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第 16 回フィンスイミング世界選手権大会

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第 16 回フィンスイミング世界選手権大会
日本水中スポーツ連盟会報
2011 年 11 月 30 日発行(季刊)
No.76
第 16 回フィンスイミング世界選手権大会
ハンガリー・ホートメゼワーシャルヘイ
日本チーム 前列左から山﨑幸香、月岡麻美、佐藤瑚乃美、藤巻紗月、山岡明奈、2 列目宮本祐治、増田恒幸、片山加奈、加藤恵理子、吉田麻
紀、有路友紀、3 列目上原有翔、池口貴雄、長谷川雄太、谷川哲朗、服部龍哉、関野義秀、妹尾元気、武田隆秀、吉澤事務局長、和田副会長
7月28日、選手19名、役員2名の日本選手団は、正午に成田空港を出発し夜になって、大会開催地である
ホードメゼワーシャルヘイというハンガリーの小さな町のプールに到着した。ブダペスト国際空港からバスで2
時間ほどの街である。 プールで手続きを行い、隣町のセゲドという町にあるホテルに到着したのは深夜の事だ
った。国際大会に参加するための移動時間や、時差は避けて通ることはできない。疲労を抱えながら、翌日には
トレーニング、そして7月30日からは、第16回フィンスイミング世界選手権大会が開幕した。
男子の日本記録樹立は2個
大会初日に行なわれた男子4×200m サーフィスリレーで、日本記録が更新されている。リレーには15カ
国がエントリーし、予選2組目に登場した日本チーム(関野義秀、妹尾元気、上原有翔、宮本祐治)は、昨年の
アジア選手権大会での記録を3秒以上も上回る6分11秒02の日本記録を樹立したが、総合では10位と決勝
進出はかなわなかった。しかし決勝進出タイムに手が届きそうなところまで、タイムを伸ばしてきており、日本
がこれまで苦手としていた200mの選手が成長していることを証明した。しかし、4×200mリレーの決勝
で優勝したイタリアチーム(チェザレ、ナバ、ジュリオ、ステファノ)は、圧巻の世界記録で2位ロシアを引き
離しての優勝。いきなり世界のスピードを目の当たりにしたのだった。
リレーでアン
カーを務めた宮
本祐治は、大会
5日目に行なわ
れた男子200
mサーフィスで
1分30秒27
と日本記録を更
新している。宮本は5月の日本選手権大会で400
mサーフィスの日本記録を樹立しており、今回その
更新は、ならなかったものの、200、400の2
種目での日本記録保持者となった。惜しかったのが
4×100mサーフィスリレーだった。引き継ぎ違
反ということで、記録は残せなかったが、1泳の長
谷川雄太が自己ベストである38秒台、2泳の池口
貴雄も39秒台、
関野、
増田恒幸と繋いだリレーは、
次回への期待を充分に繋ぐ事が出来るレースだった。
男子ビーフィンのスピード
ビーフィン種目は、上位が大きく記録を伸ばして
おり、50m19秒35、100m42秒85、2
00m1分35秒62と、すべて優勝者は世界記録
を樹立している。昨年のフィンスイミングヨーロッ
パ選手権の200mビーフィンで優勝したチェコの
ルバチェクは、競泳選手としてオリンピック、ユニ
バーシアード、世界選手権など多くの国際大会に出
場し、自由形、バタフライでファイナリストにもな
った選手である。今回も上海での世界水泳に出場後
に、ハンガリーにやってきたが、4位に終わった。
ルバチェクのフィンスイミングヨーロッパ選手権
での優勝、世界記録樹立で、競泳の速さに挑む形に
なった今回の世界選手権だったが、昨年ルバチェク
に敗れたロシアのアレクサンドルが、ルバチェクの
持っていた世界記録を大きく更新して優勝している。
日本の谷川哲朗は、
出場3種目すべて16位となり、
決勝に進出することができなかった。
女子1500mサーフィスで
山岡明奈が日本記録
大学受験のために昨年5月の日本選手権終了後か
ら、しばらく競技を離れていた山岡明奈は、筑波大
学への進学を決めるとすぐに練習を開始し、5月の
日本選手権で復活した。ハンガリーでは初日の40
0mサーフィスから出場したが、なかなか思う記録
が出なかったようだ。しかし4日目に行なわれた1
500mサーフィスで自らの日本記録を9秒も更新
する14分12秒55で泳ぎ、12位となった。惜
しくも決勝進出はならなかったが、世界選手権の決
勝が現実のものとして、見えてきた記録である。
女子ビーフィンで3個の日本記録
リレー2種目で決勝進出
50mビーフィン
で吉田麻紀が予選8
位で今大会個人種目
では唯一のファイナ
リストとなり、決勝
ではさらにタイムを
あげて23秒18の
日本記録を樹立して、7位に食い込んだ。しかし2
2秒台でないとメダルは難しく、「もっとスピード
に磨きをかけないと、ここから上は厳しい」とのこ
とだ。吉田は100mビーフィンでも51秒67の
日本記録を樹立したが、11位で決勝には進めなか
った。200mビーフィンでは月岡麻美が1分55
秒70の日本記録で泳いだものの、
やはり11位で、
決勝の壁を突破する事はできなかった。今回、女子
はリレーのエントリーが少なく、また有力チームが
失格するなど運にも恵まれ、4×100m、4×2
00mの2種目とも8位で決勝進出を果たしている。
世界選手権の決勝の舞台で泳ぐことができた経験を
今後の競技生活に生かして、世界にチャレンジして
行く気持ちを持ち続けてもらいたい。
200mサーフィス日本記録のプレッシャー
