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環境報告書 - アイシン・エィ・ダブリュ株式会社

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環境報告書 - アイシン・エィ・ダブリュ株式会社
アイシン・エィ・ダブリュ
環境報告書
2004
AISIN AW ENVIRONMENTAL REPORT
AISIN AW
ENVIRONMENTAL REPORT 2004
ENVIRONME
REPORT 200
AISIN AW
NTAL
4
CONTENTS
ごあいさつ
1.
環 境 マ ネ ジ メント
05
1.1. 経 営 理 念・方 針・目 標
06
1.2. I S O 14 0 01 国 際 規 格 へ の 対 応
08
1.3. 環 境 教 育
09
1.4. 環 境 会 計
10
2.
設 計・開 発 の 取 り 組 み
11
2.1. オ ート マ チックトラン ス ミッション( A / T )
12
2.2. A / T 用 E C U( コ ント ロ ー ラ ー )
13
2.3. ナビ ゲ ー ション シ ス テ ム
14
2.4. E V 用 駆 動 シ ス テ ム
15
2.5. 空 気 清 浄 機
18
2.6. 環 境 負 荷 物 質 使 用 量 低 減 の 取り組 み
19
3.
生 産 の 取り組 み
21
3.1. 生 産 工 程 へ の 取 り 組 み
22
3.2. 設 備 へ の 取 り 組 み
24
3.3. 荷 姿 の 改 善
25
3.4. リマ ニ ュファク チャリン グ 活 動
26
3.5. 省 エ ネ ル ギ ー
27
3.6. 廃 棄 物 低 減
30
4.
33
環境保全活動
4.1. 仕 入 先・グ ル ー プ 企 業 と の 連 携
34
4.2. 化 学 物 質 管 理
36
4.3. 土 壌・地 下 水 問 題 へ の 対 応
38
4.4. 大 気
39
4.5. 水 質
40
4.6. 騒 音
42
4.7. 緑 化
43
5.
45
その他
5.1. 企 業 市 民 活 動
46
5.2. 安 全 衛 生 活 動
47
環境データ
50
会社概要
54
A I S I N AW E N V I R O N M E N TA L R E P O RT
ご あ いさ つ
アイシン・エィ・ダブリュは、
2004年1月に専門メーカーとして世界で初めて A/
T
(オートマチック・トランスミッション)生産累計5000万台を達成することができま
した。35年間に及ぶA/T開発を振り返ってみますと、小型・軽量・高効率への挑
戦を通じて省資源・低燃費かつ動力性能の高いA/Tを実現し、地球にやさしい車
社会に貢献する歴史であったと考えています。そして、私たちの伝統の結実と言う
べき6速A/T、CVT、ハイブリッドシステムという新製品を生み出すことができまし
た。私たちは、今に留まることなく更なる夢に挑戦し、
“次の次”の新製品の開発を
進めてまいります。
ものづくりの面では、省スペース、フレキシブル、高速加工、省エネルギーの技
術を追及し、地球にやさしい生産システムの改革を推進して行きます。江戸時代の
“からくり”をヒントとした無動力搬送車「ドリームキャリー」のようにテレビで紹介さ
れる技術も育ってまいりました。今後はこうした要素技術の追及と共に、技術・生産
技術・生産の3本部の三位一体体制を更に強化し、工法、設備、物流、在庫など
生産システムをスルーで更に深く追求して行きたいと考えています。
アイシン・エィ・ダブリュは、循環型社会への更なる貢献を目指し、絶えず世界
のリーディングカンパニーであり続けたいという思いを込めて、製品の開発・設計
から生産・販売・廃棄・リサイクルという製品ライフをスルーでみた技術開発と地
球にやさしいものづくりに全員参加で積極的にチャレンジし続けます。
この環境報告書で、アイシン・エィ・ダブリュの環境保全への具体的な取り組
みと今後の方向をご理解いただければ幸いに存じます。また、本報告書を通して、
地域・社会の皆さまとのコミュニケーションを促進し、一層緊密にするものでありた
いと願っております。
2004年10月
アイシン・エィ・ダブリュ株式会社
取締役社長
04
環
境 マ ネ ジ メ ン ト
Environmental management
A I S I N AW E N V I R O N M E N TA L R E P O RT 2 0 0 4
1
05
A I S I N AW E N V I R O N M E N TA L R E P O RT
1. 環 境 マ ネ ジ メント
1.1 経 営 理 念・方 針・目 標
「 品 質 至 上 」の経 営 理 念のもと、
「自然・社 会との調和」を達成する活動を展開しています 。
経営理念
働く人々の満足
自然・
社会との
調和
お客様の
満足
品質至上
私たちは人 材こそ、かけがえのない最も大 切な資 産であり、
企 業の活 力の源 泉と考えます 。
私たちは人 材を通してお客 様や社 会に貢 献し、
企 業の発 展と働く人々の幸 せを実 現 することを基 本とします 。
自 然・社 会 と の 調 和
私たちはグローバルに活 動を展 開 する企 業として、国 際 社 会の
ルールや各 地 域の文 化を尊 重し、誠 実で自覚のある「良き企 業 市 民 」として行 動し、
国 際 社 会・地 域 社 会との友 好 的 関 係を築くと共に、事 業 活 動のあらゆる
プロセス、商 品を含めて「自然・環 境との調 和 」を目指します 。
「 自 然・社 会 と の 調 和 」を 達 成 す る た め に 、
環 境 方 針 を 定 め 、環 境 目 標 に 展 開 し て い ま す 。
06
1. 環 境 マネジメント
環境方針
1. 開 発から販 売に至る企 業 活 動に適した環 境マネジメントシステムを構 築し、本 方 針に基 づ
いた目的および目標を設 定し、計 画 的な実 践と見 直しにより、環 境マネジメントシステムの継
続 的 改 善を進める。
2. 国 、地 方 公 共 団 体 の 環 境に 関 する規 制( 法 規 制 、公 害 防 止 協 定 等 )及 び 当 社 が 同 意
するその 他 の 要 求 事 項を遵 守し 、汚 染 の 予 防 活 動を展 開 する。
3. 資 源 、エネルギーの有 効 活 用、環 境 負荷 物 質 低 減を図るための活 動を実 施 する。
4. 環 境 方 針を文 書に定め、全 従 業員に周 知 徹 底し実 行を促 す 。
5. 環 境 方 針を含め、環 境 保 全 活 動を公 開 する。
環境目標
2003年度目標
2003年度実績
評価
※1
2004年度目標
1.
エネルギー低減(CO2原単位)
25%低減(1998年度比)
14%低減(1998年度比)
×
15%低減(1998年度比)
2.
PRTR対象物質排出量低減
60%低減(1999年度比)
79%低減(1999年度比)
○
81%低減(1999年度比)
3.
製品環境負荷物質の低減
Oリング全点設変発行完了
Oリング全点設変発行完了済
○
Oリング鉛フリー化全点切替完了
ゼロエミション継続
ゼロエミション継続達成
○
ゼロエミション継続
5.
焼却廃棄物低減
20%低減(2000年度比)
33%低減(2000年度比)
○
61%低減(2000年度比)
6.
材料ロスの低減
7%低減(2001年度比)
7%低減(2001年度比)
○
15%低減(2001年度比)
物流エネルギー低減(CO2原単位)
7.
9.
0%低減(2000年度比)
10.
6%低減(2000年度比)
○
11.
5%低減(2000年度比)
8.
梱包材使用量低減
45%低減(2000年度比)
45%低減(2000年度比)
○
47%低減(2000年度比)
4.
埋立て廃棄物低減
※1 生産量増加により総量では目標値オーバーだが、原単位は減少傾向
推進体制
環 境 方 針を具 現 化 するために、方 針 管 理のしくみのなかで職 制 活 動として展 開しています 。
事 業 活 動の中で特に重 要な項目に対して、環 境 委 員会の各 分 科 会で重 点 的に審 議 する体 制
をとっています 。活動は職制活動として、
アイシン・エィ・ダブリュの全ての部門に展開しています 。
環 境 保 全 活 動の達 成 状 況を環 境 委員会で総 合 的にフォローします 。
経営理念
長期計画ビジョン
長期経営計画書
環境方針
1ケ年経営計画書
環境委員会
目的・目標
運営委員会
年度目的・目標
全社監査
年度環境活動計画
エネルギー分科会
廃棄物・リサイクル分科会
材料ロス低減分科会
化学物質低減分科会
物流合理化分科会
職制活動
部業務実施計画書
内部環境監査
梱包材低減分科会
製品環境負荷物質低減分科会
活動の展開
効果の確認
07
A I S I N AW E N V I R O N M E N TA L R E P O RT
1.2 I S O 14 0 01 国 際 規 格 へ の 対 応
環 境 保 全 へ の 取り組みをより強 固にするために、
また、透 明 性を確 保し信 頼 性を高めるために
ISO 14001国 際 規 格の認 証を全 社 一 括で取得しました。
ISO 14001国際規格の認証取得状況
アイシン・エィ・ダブリュ株 式 会 社として全 部 門を対 象に1999年7月24日に認 証 取 得しました。本 社
工 場 、工 機 工 場( 共に安 城 市 )、岡 崎 工 場( 岡 崎 市 )、田原 工 場( 田原 市 )、
オーキス・ジャパン株 式
会 社( 高 浜市 )の5サイトが含まれています 。
I
SO14001登録証
内部環境監査
(見直し指示)
経営層
環境管理責任者
年間計画書
ISO14001
推進事務局
結果報告
監査実施
監査チーム
監査結果集約
全部門
(是正実施)
全部門を対象に年1度以上の頻度で内部環境監査を実施し、
環境マネジメントシステムが適 切に実施されているかをチェックしています 。
08
1. 環 境 マネジメント
1.3 環 境 教 育
環 境 保 全 活 動を支える最も大 切なものは人 材であると考えています 。環 境 保 全のためには社員
一 人ひとりが 環 境 問 題を認 識し、それぞれの役 割を自覚し全 社 員で取り組むことが 重 要です 。
社員一 人ひとりの力を成 果に結び付けるために環境教育を継続的に行っています 。
環境教育体系
対象者
主な内容
環境保全の基礎知識
新入社員
アイシン・エィ・ダブリュの環境方針
ルールを守ることの重要性
環境問題
新任管理監督者
環境管理の進め方
階層別の役割・責任・権限
運転と点検
環境重点設備従事者
メンテナンス
異常・緊急時の処置
環境重点設備従事者:環境に大きな影響を与える可能性のある設備や活動に従事する人
内部環境監査員教育
内部監査員教育修了者推移
人数 400
382
350
332
300
250
211
200
223
230
175
150
127
2003年度は、田原工場
との合併に伴ない、
大幅な増加となりました。
100
50
0
18
1997
1998
1999
2000
2001
2002
2003
2004 年
環 境マネジメントシステムを確実に実施して行く上で、内部環境監査が重要です 。
私たちは内部環境監査員の養成を継続 的に行い内部環境監査のレベルアップに努めています 。
09
A I S I N AW E N V I R O N M E N TA L R E P O RT
1.4 環 境 会 計
環境会計は、事業活動に起因する環境負荷を低減する目的で支出した『環境保全コスト』
とその活 動により得られた『 環 境 保 全 効 果( 物 量 効 果・経 済 効 果 )』を把 握し、環 境 保 全
への取り組み度を評 価するものです 。
アイシン・エィ・ダブリュでは、環 境 省が 公 表した「 環 境 会 計ガイドライン(2002年 版 )」に
準 拠し集 計した結 果 、
2003年の環 境 保 全コストは58億 円となりました。これは売 上 高の
約1%に相当します 。また環 境 保 全 効果( 経済効果 )は14億円となりました。
今 後も積 極 的な情 報 開 示を進めるとともに、環 境 経 営の視 点からより効 果 的な経 営 管 理
ツールとしてのレベルアップを図り、環 境 保 全 活 動の効 率 化に繋げていきたいと考えてい
ます 。
環境保全コスト
項 目
金 額
1.
