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効率的な政策ツールとしてのオークション理論

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効率的な政策ツールとしてのオークション理論
効率的な政策ツールとしてのオークション理論
財務省 財務総合政策研究所「効率的な政策ツールに関する研究会」
坂井豊貴
慶應義塾大学経済学部
1
築地市場は都営(の効率的な政策ツール)
2
本研究会での位置付け
(前回の、坂本智章主任研究官の概念整理に対応)
• まだない市場をつくる
• 周波数オークション
• 空港発着枠オークション
• ネーミングライツ
• すでにある市場を改良する
• 国債オークション
• 公共事業の発注
• 主目的
• 効率性 限られた資源を有用に(再)配分
• 収益性 財源の確保(あるいは安価に調達)
• 両目的はほぼ同じ(効率化→余剰増→収益増 の流れ)
3
本研究会での位置付け
(前回の、坂本智章主任研究官の概念整理に対応)
• まだない市場をつくる
• 周波数オークション 効率性
• 空港発着枠オークション 効率性
• ネーミングライツ 収益性
• すでにある市場を改良する
• 国債オークション 収益性
• 公共事業の発注 収益性
• 主目的
• 効率性 限られた資源を有用に(再)配分
• 収益性 財源の確保(あるいは安価に調達)
• 両目的はほぼ同じ(効率化→余剰増→収益増 の流れ)
4
築地市場の内部
5
築地市場の内部(東京いちばステーション)
6
市場の機能
(築地市場、東京いちばステーションパネル)
7
価格を形成
• 当局が「価格がいくら」と決めない
• どれだけ価値があるか分からないから
• 当局が「おまえが買う」と決めない
• 誰が有効活用できるか分からないから
• 市場で競争を通じてそれらを見つけてもらう
• ハイエク「発見手続きとしての競争」
8
分かりやすい例:周波数オークション
• ロナルド・コース(1959)「連邦通信委員会」で提案
• しかし受け入れられず
• 比較聴聞方式
• 当局と事業者の間の、情報の非対称性を解消できない
• 米国では1994年に開始
• 収益性: 約780億ドルの高収益
• 効率性: 周波数の効率的な割り当て(特に重要)
9
分かりやすい例:周波数オークション
• 日本では未導入、OECD諸国でほぼ唯一
• 2009年の民主党マニフェストでは掲載
• 2011年11月に解散発表後、それに関する
電波法改正が衆院で廃案
• 2012年1月に新藤総務相「当面行わない」
• IT技術が急速に発展・普及する時代には、
社会制度もそれに合わせて変化せねばならない
• 米国は2014年に「買取・販売オークション」実施へ
10
誰の足が速いか知りたいなら
那覇市写真提供(NAHAマラソン3)
• 自己申告、筋力測定?
• 走ってもらおう(行動は言葉より雄弁)
11
誰が高い付加価値を与えられるか知りたいなら
(写真: 東京都 東京マラソンHP)
• 自己申告、企画審査?
• 払ってもらおう(行動は言葉より雄弁)
12
うまく売らないと、効率性も収益性も、低くなる
• 「市場」という単一の仕組みは無い
• 質には大きな差がある
• 高質な市場を
• 「民間に任せる(売る)」と言っても
• 任せる(売る)先をどう選ぶかは大問題
• 例: 机と椅子をどう売るか?
