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シドニー工科大学への交換留学について 医学部 大野恵梨香

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シドニー工科大学への交換留学について 医学部 大野恵梨香
シドニー工科大学への交換留学について
医学部 大野恵梨香
私は2013年2月から11月までの2学期間、シドニー工科大学へ交換留学に行きました。留学
を希望した理由は、オーストラリアと日本を比べることで、日本特有の文化や医療、患者の取り巻く
環境を新たに発見したいと思ったからです。留学を通して、自分なりに新たに日本の文化を考えるこ
とができ、またかけがえのない友達も出来、大変実りのある留学だったと思います。今回の留学をサ
ポートしてくださった国際課の方、先生方に大変感謝しています。ここでは授業面、生活面、コミュ
ニケーション面で印象的だったことを紹介してきます。
【授業面について】
授業では、前期はオーストラリア言語文化課程のコースで、オーストラリアの就労問題や娯楽をト
ピックとして、英語と共にオーストラリアの文化を学びました。そこでは、英語の文章を書く練習や、
トピックについての意見交換、英語でのプレゼンテーション等をしました。週三回の授業なので、授
業以外の時間は友達と遊んだり、大学にある英語学習をサポートするコースに参加することができま
した。
後期では、当初この交換留学のプログラムでは看護学部への参加がプログラムに含まれていなかっ
たため、コミュニケーション学部で、社会構造や文化などより普遍的なものを学びたいと思っていま
したが、留学後に看護学部の先生との交渉によって、その結果看護学部に参加することができました。
特に Professional Identity という科目では、オーストラリアの社会背景、医療に関する法律を授業
で学びながら、チュートリアルでは小グループになりケーススタディを通して看護倫理観を議論する
ことができました。まさに自分の学びたかったことができたので良かったです。ただ、求められる勉
強量は前期に比べて多いため、休日も図書館で勉強する日が多くなりました。
【生活面】
生活面では、これから留学される方は基本的に寮での生活になると思います。渡航前に大学のハウ
ジングから案内がメールで届き、そこで寮の希望表を提出します。キッチン・リビング・バスルーム
をシェアするタイプ、それに加えベッドルームもシェアするタイプ、キッチンバス付き完全個室の3
タイプがあり、私はキッチン・リビング・バスルームをシェア、ベッドルームは個室のタイプの寮で
生活しました。私の生活したタイプの寮では私を含めて6人で1フラットのシェアで、ルームメイト
はオーストラリア人2、韓国人1、中国人1、スウェーデン人1のフラットでした。ルームメイトと
はほぼ毎日一緒に公園でエクササイズしたり、金曜の夜は映画鑑賞したり、時には英語の宿題を手伝
ってくれたりと恵まれました。一方ルームメイトがほとんどの時間家にいないフラットや、友達を連
れて大騒ぎするフラットもあるようですが、部屋に不満がある場合はハウジングのスタッフに相談し
てみると部屋の変更もできます。食事は、近くにチャイナタウンもあるので基本的な日本食の購入に
は不自由しません。ただ家賃が光熱費インターネット込み週$220と新潟に比べて高く、日本食も
日本で買うよりも高いです。
【コミュニケーション面】
オーストラリアの人はフレンドリーで、道を歩いている知らない人でさえ何かあれば話しかけてく
ることがあります。例えば、大学にある寿司ショップでたまたま一緒になった大学の事務員のおじさ
んに話しかけられて、そこから話が盛り上がって「いつでも事務所に遊びにきて」と名刺を貰うこと
もありました。そういったフレンドリーな人が多いためか、大人数でのパーティもオーストラリアで
は盛んで、留学当初ではハウジング主催のパーティなど知らない人と食事をしたりする場も多かった
です。しかし、そこで知り合ったとしても共通の話題がない限り、深い関係を作るのは大変です。そ
のため自分の興味のある分野繋がりで友達を探すことをお勧めします。例えば大学のクラブの中には
日本に興味がある生徒達のつくるクラブもあるので、そこに行けば友達が簡単に作れると思います。
他にも大学には日本語の授業もあり、日本語の先生方に直接交渉して日本語の授業に参加させて頂く
こともでき、そこで生徒と一緒に日本の文化について話し合ったり、一緒に日本語と英語のそれぞれ
の宿題を一緒にするなどして友達とは仲良くなりました。学外での活動も、交流ウェブサイトを通し
て自分のやりたいクラブ活動に参加することができます。特にブッシュウォーキングのグループでは、
郊外のビーチや国立公園などオーストラリアの自然をローカルの人と楽しむことができたのでこちら
もお勧めします。語学に関しては、もちろん英語力が乏しいので何を言っているか聞き取れないこと
も多く苦労することもありました。それで気後れすることもありますが、半年もしくは1年の期間の
留学なので毎日肩肘を張りすぎると疲れてしまいます。そのため聞き取れない時は聞き取れないこと
を無理をせずに伝えた方が良いです。結局深く仲良くなれる人は、そこで優しくわかりやすく喋って
くれる人なので、そこで嫌な顔をする人に会ったら、その人とは相性が良くなかったのだなと気楽に
捉えた方が、より留学生活を楽しめると思います。
外国で生活することは、苦労することもありますが、それ以上に刺激的で得るものが多いです。も
し留学を迷っているのであれば、国際課でお話を伺ってみる等、ぜひ前向きに検討していただければ
と思います。
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