事業エリア内コスト
大気・水質・土壌汚染などの公害を防止するためのコスト
省エネのためのコスト
リサイクル、廃棄物処理のためのコスト
2.
上・下流コスト
製品の回収・再商品化の費用、梱包材のリサイクル費用
9億円
3.
管理活動コスト
EMS運用、環境教育、環境負荷の監視測定費用など
1億円
4.
研究開発コスト
環境負荷低減のための研究開発費
5.
社会活動コスト
自然保護、緑化など
6.
環境損傷コスト
環境汚染の修復費用など
19億円
28億円
1億円
(注1)
− 総計
(注1)−は1億円未満
58億円
環 境とそ れ 以外 の目的を明確に区分することが難しい 設備投資や 研究開発費などは
一 部 推 計を 交えて算出しております。
環境保全効果
項 目
主な取組内容
物量効果
経済効果
地球温暖化防止効果
CO2原単位の低減
(注2)
5,
500cーt
4億円
廃棄物低減効果
リサイクル材売却(スクラップ・油など)
(注3)
6,
200ton
10億円
総計
14億円
(注2)前年比の低減分
(注3)今年度のリサイクル材売却の総量
確 実 な 根 拠に基づ い て 算 出できる「 実質効果 」の みに限定して算出しております。
10
設
計 ・ 開
発
の
取 り 組
み
Design and development
A I S I N AW E N V I R O N M E N TA L R E P O RT 2 0 0 4
2
11
AISIN AW ENVIRONMENTAL REPORT
2. 設 計・開 発 の 取 り 組 み
2.1 オートマチックトランスミッション(A/T)
私たちは、オートマチックトランスミッションの専 門メーカーとして、A / T ・ ※1C V Tの軽 量 化・高 効
率 化を推進し、
自動 車の燃 費 向 上に貢献しています 。
※2
A / Tでは、 F R , ※3F F 用に燃 費と加 速 性 能 向 上を両 立 する多 段 化(6速 )A / Tを量 産してい
ます 。また、従 来のA / Tより大 幅な部 品 点 数の削 減 、軽 量 化を実 施しています 。6速 A / Tは、
ト
ヨタ、
フォルクスワーゲンをはじめ 、全6顧 客(2004年3月現 在 )に納 入されており、 車 両 燃 費 向
上に貢献しています 。
C V Tでは、
クラス最 小・最 軽 量を達 成 するだけでなく“クラストップの低 燃 費 ”を達 成 する為に、
ニュートラル制 御・低 速ロックアップ制 御 等の 制 御 技 術を織り込んで車 両 燃 費を大 幅に向 上し
ています 。
※1 CVT:無段変速機 ※2 FR:後輪駆動車 ※3 FF:前輪駆動車
A/Tでの取り組み例(トヨタ セルシオ向 6速A/Tの場合)
●ワイドギヤ比
3
4
6
8 10 12 15
トータル 2
ギヤ比
0.753 1.000 1.424 2.180 3.357
現号口
(5速)
5速
●燃費
(10・15モード燃費)
9.
0%向上に
貢献 8.
9km/l
従来5速A/T
2002年式
セルシオ
0.
5%以上低減
新6速A/T
2003年式
セルシオ
従来5速A/T
2速
1速
1.959
1.000
3.296
1.348
0.726
1∼5速 LOWギヤ化
HIギヤ化
(6速)
&クロスレシオ化
●軽量化
8.
2km/l
3速
6速
開発品
(6速)
4速
新6速A/T
0.582
デフ比
3.266
デフ比
3.615
ワイドレンジかつクロスレシオなギヤ比設定により、
燃費性能向上に貢献しています。
また、
6速 A / Tの技 術レベル、省エネなどを評 価
され、
第17回 中日産業技術賞「経済産業大臣賞」
を受賞しました。
CVTでの取り組み例(トヨタ ヴィッツ向の場合)
●制御技術
●燃費
(10・15モード燃費)
28%向上に
貢献 23km/l
18km/l
従来4速A/T
2001年式
ヴィッツ1.
3L
新CVT
2002年式
ヴィッツ1.
3L
ニュートラル制御
“D”レンジのままで
停止した際にギヤを
ニュートラル状態に
近づけてエンジン負
荷を軽減する制御
低速ロックアップ制御
ス
ロ
ッ
ト
ル
開
度
新CVT
ロックアップ
領域
従来A/T 従来A/T
ロックアップ
スリップ
制御領域 ON領域
車速
また、Dレンジ・アイドリングストップシステムを取り入れることで、
10・15モードで25km / lを達 成し、
さらに車 両 燃費を向上させています 。
12
2. 設 計・開 発 の 取り組 み
2.2 A/T用ECU(コントローラー)
自動 車の高 機 能 化 、高 性 能 化が急 速に進められる中 、A / T 用E C U (コントローラー )
も高 度な
技 術を開 発しています 。多 段 化 (6速など )、
ロックアップスリップなど新 制 御 技 術 開 発を通じて
燃 費 向 上に貢 献 するだけでなく、E C Uの小 型・軽 量 化を推 進し、原 材 料の低 減を図ると共に、
製品設計の共通化を進め、生産工程で使用する冶工具の低減・簡略化にも取り組んでいます 。
また、
2003年 度に量 産 化した次 世 代 E C Uであるニュートラル・セーフティ・スイッチ( N . S . S W )
一 体 E C Uは、A / Tのメカニカル部 品であるニュートラル・セーフティ・スイッチとA / T 用E C Uを一
体 化し、原 材 料を低 減 するだけでなく、車 両ハーネスの長さ、重 量の低 減を図り、燃 費の向 上に
も貢献しています 。
ECUの小型・軽量化
面積
質量(重さ)
治工具(数)
−60%
−61%
従来ECU
−79%
新ECU
従来
新ECU
従来
新ECU
従来
新ECU
ニュートラル・セーフティー・スイッチ(N.S.SW)一体ECU
車両ハーネス長
A/T-A/T ECU間、
車両-A/T ECU間の
ハーネスを大幅に削減
−65%
従来ECU
A/T用ECUとN.S.SWの一体化
従来N.S.SW
従来
N.S.SW
一体ECU
13
A I S I N AW E N V I R O N M E N TA L R E P O RT
2.3 ナビゲーションシステム
環境負荷物質の低減
ボイスナビゲーション用コンピュータの 開 発は、環 境に負荷を与える物 質を含む部 品
を明 確にして進めています 。該当する部 品があれば 、環 境 負荷 物 質を含まない部 品
へ の 代 替 化( 端 子に鉛を含まない部 品の 採 用等 )を積 極 的に進めています 。2004
年は6価クロムフリー化を推 進しています 。また、はんだの鉛レス化については、車 載
用という厳しい環 境 下でも信 頼 性を十 分 確 保出来るものへの切 替の評 価・検 討を進
めています 。
2004年 春に、電 子 制 御 基 板のはんだ付けの鉛レス化モデルの量 産 化
を実 現し、はんだの鉛レス化の実 績ができました。今 後の開 発 製 品にもはんだの鉛レ
ス化を積極的に進めていきます 。
迷走・渋滞回避による燃費向上の支援
ボイスナビゲーションは、
目的 地に最 適ルートで到 達できる点で、総 合 的な燃 費 向 上
に貢献しています 。迷走することによる無駄な燃料消費を避けることができます 。また、
道 路 交 通 情 報システム(VICS)に対 応した機 能を盛り込む事により、渋 滞 回 避によ
る燃費向上を図っています 。
14
2. 設 計・開 発 の 取り組 み
2.4 EV用駆動システム
私たちは、
EV用駆動システムの開発によって、
自動車の排気ガスの減少 、燃費の向上をはかり、
未来に向けた環 境にやさしい車 作りで社 会に貢 献します 。
エネルギー効率の比較
良い
私たちはAT専 門メーカの経 験・ノウハウ
エネルギー効率
と最新のモータ技術を融合させ 、
コンパク
+12.
9%
(2.
2倍)
トで高 効 率なEV用 駆 動システムを開 発
,
してきました。86年の4輪ホイールモータ
,
車 の 開 発に始まり、93年にはトヨタ自動
,
車のクラウン マジェスタEVに、98年に
は 同じく超 小 型EV「e・com」に 採 用さ
23.
7%
れました 。また、
2000年にはアラコ( 株 )
から市 販された一 人 乗りEV「コムス」の
駆動システムとして使われています 。
10.