宮本祐治
国際大
会は、競
技時間や
移動時間
の変更が
あり、国
内大会で
はないストレスを感じて、なかなかレースに集中し
きれないことがあります。そのような中で、大きな
トラブルもなく、タイムを出せることにつながった
のは、キャプテンの的確な状況判断と仲間の協力、
現地や日本からの応援があったおかげです。たくさ
んの選手でごった返すプールの中で、タイムを取っ
てくれたり、ビデオを撮ってくれたりしたことに本
当に感謝しています。レース前、観客席から響く応
援には大きな力をもらいました。ありがとうござい
ました。 実は今回はレースに対してかなりのプレ
ッシャーがありました。
昨年から周りの方たちに
「2
00m、
400mで日本新記録を!」
と言われ続け、
5月にやっと400mで新記録、8年ぶりの更新が
できました。そして「次は200mで!」と周りか
らの期待も高まりました。しかし、私は学生でもプ
ロでもなく、社会人ですので、なかなか練習ができ
ません。また関西ではフィンを使えるプールが少な
く、大会前だからと言って練習回数を増やすことも
簡単ではありません。さらに、200mについては
2000年以来、たくさんの選手が挑戦し、塗り替
えることのできなかった記録…。そういったことも
あり、今回は200m強化に重点を置きました。練
習では200mのストレートや50m×4のブロ
ークンなど、レースを想定した練習を繰り返しまし
た。強度が高く、途中でやめたくなることが何度も
ありました。しかし、チームの応援やリレーメンバ
ーをはじめとする日本チームの励まし合いがあり、
なんとか辛い練習も乗り切ることができました。練
習から大会まで、信頼できる仲間のおかげで偉大な
記録を塗り替えることができました。本当にありが
とうございました。これを見て、今後、私のような
社会人スイマーがさらにがんばってくれたらうれし
く思います。
世界選手権を終えて思う事
増田恒幸
国内で応援していただいた皆様をはじめ、至らな
いキャプテンを初めから最後までサポートしてくれ
た選手全員のおかげで、大きなトラブルもなく無事
に全日程を終えることが出来たと思います。ありが
とうございました。
日本チームの結果を見ますと、決勝進出種目が3
つ、日本記録の樹立が6つありました。大舞台でこ
のような成績を出せることは本当に素晴らしいこと
です。しかし、モノフィン種目をはじめ、まだまだ
日本は世界のレベルについて行けていいないのも現
実です。ではいったい何が足らないのでしょうか?
コーチがいない、監督がいない、練習場所がない…、
国のバックアップがない…、挙げればきりが無いの
かもしれません。実際、このような問題を全て解決
するのは今の日本において不可能だと思います。で
はどうするのか?当たり前のことですが、選手1人
1人が自分の出来ることをやっていくことです。た
だ泳ぐだけでなく、普及や後輩育成、海外選手との
情報交換なども並行してやっていかなければなりま
せん。
誰かに任せて不満を言うのは簡単です。
でも、
きっとこのような活動をやっていくのは自分のため
にもなりますし、まだまだ発展途上の日本フィンス
イミングならではの楽しみではないかなと考えてい
ます。まだまだ日本は強くなれる!この思いを持っ
てさらなる飛躍を目指したいと思います。
もっとフィンを履こう
山岡明奈
今回の遠征は、自分
にとって大きな意味を
持つものでした。大学
に進学して、生活リズ
ムが大きく変わり、自
分で選択してきた練習
環境の成果が出る大会
だからです。もちろん
最善の選択をしてきた
つもりですが、結果が
出なければ、その選択
は間違っていたことに
なります。 初日の400mサーフィス、2日目の
800mサーフィスとベストが出なかったときは、
内心「もうダメだ。」と思いました。しかし、調子
が悪かろうと、ベストタイムが出なそうだろうと、
とりあえず今の全力を尽くすしかないと思い、次の
1500mサーフィスも諦めずに全力で泳ぎました。
結果、日本新記録を更新することができ、諦めずに
最後まで頑張って良かったと思いました。
しかし、大会全体を振り返ると、この1種目しか
ベストを出せていません。海外の選手の練習状況を
聞いて、自分にはフィンを履いての練習時間が足り
ていないのだと痛感しました。もっと、ビジターを
受け入れているチームの練習に参加させてもらうな
ど、“自分から積極的に”練習時間を確保しに行か
なければならないと反省しました。1500mサー
フィスは14分カットをし、世界大会で決勝に残る
ことを目指します。また、今回の遠征では自分の進
路とフィンについても考えさせられました。大学卒
業後、
自分は何をしたいのか、
フィンを続けるのか、
どうやったら続けられるのか、何を一番優先させた
いのか、など。そろそろ、自分の人生とフィンのつ
きあい方についてきちんと向き合って考えなければ
いけないと感じました。
第23回フィンスイミング日本選手権大会
5月7日~8日 横浜国際プール
横浜国際プール
フィンスイミング日本選手権大会の会場は、横浜
国際プール。しかし、東日本大震災により、ここも
サブプールが破損し、あの日からプールの営業は停
止となった。メインプールは、例年冬季はスポーツ
フロアとして使用されており、震災時はプールに水
はなかった。4月になるとフロアを撤去し、ゴール
デンウィーク前にプールとして使用されるようにな
るのが常だが、あれだけ大きな揺れで、プールはど
うなっているのか?水を張り、可動床が動くのか?