13
ふたつ主要な論点
1. 参加者のインセンティブ
• ルールを変えると、そのもとでの参加者の行動は変わり、結果は変わる
• ルールと行動のセットで理解すべし
2. 複数財の扱い
• 財が2個以上のときには、特に精巧なデザインが必要
• 代替財か補完財か
• 組み合わせ論的な観点
「市場の失敗」という言葉はよく用いられるが、
そもそも成功させるのは結構大変
14
1.参加者のインセンティブ
15
第一価格オークション
• 一番高い金額を付けた人がその財を得て
• その金額を払う
権利
6
4
1
16
第一価格オークション
• 一番高い金額を付けた人がその財を得て
• その金額を払う
6
4
1
権利
17
第一価格オークション
• 一番高い金額を付けた人がその財を得て
• その金額を払う
• できるだけ低い金額で勝つのが得
6支払う
6
4
1
権利
18
第一価格オークション
• 一番高い金額を付けた人がその財を得て
• その金額を払う
• できるだけ低い金額で勝つのが得
5支払う
5
4
1
権利
19
第一価格オークション
• 行動が予想に大きく依存
他の二人は「2」に違いない
• もし
と予想して「3」を付けたら
3
5
4
1
権利
20
第一価格オークション
• 行動が予想に大きく依存
他の二人は「2」に違いない
• もし
と予想して「3」を付けたら
3
4
1
権利
21
第一価格オークション
• オークションの結果がかなり運任せ
• もっと高く売れるはずなのに、価格が低くなる
• 有効利用できない落札者が買ってしまう
「6」まで払えたのに・・・
3
4
1
権利
22
第二価格オークション
• 一番高い金額を付けた人がその財を得て
• 二番目に高い金額を払う
権利
6
4
1
23
第二価格オークション
• 一番高い金額を付けた人がその財を得て
• 二番目に高い金額を払う
• こうすると、誰がどのような入札をしようが「自分の評
価値を正直に入札する」ことが得になる
4支払う
6
4
1
権利
24
第二価格オークション
• 買い手: 正直申告が最適行動
• 戦略的意思決定のコストがゼロ
• 売り手: 「場が荒れない」ので安定して高く売れる
• インターネットの検索連動広告枠オークションでこれを実施
• 社会: 社会的余剰が最大化「効率的アウトカム」
• 競り上げ式オークションとは実質的にかなり近い
4支払う
6
4
1
権利
25
提案1
• 政府や自治体によるオークション(調達、競売など)は、ほぼすべて
第一価格オークション
• ものによっては第二価格オークションや、競り上げ式オークションに
変更したほうがよい
• 細かい話は省くが、競り上げ式は、効率性と収益性ともによい
• 特にネーミングライツは、運営費用獲得を目指して導入するので、
オークション向き
26
渋谷区 宮下公園
27
ネーミングライツへの不満は少なくないので、
やるならきちんと高値で売るのが大切では
28
おまけ:C.C.レモンホールから渋谷公会堂へ名称が戻った
29
おまけ:C.C.レモンホールから渋谷公会堂へ名称が戻った
30
2.複数財の扱い
31
ダメなデザイン
各自は1個しかいらないとする
• 1個ずつ別々にオークション
•
•
•
•
同じ物が別々の市場で売られている
どこへ参加すればよいか?
1つだけ参加するのはリスキー
かといってたくさん参加して、複数競り落としたら困る
• 1個ずつ順々にオークション
• 複数競り落とす危険は排除できる
• しかし前と後ろのどちらで競り落としたらよいのか不明
• 結果はかなり運任せ→非効率、低収益につながりやすい
• まとめてオークションすべし
32
ダメなデザイン
各自は1個しかいらないとする
• 1個ずつ別々にオークション
•
•
•
•
同じ物が別々の市場で売られている
どこへ参加すればよいか?
1つだけ参加するのはリスキー
かといってたくさん参加して、複数競り落としたら困る
• 1個ずつ順々にオークション
• 複数競り落とす危険は排除できる
• しかし前と後ろのどちらで競り落としたらよいのか不明
• 結果はかなり運任せ→非効率、低収益につながりやすい
• まとめてオークションすべし
33
談合の報道(毎日新聞オンライン版2/4-5)
• 「鉄道建設・運輸施設整備支援機構」が発注する、
新幹線の設備工事の談合事件
• 同じメンバーが繰り返し談合
• 特捜部と公取委は、悪質とみている
• 特捜部などは、機構の本社と東京支社のほか、設備工事会社数社
を独占禁止法違反(不当な取引制限)容疑で家宅捜索
• 同機構の職員「15年春の長野-金沢間開業に間に合わせるため、
業者に協力した」
• 予定価格を漏らし、官制製談合防止法違反の疑い
34
談合の報道(毎日新聞オンライン版2/4-5)
• 3社の担当者がどの区間で工事が発注されるか相談
• 各社が希望するエリアや順番について意見を述べた
• 詳細な発注内容はこの段階では分からず、決まったのは落札の順番だけ
だった
• 入札直前になると、業者は機構職員から工事の予定価格を聞き出し、落
札しない社がそれを上回る金額を提示することで、あらかじめ決定した業
者が受注できるようにしていた
• 公取委の調べに対し、各社の担当者は「あの会社は何番目に落札するこ
とになっていた」などと供述
• フェアプレイが求められるほどルールが上手くできているのかかなり疑問
35
提案2.
