザーのページに女性の化粧品や服などの広告がなっていても興味があ
まりないので広告をクリックしないように、自分とあまり関係がない広告を表示されても
効果の高い広告展開は期待できない。そのためやはりターゲット別に興味のるバナー広告
やコミュニティテキストを載せることでユーザーも興味ある広告ならクリックして見る可
能性が高くなるので、高い広告展開が期待できる。
③ クチコミを活用した広告展開
友達がmixiをしていて誘われて自分もmixiを始めるというクチコミの拡がりによるマーケ
ティング活動が可能。
「ユーザー課金
ユーザー課金モデル
課金モデル」
モデル」
次に mixi のもうひとつのおおきなビジネスモデル「ユーザー課金モデル」についてみて
いきたい。
mixi は 2005 年 1 月 27 日に有料オプション「mixi プレミアム」を1月27日より開始し
た。
「mixi プレミアム」とは mixi をより楽しむための有料オプションサービスのことである。
mixi プレミアムの登録料金は月額 315 円で4つのサービスを受けることができる。
☆サービスの内容
・
「簡単日記タグ」 タグを使っての文字色の変化、文字サイズの変更、リンクの貼り
付けなどより楽しい日記を書く事が出来る。
・
「フォトアルバム」日 記 に は 最 大 3 枚 の 写 真 し か 掲 載 す る こ と が で き な い が 、
フォトアルバム機能を利用すれば大量の写真を一度にアップすることが
出来る。
・「 ア ン ケ ー ト 機 能 」
コミュニティで参加者に対するアンケートトピック
を作成することが出来る。
・
「mixi モバイル メッセージ」
9
メッセージ機能が追加された。新着メッセージは、
「mixi モバイル」のホーム画面で表示
され、受信箱、送信箱の中身を閲覧出来る。未読、返信済などのステータスも表示されま
すので、二重送信の心配がない。ま た 通 常 受 信 し た メ ッ セ ー ジ は 60 日 間 し か 保 存 さ
れ な い が 、mixi プ レ ミ ア ム 加 入 者 の 場 合 は 無 期 限 に 保 存 さ れ る よ う に な る 。メ ッ
セージの検索時も件名、本文、差出人からメッセージを検索できるので、目的
のメッセージを探しやすい。
また 2008 年から新しい有料サービス「キャラクターミクコレ」も開始された。
☆サービス内容
・トップページや日記ページ、フォトアルバムページなどをキャラクターものなどの自
分の好みのデザインに変更できる「mixi コレクション」の有料版。月額登録料金31
5円。
mixi プレミアムやキャラクターミクコレなどで少しの登録料を払うことで、いつも使用
している自分のページが自分の好みに合わせることができ、機能もさらに充実する。無料
で提供しているサービスの中に少しの料金で機能が充実する有料サービスを加えることで、
ユーザーも利用しやすいように思う。
まとめ
mixi のビジネスモデルについて調べてみて、いつも身近で利用している mixi は、「広告収
入モデル」・「ユーザー課金モデル」で収益を上げていることがわかった。広告収入モデル
が大きな収益を占めていて、収益を増やすためには多くのユーザーの獲得が必要となって
くる。そのためにターゲティングを活用した広告展開を行い、ユーザーに合った広告を載
せ、ユーザーの興味を引く戦略や、mixi プレミアムやキャラクターミクコレなどの有料サー
ビスで機能を充実させユーザーを満足させることがユーザーの獲得数増加に繋がっている
ことがわかった。このユーザーを満足させることで、mixi に加入しているユーザーはクチコ
ミで友達に mixi に加入を勧めることで友達が mixi に加入すれば、またユーザー獲得数が増
加する。実際に私も友達に「mixi たのしいよ。」と進められたのが mixi に加入したきっかけ
である。mixi はこれからもどんどん新しい機能やサービスを増やすことで、ユーザーの興味
を引き飽きさせないようにし、満足度をあげることで、これからも収益の増大が期待でき
るのではないだろうか。
10
第4章
世界の SNS
10751066 大槻 圭佑
私は日本ではなく、世界に目を向けた。
世界には図を見てわかるようにたくさんの SNS が存在している。私はその中でも4つに絞
って詳しく説明したい。
(図 4-1)
図 4-1、世界の SNS
MySpace
MySpace とは英語圏で最も人気のある SNS。上の図を見てもわかるようにユーザー数は
群を抜いてトップである。MySpace の主な特徴は、音楽を基本としてコミュニケーション
を行っているということ。この SNS にミュージシャン達が参加していることの利点は大き
く、MySpace を利用すれば、簡単に好きなミュージシャンと繋がることができる。利点は
それだけでなく、同じファン同士で繋がることもでき、また違った新しさ、新発見なども
期待できる。有名なミュージシャンでは Green Day,Black Eyed Peas などが参加している。