大会の主催者である我々はもちろんだが、横浜国
際プールのスタッフも、
不安な毎日が過ぎて行った。
要修理個所はあったものの、
スタッフの努力により、
横浜国際プールのメインプールは、4月29日に再
開し、
第23回フィンスイミング日本選手権大会は、
5月7日(土)、8日(日)の2日間にわたり予定
通り開催。3月の震災、そして4月1日より運営会
社の交代があった中で、プールの再開に向けて努力
してくださったスタッフ、関係各社に感謝である。
男子スプリントの厳しい闘い
この大会は、7月30日からハンガリーで開催さ
れる第16回フィンスイミング世界選手回大会の代
表選考大会である。男子モノフィンのスプリント種
目では、
日本代表の座をめぐる厳しい闘いとなった。
男子50mサーフィス予選は、19秒台でも予選
を通過できないというレースとなり、午後の決勝に
注目が集まった。決勝に残った8人のうち、6名が
世界選手権の経験者だったが、優勝したのは長谷川
雄太(ATHRA)。2位の池口貴雄(NAIA)
とは100分の2秒差という僅差で、7位までが1
8秒台という好レースだった。3位は酒井秀彰(N
LS)で18秒04。男子アプニアでも予選8位の
タイムが17秒07。これからは決勝レースで泳ぐ
ためには、1
6秒台が必須
となりそうで
ある。優勝は
予選でもただ
一人15秒台
で泳いだ増田
恒幸
(NLS)
で15秒62。
池口貴雄はま
たしても10
0分の4秒
差で2位と
なった。酒
井は、3位
で15秒9
8だった。
男子10
0mサーフ
ィスは、タイムレース決勝。代表2名の選考と同時
に4×100mサーフィスリレーのメンバーを決
定するレースだ。最終組前に泳いだ関野義秀(NA
IA)が40秒84でゴールし、最終組の選手に大
きな刺激を与える展開となった。最終組のスタート
直後は、50mとアプニアで2位となった池口が飛
び出したが、ターン直後に長谷川雄太がリードし、
そのままゴール。ただ1人40秒をカットし、39
秒50とサーフィス2種目目の優勝を果たした。最
終組2位でゴールしたアプニア優勝の増田は40秒
95で、関野のタイムに及ばず3位。最後のリレー
メンバーとなる4位には、日本記録保持者である酒
井秀彰が入った。この3種目は、少しでもミスがあ
れば、大きく順位に影響し、誰が勝者となってもお
かしくないといえるレースだった。
宮本祐治と関野義秀が
サーフィス400mで日本記録樹立
100mサーフィスで2位となった関野は、もと
もと200m、400mが専門種目。スピードトレ
ーニングの結果、今回は100mでも結果を出した
が、専門種目である200mと400mでは、日本
記録樹立を目標としていた。関野に立ちはだかった
のは、宮本祐治(クリオネ)である。初日の200
mサーフィスでは、先行する関野を100mのター
ン後にとらえてそのままゴール。1分31秒11の
大会記録を樹立したが、日本記録更新はお預けとな
った。関野は1分31秒54で2位。大会2日目の
最初の種目がサーフィス400mで、宮本と関野の
対決が再現された。200mと同じく先行する関野
を250mのターンで宮本が逆転するという展開で、
一時は宮本がリードを広げたが、最後の50mで関
野が必死に追いかけるも、わずかに及ばず宮本が優
勝。3分21秒22という記録は、この種目の日本
記録だった。追いかけた関野の3分21秒86も日
本記録。この種目の日本記録は2003年以来更新
されておらず、久しぶりの記録更新である。宮本と
関野には、もっともっと記録を伸ばし、200mで
の日本記録樹立も期待したい。
月岡麻美と吉田麻紀
女子CMASビーフィン100mでは、月岡麻美
(NAIA)と吉田麻紀(Delfino)が大接
戦を繰り広げ、月岡52秒38、吉田52秒47と
日本記録を更新し、世界選手権代表となった。両者
の対決は50mでも続いたが、こちらは吉田が23
秒25の日本記録を樹立して優勝し、月岡が2位。
200mにも出場した月岡は、この種目で、1分
56秒81の日本記録を樹立して優勝と、女子CM
ASビーフィンは3種目とも日本記録更新という結
果になった。
山岡明奈復活
山岡明奈(アックアセレーナ)は、昨年の日本選
手権以降、大学受験のために競技を離れていたが、
筑波大学に進学を決めて、今回の日本選手権にはサ
ーフィス全種目(50m、100m、200m、4
00m、800m、1500m)にエントリーとい
う離れ業。とにかく泳ぐ事が楽しくて仕方がないと
いう気持ちが、その姿からは伝わってくるようだっ
た。苦手とするスプリント種目では、50m、10
0mとも5位だったが、200m、400m、80
0m、1500mの4種目で優勝し、その存在感を
示している。
1500mでは大会新記録を樹立した。
藤巻紗月がユース記録樹立
2010年に
ジュニア記録を
連発した藤巻紗
月
(NLS)
は、
今年ユース区分
(14歳~17
歳)
となったが、
50mサーフィスと100mサーフィスでいきなり
ユース記録を樹立した。50mサーフィス予選で2
0秒91のユースタイ記録で予選2位となった藤巻
は、
決勝で20秒90のユース記録を樹立して3位。
100mサーフィスでは、山岡明奈のユース記録を
更新して46秒56で4位となった。
ベテラン健在
50mアプニア予選で藤巻紗月が18秒56で1
位通過したが、決勝では山﨑幸香(チームダッシュ)
に優勝を阻まれ、大粒の涙を流した。50mサーフ
ィスでも、優勝は尾形蘭(Orange)、2位山