8%
現在は、
EV用駆動システムだけではなく、
EV
(充電効率70%)
ガソリン車
従 来のエンジン車の代 替として大いに注
目されているハイブリッド車 用駆 動システ
ムの開発も進めています 。
市街地走行10・15モード
平成11年度
電気自動車等中長期普及計画報告書
(日本電動車両協会)より
15
A I S I N AW E N V I R O N M E N TA L R E P O RT
超小型EV用駆動システム(トヨタ「e・com」に採用)
「e
・
com」は近距離利用に限定したコンパク
トボディサイズの2人乗りEVコミュータです。
先進のITS
(高度道路情報システム)
と組み
合わされ、地域で共同利用する都市型新交
,
通システム「クレヨン」として、99年より50台
余りの「e
・
com」が豊田地区で運用されてい
ます。また、2000年12月からは京都地区でも
パブリックカーシステムの実用実験として、
20
台が運用されました。
クレヨン デポで充電中の「e・com」
この駆動システムは超小型モータとカウンタギヤ減速機、
デフギヤをコンパクトに一体化し、
超小型車でも十分搭載可能としました。
超小型EV用駆動システム
IPMモータ
3軸カウンタギヤ
減速機
デフギヤ
超小型EV用ホイールモータ駆動システム(アラコ「コムス」に採用)
「コムス」はアラコ株式会社殿より2000年から発売されて
いる1人乗り4輪EVで、
最高速度50km/h、
一充電走行
距離80km
(30km/h定地)
の性能です。デリバリーなど
の業務での使用をはじめ、
通勤、
通学にも使われ、
幅広く
活躍しています。
この駆動源であるホイールモータとその制御装置をアイ
シンAWで開発しました。
ホイールモータ駆動システムは、
タイヤホイールの内側に
モータを配置し、
直接車輪を駆動するシステムです(タイヤ
がそれぞれモータになっています)。このシステムの採用
によりドライブシャフトやデファレンシャルギヤが不要になり、
伝達効率の向上、
左右独立駆動による走破性の向上、
荷
台スペースの拡大を可能にしました。
モータ、制御装置の外観写真
制御装置
Controller
16
ホイールモーター
Wheel motor
車両への搭載状況の絵
2. 設 計・開 発 の 取り組 み
デュアルシステム(FORD ESCAPEに採用予定)
2004 New York Auto Show : Ford Escape Hybrid
●デュアルシステムはシリーズハイブリッドとパラレルハイブリッドの長所を融合した、
新し
い方式のハイブリッドシステムです。エンジン最適運転とブレーキエネルギーの回生な
どにより超低燃費を達成しています。駆動用と発電用のそれぞれのモータとインバー
タをトランスアクスル内に一体パッケージし、
コンパクト化を達成しています。
●2004年の夏の終り頃に販売されるFORDエスケープに搭載予定です。
Ford introduced the first hybrid SUV massproduced in North America, the 2005 Escape
Hybrid, which will go on sale in late summer
2004. The company also says that it will
follow the compact gasoline/electric Escape
Hybrid with two other environmentally friendly
products - a 2007 Mercury Mariner hybrid, a
sister vehicle to the Escape, and a yetunnamed hybrid midsize car later in the
decade. The five-passenger Escape Hybrid is
being touted as the “most fuel-efficient SUV
in the world,” with the ability to get about 38
mpg and travel 576 miles on the contents of
its 15-gallon tank.
ニューヨークオートショーでの発表記事
デュアルシステムの外観写真
17
A I S I N AW E N V I R O N M E N TA L R E P O RT
2.5 空 気 清 浄 機
私たちは、住 宅や車 内の 空 気を浄 化 する空 気 清 浄 機を開 発し、健 康で快 適な環 境 づくりで社
会に貢献します 。
図1「
. エアナビⅡ」の構造
室外空気
室内空気
私たちは住 宅 向けに、ホルムアルデヒド等の
有 害ガスや気になるにおいを高 性 能で除 去
する空 気 清 浄 機『エアナビ』を1 9 9 8 年に開
発致しました。
光・プラチナ
フィルタ
『エアナビ』は室 内の 空 気を清 浄 する通 常
の空気清浄機能に加え、新鮮な外気の粉塵・
花 粉・有 害ガス等を除 去して室 内に取り込
む外気清浄機能も持っています。
集じんフィルタ
2004年3月からは,
『 エアナビ』の外 気 清 浄
機 能を継 承し 、か つ 小 型・軽 量 化して部 品
点 数を削 減した新モデル『エアナビⅡ 』をト
ヨタホームに納 入しており( 図1)両モデル合
わ せて延 べ18,000台 以 上 の 販 売 実 績 が
あります 。(2004年5月現 在 )
清浄
空気
光・プラチナ
フィルタ
高 性 能フィルタの開発にも努めており、光触媒とプラチナ触媒を用いて除去性能を飛躍的に高めた
『光・プラチナフィルター』を㈱ 豊田中央研究 所と共同開発し、性能の向上を図りました。
このフィルタは、ホルムアルデヒドを常 温で完 全に分 解 する機 能を持っており、
『エアナビⅡ 』に使 用してい
ます 。
( 図2,
図3)
図2.
ホルムアルデヒド分解性能(社内試験結果)
ホ 100
ル
ム
ア
ル
デ
ヒ
ド 50
分
解
率
[%]
測定容積:50L
初期濃度:150[ppm]
図3.
光・プラチナフィルターのガス除去のイメージ図
『光・プラチナフィルター』
ホルムアルデヒドなど
吸着
ホルムアルデヒドなど
吸着
A社光触媒フィルター
0
分解
30
時間[min]
60
他社フィルター
分解 光・プラチナフィルター
90
健康で快適な空 間 への要 求は、住 宅 内だけでなく自動車室内へと広がりはじめています 。
タバコなどの車 内で発 生 するにおいだけでなく、車 外から侵 入 する排 気ガス、低 濃 度の新 車 臭
まで除 去 することが可 能な車 載 用の空 気清浄フィルタも現在開発中です 。
18
2. 設 計・開 発 の 取り組 み
2.6 環 境 負 荷 物 質 使 用 量 低 減 の 取 り 組 み
社 内に『 製 品 環 境 負 荷 物 質 低 減 分 科 会 』を設 置し、オートマチックトランスミッション、E C U 、ナ
ビゲーションシステム等 、AW 製 品の環 境 負荷物質使用量の低減を推進しています 。
環境負荷物質低減の取り組み
6価クロム、
カドミウム、水銀、鉛等、欧州廃車指令( ELV指令 )の規制対象物質などについて、製品から
の削減のための活動をしています。
欧州廃車指令(ELV指令)適合のための活動
●6価クロム
自動車メーカーと連携して、
6価クロムの低減を推進しています。
2004年は、
3価クロムへの切替を推
進して2005年末迄に切替完了していく予定で進めていきます。
●カドミウム
2002年に油温スイッチ接点、
ナビゲーション用モーター整流子、
2003年にスロットルケーブル内に使用
されているはんだについて、切替を完了し、現在は使用しておりません。
●鉛
2003年にゴムガスケット用接着剤、
アルミ電解コンデンサ用ビニルスリーブ、
レベルゲージ用識別塗料
等、
4項目について切替を完了しました。
2004年はOリング用アクリルゴム、
アルミ軸受等の切替を完了
する予定です。
また、快削アルミについても規制迄には切替を完了する予定で開発を進めています。
規制対象外のはんだ、銅軸受についても、
自主的に低減活動を推進しています。
●水銀
A/Tに対しては現在使用しておりません。
ナビについては、現在ディスプレイにのみ含まれており、代替技術の確立を積極的に推進しております。
その他の活動
●アスベスト
摩擦材に使用されていたアスベストは1980年代に全廃しています。また、
2003年には、
ニュートラル
スイッチ用の接着剤の切替を完了しております。
19
A I S I N AW E N V I R O N M E N TA L R E P O RT
20
生
産
の
取 り 組
み
Production
A I S I N AW E N V I R O N M E N TA L R E P O RT 2 0 0 4
3
21
A I S I N AW E N V I R O N M E N TA L R E P O RT
3. 生 産 の 取 り 組 み
3.1 生 産 工 程 へ の 取 り 組 み
生 産 技 術 分 野では、次の項目を中 心に省エネルギー活 動に取り組んでいます 。1ツール、
1マシ
ン、
1チャックへのこだわりをもって
●設備( 工程 )数の削 減
●エネルギー効 率の高い設 備の導 入
● 物 流・搬送 工 程の簡 素 化と集 約 化
● 設 備の極 限 活 用のために低 負荷 工 程の寄 せ 止めと需 要 変 動 、生 産 機 種 変 動に強いフレ
キシブルな生産ラインの開 発
新 製 品の生 産 準 備 活 動では、いかに少ない設 備( 工 程 )で製 品の要 求 精 度を保 証できるかが
課題です 。製品設計段階から設計部署や設備使用部署や他の部署とのDR
(デザインレビュー)
を繰り返し実 施し、品 質 保 証と省エネルギー目標の達 成を図っています 。また、工 程・工 法の完
成 度を高める為に、試 作 段 階での試 験 評 価を重ね、改 善を進めています 。結 果として省エネ・C
O2低 減目標(30%減 )を達 成 することができました。
得られたノウハウを今 後の新 製 品や既 存工程に展開を進めています 。
省エネルギーに対する取り組み内容
設備台数削減
部品点数削減
プレス一体成形
焼結化
ネットシェイプ化
冷鍛化
高精度鋳造
サイクルタイム短縮
高速加工
非加工時間短縮
工程廃止・集約
省エネルギー
安価な工法開発
生産ロスがない
作りやすい製品
への生産化設計
提案と工法開発
モジュール組立
アセンブリセンタ
設備仕様簡素化
設備小型化
省エネ機器の採用
油圧レス(油圧→サーボ)
カラクリ技術の活用
ドリームキャリー
過剰機能(ムダ)削減
A4サイズの組立機
高効率でロスの
ない生産工程・
設備開発と生産
ライン導入
小型加工設備の開発
設備稼働率向上
ラインのフレキシブル化
汎用モジュールライン
多機種混流ライン
更に従 来にない独 創 的で革 新 的な高 速 化・フレキシブル化・小 型 化の達 成を目指し、生 産 革 新 活 動を
積 極 的に推 進・実 施しております 。その結 果 、省エネ・C O 2 低 減 効 果を大 幅に高めた生 産ライン・設 備
を生 産 化 する事ができました。下記にその具体例を示します 。
22
3. 生 産 の 取り組 み
効果(具体例:
ドリームキャリー)
従来工程
(KWh/年・台)
1500
●電気エネルギー低減効果
(1台当り)
●既存の電動モーター駆動式搬送台車
●A/T(オートマチックトランスミッション)を
1000
1008
A工程∼B工程に搬送して搬出して戻って来る。
●ラインの中に既に多く設置されている。
500
0
開発工程
●茶運人形をヒントに動力はA/T重量と
ゼンマイの活用(スプリングに置き換え)
●前進はA/T重量(茶碗)で走行。
●後退はスプリングバネの力で帰る。
(KWh/年)
15000
12500
10000
0
従来工程
開発工程
●電気エネルギー低減効果(累積)
実施予定
実施済
計画(7台)
7056
7500
5000
4032(4台)
2500
0
6台
6048
’
03
∼’
04/6
更 な る 省 エ ネ ・ C O 2 低 減 に 結 び つ け るべく物作りの原点に戻り工程スルーで工法・設 備
の研究開発に努めていきます。
23
AISIN AW ENVIRONMENTAL REPORT
3.2 設 備 へ の 取 り 組 み
刃具長寿命化への取り組み
設備の効率化の面では、
次の項目を中心に生産工程の省エネルギー活動に取り組んでいます。
●刃具の長寿命化:全切削加工設備
●設備数、
工程数の削減:プレス設備等
●エネルギー効率の高い設備の導入:熱処理設備等
ここでは、
生産工程における「刃具の長寿命化」活動の概略を報告します。
この活動では、
いかに長い刃具寿命で製品の要求精度を保証するかが課題です。
前年度実績を基に重点を定め、
計画的に取り組んでいます。
工具メーカーや関連部署とのDR(デザインレビュー)
を実施し、
品質保証と省エネルギー化の両立を図りました。
(方策の概要は下図を参照下さい。)
また、
工程・工法の完成度を高める為に、
ベンチテストでの試験評価を重ね、
更に改善を進めてきました。
こうした活動の結果、
エネルギー・CO2を低減することができました。得られたノウハウを今後の新設工程や
既存工程に展開を進め、
省エネ・CO2低減活動に継続的に取り組んでいきます。
具体的な対策項目の抽出
刃具摩耗低減※
工具刃先の工夫
⃝
振動切削
⃝
工具硬度を上げる
◎
コーティングを追加する
◎
送りを下げる
△
速度を下げる
◎
クーラントの高圧化
⃝
硬度組織均一化
⃝
鋳巣レス
⃝
工具のじん性を上げる
⃝
切粉処理向上
品質(精度)変化の抑制
工具材質変更
刃具寿命延長
※刃具摩耗低減
切削条件
刃先発熱抑制
被削材材料
刃先欠損低減
工具材質変更
は主な実施項目
◎=効果大 ⃝=効果あり △=効果少
効 果
消費電力低減効果
(対象40ライン・刃具再研関係含む)
CO2発生低減効果
(消費電力より換算)
万Kwh/年
2,856
ton/年
0.