• 公共事業の談合に世論は批判的だが
• フェアプレイを求められるほど、
そうルールが上手くできているわけではない
• 談合で「調整」しなくても、市場のルールの中で調整がなされる仕組
みへ
• 可視化された市場での「見える手」による調整
→どうやって?→ひとつの案が Ausubel-Milgromによる
「パッケージ付き同時競り上げ式オークション」
36
パッケージ付き同時競り上げ式オークション
• 3人(佐藤、田中、渡辺)へ、2つの財(机、椅子)をオークション
• 「机」、「椅子」、「机と椅子」へ個別に競り上げ式オークション
• 価格和が最大になるよう、随時、「その時点での勝者」を選ぶ
• ただしどこか一つでも競り上げが進行している限り、他のオークショ
ンを止めない
• すべての競り上げが止まったときのみ、それらを止めて結果を確定
• Ausubel-Milgromによる、Gale-Shapley algorithmの一般系(オーク
ション理論とマッチング理論のつながりは深い)
37
パッケージ付き同時競り上げ式オークション
入札者/入札対象
佐藤
田中
渡辺
価格
机
6
5
0
椅子
0
0
0
机と椅子
7
0
8
8
38
パッケージ付き同時競り上げ式オークション
入札者/入札対象
佐藤
田中
渡辺
価格
机
6
5
0
椅子
4
0
0
机と椅子
7
0
8
8
39
パッケージ付き同時競り上げ式オークション
入札者/入札対象
佐藤
田中
渡辺
価格
机
6
5
0
5
椅子
4
0
0
4
机と椅子
7
0
8
40
パッケージ付き同時競り上げ式オークション
入札者/入札対象
佐藤
田中
渡辺
価格
机
6
5
0
5
椅子
4
5
0
4
机と椅子
7
0
8
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パッケージ付き同時競り上げ式オークション
入札者/入札対象
佐藤
田中
渡辺
価格
机
6
5
0
6
椅子
4
5
0
5
机と椅子
7
0
8
42
国債オークション
• 財務省理財局
• 同じ物を多量に売るのが特徴
(画像:財務省HPより)
• 1兆円分を、1億円単位で売るなら、1万個の同じ財を売ることになる
• 量は多くとも、同じ物なので「組み合わせ論的な難しさ」は無い
• 理論的に難しすぎない
• しかし十分に専門的な知見がいるケース
43
10個の同質財を売るケースで、
入札状況が以下のようだとしよう
1個目
2個目
3個目
4個目
5個目
6個目
7個目
8個目
9個目
10個目
佐藤
10
10
10
8
8
7
7
5
5
0
田中
9
9
4
4
4
4
4
3
0
0
渡辺
6
6
6
6
3
3
0
0
0
0
44
・10個の同質財を売るケース
・入札状況が以下のようだとする→上位10個に財を割り当て
・問題: 支払額はどう決めるか?→さまざまな方式
1個目
2個目
3個目
4個目
5個目
6個目
7個目
8個目
9個目
10個目
佐藤
10
10
10
8
8
7
7
5
5
0
田中
9
9
4
4
4
4
4
3
0
0
渡辺
6
6
6
6
3
3
0
0
0
0
45
・10個の同質財を売るケース
・入札状況が以下のようだとする→上位10個に財を割り当て
・問題: 支払額はどう決めるか?→さまざまな方式
1個目
2個目
3個目
4個目
5個目
6個目
7個目
8個目
9個目
10個目
佐藤
10
10
10
8
8
7
7
5
5
0
田中
9
9
4
4
4
4
4
3
0
0
渡辺
6
6
6
6
3
