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出会いの街、ライプツィヒ 出会いの街、ライプツィヒ
出会いの街、 ライプツィヒ 出会いの街、 ライプツィヒ ドイツ中部地方の都市ライプツィヒは、 ドイ 自由な発想の持ち主。文豪ゲーテが「我がライ ツのなかでも古くから文化が花開いたザクセ プツィヒよ、汝を褒め称えん」 と書き残したのも ン地方に位置します。 「王の道」 と称される中 大いにうなずけるでしょう。 ゲーテに限らず、 ラ 世の交易路が交差する場所に、商業と手工業 イプツィヒの魅力から逃れられるような人はほ ライプツィヒを見 の中心地となるべく築かれたライプツィヒは、 とんど誰もいませんでした。 世界中で最も歴史のある、かつ最も重要な見 た者は、誰もがその虜になっていったのです。 本市の開催地のひとつとして栄えていきました。 ライプツィヒはすでに当時から世界の人々が 現在、 ライプツィヒ市は交通の要所としてだ 出会う場所だったのです。それは今日にいた けではなく、中部ドイツ地方の経済圏としての るまで変わっていません。 役割を担っています。経済が最先端技術の研 究を抜きには語れなくなった今、 ライプツィヒ こうした歴史の流れのなかで、 ライプツィヒ は学術の地としても模範を示すようになりまし の人々は世界に対してオープンになっていき た。学問、経済、そして文化が集うこのライプツ ました。加えて彼らは好人物で働き者、そして ィヒで、あなたも世界と出会ってみませんか。 交通のご案内 人口51万人の都市へようこそ 自家用機でお越しの方 北緯51度20分、東経12度23分 航空機でお越しの方 ライプツィヒ・ハレ空港 自動車でお越しの方 高速道路A38、A14、A9 列車でお越しの方 ライプツィヒ中央駅(頭端式の駅としてはヨーロッパで最大面積) 路面電車 路線網およそ215km 自転車 自転車専用道路およそ300km 徒歩 散歩に最適な森や林が1000ヘクタール以上 ライフスタイル &レジャー ビジネスチャンス 学術 多様な文化 この街では数え切れないほど の貨物が休むことなく行き交 います。 ドイツポスト・ワールド ネットがライプツィヒ・ハレ空 港の脇に構えた DHL 航空貨 物センターは、 ヨーロッパで最 も重要な航空貨物の積替拠点 に発展しました。 出会いの街 ヨーロッパ中の自動車の愛好家 たちがライプツィヒを目指してや ってきます。例えば、ポルシェ・カ イエンの新車を手に入れるために。 ご希望とあれば、工場付属サーキ ットでの試乗も可能です。 1723年、 ヨハン・ゼバスティアン・バッハは トーマス教会のカントール兼ライプツィヒ 市の音楽監督に就任し、 トーマス学校で は音楽の授業を受け持ちました。彼の任 務は、本来はラテン語教師を兼任するも のでした。 しかしバッハはラテン語授業に ついては音楽ほどには深く関わらず、同僚 の教師に心づけを渡して担当授業を委ね てしまいました。 おかげでバッハが音楽に 没頭できたのですから、後世の私たちにと ってはむしろ幸いといえるでしょう。 詩人ヨハン・ヴォルフガング・フォ ン・ゲーテが勉学に勤しんだライ プツィヒは、今なお学生の街とし て愛されています。 ここで暮らす 学生はおよそ4万人に上ります。 女性で初めてドイツ連邦共和国 の首相となったアンゲラ・メルケ ルも、 ライプツィヒで学んだひと りです。彼女が学生生活を通して 得たものは、単に物理学の学位 だけではありませんでした。彼 女が享受した学生生活は、今日 の若者たちにも受け継がれてい ます。 ドイツ最大の学生御用達 クラブ・バー「モーリッツ・バスタ イ」がその一例です。中世に城 郭要塞として建造され、その後 戦争のために埋没したその建物 は、1970年代に丸天井部分が当 時の学生たちによって発掘され ました。 その学生たちのなかに は、若き日のメルケル首相の姿も ありました。 作曲家フェリックス・メンデルス ゾーン・バルトルディは、 ライプツ ィヒに音楽院を設立しました。 