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科目名 カウンセリング論
2016 年度 前期 2 単位 科目名 カウンセリング論 対象学科・学年: 人間発達・心理福祉学科 3 年 時 間: 月曜日 2 時限(10:40~12:10) 教 室: 1 号館 121 室 教 科 書: 特に使用しない 1.担当教員 (1) 名前: 菱沼正志(ひしぬままさし) (2) 研究室: 非常勤講師室 (3) 連絡先: 教務課に申し出ること (4) オフィスアワー: (5) 主な研究・教育業績 「不登校児童生徒支援の実際的対応」(仙台市不登校支援ネットワーク) 「行動化の多い境界性人格障害者女性との面接過程の検討」(東北地区精神分析セミナー) など、学校場面と医療場面でのカウンセリング効果について検討している。 高橋メンタルクリニック臨床心理士。大学助手を経て民間精神病院勤務、平成元年より現職。 平成 9 年より宮城県公立学校スクールカウンセラー。 日本心理学会、日本心理臨床学会、日本精神分析学会の正会員 2.授業の目的 (1) 授業の目的 代表的な心理療法(精神力動的心理療法、クライエント中心療法、認知行動療法)を学習し、カウ ンセリングの構造化や治療効果について理解できることを目的とする。 (2) 到達目標 ① 精神療法と心理療法(カウンセリング)の違いについて理解できるようになる ② 代表的な心理療法の特長を理解できるようになる ③ カウンセリングの基本的な視点について考察できるようになる 3.授業の概要 精神療法・カウンセリングの歴史から,フロイトの精神分析療法、ロジャースのクライエント中心療法、 ベックの認知療法を概観した後、医療場面、学校場面での実際のカウンセリング症例を通してカウ ンセリングの構造化や治療効果について理解する。 4.授業の受け方・勉強の仕方 (1) 予習の仕方 授業で配布する「精神分析の歴史年表」から各療法の理論を説明するので、事前知識として歴 史的背景を知っておくと理解しやすい。 (2) 授業の受け方 授業は講義形式で行う。主にプリント資料に沿って話を進めるが口頭による説明も多い。話や 1 板書の内容を各自で整理すること。授業中の質問は、随時受け付ける。後日、質問がある場合は 授業終了時に申し出るか、文書にして提出しても構わない。 (3) 復習の仕方 配布されたプリント資料は、きちんとファイリングしておくこと。 5.受講にあたってのルール (1) 主体的な学習態度を期待する。 (2) 欠席は、必ず届を提出のこと。遅刻、早退は、申し出ること。 (3) 課題提出日は、最終授業の終了後とする。提出期限は厳守のこと。 課題の内容等については、「認知行動療法③」の講義終了時に説明する。 6.授業計画 回 月日 テーマ・内容 予習・復習 備考 1 4/11 オリエンテーション…授業の進め方 カウンセリング概論・・カウンセリングってなに? 2 4/18 カウンセリングの歴史①・・全体的な流れについて プリント配布 3 4/25 カウンセリングの歴史② DVD 視聴(30 分) 4 5/02 精神分析療法①・・主にフロイト派の理論について プリント配布 5 5/09 精神分析療法②・・主にユング派の理論について プリント配布 6 5/16 精神分析療法③・・精神力動的カウンセリング 7 5/23 8 5/30 クライエント中心療法② 9 6/06 クライエント中心療法③ 10 6/13 認知行動療法①・・主に行動療法 11 6/20 認知行動療法②・・主に認知療法 12 6/27 認知行動療法③ DVD 視聴(30 分) 13 7/04 治療構造と治療効果について①・・ケースを通して理 解する ケース概要は板書 14 7/11 治療構造と治療効果について②・・ケースを通して理 解する ケース概要は板書 15 7/18 緊急支援時のカウンセリング概論 プリント配布 クライエント中心療法① プリント配布 プリント配布 ※ 授業の展開によっては、変更の可能性があります。変更の場合には随時お知らせします。 7.評価方法 (1) 受講態度(20%)…出席点を設ける。 (2) 課題レポート(80%)…レポート提出資格は、7 割以上(11 回)の出席者とする。 8.参考図書・文献 ①大野 裕 著(2010):認知療法・認知行動療法 治療者用マニュアルガイド、星和書店 ②小此木啓吾 訳(1990):フロイト著作集第 9 巻(p7-24、p44-67) 人文書院 ③ジュディス・S・ベック 著、伊藤絵美、神村栄一、藤澤大介 訳(2005):認知療法実践ガイド 基礎から応用まで、星和書店 ④村瀬孝雄、村瀬嘉代子 編集(2004):ロジャーズ クライエント中心療法の現在、日本評論社 ⑤W.ドライデン&ミットン著、酒井 汀訳(2005): カウンセリング・心理療法の 4 つの源流と比較 2 北大路書房 9.履修上の注意 (1) 実際の臨床場面でのケースを用いて話すことが多いので、臨床心理学の基礎知識があるのが 望ましい。また、授業の中で模擬ケースを用いてグループでの検討、発表を行うこともある。 (2) 最終日の緊急支援時のカウンセリングでは、自然災害、自殺支援などのケースを取り上げる。 3