5%
低減
2,842
5,098
0.
2%
低減
2,837
5,073
0.
4%
低減
2,826
0.
5%
低減
0.
2%
低減
0.
4%
低減
5,064
0.
6%
低減
5,012
2,808
1999 実績
24
2000 実績
2001 実績
2002 実績
2003 実績
0.
6%
低減
5,044
1999 実績
2000 実績
2001 実績
2002 実績
2003 実績
3. 生 産 の 取り組 み
3.3 荷 姿 の 改 善
私たちは、
資源の有効利用のため、
荷姿の改善を実施しています。オートマチックトランスミッションをお客
様にお届けするために梱包が必要です。ここでは梱包の廃棄物低減活動を報告します。お客様のご理
解とご協力を得、
2003年までに1,
455tonの梱包の廃材(段ボール、
木材)低減対策を行い、
1995年度比
86.2%低減の効果を得ることができました。
これまでの取り組み
従来は、国内顧客への納入には「鉄製のリターナブルなパレット」、海外
顧客への輸出には「段ボール製のワンウェイ使い捨ての梱包」という使
い分けを行っていました。開発当初 、段ボール梱包は「木材より軽くて
強度がありコストが安い」という画期的な梱包でしたが、
その後、環境保
護の観点から「廃材を低減できる梱包」への見直しを図りました。具体
的には、
「鉄製のリターナブルな海上輸送用パレット」の開発を1995年
より開始し、各顧客の理解を得ながら1997年より導入し、
2003年までに
海外顧客計15社への展開ができました。
2003年の取り組み
しかし、
リターナブルなパレットはリターンするためのインフラが必要なこ
とから、すべての地域への輸出に最適とは言えません。そこで新たに「材
料としてリサイクルが可能な梱包材」という観点で「鉄製のワンウェイの
海上輸送用パレット」の開発に取り組みました。
1998年より開発に着手
し、
2003年までに11社への輸出に導入することができました。今後も、
リターナブルなパレットの導入が困難な地域への展開を図ってゆく予定
です。
今後の取り組み
「リターナブルなパレット」、
「鉄製のワンウェイパレット」の採用拡大を含めた、
製品梱包の改善に努め「梱包の廃材ゼロ」の実現を目指してゆきます。
環境に配慮した梱包の展開顧客数
社
30
29
26
11
25
21
20
18
19
18
10
16
15
10
8
14
15
ダンボール梱包
9
11
4
鉄製
ワンウェイパレット
11
1
6
5
3
6
7
7
2000
2001
リターナブルパレット
0
1995
1996
1997
1998
1999
2002
2003 年
25
A I S I N AW E N V I R O N M E N TA L R E P O RT
3.4 リ マ ニ ュ フ ァ ク チ ャ リ ン グ 活 動
リマニュファクチャリングとは
一言で言えば、
A/Tの再生事業です。再生したA/Tを修理交換用に安価に供給しています。私たちはリマン
活動を通じて、
廃棄物の低減と資源の有効活用をはかり、
地球環境保全に貢献して行きます。オーキス・ジャ
パン
(愛知県)、
AWTEC USA(北米)、
AWヨーロッパ
(欧州)
の3拠点で、
市場から回収したA/Tを分解・修
理・機能保証しています。
AWヨーロッパ
オーキス・ジャパン
2003リマン実績
775台
AW TEC USA
2003リマン実績
12,
812台
2003リマン実績
32,
983台
リマンプロセスの概要
ユーザ
ディーラ
顧客物流拠点
リマン拠点
分解・修理・機能保証
車両点検・診断
「A/T交換」
苦情
注文
部品再生加工
A/Tリマン
機能復帰
在庫出荷
リマンA/T装着
T/Cリマン
T/C=トルクコンバーター
重点活動と沿革
●AW設立と同時にA/Tリマンを開始し確実に市場を拡大
●再生使用部品の拡大(例:T/C、
ブッシュなどの再生)
●輸送用リタ−ナブルコンテナ採用による廃棄物低減
地球環境保全へ貢献
870,266
台
今後の展開
●リマン未実施地域への拡大
●リターナブルコンテナの拡大
●T/Cリマンの拡大
●廃却部品救済活動の推進
リマン累積台数
69
71
73
75
77
’
69年5月
AW設立と同時にA/Tリマン開始
トヨタ製A/T
リマン開始(’
79∼’
89)
26
79
81
83
85
87 88 89
94年4月
’
リマン専門工場設立
’
88年4月
AWTEC USA開設
91
93 94 95
97 98 99 0001 02 03
98年7月
’
AWヨーロッパ
サービスセンター開設
99年12月
’
リターナブルコンテナ採用開始
’
03年4月
オーキス・ジャパン(株)
設立(AWから分社化)
’
00年4月
T/Cリマン開始
3. 生 産 の 取り組 み
3.5 省エネルギー
エネルギー利用の考え方
エネルギーのBESTミックス
Env i r o nm ent
環境
BESTミックス
Busi n e s s
コスト
S Tab i l i t y
安定供給
●エネルギー利 用に対 する考え方は、
『環 境』
『コスト』
『安 定 供 給 』。
エネルギーのBESTミックスです 。
● 地 球 温 暖 化 防 止は、省エネルギー活 動の推 進によるC O2排 出 抑 制
と捉え、
『全員で守ろう地球環境』の社内スローガンのもと、エネルギー
分科会を軸に全社一丸となって省エネ活動に取組んでいます 。
目標と実績
CO2原単位推移
エネルギー原単位=
CO2排出量
付加価値
指数 100%
90%
目標:
2005年度
,
90年基準で▲30%
実績
80%
目標
70%
60%
0%
'90
'92
'94
'96
'98
'00
'02
'04
年
これまでの活動として、エネルギーの購入∼工場での利用∼廃棄に至るまでを幅広
い視点からエネルギー中・長期シナリオを策定し、
エネルギーの高効率化に積極的に
取り組んできました。その成果として、
’
03年度の実績はエネルギー原単位で’
90年比
▲27%と大幅な改善を達成しています。
27
AISIN AW ENVIRONMENTAL REPORT
2003年度の活動
以 下の項目を重点に取組んできました。
● 工 場における全員参加の省エネ活動として、
■
省エネコンテストや省エネパトロール、昼休み・直間の電源OFFの再徹底などの啓発活動の実施
■
洗 浄 機や集 中 給 油 装 置の電 気 ⇒ 蒸 気 昇 温 化,
油 圧ポンプのインバータ化など、各 工 場に共 通して
省エネが実施出来るテーマの横展を今 年度も引き続き実施しました。
■
岡 崎 工 場では、特にエアーの省エネを重 点にしたモデルラインを設 置し、省エネテーマの発 掘と検
証を実 施しました。
● 生 産 技 術の研 究 開 発 拠 点となる「ものづくりセンター」を’
03年8月に開 設し、生 産 技 術 面の新 技 術・
新 工 法の開 発だけでなく、環 境 対 応の面でも省エネ仕 様の建 屋の評 価や、屋 上に設 置された、太 陽
光 発 電,
屋 上緑化の評価など、次世代工 場のあり方を現在検証中です 。
●ものづくりセンターでの実施例
太陽光発電 照明電力費:▲20%
屋上緑化 空調電力費:▲10%
コーラルカーペット
メキシコマンネングサ
ツルマンネングサ
クローバー
工場の空調方式 エネルギー費:▲10%
従来(混合方式)
SA
SA
SA
EA
EA
30℃以上
30℃以下
設備
設備
床吹出し空調 エネルギー費:▲10%
SA
事務所
ものづくり(置換換気方式)
EA
空
調
機
30℃以上
設備
28
SA
設備
30℃以下
3. 生 産 の 取り組 み
今後の進め方
●「もの づくりセンター」で今 回 実 施した事 例の 効 果を検 証し、既 存 及び 新 設の 生 産 工 場 へ の 横 展 開
を図ると共に、
「もの づくりセンター」を基 盤として更なる新 事 例に取り組み 、
クリーンエネルギーの 追
求をします 。
● 省エネ効 果の大きいコ・ジェネレーションシステム(4台目)の田 原 工 場 導 入の具 体 的なシステム検 討
を’
05年8月稼動に向けて実 施しています 。
● 既 存 製 品・設 備に対 する省エネ改 善の草の根 活 動を継 続 実 施 すると共に、今 後 立 上がる新 製 品に
ついても製 品 設 計・工 程 設 計・製 造の三 位 一 体での製 品の造り込みに重 点を置き、理 論 値にこだわっ
た生 産 性の追 求や機 械 加 工の高 速 化 、
コンパクト化の具 現 化など、効 果 的な省エネルギー活 動を展
開していきます 。
29
A I S I N AW E N V I R O N M E N TA L R E P O RT
3.6 廃 棄 物 低 減
『廃棄物・リサイクル分科会』で廃棄物低減の目標設定、活動の方向付け等を行っています。第1ス
テップの『社外委託処理廃棄物低減』は2000年12月に目標達成しました。また、第2ステップの『埋
立廃棄物ゼロ』についても2002年5月に全社で達成をすることができました。今後は、第3ステップの
『焼却廃棄物低減』に向けて発生量の低減・リサイクル化等に努めていきます。
廃棄物低減活動の考え方
社内再利用
社内再利用
AW
リサイクル
廃棄物
埋立廃棄物(第2ステップ)
焼却廃棄物(第3ステップ)
社外委託処理(第1ステップ)
社内焼却処理
低減活動ステップと目標
項目
目標
社外委託処理
’
00までに’
95比▲65%
埋立廃棄物
’
02末までにゼロ
焼却廃棄物
’
05末までに’
00比▲95%
廃棄物低減計画
ton/年
4,000
95
’
∼’
00 ’
01 ’
02 ’
03 ’
04 ’
05
第1ステップ
達成
第2ステップ 達成
第3ステップ
3,844
26
3,586
215
2,850
135
2,757
10
2,000
3,371
2,715
3,818
1,318
2
2,747
埋立廃棄物
焼却廃棄物
1,316
0
2000
2001
2002
2003
2004
167
167
2005
年
廃棄物発生量推移
ton/年
12,000
10,580
10,000
8,000
9,109
8,185
7,761
459 1,167
8,550
850
1,457
9,266
9,076
リサイクル
8,263
1,421
焼却廃棄物
2,241 7,141 7,331
埋立廃棄物
5,345
6,000
8,294
3,520 3,818
4,000
6,801 6,431 7,120 7,105 6,405 6,618
2,000
0
501
1990
587
1995
580
1996
547
1997
437
1998
217
1999
焼却廃棄物
’
90年比▲66%
3,396
3342 3,918 2,286
225
2000
171
3
2001 2002
0
2003 年
埋立廃棄物
’
90年比▲100%
※会計年度の変更に伴い、
1999年までは1−12月、
2000年以降は4−3月で
集計しました。
2003年焼却廃棄物内訳
TOTAL2,
286ton/年
’
04年低減活動
●社外焼却物
1.