ま た、彼の代表作「エリヤ」が生み 出されたのもこの地でした。 かつて駆け出しの画商だった ゲルト・ハリー・リュプケが無 名の画家ネオ・ラオホを見出 したのも、 ここライプツィヒで した。間もなくリュプケはドイ ツ屈指の画商となり、 ラオホは ドイツ現代美術界を代表する アーティストとして注目される ようになりました。 ライプツィヒ流ライフスタイルとの出会い あまり知られてはいませんが、 じつはライ 級の文化財建造物に惹きつけられた投資家 これによって美し プツィヒの住環境は世界でもトップレベル。 たちが修築事業に着手し、 心を奪われるような住空間がじつに数多くあ い街並みがよみがえりました。 ヴァルト通りを ります。なかでも特徴的なのは、19世紀末の 取り巻く公園や庭園、河川も景観作りに一役 建物です。10万戸以上の建物が当時の名残 買っています。 を留めたまま改築され、住居として提供され ライプツィヒがヨーロッパの他のどの街よ ています。 りも住みやすいということは、EU(欧州連合) ヴァルト通り界隈には、そのような住居が が行なったアンケートでも証明されています。 と 建ち並び、えもいわれぬ情緒を醸し出してい 「ヨーロッパで最も住み心地のいい街は?」 ます。 これほどまでに様式美が調和した住宅 いう項目で、 ライプツィヒはドイツのなかでは 街は、世界中を探しても到底見当たらないで 第一位、欧州全体では第三位を獲得しました。 しょう。東西ドイツが統一されると、これら一 INFO GUIDE 緑あふれる都市、 ライプツィヒ。ほかの大都市では郊外にしか 見られない自然の森も、 ライプツィヒにおいては中心街にまで 豊かに広がっています。 550基の橋、 そして200kmにもおよぶ小川が織り成す風景は、 「小 さなヴェネツィア」 と呼ばれるに値します。 天候に左右されずに楽しむことができるのも、 ライプツィヒの魅 力です。雨天でもアーケード商店街や見本市、そしてギャラリー でのウインドウショッピングを楽しむことができます。 建築物の保存にかけては、 ライプツィヒ の右に出るものはいません。なにしろ外 から眺めるだけでなく、そこに住めるので すから。 とりわけ古い工業地の雰囲気を 愛好する人々にとって、 ライプツィヒは憧 れの地といえます。かつて工場だった建 物はアトリエやギャラリーに生まれ変わり、 そこで働く人や住む人たちにスタイリッシ ュで斬新な心地よさを提供しています。 昼の出会い、夜の出会い ショッピングパラダイスとしてのライプツィ がそうしたように、アウアーバッハスケラーを ヒを堪能してみませんか。 ライプツィヒは単に 訪れてみてはいかがでしょう。歴史に浸りなが 経済の中心地というだけでなく、 ショッピング らドイツ料理に舌鼓を打つのも乙なものです。 の聖地でもあります。中央駅のホームに降り 立った瞬間から、 ショッピングツアーは幕を開 おしゃべりに興じて時間を忘れても問題あり けます。駅ビル内のショッピング街「プロムナ ません。 ライプツィヒのバーや居酒屋、 カフェは、 ーデ」を歩くだけでも、中心街であなたを待ち 休憩時間なしに夜遅くまでオープンしています。 受けるシックなブティックやトレンドショップ 街を散策すれば、新しい店を発見できるかもし の雰囲気が伝わってくるでしょう。 れません。気品漂うバーや隠れクラブ、選り抜 きの珈琲館、高級レストランでは、わくわくする 万が一天候に恵まれない日でも心配ありま ような出会いがあなたを待っています。 ライプ せん。市内には、風や天気の心配なく買い物を ツィヒでの出会いは、あらゆる点で忘れられな 楽しめる場所がたくさんあります。 メードラー・ いものになるでしょう。 パッサージュ、 シュペックス・ホーフ、 もしくは新 マルクト・ガレリーなど、 ライプツィヒにはアーケ ード商店街や吹き抜けのガラス屋根を持つ豪 華なショッピングモールが多く、天候にかかわ らずウインドウショッピングが楽しめる街として 知られています。