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DMC-30SS Series 2 DMC-15SS

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DMC-30SS Series 2 DMC-15SS
Accessory
創業以来 36 年間、スペクトラルオーディオの製品は常に理想のハイスピードオー
ディオコンポーネントの定義を塗り替えてきた。スペクトラルのエレクトロニク
ス技術が可能にする性能の限界に挑む中で、1980 年代初め、当社はミュージック・
インターフェイス・テクノロジー(MIT)社と共同で、スペクトラルのエレクト
ロニクス技術にふさわしい理想のスピーカーインターフェイスとインターコネク
トケーブルの開発に乗り出した。
この共同プロジェクトにより、アクティブコンポーネントとパッシブケーブル
ネットワークを完璧に統合させた初のウルトラリニアシステムが誕生した。広範
囲にわたる共同研究を経て、信号ケーブルを通じて伝わる微小なノイズやフェー
ズディストーションを測定できる新しい計測技術が生まれ、その結果として、時
間領域で正確な過渡応答を実現するエレクトロニクスと最適なケーブルの組み合
わせが可能になった。この種の最適化されたシステムは、無線やマイクロ波の世
界ではごくありふれたシステムだが、スペクトラルと MIT は、共同プロジェクト
を通して、この極めて重要なシステムコンセプトをハイエンド・オーディオの世
界に初めて導入することで、パイオニアとしての地位を確立した。
ウルトラリニア・スペクトラルシステム・コンセプト
スペクトラルが自社の製品用に独自に開発した DC カプリングを採用した高速増
幅回路は、優れた過渡応答精度、極めて低レベルの時間軸歪みやフェーズノイズ
といった特徴を有し、従来のオーディオデザインと比べて、特に実用面で優位性
を誇っている。この「ウルトラリニア」回路こそが、スペクトラル製品が誇る、
他社製品と比べて格段に優れた解像度の源泉であり、これにより個別の音響空間
の忠実な再現が可能になった。
極めて広い周波数帯域を持つ出力はトランスミッターのような信号送信により
オーディオ信号を響かせ、メガヘルツレベルの振動を作り出す。スペクトラルの
アンプは、メガヘルツレンジの高域信号をハイパワーで増幅するため、高周波ノ
イズの侵入を防ぐ必要がある。そのためインターコネクトケーブルは高周波ノイ
ズから保護されており、スペクトラルのプリアンプは高周波域でも安定した動作
ができるよう設計されている。
スペクトラルのプリアンプはまた、フルディスクリート設計と DC カプリングを
採用。これは他のソリッドステート・プリアンプにはほとんど見られない特徴で
ある。多くのソリッドステート・プリアンプが、メインアンプを適切にドライブ
できないIC等のデバイスを使用しているのと違って、スペクトラルのプリアン
プは、高電流で駆動されるアンプとして設計されたスペクトラルのパワーアンプ
にふさわしい高電流出力を提供できる。
スペクトラルのスピーカーインターフェイスは、当社のアンプを安全かつ適切に
動作させるための環境を提供している。スペクトラルのアンプがメガヘルツ級の
周波数帯域幅を有しているため、これらのアンプに合ったスピーカーインター
フェイスのネットワークボックスには、特殊なポール構造が必要になる。また、
スペクトラルのアンプに適したインダクタンス特性も要求される。
ケーブルのモジュール式端末は、広帯域幅出力を特徴とするスペクトラルの高速、
高解像度回路に最適なローパスフィルターとして機能している。さらに超高周波
域でロールオフが発生するように調整されているため、オーディオ回路の立ち上
がりの早さと高速セトリングタイムが可能にする卓越した信号解像度、さらに絶
対的安定性と高周波干渉の排除に適した周波数特性といった 2 つの優れた特徴を
フルに発揮している。このようなケーブルネットワークとワイドバンド部品を組
み合わせることで、帯域幅が制限された従来のオーディオコンポーネントとワイ
ヤーケーブルの組み合わせでは不可能であった画期的な性能をほぼすべての領域
で発揮することができる。
スペクトラル・ウルトラリニアシリーズ IIIケーブル
30 余年に亘るネットワークテクノロジー開発の経験をベースに、スペクトラルは、
新たに第三世代のスピーカーインターフェイスとインターコネクトケーブルを生
み出した。スペクトラル・ウルトラリニアシリーズは、最高のオーディオシステ