分別細分化によるリサイク
ル率向上
2.
職場毎の廃棄物計量によ
る発生量抑制活動の推進
30
’
04年低減活動
24%
●一般汚泥・脱水汚泥
1.
蒸発濃縮装置導入による
汚泥レス
2.
汚泥乾燥装置導入による
汚泥の減容
53%
10%
脱水汚泥
廃油
7%
6%
一般汚泥
廃プラ
その他
3. 生 産 の 取り組 み
全工場ゼロエミッション達成
埋 立 処 分 場の不 足 、廃 棄 物 埋 立てによる環 境 負荷 等を考 慮し直 接 埋 立てしている廃 棄 物を2002
年 末までにゼロ※1にする活 動を全 社 一 丸となって取り組んできた結 果 、
2002年5月をもちまして全
社でゼロエミッション※2の達成をすることができ、今後もゼロエミッションを維 持・継 続していきます 。
※1 ゼロ:2000年比95%減=ゼロと定義して活動中
※2 ゼロエミッション=直接埋立て量ゼロ
直接埋立て量の推移
ton/年
600
587
580
547
埋立廃棄物
437
400
岡崎・田原工場
ゼロ達成
225
217
0
本社・オーキス・ジャパン株式会社
工機部ゼロ達成
171
200
3
1995
1996
1997
1998
1999
2000
2001
2002
0
2003
年
※会計年度の変更に伴い、
1999年までは1−12月、
2000年以降は4−3月で
集計しました。
● 埋立廃棄物ゼロ達成状況
工場名
2001年
本社工場
2002年
○
岡崎工場
○
田原工場
○
オーキス・ジャパン株式会社
○
工機部
○
※2002年5月をもって
“全社ゼロエミッション”を達成!
活動の特徴
●ゼロエミチーム
※
活動を効率的に推進していく為に、
ゼロエミチーム
(10部門、2業者)
を結成。全体の活動をリードしま
した。
●情報発信
「ゼロエミニュース」
「レッドカード」を発行し従業員
の分別意識の向上を図ってきました。
※効率化を図る為、
チームを「工場部門」
と「事・技部門」に分けて活動を推進し
てきました。
●全員参加の取り組み
環境委員会委員長のキックオフ宣言のもと、
全員参
加で取り組みを実施。職場の創意と工夫を生かし
た活動とし、
さらにはトップ参加のもと進捗状況を現
地現物でチェックをすること等により、
全社一体とな
った活動を実施してきました。
キックオフ大会
ゼロエミニュース
レッドカード
●エコステーションの設置
従業員全員に資源の大切さを再認識してもらう為に、
工場外周に点在していた集積場を工場の中央部
に集約化・オープン化することにより廃棄物の『みえ
る化』を図りました。
トップ巡回
31
A I S I N AW E N V I R O N M E N TA L R E P O RT
埋立廃棄物低減事例
Aプリント基板の設計変更による端材レス
Bトイレットペーパー包装紙・ロール芯レス(荷姿の変更)
端材
設計変更前
設計変更後
変更前
変更後
低減活動の3つのキーワード
Reduce
減量
Reduce
工程変更による
発生源対策
Reuse
包装・容器等の
リターナブル化等
資源・燃料等に再利用
Recycle
3R
Re use
再使用
Aシッピングキャップの
再使用
Re cycle
再利用
A砥石くずの再利用
出荷
破砕し路盤材として
再利用
Bプラスチック類の再利用
破砕し製鋼炉でRPF
(還元材)として再利用
リサイクル
キャップ取付け
C保護具の再利用
キャップはずし
(顧客)
回収・洗浄
一度使用したキャップを回収・洗浄を実施し再使用する
32
塩ビマットの原料として
再利用
樹脂製品の原料として
再利用
環
境
保
全
活
動
Environmental protection activities
A I S I N AW E N V I R O N M E N TA L R E P O RT 2 0 0 4
4
33
AISIN AW ENVIRONMENTAL REPORT
4. 環 境 保 全 活 動
4.1 仕入先・グループ企業との連携
私たちは、
グループワイドによる環境保全活動を通じて、持続可能な循環型社会の構築をめざします。
オールトヨタ 23社
仕入先 208社
アイシングループ 12社
AW国内グループ 7社
AW海外グループ 5社
生 産 ●アイシン・エィ・ダブリュ工業㈱
非生産 ●㈱エィ・ダブリュ・サービス
●㈱エィ・ダブリュ・メンテナンス
●㈱エィ・ダブリュ・エンジニアリング
●㈱エクォス・リサーチ
●㈱エィ・ダブリュ・ソフトウェア
●オーキス・ジャパン㈱
生 産 ●AW North Carolina, Inc.
●AW Europe S.A.
非生産 ●AWTEC U.S.A., Inc.
●AW Technical Center U.S.A., Inc.
●AW Technical Center Europe S.A.
私たちは、
トヨタ・アイシングループ・仕入先・AWグループ(国内、海外)と連携を深め、
連結した環境保全活動を積極的に取り組んでいきます。
AW海外グループとの連携
海外グループとの連携強化を図るため、
まずは北米拠点を皮切りに全世界へと展開していく予定です。
●活動推進計画
’
03年度
目
標
主
な
活
動
’
04年度
ステップ1
相互支援体制の構築
キ
ッ
ク
オ
フ
活動の運営企画
●活動の枠組み企画●活動の運用企画
事務局担当者が各社の実態把握
ステップ2
環境目標レベルの統一化
’
05年度
ステップ3
自社自主活動の強化
●法遵守項目の明確化
ネットワークシステムの構築に
よる各種情報の共有化
環境管理データの整備
北米ボランタリプランの
設定(目標値明確化)
幹事会社
アイシン精機、アイシン高丘、アイシンAW
アイシン連結環境世界会議
日本極連結環境委員会
【 日 本 ・ 北
北米極連結環境委員会
米
各
社
】
北米連結環境活動キックオフ風景
アイシングループ・AWグループと連携した北米連結環境活動を’04年5月14日にキックオフしました。
34
4. 環 境 保 全 活 動
AW国内グループとの連携
研 究 開 発 会 社・環 境 整 備 会 社・設 備 設 計 会
社 等による幅 広い 業 種 のグループ会 社と環
境保 全 活 動を推 進しています 。
●㈱エィ・ダブリュ・サービスの環境への取組み
事業:環境整備・緑化・分析
共 同 開 発で、全 体 重 量の35%に再 生 ペットボトル
繊 維を使 用し軽 量 化した玄 関 マットを新 開 発しま
した
環境配慮型再生材マット
レンタル用玄関マットとして業界初の
エコマーク認定
エコマーク
仕入先との連携
’
04年4月9日仕 入 先に対して調 達 方 針を説 明し、
2次・3次 仕 入 先まで含めた『 環 境 取 組み体
制の確立』等を仕 入 先に対してお願いしました。
グリーン調 達ガイドラインに基 づきI S O 1 4 0 0 1 認 証レベルへ の 指 導・点 検を実 施しながら、仕 入
先各 社と連 携した環 境 保 全レベルの向上をめざしています 。
●現地点検によるEMS構築状況及び公害防止未然
活動の指導
●ISO14001認証会社を会場とした勉強会実施に
よる支援活動
●ISO14001認証レベル達成状況
(社)
対象仕入先14社
14社
現地点検
重
点
仕 10
入
先
9社
2003年度重点仕入先14社は、
全てISO14001認証レベル達成
1社
0
2001年
2002年
2003年
35
A I S I N AW E N V I R O N M E N TA L R E P O RT
4.2 化学物質管理
有 害な化 学 物 質は『工 場に入れない』、
『工 場から排 除 する』という考え方を基に、化 学 物 質 管
理を重 要な企 業 活 動と位 置 付け 、化 学 物 質 事 前 評 価 制 度と使 用部 署 へ の 教 育 指 導を行なっ
ています 。また、当社はPRTR法の施行に先駆け、
1997年より環境庁のパイロット事業に参加し、
対 象 物 質の把 握に努めるとともに化 学 物 質の削 減 計 画の推 進 及び情 報 開 示による地 域とのコ
ミュニケーションを図っています 。
化学物質事前評価制度
新規油脂・薬剤の使用を計画する部署は『MSDS』
を基に人体、
環境への影響などの事前チェッ
クを行い、
環境管理部署が排水処理テストなどの総合的な評価をし、
許可された化学物質の
みを社内にて使用するしくみになっています。
事前チェック
総合評価
問題なし
MSDS
新薬剤
法律規則
使用禁止物質
人体・環境影響
人体影響評価
環境影響評価
排水処理テスト
(使用許可)
問
題
あ
り(使用禁止)
新規薬剤
の導入検討
化学物質管理システムの構築
MSDS情報による物質の安全性、
資材発注時における有害物質の購入規制、
また各職場毎
における物質使用量及び排出量がリアルタイムに集計・閲覧できる独自の『化学物質管理シ