一流店の洗練された雰囲気と サービスに触れながら、お気に入りの品をここ ろゆくまでお探しください。 ショッピングの合間にはコーヒーブレイクな どいかがでしょう。喫茶店やオープンカフェに 腰を下せば、南国さながらの居心地のよさを 味わうことができます。 もしくは、かつてゲーテ ライプツィヒ中央駅は、頭端式の駅としてはヨーロッパ中で最大の面積を有します。駅ビルは3階構 造で、数多くの店舗が軒を連ねるショッピングモールにもなっています。 中心街でのウインドウショッピングのほかにも、 さまざまな余暇の過ごし方が選べます。セントラルス タジアムやアリーナ・ライプツィヒでは、スポーツやカルチャーのイベントが頻繁に開催されていま すし、冬には諸国民戦争記念碑を背景にアイスホッケーの試合を観戦することもできるのです。 ゲーテがその著作「ファウスト」 で描いたように、いや当時以上に、 ライプツ ィヒでのナイトライフはよそでは見られないほど活気にあふれています。 オ ープンカフェやレストランは、 お食事やお酒を楽しむ人々で夜遅くまで賑わ っています。 そこではザクセン風のカッテージチーズ入り揚げ団子や、 ライプ ツィヒの地ビール「ゴーゼ」 をぜひお試しあれ。 そして路上の賑わいを眺めな がら、 くつろぎの時間をお過ごしください。 ライプツィヒでは一風変わった同胞に出会うこともあります。例えばこのキリンた ち。彼らがライプツィヒ動物園の柵から長い首を伸ばしている様子は、動物園に面 する公園からも見ることができます。1878年の創設以来、 ライプツィヒ動物園はヨ ーロッパが誇る動物園として名声を博しています。その一角には、現在世界で最も 大きな類人猿施設とされている 「ポンゴランド」があります。 また、マックス・プランク 研究所との提携により、最新の飼育法と研究調査が相互に活かされています。 自然との出会い ライプツィヒは心身からリラックスできる 中心街から少し南に足を伸ばせば、湖水 場所です。小川や湖が織り成す自然の風景と 地区が見えてきます。かつてそこは褐炭の採 静けさは、たとえ街の中心部にいても享受す 掘所でした。当時は景観を損なっていた掘 ることができます。予定では近いうちに港ま 削穴ですが、今はもう影も形もありません。月 でもが造られることになっています。水辺に 面のようにでこぼこしていた地面は、合計18 住んでみたいという夢ならば、今すぐにも叶 にも及ぶリゾート湖に生まれ変わり、海水浴 います。なにしろ街には運河や湖、小川があ や日光浴、サーフィン、 ヨット、 ダイビングなど ふれているのですから。手入れの行き届いた が楽しめる場所として親しまれています。 もし 公園や緑地もそこかしこに見られます。 これ かすると、 ライプツィヒから自家用船に乗って ほど緑豊かな都市というのも、 ドイツでは類 大海原まで航行できるようになる日も近いか を見ないでしょう。公園での散歩やジョギン もしれません。 グだけでは物足りなくても、中心街のすぐそ こにはもう森が広がっているのです。 ビジネスチャンスとの出会い ライプツィヒの見本市は世界で最も古い見 今日では見本市ビジネスにおける流行の発 本市のひとつ。街を歩けば、その変遷を垣間 信源となり、自動車産業や機械工学産業、下 見ることができるでしょう。文化財にもなって 請け産業、そして健康・医療技術における国 いる中心街の見本市旧跡に始まり、南の旧見 際的なプラットホームとしての役割を果たして 本市、そして北には新見本市があり、800年 います。長い歴史ゆえに伝説的とも称されるラ 以上続く見本市の歴史を語りかけてくれます。 イプツィヒ書籍見本市は、今やヨーロッパ最 現在の新見本市は、 ヨーロッパ大陸にある最 大の本の祭典となりました。毎年50万人もの 新の見本市会場としてだけでなく、その建築 訪問客が見本市を訪れるライプツィヒは、見 芸術にも世界中の建築愛好家からの注目が 本市のさかんなドイツでも特に重要な位置に 集まっています。 あるのです。 