崎、3位藤巻となり、14歳の中学生に勝利の女神
は微笑まなかった。日本代表常連である山﨑、尾形
が意地を見せたレースだった。
100mサーフィスでは、尾形、山崎を月岡が引
き離して優勝している。
CMASビーフィンでジュニア記録
加塩柚樹(W・B・S)が、CMASビーフィン
50m、
100mの2種目で、
ジュニア記録を樹立。
50m26秒42、100m59秒20。加塩は、
モノフィンにもチャレンジしているが、まだビーフ
ィンのほうが、スピードが出るようだ。50mでは
畑野剣輝(シゲパワー)もジュニア記録だった。
第16回フィンスイミング世界選手権大会
大会終了後、日本代表選手男子14名、女子11
名が発表された。今大会での日本記録樹立は、女子
CMASビーフィン3種目、男子400mサーフィ
スで合わせて4種目、ユース記録2種目、ジュニア
記録2種目と、全体的に新記録は少なかったが、こ
れは震災後の練習環境の影響がないとはいえない。
プールの破損で練習会場が少なくなり、
計画停電、
節電の影響で、営業しているプールでも、営業時間
が短くなり、とくに社会人は練習場所に苦労したよ
うだ。そんな中で結果を出した選手は、まだ気温の
低い中で、外プールでの練習を行い、また震災の影
響の少なかった地方への練習のための遠征を行なっ
た選手もいるという。
世界各地のフィンスイマーから選手に、お見舞い
や励ましのメールが届き、日本の連盟にも各国の連
盟からのメールがあった。
無事に今回のフィンスイミング日本選手権大会が
開催できたことを感謝し、ハンガリーで開催される
世界選手権大会に参加する選手は、精一杯のパフォ
ーマンスで、日本の元気を見せてきてもらいたい。
※大会の公式記録は団体に送付しております
歩のところで、及ばなかったが、今年は晴れやかな笑
顔でゴールを駆け抜けた。表彰式が行われ、フィンス
イミング表彰の後、スイムの優勝者が発表され、会場
がどよめいた瞬間があった。スイム2・5km男子総
合の優勝者妹尾信一さんの名前が発表された時である。
スイムの部での総合優勝したのは、モノフィンの部で
優勝した妹尾元気の父親である信一氏だったのだ。
2・5kmの部は、妹尾父子が制覇したのだった。
8月28日(日曜日)逗子海岸を舞台にして、湘南
オープンウォーター2011のフィンスイミング2・
5kmの部が開催された。昨年までは鎌倉腰越海岸か
ら片瀬東浜へのワンウエイで行なわれていたが、20
11年は逗子湾内での周回コースでの開催となった。
大会開催にあたり、春から準備に入った湘南オープ
ンウォーター実行委員会(湘南マリンオーガニゼーシ
ョン)だが、3月11日の震災による海の力、そして
震災後の社会状況などから、大会開催については熟慮
を重ねた。その結果、オープンウォーター10km競
技については従来の逗子から片瀬東浜までのコースで
行なうが、スイムとフィンスイミング2・5km競技
については、より安全な逗子湾での周回コースによる
開催を決定したのだった。
親子で優勝
男子モノフィンの部で優勝したのは妹尾元気(チー
ムダッシュ)。モノフィンの部では、これまで大下和
茂(関西鰭泳会)が6連覇を続けていたが、大下はゴ
ール直前でのコースミスもあり、妹尾が大下を40秒
以上も引き離し、1位でゴールした。タイムは28分
53秒。 妹尾元気は立教大学の3年生で、7月末よ
り開催された第16回フィンスイミング世界選手権大
会ロングディスタンス競技の代表選手である。ハンガ
リーでは湖で行な
われた6km競技
に出場し、完泳し
ている。大下を目
標にオープンウォ
ーター競技に取り
組んできた妹尾は、
これまではあと1
女子モノフィンは有路友紀が優勝
高校1年生の有
路友紀(八王子F
SC)も妹尾と同
様、ハンガリー世
界選手権でプール
競技、オープンウ
ォーター競技に出
場し、帰国後すぐ
にユース合宿に参加。そして湘南オープンウォーター
に挑み、優勝した。モノフィンの部では最年少出場者
だった。2位はやはりハンガリーで6kmを泳いだ片
山加奈(NAIA)だったが、3位には尾形蘭(Or
ange)が入った。尾形はプール競技で日本記録を
持つ選手だが、オープンウォーター出場は今回が初め
て。周囲は会場の受け付けに現れた尾形の姿に驚き、
そして3位入賞に驚いたのだった。
ビーフィンは柿添と中村
昨年ビーフィンで優勝した武田隆秀(夢鯨団)は、
そのタイムからハンガリーのロングディスタンス代表
に選考され、6kmにチャレンジした。残念ながら完
泳は果たせなかったが、ビーフィンでも世界へのチャ
レンジができるという前例となった。今回の湘南に武
田は不参加だったが、昨年2位だった柿添武文(De
lfino)が、33分50秒で優勝している。女子
の優勝は中村彩希(日本体育大学)だった。
ボランティアに支えられて
今回は大会直前の天候が悪く、さらに台風発生もあ
って大会開催の27日、
28日の天候が心配されたが、
27日のスイム10km、28日の2・5kmとも予
定通り開催することができた。 大会は設営から運営、
撤去まで、数多のボランティアに支えられ、湘南の夏
を締めくくるにふさわしい盛り上がりの素晴らしいも
のだった。
CMAS ワールドカップ 2011 中国・煙台大会
ユース10名シニア9名が参加
CMASワールドカップ2011は、3月のハンガ
リー大会に始まり、イタリア、ポーランド、ドイツ、
スペイン、オーストリアと6月までに6戦が行なわれ
た。7月31日から開催されたフィンスイミング世界
