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企業間における電子商取引(B To B)

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企業間における電子商取引(B To B)
企業間における電子商取引(B To B)
(社)日本技術士会茨城県技術士会
はじめに
電子商取引(Electric Commerce)は、インタネットなどの電子媒体を利用した商取引を指し、企
業間での取引を B To B (Business to Business)、 一般消費者と企業間の取引 B To C
(Business To Consumer)、政府と企業間での取引 G To B(Government to Business) など
がある。身近なB To Cの例は、インタネットショッピング、デビットカードによる口座引き落としなど
である。以下、取引金額、件数が多いB To Bについて、その概要を説明する。
1 電子商取引の利点
電子商取引の利点は、なんと言っても取引
の実際と決済が電子的に行われ、伝票などの
「紙」によるやりとりが無くなる事と、取引のスピ
ードアップである。
もちろん、双方の企業内では取引に使用さ
れた電子情報を社内固有の管理形態に変換
して使用することも出来る。(下図、参照)
発注書
見積書
納品書
受注書
図面他
顧客
メーカ
タの送受信が行われる。
例えば、見積時には、発注者かあら見積依
頼が送られ、受注者からは、見積書、見積計
算書、見積図面・仕様書・説明図等々の情報
が送られる。
これらの情報の中で、図面情報は、文字情
報に比べて遙かに大量の情報量となり、これら
の大量の情報を高速に送受信できるしかけが
必要になる。下図に、高速データ通信網の形
態を示す。
高速データ通信網
材料供給元
電子決済
企業 A
紙による伝票類
電子伝票
2
B To B の留意点
B To Bを利用する上での留意点は以下の
通りである。
(1)取引企業間の情報交換規約が必要
(2)取引情報の、第三者による盗用、改竄防止
3 高速データ通信網の整備
電子商取引では、取引に伴って大量のデー
企業 B
電子商取引を行う企業は、上図に示すように、
それぞれ高速データ通信網に加入接続する
必要がある。
このような高速データ通信網への加入接続
が行われて始めて B To B 電子商取引が有
効に機能する。
茨城ブロードバンドネットワークはこのような
高速データ通信網の整備という要求に応える
ために設置されたもので県内における B To B
電子商取引の促進に大きな効果があると期待
される。
4 電子商取引(B To B)の活用方法
B To Bによる取引活動をする企業では、
そこで取り交わされる情報を企業内生産活動
に活用することで総合的な効果が生まれる。
つまり、取引活動で受領した情報を社内情
報として「受注情報」「生産情報」「売り上げ情
報」などに加工活用することである。これには、
社内の IT 化が必要となる。社内のIT化が遅
れていると、入手した電子情報を「紙」に印刷
し手作業による帳票類の発行と運用となり、電
子商取引の便益を享受できないことになる。そ
の作業形態は、下図のようになり、手作業が各
段階で発生し、効率の向上は図れず、手作業
による転記ミスも誘発することになる。
従って、電子商取引を始めるには社内の IT
化促進が先決である。
IT 化が進めば、手作業のために必要として
いた「確認のための伝票類」は不要となり、伝
票、レポートの自動発行と各システムへの連結
がスムーズに行われる。
従来伝票例 (取引会社毎に異なる)
IT 化で
受注伝票
納品書、納品書控
製品受領書
検収書
請求書
不要
5 連伝票
そして、IT化が進んだ状況での作業形態は
下図のようになり、殆どの手作業は自動化によ
り消え、省力化・効率向上が図られ、併せて品
質の向上も期待できる。
手作業
発行
受注データ
ベース
受注伝票
送品案内書
(5 連伝票)
荷札
作業指示書
帳票の統
レポート発行
廃合
売掛伝票
買掛伝票
作成
帳票
記帳と集計
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へ送信
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(社)日本技術士会茨城県技術士会
情報技術支援プロジェクトチーム 永江 英夫
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