見本市は古くから売り手と買い手を結びつ ぜひ、ご自身の目で確かめてみてください。 ける絶好の場でした。ライプツィヒでは当初、 ライプツィヒはあなたの企業にとって理想的 毛皮や世界初の印刷本が商われていました。 な出会いの場なのです。 INFO GUIDE ビジネス関連のインフォメーション ・見本市イベントは毎年30回以上 ・CCL(コングレスセンター・ライプツィヒ)にて毎年およそ100回の 大会・会議を開催 ・訪問客は150万人以上 各方面からの賞賛にあずかっています。 歴史ある見本市の街ライプツィヒは、専門 家会議の開催地としても世界のトップクラ スと見なされています。 ライプツィヒで開か れる会議は年々増加の一方をたどり、その 分野も学術・研究・経済・文化など多岐に わたっています。会議の主催者はライプツィ ヒ大学のほか、市内の研究機関、 コングレ スセンター・ライプツィヒ (CCL)など。 さらに ライプツィヒ市は、先の欧州運輸大臣会議 にて、国際交通フォーラムの2008年以降 の永続的な開催地として選ばれました。 ライプツィヒの魅力は、伝統文化と最新技術が混在するところにあります。写真 でご覧のように、 メンデルスゾーンハウスの前で最先端の車種を目にする機会 があるかもしれません。 ライプツィヒは自動車の街です。BMW社のライプツィヒ工 場では、人気の「3シリーズ」のほか、2007年からは「1シリーズ」 も生産ラインに上 り、1日当たりの製造台数は650台に達しています。 スポーツカーで有名なポルシ ェ社もライプツィヒに工場を構え、ベストセラー「カイエン」 を市場に送り出してい ます。2009年からはグランツーリスモ「パナメーラ」の製造も始まります。 自動車メ ーカーとライプツィヒの小さな出会いは、次第に地元の下請企業を引き込みなが ら、巨大産業ネットワークへと発展していったのです。 可能性との出会い 世界初の通信販売会社がライプツィヒで DHL航空貨物中継地では、工業用の原材料、 創業したのは100年以上も前のこと。今日で 部品、書類、臨床検査関係の品々を含む何千 はAmazonやQuelleを始めとする数々の通 トンもの貨物の積み替えが、毎晩行なわれる 信販売業者が、 この地に発送所を置くまでに ことになるでしょう。航空貨物専門のルフト なりました。交通の要衝であるライプツィヒは、 ハンザ・カーゴも同様に、貨物中継地として 物流の発送拠点に発展したのです。 のライプツィヒに大きな可能性を見いだして います。 ライプツィヒ空港に関して言えば、航空貨 物の積替場としての重要性はこの先数年の ハンブルグ港が航海業界にとって重要で うちにますます拡大するでしょう。 ドイツポス あるように、 ライプツィヒは航空貨物の分野 ト・ワールドネットがライプツィヒに新設する において、 まさに経済基盤そのものなのです。 単にJ.S.バッハが空を翔るだけではありません。経済都市としての役目を担うライプツィヒは、中部ド イツ地方全体に航空網を拡張させています。 この地では産業が経済的革新を遂げています。自動車産業はドイツの経済分野のなかでも特に 成長著しく、重要な産業のひとつです。最先端の生産地はドイツのどこにあると思いますか? も ちろんライプツィヒです。 創造性との出会い 文豪ゲーテや詩人シラーにさえもインスピ かつて紡績工業地区として栄えたライプツ レーションを与えていたライプツィヒ。現在で ィヒの西部に、 ドイツの現代絵画を揺るがす はあらゆる業界のクリエイターたちが注目する、 震源があります。古い工場を改築してそこに クリエイティブビジネスの拠点となりました。 アトリエを構える芸術家が実に多いのです。 都会的な雰囲気、独自のライフスタイル、そし ライプツィヒ派の画家ネオ・ラオホもそのひと て文化産業の充実ぶりが、若いクリエイターた り。 さらに、芸術家たちに引き寄せられるよう ちが活動の場をライプツィヒに移す決定的な にして、 この界隈にオープンするギャラリーも きっかけとなっています。 多くあります。 