ただ、音楽だけで MySpace が発展したわけではない。Mixi でも同じように一番の理由は
11
利用者の方を向いた運営をしていることである。
例えば、自分の好きなように壁紙、音楽、色使い、フォント、レイアウトをカスタマイ
ズできる。いわば、自分のサイトを構築せずに MySpace を自分自身のホー
ムページにできる点が利用者が集まる理由だと私は考える。
2006 年には Softbank と提携したことにより、
日本への上陸も果たした。
今後の MySpace に目が離せない。
LinkedIn
LinkedIn という SNS はビジネスを基本としたネットワークである。例えば、この SNS はプ
ロフィールや年齢などはいらず、どのような仕事をしているか、どのような職に就いてき
たか、といった仕事に関する情報ばかりである。
さまざまなビジネスに特化した機能が備えられていると同時に、
「信用」というものをい
かに担保するかに知恵が絞られている。
例えば、自分が探している人材がいたが、LinkedIn は一般的な SNS みたいに連絡は取れな
い。間に仲介人(例えば仕事上の友人)の許可を得ないと、その人に連絡をすることができな
いという仕組みになっている。
この SNS ではリクルータたちが LinkedIn にお金を払っている。企業にとっては、一般的
なリクルーティングと比較した LinkedIn の効用とコストを考えれば安いものだろう。
「本当にいい仕事は友人によってもたらされる」
という LinkedIn の信念は今のところ「正しい」と証明されている。
Cyworld
韓国の人口の3分の1の利用者を誇る SNS,それが Cyworld である。Cyworld の最大の特徴
は、利用者は個人というものが完全に認証されている点だ。利用時に「住民基本番号」を
記入する必要があったため、完全にリアルの個人をベースにした Cyworld ができあがった。
このおかげで「荒らし」を防ぐことが出来た。
Cybundy というシステムも特徴的である。著作物の共有コミュニケーションとでもいうべ
きだ。ここでは「気に入ったもの」がコミュニケーションツールに入っている。
12
Flickr
写真 SNS を代表する Flickr。2005 年に Yahoo に倍異臭されたこの SNS は、写真を中心と
したコミュニケーションが注目されている。それだけではなく、Ajax などを利用した非常
に優れたインターフェイスも特徴の1つだ。
Flickr は写真にクリエイティブコモンズの提供機能を設置し、利用者にも登録を呼びかける。
この SNS を簡単に言えば、写真を公開できるというシンプルなものだ。しかし、いかにシ
ンプルにするかが難しい。その点、Flickr は絶妙なバランスで機能している。SNS を利用し
て写真を友人や家族などの範囲を決めて公開することが出来る。プライベートな写真を友
達に公開したい人にとっては欠かせない機能だろう。
また、写真を公開したあともコメントを受け入れる機能が存在する。
Flickr の功績としては、タグという概念を導入したことで検索が簡単になり、その点では検
索の新しい地平を開いたともいえるだろう。
まさに写真が主役となり、写真を検索することができる。Flickr の功績は、写真というメ
ディアを一気に WEB 上にあげ、動き回らせたことだろう。
他にもユニークな SNS はたくさんある。
Tribe.net
老舗 SNS
Tickle
クイズ型 SNS
Funhi
Diet.com
セレブの SNS
ダイエットしたい人のための SNS
Meettheneighbors.com
Fotochatter
近隣の人を見つける SNS
携帯電話の写真共有 SNS
Jambo
空港専門 SNS
XING
ドイツ発の SNS
Yahoo! 360
鳴り物入りの SNS
など、一部の機能に特化した特殊な SNS がある。
13
第5章
SNS のメリット・デメリット
10751115 岸田 涼
SNS のメリット
前書きでもあげた通り、今回は mixi に焦点を絞って書きたいと思う。まず、ブログと違
う点が「足あと」
、
「コミュニティ」
、
「紹介文」
、などがある。
「足あと」とは、自分のページを観覧した人を確認でき、その人のページにアクセスす
ることができる。ページにいくことでその人がどのような人か、自分の知り合いか、友達
の知り合いかなどが分かる。知らない人でももし自分がその人に興味を持てば、メッセー
ジを送ることで交流が始まっていく。不特定多数の人が見るものにおいて誰が見ているの
か分からないブログと違い、SNS には安心感が生まれる。仮に友達以外には日記や情報を見
られるのが嫌だという人は自分の登録している友達までにか公開しないという機能がある
ので二重に安心することができる。
「コミュニティ」とは共通の趣味・興味を持った人達が集まり議論・情報交換・交流を
楽しむ場である。
mixi には 2009 年 3 月現在で 300 万件を超える数のコミュニティがある。