ステム』を構築し、
有害物質の低減、
代替化を推進しています。
MSDS情報
MSDS登録
使用実績集計
資材発注
(使用量把握)
排出量集計
推計式入力
化学物質管理システム
36
報告資料作成
4. 環 境 保 全 活 動
管理監督者と使用部署への教育指導
化学物質の取扱いにより、
人体・環境への影響の更なる低減
を目指して、
以下の階層別教育を実施しています。
●新任職長教育
新任の職長として、
会社のルール十分に理解し、
職場で
の安全管理を推進するため、
作業環境管理の面から化
学物質の教育を実施しています。
●作業主任者能力向上教育
有機溶剤等の化学物質を利用している職場では、
作業
主任者と作業者が出席し、
相互の職場点検・危険予知
を入れたディスカッションにより、
作業者への影響はもとよ
り、
環境へも配慮した管理の向上を目的に教育を実施し
ています。
PRTR対象物質集計結果 −2003年度−
単位:ton
但し、
ダイオキシン類は mg-TEQ
年間
取扱量
排出量
*1
政令
番号
物質名称
16
2−アミノエタノール
46.8
0
0
0
40
エチルベンゼン
134.6
0.008
0
0
43
エチレングリコール
0.2
0
0
0
大気
水域
土壌
消費量
除去 *2
処理量
0
0
46.8
0
134.6
0
0
0
0.2
移動量
63
キシレン
288
0.3
0
0
0
287.7
0
144
ジクロロペンタフルオロプロパン
0.2
0.2
0
0
0.008
0
0
179
ダイオキシン類
0
1.07
0
0
5.1
0
0
227
トルエン
546
1.5
0
0
0
544.5
0
299
ベンゼン
28.8
0.01
0
0
0
28.8
0
304
ほう素及びその化合物
2.5
0
0.3
0
2.2
0
0
307
ポリ
(オキシエチレン)=アルキルエーテル
4.9
0
0
0
0
0
4.9
309
ポリ
(オキシエチレン)=ノニルフェニルエーテル
1.9
0
0
0
0
0
1.9
318
メタクリル酸2−(ジメチルアミノ)エチル
12.8
0
0
0
0
0
12.8
※*1 消費量とは、
“PRTR対象物質”が燃焼・反応等により他物質に変化したり製品に同伴されて場外に持ち出される量。
※*2 除去処理量とは、
“PRTR対象物質”を場内で反応処理・焼却等により中和もしくは他物質に変化した量。
MSDS=製品安全データーシート
PRTR法=特定化学物質の環境への排出量等及び管理の改善の促進に関する法律
37
A I S I N AW E N V I R O N M E N TA L R E P O RT
4.3 土壌・地下水問題への対応
当社では、土壌・地下水汚染となる有機塩素系溶剤のうち、
トリクロロエチレン、1.1.1-トリクロロエタンを
1993年末全廃するまで使用していた経緯があることから、使用履歴のある事業所については、土壌
調査、地下水調査を行いました。その結果、汚染の確認された本社事業所につきましては、最も効果
的な方法を検討し、浄化計画に基づき対策を進めてまいりました。
現在までの調査結果と対応
事業所
使用履歴
本社工場
有り
田原工場 ※2
蒲郡工場 ※3
有り
現在の状況
浄化中 ※1
地域への影響
無し
土壌・地域への影響無し
本社工場
本社工場
基準値
基準値
00
.0
1
0
2
.0
1∼
∼0
0..0
2
0
3
0.0
.0
3
C-1.2-ジクロロエチレン
ND∼
2
ND∼0
0..0
02
0
4
0.0
.0
4
ND:定量下限値以下
上記以外の有機塩素系化学物質は検出されませんでした。
岡崎工場
工機工場
検出物質
トリクロロエチレン
有機塩素系溶剤の使用履歴はありません
オーキス・ジャパン株式会社
※1 浄化中:環境基準を超える汚染が発見され、
地下水の浄化を行っています。
※2 田原工場:田原工場については、1.1.1-トリクロロエタンを1993年7月全廃するまで1年間、測定で使用していましたが、工場2階での使用、保管のため、
土壌、地域への影響はありません。
※3 蒲郡工場:蒲郡工場については、2003年12月の工場取得時に「土壌汚染防止法」に基づく調査を実施しましたが、土壌汚染防止法に定められた有
害物質は検出されませんでした。
トリクロロエチレン、
ジクロロメタンを1973年∼1992年までの間に総量で50リットルを型清掃の一部に使用していました。
本社工場のみ敷地境界内で有機塩素系溶剤が環境基準を上回っているのが検出された為、
詳細な調査、
浄化計画に
基づく対策を行うとともに自治体へも報告いたしました。行政調査の結果からも周辺地域への影響はありませんでした。
また、
土壌中に浸透した有機塩素系溶剤のガス回収は真空ガス抽出法にて実施し、
2000年度で完了いたしまし
た。地下水については、
地下水下流方向の敷地境界側に揚水井戸を設置し、
敷地下への流出防止を最優先に考
え、
地下水を揚水、
ばっ気処理にて浄化を行うとともに継続的な測定監視をしていきます。
情報公開
本社工場は1999年1月に行政に報告後、定期的な報告を行い対策を進めています。また、2001年5月より地域行政の方との
懇談会を開催しています。毎年定期的に開催している懇談会で土壌・地下水対策の継続的な改善の取り組みについて説
明をしています。今年度は10月に懇談会を開催し、地下水対策を含む環境保全活動について情報公開を行っていきます。
浄化方法
浄化に当っては、最も効果的と考えられる方法で取り組んでおり、今後も継続的な測定監視を行うことにより周辺
への影響防止に努めていきます。
真空ガス抽出法
ばっ気処理方法
排気
真空抽出機
敷地境界
活性炭ボックス
原水タンク
活性炭ボックス
ば
っ
気
塔
土壌中の
有機塩素系ガス
空気の流れ
地下水
真空抽出機にて土壌中の気化したガスを吸引し、活性炭にて吸
着、除去する方法。
(2000年度で回収完了)
38
排気
放流
地下水
地下水流向
揚水された汚染地下水に空気を接触させ汚染物質をガス
状に気化させ、活性炭で吸着、除去する方法。
4. 環 境 保 全 活 動
4.4 大 気
大 気 への環 境 負荷を軽 減 するために最 新 技 術を取り入れた設 備 対 策 、有 害 物 質の排 除 、及び
クリーンエネルギーの導 入 等の活 動を推進しています 。
有害物質排出量の削減
焼却炉から有害物質を発生させない為、
燃焼管理の徹底・排ガス除去装置の設置により塩化水素ガス・ダイ
オキシン類等の有害ガスの発生抑制・除去を実施しています。
また、
継続的に測定監視を実施し排出基準の
遵守に努めています。
有害物質発生抑制・除去フロー
∼本社工場の焼却炉∼
廃棄物の処理及び清掃に関する法律
“産業廃棄物焼却炉”のダイオキシン排出抑制の為の
構造基準強化の『排ガス処理設備基準』に非適合
平成14年11月30日
焼却炉運転完全停止
〔本社焼却炉〕
岡崎
流動層式焼却炉
●排ガスデータ
消石灰・活性炭の添加
バグフィルター集塵機
2003年
4.
9
Dxn 5
0.
00019
HCL
(塩化水素ガス)はmg/m3N
Dxn
(ダイオキシン類)はng−TEQ/m3N
酸性ガス・塩化水素ガス・ダイオキシン類の吸着除去
800℃以上の高温で排ガスを
再燃焼しダイオキシン類を分解
規制値
HCL 700
〔岡崎工場焼却炉〕
オゾン層破壊物質の廃止
特定フロン・1.1.1-トリクロロエタンの全廃・代替化を1993年末に達成しました。
特定フロン・1.1.1−トリクロロエタン使用量推移
t/年
56
42
0
15
0
1991
1992
1993
1994
年
クリーンエネルギーの採用
社内のほぼ全ての燃焼設備の燃料にLNGを採用する事により、
SOxを排出しないようにしています。
(非常用発電機を除く)
39
A I S I N AW E N V I R O N M E N TA L R E P O RT
4.5 水 質
社 内で発 生 する工 業 系 排 水・生 活 系 排 水は総 合 排 水 処 理 設 備で一 括 処 理し、工 場 敷 地 内に
降った雨水は油 水 分 離 槽 等を設 置し、水質汚染の防止に努めています 。
工場別排水処理能力
本社
岡崎
田原
工業系
2,
320
704
1,680
生活系
800
310
200
合計
3,
120
1,
014
1,880
単位はm3/日
新工場建設に伴う最新処理技術の導入
1999年度より稼動を開始した岡崎工場に導入した排水処理設備には様々な最新技術を盛り込み、
水質汚染
防止・水資源の有効利用を図っています。
1.浸漬膜式活性汚泥法(生物脱窒処理)の採用
工業系の排水処理設備では、
いち早く浸漬膜を採用し窒素・SS除去の効率化を図っています。
生物処理工程フロー
硝化槽
No.
1
脱窒槽
硝化槽
No.