選手権ハンガリー大会のあと、9月22日から、最終
戦であるゴールデンファイナル中国煙台大会が開催さ
れた。ワールドカップはクラブチーム参加の大会で、
代表選手による世界選手権とは違い、各国の連盟に承
認されたチームがエントリーする。つまり国の代表2
名ではなく、一つの国から、いくつかのチーム、そし
てチームから1種目2名の選手がエントリーするわけ
で、たとえば中国やロシアなどの強豪国からは、多く
のフィンスイマーがエントリーすることができる。世
界選手権以上に厳しいレースが行なわれる大会もあり、
とくにゴールデンファイナルは、2011年のワール
ドカップチャンピオンを決定する大会。中国はもちろ
ん、ロシアからも世界チャンピオンのパベル・カバノ
フをはじめとする有力選手が数多くエントリーした。
日本は、5月の日本選手権大会の結果により参加選手
を選考し、ユース強化指定選手からは10名、シニア
選手は9名が大会に参加した。
パベル・カバノフ世界記録樹立
ワールドカップ大会は、タイムレース決勝であり、
一発勝負である。男子ビーフィンで世界選手権で世界
記録を樹立し、50m、100m、200mの3冠を
手にしたロシアのアレクサンドル選手は、ロシア・ノ
ボシビルスクの選手だが、
今回の優勝は200mのみ。
50m、100mはベラルーシの選手が優勝をさらっ
た。世界選手権後、ロシアはオフだったというが、そ
んな中でパベル・カバノフが、アプニアで14秒10
の世界記録を樹立している。パベル・カバノフはサー
フィス50mでも優勝した。
国際大会にチャレンジ
今回ゴールデンファイナルに参加した森野大輔、門
間崇史は、シニアの国際大会初参加だった。平田はユ
ース時代に代表の経験はあるが、
日本体育大学進学後、
シニア代表にはなかなか届かず、煙台大会が久しぶり
の国際大会だったが、サーフィス100mでは自己ベ
ストで泳いでいる。森野、門間はビーフィンでのエン
トリーだったが、日本選手権以降、煙台目指して練習
を重ねた結果、
すべて自己ベスト。
国際大会の経験が、
今後の競技生活に役立つはずだ。
木内一成は昨年、ワールドカップ・フランス大会に
参戦しており、2度目のワールドカップ。サーフィス
50m、100m、200mにエントリーしたが、1
00m、200mでは自己ベストで泳いでいる。
ユース安藤史帆が銅メダル獲得
ユース強化指定選手は、2012年のユース世界選
手権大会が大きな目標である。国際大会に参加すると
いう経験が、その後の練習に取り組む強いモチベーシ
ョンになる。
ワールドカップでは、シニア、ユースそれぞれのレ
ースが行なわれる。男子ビーフィンでは、50mで藤
島丈功、100m、200mでは長谷貴之がユース記
録を樹立した。女子では、サーフィス1500mで安
藤史帆が3位となり、銅メダルを獲得した。
ロングディスタンスで大下6位
煙台では、ロングデ
ィスタンス4kmレー
スが行なわれ、大下和
茂が6位となった。気
温、水温とも低く、海
も荒れていたが、日本
のオープンウォーター
を引っ張ってきた大下
は、ウェットスーツな
ど、低温を想定しや準
備をしており、過酷な
状況の海で6位となっ
た。湘南オープンウォーターでは、7連覇を阻まれた
大下だが、その経験からまだまだオープンウォーター
の第一人者として、若い選手に刺激を与えてほしいも
のだ。その日の海の状況は、ロシア選手が「この天候
では無理だろう」と言うほどのものだったとか。日本
選手は、全員で大下を応援したが、その泳ぎに感動し
たという。
辰巳国際水泳場杯で長谷川雄太が2連覇2連勝
辰巳国際水泳場が主催する辰巳国際水泳場杯(50
m種目のみ)では、フィンスイミングアプニア、サー
フィス、ビーフィンの3種目が行なわれる。9月25
日に開催された大会では、長谷川雄太が昨年に続き、
アプニア、サーフィスの2種目で優勝した。8月初旬
に長谷川は、ハンガリーで開催された第16回フィン
スイミング世界選手権大会に参加し、サーフィス50
m、100m、4×100mリレーの3種目に出場し
ている。リレーの1泳では38秒台で泳ぐなど、サー
フィスでは現在日本最速といっていい実力の持ち主で
ある。アプニアは、昨年の辰巳杯で優勝したものの、
世界選手権代表決定となるフィンスイミング日本選手
権大会では、決勝のタッチミスで記録を出せず、代表
選手の座を逃していた。
9月25日に開催された今年の辰巳杯では、アプニ
ア15秒67、サーフィス17秒77で、2種目とも
優勝。サーフィスは2位となった池口貴雄を100分
の2秒差でおさえるというきわどい勝利だった。男
子スプリンターは、このところ厳しい闘いが続いてい
る。
2012年にはベトナムでフィンスイミングアジア
選手権大会が開催される予定だが、日本代表の座を目
指した闘いは、すでに始まっているといっていいかも
しれない。
辰巳杯結果(9/25 辰巳国際水泳場)
女子アプニア
1.尾形
蘭(Orange)
2.佐藤瑚乃美(チームダッシュ)
3.柏木 美樹(日本体育大学)
女子サーフィス 50m
1.尾形
蘭(Orange)
2.藤巻 紗月(NLS)
3.月岡 麻美(NAIA)
女子ビーフィン 50m
1.小池 美和(NAIA)
2.東井のぞみ(神奈中 SS)
3.沼崎
円(6 ビート)
18.50
19.68
20.58
20.65
21.25
21.31
25.86
26.17
26.19
男子アプニア 50m
1.長谷川雄太(ATHRA)
2.池口 貴雄(NAIA)
3.千葉 元貴(Orange)
