Comments
Description
Transcript
平成26年度における 住宅市場動向調査結果
平成26年度における 住宅市場動向調査結果 (中国5県版) 中国支店 営業推進グループ TEL 082-221-8654 平成26年3月26日 調査の概要 1 調査の目的等 ○住宅金融支援機構中国支店(支店長 鈴木一史)では、中国5県における平成 26年度の市場動向を把握することを目的に、平成26年1月に住宅事業者向け にアンケートを実施しました。調査方法は、郵送または訪問によるアンケート調査 としました。 ○中国地方に事業所(本店並びに支店、営業所を含む)を構える住宅事業者218 箇所に調査票を送付等しました。アンケートに協力いただいた89箇所(回収率 40.8%)に関する回答内容を集計しました。 2 用語の定義等 今回の集計では、事業内容別に分析を行う観点から、便宜上、住宅事業者を以下 の4種類に分類して集計しています。なお、未回答とされた項目については、集計か ら除いています。 ①全国ハウスメーカー 中国5県以外にも事業所を構え、全国規模で 展開する住宅事業者(※) ②地域ビルダー ①③④以外の住宅事業者 ③マンションデベロッパー 新築マンションを供給しているデベロッパー ④不動産仲介 不動産仲介業をされている事業者 (※)専ら全国的にフランチャイズ事業を展開する企業は除く。 なお、当該企業にフランチャイズ店として加盟する住宅事業者については、②に集計して いる。 3 回答数 回答数 全体 89 ①全国ハウスメーカー 41 ②地域ビルダー 33 ③マンションデベロッパー 7 ④不動産仲介 8 1 調査結果の概要 1 今年度(25年度)の受注・販売状況(昨年度比) ・平成24年度と比べ、「増加」と見込んでいる住宅事業者が61.8%。 2 来年度(26年度)の受注・販売状況(今年度比) ・「平成25年度と同程度」もしくは「減少する見込み」との回答が79.8%。 3 今後の住宅価額の設定について ・「消費税率引上げ分」及び「建築資材価額等」ともに「企業努力により価額に転嫁 させない」ことを検討している住宅事業者が38.8%。 ・建築資材価額等の上昇を価額に転嫁させない場合の対応策として最も多いのは、 「建築資材の仕入れ等の見直し」で43.9%。 2 調 査 結 3 果 平成25度の受注・販売状況(昨年度比) ○平成24年度と比べ、全体では「増加」が61.8%、「同程度」が30.3%となっており、 市場の好況感が伺える。全国ハウスメーカー、地域ビルダーとも同じ傾向。 ■増加の要因(主なもの) 消費税率引上げ(5%→8%)前であったこと 89.1% 住宅ローン金利の低水準 56.4% ■同程度の要因(主なもの) 消費税率引上げ(5%→8%)前であったこと 37.0% 住宅ローン金利の低水準 33.3% 4 平成25年度の受注・販売状況(昨年度比) <複数回答可> 「増加」の理由は ◎消費増税前だから ◎低金利 が多い <複数回答可> 「ほぼ同程度」の理由は ◎消費増税前だから ◎低金利 が多い ※「減少」の理由は、母数が少ないため、掲載は省略。 5 平成26年度の受注・販売見込み(今年度比) ○全体では「平成25年度と同程度」もしくは「減少する見込み」との回答が79.8%と なっている。 ■同程度の要因(主なもの) 消費税率引上げ(8%→10%)前であったこと 25.6% 消費税率引上げ(5%→8%)後の対応策(住宅ローン減税やすまい 給付金等)が充実 20.9% 消費税率引上げ(5%→8%)後の生活不安 20.9% 平成25年度需要増による反動減 20.9% ■減少の要因(主なもの) 消費税率引上げ(5%→8%)後の生活不安 75.0% 平成25年度需要増による反動減 71.4% 6 平成26年度の受注・販売見込み(今年度比) <複数回答可> 「増加見込み」の理由は ◎営業手法の強化・改善 ◎景気回復への期待感 が多い <複数回答可> 「同程度見込み」の理由は ◎消費増税前だから ◎消費増税後の住宅ローン 減税等の拡充措置が充実 ◎消費増税後の生活不安 ◎H25年度需要増による 反動減 が多い 7 平成26年度の受注・販売見込み(今年度比) <複数回答可> 「減少見込み」の理由は ◎消費増税後の生活不安 ◎H25年度需要増による反動減 が多い 8 平成26年度に重点的に取り組む内容 ○平成26年度に重点的に取り組む内容としては、「省エネや耐震などの性能面」が 64.0%と最も多く、次いで「住宅プランに関する提案力」が43.8%、「アフターサー ビス」が37.1%となった。 9 今後の住宅価額の設定についての検討状況等 ○全体では「消費増税分及び建築資材価格等を転嫁させない」が38.8%、次いで「消 費増税分のみ転嫁し、建築資材価格等は転嫁させない」が33.9%。 ○建築資材等の上昇を価額に転嫁させない場合の対応としては、「建築資材の仕入 れ等の見直し」(43.9%)や「広告等販売管理費の抑制」(21.2%)等の対策をとるこ ととしており、自社努力の状況が窺える。 10 【参考】一般消費者向けアンケート結果 1 調査の目的等 ○住宅金融支援機構では、住宅事業者向けのアンケート調査と同時期に、一般消費者 向けにアンケートを実施しました。調査方法は、インターネットによるアンケート調査とし ました。 ○平成26年4月以降に住宅取得を検討中の25~59歳の方にアンケート調査を行いま した。全国では1,139人の方から回答をいただきましたが、そのうち中国5県で回答の あった52人のデータを集計しました。 2 回答数 鳥取県 8 島根県 3 岡山県 10 広島県 25 山口県 6 中国5県合計 52 11 【参考】平成26年度は買い時か?(調査対象:一般消費者) ○平成26年度における住宅の買い時感については、「買い時だと思う」が75.0%で、 「買い時だと思わない」が25.0%であった。 ■要因について(最大3つまで) 今後消費税率が10%に引き上げられる予定だから 59.0% 住宅ローン金利が低いから 43.6% 今後住宅ローン金利があがると思うから 33.3% 住宅ローン減税等消費税率引上げ後の対策が充実しているから 17.9% 今後住宅価額が上がると思うから 15.4% 将来の収入が増えそうだから 2.6% その他 5.1% 消費税率が引上げられることで家計負担が増えるから 76.9% 住宅ローン減税等消費税率引上げ後の対策が不十分だから 23.1% 住宅価額が上昇しているから 23.1% 住宅ローン金利がしばらく上がりそうにないから 15.4% 将来の収入に不安があるから 15.4% その他 7.7% 12 【参考】住宅事業者選びで重視するポイントとは? (調査対象:一般消費者) ○一般消費者における住宅事業者選びで重視するポイントは、「省エネや耐震などの 性能面」が46.2%と最も多く、次いで「アフターサービス」「住宅価格・手数料」が 38.5%という結果であった。 13 集 計 表 (住宅事業者・中国5県) 14 集計表① 回答数 回答数 全体 89 ①全国ハウスメーカー 41 ②地域ビルダー 33 ③マンションデベロッパー 7 ④不動産仲介 8 H25年度の受注・販売等見込み(H24年度比) 回答数 増減率 ①増加する見込み 55 61.8% 18.3% ②同程度の見込み 27 30.3% ③減少する見込み n= 7 7.9% -17.9% 89 100.0% 昨年度比増減の要因(複数回答) ①増加見込み ①低金利 ②同程度 ③減少見込み 全体 ①増加見込み ②同程度 ③減少見込み 全体 31 9 0 40 56.4% 33.3% 0.0% 44.9% 9 2 0 11 16.4% 7.4% 0.0% 12.4% ③景気回復への期待感 12 2 0 14 21.8% 7.4% 0.0% 15.7% ④消費増税前だから 49 10 0 59 89.1% 37.0% 0.0% 66.3% 5 0 0 ⑥自社商品の充実・改善 10 3 0 13 18.2% 11.1% 0.0% 14.6% ⑦営業手法の強化・改善 13 2 0 15 23.6% 7.4% 0.0% 16.9% ⑧金利上昇懸念なし 0 0 0 0 0.0% 0.0% 0.0% 0.0% ⑨景気の先行き不透明感 1 2 0 3 1.8% 7.4% 0.0% 3.4% ⑩消費増税後の生活不安 3 6 1 10 ⑪建築資材価額上昇等の影響 ⑫消費税増税後の住宅ローン 減税等の拡充措置が充実 ⑬他社との競合 0 1 2 3 0.0% 3.7% 28.6% 3.4% 0 6 2 8 0.0% 22.2% 28.6% 9.0% 0 1 2 3 0.0% 3.4% ⑭その他 1 13 3 17 134 57 10 ②金利先高観 ⑤住宅価額等の先高観 n= 15 5 9.1% 0.0% 0.0% 5.6% 5.5% 22.2% 14.3% 11.2% 3.7% 28.6% 1.8% 48.1% 42.9% 19.1% 201 243.6% 211.1% 142.9% 225.8% 集計表② H26年度の受注・販売等の見込み 回答数 増減率 ①増加する見込み 18 20.2% 22.9% ②同程度の見込み 43 48.3% ③減少する見込み 28 31.5% -13.8% n= 89 100.0% 来年度増減の要因(複数回答) ①増加見込み ②同程度 ③減少見込み 全体 ①増加見込み ②同程度 全体 ①低金利 5 6 