例えば UK ロックに興味を持ったとする。しかし周りにはそんな趣味を持った人はいない。
そこでコミュニティで検索すると、同じ趣味を持った人達が何百、何万人といる。そこで
お勧めのアーティストなどを教えてもらったりする。そこでまた見ず知らずの人達と交流
することができ、新しい輪が広がっていく。もちろん必ずしも書き込んで交流を図らない
といけないなんてことはない。コミュニティの人達が交流しているのを見て情報収集する
のもよし。人それぞれにコミュニティの活用方法というものがある。
「紹介文」とは、自分とリンクされている友達が自分についてのどういう人かというこ
とを紹介し、ページに載せることのできるシステムで、その紹介文を見ることでその人が
どのような人間なのかがある程度分かる。自分に対する紹介文を第 3 者が目を通すことで
その人が自分に少しでも興味を持ったらそこでまた交流が始まっていく。
他にも友達を検索する機能もある。例えば自分と同じ年代と通っていた小学校で検索して
みると小学校時代、仲の良かった友達を見つけることができるかもしれないし、旅行先な
どで出会った人たちなども見つけることができるかもしれない。その時だけの交友関係だ
った人たちが mixi を使って常に繋がる仲に発展することも珍しくない。
14
以上のような機能によって、本来なら一生交流のないような人とでも交流できるようにな
ったり、ある時以来全く連絡の取れなかったような友人とも再会できるかもしれない。現
実世界では難しかったことが、ネットの世界でいとも簡単に実現する。
SNS のデメリット
上記のほかにもたくさんメリットがあるがそれと同時にデメリットも少なくない。
mixi は参加する場合招待制を採用している。友達から招待メールを貰わないと mixi には参加
できないという仕組みで、単純に考えると mixi に参加している人たちは誰かしらの友人で
あると考えることができる。この招待制から成る健全さを mixi はウリの一つとしていてこ
れも SNS のメリットの一つとも言える。
しかしこの招待制、招待メールを受けるアドレスが個人情報がしっかり分かる携帯電話
のアドレスやプロバイダ発行のメールアドレスだけでなく、無料で発行できるフリーのア
ドレスでも招待を受けることが可能で、mixi に参加することが可能である。フリーのメール
アドレスは無料で登録できるので登録の際氏名や住所をいくらでも誤魔化すことが可能で、
恐らくそれを利用して業者などの悪質な利用者達が蔓延してきてると考えられる。実際に
mixi のコミュニティを利用したねずみ講もあった(図 5-1)
。
図 5-1、mixi のコミュニティを利用したねずみ講
mixi を利用したねずみ講とは、最初はコミュニティ上に告知を載せ、さらに外部のアドレ
スを記載する。そのページに飛んだ人に情報を送るという手法だった。
この手法をふせぐ為に外部のサイトに飛ぶことをできなくするなど、対策をうったが、上
15
の図にあるとおり業者は手法を変えてコミュニティ上に興味を持って書き込んできた人の
み個人的にメッセージを送る手法に変えてきた。この手法だと個人と個人とのやり取りに
なってしまうので mixi 側で規制するのが中々難しいのが現状である。
ま た 、 mixi ユ ー ザ ー に よ る メ リ ッ ト ・ デ メ リ ッ ト の 意 見 を MERITODEMERIT
(http://jp.meritdemerit.com/topic/193)というサイトで確認してみると以下のような結果
になった。
(図 5-2)
図 5-2、mixi のメリット・デメリット
以上を見てもわかるようにメリットは先にあげた通り人間関係の面でのメリットが多い
と感じられた。
デメリットはネット関係のトラブルもあるが、多くはこれも人間関係に関連した事が多い
とわかった。
SNS は希薄になった人間関係をより濃い繋がりにするなどかなり便利なツールの一つであ
るが同じぐらい問題点も多い表裏一体のツールといえる。
16
第 6 章 今後の SNS
10751372 山本 千恵子
今後 SNS はどのように発展していくのでしょうか。この章では今までさまざまな変遷を
遂げてきた SNS のこれからの可能性について言及したいと思います。日本では SNS の利
用者数では海外諸国と変わらないのですが、その多様性や利用目的などの側面では画一的
であり、まだまだ成長する余地があると思われます。
ユーザーの関心
ユーザーの関心
goo が行った調査の結果によると、SNS ユーザーが SNS に今後求める機能として“家族・
友人・同僚等ともっときめ細かいアクセス制御ができる機能(33.7%)
”
“会員登録時に本
人確認を実施する信頼できる SNS(21.1%)
”が挙げられました。
このことからユーザーは必要以上の機能追加よりも、現在の SNS 内でのコミュニケーシ
ョンをより快適に過ごせるようにセキュリティの強化を望んでいると私は考えます。つま
りユーザーは SNS の“成長”よりも“成熟”を求めているのです。ユーザーの「安全」と