2
浸漬膜(中空糸膜)
岡崎工場
総合排水処理設備
2.再利用設備の導入による水資源の有効利用
工業系・生活系それぞれに再利用設備を設け、
再利用効率を向上しています。
岡崎工場再利用設備
3.監視体制
排水処理プロセスは自動計測器でモニターし、
中央監視室で集中監視しています。
工程別の主な計測項目
PH計
凝集処理
生物処理
●
●
DO計
●
MLSS計
●
TOC計
●
COD計
工業系(再利用率20%)
生活系(再利用率40%)
再利用率=(工業系の例)再利用水量/工業系処理量×100
再利用フロー
排水処理場
トイレ
生活系
工業系
40
放流
●
●
●
●
●
全窒素計
PH調整
●
●
中央監視室のある
エネルギー棟
工業用水
設備
濁度計
3次処理
●
●
4. 環 境 保 全 活 動
雨水処理体制
私たちは、
油漏洩の危険がある区域(特定雨水区域)の雨水を全て排水処理場に回収し、
油類が河川に流
出しない処理体制としています。
雨水分離槽の構造
処理場
P
● 一 般雨水区域( 主に工場外周道路・屋根 の 区域 )
油水分離槽を設置し[初期雨水全量回収]
[油膜連続監視(中央監視)]
[浮上油回収]
を実施
しています。
● 特 定雨水区域( 主に油倉庫周辺・資源集積場周辺 の 油が 漏洩 す る危険性 の あ る区域 )
雨 水ピットを設置し雨水を全量回収し、排水処理場で処理後放流しています 。
41
A I S I N AW E N V I R O N M E N TA L R E P O RT
4.6 騒 音
私たちは、未 然 防 止を重 点に騒 音 対 策に取り組んでいます 。発 生 源 対 策を第 一に、計 画 段 階
で低 騒 音 仕 様を施 設・設 備・機 械などに盛 込んでいます 。社 内 基 準をクリアできない場 合は、設
備 機 械に防 音ボックスを設 置 するなど、作 業 環 境を含め低 騒 音に努めています 。また、定 期 的
に騒音 測 定を敷 地 境 界で行い、基 準 値以下であることを確認しています 。
A 敷地境界線
第1工場
B
コンクリート防音外壁
プレス防音BOX
C
本館
D
コ・ジェネ
第2工場
実験棟
コ・ジェネ防音壁
工場防音外壁
●騒音測定状況
騒音データ(2003)単位:dB(A)
場所
基準
A
B
C
D
42
60
測定値
判定
57
○
56
○
58
○
55
○
4. 環 境 保 全 活 動
4.7 緑 化
緑と花に包まれた工場づくり
●地域住民との 融和と信頼を確保する
●働く人々に安 全、快適で健康な職場をつくる
●全員参加でコミュニケ ーションを向上する
●企業 のイメージアップを図る
私たちは、上記4項目を基本的な考え方とし全員参加の花いっぱい運動 、敷地内の自然林の保護 、
工 場 緑 化5ヶ年計画策定などを進め、緑と花に包まれた地域開放型工場を目指しています 。
それらの活動が認められ 、以下のような賞を受賞しました。
工場緑化通商産業大臣賞
全国花のまちづくりコンクール 農産園芸局長賞受賞
表彰歴
昭和60年 4 月
第8回愛知県工場緑化コンクール特選受賞
昭和60年 6 月
緑化優良工場 日本緑化センター会長賞受賞
平成 元 年 6 月
名古屋通商産業局長賞受賞
平成 9 年10月
環境美化推進活動に対し、安城市長より感謝状授与
平成10年10月
工場緑化通商産業大臣賞受賞
平成12年11月
全国花のまちづくりコンクール農産園芸局長賞受賞
全員参加の花いっぱい運動
緑とのふれあい(手づくり緑化活動)
会社敷地内にある自然林を有効活用し、
手づくりによる散策路の設置・たけのこ狩り等を企画し、
従業員参加
による自然と緑のふれあい活動を展開しています。
従業員による手づくり散策路
自然林でのたけのこ狩り
43
A I S I N AW E N V I R O N M E N TA L R E P O RT
44
そ
の
他
Others
A I S I N AW E N V I R O N M E N TA L R E P O RT 2 0 0 4
5
45
A I S I N AW E N V I R O N M E N TA L R E P O RT
5. そ の 他
5.1 企 業 市 民 活 動
私たちは、企 業 市 民としてオープンなコミュニケーション活動を大切にしています 。
地域への環境施設・緑化の開放
緑地や施設を従業員とその家族・地域住民に開放し周辺地域環境との調和を図っています。各種イベントに
はたくさんの人がおとずれ、
子供から大人まで楽しい一日を過ごしてもらっています。
主な活動
施設又はイベント
緑地
緑地以外
の
環境施設
頻度
内容
各種イベント・チャリティーバザー
従業員手作り盆栽・観葉植物の無料提供
ファミリーフェスティバル
1回/年
体育館
1年を通して
実業団バスケットリーグ戦
地域バレーボール大会など
グランド
1年を通して
地域ソフトボール大会
安城市サッカーリーグ等
屋内プール
1年を通して
従業員とその家族・地域住民に開放
ハーモニーホール
1回/年
オールアイシン・チャリティーコンサート等
1回/年
地域学生の校外学習等
生産工場
ファミリ−フェスティバル
オールアイシンチャリティーコンサート
530
(ゴミゼロ)運動の展開
毎年5月30日をゴミゼロの日と定め工場敷地内はもとより、周辺道路
のゴミ拾いを実施。又、
研修生によるカーブミラー清掃も実施し、
地域
住民に大変喜ばれています。
地域社会活動への参加
次のような活 動に参 加し、地 域 社 会との連 携に努めています 。
●岡 崎版事業所環境ISO( 岡崎市 )/環境宣言の岡崎市への登録と推進
●ISO事業所ネットワーク( 高浜市 )/中小企業のためのISO連絡会
●高 浜 市民一斉清掃( 高浜市 )/年2回(6月・11月)開催されています
高浜市民一斉清掃
46
5. そ の 他
5.2 安 全 衛 生 活 動
安全衛 生は環境とともに重 要な事 項と認 識しています 。
「働く人々の満足」の経営理念のもと、
安全でいきいきと働ける職 場 づくりに取り組んでいます 。
経営理念、基本方針
働く人々 の 満足
私たちは多 様な人 材がそれぞれ個性やスキルを発揮して
活き活きと仕 事に取り組める企業風土を醸成し、
一 人ひとりの「 成 果創出・自己実現による達成感」と
「 豊かな暮らし」の実現を目指します 。
基本方針
『全員参 加で創 意を生かした安全・快適な職場づくり』
2004年度目標
● 火 災発生件数:ゼロ件
● 休 業 災害発生件数:ゼロ件
● 職 業 性疾病件数:ゼロ件
安全衛生推進組織
私たちは、基 本 方 針である『全員参加で創意を生かした
安 全・快 適な職 場づくり』を達成するために、
トップから従業員一 人ひとりにいたる全員が積極的に参加できる推進組織を構築し、
安 全 衛 生・防 火・交 通安全の各種活動を推進しています 。
全社会議体
(4回/年)
サイト別会議体
【法定】
(1回/月)
職場別会議体
(1回/月)
AWグループ
(情報共有)
中央安全衛生委員会
本社事業場
安全衛生委員会
●第1工場
●第2工場
●本館
●技術センター
●開発センター
●試作部
●ものづくり
センター
蒲郡事業場
安全衛生委員会
工機事業場
安全衛生委員会
岡崎事業場
安全衛生委員会
田原事業場
安全衛生委員会
●岡崎工場
●岡崎間接部門
●ナビ生産部門
●ナビ事技部門
●田原第1工場
●田原第2工場
安
全
衛
生
提
案
︵
ボ
ト
ム
ア
ッ
プ
︶
方
針
・
決
定
事
項
の
展
開
︵
ト
ッ
プ
ダ
ウ
ン
︶
各部門・職場で創意と工夫を凝らした活動を展開
47
A I S I N AW E N V I R O N M E N TA L R E P O RT
主な取り組み
安全・防災活動
防火
●重 点 設 備 火 災 要 因 排 除と管 理の徹 底
私たちの工場では、
ATF
(トルコン油 )
・加工油等の油を多く使用しています 。
そのため、特に防火を重点に活動しています。
火災の要因を排除するために、
『Fコンポ管理活動』を展開しています。
その設備が火災を起こし得る要因を明確にし、
この活動は、火災重点設備 ※1を定め、
その要因の徹底的な排除とともに、点検・清掃等の日常管理の充実を図る活動です。
消火訓練
また、万一火災が発生した場合にも迅速に消火活動を行えるよう、定期的な全社
防災訓練、新入社員に対する消火訓練、
また職場毎に火災発生箇所を想定して実
施する3分間消火訓練等を実施しています。
2004年度はFコンポ管理活動をさらに深掘りして、徹底した火災要因の排除に努め
るとともに、
4S(整理・整頓・清掃・清潔)を基盤とした可燃物の排除を図っていきます。
労働災害の防止
●AW 重点 安 全 活 動5項目の展 開
過 去の災 害の大 半はチョコ停 ※2 処 置 時に発 生していました。そこで、チョコ停に
的を絞った管 理の徹 底を進めています 。
チョコ停を危 険 要 因ととらえ、その 危 険 度を層 別し、危 険 度の 高いものから重
点 的に撲 滅 対 策を推 進しています 。また、チョコ停 撲 滅を達 成 するための安 全 管
※1 火災重点設備
火種保有設備、過去にボヤが発生
した設備を重点設備として設定して
います。現在8機種が登録されてい
ます。
※2 チョコ停
停止時間の短い故障(部品の流れ
停止など)が発生する現象をいう。
異常処置指名者による簡単な異常
処置により復帰できるが、設備を止
めずに処置をする等、誤った処置を
することにより不意に設備が動き出し、
被災する災害が多い。
理のしくみを構 築し、チョコ停 災 害を大 幅に減 少 することができました。
( 主な実
施 項目:正しい処 置 手 順の明 確 化と教 育 訓 練 、
フォロー体 制の整 備 )
また、近 年 、災 害の 形 態 が 、チョコ停 処 置 時の 災 害から、機 械・部 品に手をぶ つ
ける等の不 注 意 災 害に移 行してきています 。
そこで、それら不 注 意 災 害を撲 滅 するため 、TOPから従 業 員 一 人ひとりまで
の安 全 意 識 喚 起を図るため、
『AW 重 点 安 全 活 動5項目※3』を設 定し、職 場の工
夫を凝らした自主 的な活 動を積 極 的に展 開しています 。
2004年度も、
さらに『AW重点安全活動5項目』を深掘りし、
活動の定着を図っていきます。 経営トップによるパトロール
危険ポイントの表示
安全の日に声掛け巡回
AW安全の日
【10日・20日・30日】
指差呼称
安全可視化活動
①チョコ停の抽出
②チョコ停のリスク評価
③高リスクのチョコ停か
ら優先順位付けした対
策と管理の推進
指差呼称運動
AW安全の日を軸にした
職場自主活動を展開
第3者起動防止の札掛け
チョコ停
管理活動
※3 AW重点安全活動5項目
48
札掛けルール
5. そ の 他
衛生活動
健康管理活動の
概略図
トップ
行政
(方針)
人事
産業保健スタッフ
︵
相
談
︶
(教育、診断)
家
族
従
業
員
(治療)
︵
相
談
︶
(ガイダンス)
︵
相
談
︶
(教育)
産業医
社
外
専
門
家
・
機
関
(声かけ)(相談)
管理監督者
(ガイダンス)
健康づくり
法 定 の 一 般 健 康 診 断に加えて、3 5 才 以 上を対 象に生 活 習 慣 病 ※ 4 検
診の1 0 0 % 受 診を推 進しています 。検 診 結 果は健 康 づくり教 育に反 映
し、一 人ひとりに合わせた教 育・指 導を通じて従 業員の健 康 づくりに努
めています 。また、
自発 的な健 康 増 進を支 援 することを目的に、
「いきい
※4 生活習慣病
生活習慣(タバコ、酒、食事、運動)
の乱れによる肥満、高血圧、高脂血
症などの状態から発生する疾患(がん、
脳卒中、心疾患など)のこと
き健 康 塾 」※5を定 期 的に開 催しています 。
※5 いきいき健康塾
健康増進を目的に気軽にできる運
動を習慣づけてもらうための動機付
けとして、
年齢・男女問わず、
週1回(火
曜日)、10回コースで毎年行なって
います。
内容は主に運動面を中心とし、栄養
面についてもインストラクターがアド
バイスします。
いきいき健康塾
メンタルヘルス活動
産業医を主体とした産業保健スタッフ及び人事、
管理監督者協業でそれぞ
れの役割、機能を発揮しメンタルヘルスケア活動を行っています。又、新任
管理監督者を対象に、
メンタルヘルス教育を1997年度より実施しています。
さらに「コミュニケーションの良い職場づくり」を目的に、
リスナー教育 ※6を
導入しています。
メンタルヘルス教育受講者
(’
02年よりリスナー教育含む)
リスナー教育
300
252
250
215
200
150
118
92
100
50
0
81
59
45
'97
'98
'99
'00
'01
'02
'03
※6リスナー教育
メンタルヘルスの重要な技法の一
つに傾聴(リスニング)があります。
職場の人間関係やコミュニケーショ
ン向上のためにリスナー(聴き役)の
役割が重要です。リスナーの能力を
向上し確保するために、職長を中心
にしたリスナー教育を2002年度より
実施しています。
49
A I S I N AW E N V I R O N M E N TA L R E P O RT
環境デ ータ
本 社 工 場 2003年4月
― 2 0 0 4 年 3 月実 績
水 質
項目
【所 在 地】愛知県安城市
藤井町高根10番地
【主要製品】オートマチックトランスミッション
【従業員数】
5,398名
規制値
(協定値含)
測定実測値
最大
平均
水素イオン濃度(pH)
6.