0 ②金利先高観 2 0 0 ③景気回復への期待感 6 6 0 12 33.3% 14.0% 0.0% 13.5% ④消費増税前だから ⑤消費税増税後の住宅ローン 減税等の拡充措置が充実 ⑥住宅価額等の先高観 5 11 0 16 27.8% 25.6% 0.0% 18.0% 4 9 9 22 22.2% 20.9% 32.1% 24.7% 0 2 0 2 0.0% 4.7% 0.0% 2.2% ⑦自社商品の充実・改善 5 1 0 6 27.8% 2.3% 0.0% 6.7% ⑧営業手法の強化・改善 8 4 0 12 44.4% 9.3% 0.0% 13.5% ⑨金利上昇 0 1 1 2 0.0% 2.3% 3.6% 2.2% ⑩景気の先行き不透明感 0 1 5 6 0.0% 2.3% 17.9% 6.7% ⑪消費増税後の生活不安 ⑫消費増税後の対応策が不十 分 0 9 21 30 0.0% 20.9% 75.0% 33.7% 0 4 9 13 0.0% ⑬H25年度需要増による反動減 0 9 20 29 0.0% 20.9% 71.4% 32.6% ⑭建築資材価額の上昇等の影響 0 3 8 11 0.0% 7.0% 28.6% 12.4% ⑮他社との競合 0 0 4 4 0.0% 0.0% 14.3% ⑯その他 3 18 2 38 84 79 n= 16 11 27.8% 14.0% ③減少見込み 2 11.1% 0.0% 0.0% 12.4% 0.0% 2.2% 9.3% 32.1% 14.6% 23 16.7% 41.9% 4.5% 7.1% 25.8% 201 211.1% 195.3% 282.1% 225.8% 集計表③ H26年度に重点的に取り組む内容(複数回答可) 全国ハウス メーカー (n=41) ①省エネや耐震等の性能面 地域ビルダー (n=33) マンションデ ベロッパー (n=7) 不動産仲介 (n=8) 全体 (n=89) 全国ハウス メーカー 地域ビルダー マンションデ ベロッパー 不動産仲介 全体 31 22 3 1 57 75.6% 66.7% 42.9% 12.5% 64.0% ②住宅設備 5 3 1 1 10 12.2% ③デザイン 10 14 0 1 25 24.4% 42.4% ④アフターサービス 19 9 3 2 33 46.3% 27.3% 42.9% 25.0% 37.1% 5 9 4 0 18 12.2% 27.3% 57.1% 0.0% 20.2% ⑥住宅プランに関する提案力 17 17 5 0 39 41.5% 51.5% 71.4% 0.0% 43.8% ⑦資金計画に関する提案力 14 9 0 1 24 34.1% 27.3% ⑧仲介手数料の見直し 0 0 0 0 0 0.0% 0.0% 0.0% 0.0% 0.0% ⑨取扱物件数 0 3 0 4 7 0.0% 9.1% 0.0% 50.0% 7.9% ⑩リフォーム事業 2 3 0 2 7 4.9% 9.1% 0.0% 25.0% 7.9% ⑪リノベーション 2 1 0 1 4 4.9% 3.0% 0.0% 12.5% 4.5% ⑫その他 2 0 0 3 5 4.9% 0.0% 0.0% 37.5% 5.6% 107 90 16 16 ⑤住宅価額の見直し n= 9.1% 14.3% 12.5% 11.2% 0.0% 12.5% 28.1% 0.0% 12.5% 27.0% 229 261.0% 272.7% 228.6% 200.0% 257.3% 消費増税、建築資材価額上昇等に鑑み、今後の住宅価額設定の検討状況 H26増 H26同 H26減 H26増 H26同 H26減 加見込 程度見 少見込 全体 加見込 程度見 少見込 み 込み み み 込み み 全体 ①消費税、資材価格とも転嫁 5 9 10 24 27.8% 14.8% 23.8% 19.8% ②消費税のみ転嫁 5 22 14 41 27.8% 36.1% 33.3% 33.9% ③企業努力により転嫁しない 5 26 16 47 27.8% 42.6% 38.1% 38.8% ④その他 3 4 2 18 61 42 全体 建築資材価額上昇等を住宅価額に転嫁させない場合の対応策 ①住宅の小規模化 3 4.5% ②広告等販売管理費の抑制 14 21.2% ③住宅設備の見直し 12 18.2% ④建築資材仕入れ等の見直し 29 43.9% ⑤転嫁する必要性無し 6 9.1% ⑥その他 2 3.0% 全体 66 100.0% 17 9 16.7% 6.6% 4.8% 7.4% 121 100.0% 100.0% 100.0% 100.0% アンケート調査票 18 【参考】送付した調査票(表面) 19 【参考】送付した調査票(裏面) 20