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エネファームの現状と普及拡大に向けた課題 PDF形式
エネファームの現状と普及拡大に向けた課題 2014年2月20日 東京ガス(株) 1 エネファームの意義 ■エネルギー環境政策への貢献 ・エネファームは、省エネ・節電、系統電力の負荷低減に貢献する家庭の 分散型発電所 日本再興戦略において「2030年にはエネファーム530万台を市場導入」明記 ・エネルギーセキュリティー、低炭素社会の実現に向け、普及は社会要請 ■ユーザー・社会メリットの拡大 ・年間6万円の光熱費低減 ・エネファームで家庭の電力使用量の50%をまかなえる ・ピーク時の系統電力負荷低減 ・1.3t/年のCO2削減 ・停電時の非常用電源として活用(エネルギーセキュリティー) ■国内産業の振興 ・日本の先端技術を駆使し世界に先駆けて家庭用燃料電池システムを商品化 ・家庭用燃料電池のグローバル展開により新規国内産業を創出 22 家庭用燃料電池エネファームの仕様比較 製造メーカー アイシン精機 JX パナソニック 東芝 燃料電池形式 SOFC SOFC PEFC PEFC 低格出力 700W 700W 750W 700W 貯湯量 貯湯温度 90ℓ 約70℃ 90ℓ 約70℃ 147ℓ 約60℃ 200ℓ 約60℃ 定格発電 46.7%(LHV) 45.0%(LHV) 39.0%(LHV) 38.5%(LHV) 定格総合 90.0%(LHV) 87.0%(LHV) 95.0%(LHV) 94.0%(LHV) 10年耐久 (連続、9万時間) 10年耐久 (連続、9万時間) 10年耐久 (DSS、6万時間) 10年耐久 (SS、8万時間) 効 率 耐久性 ※SOFC:固体酸化物形燃料電池 3 3 PEFC:固体高分子形燃料電池 ※SOFCの発電効率は、将来的に55%程度まで向上する見通し マンション向けエネファームを発売 2014年4月 世界に先駆けてマンション向けエネファームを発売 【商品外観(一例)】 パイプシャフトの扉を開いた状態パイプシャフトの扉を閉じた状態 バック 貯湯 ユニット アップ 熱源機 燃料電池 ユニット 4 7 【マンションのパイプシャフトに設置したイメージ】 エネファーム導入実績 年々着実に実績を積み重ねてきたエネファーム ⇒ 13年度末に全国で7万台のストックを形成の見込み 80000 ※全国はメーカー出荷台数 70000 60000 50000 TG 東京ガス 40000 全国 30000 20000 10000 55 0 2009 2010 2011 2012 2013見通し エネファーム販売台数(単年度) 約60万台 ①都市ガス/LPG割合 20% 80% 約40万台 都市ガス LPG ②給湯器販売は年間約200万台 4.0万台 (見通し) 1.3万台 0.5万台 1.7万台 0.5万台 年度 66 官民一丸となった普及拡大への取り組み 官 補助金を始め継続的な力強い支援 民 『エネファームパートナーズ』始め業界一丸で事業推進 エネファーム普及に向けた住宅産業界、エネファーム製造業界、 エネルギー業界の連携強化 『エネファームパートナーズ』設立総会でご挨拶される 経済産業大臣政務官(当時) 平 将明 様 (2013年5月30日) 住宅関連 業界 エネファーム 製造業界 ・コストダウン ・商品性向上 ・設備投資 77 ・住宅への標準採用 ・太陽光/HEMS連携 ・エネファーム環境性PR エネルギー 業界 ・販売 ・施工/メンテ/アフターフォロー ・プロモーション エネファームの価格と補助金の変遷 2005 2006 2007 2008 2009 2010 大規模実証事業 単位:万円/台 2011 2012 2013 2014 一般販売 事業者負担額 ユーザー負担額 価 格 600 450 350 220 140 130 105 70 45 38※ ※SOFCは43万円 助成金 8 補助金 エネファーム事業の課題 1.コストダウン ・技術開発の進展と量産効果により確実に機器コストが低減して きているが、市場の受容性を高める価格(100万円以下)には 至っていない ・普及拡大を加速させるための目標価格は70万円 2.コンパクト化 機器寸法の制約により設置できるのは戸建住宅の約50%に限定 集合住宅への普及拡大には更なる小型化が必須 3.お客さまメリットの拡大 機器のコストダウンと共にお客さまにとっての価値高める方策 が必要 (光熱費メリットの向上、非常用電源として利用等) 4.施工・メンテナンス体制 急激な販売台数の増大に対応した施工力・メンテナンス力の強化 99 エネファーム価格構造と今後のコストダウン見通し 諸経費 補助金 ▲45万円 工事費 コストダウン ▲40% ▲10% 諸経費 ギャップ 工事費 機器費 お客さま 負担額 機器費 お客さま 負担額 目標70万円 2013年度 10 2016年度 エネファーム余剰電力の活用 燃料電池発電による余剰分の融通 ・現状は、家庭内の電力消費量に合わせ てエネファームの出力を変動 ・エネファームを定格運転させ余剰電力を 社会全体で活用 【生み出すメリット】 ①分散型電源による集中型電源の負荷軽減 ②環境負荷軽減(CO2削減、燃料効率向上) ③エネファームユーザーの経済メリット向上 電力 0.75kW (定格) 自家消費 11 11 エネファーム事業のロードマップ(イメージ) ストック台数 燃料電池自動車普及によるシナジー ユーザー負担額 エネファームの海外展開によるシナジー スマート化の推進 集合住宅への導入 2010 2020 2015 2025 2030 80~70万円 導入期 国の目標 12 普及期 140万台 530万台