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平成23年12月 第22号

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平成23年12月 第22号
440
3.鳥獣被害を
「集落
鳥獣被害を受けにくい集落
けにくい集落づくりで
集落づくりで「
づくりで「農地」
農地」
「集落」
集落」を守りましょう
市内全域で鳥獣害が増加しており、その対応は難しさを増しています。獣害対策について、市役所農林
担当者を対象に、「駆除」する一方、「予防(寄せ付けない)」することの重要性を、近畿中国四国農業研究セ
ンター大田研究拠点の井上雅央氏、江口祐輔主任研究員から研修を受けました。
●鳥獣被害
鳥獣被害が
被害が増加する
増加する原因
する原因
= 結果的に
結果的に、鳥獣に
鳥獣に
『餌付け
餌付け』を
してしまった
からです。
からです。
1. H24水稲生産実施計画書兼営農
計画書(細目書)の提出について
『餌付け
餌付け』とは
① 鳥獣が
鳥獣が人に慣れるよう学習
れるよう学習させている
学習させている
② 地域で
地域で鳥獣の
鳥獣のエサを
エサを用意している
用意している
平成24年産の営農計画書(細目書)に
ついて、12月19~27日に開催しましたH
24水稲作付や戸別所得補償制度の説明
を行った再生協地区協議会で、各地区の
推進員にお渡しし取りまとめを依頼してお
ります。
細目書の取りまとめ〆切を1月16日
(月)としておりますので、年末、正月を挟
んでお忙しいことと思いますが、よろしくお
願いします。
※地域でこんなことはありませんか
地域でこんなことはありませんか?
でこんなことはありませんか?
・道端に
道端にイノシシ、
イノシシ、サルがいたが
サルがいたが、
がいたが、自転車、
自転車、自動車で
自動車で素通りしてしまった
素通りしてしまった
☆イノシシ、サルが「ここに居てもいい、人は怖くない」と思う(人慣れ)
・稲のヒコバエをすき
ヒコバエをすき込
をすき込まない、
まない、出荷しない
出荷しない作物
しない作物(
作物(果実)
果実)を収穫しないでいた
収穫しないでいた
☆イノシシ、サルが「食べても叱られないエサがある」と思う(餌付け)
★鳥獣を見かけたら「どなる」
「ロケット花火を撃つ」
「追い払う」など、
人間は
人間は怖いという意識
いという意識を
意識を植え付けましょう
★人は食べなくても鳥獣が食べそうなものは、
圃場や
圃場や家の周りに残
りに残さないようにしましょう
●鳥獣を
鳥獣を寄せ付けない地域
けない地域にするために
地域にするために
★非農家も含めた地域全体で、「餌付け」をしていないか、鳥獣被害の状況はどうか、などを
話し合い、勉強する機会をつくる
★電柵などによる鳥獣が入りにくい圃場、追い払い、作物等の適正な管理で、鳥獣に「エサ
場」と思わせない集落づくりを進める
電気牧柵は
電気牧柵は正しく設置
しく設置しましょう
設置しましょう!!
しましょう!!