文化産業やクリエイティブビジネスも一層 ライプツィヒ出身の画家たちが成功を収め の盛り上がりを見せています。映画・テレビ番 ると、ライプツィヒ市の名は現代芸術における 組の制作プロダクションにとって、 ライプツィヒ 注目スポットとして話題に上るようになりました。 ほどセンセーショナルな街はありません。 また、 同時に、 ライプツィヒをアートの国際的市場に 世界中のドキュメンタリー映画業界人たちにと まで発展させたのは、市内に数多くあるギャラ って、毎年ライプツィヒで開催されるDOKフェ リーの存在でした。若い才能を思う存分に発 スティバルは、一年のうちで最も大事なイベン 揮できるこの街に、世界中の芸術家が集うよう トのひとつです。 になったのです。 ライプツィヒの音楽業界もまた勢いに乗っ デザイナー、作家、 ミュージシャン、芸術家、 ています。音楽の見本市Pop Upは、 ドイツの優 俳優、そして広告業界人の間で、 ライプツィヒ れたインディーズレーベルや知られざるミュー は住む場所、働く場所として絶好の地であると ジシャンを発掘するチャンスです。デザインの いう噂が伝わっていきました。各業界人たちが 分野にも同じように、若手のためのイベント、 集まり、活発な交流がなされることで、次々と デザイナーズ・オープンがあります。 これらはい 新しいアイデアが生み出されていきます。 また ずれもライプツィヒの新鋭クリエイターたちの それが大・中企業のさらなる参入にもつながっ 主導権のもとで開催されています。 ていくのです。 ライプツィヒのモードビジネスには歴史があります。古くは毛皮が、そして現在では価値の高いデザイナー作品 が市場に出ています。今とりわけ元気がいいのが、斬新なアイデアを持つ新規企業家たちです。例えば、個性的 な高級自転車を手がける工房がそのひとつ。その宣伝方法もまた斬新で、歴史的なクラシック音楽の都の中心 部に、なんと DJ ブース付きの改造自転車を持ってきては人目を惹いています。そんな新しい風潮を静かに見守 る老舗のピアノメーカー、 ブリュートナー・ピアノフォルテファブリークは、いわば時代の証人なのかもしれません。 驚くほど美しい街並みと眺望がライプツィヒにはあります。それも、水辺の 眺めやショーウインドウの中など、あらゆる場面で目にすることができるの です。多様な文化と創造性に恵まれたライプツィヒ。そのいたるところで独 創的なライフスタイルのあり方を感じることができるでしょう。 知との出会い 想像力とはまた知識なり。 ライプツィヒ大 ライプツィヒ心臓医療センターは、心臓外 学のほか、市内の6つの大学とおよそ20の 科と心臓医学への寄与が世界的に認められ 研究施設で、何千人もの学者が研究活動に ています。また、バイオテクノロジーとバイオ 従事しています。そのひとつ、ライプニッツ 医療の複合センターであるバイオシティ・ライ 対流圏研究所には、雲を専門とする実験室 プツィヒでは、大学の研究者と新進企業が力 があり、雲の発生過程のシミュレーションに を合わせて各分野をリードしています。 世界で初めて成功しました。 人類学研究に革命をもたらしたマックス・ プランク研究所もまた比類なき存在です。そ こでは言語学、比較行動学、遺伝学、人類学 の根幹的研究がなされています。 INFO GUIDE ライプツィヒで学んだ著名人 •ハ ンス=ディートリヒ・ゲンシャー(政治家) :法学 •ヨ ハン・ヴォルフガング・フォン・ゲーテ(詩人・作家・哲学者) :法 学・詩学 •エ ーリヒ・ケストナー(詩人・児童文学作家) :歴史・哲学・ドイツ文 学・演劇学 • ゴットフリート・ヴィルヘルム ライプニッツ (哲学者・数学者) :哲学 • アンゲラ・メルケル(政治家) :物理学 • フリードリヒ・ニーチェ (哲学者) :古典文献学 • ネオ・ラオホ(画家) :絵画 • ロベルト・シューマン(作曲家) :法学 • リヒャルト・ワーグナー(作曲家) :音楽 環境問題に国境はありません。ヘルムホルツ 環境研究センターでは、世界中から集まった 学者たちが、人と環境の相互作用を専門的 に調査しています。 