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PSライニング工法
下水道防食工事 (とりわけ、維持修繕工事) で ショーボンドPSライニング工法は、 要求される性能を全て満足することを目標として日本下水道事業団と共同で 開発した下水道防食被覆工法です。 施工前 施工後 1 工法の特長 ショーボンドPSライニング工法には、 以下の特長があります。 「下水道コンクリート構造物の腐食抑制技術及び防食技術指針・同マニュアル」で定められたC種、D1種 の品質規格に適合します。 卓越した耐酸性を有しています。 特殊吹付けシステムを採用し、短時間施工と省力化が可能です。 防食性能の発現が早く、施設を短時間で供用できます。 湿潤状態のコンクリートとの接着性に優れており、かつ、高湿度の環境でも硬化物性能が変化しません。 低臭化が図られており、密閉空間でも安全に施工ができます。 工法の基本仕様 工 材料名 製品名 目標 膜厚 標準使用量 繊維入り特殊 セメントモルタル − − 下地による 表面処理材 NS- 01 − 0.1 小断面 素地調整 エポキシ樹脂系 ポリマーセメントモルタル NSモルタル − 下地による プライマー 1液型ポリウレタン樹脂 NSUプライマー − 0.15 1.0mm アクリロイル変性 アクリル樹脂 1.7 NS-4 0 0 1.5mm 2.5 程 用 途 大断面 断面修復 下地処理工 * プライマー工 C種 防食被覆工 D1種 (kg/m 2) 塗装 間隔 (20℃) 塗装方法 機械吹付・ 1∼7日 コテ 機械噴霧 1∼3日 機械吹付・ 1∼7日 コテ ハケ・ ローラー 1∼24時間 機械吹付・ コテ − *劣化断面の厚みによって、断面修復と素地調整を使い分けます。 素地調整は、新設時または劣化断面の小さい場合のみ施工し、断面修復施工時には行いません。 緊急施工に対応 ショーボンドPSライニング工 法は、 1回の 吹 付け 塗 装で、所定の 防 食 塗 膜を形 成することが でき、施工後7時間で施設を供用できます。 PSライニング工法 1日目 2日目 下地調整 プライマー 3日目 4日目 5日目 6日目 7日目 養生2日 養生3日 防食塗装 養生7時間 所要日数3日間 従 来 工 法 (当社D1種工法) 下地調整 プライマー エポキシ樹脂 エポキシ樹脂 ガラスクロス ガラスクロス エポキシ樹脂 所要日数7日間 2 養生1日 短時間解放 養生時間と耐酸性 (20℃、 10%硫酸) 15日間浸漬 ショーボンドPSライニング工法は、施工後 7時間で、施設を供用できます。 図は、養生時間の異なる塗膜を (4時間∼ 7日間)、 20℃、 10%硫酸に15日間浸漬し 結果から、 7時間の 養生を行えば、十分に 養 生したものと変わらない 耐 酸 性が 発 揮 されていることがわかります。 重量変化率 (%) た時の重量の変化を示したものです。この 養生時間 優れた湿潤面接着性 ショーボンドPSライニング工法は、優れた 接着強さN/mm(kgf/cm ) 2 湿 潤 面 接 着 性と接 着 安 定 性を有してい ます。 標準接着性 注1) 湿潤面接着性 接着耐久性 標準 2.51 (25. 6) 吸水 2.46 (25. 1) 湿潤条件① 注2) 2.48 (25. 3) 湿潤条件② 注3) 2.52 (25. 7) 湿潤条件③ 注4) 2.36 (24. 1) 湿潤条件④ 注5) 2.37 (24. 2) 注1)下水道防食指針 (案) の防食被覆層の品質試験方法による。 注2)母材モルタルを予め3日間水中浸漬して取り出し、表面水を 拭った程度の湿潤状態でプライマーを塗布し、 その後の試験 体作製および養生を100%R. H. で行った。 注3)母材モルタルを予め3日間水中浸漬して取り出し、表面水を 拭った程度の湿潤状態でプライマーを塗布し、 その後の試験 体作製および養生を水中半浸漬かつ100%R. H. で行った。 注4)注2) で作製・養生した試験体を40℃、 30日間水中浸漬した。 注5)注3) で作製・養生した試験体を40℃、 90日間水中浸漬した。 3 2 卓越した耐酸性能 1 ○EPMA試験 NS−400の耐酸性能をEPMA (電子線マ イクロアナライザー) で調べ た 結果を示し ます (20℃で14日間養生した塗膜を、 40℃、 10%硫酸に6ヶ月間浸漬) 。 この図で、白く 塗膜 表面 ↓ ↑ 内部 侵入 深さ 表 示され ている部 分 が 硫 酸 が 侵 入した ↓ 領 域です。NS−400の 侵 入 深さは、汎 用 耐 酸 エ ポキシ 樹 脂(当社D種 相 当 品 ) の 約660μmに対して30μmと極めて耐酸性 耐酸エポキシ樹脂の酸侵入状況 が高いことが分かります。 塗膜 表面 → ↓ 内部 NS-400の酸侵入状況 卓越した耐酸性能 2 NS-400の耐酸性 (20℃、 10%硫酸) ○重量変化測定 NS−400の耐酸性能を重量変化によって エポキシ樹脂 (当社A種相当品) 検証した結果を示します。この 図からエポ キシ樹脂 (当社D種相当品) の重量増加は 重量変化率 (%) 止まることがなく、今後も漸増する傾向を示 しているのに対して、NS−400の重量増加 が 著しく緩慢で、長期の 耐 酸性が 優れて いることがわかります。 エポキシ樹脂(当社D種相当品) NS-400 浸漬期間 (月) 4 PSライニング工法施工手順 1 施工前 5 断面修復完了 2 下地処理工 高圧水洗浄 6 プライマー塗装 3 下地処理工 7 防食被覆用樹脂吹付 4 下地調整工 断面修復 8 完成 5 試験結果報告書 [D種合格証明書] [C種合格証明書] 6 PSライニング工法 下水道施設急速防食工法