「信頼」を高めることによって SNS は今後もっと発展するでしょう。そのためにサービス
を提供する企業側が一人一人の情報を厳重に丁寧に扱えるかがポイントになります。
インディーズ機能
インディーズ機能(
機能(mixi)
mixi)
ソーシャルネットワーキングサービス mixi では、正式なサービスになる前の機能を実験
的に公開しユーザーに試してもらうインディーズ機能を実施しています。ユーザーの意見
を聞くことによってより魅力あるサービスを提供しようとしています。好評だったインデ
ィーズ機能は mixi の正式サービスに採用される場合があります。
現在実施中の例
コミュニティランキング:コミュニティでの発言数などを分析し、現在話題になってい
ることや関心が高まっているコミュニティをランキング形式で表示する機能。
みんなのエコー:ユーザーが“今”を書き込める、新感覚の「コミュニケーションツー
ル」
。またこれとは別に mixi では“機能要望”のページを設けてユーザーからの意見を反
映させています。この“機能要望”から実装された代表的な例は足あと削除機能や日記
の公開レベルの設定等で本当にたくさんの機能が改善されてきました。
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年齢制限と
年齢制限と招待制・
招待制・mixi platform の開放(
開放(mixi)
mixi)
これまでソーシャルネットワーキングサービス mixi では 18 歳未満の利用を禁止し、登
録には既存ユーザーの招待が必要であったのに対して、昨年 2008 年 12 月 10 日より年齢
制限を 15 歳まで拡大(今後更なる年齢層の拡大の可能性を視野に入れているという)し、
2009 年の春より登録に既存ユーザーの招待が不要となることが発表されました。
それと同時に多様化するユーザーのニーズに応えるために他業者や開発者と連携してサ
ービスを構築する“mixi platform”の開放を進めています。開発者は mixi が持つソーシャル
グラフやユーザープロフィール等を利用して、アプリケーションを提供することができま
す。
“mixi platform”を通じて提供することにより 1.568 万人(2008 年現在)のユーザーに
アプローチすることが可能になります。また mixi では資金援助を行うスキームとして、フ
ァンドの設立を準備しています。法人だけでなく、個人の開発者が参加することも可能で
す。
また mixi 以外のサービスや端末などで mixi のデータを活用することができる仕組みであ
る“mixi Connect ”は、これまでにも SONY の mixi checker や、mixi 年賀状等で利用されて
きたが、2009 年に SONY のコンパクトデジダルカメラサイバーショット DSC-G3 で採用さ
れたと発表されました。
これまでクローズドと言われてきた mixi のオープン化はこれからもっと進行するでしょ
う。
SNS 世代の
世代の台頭
インターネット世代から SNS 世代への変換。これから SNS はあらゆるウェブサービスや
アプリケーションを飲み込んでしまうだろうと言われています。たとえばすでに検索と
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SNS の融合が始まっています。また写真や動画の機能を持ち、ブログや掲示板さえも飲み
込んでしまっています。またこの現象はメディアにも影響を及ぼすでしょう。SNS の普及
により、テレビなどに利用していた時間が SNS に変わったと言われることがあります。今
では SNS 内でニュースを閲覧することも可能なのです。また TBS では SNS と連動した番
組を開始しました。(オビラジ R)
その一方で世代交代も SNS を変化させていくでしょう。今、世界中で SNS を利用してい
る人たちは若者が多く、20 代や 30 代がメインです。しかし彼らは年を取ります。単純に
考えると 30 年後には 50 代や 60 代の人々がメインになるかもしれないのです。そうなれ
ば今とは違った機能・環境が必要になってくるでしょう。
今後のサービスの
今後のサービスの予想
のサービスの予想
位置情報と連携したサービス:GPS を使った位置情報からお店や病院などの検索等をす
ることができたり、近くの人々の口コミを聞くことができ、人々のオフラインの生活とよ
り密接な関係性を持つようになるのではないかと考えます。
SNS→EC の機能:EC(電子商取引)が SNS へ流れていく様子は今でも見受けられますが、
SNS から EC の流れはまだ少ないように思います。去年から mixi が mixi 年賀状というサー
ビスを行っていたことから、もっといろいろなサービスを行うことができるのでは、と思
いました。更にそれをカード決済にすれば、不正行為の制限や二重アカウントをある程度
