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非常勤職員の私傷病休暇について

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非常勤職員の私傷病休暇について
国家公務員「非常勤職員の勤務条件はいま…」
非常勤職員の私傷病休暇について
1.無給の休暇
「無給の休暇」と「欠勤」は一見同じようですが、大きく異なる部分があります。例
えば、子どもに予防接種を受けさせるために仕事を休まなければならない、というよう
なとき、「欠勤」の取扱いになるのか、「無給の休暇」(※人事院規則 15-15 第4
条第2項第4号)の取扱いになるのかは、意味が異なります。
「無給の休暇」には次のような特徴があります。
○「職務専念義務」が免除される点
無給の休暇は、職務専念義務が免除されますが、欠勤は、職務専念義務が免除され
ていません。よって、欠勤は「懲戒の事由」になります。
○「年次休暇付与の要件」で出勤した日数として扱われる点
無給の休暇は、年次休暇付与の要件上出勤したものとしてみなして取り扱われます
が、欠勤はそのような扱いにはなりません。
○「退職手当の継続勤務期間」に算入される点
退職手当の算定基礎となる勤続期間及び共済組合の加入要件としての継続勤務期
間のそれぞれの計算の際、無給の休暇は勤務したこととして取り扱われますが、欠勤
は計算の対象から除外されます。
2.概要
負傷又は疾病(予防接種による著しい発熱等を含む)のため療養(負傷又は疾病が
治った後に社会復帰のためリハビリテーションを受ける場合等を含む)する必要があ
り、その勤務しないことがやむを得ないと認められる場合
1の年度において人事院の定める期間(無給の休暇)
○ 「疾病」には、予防接種による著しい発熱等が、「療養する」場合には、負傷又
は疾病が治った後に社会復帰のためリハビリを受ける場合等が含まれます。
※
対象となる非常勤職員
6月以上の任期が定められている職員又は6月以上継続勤務している職員(週以
外の期間によって勤務日が定められている職員で1年間の勤務日が47日以下で
あるものを除く)
※ 一の年度において人事院の定める期間
1週間の勤
5日以上
4日
3日
2日
1日
務日の日数 *
1年間の勤 217日以
169日から
121日から
73日から
48日から
務日の日数 上 *
216日まで
168日まで
120日まで
72日まで
7日
5日
3日
1日
日数
*
10日
この「5日以上」には、1週間の勤務日が4日以下で1週間の勤務時間が29時間
以上である職員を含みます。
国家公務員「非常勤職員の勤務条件はいま…」
3.関係条文等
人事院規則15-15(非常勤職員の勤務時間及び休暇)
第4条
2 各省各庁の長は、次の各号に掲げる場合には、非常勤職員(第四号から第六号
まで及び第九号に掲げる場合にあっては、人事院の定める非常勤職員に限る。)
に対して当該各号に定める期間の無給の休暇を与えるものとする。
九 非常勤職員が負傷又は疾病のため療養する必要があり、その勤務しないことが
やむを得ないと認められる場合(前二号に掲げる場合を除く。) 一の年度にお
いて人事院の定める期間
3 前2項の休暇(前項第一号及び第二号の休暇を除く。)については、人事院の
定めるところにより、各省各庁の長の承認を受けなければならない。
人事院規則15-15(非常勤職員の勤務時間及び休暇)の運用について(通知)
第4条関係
1 年次休暇以外の休暇の取扱いについては、それぞれ次に定めるところによる。
(1)・・・(中略)・・・「人事院の定める非常勤職員」は、・・・(中略)・・・第2項
第9号の休暇にあっては6月以上の任期が定められている職員又は6月以上継
続勤務している職員(週以外の期間によって勤務日が定められている職員で1
年間の勤務日が47日以下であるものを除く。)とする。この場合において、
「継続勤務」については第3条関係第2項の規定の例によるものとする。
(11)第2項第8号及び第9号の「疾病」には、予防接種による著しい発熱等が、
「療養する」場合には、負傷又は疾病が治った後に社会復帰のためリハビリテー
ションを受ける場合等が含まれるものとする。
(12)第2項第9号の「人事院の定める期間」は、第3条関係第1項(1)に掲げ
る職員にあっては10日の範囲内の期間とし、同項(3)に掲げる職員のうち、
1週間の勤務日が4日以下とされている職員にあっては次の表の上欄に掲げる
1週間の勤務日の日数の区分に応じ、週以外の期間によって勤務日が定められて
いる職員にあっては同表の中欄に掲げる1年間の勤務日の日数の区分に応じ、そ
れぞれ同表の下欄に掲げる日数の範囲内の期間とする。
1週間の勤
4日
3日
2日
1日
務日の日数
1 年 間 の 勤 169日から
121日から
73日から
48日から
務日の日数
216日まで
168日まで
120日まで
72日まで
日数
7日
5日
3日
1日
2 年次休暇以外の休暇は、必要に応じて1日、1時間又は1分を単位として取り
扱うものとする。
3 勤務日ごとの勤務時間の時間数が同一である非常勤職員の1時間を単位として
与えられたこの条の第2項第4号若しくは第5号の休暇又は1日以外の単位で与
えられた同項第9号の休暇を日に換算する場合には、これらの休暇を与えられた
職員の勤務日1日当たりの勤務時間をもって1日とする。
4 年次休暇以外の休暇(この条の第2項第1号及び第2号の休暇を除く。)の承認
については、常勤職員の例に準じて取り扱うものとする。
(2014年6月
公務労協・国公連合作成)
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