3
0
0
0
0
その1: ビッド支払いオークション(コンベンショナル方式)、日本はほぼ全てこれ
• 佐藤 10+10+10+8+8+7+7=60
• 田中 9+9=18
• 渡辺 6=6
 入札額をそのまま支払う
 入札額=支払額なので、ギリギリまで入札額を下げたい
46
・10個の同質財を売るケース
・入札状況が以下のようだとする→上位10個に財を割り当て
・問題: 支払額はどう決めるか?→さまざまな方式
1個目
2個目
3個目
4個目
5個目
6個目
7個目
8個目
9個目
10個目
佐藤
10
10
10
8
8
7
7
5
5
0
田中
9
9
4
4
4
4
4
3
0
0
渡辺
6
6
6
6
3
3
0
0
0
0
その2: 均一価格オークション(ダッチ方式)、日本はごく一部でこれ
• 佐藤 6×7=42
• 田中 6×2=12
• 渡辺 6×1=6
 最低落札価格(ここでは6)を一単位当たりの価格とする
 安心して高値を付けやすい
 ただし「下のほう」を低入札とするインセンティブを与える(需要削減現象)
47
・10個の同質財を売るケース
・入札状況が以下のようだとする→上位10個に財を割り当て
・問題: 支払額はどう決めるか?→さまざまな方式
1個目
2個目
3個目
4個目
5個目
6個目
7個目
8個目
9個目
10個目
佐藤
10
10
10
8
8
7
7
5
5
0
田中
9
9
4
4
4
4
4
3
0
0
渡辺
6
6
6
6
3
3
0
0
0
0
その3: スペイン式オークション(スペインで実施)
• 佐藤 8.4+8.4+8.4+8+8+7+7=55.2
• 田中 8.4+8.4=16.8
• 渡辺 6=6
 平均(10+10+10+9+9+8+8+7+7+6 / 10=8.4)を越すものへは、
その値で価格を抑える
 「上のほう」へ安心して高値を付けやすい
48
・10個の同質財を売るケース
・入札状況が以下のようだとする→上位10個に財を割り当て
・問題: 支払額はどう決めるか?→さまざまな方式
1個目
2個目
3個目
4個目
5個目
6個目
7個目
8個目
9個目
10個目
佐藤
10
10
10
8
8
7
7
5
5
0
田中
9
9
4
4
4
4
4
3
0
0
渡辺
6
6
6
6
3
3
0
0
0
0
その4: 中位上限オークション(Sakai 2014)
• 佐藤 8+8+8+8+8+7+7=54
• 田中 8+8=16
• 渡辺 6=6
 (10, 10, 10, 9, 9, 8, 8, 7, 7, 6)のなかで真ん中の数(中位、ここでは9と8だが、8としておく)
を越すものへは、その値で価格を抑える
 (100, 10, 10, 9, 9, 8, 8, 7, 7, 6)であっても中位は変わらないから、理論的には、スペイン式
より更に安心して高値を付けやすい
49
・10個の同質財を売るケース
・入札状況が以下のようだとする→上位10個に財を割り当て
・問題: 支払額はどう決めるか?→さまざまな方式
1個目
2個目
3個目
4個目
5個目
6個目
7個目
8個目
9個目
10個目
佐藤
10
10
10
8
8
7
7
5
5
0
田中
9
9
4
4
4
4
4
3
0
0
渡辺
6
6
6
6
3
3
0
0
0
0
その5: ヴィックリーオークション
• 佐藤 6+6+6+4+4+4+4=34
• 田中 6+6=12
• 渡辺 5=5
 他人の負けビッドのなかで、上位から順に価格とする
 評価値をそのまま正直に入札するのが最適戦略(耐戦略性!)