ここを機軸とした国際研 究ネットワークが発足し、未来の世代に託す べき自然環境の保存活動を支援しています。 イノベーションとの出会い およそ4万人の学生が暮らす若者の街、 ラ 絵画界に「新ライプツィヒ派」を立ち上げた イプツィヒ。600年の伝統と歴史を誇るライ 若い画家たち。 じつは彼らは当校の卒業生 プツィヒ大学と共に、 ドイツでもっとも古い たちなのです。そしてもう一箇所がドイツで 大学都市としての道を歩んできました。古く 唯一の作家養成所であるライプツィヒ・ドイ ここでは有名な作家たち からの規範的な総合大学である当大学には、 ツ文学研究所です。 自然科学から法学、医学、そして精神科学に が教鞭を取り、若い後継者たちを育ててい いたるまで、数々の学部が設けられています。 ます。近いうちに文学界を動かすような養成 そこには、偉大な学者たちによって育まれた 所になることは間違いありません。 伝統豊かで多彩な知識文化があります。 レッ シングやクロップシュトック、ゴットシェート、 世界初の商科大学であるライプツィヒ商 そしてゲーテに代表される数々の詩人らが 科大学(HHL)は、高い名声を得て今日にい ここで学び、そしてライプニッツやニーチェ、 たっています。地域のビジネススクールであ ブロッホのような哲学者が残した功績は、今 りながら国際的な影響力を持っているという 日もなお市民の思想に影響を与え続けてい 点でも際立った存在です。卒業生たちの多く ます。 は修学後もライプツィヒに定住し、企業家と してこの地で成功を収めています。 フェリックス・メンデルスゾーン・バルトル ディ音楽演劇大学もまた、国際的な定評を ザクセン州最大の専科大学であるライプ 得ています。 ところで、その一区画先にさら ツィヒ技術・ 経済・文化専門大学(HTWK) で に二箇所、 ドイツ芸術文化の震源地がある は、エンジニア技術の分野を中心に、多岐に のをご存知でしょうか。そのひとつが、 ドイツ わたる学部が用意されています。ここでは、 語圏の数ある芸術大学のなかでも抜群の 地域の企業の多大な協力のもと、実践教育 知名度と功績を誇るグラフィック・製本芸術 を主体とした修学と実習がなされています。 専門学校です。その蛍雪の功は、数多くの卒 業生が確立した国内外からの名声によって イノベーションをお探しでしたら、ぜひこ ウェルカム・トゥ・ライプツィヒ! 裏付けられています。近年の例を挙げると、 の街へ。 詩人の街、思想家の街、研究者と開発者の街。多様な研究所と大学を擁するライプツィヒは、国内で も最先端を行く学問の中枢となっています。 500万冊以上の蔵書を所有するライプツィヒ大学付属図書館「アルベ ルティーナ」においては、ネオ・ルネサンス様式の建築もまた印象的 で、思わず勉学や研究を忘れて見入ってしまうほどです。 もしもここで お探しの本が見つからないときは、 ドイツ国立図書館へどうぞ。 そこで は、1913年以降に出版されたすべてのドイツ語の出版物とその翻訳を 所蔵しています。 多様性との出会い ライプツィヒの芸術シーンをじっくりとご覧 集中する紡績工場地区を目指して、はるばる になりたいのなら、せめて数日ぐらいの日数は 国外からも多くのコレクターたちがやってき 見込んでおくべきでしょう。 もしもプライベート ます。 もちろんプライベートジェット機に限らず、 ジェット機でお越しになるのでしたら、少なくと 自転車やタクシーでのご来訪も歓迎です。 も年に一度はギャラリー巡りを楽しむためにも、 早いうちに空港の駐機場を予約しておくこと さらには全貌を把握できないほど多岐にわ をおすすめします。なぜなら、駐機場はいつも たる文化イベントが、毎晩のように小劇場や すぐに予約で埋まってしまうからです。 地下のクラブ、プロジェクトスペースでも催さ れています。 ライプツィヒが提供する自由度の ライプツィヒのアーティストやギャラリーが 高い芸術世界をお楽しみください。 