ム構築を容易にするスペクトラル用途向けに特別に設計したインターコネクト
ケーブルとスピーカーインターフェイスを提供している。プリアンプやメインア
ンプの最後のポイントでスペクトラルのコンポーネントに最適なインターフェイ
スを提供する理想の信号伝達特性を備えたケーブル、それがウルトラリニアシ
リーズである。
スペクトラル UL-350 ウルトラリニア III インターコネクト
スペクトラル機器をつなぐリファレ
スペクトラル UL-230 ウルトラ III インターコネクト
スペクトラルの機器間をつなぐエン
ンスクラスのケーブル。スペクトラ
トリークラスのケーブル。スペクト
コネクトケーブルは、スペクトラル
ターコネクトケーブルは、コストを
ル UL-350 ウルトラリニア III インター
コンポーネントと組み合わせて基準
となるレベルの性能を発揮。さらに、
スペクトラルコンポーネント向けに
ラル UL-230 ウルトラリニア III イン
抑えながら、洗練されたサウンドと
最大限のパフォーマンスを約束。ス
ペクトラルコンポが要求する精巧な
最適化された新次元の 350 シリーズ MIT デザインを採用。何十年もかけて磨かれ、
タイミング調整と、完璧なインピー
け継ぎながら、パフォーマンスを格段に向上させている。MIT リファレンスケーブル
音楽性により、上級グレードの MIT インターコネクトケーブルの限界に迫るトータル
MI-350 CVT/Terminator の形でその才能を開花させた MI-350 シリーズの伝統を受
用に開発されたデザイン要素をスペクトラルシステムに合わせて最適化することで、
ダンス整合を兼ね備えた専用ケーブルネットワーク。そのバランスの良さと豊かな
パフォーマンスを発揮。また、UL-38 ウルトラリニア III スピーカーインターフェイス
さらに高いレベルの静音化とクリアな音の再現を可能にしている。UL-60 ウルトラリ
との相性も抜群で、スペクトラルのコンポーネントと組み合わせることで、リアルで
オコンポーネントとも理想のマッチングを実現。すべてのスペクトラルシステムにお
ケーブル、それが UL-230 ウルトラリニア III である。
ニア III スピーカーインターフェイスやスペクトラルの高解像度リファレンス・オーディ
いて最高のサウンドを約束している。
スペクトラル UL-60 HD ウルトラリニア III スピーカーインターフェイス
透明感のある音の再現が可能。まさに、ローエンド用途のためのインターコネクト
スペクトラル UL-38 HD ウルトラリニア III スピーカーインターフェイス
スペクトラルシステム用のリファレ
スペクトラル の 高 速アンプとスピー
フェイス。スペクトラル UL-60HD ウ
ブル。スペクトラル UL-38HD ウルトラ
ンスクラスのスピーカーインター
カーをつなぐエントリークラスのケー
ルトラリニア III は、スペクトラルア
リニア III ケーブルは、コストを抑えな
の性能を発揮できるよう設計されて
スペクトラルのメガヘルツ級アンプの
れた新次元の MIT Matrix デザインを採用。長年にわたって改善を重ねた後に
ング調整、完璧な末端処理、チューニングされたロールオフ特性を約束する専用ケーブル
スペクトラル MH-770 シリーズの伝統を受け継ぎながら、パフォーマンスにさらに磨
とも複雑で電気的に難しいスピーカー負荷に対しても余裕のある対応が可能。その結果、
ンプとの組み合わせで、基準レベル
おり、超リニア用途向けに最適化さ
MH-770 ウルトラリニア II というスピーカーインターフェイスの完成形を生み出した
きをかけている。MITの専売特許ともいえるデザイン要素をスペクトラルシステム
に合わせて最適化することで、さらに高いレベルの精度とリアルな音を生み出した。
最高の音とパフォーマンスを約束する UL-60 ウルトラリニア III は、スペクトラルの高
解像度リファレンス・オーディオコンポーネントの理想のパートナーとなっている。
がら、最大限のパフォーマンスを発揮。
安定動作に欠かせない精巧なタイミ
ネットワークである。UL-38 独自のチューニング技術が大きな安定性マージンを提供。もっ
MIT の上級グレードケーブルの限界に迫るトータルパフォーマンスを発揮し、バランスが
良く、きめの細かい音の再生を実現している。さらに、UL-230 ウルトラリニア・インター
コネクトケーブルとの相性も抜群で、スペクトラルのコンポーネントと組み合わせることで、
限りなくリアルで透明なサウンドが楽しめる。性能と価格の絶妙なバランス --- それが