0∼8.
0
7.
4
7.
1
生物化学的酸素要求量(BOD)
25
(20)
5.
9
2.
6
化学的酸素要求量(COD)
25
(20)
11
7.
2
浮遊物質量(SS)
30
(20)
2.
0
0.
6
油分含有量
5
0.8
0.3
フェノール類
5
ND
−
銅
1
ND
−
亜鉛
5
0.
26
−
溶解性鉄
8
0.
3
−
溶解性マンガン
8
0.
3
−
全クロム
2
ND
−
フッ素
8
0.
3
0.
05
200
43
5.
8
全窒素
120
(60)
15
10.0
全リン
16
(8)
0.84
0.
5
大腸菌群数
※1.
水素イオン濃度(pH)
は単位なし 大腸菌群数は個/ml、
その他の項目で単位無しのものはmg/l
※2.
NDは定量下限値以下(検出されない)
※3(
. )内は日平均値
大 気
施設名
小型貫流ボイラー
ボイラー
(冷温水発生器)
加熱炉
アルミ溶解炉
ガスタービン
発電機
項目
規制値
(協定値含)
平均
SOx
1.
86
0
0
NOx
120
60
43
SOx
3.
07
0
0
ばいじん
0.
10
0
0
ばいじん
0.
20
0.
008
0.
002
NOx
144
33
25
SOx
3.
84
0
0
ばいじん
0.
20
0.
057
0.
031
ダイオキシン類
20
0.32
0.16
NOx
35
31
27
SOx
25.
66
0
0
ばいじん
0.
05
0.
002
0.
0003
※1.単位:SOxはm3N/H、
NOxはppm、
ばいじんはg/m3N、
塩化水素はmg/m3N、
ダイオキシン類はng-TEQ/m3N
50
測定実測値
最大
環 境 デ ータ
工 機 部 2003年4月
― 2 0 0 4 年 3 月実 績
水 質
【所 在 地】愛知県安城市
東端町西大坪80の1
【主要製品】検査・組立機械/プレス金型
【従業員数】
76名
項目
規制値
(協定値含)
5.
8∼8.
6
水素イオン濃度(pH)
測定実測値 最大
平均
8.
6
7.
0
化学的酸素要求量(COD)
20
13
9.
5
生物化学的酸素要求量(BOD)
30
6.
6
1.
6
浮遊物質量(SS)
20
20
2.
8
大腸菌群数
300
0
0
※1.
水素イオン濃度(pH)単位なし 大腸菌群数は個/ml、
その他の項目で単位無しのものはmg/l
※2.
合併浄化槽:160人槽 35m3/日
オ ー キ ス・ジャパ ン 株 式 会 社 2 0 0 3 年 4 月
― 2 0 0 4 年 3 月実 績
水 質
【所 在 地】愛知県高浜市
清水町3丁目2番地7号
【主要製品】オートマチックトランスミッションの
リマン(再生事業)
【従業員数】
111名
項目
規制値
(協定値含)
測定実測値
最大 平均
5.
8∼8.
6
7.
4
6.
9
化学的酸素要求量(COD)
30
11
7.
6
生物化学的酸素要求量(BOD)
30
7.
3
2.
8
浮遊物質量(SS)
30
5.
0
0.
9
大腸菌群数
300
ND
ND
水素イオン濃度(pH)
※1.
水素イオン濃度(pH)
は単位なし 大腸菌群数は個/ml、
その他の項目で単位無しのものはmg/l ※2.
NDは定量下限値以下
3
※3.
合併浄化槽:
75人槽 16m /日
51
A I S I N AW E N V I R O N M E N TA L R E P O RT
岡 崎 工 場 2003年4月
― 2 0 0 4 年 3 月実 績
水 質
項目
規制値
(協定値含)
水素イオン濃度(pH)
【所 在 地】愛知県岡崎市
岡町原山6番地18
【主要製品】オートマチックトランスミッション、
ボイスナビゲーションシステム
【従業員数】
2,037名
測定実測値
最大
平均
6.
5∼8.5
8.
4
7.
8
生物化学的酸素要求量(BOD)
10
1.
2
0.
3
化学的酸素要求量(COD)
10
8.
9
7.
6
浮遊物質量(SS)
10
3
0.
6
油分含有量
1
0.
3
0.
02
フェノール類
0.
25
0
0
銅
0.
2
0.
02
0
亜鉛
1
0.
86
0.
37
溶解性鉄
5
0.
3
0.
1
溶解性マンガン
3
0
0
クロム
0.
1
ND
ND
フッ素
1
ND
ND
大腸菌群数
300
ND
ND
全窒素
10
8.
1
5.
0
全リン
1
0.
848
0.
312
透視度
20度以上
100
100
0.
5
0.
04
0.02
7以上
7.
9
7.
3
陰イオン界面活性剤(MBAS)
溶存酸素量(DO)
3
※1.
水素イオン濃度(pH)
は単位なし 大腸菌群数は個/cm 、
その他の項目で単位無しのものはmg/l ※2.
NDは定量下限値以下
大 気
施設名
ガスタービン
発電機
小型貫流ボイラー
加熱炉
焼却炉
項目
規制値
(協定値含)
最大
平均
NOx
35
23
18
SOx
2.
66
0
0
ばいじん
0.
04
0.003
0.
002
NOx
110
46
25
SOx
0.
49
0
0
ばいじん
0.
1
0
0
ばいじん
0.
1
0.
003
0.002
NOx
187.
5
110
80
SOx
0.
37
0.
17
0.
11
ばいじん
0.
1
0.
009
0.
005
塩化水素
700
4.
9
4.
4
ダイオキシン類
10
0.
000019
−
※1.
単位:SOxはm3N/H、
NOxはppm、
ばいじんはg/m3N、
塩化水素はmg/m3N、
ダイオキシン類はng-TEQ/m3N
52
測定実測値
環 境 デ ータ
田 原 工 場 2003年4月
― 2 0 0 4 年 3 月実 績
水 質
項目
規制値
(協定値含)
最大
平均
6.
0∼8.
5
7.
3
6.
9
(10)
4.
5
0.
6
化学的酸素要求量(COD)
20
(15)
7.
8
4.
5
浮遊物質量(SS)
20
(15)
1
1
水素イオン濃度(pH)
【所 在 地】愛知県田原市
緑が浜2号2番地
【主要製品】オートマチックトランスミッション
【従業員数】
1,440名
測定実測値
生物化学的酸素要求量(BOD)
油分含有量
1
0.
5
0.
5
フェノール類
0.
5
ND
ND
銅
0.
5
0.
03
0.
02
亜鉛
3
0.
21
0.
13
溶解性鉄
5
0.
2
0.
1
溶解性マンガン
5
0.
2
0.
1
クロム
2
ND
ND
フッ素
15
ND
ND
(1500)
30
30
大腸菌群数
全窒素
15
13
4.
6
全リン
16
(8)
0.
45
0.
10
※1.
水素イオン濃度(pH)
は単位なし 大腸菌群数は個/cm3、
その他の項目で単位無しのものはmg/l ※2.
NDは定量下限値以下(検出されない)
※3.()内は日平均値
大 気
施設名
蒸気ボイラー
ボイラー
(冷温水発生器)
アルミ溶解炉
項目
規制値
(協定値含)
測定実測値
最大
平均
NOx
160
110
71
SOx
[K値]
8.
76
0.
291
0.
214
ばいじん
0.
2
0.
001
0.
001
NOx
160
85
62
SOx
[K値]
8.
76
0.
230
0.
173
ばいじん
0.
2
0.
001
0.
001
NOx
160
51
37
SOx
[K値]
8.
76
ND
ND
ばいじん
0.
2
0.
007
0.
005
5
0.
39
0.
238
ダイオキシン類
※1.
単位:SOxはm3N/H、
NOxはppm、
ばいじんはg/m3N、
塩化水素はmg/m3N、
ダイオキシン類はng-TEQ/m3N
※2.SOxの総量規制は当社は「ボイラー(冷温水発生器)のみが規制対象で、規制値4,706m3N/Hに対して
最大値0.742m3N/H、平均値0.664m3N/Hでした。
53
A I S I N AW E N V I R O N M E N TA L R E P O RT
会社概要
会社概要
設立 1969年5月15日
資本金 264億8,
000万円
代表者 取締役社長 谷口孝男
売上高 5,
558億円(2003年)
主要製品 オートマチックトランスミッション、
カーナビゲーションシステム
従業員数 8,
770名(2003年)
所在地 〒444−1192 愛知県安城市藤井町高根10番地 TEL0566
(73)
1111
アイシン・エィ・ダブリュ環境シンボルマーク
当社オリジナルのシンボルマークは、従業員の発案です 。
地 球を囲むように両手で形取ったハートは、地球を大切にしたいという私たちの心を表しています 。
本 報 告 書は 、
2003年 度(2003年4月∼2004年3月)に
おける環境保全の取り組み実績を中心にまとめてあります。
また、
2004年 度の取り組みについても記 述しています 。
〒444-1192 愛知県安城市藤井町高根10番地
TEL 0566(73)1111
お問い合わせ先:安全環境部
TEL : 0566-73-1219
FAX : 0566-73-1507
E-mail : [email protected]
本報告書の内容はすべてインターネットでもご覧になれます。
発行:2004年10月
54
Trademark of American Soybean Association
本報告書は、古紙配合率100%再生紙と
本編は、環境に優しい大豆油インキを使用しています。
AISIN AW ENVIRONMENTAL REPORT 2004
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