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上川学力向上ガイドライン ベクトル3「キャリア教育の推進」
上川学力向上ガイドライン ベクトル3「キャリア教育の推進」 上川管内学力向上推進会議(事務局:上川教育局) 上川管内では、過去の全国学力・学習状況調査の児童生徒質問紙において、 「自分にはよいところがある」と回答し た児童生徒の割合が全国と比べて低いことが分かったことから、キャリア教育の推進を「上川学力向上ガイドライン」 の3つのベクトルの1つに位置付け、管内全体で推進しています。 全ての子どもに将来に夢や希望をもって学習に取り組む態度を育むため、キャリア教育のより一層の充実に向けて、 子どもが学習活動を振り返り、学ぶ意欲を高め、学習したことが将来につながることを実感することができるよう、 「マ イノート」をより効果的に活用しましょう。 キャリア教育を全教育活動を通じて、系統的、組織的に行うためには、年間指導計画に基づき実施する必要が あります。年間指導計画には、特に、学校行事だけでなく、各教科等における指導と「マイノート」の活用を明 確に位置付けることが重要です。 ○ 各教科とキャリア教育の関わりの一例(小学校) 教科 国語 算数 社会 理科 キャリア教育に関する学習指導要領の記載 【第3学年及び第4学年】A 話すこと・聞くこと (1)オ 互いの考えの共通点や相違点を考え、司会や提案などの役割を果たしながら、進行に沿って話し合うこと。 【第5学年及び第6学年】C 読むこと(2)ア 伝記を読み、自分の生き方について考えること。 第1 目標 (前略)進んで生活や学習に活用しようとする態度を育てる。 【第5学年】2 内容 (1)国土の環境が人々の生活や産業と密接な関連をもっていることを考えるようにする。 (2)ウ 食糧生産に従事している人々の工夫や努力 (3)ウ 工業生産に従事している人々の工夫や努力 (4)ア 放送、新聞などの産業と国民生活とのかかわり イ 情報化した社会の様子と国民生活とのかかわり 【第6学年】2 内容 (2)ア 国民生活には地方公共団体や国の政治の働きが反映していること。 第3 指導計画の作成と内容の取扱い 2(3) 個々の児童が主体的に問題解決活動を進めるとともに、学習の成果と日常生活との関連を図り、自然の事物・ 現象について実感を伴って理解できるようにすること。 「小学校キャリア教育の手引(改訂版) 」 (平成 23 年 5 月 文部科学省)p49 以降から抜粋 ○ 各教科とキャリア教育の関わりの一例(中学校) 教科 国語 数学 社会 理科 キャリア教育に関する学習指導要領の記載 【第2学年】1 目標 (1)目的や場面に応じ、社会生活にかかわることなどについて、 (後略) 【第3学年】1 目標 (1)目的や場面に応じ、社会生活にかかわることなどについて(後略) 第3 指導計画の作成と内容の取扱い(2)オ 人生について考えを深め、豊かな人間性を養い、たくましく生きる意志を育てるのに役立つこと。 第2 各学年の目標【第1学年】2 内容 (1)イ 日常生活で数学を利用する活動 【公民的分野】1 目標(2) (前略)個人と社会とのかかわりを中心に理解を深め、現代社会についての見方や考え方の基礎を養うととも に、社会の諸問題に着目させ、自ら考えようとする態度を育てる。 2 内容(1) イ 人間は本来社会的存在であることに着目させ、 (中略)その際、個人の尊厳と両性の本質的平等、契約の重 要性やそれを守ることの意義及び個人の責任などに気付かせる。 ※その他、 (2)ア、イにも関連項目が見られる。 第2 各分野の目標及び内容【第1分野】1 目標 (4) (前略)科学技術の発展と人間性のかかわりについて、認識を深め、 (後略) 2 内容(7)エネルギー資源の利用や科学技術の発展と人間生活とのかかわりについて認識を深め(後略) 第3 指導計画の作成と内容の取扱い2(3) (前略)また、理科で学習することが様々な職業などと関係していることにも触れること。 「中学校キャリア教育の手引」 (平成 23 年3月 文部科学省)p71以降から抜粋 これらの学習指導要領の内容との関連を踏まえて、キャリア教育の年間指導計画を作成することが大切です が、これらは、あくまでも断片ですので、重点化、焦点化を図る必要があります。 各教科等におけるキャリア教育との関連を明らかにした後は、自校の年間指導計画の見直しを図ります。その 際には、 「マイノート」を用いて自校の子どものキャリア発達の課題を明確にし、重点化、焦点化を図っていくこ とが大切です。 1か月に 一教科、一単 元程度を位 置付けてい ます。 「マイノート」に付 属していいる集計表を 活用してください。 各学校においては、ふりかえりカードを学校行事等に活用して 子どもたちが書いたふりかえりカード いる例が多く見られます。今後は、学習活動に積極的にふりかえ をストックし、学習に係る教育相談に活 りカードを活用し、子ども自身が「わかる」、「できる」ようにな 用します。 子どもたちの学習の定着状況や分から ったことを実感できるようにします。 ないと感じている学習内容、何に興味を もっているのかを把握することは、より 効果的な学習指導につながります。 また、ふりかえりカードを使うことで、 子どもの「わかったこと」 、 「できたこと」 を再確認することで、子どもが自信をも って学習に取り組み、自分の将来の目標 単元の目標を記入 し、学習内容を明確に します。 子どもが自分の学 習状況を評価します。 「わかったこと」 、 「できたこと」を まとめて記入します。その際、次の 学習に向けた目標を書きます。 子どもの学習を励ますとともに、学習意欲 が一層高まるような記述を心がけます。 や夢に向かって主体的に学習に取り組む ことができるようにしましょう。 教育相談で子どもと話す内容の例 ○ 得意な教科、苦手な教科 ○ 分からないと感じている内容 ○ 最近、熱心に取り組んでいること ○ 将来の夢や目標 ○ 将来の夢や目標に向けて努力して いること 「マイノート」の活用について 平成24年度末において、管内の小・ 中学校の「マイノート」の活用率は、 □ 小学校=56.4% □ 中学校=52.9% (全体~55.2%)でした。 子どものキャリア発達のため、多くの 学校での活用をお願いします。