UL-38 ウルトラリニア III スピーカーインターフェイスだ。
〒194-0023 東京都町田市旭町2-10-26 Tel. 042-739-6355 Fax 042-739-6322
2-10-26, Asahimachi, Machida-City Tokyo194-0023 Japan
Spectral STUDIO REFERENCE
PREAMPLIFIER
PREAMPLIFIER
30SS
DMC-1
5SS Series 2
Spectral STUDIO PREAMPLIFIER
DMC-15SS
スペクトラル DMC-15SS スタジオ・プリアンプ
音楽再生に適した業界最高品位のプリアンプを手頃な価格で提供したいという
エンジニアの決意と、妥協を許さぬ音質へのこだわりによって生まれた、音楽
再生の基準となるスタジオスタンダード・プリアンプ。
35 年という長きにわたり、スペクトラル社のエンジニアは高速プリアンプのデ
ザインを進化させ、優れた音楽性に新たな価値を加味して他の追随を許さな
い実績を築きあげた。その結果登場したのが最新のスタジオスタンダード・プ
リアン プ DMC-30SSで あ る。競 合 ひし め くプリアン プ 市 場 に お い て、
DMC-30SS は、その優れた操作部、電源部、高速出力ライン部によってプリア
ンプの品質基準を新たなレベルに引き上げ、新しい音のベンチマークを打ち
立てた機種として広く支持を得た。
そして今、スペクトラルは、DMC-30SS の洗練されたデザインをストレートラ
インモデル DMC-15SS にも展開し、画期的な電源部のトポロジーと先進の信
号制御によってコストパフォーマンスの定義を塗り替えた。不要な装飾を極力
排除しながら、エレガンスさをキープ。さらに最高級クラスのプリアンプに匹
敵する性能を驚くほどの低価格で実現している。その秘密はトップカバーを開
けると明らかだ。DMC-15SS は、卓越したスタジオスタンダード・プリアンプ
DMS-33SS の伝統を受け継ぐマニュアル操作の後継機として、その優れた音の
透明感、高精度のコントロール、リアルな音楽再現性を維持している。
DMC-15SS
スタジオ・スタンダード・プリアンプ
不可欠なオーディオコンポ
プリアンプを経由せずにパワーアンプに直結するやり方をピュアでファッ
ショナブルと推奨しているオーディオメーカーもあるが、細心の注意を払っ
て音を聴いてみれば、この主張に何の信ぴょう性もないことは明らかだ。大
して想像をたくましくしなくても、今日の最高級オーディオ機器ですら、高
性能プリアンプが果たす複雑な役割を担えるように設計されていないことは
明白だ。インピーダンスマッチング、ゲインの最適化、フィルタリング、シ
高品位の音楽システムで可能な限り良い音を出そうとすれば、プリアンプの
性能は極めて重要な要素となる。DMC-15SS が最高基準を満たすように開発
された所以もそこにある。ハイエンド機器の設計者は、得てして平凡なデザ
インや回路を使って低価格モデルを作り上げるものだが、スペクトラル社の
エンジニアは、高評価を得ている DMC-30SS リファレンス・プリアンプのデ
ザインとトポロジーを DMC-15SS にも惜しみなく投入。言い代えれば、
DMC-15SS は DMC-30SS のレイアウトと回路構成をそのまま継承する「スト
グナルバッファリングをはじめ、プリアンプが果たす重要な役割は数限りな
レートライン」版リファレンス・プリアンプであり、同時にマニュアルのアッ
にすることは許されない。コンポーネントチェーンの下流でおこる変動要因
版と呼ぶこともできる。しかし信号の解像度とリニアリティに関してはわずか
い。どれも無視できない重要な機能だが、一方でピュアな音の再生を犠牲
テネーターとボリュームつまみを搭載した DMC-30SS の「シングルエンド」
と異なり、プリアンプのクオリティの違いは最終的な音質の明らかな違いと
な 妥 協 も な い。何と言って も、リファレ ン ス・プリアン プ の 最 高 峰、
なって現れる。
DMC-30SS と共通の増幅回路とレイアウト構成を採用しているのだから。
音楽への敬意
スペクトラルの全製品がそうであるように、DMC-15SS もまた、複雑で不要
な装飾を可能な限り排除し、機能的でエレガントなデザインに仕上げられ
ている。このシンプルでバランスの良い印象は、DMC-15SS の内部でも維
持されている。考え抜かれた基板レイアウト。そして測定器レベルのクオリ
