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フランス「味覚の一週間」調査結果について
資料3 フランス「味覚の一週間」調査結果について 地域食文化の活用の参考とすることを目的とし、伝統的な味覚を伝える取組を行うフランス の「味覚の一週間」について、有識者からのヒアリング調査を実施した。 (1) 調査の実施 訪問日・ヒアリング実施先: 平成 24 年 12 月 20 日(木) 東京ガス株式会社 小西雅子氏、工藤裕子氏 平成 24 年 12 月 26 日(水) 日本版「味覚の一週間」事務局 瀬古篤子氏 調査内容: フランスにおける「味覚の一週間」の取組について (2) ヒアリング結果 <フランスの「味覚の一週間」の開催に至る背景> ○「味覚の一週間」の取組の背景には、フランスにおける食環境の変化による伝統的な味覚の 伝承への危機感があった。こうした食環境の変化を子供たちの味覚の危機として捉えた醸造学 者(ジャック・ピュイゼ氏)が、1974 年に「味覚を目覚めさせる授業(ピュイゼ・メソッド) 」 を開発、独自に全国各地の小学校へ普及・導入する活動をはじめていた。 <「味覚の一週間」の概要> ○ピュイゼ氏の取組を踏襲しつつ、フランス砂糖協会と料理評論家・食のジャーナリストの呼 びかけにより、1990 年「味覚の一日」が開催された。1992 年には、10 月第 3 週を「味覚の 一週間」とし、開催期間中は、 「味覚の授業」をメインイベントとしながら、 「味覚のテーブル」 、 「味覚のアトリエ」といった取組が全国各地の学校、レストラン、地域で催されている。現在 では国民の 90%が周知する国民的イベントに成長し、海外においても「味覚の一週間」が開 催される等、国際的なイベントへ成長している。 (3) 「5つの視点」との関わり(事務局案) 国民一人ひとりが自国の食文化の固有性を認識し、自 ら発信するための基礎力を身につけるため、 「味覚」に 着目した取組を実施。 食に関わる多様な関係者(料理人、生産者等)が講師 となり、食べ物のルーツや生産現場の思いなどを伝え ることにより、 「食」のプロセス全体の可視化にも貢献。 味覚や食文化について考える機会を 20 年以上にわた り国民に提供することにより、 「味覚の授業」の受講者 が「味覚」を伝える人材へと成長。 フランス発の「味覚」をキーワードとした食育活動を 世界 20 ヶ国で展開することにより、フランスの食文化 の価値向上に貢献。 ⇒【視点1】 【視点2】とのつながり ⇒【視点3】とのつながり ⇒【視点4】とのつながり ⇒【視点5】とのつながり