●柵は地面から
地面から20
から20㎝
20㎝間隔で
間隔で均等に
均等に線を張ることが大切
ることが大切です
大切です。
です。
☆イノシシなどが柵を跳び越すのは危険を感じた時、普段はすき間を見つけてくぐります。
●作物は
作物は、柵から1
から1m 程度離して
程度離して作付
して作付けしましょう
作付けしましょう。
けしましょう。
☆柵の外側から届く作物は「食べても叱られないエサ」と同じです。
●柵を張った圃場
った圃場の
圃場の周辺の
周辺の『草むら』
むら』をなるべくきれいにしましょう。
をなるべくきれいにしましょう。
☆草むらの中から私たちの様子を観察しています。隠れる場所をなくしてやりましょう。
◆予防と駆除のバランス良い鳥獣対策を行いましょう
集落や
集落や自治会で
自治会で研修会や
研修会や地域点検の
地域点検の実施の
実施の希望がありましたら
希望がありましたら
当センターまでご
センターまでご連絡
までご連絡ください
連絡ください。
ください。(TEL 08540854-8484-7330)
1.第10回全国和牛能力共進会
10回全国和牛能力共進会(
回全国和牛能力共進会(和牛全共)
和牛全共)
長崎大会への
長崎大会への出場
への出場が
出場が決定しました
決定しました
平成23年11月18日に島根中央家畜市場(松江市宍道町)に
おいて、第10回和牛全共第5区(繁殖雌牛群(5頭セット))の県代
表地区の決定審査会が開催され、出品した大田市、雲南市、奥
出雲町の各7頭集合審査を受けた結果、大田市が県代表地区
に決定しました。
第10回和牛全共は平成24年10月25~29日に長崎県で開
催されます。大田市からは、岐阜、鳥取に続き3大会連続の出
場となりました。
7頭の候補牛を飼養しておられる農家の皆さま方には、約1年
間の長丁場、牛の調教、手入れ等お気苦労も絶えないことと思
いますが、本大会に向けて、益々のご努力を期待します。
2.H23農業者戸別所得補償制度の
転作作物の販売関係書類の提出につ
いて
平成23年度の転作作物の交付金につ
いて、現在、販売されたことがわかる書類
(納品書、請求書 等)、作業日誌等の提
出を、対象の方にお願いしています。
この書類が提出されませんと販売され
たことが確認できず、交付金の交付がで
きませんので、お早めに提出いただきま
すようお願いします。
(0854)84-7330(直通)
(0854)82-1600(内線 241・246)
2.
「飼料用
「飼料用イネ
飼料用イネ」
イネ」立毛放牧研修会
立毛放牧研修会が
研修会が開催されました
開催されました
平成23年10月21日に温泉津町井田に
おいて、「飼料イネ立毛放牧研修会(主催:
大田市農林業振興協議会)」が開催され、
畜産農家・集落営農組織・関係者約20名
の参加がありました。
立毛放牧は、飼料用イネを立毛の状態
で牛を放牧するもので、電気牧柵で牛が
食べる範囲を制限し、稲がなくなると数m
づつ移動させる方式です。この方式は、稲
の収穫や、牛の管理の手間が省けることの効果があり、加えて耕作放棄地対策になると考えています。
参加者の中には、牛が思った以上にきれいに食べている様子や、取り組みやすさに感心され、平成24年
度に実施することを検討する方もおられます。農振協ではこの取り組みを市内に広げていければと考えてい
ます。
ステップ3
ステップ3
『協業経営集落営農組織
協業経営集落営農組織』
組織』の立ち上げ【任意・
任意・法人】
法人】
☆協業化(
協業化(集落農業全体の
集落農業全体の農地管理・
農地管理・財布(
財布(収支)
収支)の一本化)
一本化)を進めましょう
※機械の共同利用は経費の一部削減です。
【協業経営集落営農組織
協業経営集落営農組織の
メリット】
組織のメリット】
・機械の一元化による作業、管理の効率化
・農薬、肥料などの資材の一括購入
・作物、品種の連担化による作業の効率化
【農業の
農業の現状】
現状】
農業者の高齢化・担い手不足」
農村環境の悪化
耕作放棄地の増加
経費の削減
米価・作物価格の低迷
鳥獣害の増加
※水稲中心の農業である大田市では、米価などの低迷による農業離れ、これに高齢化が進み、耕
作放棄地の増加、農村環境の悪化につながっています。
※特に小規模の
小規模の経営では
経営では、
では、個人で
個人で農業を
農業を続けることが難
けることが難しくなっています。
しくなっています。
ステップ1
ステップ1
●集落営農先進地視察を
集落営農先進地視察を 開催
しました。
しました。
『農地を
農地を守る会(農用地利用改善団体)
農用地利用改善団体)
』の立ち上げ
☆地域の
地域の農業の
農業の今後を
今後を話し合う機会を
機会を作りましょう
・作物、品種の連担化による単収の向上
・生産物の一括販売
・農業者戸別所得補償制度の米の交付金
1組織で控除は 10aのみ
・それぞれの能力により適材適所の配置
ができる
・世代により、オペレーターや圃場日常
管理など役割分担ができる
収入の増加
集落内交流の
促進
①(農)大安伸 飯南町
10月26日(水)
内容:組織の新規設立
参加:5組織16名
②(農)ひじきドリーム 美郷町
11月 7 日(月)
内容:作物多角化の取組
参加:9組織38名
③(農横尾衛門 益田市
11月17日(木)
内容:加工への取組
参加:4組織16名
※参加組織の皆さんとのステッ
プアップ協議はじまりました。
【協業経営集落営農組織の
協業経営集落営農組織のデメリット】
・どんな組織でも同じですが、役割分担を明確にしないと役員(特に代表)、作業計画をしっかり
立てないとオペレーターに負担が集中することがあります。
⇒ 集落組織が設立する時は、皆さんが『集落』
『農業』への意識を強く持って始まるもの。
この意識を持続すれば、デメリットは発生しないと思います。
※話し合いがされないと作物の作付けや農地の貸し借りが個人の都合で行われ、農地の集積や作
物の連担化が進まず、効率が悪く、耕作放棄地発生の原因にもなります。
★法人化を
法人化を目指しましょう
目指しましょう!!
