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8. 私道 位置指定道路とは

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8. 私道 位置指定道路とは
< 不動産用語集(私道・位置指定道路) >
8. 私道 位置指定道路とは
位置指定道路とは、土地を建物の敷地として利用するため、道路法、都市計画法その
ほかの公法によらないで築造する、政令で定める基準に適合する道で、特定行政庁が
利害関係人の申請に基づき位置の指定をした、幅員4メートル以上の私道のことです
(建築基準法第42条第1項5号)
。
位置指定道路を受ける為の要件は以下のとおりです。
1.幅が4.0メートル以上であり、原則としてすみ切りを両側に設けること。
2.道路形態、道路境界が明確であり、排水設備が設けられていること。
3.原則として通り抜け道路であること。
4.行き止まり道路の場合には、その長さは35メートルより短いこと。
5.申請には必要書類のほか、道路の関係権利者の承諾(印鑑証明・登
記簿謄本)が必要。
建物は、4m以上の道路に2m以上接していなければ、建てる事が出来ません。そこ
で、私道を作って、それを道路として指定してもらえれば私道言えども建物を建てること
が
出来るようになるわけです。
また、私道は個人の敷地を道路として使っているものであると書きました。広告に私道
負担の記述があると言う事は、
「あなたがこの土地または、土地つき建物をお買いになった場合、あなたの敷地の一部
○○㎡が、あなたの負担部分として道路に提供する事になります。
」と言う事です。
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< 不動産用語集(私道・位置指定道路) >
この場合、当然ですが、私道には建物を建てることは出来ません。自分の敷地の一部で
ありながら、建蔽率(けんぺいりつ)や容積率(ようせきりつ)の対象からも除外されま
す。
したがって、同じ面積の土地でありながら「私道負担あり」の土地はその分狭い家しか建
てることが出来ないことになるのです。
では、具体的にどういうケースがそれにあたるのでしょうか。
下図は一般的な「私道負担」が新たに生じる一般的なケースです。
図のようにもともとは、一つの大きな敷地でした。これをミニ開発して、土地または、
土地つき住宅として業者が売り出すケースが数多くみられます。行き止まりの道があ
り、行き止まりのその奥にも家が立っているケースなどです。道を歩いていると実によく
見かけます。こういうケースは殆どが、
「私道負担」の対象となって居るはずです。
1.
Aの部分は、4m以上あれば道路として指定がもらえます。4m道路ってすごく狭い
と感じます。せめ6m欲しい処です。
2.
③と⑥の敷地は、道路が4mあれば少なくとも道路と2mづつ接している事になりま
すので、「4m以上の道路に2m以上接しなければならない」と言う条件を最低線で満足
している事になります。
3.
①と④は公道(少なくとも4m以上の)に面していて、問題はありません。しかしな
がら、それでは、①と④はこの私道をまったく利用しないのか?という問題が生じます。
- 2 -
< 不動産用語集(私道・位置指定道路) >
例えば、①であれば、⑤の部分に面して玄関やガレージがあるというのであれば、敷地が
幾ら公道に接していても、何らかの「私道負担」が生じても当然です。
図は同じ数字同士が持分となります。負担面積はどの家も同じと言うケースばかりではあ
りません。よく確かめてください。
尚、Aが4mならば、私道の奥行きは35mまで、Aが6m以上なら任意の長さが可能で
す。Aが4m以上6m未満ならば、35mごとに、車の回転可能な広さを確保しなければな
りません。
つまり、位置指定道路は、道路法により定められた、いわゆる公道とは別の建築基準法
における概念であり、私道のひとつです。特定行政庁から位置指定を受けると、私道は
一般交通の用に供されます。具体的には、私道内の建築は制限され、また私道の廃止、
変更が制限され、私道部分は建物の敷地には参入されなくなるなどの効果が生じます
(建築基準法44条・45条)
。
位置指定道路の所有者(私道の所有者)は、著しい不利益のない限り、日常の道路利用
者の通行を妨害してはならないことになります。言い換えれば、位置指定道路は私道で
はあるが、その日常的な利用者は所有者の承諾がなくても通行できるということです。
ただし、通行といっても車の出入りまでも自由とするかは、やはり、位置指定道路の所有
者(私道の所有者)に承諾を得る事が必要です。
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