男子サーフィス 50m
1.長谷川雄太(ATHRA)
2.池口 貴雄(NAIA)
3.尾畑 雄平(Orange)
男子ビーフィン 50m
1.風間 大輔
2.中村 公彦
3.服部 龍哉(ATHRA)
15.67
15.88
17.92
17.77
17.79
18.56
21.18
21.29
21.57
第2回フィンスイミングデー開催
10月30日(日)相模原グリーンプールにおいて第2回フィンスイミングデーが開催された。フィンスイミ
ングデーでは、メインプールで第8回フィンスイミング学生選手権大会、第1回ジャパンオ―プンマスターズ大
会が行なわれ、ダイビングプールでは、フィンスイミング体験会と水中ホッケー体験&練習会が開催された。学
生選手権大会には、これまで最多となる12大学80名がエントリーし、年々大会が充実してきている。
ジャパンオープンマスターズというのは、長水路で行なわれるマスターズ記録会という初の試みで、世界水中
連盟(CMAS)の定めるマスターズ年齢区分による大会である。フィンスイミング競技の普及を目的に開催さ
れたもので、競技人口の拡大を目指して、またジュニア、ユースとともにマスターズフィンスイマーが気軽に出
場しやすい大会として、今後は充実させていきたい大会である。
また今回行なわれた水中ホッケーは、12月にアジア親善大会が開催されるが、これに出場する選手の練習を
行なうと同時に、水中ホッケーに興味のある選手が練習に参加した。学生選手権大会やマスターズ大会に参加し
た選手たちが、となりのダイビングプールで行なわれている水中ホッケーを興味深く観戦するなど、フィンスイ
ミングデーならではの水中スポーツの一日となった。
フィンスイミング学生選手権大会は 12 の大学が参加
第8回となった学生選手権大会には、12大学が参
加している。日本体育大学 早稲田大学 筑波大学
上智大学 青山学院大学 立教大学 東洋大学 帝京
大学 共立女子大学 慶應義塾大学 鹿屋体育大学
法政大学の12大学である。フィンスイミングサーク
ルとして活動している日本体育大学が28名と最多人
数だが、早稲田16名、帝京10名、上智10名、筑
波6名など、大学でフィンスイミングに取り組む選手
が増えてきていることをうかがわせる。
ビーフィンは激戦
学生選手権大会で行なわれるビーフィンはすべてC
MAS規定ビーフィンによるもので、4×50mリレ
ーと50m、100m、200mが行なわれる。最初
の種目であるビーフィンリレーでは女子が早稲田、男
子は上智が日体大をおさえて優勝した。
女子ビーフィン100mで優勝した山本夏生
(上智)
のタイムは54秒38。日本選手権では3位に相当す
る好記録だった。男子は煙台ワールドカップを経験し
た門間貴史(筑波)が第1組で46秒50という自己
ベストで泳ぎ、第4組の世界選手権代表、服部龍哉(東
洋)のタイムに注目が集まったが、服部は48秒15
で、門間の優勝となった。女子ビーフィン200mで
は、沼崎(早稲田)が2分01秒32で優勝したが、
このタイムも日本選手権では2位となる好記録。男子
は100と同様、門間と服部の対決となった。200
では第3組に隣り合わせのコースで門間と服部が泳い
だが、これも門間が後半に服部を引き離して1分45
秒19の好記録で優勝している。女子ビーフィン50
mは100mに続いて山本が24秒72で優勝。32
名がエントリーした男子は、浅野文章(早稲田)が接
戦を制し、21秒72で優勝した。2位の小林尚登(筑
波)とは100分の7秒差というレースだった。
ビーフィン種目では、日頃競泳の練習を重ねている
選手の強さが際立つ結果となった。フィンスイミング
世界選手権大会にも、競泳の世界水泳に参加した選手
が参戦しており、ビーフィン種目については、競泳の
練習の大切さがあらためて認識される。フィンを使用
できるプールが限られ、練習時間がとれないと嘆く前
に、競泳の練習に時間を費やすことも重要であろう。
今回の大会でビーフィン種目の入賞者は、水泳部やス
イミングサークルで競泳を練習している選手だったこ
とがそれを証明している。
山岡明奈(筑波)
サーフィス100m、400mで優勝
ハンガリーで開催されたフィンスイミング世界選手
権大会に出場し、サーフィス1500mで日本記録を
樹立した山岡明奈は、サーフィス100m、400m
の2種目に優勝した。しかし100m48秒04、4
00m3分44秒09と、平凡なタイムだった。男子
ではサーフィス100mで妹尾元気(立教)が41秒
85で優勝し、湘南オープンウォーターでの優勝に続
き、その成長を感じさせた。2位関野義秀(鹿屋体育
大)、3位上原有翔(上智)とハンガリー世界選手権
代表選手が上位を占めた。関野はサーフィス400m
では優勝している。
男子サーフィス50mでは尾畑雄平(法政)が18
秒31で優勝し、
アプニアでもトップでゴールしたが、
タッチの際の浮上で失格となり、平田龍之介(日体大)
の優勝となった。男子モノフィン種目の優勝は、国際
大会経験者が占めている。
団体優勝は日本体育大学
個人種目での優勝は、アプニアの平田と女子サーフ
ィス50mの柏木(佐藤瑚乃美・青学と同タイム)2
2秒46の2名だったが、選手層の厚さで、団体優勝
は日本体育大学が獲得した。2位早稲田大学、3位筑
波大学だった。
記録に挑戦
学生選手権大会終了後に開催された第1回ジャパン
オープンマスターズ大会。ユースもシニアも代表選手
も自己ベスト目指して、レースに参加した。