しましょう!!
⇒ 話し合うことで、農地の効率的な活用の土台ができ、営農組織を立ち上げた際や担い手へ
の集積がしやすくなります。
◆法人化すると
法人化すると、
すると、組織で
組織で利用権設定が
利用権設定ができるようになり、
できるようになり、個人(
個人(組合長さんなど
組合長さんなど)
さんなど)の負担が
負担が減りま
設立には集落の地権者、耕作者の2/3の同意が必要です。
集落営農組織化塾が開催されました。
す。また、
また、資金の
資金の内部留保が
内部留保が可能となることから
可能となることから、
となることから、機械、
機械、施設の
施設の更新がしやすくなります
更新がしやすくなります。
がしやすくなります。
☆担い手支援センターでは、設立1団体当り3万円の助成を行います。
平成23年 7 月 15 日に島根県担い手育成総合支援協議会主催による第1回集落営農組織化塾が大田市の「あすてらす」において開催されました。
県内各地より、集落営農組織、農業法人、中山間直払協定集落関係者等が参集し、特定農用地利用規程に基づき近隣集落を支援している経営体や、中山間地域等直接支払い制度の協定集落の広域化によるサポート体制など、
更なる取組
なる取組
経営の
経営の多角化の
多角化の取り組み
事例報告やパネルディスカッションを通して先進的な取り組みについて学びました。
『共同利用組織
『作業受託組織』
共同利用組織』
用組織』
作業受託組織』の立ち上げ
ステップ 2
☆収入の
収入の確保、
確保、女性・
女性・高齢者労働力による
高齢者労働力による
☆農業用機械・
農業用機械・施設の
施設の共同利用や
共同利用や農作業受委
作業受委託を進めましょう
※トラクター、コンバインなどの機械や施設を皆さんがそれぞれに所有して営農されている場
合、機械代や施設整備の投資が大きくなります。
⇒ 個人機械の更新をせず、集落で機械の共同利用や農作業受委託を始めてみませんか。
個人で機械を所有するより経費の削減になります。
集落活性化が
集落活性化が期待されます
期待されます。
されます。
・集落営農組織が、水稲以外の作物や加工品の生産販売により
地域内雇用による地域貢献を検討、実施されています。
・特に加工部門では、女性の創造力、自主性を尊重し、男
性は協力に徹することが成功の秘訣です。
新規作物:トルコギキョウ(市内組織)
今回記載しました
今回記載しましたステップ
しましたステップ1
ステップ1~3はこの順番
はこの順番どおりに
順番どおりに立
どおりに立ち上げないといけないという
ものではありません。
ものではありません。それぞれの地域
それぞれの地域の
地域の状況に
状況に応じて選択
じて選択し
選択し、徐々にステップアップを
ステップアップを
目指していただきたいと
目指していただきたいと思
していただきたいと思います。
います。
農業担い
農業担 い 手支援センター
手支援 センターでは
センター では、
では 、 集落の
集落 の 要望に
要望 に 応 じて、
じて 、 機械の
機械 の共同利用、
共同利用 、 協業化の
協業化の試
算、各種資料の
各種資料の提供を
提供を行いますので、
いますので、気軽にお
気軽にお声掛
にお声掛けください
声掛けください。
けください。
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