50
・10個の同質財を売るケース
・入札状況が以下のようだとする→上位10個に財を割り当て
・問題: 支払額はどう決めるか?→さまざまな方式
1個目
2個目
3個目
4個目
5個目
6個目
7個目
8個目
9個目
10個目
佐藤
10
10
10
8
8
7
7
5
5
0
田中
9
9
4
4
4
4
4
3
0
0
渡辺
6
6
6
6
3
3
0
0
0
0
その5: ヴィックリーオークション(Vickrey 1961)
• 佐藤 6+6+6+4+4+4+4=34
• 田中 6+6=12
• 渡辺 5=5




他人の負け入札額のなかで、上位から順に価格とする
評価値をそのまま正直に入札するのが最適戦略(耐戦略性)
しかし「ギリギリ負けた入札額」が安ければ低収益になる懸念
「ギリギリ負けた」入札額がシリアスなものである場合にはこの方式は有効
51
・10個の同質財を売るケース
・入札状況が以下のようだとする→上位10個に財を割り当て
・問題: 支払額はどう決めるか?→さまざまな方式
1個目
2個目
3個目
4個目
5個目
6個目
7個目
8個目
9個目
10個目
佐藤
10
10
10
8
8
7
7
5
5
0
田中
9
9
4
4
4
4
4
3
0
0
渡辺
6
6
6
6
3
3
0
0
0
0
その5: ヴィックリーオークション(Vickrey 1961)
• 佐藤 6+6+6+4+4+4+4=34
• 田中 6+6=12
• 渡辺 5=5




他人の負け入札額のなかで、上位から順に価格とする
評価値をそのまま正直に入札するのが最適戦略(耐戦略性)
しかし「ギリギリ負けた入札額」が安ければ低収益になる懸念
「ギリギリ負けた」入札額がシリアスなものである場合にはこの方式は有効
52
ラボ実験での大まかな結果
• 代表的な研究
• Abbink, Brandts, and Pezanis-Christou (2006)
スペイン式=均一価格(ダッチ方式)>ビッド支払い(コンベンショナル)
• Kagel and Levin (2000)
ヴィックリー(の動学版であるAusubel式)>均一価格
• 私の最近の実験結果(速報値)
• ヴィックリーで皆が「正直に入札するか」を検証
• 適切にその事実をアドバイスすると、正直入札率は、3-4割から、9割近くへと跳ね
上がった→耐戦略性は実用的に使える
芹澤成弘(阪大)、若山琢磨(龍谷大)、舛田武仁(高知工科大)氏らとの共同プロ
ジェクト→「アドバイスの仕方」もデザインの一部
53
提案3.国債オークション
• それなりに堅調に売れているうちに、方式の移行を検討しては
• 金銭規模の小さいものを、実験的に変更して様子を見てはどうか
• どう変えるかについては、これまでの日本での入札データがほしい
• シリアスビッドが多いかどうか知りたい→どの方式を選ぶかの判断材料
• 現在は「平均落札価格」と「最低落札価格」のみ公表しているが、「最高落札
価格あたり」や「最低落札価格の下あたり」の情報が特に大切
• 入札の分布の記録を、取っておいたほうが絶対によい
54
他の例: 空港発着権
• 羽田空港の滑走路、利用時間増設分の、増えたスロット
• 2011年秋まではオークションによる配分も検討されていたが、結局
国名
総数
全日空
日本航空
は国土交通省が割り当てた
イギリス
2
1
1
• 政局の影響力が強いと思われる フランス
2
1
1
• その結果は右表
北京
2
1
1
(国土交通省プレスリリース2013/10/2より抜粋)
• 同時競り上げ式が適していた例
シンガポール
2
1
1
タイ
2
1
1
ドイツ
2
2
0
ベトナム
1
1
0
インドネシア
1
1
0
フィリピン
1
1
0
カナダ
1
1
55
0
ご清聴どうもありがとうございました
56
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