CMASのマスターズ年齢区分では、ジュニア、ユ
ースに続き、
18歳から24歳をひとつの区分として、
25歳からは10歳きざみとなっている。今後の大会
では、このマスターズ区分を採用していくことが決ま
っており、
今回の大会はその第1回となるものである。
長谷川雄太(ATHRA)
サーフィス200mにチャレンジ
学生選手権大会ではサーフィス200mが行なわれ
ないため、関野義秀は、午後に行なわれたこの大会で
サーフィス200mにエントリー。そして日頃の大会
では200mを泳ぐ事がほとんどない長谷川雄太も2
00mに出場した。結果は関野1分32秒99、長谷
川1分34秒70。この二人に引っ張られたユースの
砂脇稜平(神奈中SS)は、自己ベストを大きく更新
している。
アプニア50mでは池口貴雄(NAIA)が15秒
99で泳いだが、池口の隣を泳いだやはりユースの中
学生、飯田智士(メガロス)が17秒33で自己ベス
トで泳いでいる。 これまでフィンスイミングの長水
路での大会は、フィンスイミング日本選手権大会と東
海大会、そして辰巳国際水泳場杯(50mのみ)だっ
たが、相模原グリーンプールでの大会がこれからスケ
ジュールに加えられる事になるだろう。
最速に挑戦
フィンスイミング最速の競技はアプニアである。世
界選手権大会でアプニアの決勝に残るためには、15
秒を切ることが必須条件で、日本男子選手は、この1
5秒の壁を越える事を目標に練習に励んでいるといっ
ても過言ではない。日本男子で15秒の壁を突き破っ
たのは、これまで酒井秀彰(NLS)ただ一人である。
1人15秒、今回のオープン大会で行なわれる4×
50mリレーをアプニアで泳いで60秒カットを目指
して、長谷川、池口、増田、尾畑の4名がチャレンジ
した。正式種目ではないので、記録は残らないが、2
00mを最速で泳ぐ事を目指した結果は62秒。残念
ながら、目標はクリアできなかった。
体験会で新感覚
10月30日の相模原グリーンプールでは、ダイビ
ングプールでフィンスイミングと水中ホッケーの体験
会が行なわれた。
フィンスイミング体験会には、
親子での参加もあり、
モノフィンに慣れて、水中のスピードを味わう事がで
きたようだ。
水中ホッケーは、
日頃目にすることが少ないだけに、
学生選手権やマスターズ大会の参加者たちも、プール
サイドで興味深そうに観戦していた。
TBS 炎の体育会 TV
月曜夜7時~
女性アスリートに芸人が挑戦 フィンスイミング対決放映中
ユース日本記録保持者・藤巻紗月 現在 4 連勝(2011 年 11 月末現在)
<事務局だより>
米子でフィンスイミング体験会開催
8月20日~21日に鳥取県米子市東山水泳場で開
催された「わかとり国体水泳大会」で、フィンスイミ
ングの体験会とデモンストレーションが行なわれた。
日本代表選手であり、鳥取県庁に勤務する獣医であ
る増田恒幸選手がフィンスイミング普及を目指して、
たった一人で始めたこの水泳大会でのデモンストレー
ションもすでに4回となり、その企画は毎年ふくらん
できている。増田が1人でその速さを披露した当初の
デモンストレーションが、数人の選手の協力により、
レース形式となり、今年は、小学生を対象としたビー
フィン体験会を開催することとなった。
8月20日は、あいにくの雨模様だったが、飛行機
で、あるいは夜行バスで、合計8人のフィンスイマー
が米子に集結。そしてプールに集まった20名以上の
小学生にビーフィンを指導した。初めてビーフィンを
装着する子どもたちは、もともとスイミングクラブに
通うスイマーであり、戸惑いながらも徐々にビーフィ
ンのスピード感に慣れて行く。フィンを装着してのク
ロールのスピードに驚きながら、楽しい2時間の体験
会となった。 8月21日は、大会昼休みに行なわれ
たのが、フィンスイミングのデモンストレーション。
今回はアプニア、サーフィス、さらに体験会に参加し
た二人の小学生も参加してビーフィンのレースも行な
われた。
アプニアに参加したのは、世界選手権でアプニア代
表である増田恒幸と池口貴雄、そして谷川哲朗、長谷
川雄太の4名。サーフィスには宮本祐治、関野義秀、
尾畑雄平、上原有翔の4名で、全員が日本代表経験者
というレベルの高いメンバーであり、レースは試合さ
ながらの迫力となった。またビーフィンのレースで子
どもたちの挑戦を受けたのは、加藤恵理子で、加藤も
今夏のハンガリー世界選手権ビーフィン200mの代
☎03‐3222‐1192 Fax 03‐6427‐0127
表選手である。ビーフィンを装着してクロールで泳い
だ小学生は、「クロールのベストタイムより、10秒
も速く泳げました」「楽しかった~~~」とフィンス
イミングの魅力を感じてくれたようだった。この体験
会のあと、増田にはすでに新たな体験会の依頼が来て
いるとか。
東海大会開催中止
第 14 回フィンスイミング東海大会
開催中止のお知らせ
向寒の候、貴行ますますご清栄のことお慶び申し上
げます。東海大会には毎々格別のご愛顧を賜り、厚く
御礼申し上げます。
さて、今年 9 月 21 日の台風 15 号の来襲により静岡
県立水泳場の建物の破損が生じまして当初は年内に修
理が終了する予定でしたが先日の 11 月 18 日に会場の
管理団体より本年の予定している事業すべてが開催で
きないとの連絡を受けまして、大会実行委員会で急き
ょ大会開催が可能か検討致しました結果、開催予定を
していました第 14 回フィンスイミング東海大会の開
催を中止する決定をさせて頂き増した。