INFO GUIDE 美術館のご案内 ライプツィヒにある合計50以上の美術館と博物館が、 あなたの お越しをお待ちしています。なかでも代表的なものをここでご紹 介しましょう。 ライプツィヒ造形芸術美術館 中世後期から現代までの絵画と彫 刻作品のほか、15世紀から現代までの線画、イラストレーション、 印刷グラフィックアートを展示。 グラッシ博物館 工芸美術館、民族博物館、楽器博物館で構成さ れる複合博物館。毎年秋には現代工芸美術とデザインの見本市 「グラッシ・メッセ」が開催され、多くの観客が訪れます。 現代美術ギャラリー ドイツ内外の若い芸術家の作品を展示。 市立歴史博物館 マルクト広場の旧市庁舎内にある博物館。市の アイデンティティーと文化の変遷を独自の展示法で伝えています。 ライプツィヒといえば、かつてJ.S.バッハが活躍 した音楽の都。 もちろん音楽抜きに語ることは できません。今日ではゲヴァントハウス管弦楽 団がライプツィヒの音楽生活を豊かなものにし ています。彼らの舞台はゲヴァントハウスのホ ールでのコンサートだけにとどまらず、 トーマス 教会ではカンタータの定期演奏に参加、 またラ イプツィヒ歌劇場では全演目に及んで出演して います。歴代の指揮者たちは、 フェリックス・メン デルスゾーン・バルトルディやヴィルヘルム・フ ルトヴェングラー、 フランツ・コンヴィチュニー、 クルト・マズア、ヘルベルト・ブロムシュテット、 リ ッカルド・シャイーなど、いずれもその時代を代 表する偉大な指揮者たちです。 ゲヴァントハウ ス管弦楽団の奏者たちは、普段からビルの屋 上で演奏しているわけではありませんが、 ライ プツィヒ市内のほか、世界の一流のコンサート ホールでも彼らの音を聴くことができます。 さまざまな音楽との出会い たる文化となったポップスも、 アリーナやライ ライプツィヒに根付いた音楽の伝統は、人 域に定着していきました。 ロマン派の作曲家 現在、 ゲヴァントハウス管弦楽団のカペル 々に感銘を与え続けています。 リヒャルト・ワ エドヴァルド・グリーグがライプツィヒに留学 マイスターを務めるリッカルド・シャイーのほ ヴハウスなどで日々楽しむことができます。 ーグナーは、生まれ故郷のライプツィヒで音 したほか、ロマン主義の潮流は現代音楽界 かにも、数々のクラシック界のスターたちが 演劇やダンスも見逃せません。いわゆる正 ヨーロッパで 楽家となるべく研鑽を積みました。 ヨハン・ にも影響を与え続けています。 ライプツィヒの地を踏んでいます。伝統を育 統派の芝居だけでなく、自由自在な演劇活 みつつも未来を志向してやまないライプツィ 動が展開されています。 また、ユーロ・シーン・ ゼバスティアン・バッハは、人生の半分をここ 3番目に古いオペラハウスであるライプツィ メンデルス ゲオルク・フィリップ・テレマン、 ヒの多様な音楽性は、バッハ祭、 ライプツィヒでの音楽活動に注ぎ込みました。 ヒ歌劇場では、 フェスティバル開催中には、 ヨーロッパ中の フェリックス・メンデルスゾーン・バルトルディ アルベルト・ロルツィング、そしてグスタフ・マ ゾーン・フェスティバル、 シューマン週間、 ジャ 前衛演劇やモダン・ダンスがライプツィヒに やその友人ロベルト・シューマンとクララ・シ ーラーらが上演を果たしています。 ズの日、そしてア・カペラ・フェスティバルなど やってきます。伝統と未来のすばらしい融合 で実感できるでしょう。 クラシック同様に確固 を、ぜひ体験してください。 ューマンの活躍によって、 ロマン派音楽が地 トーマス合唱団の若き紳士たちとの出会いは、忘れられないものになるで しょう。1212年に創設されたトーマス合唱団は、J.S.バッハの教示を経て今日 に至っています。世界を舞台とするトーマス合唱団ですが、彼らが主として歌 う場所はもちろん、 ライプツィヒのトーマス教会にほかなりません。 未来との出会い 近年、 ライプツィヒはヨーロッパの現代史 プツィヒ市民の未来に向けた取り組みについ に特筆すべき偉績を残しました。