ティを持つパーツの数々。DMC-15SS のレイアウトデザインは一見、単純
に見えるが、その実、何世代ものモデルを生み出し続けた開発実績をベー
スに、何百時間ものチューニング調整を重ねて生み出した理想の音質と回
路である。これほど吟味され、厳格なテストを繰り返し、細部まで作りこま
れた製品は極めて少ない。この究極の回路性能を実現するため、スペクト
ラル社のエンジニアは、独自の「マイクロディテーリング」手法を採用して
いる。「マイクロディテーリング」分析により回路の挙動をじっくりと見極め
た上で、思い付く限り最高のレイアウトとチューニングの組み合わせを編み
出した。これにより、複雑な信号で発生する微かなノイズや歪みも排除して
いる。さらに、素早い音の消えと立ち上がりを得るためにエネルギー蓄積
の最小化を図るなど、徹底して高感度回路の特徴を追求している。長い年
月を経て、我々はこうしたディテールが、脚色のない透明な音を再現する
ために欠かせない要素だという認識に到達した。結局のところ、究極のプ
リアンプとは忠実な再生装置でなければならない。たとえどれほど録音を魅
力的にできるとしても、「楽器」のような音の脚色は不要だ。
新型フローティング電源
近年、音楽再生システムやホームシアターの大型化、複雑化が進み、他の
コンポーネントや周辺音源からのノイズの干渉を排除する必要が生まれた。
最も一般的なノイズの伝搬は、大型アンプやビデオ機器等で発生する高調
波歪や残留ノイズが電源コードを介して伝搬するケースである。一方、信
号ケーブルを通して混入する高周波デジタルノイズもまた、さらに音質の
低下をもたらす要因となる。そのため、SDR-4000 Pro や DMC-30SS 専用
のフローティング電源(バッテリのような電圧レギュレーター)が開発され、
電源ラインや AV 音源で発生するノイズのアイソレーションに効果を発揮し
てきた。高密度のコンパクト構造と電気的に開放状態の回路特性がバッテ
リー等に優るピュアなフローティング電源を実現し、小型電池に匹敵する安
定した電圧を増幅回路に供給できるようになった。さらに、フローティング・
シャント・レギュレーターは電池と異なり、高域、低域いずれのノイズ源の
切り離しも可能で、外部ノイズや、増幅された残留ノイズの混入もシャット
アウトできる。このアイソレーション機能により、高級クラスの音響システ
ムの性能をアップするとともに、DMC-15SS 自身の性能も制限されることが
ない。AC ライン用アイソレーション機器を使って遮断できるノイズもあるが、
こうした機器の使用は予測不能な副作用や付加的歪みを発生する可能性が
あり、問題が多い。スペクトラルの「フローティング電源」は、音の脚色や
DMC-15SS
スタジオ・スタンダード・プリアンプ
音質調整を伴う外付けの AC 電源コンディショナーに優る内蔵型のノイズ抑
とから、理想的なゲインコントロールは連続可変式のポテンショメーターか、
チといえる。
メーターやフェーダーは、音の透明性やリニア特性の点で最もクリティカル
制システムであり、まさにノイズ・アイソレーションへの理想的なアプロー
新開発 SHHA テクノロジー
新開発の SHHA(スペクトラル・ハイスピード・ハイブリッド・アンプ)モジュー
ルは、スペクトラルの広帯域・高速セトリング・ディスクリート回路トポロジー
を性能と信号リニアリティの両面で新たな高みへ押し上げた。スペクトラル
のエンジニアは、新しい高度なディスクリートコンポーネント技術を用いて、
最適化された高密度表面実装トポロジーを開発。信号の高速化と超ハイス
ピードの信号消滅を可能にした。新しい 100% FET ベースのトポロジーの
小型化により、クロスカプリングやノイズのアイソレーションが改善され、
画期的な静音化を実現している。SHHA モジュールのコンパクトなデザイン
からすれば、その高パワーは驚異的ともいえる。1MHz という高域でフルパ
ワー再生が可能で、さらに最大出力電流 1A という高スペックは、まさに高
電流パワーハウスと呼ぶにふさわしく、ヘッドルームと駆動力においてもプ
リアンプ・ライン・セクションの新たな基準を打ち立てたと言える。
妥協なき減衰
プリアンプのハイエンドモデルにおいては、ある種のデバイスがその性能を
フェーダーといわざるを得ないが、残念なことに、現在入手可能なポテンショ
なオーディオゲイン調整のレベルに達しているとは言い難い。
独自のスーパーフェーダー・テクノロジーを開発
既存のゲイン・コントロールシステムの課題に対処するため、スペクトラル
のエンジニアは航空宇宙業界の大手コントラクターと組んで開発を進めてき