大会開催につきましては毎回、各団体の皆様方のご
尽力により開催できましたが前回の開催につきまして
も会場の建物の修理が予定よりずれ込むといったこと
で皆様にご迷惑をお掛けいたしましたが、今回は会場
の破損が大きく年内の修理終了予定の見通しが経たな
い状況と成りまして当方もここ数日開催できるよう最
善の努力を致しましたが開催には非常に困難な状況と
成っていまして、大会中止を決断致しました。
毎回この大会を楽しみに来て頂いている皆様方には
大変申し訳ありませんが第14 回大会は来年度(平成24
年度)の事業で開催する方向で来年ご案内をできます
ように準備させて頂きます。
すでに大会申し込み手続きをされている団体様には
送金された金額を返金する手続きをさせて頂きますの
でお手数ですが大会事務局の方のご連絡をください。
フィンスイミング東海大会事務局
フィンスイミング東海地区連絡協議会
代表 平尾正則
<事務局だより>
ユース強化練習会
ユース強化指定選手の認定を受けた選手を対象にし
た練習会を代々木インドア 50 で開催しています。所
属団体からユース強化指定選手への推薦をしていただ
き、ユース強化委員会で認定された選手の参加が可能
です。強化練習会、強化合宿、またワールドカップへ
の派遣等も行なっています。
2012 年に開催される予定
のユース世界選手権大会を目指してみませんか?
ユース強化指定選手については、事務局までお問い合
わせください。
会場 代々木インドア 50 プール
日程
12 月 8 日(日) 11 時 30 分~13 時 30 分
1 月 15 日(日) 11 時 30 分~13 時 30 分
1 月 29 日(日) 11 時 30 分~13 時 30 分
集合は練習開始 30 分前です。
参加者は事前に連絡してください。
ホームページで練習会を探そう!
ビジターの受け入れをしているチームで、いつもと
違うメンバーと練習してみませんか?またフィンスイ
ミングの体験会、
あるいは初心者指導を行うチームや、
水泳教室などのホームページを紹介。
Delfino(デルフィーノ)
http://homepage2.nifty.com/delfino/
日本選手権大会で総合優勝している強豪チーム。辰巳
国際水泳場、代々木インドア50で練習。
海洋哺乳類研究会
http://www.kt.rim.or.jp/~ritsuro/kaihoken/
プールでの練習会のほかに、夏になると御蔵島でイル
カと泳ぐ活動も活発。
Orange Fin swimming Club (オレンジ)
http://home.att.ne.jp/wood/hafadai/orange/pc/
千葉国際水泳場、辰巳国際水泳場で練習会。
SPLASH
http://www.h5.dion.ne.jp/~splash98/
横浜国際プールで練習会。
八王子 FSC
http://www.ac.auone-net.jp/~hatifsc/index.htm
相模原グリーンプールで練習会。
☎03‐3222‐1192 Fax 03‐6427‐0127
W.B.F
http://www.geocities.co.jp/wbf_japan/team_wbf.ht
m
横浜国際プールで練習会。
SSS(スリーエス)
http://homepage1.nifty.com/finswimteam_SSS/
愛知県で活動するチーム。体験は随時受け付け中。
STREAM
http://www.geocities.jp/jusfstream/newpage1/
名古屋周辺で活動中。
関西でフィンスイミング
http://blog.livedoor.jp/finswimming/
関西で活動するチーム(夢鯨団、関西鰭泳会、クリオ
ネ、ゴッドフェニックス)の情報。練習会日程で体験
可能。
Aty Swimming
http://www.aty-swimming.com/index.html
初級から上級までのビーフィン教室を開催。
NAIA
http://www5.ocn.ne.jp/~naia-fst/index.html
2010 年結成のチーム。横浜国際プール、相模原グリー
ンプールで活動。
ATHRA
http://athraracingteam.cocolog-nifty.com/blog/
2010 年結成のチーム。東京、神奈川で練習会開催。
この他にも神奈中スイミング(平塚、秦野、小田原)、
田園スイミング(川崎・宮崎台)では、ユースを中心
にフィンスイミングに取り組んでおり、オアフクラブ
綱島にはフィンスイミングコースがあります。ULS
スイミング(http://homepage3.nifty.com/uls-ss/)
では、小中学生を対象に水中スポーツクラスという設
定で、フィンスイミングや水中ホッケーを行っていま
す。またメガロスには、大人向けのプログラムに「は
じめてフィンスイム」というコースが設定されていま
す。
もしお近くにチームや施設が見あたらない場合は、
日本水中スポーツ連盟事務局までお問い合わせくださ
い。
関東オープン大会は 2012 年 3 月 17 日
2011 年は震災の影響で開催中止となったフィンス
イミング関東オープン大会ですが、2012 年は 3 月 17
日に千葉国際水泳場で開催します。みなさま奮ってご
参加ください。近日中に団体代表宛てに開催要項を送
信します。
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