1989年にこ てもきっと納得していただけるはずです。 アイ の地で成し遂げられた平和革命は、全体主 デアに満ちたこの街をご覧ください。力尽きる 義的な政治体制がまったくの無血にして転 ことなく常に新しい物を生み出しつつ変化す 覆させられた事例としては、世界初にして今 るこの街を体験してください。若々しく、力強く、 日まで唯一のものとなっています。 ライプツィ 高い目的意識を持ちながら、根底にある大事 ヒは歴史の一幕に名を載せただけでなく、世 なものを忘れることはありません。常に自由 界を変えたのです。 に満ち溢れた雰囲気を感じられる街、 ライプ ツィヒ。 ここでは未来がすでに始まっています。 この歴史的な出来事は、自由ある東西ドイ ツ統一の布石となったばかりか、国外にも広く ライプツィヒとの出会いを体験してみてく 影響を及ぼしました。 ヨーロッパ全体が現在 ださい。決して忘れられない未来との出会い の形になるための基盤を築いたともいえるで がそこにあります。 しょう。そして、過去の実証ばかりでなく、 ライ 出会いの街、 ライプツィヒ Auf Wiedersehen in Leipzig! See you in Leipzig! Au revoir à Leipzig! ライプツィヒで会いましょう! www.leipzig.de さらなるインフォメーションは下記メールアドレスまでお問い合わせください。 [email protected] 製作・協力: 発行: イプツィヒ観光局 ラ シティ・ロケーション・マーケティング部 Leipzig Tourismus und Marketing GmbH – Bereich Stadt- und Standortmarketing, 所: Richard-Wagner-Straße 1, 04109 Leipzig, Germany 住 Tel.: +49 (0)341-12 46 89-0, Fax: +49 (0)341-12 46 89-1, E-Mail: [email protected], www.ltm-leipzig.de 企画制作: Agentur HELDISCH GmbH, Berlin 編集スタッフ: ClaraPark, Claudius Nießen, Leipzig 編集顧問:Leipziger Messe GmbH, Leipzig Tourismus und Marketing GmbH, Oper Leipzig, Stadt Leipzig, Zoo Leipzig GmbH, ZSL Betreibergesellschaft mbH 写真デザイン: Olaf Martens, Punctum Fotografie GmbH 掲載写真クレジット: www.leipziger-freiheit.de グラフィックデザイン: Appel Grafik Berlin GmbH 印刷: MaXxPrint GmbH, Leipzig 賛助: Bio-Net Leipzig GmbH, Fairnet Gesellschaft für Messe-, Ausstellungs- und Veranstaltungsservice mbH, HHL – Leipzig Graduate School of Management, Hydraulik Markranstädt GmbH, Leipziger Messe GmbH, Oper Leipzig, Veolia Wasser GmbH, Zoo Leipzig GmbH, ZSL Betreibergesellschaft mbH BMW Niederlassung Leipzig, Deutsche Bahn AG, mir.) marketing im radio GmbH, Mendelssohn-Haus Internationale Mendelssohn-Stiftung e. 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