た。こうした長年の努力の結果、超高精度のゲインコントロールが誕生した。
スペクトラル独自の「スーパーフェーダー」は、高品質の材料を惜しみなく
使用し、高精度の機械式コントロールと高度なマテリアルサイエンスの融合
により、理想の抵抗器を無数に使用したシステムに匹敵するスムーズな音量
調整を実現した。最重要可動部には、貴金属を精密加工した部品を使用。
微細研磨加工を施して表面を超平滑化した抵抗素子にフィットするようワイ
パーの全面にスプリング圧をかけている。こうした理想的なメカニカルデザ
インとアラインメントにより、循環電流による局所的な熱発生を防いでいる。
純度の高いメタル接点が、他の操作部に使用したメッキ部品で発生する半導
体シリコンや接合部の歪みを排除している。こうした精度や厳選素材へのこ
だわりが、測定不能なほど低レベルのノイズやエラー、さらに極限近くまで
向上した温度精度といった信号テスト結果として表れている。さらに、カスタ
決めるカギとなる。プリアンプとは要するに調整可能なラインアンプであり、
ム素子とボール・ベアリングの採用により、4000 万回使用後も優れた性能の
な音質に大きな影響を与えている。今日、高級クラスのプリアンプのほとん
ステムに優る半永久的な長寿命を実現している。これにより、ボリュームつま
そのため音量調整やゲインアッテネーターの役割が非常に重要で、最終的
どが、ゲインコントロール用に IC を用いた各種デジタルアッテネーターシス
テムを搭載しているが、機械式のボリュームつまみやスイッチ、リレーアレ
イを使ったモデルも、わずかだが存在する。我々の経験からすれば、これら
のアプローチはすべて、音の透明感、ダイナミックレンジ、分解能、あるい
は信頼性のいずれかを犠牲にしているといえる。最新のオーディオ機器にお
いては、デジタルアッテネーターの使用が一般的だが、どんなに優れたシ
ステムでも元の音になんらかの脚色を施している。スペクトラル社のエンジ
ニアは長年にわたってデジタルアッテネーターや DAC アッテネーターを研
維持が可能になった。
「スーパーフェーダー」は既存のあらゆるゲイン調整シ
みをワイヤーに替えたような新次元の音の明瞭さと透明感を満喫できる。
スタジオスタンダードのプリアンプ
スペクトラルの創業者たちは、一切の妥協を許さず、真
にハイエンド・オー
ディオ機器にふさわしいデザインを追求してきた。相対主義と歩み寄りが重
視されるこの時代にあっても、正確な音の再現こそがレコーディングの再生
にふさわしく、真に音楽的価値を持つという信念の下、開発を進めてきた。
究し、その結果、これらのゲインコントロールの中に、クリティカルな録音
スタジオスタンダードとは、録音されたソースをその場で再生してチェック
いう結論を得た。切換えスイッチ機構を用いた抵抗減衰器は、デジタルコ
現した製品である。ライブ録音状況下での厳しい試験を経て、音楽業界の
が、これらの機械式の調整ボリュームはダイナミックレンジや接点寿命の点
の脚色も加えずにありのままに再現する、我慢強く本物を追求する、耳の
現実的な選択肢となりえないという事実である。デジタルアッテネーターが
一晩かけて新しい DMC-15SS が醸し出す音空間を満喫してほしい。きっと
用途はもちろん、ハイエンドのプリアンプ使用に適したものも存在しないと
するために使われるプリアンプで、DMC-15SS はこの理想を高レベルで体
ントロールのいずれと比べても、音質面で遥かに優っていることが分かった
基準となりうる真のスタンダード機が誕生した。録音された音を忠実に、何
で難点があった。さらに重要な点は、連続可変ゲインが必要な場合には、
肥えた真の音楽愛好家のためのプリアンプ ---- それが DMC-15SS である。
音の透明性で劣り、ステップ可変式の抵抗器を使ったアッテネーターでは、
あなたも、お気に入りのレコーディング音源のもたらす新たな息吹と表現
ステップサイズ、接点の寿命、ダイナミックレンジが制限される。こうしたこ
力を再認識するはずだ。
DMC-15SS Specifications
■ DMC-15SS Power Supply Technical Data
Input Main Voltage: 100VAC, 120VAC, 220VAC±10%
@47.5Hz to 440Hz
Operating Voltage: As above factory set
Power Consumption: 60watts normal, 130watts maximum