防止できるようになると考えます。(実際に mixi や GREE のプレミアム会員の人たちはカー
ドを運営局側に登録しています。)
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第7章
あとがき
10751372 山本 千恵子
SNS の可能性は果てしなく、ありとあらゆることに使うことができます。私たちの多く
は SNS に参加しているでしょう。しかし、今回このレポートを作成するにあたって、普段
何気なく利用している SNS に知らなかった側面や裏面がたくさんあることを知りました。
SNS は多くのさまざまな問題や課題を抱えています。さまざまな SNS がその問題にどう
対処し、また課題を達成することによって、これからどう成長していくのかを利用者であ
る私たちはその世界をつくりだす一員として見守っていき、大切な人とのコミュニケーシ
ョンの手段のひとつとして利用していきたいです。
参考文献
参考文献・
文献・資料
第1章
巨大人脈 SNS のチカラ 原田 和英 朝日新書
ソーシャルネットワーキングサービス mixi
http://mixi.jp/
第2章
「巨大人脈 SNS のチカラ」 原田 和英 朝日新書
SNS の歴史
http://homepage1.nifty.com/silabel/net/sns_history.html
2006 年のネット界を席巻した SNS
http://www.atmarkit.co.jp/fnetwork/rensai/5minsns/03.html
SNS とは
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http://e-words.jp/w/SNS.html
Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A1%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%83%9A%E3%83%BC%E3
%82%B8
第3章
「巨大人脈 SNS のチカラ」 原田 和英 朝日新書
株式会社 mixi 2008 年度第2四半期決算資料
http://eir.eol.co.jp/EIR/View.aspx?template=ir_material&sid=1932&code=2121
mixi 完全ガイド
http://www.mixi-guide.com/11/061/
SNS に関する調査結果 2006 年版
http://www.yano.co.jp/market_reports/searchMr.php?query=SNS&search_class=0&log_id=393
2302&startRow=10&order=new
「 Nielsen//NetRatings 」
2006 年 10 月 の 月 間 イ ン タ ー ネ ッ ト 利 用 動 向 調 査 結 果
http://www.netratings.co.jp/New_news/News11202006.htm
第4章
「巨大人脈 SNS のチカラ」 原田 和英 朝日新書
Social Networking.jp
http://www.socialnetworking.jp/archives/2006/09/post_521.html
Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A1%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%83%9A%E3%83%BC%E3
%82%B8
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第5章
巨大人脈 SNS のチカラ 原田 和英 朝日新書
ソーシャルネットワーキングサービス mixi
http://mixi.jp/
Garbagenews.com
http://www.gamenews.ne.jp/archives/2006/08/mixi_4.html
MERITODEMERIT
http://jp.meritdemerit.com/topic/193
偏向洞察クロニクル
http://muni-muni.at.webry.info/200609/article_6.html
第6章
SNSの研究 あなたはまだ「マイミク」のことが好き? 翔泳社
巨大人脈SNSの力 原田和英著 朝日新聞社
ソーシャルネットワーキングサービス mixi
http://mixi.jp/
SNS LAB ソーシャルネットワーキングサイト研究所
http://www.sns-lab.com/
mixi Developer Center
http://developer.mixi.co.jp/
IT 総合情報ポータル IT media
http://www.itmedia.co.jp/
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