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教育研究費 研究成果報告書

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教育研究費 研究成果報告書
公立大学法人横浜市立大学における研究費の取扱に関する規程 第14号様式の1(第40条)
平 成
20
教育研究費 研究成果報告書
年 度
提 出 日 : 平 成 21 年
6
月 30 日
私は、下記研究課題に係る研究費について、以下のとおり研究成果を報告します。また
当該研究費の執行については、規程等を遵守し、適正に使用いたしました。
1 研究者
所属 医学部医学科・医学研究科
職
教授
氏名
(代表者名)
緒方 一博
(教室名:生化学 ※医学部医学科・医学研究科のみ記入して下さい)
2 研究課題名
(50字以内)
遺伝子転写制御機構の包括的研究
5 【研究概要】600~800字程度で記入して下さい。(絵、図、行の挿入も可)
組織および発生特異的な遺伝子の転写は、複数の異なる転写因子が、エンハンサーDNA
上に特定の組み合わせで結合して形成される、エンハンソソームによって決定づけられ
る。転写因子の翻訳後修飾は、エンハンソソーム形成に影響を与えると考えられるが、そ
の分子機構は不明な点が多い。我々は、T細胞抗原受容体α鎖(TCRα)のエンハンサー上に
形成される、Runx1-CBFβ-Ets1-DNA複合体を例にとり、Ets1のリン酸化が、転写因子-DNA
高次複合体形成に与える影響を、分子構造解析と機能解析の両面から調べた。その結果、
Ets1のリン酸化が、転写のオンオフという単純なスイッチではなく、エンハンソソームを
構成するパートナータンパク質によって役割が異なり、より複雑なエンハンサー選択を可
能としていることを明らかにした。
TCRαエンハンサーは、転写因子Runx1とEts1が隣接して協調的に結合する、高度に保存
されたDNA配列を含んでいる。一方、Ets1は、DNA結合ドメインに隣接してDNA結合活性制
御領域を持ち、この領域がカルシウムシグナル依存的にリン酸化を受けることが知られて
いる。リン酸化によってEts1のDNA結合活性は、強く抑制され、標的遺伝子の転写が抑制
されることが知られている。Runx1とEts1の協調的DNA結合活性に対して、Ets1のリン酸化
がどのように関与するのかを調べるため、非リン酸化状態のEts1およびリン酸化状態の
Ets1を含むRunx1-CBFβ-(リン酸化)Ets1-DNA複合体のX線結晶構造解析を行った。
6 研究発表(投稿準備中、投稿中、発表予定を含む。各項目、行の挿入も可)
著者名
Saitsu H, et al
雑誌名
Nature Genetics
De novo mutations in the gene encoding STXBP1 (MUNC18-1) cause early
1 雑誌論文 論文標題 infantile epileptic encephalopathy
巻 40
発行年 H20年
著者名
Akama K, et al
頁 782-788
雑誌名
Biochem. Biophys. Acta
Proteomic identification of differentially expressed genes in mouse
2 雑誌論文 論文標題 neural stem cells and neurons differentiated from embryonic stem cells in
vitro
巻 1784
著者名
1
2
図書
図書
発行年 H20年
Nakayama T, et al.
頁 773-782
出版社
Nova Science Publishers
Neural cell differentiation from embryonic stem cell by the Neural Stem
Sphere method. Mikkel L. Sorensen eds. Stem Cell Application Diseases
書名
発行年
H20年
著者名
緒方一博
書名
総頁数
33-40
出版社
南山堂
転写制御とエピジェネティクス 14転写制御因子の分子構造と作用機構
発行年
H20年
総頁数
116-131
7 研究成果による知的財産権の出願・取得状況(行の挿入も可。)
知的財産権の名称 発明者名
権利者名 知的財産権の種類、番号 出願年月日 取得年月日
1
H 年 月 日 H 年 月 日
知的財産権の名称
発明者名
権利者名
知的財産権の種類、番号 出願年月日 取得年月日
2
H 年 月 日 H 年 月 日
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