Protection Systems: Short circuit,over voltage, line transient
protection
Fuse: 5x20mm 1Amp Slow-blo
■ Front Panel Controls
Output Level
Balance left/right
Input selectors
Monitor switch
Stereo/Mono switch
Mute Switch
Protection LED indicator
■ Rear Panel
6 RCA Input connector sets (gold)
Tape input and output RCA connector set (gold)
Main Output RCA connectors (gold)
AC Power input connector, switch and line fuse
■ DMC-15SS Preamplifier Technical Data
Input Compliment: 7 inputs
Output Compliment: 2 outputs - normal, tape
Input Impedance: 15k ohms
Input Attenuation: 0, -6 dB
Output Impedance: 100 ohms
Control Compliment
Output Attenuation: Fader conductive plastic hybrid,
modified log taper
Output Balance: 11 step attenuator switch with center position bypass
Mute Switch: 0, -20 dB attenuation
Mode switches: Stereo/Mono, Stereo/Reverse, Mute
Input Selections: position and tape monitor
Recording Amplifiers
Input Impedance: 11K ohms, 100 ohms min. load
Output Impedance: 2K ohms
Protection Circuit
Protection Mode: DC offset, oscillation
Method: Crowbar output relays
Sensitivity: 20 mV continuous DC
Recovery: Approx. 10 seconds
Chassis Temperature: Internal 48 deg. Celsius @ 25 deg. C room temp
■ Output Section
Frequency Response: DC to 1.5 MHz -3 dB
-10 dB at 2.5 MHz
Any level to 16V RMS
Slew Rate: 1000 V/us or greater
Rise Time: 70 ns
Distortion: Less than .01% THD and IM
Crosstalk: Greater than 90 dB
Noise: 105 dB A Weighted, ref 100 mV @ 1 KHz
Output Voltage: 16V RMS, 44V P-P maximum
Output Current: 1 Amp maximum per channel
Gain Options: 29 dB, 35 dB overall
■ DMC-15SS Preamplifier Mechanical
Weight: 11.8 kg (26 lbs.)
Dimensions: 48.3cm (19") W, 10.4 cm (4.1") H, 31.1cm (12.25") D
All information and specifications provided herein are subject to change owing to the
evolutionary nature of Spectral designs and technology.
All Spectral products are covered by a three-year limited warranty for parts and labor.
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